JP6839307B2 - ジェットミル装置 - Google Patents

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Description

本発明は被粉砕物を微粉体に粉砕するジェットミル装置に関する。
従来のジェットミル装置として、空洞室の内壁側面にリング状に埋設された複数のジェットノズルを有し、該ノズルから噴射された高圧気体により生ずる高速旋回流を用いて、空洞室内に抽入された被粉砕物を微小粒子に粉砕するジェットミル装置であって、空洞室の天井面の略中央部に鉛直上方向に向かう同心状の同軸円筒を設け、該同軸円筒の内筒部に生ずる負圧を利用して被粉砕物を空洞室内に抽入し、かつ該同軸円筒の外筒部に生ずる正圧を利用して空洞室内から粉砕された微小粒子を抽出するジェットミル装置が知られている(特許文献1参照)。
また、従来のジェットミル装置として、反応装置内の混合物を燃焼合成法により反応させる工程と、反応後の粗生成物を粉砕する粉砕工程とを備えてなり、上記粉砕工程が粉砕ノズルより噴出させて形成されるジェット気流によって粗生成物を加速して、該加速された粗生成物同士の衝突や摩砕により、または衝突板に加速された粗生成物を衝突させることにより、粉砕を進行させるジェットミル装置が知られている(特許文献2参照)。
特開2014−200721号公報 特開2007−054799号公報
しかしながら、従来のジェットミル装置では、十分に微細な微粉体を短時間で効率よく得ることが困難であった。
本発明の目的は、十分に微細な微粉体を短時間で効率よく得ることが可能なジェットミル装置を提供することにある。
本発明の一態様によるジェットミル装置は、被粉砕物を微粉体に粉砕するための空洞室と、前記空洞室内に旋回する空気流を生成する空気流生成部と、前記空洞室内に設けられた複数の第1の突起物と、前記空洞室内に設けられ、前記複数の第1の突起物に対向し、前記複数の第1の突起物に対して相対的に移動する複数の第2の突起物とを有し、前記空洞室内に入力された前記被粉砕物が、前記空気流生成部により生成された空気流により旋回され、前記複数の第1の突起物及び前記複数の第2の突起物により切断され削られて微粉体に粉砕されることを特徴とする。
上述したジェットミル装置において、前記複数の第1の突起物は、前記空洞室内に固定され、前記複数の第2の突起物は、前記空洞室内で移動するようにしてもよい。
上述したジェットミル装置において、前記複数の第1の突起物は、前記空洞室の壁部に固定され、前記空洞室の内側に向かって突出し、前記複数の第2の突起物は、前記空洞室の中央に設けられた回転体に固定され、前記空洞室の外側に向かって突出し、前記回転体を回転させることにより、前記複数の第2の突起物を前記複数の第1の突起物に対して相対的に移動させるようにしてもよい。
上述したジェットミル装置において、前記複数の第1の突起物は、前記空気流生成部が生成する空気流に乗って旋回する微粉体を上昇させるように、前記空気流生成部が生成する空気流の旋回方向に対して傾斜して配置されており、前記複数の第2の突起物は、前記空気流生成部が生成する空気流に乗って旋回する微粉体を上昇させるように、前記空気流生成部が生成する空気流の旋回方向に対して傾斜して配置されようにしてもよい。
上述したジェットミル装置において、前記空気流生成部は、前記空洞室の壁部に固定され、旋回方向に空気流を噴射する複数の噴射ノズルを有し、前記複数の噴射ノズルが設けられた前記空洞室の領域には、前記複数の第2の突起物のみ設けられているようにしてもよい。
上述したジェットミル装置において、前記複数の第1の突起物及び/又は前記複数の第2の突起物は、相対的に移動する方向に向かって薄くなっているようにしてもよい。
本発明の一態様による粉砕方法は、被粉砕物を微粉体に粉砕する粉砕方法であって、前記被粉砕物を粉砕するための空洞室内に旋回する空気流を生成し、前記空洞室内に入力された前記被粉砕物を空気流により旋回させ、複数の第1の突起物と、前記複数の第1の突起物に対向し前記複数の第1の突起物に対して相対的に移動する複数の第2の突起物とにより、空気流により旋回された前記被粉砕物を切断し削ることにより微粉体に粉砕することを特徴とする。
上述した粉砕方法において、前記空気流の旋回方向に対して傾斜して配置された前記複数の第1の突起物により、前記空気流に乗って旋回する微粉体を上昇させ、前記空気流の旋回方向に対して傾斜して配置された前記複数の第2の突起物により、前記空気流に乗って旋回する微粉体を上昇させるようにしてもよい。
以上の通り、本発明によれば、被粉砕物を微粉体に粉砕するための空洞室と、前記空洞室内に旋回する空気流を生成する空気流生成部と、前記空洞室内に設けられた複数の第1の突起物と、前記空洞室内に設けられ、前記複数の第1の突起物に対向し、前記複数の第1の突起物に対して相対的に移動する複数の第2の突起物とを有し、前記空洞室内に入力された前記被粉砕物が、前記空気流生成部により生成された空気流により旋回され、前記複数の第1の突起物及び前記複数の第2の突起物により切断され削られて微粉体に粉砕されるようにしたので、十分に微細な微粉体を短時間で効率よく得ることができる。
本発明の一実施形態によるジェットミル装置の外観を示す図である。 本発明の一実施形態によるジェットミル装置の断面図である。 本発明の一実施形態によるジェットミル装置の回転リング積層体を上方から見た図である。 本発明の一実施形態によるジェットミル装置の回転リング積層体を構成する突起物リングと回転リングの斜視図である。 本発明の一実施形態によるジェットミル装置の回転リング積層体を構成する突起物リングの積層状態を示す斜視図である。 本発明の一実施形態によるジェットミル装置の回転リング積層体の突起物リングと回転リングの積層状態を示す断面図である。 本発明の一実施形態によるジェットミル装置の固定リング積層体を上方から見た図である。 本発明の一実施形態によるジェットミル装置の固定リング積層体を構成する噴射ノズルリングの平面図である。 本発明の一実施形態によるジェットミル装置の固定リング積層体を構成する突起物リングの平面図である。 本発明の一実施形態によるジェットミル装置の固定リング積層体の突起物リングを構成する固定リングの平面図である。 本発明の一実施形態によるジェットミル装置の固定リング積層体の突起物リングを構成する複数の突起物の平面図である。 本発明の一実施形態によるジェットミル装置の固定リング積層体の突起物リングの積層構造の説明図である。 本発明の一実施形態によるジェットミル装置の固定リング積層体の噴射ノズルリングと突起物リングの積層状態を示す断面図である。 本発明の一実施形態によるジェットミル装置の粉砕部を上方から見た図(その1)である。 本発明の一実施形態によるジェットミル装置の粉砕部を上方から見た図(その2)である。
[提案されている粉砕方法]
被粉砕物を粉砕する方法として次のようなものが提案されている。
まず考えられるのは、一般的な粉砕機を用いる方法である。一般的な粉砕機とは、固定歯と回転歯を有し、回転歯のモーメントを利用し、両刃に挟まれた樹脂を切断するものである。例えば、固定歯と回転歯のクリアランスが0.01mm程度のものがある。
このような一般的な粉砕機は2mm真角以上に粉砕する事に適している。更に細かく粉砕しようとしても、樹脂粉砕時の剪断発熱により樹脂及び刃物が高温化し、樹脂が溶け切断された物が再び接着してしまい、微粉体のように細かく粉砕することは困難である。
次に考えられるのは、被粉砕物を冷凍してボールミル等を用いて粉砕する方法である。ボールミルによる方法では、円筒形の密閉された一定容器内に金属もしくはセラミックの球を有し、上下に大きく振動する事によりボールが自由運動し、その衝撃により被粉砕物を粉砕する。この方法では、液化窒素を使用し被粉砕物を冷凍させてその弾性力を極力下げた上で、ボールミル等を使用し、金属球の衝突エネルギーにより被粉砕物を粉砕する。
このような方法により粉砕物を得ることはできるものの、被粉砕物を冷凍する必要があるため生産性が悪く、コスト高となる。また、粉砕物の粒度分布が広く、500μm程度の粒子が多数存在してり、微粉体とはいい難い。
これら粉砕物に対して同じ工程を繰り返すことにより微粉化が可能ではあるが、10μm以下の微粉体にするには同じ工程を何度も繰り返す必要がありコストと効率の点で現実的でない。したがって、この粉砕方法では、20μm〜500μm程度の粒度分布を持つ微粉体が限界とされている。
そこで、本願発明者は、粉砕方法について鋭意研究の結果、十分に微細な微粉体を短時間で効率よく得ることが可能な粉砕方法を考案するに至った。
[一実施形態]
本発明の一実施形態によるジェットミル装置について図1乃至図15を用いて説明する。
(ジェットミル装置の構成)
本実施形態によるジェットミル装置の構成の概略について図1及び図2を用いて説明する。図1は本実施形態によるジェットミル装置の外観写真であり、図2は本実施形態によるジェットミル装置の断面図である。
本実施形態のジェットミル装置10は、直方体の基台部20と、基台部20上に設けられ、被粉砕物を微粉体に粉砕する円筒形の粉砕部30と、粉砕部30上に設けられ、粉砕部30に被粉砕物を入力し、粉砕された微粉体を粉砕部30から出力する入出力部60とから構成されている。
粉砕部30内には、被粉砕物の粉砕処理が行われる空洞室31が設けられている。入出力部60は、粉砕部30の空洞室31に被粉砕物を入力し、粉砕された微粉体を粉砕部30の空洞室31から出力する。
(基台部)
本実施形態によるジェットミル装置の基台部について図2を用いて説明する。
基台部20の下部には、粉砕部30の空洞室31に圧縮空気を送りこむ圧縮空気タンク22が設けられている。圧縮空気タンク22の下部中央には圧縮空気接続口24が形成されている。圧縮空気接続口24には、圧縮空気を生成するコンプレッサー(図示せず)が接続されている。基台部20の圧縮空気タンク22と粉砕部30の空洞室31とを接続する複数の圧縮空気送り配管26が設けられている。図1では、圧縮空気送り配管26の図示を省略している。
コンプレッサー(図示せず)により生成された圧縮空気は、圧縮空気接続口24から圧縮空気タンク22に送られ、圧縮空気送り配管26により粉砕部30の空洞室31に送られる。
基台部20の上部には回転用駆動モータ28が設けられている。回転用駆動モータ28は、後述する粉砕部30の回転リング積層体32を回転させる。
(粉砕部:回転リング積層体)
本実施形態によるジェットミル装置の回転リング積層体について図3乃至図6を用いて説明する。図3は本実施形態によるジェットミル装置の回転リング積層体を上方から見た図であり、図4は本実施形態によるジェットミル装置の回転リング積層体を構成する突起物リングと回転リングの斜視図であり、図5は本実施形態によるジェットミル装置の回転リング積層体を構成する突起物リングの積層状態を示す斜視図であり、図6は本実施形態によるジェットミル装置の回転リング積層体の突起物リングと回転リングの積層状態を示す断面図である。
粉砕部30の空洞室31の中央に回転リング積層体32が設けられている。
図3は、回転リング積層体32を上方から見た図である。中央のリング積層体本体32aから、複数の突起物32bが外方に突出している。例えば、図3では複数の突起物36bが約20度間隔で設けられている。
突起物32bは、例えば、幅5.0mm、長さ50.0mm、厚さ1.0mmの長方形の板形状である。板形状の一方の長辺が薄い刃板形状をしている。この板形状の部材が、例えば、30.0mmだけ外方に突出している。回転リング積層体32は図3の矢印の方向に回転する。突起物32bの刃は、この回転により、被粉砕物を切断する向きとなるように取り付けられる。
回転リング積層体32は、図4(a)に示す突起物リング36と、図4(b)、(c)に示す回転リング34A、34Bのいずれかを交互に積層して形成されている。
図4(a)に示す突起物リング36は、中央に、回転用駆動モータ28の回転軸が貫通する領域を設ける。突起物リング36の中央から複数の刃板38が放射状に配置されている。後述する回転リング34A、34Bで挟むことにより、突起物32bの配置を固定している。回転リング34から突出した複数の刃板38の部分が突起物32bとなる。図4(a)では3個の刃板38が約120度間隔で設けられている。
各刃板38は、板形状の一方の長辺が薄くて刃となる刃板形状をしている。刃板38の刃となる、板形状の薄い一方の長辺は、回転リング積層体32の回転方向である反時計方向を向いている。
突起物リング36は、例えば、100.0mmの外径で、中央に直径10.0mm程度の回転軸貫通領域が形成されている。突起物リング36は、例えば、厚さが1.0mmである。
図4(b)に示す回転リング34Aは、中央に、回転用駆動モータ28の回転軸が貫通する穴35が形成されている。回転リング34Aは、例えば、40.0mmの外径で、中央に10.0mmの穴35が形成されている。回転リング34Aには、例えば、厚さが5.0mmの薄い回転リングである。
図4(c)に示す回転リング34Bは、中央に、回転用駆動モータ28の回転軸が貫通する穴35が形成されている。回転リング34Bは、例えば、40.0mmの外径で、中央に10.0mmの穴35が形成されている。回転リング34Aには、例えば、厚さが10.0mmの厚い回転リングである。
図5に回転リング積層体32を構成する突起物リング36の積層状態を示す。
回転リング積層体32は、図4(a)に示す突起物リング36と、図4(b)、(c)に示す回転リング34A、34Bのいずれかを交互に積層して形成されている。
突起物リング36を積層する際に、図5に示すように、120度間隔で配置された3個の刃板38の位置が時計方向にずれるように、突起物リング36を積層する。図5の説明図では、積層される回転リング34A、34Bの図示を省略している。
図5の最下部に示された突起物リング36Aの上には回転リング34A、34B(図示せず)を介して突起物リング36Bが積層される。突起物リング36Aの突起物38に対して、その上に積層される突起物リング36Bの突起物38は20度時計方向にずれている。
突起物リング36Bの上には回転リング34A、34B(図示せず)を介して突起物リング36Cが積層される。突起物リング36Bの突起物38に対して、その上に積層される突起物リング36Cの突起物38は20度時計方向にずれている。
突起物リング36Cの上には回転リング34A、34B(図示せず)を介して突起物リング36Dが積層される。突起物リング36Cの突起物38に対して、その上に積層される突起物リング36Dの突起物38は20度時計方向にずれている。
突起物リング36Dの上には回転リング34A、34B(図示せず)を介して突起物リング36Eが積層される。突起物リング36Dの突起物38に対して、その上に積層される突起物リング36Eの突起物38は20度時計方向にずれている。
突起物リング36Eの上には回転リング34A、34B(図示せず)を介して突起物リング36Fが積層される。突起物リング36Eの突起物38に対して、その上に積層される突起物リング36Fの突起物38は20度時計方向にずれている。
突起物リング36Fの上には回転リング34A、34B(図示せず)を介して突起物リング36Aが積層される。同様にして、突起物リング36B、突起物リング36C、突起物リング36D、突起物リング36E、・・・・と積層される。
図6は、図2の一部を拡大した図であり、回転リング積層体32の突起物リング36A〜36Fと回転リング34A、34Bの積層状態を示している。
粉砕部30の空洞室31の最下部から、薄い回転リング34Aの上に突起物リング36Aが積層され、突起物リング36Aの上に薄い回転リング34Aが積層され、薄い回転リング34Aの上に突起物リング36Bが積層され、突起物リング36Bの上に薄い回転リング34Aが積層され、薄い回転リング34Aの上に突起物リング36Cが積層され、突起物リング36Cの上に薄い回転リング34Aが積層され、薄い回転リング34Aの上に突起物リング36Dが積層され、突起物リング36Dの上に厚い回転リング34Bが積層され、厚い回転リング34Bの上に突起物リング36Eが積層され、突起物リング36Eの上に厚い回転リング34Bが積層され、厚い回転リング34Bの上に突起物リング36Fが積層され、突起物リング36Fの上に厚い回転リング34Bが積層される。
以下、この厚い回転リング34Bの上に、次の順番で、突起物リング36A〜36Fと回転リング34A、34Bが積層される。
突起物リング36A、厚い回転リング34B、突起物リング36B、厚い回転リング34B、突起物リング36C、厚い回転リング34B、突起物リング36D、薄い回転リング34A、突起物リング36E、薄い回転リング34A、突起物リング36F、薄い回転リング34A;突起物リング36A、薄い回転リング34A、突起物リング36B、厚い回転リング34B、突起物リング36C、厚い回転リング34B、突起物リング36D、厚い回転リング34B、突起物リング36E、厚い回転リング34B、突起物リング36F、厚い回転リング34B;突起物リング36A、厚い回転リング34B、突起物リング36B、薄い回転リング34A、突起物リング36C、薄い回転リング34A、突起物リング36D、薄い回転リング34A、突起物リング36E、薄い回転リング34A、突起物リング36F、厚い回転リング34B;突起物リング36A、厚い回転リング34B、突起物リング36B、厚い回転リング34B、突起物リング36C、厚い回転リング34B、突起物リング36D、厚い回転リング34B、突起物リング36E、厚い回転リング34B、突起物リング36F、厚い回転リング34B;突起物リング36A、厚い回転リング34B、突起物リング36B、厚い回転リング34B。
このように組み立てられた回転リング積層体32の突起物リング36A〜36Fによる複数の突起物32bは、側方から見た場合、螺旋状にずれて配置され、かつ、時計方向に位置する突起物32bの方が高くなるようにずれて配置されている。突起物リング36A〜36Fによる複数の突起物32bは、後述する噴射ノズル40bの噴射用穴40dから噴射された空気により発生される反時計回りの旋回流に対して一方向に傾いている。
本実施形態では、複数の突起物32bが上述したように配置されているので、回転リング積層体32が回転すると、粉砕された微粉体を、反時計回りの旋回流に乗って竜巻のように上昇させる。
これに対し、本実施形態の構成と異なり、組み立てられた回転リング積層体32の突起物リング36A〜36Fによる複数の突起物32bが、側方から見て同じ位置に配置される構成が考えられる。この構成では、突起物リング36A〜36Fによる複数の突起物32bは、後述する噴射ノズル40bの噴射用穴40dから噴射された空気により発生される反時計回りの旋回流に対して傾いていない。
そのような構成の場合には、回転リング積層体32が回転しても、粉砕された微粉体を上昇させる作用も下降させる作用もなく、粉砕された微粉体は空洞室31の下部に堆積する。
また、本実施形態の構成と異なり、組み立てられた回転リング積層体32の突起物リング36A〜36Fによる複数の突起物32bが、側方から見た場合、螺旋状にずれて配置され、かつ、反時計方向に位置する突起物32bの方が高くなるようにずれて配置される構成が考えられる。突起物リング36A〜36Fによる複数の突起物32bは、後述する噴射ノズル40bの噴射用穴40dから噴射された空気により発生される反時計回りの旋回流に対して本実施形態とは逆方向に傾いている。
そのような構成の場合には、回転リング積層体32が回転すると、粉砕された微粉体を下降させる作用を奏し、粉砕された微粉体は空洞室31の下部に堆積する。
(粉砕部:固定リング積層体)
本実施形態によるジェットミル装置の固定リング積層体について図7乃至図13を用いて説明する。図7は本実施形態によるジェットミル装置の固定リング積層体を上方から見た図であり、図8は本実施形態によるジェットミル装置の固定リング積層体を構成する噴射ノズルリングの平面図であり、図9は本実施形態によるジェットミル装置の固定リング積層体を構成する突起物リングの平面図であり、図10は本実施形態によるジェットミル装置の固定リング積層体の突起物リングを構成する固定リングの平面図であり、図11は本実施形態によるジェットミル装置の固定リング積層体の突起物リングを構成する複数の突起物の平面図であり、図12は本実施形態によるジェットミル装置の固定リング積層体の突起物リングの積層構造の説明図であり、図13は本実施形態によるジェットミル装置の固定リング積層体の噴射ノズルリングと突起物リングの積層状態を示す断面図である。
粉砕部30の空洞室31内には、中央の回転リング積層体32の周囲に固定リング積層体40が設けられている。
図7は、固定リング積層体40を上方から見た図である。ドーナツ状のリング積層体本体40aに複数の噴射ノズル40bが設けられている。例えば、図7では、12個の噴射ノズル40bが約30度間隔で設けられている。複数の噴射ノズル40bにより、空洞室31内に旋回する空気流を生成する空気流生成部を形成している。
更に、ドーナツ状のリング積層体本体40から複数個の突起物40cが内方に突出している。例えば、図7では、18個の突起物40cが約20度間隔で突出している。複数個の突起物40cは、空洞室31の壁部として機能するリング積層体本体40に設けられている。
噴射ノズル40bは、例えば、直径1.0mmで、長さ20.0mmの噴射用穴40dが形成されている。噴射ノズル40bの噴射用穴40dは、リング積層体本体40aの中心を通る直線から、例えば、30度だけ右側に傾いている。噴射ノズル40bの噴射用穴40dから噴射された空気は、矢印で示すように、ドーナツ状のリング積層体本体40a内に反時計回りの旋回流を発生させる。
噴射ノズル40bの噴射用穴40dの傾きは、リング積層体本体40aの中心を通る直線から、約15度から約30度の範囲内であることが望ましい。
突起物40cは、例えば、幅5.0mm、長さ50.0mm、厚さ1.0mmの長方形の板形状である。板形状の一方の長辺が薄い刃板形状をしている。この板形状の部材が、例えば、30.0mmだけ内方に突出している。突起物40cの刃は、旋回流により回転する被粉砕物を切断する向きとなるように取り付けられる。
固定リング積層体40は、図8に示す噴射ノズルリング42と、図9に示す突起物リング50とを適宜積層して形成されている。
図8に示す噴射ノズルリング42は、噴射ノズルリング本体44に複数の噴射ノズル46が固定されている。噴射ノズルリング本体44は、例えば、外径が400mmで、内径が300mmのドーナッツ形状であり、厚さは、例えば、30.0mmである。
噴射ノズル46には噴射用穴48が形成されている。噴射用穴48は、例えば、直径1.0mm、長さ20.0mmである。噴射ノズル46の噴射用穴48は、噴射ノズルリング本体44の中心を通る直線から、例えば、30度だけ右側に傾いている。
図9に示す突起物リング50は、図10に示す固定リング52により、図11に示すように配置された複数の突起物54を挟んで固定して形成されている。
図10に示す固定リング52は、例えば、外径が400mmで、内径が300mmのドーナツ形状である。固定リング52は、例えば、厚さが10.0mmである。
図11に示す複数の突起物54は、例えば、幅5.0mm、長さ50.0mm、厚さ1.0mmの長方形の板形状である。板形状の一方の長辺が薄い刃板形状をしている。複数の突起物54は、図11に示すように配置されている。突起物54の刃は、旋回流により回転する被粉砕物を切断する向きとなるように配置されている。図11に示すように、突起物54の刃の方向が、中心を通る直線に対して、例えば、約15度の傾きを形成している。すなわち、突起物54は、空気流生成部が生成する空気流の旋回方向に傾斜している。
突起物54の刃の傾きは、突起物54の中心を通る直線から、約15度から約30度の範囲内であることが望ましい。
図12に本実施形態における固定リング積層体の突起物リングの積層構造を示す。本実施形態では、粉砕された微粉体が反時計回りの旋回流に乗って竜巻のように上昇するように、固定リング積層体40の突起物リング50を3種類用意して、それら3種類の突起物リング50の積層方法を工夫している。
図12(a)、(b)、(c)に示すように、固定リング積層体40を構成する突起物リング50として、3種類の突起物リング50A〜50Cを用意する。
突起物リング50A〜50Cには、それぞれ、18個の突起物54が等間隔で設けられている。3種類の突起物リング50A〜50Cでは、突起物リング50の固定用穴50aの位置に対する18個の突起物54の取り付け位置が異なっている。
図12(a)の突起物リング50Aの突起物54の取り付け位置を基準として説明する。図12(b)の突起物リング50Bの18個の突起物54の取り付け位置は、図12(a)の突起物リング50Aの18個の突起物54を全体としてθ(=20/3度)だけ反時計方向に回転させたものである。図12(c)の突起物リング50Cの18個の突起物54は、図12(b)の突起物リング50Bの18個の突起物54を全体としてθ(=20/3度)だけ反時計方向に回転させたものである。すなわち、図12(c)の突起物リング50Cの18個の突起物54は、図12(a)の突起物リング50Aの18個の突起物54を全体として2θ(=2×(20/3)度)だけ反時計方向に回転させたものである。
3種類の突起物リング50A〜50Cを積層して、固定リング積層体40を組み立てる組み立て方法を説明する。
まず、図12(a)の突起物リング50Aの上に、図12(b)の突起物リング50Bを重ね合わせる(図12(b)の拡大図参照)。次に、図12(b)の突起物リング50Bの上に、図12(c)の突起物リング50Cを重ね合わせる(図12(c)の拡大図参照)。次に、図12(c)の突起物リング50Cの上に、図12(a)の突起物リング50を重ね合わせる。次に、図12(a)の突起物リング50Aの上に、図Z(b)の突起物リング50Bを重ね合わせる。以下同様にして、3種類の突起物リング50A〜50Cを順次重ね合わせる。
図13は、図2の一部を拡大した図であり、固定リング積層体49の噴射ノズルリング42と、突起物リング50A〜50Cの積層状態を示している。
粉砕部30の空洞室31の最下部から、噴射ノズルリング42の上に突起物リング50Aが積層され、突起物リング50Aの上に突起物リング50Bが積層され、突起物リング50Bの上に突起物リング50Cが積層され、突起物リング50Cの上に突起物リング50Aが積層され、突起物リング50Aの上に突起物リング36Bが積層され、突起物リング50Dの上に噴射ノズルリング42が積層される。
以下、この噴射ノズルリング42の上に、次の順番で、突起物リング50A〜50Cと噴射ノズルリング42が積層される。
突起物リング50C、突起物リング50A、突起物リング50B、突起物リング50C、突起物リング50A、噴射ノズルリング42、突起物リング50B、突起物リング50C、突起物リング50A、突起物リング50B、突起物リング50C、突起物リング50A、突起物リング50B、突起物リング50C、突起物リング50A。
このように組み立てられた積層構造の固定リング積層体40では、突起物リング50A〜50Cの複数の突起物54が、側方から見た場合、高さが高くなるにつれて、突起物54が反時計方向にずれている。突起物リング50A〜50Cの複数の突起物54が、噴射ノズル40bの噴射用穴40dから噴射された空気により発生される反時計回りの旋回流に対して一方向に傾いている。
本実施形態では、複数の突起物54が上述したように配置されているので、反時計方向に旋回する旋回流に乗った粉砕された微粉体を竜巻のように上昇させる。
これに対し、本実施形態の構成と異なり、突起物リング50A〜50Cの複数の突起物54が、側方から見て同じ位置に配置される構成が考えられる。この構成では、突起物リング50A〜50Cの複数の突起物54は、噴射ノズル40bの噴射用穴40dから噴射された空気により発生される反時計回りの旋回流に対して傾いていない。
そのような構成の場合には、反時計方向に旋回する旋回流に乗った粉砕された微粉体を上昇させる作用も下降させる作用もなく、粉砕された微粉体は空洞室31の下部に堆積する。
また、本実施形態の構成と異なり、組み立てられた積層構造の固定リング積層体40において、突起物リング50A〜50Cの突起物54が、側方から見た場合、高さが高くなるにつれて、突起物54が時計方向にずれる構成が考えられる。突起物リング50A〜50Cの複数の突起物54が、噴射ノズル40bの噴射用穴40dから噴射された空気により発生される反時計回りの旋回流に対して本実施形態とは逆方向に傾いている。
そのような構成の場合には、反時計方向に旋回する旋回流に乗った粉砕された微粉体を下降させる作用が働き、粉砕された微粉体は空洞室31の下部に堆積する。
(粉砕部:回転リング積層体と固定リング積層体の位置関係)
本実施形態によるジェットミル装置の回転リング積層体と固定リング積層体の位置関係について図14及び図15を用いて説明する。図14及び図15は本実施形態によるジェットミル装置の粉砕部を上方から見た図である。
図14は、粉砕部30の空洞室31内の中央の回転リング積層体32の周囲に固定リング積層体40が設けられた粉砕部30を上方から見た図である。
回転リング積層体32の外方に突出した複数個の突起物32bと、固定リング積層体40の内方に突出した複数個の突起物40cが平面視において重なりあっている。固定リング積層体40に設けられた複数の噴射ノズル40bによる矢印でしめす旋回流が、回転リング積層体32の突起物32bと固定リング積層体40の突起物40cが平面視において重なりあった領域を流れている。
図15は、図14と同様に、粉砕部30の空洞室31内の中央の回転リング積層体32の周囲に、固定リング積層体40が設けられた粉砕部30を上方から見た図であるが、固定リング積層体40に設けられた噴射ノズル40bの図示を省略している。
図2に示す実施例では、薄い回転リング34Aと、厚い回転リング34Bと、突起物リング36とを適宜積層して回転リング積層体32を形成し、噴射ノズルリング42と、突起物リング50とを適宜積層して固定リング積層体40を形成している。
回転リング積層体32と固定リング積層体40とは、次のような関係となるように構成されている。
粉砕部30の空洞室31の最下部から、回転リング積層体32の突起物32bが4層積層され、それに対応する位置に、固定リング積層体40の噴射ノズル40bが1層積層されている。この領域では、噴射ノズル40bにより形成された旋回流に乗った被粉砕物が突起物32bに衝突して粉砕される。
その上には、回転リング積層体32の突起物32bが6層積層され、それに対応する位置に、固定リング積層体40の突起物40cが5層積層されている。回転リング積層体32の6層の突起物32bの間の空間に、固定リング積層体40の5層の突起物40cが差し込まれている。この領域では、旋回流に乗った被粉砕物が突起物32bと突起物40cにより挟み込まれて切断するようにして粉砕される。
更にその上には、回転リング積層体32の突起物32bが4層積層され、それに対応する位置に、固定リング積層体40の噴射ノズル40bが1層積層されている。この領域では、噴射ノズル40bにより形成された旋回流に乗った被粉砕物が突起物32bに衝突して粉砕される(A部拡大図参照)。
更にその上には、回転リング積層体32の突起物32bが6層積層され、それに対応する位置に、固定リング積層体40の突起物40cが5層積層されている。回転リング積層体32の6層の突起物32bの間の空間に、固定リング積層体40の5層の突起物40cが差し込まれている。この領域では、旋回流に乗った被粉砕物が突起物32bと突起物40cにより挟み込まれて切断するようにして粉砕される。
更にその上には、回転リング積層体32の突起物32bが3層積層され、それに対応する位置に、固定リング積層体40の噴射ノズル40bが1層積層されている。この領域では、噴射ノズル40bにより形成された旋回流に乗った被粉砕物が突起物32bに衝突して粉砕される。
更にその上には、回転リング積層体32の突起物32bが8層積層され、それに対応する位置に、固定リング積層体40の突起物40cが8層積層されている。回転リング積層体32の8層の突起物32bの間の空間に、固定リング積層体40の8層の突起物40cが差し込まれている。この領域では、旋回流に乗った被粉砕物が突起物32bと突起物40cにより挟み込まれて切断するようにして粉砕される(B部拡大図参照)。
更にその上には、固定リング積層体40の突起物40cが3層積層されている。それに対応する位置に回転リング積層体32は存在しない。この領域では、噴射ノズル40bにより形成された旋回流に乗った被粉砕物が突起物40cに衝突して粉砕される。
(入出力部)
本実施形態によるジェットミル装置の入出力部について図2を用いて説明する。
図2に示すように、粉砕部30上には、粉砕部30の空洞室31に被粉砕物を入力し、粉砕された微粉体を粉砕部30の空洞室31から出力する入出力部60が設けられている。
入出力部60には、粉砕部30の空洞室31に被粉砕物を投入するための原料投入管62と、粉砕された微粉末を排出するための微粉末排出口64とが設けられている。なお、図1では原料投入管62が微粉末排出口64内に設けられている。
微粉末排出口64の粉砕部30の空洞室31との接続部にはメッシュ部66が設けられている。メッシュ部66は、所定の密度に形成されている。これにより所定の密度以下に粉砕された微粉体を外部に取り出すことができる。
(ジェットミル装置の動作)
本実施形態によるジェットミル装置の動作について説明する。
まず、圧縮空気を生成するコンプレッサー(図示せず)を作動させ、圧縮空気接続口24を介して圧縮空気タンク22の圧縮空気を送り込む。圧縮空気は圧縮空気送り配管26を介して粉砕部30に送られ、固定リング積層体40に設けられた複数の噴射ノズル40bから噴出され、空洞室31内に旋回する空気流を生成する。
同時に、基台部20の回転用駆動モータ28を駆動し、粉砕部30内の回転リング積層体32を高速で回転させる。これにより、回転リング積層体32の複数個の突起物32bが、固定リング積層体40の複数個の突起物40cと高速で交差する。
次に、入出力部60の原料投入管62から粉砕部30の空洞室31内に被粉砕物を投入する。投入された被粉砕物は、空洞室31内に形成された旋回流にのって空洞室31内を旋回する。旋回する被粉砕物は、高速で交差する複数個の突起物32bと複数個の突起物40cにより切断され削られて微粉体に粉砕される。
粉砕された微粉体は旋回流にのって空洞室31内で高速に旋回し、竜巻のように空洞室31内を上昇する。旋回して上昇する微粉体のうち、空洞室31との接続部に設けられたメッシュ部66の密度よりも小さい微粉体は、メッシュ部66を透過して微粉末排出口64から外部に排出されて、製品としての微粉体として回収される。
(ジェットミル装置の概要と特徴)
本実施形態によるジェットミル装置の概要について説明する。
本実施形態のジェットミル装置による新たな微粉砕加工技術は、これまでの「粉砕」という概念よりは「削る」という概念にもとづくものである。
容器内に圧縮空気を噴射する噴射ノズルと所定の形状の突起物を有し、噴射ノズルを多数配列したリングと所定の形状の突起物を固定したリングを階層化して円筒形状を形成する。噴射ノズルのリングには、中心に対し同一角度の噴射ノズルを同心円状に配置する。突起物のリングには、同心円状に複数の突起物を配置固定する。
複数配置した噴射ノズルより圧縮空気を噴射することで、円筒内に強力な竜巻状の旋回流を発生させる。その円筒内に被粉砕物を投入することで被粉砕物が、旋回流に乗り、竜巻状の高速な浮遊物となる。
竜巻状の高速な浮遊物となった被粉砕物は、多数配置された特殊な形状の突起物に衝突及び接触する事により、細かく切削される。その際、発生する剪断熱及び摩擦熱は、旋回流により奪われ排出され。このため、突起物や切削された樹脂の粒子は、常温を保つことができ更に微粒子となる。
これにより、これまで不可能とされていた熱可塑性樹脂の微粉砕が可能となった。
本実施形態によるジェットミル装置の特徴を列挙すると次の通りである。
(1)円筒状内に複数の噴射ノズルと特殊な突起物を有する。
(2)噴射ノズルより圧縮空気が噴射され、竜巻状の強力な旋回流が発生する。
(3)被粉砕物は、竜巻状に高速旋回する。
(4)高速旋回した被粉砕物は、特殊な形状の突起物に衝突及び接触することにより切削されていく。
(5)円筒状本体上部にメッシュを設置し、規定粒子径になるまで旋回流に浮遊し繰り返し切削される。
(6)剪断熱及び摩擦熱は、旋回流により排出され常温に保つことができる。
(7)樹脂の温度上昇が無い為、溶けずに微粉化ができる。
(8)特殊な形状の突起物は、2.5mm以上のクリアランスを持つことにより、被粉砕物がスムースに竜巻状に浮遊することができる。
(9)噴射ノズルリング,突起物固定リングを任意に階層化することにより、より微粒子化が図れ、生産効率が向上する。
(10)螺旋状に配置された特殊な形状の突起物を旋回流の中心で旋回流と同方向に回転させることにより、被粉砕物が竜巻状に均一に浮遊することができる。
(11)樹脂粒子径10μm以下の粉体化が可能である。
[変形実施形態]
本発明は上記実施形態に限らず種々の変形が可能である。
例えば、本実施形態の粉砕部は円筒状であったが、他の形状、例えば、球状、半球状、円錐状、紡錘体状であってもよい。
本実施形態の噴射ノズルの本数、設置位置、設置角度、突起物の個数、設置位置、設置角度、各種積層体の積層数等は、本実施形態に記載された例示に限定されない。
10…ジェットミル装置
20…基台部
22…圧縮空気タンク
24…圧縮空気接続口
26…圧縮空気送り配管
28…回転用駆動モータ
30…粉砕部
31…空洞室
32…回転リング積層体
32a…リング積層体本体
32b…突起物
32c…突起物
34…回転リング
34A…薄い回転リング
34B…厚い回転リング
35…穴
36…突起物リング
36A〜36F…部材
37…穴
38…刃板
40…固定リング積層体
40a…リング積層体本体
40b…噴射ノズル
40c…突起物
40d…噴射用穴
42…噴射ノズルリング
44…噴射ノズルリング本体
46…噴射ノズル
48…噴射用穴
50…突起物リング
50A〜50C…突起物リング
52…固定リング
54…突起物
60…入出力部
62…原料投入管
64…微粉末排出口
66…メッシュ部
本発明は、被粉砕物を粉砕して微粉体を生成する分野においてその利用が可能である。

Claims (6)

  1. 被粉砕物を微粉体に粉砕するための空洞室と、
    前記空洞室内に旋回する空気流を生成する空気流生成部と、
    前記空洞室の壁部に固定された複数の第1の突起物と、
    前記空洞室の中央に設けられた回転体に固定され、前記複数の第1の突起物に対向する複数の第2の突起物とを有し、
    前記回転体の回転時に、前記回転体の回転軸方向から見て、前記第1の突起物と前記第2の突起物とが部分的に交差するように、前記複数の第1の突起物が前記空洞室の内側に向かって突出し、前記複数の第2の突起物が前記空洞室の外側に向かって突出しており、
    前記回転体を回転して前記複数の第2の突起物を前記複数の第1の突起物に対して相対的に移動させることにより、前記空洞室内に入力された前記被粉砕物が、前記空気流生成部により生成された空気流により旋回され、前記複数の第1の突起物及び前記複数の第2の突起物により微粉体にする
    ことを特徴とするジェットミル装置。
  2. 被粉砕物を微粉体に粉砕するための空洞室と、
    前記空洞室内に旋回する空気流を生成する空気流生成部と、
    前記空洞室内に設けられた複数の第1の突起物と、
    前記空洞室内に設けられ、前記複数の第1の突起物に対向し、前記複数の第1の突起物に対して相対的に移動する複数の第2の突起物とを有し、
    前記複数の第1の突起物は、前記空気流生成部が生成する空気流に乗って旋回する微粉体を上昇させるように、前記空気流生成部が生成する空気流の旋回方向に対して傾斜して配置されており、
    前記複数の第2の突起物は、前記空気流生成部が生成する空気流に乗って旋回する微粉体を上昇させるように、前記空気流生成部が生成する空気流の旋回方向に対して傾斜して配置されており、
    前記空洞室内に入力された前記被粉砕物が、前記空気流生成部により生成された空気流により旋回され、前記複数の第1の突起物及び前記複数の第2の突起物により微粉体にする
    ことを特徴とするジェットミル装置。
  3. 請求項1又は2記載のジェットミル装置において、
    前記空気流生成部は、前記空洞室の壁部に固定され、旋回方向に空気流を噴射する複数の噴射ノズルを有し、
    前記複数の噴射ノズルが設けられた前記空洞室の領域には、前記複数の第2の突起物のみ設けられている
    ことを特徴とするジェットミル装置。
  4. 請求項1乃至3のいずれか1項に記載のジェットミル装置において、
    前記複数の第1の突起物及び/又は前記複数の第2の突起物は、相対的に移動する方向に向かって薄くなっている
    ことを特徴とするジェットミル装置。
  5. 被粉砕物を微粉体に粉砕する粉砕方法であって、
    前記被粉砕物を微粉体に粉砕するための空洞室と、前記空洞室内に旋回する空気流を生成する空気流生成部と、前記空洞室の壁部に固定された複数の第1の突起物と、前記空洞室の中央に設けられた回転体に固定され、前記複数の第1の突起物に対向する複数の第2の突起物とを有し、前記回転体の回転時に、前記回転体の回転軸方向から見て、前記第1の突起物と前記第2の突起物とが部分的に交差するように、前記複数の第1の突起物が前記空洞室の内側に向かって突出し、前記複数の第2の突起物が前記空洞室の外側に向かって突出しているジェットミル装置を用い、
    前記回転体を回転して前記複数の第2の突起物を前記複数の第1の突起物に対して相対的に移動させることにより、空気流により旋回された前記被粉砕物を微粉体にする
    ことを特徴とする粉砕方法。
  6. 被粉砕物を微粉体に粉砕する粉砕方法であって、
    前記被粉砕物を粉砕するための空洞室内に旋回する空気流を生成し、前記空洞室内に入力された前記被粉砕物を空気流により旋回させ、
    前記空気流の旋回方向に対して傾斜して配置された前記複数の第1の突起物により、前記空気流に乗って旋回する微粉体を上昇させ、
    前記空気流の旋回方向に対して傾斜して配置された前記複数の第2の突起物により、前記空気流に乗って旋回する微粉体を上昇させ、
    複数の第1の突起物と、前記複数の第1の突起物に対向し前記複数の第1の突起物に対して相対的に移動する複数の第2の突起物とにより、空気流により旋回された前記被粉砕物を微粉体にする
    ことを特徴とする粉砕方法。
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