JP6842185B2 - 吸水・吸油剤及びその製造方法 - Google Patents

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本発明は、吸水・吸油剤及びその製造方法に関する。
従来、原料野菜を真空凍結乾燥以外の方法で乾燥する工程及び真空凍結乾燥する工程を順に有し、且つ前記真空凍結乾燥以外の方法で乾燥する工程及び前記真空凍結乾燥する工程の間又は前記真空凍結乾燥する工程の後に野菜を粉砕する工程を有し、前記真空凍結乾燥以外の方法で乾燥する工程は、原料野菜を基準として、野菜の重量が10〜95重量%となるように乾燥させる工程であり、前記真空凍結乾燥する工程は、原料野菜を基準として、野菜の水分量が5重量%以下となるように乾燥させる工程であり、前記粉砕する工程は、乾燥野菜粉末のメジアン径が600μm以下となるように粉砕する工程である製造方法によって製造される乾燥野菜粉末が知られている(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1には、前記原料野菜としてキャベツ、ニンジン、ブロッコリー、バターナッツ スクウォッシュ、ゴボウ、エダマメ、ソラマメ、ジャガイモを用い、前記製造方法により製造された野菜粉末は、冷水を添加することにより容易にすり下ろし状態に復元され、離乳食や柔らか食として幼児、高齢者、中高年の摂取が容易になることが記載されている。
特許第6124806号公報
ところで、加工食品には含有される水分や油分を吸着するために、カルボキシメチルセルロース(CMC)等の食品添加物が添加されることがある。前記食品添加物は、厚生労働省により、人の健康を損なうおそれのない場合に限って、成分の規格や、使用の基準を定めたうえで、使用が認められている。
しかしながら、消費者によっては、健康上の不安等から化学的に合成された前記食品添加物を好まないことがある。
本発明は、かかる事情に鑑み、前記食品添加物に代わり、加工食品に含有される水分や油分を吸着することができる自然食品の吸水・吸油剤及びその製造方法を提供することを目的とする。
本発明者は、前記目的を達成するために、鋭意検討を重ねた結果、所定の物性を備えるダイコンの粉末が吸水性及び吸油性を備えていることを見出した。そこで、本発明の吸水・吸油剤は、全量の20〜40質量%の範囲の食物繊維と、45〜50質量%の範囲の糖質と、0.5〜2.5質量%の範囲の水分とを含み、0.45〜0.55g/mLの範囲のカサ比重と、2〜3000μmの範囲の粒子径とを備えるダイコン粉末からなり、該ダイコン粉末に対し、5〜10質量%の範囲の吸水率と0.5〜1.5質量%の吸油率とを備えることを特徴とする。
本発明の吸水・吸油剤は、全量に対し前記範囲の食物繊維と、糖質と、水分とを含み、前記範囲のカサ比重と粒子径とを備えるダイコン粉末からなることにより、該ダイコン粉末に対し、5〜10質量%の範囲の水分と0.5〜1.5質量%の油分とを吸収することができる。この結果、本発明の吸水・吸油剤は、例えば、加工食品に添加された場合に該加工食品に含有される水分又は油分を吸収して保持することができ、該加工食品の外部に水分又は油分が放出されることを防止することができる。
本発明の吸水・吸油剤は、原料となるダイコンを40〜65℃の範囲の温度で加熱して乾燥させる工程と、前記工程により乾燥されたダイコンを粉砕してダイコン粉末からなる食品用吸水・吸油剤を得る工程とを備える製造方法により製造することができる。
原料となるダイコンを加熱する温度が40℃未満では該ダイコンを乾燥させること自体が困難であり、65℃を超えると乾燥されたダイコンを粉砕する際に含有される糖質の作用により粉砕されたダイコンが凝集してダマになり、粉末化することができない。
次に、本発明の実施の形態についてさらに詳しく説明する。
本実施形態の吸水・吸油剤は、ダイコンの根部の粉末(以下、ダイコン粉末という)からなり、該ダイコン粉末は、全量の20〜40質量%の範囲の食物繊維と、45〜50質量%の範囲の糖質と、0.5〜2.5質量%の範囲の水分とを含み、0.45〜0.55g/mLの範囲のカサ比重と、2〜3000μmの範囲の粒子径とを備える。そして、本実施形態の吸水・吸油剤は、前記ダイコン粉末に対し、5〜10質量%の範囲の吸水率と0.5〜1.5質量%の吸油率とを備える。
本実施形態の吸水・吸油剤は、例えば、原料となるダイコンを40〜65℃の範囲の温度で加熱して乾燥させる工程と、前記工程により乾燥されたダイコンを粉砕してダイコン粉末からなる食品用吸水・吸油剤を得る工程とにより製造することができる。
前記原料となるダイコンとしては、例えば、契約農家から納入されたダイコンの葉部、根部末端等の不要部を除去した根部を洗浄したものを用いる。
前記乾燥は、前記ダイコンの根部を、乾燥機に投入し、40〜65℃の範囲の温度、例えば50℃の温度に、10〜15時間保持して加熱することにより行う。
前記粉砕は、前記のようにして乾燥したダイコンの根部を、例えばコーヒーミル等の粉砕器に投入することにより行う。
次に、前述のようにして得られたダイコン粉末の組成及び物性を次のようにして測定した。結果の一例を表1に示す。
〔組成〕
食物繊維についてはプロスキー法(酵素-重量法)により、水分については減圧加熱乾燥法によりそれぞれ測定し、糖質については平成27年内閣府令第10号の食品表示基準による計算式(100−(水分+たんぱく質+脂質+灰分+食物繊維)により算出した。
〔カサ比重〕
JIS K−3362に基づいて、カサ比重測定器を用いて測定した。
〔粒子径分布・平均粒子径〕
粒子径分布及び平均粒子径は、株式会社堀場製レーザ回折/散乱式粒子径分布測定装置LA−950V2(商品名)を用いて測定した。
〔吸水率〕
50mL容遠沈管に試料のダイコン粉末1gを量り取り、30℃の純水20mLを加えて混合し、30℃の温度に10分間保持した。次に、10000rpmで10分間の遠心分離を行った後、上清を除去し、沈殿の質量を測定した。次に、次式により吸水率を算出した。
吸水率(%)=((沈殿の質量−試料の質量)/試料の質量)×100
〔吸油率〕
純水を食用油に変えた以外は吸水性の場合と全く同一にして吸油率を算出した。尚、食用油としては、菜種油、オリーブ油、大豆油の3種を用いた。
本実施形態の吸水・吸油剤は、例えば、加工食品に添加された場合に該加工食品に含有される水分又は油分を吸収して保持することができ、該加工食品の外部に水分又は油分が放出されることを防止することができる。また、本実施形態の吸水・吸油剤は、ダイコンという自然食品の粉末からなるので、前記加工食品に添加しても消費者に健康上の不安を抱かせることがない。
また、本実施形態の吸水・吸油剤は、前記加工食品に添加する用途に限らず、水分又は油分を吸収する用途であれば、どのような用途に用いてもよい。

Claims (2)

  1. 全量の20〜40質量%の範囲の食物繊維と、45〜50質量%の範囲の糖質と、0.5〜2.5質量%の範囲の水分とを含み、0.45〜0.55g/mLの範囲のカサ比重と、2〜3000μmの範囲の粒子径とを備えるダイコン粉末からなり、
    該ダイコン粉末に対し、5〜10質量%の範囲の吸水率と0.5〜1.5質量%の範囲の吸油率とを備えることを特徴とする吸水・吸油剤。
  2. 原料となるダイコンを40〜65℃の範囲の温度で加熱して乾燥させる工程と、前記工程により乾燥されたダイコンを粉砕してダイコン粉末からなる食品用吸水・吸油剤を得る工程とを備えることを特徴とする吸水・吸油剤の製造方法。
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