JP6264348B2 - エンジン冷却装置 - Google Patents

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Description

本発明は、エンジン冷却装置に関する。
従来、特許文献1には、エンジンの内部を通って冷却液を循環させる冷却液回路に、ラジエータを通るラジエータ経路を含む複数の経路が設けられ、それら経路の分岐位置に多方弁が設けられたエンジン冷却装置が記載されている。多方弁は、上記複数の経路にそれぞれ冷却液を吐出する複数の吐出ポートを有し、それら吐出ポートの開閉状態を切り替えることで、冷却液を流す経路を切り替える。さらに特許文献2には、エンジンの冷間始動時に、多方弁のすべての吐出ポートを閉じることで、エンジンの内部からの冷却液の流出を遮断する水止め制御を行うエンジン冷却装置が記載されている。
特開2014−201224号公報 特開2013−124656号公報
ところで、極低温環境下では、エンジンが停止されて、冷却液の循環が止まるイグニッションスイッチのオフ中に、冷却液回路内の冷却液が凍結して、エンジン始動直後の冷却液の循環が堰き止められてしまうことがある。また、そうした場合には、多方弁内の冷却液も凍結して、多方弁が動かせない状態となることがある。
ポンプによる冷却液の吐出の開始後、凍結により冷却液回路が堰き止められた状態が続くと、堰き止め位置よりも上流側の部分の冷却液回路内の圧力が次第に上昇するようになる。冷却液回路の各部の耐圧性能は、こうした凍結時の圧力上昇を考慮して設計する必要がある。
一方、上記のような水止め制御を行うエンジン冷却装置では、多方弁は、すべての吐出ポートが閉じられた状態を取り得る。冷却液回路内の凍結時にすべての吐出ポートを閉じた状態で多方弁が動かせなくなると、エンジンの内部で暖められた冷却液が多方弁の下流側に流れなくなるため、凍結による冷却液回路の堰き止めの解消が遅れてしまう。そして、その遅れの分、冷却液回路における堰き止め位置よりも上流側の部分の圧力は、より大きく上昇するようになる。したがって、冷却液回路内の凍結時に、多方弁のすべての吐出ポートが閉じた状態となっている可能性を否定できない場合、冷却液回路の各部により高い耐圧性能が必要となる。その結果、より高い耐圧性能を有した、より高価な部品が必要となって、エンジン冷却装置の製造コストの増加を招く要因となっていた。
本発明は、こうした実情に鑑みてなされたものであり、その解決しようとする課題は、冷却液の凍結による冷却液回路内の圧力上昇を好適に抑制することのできるエンジン冷却装置を提供することにある。
上記課題を解決するエンジン冷却装置は、ポンプからエンジンの内部を通って前記ポンプに戻るように冷却液を流すとともに、前記エンジンの内部よりも下流側の部分において分岐して前記ポンプに各々接続された複数の経路を有し、且つそれら複数の経路の一つが、ラジエータを通るラジエータ経路とされた冷却液回路と、前記冷却液回路における前記複数の経路の分岐位置に設けられて、前記複数の経路にそれぞれ冷却液を吐出する複数の吐出ポートを備えるとともに、それら複数の吐出ポートの開閉状態を、それら複数の吐出ポートのすべてを閉じた状態を含んで切り替え可能な多方弁と、を備える。そして、同エンジン冷却装置は、イグニッションスイッチがオフとされたときに、前記複数の吐出ポートのうち、前記ラジエータ経路に冷却液を吐出する吐出ポートであるラジエータポートを閉じるとともに、前記ラジエータポート以外の吐出ポートの少なくとも一つを開くように前記多方弁を制御する停止時制御部を備えている。
イグニッションスイッチがオフとされたとき(以下、IGオフ操作時と記載する)に、吐出ポートの少なくとも一つを開くように多方弁を制御すれば、イグニッションスイッチがオンとされたとき(以下、IGオン操作時と記載する)に、多方弁の吐出ポートの少なくとも一つが開かれた状態となることが保証される。そのため、冷却液回路内の凍結時に、多方弁の吐出ポートのすべてが閉じた状態となっている可能性を排除できるようになる。その結果、凍結による冷却液回路の堰き止めの解消に要する時間をより短く見積もることが、ひいては凍結した冷却液による堰き止めが生じた場合の冷却回路内の最大圧力をより低く見積もることが可能となる。したがって、冷却液回路の各部に要求される耐圧性能を抑えることが可能となる。
ただし、IGオン操作時にラジエータポートが開かれていると、冷却液がラジエータに流入し、そのラジエータでの冷却で冷却液が再凍結する虞がある。また、ラジエータで冷却された冷却液がエンジンの内部に再流入するため、エンジンの暖機が遅れるようにもなる。その点、上記エンジン冷却装置では、IGオフ操作時に、ラジエータポート以外の吐出ポートを開くようにしているため、そうした冷却液の再凍結や暖機の遅延を避けることができる。したがって、上記エンジン冷却装置によれば、冷却液の凍結による冷却液回路内の圧力上昇を好適に抑制することができる。
上記エンジン冷却装置が、前記複数の経路として、前記ラジエータ経路、ヒータコアを通るヒータ経路、及びそれら以外の第3の経路を備えるとともに、前記複数の吐出ポートとして、前記ラジエータポート、前記ヒータ経路に冷却液を吐出するヒータポート、及び前記第3の経路に冷却液を吐出する第3の吐出ポートを備える場合、前記停止時制御部は、前記停止時制御部は、外気温が規定の基準温度以下の場合、前記イグニッションスイッチがオフとされたときに前記ラジエータポートを閉じるとともに前記ヒータポートを開くように前記多方弁を制御し、外気温が前記基準温度よりも高い場合、前記イグニッションスイッチがオフとされたときに前記ラジエータポートと前記ヒータポートとを閉じるとともに前記第3の吐出ポートを開くように前記多方弁を制御することが望ましい。
こうした場合、外気温が低く、エンジン再始動後に暖房が使用される可能性が高いときには、IGオフ操作時に、ラジエータポートを閉じ、ヒータポートを開くように多方弁が制御されるため、冷却液回路内の冷却液が凍結した場合にも、ヒータ経路内を早期に解凍して、暖房を早期に開始することが可能となる。
一方、外気温が高い場合には、エンジン再始動後に暖房が使用される可能性は低い。エンジンの再始動後に暖房が使用されない場合、IGオフ操作時にヒータポートを開いておくと、暖房を使用しないにも拘らず、エンジン再始動後にヒータコアに冷却液が供給されてしまい、そのヒータコアでの放熱により、冷却液に伝達されたエンジンの熱の一部を捨ててしまうことになる。そのため、外気温が高い場合には、IGオフ操作時にラジエータポートと共にヒータポートを閉じ、第3の吐出ポートを開くように多方弁を制御すれば、エンジンの熱をより効率的に利用できるようになる。
エンジン冷却装置の一実施形態の全体構造を模式的に示す図。 同エンジン冷却装置に設けられた多方弁の斜視図。 同多方弁の分解斜視図。 同多方弁の構成部品であるハウジングの本体の斜視図。 (a)は同多方弁の構成部品である弁体の斜視図であり、(b)は別の方向から見た同弁体の斜視図である。 同多方弁の弁体の弁位相と各吐出ポートの開口率との関係を示すグラフ。 上記エンジン冷却装置の一実施形態における多方弁の制御に係る構成の制御ブロック図。 同実施形態において停止時制御部が実行する停止時制御ルーチンのフローチャート。
以下、エンジン冷却装置の一実施形態を、図1〜図8を参照して詳細に説明する。
(冷却液回路の構成)
まず、本実施形態のエンジン冷却装置において、エンジンを冷却する冷却液が流れる冷却液回路の構成を、図1を参照して説明する。
図1に示すように、エンジン10のシリンダブロック11及びシリンダヘッド12の内部には、冷却液回路の一部となるウォータジャケット11A,12Aがそれぞれ設けられている。冷却液回路におけるウォータジャケット11A,12Aよりも上流側の部分には、冷却液回路に冷却液を循環させるための冷却液ポンプ13が設けられている。そして、冷却液ポンプ13が吐出した冷却液がウォータジャケット11A,12Aに導入されるようになっている。なお、シリンダヘッド12のウォータジャケット12Aには、ウォータジャケット12Aから外部に流出する直前の冷却液の温度(出口液温TO)を検出する出口液温センサ24が設けられている。
シリンダブロック11におけるウォータジャケット12Aの冷却液出口が設けられた部分には、多方弁14が取り付けられており、ウォータジャケット11A,12Aを通過した冷却液が多方弁14に流入するようになっている。冷却液回路は、この多方弁14において、ラジエータ経路R1、ヒータ経路R2、及びそれら以外の第3の経路としてのデバイス経路R3の3つの経路に分岐している。このうち、ラジエータ経路R1は、外気との熱交換により冷却液を冷却するラジエータ15に冷却液を供給するための経路である。また、ヒータ経路R2は、車室内の暖房時に、冷却液の熱で車室内に送風される空気を加熱するための熱交換器であるヒータコア16に冷却液を供給するための経路である。さらにデバイス経路R3は、冷却液を搬送媒体としてエンジン10の熱が伝達される各デバイスに冷却液を供給するための経路である。なお、ラジエータ経路R1の流路断面積は、より多量の冷却液を流せるように、ヒータ経路R2及びデバイス経路R3の流路断面積よりも大きくされている。
ラジエータ経路R1は、ラジエータ15に冷却液を供給した後、そのラジエータ15の下流側の部分において冷却液ポンプ13に接続されている。デバイス経路R3は、まず3つに分岐しており、各々の分岐先においてスロットルボディ17、EGR(排気再循環:Exhaust Gas Recirculation)バルブ18、EGRクーラ19にそれぞれ冷却液を供給する。さらに、デバイス経路R3は、それらスロットルボディ17、EGRバルブ18及びEGRクーラ19の下流側で一旦合流した後、2つに分岐し、各々の分岐先においてオイルクーラ20及びATF(Automatic Transmission Fluid)ウォーマ21にそれぞれ冷却液を供給する。そして、デバイス経路R3は、オイルクーラ20及びATFウォーマ21の下流側で再び合流され、その合流位置の下流側の部分において、ラジエータ経路R1におけるラジエータ15の下流側の部分に合流し、その合流位置の下流側では、ラジエータ経路R1と一体となって冷却液ポンプ13に接続されている。一方、ヒータ経路R2は、ヒータコア16に冷却液を供給した後、そのヒータコア16の下流側の部分において、デバイス経路R3におけるオイルクーラ20及びATFウォーマ21の下流側の部分に合流する。そして、ヒータ経路R2は、その合流位置の下流側では、デバイス経路R3と一体となり、さらにそのデバイス経路R3とラジエータ経路R1との合流位置の下流側では、ラジエータ経路R1とも一体となって冷却液ポンプ13に接続されている。
以上のように、冷却液回路は、冷却液ポンプ13からエンジン10の内部(ウォータジャケット11A,12A)を通って冷却液ポンプ13に戻るよう冷却液を流すように構成されている。また、冷却液回路は、エンジン10の内部よりも下流側の部分において分岐して、冷却液ポンプ13に各々接続された複数の経路、すなわちラジエータ経路R1、ヒータ経路R2、及びデバイス経路R3の3つの経路を有する。そして、冷却液回路における上記3つの経路R1〜R3の分岐位置には、多方弁14が設けられている。
なお、多方弁14には、その内部の圧力が過上昇したときに開弁して、内部の冷却液の圧力を逃がすリリーフ弁22が設けられている。リリーフ弁22には、リリーフ経路R4が接続されており、そのリリーフ経路R4の下流側の部分は、ラジエータ経路R1におけるラジエータ15の上流側の部分に合流している。
多方弁14は、エンジン制御を司る電子制御ユニット25により制御されている。電子制御ユニット25は、エンジン制御に係る各種の演算処理を行う中央演算処理装置、制御用のプログラムやデータが予め記憶された読出専用メモリ、中央演算処理装置の演算結果やセンサの検出結果などを一時的に記憶する読書可能メモリを備える。こうした電子制御ユニット25には、上述の出口液温センサ24に加え、クランク角センサ26、エアフローメータ27、外気温センサ28などの車両各部に設けられたセンサの検出信号が入力されている。クランク角センサ26は、エンジン10の出力軸であるクランクシャフトの回転位相(クランク角)を検出する。電子制御ユニット25は、そうしたクランク角の検出結果から、エンジン10の回転速度(エンジン回転数)を演算する。また、エアフローメータ27は、エンジン10に吸入される空気の流量(吸入空気量)を、外気温センサ28は、車両の外気の温度(外気温)をそれぞれ検出する。さらに、電子制御ユニット25には、イグニッションスイッチIGがオフであるか、オフであるかを示すIG信号が入力されてもいる。
(多方弁の構成)
続いて、こうしたエンジン冷却装置の冷却液回路に設けられた多方弁14の構成を、図2〜図5を参照して説明する。なお、以下の説明では、図2〜図5において矢印Uで示す方向を多方弁14の上方とし、矢印Dで示す方向を多方弁14の下方とする。
図2に示すように、多方弁14は、冷却液の吐出口となる3つの吐出ポートを、すなわちラジエータポートP1、ヒータポートP2及びデバイスポートP3を備える。多方弁14がエンジン10に組み付けられた際に、ラジエータポートP1はラジエータ経路R1に接続されて、そのラジエータ経路R1の一部を構成する。また、ヒータポートP2はヒータ経路R2に接続されて、そのヒータ経路R2の一部を構成する。さらに、デバイスポートP3はデバイス経路R3に接続されて、そのデバイス経路R3の一部を構成する。
図3に示すように、多方弁14は、その構成部品として、ハウジング30、弁体33、カバー34、モータ35、3つのギア36A〜36Cからなる減速ギア機構を備える。多方弁14の骨格をなすハウジング30には、上記3つの吐出ポートP1〜P3が設けられている。なお、ハウジング30は、本体30Aと、各経路R1〜R3がそれぞれ接続されるコネクタ部30B〜30Dとに分割形成されている。図3には、こうしたハウジング30が、ラジエータ経路R1のコネクタ部30Bが本体30Aから分離された状態で示されている。
ハウジング30の本体30Aの下部には、回転に応じて各吐出ポートP1〜P3の開口面積を可変とする弁体33が収容される。また、ハウジング30の本体30Aの上部には、モータ35及び減速ギア機構が収容される。モータ35は、減速ギア機構を構成する各ギア36A〜36Cを介して、弁体33の回転軸である弁軸33Aに連結された状態でハウジング30に収容され、これにより、モータ35の回転が減速された上で弁体33に伝達されるようになっている。
一方、ハウジング30には、モータ35及び減速ギア機構が収容された部分の上方を覆うようにカバー34が取り付けられる。カバー34の内部には、ハウジング30に対する弁体33の相対回転位相(以下、弁位相と記載する)を検出するための弁位相センサ37が取り付けられている。弁位相センサ37の検出信号は、上述の電子制御ユニット25に入力される。さらに、ハウジング30内には、上述のリリーフ弁22が収容されるようにもなっている。
図4に、下方から見たハウジング30の本体30Aの斜視構造を示す。本体30Aの下側の面は、シリンダヘッド12への取付面30Eとされており、多方弁14は、この取付面30Eがシリンダヘッド12の外壁に接した状態でエンジン10に組み付けられる。本体30Aにおける弁体33の収容空間は、取付面30Eに開口しており、その開口は、シリンダヘッド12のウォータジャケット12Aから冷却液が流入する流入ポート30Fとなっている。そして、上記3つの吐出ポートP1〜P3は、ハウジング30の内側において、こうした弁体33の収容空間にそれぞれ開口している。
なお、ハウジング30の本体30Aには、上述のリリーフ経路R4が、弁体33を介さず、流入ポート30FとラジエータポートP1とを連通するように設けられている。そして、そうしたリリーフ経路R4内にリリーフ弁22が設置されるようになっている。
図5(a)に示すように、弁体33は、2つの樽型の物体を上下に重ね合わせた形状とされている。そして弁体33には、その上面中央から上方に突出すように弁軸33Aが設けられている。弁体33は、ハウジング30に収容された際に流入ポート30Fに連通する開口を下面に有した中空構造とされている。弁体33の、上記2つの樽型の部分の側周には、冷却液が流通可能な2つの孔39,40が設けられている。
ハウジング30に収容された状態において、弁体33の下部に設けられた孔39は、弁位相がある範囲内にあるときに、ヒータポートP2及びデバイスポートP3の少なくとも一方と連通する。また、弁体33の上部に設けられた孔40は、弁位相が別の範囲内にあるときに、ラジエータポートP1と連通する。各吐出ポートP1〜P3は、対応する孔39又は孔40に対して完全に重なり合わない状態となる位置に弁体33が位置するときに閉じて、接続された経路R1〜R3への冷却液の吐出を遮断する。また、各吐出ポートP1〜P3は、孔39又は孔40に対してその一部又は全部が重なり合った状態となる位置に弁体33が位置するときに開いて、接続された経路R1〜R3への冷却液の吐出を許容する。
さらに、弁体33の上面には、一部をストッパ43として残すように、弁軸33Aの根本部分を囲んで円弧状に延びる溝42が形成されている。一方、図4に示すように、ハウジング30における弁体33の収容空間の奥部には、弁体33を収容した際に、そうした溝42内に収容されるストッパ44が形成されている。そして、それらストッパ43,44との当接により、ハウジング30内での弁体33の回動範囲が制限されている。すなわち、ハウジング30内での弁体33の回動は、溝42内でのストッパ44の移動が、図5(b)に矢印Lで示す範囲となる限りにおいて許容されている。
図6に、多方弁14の弁位相と各吐出ポートP1〜P3の開口率との関係を示す。なお、弁位相は、すべての吐出ポートP1〜P3が閉じた状態となる位置を、弁位相が「0°」の位置とし、その位置からの上方から見た時計回り方向(プラス方向)、及び半時計回り方向(マイナス方向)の弁体33の回転角度を表している。また、開口率は、全開時の開口面積を「100%」とした、各吐出ポートP1〜P3の開口面積の比率を表している。
同図に示すように、各吐出ポートP1〜P3の開口率は、弁体33の弁位相により変化するように設定されている。なお、弁位相が「0°」の位置よりもプラス側の弁位相の範囲は、外気温が低く、車室の暖房が使用される可能性が高いとき(冬モード時)に使用される弁位相の範囲(冬モード使用域)とされている。また、弁位相が「0°」の位置よりもマイナス側の弁位相の範囲は、外気温が高く、車室の暖房が使用される可能性が低いとき(夏モード時)に使用される弁位相の範囲(夏モード使用域)とされている。
弁位相が「0°」の位置から弁体33をプラス方向に回転させると、まずヒータポートP2が開き始め、プラス方向への弁位相の増加に応じてヒータポートP2の開口率が次第に大きくなる。ヒータポートP2が全開に、すなわちその開口率が「100%」に達すると、次にデバイスポートP3が開き始め、プラス方向への弁位相の増加に応じてデバイスポートP3の開口率が次第に大きくなる。そして、デバイスポートP3が全開に、すなわちその開口率が「100%」に達すると、ラジエータポートP1が開き始め、プラス方向への弁位相の増加に応じてラジエータポートP1の開口率が次第に大きくなる。そして、ラジエータポートP1の開口率は、弁体33のそれ以上のプラス方向の回転がストッパ43,44の当接により規制される位置よりも手前の位置で「100%」に達するようになる。
一方、弁位相が「0°」の位置から弁体33をマイナス方向に回転させると、まずデバイスポートP3が開き始め、マイナス方向への弁位相の増加に応じてデバイスポートP3の開口率が次第に大きくなる。そして、デバイスポートP3が全開に、すなわちその開口率が「100%」に達する位置よりも少し手前の位置から、ラジエータポートP1が開き始め、マイナス方向への弁位相の増加に応じてラジエータポートP1の開口率が次第に大きくなる。そして、ラジエータポートP1の開口率は、弁体33のそれ以上のマイナス方向への回転がストッパ43,44の当接により規制される位置よりも手前の位置で「100%」に達するようになる。ちなみに、弁位相が「0°」の位置よりもマイナス側の夏モード使用域では、ヒータポートP2は常に全閉となっている。
(多方弁制御)
次に、多方弁14の制御の概要を、図7を参照して説明する。
図7に、多方弁14の制御にかかる電子制御ユニット25の制御ブロック図を示す。電子制御ユニット25は、多方弁14の制御にかかる構成として、目標液温演算部50、液温制御部51、暖機制御部52、停止時制御部53、及び多方弁14のモータ35を駆動するモータ駆動部54を備える。なお、実際には、これら目標液温演算部50、液温制御部51、暖機制御部52、停止時制御部53及びモータ駆動部54の機能は、電子制御ユニット25の中央演算処理装置が行う処理を通じて実現されている。
目標液温演算部50は、エンジン10の暖機完了後における出口液温の目標値である目標液温を演算して液温制御部51に出力する。目標液温は、エンジン回転数やエンジン負荷率などに基づき、エンジン10の燃費性能を確保する上で最適な出口液温がその値として設定される。なお、エンジン負荷率は、現在のエンジン回転数においてエンジン10のスロットルを全開としたときのシリンダ流入空気量を「100%」としたときのシリンダ流入空気量の比率を表し、その値は、エンジン回転数や吸入空気量などの検出結果から演算されている。
液温制御部51は、出口液温を、目標液温演算部50により演算された目標液温とするために必要な多方弁14の弁位相を要求弁位相として演算して、モータ駆動部54に出力する。具体的には、液温制御部51は、目標液温と出口液温との偏差に応じて要求弁位相をフィードバック調整している。すなわち、出口液温が目標液温よりも高いときには、ラジエータ15に供給される冷却液の流量を増やすべく、ラジエータポートP1の開口率がより大きくなる側に要求弁位相を調整する。また、出口液温が目標液温よりも低いときには、ラジエータ15に供給される冷却液の流量を減らすべく、ラジエータポートP1の開口率が小さくなる側に要求弁位相を調整する。
なお、液温制御部51は、外気温に応じて、多方弁14の弁位相の使用域が切り替えられるように、要求弁位相を設定している。すなわち、外気温THAが基準温度α以下であり、車室の暖房が使用される可能性が高いときには、要求弁位相を冬モード使用域内の弁位相に設定し、外気温が基準温度αを超えており、車室の暖房が使用される可能性が低いときには、要求弁位相を夏モード使用域内の弁位相に設定する。また、液温制御部51は、エンジン10の暖機完了前やエンジン10の停止処理中は、要求弁位相として無効な値をモータ駆動部54に出力する。
一方、暖機制御部52は、エンジン10の暖機完了前の多方弁14の要求弁位相(暖機時要求弁位相)を演算して、モータ駆動部54に出力する。具体的には、暖機制御部52は、出口液温や暖房要求の有無に応じて、エンジン10の暖機促進、及び暖房性能の確保に必要な多方弁14の弁位相を要求弁位相として演算する。本実施形態では、エンジン10の暖機中に出口液温が規定の水止め完了温度以下のときには、多方弁14の吐出ポートP1〜P3をすべて閉じ、冷却液回路の冷却液の循環を停止する水止め制御を行うようにしている。このときの暖機制御部52は、すべての吐出ポートP1〜P3が閉じられる、弁位相が「0°」の位置を要求弁位相として設定する。また、出口液温が上記水止め温度を超え、且つエンジン10の暖機が完了したと判定する暖機完了温度以下のときには、出口液温が暖機完了温度に近づくにつれ、デバイスポートP3の開口率が「100%」に近づくように、要求弁位相を設定する。
暖機制御部52も、外気温に応じて、多方弁14の弁位相の使用域が切り替えられるように、要求弁位相を設定している。すなわち、外気温が基準温度α以下であり、車室の暖房が使用される可能性が高いときには、要求弁位相を冬モード使用域内の弁位相に設定し、外気温が基準温度αを超えており、車室の暖房が使用される可能性が低いときには、要求弁位相を夏モード使用域内の弁位相に設定する。また、暖機制御部52は、エンジン10の暖機完了後は、要求弁位相として無効な値をモータ駆動部54に出力する。
さらに、停止時制御部53は、イグニッションスイッチIGがオフとされたときに実行される停止時制御での多方弁14の要求弁位相(停止時要求弁位相)を演算して、モータ駆動部54に出力する。なお、停止時制御部53は、停止時制御時以外には、要求弁位相として無効な値をモータ駆動部54に出力する。
モータ駆動部54は、上述の液温制御部51、暖機制御部52及び停止時制御部53から入力された要求弁位相のうち、有効な値のものを選択し、弁位相センサ37による多方弁14の弁位相の検出値(実弁位相)がその値となるようにモータ35を駆動する。上述のように、液温制御部51、暖機制御部52及び停止時制御部53が有効な要求弁位相を出力する条件は、互いに重ならないようになっているため、一時にモータ駆動部54に入力される有効な要求弁位相は、唯一つとなる。よって、イグニッションスイッチIGがオフとされたときには、停止時制御部53のみが有効な要求弁位相をモータ駆動部54に出力し、弁位相がその要求弁位相(停止時要求弁位相)となるようにモータ駆動部54に多方弁14のモータ35を駆動せしめることになる。
(停止時制御)
続いて、停止時制御部53により行われる停止時制御の詳細を、図8を参照して説明する。
図8は、停止時制御部53が実行する停止時制御ルーチンの処理手順を示すフローチャートである。同ルーチンの処理は、イグニッションスイッチIGがオンとされて電子制御ユニット25への給電が開始されてから、イグニッションスイッチIGのオフ後に停止時処理が完了して電子制御ユニット25への給電が停止されるまでの期間に、規定の制御周期毎に繰り返し実行される。
さて、本ルーチンの処理が開始されると、まずステップS100において、イグニッションスイッチIGがオフとされたか否かが判定される。ここで、イグニッションスイッチIGがオフとされたのであれば(YES)、ステップS101に処理が進められ、そうでなければ(NO)、そのまま今回の処理が終了される。
ステップS101に処理が進められると、そのステップS101において、外気温THAが上述の基準温度α以下であるか否かが判定される。なお、ここでの判定は、エンジンの再始動後に暖房が使用される可能性が高いか否かを確認するために行われている。すなわち、イグニッションスイッチがオフとされたときに、暖房が使用されるであろうと考えられる程度に外気温THAが低いのであれば、次回のエンジン再始動時にも、やはり外気温THAは同程度に低く、その後に暖房が使用される可能性が高いと考えられる。このように本実施形態では、外気温THAが基準温度α以下であることを条件として、エンジンの再始動後に暖房が使用される可能性が高いと判定している。
ここで、暖房要求が有れば(YES)、ステップS102に処理が進められ、そのステップS102において、弁体33の弁位相が、図6に示される「φ1」の位置となるように多方弁14が制御された後、本ルーチンの処理が終了される。「φ1」は、冬モードにおける停止時要求弁位相であり、ラジエータポートP1が閉じられ、且つヒータポートP2及びデバイスポートP3が全開となる弁位相に設定されている。このときの停止時制御部53は、そうした「φ1」を要求弁位相としてモータ駆動部54に出力することで、弁位相が「φ1」となるように多方弁14のモータ35を駆動させている。
一方、このときの暖房要求が無ければ(NO)、ステップS103に処理が進められ、そのステップS103において、弁体33の弁位相が、図6に示される「φ2」の位置となるように多方弁14が制御された後、本ルーチンの処理が終了される。「φ2」は、夏モードにおける停止時要求弁位相であり、ラジエータポートP1及びヒータポートP2が閉じられ、且つデバイスポートP3がほぼ全開となる弁位相に設定されている。このときの停止時制御部53は、そうした弁位相「φ2」を要求弁位相としてモータ駆動部54に出力することで、弁位相が「φ2」となるように多方弁14のモータ35を駆動させている。
(作用)
極低温環境下では、エンジン10が停止している間に、冷却液回路内の冷却液が凍結して、冷却液回路における冷却液の循環が堰き止められた状態となることがある。また、そうした場合には、多方弁14の内部の冷却液も凍結して、多方弁14が動かせなくなることもある。
こうした場合、イグニッションスイッチIGがオンとされてエンジン10が始動されると、主として、冷却液を搬送媒体としたエンジン10の熱の伝達により、冷却液回路内の冷却液の解凍が進む。ただし、このときの多方弁14の吐出ポートP1〜P3のすべてが閉じていると、冷却液を搬送媒体としたエンジン10の熱の伝達が多方弁14の部分で遮断されてしまうため、冷却液回路における多方弁14の下流側の部分には、エンジン10の熱が伝わり難くなる。そしてその結果、凍結による冷却液回路の堰き止めの解消が遅れてしまうようになる。
一方、エンジン10が始動すると、冷却液ポンプ13による冷却液の吐出が開始される。そのため、エンジン10の始動後も、凍結により冷却液回路が堰き止められた状態が継続すると、冷却液回路における堰き止め箇所よりも上流側の部分の圧力が次第に上昇するようになる。このときの圧力上昇は、堰き止めの解消に時間がかかるほど大きくなる。よって、IGオン操作時に、多方弁14のすべての吐出ポートP1〜P3が閉じている可能性を否定できない場合、こうした凍結時の冷却液回路内の圧力上昇をより大きく見積もなければならなくなる。そして、その結果、冷却液回路各部の耐圧性能の要求をその分高くする必要が生じ、より高い耐圧性能を有した、より高価な部品が必要となることから、製造コストの増加を招く結果となる。
その点、本実施形態のエンジン冷却装置では、IGオフ操作時に、ラジエータポートP1を閉じ、デバイスポートP3(夏モード時)、又はヒータポートP2及びデバイスポートP3の双方(冬モード時)を開くように多方弁14が制御される。そのため、次回のIGオン操作時には、多方弁14の3つの吐出ポートP1〜P3の少なくとも一つが開かれた状態となることが保証される。すなわち、本実施形態のエンジン冷却装置では、冷却液回路内の凍結時に多方弁14のすべての吐出ポートP1〜P3が閉じた状態となっている可能性を排除することができる。その結果、凍結による冷却液回路の堰き止めの解消に要する時間をより短く見積もることが、ひいては凍結した冷却液による堰き止めが生じた場合の冷却回路内の最大圧力をより低く見積もることが可能となる。したがって、より耐圧性能の低い、より安価な部品の採用が可能となり、エンジン冷却装置の製造コストが低く抑えられるようになる。
なお、冷却液回路の凍結時にラジエータポートP1が開いていると、エンジン10の熱で解凍された冷却液がラジエータ15に流入し、そのラジエータ15での冷却で冷却液が再凍結する虞がある。また、ラジエータ15で冷却された冷却液がエンジン10の内部に再流入するため、エンジン10の暖機が遅れるようにもなる。その点、本実施形態のエンジン冷却装置では、IGオフ操作時に、ラジエータポートP1以外の吐出ポート(P2,P3)を開くようにしているため、そうした冷却液の再凍結や暖機の遅延を避けられる。
ところで、IGオフ操作時に、暖房を必要としない程度に外気温が高ければ、多くの場合、次回のエンジン再始動後にも暖房は必要とされないと考えられる。また、そうした場合には、次回のエンジン再始動時に冷却液回路内が凍結している可能性は極めて低いと考えられる。
エンジン10の再始動後に暖房が使用されない場合、IGオフ操作時にヒータポートP2を開いておくと、エンジン10の再始動後、弁位相が夏モード使用域に入るまで多方弁14を動かす間、ヒータコア16に冷却液が供給されるようになる。暖房を使用しないにも拘らず、ヒータコア16に冷却液が供給されると、ヒータコア16での放熱により、冷却液の温度が低下して、エンジン10の暖機が遅れるようになる。また、ヒータコア16での放熱分、デバイス経路R3に配置された各デバイスへの熱供給量が減少することにもなる。
その点、本実施形態では、外気温が高く、エンジン10の再始動後に暖房が使用される可能性が低いと考えられる場合には、IGオフ操作時にラジエータポートP1と共にヒータポートP2が閉じられ、デバイスポートP3のみが開かれる夏モード使用域内の弁位相に弁体33を位置させている。そのため、暖房が使用されないにも拘らず、エンジン10の再始動後に、ヒータコア16に冷却液が不要に供給されることは生じ難くなる。
以上の本実施形態のエンジン冷却装置によれば、以下の効果を奏することができる。
(1)本実施形態では、IGオフ操作時に、ラジエータポートP1以外の吐出ポートの少なくとも一つ(P2,P3)を開くようにしているため、次回のIGオン操作時に冷却液回路内が凍結していた場合の、凍結による冷却液回路の堰き止めの解消の遅れを、ひいてはその解消の遅れによる冷却液回路内の圧力上昇を抑制することができる。
(2)IGオフ操作時にラジエータポートP1は閉じるようにするため、ラジエータ15での冷却により冷却液が再凍結したり、その冷却された冷却液がエンジン10に流入して、その暖機を遅らせたりすることを回避することができる。
(3)凍結時の冷却液循環の堰き止めによる冷却液回路内の圧力上昇を抑えることができるため、冷却液回路の構成部品として、より耐圧性能が低い、より安価な部品を採用することが、ひいてはエンジン冷却装置の製造コストを低減することが可能となる。
(4)外気温が高く、エンジン再始動時に暖房が使用される可能性が低い場合には、IGオフ操作時に、ラジエータポートP1と共にヒータポートP2を閉じ、デバイスポートP3のみを開くようにしている。そのため、エンジン10の再始動後の、暖房非使用時のヒータコア16への不要な冷却液の供給を抑制して、エンジン10の熱利用効率を向上することができる。
(5)外気温が低く、エンジン再始動時に暖房が使用される可能性が高い場合には、IGオフ操作時に、デバイスポートP3に加えてヒータポートP2も開くようにしているため、凍結によるヒータ経路R2の堰き止めの解消を促進することが、ひいては暖房の早期開始が可能となる。
なお、上記実施形態は、以下のように変更して実施することもできる。
・上記実施形態では、IGオフ操作時にヒータポートP2やデバイスポートP3を開く際に、それらを全開又はほぼ全開としていたが、より小さく開くようにしても、それら吐出ポートを通じて冷却液が流通可能であれば、凍結時の冷却液回路の堰き止めの解消は促進することができる。よって、ラジエータポートP1が閉じ、それ以外の吐出ポートの少なくとも一つが開いた状態となる位置であれば、停止時制御において多方弁14を駆動する弁位相の位置を、図6の「φ1」、「φ2」以外の位置としてもよい。
・上記実施形態では、外気温が基準温度α以下の場合、IGオフ操作時にヒータポートP2とデバイスポートP3との2つの吐出ポートを開くようにしていたが、この場合に、ヒータポートP2のみを単独で開くようにしてもよい。そうした場合、IGオン操作後にヒータ経路R2のみに集中して冷却液を流すことができるため、凍結によるヒータ経路R2の堰き止めの解消をさらに早めて、より早期に暖房を開始できるようになる。
・上記実施形態では、IGオフ操作時に閉じる吐出ポートを外気温により変えるようにしていたが、IGオフ操作時に閉じる吐出ポートを固定するようにしてもよい。いずれにせよ、IGオフ操作時に、ラジエータポートP1が閉じ、それ以外の吐出ポートP2,P3の少なくとも一つが開くようにしておけば、凍結による冷却液回路の堰き止めの解消を促進することが可能となる。
・上記実施形態では、多方弁14より分岐される経路として、ラジエータ経路R1、ヒータ経路R2及びデバイス経路R3の3つの経路を有した冷却液回路を例示したが、多方弁14にて分岐する経路の数が異なる冷却液回路を備えるエンジン冷却装置にも、同様の停止時制御を採用することができる。例えば、多方弁14において、ラジエータ経路R1を含む2つの経路に分岐された冷却液回路を備えるエンジン冷却装置では、IGオフ操作時に、ラジエータポートP1を閉じ、もう一つの経路に接続された吐出ポートを開くように多方弁14を制御することで、冷却液の凍結による冷却液回路内の圧力上昇を好適に抑制可能となる。また、多方弁14にて4つ以上の経路に分岐された冷却液回路を備えるエンジン冷却装置でも、IGオフ操作時に、ラジエータポートP1を閉じ、それ以外の吐出ポートの少なくとも一つを開くように多方弁14を制御することで、冷却液の凍結による冷却液回路内の圧力上昇を好適に抑制可能となる。さらにそうしたエンジン冷却装置において、多方弁14にて分岐される経路に、ヒータコア16を通るヒータ経路R2を含む場合には、外気温に応じてIGオフ操作時に開く吐出ポートを変えることが望ましい。すなわち、外気温が基準温度α以下のときには、IGオフ操作時に開く吐出ポートにヒータポートP2を含めるようにし、外気温が基準温度αよりも高いときには、IGオフ操作時に開く吐出ポートにヒータポートP2を含めないようにすれば、熱の利用効率をより高めることが可能となる。
P1…ラジエータポート(吐出ポート)、P2…ヒータポート(吐出ポート)、P3…デバイスポート(吐出ポート)、R1…ラジエータ経路(複数の経路の一つ)、R2…ヒータ経路(複数の経路の一つ)、R3…デバイス経路(複数の経路の一つ、第3の経路)、R4…リリーフ経路、10…エンジン、11…シリンダブロック、11A…ウォータジャケット(エンジンの内部)、12…シリンダヘッド、12A…ウォータジャケット(エンジンの内部)、13…冷却液ポンプ(ポンプ)、14…多方弁、15…ラジエータ、16…ヒータコア、17…スロットルボディ、18…EGRバルブ、19…EGRクーラ、20…オイルクーラ、21…ATFウォーマ、22…リリーフ弁、24…出口液温センサ、25…電子制御ユニット、26…クランク角センサ、27…エアフローメータ、28…外気温センサ、30…ハウジング、30A…本体、30B〜30D…コネクタ部、30E…取付面、30F…流入ポート、31…ポート部材、33…弁体、33A…弁軸、34…カバー、35…モータ、36A〜36C…ギア、37…弁位相センサ、39,40…孔、42…溝、43,44…ストッパ、50…目標液温演算部、51…液温制御部、52…暖機制御部、53…停止時制御部、54…モータ駆動部。

Claims (2)

  1. ポンプからエンジンの内部を通って前記ポンプに戻るように冷却液を流すとともに、前記エンジンの内部よりも下流側の部分において分岐して前記ポンプに各々接続された複数の経路を有し、且つそれら複数の経路の一つが、ラジエータを通るラジエータ経路とされた冷却液回路と、前記冷却液回路における前記複数の経路の分岐位置に設けられて、前記複数の経路にそれぞれ冷却液を吐出する複数の吐出ポートを備えるとともに、それら複数の吐出ポートの開閉状態を、それら複数の吐出ポートのすべてを閉じた状態を含んで切り替え可能な多方弁と、を備えるエンジン冷却装置において、
    イグニッションスイッチがオフとされたときに、前記複数の吐出ポートのうち、前記ラジエータ経路に冷却液を吐出する吐出ポートであるラジエータポートを閉じるとともに、前記ラジエータポート以外の吐出ポートの少なくとも一つを開くように前記多方弁を制御する停止時制御部を備える
    ことを特徴とするエンジン冷却装置。
  2. 前記複数の経路として、前記ラジエータ経路、ヒータコアを通るヒータ経路、及びそれら以外の第3の経路を備えるとともに、前記複数の吐出ポートとして、前記ラジエータポート、前記ヒータ経路に冷却液を吐出するヒータポート、及び前記第3の経路に冷却液を吐出する第3の吐出ポートを備え、
    前記停止時制御部は、外気温が規定の基準温度以下の場合、前記イグニッションスイッチがオフとされたときに前記ラジエータポートを閉じるとともに前記ヒータポートを開くように前記多方弁を制御し、外気温が前記基準温度よりも高い場合、前記イグニッションスイッチがオフとされたときに前記ラジエータポートと前記ヒータポートとを閉じるとともに前記第3の吐出ポートを開くように前記多方弁を制御する
    ことを特徴とする請求項1に記載のエンジン冷却装置。
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