JP6845058B2 - 露光装置、基板処理装置、基板の露光方法および基板処理方法 - Google Patents

露光装置、基板処理装置、基板の露光方法および基板処理方法 Download PDF

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本発明は、基板に露光処理を行う露光装置、基板処理装置、基板の露光方法および基板処理方法に関する。
近年、基板に形成されるパターンを微細化するために、ブロック共重合体の誘導自己組織化(DSA:Directed Self Assembly)を利用したフォトリソグラフィ技術の開発が進められている。このようなフォトリソグラフィ技術においては、ブロック重合体が塗布された基板に加熱処理が施された後、基板の一面が露光されることによりブロック重合体が改質される。この処理においては、基板の露光量を正確に調整することが求められる。
特許文献1には、基板上の誘導自己組織化材料を含む膜(DSA膜)に露光処理を行う露光装置が記載されている。露光装置は、断面帯状の真空紫外線を出射可能な光出射部を有し、基板が光出射部からの真空紫外線の経路を横切るように光出射部の前方位置から後方位置に移動可能に構成される。露光処理前に、真空紫外線の照度が照度センサにより予め検出され、所望の露光量の真空紫外線が照射されるように、検出された照度に基づいて基板の移動速度が算出される。露光処理時に、基板が算出された移動速度で移動することにより、所望の露光量の真空紫外線が基板上のDSA膜に照射される。
特開2016−183990号公報
長時間にわたって露光装置を使用すると、基板に照射される真空紫外線の照度が低下することがある。この場合、露光処理の精度が低下する。また、露光処理に要する時間が長期化することにより、露光処理の効率が低下する。
本発明の目的は、露光処理の精度および効率を維持することが可能な露光装置、基板処理装置、露光方法および基板処理方法を提供することである。
(1)第1の発明に係る露光装置は、開口を有し、基板を収容する処理室と、処理室の開口に取り付けられた透光性の窓部材と、処理室の上方に配置され、窓部材を通して下方の処理室内の基板に真空紫外線を照射する光源部と処理室内において、基板の搬入または基板の搬出の際に基板が第1の位置にあり、光源部による基板への真空紫外線の照射の際に基板が第1の位置よりも上方の第2の位置にあるように基板を第1の位置と第2の位置とで昇降させる昇降部と、上方に移動した基板と窓部材とにより形成された空間に、窓部材の一面に沿った不活性ガスの流れを形成する気流形成部とを備え、気流形成部は、不活性ガスを窓部材の一面に平行な方向に噴出する噴出口が形成された噴出管を有する噴出部を含み、噴出口は、窓部材の一面に平行に延びるように連続的にまたは断続的に形成される。
この露光装置においては、処理室の開口に取り付けられた透光性の窓部材を通して、光源部により処理室内に収容された基板に真空紫外線が照射される。また、気流形成部により窓部材の一面に沿った不活性ガスの流れが形成される。
この構成によれば、長時間にわたって真空紫外線が窓部材に照射される場合でも、窓部材に発生する熱が不活性ガスの流れにより放散される。また、不活性ガスは、基板に照射される真空紫外線をほとんど吸収しない。そのため、基板の露光効率を低下させることなく窓部材の温度が上昇することを防止することができる。これにより、窓部材を透過して基板に照射される真空紫外線の照度が低下することを防止することができる。また、窓部材の温度上昇による昇華物の生成が防止される。その結果、露光処理の精度および効率を維持することができる。
(2)窓部材の一面は、処理室の内部空間に面し、気流形成部は、処理室内において窓部材の一面に沿った不活性ガスの流れを形成してもよい。この場合、処理室の内部空間に接する窓部材の面の温度上昇が防止されるので、処理室内で昇華物が生成されることが防止される。それにより、昇華物の付着による窓部材の透過率の低下が防止されるとともに、処理室内の汚染が防止される。
(3)噴出部は、処理室内に窓部材の一面に沿うように不活性ガスを噴出気流形成部は、処理室内の不活性ガスを排出する排気部をさらに含んでもよい。この場合、噴出部から噴出される不活性ガスが排気部により排出されることにより、処理室内において不活性ガスの流れをより容易に形成することができる。また、窓部材からの熱を含む不活性ガスが処理室の外部に排出されるので、窓部材の温度上昇が効率的に防止される。
)噴出部は、噴出管の外周を囲むように設けられる保持部材をさらに含み、保持部材は、窓部材の一面に平行に延びる第1のスリットを有し、噴出管の噴出口から噴出される不活性ガスが保持部材の第1のスリットを通して窓部材の一面に沿って噴出されてもよい。この場合、窓部材の一面に平行に延びる噴出管を不活性ガスの流れを妨げることなく容易に保持することができる。
)噴出管は、噴出口として窓部材の一面に平行に並びかつ不活性ガスを噴出する複数の噴出孔を有してもよい。この場合、噴出管は、複数の噴出孔から窓部材の一面に平行に延びる断面帯状の不活性ガスを噴出することができる。
)噴出管は、噴出口として窓部材の一面に平行に延びかつ不活性ガスを噴出する第2のスリットを有してもよい。この場合、噴出管は、窓部材の一面に平行に延びる断面帯状の不活性ガスを噴出することができる。
)噴出部と排気部とは、窓部材の一面に接する空間を挟んで互いに対向するように配置されてもよい。この場合、噴出部から噴出される不活性ガスが窓部材の一面に沿って窓部材の全体を通過した後、排気部により排出される。これにより、窓部材の一面の全体に沿った不活性ガスの流れを容易にかつ効率よく形成することができる。
)噴出部は、窓部材の一面に接する空間を挟んで互いに対向するように配置される第1および第2の噴出部を含み、排気部は、第1および第2の噴出部に重ならないように配置されてもよい。この構成によれば、窓部材が大型である場合でも、互いに対抗する第1および第2の噴出部により窓部材の一面の全体に沿った不活性ガスの流れを形成することができる。そのため、より大きい寸法を有する基板の露光処理の精度および効率を容易に維持することができる。
)気流形成部は、窓部材の一面に沿った不活性ガスの層流を形成してもよい。この場合、窓部材の一面に沿った不活性ガスの層流により窓部材に発生する熱を放散することができる。
10)光源部は、面状の断面を有する真空紫外線を出射するように構成されてもよい。この場合、窓部材を通して広範囲に真空紫外線が出射される。そのため、基板の露光処理を短時間で終了することができる。また、窓部材の全体から発生する熱が不活性ガスの流れにより放散されるので、窓部材の広範囲に真空紫外線が照射される場合でも、窓部材の温度が上昇することが防止される。これにより、露光処理の精度を維持しつつ効率を向上させることができる。
11)光源部による真空紫外線の出射面積は、基板の面積よりも大きくてもよい。この場合、基板の全面露光を行うことができるので、基板の露光をより短時間で終了することができる。これにより、露光処理の効率をより向上させることができる。
12)第2の発明に係る基板処理装置は、基板に処理液を塗布することにより基板に膜を形成する塗布処理部と、塗布処理部により膜が形成された基板を熱処理する熱処理部と、熱処理部により熱処理された基板を露光する第1の発明に係る露光装置と、露光装置により露光された基板に溶剤を供給することにより基板の膜を現像する現像処理部とを備える。
この基板処理装置においては、塗布処理部により基板に処理液が塗布されることにより基板に膜が形成される。塗布処理部により膜が形成された基板が熱処理部により熱処理される。熱処理部により熱処理された基板が上記の露光装置により露光される。露光装置により露光された基板に現像処理部により溶剤が供給されることにより基板の膜が現像される。
露光装置においては、窓部材に発生する熱が不活性ガスの流れにより放散される。そのため、基板の露光効率を低下させることなく窓部材の温度が上昇することを防止することができる。これにより、窓部材を透過して基板に照射される真空紫外線の照度が低下することを防止することができる。また、窓部材の温度上昇による昇華物の生成が防止される。その結果、露光処理の精度および効率を維持することができる。
13)処理液は、誘導自己組織化材料を含んでもよい。この場合、誘導自己組織化材料を含む処理液が塗布された基板が熱処理されることにより、基板の一面上でミクロ相分離が生じる。また、ミクロ相分離により2種類の重合体のパターンが形成された基板が露光および現像される。これにより、2種類の重合体のうちの一方が除去され、微細化されたパターンを形成することができる。
(14)第3の発明に係る露光方法は、処理室内へ基板を搬入し、第1の位置に載置するステップと、基板を第1の位置から上方の第2の位置に移動させるステップと、処理室の開口に取り付けられた透光性の窓部材を通して、処理室の上方に配置された光源部により下方の処理室内の第2の位置に載置された基板に真空紫外線を照射するステップと、窓部材の一面に平行に延びるように気流形成部の噴出部の噴出管に連続的にまたは断続的に形成された噴出口から不活性ガスを窓部材の一面に平行な方向に噴出することにより、上方に移動した基板と窓部材とにより形成された空間に、窓部材の一面に沿った不活性ガスの流れを形成するステップと、基板を第2の位置から第1の位置に移動させるステップと、第1に載置された基板を処理室から搬出するステップとを含む。
この露光方法によれば、窓部材に発生する熱が不活性ガスの流れにより放散される。そのため、基板の露光効率を低下させることなく窓部材の温度が上昇することを防止することができる。これにより、窓部材を透過して基板に照射される真空紫外線の照度が低下することを防止することができる。また、窓部材の温度上昇による昇華物の生成が防止される。その結果、露光処理の精度および効率を維持することができる。
15)第4の発明に係る基板処理方法は、塗布処理部により基板の被処理面に処理液を塗布することにより基板に膜を形成するステップと、塗布処理部により膜が形成された基板を熱処理部により熱処理するステップと、熱処理部により熱処理された基板を露光装置により露光する第3の発明に係る露光方法と、露光装置により露光された基板の被処理面に現像処理部により溶剤を供給することにより基板の膜を現像するステップとを含む。
この基板処理方法によれば、膜の形成後でかつ現像前の基板が真空紫外線により露光される。露光方法においては、窓部材に発生する熱が不活性ガスの流れにより放散される。そのため、基板の露光効率を低下させることなく窓部材の温度が上昇することを防止することができる。これにより、窓部材を透過して基板に照射される真空紫外線の照度が低下することを防止することができる。また、窓部材の温度上昇による昇華物の生成が防止される。その結果、露光処理の精度および効率を維持することができる。
本発明によれば、露光処理の精度および効率を維持することができる。
本発明の実施の形態に係る露光装置の構成を示す模式的断面図である。 図1の露光装置の内部を載置板の下方の位置から見た場合の模式的底面図である。 図2の露光装置のA−A線断面図である。 図2の露光装置のB−B線断面図である。 図2〜図4の噴出部の構成を示す斜視図である。 図5の噴出部および噴出管の構成を示す側面図である。 図6(b)の噴出部のC−C線断面図である。 図1の制御部の構成を示す機能ブロック図である。 露光装置の動作を説明するための模式図である。 露光装置の動作を説明するための模式図である。 露光装置の動作を説明するための模式図である。 露光装置の動作を説明するための模式図である。 図8の制御部により行われる露光処理の一例を示すフローチャートである。 図8の制御部により行われる露光処理の一例を示すフローチャートである。 図1の露光装置を備えた基板処理装置の全体構成を示す模式的ブロック図である。 図15の基板処理装置による基板の処理の一例を示す模式図である。 他の実施の形態における噴出管の構成を示す側面図である。 噴出部および排気部の配置の他の例を示す模式的底面図である。 噴出部および排気部の配置のさらに他の例を示す模式的底面図である。
(1)露光装置の構成
以下、本発明の実施の形態に係る露光装置、基板処理装置、露光方法および基板処理方法について図面を用いて説明する。以下の説明において、基板とは、半導体基板、液晶表示装置用基板、プラズマディスプレイ用基板、光ディスク用基板、磁気ディスク用基板、光磁気ディスク用基板またはフォトマスク用基板等をいう。
図1は、本発明の実施の形態に係る露光装置の構成を示す模式的断面図である。図1に示すように、露光装置100は、制御部110、処理室120、閉塞部130、受渡部140、昇降部150、投光部160、置換部170、計測部180および気流形成部190を含む。制御部110は、計測部180から計測値を取得するとともに、閉塞部130、昇降部150、投光部160、置換部170および気流形成部190の動作を制御する。制御部110の機能については後述する。
処理室120は、上部開口121および内部空間V1を有する。処理室120の側面には、処理室120の内部と外部との間で処理対象の基板Wを搬送するための搬送開口122が形成される。なお、本実施の形態においては、処理対象の基板Wには、誘導自己組織化材料を含む膜(以下、DSA(Directed Self Assembly)膜と呼ぶ。)が形成されている。また、処理室120の底面には、後述する昇降部150の連結部材152が通過する開口部123が形成される。後述する投光部160のハウジング161が処理室120の上部に配置されることにより、処理室120の上部開口121が閉塞される。
閉塞部130は、シャッタ131、棒形状の連結部材132および駆動装置133を含む。連結部材132は、シャッタ131と駆動装置133とを連結する。駆動装置133は、例えばステッピングモータである。駆動装置133は、シャッタ131が搬送開口122を開放する開放位置と、シャッタ131が搬送開口122を閉塞する閉塞位置との間でシャッタ131を移動させる。
シャッタ131には、シール部材131aが取り付けられる。シャッタ131が閉塞位置にある状態においては、シール部材131aが処理室120における搬送開口122を取り囲む部分に密着することにより処理室120の内部が密閉される。なお、シール部材131aと処理室120との摩擦を防止するため、駆動装置133は、シャッタ131を開放位置と閉塞位置との間で移動させる際には、シャッタ131を処理室120から離間させた状態で上下方向に移動させる。
駆動装置133には、シャッタ131の上限位置および下限位置をそれぞれ検出する位置センサ133a,133bが取り付けられる。位置センサ133a,133bは、検出結果を制御部110に与える。本実施の形態においては、駆動装置133および後述する駆動装置153は、処理室120の外に設けられる。そのため、駆動装置133,153の駆動により塵埃が発生する場合でも、処理室120内に塵埃が直接侵入することが防止される。
受渡部140は、例えば円板形状の支持板141および複数(本例では3個)の支持ピン142を含む。支持板141は、処理室120内に水平姿勢で配置される。支持板141の中央部には、後述する昇降部150の連結部材152が通過する開口部141aが形成される。複数の支持ピン142は、開口部141aを取り囲むように支持板141の上面から上方に延びる。複数の支持ピン142の上端部に、処理対象の基板Wを載置することができる。
昇降部150は、平板形状の載置板151、棒形状の連結部材152および駆動装置153を含む。載置板151は、処理室120内において、受渡部140の支持板141の上方に水平姿勢で配置される。載置板151には、支持板141の複数の支持ピン142にそれぞれ対応する複数の貫通孔151aが形成される。
連結部材152は処理室120の開口部123および支持板141の開口部141aを通して上下に延びるように配置され、駆動装置153は処理室120の下方に配置される。連結部材152は、載置板151と駆動装置153とを連結する。連結部材152の外周面と開口部123の内周面との間には、連結部材152が上下方向に摺動可能にシール部材154が配置される。
駆動装置153は、例えばステッピングモータであり、複数の支持ピン142の上端部よりも上方の処理位置と、複数の支持ピン142の上端部よりも下方の待機位置との間で載置板151を上下方向に移動させる。載置板151が待機位置にある状態においては、複数の支持ピン142が複数の貫通孔151aにそれぞれ挿通される。駆動装置153には、載置板151の上限位置および下限位置をそれぞれ検出する位置センサ153a,153bが取り付けられる。位置センサ153a,153bは、検出結果を制御部110に与える。
投光部160は、下部開口161aおよび内部空間V2を有するハウジング161、透光板162、面状の光源部163および電源装置164を含む。本実施の形態では、透光板162は石英ガラス板である。透光板162の材料として、後述する真空紫外線を透過する他の材料が用いられてもよい。上記のように、ハウジング161は、処理室120の上部開口121を閉塞するように処理室120の上部に配置される。透光板162は、ハウジング161の下部開口161aを閉塞するようにハウジング161に取り付けられる。処理室120の内部空間V1とハウジング161の内部空間V2とは、透光板162により光学的にアクセス可能に隔てられる。
光源部163および電源装置164は、ハウジング161内に収容される。本実施の形態においては、波長約120nm以上約230nm以下の真空紫外線を出射する複数の棒形状の光源素子163aが所定の間隔で水平に配列されることにより光源部163が構成される。各光源素子163aは、例えばキセノンエキシマランプであってもよいし、他のエキシマランプまたは重水素ランプ等であってもよい。光源部163は、透光板162を通して処理室120内に略均一な光量分布を有する真空紫外線を出射する。光源部163における真空紫外線の出射面の面積は、基板Wの被処理面の面積よりも大きい。電源装置164は、光源部163に電力を供給する。
気流形成部190は、投光部160の透光板162の下方の空間を挟んで対向するように配置された噴出部191および排気部192を含む。噴出部191は、透光板162の下面に沿って不活性ガスを噴出することにより、透光板162の下面に沿った不活性ガスの層流を形成する。排気部192は、噴出部191により噴出された不活性ガスを処理室120から排出する。本実施の形態では、不活性ガスとして窒素ガスが用いられる。気流形成部190の構成の詳細については後述する。
置換部170は、配管171p,172p,173p、バルブ171v,172vおよび吸引装置173を含む。配管171p,172pは処理室120の給気口と不活性ガス供給源との間に接続される。本実施の形態では、不活性ガスは例えば窒素ガスである。配管171p,172pにはバルブ171v,172vが介挿される。なお、配管171p,172pが接続される不活性ガス供給源は、後述する図4の不活性ガス供給源193であってもよいし、他の不活性ガス供給源であってもよい。
配管171pを通して支持板141の側方から処理室120内に不活性ガスが供給される。配管172pを通して支持板141の下方から処理室120内に不活性ガスが供給される。不活性ガスの流量は、バルブ171v,172vにより調整される。本実施の形態では、不活性ガスとして窒素ガスが用いられる。
配管173pは、枝管173aと枝管173bとに分岐する。枝管173aは処理室120の排気口に接続され、枝管173bの端部は処理室120とシャッタ131との間に配置される。配管173pには、吸引装置173が介挿される。枝管173bにはバルブ173vが介挿される。吸引装置173は、例えばエジェクタである。配管173pは、排気設備に接続される。なお、配管173pが接続される排気設備は、後述する図4の排気設備194であってもよいし、他の排気設備であってもよい。
吸引装置173は、処理室120内の雰囲気を枝管173aおよび配管173pを通して排出する。また、吸引装置173は、処理室120とシャッタ131との間の雰囲気をシャッタ131の移動により発生する塵埃等とともに枝管173bおよび配管173pを通して排出する。吸引装置173により排出された気体は、排気設備により無害化される。
計測部180は、酸素濃度計181、オゾン濃度計182および照度計183を含む。酸素濃度計181、オゾン濃度計182および照度計183は、処理室120に設けられた接続ポートp1,p2,p3をそれぞれ通して制御部110に接続される。酸素濃度計181は、例えばガルバニ電池式酸素センサまたはジルコニア式酸素センサであり、処理室120内の酸素濃度を計測する。
オゾン濃度計182は、処理室120内のオゾン濃度を計測する。照度計183は、フォトダイオード等の受光素子を含み、受光素子の受光面に照射される光源部163からの真空紫外線の照度を計測する。ここで、照度とは、受光面の単位面積当たりに照射される真空紫外線の仕事率である。照度の単位は、例えば「W/m」で表される。
(2)露光装置の概略動作
露光装置100においては、透光板162を通して光源部163から基板Wに真空紫外線が照射されることにより露光処理が行われる。しかしながら、処理室120内の酸素濃度が高い場合、酸素分子が真空紫外線を吸収して酸素原子に分離するとともに、分離した酸素原子が他の酸素分子と再結合することによりオゾンが発生する。この場合、基板Wに到達する真空紫外線が減衰する。真空紫外線の減衰は、約230nmよりも長い波長の紫外線の減衰に比べて大きい。
そこで、露光処理においては、処理室120内の雰囲気が置換部170により不活性ガスに置換される。これにより、処理室120内の酸素濃度が低減する。酸素濃度計181により計測される酸素濃度が予め定められた濃度まで低減した場合に、光源部163から基板Wに真空紫外線が照射される。ここで、予め定められた濃度は、光源部163により出射される真空紫外線によってはオゾンが発生しない酸素濃度(例えば1%)であることが好ましい。
基板Wに照射される真空紫外線の露光量が予め定められた設定露光量に到達した場合、真空紫外線の照射が停止され、露光処理が終了する。ここで、露光量とは、露光処理時に基板Wの被処理面の単位面積当たりに照射される真空紫外線のエネルギーである。露光量の単位は、例えば「J/m」で表される。したがって、真空紫外線の露光量は、照度計183により計測される真空紫外線の照度の積算により取得される。
上記の露光処理において、長時間にわたって透光板162に真空紫外線が照射されると、透光板162の温度が上昇する。この場合、透光板162を透過して基板Wに照射される真空紫外線の照度が低下する。これを防止するために、露光装置100には、透光板162の温度の上昇を抑制する気流形成部190が設けられる。以下、気流形成部190の構成を説明する。
図2は、図1の露光装置100の内部を載置板151の下方の位置から見た場合の模式的底面図である。図3は、図2の露光装置100のA−A線断面図である。図4は、図2の露光装置100のB−B線断面図である。図2〜図4においては、露光装置100の内部構成の理解を容易にするため、一部の構成要素の図示を省略している。図2に示すように、透光板162は略矩形状を有する。透光板162の互いに平行な一組の側辺をそれぞれ側辺162a,162bと呼ぶ。
図2〜図4に示すように、気流形成部190の噴出部191は、透光板162の側辺162aの下方でかつ外方において水平に設けられる。同様に、図2および図4に示すように、気流形成部190の排気部192は、透光板162の側辺162bの下方でかつ外方において水平に設けられる。本実施の形態では、噴出部191は透光板162の側辺162aに平行に延び、排気部192は透光板162の側辺162bに平行に延びる。これにより、噴出部191と排気部192とが、透光板162の下方の空間を挟んで対向する。
図5は、図2〜図4の噴出部191の構成を示す斜視図である。図6(a),(b)は、それぞれ図5の噴出管191aおよび噴出部191の構成を示す側面図である。図7(a)〜(d)は、図6(b)の噴出部191のC−C線断面図である。図5に示すように、噴出部191は、噴出管191a、複数(本例では3個)の供給管191bおよび保持部材191cを含む。
図5および図6(a)に示すように、噴出管191aは、一方向に延びる円筒形状を有する。噴出管191aの両端は閉塞されている。また、噴出管191aの外周面には、噴出管191aの軸方向に平行に所定の間隔で並ぶ複数の噴出孔191hが形成される。複数の噴出孔191hを通して噴出管191aの内部と外部とが連通する。
図6(b)に示すように、複数の供給管191bは、噴出管191aと不活性ガス供給源193との間に接続される。具体的には、複数の供給管191bの一端が、所定の間隔で並ぶように、保持部材191cを貫通して噴出管191aの外周面に取り付けられる。噴出管191aの内部と各供給管191bの内部とは連通する。複数の供給管191bの他端が、不活性ガス供給源193に取り付けられる。各供給管191bには、バルブ191vが介挿される。
図5および図6(b)に示すように、保持部材191cは、一方向に延びる断面略多角形状を有する筒部材である。保持部材191cには、一方向に延びるスリット191sが形成される。保持部材191cの両端は開放されている。保持部材191c内に噴出管191aが保持される。保持部材191cは、スリット191sが処理室120の内方を向くように、図1の処理室120内に取り付けられる。スリット191sを通して保持部材191cの内部と外部とが連通する。
本実施の形態では、保持部材191cのスリット191sを通して不活性ガスが透光板162の下面に沿って噴出される。そのため、噴出管191aは、複数の噴出孔191hがいずれの方向を向いた状態で保持部材191cにより保持されてもよい。図7(a)の例では、複数の噴出孔191hが水平を向く状態で配置される。図7(b)の例では、複数の噴出孔191hが斜め上45度を向く状態で配置される。図7(c)の例では、複数の噴出孔191hが斜め上25度を向く状態で配置される。図7(d)の例では、複数の噴出孔191hが斜め下10度を向く状態で配置される。
本実施の形態では、図4の排気部192は、排気管192a、複数(本例では3個)の回収管192bおよび保持部材192cを含む。排気管192aおよび保持部材192cは、噴出管191aおよび保持部材191cとそれぞれ同様の構成を有する。したがって、排気管192aには、噴出孔191hと同様の図示しない複数の排気孔が形成される。保持部材192cには、スリット191sと同様のスリット192sが形成される。各回収管192bは、不活性ガス供給源193ではなく排気設備194に接続される点を除き、各供給管191bと同様の構成を有する。
なお、排気部192は、噴出部191と異なる構成を有していてもよい。例えば、排気口としてスリットを有する単一の部材が用いられてもよく、または排気口として複数の排気孔を有する単一の部材が用いられてもよい。
不活性ガス供給源193から供給される不活性ガスは、複数の供給管191bを通して噴出管191a内に導かれる。さらに、不活性ガスは、噴出管191aの複数の噴出孔191h(図3)および保持部材191cのスリット191sを通して噴出される。これにより、不活性ガスは、図4に矢印で示すように、透光板162と基板Wとの間で透光板162の下面に沿って排気部192の方向に導かれる。それにより、透光板162の下面に沿った不活性ガスの流れが形成される。不活性ガスの流れは、透光板162の下面に全体に接する断面帯状を有する層流となる。
透光板162の下方を通過した不活性ガスは、保持部材192cのスリット192sおよび排気部192の複数の図示しない排気孔を通して排気管192a内に流入される。その後、不活性ガスは、複数の回収管192bを通して排気設備194に回収される。この場合、透光板162からの熱を含む不活性ガスが処理室120の外部に排出されるので、透光板162の温度上昇が効率的に防止される。
(3)制御部
図8は、図1の制御部110の構成を示す機能ブロック図である。図8に示すように、制御部110は、閉塞制御部1、昇降制御部2、排気制御部3、給気制御部4、濃度取得部5、濃度比較部6、気流制御部7、照度取得部8、露光量算出部9、露光量比較部10および投光制御部11を含む。
制御部110は、例えばCPU(中央演算処理装置)およびメモリにより構成される。制御部110のメモリには、制御プログラムが予め記憶されている。制御部110のCPUがメモリに記憶された制御プログラムを実行することにより、制御部110の各部の機能が実現される。
閉塞制御部1は、図1の位置センサ133a,133bの検出結果に基づいて、シャッタ131が閉塞位置と開放位置との間で移動するように駆動装置133を制御する。昇降制御部2は、図1の位置センサ153a,153bの検出結果に基づいて、載置板151が待機位置と処理位置との間で移動するように駆動装置153を制御する。
排気制御部3は、図1の処理室120内の雰囲気および処理室120とシャッタ131との間の雰囲気を排気するように吸引装置173およびバルブ173vを制御する。給気制御部4は、処理室120内に不活性ガスを供給するように図1のバルブ171v,172vを制御する。
濃度取得部5は、図1の酸素濃度計181により計測された酸素濃度の値を取得する。濃度比較部6は、濃度取得部5により計測された酸素濃度と、予め定められた濃度とを比較する。気流制御部7は、投光制御部11により光源部163から基板Wへ真空紫外線が照射される期間に、図4の噴出部191から不活性ガスが噴出されかつ排気部192により不活性ガスが排出されるように気流形成部190を制御する。
照度取得部8は、図1の照度計183により計測された真空紫外線の照度の値を取得する。露光量算出部9は、照度取得部8により取得された真空紫外線の照度と、図1の光源部163から基板Wへの真空紫外線の照射時間とに基づいて基板Wに照射される真空紫外線の露光量を算出する。露光量比較部10は、露光量算出部9により算出された露光量と予め定められた設定露光量とを比較する。
投光制御部11は、濃度比較部6による比較結果に基づいて光源部163が真空紫外線を出射するように図1の電源装置164から光源部163への電力の供給を制御する。また、投光制御部11は、電源装置164から光源部163への電力の供給時間を光源部163から基板Wへの真空紫外線の照射時間として露光量算出部9に与える。さらに、投光制御部11は、露光量比較部10による比較結果に基づいて光源部163が真空紫外線の出射を停止するように電源装置164を制御する。
(4)露光処理
図9〜図12は、露光装置100の動作を説明するための模式図である。図9〜図12においては、処理室120内およびハウジング161内の構成の理解を容易にするために、一部の構成要素の図示が省略されるとともに、処理室120およびハウジング161の輪郭が一点鎖線で示される。図13および図14は、図8の制御部110により行われる露光処理の一例を示すフローチャートである。以下、図9〜図12を参照しながら制御部110による露光処理を説明する。
図9に示すように、露光処理の初期状態においては、シャッタ131が閉塞位置にあり、載置板151が待機位置にある。また、処理室120内の酸素濃度は、酸素濃度計181により常時または定期的に計測され、濃度取得部5により取得されている。この時点においては、酸素濃度計181により計測される処理室120内の酸素濃度は大気中の酸素濃度に等しい。
まず、閉塞制御部1は、図10に示すように、シャッタ131を開放位置に移動させる(ステップS1)。これにより、搬送開口122を通して処理対象の基板Wを複数の支持ピン142の上端部に載置することができる。本例では、後述する図15の搬送装置220により基板Wが複数の支持ピン142の上端部に載置される。
次に、昇降制御部2は、基板Wが複数の支持ピン142の上端部に載置されたか否かを判定する(ステップS2)。基板Wが載置されていない場合、昇降制御部2は、基板Wが複数の支持ピン142の上端部に載置されるまで待機する。基板Wが載置された場合、昇降制御部2は、図11に示すように、シャッタ131を閉塞位置に移動させる(ステップS3)。
続いて、排気制御部3は、図1の吸引装置173により処理室120内の雰囲気を排出させる(ステップS4)。また、給気制御部4は、図1の配管171p,172pを通して処理室120内に不活性ガスを供給させる(ステップS5)。ステップS4,S5の処理は、いずれが先に開始されてもよいし、同時に開始されてもよい。その後、昇降制御部2は、図12に示すように、載置板151を処理位置に移動させる(ステップS6)。これにより、基板Wが複数の支持ピン142から載置板151に受け渡され、透光板162に近接される。
次に、濃度比較部6は、処理室120内の酸素濃度が所定濃度まで低下したか否かを判定する(ステップS7)。酸素濃度が所定濃度まで低下していない場合、濃度比較部6は、酸素濃度が所定濃度まで低下するまで待機する。酸素濃度が所定濃度まで低下した場合、投光制御部11は、光源部163により真空紫外線を出射させる(ステップS8)。これにより、光源部163から透光板162を通して真空紫外線が基板Wに照射され、被処理面に形成されたDSA膜が露光される。
また、気流制御部7は、噴出部191により不活性ガスを噴出させるとともに、排気部192により不活性ガスを排出させる(ステップS9)。さらに、照度取得部8は、照度計183に真空紫外線の照度の計測を開始させ、計測された照度を照度計183から取得する(ステップS10)。ステップS8〜S10の処理は、略同時に開始される。露光量算出部9は、照度取得部8により取得される真空紫外線の照度を積算することにより基板Wに照射される真空紫外線の露光量を算出する(ステップS11)。
続いて、露光量比較部10は、露光量算出部9により算出された露光量が設定露光量に到達したか否かを判定する(ステップS12)。露光量が設定露光量に到達していない場合、露光量比較部10は、露光量が設定露光量に到達するまで待機する。
露光量が設定露光量に到達した場合、投光制御部11は、光源部163からの真空紫外線の出射を停止させる(ステップS13)。また、気流制御部7は、噴出部191による不活性ガスの噴出および排気部192による不活性ガスの排出を停止させる(ステップS14)。さらに、照度取得部8は、照度計183による照度の計測を停止させる(ステップS15)。ステップS13〜S15の処理は、略同時に開始される。
次に、昇降制御部2は、図11に示すように、載置板151を待機位置に下降させる(ステップS16)。これにより、基板Wが載置板151から複数の支持ピン142に受け渡される。続いて、排気制御部3は、吸引装置173による処理室120内の雰囲気の排出を停止させる(ステップS17)。また、給気制御部4は、配管171p,172pからの処理室120内への不活性ガスの供給を停止させる(ステップS18)。ステップS17〜S22の処理は、いずれが先に開始されてもよいし、同時に開始されてもよい。
その後、閉塞制御部1は、図10に示すように、シャッタ131を開放位置に移動させる(ステップS19)。これにより、搬送開口122を通して露光後の基板Wを複数の支持ピン142上から処理室120の外部へ搬出することができる。本例では、後述する図15の搬送装置220により基板Wが複数の支持ピン142上から処理室120の外部へ搬出される。
次に、閉塞制御部1は、基板Wが複数の支持ピン142上から搬出されたか否かを判定する(ステップS20)。基板Wが搬出されていない場合、閉塞制御部1は、基板Wが複数の支持ピン142上から搬出されるまで待機する。基板Wが搬出された場合、閉塞制御部1は、図9に示すように、シャッタ131を閉塞位置に移動させ(ステップS21)、露光処理を終了する。上記の動作が繰り返されることにより、複数の基板Wに露光処理を順次行うことができる。
上記の露光処理においては、噴出部191による不活性ガスの噴出および排気部192による不活性ガスの排出は、光源部163から基板Wへの真空紫外線の照射と同一の期間に行われるが、本発明はこれに限定されない。不活性ガスの噴出および不活性ガスの排出は、基板Wへの真空紫外線の照射開始よりも先に行われてもよいし、後に行われてもよい。また、不活性ガスの噴出の停止および不活性ガスの排出の停止は、基板Wへの真空紫外線の照射の停止よりも先に行われてもよいし、後に行われてもよい。
あるいは、噴出部191による不活性ガスの噴出および排気部192による不活性ガスの排出は、シャッタ131が閉塞位置にあるときに常時行われてもよい。したがって、ステップS9の処理は、ステップS4またはステップS5の処理と略同時に行われてもよい。また、ステップS14の処理は、ステップS17またはステップS18の処理と略同時に行われてもよい。
(5)基板処理装置
図15は、図1の露光装置100を備えた基板処理装置の全体構成を示す模式的ブロック図である。以下に説明する基板処理装置200においては、ブロック共重合体の誘導自己組織化(DSA)を利用した処理が行われる。具体的には、基板Wの被処理面上に誘導自己組織化材料を含む処理液が塗布される。その後、誘導自己組織化材料に生じるミクロ相分離により基板Wの被処理面上に2種類の重合体のパターンが形成される。2種類の重合体のうち一方のパターンが溶剤により除去される。
誘導自己組織化材料を含む処理液をDSA液と呼ぶ。また、ミクロ相分離により基板Wの被処理面上に形成される2種類の重合体のパターンのうち一方を除去する処理を現像処理と呼び、現像処理に用いられる溶剤を現像液と呼ぶ。
図15に示すように、基板処理装置200は、露光装置100に加えて、制御装置210、搬送装置220、熱処理装置230、塗布装置240および現像装置250を備える。制御装置210は、例えばCPUおよびメモリ、またはマイクロコンピュータを含み、搬送装置220、熱処理装置230、塗布装置240および現像装置250の動作を制御する。また、制御装置210は、図1の露光装置100の閉塞部130、昇降部150、投光部160、置換部170および気流形成部190の動作を制御するための指令を制御部110に与える。
搬送装置220は、処理対象の基板Wを保持しつつその基板Wを露光装置100、熱処理装置230、塗布装置240および現像装置250の間で搬送する。熱処理装置230は、塗布装置240による塗布処理および現像装置250による現像処理の前後に基板Wの熱処理を行う。
塗布装置240は、基板Wの被処理面にDSA液を供給することにより、膜の塗布処理を行う。本実施の形態では、DSA液として、2種類の重合体から構成されるブロック共重合体が用いられる。2種類の重合体の組み合わせとして、例えば、ポリスチレン−ポリメチルメタクリレート(PS−PMMA)、ポリスチレン−ポリジメチルシロキサン(PS−PDMS)、ポリスチレン−ポリフェロセニルジメチルシラン(PS−PFS)、ポリスチレン−ポリエチレンオキシド(PS−PEO)、ポリスチレン−ポリビニルピリジン(PS−PVP)、ポリスチレン−ポリヒドロキシスチレン(PS−PHOST)、およびポリメチルメタクリレート−ポリメタクリレートポリヘドラルオリゴメリックシルセスキオキサン(PMMA−PMAPOSS)等が挙げられる。
現像装置250は、基板Wの被処理面に現像液を供給することにより、膜の現像処理を行う。現像液の溶媒として、例えば、トルエン、ヘプタン、アセトン、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート(PGMEA)、プロピレングリコールモノメチルエーテル(PGME)、シクロヘキサノン、酢酸、テトラヒドロフラン、イソプロピルアルコール(IPA)または水酸化テトラメチルアンモニウム(TMAH)等が挙げられる。
図16は、図15の基板処理装置200による基板Wの処理の一例を示す模式図である。図16では、処理が行われるごとに変化する基板Wの状態が断面図で示される。本例では、基板Wが基板処理装置200に搬入される前の初期状態として、図16(a)に示すように、基板Wの被処理面を覆うように下地層L1が形成され、下地層L1上に例えばフォトレジストからなるガイドパターンL2が形成されている。以下、図15および図16を用いて基板処理装置200の動作を説明する。
搬送装置220は、処理対象の基板Wを、熱処理装置230および塗布装置240に順に搬送する。この場合、熱処理装置230において、基板Wの温度がDSA膜の形成に適した温度に調整される。また、塗布装置240において、基板Wの被処理面にDSA液が供給され、塗布処理が行われる。それにより、図16(b)に示すように、ガイドパターンL2が形成されていない下地層L1上の領域に、2種類の重合体から構成されるDSA膜L3が形成される。
次に、搬送装置220は、DSA膜L3が形成された基板Wを、熱処理装置230および露光装置100に順に搬送する。この場合、熱処理装置230において、基板Wの加熱処理が行われることにより、DSA膜L3にミクロ相分離が生じる。これにより、図16(c)に示すように、一方の重合体からなるパターンQ1および他方の重合体からなるパターンQ2が形成される。本例では、ガイドパターンL2に沿うように、線状のパターンQ1および線状のパターンQ2が指向的に形成される。
その後、熱処理装置230において、基板Wが冷却される。また、露光装置100において、ミクロ相分離後のDSA膜L3の全体にDSA膜L3を改質させるための真空紫外線が照射され、露光処理が行われる。これにより、一方の重合体と他方の重合体との間の結合が切断され、パターンQ1とパターンQ2とが分離される。
続いて、搬送装置220は、露光装置100による露光処理後の基板Wを、熱処理装置230および現像装置250に順に搬送する。この場合、熱処理装置230において、基板Wが冷却される。また、現像装置250において、基板W上のDSA膜L3に現像液が供給され、現像処理が行われる。これにより、図16(d)に示すように、パターンQ1が除去され、最終的に、基板W上にパターンQ2が残存する。最後に、搬送装置220は、現像処理後の基板Wを現像装置250から回収する。
(6)効果
本発明に係る露光装置100においては、処理室120の上部開口121に取り付けられた透光板162を通して、光源部163により処理室120内に収容された基板Wに真空紫外線が照射される。また、噴出部191および排気部192により透光板162の一面に沿った不活性ガスの流れが層流として形成される。
この構成によれば、長時間にわたって真空紫外線が透光板162に照射される場合でも、透光板162に発生する熱が不活性ガスの流れにより放散される。また、不活性ガスは、基板Wに照射される真空紫外線をほとんど吸収しない。そのため、基板Wの露光効率を低下させることなく透光板162の温度が上昇することを防止することができる。これにより、透光板162を透過して基板Wに照射される真空紫外線の照度が低下することを防止することができる。
また、処理室120の内部空間V1に接する透光板162の下面の温度上昇が防止されるので、処理室120内で昇華物が生成されることが防止される。それにより、昇華物の付着による透光板162の透過率の低下が防止される。その結果、露光処理の精度および効率を維持することができる。また、昇華物による処理室120内の汚染を防止することができる。
(7)他の実施の形態
(a)上記実施の形態において、噴出管191aに一方向に沿って並ぶ複数の噴出孔191hが形成されるが、本発明はこれに限定されない。図17は、他の実施の形態における噴出管191aの構成を示す側面図である。図17に示すように、他の実施の形態においては、図6(a)の複数の噴出孔191hに代えて、一方向に沿って延びるスリット191tが噴出管191aに形成される。この場合においても、スリット191tを通して噴出管191aの内部と外部とが連通する。これにより、スリット191tから断面帯状の不活性ガスを噴出することができる。
(b)上記実施の形態において、露光装置100は1つの噴出部191および1つの排気部192を含むが、本発明はこれに限定されない。露光装置100は複数の噴出部191を含んでもよい。また、露光装置100は複数の排気部192を含んでもよい。
図18は、噴出部および排気部の配置の他の例を示す模式的底面図である。図18の例では、第1の噴出部191Aが透光板162の側辺162aの下方でかつ外方において水平に設けられ、第2の噴出部191Bが透光板162の側辺162bの下方でかつ外方において水平に設けられる。排気部192は、透光板162の側辺162a,162bに直交する一対の側辺162c,162dのうち一方の側辺162cの下方かつ外方において水平に設けられる。
この配置によれば、第1の噴出部191Aにより、透光板162の下面に沿って側辺162aから側辺162bに向かう方向に不活性ガスが噴出される。また、第2の噴出部191Bにより、透光板162の下面に沿って側辺162bから側辺162aに向かう方向に不活性ガスが噴出される。噴出された不活性ガスは、排気部192に近づくように曲がりつつ進行し、排気部192に到達する。それにより、第1および第2の噴出部191A,191Bにより噴出された不活性ガスにより透光板162の下面に沿った層流が形成される。
図19は、噴出部および排気部の配置のさらに他の例を示す模式的底面図である。図19の例が図18の例と異なるのは、第1の排気部192Aが透光板162の一方の側辺162cの下方かつ外方において水平に設けられ、かつ第2の排気部192Bが透光板162の他方の側辺162dの下方かつ外方において水平に設けられる点である。
この配置によれば、第1の噴出部191Aにより噴出された不活性ガスは、第1および第2の排気部192A,192Bに近づくように曲がりつつ進行し、第1および第2の排気部192A,192Bに到達する。同様に、第2の噴出部191Bにより噴出された不活性ガスは、第1および第2の排気部192A,192Bに近づくように曲がりつつ進行し、第1および第2の排気部192A,192Bに到達する。それにより、第1および第2の噴出部191A,191Bにより噴出された不活性ガスにより透光板162の下面に沿った層流が形成される。
図18および図19の例では、透光板162が大型である場合でも、透光板162の全体から放熱し、透光板162の温度の上昇を抑制することができる。したがって、より大きい寸法を有する基板Wに照射される真空紫外線の照度が低下することを防止することができる。
(c)上記実施の形態において、排気部192は透光板162の下方の空間を挟んで噴出部191と対向する位置に配置されるが、本発明はこれに限定されない。排気部192は、他の位置に配置されてもよい。また、気流形成部190は排気部192を含むが、本発明はこれに限定されない。噴出部191により噴出された不活性ガスが枝管173a、配管173pおよび吸引装置173を通して処理室120から排出されるため、気流形成部190は排気部192を含まなくてもよい。
(d)上記実施の形態において、処理液としてDSA液が用いられるが、本発明はこれに限定されない。DSA液とは異なる他の処理液が用いられてもよい。
(e)上記実施の形態において、真空紫外線の出射面は基板Wの被処理面よりも大きく、基板Wの全面露光が行われるが、本発明はこれに限定されない。真空紫外線の出射面は基板Wの被処理面よりも小さくてもよいし、面状の断面を有さずに線状の断面を有する真空紫外線が出射されてもよい。この場合、真空紫外線の出射面と基板Wの被処理面とが相対的に移動されることにより基板Wの被処理面の全体に真空紫外線が照射される。
(f)上記実施の形態において、露光処理時に処理室120内に不活性ガスが供給されるが、本発明はこれに限定されない。露光処理時に処理室120内の酸素濃度が十分に低減可能である場合には、処理室120内に不活性ガスが供給されなくてもよい。
(8)請求項の各構成要素と実施の形態の各部との対応関係
以下、請求項の各構成要素と実施の形態の各構成要素との対応の例について説明するが、本発明は下記の例に限定されない。
上記実施の形態においては、上部開口121が開口の例であり、基板Wが基板の例であり、処理室120が処理室の例であり、透光板162が窓部材の例であり、光源部163が光源部の例であり、気流形成部190が気流形成部の例である。露光装置100が露光装置の例であり、内部空間V1が内部空間の例であり、噴出部191が噴出部の例であり、排気部192が排気部の例であり、噴出管191aが噴出管の例であり、噴出孔191hまたはスリット191tが噴出口の例である。
保持部材191cが保持部材の例であり、スリット191s,191tがそれぞれ第1および第2のスリットの例であり、噴出孔191hが噴出孔の例であり、第1および第2の噴出部191A,191Bがそれぞれ第1および第2の噴出部の例である。塗布装置240が塗布処理部の例であり、熱処理装置230が熱処理部の例であり、現像装置250が現像処理部の例であり、基板処理装置200が基板処理装置の例である。
請求項の各構成要素として、請求項に記載されている構成または機能を有する他の種々の構成要素を用いることもできる。
(9)参考形態
(9−1)第1の参考形態に係る露光装置は、開口を有し、基板を収容する処理室と、処理室の開口に取り付けられた透光性の窓部材と、窓部材を通して処理室内の基板に真空紫外線を照射する光源部と、窓部材の一面に沿った不活性ガスの流れを形成する気流形成部とを備える。
この露光装置においては、処理室の開口に取り付けられた透光性の窓部材を通して、光源部により処理室内に収容された基板に真空紫外線が照射される。また、気流形成部により窓部材の一面に沿った不活性ガスの流れが形成される。
この構成によれば、長時間にわたって真空紫外線が窓部材に照射される場合でも、窓部材に発生する熱が不活性ガスの流れにより放散される。また、不活性ガスは、基板に照射される真空紫外線をほとんど吸収しない。そのため、基板の露光効率を低下させることなく窓部材の温度が上昇することを防止することができる。これにより、窓部材を透過して基板に照射される真空紫外線の照度が低下することを防止することができる。また、窓部材の温度上昇による昇華物の生成が防止される。その結果、露光処理の精度および効率を維持することができる。
(9−2)窓部材の一面は、処理室の内部空間に面し、気流形成部は、処理室内において窓部材の一面に沿った不活性ガスの流れを形成してもよい。この場合、処理室の内部空間に接する窓部材の面の温度上昇が防止されるので、処理室内で昇華物が生成されることが防止される。それにより、昇華物の付着による窓部材の透過率の低下が防止されるとともに、処理室内の汚染が防止される。
(9−3)気流形成部は、処理室内に窓部材の一面に沿うように不活性ガスを噴出する噴出部と、処理室内の不活性ガスを排出する排気部とを含んでもよい。この場合、噴出部から噴出される不活性ガスが排気部により排出されることにより、処理室内において不活性ガスの流れをより容易に形成することができる。また、窓部材からの熱を含む不活性ガスが処理室の外部に排出されるので、窓部材の温度上昇が効率的に防止される。
(9−4)噴出部は、窓部材の一面に平行に延びかつ不活性ガスを噴出する噴出口を有する噴出管を含んでもよい。この場合、窓部材の一面の全体に沿った不活性ガスの流れを容易に形成することができる。
(9−5)噴出部は、噴出管の外周を囲むように設けられる保持部材をさらに含み、保持部材は、窓部材の一面に平行に延びる第1のスリットを有し、噴出管の噴出口から噴出される不活性ガスが保持部材の第1のスリットを通して窓部材の一面に沿って噴出されてもよい。この場合、窓部材の一面に平行に延びる噴出管を不活性ガスの流れを妨げることなく容易に保持することができる。
(9−6)噴出管は、噴出口として窓部材の一面に平行に並びかつ不活性ガスを噴出する複数の噴出孔を有してもよい。この場合、噴出管は、複数の噴出孔から窓部材の一面に平行に延びる断面帯状の不活性ガスを噴出することができる。
(9−7)噴出管は、噴出口として窓部材の一面に平行に延びかつ不活性ガスを噴出する第2のスリットを有してもよい。この場合、噴出管は、窓部材の一面に平行に延びる断面帯状の不活性ガスを噴出することができる。
(9−8)噴出部と排気部とは、窓部材の一面に接する空間を挟んで互いに対向するように配置されてもよい。この場合、噴出部から噴出される不活性ガスが窓部材の一面に沿って窓部材の全体を通過した後、排気部により排出される。これにより、窓部材の一面の全体に沿った不活性ガスの流れを容易にかつ効率よく形成することができる。
(9−9)噴出部は、窓部材の一面に接する空間を挟んで互いに対向するように配置される第1および第2の噴出部を含み、排気部は、第1および第2の噴出部に重ならないように配置されてもよい。この構成によれば、窓部材が大型である場合でも、互いに対抗する第1および第2の噴出部により窓部材の一面の全体に沿った不活性ガスの流れを形成することができる。そのため、より大きい寸法を有する基板の露光処理の精度および効率を容易に維持することができる。
(9−10)気流形成部は、窓部材の一面に沿った不活性ガスの層流を形成してもよい。この場合、窓部材の一面に沿った不活性ガスの層流により窓部材に発生する熱を放散することができる。
(9−11)光源部は、面状の断面を有する真空紫外線を出射するように構成されてもよい。この場合、窓部材を通して広範囲に真空紫外線が出射される。そのため、基板の露光処理を短時間で終了することができる。また、窓部材の全体から発生する熱が不活性ガスの流れにより放散されるので、窓部材の広範囲に真空紫外線が照射される場合でも、窓部材の温度が上昇することが防止される。これにより、露光処理の精度を維持しつつ効率を向上させることができる。
(9−12)光源部による真空紫外線の出射面積は、基板の面積よりも大きくてもよい。この場合、基板の全面露光を行うことができるので、基板の露光をより短時間で終了することができる。これにより、露光処理の効率をより向上させることができる。
(9−13)第2の参考形態に係る基板処理装置は、基板に処理液を塗布することにより基板に膜を形成する塗布処理部と、塗布処理部により膜が形成された基板を熱処理する熱処理部と、熱処理部により熱処理された基板を露光する第1の参考形態に係る露光装置と、露光装置により露光された基板に溶剤を供給することにより基板の膜を現像する現像処理部とを備える。
この基板処理装置においては、塗布処理部により基板に処理液が塗布されることにより基板に膜が形成される。塗布処理部により膜が形成された基板が熱処理部により熱処理される。熱処理部により熱処理された基板が上記の露光装置により露光される。露光装置により露光された基板に現像処理部により溶剤が供給されることにより基板の膜が現像される。
露光装置においては、窓部材に発生する熱が不活性ガスの流れにより放散される。そのため、基板の露光効率を低下させることなく窓部材の温度が上昇することを防止することができる。これにより、窓部材を透過して基板に照射される真空紫外線の照度が低下することを防止することができる。また、窓部材の温度上昇による昇華物の生成が防止される。その結果、露光処理の精度および効率を維持することができる。
(9−14)処理液は、誘導自己組織化材料を含んでもよい。この場合、誘導自己組織化材料を含む処理液が塗布された基板が熱処理されることにより、基板の一面上でミクロ相分離が生じる。また、ミクロ相分離により2種類の重合体のパターンが形成された基板が露光および現像される。これにより、2種類の重合体のうちの一方が除去され、微細化されたパターンを形成することができる。
(9−15)第3の参考形態に係る露光方法は、処理室の開口に取り付けられた透光性の窓部材を通して、光源部により処理室内に収容された基板に真空紫外線を照射するステップと、気流形成部により窓部材の一面に沿った不活性ガスの流れを形成するステップとを含む。
この露光方法によれば、窓部材に発生する熱が不活性ガスの流れにより放散される。そのため、基板の露光効率を低下させることなく窓部材の温度が上昇することを防止することができる。これにより、窓部材を透過して基板に照射される真空紫外線の照度が低下することを防止することができる。また、窓部材の温度上昇による昇華物の生成が防止される。その結果、露光処理の精度および効率を維持することができる。
(9−16)第4の参考形態に係る基板処理方法は、塗布処理部により基板の被処理面に処理液を塗布することにより基板に膜を形成するステップと、塗布処理部により膜が形成された基板を熱処理部により熱処理するステップと、熱処理部により熱処理された基板を露光装置により露光する第3の参考形態に係る露光方法と、露光装置により露光された基板の被処理面に現像処理部により溶剤を供給することにより基板の膜を現像するステップとを含む。
この基板処理方法によれば、膜の形成後でかつ現像前の基板が真空紫外線により露光される。露光方法においては、窓部材に発生する熱が不活性ガスの流れにより放散される。そのため、基板の露光効率を低下させることなく窓部材の温度が上昇することを防止することができる。これにより、窓部材を透過して基板に照射される真空紫外線の照度が低下することを防止することができる。また、窓部材の温度上昇による昇華物の生成が防止される。その結果、露光処理の精度および効率を維持することができる。
1…閉塞制御部,2…昇降制御部,3…排気制御部,4…給気制御部,5…濃度取得部,6…濃度比較部,7…気流制御部,8…照度取得部,9…露光量算出部,10…露光量比較部,11…投光制御部,100…露光装置,110…制御部,120…処理室,121…上部開口,122…搬送開口,123,141a…開口部,130…閉塞部,131…シャッタ,131a,154…シール部材,132,152…連結部材,133,153…駆動装置,133a,133b,153a,153b…位置センサ,140…受渡部,141…支持板,142…支持ピン,150…昇降部,151…載置板,151a…貫通孔,160…投光部,161…ハウジング,161a…下部開口,162…透光板,162a〜162d…側辺,163…光源部,163a…光源素子,164…電源装置,170…置換部,171p〜173p…配管,171v〜173v,191v…バルブ,173…吸引装置,173a,173b…枝管,180…計測部,181…酸素濃度計,182…オゾン濃度計,183…照度計,190…気流形成部,191,191A,191B…噴出部,191a…噴出管,191b…供給管,191c,192c…保持部材,191h…噴出孔,191s,191t,192s…スリット,192,192A,192B…排気部,192a…排気管,192b…回収管,193…不活性ガス供給源,194…排気設備,200…基板処理装置,210…制御装置,220…搬送装置,230…熱処理装置,240…塗布装置,250…現像装置,L1…下地層,L2…ガイドパターン,L3…DSA膜,p1〜p3…接続ポート,Q1,Q2…パターン,V1,V2…内部空間,W…基板

Claims (15)

  1. 開口を有し、基板を収容する処理室と、
    前記処理室の前記開口に取り付けられた透光性の窓部材と、
    前記処理室の上方に配置され、前記窓部材を通して下方の前記処理室内の基板に真空紫外線を照射する光源部と
    記処理室内において、基板の搬入または基板の搬出の際に基板が第1の位置にあり、前記光源部による基板への真空紫外線の照射の際に基板が前記第1の位置よりも上方の第2の位置にあるように基板を前記第1の位置と前記第2の位置とで昇降させる昇降部と
    上方に移動した基板と前記窓部材とにより形成された空間に、前記窓部材の一面に沿った不活性ガスの流れを形成する気流形成部とを備え、
    前記気流形成部は、不活性ガスを前記窓部材の一面に平行な方向に噴出する噴出口が形成された噴出管を有する噴出部を含み、
    前記噴出口は、前記窓部材の一面に平行に延びるように連続的にまたは断続的に形成された、露光装置。
  2. 前記窓部材の前記一面は、前記処理室の内部空間に面し、
    前記気流形成部は、前記処理室内において前記窓部材の前記一面に沿った不活性ガスの流れを形成する、請求項1記載の露光装置。
  3. 前記噴出部は、前記処理室内に前記窓部材の前記一面に沿うように不活性ガスを噴出し、
    前記気流形成部は、前記処理室内の不活性ガスを排出する排気部をさらに含む、請求項2記載の露光装置。
  4. 前記噴出部は、前記噴出管の外周を囲むように設けられる保持部材をさらに含み、
    前記保持部材は、前記窓部材の一面に平行に延びる第1のスリットを有し、前記噴出管の前記噴出口から噴出される不活性ガスが前記保持部材の前記第1のスリットを通して前記窓部材の前記一面に沿って噴出される、請求項3記載の露光装置。
  5. 前記噴出管は、前記噴出口として前記窓部材の前記一面に平行に並びかつ不活性ガスを噴出する複数の噴出孔を有する、請求項3または4記載の露光装置。
  6. 前記噴出管は、前記噴出口として前記窓部材の前記一面に平行に延びかつ不活性ガスを噴出する第2のスリットを有する、請求項3または4記載の露光装置。
  7. 前記噴出部と前記排気部とは、前記窓部材の前記一面に接する空間を挟んで互いに対向するように配置される、請求項3〜6のいずれか一項に記載の露光装置。
  8. 前記噴出部は、前記窓部材の前記一面に接する空間を挟んで互いに対向するように配置される第1および第2の噴出部を含み、
    前記排気部は、前記第1および第2の噴出部に重ならないように配置される、請求項3〜6のいずれか一項に記載の露光装置。
  9. 前記気流形成部は、前記窓部材の一面に沿った不活性ガスの層流を形成する、請求項1〜8のいずれか一項に記載の露光装置。
  10. 前記光源部は、面状の断面を有する真空紫外線を出射するように構成される、請求項1〜9のいずれか一項に記載の露光装置。
  11. 前記光源部による真空紫外線の出射面積は、基板の面積よりも大きい、請求項10記載の露光装置。
  12. 基板に処理液を塗布することにより基板に膜を形成する塗布処理部と、
    前記塗布処理部により膜が形成された基板を熱処理する熱処理部と、
    前記熱処理部により熱処理された基板を露光する請求項1〜11のいずれか一項に記載の露光装置と、
    前記露光装置により露光された基板に溶剤を供給することにより基板の膜を現像する現像処理部とを備える、基板処理装置。
  13. 処理液は、誘導自己組織化材料を含む、請求項12記載の基板処理装置。
  14. 処理室内へ基板を搬入し、第1の位置に載置するステップと、
    基板を前記第1の位置から上方の第2の位置に移動させるステップと、
    前記処理室の開口に取り付けられた透光性の窓部材を通して、前記処理室の上方に配置された光源部により下方の前記処理室内の前記第2の位置に載置された基板に真空紫外線を照射するステップと、
    前記窓部材の一面に平行に延びるように気流形成部の噴出部の噴出管に連続的にまたは断続的に形成された噴出口から不活性ガスを前記窓部材の一面に平行な方向に噴出することにより、上方に移動した基板と前記窓部材とにより形成された空間に、前記窓部材の一面に沿った不活性ガスの流れを形成するステップと、
    基板を前記第2の位置から前記第1の位置に移動させるステップと、
    前記第1に載置された基板を前記処理室から搬出するステップとを含む、露光方法。
  15. 塗布処理部により基板の被処理面に処理液を塗布することにより基板に膜を形成するステップと、
    前記塗布処理部により膜が形成された基板を熱処理部により熱処理するステップと、
    前記熱処理部により熱処理された基板を露光装置により露光する請求項14記載の露光方法と、
    前記露光装置により露光された基板の被処理面に現像処理部により溶剤を供給することにより基板の膜を現像するステップとを含む、基板処理方法。
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