JP2017208190A - 加熱電極装置、通電加熱パネル、及び乗物 - Google Patents

加熱電極装置、通電加熱パネル、及び乗物 Download PDF

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Abstract

【課題】視覚的な不具合が生じることを抑えつつ、過度な発熱量となることを防止することができる加熱電極装置を提供する。【解決手段】2つの電極であるバスバー電極と、バスバー電極の2つの電極の間に配置され、バスバー電極に電気的に接続し、通電により発熱する発熱導体部22と、を有し、発熱導体部は、バスバー電極に電気的に接続した導通部22aと、バスバー電極に対して電気的に接続していない非導通部22bと、を備える。【選択図】図2

Description

本発明は、通電することでジュール熱(Joule heat)により発熱する発熱導体を備える加熱電極装置、これを備えた通電加熱パネル、及び該通電加熱パネルを備えた乗物に関する。
従来、特許文献1〜3に記載のように、自動車、鉄道、航空機、及び船舶等の乗り物のガラス窓、並びに、建物のガラス窓に対して、通電することにより加熱し、ガラス窓の凍結や曇りを解消する技術がある。このようなガラス窓は、2枚のガラス板の間に加熱電極装置を具備して構成されている。そして当該加熱電極装置は、離隔して配置された一対のバスバー電極、及び、この一対のバスバー電極間を渡すように配置された発熱導体を有しており、一対のバスバー電極に電源を接続することで発熱導体に通電可能とされ、発熱導体を発熱させてガラス窓を加熱できるように構成されている。
このような発熱導体のパターンとして、線条の発熱導体が複数配列される形態や、メッシュ状の発熱導体の形態がある。
特開平8−72674号公報 特開平9−207718号公報 特開2013−56811号公報
このような加熱電極装置では、上記のようにガラス窓等に用いられるため、発熱導体が視覚の邪魔になることをできるだけ避ける必要がある。しかしながら、過不足なく適切な発熱量を得る発熱導体の形態としたときに、発熱導体が視認されてしまったり、光芒等によって視覚の邪魔になったりすることがあった。
そこで本発明は、視覚的な不具合が生じることを抑えつつ、過度な発熱量となることを防止することができる加熱電極装置を提供することを課題とする。またこの加熱電極装置を有する通電加熱パネル及び乗物を提供する。
以下本発明について説明する。ここでは理解容易のため図面の参照符号を付記するが、本発明はこれに限定されるものではない。
本発明の1つの態様は、通電してパネルを加熱する加熱電極装置(20、120)であって、2つの電極であるバスバー電極(21)と、バスバー電極の2つの電極の間に配置され、バスバー電極に電気的に接続し、通電により発熱する発熱導体部(22、122)と、を有し、発熱導体部は、バスバー電極に電気的に接続した導通部(22a、122a)と、バスバー電極に対して電気的に接続していない非導通部(22b、122b)と、を備える、加熱電極装置である。
この態様において、発熱導体部(22)の導通部(22a)及び非導通部(22b)を網状の形態とすることができる。
また、発熱導体部(122)の導通部(122a)及び非導通部(122b)を線条とし、複数の線条が配列された形態としてもよい。
さらに透明な基材層(24)を有し、発熱導体部(22、122)は、基材層の一方の面上に配置されており、発熱導体部の一方の面が基材層の面に接している形態とすることもできる。
また、透明な第一のパネル(11)と、第一のパネルに対して間隔を有して配置される透明な第二のパネル(15)と、第一のパネルと第二のパネルとの間隔に配置される上記した加熱電極装置と、を備える、通電加熱パネルを提供する。
そして、このような通電加熱パネルを備える乗物を提供することができる。
本発明によれば、視覚的な不具合が生じることを抑えつつ、過度な発熱量となることを防止することが可能となる。
1つの形態に係る通電加熱パネル10を説明する平面図である。 発熱導体部22の形態を説明する平面図である。 通電加熱パネル10の層構成を説明する断面図である。 図4(a)〜図4(d)は、通電加熱パネル10の作製方法を説明する図である。 図5(a)は他の形態に係る通電加熱パネル110を説明する平面図、図5(b)は発熱導体部122の1つの形態例を説明する図である。 発熱導体部122とバスバー電極21との接続部分を説明する図である。 通電加熱パネル110の層構成を説明する断面図である。 加熱電極装置120を説明する斜視図である。 発熱導体部122の形態について説明する図である。 図10(a)〜図10(d)は、通電加熱パネル110の作製方法を説明する図である。
以下本発明を図面に示す形態に基づき説明する。ただし、本発明はこれら形態に限定されるものではない。なお、図面に表れる各部材は理解し易さの観点から大きさや形状を誇張、変形して表すことがある。また見易さのため繰り返しとなる符号は省略することがある。
図1は1つの形態を説明する図で、通電加熱パネル10を平面視した概念図である。また、図2は図1にIIで示した部位の拡大図で、発熱導体部22の一部を拡大して表した図である。
図3は図2に示したIII−III線による断面図であり、通電加熱パネル10の厚さ方向における層構成を説明する図である。
このような通電加熱パネル10は例えば自動車のフロントガラスとして自動車に備えられる。その他、いわゆるガラス窓或いはガラス扉等の透明な開口部を有するところに透明開口部材(所謂窓)として用いることができ、これには例えば上記自動車をはじめ、鉄道車輛、航空機、及び船舶、宇宙船等の乗り物の窓、扉等の開口部、並びに、各種建物の窓、扉等の開口部を挙げることができる。又、交通信号機、電子看板及び電子広告の窓材(表面保護板)、自動車の前照燈等の各種乗物の外部に備える照明裝置の窓材(表面保護板)等にも用いることができる。
図1〜図3よりわかるように、通電加熱パネル10は全体として板状であり、複数の層が厚さ方向(図1〜図3に示したZ軸方向)に積層してなる。より具体的には、本形態の通電加熱パネル10は、図3の断面図に示す如く第一パネル11、接着層12、加熱電極装置20、接着層14、第二パネル15を有して構成されている。以下、それぞれについて説明する。
第一パネル11、及び第二パネル15は、透光性を有する、即ち透明な板状の部材であり、互いに向かい合うように配置された板面間に間隔を有して略平行に配置されている。いわゆる二重パネル構造である。尚、此処で板面とは、図3で言えば、第一パネル11及び第二パネル15の表面のうちXY平面に平行な対向する2平面になる。この第一パネル11と第二パネル15との間に、加熱電極装置20の一部が配置され、接着層12、14により一体化されている。
第一パネル11及び第二パネル15は板ガラスにより構成することができる。これには、当該通電加熱パネル10が適用される設備(例えば乗り物や建物)が通常に有する窓に用いられる板ガラスと同じものを用いることができる。例えばソーダライム硝子(青板硝子)、硼珪酸硝子(白板硝子)、石英硝子、ソーダ硝子、カリ硝子等から成る普通板ガラス、フロート板ガラス、強化板ガラス、部分板ガラス等が挙げられる。また、必要に応じて3次元的に曲面状に湾曲部を有するものであってもよい。
ただし必ずしもガラス板である必要はなく、アクリル樹脂、ポリカーボネート樹脂等の樹脂から成る樹脂板であってもよい。ただし、耐候性、耐熱性、透明性等の観点から板ガラスであることが好ましい。
これら第一パネル11及び第二パネル15の厚さは特に限定されることはないが、1.5mm以上5mm以下であることが一般的である。
接着層12は第一パネル11のうち第二パネル15側となる面に積層された接着剤からなる層であり、基材層24と第一パネル11とを接着する。接着剤としては特に限定されることはないが、接着性、耐候性、耐熱性等の観点からポリビニルブチラール樹脂を用いることができる。
接着層12の厚さは特に限定されることはないが、0.2mm以上1.0mm以下であることが一般的である。
加熱電極装置20は、通電することによって発熱し、通電加熱パネル10を加熱するよう構成されている。
図1〜図3よりわかるように本形態では加熱電極装置20は、バスバー電極21、発熱導体部22、電源接続配線23、及び基材層24を有している。便宜上ここでは基材層24を最初に説明する。
基材層24は、加熱電極装置20の、特にバスバー電極21及び発熱導体部22がその一方の面上に配置されて、該バスバー電極21及び発熱導体部22の基材として機能する層である。基材層24は透明な板状の部材であり、樹脂により形成されている。基材層24を形成する樹脂としては可視光線波長帯域の波長(380nm〜780nm)を透過するものであれば如何なる樹脂でも良いが、好ましくは熱可塑性樹脂を用いることができる。この熱可塑性樹脂としては、例えばポリエチレンテレフタレート、ポリエチレンナレフタレート、アモルファスポリエチレンテレフタレート(A−PET)等のポリエステル樹脂、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリメチルペンテン、環状ポリオレフィン等のポリオレフィン樹脂、ポリメチルメタクリレート等のアクリル樹脂、トリアセチルセルロース(三酢酸セルロース)等のセルロース系樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリスチレン、アクリロニトリル−スチレン共重合体等のスチレン系樹脂、ポリ塩化ビニル、等を挙げることが出来る。とりわけ、アクリル樹脂やポリ塩化ビニルは、エッチング耐性、耐候性、耐光性に優れていることから好ましい。基材層24の厚さとしては、20μm以上300μm以下が一般的である。基材層24を構成する樹脂層は必要に応じて1軸又は2軸延伸したものを用いる。
本形態でバスバー電極21は、第一バスバー電極21a及び第二バスバー電極21bから形成されている。第一バスバー電極21a、第二バスバー電極21bはそれぞれ一方向(図1においてはX軸方向)に延びる帯状であり、第一バスバー電極21aと第二バスバー電極21bとは間隔を有して同じ方向に延びる(略平行となる)ように配置されている。
このような第一バスバー電極21a及び第二バスバー電極21bは公知の形態を適用することができ、帯状である当該電極の幅(Y軸方向の大きさ)は3mm以上15mm以下が一般的である。
発熱導体部22は、第一バスバー電極21aと第二バスバー電極21bとを渡すように両バスバー電極21a、21bと交差する方向(図1においてはY軸方向)に延在して配置される。そして、第一バスバー電極21aと第二バスバー電極21bとが当該発熱導体部22により電気的に接続されている。この発熱導体部22が通電により発熱する。
発熱導体部22は、次のような形状を具備している。図2からわかるように、本形態の発熱導体部22は、網状(メッシュ状)の導体により形成されている。この網目は格子状と異なり、面内での繰り返し規則性、即ち周期性の低いいわゆるランダム周期化した網目で構成されている。これにより光芒の発生や発熱導体が視認されてしまうことを防止することができる。このような網目の目の粗さは開口部の平均重心間距離として100μm以上500μm以下であることが好ましい。
一方、網目の細かさは、発熱導体部22における出力、すなわち発熱量に大きく影響する。必要以上の発熱量は無駄なエネルギーの消費となることがある。そこで本発明は、図2からわかるように、発熱導体部22が、導通部22a及び非導通部22bを具備する。
導通部22aは、バスバー電極に電気的に接続し、通電により発熱可能な部位である。従って導通部22aに属する部位は、電気的に第一バスバー電極21a及び第二バスバー電極21bの両方に接続されている。
これに対して、非導通部22bは、図2からもわかるように、網目の幾何学的形状、特に平面視形状については導通部22aと同様の形態を具備しているものの、導通部22aとは電気的に接続しておらず、バスバー電極とも接続していない。従って、この非導通部22bは発熱しない。
このように非導通部22bを設けることにより、全体として同じ共通の幾何学的形状パターンの発熱導体部22として、視覚的な不具合である光芒、視認性、ギラツキ等の網目の幾何学的形状に起因する不具合に加えて、更に網目の疎密即ち開口部面積の分布に起因する可視光線透過率の面内分布(明暗)のムラについても、其の発現を防止しつつ、且つ非導通部22bにより網目の発熱量を抑制して無駄なエネルギー消費を抑えることができる。
このような非導通部22bの発熱導体部22に対する割合は平面内(図2ではXY平面内)における面積比率で20%以上70%以下であることが好ましい。
また、発熱導体部22の発熱ムラを防止する観点から、非導通部22bは発熱導体部22の全体にわたってできるだけ均等な相互距離間隔で、且つ均等な面積で配置されていることが好ましい。
発熱導体部22を構成する導体材料としては例えばタングステン、モリブデン、ニッケル、クロム、銅、銀、金、白金、アルミニウム等の金属、或いはこれら金属を含むニッケル−クロム合金、青銅、真鍮等の合金をエッチングによりパターン形成してなす帯状部材を挙げることができる。
電源接続配線23は、図1からわかるように、第一バスバー電極21aと第二バスバー電極21b間に電源40を接続する配線である。電源40は、水滴(曇り)、凍結(霜)等を溶解或いは蒸発させるに必要な電力を供給可能なものであれば特に限定されることはなく、適宜の電圧、電流、或いは周波数を有する公知の直流又は交流電源を用いれば良いが、通電加熱パネル10が自動車に適用される場合には、電源40として例えば自動車に既設の鉛蓄電池、リチウムイオン蓄電池等のバッテリーを直流電源として用いることができる。このときには例えばバッテリーの正極に第二バスバー電極21b、負極に第一バスバー電極21aを接続することができる。勿論、別途専用の電源(電池、発電機等)を用いても良い。又、電動機を動力とする鉄道車両の場合は架線から給電された直流又は交流電力を適宜の電圧及び電流に変換して用いることも出来る。
このような電源接続配線23は公知の構成を適用すればよい。
接着層14は、バスバー電極21及び発熱導体部22を含む基材層24と第二パネル15とを接着する層である。接着層14は接着層12と同じ構成とすることができる。
以上のような各構成により次のように通電加熱パネル10とされている。図2からわかるように、第一パネル11の一方の面に接着層12が積層されておりこの接着層12を介して第一パネル11に基材層24が積層されている。また、基材層24のうち接着層12が配置された側とは反対側の面には発熱導体部22が配置されている。基材層24のうち発熱導体部22が配置された側に第二パネル15が配置されているが、基材層24及び発熱導体部22と第二パネル15との間を埋めるように接着層14が配置されている。これにより第二パネル15が加熱電極装置20に積層される。
このような加熱電極装置20及びこれを含む通電加熱パネル10は例えば次のように製造することができる。図4(a)〜図4(d)に説明のための図を示した。
先ず、図4(a)に示したように、金属箔22’を樹脂フィルムからなる基材層24上に接着剤層を介して貼り合せ積層した積層体を製造する。
次いで、図4(b)に示したように、該積層体の金属箔22’上に感光性レジスト層80を塗工形成する。
次いで、所望のパターンの発熱導体部22及びバスバー電極21の平面視パターンに基づいた遮光パターンを有するフォトマスクを用意する。そして、該フォトマスクを該感光性レジスト層80上に密着させて載置する。そして、該フォトマスクを通して紫外線露光し、フォトマスクを除去後、公知の現像処理により未露光の感光性レジスト層を溶解除去して、図4(c)に示したように所望パターン80aに合致する形状のレジストパターン層80’を該金属箔22’上に形成する。
ここで図4(c)には形成されるべき発熱導体部22の位置及び大きさを参考として破線及び薄墨で表している。これにより発熱導体部22をエッチングにより得ることができる。
次いで、該レジストパターン層80’上から該積層体を腐蝕液によるエッチング(腐蝕)加工を行い、図4(d)のように、該レジストパターン層80’を通して金属箔22’を腐蝕除去する。そして、該レジストパターン層80’を溶解除去(脱膜)する。斯くして、基材層24上に図2の平面視形状及び図3の断面形状の所定パターンの発熱導体部22、バスバー電極21a及び21bが形成された積層部材を製造する。
次いで、第一パネル11、接着層12、加熱電極裝置20からなる積層部材に対して接着層14、及び第二パネル15を此の順に重ね、これら複数層を接着積層して一体化する。
以上の工程により、図1の平面図及び図3の断面図に示す、通電加熱パネル10を製造する。
通電加熱パネル10は例えば次のように用いられて作用する。ここでは1つの例として通電加熱パネル10を自動車のフロントパネルに適用した場合で説明する。
すなわち、図1の形態に於いては、通電加熱パネル10が自動車のフロントパネルの位置に配置される。この際には電源接続配線23に開閉器50を介して電源40が接続され、バスバー電極21を介して発熱導体部22を発熱させることができる。本形態に於いては、電源40としては自動車に既設のバッテリーを用いている。開閉器50を閉じると、電源40から電流が供給される。当該発熱導体部22の導通部22aはジュール熱の発熱により第一パネル11、第二パネル12が加熱されるのでフロントパネルとして機能する通電加熱パネル10の温度が上昇し、凍結及び曇りが解消される。本発明では発熱導体部22を導通部22aと非導通部22bとにより構成していることにより、全体として同じ共通のパターンの発熱導体部22として、視覚的な不具合(光芒、視認性、ギラツキ)を防止しつつ、発熱量を抑制して無駄なエネルギー消費を抑えることができる。
図5(a)は他の形態を説明する図で、通電加熱パネル110を平面視した概念図である。また、図5(b)には図5(a)にVaで示した部位の拡大図で、発熱導体部122の1つの例である導通部122aの拡大図を示した。
図6は、図1にVIで示した部位の拡大図であり、バスバー電極21と発熱導体部122との接続部位について説明する図である。
図7は図5に示したVII−VII線による断面図であり、通電加熱パネル110の厚さ方向における層構成を説明する図である。
本形態の通電加熱パネル110では、上記した通電加熱パネル10に対して発熱導体部22に代えて発熱導体部122が適用された例であり、その他の部位については上記した通電加熱パネル10と同様に考えることができるので、加熱電極装置120の発熱導体部122以外については同じ符号を付して説明は省略する。
加熱電極装置120は、通電することによって発熱し、通電加熱パネル110を加熱するよう構成されている。図8には加熱電極装置120の一部を斜視図で表している。
図5〜図8よりわかるように本形態では加熱電極装置120は、バスバー電極21、発熱導体部122、電源接続配線23、及び基材層24を有している。ここでは発熱導体部122について説明する。
本形態の発熱導体部122も、導通部122a、及び非導通部122bを有しており、いずれも第一バスバー電極21aと第二バスバー電極21bとを渡す方向に、両バスバー電極21a、21bと交差する方向(図5においてはY軸方向)に延在して配置される線条である。そして、このような線条である導通部122a及び非導通部122bが、第一バスバー電極21a及び第二バスバー電極21bの長手方向(図5においてはX軸方向)に複数配列されている。
そして、図5(a)、図6、図8からわかるように、導通部122aは第一バスバー電極21aと第二バスバー電極21bとを渡すように電気的に接続されている。この導通部122aが通電により発熱する。
一方、非導通部122bはその端部において、第一バスバー電極21a及び第二バスバー電極21bと電気的に接続しておらず、非導通部122bでは発熱しない。このように、本形態においても非導通部122bは、導通部122aと同様の形態、即ち幾何学的形状を具備しているもののバスバー電極と電気的に接続していない。従って、この非導通部122bは発熱しない。本形態では非導通部122bは第一バスバー電極21a及び第二バスバー電極21bのいずれにも接続していないが、これに限らず、いずれか一方にのみ接続していない形態であってもよい。
このように非導通部122bを設けることにより、全体として同じ共通のパターンの発熱導体部122として、視覚的な不具合(光芒、視認性、ギラツキ)を防止しつつ、発熱量を抑制して無駄なエネルギー消費を抑えることができる。
このような非導通部122bの発熱導体部122に対する割合は平面内(図5ではXY平面内)における面積比率で20%以上70%以下であることが好ましい。
また、発熱導体部122の発熱ムラを防止する観点から、非導通部122bは発熱導体部122の全体にわたってできるだけ均等な相互距離間隔で配置されていることが好ましい。
発熱導体部における具体的な長手方向の形態は特に限定されることはないが、光芒をより確実に防止する観点から、平面視(図5(a)の視点)で導通部122a、非導通部122bは図5(b)に表したように波型であることが好ましい。
また、さらに発熱導体部122において、導通部122a、及び非導通部122bは、両者を合わせた発熱導体部122として次のように構成及び配置されていることが好ましい。図9には図7にIXで示した部位を拡大した図を示した。
発熱導体部122では、隣り合う導通部122a同士、隣り合う導通部122aと非導通部122b、及び隣り合う非導通部122b同士で、ピッチP(mm)は、0.07mm以上、2.50mm以下とされることが好ましい。ピッチP(mm)を0.07mmより小さくすると光の透過率が低下して暗くなりすぎることがある。一方、ピッチPが2.50mmより大きいと視認されやすくなる。
当該断面において、基材層24に積層される辺の長さ(発熱導体の幅)をW(μm)としたとき、
1μm≦W≦12μm
であることが好ましい。
また、Wとなる辺の反対側の辺の長さをW(μm)としたとき、
>W、及び、
1μm≦W≦12μm
が成り立つことが好ましい。
なお、この断面は、その部位において最小断面になるように切断された面とする。また、導通部122a、非導通部122bの表面に凹凸が形成されている場合には当該凹凸を含めた最小面積の断面を考えるものとする。
導通部122a、非導通部122bの厚さH(μm)は1μm以上12μm以下であることが好ましい。
また、導通部122a、非導通部122bは次のように構成されていることが好ましい。
導通部122a、非導通部122bは、加熱電極装置120の厚さ方向において、導通部122a、非導通部122bの一方側(本形態では基材層24)の面を平面視した長さ0.01mあたりの表面積をS(μm)、その反対側の面を平面視した長さ0.01mあたりの表面積S(μm)としたとき、
0μm<S−S≦60000μm
が成立することが好ましい。ここで「長さ」とは、延びる発熱導体部22のある0.01mを取り出したときにおける一端と他端との距離である。より好ましくは、
0μm<S−S≦15000μm
である。
これによれば、発熱導体部122を視認されない幅で作製した際に、断面積を大きくとることができ、さらに高い出力(発熱量)を得ることが可能である。矩形(長方形)を作製することができれば理想ではあるが、エッチングにより作製することはいわゆるサイドエッジの性質上、困難がある。
導通部122a、非導通部122bを構成する導体材料としては例えばタングステン、モリブデン、ニッケル、クロム、銅、銀、金、白金、アルミニウム等の金属、或いはこれら金属を含むニッケル−クロム合金、青銅、真鍮等の合金をエッチングによりパターン形成してなす帯状部材を挙げることができる。
このような加熱電極装置120及びこれを含む通電加熱パネル10は例えば次のように製造することができる。図10(a)〜図10(d)に説明のための図を示した。
先ず、図10(a)に示したように、金属箔122’を樹脂フィルムからなる基材層24上に接着剤層を介して貼り合せ積層した積層体を製造する。
次いで、図10(b)に示したように、該積層体の金属箔122’上に感光性レジスト層180を塗工形成する。
次いで、所望のパターンの発熱導体部122及びバスバー電極21の平面視パターンに基づいた遮光パターンを有するフォトマスクを用意する。そして、該フォトマスクを該感光性レジスト層180上に密着させて載置する。そして、該フォトマスクを通して紫外線露光し、フォトマスクを除去後、公知の現像処理により未露光の感光性レジスト層を溶解除去して、図10(c)に示したように所望パターン180aに合致する形状のレジストパターン層180’を該金属箔122’上に形成する。
ここで図10(c)には形成されるべき発熱導体部122の位置及び大きさを参考として破線及び薄墨で表している。図10(c)からわかるように、本例では、レジストパターン層180’に形成されたレジストパターン180aの縁から、形成されるべき導通部122a、非導通部122bの縁までの距離がC(μm)となるように構成されている。そしてこのCは5μm以上30μm以下であることが好ましい。これにより上記した形態の発熱導体部122をエッチングにより得ることができる。
次いで、該レジストパターン層180’上から該積層体を腐蝕液によるエッチング(腐蝕)加工を行い、図10(d)のように、該レジストパターン層180’金属箔122’を腐蝕除去する。そして、該レジストパターン層を溶解除去(脱膜)する。斯くして、基材層24上に図5(a)の平面視形状及び図7の断面形状の所定パターンの発熱導体部122、バスバー電極21a及び21bが形成された積層部材を製造する。
次いで、第一パネル11、接着層12、加熱電極裝置120からなる積層部材に対して接着層14、及び第二パネル15を此の順に重ね、これら複数層を接着積層して一体化する。
以上の工程により、図5(a)の平面図及び図7の断面図に示す、通電加熱パネル110を製造する。
以上説明した通電加熱パネル110の製造方法によれば、エッチングによっても断面形状が矩形に近い発熱導体を得ることができ、上底と下底との差が大きい台形断面である発熱導体に比べて、幅方向の大きさを小さく抑えつつも、厚さを大きくして断面積を大きくすることが可能となる。
10、110 通電加熱パネル
11 第一パネル
12 接着層
14 接着層
15 第二パネル
20、120 加熱電極装置
21 バスバー電極
22、122 発熱導体部
22a、122a 導通部
22b、122b 非導通部
24 基材層
40 電源

Claims (6)

  1. 通電してパネルを加熱する加熱電極装置であって、
    2つの電極であるバスバー電極と、
    前記バスバー電極の2つの前記電極の間に配置され、前記バスバー電極に電気的に接続し、通電により発熱する発熱導体部と、を有し、
    前記発熱導体部は、前記バスバー電極に電気的に接続した導通部と、前記バスバー電極に対して電気的に接続していない非導通部と、を備える、加熱電極装置。
  2. 前記発熱導体部の前記導通部及び前記非導通部が網状の形態である、請求項1に記載の加熱電極装置。
  3. 前記発熱導体部の前記導通部及び前記非導通部が線条であり、複数の線条が配列された形態である、請求項1に記載の加熱電極装置。
  4. 透明な基材層を有し、
    前記発熱導体部は、前記基材層の一方の面上に配置されており、前記発熱導体部の前記一方の面が前記基材層の面に接している、請求項1乃至3のいずれかに記載の加熱電極装置。
  5. 透明な第一のパネルと、
    前記第一のパネルに対して間隔を有して配置される透明な第二のパネルと、
    前記第一のパネルと前記第二のパネルとの前記間隔に配置される請求項1乃至4のいずれかに記載の加熱電極装置と、を備える、通電加熱パネル。
  6. 請求項5に記載の通電加熱パネルを備える乗物。
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