JP5921821B2 - 電動弁 - Google Patents

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本発明は、ヒートポンプ式冷暖房システム等に組み込まれて使用される電動弁に係り、特に、正流れ時(小流量流通時)は流量を高精度に制御し得、逆流れ時(大流量流通時)には圧力損失を可及的に低減できるようにした電動弁に関する。
図8にヒートポンプ式冷暖房システムの一例を示す。この冷暖房システム100は、圧縮機101、流路切換器102、室外熱交換器(凝縮器)103、室内熱交換器(蒸発器)104の他、省エネ効率等を向上させるため、通常は1つでよい膨張弁を二つを備えている(ディストリビュータ等は図示省略)。すなわち、室外熱交換器103の近くに第1膨張弁105が配置され、室内熱交換器104の近くに第2膨張弁106配置されている。膨張弁105、106としては感温式(機械式)のものが用いられている。また、圧力損失を可及的に低減するため、これらの第1及び第2膨張弁105、106に並列に第1及び第2逆止弁108、109が配置されている。
この冷暖房システム100においては、冷房時には、圧縮機101で圧縮された冷媒ガスは、図の実線矢印で示される如くに、例えば四方弁等からなる流路切換器102から室外熱交換器103に導入され、ここで外気と熱交換して凝縮し、この凝縮した冷媒が第1逆止弁108を通って(第1膨張弁105をバイパスして)、第2膨張弁106に流入し、ここで断熱膨張した後、蒸発器104に流入し、蒸発器104にて室内空気と熱交換して蒸発し、室内を冷房する。
それに対し、暖房時には、圧縮機101で圧縮された冷媒ガスは、図の破線矢印で示される如くに、流路切換器102から室内熱交換器104に導入され、ここで室内空気と熱交換して凝縮し、室内を暖房した後、第2逆止弁109を通って(第2膨張弁106をバイパスして)、第1膨張弁105に流入し、ここで減圧された後、ディストリビュータを介して室外熱交換器103に導入され、ここで蒸発して圧縮機101に戻る。
このように、冷暖房システム100では、正流れ時(冷房時)は、冷媒を第1膨張弁105を通さずに第1逆止弁108を通じて第2膨張弁106に導き、この第2膨張弁106で流量を調整し、逆流れ時(暖房時)は、冷媒を第2膨張弁106を通さずに第2逆止弁109を通じて第1膨張弁105に導き、この第1膨張弁105で流量を調整するようにされており、逆止弁108、109を膨張弁105、106に並列に組み込むことにより、圧力損失を可及的に低減するようにしている。
ところで、近年、上記した如くの冷暖房システム100においては、省エネ効率等を一層向上させるべく、上記感温式(機械式)の膨張弁105、106に代えて、リフト量、すなわち、弁口の実効開口面積を任意に制御可能な電子制御式電動弁を用いることが検討されている。
以下、電子制御式電動弁の一例を図9を参照しながら説明する。図示例の電動弁10’は、下部大径部25aと上部小径部25bを有し、前記下部大径部25aの下端部に弁体24が一体に設けられた弁軸25と、前記弁体24が接離する弁口23が形成された弁座22が設けられるとともに、導管(継手)からなる第1入出口11及び第2入出口12が接続された弁室21を有する弁本体20と、この弁本体20にその下端部が密封接合されたキャン40と、このキャン40の内周に所定の間隙αをあけて配在されたロータ30と、このロータ30を回転駆動すべく前記キャン40に外嵌されたステータ50Aと、前記ロータ30と前記弁体24との間に配在され、前記ロータ30の回転を利用して前記弁体24を前記弁口23に接離させるねじ送り機構とを備え、前記弁口23に対する弁体24のリフト量を変化させることにより冷媒の通過流量を制御するようになっている。
前記ステータ50Aは、ヨーク51、ボビン52、ステータコイル53,53、及び樹脂モールドカバー56等で構成され、前記ロータ30やステータ50A等でステッピングモータ50が構成され、該ステッピングモータ50やねじ送り機構等で前記弁口23に対する前記弁体24のリフト量を調整するための昇降駆動機構が構成される。
前記ロータ30には、支持リング36が一体的に結合されるとともに、この支持リング36に、前記弁軸25及びガイドブッシュ26の外周に配在された下方開口で筒状の弁軸ホルダ32の上部突部がかしめ固定され、これにより、ロータ30、支持リング36及び弁軸ホルダ32が一体的に連結されている。
前記ねじ送り機構は、弁本体20にその下端部26aが圧入固定されるとともに、弁軸25(の下部大径部25a)が摺動自在に内挿された筒状のガイドブッシュ26の外周に形成された固定ねじ部(雄ねじ部)28と、前記弁軸ホルダ32の内周に形成されて前記固定ねじ部28に螺合せしめられた移動ねじ部(雌ねじ部)38とから構成されている。
また、前記ガイドブッシュ26の上部小径部26bが弁軸ホルダ32の上部に内挿されるとともに、弁軸ホルダ32の天井部32aの中央(に形成された通し穴)に弁軸25の上部小径部25bが挿通せしめられている。弁軸25の上部小径部25bの上端部にはプッシュナット33が圧入固定されている。
また、前記弁軸25は、該弁軸25の上部小径部25bに外挿され、かつ、弁軸ホルダ32の天井部32aと弁軸25における下部大径部25aの上端段丘面との間に縮装された圧縮コイルばねからなる閉弁ばね34によって、常時下方(閉弁方向)に付勢されている。弁軸ホルダ32の天井部32a上でプッシュナット33の外周には、コイルばねからなる復帰ばね35が設けられている。
前記ガイドブッシュ26には、前記ロータ30が所定の閉弁位置まで回転下降せしめられた際、それ以上の回転下降を阻止するための回転下降ストッパ機構の一方を構成する下ストッパ体(固定ストッパ)27が固着され、弁軸ホルダ32には前記ストッパ機構の他方を構成する上ストッパ体(移動ストッパ)37が固着されている。
なお、前記閉弁ばね34は、弁体24が弁口23に着座する閉弁状態において所要のシール圧を得るため(漏れ防止)、及び、弁体24が弁口23に衝接した際の衝撃を緩和するために配備されている。
このような構成とされた電動弁10’にあっては、ステータコイル53,53に第1態様で通電励磁パルスを供給することにより、弁本体20に固定されたガイドブッシュ26に対し、ロータ30及び弁軸ホルダ32が一方向に回転せしめられ、ガイドブッシュ26の固定ねじ部28と弁軸ホルダ32の移動ねじ部38とのねじ送りにより、例えば弁軸ホルダ32が下方に移動して弁体24が弁口23に押し付けられて弁口23が閉じられる(全閉状態)。
弁口23が閉じられた時点では、上ストッパ体37は未だ下ストッパ体27に衝接しておらず、弁体24が弁口23を閉じたままロータ30及び弁軸ホルダ32はさらに回転下降する。この場合、弁軸25(弁体24)は下降しないが、弁軸ホルダ32は下降するため、閉弁ばね34が所定量圧縮せしめられ、その結果、弁体24が弁口23に強く押し付けられるとともに、弁軸ホルダ32の回転下降により、上ストッパ体37が下ストッパ体27に衝接し、その後ステータコイル53,53に対するパルス供給が続行されても弁軸ホルダ32の回転下降は強制的に停止される。
一方、ステータコイル53,53に第2態様で通電励磁パルスを供給すると、弁本体20に固定されたガイドブッシュ26に対し、ロータ30及び弁軸ホルダ32が前記と逆方向に回転せしめられ、ガイドブッシュ26の固定ねじ部28と弁軸ホルダ32の移動ねじ部38とのねじ送りにより、今度は弁軸ホルダ32が上方に移動する。この場合、弁軸ホルダ32の回転上昇開始時点(パルス供給開始時点)では、閉弁ばね34が前記のように所定量圧縮せしめられているので、閉弁ばね34が前記所定量分伸長するまでは、前記弁体24が弁口23からは離れず閉弁状態(リフト量=0)のままである。そして、閉弁ばね34が前記所定量分伸長した後、弁軸ホルダ32がさらに回転上昇せしめられると、前記弁体24が弁口23から離れて弁口23が開かれ、冷媒が弁口23を通過する。この場合、ロータ30の回転量により弁体24のリフト量、言い換えれば、弁口23の実効開口面積を任意に細かく調整することができ、ロータ30の回転量は供給パルス数により制御されるため、冷媒流量を高精度に制御することができる(詳細は、特許文献1、2等を参照)。
ところが、前記冷暖房システム100に上記した如くの電動弁10’を採用した場合においても、次のような改善すべき課題がある。すなわち、前記冷暖房システム100では、正流れ時(冷房時)は、冷媒を第1膨張弁105を通さずに第1逆止弁108を通じて第2膨張弁106に導き、この第2膨張弁106で流量を調整し、逆流れ時(暖房時)は、冷媒を第2膨張弁106を通さずに第2逆止弁109を通じて第1膨張弁105に導き、この第1膨張弁105で流量を調整するようにされている関係上、逆止弁108、109を膨張弁105、106に並列に組み込むことが不可欠であるが、逆止弁二つを冷媒回路に組み込むことは、その分、継手類などの部品の点数が増大するとともに、配管接続作業にも余計に手間と時間がかかる。
そこで、特許文献2には、前記した膨張弁と逆止弁の両機能を併せ持つ電動弁、すなわち、冷媒が一方向に流されるとき(正流れ時=小流量流通時)は、流量制御を行なうべくリフト量(実効開口面積)を所定値以下の特定範囲で細かく制御するようにし、冷媒が他方向に流されるとき(逆流れ時=大流量流通時)は、圧力損失を可及的に低減すべくリフト量(実効開口面積)を最大にするようにしたものが提案されている。
しかしながら、かかる提案の電動弁においては、大流量流通時における圧力損失を低減すべく、弁口の口径を大きくすると、小流量流通時において流量制御を高精度に行なえなくなってしまうという問題がある。
そこで、本発明の発明者等は、大流量流通時における圧力損失の低減と小流量流通時の流量制御精度の向上の両立を図るべく、特許文献3に所載のように、ニードル型の主弁体を有する弁軸と、前記主弁体により開閉される主弁口(オリフィス)が形成された弁座を有する弁本体と、前記主弁口の実効開口面積(主弁体部のリフト量)を調整するための昇降駆動手段としてのモータとを備え、小流量流通時には、流量制御を高精度に行なうべく、流体を前記主弁体と主弁口との間からのみ流し、大流量流通時には、圧力損失を可及的に低減すべく、流体の全部ないし大半を前記主弁口を介することなく流すように構成された電動弁を提案している。
この電動弁は、より詳細には、前記主弁口をバイパスする大流量用流路が形成されるとともに、該大流量用流路を小流量流通時(正流れ時)には閉じ、大流量流通時(逆流れ時)には開く逆止弁体が前記主弁座を挟んで前記主弁体部とは反対側に配備された逆止弁付きの電動弁となっている(特許文献3の図1、図2に示される第1実施例)。
特開2001-50415号公報 特開2009-14056号公報 特開2010-249246号公報
上記提案の逆止弁付き電動弁では、小流量流通時には、ニードル型の主弁体部のみで流量制御を行い、大流量流通時には逆止弁体が大流量用流路(バイパス流路)を自動的に開くようにされているので、小流量流通時の流量制御精度の向上と大流量流通時における圧力損失の低減の両立を図ることができるが、逆止弁体が主弁座を挟んで主弁体部とは反対側(反弁室側)に配備されているため、弁本体の大型化、弁座等の内部構造の複雑化、加工組み立てコストの増大等を招きやすく、費用対効果が課題となっている。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、その目的とするところは、弁本体の大型化、弁座等の内部構造の複雑化、加工組み立てコストの増大等を招くことなく、小流量流通時には流量を高精度に制御し得、大流量流通時には可及的に圧力損失が生じないように流体を流すことのできる費用対効果に優れた電動弁を提供することにある。
前記の目的を達成すべく、本発明に係る電動弁は、基本的には、第1入出口、弁室、及び第2入出口が設けられた弁本体と、主弁口が形成され、前記弁本体における前記弁室と第2入出口との間に設けられた弁座と、前記弁室から前記主弁口を介して前記第2出口へ流れる流量を調整すべく前記弁室内に配在されたニードル型の弁体部を有する弁軸と、該弁軸を昇降させるためのモータと、逆止弁体と、を備え、前記弁本体内に、前記主弁口をバイパスする大流量用流路が形成され、前記逆止弁体は、前記弁軸に外嵌するとともに前記弁室内に摺動自在に内嵌されてフロート型をなし、前記大流量用流路を正流れ時には閉じ、逆流れ時には開くことを特徴としている。
前記大流量用流路は、好ましくは、前記弁座における前記主弁口の外周側に形成された複数個の逆止弁口を含んで構成される。
前記逆止弁体は、好ましくは、上段大径部と下段小径部とを有する段付き筒状とされ、前記上段大径部と前記弁室の天井部との間に、前記逆止弁体に形成された流路を介して前記弁室に連通する背圧室が画成される。
前記逆止弁体は、好ましくは、その下端面で前記複数個の逆止弁口を同時に開閉するようにされる。
前記逆止弁体に、好ましくは、前記弁軸が挿通せしめられる縦貫孔と該縦貫孔と前記弁室とを連通する連通孔とが設けられる。
他の好ましい態様では、前記逆止弁体により前記大流量用路が閉じられている正流れ時には、前記第1入出口から前記弁室に導入された流体は前記逆止弁体内に形成された流路を介して前記主弁口に導かれるようにされる。
前記逆止弁体は、好ましくは、プラスチック製もしくはアルミニウム等の軽量金属製とされる。
他の好ましい態様では、前記逆止弁体を常時閉方向に付勢するばね部材が配備される
本発明に係る電動弁では、主弁口をバイパスする大流量用流路が形成されるとともに、該大流量用流路を正流れ時には閉じ、逆流れ時には開くフロート型の逆止弁体が弁室に配備されるので、弁本体の大型化、弁座等の内部構造の複雑化、加工組み立てコストの増大等を招くことがなく、小流量流通時には流量を高精度に制御し得、大流量流通時には可及的に圧力損失が生じないように流体を流すことができ、費用対効果に優れるものとなる。
本発明に係る電動弁の第1実施例の構成並びに正流れ時の動作説明に供される主要部縦断面図。 本発明に係る電動弁の第1実施例の構成並びに逆流れ時の動作説明に供される主要部縦断面図。 (A)は図1のA-A矢視線に従う断面図、(B)は図1のB-B矢視線に従う断面図。 本発明に係る電動弁の第2実施例の構成並びに正流れ時の動作説明に供される主要部縦断面図。 本発明に係る電動弁の第2実施例の構成並びに逆流れ時の動作説明に供される主要部縦断面図。 (A)は図4のA-A矢視線に従う断面図、(B)は図4のB-B矢視線に従う断面図。 本発明に係る電動弁の第3実施例の構成並びに動作説明に供される主要部縦断面図。 従来のヒートポンプ式冷暖房システムの一例を示す図。 従来の電動弁の一例を示す縦断面図。
以下、本発明の実施形態を図面を参照しながら説明する。
図1、図2は、本発明に係る電動弁の一実施形態(第1実施例)の主要部縦断面図であり、図1は正流れ時(小流量流通時)、図2は逆流れ時(大流量流通時)を示している。図示実施例の電動弁10Aのステッピングモータ50等の基本構成は、前述した図9に示される従来例の電動弁10’と略同じであるので、ここでは、図9に示される従来例の電動弁10’の各部に対応する部分には同一の符号を付して重複説明を省略し、以下は、主要部(特徴部分)を重点的に説明する。
図示第1実施例の電動弁10Aは、基本的には、第1入出口11、弁室21、及び第2入出口12が設けられた弁本体20と、主弁口23が形成され、弁本体20における弁室21と第2入出口12との間に設けられた弁座22と、弁室21から主弁口23を介して第2流出口12へ流れる流量を調整すべく弁室21内に配在されたニードル型の弁体部としての主弁体24を有する弁軸25と、該弁軸25を昇降させるためのモータ50と、逆止弁体75と、を備えている。
より詳細には、前記弁本体20の下部には、主弁口23がその中央に形成された厚肉円板状の弁座22が配設され、弁本体20(の基体部20A)の下端開口部には蓋状底部材20Cが螺合せしめられている。蓋状底部材20Cは、その上端面に突設された環状突起20eが弁座22に突き刺さるまで押し込まれており、その内周側が気密的に封止されている。この蓋状底部材20Cに挿通口12aを介して導管継手からなる第2入出口12が接合されている。
そして、本実施例の電動弁10Aでは、図3(B)を参照すればよくわかるように、弁座22における主弁口23の外周側の同一円周上に当角度間隔(60度間隔)で6個の逆止弁口72が形成されている。この6個の逆止弁口72を含んで、前記主弁口23をバイパスする大流量用流路70(図2参照)が構成されるとともに、該大流量用流路70を正流れ時には閉じ、逆流れ時には開くフロート型の逆止弁体75が前記弁室21に配備されている。
この逆止弁体75は、プラスチックもしくはアルミニウム等の軽量金属を素材として作製されたもので、上段大径部75aと下段小径部75bとを有する段付き円筒状とされ、上段大径部75aの外周面が弁室21(の内壁面)に摺動自在に内嵌され、その下段小径部75bの下端面で前記6個の逆止弁口72を同時に開閉するようになっている。
逆止弁体75には、図3(A)を参照すればよくわかるように、弁軸25が緩く挿通せしめられる縦貫孔75cが形成されるとともに、該縦貫孔75cと弁室21とを連通するように、平面視十字状に4本の連通孔75dとが形成されている。
また、逆止弁体75の上端面と弁室21の天井部21dとの間に、前記縦貫孔75cと4本の連通孔75dを介して弁室21に連通する背圧室73が画成されている。
このような構成とされた本実施例の電動弁10Aにおいては、図1に示される如くの小流量流通時(第1入出口11より冷媒(流体)が流入する正流れ時)には、弁室21の圧力が第2入出口12の圧力より大きいので、逆止弁体75が押し下げられて、その下端面により6個の逆止弁口72(大流量用通路70)が閉じられ、第1入出口11から弁室21に導入された冷媒(流体)は、前記逆止弁体75内の連通孔75dと縦貫孔75cとからなる流路を介して主弁口23に導かれ、この主弁口23と主弁体24との間に形成される隙間を介して第2入出口12に流出する。
一方、図2に示される如くの大流量流通時(第2入出口12より冷媒(流体)が流入する逆流れ時)には、弁室21の圧力が第2入出口12の圧力より小さいので、逆止弁体75が押し上げられて、前記6個の逆止弁口72(大流量用通路70)が開かれ、第2入出口12からの冷媒(流体)は、6個の逆止弁口72→弁室21→第1入出口11へと流れる。このとき、逆止弁体75は弁軸25の昇降位置に制限されることなく押し上げられるため、可及的に圧力損失が生じないように冷媒を流すことが出来る。
このように本実施例の電動弁10Aは、主弁口23をバイパスする大流量用流路70が形成されるとともに、該大流量用流路70を正流れ時には閉じ、逆流れ時には開くフロート型の逆止弁体75が弁室21に配備されているので、弁本体の大型化、弁座等の内部構造の複雑化、加工組み立てコストの増大等を招くことがなく、小流量流通時には流量を高精度に制御し得、大流量流通時には可及的に圧力損失が生じないように流体を流すことができ、費用対効果に優れるものとなる。
図4、図5、図6は、第2実施例の電動弁10Bを示している。図4〜図6において、図1〜図3と同一の符号は、同一又は同等部分を示している。この電動弁10Bでは、コスト削減を図るべく、弁本体20の基体部20Aが金属板を素材とするプレス加工品とされ、第1実施例の電動弁10Aでは存在した蓋状底部材20Cが無くされ、その代わりに、主弁口23及び逆止弁口72が形成された、第1実施例のものより厚みのある円柱状の弁座22’が備えられている。弁座22’は、第1入出口11の挿入端を係止する係止部材の役目も果たす。
図7は、第3実施例の電動弁10Cを示し、ている。図7において、図1〜図6と同一の符号は、同一又は同等部分を示している。この電動弁10Cでは、第1実施例の電動弁10Aに、逆止弁体75を常時閉方向(下方)に付勢するばね部材(圧縮コイルばね77)を配備したものである。すなわち、圧縮コイルばね77は、その上部側が径大に形成された縦貫孔75cの段丘部と天井部21dとの間に配置されている。このようにばね部材を配備することにより、逆流れ時において、逆止弁体75が逆止弁口72を開く圧力を任意に設定することができる。
10A、10B、10C 電動弁
11 第1入出口
12 第2入出口
20 弁本体
21 弁室
22 弁座
23 主弁口
24 主弁体(弁体部)
25 弁軸
50 モータ
70 大流量用流路
72 逆止弁口
73 背圧室
75 逆止弁体
75a 上段大径部
75b 下段小径部
75c 縦貫孔
75d 連通孔

Claims (8)

  1. 第1入出口、弁室、及び第2入出口が設けられた弁本体と、主弁口が形成され、前記弁本体における前記弁室と第2入出口との間に設けられた弁座と、前記弁室から前記主弁口を介して前記第2出口へ流れる流量を調整すべく前記弁室内に配在されたニードル型の弁体部を有する弁軸と、該弁軸を昇降させるためのモータと、逆止弁体と、を備え、
    前記弁本体内に、前記主弁口をバイパスする大流量用流路が形成され、
    前記逆止弁体は、前記弁軸に外嵌するとともに前記弁室内に摺動自在に内嵌されてフロート型をなし、前記大流量用流路を正流れ時には閉じ、逆流れ時には開くことを特徴とする電動弁。
  2. 前記大流量用流路は、前記弁座における前記主弁口の外周側に形成された複数個の逆止弁口を含んで構成されていることを特徴とする請求項1に記載の電動弁。
  3. 前記逆止弁体は、上段大径部と下段小径部とを有する段付き筒状とされ、前記上段大径部と前記弁室の天井部との間に、前記逆止弁体に形成された流路を介して前記弁室に連通する背圧室が画成されていることを特徴する請求項1又は2に記載の電動弁。
  4. 前記逆止弁体は、その下端面で前記複数個の逆止弁口を同時に開閉するようにされていることを特徴とする請求項に記載の電動弁。
  5. 前記逆止弁体に、前記弁軸が挿通せしめられる縦貫孔と該縦貫孔と前記弁室とを連通する連通孔とが設けられていることを特徴とする請求項1から4のいずれか一項に記載の電動弁。
  6. 前記逆止弁体により前記大流量用路が閉じられている正流れ時には、前記第1入出口から前記弁室に導入された流体は前記逆止弁体内に形成された流路を介して前記主弁口に導かれるようにされていることを特徴とする請求項1から5のいずれか一項に記載の電動弁。
  7. 前記逆止弁体は、プラスチック製もしくはアルミニウム等の軽量金属製であることを特徴とする請求項1から6のいずれか一項に記載の電動弁。
  8. 前記逆止弁体を常時閉方向に付勢するばね部材が配備されていることを特徴とする請求項1から7のいずれか一項に記載の電動弁。
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