JP6836491B2 - デバイスが形成された基板を個々のチップに分割するための方法および装置 - Google Patents

デバイスが形成された基板を個々のチップに分割するための方法および装置 Download PDF

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Description

本願は、デバイスが形成された基板を個々のチップに分割するための方法および装置に関する。
半導体デバイス製造工程においては、シリコン等の半導体基板の表面に絶縁膜と機能膜が積層された機能層によって、IC、LSI等のデバイスをマトリックス状に形成した半導体ウェハが形成される。このように形成された半導体ウェハはデバイスが格子状に形成された分割予定ラインによって区画されている。この分割予定ラインに沿って分割することによって個々の半導体デバイスを製造している。
Low−kのような低密度材料やAir−gap構造のような低密度構造、様々な金属材料等、機械的切断が行いにくい材料・構造が半導体領域で採用されてきている。今後IoTデバイスのようなチップサイズがミリメートルレベルの小さいデバイスが大量に生産されると考えられるが、チップの収率を上げるためにはストリート幅(カット幅)を小さくすることが必要になる。
特開平7−276244号公報
デバイスが形成された基板をダイシングブレードで完全に切断する場合は、たとえばブレード幅が15μmぐらいあるので、分割予定ラインの幅が50μmくらい必要になる。また、レーザーを用いて分割を行う場合、分割幅を狭くするために焦点深度が得られなくなってきている。また、レーザーを用いる場合、レーザーにより発生する熱がデバイスにダメージを与えることがあり得る。また、ストリート幅が狭くなるほど、切断に伴うわずかなチッピング(欠け)がデバイス部分に伝わる可能性が高くなり、不良となってしまう。そこで、より狭い幅でチップを切断しても高い収率が得られるダイシング方法が求められている。また、チップサイズの小さいとダイシング距離が長くなるので、生産性向上が求められる。
[形態1]形態1によれば、デバイスが形成された基板を個々のチップに分割する方法が提供される。かかる方法によれば、前記基板のデバイスが形成されていない裏面に酸化剤およびアルカリ剤を含む加工液を供給するステップと、前記加工液を供給しながら、前記基板の裏面から前記基板を分割予定ラインに沿って加工するステップと、前記基板のデバイスが形成されている表面から、前記基板を分割予定ラインに沿って加工するステップと、を有する。
[形態2]形態2によれば、形態1による方法において、前記加工液の酸化剤は過酸化水素を含む。
[形態3]形態3によれば、形態2による方法において、前記加工液の過酸化水素の濃度は0.5%以上である。
[形態4]形態4によれば、形態3による方法において、前記加工液の過酸化水素の濃度は1.0%以上である。
[形態5]形態5によれば、形態1から形態4のいずれか1つの形態による方法において、前記加工液のアルカリ剤は水酸化カリウムを含む。
[形態6]形態6によれば、形態5による方法において、前記加工液の前記水酸化カリウムの濃度は10%〜40%の範囲内である。
[形態7]形態7によれば、形態1から形態4のいずれか1つの形態による方法において、前記加工液のアルカリ剤は水酸化テトラメチルアンモニウムを含む。
[形態8]形態8によれば、形態7による方法において、前記加工液の水酸化テトラメチルアンモニウムの濃度は10%〜25%の範囲内である。
[形態9]形態9によれば、形態1から形態8のいずれか1つの形態による方法において、前記基板の裏面からの加工は、ダイシングブレードによる切削である。
[形態10]形態10によれば、形態1から形態8のいずれか1つの形態による方法において、前記基板の裏面からの加工は、レーザーを使用する。
[形態11]形態11によれば、形態1から形態10のいずれか1つの形態による方法において、さらに、前記基板の裏面を加工する前に、前記基板の裏面の全体を研削するステップを有する。
[形態12]形態12によれば、形態11による方法において、さらに、前記基板の裏面の全体を研削した後に、前記基板の裏面の全体を研磨するステップを有する。
[形態13]形態13によれば、形態11または形態12による方法において、前記基板の裏面の全体を研削する前に、前記基板のデバイスが形成されていない周縁部に対してナイフエッジ防止加工を施すステップを有する。
[形態14]形態14によれば、形態1から形態13のいずれか1つの形態による方法において、裏面の加工後の前記基板の裏面に粘着テープを張り付けるステップを有し、前記基板の表面から加工するステップは、分割予定ラインに沿って、デバイス形成層の厚みだけを切削し、前記方法はさらに、前記基板の表面を加工した後に、前記粘着テープを引っ張ることで、前記基板を分割予定ラインに沿って分割するステップを有する。
[形態15]形態15によれば、デバイスが形成された基板を個々のチップに分割するための切削装置が提供される。かかる切削装置は、基板の裏面を上向きに保持するための第1テーブルと、前記第1テーブルに保持された基板の裏面に分割予定ラインに沿って切削溝を形成するための第1切削機構と、前記第1テーブルに保持された基板の裏面に酸化剤およびアルカリ剤を供給するための供給機構と、基板の表面を上向きに保持するための第2テーブルと、前記第2テーブルに保持された基板の表面に分割予定ラインに沿って加工するための第2切削機構と、を有する。
[形態16]形態16によれば、形態15による切削装置において、前記第1切削機構は、切削ブレードを備える。
[形態17]形態17によれば、形態15または形態16による切削装置において、前記第2切削機構は、切削ブレードを備える。
[形態18]形態18によれば、形態15による切削装置において、前記第1切削機構は、レーザー加工装置を備える。
[形態19]形態17によれば、形態15または形態16による切削装置において、前記第2切削機構は、レーザー加工装置を備える。
一実施形態による、デバイスが形成された基板を個々のチップに分割するための切削装置を概略的に示す斜視図である。 図1に示される切削装置に装備される切削装置の加工液供給機構を示す図である。 一実施形態による、加工される基板の斜視図および一部断面図である。 図3に示される基板の表面にダイシングテープが貼り付けられ、ダイシングテープの外周部がフレームに支持された状態を示す斜視図である。 一実施形態による、基板の裏面の加工方法を概略的に示す図である。 一実施形態による、加工液を供給しながら基板の裏面を切削する様子を示す図である。 一実施形態による、基板の表面の加工方法を概略的に示す図である。 一実施形態による、レーザー加工装置を概略的に示す斜視図である。 一実施形態による、基板の表面の加工方法を概略的に示す図である。 一実施形態による、基板の裏面をレーザーにより加工して切削溝を形成している時の様子を概略的に示す図である。 一実施形態による、ダイシングテープを引っ張ることで、デバイスが形成された基板を個々のチップに分割する様子を概略的に示す図である。 一実施形態による、ダイシングテープを引っ張ることで、デバイスが形成された基板を個々のチップに分割する様子を概略的に示す図である。 一実施形態による、デバイスが形成された基板を個々のチップに分割する方法を概略的に示すフローチャートである。
以下に、本発明に係るデバイスが形成された基板を個々のチップに分割するための方法および装置の実施形態を添付図面とともに説明する。添付図面において、同一または類似の要素には同一または類似の参照符号が付され、各実施形態の説明において同一または類似の要素に関する重複する説明は省略することがある。また、各実施形態で示される特徴は、互いに矛盾しない限り他の実施形態にも適用可能である。
図1は、一実施形態による、デバイスが形成された基板を個々のチップに分割するための方法を実施するための切削装置を概略的に示す斜視図である。図1に示される切削装置1は、図示しない装置ハウジングにより全体がカバーされている。この装置ハウジング内には、被加工物(基板100)を保持する被加工物保持機構としてのチャックテーブル3が備えられている。チャックテーブル3は、図示しない移動機構により、基板100が配置される平面内の直交する二方向(X軸方向およびY軸方向)にそれぞれ移動可能に構成される。また、チャックテーブル3は、図示しない回転機構によってXY平面内で回転可能に構成されている。なお、チャックテーブル3には、被加工物として後述する基板100をダイシングテープTを介して支持する環状のフレームFを固定するためのクランプ(不図示)が設けられている。
図1に示される切削装置1は、切削機構としてのスピンドルユニット4を備えている。スピンドルユニット4は、基板100の平面に平行な直交する二方向(X軸方向およびY軸方向)に移動可能に構成される。また、スピンドルユニット4は、基板100の平面に垂直な方向(Z軸方向)に移動可能に構成される。このスピンドルユニット4は、X軸方向、Y軸方向、およびZ軸方向に移動調整されるスピンドルハウジング41と、該スピンドルハウジング41に回転自在に支持された回転スピンドル42と、該回転スピンドル42に装着された切削ブレード43とを備えている。回転スピンドル42は、図示しないサーボモータによって回転するように構成されている。切削ブレード43は、アルミニウムによって形成された円盤状の基台と、該基台の外周部側面にダイヤモンド砥粒をニッケルメッキで固めて厚さが例えば50μmに形成された環状の切刃から構成することができる。
図示の実施形態における切削装置1は、切削ブレード43の環状の切刃による切削加工部に加工液を供給する加工液供給機構5を備えている。この加工液供給機構5は、切削ブレード43により基板を切削しているときに、切削箇所に加工液を供給するための加工液供給ノズル531を備える。加工液供給ノズル531は、切削ブレード43と同期して移動可能に構成することができる。たとえば、加工液供給ノズル531は、スピンドルハウジング41に取り付けてもよい。また、加工液供給ノズル531を複数設けてもよく、切削ブレード43の両側にそれぞれ設けるようにしてもよい。
図1に示されるように、切削装置1は制御装置200を備える。チャックテーブル3、スピンドルユニット4、加工液供給機構5、および後述の撮像装置7などの切削装置1の各種の動作機構は制御装置200に接続され、制御装置200によりこれらの動作が制御される。制御装置200は、たとえば、入出力機構、記憶装置、およびプロセッサなどを備える汎用コンピュータや専用のコンピュータから構成することができる。
図2に示されるように、加工液供給機構5は、加工液を構成するための純水を貯留する純水貯留タンク521と、酸化剤を貯留するための酸化剤貯留タンク522と、アルカリ剤を貯留するためのアルカリ剤貯蔵タンク523と、防食剤を貯留するための防食剤貯留タンク524を備えている。純水貯留タンク521には、従来一般に加工液として用いられている純水が貯留される。
酸化剤貯留タンク522には、酸化剤として、たとえば過酸化水素を含む液体(たとえば過酸化水素水)とすることができる。好ましくは、過酸化水素の濃度は0.5質量%以上であり、より好ましくは1.0質量%以上である。また、酸化剤として、過酸化物、ヨウ素酸塩、過ヨウ素酸塩、次亜塩素酸塩、亜塩素酸塩、塩素酸塩、過塩素酸塩、過硫酸塩、重クロム酸塩、過マンガン酸塩、セリウム酸塩、およびオゾン水等を用いることができる。
アルカリ剤貯留タンク523には、アルカリ剤として、たとえば、水酸化カリウム、水酸化テトラメチルアンモニウムを含む液体(たとえばこれらの水溶液)とすることができる。水酸化カリウムの濃度は10質量%〜40質量%の範囲内であることが好ましい。水酸化テトラメチルアンモニウムの濃度は10質量%〜25質量%の範囲内であることが好ましい。
防食剤貯留タンク524に貯留される防食剤としては、配線材料として用いられる銅、コバルト、タングステン等の金属材料の腐食を防止するものであれば良く、例えばベンゾトリアゾールなどのトリアゾール系防食剤などを用いることができる。
図2に示されているように、純水貯留タンク521と酸化剤貯留タンク522とアルカ
リ剤貯留タンク523と防食剤貯留タンク524とは、それぞれ電磁流量調整弁521a,522a,523a,524aを介して加工液貯留タンク525に接続されている。この加工液貯留タンク525には、電磁流量調整弁521a,522a,523a,524aを調整することにより、純水貯留タンク521と酸化剤貯留タンク522とアルカリ剤貯留タンク523と防食剤貯留タンク524とに貯留された純水と酸化剤とアルカリ剤と防食剤とが流入される。なお、加工液貯留タンク525に貯留される加工液を構成する純水と酸化剤とアルカリ剤と防食剤の割合は任意であるが、各成分の濃度が上述した範囲になるようにすることが望ましい。加工液貯留タンク525には攪拌機525aが配置され、さらに、液位計525b、pH計525c、酸化還元電位計525dが設置され、それぞれ加工液の液位、pH、および酸化還元電位を測定することができる。攪拌機525a、液位計525b、pH計525c、酸化還元電位計525d、および電磁流量調整弁521a,522a,523a,524aは、制御装置200に接続されている。制御装置200は、これらの機器の動作の制御を行い、また、これらの測定器からの信号を受信する。制御装置200が測定器からの測定値に基づいて電磁流量調整弁521a,522a,523a,524aを調整することで、加工液の成分濃度を所定範囲に維持するように構成することができる。
上述した純水と酸化剤とアルカリ剤と防食剤とからなる加工液を貯留する加工液貯留タンク525は、加工液供給ポンプ526および電磁流量調整弁526aを介して加工液供給ノズル531に供給される。なお、加工液供給ポンプ526および電磁流量調整弁526aは、制御装置200に接続されており、制御装置200により動作が制御される。
図2に示されているように、図示の加工液供給機構5は、加工液供給ノズル531から噴出されて切削ブレード43による切削領域に供給された加工液を受ける加工液受けトレイ530と、加工液受けトレイ530で受けた加工液を貯留するための加工液受け容器527と、加工液受け容器527に配置された液位計527aと、加工液受け容器527に受け入れられた加工液を加工液貯留タンク525に戻す加工液戻しポンプ528と、加工液戻しポンプ528と加工液貯留タンク525とを接続する配管中に配設されたフィルタ529とを備えている。従って、加工液戻しポンプ528を作動することにより、切削作業時に切削ブレード43による切削領域に供給され加工液受けトレイ530で受けて加工液受け容器527に貯留された加工液は、フィルタ529を介して加工液貯留タンク525に戻すことができる。加工液受け容器527に貯留された加工液の液位を液位計527aにより測定し、液位計527aの信号に基づいて加工液戻しポンプ528を動作させることで加工液を循環させることができる。加工液貯留タンク525に貯留されている加工液の液位が所定値以下に達したら、上記電磁流量調整弁521a,522a,523a,524aを調整して純水貯留タンク521と酸化剤貯留タンク522とアルカリ剤貯留タンク523と防食剤貯留タンク524から純水と酸化剤とアルカリ剤と防食剤とをそれぞれ設定された濃度となるように加工液貯留タンク525に供給する。
図1に示されるように、一実施形態における切削装置1は、チャックテーブル3上に保持された被加工物を撮像し、上記切削ブレード43によって切削すべき領域を検出するための撮像装置7を備えている。この撮像装置7は、照明装置、顕微鏡やCCDカメラ等の光学機構を備える。特に、撮像装置7は、赤外線を被加工物に照射する赤外線光源および赤外線カメラを備えることが好ましい。これは、半導体材料などから構成される被加工物の表面に形成されている分割予定ラインを被加工物の裏面から検出できるようにするためである。一例として、撮像装置7は、特開平7−75955号公報(特許文献3)に開示されているアライメントユニットと同様または類似の構成とすることができる。また、切削装置1は、撮像装置7によって撮像された画像を表示する表示装置を備えてもよい。
次に、一実施形態によるデバイスが形成された基板を個々のチップに分割する方法を説
明する。
図3(a)は、一実施形態による基板の分割方法によって分割される基板の斜視図である。図3(b)は、図3(a)に示される基板100の要部拡大断面図である。図3(a)および図3(b)に示される基板100は、厚みが750μmのシリコン等の半導体基板の表面100aに複数のデバイス112が形成されている。形成されるデバイス112の種類および数は任意である。基板100の表面100aに形成されているデバイス112は、分割予定ライン111によって区画されている。なお、分割予定ライン111は、光学的に認識できるものであれば任意の構成とすることができる。例えば、分割予定ライン111は、前述の撮像装置7で隣接するデバイス112の間の空間を分割予定ライン111と認識できるものでもよい。
上述した基板100を分割予定ライン111に沿って分割する加工方法について説明する。
先ず、基板100の表面100aにダイシングテープTを貼着し該ダイシングテープTの外周部を環状のフレームFによって支持する基板支持工程を実施する。図4に示すように、環状のフレームFの内側開口部を覆うように外周部が装着されたダイシングテープTの表面に基板100の表面100aを貼着する。従って、ダイシングテープTの表面に貼着された基板100は、裏面100bが上側となる。このようにしてダイシングテープTを介して環状のフレームFに支持された基板100は、チャックテーブル3上に配置される。
チャックテーブル3上に基板100が載置されたならば、図示しない吸引機構が作動して基板100をチャックテーブル3上に吸引保持する。また、基板100をダイシングテープTを介して支持する環状のフレームFは、図示しないクランプによって固定される。このようにして基板100を吸引保持したチャックテーブル3は、撮像装置7の直下まで移動される。チャックテーブル3が撮像装置7の直下に位置付けられると、撮像装置7によって基板100の表面100aに形成されている分割予定ライン111を検出するとともに、分割予定ライン111と切削ブレード43との精密位置合わせ作業を実施する(アライメント工程)。なお、基板100がシリコン(Si)、ガリウムヒ素(GaAs)、インジウムリン(InP)などの半導体基板であれば、赤外線領域で高い透過性を有するので、上述のように赤外線光源および赤外線カメラを使用することで、基板100の裏面100bからでも表面100aに形成された分割予定ライン111を検出することができる。
上述したようにアライメント工程が実施されたならば、基板100の裏面100bを加工する。具体的には、切削ブレード43を回転させながら、切削ブレード43と基板100とを相対的に移動させて、基板100の裏面100bに切削溝130を形成する。図5(a)は、基板100の裏面100bを切削ブレード43により加工している様子を示す断面図である。図5(a)に示されるように、切削ブレード43の下端は、基板100に達するが、基板の表面100a(図5では下面)には達しない位置とされる。つまり、基板100は完全には切断されずに裏面100bに溝が形成される。たとえば、切削溝130の深さは、デバイスが形成されている基板100の全体の厚さの80%から90%の深さとすることができる。図5(b)は、基板100の裏面100bに分割予定ライン111に沿って切削溝130が形成された状態を示す断面図である。全ての分割予定ライン111に沿って切削溝130を形成するまで、上述の切削工程を実施する。なお、切削溝130は、基板100の表面100aに形成されている分割予定ライン111に対応する位置に形成されるが、切削溝130の幅は任意である。たとえば、切削溝130は、表面100aの分割予定ライン111よりも幅広でもよく、また、分割予定ライン111と同程度でもよく、あるいは分割予定ライン111より狭くてもよい。
上述した基板100の裏面100bの切削工程を実施する際には、加工液供給機構5を構成する電磁流量調整弁526aを開くとともに加工液供給ポンプ526を作動することにより、加工液貯留タンク525に貯留された加工液が加工液供給ノズル531に供給される。この結果、図6に示すように加工液供給ノズル531から純水、酸化剤、アルカリ剤、および防腐剤が所望の割合で混合された加工液が切削ブレード43による切削領域に供給される。このように、純水と酸化剤とアルカリ剤と防食剤が混合された加工液が切削ブレード43による切削領域に供給されることになる。基板100の裏面100bにアルカリ剤が供給されるので、基板100と切削ブレード43が接触している部分に対してエッチング作用が働き、切削ブレード43による機械的作用による切削と、アルカリ剤のエッチングによる化学的作用とにより基板100の裏面100bに切削溝130を形成することができる。また、加工液に酸化剤が含まれているので、基板100の露出している面は速やかに酸化されるので、切削ブレード43に接触していない部分はエッチングされない。そのため、切削ブレード43に接触している部分だけを選択的・効率的に機械的・化学的に切削することができる。また、基板100が切削ブレード43により機械的に削られるときに基板100の接触部分の温度が上昇するので、温度上昇によりエッチング速度が向上する。基板100が切削ブレード43により機械的に削られるときに機械的作用により基板100に局所的な欠陥が形成される。基板100を構成するシリコン等に欠陥があるとアルカリ剤によるエッチング作用が促進される。そのため、本実施形態による機械的・化学的な切削は、単に切削ブレード43による機械的な切削の場合よりも加工速度が大きくなる。さらに、加工液に酸化剤およびアルカリ剤が含まれるので、酸化した基板の裏面にゴミが付着しにくくなり、加工後の基板100の洗浄が容易になる。また、アルカリにおいては、多くの材料のゼータ電位がマイナスになるので、切削屑などのゴミが基板100に付着しにくくなる。
基板100の裏面100bに分割予定ライン111に沿って切削溝130を形成したら、次に基板100の表面100aから分割予定ライン111に沿って加工することで基板100を切断して個別のチップに分割する。このとき、基板100の表面100aに貼り付けたダイシングテープTを剥がし、基板100を反転させ、基板100の裏面100aにダイシングテープTを貼り付ける。基板100の表面100aの加工は、上述の基板100の裏面100bに切削溝130を形成する方法と類似の方法で行うことができる。かかる切断工程の実施形態について、図7を参照して説明する。なお、図7に示す切断工程の実施形態は、切削装置1または同様の切削装置を用いて実施することができる。ただし、切削ブレード43の厚さが基板100の裏面100bに切削工程を実施した切削ブレード43の厚さ(50μm)より薄い例えば15μmに形成されている。
一実施形態による基板100の表面100aからの切断工程は、基板100の裏面100bにダイシングテープTが貼られた状態で行われる。基板100の裏面100bにダイシングテープTを介して上述したようにチャックテーブル3上に吸引保持する。このようにして基板100を吸引保持したチャックテーブル3は、撮像装置7の直下まで移動される。チャックテーブル3が撮像装置7の直下に位置付けられると、撮像装置7によって基板100の表面100aに形成されている分割予定ライン111を検出するとともに、分割予定ライン111と切削ブレード43との精密位置合わせ作業を実施する(アライメント工程)。
上述したようにアライメント工程が実施されたならば、基板100の表面100aを加工する。具体的には、切削ブレード43を回転させながら、切削ブレード43と基板100とを相対的に移動させて、基板100の表面100aから基板を切断する。図7(a)は、基板100の表面100aを切削ブレード43により加工している様子を示す断面図である。図7(a)に示されるように、切削ブレード43の下端は、基板100の裏面100bに形成された切削溝130の底面に達している。そのため、図7(b)に示される
ように、基板100は、かかる工程により基板100の表面100aから形成される切削溝132と、先の工程で基板100の裏面100bに形成された切削溝130によって切断される。なお、この基板100の表面100aからの切断工程において切削領域に供給する加工液としては純水だけでもよい。かかる切断工程により基板100は、基板100は分割予定ライン111に沿って切断され個々のデバイスに分割される。
次に、一実施形態によるデバイスが形成された基板を個々のチップに分割する方法を説明する。かかる切断工程の実施形態について、図8および図9を参照して説明する。この実施形態による方法は、図8に示すレーザー加工装置60を用いて実施することができる。図8に示すレーザー加工装置60は、被加工物を保持するチャックテーブル61と、該チャックテーブル61上に保持された被加工物にレーザー光線を照射するレーザー光線照射装置62と、チャックテーブル61上に保持された被加工物を撮像する撮像装置63とを備えている。チャックテーブル61は、被加工物を吸引保持するように構成されている。また、チャックテーブル61は、チャックテーブル61の表面に平行な直交する二方向(X軸方向およびY軸方向)に移動可能に構成される。
上記レーザー光線照射装置62は、実質上水平に配置された円筒形状のケーシング621を含んでいる。ケーシング621内には図示しないパルスレーザー光線発振器や繰り返し周波数設定機構を備えたパルスレーザー光線発振装置が備えられている。上記ケーシング621の先端部には、パルスレーザー光線発振装置から発振されたパルスレーザー光線を集光するための集光器622が装着されている。なお、レーザー光線照射装置62は、集光器622によって集光されるパルスレーザー光線の集光点位置を調整するための集光点位置調整機構(図示せず)を備えている。
上記レーザー光線照射装置62を構成するケーシング621の先端部に装着された撮像装置63は、被加工物を照明する照明装置と、該照明装置によって照明された領域を捕らえる光学系と、該光学系によって捕らえられた像を撮像する撮像素子(CCD)等を備え、撮像した画像信号を図示しない制御装置に送る。
上述したレーザー加工装置60を用いた切断工程は、基板100の裏面100bにダイシングテープTが貼り付けられた状態で行われる。まず、図5に示される基板100の裏面100bの切削工程が実施された基板100のダイシングテープT側をチャックテーブル61上に載置する。図示しない吸引機構を作動することにより、ダイシングテープTを介して基板100をチャックテーブル61上に吸引保持する(ウェハ保持工程)。なお、図8においてはダイシングテープTが装着された環状のフレームFを省いて示しているが、環状のフレームFはチャックテーブル61に配設された適宜のフレーム保持機構に保持される。このようにして、基板100を吸引保持したチャックテーブル61は、図示しない移動機構によって撮像装置63の直下に位置付けられる。
チャックテーブル61が撮像装置63の直下に位置付けられると、撮像装置63および図示しない制御装置によって基板100のレーザー加工すべき加工領域を検出するアライメント作業を実行する。即ち、撮像装置63および図示しない制御装置は、基板100の所定方向に形成されている分割予定ライン111と、レーザー光線を照射するレーザー光線照射装置62の集光器622との位置合わせを行うためのパターンマッチング等の画像処理を実行し、レーザー光線照射位置のアライメントを遂行する(アライメント工程)。また、基板100に上記所定方向と直交する方向に形成された分割予定ライン111に対しても、同様にレーザー光線照射位置のアライメントが遂行される。
上述したアライメント工程を実施したならば、レーザー光線照射装置62により、基板100の表面100aを加工する。図9(a)は、レーザー光線照射装置62により、分
割予定ライン11に沿ってレーザー加工溝133を形成しているときの様子を示す断面図である。図9(b)は、レーザー光線照射装置62により、分割予定ライン11に沿って改質層134を形成しているときの様子を示す断面図である。レーザー加工工程を実施することにより、基板100は、分割予定ライン111に沿って形成されるレーザー加工溝133または改質層134によって切断される。全ての分割予定ライン11に沿ってレーザー加工工程を実施することで、基板100は分割予定ライン111に沿って切断され個々のデバイスに分割される。
図5とともに説明した実施形態においては、基板100の裏面の加工に切削ブレード43を用いているが、他の実施形態として、切削ブレード43に代えてレーザーを使用することもできる。図10は、基板100の裏面100bをレーザーにより加工して切削溝130を形成している時の様子を概略的に示す図である。レーザーによる基板100の裏面100bの加工は、図8に示されるレーザー加工装置60と同様または類似の装置を用いて行うことができる。
一実施形態において、上述の基板100の裏面100bの加工工程の前に基板100の裏面100bの全体を研削する工程(バックグラインド工程)を備えてもよい。バックグラインド工程は、半導体デバイス112をパッケージに適した厚みに薄化するために、基板100の裏面100bの全体を研削する工程である。バックグラインド工程は、公知の任意の装置で行うことができる。さらに、バックグラインド工程により基板100の裏面100bの全体を研削して基板を薄化した後に、基板100の裏面100bを平坦化するために、基板100の裏面100bを研磨する工程を備えてもよい。基板の裏面の研磨は、化学機械的研磨装置(CMP装置)などの任意の研磨装置で行うことができる。また、基板の裏面の研削(バックグラインド工程)を行う前に、基板上でデバイス112が形成されていない周縁部に対してナイフエッジ防止加工を施してもよい。ナイフエッジ防止加工は、公知の装置など任意の装置を用いて行うことができる。
一実施形態において、デバイスが形成された基板を個々のチップに分割するのに、ダイシングテープを引っ張ることで、基板を分割するようにしてもよい。たとえば、図5とともに説明したように、基板100の裏面100bに切削溝130を形成し、その後、基板100の表面100aに切削溝132を形成する。ただし、基板100の表面100aに切削溝132を形成するときに、図7で示される実施形態とは異なり、切削ブレード43の下端が裏面100bに形成された切削溝130の底面に達しない位置に設定する。たとえば、基板100の表面100aに形成される切削溝132の深さがデバイス112が形成される層の厚さと同程度になるようにする。図11は、ダイシングテープを引っ張ることで、デバイスが形成された基板を個々のチップに分割する様子を概略的に示す図である。図11に示される実施形態においては、上述のように基板100の表面100aに形成された切削溝132は、基板100の裏面100bに形成された切削溝130の底面に達していない。切削溝132が浅いので、切削溝132の溝の幅を小さくすることができる。図11に示されるように、基板100の裏面100bにダイシングテープを貼り付けた状態で、ダイシングテープTを基板100の平面に平行な方向に引っ張ることで、基板100は切削溝130および切削溝132のところで分割されることになり、デバイス112が形成された基板100を個々のチップに分割することができる。
図12は、ダイシングテープを引っ張ることで、デバイスが形成された基板を個々のチップに分割する様子を概略的に示す図である。図12に示される実施形態においては、基板100の表面100aからレーザーにより分割予定ライン111の下に改質層134が形成されている。この状態で、ダイシングテープTを基板100の平面に平行な方向に引っ張ることで、基板100は切削溝130および改質層134ところで分割されることになり、デバイス112が形成された基板100を個々のチップに分割することができる。
図13は、本明細書で開示するデバイスが形成された基板を個々のチップに分割する方法を概略的に示すフローチャートである。本フローは、シリコン等の半導体基板にデバイス112が形成されている状態から開始される。デバイス112が形成されている面が基板100の表面100aである。まず、基板100上でデバイス112が形成されていない周縁部に対してナイフエッジ防止加工を施す(S102)。半導体基板には、その取扱い中の破損や発塵防止などの観点から、その周縁部に面取り加工が為されている。この状態の基板をそのまま次に示すバックグラインド工程で処理すると、周縁部がナイフエッジ状に残ることになり、その後の取り扱いにおいて、割れや欠け、あるいは発塵などの工程上の問題を引き起こす恐れがある。そこで、バックグラインドにより基板の厚みを減じる場合には、表面側の周縁部に対して、バックグラインド後の厚みよりも若干深い厚さで研削する。このナイフエッジ防止加工を施す工程は上述のように任意の装置を用いて任意の方法で行うことができる。また、かかる工程は、バックグラインドを行わない、あるいは上述のナイフエッジの影響が少ないなど、不要であれば省略してもよい。次に、基板100の全体を薄くするために、基板100の裏面100bの全体に対してバックグラインド工程を施す(S104)。上述のように、バックグラインド工程は任意の装置で行うことができる。また、かかる工程は不要であれば省略してもよい。バックグラインド工程により基板100を薄化したら、基板100の裏面100bを研磨する(S108)。バックグラインド工程で基板100を研削すると、基板100の裏面100bの平坦性が悪くなることがあるので、基板の裏面100bの平坦性を高めるためである。基板100の裏面100bの研磨は、上述のようにCMP装置などで任意の方法で行うことができる。裏面研磨の工程は不要であれば省略してもよい。次に、基板100の裏面100bを加工する(S108)。基板100の裏面100bの加工は、上述のように切削ブレード43やレーザー加工装置60により、分割予定ライン111に沿って切削溝130を形成することで行うことができる。また、上述のように、裏面加工の際に、酸化剤およびアルカリ剤を含む加工液を使用する。そのため、化学・機械的に基板100裏面100bを効率的に加工することができる。次に、基板100の表面100aを加工することで、基板100を個々のチップに分割する(S110)。基板100の表面100aの加工は、上述のように、切削ブレード43やレーザー加工装置60により、分割予定ライン111に沿って行うことができる。
以上のように、本開示による実施形態によるデバイスが形成された基板を個々のチップに分割する方法においては、まず、基板の裏面に切削溝を形成してから、基板の表面から基板を個々のチップに分割する。そのため、基板の表面だけから基板を切削して分割する場合に比べて、基板の切削の深さを浅くすることができる。よって、基板の表面に形成される分割予定ラインの幅を狭くすることができ、デバイス形成の収率を高くすることができる。また、基板の裏面の加工に酸化剤およびアルカリ剤を含む加工液を使用しているので、裏面を化学・機械的に効率的に加工することができる。
1…切削装置
3…チャックテーブル
5…加工液供給機構
7…撮像装置
13…搬出・搬入機構
43…切削ブレード
60…レーザー加工装置
100…基板
100a…表面
100b…裏面
111a…分割予定ライン
111b…分割予定ライン
111a,b…分割予定ライン
112…半導体デバイス
130…切削溝
132…切削溝
133…レーザー加工溝
134…改質層
521…純水貯留タンク
522…酸化剤貯留タンク
523…アルカリ剤貯留タンク
525…加工液貯留タンク
531…第1の加工液供給ノズル
532…第2の加工液供給ノズル
T…ダイシングテープ

Claims (21)

  1. デバイスが形成された基板を個々のチップに分割する方法であって、
    前記基板のデバイスが形成されていない裏面に酸化剤およびアルカリ剤を含む加工液を供給するステップと、
    前記加工液を供給しながら、前記基板の裏面から前記基板を分割予定ラインに沿って加工するステップと、
    前記基板のデバイスが形成されている表面から、前記基板を分割予定ラインに沿って加工するステップと、を有し、
    前記加工液のアルカリ剤は水酸化カリウムを含む、
    方法。
  2. 請求項1に記載の方法であって、
    前記加工液の前記水酸化カリウムの濃度は10質量%〜40質量%の範囲内である、
    方法。
  3. デバイスが形成された基板を個々のチップに分割する方法であって、
    前記基板のデバイスが形成されていない裏面に酸化剤およびアルカリ剤を含む加工液を供給するステップと、
    前記加工液を供給しながら、前記基板の裏面から前記基板を分割予定ラインに沿って加工するステップと、
    前記基板のデバイスが形成されている表面から、前記基板を分割予定ラインに沿って加工するステップと、を有し、
    前記加工液のアルカリ剤は水酸化テトラメチルアンモニウムを含む、
    方法。
  4. 請求項3に記載の方法であって、
    前記加工液の水酸化テトラメチルアンモニウムの濃度は10質量%〜25質量%の範囲内である、
    方法。
  5. 請求項1乃至4のいずれか一項に記載の方法であって、
    前記加工液の酸化剤は過酸化水素を含む、
    方法。
  6. 請求項5に記載の方法であって、前記加工液の過酸化水素の濃度は0.5質量%以上である、
    方法。
  7. 請求項6に記載の方法であって、前記加工液の過酸化水素の濃度は1.0質量%以上である、
    方法。
  8. 請求項1乃至7のいずれか一項に記載の方法であって、
    前記基板の裏面からの加工は、ダイシングブレードによる切削である、
    方法。
  9. 請求項1乃至7のいずれか一項に記載の方法であって、
    前記基板の裏面からの加工は、レーザーを使用する、
    方法。
  10. 請求項1乃至9のいずれか一項に記載の方法であって、さらに、
    前記基板の裏面を加工する前に、前記基板の裏面の全体を研削するステップを有する、
    方法。
  11. 請求項10に記載の方法であって、さらに、
    前記基板の裏面の全体を研削した後に、前記基板の裏面の全体を研磨するステップを有する、
    方法。
  12. 請求項10または11に記載の方法であって、
    前記基板の裏面の全体を研削する前に、前記基板のデバイスが形成されていない周縁部に対してナイフエッジ防止加工を施すステップを有する、
    方法。
  13. 請求項1乃至12のいずれか一項に記載の方法であって、
    裏面の加工後の前記基板の裏面に粘着テープを張り付けるステップを有し、
    前記基板の表面から加工するステップは、分割予定ラインに沿って、デバイス形成層の厚みだけを切削し、
    前記方法はさらに、前記基板の表面を加工した後に、前記粘着テープを引っ張ることで、前記基板を分割予定ラインに沿って分割するステップを有する、
    方法。
  14. デバイスが形成された基板を個々のチップに分割するための切削装置であって、
    基板の裏面を上向きに保持するための第1テーブルと、
    前記第1テーブルに保持された基板の裏面に分割予定ラインに沿って切削溝を形成するための第1切削機構と、
    前記第1テーブルに保持された基板の裏面に酸化剤およびアルカリ剤を供給するための供給機構と、
    基板の表面を上向きに保持するための第2テーブルと、
    前記第2テーブルに保持された基板の表面に分割予定ラインに沿って加工するための第2切削機構と、を有し、
    前記アルカリ剤は水酸化カリウムを含む、
    切削装置。
  15. 請求項14に記載の切削装置であって、
    前記水酸化カリウムの濃度は10質量%〜40質量%の範囲内である、
    切削装置。
  16. デバイスが形成された基板を個々のチップに分割するための切削装置であって、
    基板の裏面を上向きに保持するための第1テーブルと、
    前記第1テーブルに保持された基板の裏面に分割予定ラインに沿って切削溝を形成するための第1切削機構と、
    前記第1テーブルに保持された基板の裏面に酸化剤およびアルカリ剤を供給するための供給機構と、
    基板の表面を上向きに保持するための第2テーブルと、
    前記第2テーブルに保持された基板の表面に分割予定ラインに沿って加工するための第2切削機構と、を有し、
    前記アルカリ剤は水酸化テトラメチルアンモニウムを含む、
    切削装置。
  17. 請求項16に記載の切削装置であって、
    前記水酸化テトラメチルアンモニウムの濃度は10質量%〜25質量%の範囲内である、
    切削装置。
  18. 請求項14乃至17のいずれか一項に記載の切削装置であって、
    前記第1切削機構は、切削ブレードを備える、
    切削装置。
  19. 請求項14乃至18のいずれか一項に記載の切削装置であって、
    前記第2切削機構は、切削ブレードを備える、
    切削装置。
  20. 請求項14乃至17のいずれか一項に記載の切削装置であって、
    前記第1切削機構は、レーザー加工装置を備える、
    切削装置。
  21. 請求項14乃至18のいずれか一項に記載の切削装置であって、
    前記第2切削機構は、レーザー加工装置を備える、
    切削装置。
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