JP6911501B2 - 加熱電極装置、通電加熱パネル、及び乗物 - Google Patents
加熱電極装置、通電加熱パネル、及び乗物 Download PDFInfo
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Description
このような通電加熱パネル10は例えば自動車のフロントガラスとして自動車に備えられる。その他、いわゆるガラス窓を有するところに窓として用いることができ、これには例えば上記自動車をはじめ、鉄道、航空機、及び船舶等の乗り物の窓、並びに、建物の窓、交通信号機の保護板、電子看板、及び乗物の前照灯等を挙げることができる。
ただし必ずしもガラス板である必要はなく、アクリル樹脂、ポリカーボネート樹脂等の樹脂から成る樹脂板であってもよい。ただし、耐候性、耐熱性、透明性等の観点から板ガラスであることが好ましい。
接着層12の厚さは特に限定されることはないが、本形態では後述する視認性低減層24を覆うことができる厚さとすることができる。
図1〜図4よりわかるように本形態では加熱電極装置20は、基材層21、バスバー電極22、発熱導体部23、視認性低減層24、及び電源接続配線25を有している。
基材層21は透明な板状の部材であり、樹脂により形成されている。基材層21を形成する樹脂としては可視光線波長帯域の波長(380nm〜780nm)を透過するものであれば如何なる樹脂でも良いが、好ましくは熱可塑性樹脂を用いることができる。この熱可塑性樹脂としては、例えばポリエチレンテレフタレート、ポリエチレンナレフタレート、アモルファスポリエチレンテレフタレート(A−PET)等のポリエステル樹脂、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリメチルペンテン、環状ポリオレフィン等のポリオレフィン樹脂、ポリメチルメタクリレート等のアクリル樹脂、トリアセチルセルロース(三酢酸セルロース)等のセルロース系樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリスチレン、アクリロニトリル−スチレン共重合体等のスチレン系樹脂、ポリ塩化ビニル、等を挙げることが出来る。とりわけ、アクリル樹脂やポリ塩化ビニルは、エッチング耐性、耐候性、耐光性に優れていることから好ましい。基材層24の厚さとしては、20μm以上300μm以下が一般的である。基材層24を構成する樹脂層は必要に応じて1軸又は2軸延伸したものを用いる。
このような第一バスバー電極22a及び第二バスバー電極22bは公知の形態を適用することができ、帯状である当該電極の幅(Y軸方向の大きさ)は5mm以上200mm以下が一般的である。
隣り合う網目との間隔Pは、通電加熱パネル10の可視光線透過、発熱導体部23による加熱效率等を勘案して適宜決定されるが、通常、70μm以上1500μm以下程度とすることができる。
このような視認性低減要素24aは、円形、楕円形、三角形、四角形、その他多角形、及び不定形的な形状であり、さまざまな大きさからなる。
また、視認性低減要素24aを構成する材料は、例えば、樹脂バインダー中に着色剤を分散させたインキを用いて印刷法により形成することができる。樹脂バインダーの樹脂としては、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、アクリル樹脂、ポリエステル樹脂、ウレタン樹脂等が挙げられる。着色剤としては、導通部23aと視覚的な差異を生じて目立つことが無いように形成する場合には、例えば、黄鉛、イソインドリノンイエロー等の黄色着色剤、弁柄、キナクリドンレッド等の赤色着色剤、群青、フタロシアニンブルー等の青色着色剤、カーボンブラック、黒色酸化鉄等の黒色着色剤等を適宜比率で混合して所望の色調とする。印刷法としては、グラビア印刷、シルクスクリーン印刷、フレキソ印刷等を用いることができる。
これに対して、視認性低減層24を具備することにより、導体部23aの網目を粗くして無駄なエネルギー消費を抑えつつ、視覚的な不具合を防止することができる。
このような電源接続配線25は公知の構成を適用すればよい。
次いで、図5(b)に示したように、該積層体の金属箔23’上に感光性レジスト層80を塗工形成する。
ここで図5(c)には形成されるべき発熱導体部23の位置及び大きさを参考として破線及び薄墨で表している。これにより発熱導体部23をエッチングにより得ることができる。
以上の工程により通電加熱パネル10を製造する。
すなわち、図1の形態においては、通電加熱パネル10が自動車のフロントパネルの位置に配置される。この際には電源接続配線25に開閉器50を介して電源40が接続され、バスバー電極22を介して発熱導体部23を発熱させることができる。本形態においては、電源40としては自動車に既設のバッテリーを用いている。開閉器50を閉じると、電源40から電流が供給される。当該発熱導体部23の導通部23aはジュール熱の発熱により第一パネル11、第二パネル15が加熱されるのでフロントパネルとして機能する通電加熱パネル10の温度が上昇し、凍結及び曇りが解消される。さらに視認性低減層24が設けられていることにより、視覚的な不具合(光芒、視認性、ギラツキ)を防止しつつ、発熱量を抑制して無駄なエネルギー消費を抑えることができる。
11 第一パネル
12 接着層
14 接着層
15 第二パネル
20 加熱電極装置
21 基材層
22 バスバー電極
23 発熱導体部
23a 導通部
24 視認性低減層
25 電源接続配線
40 電源
Claims (4)
- 通電してパネルを加熱する加熱電極装置であって、
2つの電極であるバスバー電極と、
前記バスバー電極の2つの前記電極の間に配置され、前記バスバー電極に電気的に接続し、通電により発熱する発熱導体部と、
平面視において前記発熱導体部に重なる位置に配置された、直径が3μm以上8μm以下である複数の要素が配列されたパターンを具備し、前記バスバー電極には電気的に接続していない視認性低減層と、を備える加熱電極装置。 - 基材層を具備し、前記基材層の一方の面に前記発熱導体部が配置されており、前記基材層の他方の面に前記視認性低減層が配置されている、請求項1に記載の加熱電極装置。
- 透明な第一のパネルと、
前記第一のパネルに対して間隔を有して配置される透明な第二のパネルと、
前記第一のパネルと前記第二のパネルとの前記間隔に配置される請求項1又は2に記載の加熱電極装置と、を備える、通電加熱パネル。 - 請求項3に記載の加熱通電パネルを備える乗物。
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JP2017093086A JP6911501B2 (ja) | 2017-05-09 | 2017-05-09 | 加熱電極装置、通電加熱パネル、及び乗物 |
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JP2018190626A JP2018190626A (ja) | 2018-11-29 |
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JP2017093086A Active JP6911501B2 (ja) | 2017-05-09 | 2017-05-09 | 加熱電極装置、通電加熱パネル、及び乗物 |
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