JP5836689B2 - 電動弁 - Google Patents

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本発明は、ヒートポンプ式冷暖房システム等に組み込まれて使用される電動弁に係り、特に、正流れ時(小流量流通時)は流量を高精度に制御し得、逆流れ時(大流量流通時)には圧力損失を可及的に低減できるようにした電動弁に関する。
図13にヒートポンプ式冷暖房システムの一例を示す。この冷暖房システム100は、圧縮機101、流路切換器102、室外熱交換器(凝縮器)103、室内熱交換器(蒸発器)104の他、省エネ効率等を向上させるため、通常は1つでよい膨張弁を二つ備えている(ディストリビュータ等は図示省略)。すなわち、室外熱交換器103の近くに第1膨張弁105が配置され、室内熱交換器104の近くに第2膨張弁106が配置されている。膨張弁105、106としては感温式(機械式)のものが用いられている。また、圧力損失を可及的に低減するため、これらの第1及び第2膨張弁105、106に並列に第1及び第2逆止弁108、109が配置されている。
この冷暖房システム100においては、冷房時には、圧縮機101で圧縮された冷媒ガスは、図の実線矢印で示される如くに、例えば四方弁等からなる流路切換器102から室外熱交換器103に導入され、ここで外気と熱交換して凝縮し、この凝縮した冷媒が第1逆止弁108を通って(第1膨張弁105をバイパスして)、第2膨張弁106に流入し、ここで断熱膨張した後、蒸発器104に流入し、蒸発器104にて室内空気と熱交換して蒸発し、室内を冷房する。
それに対し、暖房時には、圧縮機101で圧縮された冷媒ガスは、図の破線矢印で示される如くに、流路切換器102から室内熱交換器104に導入され、ここで室内空気と熱交換して凝縮し、室内を暖房した後、第2逆止弁109を通って(第2膨張弁106をバイパスして)、第1膨張弁105に流入し、ここで減圧された後、ディストリビュータを介して室外熱交換器103に導入され、ここで蒸発して圧縮機101に戻る。
このように、冷暖房システム100では、正流れ時(冷房時)は、冷媒を第1膨張弁105を通さずに第1逆止弁108を通じて第2膨張弁106に導き、この第2膨張弁106で流量を調整し、逆流れ時(暖房時)は、冷媒を第2膨張弁106を通さずに第2逆止弁109を通じて第1膨張弁105に導き、この第1膨張弁105で流量を調整するようにされており、逆止弁108、109を膨張弁105、106に並列に組み込むことにより、圧力損失を可及的に低減するようにしている。
ところで、近年、上記した如くの冷暖房システム100においては、省エネ効率等を一層向上させるべく、上記感温式(機械式)の膨張弁105、106に代えて、リフト量、すなわち、弁口の実効開口面積を任意に制御可能な電子制御式電動弁を用いることが検討されている。
以下、電子制御式電動弁の一例を図14を参照しながら説明する。図示例の電動弁10’は、下部大径部25aと上部小径部25bを有し、前記下部大径部25aの下端部に弁体24が一体に設けられた弁軸25と、前記弁体24が接離する弁口23が形成された弁座22が設けられるとともに、導管(継手)からなる第1入出口11及び第2入出口12が接続された弁室21を有する弁本体20と、この弁本体20にその下端部が密封接合されたキャン40と、このキャン40の内周に所定の間隙αをあけて配在されたロータ30と、このロータ30を回転駆動すべく前記キャン40に外嵌されたステータ50Aと、前記ロータ30と前記弁体24との間に配在され、前記ロータ30の回転を利用して前記弁体24を前記弁口23に接離させるねじ送り機構とを備え、前記弁口23に対する弁体24のリフト量を変化させることにより冷媒の通過流量を制御するようになっている。
前記ステータ50Aは、ヨーク51、ボビン52、ステータコイル53,53、及び樹脂モールドカバー56等で構成され、前記ロータ30やステータ50A等でステッピングモータ50が構成され、該ステッピングモータ50やねじ送り機構等で前記弁口23に対する前記弁体24のリフト量を調整するための昇降駆動機構が構成される。
前記ロータ30には、支持リング36が一体的に結合されるとともに、この支持リング36に、前記弁軸25及びガイドブッシュ26の外周に配在された下方開口で筒状の弁軸ホルダ32の上部突部がかしめ固定され、これにより、ロータ30、支持リング36及び弁軸ホルダ32が一体的に連結されている。
前記ねじ送り機構は、弁本体20にその下端部26aが圧入固定されるとともに、弁軸25(の下部大径部25a)が摺動自在に内挿された筒状のガイドブッシュ26の外周に形成された固定ねじ部(雄ねじ部)28と、前記弁軸ホルダ32の内周に形成されて前記固定ねじ部28に螺合せしめられた移動ねじ部(雌ねじ部)38とから構成されている。
また、前記ガイドブッシュ26の上部小径部26bが弁軸ホルダ32の上部に内挿されるとともに、弁軸ホルダ32の天井部32aの中央(に形成された通し穴)に弁軸25の上部小径部25bが挿通せしめられている。弁軸25の上部小径部25bの上端部にはプッシュナット33が圧入固定されている。
また、前記弁軸25は、該弁軸25の上部小径部25bに外挿され、かつ、弁軸ホルダ32の天井部32aと弁軸25における下部大径部25aの上端段丘面との間に縮装された圧縮コイルばねからなる閉弁ばね34によって、常時下方(閉弁方向)に付勢されている。弁軸ホルダ32の天井部32a上でプッシュナット33の外周には、コイルばねからなる復帰ばね35が設けられている。
前記ガイドブッシュ26には、前記ロータ30が所定の閉弁位置まで回転下降せしめられた際、それ以上の回転下降を阻止するための回転下降ストッパ機構の一方を構成する下ストッパ体(固定ストッパ)27が固着され、弁軸ホルダ32には前記ストッパ機構の他方を構成する上ストッパ体(移動ストッパ)37が固着されている。
なお、前記閉弁ばね34は、弁体24が弁口23に着座する閉弁状態において所要のシール圧を得るため(漏れ防止)、及び、弁体24が弁口23に衝接した際の衝撃を緩和するために配備されている。
このような構成とされた電動弁10’にあっては、ステータコイル53,53に第1態様で通電励磁パルスを供給することにより、弁本体20に固定されたガイドブッシュ26に対し、ロータ30及び弁軸ホルダ32が一方向に回転せしめられ、ガイドブッシュ26の固定ねじ部28と弁軸ホルダ32の移動ねじ部38とのねじ送りにより、例えば弁軸ホルダ32が下方に移動して弁体24が弁口23に押し付けられて弁口23が閉じられる(全閉状態)。
弁口23が閉じられた時点では、上ストッパ体37は未だ下ストッパ体27に衝接しておらず、弁体24が弁口23を閉じたままロータ30及び弁軸ホルダ32はさらに回転下降する。この場合、弁軸25(弁体24)は下降しないが、弁軸ホルダ32は下降するため、閉弁ばね34が所定量圧縮せしめられ、その結果、弁体24が弁口23に強く押し付けられるとともに、弁軸ホルダ32の回転下降により、上ストッパ体37が下ストッパ体27に衝接し、その後ステータコイル53,53に対するパルス供給が続行されても弁軸ホルダ32の回転下降は強制的に停止される。
一方、ステータコイル53,53に第2態様で通電励磁パルスを供給すると、弁本体20に固定されたガイドブッシュ26に対し、ロータ30及び弁軸ホルダ32が前記と逆方向に回転せしめられ、ガイドブッシュ26の固定ねじ部28と弁軸ホルダ32の移動ねじ部38とのねじ送りにより、今度は弁軸ホルダ32が上方に移動する。この場合、弁軸ホルダ32の回転上昇開始時点(パルス供給開始時点)では、閉弁ばね34が前記のように所定量圧縮せしめられているので、閉弁ばね34が前記所定量分伸長するまでは、前記弁体24が弁口23からは離れず閉弁状態(リフト量=0)のままである。そして、閉弁ばね34が前記所定量分伸長した後、弁軸ホルダ32がさらに回転上昇せしめられると、前記弁体24が弁口23から離れて弁口23が開かれ、冷媒が弁口23を通過する。この場合、ロータ30の回転量により弁体24のリフト量、言い換えれば、弁口23の実効開口面積を任意に細かく調整することができ、ロータ30の回転量は供給パルス数により制御されるため、冷媒流量を高精度に制御することができる(詳細は、特許文献1、2等を参照)。
ところが、前記冷暖房システム100に上記した如くの電動弁10’を採用した場合においても、次のような改善すべき課題がある。すなわち、前記冷暖房システム100では、正流れ時(冷房時)は、冷媒を第1膨張弁105を通さずに第1逆止弁108を通じて第2膨張弁106に導き、この第2膨張弁106で流量を調整し、逆流れ時(暖房時)は、冷媒を第2膨張弁106を通さずに第2逆止弁109を通じて第1膨張弁105に導き、この第1膨張弁105で流量を調整するようにされている関係上、逆止弁108、109を膨張弁105、106に並列に組み込むことが不可欠であるが、逆止弁二つを冷媒回路に組み込むことは、その分、継手類などの部品の点数が増大するとともに、配管接続作業にも余計に手間と時間がかかる。
そこで、特許文献2には、前記した膨張弁と逆止弁の両機能を併せ持つ電動弁、すなわち、冷媒が一方向に流されるとき(正流れ時=小流量流通時)は、流量制御を行なうべくリフト量(実効開口面積)を所定値以下の特定範囲で細かく制御するようにし、冷媒が他方向に流されるとき(逆流れ時=大流量流通時)は、圧力損失を可及的に低減すべくリフト量(実効開口面積)を最大にするようにしたものが提案されている。
しかしながら、かかる提案の電動弁においては、大流量流通時における圧力損失を低減すべく、弁口の口径を大きくすると、小流量流通時において流量制御を高精度に行なえなくなってしまうという問題がある。
一方、大流量流通時における圧力損失の低減と小流量流通時の流量制御精度の向上の両立を図るべく、特許文献3に所載のように、ニードル型の主弁体を有する弁軸と、前記主弁体により開閉される主弁口(オリフィス)が形成された弁座を有する弁本体と、前記主弁口の実効開口面積(主弁体部のリフト量)を調整するための昇降駆動手段としてのモータとを備え、小流量流通時には、流量制御を高精度に行なうべく、流体を前記主弁体と主弁口との間からのみ流し、大流量流通時には、圧力損失を可及的に低減すべく、流体の全部ないし大半を前記主弁口を介することなく流すように構成された電動弁が提案されている。
この電動弁は、より詳細には、前記主弁口をバイパスする大流量用流路が形成されるとともに、該大流量用流路を小流量流通時(正流れ時)には閉じ、大流量流通時(逆流れ時)には開く逆止弁体が前記主弁座を挟んで前記主弁体部とは反対側に配備された逆止弁付きの電動弁となっている(特許文献3の図1、図2に示される第1実施例)。
特開2001-50415号公報 特開2009-14056号公報 特開2010-249246号公報
上記提案の逆止弁付き電動弁では、小流量流通時には、ニードル型の主弁体部のみで流量制御を行い、大流量流通時には逆止弁体が大流量用流路(バイパス流路)を自動的に開くようにされているので、小流量流通時の流量制御精度の向上と大流量流通時における圧力損失の低減の両立を図ることができるが、逆止弁体が主弁座を挟んで主弁体部とは反対側(反弁室側)に配備されているため、弁本体の大型化、弁座等の内部構造の複雑化、加工組み立てコストの増大等を招きやすく、費用対効果が課題となっている。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、その目的とするところは、弁本体の大型化、弁座等の内部構造の複雑化、加工組み立てコストの増大等を招くことなく、小流量流通時には流量を高精度に制御し得、大流量流通時には可及的に圧力損失が生じないように流体を流すことのできる費用対効果に優れた電動弁を提供することにある。また、構成が簡単であり、流通方向の変更が速やかに行なえ、動作状態が安定している電動弁を提供することにある。
前記目的を達成すべく、本発明に係る電動弁は、基本的には、第1入出口、弁室、及び第2入出口が設けられた弁本体と、弁本体における前記弁室と前記第2入出口との間に設けられ弁座体と、前記弁室から前記弁座体の弁座を介して前記第2入出口へ流れる流量を調整すべく前記弁室内に配在されたニードル型の弁体部を有する弁軸と、該弁軸を昇降させるためのモータと、を備える。
そして、 前記弁座体は小流量用流路を構成する主弁口と、該主弁口をバイパスする大流量用流路を構成する少なくとも1つの逆止弁口と、を有すると共に、前記弁室内には、ガイドと該ガイドに沿って移動して前記逆止弁口を正流れ時には閉じ、逆流れ時には開くフロート型の逆止弁体とが配備されていることを特徴としている。
前記のごとく構成された本発明の電動弁では、逆止弁体は、大流量用流路(逆止弁口)を正流れ時には閉じ、逆流れ時には開くように構成されると共にフロート型であり、かつガイドを備えているために、弁室内の前記ガイドに沿って速やかに移動することができ逆止弁体が大流量用流路(逆止弁口)を閉じて冷媒(流体)の流量調整を行なう正流れ時と、逆止弁体が大流量経路(逆止弁口)を開いて流す逆流れ時とを変更するとき速やかな切換えが可能となる。
また、本発明の電動弁は、小流量用流路を構成する主弁口を有する弁座体に、該主弁口をバイパスする大流量用流路を構成する逆止弁口を併設形成しているので、弁本体の大型化、弁座等の内部構造の複雑化、加工組み立てコストの増大等を招くことがない。
本発明に係る電動弁の好ましい具体的な態様としては、前記逆止弁口は、前記弁座における前記主弁口の外周側に形成されることを特徴としている。この構成によれば、弁座を開閉して正流れ時の流体の流量を調整する弁軸の外周側に逆止弁口が形成され、弁軸の外周側に逆止弁体が移動可能に位置しているため、コンパクトな構成を達成でき、弁室や弁本体の小型化を達成できる。
また、本発明に係る電動弁の好ましい具体的な他の態様としては、前記逆止弁体は、球体もしくは下端が前記逆止弁口を閉塞する円柱体に形成されることを特徴としている。この構成によれば、球体もしくは円柱体の逆止弁体は、その外周面がガイドで規制され、流体の流れの変化に伴う旋回力が逆止弁体に作用しても、安定して迅速に移動(上下動)することができ、速やかに流れを変更することができる。
さらに、本発明に係る電動弁の好ましい具体的な他の態様としては、前記ガイドは、前記弁座体の上部に位置する弁シートから前記弁室側に一体的に立設されているガイド柱であることを特徴としている。また、前記ガイドは、前記弁室の壁面に形成されているガイド壁であることが好ましく、前記逆止弁体は、プラスチック製もしくはアルミニウム等の軽量金属製であるが好ましい。
ガイドを弁座体の上部に位置する弁シートから弁室側に一体的に立設したガイド柱とすること、また、ガイドを弁室壁面に形成したガイド壁とすることで、構成を簡略化することができ、逆止弁体をプラスチック製や、アルミニウム等の軽量金属製とすることで速やかな、流体の流れ変更が可能となる。
本発明に係る電動弁では、主弁口をバイパスする大流量用流路が形成されるとともに、該大流量用流路を正流れ時には閉じ、逆流れ時には開くフロート型の逆止弁体が弁室に配備されるので、弁本体の大型化、弁座等の内部構造の複雑化、加工組み立てコストの増大等を招くことがなく、小流量流通時には流量を高精度に制御し得、大流量流通時には可及的に圧力損失が生じないように流体を流すことができ、費用対効果に優れるものとなる。また、逆止弁体は、1個又は複数個で構成を簡単にでき、流通方向を変更する動作を速やかに行なうことができる。さらに、複数個の逆止弁体により、異物等による機能低下を防止することができる。
本発明に係る電動弁の第1実施例の構成並びに正流れ時の動作説明に供される縦断面図。 本発明に係る電動弁の第1実施例の構成並びに逆流れ時の動作説明に供される縦断面図。 図1の要部を破断した状態の斜視図。 図3の要部をさらに拡大した状態の要部斜視図。 図4を下方から見た状態の要部斜視図。 (A)は図1のA−A矢視線に沿う断面図、(B)は(A)のガイドと逆止弁体との詳細を示す模式図。 本発明に係る電動弁の第2実施例の構成を示す縦断面図。 図7のB−B線に沿う構成並びに正流れ時の動作説明に供される縦断面図。 図8の逆流れ時の動作説明に供される縦断面図。 図8のC−C矢視線に沿う断面図。 (A)、(B)はそれぞれ図8のC−C矢視線に沿う変形例の断面図。 (A)、(B)はそれぞれ逆止弁体の変形例を示す平面図及び正面図。 従来のヒートポンプ式冷暖房システムの一例を示す構成図。 従来の電動弁の一例を示す縦断面図。
以下、本発明に係る電動弁の実施形態を図面に基づき詳細に説明する。
図1、図2は、本発明に係る電動弁の一実施形態(第1実施例)の縦断面図であり、図1は正流れ時(小流量流通時)、図2は逆流れ時(大流量流通時)を示している。図示実施例の電動弁10Aのステッピングモータ50等の基本構成は、前述した図14に示される従来例の電動弁10’と略同じであるので、ここでは、図14に示される従来例の電動弁10’の各部に対応する部分には同一の符号を付して重複説明を省略し、以下は、主要部(特徴部分)を重点的に説明する。
図示第1実施例の電動弁10Aは、基本的には、第1入出口11、弁室21、及び第2入出口12が設けられた弁本体20と、主弁口23が形成され、弁本体20における弁室21と第2入出口12との間に設けられた弁座体22と、弁室21から主弁口23を介して第2流出口12へ流れる流量を調整すべく弁室21内に配在されたニードル型の主弁体24を有する弁軸25と、該弁軸25を昇降させるためのモータ50と、を備えている。
より詳細には、前記弁本体20は上方開口の有底円筒状に形成された基体部20Aと、基体部の上部開口に嵌合して溶接された蓋状部材20Bより構成され、基体部20Aと蓋状部材20Bにより前記弁室21が画成されている。弁室21には、この弁室を上下に区切る弁座体22が水平方向に延在して弁本体20と例えば一体的に形成され、弁座体22の中央部には、弁座23aを有する主弁口23が形成されている。弁本体20の下方の底面には挿通口12aが形成され、この挿通口12aを介して導管継手からなる第2入出口12が接合されている。
そして、本実施例の電動弁10Aでは、図4、図5を参照すればよくわかるように、弁座体22の中心には小流量用流路を構成する前記主弁口23が形成されており、主弁口23の外周側の同一円周上に等角度間隔(120度間隔)で3個の逆止弁口72が形成されている。電動弁10Aは、この3個の逆止弁口72を含んで、前記主弁口23をバイパスする大流量用流路70(図2参照)が構成されるとともに、該大流量用流路70を正流れ時には閉じ、逆流れ時には開くフロート型の複数個の逆止弁体75が前記弁室21に配備されている。
弁座体22は平面視で円形であり、弁座体22の上側、すなわち弁室21側の面にはリング状の凹部が形成され、この凹部内にはリング状の弁シート29が嵌合されている。弁シート29には弁座体22に形成された主弁口23と、3つの逆止弁口72に対応して貫通孔が形成され、主弁口23と同心の貫通孔29a、逆止弁口72と同心の貫通孔29bの直径は、それぞれ主弁口23及び逆止弁口72の直径より大きく設定されている。このため、本実施例では、4つの貫通孔29a、29bは連通して繋がった状態に形成されている。4つの貫通孔29a、29bは、主弁口23、逆止弁口72より大きく形成されているため、主弁口23に弁棒25が接離するとき、あるいは逆止弁口72に逆止弁体75が接離するときに干渉することがない。
この逆止弁体75は、プラスチックもしくはアルミニウム等の軽量金属を素材として球形に作製されたもので、本実施例では弁座体22に形成された3個の逆止弁口72を塞ぐ3個の球体の弁体で構成されている。球体の逆止弁体75は弁室21内を上下動可能に配置されるもので、直径の小さい小型の球体で構成され、体積の小さいものとなっている。したがって、3個の逆止弁体75は、正流れ時には大流量用流路70の逆止弁口75を閉じ、逆流れ時には開くように構成され、体積が小さく単純な形状で流体抵抗が少なく、速やかな移動が可能となっている。
逆止弁体75は、弁室21内のガイド柱73に沿って上下動可能に配置されている。すなわち、弁座体22の上部に位置する弁シート29には球体の逆止弁体75の外周面と僅かな間隙を有して対向する断面が円弧面で形成されたガイド柱73が立設されており、このガイド柱の上端は蓋状部材20Bまで延びている。ガイド柱73が2本で1組、計3組が立設された弁シート29は弁室21内に配置され、弁シートの下面が弁座体22の上面に接し、ガイド柱73の上端が弁室21の上部を塞ぐ蓋状部材20Bに接することで位置決めされる構成となっている。
ガイド柱73は図6(B)の模式図で示されるように、球体の逆止弁体75が通過できる円筒状部を軸方向に切断して開口とした形状に形成され、例えばガイド柱の湾曲壁面と開口とが2個ずつ形成され、湾曲壁面の角度θ1が90度より小さい角度に設定され、開口の角度θ2が90度程度に形成され、弁軸側の開口の角度θ3が120度程度に設定されている。ガイド柱は1つの逆止弁体75につき2本に限らず3本、4本でもよく、ガイド柱と開口の角度も任意に設定できる。例えば、ガイド柱が3本の時にはガイド柱の角度θ1を60度程度、開口の角度を60度程度等適宜に設定することができる。さらに、ガイドを円筒状とし、その壁面に1又は複数の貫通孔を設けるようにしても良い。
ガイド柱73同士の間に形成された開口は冷媒(流体)が流れるスペースであり、逆流れ時に開く複数の逆止弁口72の開口面積に相当する空間以上の通過面積が形成される必要がある。すなわち、正流れ時に、第1入出口11から流入した冷媒(流体)は、複数のガイド柱73間に形成された開口を通して弁座体22に形成された主弁口23の弁座23aと弁体24との間の隙間を通って正流れを形成し、第2入出口12から流出する。反対に、第2入出口12から流入した冷媒(流体)は、複数個の逆止弁体75を押し上げ、複数の逆止弁口72を通り、ガイド柱73間の開口を通して第1入出口11に流れる逆流れを形成するように、ガイド柱と、それらの間の開口が設定されている。
前記の如く構成された本実施形態の電動弁の動作について以下に説明する。このような構成とされた本実施例の電動弁10Aにおいては、図1に示される如くの小流量流通時(第1入出口11より冷媒(流体)が流入する正流れ時F1)には、弁室21の圧力が第2入出口12の圧力より大きいので、逆止弁体75が押し下げられて、弁座体22に形成された3つの逆止弁口72を塞ぎ、第1入出口11から弁室21に導入された冷媒(流体)は、前記逆止弁体75の周囲やガイド柱の周囲を通過して主弁口23に導かれ、この主弁口23と主弁体24との間に形成される弁座23aの隙間を介して第2入出口12に流出(F2)する。主弁口23と主弁体24との間に形成される隙間は、モータ50を回転させることで主弁体24が下端に形成された弁軸25を上下動させて調整され、通過流量を調整することができる。
一方、図2に示される如くの大流量流通時(第2入出口12より冷媒(流体)が流入する逆流れ時F3)には、弁室21の圧力が第2入出口12の圧力より小さいので、3個の逆止弁体75が上方に押し上げられて、3個の逆止弁口72(大流量用通路70)が開かれ、第2入出口12からの冷媒(流体)は、3個の逆止弁口72→弁室21→第1入出口11へと流れる(F4)。このとき、3個の逆止弁体75は弁軸25の昇降位置に制限されることなく押し上げられるため、可及的に圧力損失が生じないように冷媒を流すことができる。
本実施例の電動弁10Aは、主弁口23をバイパスする大流量用流路70が形成されるとともに、該大流量用流路70を正流れ時には閉じ、逆流れ時には開くフロート型の複数の逆止弁体75が弁室21に配備されており、逆止弁体75は小型でガイド柱73に沿って上下動が可能となっているので、弁本体の大型化、弁座等の内部構造の複雑化、加工組み立てコストの増大等を招くことがなく、小流量流通時には流量を高精度に制御し得、大流量流通時には可及的に圧力損失が生じないように流体を流すことができ、費用対効果に優れるものとなる。また、流体の流れを変更すると、軽量で簡単な構成の複数の逆止弁体75は速やかに上下移動することができ、迅速な流れ変更が可能となる。
なお、この実施例においては逆止弁口72及び逆止弁体75は、それぞれ3個ずつ設けられているが、本発明はこれのみに限定されることはなく、それぞれ1個ずつ若しくは2個ずつ、又は4個ずつ以上であっても良い。
つぎに、本発明の他の実施形態を図7〜10に基づき詳細に説明する。図7は本発明に係る第2実施例の電動弁10Bの縦断面図、図8は図7と直交する方向の正流れ時の縦断面図、図9は逆流れ時の縦断面図、図10は図8のC−C線に沿う断面図である。なお、この実施例2は前記した実施例1に対し、逆止弁体の上下動をガイドする構成が異なることを特徴とする。そして、他の実質的に同等の構成については同じ符号を付して詳細な説明は省略する。
この実施例2の電動弁10Bは、逆止弁体75の上下動を弁室21内の壁面に溝状に形成されたガイド壁74でガイドするものである。すなわち、弁室21内の壁面には逆止弁体75の球体の半径より僅かに大きい半径の円弧で上下方向に沿って円弧状溝部が形成され、ガイド壁74を構成している。逆止弁体75は、その外周球面がガイド壁74で覆われており、さらに中心に位置する弁棒25とも接近した状態に配置されているため、ガイド壁74と弁棒25により安定した状態で上下動(移動)することができる構成となっている。
この実施例2の電動弁10Bにおいては、複数の逆止弁体75は弁室21内の壁面に上下方向に形成された円弧状溝部からなるガイド壁74に沿って上下動することができ、正流れ時には第1入出口11から流入された冷媒(流体)は弁室21内に充満して逆止弁体75は弁座体22の弁座23aに着座して逆止弁口72を塞ぐ。そして、ステッピングモータ50の回転により弁軸25が上下動され、弁体24と主弁口23との隙間を通して冷媒の通過量が制御される。
これに対して、逆流れ時には、第2入出口12から流入された冷媒(流体)は複数の逆止弁体75を押し上げ、複数の逆止弁口72が開口して大流量用流路70が形成され、弁室21内に流れ込んで第1入出口11から流れ出る。複数の逆止弁体75は弁室21の壁面に形成されたガイド壁74と弁棒25とにより安定して迅速に上下動することができるため、流体の迅速な流れ切換えが可能となる。
この実施例2においても、正流れの小流量流通時には流量を高精度に制御することができ、逆流れの大流量流通時には可及的に圧力損失が生じないように流体を流すことができる。また、小型の複数の逆止弁体75を弁室21内に配備し、弁本体20の大型化、弁座22等の内部構造の複雑化、加工組み立てコストの増大等を招くことがなく、逆止弁を備える電動弁10Bは費用対効果に優れるものとなる。
実施例2の電動弁10Bでは、前記のように逆止弁体75は2つ並べて配置した例を示したが、図11(A)に示される電動弁10Cのように、弁軸25の外周に3つの逆止弁体75を円周上に配置することもできる。また、図11(B)に示される電動弁10Dのように、弁軸25の周囲に4つの逆止弁体75を円周上に配置することもできる。このように、逆止弁体の個数は適宜設定できるものであり、逆止弁体の個数に合わせて逆止弁口を形成すればよい。もちろん、逆止弁体及び逆止弁口はそれぞれ1つでも良い。
また、逆止弁体として、球体の例を示したが、本発明では球体に限られるものでなく、図12(A)に示される逆止弁体75Aのように、円柱体で構成され、この円柱体の尖った下端部が弁座体に形成された逆止弁口を閉塞する形状であればよい。さらに、図12(B)に示される逆止弁体75Bのように、下端が半球状である円柱体で構成され、半球状の下端部が弁座体に形成された逆止弁口を閉塞する形状であればよい。
以上、本発明の実施形態について詳述したが、本発明は、前記の実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の精神を逸脱しない範囲で、種々の設計変更を行なうことができるものである。例えば、第1実施例において、逆止弁口及び逆止弁体は120度の等間隔で3つ設けた例を示したが、180度間隔で2つの逆止弁口及び逆止弁体を設けるように構成してもよく、その個数は適宜変更することができる。
また、逆止弁体を構成する軽量金属としてアルミニウムの例を示したが、チタン等の軽量金属を用いてもよい。さらに、弁座を形成した弁座体と、この弁座体と別体の弁座シートを有する構成を説明したが、弁座体と弁座シートを一体的に形成するように構成してもよいことは勿論である。
また第1実施例および第2実施例で示された弁本体20は、適宜分割されて複数の部品により構成されても良いことは当然である。
さらに、第1実施例におけるガイド柱73は、弁シート29に形成される代わりに蓋状部材20Bに形成されても良いことは当然である。
10A、10B、10C、10D 電動弁
11 第1入出口
12 第2入出口
20 弁本体
21 弁室
22 弁座体
23 主弁口(小流量用流路)
23a 弁座
24 主弁体
25 弁軸
29 弁シート
50 モータ
70 大流量用流路
72 逆止弁口
73 ガイド(ガイド柱)
74 ガイド(ガイド壁)
75,75A,75B 逆止弁体

Claims (6)

  1. 第1入出口、弁室、及び第2入出口が設けられた弁本体と、弁本体における前記弁室と前記第2入出口との間に設けられ弁座体と、前記弁室から前記弁座体の弁座を介して前記第2入出口へ流れる流量を調整すべく前記弁室内に配在されたニードル型の弁体部を有する弁軸と、該弁軸を昇降させるためのモータと、を備え、
    前記弁座体は小流量用流路を構成する主弁口と、該主弁口をバイパスする大流量用流路を構成する少なくとも1つの逆止弁口と、を有すると共に、
    前記弁室内には、ガイドと該ガイドに沿って移動して前記逆止弁口を正流れ時には閉じ、逆流れ時には開くフロート型の逆止弁体が配備されていることを特徴とする電動弁。
  2. 前記逆止弁口は、前記弁座における前記主弁口の外周側に形成されることを特徴とする請求項1に記載の電動弁。
  3. 前記逆止弁体は、球体もしくは下端が前記逆止弁口を閉塞する円柱体に形成されることを特徴とする請求項1又は2に記載の電動弁。
  4. 前記ガイドは、前記弁座体の上部に位置する弁シートから前記弁室側に一体的に立設されているガイド柱であることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の電動弁。
  5. 前記ガイドは、前記弁室の壁面に形成されているガイド壁であることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の電動弁。
  6. 前記逆止弁体は、プラスチック製もしくはアルミニウム等の軽量金属製であることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の電動弁。
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