JP6843637B2 - インクジェット記録方法、及びインクジェット記録装置 - Google Patents
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近年、記録媒体の搬送方向の幅(最大用紙幅)の全幅にわたってインクを吐出する吐出口(ノズル)が配置されたライン型の記録ヘッド(以下、「ラインヘッド」とも記す)を採用した記録装置が開発されている。ラインヘッドを用いる場合には次のような利点がある。すなわち、ラインヘッドでは、記録ヘッドを往復移動させる必要がなく、最大用紙幅に対応した数のノズルが存在する。したがって、記録媒体の単位領域が記録ヘッド直下を1回のみ通過する、すなわち「1パス」で画像を記録可能であり、記録に要する時間を短縮化することができる。また、高速で記録した場合であっても1ノズル当たりの吐出回数を減少させることができる。したがって、吐出周波数を低く抑えることができるため、記録ヘッドの1のノズルの使用頻度や、熱エネルギーを利用する吐出方式の場合の温度上昇をシリアルヘッドに比して抑制することができる。
本発明のインクジェット記録方法では、インクジェット方式のラインヘッドから水性インクを吐出して記録媒体に画像を記録する工程を有する。水性インクを吐出するインクジェット方式のラインヘッドを備えたインクジェット記録装置を使用して、インクを記録媒体に付与することができる。インクをインクジェット方式のラインヘッドから吐出する方式としては、インクに熱エネルギー又は力学的エネルギーを付与する方法を挙げることができる。本方法においては、インクに熱エネルギーを付与してインクジェット方式のラインヘッドからインクを吐出する方式を採用することが好ましい。本発明で用いるインクは、いわゆる「硬化型インク」である必要はない。したがって、本発明で用いるインクは、外部エネルギーの付加により重合しうる重合性モノマーなどの化合物を含有しなくてもよい。
本発明のインクジェット記録方法に用いられるインクは、DBP吸油量が140mL/100g以上であるカーボンブラックを含有する。インク中のカーボンブラックの含有量(質量%)は、インク全質量を基準として、1.00質量%以上10.00質量%以下であることが好ましい。カーボンブラックとしては、インクジェット用のインクに使用可能なものであれば、いずれも用いることができる。カーボンブラックとしては、例えば、ファーネスブラック、ランプブラック、アセチレンブラック、及びチャンネルブラックなどを挙げることができる。また、インクには、調色などの目的のために染料などを併用してもよい。
インクは、水性媒体として少なくとも水を含有する。水としては、脱イオン水(イオン交換水)を用いることが好ましい。インク中の水の含有量(質量%)は、インク全質量を基準として、40.00質量%以上95.00質量%以下であることが好ましい。さらには、60.00質量%以上95.00質量%以下であることが好ましく、75.00質量%以上95.00質量%以下であることが好ましい。
インクは、水溶性有機溶剤として、25℃における比誘電率が27.0以下の水溶性有機溶剤Aを含有することが好ましい。インクに比誘電率が27.0以下の水溶性有機溶剤Aが含有されていると、インクが記録媒体に付与された後のカーボンブラックの凝集がより早くなる。特に、インク中の比誘電率が27.0以下の水溶性有機溶剤Aの含有量(質量%)が、インク中のカーボンブラックの含有量(質量%)に対する質量比率で、0.20倍以上であることが好ましい。前記質量比率が0.20倍以上であると、カーボンブラックの凝集がさらに早くなるため、裏抜けがより効果的に抑制される。前記質量比率は、10.00倍以下であることが好ましく、5.00倍以下であることがさらに好ましい。
εsol=2ε50%−εwater ・・・(1)
εsol:25℃で固体の水溶性有機溶剤の比誘電率
ε50%:25℃で固体の水溶性有機溶剤の50質量%水溶液の比誘電率
εwater:水の比誘電率
水性インクには、上記成分の他に、樹脂、界面活性剤、pH調整剤、防錆剤、防腐剤、防黴剤、酸化防止剤、還元防止剤、顔料凝集剤、蒸発促進剤などの種々の添加剤を含有させてよい。但し、樹脂を使用する場合、裏抜け抑制の観点から、その含有量は少量とすることが好ましい。具体的には、インク中の樹脂の含有量(質量%)は、インク全質量を基準として、0.50質量%以下であることが好ましく、0.10質量%以下であることがさらに好ましい。
本発明のインクジェット記録方法に用いられるインクは、寿命時間10m秒における動的表面張力が45mN/m以下であることを要する。インクに含有させることが可能な界面活性剤や水溶性有機溶剤の種類及び含有量を適切に選択することで、上述のような動的表面張力の特性をインクに持たせることができる。界面活性剤により動的表面張力を調整する場合には、アセチレングリコール系界面活性剤やポリオキシエチレンアルキルエーテルなどのノニオン性界面活性剤を用いることが好ましい。インクの寿命時間10m秒における動的表面張力は、28mN/m以上であることが好ましい。
本発明のインクジェット記録方法として、インク中のカーボンブラックを凝集させる反応液を用いることもできる。反応液を用いれば、裏抜けの抑制においてさらに効果的である。反応液は、水性媒体として少なくとも水を含有する、水性の反応液であることが好ましい。
反応液は、水性媒体として少なくとも水を含有する、水性の反応液であることが好ましい。反応液には、水、又は水及び水溶性有機溶剤の混合溶媒である水性媒体を用いることができる。水としては、脱イオン水(イオン交換水)を用いることが好ましい。反応液中の水の含有量(質量%)は、反応液全質量を基準として、40.00質量%以上95.00質量%以下であることが好ましい。
反応液には、上記成分の他に、上記のインクの説明で挙げた、水、水溶性有機溶剤、樹脂、界面活性剤、防錆剤、防腐剤、防黴剤、酸化防止剤、及び還元防止剤などを含有してもよい。
本発明のインクジェット記録方法においては、画像を記録する際に、好ましくは画像を記録する以前に、ラインヘッドの吐出口と記録媒体との間を加湿する工程(以下、「加湿工程」とも記す)を行う。加湿工程では、ノズル先端のインクの蒸発を抑制し、インクの粘度上昇を抑制できる程度に加湿を行うことが好ましく、その方法としては、例えば、ラインヘッドの吐出口と記録媒体との間に加湿空気を供給する方法などを挙げることができる。なかでも、加湿工程を、ラインヘッドの吐出口と記録媒体との間に加湿空気を供給することで行い、ラインヘッドの吐出口と記録媒体との間を、温度35℃以下かつ絶対湿度0.013kg/kgDA以上の雰囲気とする条件で行うことが好ましい。ここで、前記絶対湿度は、質量絶対湿度のことであり、その単位kg/kgDAにより表されるように、乾き空気(Dry Air)の質量(kg)に対して、湿り空気中に含まれる水蒸気の質量(kg)を示す。温度の下限は15℃以上であることが好ましい。これらの前提条件として、相対湿度が100%未満であることが好ましい。
本発明のインクジェット記録装置は、水性インクを吐出して記録媒体に付与するインクジェット方式のラインヘッドを備える。このインクジェット記録装置は、さらに、ラインヘッドの吐出口と記録媒体との間を加湿する加湿部を備える。ラインヘッドから吐出されるインクは、DBP吸油量が140mL/100g以上であるカーボンブラックを含有し、かつ、寿命時間10m秒における動的表面張力が45mN/m以下のものである。このインクジェット記録装置に用いられるインクは、前述のインクジェット記録方法に用いられる水性インクと同様である。本発明のインクジェット記録装置は、前述のインクジェット記録方法に用いることができる。
(顔料分散液1)
特表2003−535949号公報の実施例3の記載を参考にし、オゾンガスを用いて顔料を酸化処理して自己分散顔料を調製した。具体的には、まず、顔料をイオン交換水に予備分散させた後、オゾン処理を行った。顔料としては、カーボンブラック(DBP吸油量150mL/100g)を用いた。次いで、水酸化カリウムを添加して混合物のpHを7程度に調整しながら、液−液衝突型の分散機を用いて混合物を循環させた。その後、適量の水を添加して顔料の含有量を調整し、顔料の含有量が10.0%である顔料分散液1を得た。
顔料の表面をオゾンにより酸化処理する原料顔料として、DBP吸油量が140mL/100gのカーボンブラックを用いた以外は、顔料分散液1と同様の手順で、顔料の含有量が10.0%である顔料分散液2を得た。
顔料の表面をオゾンにより酸化処理する原料顔料として、DBP吸油量が158mL/100gのカーボンブラックを用いた以外は、顔料分散液1と同様の手順で、顔料の含有量が10.0%である顔料分散液3を得た。
顔料の表面をオゾンにより酸化処理する原料顔料として、DBP吸油量が160mL/100gのカーボンブラックを用いた以外は、顔料分散液1と同様の手順で、顔料の含有量が10.0%である顔料分散液4を得た。
国際公開第00/058411号の実施例1の記載を参考にし、酸化剤を用いて顔料を酸化処理して、自己分散顔料を調製した。顔料としては、カーボンブラック(DBP吸油量150mL/100g)を用い、酸化剤として次亜塩素酸カリウムを用いた。その後、適量の水を添加して顔料の含有量を調整し、顔料の含有量が10.0%である顔料分散液5を得た。
5.5gの水に5gの濃塩酸を溶かした溶液に、5℃に冷却した状態で1.6gの4−アミノフタル酸(処理剤)を加えた。次に、この溶液の入った容器をアイスバスに入れて液を撹拌することにより溶液を常に10℃以下に保ち、これに5℃の水9gに2.2gの亜硝酸ナトリウムを溶かした溶液を加えた。この溶液をさらに15分間撹拌後、6gのカーボンブラック(DBP吸油量150mL/100gのもの)を撹拌下で加えた。その後、さらに15分間撹拌した。得られたスラリーをろ紙(商品名「標準用濾紙No.2」、アドバンテック製)でろ過し、粒子を十分に水冷し、110℃のオーブンで乾燥させた。その後、水を加えて顔料の含有量が10.0%となるようにして、分散液を得た。さらに、イオン交換法によりナトリウムイオンをカリウムイオンに置換した。このようにして、顔料粒子の表面に、カウンターイオンがカリウムイオンであるフタル酸基が結合している自己分散顔料が水中に分散された状態の顔料分散液6を得た。顔料分散液6中の顔料の含有量は10.0%であった。
スチレン/アクリル酸共重合体(組成(質量)比26:74)を中和当量1となる水酸化ナトリウムを用いてイオン交換水に溶解させ、樹脂の含有量が20.0%である樹脂分散剤の水溶液を調製した。この共重合体の重量平均分子量は10,000であり、酸価は200mgKOH/gである。カーボンブラック(DBP吸油量150mL/100gのもの)10.0部、樹脂分散剤の水溶液30.0部、水60.0部の混合物をサンドグラインダーに入れ、1時間分散処理を行った。その後、遠心分離処理を行って粗大粒子を除去し、ポアサイズ3.0μmのミクロフィルター(富士フイルム製)にて加圧ろ過を行い、水を加えて、顔料分散液7を得た。顔料分散液7中の顔料の含有量は10.0%、樹脂の含有量は6.0%であった。
DBP吸油量が150mL/100gのカーボンブラック500g、アミノフェニル(2−スルホエチル)スルホン(APSES)45g、蒸留水900gを反応器に仕込んだ。そして、55℃、回転数300rpmで20分間撹拌し、混合物を得た。この混合物に25%の亜硝酸ナトリウム40gを15分間かけて滴下し、さらに蒸留水50gを加えた。そして、60℃で2時間反応させた。反応物を蒸留水で希釈しながら取り出し、固形分の含有量が15.0%となるように調整した。この後、遠心分離により不純物を除去し、分散液Aを得た。この分散液A中には、APSESが結合したカーボンブラックが含まれていた。
特許文献2の顔料分散液Aの記載を参考にし、酸化剤を用いて顔料を酸化処理して、自己分散顔料を調製した。顔料としては、カーボンブラック(商品名「MA77」、三菱化学製、DBP吸油量68mL/100g)を用い、酸化剤として次亜塩素酸ナトリウムを用いた。その後、適量の水を添加して顔料の含有量を調整し、顔料の含有量が10.0%である顔料分散液9を得た。
顔料の表面をオゾンにより酸化処理する原料顔料として、DBP吸油量が138mL/100gのカーボンブラックを用いた以外は、顔料分散液1と同様の手順で、顔料の含有量が10.0%である顔料分散液10を得た。
顔料の表面をオゾンにより酸化処理する原料顔料として、DBP吸油量が128mL/100gのカーボンブラックを用いた以外は、顔料分散液1と同様の手順で、顔料の含有量が10.0%である顔料分散液11を得た。
表1の上段に示す各成分(単位:%)を混合し、十分に撹拌した後、ポアサイズが2.5μmであるポリプロピレンフィルター(ポール製)にて加圧ろ過を行って、各インクを調製した。各インクについて、寿命時間10m秒における動的表面張力を測定した。インクの動的表面張力は、前述の最大泡圧法により動的表面張力を測定する装置(商品名「Bubble Pressure Tesiometer BP2」、KRUSS製)を使用して測定した。
下記に示す各成分を混合し、十分に撹拌した後、ポアサイズが4.5μmであるポリプロピレンフィルター(ポール製)にて加圧ろ過を行って、反応液を調製した。カチオーゲンES−OWは第一工業製薬製の第4級アルキルアンモニウム塩(オクチルジメチルエチルアンモニウムエチルサルフェート)である。
・カチオーゲンES−OW : 5.00%
・トリエチレングリコール :15.00%
・1,5−ペンタンジオール: 5.00%
・サーフィノール465 : 1.00%
・イオン交換水 :74.00%
本実施例では、1/600インチ×1/600インチを1ピクセルと定義し、1ピクセルに20ngのインクを付与する条件で記録した画像を記録デューティが100%であると定義する。参考例1以外の画像の記録には、上記で調製したインク、反応液、図1〜3を用いて説明した前述のラインヘッド、及び図4を用いて説明した前述の加湿部を備えたインクジェット記録装置を用いた。参考例1の画像の記録には、前述のラインヘッドを、シリアルヘッド(インクジェット記録装置、商品名「PIXUS iP3100」と同様のもの)に置き換えた構成とする以外は同様のインクジェット記録装置を用いた。加湿工程を行う場合は、加湿空気の供給により、ラインヘッドの吐出口と記録媒体との間(紙間)の雰囲気が、温度35℃、絶対湿度0.015kg/kgDAの加湿空気の条件となるようにした。各例における評価条件として、使用した各インクの番号、並びに反応液及び加湿工程の有無を表2に示す。表2に示す通り、実施例17では、インクの付与に先立って1ピクセルに16ngの反応液を付与して画像の記録を行い、また、参考例1及び2、並びに比較例3では、加湿工程を実行せずに試験を行った。本発明においては、以下に示す各項目の評価基準で、「AAA」、「AA」、「A」、及び「B」を許容できるレベル、「C」を許容できないレベルとした。評価結果を表2に示す。
上記で得られたインクを用いて、以下の3種の記録媒体(普通紙)の中央部分に、15cm×15cmのサイズで記録デューティが100%であるベタ画像を2枚連続で記録した。この際、1枚目の記録媒体のうえに、2枚目の記録媒体が積載されるように排紙した。そして、2枚目の記録媒体の裏面に付着した汚れの状態を目視で確認して、以下の基準にしたがってスミアを評価した。
・商品名「Hammermill Tidal MP」(インターナショナルペーパー製)
・商品名「STEINBEIS Classic White」(Steinbeis製)
・商品名「Bright White Inkjet Paper」(ヒューレッドパッカード製)
A:1種のみの記録媒体において、2枚目の記録媒体の裏面に汚れが付着していた。
C:2種以上の記録媒体において、2枚目の記録媒体の裏面に汚れが付着していた。
上記で得られたインクを用いて、A4サイズの記録媒体の表側の中央部分に、2cm×2cmのサイズで記録デューティが100%であるベタ画像を記録した。記録媒体としては、普通紙(商品名「PB PAPER」、キヤノン製)を用いた。記録の1日後に、得られた記録物の裏側におけるベタ画像に対応する位置の光学濃度を、反射濃度計(商品名「Macbeth RD−918」、マクベス製)を用いて、光源:D50、視野:2°の条件で測定し、裏抜けを評価した。裏抜けが顕著になるほど、裏側における光学濃度が高くなる。
AAA:裏側の光学濃度が0.15未満だった。
AA:裏側の光学濃度が0.15以上0.20未満だった。
A:裏側の光学濃度が0.20以上0.25未満だった。
B:裏側の光学濃度が0.25以上0.30未満だった。
C:裏側の光学濃度が0.30以上だった。
上記で得られたインクを充填した上記インクジェット記録装置を用いた。この記録装置を、温度30℃、相対湿度10%の環境下で、吐出口の近傍に存在するインクの温度が上昇しないようにしたまま、5時間以上吐出を行わないで放置した後、同じ環境下でインクを吐出させた。そして、吐出を5秒間休止した後、ヘッドの吸引回復動作及び予備吐出動作を行わないまま、インクを吐出し、記録媒体(高品位専用紙、商品名:HR−101;キヤノン製)に横罫線を記録した。得られた画像を目視で確認して、間欠吐出安定性の評価を行った。
A:罫線の乱れがなかった。
B:罫線がやや乱れていたが、連続した罫線となっていた。
C:罫線が大きく乱れており、連続した罫線とはならなかった。
Claims (10)
- インクジェット方式のラインヘッドから水性インクを吐出して記録媒体に画像を記録する工程を有するインクジェット記録方法であって、
前記ラインヘッドの吐出口と前記記録媒体との間を加湿する工程を有し、
前記水性インクが、硬化型インクではなく、DBP吸油量が140mL/100g以上200mL/100g以下であるカーボンブラックを含有し、かつ、前記水性インクの寿命時間10m秒における25℃での動的表面張力が45mN/m以下であり、
前記加湿する工程では、前記ラインヘッドの前記吐出口と前記記録媒体との間に加湿空気を供給することにより、前記ラインヘッドの前記吐出口と前記記録媒体との間を、温度35℃以下かつ絶対湿度0.013kg/kgDA以上の雰囲気とすることを特徴とするインクジェット記録方法。 - 前記カーボンブラックが、酸化処理された自己分散カーボンブラックを含む請求項1に記載のインクジェット記録方法。
- 前記カーボンブラックが、オゾンにより酸化処理された自己分散カーボンブラックを含む請求項1又は2に記載のインクジェット記録方法。
- 前記水性インクは、25℃における比誘電率が27.0以下の水溶性有機溶剤Aを含有する請求項1乃至3のいずれか1項に記載のインクジェット記録方法。
- 前記水性インク中の前記比誘電率が27.0以下の水溶性有機溶剤Aの含有量が、前記水性インク中の前記カーボンブラックの含有量に対する質量比率で、0.20倍以上である請求項4に記載のインクジェット記録方法。
- さらに、前記水性インク中の前記カーボンブラックを凝集させる反応液を前記記録媒体に付与する工程を有する請求項1乃至5のいずれか1項に記載のインクジェット記録方法。
- 前記加湿する工程により、前記記録媒体の表面及び内部を湿った状態とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載のインクジェット記録方法。
- 前記水性インクの寿命時間10m秒における25℃での動的表面張力が28mN/m以上45mN/m以下である請求項1乃至7のいずれか1項に記載のインクジェット記録方法。
- 前記記録媒体が、コート層を有しない紙である請求項1乃至8のいずれか1項に記載のインクジェット記録方法。
- 水性インクを吐出して記録媒体に付与するインクジェット方式のラインヘッドを備えるインクジェット記録装置であって、
さらに、前記ラインヘッドの吐出口と前記記録媒体との間を加湿する加湿部を備え、
前記水性インクが、硬化型インクではなく、DBP吸油量が140mL/100g以上200mL/100g以下であるカーボンブラックを含有し、かつ、前記水性インクの寿命時間10m秒における25℃での動的表面張力が45mN/m以下であり、
前記加湿部は、前記ラインヘッドの前記吐出口と前記記録媒体との間に加湿空気を供給することにより、前記ラインヘッドの前記吐出口と前記記録媒体との間を、温度35℃以下かつ絶対湿度0.013kg/kgDA以上の雰囲気とするものであることを特徴とするインクジェット記録装置。
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