JP6847704B2 - 消火栓 - Google Patents

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本発明は水道管に接続される消火栓に関する。
従来より、例えば、地下に埋設された水道管に接続され、消火に使用される水を放水する消火栓が知られている(例えば、特許文献1参照)。特許文献1の消火栓は、水道管の水が流入する流入部と、該流入部に流入した水を外部に放水する放水部と、を備え、流入部と放水部との間には、弁箱が設けられている。
弁箱の内部には、弁体、弁座、及び弁棒等が配置されている。弁体は、弁箱の内部の弁棒に沿って一方向(以下、「弁体移動方向」という。)に移動する。弁座は弁体移動方向に直交する方向へと広がる部材であり、弁体は弁体移動方向に移動して弁座に当接する。流入部から流入した水は、弁体が弁座に当接しているとき、弁体で止水され、弁体が弁座に当接していないとき、放水部から放水される。
ところで、流入部から流入する水には、砂や水道管内部の錆等の異物が含まれていることがある。当該異物は、弁体が弁座に当接していないとき、流入部から流入した水と共に放水部から消火栓の外部に排出されるが、異物の一部が弁座に残る場合がある。そのため、弁体が弁座に当接しても弁体及び弁座は異物を挟持し、弁体及び弁座の密閉性能は低下する。その結果、流入部から流入した水は弁体で確実に止水されない。
これに対応して、特許文献1の消火栓は弁体に異物補足部を設けている。異物補足部は、弁体及び弁座が異物を挟持したとき、異物の形状に応じて変形するため、弁体が弁座に当接したときの弁体及び弁座の密閉性は確保され、流入部から流入した水は弁体で確実に止水される。
特開平11−108242号公報
しかしながら、流入部から放水部に向かって流れる水の圧力は低く、弁座の周辺では、水の流動性が低いため、異物は放水部から水と共に排出されず、弁座上及びその周辺に堆積する。弁座上及びその周辺に堆積する異物が増加すると、異物補足部を弁体に設けても弁体が弁座に当接したときの弁体及び弁座の密閉性が確保できないため、弁体は流入部から流入した水を確実に止水することができない。
すなわち、弁体及び弁座の間に異物が堆積することを抑制して弁体が弁座に当接したときに確実に止水することができないという問題がある。
本発明の目的は弁体及び弁座の間に異物が堆積することを抑制して弁体が弁座に当接したときに確実に止水することができる消火栓を提供することにある。
上記目的を達成するために、請求項1に係る消火栓は、水が流れる管路に接続される消火栓において、前記管路を流れる水が流入する流入部と、前記流入部を介して前記管路に対向するように前記流入部に接続される弁座と、前記弁座に接離可能な弁体と、を備え、前記流入部の内壁は前記流入部の中心軸の周方向に沿って形成される螺旋溝を有し、前記弁体が前記弁座から離間しているとき、前記管路から流入した水は前記流入部及び前記弁座を順次通過することを特徴とする。
上記目的を達成するために、請求項に係る消火栓は、水が流れる管路に接続される消火栓において、前記管路を流れる水が流入する流入部と、前記流入部を介して前記管路に対向するように前記流入部に接続される弁座と、前記弁座に接離可能な弁体と、を備え、前記流入部は前記流入部の中心軸の周方向に沿って巻回された螺旋管を有し、前記弁体が前記弁座から離間しているとき、前記管路から流入した水が前記螺旋管及び前記弁座を順次通過することを特徴とする。
本発明によれば、弁体及び弁座の間に異物が堆積することを抑制して弁体が弁座に当接したときに確実に止水することができる。
本発明の第1の実施の形態に係る消火栓の上面図である。 図1におけるA−A線に沿う断面図である。 図2における流入部及びその周辺の拡大図である。 本発明の第2の実施の形態に係る消火栓を説明するための図である。 図4の消火栓における流入部及びその周辺の拡大図である。 図5における矢印Bの方向から消火栓の底部を眺めた図である。 図5における矢印Cの方向から流入部の方向を眺めた図である。
以下、本発明の第1の実施の形態について図面を参照しながら説明する。
図1は本発明の第1の実施の形態に係る消火栓1の上面図であり、図2は図1におけるA−A線に沿う断面図である。
図1及び図2の消火栓1は、略円筒状であって中心軸を備える流入部10、放水部2、蓋部30、及び弁箱20を備え、地下に埋設されている図示しない水道管(管路)に、例えば、継手管であるフランジ部を有するフランジ付T字管(不図示)を介して接続されている。
流入部10は、フランジ付T字管を介して水道管に接続され、水道管を流れる水は流入部10から消火栓1の内部に流入する。流入部10は水道管側の端部にフランジ部10aを備え、フランジ部10aは複数のボルト孔10bを有し、各ボルト孔10bは等間隔に配置されている。また、フランジ付T字管のフランジ部は各ボルト孔10bに対応するボルト孔を有する。フランジ部10a及びフランジ付T字管は、各ボルト孔10b及びフランジ付T字管のフランジ部に設けられたボルト孔に挿通されたボルトとナットを用いて固定される。
弁箱20は流入部10に接続され、水道管から流入部10に流入した水は後述の弁体40と弁座25との関係に基づいて弁箱20の流入部10側の端部(以下、「流入部側端部22」という。)から弁箱20に流入する。弁箱20は流路20a及び止水機構構成部20bを備え、止水機構構成部20bは弁座25、弁棒33、弁棒33を支持する支持部31、及び弁体40を備える。
弁座25は流入部側端部22に設けられる貫通孔を有する円環であり、弁体40が接離可能な当接面28、当接面28の流入部10側の弁座端部26、及び当接面28を介して弁座端部26に対向する弁座他端部27を備える。当接面28は鉛直方向及び水平方向のそれぞれに関して傾斜し、弁座端部26で囲まれる円形領域の面積が弁座他端部27で囲まれる円形領域の面積よりも小さくなるようにテーパー状に構成されている。弁体40が当接面28に当接するとき、流入部10を流れる水は弁箱20へ流入せず、弁体40が当接面28に当接しないとき、流入部10を流れる水は弁箱20へ流入して流路20a及び止水機構構成部20bを充たし、その後、放水部2から放水される。なお、本実施の形態では、鋳鉄製の弁箱20にステンレス製の弁座25が形成されていることを前提とする。
弁棒33は一端に、例えば、ボルト37によって固定される弁体40を有し、他端にユーザが弁棒33を回転操作するためのキャップ34を有する。また、弁棒33は、その中央付近に、弁棒33を回転可能に支持する軸受部31aと、軸受部31aよりも弁体40側に配置される雌ねじ部31bとからなる支持部31を有し、支持部31の中央を貫通する。さらに、弁棒33は、その側部に雌ねじ部31bに螺合可能な雄ねじ部33aを有する。雄ねじ部33aが雌ねじ部31bに螺合され、ユーザがキャップ34を回転操作すると、弁棒33は回転し、支持部31に沿って鉛直方向に案内される。
弁体40は中空部を有するとともに、中空部を挟持するように上面及び下面の2つの面を有し、略円盤形状に構成される。弁体40の上面及び下面のそれぞれの中央部には凹部40aが形成されるとともに、弁体40(凹部40a)の中心を貫通する弁体貫通孔40bが形成されている。上述したように、弁体40はボルト37によって弁棒33に取り付けられているが、具体的には、ボルト37は弁体40の下面側から弁体貫通孔40bに挿入され、弁体40の上面から突出したボルト37の一部がワッシャ36を介して弁棒33の一端に設けられたボルト37に対応するボルト穴に螺合される。
弁体40の下面は弁座25に当接する弁体弁座41を備え、弁体弁座41は弁座25の傾斜に対応するように傾斜する。また、弁体40は、対称面Pを有し、弁体40の上面及び弁体40の下面が対称面Pに関して面対称となるように構成されている。すなわち、弁体40の上面の形状及び弁体40の下面の形状は同一に構成され、弁体40の上面は弁体弁座41に対向する予備弁体弁座42を有する。本実施の形態では、弁体弁座41が弁座25に当接するように配置されるとともに、予備弁体弁座42が弁座25に接触しないように配置されているが、予備弁体弁座42が弁座25に当接するように配置されるとともに、弁体弁座41が弁座25に接触しないように配置されてもよい。これにより、弁体40の下面が弁座25に接触するように弁体40が弁棒33に取り付けられなければならないところ、誤って弁体40の上面が弁座25に接触するように弁体40が弁棒33に取り付けられた場合であっても、弁体40は弁座25に当接して止水するとともに、弁座25から離間して通水するので、消火栓1としての機能を確保することができる。また、弁体40が弁棒33に取り付けられるとき、弁体の取付方向を確認する手間が省けるので、作業効率を向上させることができる。さらに、弁体弁座41が破損しても弁体40を反転させて弁棒33に取り付けると、予備弁体弁座42が弁座25に当接し、消火栓1としての機能は維持されるので、消火栓1の長寿命化を図ることができる。
放水部2は弁箱20の流路20a側に接続され、弁体40が当接面28に当接していないとき、流入部10及び弁箱20を経由した水を放水する。放水部2の先端(水を放水する部分)には、放水ホースを接続するための放水口2aが形成されている。なお、弁体40が当接面28に当接し、放水部2から水を放水しないとき、放水口2aは放水口キャップ3によって塞がれる。
蓋部30は支持部31を囲むように弁箱20に取り付けられる。蓋部30が弁箱20に取り付けられたとき、蓋部30は弁体40を介して流入部10に対向するように位置し、消火栓1の外部から弁箱20の内部にゴミ等が混入するのを防止する。蓋部30と弁箱20との間にはOリング等(不図示)が配置される。これにより、蓋部30及び弁箱20はシールされ、蓋部30と弁箱20との間から水が漏れるのを防止することができる。なお、蓋部30は3つの角部30aを有する略三角形状であり、各角部30aはボルトで弁箱20に固定されている。
図3は、図2における流入部10及びその周辺の拡大図であり、流入部10の構造を説明するために用いる図である。
図3の流入部10は内壁10c、フランジ部10aを備える水道管側端部10d、及び水道管側端部10dとは異なる弁座側の端部であって流入部側端部22に接続される流入部他端部10eを備え、内壁10cは内壁10cに沿って螺旋状に形成される螺旋溝10fを有する。本実施の形態では、螺旋溝10fは内壁10cに沿って螺旋状に2回巻回され、3回目の巻回が流入部他端部10eに対応するように終了する。
螺旋溝10fは、例えば、U字形状の溝であり、開口部11を有する。本実施の形態では、開口部11は流入部10が備える中心軸に向かって開口しているが、水道管側端部10dよりも大きい流入部他端部10eを有する略円錐台形状の流入部10の内壁10cに螺旋溝10fが形成されている場合、当該螺旋溝10fの開口部11が弁箱20に向かって開口するように形成されてもよい。
水道管を流れる水は、水道管側端部10dから流入部10の内部に流入し、流入部他端部10eに向かって流れる。水道管側端部10dから流入した水の流れる方向は、当初、流入部10の中心軸の方向に大凡一致し、螺旋溝10f近傍においても、水は螺旋溝10fを遮るように流入部10の中心軸の方向に流れる。しかしながら、螺旋溝10f近傍を流れる水のうち内壁10cに沿って流れる水は、例えば、互いに隣接する螺旋溝10fの境界部分である螺旋溝10fのエッヂに衝突し、螺旋溝10fのエッヂを超えて流入部10の中心軸の方向に流れるのではなく、螺旋溝10fに沿って流れる。その後、螺旋溝10fに沿って流れる水は、増加して流入部10の中心軸の方向に流れる水を旋回する。その結果、流入部10を流れる水は流入部10の中心軸を中心に回転し、渦流になる。渦流状の水は流入部他端部10e及び流入部側端部22を経由し、弁座25に進む。弁座25に進んだ渦流状の水は、弁体40が弁座25に当接しているとき、弁体40で止水され、弁体40が弁座25に当接していないとき、弁箱20の内部、具体的に、流路20a及び止水機構構成部20bに浸入する。したがって、渦流状の水は流入部10及び流入部側端部22を経由して弁座25に進み、弁体40が弁座25に当接していないとき、弁座25を通過するので、弁座25に異物があっても当該異物は渦流状の水に浚われ、放水部2から放水される。
続いて、放水部2からの放水について説明する。まず、ユーザは放水部2の放水口キャップ3を取り外し、放水口2aに消火に用いるホースを取り付ける。次いで、ユーザはキャップ34を回転させる。キャップ34が回転すると、弁棒33は回転し、弁座25に当接している弁体40が移動して弁座25から離間する。弁体40が弁座25から離間すると、水道管から供給された水は弁箱20の内部、具体的に、流路20a及び止水機構構成部20bに浸入し、その後、放水部2に向かって流れ、放水口2aから放水される。放水口2aから放水された水は、放水口2aに取り付けられたホースの内部を流れる。
また、放水口2aからの放水を中止する場合、ユーザはキャップ34を放水部2から放水するときとは反対方向に回転させる。キャップ34が回転すると、弁棒33は回転し、弁座25から離間している弁体40が移動して弁座25に当接する。弁体40が弁座25に当接すると、弁体40が水の流通を遮断し、放水口2aからの放水は終了する。
弁体40が移動して弁座25に当接するとき、弁箱20内部の水は流入部他端部10eから流入部10の内部に流入し、水道管側端部10dに向かって流れる。このとき、流入部他端部10eから水道管側端部10dに流れる水は、水道管側端部10dから流入部他端部10eに流れる水と同様に、渦を巻きながら流れる。したがって、弁座25に異物が堆積していても、当該異物は渦の中に引き込まれ、弁体40が弁座25に当接するとき、異物が弁座25に堆積しない。
本実施の形態の消火栓1によれば、水道管に接続され且つ水道管を流れる水が流入する流入部10の内壁10cは、内壁10cに沿って螺旋状に形成される螺旋溝10fを有する。水道管から流入部10に流入する水の流れる方向は、当初、流入部10の中心軸の方向に大凡一致し、螺旋溝10f近傍においても、水は螺旋溝10fを遮るように流入部10の中心軸の方向に流れる。しかしながら、螺旋溝10f近傍を流れる水のうち内壁10cに沿って流れる水は、例えば、互いに隣接する螺旋溝10fの境界部分である螺旋溝10fのエッヂに衝突し、螺旋溝10fのエッヂを超えて流入部10の中心軸の方向に流れるのではなく、螺旋溝10fに沿って流れる。その後、螺旋溝10fに沿って流れる水は流入部10の中心軸の方向に流れる水を旋回する。その結果、流入部10を流れる水は流入部10の中心軸を中心に回転し、渦流になる。渦流状の水は、流入部10及び流入部側端部22を経由して弁座25に進み、弁体40が弁座25に当接していないとき、弁座25を通過するので、弁座25に異物があっても当該異物は渦流に浚われ、放水部2から放水される。これにより、渦流状以外の水では弁座25の異物を除去できないところ、螺旋溝10fに基づいて発生した渦流によって弁座25に異物が存在するのを回避することができるので、弁体40及び弁座25の間に異物が堆積することを抑制して弁体40が弁座25に当接したときに確実に止水することができる。
また、本実施の形態では、螺旋溝10fが有する開口部11は流入部10が備える中心軸に向かって開口しているが、水道管側端部10dよりも大きい流入部他端部10eを有する略円錐台形状の流入部10の内壁10cに螺旋溝10fが形成され、当該螺旋溝10fの開口部11が流入部10の中心軸に関して弁箱20側に開口するように形成されてもよい。これにより、開口部11が流入部10が備える中心軸に向かって開口している場合よりも螺旋溝10fに沿って流れる水の量が増加するとともに、その水の流速は高速化するので、弁座25に異物があっても弁座25を通過する渦流が確実に異物を除去することができる。
さらに、弁座25は流入部側端部22に設けられる貫通孔を有する円環であり、弁体40が当接する当接面28、当接面28の流入部10側の弁座端部26、及び当接面28を介して弁座端部26に対向する弁座他端部27を備え、弁座端部26で囲まれる円形領域の面積が弁座他端部27で囲まれる円形領域の面積よりも小さい。これにより、当接面28は鉛直方向に関して傾斜するようにテーパー状に構成されるので、弁座25の当接面部28上の異物の自重に基づく力は流入部10に向かって作用する。その結果、渦流状の水は当接面部28の上の異物を簡単且つ確実に除去することができる。
次に、本発明の第2の実施の形態について説明する。
本発明の第2の実施の形態は、その構成、作用が上述した第1の実施の形態と基本的に同じであり、流入部10の構成、作用が本発明の第1の実施の形態と異なる。以下、重複した構成、作用については説明を省略し、異なる構成、作用についての説明を行う。
図4は、本発明の第2の実施の形態に係る消火栓5を説明するための図であり、図2に対応する図である。また、図5は、図4の消火栓5における流入部10及びその周辺の拡大図であり、流入部10の構造を説明するために用いる図である。
図4及び図5の流入部10はその内部に螺旋状流路部15を備える円筒であり、螺旋状流路部15は、螺旋管部16、流入口17、及び吐出部18を有する。螺旋管部16はボルト37に干渉しないように螺旋状に複数回巻回されたパイプであって、流入部10の内壁10cに、例えば、接着剤や溶接等によって接合されている。水道管から流入部10に流入した水は螺旋管部16の内部を通って流入部側端部22に向けて流れる。本実施の形態では、螺旋管部16は螺旋状に2回巻回され、3回目の巻回部分が流入部他端部10eに対応するように水平方向(弁棒33に直交する方向)に切除されている。また、螺旋管部16が2回巻回されると、螺旋管部16の中央に中央空間16eが形成される。中央空間16eにはボルト37が配置され、中央空間16eの水道管側には後述の底板17aが配置されている。
図6は、図5における矢印Bの方向から消火栓5の底部を眺めた図であり、流入口17及びその周辺を説明するための図である。
図6の消火栓1の底部は、その底部を塞ぐように円盤形状の底板17aが取り付けられるとともに、底板17aの一部が、例えば、円弧状に取り除かれて開口が形成されている。また、開口の縁部(図6中の17d)から弁箱20側に向けて突出するように縦壁17bが形成されるとともに、開口の縁部(図4中の17e)から弁箱20側に向けてアーチ状の弧状壁17cが形成され、縦壁17b及び弧状壁17cは一体的に形成されている。また、弧状壁17cの一部は流入部10の内壁10cに、例えば、接着剤や溶接等によって接合されている。すなわち、流入口17は、底板17aに設けられた開口、縦壁17b及び弧状壁17cから構成され、トンネルのような形状をしている。なお、縦壁17b及び弧状壁17cの弁箱20側には螺旋管部16が配置されている。
流入部17の弧状壁17cの端部であって、縦壁17bとは異なる端部には螺旋管部16の一端(以下、「入口部16a」という。)が接続されている。水道管から消火栓1の内部に流入する水は、まず、底板17aに設けられた開口を通過し、縦壁17bや弧状壁17cに衝突しながら入口部16aに到達する。すなわち、水道管から消火栓1の内部に流入する水は流入口17から流入し、その水の流れは縦壁17bや弧状壁17cに衝突することによって図6における矢印W1の方向に決定される。その後、流入口17から流入した水は螺旋管部16の内部を通って流入部側端部22に進む。
図7は、図5における矢印Cの方向から流入部10の方向を眺めた図であり、吐出部18及びその周辺を説明するための図である。
図7において、流入口17から流入し、螺旋管部16の内部を通って流入部側端部22に向かって流れる水は、螺旋管部16の他端(以下、「出口部16b」という。)から、図5における矢印W2の方向に排出される。螺旋管部16(出口部16b)から排出された水は出口部16b及び流入部側端部22の間に介在する吐出部18に流入する。
吐出部18は、出口部16bに接続され、螺旋管部16の一部が流入部他端部10eに対応するように切除されている。したがって、出口部16b及び吐出部18は連接されるとともに、パイプ形状がU字形状の溝に変化している。吐出部18は弁棒33に対して傾斜し、吐出部18に流入した水は吐出部18を駆け上がるように流れ、弁座25に向かって流れ、弁体40が弁座25に当接しているとき、弁体40で止水され、弁体40が弁座25に当接していないとき、弁座25を経由して弁箱20の内部、具体的に、流路20a及び止水機構構成部20bに浸入する。なお、吐出部18は流入部10の内壁10cに、例えば、接着剤や溶接等によって弁座25に連接されている。本実施の形態では、出口部16b及び吐出部18は連接されているが、吐出部18を設けず、出口部16bが直接弁座25の近傍に配置されてもよい。これにより、螺旋管部16の内部を経由し且つ出口部16bから排出する水を直接弁座25に吹き付けることができる。
水道管から消火栓1の内部に供給される水が流入口10を経由するとき、螺旋状に複数回巻回された螺旋管部16を流れると、出口部16bを出て吐出部18に排出される水は渦を巻きながら流れるので、弁座25に異物があっても、当該異物は吐出部18から排出された水に浚われる。また、水の流路としての螺旋管部16は螺旋状流路部15を備えていない場合の水の流路よりも狭いため、螺旋管部16の内部を通過する水の圧力は、螺旋状流路部15を備えていない流入口10を通過する水の圧力よりも高い。したがって、螺旋管部16の内部を通過する水の流速は、螺旋状流路部15を備えていない流入口10を通過する水の流速よりも速く、弁座25周辺を強い水勢をもって通過する。
また、消火栓5の放水が中止されるとき、弁体40は弁座25に近接するように移動して当接する。このとき、弁箱20の内部の水は出口部16bに流入しようとするので、弁体40と吐出部18との間の水圧は一時的に上昇し、弁座25周辺の水の流動性が上昇する。その結果、弁座25の当接面28の上に異物が堆積していても、当該異物は出口部16bに流入する水とともに、螺旋管部16の内部に押し流される。すなわち、弁体40及び弁座25の間に異物が堆積することを抑制することができ、もって、弁体40が弁座25に当接して確実に止水することができる。
本実施の形態の消火栓5によれば、水道管からの水が流入する流入部10は螺旋状流路部15を備え、螺旋状流路部15は螺旋状に複数回巻回された螺旋管部16を有するので、流入部10に流入した水は螺旋管部16を流れ、螺旋管部16の出口である出口部16bから渦を巻くように排出する。このとき、螺旋管部16の内部を通過する水の圧力は、螺旋状流路部15を備えていない流入口10を通過する水の圧力よりも高く、螺旋管部16の内部を通過する水の流速は、螺旋状流路部15を備えていない流入口10を通過する水の流速よりも速い。そのため、弁座25周辺を強い水勢をもって通過するので、弁座25に異物があっても、当該異物は出口部16bから排出された水に浚われる。すなわち、弁座25に異物が存在するのを回避することができるので、弁体40及び弁座25の間に異物が堆積することを抑制して弁体40が弁座25に当接したときに確実に止水することができる。
また、吐出部18は弁棒33に対して傾斜しているので、出口部16bから排出された水は吐出部18を駆け上がるように流れた後に弁座25に吹き付けられる。これにより、強い水勢が維持された水が弁座25を洗浄するように流れるので、弁座25に異物が存在しても当該異物を確実に除去することができる。
ところで、本実施の形態では、螺旋管部16が螺旋状に複数回巻回されたパイプであることを前提に説明したが、螺旋状に複数回巻回されたU字形状の溝(以下、「螺旋状U字溝」という。)であってもよい。螺旋状U字溝が螺旋管部16に代えて使用される場合、螺旋管部16が使用される場合と比較して弁座25周辺を通過する水の水勢は劣るが、弁座25に異物が存在しても当該異物は除去され、螺旋管部16が使用された場合と同様の効果が奏される。
なお、螺旋状U字溝を通過する水の一部は螺旋状U字溝から溢れる場合がある。溢れた水は、流入部10を通過する水の水勢に影響され、例えば、水が流入口17から流入して時間が経過して間もないとき、中央空間16eを経由して底板17aに落下するが、例えば、水が流入口17から流入して時間が経過し且つ流入部17が充水状態のとき、流入部10を通過する水とともに流入部側端部22に進む。
また、本実施の形態では、流入口17が底板17aに設けられた開口に接続されているが、底板17aを設けず、螺旋管部16の入口部16aの形状が水道管側端部10dに対応するように構成してもよい。この場合、螺旋管部16の内部の寸法は入口部16aから出口部16bにかけて小さくなるように変化する。
さらに、本実施の形態では、流入部10と流入部10の内部に配設される螺旋状流路部15は別部材であることを前提としているが、例えば、流入部10を加工して螺旋状流路部15に対応するような螺旋状の水の流路を流入部10の内部に形成してもよい。
以上、本発明について、上述した実施の形態を用いて説明したが、本発明は上述した実施の形態に限定されるものではない。
1 消火栓
10 流入部
10c 内壁
10f 螺旋溝
15 螺旋状流路部
16 螺旋管部
17 流入口
18 吐出部
25 弁座

Claims (4)

  1. 水が流れる管路に接続される消火栓において、
    記管路を流れる水が流入する流入部と、
    前記流入部を介して前記管路に対向するように前記流入部に接続される弁座と、
    前記弁座に接離可能な弁体と、を備え、
    前記流入部の内壁は前記流入部の中心軸の周方向に沿って形成される螺旋溝を有し、前記弁体が前記弁座から離間しているとき、前記管路から流入した水は前記流入部及び前記弁座を順次通過することを特徴とする消火栓。
  2. 前記流入部は、前記管路側の第1の端部及び前記弁座側の第2の端部を備え、
    前記第1の端部によって囲まれている領域の面積は、前記第2の端部によって囲まれる領域の面積よりも小さいことを特徴とする請求項1記載の消火栓。
  3. 水が流れる管路に接続される消火栓において、
    記管路を流れる水が流入する流入部と、
    前記流入部を介して前記管路に対向するように前記流入部に接続される弁座と、
    前記弁座に接離可能な弁体と、を備え、
    前記流入部は前記流入部の中心軸の周方向に沿って巻回された螺旋管を有し、前記弁体が前記弁座から離間しているとき、前記管路から流入した水が前記螺旋管及び前記弁座を順次通過することを特徴とする消火栓。
  4. 前記螺旋管は、U字溝又は管であることを特徴とする請求項記載の消火栓。
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