JP2009285792A - Nc工作機械におけるツールモニタ方法 - Google Patents

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武久 樋口
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Abstract

【課題】多大な手間のかかる設定作業を行なわなくても、実加工区間のモニタリング信号を得ることができるNC工作機械におけるツールモニタ方法を提供すること。
【解決手段】NC工作機械においてツールモニタを行なうにあたって、ツールがワークを加工する際の加工区間T0のうち、実加工を行なう前の実加工前エアカット区間T1と、実加工を終えた後の実加工後エアカット区間T3とを避けた実加工区間T2中に測定した負荷トルク(モニタリング信号)に基づいてツール2の状態を監視する。その際、ツール2とワークWとの相対位置情報に基づいてツール2の監視を開始すべきタイミングおよび停止すべきタイミングを設定する。
【選択図】図2

Description

本発明は、NC工作機械においてツールとワークの状態を監視するツールモニタ方法に関するものである。
NC工作機械の稼動率や歩留まりなどの向上に向けた課題として、ツールの損傷や摩耗といった異常を自動的に監視することが掲げられており、かかる監視を行なう方法としては、加工中、モニタリング信号を得、かかるモニタリング信号を比較判定する方法が一般的である(特許文献1参照)。
特開平6−218655号公報 特開2005−111588号公報
しかしながら、ツールがワークを加工する際の加工区間には、実加工を行なう前の実加工前エアカット区間、実加工区間、および実加工を終えた後の実加工後エアカット区間が含まれており、かかる区間のうち、実加工前エアカット区間や実加工後エアカット区間などのエアカット区間では、ツールとワークとが接触していないため、かかる区間に測定したモニタリング信号に基づいてツールとワークを監視すると誤った判定を行なってしまう。例えば、モニタリング信号として負荷トルクを用いる場合、図5に示すように、実加工区間T2中の負荷トルクは切削負荷であるのに対して、実加工前エアカット区間T1や実加工後エアカット区間T3などのエアカット区間では、加速や減速の他、未加工状態等不確定要素が含まれているため、エアカット区間に測定した負荷トルクに基づいてツールの良否を判定すると誤った判定を行なってしまうことになる。
従って、ツールがワークを加工する際、タイマー設定により、監視開始点Psと監視停止点Peとを設定し、かかる設定に基づいて、実加工前エアカット区間T1と実加工後エアカット区間T3とを避けた実加工区間T2中に測定したモニタリング信号のみによって、ツールの良否を判定する必要がある。しかしながら、NC工作機械で行なわれる加工は、多種多様であるため、これらの加工毎にエアカット区間を排除するためのタイマー設定を行なう方法では多大な手間がかかるという問題点がある。
以上の問題点に鑑みて、本発明の課題は、多大な手間のかかる設定作業を行なわなくても、実加工区間のモニタリング信号を得ることができるNC工作機械におけるツールモニタ方法を提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明では、ワークをツールで加工する工作機械本体と、該工作機械本体での加工を制御するNC装置とを有するNC工作機械において、前記ワークを前記ツールで加工する際に得たモニタリング信号に基づいて前記ツールと前記ワークの状態を監視するツールモニタ方法であって、前記NC装置において、前記ツールと前記ワークとの相対位置情報に基づいて前記ツールと前記ワークの監視を開始すべきタイミングおよび停止すべきタイミングを設定して、前記ツールが前記ワークを加工する際の加工区間のうち、実加工を行なう前の実加工前エアカット区間と、実加工を終えた後の実加工後エアカット区間とを避けた実加工区間中に測定した前記モニタリング信号に基づいて前記ツールの状態と前記ワークを監視することを特徴とする。
本発明では、ツールがワークを加工する際の加工区間のうち、実加工を行なう前の実加工前エアカット区間と、実加工を終えた後の実加工後エアカット区間とを避けた実加工区間中に測定したモニタリング信号に基づいてツールとワークの状態を監視するにあたって、ツールとワークとの相対位置情報に基づいてツールとワークの監視を開始すべきタイミングおよび停止すべきタイミングを設定する。かかる相対位置情報であれば、加工を行う際、NC装置での加工プログラムや、加工図面から得ることができるので、多大な手間のかかる設定作業を行なう必要がない。
本発明においては、前記モニタリング信号として、例えば、前記ワークを加工する際に前記ツールを駆動する際の負荷トルクまたは/および前記ワークを加工する際に前記ワークを駆動する際の負荷トルクが測定される。
本発明において、前記ツールと前記ワークの状態を監視するにあたっては、先に測定した前記実加工区間中のモータトルクを負荷トルク基準レベルとして記憶しておき、今回測定した前記実加工区間中の負荷トルクと前記負荷トルク基準レベルとの比較を行なうことが好ましい。
この場合、前記NC装置は、オフセット番号に基づいて前記ツールについて位置基準となる刃先位置が参照される記憶部を備え、前記負荷トルク基準レベルは、前記オフセット番号に関連づけて前記記憶部に記憶されていることが好ましい。
本発明では、ツールとワークとの相対位置情報に基づいてツールとワークの監視を開始すべきタイミングおよび停止すべきタイミングを設定し、かかる相対位置情報であれば、加工を行う際、NC装置での加工プログラムや、加工図面から得ることができるので、加工プログラムの修正が不要で、基準レベルの分析・監視開始点と停止点の考慮など多大な手間のかかる作業を行なう必要がない。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。
(全体構成)
図1(a)、(b)は、本発明を適用したNC工作機械の全体構成を示す説明図、およびこのNC工作機械のNC装置の構成を示すブロック図である。
図1(a)、(b)に示すように、本発明を適用したNC工作機械1は、複数のツール2を保持するタレット130を備えた刃物台13と、この刃物台13に保持されたツール2でワークWを加工する工作機械本体11と、刃物台13および工作機械本体11を制御して工作機械本体11での加工を制御するNC装置15とを有している。
かかるNC工作機械1において、加工されるワークWの形状は、ワークWとツール2の刃先(ワークWを切削する部分)の相対位置関係で決定されることから、NC装置15には、工作機械本体11で行なう加工プログラムが格納された加工プログラム記憶部155に加えて、刃物台13に保持された複数のツール2の各情報が記憶されたツール情報記憶部157が設けられており、NC装置15の制御部151は、加工プログラム記憶部155に記憶されている加工プログラム、およびツール情報記憶部157に記憶されているツール情報に基づいて、ワークWに所定の加工を行なう。
ここで、ツール2は各々、サイズや刃先位置が相違するため、ワークW加工時の刃物台13などの動作基準となる刃先位置(基準刃先位置)をツール2毎に設定しておく必要がある。かかる設定は、加工プログラム上において、例えば「T0101」、「T0202」・・・等と表示される。ここでTはツール2を意味し、これに続く数字の上2桁は、ツール情報記憶部157のうち、ツール2の種類を登録したメモリ領域を参照するための番号となっている一方、下2桁は基準刃先位置を登録したメモリ領域をそれぞれ参照するための番号となっている。かかる番号のうち、ツール2の種類を示す番号は一般に「ツール番号」と称され、刃先位置を示す番号は「オフセット番号」と称されている。従って、オフセット番号で参照されるメモリ領域には、刃物台13が基準位置にあるときのツール2の刃先位置がワークWの加工原点からのZ軸距離Z0及びX軸距離X0で設定されている。それ故、ツール2が選択されたとき、NC装置15は、オフセット番号で参照されるメモリ領域からZ0値とX0値とを読み取って、それを基準として刃物台13を移動させることにより、ワークWとツール2の刃先との位置関係を制御することができるので、工作機械本体11ではツール2によってワークWを所定形状に加工することができる。なお、オフセット番号で参照されるメモリ領域に記録されている基準刃先位置は、新たなツール2の場合、その初期値が設定され、ツール2が磨耗した場合、補正した値が設定されることになる。
(ツールモニタの構成)
図2は、本発明を適用したNC工作機械でツールモニタを行なう際の監視開始点および監視停止点の説明図である。
本形態のNC工作機械1において、稼動率や歩留まりなどを向上するには、ツール2の損傷や摩耗といった異常を自動的に監視する必要がある。そこで、本形態のNC工作機械1において、NC装置15には、ツールモニタ制御プログラムがツールモニタ制御部159に記憶されており、NC装置15は、かかるモニタプログラムに基づいて、ツール2の監視を行なう。
かかる監視を行なうにあたって、本形態では、NC工作機械1において、X軸駆動装置のモータ、Z軸駆動装置のモータ、ツール2を回転駆動するモータ、ワークWを回転駆動するスピンドル用のモータ、その他、加工時に駆動するモータの各々のトルクがモニタリング信号として用いられており、かかるモータトルク(負荷トルク)を、先に設定したトルク基準レベルと比較し、ツール2の損傷や摩耗といった異常を検出する。
本形態において、負荷トルク基準レベルは、図1(b)に示すように、負荷記憶部161において、オフセット番号と関連づけて記憶されている。なお、負荷記憶部161には、負荷トルク基準レベルとして、負荷状態の基準レベルに加えて、無負荷状態の基準レベルも記憶されている。かかる負荷トルク基準レベルは、ツール2を新たにセットした後、あるいは、ツール2の磨耗に伴って刃先基準位置を補正した後、加工動作を実際に行なった際に得られたデータであり、初期値に相当する。
ここで、ツール2がワークWを加工する際の加工区間T0には、図2に示すように、実加工を行なう前の実加工前エアカット区間T1、実加工区間T2、および実加工を終えた後の実加工後エアカット区間T3が含まれており、かかる区間のうち、実加工前エアカット区間T1や実加工後エアカット区間T3などのエアカット区間では、ツール2とワークWとが接触していないため、かかるエアカット区間に測定したトルクを負荷トルク基準レベルと比較すると誤った判定を行なってしまう。すなわち、実加工区間T2中の負荷トルクは切削負荷であるのに対して、実加工前エアカット区間T1や実加工後エアカット区間T3などのエアカット区間では、加速や減速の他、未加工状態等不確定要素が含まれているため、エアカット区間に測定したトルクに基づいてツール2の良否を判定すると誤った判定を行なってしまうことになる。
そこで、本形態では、NC装置15による監視および制御の下、ツール2とワークWとが相対移動した際の各々の相対位置情報に基づいてツール2の監視を開始すべきタイミング(監視開始点Ps)および停止すべきタイミング(監視停止点Pe)を設定して、ツール2がワークWを加工する際の加工区間T0のうち、実加工を行なう前の実加工前エアカット区間T1と、実加工を終えた後の実加工後エアカット区間T3とを避けた実加工区間T2中に測定した負荷トルクに基づいてツール2の状態を監視する。
例えば、
移動量≧監視開始点距離設定値
になったとき、あるいは、
移動開始時の残移動量−残移動量≧監視開始点距離設定値
になったときを監視開始点Psとし、
残移動量≦監視停止点距離設定値
になったとき監視停止点Peとする。
(具体的なツールモニタの動作)
以下、図3および図4を参照して、かかる監視を行なう際、負荷トルク基準レベルを得るサンプリング工程と、負荷トルク基準レベルとの比較によってツール2の磨耗や損傷を監視するモニタリングを得るモニタリング工程とを説明する。図3および図4は各々、本発明を適用したNC工作機械1におけるサンプリング工程と、およびモニタリング工程の動作を示すフローチャート図である。
まず、図3に示すサンプリング工程では、ステップST101においてサンプリングをスタートした後、無負荷状態でのトルク基準レベルを設定するには、まず、ステップST102において無負荷運転モードであると判断されると、ステップST104において負荷記憶部161のうち、無負荷メモリ領域が選択される。
次に、ステップST105においてオフセット番号が読み込まれた後、ステップST106において移動量が監視開始点距離設定値以上か否かが判断され、ステップST106において移動量が監視開始点距離設定値以上であると判断されると、ステップST107で監視がスタートする。そして、ステップST108において移動量が監視開始点距離設定値以上であると判断された場合には、ステップST109において、これまで記憶されている格納データと、新たに得られた帰還データとの対比が行なわれ、新たに得られた帰還データが、これまで記憶されている格納データより大きい場合には、ステップST109においてデータ更新が行なわれる一方、新たに得られた帰還データが、これまで記憶されている格納データより小さい場合には、データ更新が行なわれない。
そして、ステップST110において残移動量が監視停止点距離設定値以下か否かが判断され、ステップST110において残移動量が監視停止点距離設定値以下になるまで、ステップST106〜ステップST109の処理が繰り返される。
これに対して、ステップST110において残移動量が監視停止点距離設定値以下であると判断されると、ステップST111において監視を停止し、ステップST112にて運転継続時はステップST105へ、運転停止時はステップST113で無負荷状態でのトルク基準レベルの設定が終了する。
一方、サンプリング工程において、負荷状態でのトルク基準レベル(負荷トルク基準レベル)を設定する場合、ステップST102において負荷運転モードであると判断されると、ステップST103において負荷記憶部161のうち、負荷メモリ領域が選択される。
それ以降は、無負荷状態でのトルク基準レベルを設定する場合と同様、ステップST105においてオフセット番号が読み込まれた後、ステップST106において移動量が監視開始点距離設定値以上か否かが判断され、ステップST106において移動量が監視開始点距離設定値以上であると判断されると、ステップST107で監視がスタートする。そして、ステップST108において移動量が監視開始点距離設定値以上であると判断された場合には、ステップST109において、これまで記憶されている格納データと、新たに得られた帰還データとの対比が行なわれ、新たに得られた帰還データが、これまで記憶されている格納データより大きい場合には、ステップST109においてデータ更新が行なわれる一方、新たに得られた帰還データが、これまで記憶されている格納データより小さい場合には、データ更新が行なわれない。そして、ステップST110において残移動量が監視停止点距離設定値以下か否かが判断され、ステップST110において残移動量が監視停止点距離設定値以下になるまで、ステップST106〜ステップST109の処理が繰り返される。これに対して、ステップST110において残移動量が監視停止点距離設定値以下であると判断されると、ステップST111において監視を停止し、ステップST112にて運転継続時はステップST105へ、運転停止時はステップST113で無負荷状態でのトルク基準レベルの設定が終了する。
次に、図4に示すモニタリング工程では、ステップST201においてモニタリングをスタートした後、ステップST202においてオフセット番号を読み込む。
次に、ステップST203において移動量が監視開始点距離設定値以上か否かが判断され、ステップST203において移動量が監視開始点距離設定値以上であると判断されると、ステップST204で監視がスタートする。
そして、ステップST205において、今回測定した負荷トルクが無負荷状態のトルク基準レベルであると判断された場合には、ツール2が欠けているなどの問題が発生したとして、ステップST206でNC工作機械1(マシン)を即刻停止させた後、ステップST215において加工を終了する。かかるマシン無負荷レベルは、無負荷状態の負荷トルク基準レベルに対して所定の係数を乗じた値、例えば、負荷状態の負荷トルク基準レベル±20%の範囲であり、ツール2が大幅に損傷している状態を示唆する。かかるツール2については廃棄する。
また、ステップST205において、今回測定した負荷トルクが無負荷状態のトルク基準レベルでないと判断された後、ステップST207において、今回測定した負荷トルクがマシン停止レベルであると判断した場合には、ステップST206でNC工作機械1(マシン)を即刻停止させた後、ステップST215において加工を終了する。かかるマシン停止レベルは、負荷状態の負荷トルク基準レベルに対して所定の係数を乗じた値、例えば、負荷状態の負荷トルク基準レベルの150%以上であり、ツール2が大幅に損傷している状態を示唆する。かかるツール2については廃棄する。
また、ステップST207において、今回測定した負荷トルクがマシン停止レベルでないと判断した後、ステップST208で、今回測定した負荷トルクがサイクル停止レベルであると判断した場合には、ステップST209においてNC工作機械1(マシン)を1サイクル運転後停止させる要求をした後、ステップST212において、残移動量が監視停止点距離設定値以下であるか否かを判断する。かかるサイクル停止レベルも、負荷状態の負荷トルク基準レベルに対して所定の係数を乗じた値、例えば、負荷状態の負荷トルク基準レベルの140%以上であり、ツール2が摩耗し寿命であることを示唆する。
また、ステップST208において、今回測定した負荷トルクがサイクル停止レベルでないと判断された後、ステップST210で、今回測定した負荷トルクが予報レベルであると判断した場合には、ステップST211においてNC工作機械1において、ツール2の交換時期や基準刃先位置の補正時期が近い旨を報知した後、ステップST212において、残移動量が監視停止点距離設定値以下であるか否かを判断する。かかる予報レベルは、負荷状態の負荷トルク基準レベルに対して所定の係数を乗じた値、例えば、負荷状態の負荷トルク基準レベルの130%以上である。
ステップST212において残移動量が監視停止点距離設定値以下であると判断されると、ステップST213において監視を停止し、ステップST214にて運転継続時はステップST202へ、運転停止時はステップST215で加工を終了する。なお、ステップST212において残移動量が監視停止点距離設定値以下でない場合、上記のステップST203〜ステップST210の処理が繰り返される。
(本形態の主な効果)
以上説明したように、本形態では、ツール2がワークWを加工する際の加工区間T0のうち、実加工を行なう前の実加工前エアカット区間T1と、実加工を終えた後の実加工後エアカット区間T3とを避けた実加工区間T2中に測定した負荷トルク(モニタリング信号)に基づいてツール2の状態を監視するにあたって、ツール2とワークWとの相対位置情報に基づいてツール2の監視を開始すべきタイミングおよび停止すべきタイミングを設定する。かかる相対位置情報であれば、加工を行う際、NC装置15での加工プログラムや、加工図面から得ることができるので加工プログラムの修正が不要で、基準レベルの分析・監視開始点と停止点の考慮など、多大な手間のかかる作業を行なう必要がない。
また、NC装置15は、オフセット番号に基づいてツール2について位置基準となる刃先位置が参照される記憶部を備え、負荷トルク基準レベルは、オフセット番号に関連づけて負荷記憶部161に記憶されるため、簡素なデータ構成でツールモニタを行なうことができる。
(a)、(b)は、本発明を適用したNC工作機械の全体構成を示す説明図、およびこのNC工作機械のNC装置の構成を示すブロック図である 本発明を適用したNC工作機械でツールモニタを行なう際の監視開始点および監視停止点の説明図である。 本発明を適用したNC工作機械におけるサンプリング工程の動作を示すフローチャート図である。 本発明を適用したNC工作機械におけるモニタリング工程の動作を示すフローチャート図である。 本発明の参考例に係るNC工作機械でツールモニタを行なう際の監視開始点および監視停止点の説明図である。
符号の説明
1 NC工作機械
2 ツール
11 工作機械本体
13 刃物台
15 NC装置

Claims (4)

  1. ワークをツールで加工する工作機械本体と、該工作機械本体での加工を制御するNC装置とを有するNC工作機械において、前記ワークを前記ツールで加工する際に得たモニタリング信号に基づいて前記ツールと前記ワークの状態を監視するツールモニタ方法であって、
    前記NC装置において、前記ツールと前記ワークとの相対位置情報に基づいて前記ツールと前記ワークの監視を開始すべきタイミングおよび停止すべきタイミングを設定して、前記ツールが前記ワークを加工する際の加工区間のうち、実加工を行なう前の実加工前エアカット区間と、実加工を終えた後の実加工後エアカット区間とを避けた実加工区間中に測定した前記モニタリング信号に基づいて前記ツールと前記ワークの状態を監視することを特徴とするNC工作機械におけるツールモニタ方法。
  2. 請求項1に記載のNC工作機械におけるツールモニタ方法において、
    前記モニタリング信号として、前記ワークを加工する際に前記ツールを駆動する際の負荷トルクまたは/および前記ワークを加工する際に前記ワークを駆動する際の負荷トルクが測定されることを特徴とするNC工作機械におけるツールモニタ方法。
  3. 請求項1または2に記載のツールモニタ方法において、
    前記ツールと前記ワークの状態を監視するにあたっては、先に測定した前記実加工区間中のモータトルクを負荷トルク基準レベルとして記憶しておき、今回測定した前記実加工区間中の負荷トルクと前記負荷トルク基準レベルとの比較を行なうことを特徴とするNC工作機械におけるツールモニタ方法。
  4. 請求項3に記載のツールモニタ方法において、
    前記NC装置は、オフセット番号に基づいて前記ツールについて位置基準となる刃先位置が参照される記憶部を備え、
    前記負荷トルク基準レベルは、前記オフセット番号に関連づけて負荷記憶部に記憶されていることを特徴とするNC工作機械におけるツールモニタ方法。
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