JP6836421B2 - 空気調和機 - Google Patents

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本発明は空気調和機に関する。
特許文献1に開示されている車両用空調装置が従来技術として知られている。上記車両用空調装置では、ヒートポンプサイクルを構成するコンプレッサが可変速モータにより回転駆動される。コンプレッサは制御装置のインバータ装置により給電される。制御回路はインバータ装置に制御信号を与えて所定の周波数の交流出力を生成させる。また、制御回路は、外気温度センサの検出温度に基づいてコンプレッサの冷媒吐出温度の上限値に相当する上限吐出圧力を計算する。そして、制御回路はコンプレッサの冷媒吐出圧力を検出する圧力センサからの検出圧力が上限吐出圧力を超えているときに、コンプレッサの回転数を所定回転数だけ低下させる。検出圧力が上限吐出圧力以下のときには、コンプレッサの回転数が指令回転数より低い場合に所定回転数だけ上昇させる。
このように、上記車両用空調装置では、圧力センサを用いて、コンプレッサの冷媒吐出温度が上昇することによる過熱防止を図りながら、空調能力の低下を極力抑制している。
特開平8−58357号公報(1996年3月5日公開)
ところで、空調装置においてコンプレッサの過熱防止を図るために、特許文献1に開示されている車両用空調装置において用いられているように圧力センサを用いるのではなく、サーミスタを、冷媒が過冷却域(冷媒液温度)になる箇所に取りつけて、これらサーミスタによって検知された温度が所定温度より高くなった場合にコンプレッサの回転数を低下させてもよい。
しかしながら、コンプレッサの立ち上がり時では運転時と比べて、ヒートポンプサイクルの状態が安定していないため、冷媒の状態が過冷却状態にならない。このような場合、冷媒の温度は運転時よりも高い温度になる。このため、コンプレッサの回転数を低下させなくてもよい圧力であるにもかかわらず、サーミスタが所定温度より高い温度を検知するため、コンプレッサの回転数が低下させられる。さらにサーミスタにより検知された温度が上昇すると、コンプレッサは停止する。
このように、サーミスタを用いた制御では、コンプレッサの立ち上がり時において、冷房運転時の場合は冷房機能が低下し、また、暖房運転時の場合は暖房機能が低下するという問題がある。
本発明の一態様は、サーミスタの位置が冷媒の液体状態の温度を検知する位置である場合であっても、コンプレッサの立ち上がり時の冷房機能及び暖房機能の低下を抑制することを目的とする。
上記の課題を解決するために、本発明の一態様に係る空気調和機は、コンプレッサから吐出する冷媒の吐出温度を検知する吐出温度検知部と、冷媒の凝縮温度を検知する凝縮温度検知部と、前記凝縮温度が、予め設定された設定温度以上になると、前記コンプレッサの回転数を低下させるように制御する制御部とを備え、前記制御部は、前記吐出温度から前記凝縮温度を差し引いた値が所定閾値より低く、かつ、前記コンプレッサの立ち上がり時間が所定時間以内である場合、前記設定温度を所定の温度だけ上げることを特徴としている。
本発明の一態様によれば、サーミスタの位置が冷媒の液体状態の温度を検知する位置である場合であっても、コンプレッサの立ち上がり時の冷房機能及び暖房機能の低下を抑制することができるという効果を奏する。
冷房時において、本発明の実施形態1に係る空気調和機の構成を示す概略図である。 暖房時において、上記空気調和機の構成を示す概略図である。 冷凍サイクルのモリエル線図である。 上記空気調和機による処理の手順を示すフローチャートである。 本発明の実施形態2に係る空気調和機による処理の手順を示すフローチャートである。 本発明の実施形態3に係る空気調和機による処理の手順を示すフローチャートである。 本発明の実施形態4に係る空気調和機による処理の手順を示すフローチャートである。
〔実施形態1〕
以下、本発明の実施の形態について、図1〜図4に基づいて詳細に説明する。図1は、冷房時において、本発明の実施形態1に係る空気調和機の構成を示す概略図である。図2は、暖房時において、上記空気調和機の構成を示す概略図である。
(空気調和機1の構成)
空気調和機1は、図1及び図2に示すように、コンプレッサ10、室外部20、室内部30、及び制御部40を備えている。コンプレッサ10、室外部20、室内部30は互いに冷媒配管により接続されている。図1及び図2に示す矢印は、冷媒が流れる方向を示している。
コンプレッサ10と室外部20との間の冷媒配管には、吐出サーミスタt1(吐出温度検知部)及び四方弁v3が設けられている。室外部20と室内部30との間の冷媒配管には、膨張弁e1、二方弁サーミスタt4、及び二方弁v1が設けられている。室内部30とコンプレッサ10との間の冷媒配管には、三方弁v2及び四方弁v3が設けられている。このとき、四方弁v3には、コンプレッサ10と室外部20との間の冷媒配管と、室内部30とコンプレッサ10との間の冷媒配管が通っている。
コンプレッサ10は制御部40と接続されている。コンプレッサ10の回転数は制御部40により制御される。
室外部20は、室外熱交換器210及び室外ファン220を備えている。室外熱交換器210は、冷媒配管によりコンプレッサ10及び室内熱交換器310(後述する)と接続されている。室外熱交換器210は、冷房時では冷媒を凝縮させる機能を有し、暖房時では冷媒を蒸発させる機能を有する。室外ファン220は、制御部40と電気配線により接続されているモータにより回転する。また、室外ファン220は、室外熱交換器210の周囲の空気を、室外部20の外側に送風する。
室内部30は、室内熱交換器310及び室内ファン320を備えている。室内熱交換器310は、冷媒配管によりコンプレッサ10及び室外熱交換器210と接続されている。室内熱交換器310は、冷房時では冷媒を蒸発させる機能を有し、暖房時では冷媒を凝縮させる機能を有する。室内ファン320は、制御部40と電気配線により接続されているモータにより回転する。また、室内ファン320は、室内熱交換器310の周囲の空気を、室内部30の外側に送風する。
また、コンプレッサ10、四方弁v3、室外熱交換器210、膨張弁e1、及び室内熱交換器310はそれぞれ、冷媒配管により連結されて冷媒回路を形成している。
制御部40は、CPUからなり、電気配線によりコンプレッサ10、室外ファン220、及び室内ファン320と電気配線によって接続されている。また、制御部40は、電気配線により吐出サーミスタt1、室外熱交サーミスタt2(凝縮温度検知部)、外気温サーミスタt3、二方弁サーミスタt4、室内熱交サーミスタt5(凝縮温度検知部)、室温サーミスタt6、及びサクションサーミスタt7と接続されている。制御部40は、それらから温度に関する情報を受け取る。
なお、図1に示す空気調和機1は、例えば、一体型空気調和機またはウインドウ型空気調和機の筐体内部に、コンプレッサ10、室外部20、室内部30、及び制御部40が収納される構造であってもよい。
また、室外機と室内機とからなるセパレート型空気調和機において、室外機は、コンプレッサ10、室外部20、二方弁v1、三方弁v2、膨張弁e1などを、室外機の筐体内に収納する。室内機は、室内部30を室内機の筐体内に収納し、室外機と室内機とは冷媒配管で接続されている。また、制御部40は一般的に、室外機の筐体内に収納される室外側制御部と、室内機の筐体内に収納される室内側制御部とが通信線で接続される構成である。
制御部40は、コンプレッサ10の回転数を制御し、室外ファン220及び室内ファン320の回転数を制御する。制御部40は、コンプレッサ10の立ち上がり時間を計る。ここで、コンプレッサ10の立ち上がり時間は、コンプレッサ10が起動を開始してから、サイクル状態が信頼性に問題がない程度まで安定した状態になるまでの時間を立ち上がり時間とする。サイクル状態が信頼性に問題がない程度まで安定した状態は、適宜実験が行われることで決定される。つまり、コンプレッサ10の立ち上がり時間は所定時間であり、その所定時間は適宜実験が行われることで決定される。または、適宜実験の結果を元に、サーミスタの各部の温度変化に基づいてサイクル状態が安定したと判断してもよい。
具体的には、制御部40は、コンプレッサ10のオイル循環の確認試験、及びコンプレッサ10の駆動部の耐久試験等で決定した所定の立ち上がり時間の間、コンプレッサ10の立ち上がり状態であると判断する。この立ち上がり時間には、室外部20が運転している時間が含まれている。
また、コンプレッサ10が一度起動した後、空調運転が行われ、室内温度が設定室内温度近傍に達し、コンプレッサ10が停止(サーモオフ)する場合を考える。コンプレッサ10が停止した後、室内温度と設定室内温度との差が所定値よりも大きくなるとコンプレッサ10が再起動(サーモオン)するときにも立ち上がり時間が必要になる。このときの立ち上がり時間は、リモコン等でコンプレッサ10を起動する場合の立ち上がり時間とは異なってもいてもよく、リモコン等でコンプレッサ10を起動する場合よりも短いことが望ましい。
吐出サーミスタt1は、コンプレッサ10の吐出部分付近の冷媒配管に設けられている。吐出サーミスタt1は、コンプレッサ10から吐出する冷媒の吐出温度を検知する。
室外熱交サーミスタt2は、室外熱交換器210内の冷媒配管において、室外部20に向かう側の出口付近に設けられている。室外熱交サーミスタt2は、室外熱交換器210内を通る冷媒の温度を検知する。室外熱交サーミスタt2は、冷房時では冷媒の凝縮温度を検知し、暖房時では冷媒の蒸発温度を検知する。
外気温サーミスタt3は、室外部20に設けられており、室外熱交換器210の周囲温度を検知する。外気温サーミスタt3は、室外熱交換器210の周囲温度を検知することができれば、室外部20のどこに設けられていてもよいが、室外熱交換器210から3〜10mm離れた場所に設けられることが望ましい。
二方弁サーミスタt4は、二方弁v1と膨張弁e1との間の冷媒配管に設けられている。二方弁サーミスタt4は、二方弁v1と膨張弁e1との間の冷媒配管内の冷媒の温度を検知する。
室内熱交サーミスタt5は、室内熱交換器310内の冷媒配管の中央部分に設けられている。室内熱交サーミスタt5は、室内熱交換器310内を通る冷媒の温度を検知する。室内熱交サーミスタt5は、冷房時では冷媒の蒸発温度を検知し、暖房時では冷媒の凝縮温度を検知する。
室温サーミスタt6は、室内部30に設けられており、室内熱交換器310の周囲温度を検知する。室温サーミスタt6は、室内熱交換器310の周囲温度を検知することができれば、室内部30のどこに設けられていてもよいが、室内熱交換器310から3〜10mm離れた場所に設けられることが望ましい。
サクションサーミスタt7は、コンプレッサ10の流入部分付近の冷媒配管に設けられている。サクションサーミスタt7は、コンプレッサ10に流入する冷媒の流入温度を検知する。
膨張弁e1は、室外部20と二方弁サーミスタt4との間の冷媒配管に設けられている。膨張弁e1は、冷房時では室外部20からの高圧の冷媒を低圧の冷媒に降圧させ、暖房時では室内部30からの高圧の冷媒を低圧の冷媒に降圧させる。
二方弁v1は、室内部30と二方弁サーミスタt4との間の冷媒配管に設けられている。二方弁v1は、冷媒配管の通路の開閉を行い、冷媒が通過するようにしたり、冷媒が通過できないようにしたりするものである。
三方弁v2は、室内部30と四方弁v3との間の冷媒配管に設けられている。三方弁v2は、冷媒配管の通路の開閉を行うことで冷媒が通過することができるようにしたり、その通路を2つに分かれるようにして冷媒の圧力を測定することができるようにしたものである。
四方弁v3は、図1及び図2に示すように、冷媒配管の通路の切り替えを行うものである。具体的には、四方弁v3は、コンプレッサ10からの冷媒が室外熱交換器210に向かっている状態と、コンプレッサ10からの冷媒が室内熱交換器310に向かっている状態とを切り替えることができる。
(冷凍サイクルについて)
次に、冷凍サイクルについて図1〜図3に基づいて説明する。図3は、冷凍サイクルのモリエル線図である。
冷房時では、図1に示すように、冷媒はまずコンプレッサ10から吐出され、室外熱交換器210を通過した後、膨張弁e1を経て、室内熱交換器310を通過し、コンプレッサ10に流入される。このときの冷媒の状態を図3に基づいて説明する。図3では、右方向はエンタルピーh(kJ/kg)を示しており、上方向は圧力P(MPa)を示している。曲線50は冷媒の飽和曲線である。
図3に示すように、線60において、曲線50の右側の線より右側は、冷媒が気体であることを示しており、曲線50の左側の線より左側は、冷媒が液体であることを示している。線60において、曲線50の内側は、冷媒が気体と液体からなる二相状態であることを示している。
まず、コンプレッサ10内で、冷媒は、ポイント610からポイント620まで加圧され、室外熱交換器210に吐出される。次に、室外熱交換器210内で、冷媒は、ポイント620からポイント630まで状態変化(等圧での状態変化であり、気体から二相状態を経て液体となる。)し、膨張弁e1に流入する。
続いて、膨張弁e1内で、冷媒は、ポイント630からポイント640まで状態変化(減圧により液体から二相状態に変化する、または液体のまま減圧される。)し、室内熱交換器310に流入する。そして、室内熱交換器310内で、冷媒は、ポイント640からポイント610まで状態変化(等圧での状態変化であり、液体または二相状態から気体に変化する。)し、コンプレッサ10に流入する。
暖房時では、図2に示すように、冷媒はまずコンプレッサ10から吐出され、室内熱交換器310を通過した後、膨張弁e1を経て、室外熱交換器210を通過し、コンプレッサ10に流入される。このときの冷媒の状態を、上記冷房時と同様に、図3に基づいて説明する。
まず、コンプレッサ10内で、冷媒は、ポイント610からポイント620まで加圧され、室内熱交換器310に流入する。次に、室内熱交換器310内で、冷媒は、ポイント620からポイント603まで状態変化(等圧での状態変化であり、気体から二相状態を経て液体となる。)し、膨張弁e1に流入する。
続いて、膨張弁e1内で、冷媒は、ポイント630からポイント640まで状態変化(減圧により液体から二相状態に変化する、または液体のまま減圧される。)し、室外熱交換器210に吐出される。そして、室外熱交換器210内で、冷媒は、ポイント640からポイント610まで状態変化(等圧での状態変化であり、液体または二相状態から気体に変化する。)し、コンプレッサ10に流入する。
(空気調和機1による処理の手順)
次に、空気調和機1による処理の手順を図4に基づいて説明する。図4は、空気調和機1による処理の手順を示すフローチャートである。
まず、吐出サーミスタt1は、コンプレッサ10の吐出温度を検知する(ステップS110)。具体的には、吐出サーミスタt1は、コンプレッサ10から吐出する冷媒の温度を検知する。吐出サーミスタt1は、吐出温度の検知結果を制御部40に出力する。制御部40は吐出温度を認識する。
次に、室外熱交サーミスタt2または室内熱交サーミスタt5は、冷媒の凝縮温度を検知する(ステップS120)。具体的には、冷房時では、室外熱交サーミスタt2が冷媒の凝縮温度を検知し、暖房時では、室内熱交サーミスタt5が冷媒の凝縮温度を検知する。室外熱交サーミスタt2または室内熱交サーミスタt5は、凝縮温度の検知結果を制御部40に出力する。制御部40は、冷媒の凝縮温度を認識する。
制御部40は、吐出温度及び凝縮温度を認識しながら、コンプレッサ10の立ち上がり時間が所定時間以内であるか否かを判定する(ステップS130)。このとき、制御部40は、コンプレッサ10の立ち上がり時間が3〜7分以内であるか否かを判定することが望ましい。コンプレッサ10の立ち上がり時間が所定時間より長い場合(ステップS130でNOの場合)、ステップS160の処理に移る。
コンプレッサ10の立ち上がり時間が所定時間以内である場合(ステップS130でYESの場合)、制御部40は、吐出温度から凝縮温度を差し引いた値が所定閾値より低いか否かを判定する(ステップS140)。この所定閾値は適宜実験が行われることで、決定される。吐出温度から凝縮温度を差し引いた値が所定閾値以上である場合(ステップS140でNOの場合)、ステップS160の処理に移る。
吐出温度から凝縮温度を差し引いた値が所定閾値より低い場合(ステップS140でYESの場合)、制御部40は、設定温度を所定の温度だけ上げる(ステップS150)。この所定の温度は、5〜15度に設定されることが望ましい。また、冷房時に凝縮温度を検知する室外熱交サーミスタt2(暖房時では室内熱交サーミスタt5)が取り付けられる箇所が、冷媒の温度が過冷却になる箇所に取り付けられている。この設定温度は、過冷却になる冷媒の温度を基準に決定される。
次に、制御部40は、冷媒の凝縮温度が設定温度以上であるか否かを判定する(ステップS160)。この設定温度は適宜実験が行われることで、決定される。冷媒の凝縮温度が設定温度より低い場合(ステップS160でNOの場合)、ステップS110の処理に戻る。
冷媒の凝縮温度が設定温度以上である場合(ステップS160でYESの場合)、制御部40は、コンプレッサ10の回転数を所定回転数だけ低下させる(ステップS170)。この所定回転数は適宜実験が行われることで、決定される。また、このとき、コンプレッサ10の回転数を所定回転数だけ低下させるのではなく、室外ファン220または室内ファン320の回転数を所定回転数だけ上げたり、膨張弁e1の開度を所定開度だけ大きくしたりしてもよい。この所定回転数及び所定開度も、適宜実験が行わせることで、決定される。また、コンプレッサ10の回転数を下げる制御、室外ファン220または室内ファン320の回転数を上げる制御、及び膨張弁e1の開度を大きくする制御を組み合わせてもよい。
以上により、空気調和機1は、コンプレッサ10の立ち上がり時において、コンプレッサ10の吐出温度及び冷媒の凝縮温度を検知しながら、コンプレッサ10の回転数を下げることで、コンプレッサ10の圧力を下げる制御を行う。これにより、コンプレッサ10の安全性を確保しながら、コンプレッサ10の立ち上がり性能を向上させることができる。
〔実施形態2〕
本発明の他の実施形態について、図5に基づいて説明すれば、以下の通りである。なお、説明の便宜上、前記実施形態にて説明した部材と同じ機能を有する部材については、同じ符号を付記し、その説明を省略する。
(空気調和機2による処理の手順)
次に、空気調和機2による処理の手順を図5に基づいて説明する。図5は、本発明の実施形態2に係る空気調和機2による処理の手順を示すフローチャートである。なお、本実施形態では、冷媒の飽和温度からの温度上昇を示す過熱度(以下、スーパーヒート)を用いた処理について説明する。ここで、スーパーヒートは、コンプレッサ10の吸入ガス温度から冷媒の蒸発温度を引いた値、またはコンプレッサ10の吐出ガス温度から冷媒の凝縮温度を引いた値である。具体的には、図1または2のサクションサーミスタt7が検知するコンプレッサ10への冷媒の流入温度から室外熱交サーミスタt2または室内熱交サーミスタt5が検知する冷媒の蒸発温度を引いた値をスーパーヒートとする。
まず、ステップS110からステップS130の処理は、実施形態1で説明された空気調和機1による処理と同様である。ただし、ステップS110の処理では、吐出サーミスタt1がコンプレッサ10の吐出温度を検知すると同時に、サクションサーミスタt7がコンプレッサ10の流入温度を検知してもよい。
ステップS120の処理では、冷房時において室外熱交サーミスタt2が冷媒の凝縮温度を検知すると同時に、室内熱交サーミスタt5が冷媒の蒸発温度を検知してもよい。また、暖房時において室内熱交サーミスタt5が冷媒の凝縮温度を検知すると同時に、室外熱交サーミスタt2が冷媒の蒸発温度を検知してもよい。
ステップS130の処理の後、制御部40は、目標スーパーヒートから動作中のスーパーヒートを差し引いた値が所定閾値より大きいか否かを判定する(ステップS210)。具体的には、目標スーパーヒートとは、予め設定された値であり、コンプレッサ10の吐出温度から冷媒の凝縮温度を差し引いた値、またはコンプレッサ10の流入温度から冷媒の蒸発温度を差し引いた値である。動作中のスーパーヒートとは、空気調和機2が動作中の状態において、コンプレッサ10の吐出温度から冷媒の凝縮温度を差し引いた値、またはコンプレッサ10の流入温度から冷媒の蒸発温度を差し引いた値である。目標スーパーヒートから動作中のスーパーヒートを差し引いた値が所定閾値以下である場合(ステップS210にてNOの場合)、ステップS160の処理に移る。目標スーパーヒートから動作中のスーパーヒートを差し引いた値が所定閾値より大きい場合(ステップS210にてYESの場合)、ステップS150の処理に移る。ステップS150からステップS170の処理は、実施形態1で説明された空気調和機1による処理と同様である。なお、ステップS210の所定閾値は、ステップS140の所定閾値と同一であってもよく、異なっていてもよい。
〔実施形態3〕
本発明の他の実施形態について、図6に基づいて説明すれば、以下の通りである。なお、説明の便宜上、前記実施形態にて説明した部材と同じ機能を有する部材については、同じ符号を付記し、その説明を省略する。
(空気調和機3による処理の手順)
次に、空気調和機3による処理の手順を図6に基づいて説明する。図6は、本発明の実施形態3に係る空気調和機による処理の手順を示すフローチャートである。
(冷房時)
冷房時の空気調和機3による処理の手順を図6の(a)を参照しながら以下に説明する。
まず、外気温サーミスタt3は、室外熱交換器210の周囲温度を検知する(ステップS310)。具体的には、外気温サーミスタt3は、室外部20(室外熱交換器210)の周囲の空気温度を検知する。外気温サーミスタt3は、周囲温度の検知結果を制御部40に出力する。制御部40は、室外部20(室外熱交換器210)の周囲温度を認識する。
次に、室外熱交サーミスタt2は、室外熱交換器210内部の冷媒の温度を検知する(ステップS320)。具体的には、室外熱交サーミスタt2は、室外熱交換器210内の冷媒配管を通過する冷媒の温度を検知する、または、室外熱交換器210の冷媒配管表面の温度を検知し冷媒の温度を推測する。具体的には、室外熱交換器210の冷媒配管に室外熱交サーミスタt2を取りつけ、室外熱交サーミスタt2の検知温度は冷媒の温度と同じであると判断する。室外熱交サーミスタt2は、冷媒の温度の検知結果を制御部40に出力する。制御部40は、室外熱交換器210内部の冷媒の温度を認識する。
制御部40は、室外熱交換器210の周囲温度、及び室外熱交換器210内部の冷媒の温度を認識しながら、コンプレッサ10の立ち上がり時であるか否かを判定する(ステップS330)。
コンプレッサ10の立ち上がり時でない場合(ステップS330でNOの場合)、再度ステップS310の処理を行う。コンプレッサ10の立ち上がり時である場合(ステップS330にてYESの場合)、制御部40は、室外熱交換器210の周囲温度から室外熱交換器210内部の冷媒の温度を差し引いた値が第2所定閾値より大きいか否かを判定する(ステップS340)。第2所定閾値とは、適宜実験が行われることで、決定される値である。室外熱交換器210の周囲温度から室外熱交換器210内部の冷媒の温度を差し引いた値が第2所定閾値以下である場合(ステップS340にてNOの場合)、再度ステップS310の処理を行う。
室外熱交換器210の周囲温度から室外熱交換器210内部の冷媒の温度を差し引いた値が第2所定閾値より大きい場合(ステップS340にてYESの場合)、制御部40は、ステップS150の処理を行う。ステップS150〜ステップS170の処理は、実施形態1で説明された空気調和機1による処理と同様である。
(暖房時)
暖房時の空気調和機3による処理の手順を図6の(b)を参照しながら以下に説明する。
まず、室温サーミスタt6は、室内熱交換器310の周囲温度を検知する(ステップS350)。具体的には、室温サーミスタt6は、室内部30(室内熱交換器310)の周囲の空気温度を検知する。室温サーミスタt6は、周囲温度の検知結果を制御部40に出力する。制御部40は、室内部30(室内熱交換器310)の周囲温度を認識する。
次に、室内熱交サーミスタt5は、室内熱交換器310内部の冷媒の温度を検知する(ステップS360)。具体的には、室内熱交サーミスタt5は、室内熱交換器310内の冷媒配管を通過する冷媒の温度を検知する、または、室内熱交換器310の冷媒配管表面の温度を検知し冷媒の温度を推測する。具体的には、室内熱交換器310の冷媒配管に室内熱交サーミスタt5を取りつけ、室内熱交サーミスタt5の検知温度は冷媒の温度と同じであると判断する。室内熱交サーミスタt5は、冷媒の温度の検知結果を制御部40に出力する。制御部40は、室内熱交換器310内部の冷媒の温度を認識しながら、コンプレッサ10の立ち上がり時であるか否かを判定する(ステップS330)。
コンプレッサ10の立ち上がり時でない場合(ステップS330でNOの場合)、再度ステップS350の処理を行う。コンプレッサ10の立ち上がり時である場合(ステップS330にてYESの場合)、制御部40は、室内熱交換器310の周囲温度から室内熱交換器310内部の冷媒の温度を差し引いた値が第3所定閾値より大きいか否かを判定する(ステップS370)。第3所定閾値とは、適宜実験が行われることで、決定される値である。室内熱交換器310の周囲温度から室内熱交換器310内部の冷媒の温度を差し引いた値が第3所定閾値以下である場合(ステップS370にてNOの場合)、再度ステップS350の処理を行う。
室内熱交換器310の周囲温度から室内熱交換器310内部の冷媒の温度を差し引いた値が第3所定閾値より大きい場合(ステップS370にてYESの場合)、制御部40は、ステップS150の処理を行う。ステップS150〜ステップS170の処理は、実施形態1で説明された空気調和機1による処理と同様である。
〔実施形態4〕
本発明の他の実施形態について、図7に基づいて説明すれば、以下の通りである。なお、説明の便宜上、前記実施形態にて説明した部材と同じ機能を有する部材については、同じ符号を付記し、その説明を省略する。
(空気調和機4による処理の手順)
次に、空気調和機4による処理の手順を図7に基づいて説明する。本発明の実施形態4に係る空気調和機による処理の手順を示すフローチャートである。
(冷房時)
冷房時の空気調和機4による処理の手順を図7の(a)を参照しながら以下に説明する。
まず、ステップS310の処理を行う。ステップS310の処理の後は、ステップS330の処理を行う。ステップS310及びステップS330の処理は、空気調和機3による処理と同様である。
ステップS330の処理の後、制御部40は、室外熱交換器210の周囲温度が第1所定温度より大きいか否かを判定する(ステップS410)。第1所定温度とは、適宜実験が行われることで、決定される値である。また、第1所定温度は40±5度であることが望ましい。
室外熱交換器210の周囲温度が第1所定温度以下である場合(ステップS410にてNOの場合)、再度ステップS310の処理を行う。室外熱交換器210の周囲温度が第1所定温度より大きい場合(ステップS410にてYESの場合)、制御部40は、室外ファン220の回転数を第1所定回転数より大きくする(ステップS420)。第1所定回転数とは、適宜実験が行われることで、決定される値である。また、第1所定回転数の数値は、室外ファン220の最大回転数の数値に0.8を掛けた数値であることが望ましい。第1所定回転数は、安定時の室外ファン220の回転数より大きい。
(暖房時)
暖房時の空気調和機4による処理の手順を図7の(b)を参照しながら以下に説明する。
まず、ステップS350の処理を行う。ステップS350の処理の後は、ステップS330の処理を行う。ステップS350及びステップS330の処理は、空気調和機3による処理と同様である。
ステップS330の処理の後、制御部40は、室内熱交換器310の周囲温度が第2所定温度より大きいか否かを判定する(ステップS430)。第2所定温度とは、適宜実験が行われることで、決定される値である。また、第2所定温度は32±2度であることが望ましい。
室内熱交換器310の周囲温度が第1所定温度以下である場合(ステップS430にてNOの場合)、再度ステップS350の処理を行う。室内熱交換器310の周囲温度が第2所定温度より大きい場合(ステップS430にてYESの場合)、制御部40は、室内ファン320の回転数を第2所定回転数より大きくする(ステップS440)。第2所定回転数とは、適宜実験が行われることで、決定される値である。また、第2所定回転数の数値は、室内ファン320の最大回転数の数値に0.8を掛けた数値であることが望ましい。第2所定回転数は、安定時の室内ファン320の回転数より大きい。なお、空気調和機4で行われる処理は、空気調和機1〜3で行われる処理と合わせて行われてもよい。
以上により、例えば、冷房運転時、空気調和機4は、室外熱交換器210の周囲温度が第1所定温度より大きい場合、室外ファン220の回転数を上げる。室外ファン220の回転数を上げ、室外熱交換器210を流れる冷媒温度を下げることで、冷媒圧力が下がり、コンプレッサ10を停止しにくくさせる。これにより、コンプレッサ10が停止しにくくなったため、コンプレッサ10が過熱状態であるときの制御において、コンプレッサ10の回転数を下げる(大きく下げる)必要がなくなる。よって、室外熱交サーミスタt2が冷媒の二相状態の温度ではなく液体の状態の温度を検知したとしても、コンプレッサ10の立ち上がり時の冷房機能及び暖房機能の低下を抑制することができる。
〔まとめ〕
本発明の態様1に係る空気調和機は、コンプレッサ10から吐出する冷媒の吐出温度を検知する吐出温度検知部(吐出サーミスタt1)と、冷媒の凝縮温度を検知する凝縮温度検知部(室外熱交サーミスタt2)と、前記凝縮温度が、予め設定された設定温度以上になると、前記コンプレッサ10の回転数を低下させるように制御する制御部40とを備え、前記制御部40は、前記吐出温度から前記凝縮温度を差し引いた値が所定閾値より低く、かつ、前記コンプレッサ10の立ち上がり時間が所定時間以内である場合、前記設定温度を所定の温度だけ上げることを特徴としている。
上記の構成によれば、制御部が、前記吐出温度から前記凝縮温度を差し引いた値が所定閾値より低く、かつ、前記コンプレッサの立ち上がり時間が所定時間以内である場合、前記設定温度を所定の温度だけ上げる。これにより、コンプレッサが高負荷でない場合、コンプレッサの回転数を上げ、コンプレッサが高負荷である場合、コンプレッサの回転数を下げることができる。また、例えば、凝縮温度検知部(凝縮温度を検知するサーミスタ)の位置が冷媒の液体状態の温度を検知する位置にあったとしても、コンプレッサの過負荷を防止することができる。具体的には、凝縮温度検知部の位置が冷媒の液体状態の温度を検知する位置である場合、従来では、冷媒の液体状態の温度を基準に、コンプレッサの回転数を下げる制御を行う設定温度が決定される。また、冷媒の液体状態の温度は凝縮温度より低いため、コンプレッサの立ち上がり時、冷媒が液体状態にはならずに、冷媒の温度が凝縮温度になる。このため、従来では、冷媒の圧力が低いにもかかわらず、コンプレッサの回転数を下げるという問題がある。一方、上記空気調和機では、吐出温度から凝縮温度を差し引いた値が所定閾値より低く、かつ、コンプレッサの立ち上がり時間が所定時間以内である場合、設定温度を所定の温度だけ上げるため、このような問題が起こらない。
以上により、上記空気調和機は、例えばコンプレッサの立ち上がり等の時に、室外熱交サーミスタが想定した冷媒の状態温度以外の状態温度を検知したとしても、コンプレッサの過熱を防止しつつ、コンプレッサの立ち上がり時の冷媒の吐出温度を適切に制御できる。この結果、コンプレッサの立ち上がり時の冷房機能及び暖房機能の低下を抑制することができるという効果を奏する。
本発明の態様2に係る空気調和機は、冷媒の凝縮温度が、予め設定された設定温度以上になると、コンプレッサ10の回転数を低下させるように制御する制御部40を備え、前記制御部40は、予め設定された目標スーパーヒートから動作中のスーパーヒートを差し引いた値が所定閾値より大きく、かつ、前記コンプレッサ10の立ち上がり時間が所定時間以内である場合、前記設定温度を所定の温度だけ上げることを特徴としている。
上記構成によれば、制御部が、予め設定された目標スーパーヒートから動作中のスーパーヒートを差し引いた値が所定閾値より大きく、かつ、前記コンプレッサの立ち上がり時間が所定時間以内である場合、前記設定温度を所定の温度だけ上げる。これにより、コンプレッサが高負荷でない場合、コンプレッサの回転数を上げ、コンプレッサが高負荷である場合、コンプレッサの回転数を下げることができる。また、コンプレッサの過熱を防止することができるので、コンプレッサの立ち上がり時の冷媒の吐出温度を適切に制御でき、この結果、コンプレッサの立ち上がり時の冷房機能及び暖房機能の低下を抑制することができるという効果を奏する。
本発明の態様3に係る空気調和機は、上記態様2において、前記スーパーヒートは、前記コンプレッサ10から吐出する冷媒の吐出温度から前記凝縮温度を差し引いた値、または前記コンプレッサ10の流入温度から前記冷媒の蒸発温度を差し引いた値であってもよい。
上記構成によれば、スーパーヒートは、前記コンプレッサ10から吐出する冷媒の吐出温度から前記凝縮温度を差し引いた値、または前記コンプレッサ10の流入温度から前記冷媒の蒸発温度を差し引いた値である。これにより、コンプレッサが高負荷でない場合、コンプレッサの回転数を上げ、コンプレッサが高負荷である場合、コンプレッサの回転数を下げることができる。また、コンプレッサの過熱を防止することができるので、コンプレッサの立ち上がり時の冷媒の吐出温度を適切に制御でき、この結果、コンプレッサの立ち上がり時の冷房機能及び暖房機能の低下を抑制することができるという効果を奏する。
本発明の態様4に係る空気調和機は、上記態様1〜3の何れか1態様において、室外ファン220を有する室外部20と、室内ファン320を有する室内部30とをさらに備え、前記制御部40は、冷房運転時、前記室外部20の周囲温度が第1所定温度より大きい場合、前記コンプレッサ10の立ち上がり時は、前記室外ファン220の回転数を第1所定回転数より大きくし、暖房運転時、前記室内部30の周囲温度が第2所定温度より大きい場合、前記コンプレッサ10の立ち上がり時は、前記室内ファン320の回転数を第2所定回転数より大きくしてもよい。
上記構成によれば、前記制御部は、冷房運転時、前記室外部の周囲温度が第1所定温度より大きい場合、前記コンプレッサの立ち上がり時は、前記室外ファンの回転数を第1所定回転数より大きくし、暖房運転時、前記室内部の周囲温度が第2所定温度より大きい場合、前記コンプレッサの立ち上がり時は、前記室内ファンの回転数を第2所定回転数より大きくすることで、コンプレッサの負荷を低減することができる。これにより、コンプレッサの過負荷を防止することができる。この結果、例えば、室外部の周囲温度が第1所定温度より大きい温度である場合、コンプレッサの回転数を下げる(大きく下げる)必要がなくなる。よって、例えば室外熱交サーミスタが冷媒の二相状態の温度ではなく液体の状態の温度を検知したとしても、コンプレッサの立ち上がり時の冷房機能及び暖房機能の低下を抑制することができるという効果を奏する。
本発明の態様5に係る空気調和機は、態様1から3の何れか1態様において、室外ファン220と、室外熱交換器210とを有する室外部20と、室内ファン320と、室内熱交換器310とを有する室内部30とをさらに備え、前記制御部40は、冷房運転時、前記室外部20の周囲温度から前記室外熱交換器210内部の前記冷媒の温度を差し引いた値が第2所定閾値より大きい場合、前記コンプレッサ10の立ち上がり時は、前記設定温度を上げ、暖房運転時、前記室内部30の周囲温度から前記室内熱交換器310内部の前記冷媒の温度を差し引いた値が第3所定閾値より大きい場合、前記コンプレッサ10の立ち上がり時は、前記設定温度を所定の温度だけ上げてもよい。
上記構成によれば、前記制御部は、冷房運転時、前記室外熱交換器の周囲温度から前記室外熱交換器内部の前記冷媒の温度を差し引いた値が第2所定閾値より大きい場合、前記コンプレッサの立ち上がり時は、前記設定温度を上げ、暖房運転時、前記室内熱交換器の周囲温度から前記室内熱交換器内部の前記冷媒の温度を差し引いた値が第3所定閾値より大きい場合、前記コンプレッサの立ち上がり時は、前記設定温度を所定の温度だけ上げる。これにより、コンプレッサが高負荷でない場合、コンプレッサの回転数を上げ、コンプレッサが高負荷である場合、コンプレッサの回転数を下げることができる。また、コンプレッサの過熱を防止することができるので、コンプレッサの立ち上がり時の冷媒の吐出温度を適切に制御でき、この結果、コンプレッサの立ち上がり時の冷房機能及び暖房機能の低下を抑制することができるという効果を奏する。
本発明の態様6に係る空気調和機は、冷媒の凝縮温度が、予め設定された設定温度以上になると、コンプレッサ10の回転数を所定回転数だけ低下させるように制御する制御部40と、室外ファン220を有する室外部20と、室内ファン320を有する室内部30とを備え、前記制御部40は、冷房運転時、前記室外部20の周囲温度が第1所定温度より大きい場合、前記コンプレッサ10の立ち上がり時は、前記室外ファン220の回転数を第1所定回転数より大きくし、暖房運転時、前記室内部30の周囲温度が第2所定温度より大きい場合、前記コンプレッサ10の立ち上がり時は、前記室内ファン320の回転数を第2所定回転数より大きくすることを特徴としている。
上記構成によれば、前記制御部は、冷房運転時、前記室外熱交換器の周囲温度が第1所定温度より大きい場合、前記コンプレッサの立ち上がり時は、前記室外ファンの回転数を第1所定回転数より大きくし、暖房運転時、前記室内熱交換器の周囲温度が第2所定温度より大きい場合、前記コンプレッサの立ち上がり時は、前記室内ファンの回転数を第2所定回転数より大きくする。これにより、コンプレッサが高負荷でない場合、コンプレッサの回転数を上げ、コンプレッサが高負荷である場合、コンプレッサの回転数を下げることができる。また、コンプレッサの過熱を防止することができるので、コンプレッサの立ち上がり時の冷媒の吐出温度を適切に制御でき、この結果、コンプレッサの立ち上がり時の冷房機能及び暖房機能の低下を抑制することができるという効果を奏する。
本発明は上述した各実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、異なる実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。さらに、各実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を組み合わせることにより、新しい技術的特徴を形成することができる。
1、2、3、4 空気調和機
10 コンプレッサ
20 室外部
30 室内部
40 制御部
210 室外熱交換器
220 室外ファン
310 室内熱交換器
320 室内ファン
t1 吐出サーミスタ(吐出温度検知部)
t2 室外熱交サーミスタ(凝縮温度検知部)
t3 外気温サーミスタ
t4 二方弁サーミスタ
t5 室内熱交サーミスタ(凝縮温度検知部)
t6 室温サーミスタ
t7 サクションサーミスタ
e1 膨張弁
v1 二方弁
v2 三方弁
v3 四方弁

Claims (5)

  1. コンプレッサから吐出する冷媒の吐出温度を検知する吐出温度検知部と、
    冷媒の凝縮温度を検知する凝縮温度検知部と、
    前記凝縮温度が、予め設定された設定温度以上になると、前記コンプレッサの回転数を低下させるように制御する制御部とを備え、
    前記制御部は、前記吐出温度から前記凝縮温度を差し引いた値が所定閾値より低く、かつ、前記コンプレッサの立ち上がり時間が所定時間以内である場合、前記設定温度を所定の温度だけ上げることを特徴とする空気調和機。
  2. 冷媒の凝縮温度が、予め設定された設定温度以上になると、コンプレッサの回転数を低下させるように制御する制御部を備え、
    前記制御部は、予め設定された目標スーパーヒートから動作中のスーパーヒートを差し引いた値が所定閾値より大きく、かつ、前記コンプレッサの立ち上がり時間が所定時間以内である場合、前記設定温度を所定の温度だけ上げることを特徴とする空気調和機。
  3. 前記スーパーヒートは、前記コンプレッサから吐出する冷媒の吐出温度から前記凝縮温度を差し引いた値、または前記コンプレッサへの流入温度から前記冷媒の蒸発温度を差し引いた値であることを特徴とする請求項2に記載の空気調和機。
  4. 室外ファンを有する室外部と、
    室内ファンを有する室内部とをさらに備え、
    前記制御部は、
    冷房運転時、前記室外部の周囲温度が第1所定温度より大きい場合、前記コンプレッサの立ち上がり時は、前記室外ファンの回転数を第1所定回転数より大きくし、
    暖房運転時、前記室内部の周囲温度が第2所定温度より大きい場合、前記コンプレッサの立ち上がり時は、前記室内ファンの回転数を第2所定回転数より大きくすることを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の空気調和機。
  5. 室外ファンと、室外熱交換器とを有する室外部と、
    室内ファンと、室内熱交換器とを有する室内部とをさらに備え、
    前記制御部は、
    冷房運転時、前記室外部の周囲温度から前記室外熱交換器内部の前記冷媒の温度を差し引いた値が第2所定閾値より大きい場合、前記コンプレッサの立ち上がり時は、前記設定温度を上げ、
    暖房運転時、前記室内部の周囲温度から前記室内熱交換器内部の前記冷媒の温度を差し引いた値が第3所定閾値より大きい場合、前記コンプレッサの立ち上がり時は、前記設定温度を所定の温度だけ上げることを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の空気調和機。
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