JP6848212B2 - 加熱電極装置、通電加熱パネル - Google Patents
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Description
0.5mm≦P≦5.00mm
0μm2<SB−ST≦30000μm2
である、加熱電極装置である。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の加熱電極装置において、発熱導体は、波線状であり、少なくともひとつの発熱導体において、波線状の波のピッチが異なることによりその一部で単位長さ当たりの抵抗値が他の部位よりも相対的に高い、加熱電極装置である。
WB>WT、
3μm≦WB≦15μm、及び
1μm≦WT≦12μm、である。
図2は図1に示したII−II線による断面図であり、通電加熱パネル10の厚さ方向における層構成を説明する図である。
このような通電加熱パネル10は例えば自動車のフロントガラスとして自動車に備えられる。その他、いわゆるガラス窓を有するところに窓として用いることができ、これには例えば上記自動車をはじめ、鉄道、航空機、及び船舶等の乗り物の窓、並びに、建物の窓を挙げることができる。
第一パネル11及び第二パネル15は板ガラスにより構成することができる。これには、当該通電加熱パネル10が適用される設備(例えば乗り物や建物)が通常に有する窓に用いられる板ガラスと同じものを用いることができる。例えばソーダライム硝子(青板硝子)、硼珪酸硝子(白板硝子)、石英硝子、ソーダ硝子、カリ硝子等から成る普通板ガラス、フロート板ガラス、強化板ガラス、部分板ガラス等が挙げられる。また、必要に応じて3次元的に曲面状に湾曲部を有するものであってもよい。
ただし必ずしもガラス板である必要はなく、アクリル樹脂、ポリカーボネート樹脂等の樹脂から成る樹脂板であってもよい。ただし、耐候性、耐熱性、透明性等の観点から板ガラスであることが好ましい。
これら第一パネル11及び第二パネル15の厚さは特に限定されることはないが、1.5mm以上5mm以下であることが一般的である。
接着層12の厚さは特に限定されることはないが、0.2mm以上1.0mm以下であることが一般的である。
図1〜図3よりわかるように本形態では加熱電極装置20は、バスバー電極21、発熱導体22、電源接続配線23、及び基材層24を有している。便宜上ここでは基材層24を最初に説明する。
このような第一バスバー電極21a及び第二バスバー電極21bは公知の形態を適用することができ、帯状である当該電極の幅は3mm以上15mm以下が一般的である。
このような発熱導体22が、第一バスバー電極21a及び第二バスバー電極21bの長手方向(図1においてはX軸方向)に複数配列されている。
r2>r1、r3
である。これにより、当該抵抗値が大きい部位において発熱量が他の部位に比べて大きくなり、より速く霜や曇りを除去することができる。
そして、このような領域を形成する部位は1か所である必要はなく、必要に応じて複数設けてもよい。
発熱導体22a、22bは、加熱電極装置20の厚さ方向において、発熱導体22a、22bの一方側(本形態では基材層24)の面を平面視した長さ0.01mあたりの表面積をSB、その反対側の面を平面視した長さ0.01mあたりの表面積STとしたとき、
0μm2<SB−ST≦30000μm2
が成立する。ここで「長さ」とは、延びる発熱導体22の一端と他端との距離をいう。より好ましくは、
0μm2<SB−ST≦15000μm2
である。
これによれば、発熱導体22a、22bを視認されない幅で作製した際に、断面積を大きくとることができ、高い出力を得ることが可能である。矩形(長方形)を作製することができれば理想ではあるが、エッチングにより作製することはいわゆるサイドエッジの性質上の観点から困難がある。
図5にBで示した、隣り合う発熱導体22a、22bの間隔Bは、0.5mm以上5.00mm以下であることが好ましい。より好ましくは1.0mm以上、さらに好ましくは1.25mm以上である。
また、当該断面において、上記SB側における辺の長さ(幅)をWB、及びその反対側であるST側におけるの辺の長さ(幅)をWTとしたとき、
WB>WT、
3μm≦WB≦15μm、及び
1μm≦WT≦12μm
が成り立つことが好ましい。
なお、この断面は、その部位において最小断面になるように切断された面とする。また、発熱導体22の表面に凹凸が形成されている場合には当該凹凸を含めた最小面積の断面を考えるものとする。
また、発熱導体22a、22bの厚さHは、5μm以上、30μm以下であることが好ましい。
このような電源接続配線23は公知の構成を適用すればよい。
次いで、図6(b)に示したように、該積層体の金属箔22’上に感光性レジスト層80を塗工形成する。
ここで図6(c)には形成されるべき発熱導体22の位置及び大きさを参考として破線及び薄墨で表している。図6(c)からわかるように、本例では、レジストパターン層80’に形成されたレジストパターン80aの縁から、形成されるべき発熱導体22の縁までの距離がCとなるように構成されている。そしてこのCは5μm以上30μm以下であることが好ましい。これにより上記した形態の発熱導体22をエッチングにより得ることができる。
以上の工程により、図1(a)の平面図及び図2の断面図に示す、通電加熱パネル10を製造する。
すなわち、図1の形態に於いては、通電加熱パネル10が自動車のフロントパネルの位置に配置される、この際には電源接続配線23に開閉器50を介して電源40が接続され、バスバー電極21を介して発熱導体22を発熱させることができる。本形態に於いては、電源40としては自動車に既設のバッテリーを用いている。開閉器50を閉じると、電源40から電流が供給される。当該発熱導体22はジュール熱の発熱により第一パネル11、第二パネル12が加熱されるのでフロントパネルとして機能する通電加熱パネル10の温度が上昇し、凍結及び曇りが解消される。本発明では発熱導体22bのうちIdで示した領域において上記したように抵抗値が高められており、この領域で霜や曇りを他に比べて速く除去することができる。
11 第一パネル
12 接着層
14 接着層
15 第二パネル
20 加熱電極装置
21 バスバー電極
22 発熱導体
22a 発熱導体
22b 発熱導体
24 基材層
40 電源
Claims (5)
- 通電してパネルを加熱する加熱電極装置であって、
線条のある複数の発熱導体、を備え、
前記発熱導体は、少なくともひとつの前記発熱導体において、その一部で単位長さ当たりの抵抗値が他の部位よりも相対的に高く、
複数の前記発熱導体のピッチをPとし、前記発熱導体の厚さ方向の一方の面の平面視における長さ0.01mあたりの表面積をSB、当該一方の面の反対側となる他方の面の平面視における長さ0.01mあたりの表面積をSTとしたとき、
0.5mm≦P≦5.00mm
0μm2<SB−ST≦30000μm2
である、加熱電極装置。 - 前記発熱導体は、波線状であり、少なくともひとつの前記発熱導体において、前記波線状の波のピッチが異なることによりその一部で単位長さ当たりの抵抗値が他の部位よりも相対的に高い、請求項1に記載の加熱電極装置。
- 前記発熱導体は、その延びる方向に直交する断面において、前記SB側の辺の大きさをWBとし、前記ST側の辺の大きさをWTとしたとき、
WB>WT、
3μm≦WB≦15μm、及び
1μm≦WT≦12μm、である請求項1又は2に記載の加熱電極装置。 - 透明な基材層を有し、
前記発熱導体は、前記基材層の一方の面上に配置されており、前記発熱導体の一方の面が前記基材層の面に接している、請求項1乃至3のいずれかに記載の加熱電極装置。 - 透明な第一パネルと、
前記第一パネルに対して間隔を有して配置される透明な第二パネルと、
前記第一パネルと前記第二パネルとの前記間隔に配置される請求項1乃至4のいずれかに記載の加熱電極装置と、を備える、通電加熱パネル。
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