JP6846086B2 - ドリル加工装置及びドリル加工方法 - Google Patents
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Description
このドリルの切削抵抗は、プリント基板の材質、重ね枚数、ドリル径、ドリルの磨耗によって変動する。切削抵抗が増加すると、スピンドルの内臓モータが過負荷となって駆動電流が増え、モ-タの発熱による焼損等によってスピンドルの故障が発生する場合がある。
ドリルの切削抵抗により内臓モータが過負荷となる事態を防ぐため、例えば、特許文献1に開示されているように、スピンドルの回転数が予め送り速度に応じて決められた下限値よりも低くなったら異常として検出する方式が知られている。
この方式においては、スピンドルの回転軸側にはマークを、本体側にはこのマークを読取るセンサを取付ける必要があり、回転数を検出するための装備が必要である。また、スピンドルの回転軸に振動モードが励起される状況においては、ドリルの切削抵抗により必ずしも回転数が低下するとは限らず、内臓モータの過負荷状態を確実に検出できない可能性がある。
回転させるためのモータを内蔵するスピンドルと、被加工物を載置するためのテーブルと
、前記スピンドルを前記被加工物に対して直角方向に駆動するスピンドル駆動部とを有す
るドリル加工装置において、前記スピンドルの先端には被加工物を押付けるための押付け部材がシリンダを介して取付けられており、前記スピンドル駆動部による駆動開始以後であって当該駆動開始時を除いた期間で、前記押付け部材が前記被加工物に接触したのが検出された後に前記モータに発生する負荷電流が前記シリンダの抵抗での電流増加分が加味された特定の閾値を超えた場合に異常とする制御部を備えたことを特徴とする。
図2は本発明の一実施例となるドリル加工装置の構成を示す図である。図2での各構成要素や接続線は、主に本実施例を説明するために必要と考えられるものを示してあり、ドリル加工装置として必要な全てを示している訳ではない。
図2において、1は穴あけ加工をすべき多層プリント基板、2は多層プリント基板1を樹脂材から成る下板3を介して載置する加工テーブル、4は多層プリント基板1に穴をあけるためのドリル、5はドリル4を回転させるモータ内蔵型のスピンドル6を保持するスピンドルユニットである。スピンドルユニット5はモータとボールねじを使ったスピンドル垂直駆動部8により垂直方向に駆動される。加工テーブル2は、多層プリント基板1に穴をあけようとする位置にドリル4が向くよう、加工テーブル駆動部7により水平方向に駆動され、位置決めされるようになっている。
下板3は多層プリント基板1と加工テーブル2との間に介在する下板であり、ドリル4が多層プリント基板1を突き抜けて加工テーブル2に接触するのを防止する役目をするものである。なお、多層プリント基板1の上には、ドリル4の食いつきを良くし、バリ等の発生を防ぐための上板が乗せられていてもよい。
スピンドルユニット5とプレッシャフット9は互いに高さ方向に所定の間隔を保って係合していて、スピンドルユニット5が下降する場合、途中までは共に下降し、プレッシャフット9が多層プリント基板1の上面位置に当接すると、その後はプレッシャフット9がその位置にとどまり、スピンドルユニット5だけ独立に下降し、ドリル4で穴あけができるようになる。穴あけを終え、スピンドルユニット5を上昇させると、ある位置からプレッシャフット9も共に上昇するようになっている。
従って、スピンドルユニット5を下降させた場合、プレッシャフット9が多層プリント基板1の表面に到達し、プレッシャフット9だけがそれ以上下降できなくなって、スピンドルユニット5とプレッシャフット9が垂直方向に互いにずれたことを検出した時、基板上面センサ11はON信号を出力する。また、その後スピンドルユニット5を上昇させた場合、プレッシャフット9が多層プリント基板1の上面位置から離れる時、基板上面センサ11はOFF信号を出力する。
全体制御部14は、ここで説明する以外の制御機能を有し、図示されていないブロックにも接続されている。全体制御部14は、例えばプログラム制御の処理装置を中心にして構成され、その中の各構成要素や接続線は、論理的なものも含むものとする。また各構成要素の一部は全体制御部14と別個に設けられていてもよい。
全体制御部14は、加工テーブル駆動部7の内部にある送り位置情報により、加工テーブル2の2次元位置を認識しながら加工テーブル駆動部7を制御するようになっており、またスピンドル垂直駆動部8の内部にある送り位置情報により、ドリル4の先端の現在の高さ位置を認識しながらスピンドル垂直駆動部8を制御するようになっている。
スピンドルユニット5がさらに下降してドリル4が穴あけ動作を始めると、スピンドル回転負荷電流は以前より増加する。この穴あけ動作中にスピンドル回転負荷電流が閾値を超えると、負荷電流監視部16でそれが検出され、全体制御部14は異常状態が発生しているとして、スピンドル垂直駆動部8によりスピンドルユニット5を上昇させて以後の穴あけ動作を止めるとともに、オペレータ等の外部に警報を発する。
さらには、負荷電流監視部15はスピンドル垂直駆動部8がスピンドルユニット5の下降を開始する時点から一定の時間を置き、スピンドル回転負荷電流が大きく正負方向に振れる期間が過ぎてから監視を始めるようにして、プレッシャフット9が多層プリント基板1の上面に接触するより前から監視を行ってもよい。
5:スピンドルユニット 6:スピンドル、7:加工テーブル駆動部
8:スピンドル垂直駆動部、9:プレッシャフット、10:シリンダ、
11:基板上面センサ、14:全体制御部、15:スピンドル回転制御部、
16:負荷電流監視部、 D、R、U:信号線、
Claims (2)
- ドリルを回転させるためのモータを内蔵するスピンドルと、
被加工物を載置するためのテーブルと、
前記スピンドルを前記被加工物に対して直角方向に駆動するスピンドル駆動部と、を有するドリル加工装置において、
前記スピンドルの先端には被加工物を押付けるための押付け部材がシリンダを介して取付けられており、
前記スピンドル駆動部による駆動開始以後であって当該駆動開始時を除いた期間で、前記押付け部材が前記被加工物に接触したのが検出された後に前記モータに発生する負荷電流が前記シリンダの抵抗での電流増加分が加味された特定の閾値を超えた場合に異常とする制御部を備えたことを特徴とするドリル加工装置。 - ドリルを回転させるためのモータを内蔵するスピンドルをテーブルに載置された被加工物
に対して直角方向に駆動するドリル加工方法において、
前記スピンドルの駆動開始以後であって当該駆動開始時を除いた期間で
前記スピンドルの先端にシリンダを介して取付けられた押付け部材が前記被加工物に接触したのが検出された後に
前記モータに発生する負荷電流が前記シリンダの抵抗での電流増加分が加味された特定の閾値を超えた場合に異常とすることを特徴とするドリル加工方法。
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JP2016245065A JP6846086B2 (ja) | 2016-12-19 | 2016-12-19 | ドリル加工装置及びドリル加工方法 |
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JP2016245065A JP6846086B2 (ja) | 2016-12-19 | 2016-12-19 | ドリル加工装置及びドリル加工方法 |
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