JP2002206821A - 絞り機構付き電磁弁および空気調和機 - Google Patents

絞り機構付き電磁弁および空気調和機

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JP2002206821A
JP2002206821A JP2000402096A JP2000402096A JP2002206821A JP 2002206821 A JP2002206821 A JP 2002206821A JP 2000402096 A JP2000402096 A JP 2000402096A JP 2000402096 A JP2000402096 A JP 2000402096A JP 2002206821 A JP2002206821 A JP 2002206821A
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throttle
port
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JP2000402096A
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Hisashi Komaki
久司 古牧
Tamotsu Yamazaki
保 山崎
Shigetoshi Nakajima
重利 中島
Kazuto Aihara
一登 相原
Ken Sato
憲 佐藤
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Saginomiya Seisakusho Inc
Original Assignee
Saginomiya Seisakusho Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 静音性と絞り通路の耐汚染性に優れた絞り機
構付き電磁弁を提供すること。 【解決手段】 弁ポート15の内周面に螺旋溝17を形
成し、弁座部16に弁体18が着座することにより、螺
旋溝17と弁体18とで絞り通路19を画定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、絞り機構付き電
磁弁および空気調和機に関し、特に、除湿モードを有す
る空気調和機で使用される絞り機構付き電磁弁および空
気調和機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】除湿運転を行える空気調和機として、室
内交換器が2分割され、その2個の室内交換器間に、弁
閉状態で、絞り弁となるような絞り機構付き電磁弁(サ
イクルドライ弁)が設けられ、除湿運転時には、絞り弁
として作用する電磁弁の絞り通路を冷媒が流れることに
より、2分割された室内交換器のうちの上流側の室内交
換器を凝縮器、下流側の室内交換器を蒸発器とし、室内
空気に対して下流側の室内交換器によって冷却・除湿を
行い、上流側の室内交換器によって加熱を行い、温度を
下げずに除湿を行うことができる空気調和機が知られて
いる。
【0003】この種の空気調和機は、特開平2−183
776号公報、特開平7−91778号(特許第304
7702号)公報、特開平11−51514号公報等に
示されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】絞り機構付き電磁弁
(サイクルドライ弁)には、以下に説明するような二つ
の問題点がある。 (1)除湿運転時には、サイクルドライ用の絞り機構付
き電磁弁が弁閉状態になり、絞り機構付き電磁弁の絞り
通路を冷媒が流れるため、絞り機構付き電磁弁が設置さ
れる室内交換器において、耳障りな冷媒擦過音が発生す
ること。特に、冷媒が気液混合の場合、「ジュウジュ
ウ」という不連続音が発生し、居住者に不快感を与える
ことになる。 (2)長期間の使用において、絞り通路に異物が付着、
堆積し、絞り通路が汚染されることにより、所要の動作
特性が得られなくなること。
【0005】特開平7−91778号公報や、特開平1
1−51514号公報には、上述した音対策や、塵詰ま
り対策を成された絞り機構付き電磁弁(サイクルドライ
弁)が開示されているが、これらは、上述した(1)、
(2)の両課題を充分に解決するには至っていない。
【0006】この発明は、上述の如き両課題を充分に解
決した絞り機構付き電磁弁およびその絞り機構付き電磁
弁を組み込まれた空気調和機を提供することを目的とし
ている。
【0007】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
めに、この発明による絞り機構付き電磁弁は、第1の入
出口ポートと第2の入出口ポートとの間に弁ポートが設
けられ、前記第1の入出口ポートの側に形成された弁室
に電磁アクチェータ駆動の弁体が設けられ、前記弁体が
前記弁ポートの周りに画定されている弁座部に着座して
当該弁座部との間に絞り通路を画定して微少流量の流れ
を確保する絞り状態を得る弁閉位置と前記弁座部より離
れた弁開位置との間に移動可能な絞り機構付き電磁弁に
おいて、前記弁ポートの内周面に螺旋溝が形成され、前
記弁座部に前記弁体が着座することにより、前記螺旋溝
と前記弁体とで前記絞り通路が構成されるものである。
【0008】この構成によれば、弁閉位置にある弁体と
螺旋溝とで絞り通路が螺旋通路として構成されるから、
絞り通路の通路長が比較的長いものになり、冷媒流の整
流性(衝突による乱流が少ないこと)が増し、弁体が弁
座部より離間すると、絞り通路は開放された単なる螺旋
溝になるから、絞り通路状態時に異物が付着しても、異
物は弁ポート部分を流れる冷媒によって洗い落とされる
こと(あるいは吹き飛ばされること)になる。
【0009】また、この発明による絞り機構付き電磁弁
は、第1の入出口ポートと第2の入出口ポートとの間に
弁ポートが設けられ、前記第1の入出口ポートの側に形
成された弁室に電磁アクチェータ駆動の弁体が設けら
れ、前記弁体が前記弁ポートの周りに画定されている弁
座部に着座して当該弁座部との間に絞り通路を画定して
微少流量の流れを確保する絞り状態を得る弁閉位置と前
記弁座部より離れた弁開位置との間に移動可能な絞り機
構付き電磁弁において、前記弁座部に前記弁ポートの内
周面に対して接線方向に延在する接線方向溝が形成さ
れ、当該弁座部に前記弁体が着座することにより、前記
接線方向溝と前記弁体とで前記絞り通路が構成されるも
のである。
【0010】この構成によれば、弁閉位置にある弁体と
接線方向溝とで絞り通路が弁ポートの内周面に対して接
線方向に延在する通路として構成されるから、絞り通路
から弁ポートへ流出する冷媒は弁ポートの内周面に沿っ
て滑らかに流れるスワール流になり、冷媒流の整流性
(衝突による乱流が少ないこと)が増し、弁体が弁座部
より離間すると、絞り通路は開放された単なる接線方向
溝になるから、絞り通路状態時に異物が付着しても、異
物は弁ポート部分を流れる冷媒によって洗い落とされる
こと(あるいは吹き飛ばされること)になる。
【0011】また、この発明による絞り機構付き電磁弁
は、第1の入出口ポートと第2の入出口ポートとの間に
主弁ポートが設けられ、前記第1の入出口ポートの側に
形成された弁室に、電磁アクチェータ駆動の主弁体が、
前記主弁ポートの周りに画定されている主弁座部に着座
して前記主弁ポートを閉じる弁閉位置と前記主弁座部よ
り離れた弁開位置との間に移動可能に設けられ、前記第
1の入出口ポートと第2の入出口ポートとを連通するバ
イパス通路にリリーフ弁構造の副弁体が設けられ、前記
副弁体は、前記第1の入出口ポート側の圧力と前記第2
の入出口ポート側の圧力の圧力差が所定値以上にならな
い定常時には、前記バイパス通路の途中に形成されてい
る副弁座部に着座して前記副弁座部に形成されている溝
とで絞り通路を画定し、前記第1の入出口ポート側の圧
力と前記第2の入出口ポート側の圧力の圧力差が所定値
以上になると、前記副弁座部より離間するものである。
【0012】この構成によれば、バイパス通路の途中に
形成されている副弁座部に着座して副弁体と副弁座部に
形成されている溝とで絞り通路が構成され、この絞り通
路が異物付着等によって詰まりを生じると、第1の入出
口ポート側の圧力と第2の入出口ポート側の圧力の圧力
差が高くなり、副弁体が副弁座部より離間することによ
って絞り通路は開放された単なる溝になるから、絞り通
路状態時に異物が付着しても、異物は弁ポート部分を流
れる冷媒によって洗い落とされること(あるいは吹き飛
ばされること)になる。
【0013】また、上述の目的を達成するために、この
発明による空気調和機は、圧縮機と、室外熱交換器と、
第1の室内交換器と、第2の室内熱交換器と、これらを
ループ接続する冷媒通路と、前記室外熱交換器と前記第
1の室内交換器との間の冷媒通路に設けられた膨張弁と
を有し、前記第1の室内交換器と前記第2の室内熱交換
器との間に上述の発明による絞り機構付き電磁弁双方向
型電磁弁が接続されているものである。
【0014】
【発明の実施の形態】以下に添付の図を参照してこの発
明の実施の形態を詳細に説明する。図1〜図4はこの発
明による絞り機構付き電磁弁の実施の形態1を示してい
る。絞り機構付き電磁弁は、全体を符合10により示さ
れており、金属等により構成された弁ハウジング11を
有している。
【0015】弁ハウジング11は、第1の入出口ポート
12と、第2の入出口ポート13と、第1の入出口ポー
ト12と第2の入出口ポート13との間に形成された弁
室14および弁ポート15とを有している。弁ポート1
5の周りには円環状の弁座部16が画定されており、弁
ポート15の内周面には後述する弁体18と共働して絞
り通路を画定するねじ溝による螺旋溝17が形成されて
いる。
【0016】弁室14は第1の入出口ポート12の側に
あり、弁室14には弁体18が図にて上下方向(弁リフ
ト方向)に移動可能に設けられている。弁体18は、弁
ポート15の周りに画定されている弁座部16に着座し
て先端テーパ部18Aと螺旋溝17とにより微少流量の
流れを確保する絞り通路19(図4参照)を画定する弁
閉位置(図2、図3参照)と、弁座部16より離れた弁
開位置(図1参照)との間に移動可能になっている。
【0017】弁ハウジング11には電磁ソレノイド装置
20が取り付けられている。電磁ソレノイド装置20
は、弁ハウジング11の上部に一体形成されたプランジ
ャチューブ部21と、プランジャチューブ部21内の底
部に固定された吸引子22と、プランジャチューブ部2
1内に移動可能に設けられたプランジャ23と、プラン
ジャチューブ部21の上端部に取り付けられたコイルガ
イド部材24と、プランジャ23の外側に設けられ、ボ
ルト25によってコイルガイド部材24に固定された電
磁コイル部26および外凾27と、吸引子22とプラン
ジャ23との間に設けられた内部ばね28と、プランジ
ャ23に設けられたストップリング29とを有してい
る。
【0018】主弁体18のステム部18Bは、吸引子2
2を貫通し、上端部18Cにてプランジャ23とかしめ
結合されている。これにより、電磁ソレノイド装置20
は、電磁コイル部26に通電が行われていない非通電時
には、図1に示されているように、内部ばね28のばね
力によってプランジャ23と共に弁体18を上方(弁開
方向)へ駆動し、これに対し、電磁コイル部26に通電
が行われている通電時には、図2に示されているよう
に、プランジャ23が内部ばね28のばね力に抗して吸
引子22側に磁気的に吸引されることにより、弁体18
を下方(弁閉方向)へ駆動する。
【0019】すなわち、電磁ソレノイド装置20は、非
通電時には内部ばね28のばね力により弁体18を弁座
部16より離れた弁開位置へ駆動し、通電時には内部ば
ね28のばね力に抗して主弁体18を弁座部16に着座
させて主弁体18と螺旋溝17とで微少流量の流れを確
保する絞り状態を得る弁閉位置へ駆動する常開型になっ
ている。
【0020】つぎに、上述の構成による絞り機構付き電
磁弁10の動作について説明する。電磁ソレノイド装置
20に通電が行われていない状態では、図1に示されて
いるように、電磁ソレノイド装置20の内部ばね28の
ばね力によってプランジャ23と共に弁体18が持ち上
げられて弁座部16より離れ、全開の実質的な絞り作用
がない弁開状態が得られる。
【0021】電磁ソレノイド装置20に通電が行われる
と、図2に示されているように、内部ばね28のばね力
に抗してプランジャ23が吸引子22側に磁気的に吸引
され、弁体18が弁閉方向へ駆動され、弁体18が弁座
部16に着座する。この弁閉状態では、図4に示されて
いるように、弁体18は、先端テーパ部18Aと螺旋溝
17とで微少流量の流れを確保する絞り通路19を画定
し、絞り通路19を冷媒が流れる。
【0022】この絞り通路19は螺旋溝17によって螺
旋通路として構成されるから、絞り通路19の通路長が
比較的長いものになり、冷媒は、絞り通路19に沿っ
て、図3に示されているように、螺旋流をもって流れ
る。これより、衝突による乱流が少なく、整流性が増
し、静音性が向上する。
【0023】弁開時には、弁体18が弁座部16より離
間することによって、絞り通路19は開放された螺旋溝
17になるから、絞り通路状態時に絞り通路19に異物
が付着しても、異物は弁ポート15部分を流れる冷媒に
よって洗い落とされ、あるいは吹き飛ばされることにな
り、長期間使用されても、絞り通路19に異物が堆積す
ることがなく、絞り通路19が汚染されることがない。
【0024】図5〜図8はこの発明による絞り機構付き
電磁弁の実施の形態2を示している。なお、図5〜図8
において、図1〜図4に対応する部分は、図1〜図4に
付した符号と同一の符号を付けて、その説明を省略す
る。
【0025】この実施の形態では、螺旋溝17に代えて
弁座部(弁座面)16に、弁ポート15の内周面に対し
て接線方向に延在する接線方向V溝31が2個、互いに
180度回転変位した位置に形成され(図7参照)、図
6に示されているように、弁座部16に弁体18が着座
することにより、接線方向V溝31と弁体18とで絞り
通路32が構成される。
【0026】この実施の形態でも、電磁ソレノイド装置
20に通電が行われていない状態では、図5に示されて
いるように、電磁ソレノイド装置20の内部ばね28の
ばね力によってプランジャ23と共に弁体18が持ち上
げられて弁座部16より離れ、全開の実質的な絞り作用
がない弁開状態が得られる。
【0027】電磁ソレノイド装置20に通電が行われる
と、図6に示されているように、内部ばね28のばね力
に抗してプランジャ23が吸引子22側に磁気的に吸引
され、弁体18が弁閉方向へ駆動され、弁体18が弁座
部16に着座する。この弁閉状態では、弁体18と接線
方向V溝31とで微少流量の流れを確保する絞り通路3
2が画定され、絞り通路32を冷媒が流れる。
【0028】この絞り通路32は接線方向V溝31によ
って弁ポート18の内周面に対して接線方向に延在する
通路として構成されるから、絞り通路32から弁ポート
18へ流出する冷媒は、図7に示されているように、弁
ポート8の内周面に沿って滑らかに流れるスワール流に
なる。これより、衝突による乱流が少なく、整流性が増
し、静音性が向上する。
【0029】この実施の形態でも、弁開時には、弁体1
8が弁座部16より離間することによって、絞り通路3
2は開放された接線方向V溝31になるから、絞り通路
状態時に絞り通路32に異物が付着しても、異物は弁ポ
ート15部分を流れる冷媒によって洗い落とされ、ある
いは吹き飛ばされることになり、長期間使用されても、
絞り通路32に異物が堆積することがなく、絞り通路3
2が汚染されることがない。
【0030】なお、接線方向V溝31の個数は1個でも
なく、また、図8に示されているように、4個等の多数
個であってもよい。
【0031】図9〜図12はこの発明による絞り機構付
き電磁弁の実施の形態3を示している。なお、図9〜図
12においても、図1〜図4に対応する部分は、図1〜
図4に付した符号と同一の符号を付けて、その説明を省
略する。
【0032】この実施の形態では、弁室14を主弁室、
弁ポート15を主ポート、弁座部16を主弁座部、弁体
18を主弁体と呼ぶ。
【0033】主弁体18の開閉弁に拘わらず、主弁室1
4を介して第1の入出口ポート12と第2の入出口ポー
ト13とを連通接続するバイパス通路33が主弁体18
に形成されている。バイパス通路33の途中には副弁室
34、副弁座部35が設けられており、副弁室34にリ
リーフ弁構造の副弁体36が設けられている。
【0034】副弁体36は、当該副弁体と主弁体18に
固定されたばね止めリング37との間に設けられた圧縮
コイルばね38により副弁座部35に着座する弁閉方向
に付勢され、第1の入出口ポート12側(上流側)の圧
力と第2の入出口ポート13側(下流側)の圧力の圧力
差が所定値以上にならない定常時には副弁座部35に着
座して副弁座部35に形成されているV溝39とで絞り
通路40を画定し、第1の入出口ポート12側の圧力と
第2の入出口ポート13側の圧力の圧力差が所定値以上
になると、圧縮コイルばね38のばね力に抗して副弁座
部35より離間する。
【0035】この実施の形態でも、電磁ソレノイド装置
20に通電が行われていない状態では、図9に示されて
いるように、電磁ソレノイド装置20の内部ばね28の
ばね力によってプランジャ23と共に主弁体18が持ち
上げられて主弁座部16より離れ、全開の実質的な絞り
作用がない弁開状態が得られる。
【0036】電磁ソレノイド装置20に通電が行われる
と、図10に示されているように、内部ばね28のばね
力に抗してプランジャ23が吸引子22側に磁気的に吸
引され、主弁体18が弁閉方向へ駆動され、主弁体18
が主弁座部16に着座する。この弁閉状態では、冷媒の
流れに関してバイパス通路33が有効に機能し、図11
に示されているように、弁閉している副弁体36とV溝
39とによる絞り通路40を冷媒が流れる。副弁体36
と副弁室34との間に、絞り通路40に続く狭い間隙4
1を冷媒が流れるから、静音効果が得られる。
【0037】絞り通路40に異物が詰まると、図10に
示されているような主弁体弁閉時において、第1の入出
口ポート12側の圧力と第2の入出口ポート13側の圧
力の圧力差が高くなるために、副弁体36が圧縮コイル
ばね38のばね力に抗して副弁座部35より離間する。
これにより、絞り通路40は開放されたV溝39になる
から、絞り通路状態時に絞り通路40に異物が付着して
も、異物はこの部分を流れる冷媒によって洗い落とさ
れ、あるいは吹き飛ばされることになり、長期間使用さ
れても、絞り通路40に異物が堆積することがなく、絞
り通路40が汚染されることがない。
【0038】図13はこの発明による空気調和機の一つ
の実施の形態を示している。この空気調和機は、圧縮機
50と、室外熱交換器51と、第1の室内交換器52
と、第2の室内熱交換器53と、これらをループ接続す
る冷媒通路55〜64と、室外熱交換器51と第1の室
内交換器52との間の冷媒通路(57、58、59)に
設けられた膨張弁54と、冷房モードと暖房モードとの
切換のためにループ接続された冷媒通路55〜64にお
ける冷媒の流れ方向を反転する四方弁65とを有してい
る。
【0039】第1の室内交換器52と第2の室内熱交換
器53との間の冷媒通路60には上述した構成による絞
り機構付き電磁弁10が接続されている。この場合、絞
り機構付き電磁弁10の第1の入出口ポート12は第1
の室内交換器52の出口側に接続され、第2の入出口ポ
ート13が第2の室内熱交換器53の入口側に接続され
る。
【0040】冷房モードでは、図13にて矢印で示され
ている方向に冷媒が循環する。この時には、絞り機構付
き電磁弁10においては、第1の入出口ポート12より
第2の入出口ポート13へ向けて冷媒が流れ、絞り機構
付き電磁弁10が弁開している状態で、冷房モードが得
られ、絞り機構付き電磁弁10が弁閉している状態で
は、絞り機構付き電磁弁10が絞り弁として作用し、冷
房サイクルドライモード(冷房時除湿)が得られる。
【0041】なお、暖房モードでは、図3にて矢印で示
されている方向とは逆方向に冷媒が循環する。
【0042】
【発明の効果】以上の説明から理解される如く、この発
明による絞り機構付き電磁弁によれば、弁閉位置にある
弁体と螺旋溝とで絞り通路が螺旋通路として構成される
から、絞り通路の通路長が比較的長いものになり、冷媒
流の整流性(衝突による乱流が少ないこと)が増し、静
音性が向上する。弁体が弁座部より離間すると、絞り通
路は開放された単なる螺旋溝になるから、絞り通路状態
時に異物が付着しても、異物は弁ポート部分を流れる冷
媒によって洗い落とされること(あるいは吹き飛ばされ
ること)になり、長期間使用されても、絞り通路に異物
が堆積することがなく、絞り通路が汚染されることがな
い。
【0043】また、この発明による絞り機構付き電磁弁
によれば、弁閉位置にある弁体と接線方向溝とで絞り通
路が弁ポートの内周面に対して接線方向に延在する通路
として構成されるから、絞り通路から弁ポートへ流出す
る冷媒は弁ポートの内周面に沿って滑らかに流れるスワ
ール流になり、冷媒流の整流性(衝突による乱流が少な
いこと)が増し、静音性が向上する。弁体が弁座部より
離間すると、絞り通路は開放された単なる接線方向溝に
なるから、絞り通路状態時に異物が付着しても、異物は
弁ポート部分を流れる冷媒によって洗い落とされること
(あるいは吹き飛ばされること)になり、長期間使用さ
れても、絞り通路に異物が堆積することがなく、絞り通
路が汚染されることがない。
【0044】また、この発明による絞り機構付き電磁弁
によれば、バイパス通路の途中に形成されている副弁座
部に着座して副弁体と副弁座部に形成されている溝とで
絞り通路が構成され、この絞り通路が異物付着等によっ
て詰まりを生じると、第1の入出口ポート側の圧力と第
2の入出口ポート側の圧力の圧力差が高くなり、副弁体
が副弁座部より離間することによって絞り通路は開放さ
れた単なる溝になるから、絞り通路状態時に異物が付着
しても、異物は弁ポート部分を流れる冷媒によって洗い
落とされること(あるいは吹き飛ばされること)にな
り、長期間使用されても、絞り通路に異物が堆積するこ
とがなく、絞り通路が汚染されることがない。
【0045】また、この発明による空気調和機によれ
ば、第1の室内交換器と第2の室内熱交換器との間に、
上述の絞り機構付き電磁弁が接続されていることによ
り、冷房モードにおいて、絞り機構付き電磁弁が弁閉状
態になることにより、除湿運転が行えるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明による絞り機構付き電磁弁の実施の形
態1の弁開状態を示す断面図である。
【図2】この発明による絞り機構付き電磁弁の実施の形
態1の弁閉状態を示す断面図である。
【図3】この発明による絞り機構付き電磁弁の実施の形
態1の絞り通路通過時の冷媒流れを示す説明図である。
【図4】この発明による絞り機構付き電磁弁の実施の形
態1の弁閉状態の要部を拡大して示す断面図である。
【図5】この発明による絞り機構付き電磁弁の実施の形
態2の弁開状態を示す断面図である。
【図6】この発明による絞り機構付き電磁弁の実施の形
態2の弁閉状態を示す断面図である。
【図7】この発明による絞り機構付き電磁弁の実施の形
態2の弁座部分の平面図である。
【図8】この発明による絞り機構付き電磁弁の弁座部分
の他の実施の形態を示す平面図である。
【図9】この発明による絞り機構付き電磁弁の実施の形
態3の弁開状態を示す断面図である。
【図10】この発明による絞り機構付き電磁弁の実施の
形態3の弁閉状態を示す断面図である。
【図11】この発明による絞り機構付き電磁弁の実施の
形態3の要部を拡大して示す断面図である。
【図12】この発明による絞り機構付き電磁弁の実施の
形態3の副弁座部分の平面図である。
【図13】この発明による空気調和機の一つの実施の形
態を示すブロック図である。
【符号の説明】
10 絞り機構付き電磁弁 11 弁ハウジング 12 第1の入出口ポート 13 第2の入出口ポート 14 弁室(主弁室) 15 弁ポート(主弁ポート) 16 弁座部(主弁座部) 17 螺旋溝 18 弁体(主弁体) 19 絞り通路 20 電磁ソレノイド装置 23 プランジャ 26 電磁コイル部 28 内部ばね 31 接線方向V溝 32 絞り通路 33 バイパス通路 36 副弁体 38 圧縮コイルばね 39 副弁座部 40 絞り通路 50 圧縮機 51 室外熱交換器 52 第1の室内交換器 53 第2の室内熱交換器 55〜64 冷媒通路 65 四方弁
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) F16K 31/06 305 F16K 31/06 305L 47/02 47/02 D (72)発明者 中島 重利 埼玉県狭山市笹井535 株式会社鷺宮製作 所狭山事業所内 (72)発明者 相原 一登 埼玉県狭山市笹井535 株式会社鷺宮製作 所狭山事業所内 (72)発明者 佐藤 憲 埼玉県狭山市笹井535 株式会社鷺宮製作 所狭山事業所内 Fターム(参考) 3H052 AA01 BA33 CA13 CB01 CD05 DA02 EA04 EA11 3H066 AA01 BA32 BA38 EA15 EA22 3H106 DA05 DA12 DA23 DB02 DB12 DB23 DB32 DC02 DD03 DD05 EE20 EE42 GB09 GB15 GB20 GB21 KK23 KK34

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1の入出口ポートと第2の入出口ポー
    トとの間に弁ポートが設けられ、前記第1の入出口ポー
    トの側に形成された弁室に電磁アクチェータ駆動の弁体
    が設けられ、前記弁体が前記弁ポートの周りに画定され
    ている弁座部に着座して当該弁座部との間に絞り通路を
    画定して微少流量の流れを確保する絞り状態を得る弁閉
    位置と前記弁座部より離れた弁開位置との間に移動可能
    な絞り機構付き電磁弁において、 前記弁ポートの内周面に螺旋溝が形成され、前記弁座部
    に前記弁体が着座することにより、前記螺旋溝と前記弁
    体とで前記絞り通路が構成されることを特徴とする絞り
    機構付き電磁弁。
  2. 【請求項2】 第1の入出口ポートと第2の入出口ポー
    トとの間に弁ポートが設けられ、前記第1の入出口ポー
    トの側に形成された弁室に電磁アクチェータ駆動の弁体
    が設けられ、前記弁体が前記弁ポートの周りに画定され
    ている弁座部に着座して当該弁座部との間に絞り通路を
    画定して微少流量の流れを確保する絞り状態を得る弁閉
    位置と前記弁座部より離れた弁開位置との間に移動可能
    な絞り機構付き電磁弁において、 前記弁座部に前記弁ポートの内周面に対して接線方向に
    延在する接線方向溝が形成され、当該弁座部に前記弁体
    が着座することにより、前記接線方向溝と前記弁体とで
    前記絞り通路が構成されることを特徴とする絞り機構付
    き電磁弁。
  3. 【請求項3】 第1の入出口ポートと第2の入出口ポー
    トとの間に主弁ポートが設けられ、前記第1の入出口ポ
    ートの側に形成された弁室に、電磁アクチェータ駆動の
    主弁体が、前記主弁ポートの周りに画定されている主弁
    座部に着座して前記主弁ポートを閉じる弁閉位置と前記
    主弁座部より離れた弁開位置との間に移動可能に設けら
    れ、 前記第1の入出口ポートと第2の入出口ポートとを連通
    するバイパス通路にリリーフ弁構造の副弁体が設けら
    れ、前記副弁体は、前記第1の入出口ポート側の圧力と
    前記第2の入出口ポート側の圧力の圧力差が所定値以上
    にならない定常時には、前記バイパス通路の途中に形成
    されている副弁座部に着座して前記副弁座部に形成され
    ている溝とで絞り通路を画定し、前記第1の入出口ポー
    ト側の圧力と前記第2の入出口ポート側の圧力の圧力差
    が所定値以上になると、前記副弁座部より離間すること
    を特徴とする絞り機構付き電磁弁。
  4. 【請求項4】 圧縮機と、室外熱交換器と、第1の室内
    交換器と、第2の室内熱交換器と、これらをループ接続
    する冷媒通路と、前記室外熱交換器と前記第1の室内交
    換器との間の冷媒通路に設けられた膨張弁とを有し、前
    記第1の室内交換器と前記第2の室内熱交換器との間に
    請求項1〜3の何れか1項に記載の絞り機構付き電磁弁
    が接続されていることを特徴とする空気調和機。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009250433A (ja) * 2008-04-11 2009-10-29 Nippon Soken Inc 電磁弁及びこれを備える電磁弁ユニット
JP2018135907A (ja) * 2017-02-20 2018-08-30 前澤工業株式会社 消火栓
JP2023046812A (ja) * 2021-09-24 2023-04-05 株式会社不二工機 電動弁

Cited By (4)

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JP7438549B2 (ja) 2021-09-24 2024-02-27 株式会社不二工機 電動弁

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