JP6841042B2 - 溶接継手の製造方法及び溶接継手 - Google Patents
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Rai−1<Rai≦2×Rai−1 (1)
Rbj−1<Rbj≦2×Rbj−1 (2)
ただし、Min.(w1,w2)はw1及びw2の最小値を意味し、i及びjは2以上の整数である。
図1は、本発明の一実施形態による溶接継手1の斜視図である。図2は図1のII−II線に沿った断面図である。溶接継手1は、母材11、溶接金属12、並びに打撃溝13及び14を備えている。
図3は、溶接継手1の製造方法の一例を示すフロー図である。この製造方法は、打撃溝13を形成する工程(ステップS1)と、打撃溝14を形成する工程(ステップS2)とを含んでいる。以下、各工程を詳述する。
まず、溶接止端に沿って、幅w1を有するライン状の打撃溝13を形成する(ステップS1)。この工程は、第1ピーニング工程から第3ピーニング工程を含んでいる(ステップS1−1〜S1−3)。
ρ/θ≧Ra1/100 (3)
Rai−1<Rai≦2×Rai−1 (1)
続いて、母材11に、溶接止端と概略平行で幅w2を有するライン状の打撃溝14を形成する(ステップS2)。この工程も、第1ピーニング工程から第3ピーニング工程を含んでいる(ステップS2−1〜S2−3)。
Rbj−1<Rbj≦2×Rbj−1 (2)
溶接継手1は、溶接止端と重なるように形成されたライン状の打撃溝13を備えている。打撃溝13は、オーバラップ疵及び折れ込み疵を有さない。この構成によれば、打撃溝13によって溶接止端への応力集中が緩和され、かつ圧縮残留応力が付与される。そのため、溶接止端を起点とするSCCの発生を抑制することができる。
図6は、溶接継手1の製造方法の他の例を示すフロー図である。この製造方法は、打撃溝13を形成する工程(ステップS1)の前に、溶接止端を研削又は研磨する工程(ステップS3)をさらに備えている。
図7は、溶接継手1の製造方法のさらに他の例を示すフロー図である。この製造方法は、打撃溝14を形成する工程(ステップS2)の後に、打撃溝14を研削又は研磨する工程(ステップS4)をさらに備えている。
腐食環境:CO2ガスを飽和させたリーンアミン環境
試験溶液:モノエタノールアミンを20質量%含む水溶液
溶液温度:70℃
印可電圧:−0.5V(SSE)
試験期間:2週間以上
11 母材
12 溶接金属
13、14 打撃溝
20 振動端子
Claims (6)
- 溶接止端と重なるように、幅w1を有するライン状の第1の打撃溝を形成する工程と、
母材又は溶接金属に、前記溶接止端と概略平行で幅w2を有するライン状の第2の打撃溝を形成する工程とを備え、
前記第1の打撃溝を形成する工程は、先端部曲率半径Ra1の振動端子を使用してオーバラップ疵が残らないように行う第1ピーニング工程と、さらに1つ以上の追加のピーニング工程とを含み、追加のピーニング工程である第iピーニング工程では、下記の式(1)を満たす先端部曲率半径Raiの振動端子を使用し、かつ、最終のピーニング工程では先端部曲率半径が4mm以上の振動端子を使用し、
前記第2の打撃溝を形成する工程は、先端部曲率半径Rb1の振動端子を使用して行う第1ピーニング工程と、さらに1つ以上の追加のピーニング工程とを含み、追加のピーニング工程である第jピーニング工程では、下記の式(2)を満たす先端部曲率半径Rbjの振動端子を使用し、かつ、最終のピーニング工程では先端部曲率半径が4mm以上の振動端子を使用し、
前記第1の打撃溝の最深部と前記第2の打撃溝の最深部との間の距離が、5×Min.(w1,w2)以下であり、前記第1の打撃溝と前記第2の打撃溝とは離間している、溶接継手の製造方法。
Rai−1<Rai≦2×Rai−1 (1)
Rbj−1<Rbj≦2×Rbj−1 (2)
ただし、Min.(w1,w2)はw1及びw2の最小値を意味し、i及びjは2以上の整数である。 - 請求項1に記載の製造方法であって、
前記Ra1が2〜10mmである、溶接継手の製造方法。 - 請求項1又は2に記載の製造方法であって、
前記第1の打撃溝を形成する前の前記溶接止端の曲率半径をρ、フランク角をθとして、前記Ra1が下記の式(3)を満たす、溶接継手の製造方法。
ρ/θ≧Ra1/100 (3)
ただし、Ra1及びρの単位はmmであり、θの単位は度である。 - 請求項3に記載の製造方法であって、
前記第1の打撃溝を形成する前に、前記溶接止端を研削又は研磨する工程をさらに備える、溶接継手の製造方法。 - 請求項1〜4のいずれか一項に記載の製造方法であって、
前記第1の打撃溝及び前記第2の打撃溝の少なくとも一方を0.1〜2mm研削又は研磨する工程をさらに備える、溶接継手の製造方法。 - 母材と、
溶接金属と、
溶接止端と重なるように形成され、幅w1を有するライン状の第1の打撃溝と、
前記母材又は前記溶接金属に形成され、前記溶接止端と概略平行で幅w2を有するライン状の第2の打撃溝とを備え、
前記第1の打撃溝及び前記第2の打撃溝は、オーバラップ疵及び折れ込み疵を有さず、
前記第1の打撃溝の最深部と前記第2の打撃溝の最深部との間の距離が、5×Min.(w1,w2)以下であり、前記第1の打撃溝と前記第2の打撃溝とは離間している、溶接継手。
ただし、Min.(w1,w2)はw1及びw2の最小値を意味する。
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