JP6840918B2 - 便座装置 - Google Patents

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Description

本発明は便座装置に関する。
従来、便座の下面を洗浄すべく、便座の下面に洗浄水を吐水する技術が知られている。例えば、下記特許文献1には、便座の下面に洗浄水を吐水する構成が記載されている。この文献の技術では、使用者が便座を上げた際に、便座の下面に付着した洗浄用の水を集約部に集め、便器本体内に落下させている。
特開2002−54216号公報
この構成では、便座の下面に付着した水を除去するためには、集約部を特別に設ける必要があるから、便座装置の構成が複雑になるという問題点があった。
本発明は、上記従来の実情に鑑みてなされたものであって、特別な部材を用いることなく、便座の下面に付着した水を除去することを目的とする。
本発明の便座装置は、便器本体部の上部に配された便座と、前記便座に吐水する便座洗浄装置とを備え、前記便座の下面には、前記便座の開口側の内側から外側に向けて斜め下方に下る傾斜面が形成されている便座装置である。
本発明に係る便座装置は、便座の下面には、便座の開口側の内側から外側に向けて斜め下方に下る傾斜面が形成されている。そして、便座洗浄装置から便座の下面に向けて吐水すると、便座洗浄装置から吐水された水は、傾斜面に沿って、重力により落下する。従って、本発明に係る便座装置は、特別な部材を用いることなく、便座の下面に付着した水を除去できる。
実施例1の便座装置の便座の底面図である。 実施例1の便座装置の便座の底面図である。 図1のI−I線断面図である。 実施例2の便座装置の便座の底面図である。 実施例2の便座装置の便座の部分底面図である。 実施例2の便座装置を備えた便器の断面図である。 他の実施例(1)の便座装置の断面図である。 他の実施例(2)の便座装置の断面図である。 他の実施例(3)の便座装置の断面図である。 他の実施例(4)の便座装置の断面図である。 他の実施例(5)の便座装置を備えた便器の断面図である。
本発明における好ましい実施の形態を説明する。
本発明の便座装置において、前記傾斜面の下端部は、前記便器本体部の上面部よりも内側に位置することが好ましい。このようにすると、便座の傾斜面にガイドされつつ下降する洗浄用の水が、便器本体部の外側に飛び出すことを抑制できる。
本発明の便座装置において、前記傾斜面の下端部は、前記便器本体部の上面部よりも低い位置であることが好ましい。このようにすると、便座の傾斜面にガイドされつつ下降する洗浄用の水が、便器本体部の外側に飛び出すことを抑制できる。
本発明の便座装置において、前記傾斜面の下端部は、前記便器本体部の内側面に近接していることが好ましい。傾斜面の下端部が、便器本体部の内側面に近接していると、水を傾斜面から便器本体部にスムーズに受け渡すことができる。なお、本明細書において、「近接」とは、0.5mm〜30mmを意味する。
本発明の便座装置において、前記傾斜面は、上方に向けて凹んだ曲面を有することが好ましい。この傾斜面は、下方ほど傾斜角度が大きくなるから、傾斜面を落下する水に勢いがつきやすく、落下しやすい。
本発明の便座装置において、前記下面に付着した水を落とす落下装置を備えていることが好ましい。落下装置を用いると、重力のみを利用した場合に比べて、より短時間で付着した水を除去できる。
本発明の便座装置において、前記下面が撥水性を有することが好ましい。下面が撥水性を有すると、下面が水を弾いて、下面と水の接触面積が減少するから、より短時間で付着した水を除去できる。
次に、本発明の便座装置を具体化した実施例1について、図面を参照しつつ説明する。
<実施例1>
実施例1の便座装置1は、図1の底面図に示す便座3を備えている。この便座3は、図3の断面図(図1のI−I線断面図)に示すように、便器本体部5の上部に配されている。便座3は、図1に示すように、その中央に、前後に若干長い略円形の開口7を有している。便座3は、開口7周りに、所定幅をもち着座するための環状部9を有している。便座3の後方位置(図1の下方位置)には、ケーシング11が備えられている(図1参照)。ケーシング11内には、図1に示すように、便座洗浄装置の給水バルブ装置13が収納されている。ケーシング11は、メンテナンスのために、開閉自在な構成とされている。
図1に示すように、便座3の下面3Aの内周縁15には、吐水口17が内周縁15の略全周にわたって形成されている。吐水口17には、上下方向(厚さ方向)に薄く、かつ幅方向に広い扁平なスリット17Aが形成されている。スリット17Aによって、水を薄膜状に吐水できる構成とされている。吐水口17は、連結管19により、ケーシング11内の給水バルブ装置13と連結されている。給水バルブ装置13から水が供給されると、連結管19を通じて吐水口17に水が行き渡り、吐水口17から水が吐水される構成とされている。図1における矢印は、水の吐水方向を示しており、便座3の内側から外側へ水が放射状に吐水される様子を模式的に表現している。
吐水口17の好ましい配置について、図2を参照しつつ説明する。吐水口17の位置は、図2の斜線で示すように、便座3の内周縁15、又は内周縁15の近傍(内周縁から40mm以内、好ましくは20mm以内)に設置されることが好ましい。仮に内周縁15から離れた位置に吐水口17を配して、吐水口17から外側に向けて吐水すると、吐水口17の位置よりも内側は、洗浄することができない。実施例1では、図1に示すように、内周縁から外側へ向けて吐水することで、便座3の下面3Aの広い範囲を洗浄できる。従来の構成(特開2002−54216号公報の構成)では、便座3の下面3Aを洗浄する水は、便座3の内側の開口7へ向かう成分があるため、便座3の開口7から便座3の上面3Bへ這い上がるおそれがあった。実施例1では、便座3の下面3Aを洗浄する場合には、便座3の内周縁15から外側へ向けて吐水している。すなわち、便座3の内側から外側へ吐水されており、図1に示すように、便座3の内側の開口7へ向かう水がないので、開口7から、便座3の上面3Bへ這い上がることを抑制できる。
便座3の下面3Aには、図3に示すように、傾斜面21が形成されている。傾斜面21は、便座3の開口7側の内側から外側に向けて斜め下方に下っている。傾斜面21の上端部21Aに吐水口17が配されている。吐水口17からの水の吐水方向は、内側から外側であり、図3における右側から左側である。実施例1では、吐水方向は、ほぼ水平とされている。便座洗浄装置の給水バルブ装置13から供給された水は、吐水口17から傾斜面21に向けて吐水される。吐水された水は、傾斜面21にガイドされつつ、重力により下方へ移動して落下する。
便座3の下面3Aには、撥水処理が施されている。撥水処理の方法は、特に限定されず、公知の方法を適宜選択できる。例えば、撥水剤をコーティングして撥水層を形成する方法が例示される。撥水処理を施すと、下面3Aに吐水された水が、弾かれて略球形になり、落下しやすくなる。
図3に示すように、便座3の傾斜面21の下端部21Bは、便器本体部5の上面部5Aよりも低くされている。そして、傾斜面21の下端部21Bは、便器本体部5の上面部5Aよりも内側に位置している。このような位置関係にすることで、傾斜面21を重力により落下する水が、便器本体部5の内側面5Bに受け渡される構成とされている。また、傾斜面21の下端部21Bは、便器本体部5の内側面5Bと近接しており、下端部21Bの先端から便器本体部5の内側面5Bにスムーズに水が受け渡される。なお、「近接」とは、0.5mm〜30mmを意味する。
<実施例1の効果>
実施例1の便座装置1では、便座3の下面3Aには、傾斜面21が形成されており、傾斜面21は、便座3の開口7側の内側から外側に向けて斜め下方に下っている。傾斜面21の上端部21Aに吐水口17が配され、吐水口17からは水が内側から外側に吐水される。吐水された水は、傾斜面21に当たって、この傾斜面21に沿って、重力により落下する。従って、実施例1の便座装置1は、特別な部材を用いることなく、便座3の下面3Aに傾斜面21を設けることにより、便座3の下面3Aに付着した水を効率的に除去できる。
実施例1の便座装置1では、便座3の下面3Aの内周縁15には、吐水口17が内周縁15の略全周にわたって形成されている。そして、吐水口17は、便座3の開口7側の内側から外側に向けられている。従来、便座3の下面3Aを洗浄する水は、便座3の開口7の方向に向いた水流もあるため、便座3の開口7から便座3の上面3Bへ這い上がるおそれがあった。実施例1では、便座3の下面3Aを洗浄する場合には、便座3の内周縁15から外側へ向けて吐水されている。すなわち、便座3の内側から外側へ吐水されている。このように、便座3の内側の開口7へ向かう水がないので、便座3の開口7から、便座3の上面3Bへ水が這い上がることを抑制できる。
実施例1の便座装置1では、吐水口17は、便座3の内周縁15に設置されている。仮に内周縁15から離れた位置に吐水口17を配して、吐水口17から外側に向けて吐水すると、吐水口17の位置よりも内側は、洗浄することができない。この場合に、吐水口17よりも内側を洗浄しようとすると、便座3の内側の開口7へ水が向かうことになるので、水が便座3の開口7から、便座3の上面3Bへ這い上がる可能性がある。実施例1では、内周縁15から外側へ向けて吐水するので、便座3の開口7からの水の這い上がりを抑制しつつ、便座3の下面3Aの広い範囲を洗浄可能である。
実施例1の便座装置1では、便座3の傾斜面21の下端部21Bは、便器本体部5の上面部5Aよりも低くされ、傾斜面21の下端部21Bは、便器本体部5の上面部5Aよりも内側に位置している。傾斜面21を重力の作用により落下する水は、傾斜面の下端部21Bまで到達すると、便器本体部5の内側面5Bに受け渡される。この際、傾斜面21の下端部21Bは、便器本体部5の内側面5Bと近接しており、下端部21Bの先端から便器本体部5の内側面5Bへ、確実かつスムーズに水が受け渡される。
実施例1の便座装置1では、便座3の下面3Aに、撥水処理が施されている。仮に、便座3の下面3Aに撥水処理が施されておらず、親水性の場合には、吐水された水は、水滴にならず便座3の下面3Aに広がってしまう。このような状態では、水は落下しにくい傾向にある。実施例1の便座装置1では、撥水処理が施されているから、吐水された水は、水滴となって落下しやすい。従って、短時間で付着した水を除去できる。
なお、実施例1の便座装置1では、図3に示すように、便座3の下側の外縁寄りの部分には、内側に向けて凹んだ凹部4が形成され、凹部4は、便器本体部5の上面部5Aに当接する面4Aと、便器本体部5の内側面5Bに沿った面4Bとを有している。凹部4は、吐水口17からみて隠れた内側の位置にあり、汚れにくい部位とされている。
また、実施例1の便座装置1では、図3に示すように、便器本体部5に直接、便座3を載せた態様を示しているが、便座3にゴム等からなる足を設けて、この便座3を便器本体部5に載せた態様も採用できる。この場合には、便座3が便器本体部5から離隔した部分が形成される。この場合においても、便座3の傾斜面21の下端部21Bは、便器本体部5の上面部5Aよりも低くされ、傾斜面21の下端部21Bは、便器本体部5の上面部5Aよりも内側に位置するので、洗浄用の水が外側に飛びにくい。
<実施例2>
次に、実施例2に係る便座装置について、図4〜図6を参照しつつ説明する。なお、実施例2に係る便座装置において、上記実施例1の便座装置と略同じ構成部位には同符号を付けて、構造、作用及び効果の説明は省略する。実施例2では、次の点が、実施例1と相違している。
実施例2では、図4に示すように、複数、具体的には4つの吐水口117が、便座3の内周縁15近傍に設けられている。各吐水口117からの水の吐水方向は、図5に示すように、吐水口117と最も近い位置の内周縁上の点における内周縁の接線Lに対して、0度以上90度未満の角度に設定されている。つまり、図5におけるθが0度以上90度未満の角度とされている。なお、図4に示すように、各吐水口117は、内周縁15上を略等間隔に設置されている。ここで、略等間隔とは、各間隔が同じである場合、各間隔が仮に異なっていてもその差が50mm以内である場合を意味する。
また、実施例2の場合には、各吐水口117から吐水される水の幅が、吐水口117から遠ざかるにつれて広がっている。この様子を、図4に示す矢印の幅により概念的に示している。このようにすると、吐水口117から吐水される水が拡散するから、各吐水口117から吐水される水により洗浄できる範囲が広くなる。但し、この場合には、便座3の開口7から便座3の上面3Bへ、洗浄の水が這い上がらないように、各吐水口117の洗浄範囲が開口7と重ならないように設定する。なお、各吐水口117から吐水される水の幅が、広がらない態様も採用できる。すなわち、各吐水口117から吐水される水の幅が、広がらずに略直進する態様である。
ここで、実施例2の作用効果について説明する。水の吐水方向を、吐水口117と最も近い位置の内周縁上の点における接線に対して、90度とする場合に比べて、実施例2のように、0度以上90度未満の角度に設定すると、水が便座3の下面3Aを通過する経路を長くすることができる。すなわち、この角度を90度にすると、吐水口117から吐水された水は、便座3の下面3Aを最短距離で横断するように通過してしまう。従って、便座3の下面3Aの全面を洗浄するためには、便座3の下面3Aの内周縁15の略全周にわたって、吐水口117を形成する必要がある。一方、90度未満の角度に設定すると、水が便座3の下面3Aを通過する経路を長くすることができる。すなわち、この場合には、図4、図5に示すように、水は、便座3の下面3Aを斜めに横断するように通過する。このように、90度未満の角度に設定すると、水が便座3の下面3Aを通過する経路を長くすることができるから、吐水口117の設置箇所を削減しても、便座3の下面3Aのほぼ全周を洗浄可能である。よって、実施例2に係る便座装置1は、構造を簡略化できコストの観点から有利である。また、この便座装置1は、少ない水により、便座3の下面3Aのほぼ全面を洗浄可能であるから、節水の観点からも有利である。なお、上述の角度を0度未満とすると、便座3の下面3Aに水が掛かりにくくなり、洗浄効率が低下するため好ましくない。また、本実施例では、上述の角度を0度以上とすることで、便座3の上面3Bへの水の這い上がりを抑制している。
なお、各吐水口117を、内周縁15上で、おおよそ等間隔に設置するとともに、上述のように吐水の角度を所定の角度に設定すると、図4に示すように、全体として水を旋回状に流すことができる。この場合には数少ない吐水口17により便座3の下面3Aを効率的に全面洗浄できる。さらに、本実施例では、便座3から、便器本体部5に流れる水も旋回状にすることができ、便器本体部5の洗浄にも効果的である。
<他の実施例>
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施例に限定されるものではなく、例えば次のような実施例も本発明の技術的範囲に含まれる。
(1)実施例1、2では、特定形状の便座3、特定形状の便器本体部5を用いて説明したが、図7〜図10に示す、便座103、203、303、403、便器本体部105、205、305、405を用いてもよい。図7は、他の実施例(1)を示し、図8は、他の実施例(2)を示し、図9は、他の実施例(3)を示し、図10は、他の実施例(4)を示す。
図7、図9、図10に示す他の実施例(1)(3)(4)の便座装置では、便座103、303、403の下面103A、303A、403Aに形成された各傾斜面121、321、421の下端部121B、321B、421Bは、それぞれ便器本体部105、305、405の上面部105A、305A、405Aに接している。このように、傾斜面121、321、421の下端部121B、321B、421Bが、便器本体部105、305、405の上面部105A、305A、405Aに接していると、水を傾斜面121、321、421から便器本体部105、205、305、405にスムーズに受け渡すことができる。
図7、図8の他の実施例(1)(2)の場合には、傾斜面121、221は、上方に向けて凹んだ曲面を有する。これらの傾斜面121、221は、下方ほど傾斜角度が大きくなるから、傾斜面121、221を落下する水に勢いがつきやすく、落下しやすい。これに対して、図10の他の実施例(4)の場合には、傾斜面421が下方に向けて膨らんだ曲面とされており、この場合には、下方ほど傾斜角度が小さくなる。よって、水の勢いは、下に行く程、小さくなってしまう。また、図9の他の実施例(3)の場合には、傾斜面321は、その断面が略直線状であり、この場合には、傾斜面321を下る水にはあまり勢いがつかない。よって、図7、図8の他の実施例(1)(2)の場合は、図10、図9の他の実施例(4)(3)の場合よりもより短時間で水を除去できるから好ましい。
また、図10の他の実施例(4)の場合には、傾斜面421を水が下る際に、斜面421の下端部421Bに到達する前に、水が傾斜面421から離れてしまうおそれがある。よって、傾斜面421の下端部421B、及び便器本体部405の上端部の辺りに水が流れず、この辺りを洗浄できない可能性がある。すなわち、洗浄残りが発生するおそれがある。従って、この観点からも、図7の他の実施例(1)の場合は、図10の他の実施例(4)の場合よりも好ましい。
なお、図7〜図10に示す他の実施例(1)〜(4)のように、便座103、203、303、403を用いた場合にも、吐水口17によって、内側から外側へ向けて吐水するので、便座103、203、303、403の開口7から、便座103、203、303、403の上面103B、203B、303B、403Bへ水が這い上がることを抑制できる。
また、図7の他の実施例(1)に示すように、傾斜面121の下端部121Bは、便器本体部105の内側面105Bに、ほぼ段差がなく連続的に接続する態様が好ましい。この構成にすることで、水を傾斜面121から便器本体部105に、よりスムーズに受け渡すことができる。一般的に複数の部材を組み合わせた場合に、その接続部分に段差があると、接続部分に汚れが溜まりやすい。図7の他の実施例(1)の態様では、傾斜面121の下端部121Bと、便器本体部105の内側面105Bとの間に、ほぼ段差がないから、この接続部分に汚れが溜まることを抑制できる。
図8の他の実施例(2)の態様では、傾斜面221の下端部221Bが、便器本体部205の上面部205Aよりも内側に配置されることで、洗浄の水が外側に飛び出すことを抑制できる。
(2)便座装置において、下面に付着した水を落とす落下装置を備えていてもよい。落下装置を用いると、重力のみを利用した場合に比べて、より短時間で付着した水を除去できる。ここで落下装置としては、特に限定されなく、幅広い装置を採用することができる。例えば、便座の下面に向けて風を送る送風装置が例示される。この送風装置を用いると、風により水滴に対して力を作用させることができる。そして、この力の傾斜面方向の分力が、水滴が傾斜面を滑り落ちるスピードを加速させて、より短時間で付着水を除去することができる。送風装置から風を送るタイミングは、特に限定されない。例えば、便座の下面の洗浄と、送風とを同時に行ってもよいが、両者を必ずしも同時に行う必要はない。例えば、便座の下面に水をかけて洗浄した後に、送風する構成が考えられる。このように、便座の下面の洗浄と、送風とを連動させて行ってもよい。このような連動は、自動的に行われることが好ましい。なお、送風の仕方は、特に限定されないが、便座の下面に沿って旋回状に送風することができ、その場合はより効率的に水を落下させることができる。
また、落下装置として、便座を微振動させる振動装置を例示できる。この振動装置を用いると、水滴が微振動して、傾斜面をより速く滑り落ちるので、短時間で付着水を除去することができる。振動の周期等は、特に限定されない。
また、振動装置によって振動させるタイミングは、特に限定されない。例えば、便座の下面の洗浄と、振動とを同時に行ってもよいが、両者を必ずしも同時に行う必要はない。例えば、便座の下面に水をかけて洗浄した後に、振動する構成が考えられる。このように、便座の下面の洗浄と、振動とを連動させて行ってもよい。このような連動は、自動的に行われることが好ましい。
(3)便器本体部の洗浄と、便座の下面の洗浄のタイミングは、任意である。例えば、両者を同時に行ってもよいが、両者の洗浄を必ずしも同時に行う必要はない。便座の下面の洗浄のみを単独で行うことができる構成としてもよい。例えば、便座の下面の洗浄を行うための特別のスイッチを設ける構成が好適に例示される。また、特別なスイッチを用いなくても、既存のスイッチに便座の下面の洗浄を開始する機能を付与してもよい。
(4)実施例1では、吐水口は、上下方向に薄く、かつ幅方向に広い扁平なスリットを有することとした。この形態のスリットを用いることで、水を薄い膜状にすることができ、幅広い範囲を効率的に洗浄することができる。但し、本発明において、吐水口の形状は特に限定されない。例えば、吐水口は、円筒形、角筒形等の吐水可能な各種形状をなしていてもよい。
(5)実施例1、2、他の実施例(1)〜(4)では、吐水口は、傾斜面の上端部に配されている例を示したが、吐水口の位置は、傾斜面の上端部からずれた位置であってもよい。但し、吐水口の位置は、傾斜面の上端部の近傍が好ましい。傾斜面の上端部の近傍に吐水口を配置すると、傾斜面の幅広い範囲を洗浄することができるからである。
(6)実施例1では、便座の下面は、撥水処理が施されている例を示したが、便座の下面は、撥水処理されていなくてもよい。
(7)実施例1、2では、特定の数の吐水口を有する例を示したが、吐水口の数は、便座の形状、大きさ等に応じて適宜選択される。
(8)便座、便器本体部の材質は特に限定されず、適宜、公知の材料が適用される。
(9)実施例1、2、他の実施例(1)〜(4)では、吐水口は、便座の下面に設けられる構成を例示したが、吐水口は、便器本体部側やケーシング、便蓋に設けられていてもよい。例えば、図11の他の実施例(5)で示すように、便器本体部505側から伸びる棒状のノズル216の先端に吐水口217が設けられていてもよい。
(10)吐水される洗浄用の水は、特に限定されない。ミストとして吐水してもよいし、温水、除菌水(次亜塩素酸水や銀イオン水など)を吐水してもよい。
1…便座装置、
3,103,203,303,403…便座
3A,103A,203A,303A,403A…下面
3B,103B,203B,303B,403B…上面
5,105,205,305,405,505…便器本体部
5A、105A、205A、305A、405A…上面部
5B、105B、205B、305B、405B…内側面(便鉢面)
7…開口
9…環状部
11…ケーシング
13…便座洗浄装置の給水バルブ装置
15…内周縁
17,117,217…吐水口
19…連結管
21,121,221,321,421…傾斜面
21A…上端部
21B,121B,221B,321B,421B…下端部

Claims (9)

  1. 便器本体部の上部に配され、中央に開口を有する便座と、前記便座の下面の前記開口のほぼ全周にわたって吐水する便座洗浄装置とを備え、前記便座の下面には、前記便座の開口側の内側から外側に向けて斜め下方に下る傾斜面が前記開口の全周にわたって形成されている便座装置。
  2. 前記便座洗浄装置は、前記便座の内側から外側へ水を放射状に吐水する吐水口を備える請求項1に記載の便座装置。
  3. 前記便座洗浄装置は、複数の吐水口を備える請求項1に記載の便座装置。
  4. 前記傾斜面の下端部は、前記便器本体部の上面部よりも内側に位置する請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の便座装置。
  5. 前記傾斜面の下端部は、前記便器本体部の上面部よりも低い位置である請求項4に記載の便座装置。
  6. 前記傾斜面の下端部は、前記便器本体部の内側面に近接している請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の便座装置。
  7. 前記傾斜面は、上方に向けて凹んだ曲面を有する請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の便座装置。
  8. 前記下面に付着した水を落とす落下装置を備えている請求項1から請求項7のいずれか1項に記載の便座装置。
  9. 前記下面が撥水性を有する請求項から請求項8のいずれか1項に記載の便座装置。
JP2016193158A 2016-09-30 2016-09-30 便座装置 Active JP6840918B2 (ja)

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