JP7002262B2 - 露光装置、基板処理装置、露光方法および基板処理方法 - Google Patents
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Description
また、圧力制御部は、処理室の内部空間と投光部の内部空間とを連結する連結部と、投光部内に不活性ガスを供給する第2の給気部とを含む。この場合、より簡単な制御で投光部内の圧力を処理室内の圧力に一致させるかまたは近づけることができる。
この方法によれば、処理室内の気体の排出および処理室内への不活性ガスへの供給により処理室内の圧力が変化する場合でも、投光部内の圧力が処理室内の圧力に一致されるかまたは近づけられるので、処理室内と投光部内との圧力差がほとんど発生しない。そのため、窓部材に応力が発生することが防止される。この場合、窓部材の厚みを大きくする必要がないので、窓部材の透過率が向上する。これにより、基板の露光処理の効率を向上させることができる。
また、載置部が第1の位置に移動することにより、基板を投光部に干渉させることなく処理室内と外部との間で容易に受け渡すことができる。また、投光部から基板への真空紫外線の照射の際には、載置部が第2の位置に移動することにより、投光部と基板とが近接した状態で基板を効率よく露光することができる。
さらに、駆動部は、第1の排気部により処理室内の気体が排出される際に、載置部が第1の位置よりも上方でかつ第2の位置よりも下方の第3の位置にあるように載置部を移動させる。この場合、第3の位置における載置部の上方および下方の空間は比較的大きいため、酸素が停滞しにくい。そのため、酸素を効率よく排出することができる。
(6)露光装置は、第1の排気部により処理室内の気体の排出が開始されてから予め定められた第1の時間が経過した後に、処理室内への不活性ガスの供給が開始されるように第1の給気部を制御する第1の給気制御部をさらに備えてもよい。
この場合、不活性ガスの供給前に、処理室内の酸素が他の気体とともに処理室外に排出される。これにより、処理室内の圧力が低下するとともに酸素の量が低下する。この場合でも、投光部内の圧力が処理室内の圧力に一致されるかまたは近づけられる。これにより、窓部材に応力が発生することが防止される。
また、その後、処理室内に不活性ガスが供給され、処理室内に残留するわずかな量の酸素が不活性ガスとともに処理室外に排出される。そのため、処理室内への基板の搬入後に、短時間で処理室内の気体中の酸素濃度が低下する。したがって、基板の搬入から短時間で基板の露光を開始することができる。その結果、基板の露光処理の効率を向上させることができる。
(7)圧力制御部は、投光部内の気体を排出するための第2の排気部と、投光部内に不活性ガスを供給するための第2の給気部と、第2の排気部により投光部内の気体の排出が開始されてから第1の時間が経過した後に、投光部内への不活性ガスの供給が開始されるように第2の給気部を制御する第2の給気制御部とを含んでもよい。この場合、簡単な制御で投光部内の圧力を処理室内の圧力に一致させるかまたは近づけることができる。
(8)露光装置は、第1の給気部により処理室内への不活性ガスの供給が開始されてから予め定められた第2の時間が経過した後に、処理室内の気体の排出が停止されるように第1の排気部を制御する第1の排気制御部をさらに備え、圧力制御部は、第2の給気部により投光部内への不活性ガスの供給が開始されてから第2の時間が経過した後に、投光部内の気体の排出が停止されるように第2の排気部を制御する第2の排気制御部をさらに含んでもよい。
この場合、処理室内の気体の排出が停止された状態で処理室内に不活性ガスがさらに供給される。これにより、処理室内の気体中の酸素濃度をより低下させ、オゾンの発生をより効率よく防止することができる。また、簡単な制御で投光部内の圧力を処理室内の圧力に一致させるかまたは近づけることができる。
また、処理室の内部空間と投光部の内部空間とは、連結部により連結され、第2の給気部により投光部内に不活性ガスが供給される。この場合、より簡単な制御で投光部内の圧力を処理室内の圧力に一致させるかまたは近づけることができる。
(13)第5の発明に係る露光装置は、第1の排気部により基板が収容された処理室内の気体を排出するステップと、第1の給気部により処理室内に不活性ガスを供給するステップと、透光性の窓部材を有する投光部内の圧力を処理室内の圧力に一致させるかまたは近づけるステップと、処理室内の気体中の酸素濃度が予め定められた濃度まで低下した状態で、投光部により窓部材を通して処理室内の基板に真空紫外線を照射することにより基板を露光するステップと、処理室内への基板の搬入および処理室外への基板の搬出の際に、基板が載置される載置部が処理室内の第1の位置にあり、投光部による基板への真空紫外線の照射の際に、載置部が第1の位置よりも投光部に近い第2の位置にあり、第1の排気部により処理室内の気体が排出される際に、載置部が第3の位置にあるように載置部を昇降させるステップとを含み、投光部は、載置部の上方に配置され、真空紫外線を下方に出射し、第2の位置は投光部の下方にあり、第1の位置は第2の位置の下方にあり、第3の位置は第1の位置よりも上方でかつ第2の位置よりも下方にある。
この露光方法によれば、第1の排気部により基板が収容された処理室内の気体が排出される。また、第1の給気部により処理室内に不活性ガスが供給される。この場合、処理室内の気体が不活性ガスに置換され、酸素濃度が低下する。ここで、透光性の窓部材を有する投光部内の圧力が、処理室内の圧力に一致されるかまたは近づけられる。処理室内の気体中の酸素濃度が予め定められた濃度まで低下した場合、投光部により窓部材を通して処理室内の基板に真空紫外線が照射される。これにより、オゾンがほとんど発生することなく基板が露光される。
この方法によれば、処理室内の気体の排出および処理室内への不活性ガスへの供給により処理室内の圧力が変化する場合でも、投光部内の圧力が処理室内の圧力に一致されるかまたは近づけられるので、処理室内と投光部内との圧力差がほとんど発生しない。そのため、窓部材に応力が発生することが防止される。この場合、窓部材の厚みを大きくする必要がないので、窓部材の透過率が向上する。これにより、基板の露光処理の効率を向上させることができる。
また、載置部が第1の位置に移動することにより、基板を投光部に干渉させることなく処理室内と外部との間で容易に受け渡すことができる。また、投光部から基板への真空紫外線の照射の際には、載置部が第2の位置に移動することにより、投光部と基板とが近接した状態で基板を効率よく露光することができる。
また、投光部は、載置部の上方に配置され、真空紫外線を下方に出射し、第2の位置は投光部の下方にあり、第1の位置は第2の位置の下方にあり、駆動部は、載置部を第1の位置と第2の位置との間で昇降させる。この場合、処理室内と外部との間で効率よく基板を受け渡すことができる。
さらに、駆動部は、第1の排気部により処理室内の気体が排出される際に、載置部が第1の位置よりも上方でかつ第2の位置よりも下方の第3の位置にあるように載置部を移動させる。この場合、第3の位置における載置部の上方および下方の空間は比較的大きいため、酸素が停滞しにくい。そのため、酸素を効率よく排出することができる。
(1)露光装置の構成
以下、本発明の実施の形態に係る露光装置、基板処理装置、露光方法および基板処理方法について図面を用いて説明する。以下の説明において、基板とは、半導体基板、液晶表示装置もしくは有機EL(Electro Luminescence)表示装置等のFPD(Flat Panel Display)用基板、光ディスク用基板、磁気ディスク用基板、光磁気ディスク用基板、フォトマスク用基板または太陽電池用基板等をいう。
露光装置100においては、処理室120内に基板Wが順次搬入され、透光板152を通して光源部153から基板Wに真空紫外線が照射されることにより露光処理が行われる。しかしながら、処理室120内およびハウジング151内の気体中の酸素濃度が高い場合、酸素分子が真空紫外線を吸収して酸素原子に分離するとともに、分離した酸素原子が他の酸素分子と再結合することによりオゾンが発生する。この場合、基板Wに到達する真空紫外線が減衰する。真空紫外線の減衰は、約230nmよりも長い波長の紫外線の減衰に比べて大きい。
図3は、図1の制御部110の構成を示す機能ブロック図である。図3に示すように、制御部110は、酸素濃度取得部A、排気制御部B,C、給気制御部D,E、開閉制御部F、昇降制御部G、照度取得部H、露光量算出部Iおよび投光制御部Jを含む。制御部110は、例えばCPU(中央演算処理装置)およびメモリにより構成される。制御部110のメモリには、制御プログラムが予め記憶されている。制御部110のCPUがメモリに記憶された制御プログラムを実行することにより、制御部110の各部の機能が実現される。
図11は、図3の制御部110により行われる露光処理を示すフローチャートである。以下、図1および図3を用いて露光処理を説明する。まず、開閉制御部Fは、シャッタ131を開放位置に移動させる(ステップS1)。これにより、搬送開口122を通して処理対象の基板Wを複数の支持ピン124の上端部に載置することができる。また、昇降制御部Gは、載置板141を待機位置に移動させる(ステップS2)。投光制御部Jは、光源部153を停止状態に切り替える(ステップS3)。
図12は、図1の露光装置100を備えた基板処理装置の全体構成を示す模式的ブロック図である。以下に説明する基板処理装置200においては、ブロック共重合体の誘導自己組織化(DSA)を利用した処理が行われる。具体的には、基板Wの被処理面上に誘導自己組織化材料を含む処理液が塗布される。その後、誘導自己組織化材料に生じるミクロ相分離により基板Wの被処理面上に2種類の重合体のパターンが形成される。2種類の重合体のうち一方のパターンが溶剤により除去される。
本実施の形態に係る露光装置100においては、処理室120内の気体の排出および処理室120内への不活性ガスへの供給により処理室120内の圧力が変化する。特に、不活性ガスの供給前に、処理室120内の酸素が他の気体とともに処理室120外に排出される。そのため、処理室120内の圧力が低下するとともに酸素の量が低下する。
第2の実施の形態に係る露光装置および基板処理装置について、第1の実施の形態に係る露光装置および基板処理装置と異なる点を説明する。図14は、本発明の第2の実施の形態に係る露光装置の構成を示す模式的断面図である。図14に示すように、露光装置100は、処理室120とハウジング151との間を連結する連結管101をさらに含む。連結管101には、バルブv9が介挿される。
(1)上記の実施の形態において、処理液としてDSA液が用いられるが、本発明はこれに限定されない。DSA液とは異なる他の処理液が用いられてもよい。
以下、請求項の各構成要素と実施の形態の各要素との対応の例について説明するが、本発明は下記の例に限定されない。請求項の各構成要素として、請求項に記載されている構成または機能を有する他の種々の要素を用いることもできる。
[5]参考形態
(1)第1の参考形態に係る露光装置は、基板を収容する処理室と、透光性の窓部材を有し、窓部材を通して処理室内の基板に真空紫外線を出射するための投光部と、処理室内の気体を排出するための第1の排気部と、処理室内に不活性ガスを供給するための第1の給気部と、投光部内の圧力が処理室内の圧力に一致するかまたは近づくように投光部内の圧力を制御する圧力制御部と、処理室内の気体中の酸素濃度が予め定められた濃度まで低下した状態で、処理室内の基板に真空紫外線を照射することにより基板を露光するように投光部を制御する投光制御部とを備える。
この露光装置においては、第1の排気部により基板が収容された処理室内の気体が排出される。また、第1の給気部により処理室内に不活性ガスが供給される。この場合、処理室内の気体が不活性ガスに置換され、酸素濃度が低下する。ここで、透光性の窓部材を有する投光部内の圧力が、処理室内の圧力に一致されるかまたは近づけられる。処理室内の気体中の酸素濃度が予め定められた濃度まで低下した場合、投光部により窓部材を通して処理室内の基板に真空紫外線が照射される。これにより、オゾンがほとんど発生することなく基板が露光される。
この構成によれば、処理室内の気体の排出および処理室内への不活性ガスへの供給により処理室内の圧力が変化する場合でも、投光部内の圧力が処理室内の圧力に一致されるかまたは近づけられるので、処理室内と投光部内との圧力差がほとんど発生しない。そのため、窓部材に応力が発生することが防止される。この場合、窓部材の厚みを大きくする必要がないので、窓部材の透過率が向上する。これにより、基板の露光処理の効率を向上させることができる。
(2)露光装置は、第1の排気部により処理室内の気体の排出が開始されてから予め定められた第1の時間が経過した後に、処理室内への不活性ガスの供給が開始されるように第1の給気部を制御する第1の給気制御部をさらに備えてもよい。
この場合、不活性ガスの供給前に、処理室内の酸素が他の気体とともに処理室外に排出される。これにより、処理室内の圧力が低下するとともに酸素の量が低下する。この場合でも、投光部内の圧力が処理室内の圧力に一致されるかまたは近づけられる。これにより、窓部材に応力が発生することが防止される。
また、その後、処理室内に不活性ガスが供給され、処理室内に残留するわずかな量の酸素が不活性ガスとともに処理室外に排出される。そのため、処理室内への基板の搬入後に、短時間で処理室内の気体中の酸素濃度が低下する。したがって、基板の搬入から短時間で基板の露光を開始することができる。その結果、基板の露光処理の効率を向上させることができる。
(3)圧力制御部は、投光部内の気体を排出するための第2の排気部と、投光部内に不活性ガスを供給するための第2の給気部と、第2の排気部により投光部内の気体の排出が開始されてから第1の時間が経過した後に、投光部内への不活性ガスの供給が開始されるように第2の給気部を制御する第2の給気制御部とを含んでもよい。この場合、簡単な制御で投光部内の圧力を処理室内の圧力に一致させるかまたは近づけることができる。
(4)露光装置は、第1の給気部により処理室内への不活性ガスの供給が開始されてから予め定められた第2の時間が経過した後に、処理室内の気体の排出が停止されるように第1の排気部を制御する第1の排気制御部をさらに備え、圧力制御部は、第2の給気部により投光部内への不活性ガスの供給が開始されてから第2の時間が経過した後に、投光部内の気体の排出が停止されるように第2の排気部を制御する第2の排気制御部をさらに含んでもよい。
この場合、処理室内の気体の排出が停止された状態で処理室内に不活性ガスがさらに供給される。これにより、処理室内の気体中の酸素濃度をより低下させ、オゾンの発生をより効率よく防止することができる。また、簡単な制御で投光部内の圧力を処理室内の圧力に一致させるかまたは近づけることができる。
(5)圧力制御部は、処理室の内部空間と投光部の内部空間とを連結する連結部と、投光部内に不活性ガスを供給する第2の給気部とを含んでもよい。この場合、より簡単な制御で投光部内の圧力を処理室内の圧力に一致させるかまたは近づけることができる。
(6)露光装置は、第1の給気部により処理室内への不活性ガスの供給が開始されてから予め定められた第2の時間が経過した後に、処理室内の気体の排出が停止されるように第1の排気部を制御する第1の排気制御部をさらに備えてもよい。この場合、処理室内の気体の排出が停止された状態で処理室内に不活性ガスがさらに供給される。これにより、処理室内の気体中の酸素濃度をより低下させ、オゾンの発生をより効率よく防止することができる。
(7)処理室は開口を有し、露光装置は、処理室内への基板の搬入および処理室外への基板の搬出の際に開口を開放し、処理室内への基板の搬入後に開口を閉塞する閉塞部をさらに備え、圧力制御部は、連結部に介挿されるバルブと、開口の開放時にバルブが閉止し、開口の閉塞時にバルブが開放するようにバルブを制御する連結制御部とを含んでもよい。この構成によれば、処理室の開口が開放された場合に、処理室外の酸素が処理室を通して投光部内に流入することを容易に防止することができる。
(8)露光装置は、処理室内において、基板が載置される載置部と、処理室内への基板の搬入および処理室外への基板の搬出の際に載置部が処理室内の第1の位置にあり、投光部による基板への真空紫外線の照射の際に載置部が第1の位置よりも投光部に近い第2の位置にあるように、載置部を第1の位置と第2の位置とに移動させる駆動部とをさらに備えてもよい。
この場合、載置部が第1の位置に移動することにより、基板を投光部に干渉させることなく処理室内と外部との間で容易に受け渡すことができる。また、投光部から基板への真空紫外線の照射の際には、載置部が第2の位置に移動することにより、投光部と基板とが近接した状態で基板を効率よく露光することができる。
(9)投光部は、載置部の上方に配置され、真空紫外線を下方に出射し、第2の位置は投光部の下方にあり、第1の位置は第2の位置の下方にあり、駆動部は、載置部を第1の位置と第2の位置との間で昇降させてもよい。この場合、処理室内と外部との間で効率よく基板を受け渡すことができる。
(10)露光装置は、処理室内において、上下方向に延びる複数の支持部材をさらに備え、複数の支持部材の上端は第1の位置よりも高くかつ第2の位置よりも低く、載置部は、複数の支持部材が通過可能な複数の貫通孔を有し、複数の支持部材は、載置部が第1の位置にあるときに載置部の複数の貫通孔を貫通してもよい。
この場合、複数の支持部材は、処理室内に搬入された基板を第1の位置よりも高くかつ第2の位置よりも低い上端において支持可能である。そのため、載置部が第1の位置から上昇することにより、基板を載置部に容易に載置することができる。また、載置部が第2の位置から下降することにより、基板を複数の支持部材の上端に支持させることができる。これにより、基板を複数の支持部材の上端から処理室外に容易に搬出することができる。
(11)駆動部は、第1の排気部により処理室内の気体が排出される際に、載置部が第1の位置よりも上方でかつ第2の位置よりも下方の第3の位置にあるように載置部を移動させてもよい。この場合、第3の位置における載置部の上方および下方の空間は比較的大きいため、酸素が停滞しにくい。そのため、酸素を効率よく排出することができる。
(12)第2の参考形態に係る基板処理装置は、基板に処理液を塗布することにより基板に膜を形成する塗布処理部と、塗布処理部により膜が形成された基板を熱処理する熱処理部と、熱処理部により熱処理された基板を露光する第1の参考形態に係る露光装置と、露光装置により露光された基板に溶剤を供給することにより基板の膜を現像する現像処理部とを備える。
この基板処理装置においては、塗布処理部により基板に処理液が塗布されることにより基板に膜が形成される。塗布処理部により膜が形成された基板が熱処理部により熱処理される。熱処理部により熱処理された基板が上記の露光装置により露光される。露光装置により露光された基板に現像処理部により溶剤が供給されることにより基板の膜が現像される。
露光装置においては、投光部内の圧力が処理室内の圧力に一致されるかまたは近づけられるので、処理室内と投光部内との圧力差がほとんど発生しない。そのため、窓部材に応力が発生することが防止される。この場合、窓部材の厚みを大きくする必要がないので、窓部材の透過率が向上する。これにより、基板の露光処理の効率を向上させることができる。
(13)処理液は、誘導自己組織化材料を含んでもよい。この場合、誘導自己組織化材料を含む処理液が塗布された基板が熱処理されることにより、基板の一面上でミクロ相分離が生じる。また、ミクロ相分離により2種類の重合体のパターンが形成された基板が露光および現像される。これにより、2種類の重合体のうちの一方が除去され、微細化されたパターンを形成することができる。
(14)第3の参考形態に係る露光方法は、第1の排気部により基板が収容された処理室内の気体を排出するステップと、第1の給気部により処理室内に不活性ガスを供給するステップと、透光性の窓部材を有する投光部内の圧力を処理室内の圧力に一致させるかまたは近づけるステップと、処理室内の気体中の酸素濃度が予め定められた濃度まで低下した状態で、投光部により窓部材を通して処理室内の基板に真空紫外線を照射することにより基板を露光するステップとを含む。
この露光方法によれば、投光部内の圧力が処理室内の圧力に一致されるかまたは近づけられるので、処理室内と投光部内との圧力差がほとんど発生しない。そのため、窓部材に応力が発生することが防止される。この場合、窓部材の厚みを大きくする必要がないので、窓部材の透過率が向上する。これにより、基板の露光処理の効率を向上させることができる。
(15)第4の参考形態に係る基板処理方法は、塗布処理部により基板の被処理面に処理液を塗布することにより基板に膜を形成するステップと、塗布処理部により膜が形成された基板を熱処理部により熱処理するステップと、熱処理部により熱処理された基板を露光装置により露光する第3の参考形態に係る露光方法と、露光装置により露光された基板の被処理面に現像処理部により溶剤を供給することにより基板の膜を現像するステップとを含む。
この基板処理方法によれば、膜の形成後でかつ現像前の基板が真空紫外線により露光される。露光方法においては、投光部内の圧力が処理室内の圧力に一致されるかまたは近づけられるので、処理室内と投光部内との圧力差がほとんど発生しない。そのため、窓部材に応力が発生することが防止される。この場合、窓部材の厚みを大きくする必要がないので、窓部材の透過率が向上する。これにより、基板の露光処理の効率を向上させることができる。
Claims (14)
- 基板を収容する処理室と、
透光性の窓部材を有し、前記窓部材を通して前記処理室内の基板に真空紫外線を出射するための投光部と、
前記処理室内の気体を排出するための第1の排気部と、
前記処理室内に不活性ガスを供給するための第1の給気部と、
前記投光部内の圧力が前記処理室内の圧力に一致するかまたは近づくように前記投光部内の圧力を制御する圧力制御部と、
前記処理室内の気体中の酸素濃度が予め定められた濃度まで低下した状態で、前記処理室内の基板に真空紫外線を照射することにより基板を露光するように前記投光部を制御する投光制御部とを備え、
前記圧力制御部は、
前記処理室の内部空間と前記投光部の内部空間とを連結する連結部と、
前記投光部内に不活性ガスを供給する第2の給気部とを含む、露光装置。 - 前記第1の排気部により前記処理室内の気体の排出が開始されてから予め定められた第1の時間が経過した後に、前記処理室内への不活性ガスの供給が開始されるように前記第1の給気部を制御する第1の給気制御部をさらに備える、請求項1記載の露光装置。
- 前記第1の給気部により前記処理室内への不活性ガスの供給が開始されてから予め定められた第2の時間が経過した後に、前記処理室内の気体の排出が停止されるように前記第1の排気部を制御する第1の排気制御部をさらに備える、請求項1または2記載の露光装置。
- 前記処理室は開口を有し、
前記露光装置は、前記処理室内への基板の搬入および前記処理室外への基板の搬出の際に前記開口を開放し、前記処理室内への基板の搬入後に前記開口を閉塞する閉塞部をさらに備え、
前記圧力制御部は、
前記連結部に介挿されるバルブと、
前記開口の開放時に前記バルブが閉止し、前記開口の閉塞時に前記バルブが開放するように前記バルブを制御する連結制御部とを含む、請求項1~3のいずれか一項に記載の露光装置。 - 基板を収容する処理室と、
前記処理室内において、基板が載置される載置部と、
透光性の窓部材を有し、前記窓部材を通して前記処理室内の基板に真空紫外線を出射するための投光部と、
前記処理室内の気体を排出するための第1の排気部と、
前記処理室内に不活性ガスを供給するための第1の給気部と、
前記投光部内の圧力が前記処理室内の圧力に一致するかまたは近づくように前記投光部内の圧力を制御する圧力制御部と、
前記処理室内の気体中の酸素濃度が予め定められた濃度まで低下した状態で、前記処理室内の基板に真空紫外線を照射することにより基板を露光するように前記投光部を制御する投光制御部と、
前記処理室内への基板の搬入および前記処理室外への基板の搬出の際に前記載置部が前記処理室内の第1の位置にあり、前記投光部による基板への真空紫外線の照射の際に前記載置部が前記第1の位置よりも前記投光部に近い第2の位置にあり、前記第1の排気部により前記処理室内の気体が排出される際に前記載置部が第3の位置にあるように、前記載置部を前記第1の位置と前記第2の位置と前記第3の位置とに昇降させる駆動部とを備え、
前記投光部は、前記載置部の上方に配置され、真空紫外線を下方に出射し、
前記第2の位置は前記投光部の下方にあり、前記第1の位置は前記第2の位置の下方にあり、前記第3の位置は前記第1の位置よりも上方でかつ前記第2の位置よりも下方にある、露光装置。 - 前記第1の排気部により前記処理室内の気体の排出が開始されてから予め定められた第1の時間が経過した後に、前記処理室内への不活性ガスの供給が開始されるように前記第1の給気部を制御する第1の給気制御部をさらに備える、請求項5記載の露光装置。
- 前記圧力制御部は、
前記投光部内の気体を排出するための第2の排気部と、
前記投光部内に不活性ガスを供給するための第2の給気部と、
前記第2の排気部により前記投光部内の気体の排出が開始されてから前記第1の時間が経過した後に、前記投光部内への不活性ガスの供給が開始されるように前記第2の給気部を制御する第2の給気制御部とを含む、請求項6記載の露光装置。 - 前記第1の給気部により前記処理室内への不活性ガスの供給が開始されてから予め定められた第2の時間が経過した後に、前記処理室内の気体の排出が停止されるように前記第1の排気部を制御する第1の排気制御部をさらに備え、
前記圧力制御部は、前記第2の給気部により前記投光部内への不活性ガスの供給が開始されてから前記第2の時間が経過した後に、前記投光部内の気体の排出が停止されるように前記第2の排気部を制御する第2の排気制御部をさらに含む、請求項7記載の露光装置。 - 前記処理室内において、上下方向に延びる複数の支持部材をさらに備え、
前記複数の支持部材の上端は前記第1の位置よりも高くかつ前記第2の位置よりも低く、
前記載置部は、前記複数の支持部材が通過可能な複数の貫通孔を有し、
前記複数の支持部材は、前記載置部が前記第1の位置にあるときに前記載置部の前記複数の貫通孔を貫通する、請求項5~8のいずれか一項に記載の露光装置。 - 基板に処理液を塗布することにより基板に膜を形成する塗布処理部と、
前記塗布処理部により膜が形成された基板を熱処理する熱処理部と、
前記熱処理部により熱処理された基板を露光する請求項1~9のいずれか一項に記載の露光装置と、
前記露光装置により露光された基板に溶剤を供給することにより基板の膜を現像する現像処理部とを備える、基板処理装置。 - 処理液は、誘導自己組織化材料を含む、請求項10記載の基板処理装置。
- 第1の排気部により基板が収容された処理室内の気体を排出するステップと、
第1の給気部により前記処理室内に不活性ガスを供給するステップと、
透光性の窓部材を有する投光部内の圧力を前記処理室内の圧力に一致させるかまたは近づけるステップと、
前記処理室内の気体中の酸素濃度が予め定められた濃度まで低下した状態で、前記投光部により前記窓部材を通して前記処理室内の基板に真空紫外線を照射することにより基板を露光するステップとを含み、
前記処理室の内部空間と前記投光部の内部空間とは、連結部により連結され、
前記投光部内の圧力を前記処理室内の圧力に一致させるかまたは近づけるステップは、第2の給気部により前記投光部内に不活性ガスを供給することを含む、露光方法。 - 第1の排気部により基板が収容された処理室内の気体を排出するステップと、
第1の給気部により前記処理室内に不活性ガスを供給するステップと、
透光性の窓部材を有する投光部内の圧力を前記処理室内の圧力に一致させるかまたは近づけるステップと、
前記処理室内の気体中の酸素濃度が予め定められた濃度まで低下した状態で、前記投光部により前記窓部材を通して前記処理室内の基板に真空紫外線を照射することにより基板を露光するステップと、
前記処理室内への基板の搬入および前記処理室外への基板の搬出の際に、基板が載置される載置部が前記処理室内の第1の位置にあり、前記投光部による基板への真空紫外線の照射の際に、前記載置部が前記第1の位置よりも前記投光部に近い第2の位置にあり、前記第1の排気部により前記処理室内の気体が排出される際に、前記載置部が第3の位置にあるように前記載置部を昇降させるステップとを含み、
前記投光部は、前記載置部の上方に配置され、真空紫外線を下方に出射し、
前記第2の位置は前記投光部の下方にあり、前記第1の位置は前記第2の位置の下方にあり、前記第3の位置は前記第1の位置よりも上方でかつ前記第2の位置よりも下方にある、露光装置。 - 塗布処理部により基板の被処理面に処理液を塗布することにより基板に膜を形成するステップと、
前記塗布処理部により膜が形成された基板を熱処理部により熱処理するステップと、
前記熱処理部により熱処理された基板を露光装置により露光する請求項12または13記載の露光方法と、
前記露光装置により露光された基板の被処理面に現像処理部により溶剤を供給することにより基板の膜を現像するステップとを含む、基板処理方法。
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