JP2001001230A - 2主軸ヘッド工作機械用の加工プログラム作成方法 - Google Patents

2主軸ヘッド工作機械用の加工プログラム作成方法

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JP2001001230A
JP2001001230A JP11174218A JP17421899A JP2001001230A JP 2001001230 A JP2001001230 A JP 2001001230A JP 11174218 A JP11174218 A JP 11174218A JP 17421899 A JP17421899 A JP 17421899A JP 2001001230 A JP2001001230 A JP 2001001230A
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machining
program
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processing
instruction
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JP11174218A
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Takayuki Hotta
尊之 堀田
Tomoya Kato
友也 加藤
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Toyoda Koki KK
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Toyoda Koki KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 協調運転動作される左右加工ユニット用の第
1及び第2加工プログラムの各々を互いに他の加工ユニ
ットの動作を考慮せずに作成できるようにすること。 【解決手段】 第1ステップでは、左右の加工ユニット
を単独運転するための第1及び第2NCプログラムNP
1、NP2をそれぞれ個別に作成する。第2ステップで
は、これらプログラムをCNC装置に個別に実行させ、
単独運転における各プログラム中の不具合を抽出・修正
する第1のデバグ処理DBG1を行う。第3ステップで
は、第1のデバグを行った両プログムを同時並行的に実
行させるための協調情報をCNC装置により自動的に両
プログラムに付加して協調運転用の第1及び第2NCプ
ログラムNP1R、NP2Rを作成する。第4ステップ
では、これら協調運転用の両プログラムをCNC装置に
実行させて、協調運転における両プログラム中の不具合
を抽出・修正する第2のデバグ処理DBG2を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、数値制御工作機械
に使用される例えばNCプログラムで代表される加工プ
ログラムの作成方法に関し、更に詳しくは、単一のワー
クに対し独立して運動できる2台の主軸ヘッドが協調し
て加工動作する加工プログラムの作成方法に関する。
【0002】
【従来の技術】単一のワークに対し2台の主軸ヘッドが
独立して移動して加工を施す公知の数値制御工作機械に
おいては、2台の主軸ヘッドの運動は別個の加工プログ
ラムに従って制御される。従来、このような加工プログ
ラムを作成する際、プログラマは、一方の主軸ヘッドの
運動制御のための第1加工プログラムを他方の主軸ヘッ
ドの運動を勘案して作成し、また他方の主軸ヘッドの運
動制御のための第2加工プログラムを前記一方の主軸ヘ
ッドの運動を勘案して作成している。具体的には、第1
加工プログラムを構成する複数のデータブロックの適切
なブロック間及び第2加工プログラムを構成する複数の
データブロックの適切なブロック間に待合わせ情報を挿
入し両主軸ヘッド同士が干渉せずに協調動作するように
している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
ように一方の主軸ヘッドのための第1加工プログラムを
他方の主軸ヘッドが行う動作を考慮して作成し、他方の
主軸ヘッドのための第2加工プログラムを前記一方の主
軸ヘッドが前記第1加工プログラムに従って行う動作を
考慮して作成する方法では、プログラマーに過度の負担
を課す面倒なプログラム作業となり、プログラムエラー
を誘発し易い。特に、プログラム作成後に実際に工作機
械を運動させて行うデバグ作業では、第1及び第2プロ
グラムを同時に実行させて行う必要があるため、同時並
行動作する2つの主軸ヘッドの運動を正確に観察するこ
と自体が容易でなく、このため両プログラムに含まれる
バグの特定が困難となる。
【0004】従って、本発明の主たる目的は、一方の主
軸ヘッド用の第1加工プログラムを他方の主軸ヘッドが
行う運動を考慮せずに作成でき、また他方の主軸ヘッド
用の第2加工プログラムを前記一方の主軸ヘッドが行う
運動を考慮せずに作成できるようにすると共に、かつプ
ログラム作成後のデバグ作業を容易にすることにある。
本発明の他の目的は、両主軸ヘッドを協調運転する加工
プログラムを作成する場合の回転テーブルの割出命令の
付与に関わる問題を解消することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決する
ために、請求項1に記載の加工プログラム作成方法は、
2台の主軸ヘッドが移動する共通の移動範囲の中間位置
で前記主軸ヘッドの前方に配置した単一のテーブル上の
ワークの複数の加工個所を前記2台の主軸ヘッドがそれ
らに取り付けた工具を用いて協調して加工するための2
主軸ヘッド工作機械用加工プログラムの作成方法を提供
する。この方法は、先行する一方の主軸ヘッドが前記複
数の加工個所を他方の主軸ヘッドの起点側から自身の起
点側に向かって復帰する途中で順次加工するための複数
のデータブロックからなる先行加工プログラムと、後続
する他方の主軸ヘッドが前記複数の加工個所又は別の複
数の加工個所を自身の起点側から前記一方の主軸ヘッド
の起点側に向かって移動する途中で順次加工するための
複数のデータブロックからなる後続加工プログラムとを
個別に作成する。その後、前記一方の主軸ヘッドが実行
する複数の加工個所に対する加工動作の一部と前記他方
の主軸ヘッドが実行する複数の加工個所に対する加工動
作の一部とを並行動作させるように前記先行及び後続加
工プログラムの両方に協調運転のための協調情報を付加
することを特徴とする。
【0006】この加工プログラム作成方法では、最初に
一方の主軸ヘッドが実行する先行加工プログラムと他方
の主軸ヘッドが実行する後続加工プログラムとを、恰も
これら主軸ヘッドの各々を独立して加工動作するような
形で互いに他の主軸ヘッドの動作を考慮せずに作成し、
その後に先行加工プログラムの後半の一部と後続加工プ
ログラムの前半の一部とを並行動作させるように両加工
プログラムに協調運転のための協調情報を付加するよう
にした。
【0007】好適な形態として、請求項2に記載される
発明は、前記協調運転のための協調情報の付加処理を、
工作機械を制御するCNC装置に実行させることを特徴
とする。これにより、加工プログラムの作成者への負担
を単独運転用のプログラムの作成のみに軽減し、プログ
ラムエラーの発生する機会を減少する。
【0008】さらに好適な形態として、請求項3に記載
される方法は、単独運転用の加工プログラムを作成した
後にこれら加工プログラムに基づいて両主軸ヘッドを個
別に運転して各単独運転用加工プログラムに含まれるバ
グを除去し、このバグ除去を行った単独運転用加工プロ
グラムに協調運転のための協調情報を付加すると共に、
この付加処理の後に両主軸ヘッドをこの協調加工プログ
ラムに基づいて協調運転させてこの協調運転における協
調加工ブログラム上のバグを除去することを特徴とす
る。デバグ作業を単独運転用プログラムと協調加工プロ
グラムと分けて2段階で行い、バグ除去を容易にしかつ
短時間で行えるようにする。
【0009】さらに好適な形態として請求項4に記載さ
れる発明は、前記協調情報を付加する処理では、前記後
続加工プログラムの前半部の実行を待機させる加工許可
待命令を前記後続加工プログラムの前半部に挿入すると
共に、前記加工許可待命令を解除する加工許可命令を前
記先行加工プログラムの後半部に挿入し、両主軸ヘッド
の加工動作を一部並行動作させて加工能率の向上を図る
ようにした。
【0010】請求項5に記載の発明は、2台の主軸ヘッ
ドが共通経路で移動する2主軸ヘッド工作機械において
ワークを取り付けるテーブルを単一の回転テーブルとし
た場合に適用される加工プログラム作成方法が提供す
る。この場合、一方の主軸ヘッドのための単独加工プロ
グラムを作成する際に、回転テーブルを複数の割出位置
へ順次割り出す複数の割出命令を定義すると共に、これ
ら割出命令の各々に続いて第1加工プログラムを定義
し、また他方の主軸ヘッドのための単独加工プログラム
を作成する際に、各割出命令の定義に続いて第2加工プ
ログラムを定義する。さらに、協調運転のためのプログ
ラム修正においては、前記回転テーブルの割出順序の同
一順位に同一割出位置を指定する割出命令が両加工プロ
グラムに重複して存在するか否か判定し、重複する場合
には両加工プログラムの一方の重複する割出命令を無効
にする。
【0011】これにより、2つの加工プログラムが同時
期に同一割出位置へ回転テーブルを割り出すような制御
上の干渉を排除する。ここで、割出命令を無効にすると
は、その割出命令を削除したり、或いはCNC装置がそ
の割出命令を実行せずに無視するように特別な記号を付
加する等により実施できる。好適には、前記第1加工プ
ログラム及び第2加工プログラムは、請求項1に定義さ
れるような先行加工プログラム及び後続加工プログラム
とし、またプログラム修正処理では請求項1に定義され
る協調情報の付加処理を行うようにしてもよい。
【0012】好適には、請求項6に記載されるように、
重複する割出命令を無効にする場合、両加工プログラム
に協調情報を付加する。具体的には、例えば、第1加工
プログラムの無効にされなかった割出命令に基づいて回
転テーブルの割出完了後に第2加工プログラムの無効に
された割出命令に続く加工プログラムが開始されるよう
にするため、この加工プログラムの前段に割出完了待命
令を挿入し、また、この加工プログラムに基づく加工動
作の完了を確認するために加工完了待命令を第1加工プ
ログラムの無効にされなかった割出命令に続く加工プロ
グラムの次段、つまりこの加工プログラムに続く次の割
出命令の前段に挿入し、さらに、前記加工完了待命令を
解除する命令を無効化された割出命令に続く加工プログ
ラムの末尾に挿入するする。
【0013】これにより、同一割出順位において回転テ
ーブルが同一割出位置に割り出された状態では、2つの
主軸ヘッドの加工動作がそれぞれの加工プログラムに従
って異なる時点で開始され異なる時点で終了されても、
それら加工プログラムに基づく2台の主軸ヘッドの加工
動作が完了するまで何れか一方の加工動作が先に完了し
ても回転テーブルをその割出位置に維持し、回転テーブ
ルの誤動作を排除する。前記割出完了待命令、加工完了
待命令及びこの加工完了待命令を解除する命令を例え
ば”M機能”として周知の補助機能命令を用いれば、C
NC装置に待合わせ制御のための特別なソフトウエアを
付加せずに回転テーブルの割出しに関連して両主軸ヘッ
ドを協調制御できる。前記割出完了待命令と加工完了待
命令は、それぞれ異なる加工プログラムに挿入すること
が必要であるが、第1及び第2加工プログラムのどちら
に割出完了待命令を付加するようにしてもよい。前記割
出完了待命令は割出命令が無効にされる加工プログラム
に挿入するが、この割出完了待命令を解除する命令を割
出命令が有効に残される加工プログラムに挿入するよう
にしてもよい。この解除命令を使用しない形態では、回
転テーブルが無効にされた割出命令により指定される回
転位置に割り出されたか否かを確認した後に前記割出完
了待命令を解除するソフトウエアを設けることが好まし
い。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。図1は、本発明方法を実施する数
値制御装置の制御対象である2台の主軸ヘッド付き工作
機械10の正面図を示す。この図において、11は工作
機械10のベッドであり、このベッド11の後部上面に
ガイドウエイ11Gが形成され、これに沿って左右加工
ユニットLM、RMを構成する一対のコラム12、13
が図において左右方向(X方向)に案内されている。コ
ラム12、13は、それぞれサーボモータ14、15、
送りネジ16、17、ナット18、19からなる左右送
り機構により左右移動され、ベッド11の片端に設定さ
れた自身の送り起点から互いに相手のコラムに向かって
前進移動すると共に、逆に相手のコラムから離間して自
身の送り起点に向かって後退移動する。
【0015】サドル21、22は、コラム12、13の
内側面で上下に延びるガイドウエイ12G、13Gに沿
って上下方向(Y方向)に移動でき、それぞれサーボモ
ータ23、24、送りネジ25、26、ナット27、2
8からなる上下送り機構により上下移動される。主軸ヘ
ッド31、32は、サドル21、22の互いに対向する
側面で図1の紙面垂直方向の水平に延びる前後ガイドウ
エイ21G、22Gに沿って前後方向(Z方向)に移動
でき、それぞれ図略のサーボモータ、送りネジ35、3
6、図略のナットからなる前後送り機構により前後移動
される。主軸ヘッド31、32は、前後移動方向と平行
に延びるそれぞれの軸線の周りに工具主軸39、40を
回転自在に支持し、それぞれに内蔵したビルトインモー
タにより工具主軸39、40を回転駆動できる。工具主
軸39、40は、コラム12、13がそれぞれの起点に
復帰した原位置状態において、図略の自動工具交換装置
により、それらの前端に複数の工具T(図8参照)を選
択的に装着できる。
【0016】回転テーブル41は、工具主軸39、40
の前端側のベッド11上で、かつこのベッド11の左右
幅方向の中間位置に設置され、図略の割出機構により水
平面内で回転割出しされ、その上面に適宜治具を介して
取り付けられる単一の工作物Wの各加工面を工具主軸3
9、40に向けることができる。従って、主軸ヘッド3
1、32は、それら間に定義される左右方向の共通の移
動経路内でコラム12、13と共に左右移動され、また
サドル21、22と共に上下動されて、工具主軸39、
40をワークWの加工位置へ位置決めし、それら自身が
前後移動して工具主軸39、40前端の図略の工具によ
り、ワークWに加工を施すように動作する。ワークWに
対する加工は、工具がドリルの場合では穴明け加工であ
り、タップの場合では加工済の穴内面にネジ切りを行
う。エンドミルの場合では工具とワークWとの当接位置
で主軸ヘッド31,33を単独又は協調して互いに直交
するX,Y及びZ方向に同時2軸又は3軸制御してワー
クWにコンタリング加工を施すことができる。必要であ
れば、回転テーブル41上に複数のワークを取付けるよ
うにしてもよい。
【0017】図2は、上記工作機械10を制御する制御
システムを示す。CNC装置50は、主として中央処理
装置(以下、CPUと称する。)51、メモリー52か
らなり、メモリー52のROMに記憶されたシステムプ
ログラムSTMの制御下で各種演算処理を実行する。メ
モリー52のRAMには、第1及び第2数値制御プログラ
ム(以下、NCプログラム)NP1、NP2を記憶する
領域、各種信号のオン・オフを記憶するフラッグ領域F
LG、後述する各種パラメータやデータK、XT、・・
・などを記憶するデータ領域および演算処理を実行する
ワーキング領域WORKが設けられている。CPU51
は、インタフェース53を介して入力装置54及びシー
ケンス制御用のプログラマブル・ロジック・コントロー
ラ(以下、PLCと称する。)55に接続され、これら
との間で種々の情報を伝達或いは交換する。入力装置5
4は、各種の命令スイッチ類541、データ入力用のテ
ンキー542、表示装置543等からなる。
【0018】また、CPU51は、インタフェース55
を介して駆動装置56に接続される。この駆動装置56
は、左加工ユニットLMのための駆動回路DUX、DU
Y、DUZ、右加工ユニットRMのための駆動回路DU
U、DUV、DUW、さらには回転テーブル41の割出
しのための駆動回路DUBから構成され、駆動回路DU
X、DUY、DUZに接続されたサーボモータ14、2
3、33、駆動回路DUU、DUV、DUWに接続され
た15、24、34及び駆動回路DUBに接続されたサ
ーボモータ42を制御し、これらモータの回転位置を検
出するエンコーダ141、231、331、151、2
41、341、421から位置帰還出力を受取る。左加
工ユニットLMのための駆動回路と右加工ユニットRM
のための駆動回路とは、DUXとDUUが、DUYとD
UVが、DUZとDUWがそれぞれ対応し、これらは左右
送り制御軸、上下送り制御軸、前後送り制御軸を構成し
ている。
【0019】CPU51が実行する処理機能の説明図で
ある図3を参照して説明すると、CPU51は、入力さ
れるNCプログラム及び各種パラメータをオペレータが
対話形式で入出力装置54からメモリー52の各ユニッ
ト用の記憶エリアに記憶できるように支援する入出力支
援処理61と、入力されたNCプログラムを1データブ
ロックづつ読取・解読して目標位置、送り速度、制御モ
ード等の設定や目標位置までの補間点の演算を行うNC
実行処理62と、設定された目標位置、送り速度、制御
モード等の情報及び補間点情報に基づき各制御軸が単位
時間毎に到達すべき位置決め点を演算し各制御軸に出力
する移動命令処理63と、を左右の加工ユニットLM,
RMの各々について、システムプログラムSTMの制御
下で実行する。入出力支援処理61は、CNC装置51
内で計算或るいは記憶される各種情報を各加工ユニット
LM、RM毎に区別して表示画面543に表示させる表
示処理機能も実行する。NC実行処理62は、NCプロ
グラムの各データブロックに含まれる工具主軸の回転起
動・停止命令、クーラントのオン・オフ命令、工具交換
命令等のM機能命令(補助機能命令)に関する情報をP
LC55との間で所定時間毎に交換する処理機能も含
む。
【0020】CPU51が実行するこれらの処理機能は
この種の工作機械を制御するCNC装置が持つ一般的機
能として公知であるので、本発明に関係する処理につい
て以下に簡単に説明する。CPU51の処理時間は、例
えば10ミリ秒のような単位時間毎に左加工ユニット用
処理時間帯と右加工ユニット用処理時間帯とが時間的位
相差を持って交互に割当てられるように時分割されてい
る。CPU51は、左加工ユニット用処理時間帯の各々
では、左加工ユニットLMのための第1NCプログラム
NP1についてNC実行処置62又は移動命令処理63
を実行し、右加工ユニット用処理時間帯の各々では、右
加工ユニットRMのための第2NCプログラムNP2に
ついてNC実行処置62又は移動命令処理63を実行す
る。
【0021】NC制御動作の開始直後及び1データブロ
ックの制御動作完了直後の処理時間帯では、CPU51
はNC実行処理62を行い、この処理において、NCプ
ログラムNP1,NP2をメモリー52から1データブ
ロック単位で読出・解読し、Gコード(制御コード)命
令、制御軸、目標位置、送り速度等を設定し、輪郭制御
の場合は目標位置までの補間点を演算し、また読出され
た1データブロック中にM機能命令が含まれる場合はP
LC55とシーケンス制御情報を交換する。CPU51
は、NC実行処理を実行した処理時間帯の単位時間後の
次の同一加工ユニットに割当された処理時間帯では、移
動命令処理63を実行し、設定された各種情報に基づき
前述したコラム12、13、サドル21、22、主軸ヘ
ッド31、32、回転テーブル41などの可動要素がそ
のブロックで指定される目標位置に指定された速度で移
動されるように駆動装置56を制御する。
【0022】より具体的には、この移動命令処理63で
は、前記各種情報及び指定された制御軸のエンコーダか
らの帰還情報に基づきその指定された制御軸がこの割当
時間内に到達すべき通過点を演算し、その駆動回路へ出
力する。単位時間経過後に次の同一加工ユニットに割当
された処理時間帯が始まる時、再び移動命令処理63を
実行し、この移動命令処理63は同一加工ユニットの1
データブロックで指定された制御軸が目標位置に到達し
てその1データブロックが完了するまで、繰り返し実行
される。この1データブロックに基づくNC制御が完了
すると、CPU51は、この制御完了した加工ユニット
に割り当てられた次の単位時間経過後の処理時間帯にお
いて、同一加工ユニットのためのNCプログラムの次の
1ブロックデータについてNC実行処理62を行う。な
お、入出力支援処理61は、各加工ユニットLM、RM
の割当処理時間帯の後半部の空き時間を利用して表示画
面543への表示処理を実行する。
【0023】本発明は、上述したように2台の主軸ヘッ
ド31、32を協調動作させて単一のテーブル41上に
取り付けたワークWに加工を施す場合に両加工ユニット
LM、RM用のNCプログラムを作成する方法であり、
この方法を実施するために、CPU51には図3のよう
に協調情報付加処理64を遂行するためのソフトウエア
が付加されている。本発明によるプログラム作成方法
は、図4に処理上の特徴が示されており、CNC装置5
0の動作モードをプログラム作成モードに切り替えて以
下の手順で実施される。
【0024】図4に示すように、先ず、第1段階とし
て、左右の加工ユニットLM、RMが単独運転されてワ
ークWを加工するための第1及び第2NCプログラムNP
1、NP2を個別に作成する。両プログラムNP1、N
P2の作成順序は、どちらを先に作成してもよい。図5
は、下穴及びタップ加工のための両プログラムNP1、
NP2の一例をワークWの加工個所a〜gと関連して示
す。この加工例では、左加工ユニットLM用のプログラ
ムNP1は、シーケンス番号N10〜N80までの8つ
のデータブロックで構成され、右加工ユニットRMに近
い加工個所dからd→g→c→f・・・・の順で自身の
起点に復帰する過程で順次下穴を明けるようにプログラ
ムされる。一方、右加工ユニットRM用のプログラムN
P2は、同様にシーケンス番号N10〜N80までの8
つのデータブロックで構成され、相手側つまり左加工ユ
ニットLM側に向かう過程で、前記下穴の加工順序と同
一順序でこれら下穴にタップ加工するようにプログラム
される。
【0025】両プログラムNP1及びNP2は、前述し
た入出力支援処理61の実行の下で、例えば、表示画面
543に指示される入力項目をテンキー542により入
力することによりオペレータがCPU51と対話する形
式で作成される。このように作成される各NCプログラ
ムNP1、NP2は、周知のEIAコードフォーマット
で1データブロックづつメモリー52に記憶される。例
えば、各データブロックには、シーケンス番号に続き、
制御命令(所謂Gコード命令)、軸指定データ、目標位
置データ、速度命令、M機能命令、ブロック終了命令の
順で命令及びデータが入力される。各NCプログラム
は、EIAコード以外のコードフォーマットを用いて作
成してもよい。
【0026】図6は、左右加工ユニットLM、RMが複
数の穴加工を分担して行う場合のプログラム例を示す。
この場合、左加工ユニットLM用のプログラムNP1
は、同図において上段に示す複数の一群の加工個所に、
右加工ユニットRMに近い加工個所dからd→c→b→
aの順で自身の起点に復帰する過程で順次穴明けするよ
うにプログラムされ、右加工ユニットLM用のプログラ
ムNP2は、下段に示す複数の一群の加工個所に、相手
側つまり左加工ユニットLM側に向かう過程で、穴明け
するようにプログラムされる。なお、図5及び図6に示
す各NCプログラムにおいて、最初のブロックには工具
主軸の回転速度命令も与えられる。また、工具交換命令
は、各NCプログラムの最初のブロックの前段に与えら
れるが、これら図5及び図6では省略されている。さら
に、図5及び図6において、単独運転用のプログラムN
P1、NP2が作成される段階では、加工許可命令MP
C及び加工許可待命令PWCは未だ挿入されてない。
【0027】再び図4に示すように、本発明の加工プロ
グラム作成方法は、第2段階として、各NCプログラム
NP1、NP2のデバグが実行される。このデバグ処理
DBG1は、各NCプログラムをCNC装置50により
個別に実行した場合にそのNCプログラムNP1、NP
2中に含まれる不具合(バグ)を除去することを目的と
する。この処理は、実際に工作機械10を動作させずに
各NCプログラムNP1、NP2に基づきワ−クWに対
して移動する工具の軌跡を表示画面543上に表示させ
て動作確認するソフトウエアシュミレーションによって
も行うことができるが、より確実にデバグを行う場合で
は、各NCプログラムNP1、NP2を実際にCNC装
置50により個別に実行させ、ワークWに対し工具を移
動させて実施される。この場合、工具をワークWに対し
接触させない空運転でもよいが、工具によりワークWを
加工する試し加工するときは、試し加工されたワークW
の寸法を測定してそのNCプログラムNP1、NP2の
良否を判定できる。
【0028】各NCプログラムNP1、NP2を単独に
実行するデバグDBG1に続き、第3段階では、両加工
ユニットLM、RMを協調して同時に運転するために両
NCプログラムNP1、NP2に協調情報が付加され
る。この処理は、図5及び図6を参照して説明される。
下穴加工とタップ加工を両加工ユニットLM、RMに分
担させる図5の場合では、加工動作を先行する第1NC
プログラムNP1(以下、時折、先行加工プログラムと
称する)に複数の個々に識別される加工許可命令MPC
を付加し、加工動作が遅れて開始される第2NCプログ
ラムNP2(以下、時折、後続加工プログラムと称す
る)に複数の個別に識別される加工許可待命令PWCを
付加する。加工許可命令MPC及び加工許可待命令PW
Cの付加は、後続加工プログラムNP2のデータブロッ
クを比較基準としてプログラム順に順次選択し、この比
較基準ブロックを先行加工プログラムNP1の順次選択
される被比較データブロックと比較し、この比較結果に
基づいて行われる。
【0029】より具体的には、後続加工プログラムNP
2の最先データブロック「N10d加工」を比較基準ブ
ロックとして選択し、また被比較ブロックとして先行加
工プログラムNC1の最初のデータブロック「N10
d加工」、2番目のブロック「N20 g加工」、3番
目のブロック「N30 c加工」、4番目のブロック
「N40 f加工」の順で選択し、選択された両ブロッ
クのX軸目標位置の間隔が干渉を回避する所定値K以下
であれば干渉有りと判断し、所定値K以上であれば干渉
なしと判定する。この所定値Kは、両主軸ヘッド31、
32の主軸39と主軸40との間の左右方向における距
離がこの値になった状態でも両主軸ヘッド32、32の
互いの対向側面間に若干の空間ができるような値として
予め設定される。先行加工プログラムNP1の選択ブロ
ックは、最先ブロック近辺のものであれば、干渉有りと
判定されるが、最終ブロック側にその選択ブロックを移
行する過程において、干渉無しと判定されるブロックが
抽出される。この判定が変わるとき、後続加工プログラ
ムNP2の最先ブロックの実行を許可する加工許可命令
MPC−dを干渉無しに判定が変わるブロック「N50
b加工」の前段に挿入し、また、後続加工プログラム
NP2の最先ブロック「N10 d加工」の前段に加工
許可命令MPC−dの実行により解除される加工許可待
命令PWC−dを挿入する。
【0030】次に、後続加工プログラムNP2の比較基
準を次段のブロック「N20 g加工」にシフトすると
共に、再び先行加工プログラムNP1の被比較ブロック
を最先ブロック「N10 d加工」、2番目のブロック
「N20 g加工」、3番目のブロック「N30 c加
工」、4番目のブロック「N40 f加工」の順で選択
してシフトする。この過程において、図5に例示される
ように、干渉無しと判定されるブロック「N60 e加
工」が抽出され、のブロックの前段に後続加工プログラ
ムNP2のブロック「N20 g加工」の実行を許可す
る加工許可命令MPC−gを挿入し、また後続加工プロ
グラムNP2のブロック「N20 g加工」の前段にこ
の加工許可命令により解除される加工許可待命令PWC
−gを挿入する。このようにして、上述した処理を繰り
返すことにより、図9の例では、加工許可命令MPC−
c及びMPC−fを先行加工プログラムNP1のブロッ
クN70、N80の前段にそれぞれ挿入すると共に、加
工許可待命令PWC−c及びPWC−fを後続加工プロ
グラムNP2のブロックN30、N40の前段にそれぞ
れ挿入する。
【0031】加工許可命令MPC−d〜MPC−fは、
各種の記号で指示できるが、例えばドル記号と識別数字
との組合わせ「$1〜$4」のコードで入力され、加工
許可待命令PWC−d〜PWC−fも各種の記号で指示
できるが、例えば円記号と識別数字との組合わせ「¥1
〜¥4」のコードで入力される。このようにして左右の
加工ユニットLM、RMを単独に運転して加工すること
を想定して作成された単独運転用の第1及び第2NCプロ
グラムNP1、NP2が両加工ユニットの協調運転用に
修正され、協調運転用プログラムNP1R、NP2Rが
作成される。
【0032】この協調情報付加処理の後、図4に示すよ
うに、第4段階として第2のデバグDBG2が実行され
る。このデバグDBG2においては、上記のように修正
された協調運転のための第1及び第2NCプログラムNP
1R及びNP2Rを同時並行的にCNC装置50に実行
させ、左右の加工ユニットLM、RMが協調運転される
状態での両NCプログラNP1R、NP2Rム中のバグ
を除去する。単独加工用のプログラムNP1、NP2に
ついて第2段階でバグの除去が完了しているため、この
第4段階で発見されるバグは、協調運転のための協調情
報付加処理に起因するものと判断でき、このためこの第
4段階における第2のデバグDBG2は容易に行うことが
できる。なお、修正された加工プログラムNP1R,N
P2RがCNC装置50により実行されるとき、同装置
は各$記号を解読する毎に識別数字が対応する¥記号、
つまり加工許可待命令PWCを解除し、この¥記号の次
段のブロックについて、前述したNC実行処理62を開
始する。
【0033】本発明方法の主たる特徴は、上述したよう
に、左右の加工ユニットLM、RMを協調運転するNC
プログラムを作成する場合に、両加工ユニットを単独運
転するための各々のユニット用の単独加工プログラムN
P1、NP2を最初作成し、次の段階においてこれら単
独加工プログラムを協調運転用に協調情報を付加するプ
ロセスを含む。この場合、協調運転用に修正されたそれ
ぞれのNCプログラムNP1R、NP2Rは、協調運転
のための協調情報を含むが別個のプログラムとして維持
されるので、一方の加工ユニット(例えばLM)が故障
した場合には、他方の加工ユニット(RM)用に作成し
そのまま保存される単独運転用のプログラム(NP2)
を使用するか、或いはこのユニット用の協調運転用のプ
ログラム(NP2R)から協調運転のために付加した情
報(PWC)を除去した後にこのプログラムを使用して
他方の加工ユニットにより単独運転で加工を行うことが
できる利点がある。 本発明方法は、単独運転用加工プ
ログラムNP1、NP2を作成した後にこれらプログラ
ムのバグ除去処理DBG1を実行し、また協調運転用加
工プログラムNP1R、NP2Rを作成した後にさらに
バグ除去処理DBG2を実行するようにし、バグの抽出
及び除去を容易にした点を付加的な特徴の1つとしてい
る。
【0034】協調情報付加処理64は、オペレータ又は
プログラマが入出力装置54を操作して行うマニュアル
処理でもよいが、本発明はこの付加処理をCNC装置5
0に実行させるソフトウエアをCPU51のシステムプ
ログラムSTMに組み入れたことを他の付加的な特徴と
している。この付加処理64をCNC装置50に実行さ
せて自動化を図ることにより、NCプログラム作成にお
けるオペレータへの負担は、単に各加工ユニットLM、
RMを単独で運転する場合と同程度になり、2台の加工
ユニットLM、RMを協調運転する場合の従来プログラ
ム作成方法に付随する困難性、プログラムエラーの誘発
を排除できると云った顕著な技術的前進が実現される。
【0035】図7は、図3に示す協調情報付加処理64
の一部を構成する干渉防止処理のフローチャートであ
る。単独運転用のNCプログラムNP1、NP2がメモ
リー52に記憶されている状態で、オペレータが入出力
装置54によりこの処理の実行命令を入力すると、CP
U51がこの処理を開始する。先ず、ステップS1で左
右の加工ユニットLM、RMのどちらが先行して加工動
作を実行するか否か判定される。この判定は、NCプロ
グラムNP1、NP2の何れか一方又は両方の2番目以
降の各データブロックのX軸目標値をチェックすること
によりなされる。具体的には、X軸目標値が自己の起点
に復帰する方向に変遷する加工ユニットを先行加工ユニ
ットと判定し、自己の起点から順次遠ざかる方向に変遷
する加工ユニットを後続加工ユニットと判定する。図5
のプログラム例では、第1NCプログラムNP1は複数
の加工個所d,g,c,f,b,e,aのX軸目標値が
順次起点側に復帰するので、これを実行する左加工ユニ
ットLMを先行加工ユニットと判定し、また第2NCプ
ログラムNP2は複数の加工個所d,g,c,f,b,
e,aのX軸目標値が順次起点から離れるので、これを
実行する右加工ユニットRMを後続加工ユニットと判定
する。
【0036】左加工ユニットLMが先行加工と判定され
ると、第1及び第2NCプログラムNP1、NP2をそれ
ぞれ記憶するメモリー領域ML、MRを被比較領域B及
び比較基準領域Aとして設定する(ステップS2)。逆
に、右加工ユニットRMが先行加工と判定されると、メ
モリー領域ML、MRを比較基準領域A及び被比較領域
Bとして設定する(ステップS3)。次に、両領域A及
びBのアドレスAi及びBiをそれら領域の最初のアド
レスにセットする(ステップS4)。図では初期値を零
番地として表わしているが、これらの番地はそれぞれ両
領域A及びBの最初の番地に相当する。続いて、両アド
レスAi及びBiに記憶されるNCデータブロックが読
出され(ステップS5及びS6)、これらブロック中の
X軸目標値から左右の主軸ヘッド31、32の干渉を判
定する(ステップS7)。つまり、これら目標値の位置
に左右の主軸ヘッド31、32が同時に位置決めされる
と仮定し、その場合に両主軸ヘッド31、32が物理的
に接触或いは衝突するか否か判定する。この判定は、具
体的には、両主軸ヘッド31、32がそれぞれ左右の起
点間の予め測定済みの距離XTからこれら起点を原点と
する絶対送り位置XL、XRを減算し、その差が所定の
干渉限界値Kより小さいときは干渉有り、大きいときは
干渉無しと判定する。なお、左右の加工ユニット用のN
CプログラムNP1、NP2中のX軸目標値は、それぞ
れ自己の起点を零点としこの零点からの相手側へ向かう
移動量を正の絶対量として定義される。
【0037】干渉ありの場合、被比較領域アドレスBi
が1番地増加され(ステップS8)、この新番地のデー
タブロックが最終ブロック(EOB)であるか否か判定
される(ステップS9)。最終ブロックでないとき、そ
の新番地のデータブロックが読出され(ステップS
6)、これと比較基準領域アドレスAiのデータブロッ
クとに基づいて干渉チェックが実行される(ステップS
7)。このように、後続加工ユニット用の各NCデータ
ブロックを比較基準とし、これを先行加工ユニット用の
全てのNCデータブロック(被比較ブロック)と順次比
較する。
【0038】図5のプログラム例では、右主軸ヘッド3
2がd位置でタップ加工を行う時、ドリル加工を行う左
主軸ヘッド31がd,g,c,f,b,e,aのどの位
置で干渉するかをチェックするようにステップS6〜S
9が繰り返し実行される。これにより、干渉有りと判断
される場合は、単に被比較領域アドレスBiを順次増加
させ、第1NCプログラムNP1のデータブロックをN
10、N20、N30、N40・・・と変えて行く。そ
して、被比較領域アドレスBiのデータブロックがb位
置でのドリル加工を定義するものに変わる時、XT−X
L−XR>Kの関係となって干渉無しと判定される(ス
テップS7)。
【0039】干渉無しと判定されるとき、比較基準アド
レスAiの前段、つまりd位置でのタップ加工用データ
ブロックN10の前段に第1番目の許可待命令¥1が挿
入され、被比較アドレスBiの前段、つまりb位置での
ドリル加工用データブロックN50の前段に第1番目の
許可命令$1が挿入される(ステップS10)。この処
理の後、比較基準アドレスAiが1番地進められ(ステ
ップS11)、この更新された比較基準アドレスAiが
最終データブロックか否か判定される(ステップS1
2)。最終ブロックでないとき、被比較アドレスBiを
初期値にクリアし(ステップS13)。その後ステップ
S5に復帰し、更新された比較基準アドレスAiのNC
データブロックを読出し、後続加工用の第2NCプログ
ラムNP2の2番目のタップ加工用のデータブロックと
先行加工用の第1NCプログラムNP1の各データブロ
ックとの比較を上述したように実行する。
【0040】このように処理することにより、図5の加
工例では、g位置のタップ加工とe位置のドリル加工の
同時加工を許容するように、これらの加工を定義するデ
ータブロックの前段に第2許可待命令¥2と第2許可命令
$2がそれぞれ挿入され、c位置のタップ加工とa位置
のドリル加工を定義するデータブロックの前段に第3許
可待命令¥3と第3許可命令$3がそれぞれ挿入され、
さらにf位置でのタップ加工を定義するデータブロック
と先行加工動作する左加工ユニットLMの原位置復帰デ
ータブロックの前段に第4許可待命令¥4と第4許可命
令$4がそれぞれ挿入される。尚、図7のフローチャー
トではステップS9で最終ブロックと判定されるとき
は、ステップS13の後にステップS5に復帰するよう
にしているが、ステップS9でYESと判定されるとき
は、それ以上の処理を省略するため破線で示すようにこ
の制御フローを終了するようにしてもよい。
【0041】次に、回転テーブル41の各割出位置にお
いて左右の加工ユニットLM、RMが協調してワークW
を加工する場合のプログラム作成方法を図8〜図10を
参照して説明する。図8は、それぞれ個別に作成される
左右の加工ユニット用の単独加工用の第1NCプログラ
ムNP1と第2NCプログラムNP2とワークWの割出
面L1〜L3との関係を示す説明図である。各NCプロ
グラムNP1、NP2は、ワークWの1つの加工面を加
工する1群のデータブロックの前段にその加工面を主軸
ヘッド31、32に向けるためのテーブル割出命令が独
立したデータブロックとして定義されている。具体的に
は、ワークWの第1加工面L1を主軸ヘッド31、32
と対面する加工位置へ割り出す1つのデータブロック、
第1加工面L1のための1群のデータブロック、第2加工
面L2を加工位置へ割り出す1つのデータブロック、第
2加工面L2のための1群のデータブロック、第3加工
面L3を加工位置へ割り出す1つのデータブロック、第
3加工面L3のための1群のデータブロックと続き、そ
してワークの搬出準備として最後に第1加工面L1を再
び加工位置へ割り出す1つのデータブロックとで構成さ
れる。
【0042】ワークWの同一加工面を加工するための各
1群のデータブロックは、例えば、図5及び図6を参照
して説明したプログラムNP1、NP2に相当する。し
かし、この段階では、図5及び図6に示す加工許可命令
$1、$2・・・及びこれと対をなす加工許可待命令¥
1、¥2・・・は未だ挿入されていない。好ましくは、
公知のパレット交換装置を用いて回転テーブル41上に
ワークパレットを自動交換する形式のものとする場合で
は、各NCプログラムNP1、NP2の最前段にパレッ
ト搬入命令が独立したデータブロックとして定義され、
最終段にパレット搬出命令が独立したデータブロックと
して定義される。
【0043】このように作成される単独加工用の各NC
プログラムNP1、NP2には、テーブル割出動作の同
一順位に回転テーブル41を同一の位置に割り出す命令
が重複して定義されることになる。CNC装置50が一
方のNCプログラムに従って回転テーブル41を1つの
位置に割出すように命令を与えた後に、他方のNCプロ
グラムに従って同一の位置へ割出すように駆動回路DU
Bが命令されると、割出動作上のエラーを生じる。この
ため、これら単独加工用のNCプログラムNP1及びN
P2を協調動作のために修正する必要があり、CNC装
置50は図3の協調情報付加処理64を実行する。
【0044】図9は、CNC装置50が実行する協調情
報付加処理64全体の概要を説明する説明図である。具
体的には、この付加処理64は、概略3つの処理からな
る。第1の処理は、加工面が同一のデータブロック群に
基づき先行加工ユニット及び後続加工ユニットを前述し
た図7のステップS1と同様な処理により判別し、後続
加工する一方の加工ユニット用のデータブロック群の前
段にあるテーブル割出命令IA〜IC及びテーブル戻し
のための最後の割出命令IDを無効にすると共に、各デ
ータブロック群の前段に割出完了待命令IWCを挿入す
る処理である。図9のプログラム例では、左右の加工ユ
ニット用の第1及び第2NCプログラムNP1、NP2
は、いずれも3つの同一の割出位置で加工動作を実行す
る第1〜第3プログラム部LP1〜LP3、RP1〜RP
3で構成され、第1NCプログラムNP1のプロブラム
部LP1〜LP3は、左加工ユニットLMの加工動作を
プロブラム部RP1〜RP3に従う右加工ユニットRM
のそれらに対して先行させるようにプロブラムされてい
る。従って、このプログラム例では、左加工ユニットL
MのNCプログラムNP1中に指定される割出命令と重
複する割出命令IA,IB,IC,IDが全て除去され
るか、無効にされる。また、最後の割出命令IDを除く
無効にされた各割出命令IA,IB,ICの次段に割出
完了待命令IWCが挿入される。好適には、この処理で
は、残したテーブル割出命令IA〜ICの各々の次段
に、対応する前記割出完了待命令IWCを解除する割出
待解除命令MICを挿入する。
【0045】協調情報付加処理64の第2の処理は、同
一加工面において左右の加工ユニットLM、RMの加工
動作が全て完了しない限り回転テーブル41の次の割出
命令を実行しないようにする加工完了待命令MWCとこ
れを解除する加工待解除命令MMCを追加することから
なる。
【0046】具体的には、一方のNCプログラムに残さ
れる回転テーブルを次の割出位置に割出すための各割出
命令IB,IC及びIDの前段の1ブロックに他方のN
Cプログラムによるその割出位置での加工完了を確認す
る加工完了待命令MWCを挿入し、対応する加工完了待
命令MWCを解除する加工待解除命令MMCを他方のN
Cプログラムに挿入する。第3の処理は、同一加工面を
左右の加工ユニットLM、RMが協調して加工動作する
場合に左右の主軸ヘッド31、32同士の干渉を防止す
るための対応する1群のNCデータブロック間での加工
許可待命令と加工許可命令の挿入処理であり、この処理
は図5〜図7を参照して上述したように実行される。
【0047】テーブル割出命令IA、IB、IC及びI
Dを左加工ユニット用の第1NCプログラムNP1に残
してテーブル割出動作をこのプログラムにより制御する
ようにしたので、第2の処理では、プログラム部RP
1、RP2、RP3に従う加工の完了に待機する加工完
了待命令MWCを対応するプログラム部LP1、LP
2、LP3の各々の次段に挿入する。また、加工完了待
命令MWCを解除する加工待解除命令MMCを対応する
プログラム部RP1、RP2、RP3の各々の次段に挿
入する。第3の処理では、対応するプログラム部のデー
タブロック群に、協調運転のための加工許可待命令PW
C及び加工許可命令MPCを前述したように付加する。
【0048】図9のプログラム例とは異なって第2NC
プログラムNP2の一部のプログラム部、例えばRP2
を先行動作のためのものとする場合では、第1の処理に
おいて同プログラム部RP2の割出命令IBを残すと共
に次段に鎖線で示すように割出待解除命令MICを挿入
し、一方、第1NCプログラムNP1の対応するプロブ
ラム部LP2の割出命令IBを除去又は無効にすると共
にこの割出命令に続くデータブロック群Lcの前段に鎖
線で示すように割出完了待命令IWCを挿入する。さら
に第2の処理において、加工完了待命令MWCを第2プ
ログラム部RP2の次段に、加工待解除命令を第2プロ
グラムLP2の次段に、それぞれ鎖線で示すように挿入
する。これにより、回転テーブル41の割出命令は、図
9に示すように一方のNCプログラムNC1のみから与
えるようにすることもできるが、この割出命令を与える
プログラム部をプログラム部毎に変えるようにし、先行
加工動作する加工ユニット、つまり左右の加工ユニット
LM、RMが分担する作業を略均等にすることもでき
る。
【0049】図10は、前述した第1〜第3の処理を含む
協調情報付加処理64をCNC装置50のCPU51に
実行させるためのフローチャートを示す。この処理64
の実行がオペレータにより命令されると、先ず単独加工
用の第1及び第2NCプログラムNP1、NP2が割出命
令単位で分割される(ステップS21)。具体的には、
図9で破線で囲んで示すように、各プログラムは、1つ
の割出命令とこれに続く1以上のプログラム部が1つの
グループとして分割され、各グループのNCデータを記
憶する先頭のメモリーアドレスが記憶される。次に、分
割数Dnが設定され(ステップS22)、図9のプログ
ラム例では、Dn=3と設定される。
【0050】続いて、処理グループポインタPnが初期
値”1”にセットされ(ステップS23)、以降の処理
の対象を第1番目のプログラム部としてLP1,RP1
を指定する。この後、ポインタPnが分割数Dnを超え
たか否か、つまり全てのグループについて処理が完了し
たか否か判定され(ステップS24)、完了のときこの
フローチャートに基づく処理が終了する。協調情報付加
処理64が未完了のとき、ポインタPnで特定される第
1番目の割出位置について第1及び第2NCプログラムN
P1、NP2が共にプログラム部を有しているか判定さ
れ(ステップS25)、一方しかプロブラム部がないと
き、つまりそのテーブル割出位置では一方の加工ユニッ
トのみの加工動作がプログラムされていると判定される
とき、ステップS34へジャンプし、ここでポインタP
nに1を加算して2番目のプログラム部を指定させた
後、ステップS24へ復帰する。このため、テーブル4
1の各割出位置において一方の加工ユニットのみが単独
で加工動作するようにプログラムされる場合では、この
割出位置を指定するプログラム部に対しては何らの修正
も行われない。
【0051】しかしながら、各割出位置において左右の
加工ユニットLM、RMが加工動作を行うようにするた
めプログラム部が両NCプログラムNP1、NP2に存
在する場合では、どちらの加工ユニットが加工動作を先
行するのかが判定される(ステップS26)。この判定
は、図7のステップS1における処理と同様にして行わ
れる。左加工ユニットLMを先行すると判定されると
き、右加工ユニットRM用のプログラム部RP1の割出
命令IAが削除又は無効にされ(ステップS27)、こ
の割出命令IAの次段に割出完了待命令IWCが挿入さ
れると共に、残された割出命令IAの次段に割出解除命
令MICが挿入される(ステップS28)。さらに、左
加工ユニットLM用のプログラム部LP1の末尾に右加
工ユニットRMの前記プログラム部RP1に従う加工動
作の完了を確認する加工完了待命令MWCが挿入される
と共に、プログラム部RP1の末尾に加工待解除命令M
MCが挿入される(ステップS29)。逆に、右加工ユ
ニットRMを先行すると判定されるとき、左加工ユニッ
トLM用のプログラム部LP1の割出命令IAが削除又
は無効にされ(ステップS30)、この割出命令IAの
次段に割出完了待命令IWCが挿入されると共に、プロ
グラム部RP1の残された割出命令IAの次段に割出解
除命令MICが挿入される(ステップS31)。さらに
プログラム部RP1の末尾に加工完了待命令MWCが挿
入されると共に、プログラム部LP1の末尾に加工解除
命令MMCが挿入される(ステップS32)。
【0052】ステップS29又はS32の後、前述した
干渉防止処理が図7のフローチャートに基づいて実行さ
れ(ステップS33)、これにより左右の加工ユニット
LM、RM用のプログラム部LP1とRP1は、これら
がCNC装置50により実行されるとき、左右の加工ユ
ニットLM、RMが協調動作されて先行するユニットの
加工動作の終側の一部と後続する加工ユニットの前側の
一部とが両主軸ヘッド31、32がX軸方向で干渉しな
いような状態で同時並行的に実行するように修正され
る。干渉防止処理S33が完了すると、ポインタPnは
進められ(ステップS34)、これにより次の修正対象
が2番目のプログラム部LP2、RP2に特定され、こ
れらプログラム部LP2、RP2についてステップS2
5〜S33が再度実行される。2番目のプログラム部L
P2、RP3に対する協調情報付加処理の後、ポインタ
Pnが3番目のプログラム部LP3、RP3を指定する
(ステップS34)ので、再びステップS25〜S33
が実行されるとき、これら3番目のプログラム部LP
3、RP3が修正され、回転テーブル41の割出に関す
る協調情報が図9のように付加される。
【0053】
【発明の効果】以上詳述したように、請求項1の発明に
よれば、先行する一方の主軸ヘッドが複数の加工個所を
順次加工するための複数のデータブロックからなる先行
加工プログラムと後続する他方の主軸ヘッドが前記複数
の加工個所又は別の複数の加工個所を順次加工するため
の複数のデータブロックからなる後続加工プログラムと
をそれぞれ個別に作成し、その後先行及び後続加工プロ
グラムの両方に協調動作のための協調情報を付加するよ
うにしたので、各主軸ヘッドが単独で実行すべき加工プ
ログラムの作成は通常の単一主軸ヘッド工作機械におけ
る加工プログラムの作成と同様に比較的容易に作成で
き、また協調運転のための協調情報の付加処理は両主軸
ヘッドの干渉のみを考慮してこの干渉を回避するための
協調情報を必要個所に挿入することにより達成されるの
で、プログラム作成上の誤りを容易に排除でき、全体と
してプログラムの作成が容易となる。
【0054】好適には、請求項2に記載されるように、
前記協調運転のための協調情報付加処理を、工作機械を
制御するCNC装置に実行させるようし、加工プログラ
ム作成者への負担を単独運転用のプログラムの作成のみ
に軽減し、プログラムエラーの発生する機会が減少され
る。さらに好適には、請求項3に記載されるように、単
独運転用の加工プログラムを作成した後にこれらプログ
ラムに含まれるバグを除去し、このバグ除去を行った単
独運転用加工プログラムに協調情報を付加して修正する
と共にその後協調運転ブログラム上のバグを除去するよ
うにしたので、各運転時における不具合が単独運転用プ
ログラム中に含まれるバグによるものか或いは協調運転
プログラム中に含まれるバグによるものかと云った観点
でオペレータがバグを特定する作業が容易となり、全体
としてバグの除去を容易かつ短時間で行えるようにな
る。
【0055】さらに好適には、請求項4に記載されるよ
うに、前記協調情報は、後続加工プログラムの前半部の
実行を待機させる加工許可待命令を後続加工プログラム
の前半部に挿入すると共に、加工許可待命令を解除する
加工許可命令を先行加工プログラムの後半部に挿入する
ようにしたので、両主軸ヘッドの加工動作の一部を両ヘ
ッドが干渉しないような状態で並行動作でき、加工能率
が向上される。請求項5の発明によれば、回転テーブル
の割出順序の同一順位に同一割出位置を指定する割出命
令が両加工プログラムに重複する場合には両加工プログ
ラムの一方からその重複する割出命令を削除するように
したので、2つの加工プログラムが同時期に同一割出位
置へ回転テーブルを割り出すような制御上の干渉が排除
され、回転テーブルの割出制御における誤動作が排除さ
れる。
【0056】好適には、請求項6に記載されるように、
重複する一方の割出命令の削除に関連して、割出命令が
無効にされた加工プログラムの前段に割出完了待命令を
挿入し、また、この加工プログラムに基づく加工動作の
完了を確認するための加工完了待命令を割出命令が無効
にされなかった加工プログラムの次段に挿入するように
したので、2つの主軸ヘッドの加工動作がそれぞれの加
工プログラムに従って異なる時点で開始され異なる時点
で終了されても、それら加工プログラムに基づく2台の
主軸ヘッドの加工動作が完了するまでは何れか一方の加
工動作が先に完了しても回転テーブルはその割出位置に
維持され、回転テーブルの誤動作が排除される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の加工プログラム作成方法を実施する2
主軸ヘッド工作機械の概略を示す正面図。
【図2】前記工作機械の制御システムを示すブロック線
図。
【図3】図2に示すCPUが実行する処理を説明するた
めの機能ブロック図。
【図4】本発明方法の概要手順を説明する説明図。
【図5】本発明方法が適用されるプログラムの1例を示
す説明図。
【図6】本発明方法が適用されるプログラムの別の例を
示す説明図。
【図7】前記CPUが実行する干渉防止処理ルーチンの
詳細を示すフローチャート。
【図8】回転テーブルを使用する場合のプログラムの1
例を示す説明図。
【図9】図8のプログラム例における協調情報付加処理
を説明する説明図。
【図10】回転テーブルを使用する場合において前記C
PUが実行する協調情報付加処理ルーチンの詳細を示す
フローチャート。
【符号の説明】
LM:左加工ユニット、 RM:右加工ユニット、 3
1、32:主軸ヘッド、 41:回転テーブル、 T:
工具、 W:ワーク、 50:CNC装置、51:CP
U、 52:メモリー、 56:駆動装置、 NP1、
NP2: 第1及び第2NCプログラム(先行及び後続加
工NCプログラム)、 DBG1、DBG2:第1及び
第2デバグ処理、 64:協調情報付加処理。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 2台の主軸ヘッドの各々を共通の移動範
    囲内で独立して移動すると共にこの移動方向を横切る方
    向に独立して移動し、前記共通移動範囲の中間位置で前
    記主軸ヘッドの前方に配置した単一のテーブル上のワー
    クの複数の加工個所を前記2台の主軸ヘッドがそれらに
    取り付けた工具を用いて協調して加工するための2主軸
    ヘッド工作機械用加工プログラムの作成方法であって、
    加工動作を先行する一方の主軸ヘッドが前記複数の加工
    個所を他方の主軸ヘッドの起点側から自身の起点側に向
    かって復帰する途中で順次加工するための複数のデータ
    ブロックからなる先行加工プログラムを作成する第1加
    工プログラム作成ステップと、前記一方の主軸ヘッドの
    加工動作に後続する前記他方の主軸ヘッドが前記複数の
    加工個所又は他の複数の加工個所を自身の起点側から前
    記一方の主軸ヘッドの起点側に向かって移動する途中で
    順次加工するための複数のデータブロックからなる後続
    加工プログラムを作成する第2加工プログラム作成ステ
    ップと、前記一方の主軸ヘッドが実行する複数の加工個
    所に対する加工動作の一部と前記他方の主軸ヘッドが実
    行する前記複数の加工個所又は前記他の複数の加工個所
    に対する加工動作の一部とを並行動作させるように前記
    第1及び第2加工プログラム作成ステップで作成された
    前記先行及び後続加工プログラムの両方に協調運転のた
    めの協調情報を付加する協調情報付加ステップと、から
    なることを特徴とする加工プログラム作成方法。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の方法において、前記協
    調情報付加ステップは前記工作機械を制御するCNC装
    置が実行する自動処理ステップであることを特徴する加
    工プログラム作成方法。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2に記載の方法において、
    前記先行プログラムに従う前記一方の主軸ヘッドの移動
    と前記後続加工プログラムに従う前記他方の主軸ヘッド
    の移動とを個別に実行して前記先行及び後続加工プログ
    ラムの不具合を修正する単独加工デバグステップを前記
    協調情報付加ステップに先立って実行し、また、前記協
    調情報付加ステップの後に、前記先行及び後続加工プロ
    グラムを並行して実行し前記2台の主軸ヘッドの移動を
    協働運転して前記先行及び後続加工プログラムの協調加
    工動作における不具合を修正する協調加工デバグステッ
    プを実行することを特徴とする加工プログラム作成方
    法。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3の何れか1項に記載の方法
    において、前記協調情報付加ステップは、前記後続加工
    プログラムの前半の一部の実行を待機させる加工許可待
    命令を前記後続加工プログラムの前半部に挿入すると共
    に前記加工許可待命令を解除する加工許可命令を前記先
    行加工プログラムの後半部に挿入することからなること
    を特徴とする加工プログラム作成方法。
  5. 【請求項5】 2台の主軸ヘッドの各々を共通の移動範
    囲内で独立して移動すると共にこの移動方向を横切る方
    向に独立して移動し、前記共通移動範囲の中間位置で前
    記主軸ヘッドの前方に配置した単一の回転テーブル上の
    ワークの複数の加工個所を前記2台の主軸ヘッドがそれ
    らに取り付けた工具を用いて協調して加工するための2
    主軸ヘッド工作機械用加工プログラムの作成方法であっ
    て、前記回転テーブルを複数の割出位置に順次割り出す
    複数の割出命令を定義すると共にこれら割出命令の各々
    に続いて前記主軸ヘッドの一方に前記ワーク上の複数の
    加工個所を加工させるための第1加工プログラムを定義
    する第1加工プログラム作成ステップと、前記回転テー
    ブルを複数の割出位置に順次割り出す複数の割出命令を
    定義すると共にこれら割出命令の各々に続いて前記主軸
    ヘッドの他方に前記ワーク上の前記複数の加工個所又は
    他の複数の加工個所を加工させるための第2加工プログ
    ラムを定義する第2加工プログラム作成ステップと、前
    記第1及び第2加工プログラムに前記回転テーブルを同
    一割出位置に割り出す割出命令データが回転テーブルの
    同一割出順位に重複して存在するときは前記第1及び第
    2加工プログラムの一方に定義される前記重複する割出
    命令を無効にするプログラム修正ステップと、からなる
    ことを特徴とする加工プログラム作成方法。
  6. 【請求項6】 請求項5に記載の方法において、前記プ
    ログラム修正ステップにおいて前記重複する割出命令が
    無効にされるときは協調情報をさらに付加し、この協調
    制御情報を付加する処理は、前記第1及び第2加工プロ
    グラムの一方に残された前記割出命令に基づいて前記回
    転テーブルが割出されたことを確認するために割出完了
    待命令を他方の加工プログラムの前記無効にされた割出
    命令に続く加工プログラムの前段に付加する操作と、前
    記無効化にされた割出命令に続く加工プログラムに基づ
    く加工動作の完了を確認するために加工完了待命令を前
    記割出命令が残された加工プログラムの末尾に付加する
    操作と、前記加工完了待命令を解除する命令を前記無効
    化された割出命令に続く加工プログラムの末尾に付加す
    る操作と、からなることを特徴する加工プログラム作成
    方法。
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