JP2011226724A - 冷凍サイクル装置及びその起動制御方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】低外気温度条件での起動においても、圧縮機シェル内での液冷媒の発生を抑制して、圧縮機から冷凍機油が流出することを防止する。
【解決手段】運転周波数を変更できる高圧シェル型の圧縮機1と、圧縮機1の温度を検出する圧縮機温度検出手段3と、制御装置15とを備え、圧縮機1の起動時の運転周波数である起動周波数F_iniを、圧縮機温度T_compが低い場合ほど、高く設定することで、圧縮機1に与える熱量が大きくなることから、圧縮機1のシェル内部での液冷媒の発生を抑制でき、圧縮機1から冷凍機油が流出することを防止できる。
【選択図】図1

Description

本発明は低外気温度条件においても運転される冷凍サイクル装置に関するものである。
従来、この種の冷凍サイクル装置では、圧縮機吐出部での液冷媒の発生を回避するために、吐出圧力検出手段と、吐出温度検出手段とを備え、吐出圧力検出手段の検出した値より吐出圧力飽和温度Tsatを算出し、吐出温度の下限値をTdisx1=Tsat+ΔTとし、吐出温度検出手段での検出値Tdisが吐出温度の下限値Tdisx1未満となる場合に、圧縮機吐出部での液冷媒の発生を回避するために、圧縮機の運転周波数を1ステップ上げるように制御している(例えば特許文献1参照)。
図4は、特許文献1に記載された従来の冷凍サイクル装置の制御動作を示すフロ−チャートである。図4に示すように、吐出温度検出手段での検出値Tdisが、吐出圧力検出手段の検出値Pdisから求まる吐出圧力飽和温度Tsatより決定される吐出温度の下限値Tdisx1未満となった場合、圧縮機の運転周波数を1ステップ上げる制御を行う。
特許第3603358号公報
しかしながら、前記従来の構成では、運転が開始され、圧縮機が起動されてから制御を行うため、低外気温度の起動では、圧縮機のシェル温度が低く、圧縮機が起動してからの制御動作では、制御動作の効果が得られるまでの時間、つまり、圧縮機吐出部での液冷媒の発生を回避できない時間が長くなってしまい、圧縮機シェル内部での液冷媒の発生を防止することが十分に対応できなかった。
圧縮機シェル内部で液冷媒が発生すると、圧縮機底部に存在する圧縮機構潤滑のための冷凍機油に溶け込んで、冷凍機油を希釈し、圧縮機底部の液面高さが上昇し、圧縮機底部からガス冷媒と共に液(冷凍機油+凝縮液冷媒)を吹き出すことによって、圧縮機から冷凍機油が流出してしまい、圧縮機自体の信頼性を低下させてしまう。
本発明は、前記従来の課題を解決するもので、起動時の圧縮機シェル内部での冷媒の凝縮による液冷媒の発生を抑制して、圧縮機から冷凍機油が流出することを防止できる冷凍サイクル装置を提供することを目的とする。
前記従来の課題を解決するために、本発明の冷凍サイクル装置及びその起動方法は、圧縮機の起動時に圧縮機の温度に応じて、圧縮機の温度が低い場合ほど、圧縮機の起動周波数を予め高く設定する制御を行うようにしたものである。
周波数を高くすることによって、圧縮機の入力すなわち圧縮機に与える熱量を大きくして、圧縮機の構造体の温度上昇を早くして、圧縮機の構造体の温度を圧縮機シェル内の凝縮温度より高くすることによって、圧縮機シェル内部での凝縮による液冷媒の発生を抑制することができる。
本発明の冷凍サイクル装置は、圧縮機温度が低下する条件での起動時においても、圧縮機シェル内部での液冷媒の発生を抑制し、液冷媒の流出と共に生じる冷凍機油の流出を防止することができる。
本発明の実施の形態1における冷凍サイクル装置のサイクル構成図 本発明の実施の形態1における冷凍サイクル装置での起動制御動作のフローチャート 本発明の実施の形態1における圧縮機の温度と起動周波数との関係図 本発明の実施の形態2における冷凍サイクル装置での起動制御動作のフローチャート 従来の冷凍サイクル装置における圧縮機の運転周波数制御動作のフローチャート
第1の発明は、運転周波数を変更できる高圧シェル型の圧縮機、放熱器、絞り機構、蒸発器を連結して形成した冷媒回路と、圧縮機の温度を検出する圧縮機温度検出手段と、制御装置とを備え、圧縮機の起動時に圧縮機の温度が低い場合ほど、圧縮機の運転周波数を高くするものである。
これによって、圧縮機の入力、すなわち圧縮機に与える熱量が大きくなることから、圧縮機の構造体の温度上昇を早くすることができ、圧縮機の構造体の温度を圧縮機シェル内の凝縮温度より高くすることによって、圧縮機シェル内部での凝縮による液冷媒の発生を抑制し、圧縮機から液冷媒と共に冷凍機油が流出することを防止できる。
第2の発明は、特に、第1の発明において、吐出過熱度が所定値以上となるまで、前記運転周波数を継続することにより、圧縮機の構造体の温度が圧縮機シェル内部の凝縮温度以上に確実にできるので、圧縮機シェル内部での凝縮による液冷媒の発生の抑制し、圧縮機から液冷媒と共に冷凍機油が流出することを確実に防止することができる。
第3の発明は、特に、第1の発明または第2の発明において、吸入圧力が所定値以下となるまで、絞り機構の絞り量を大きくすることによって、吸入圧力の低下にともない冷媒循環量が減少するために、圧縮室から吐出される冷媒の温度が高くなるので、圧縮機シェル内部での凝縮による液冷媒の発生をより少なく抑制することができ、圧縮機から液冷媒と共に冷凍機油が流出することをより確実に防止することができる。
第4の発明は、運転周波数を変更できる高圧シェル型の圧縮機の起動時に、圧縮機の温度が低い場合ほど、圧縮機の運転周波数を高くすることにより、圧縮機の入力、すなわち圧縮機に与える熱量が大きくなることから、圧縮機の構造体の温度上昇を早くすることができ、圧縮機の構造体の温度を圧縮機シェル内の凝縮温度より高くすることによって、圧縮機シェル内部での凝縮による液冷媒の発生を抑制し、圧縮機から液冷媒と共に冷凍機油が流出することを防止できる。
第5の発明は、特に、第4の発明において、吐出過熱度が所定値以上となるまで、前記運転周波数を継続することにより、圧縮機の構造体の温度が圧縮機シェル内部の凝縮温度以上に確実にできるので、圧縮機シェル内部での凝縮による液冷媒の発生の抑制し、圧縮機から液冷媒と共に冷凍機油が流出することを確実に防止することができる。
第6の発明は、特に、第3の発明または第4の発明において、吸入圧力が所定値以下となるまで、絞り機構の絞り量を大きくすることによって、吸入圧力の低下にともない冷媒循環量が減少するために、圧縮室から吐出される冷媒の温度が高くなるので、圧縮機シェル内部での凝縮による液冷媒の発生をより少なく抑制することができ、圧縮機から液冷媒と共に冷凍機油が流出することをより確実に防止することができる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、この実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
(実施の形態1)
図1は、本発明の第1の実施の形態における冷凍サイクル装置のサイクル構成図を示すものである。
図1の冷凍サイクル装置は、室外ユニットと複数の室内ユニットから構成されている。室外ユニットには、冷媒を圧縮する圧縮機1、冷媒の流れを切替える四方弁5、室外熱交換器6に流体を流通させる室外ファン8、室外ファン8により送られる流体と冷媒との熱交換を行う室外熱交換器6、冷媒を減圧する絞り機構としての室外膨張弁9、冷媒の流れ方向を一方向に規制する逆止弁10が備えられている。
室内ユニットには、絞り機構としての室内膨張弁11a、11b、室内熱交換器12a、12bに流体を流通させる室内ファン13a、13b、室内ファン13a、13bにより送られる流体と冷媒との熱交換を行う室内熱交換器12a、12bが備えられている。
そして、圧縮機1、四方弁5、室外熱交換器6、室外膨張弁9、逆止弁10、室内膨張弁11a、11b、室内熱交換器12a、12bを配管で接続し、冷媒回路を形成している。
圧縮機1には圧縮機1のシェルの温度を検出するための圧縮機温度検出手段3が設けられている。また、圧縮機1の吸入側と四方弁5との間の配管には、圧縮機1に吸入される冷媒の圧力を検出するための吸入圧力検出手段14が設けられている。さらに、圧縮機1の吐出側と四方弁5との間の配管には、圧縮機1から吐出された冷媒の温度および圧力を検出するための吐出温度検出手段16および吐出圧力検出手段4とが設けられている。
また、室外熱交換器6の近傍には、室外ユニットが設置された周囲の温度(例えば、外気温度)を検出するための外気温度検出手段7が設けられている。このため、制御装置15は、圧縮機1の温度、圧縮機1に吸入される冷媒の圧力、圧縮機1から吐出される冷媒の圧力および温度、外気温度を取得することができる。
制御装置15には、吐出過熱度算出手段(図示せず)が設けられている。吐出過熱度算出手段は、吐出圧力検出手段4が検出した圧縮機1の吐出圧力から吐出圧力飽和温度を算出したのち、吐出温度検出手段16が検出した圧縮機1の吐出温度とその吐出圧力飽和温度の差である吐出過熱度を算出する。
圧縮機1はシェル内に収納された圧縮機構部で圧縮された冷媒をシェル内に吐出する高圧シェル型の圧縮機であり、運転周波数を制御装置15の命令に応じて変化させることができる。また、室外膨張弁9、室内膨張弁11a、11bは、制御装置15の命令に応じて、開度、つまり、絞り量を変更できる絞り機構である。すなわち、室外膨張弁9、室内膨張弁11a、11bの開度を大きくすれば、絞り量は小さくなり、逆に、開度を小さくすれば、絞り量は大きくなる。
以上のように構成された冷凍サイクル装置は、四方弁5を切替えることにより、冷房運転と暖房運転とを切替えることができる。なお、図1の実線の矢印は、冷房運転時の冷媒の流れ方向を示し、破線の矢印は、暖房運転時の冷媒の流れ方向を示している。
冷房運転時には、圧縮機1から吐出された冷媒が室外熱交換器6に流れるように四方弁5が切替えられる。圧縮機1より吐出された高温高圧の冷媒は、放熱器となる室外熱交換器6に流入し、放熱器用ファンとなる室外ファン8により室外熱交換器6に送られる被加熱流体(例えば、外気)に放熱する。
室外熱交換器6から流出した高圧冷媒は、逆止弁10を通過し、室内膨張弁11a、11bで減圧されて膨張し、蒸発器となる室内熱交換器12a、12bに流入する。室内熱交換器12a、12bに流入した低圧冷媒は、室内ファン13a、13bにより蒸発器に送られる被冷却流体(例えば、室内空気)から吸熱する。室内熱交換器12a、12bで冷却された被冷却流体を室内に循環させることで、室内を冷房できる。
一方、暖房運転時には、圧縮機1から吐出された冷媒が室内熱交換器11a、11bに流れるように四方弁5が切替えられる。圧縮機1より吐出された高温高圧の冷媒は、放熱器となる室内熱交換器12a、12bに流入し、室内ファン13a、13bにより室内熱交換器12a、12bに送られる被加熱流体(例えば、室内空気)に放熱する。
室内熱交換器12a、12bから流出した高圧冷媒は、室内膨張弁11a、11bを通過した後、室外膨張弁9で減圧されて膨張し、蒸発器となる室外熱交換器6に流入する。室外熱交換器6に流入した低圧冷媒は、室外ファン8により蒸発器に送られる被冷却流体(例えば、外気)から吸熱する。室内熱交換器12a、12bで加熱された被加熱流体を室内に循環させることで、室内を暖房できる。
以上のように構成された冷凍サイクル装置について、以下圧縮機1を起動する際の動作を図2に示した起動制御動作のフローチャートに従って説明する。
まず、室内機より運転開始の指示が行われた場合、圧縮機温度検出手段3により圧縮機1のシェル温度である圧縮機温度T_compを検出する。その検出された温度に応じて、圧縮機1の起動時の運転周波数である起動周波数F_iniを決定する。
具体的には、起動周波数F_iniは、圧縮機吐出部での液冷媒の発生を防止するために、圧縮機温度T_compが低いほど、高くなるように決定される。例えば、図3の場合には、起動周波数F_iniは、外気温度検出手段7が検出した外気温度が低いほど、高くなるように決定される。さらに、圧縮機温度T_compが、予め定められ制御装置15のメモリなどに記憶された所定値T_comp0未満の場合には、所定値T_comp0以上の場合に決定される起動周波数より高くなるように決定される。
つぎに、圧縮機1を起動する。この際、圧縮機1は運転周波数が起動周波数F_iniとなるように制御装置15の一部である圧縮機運転周波数制御手段(図示せず)により制御される。さらに、吐出圧力検出手段4、吐出温度検出手段16により、圧縮機1の吐出圧力Pd、吐出温度Tdを計測する。そして、吐出過熱度算出手段は、圧縮機1の吐出過熱度DSHを算出する。ここで吐出過熱度DSHは、吐出圧力検出手段4で検出された吐出圧力Pdの飽和温度である吐出圧力飽和温度Tsatと吐出温度検出手段16の検出値である吐出温度Tdとの差である。
圧縮機1は、起動周波数F_iniでの運転を継続し、吐出過熱度DSHが、予め設定した圧縮機シェル内で冷媒の凝縮が発生しない状態となる吐出過熱度DSH_1以上であ
るかの判定を行う。吐出過熱度DSHがDSH_1未満であれば、起動周波数F_iniでの運転を継続して、再び圧縮機1の吐出圧力Pd、吐出温度Tdの検出段階からの動作を繰り返す。一方、吐出過熱度DSHがDSH_1以上となれば、通常制御に移行し、圧縮機1の運転周波数は負荷に応じて制御されるようになる。
以上のように、本実施の形態においては圧縮機1の起動周波数F_iniを圧縮機温度T_compに応じて、圧縮機温度T_compが低いほど起動周波数F_iniを高く設定することにより、圧縮機1の入力、すなわち与える熱量を大きくすることで、圧縮機1の構造体の温度上昇を早くし、圧縮機1の構造体の温度を圧縮機シェル内の凝縮温度より高くすることで、圧縮機シェル内部での凝縮による液冷媒の発生を抑制することができる。
さらに、圧縮機1を、起動してから吐出過熱度DSHが所定値DSH_1以上となるまで、起動周波数F_iniでの運転を継続することにより、圧縮機1の構造体の温度が圧縮機シェル内部の凝縮温度以上に確実にできるので、圧縮機シェル内部での凝縮による液冷媒の発生の抑制し、圧縮機1から液冷媒と共に冷凍機油が流出することを確実に防止することができる。
なお、本実施の形態では、圧縮機温度検出手段3を設けた場合について説明を行ったが、圧縮機温度検出手段3の検出値の代わりに吐出温度検出手段16の検出値や外気温度検出手段7の検出値を使って、圧縮機1起動前のそれぞれの検出値に応じて圧縮機1の起動周波数F_iniを設定するようにしてもよい。これによれば、それぞれの検出値は圧縮機温度検出手段3の検出値である圧縮機温度T_compとほぼ同様の変化特性を示すので、同様の効果を得ることができる。
(実施の形態2)
本実施の形態における冷凍サイクル装置の構成は、実施の形態1と同様であるため説明を省略する。本実施の形態の冷凍サイクル装置について、以下暖房運転を実施する際の動作を図4に示した起動制御動作のフローチャートに従って説明する。なお、実施の形態1と同様である動作については、詳細な説明を省略する。
まず、室内機より運転開始の指示が行われた場合、圧縮機温度検出手段3により圧縮機1のシェル温度である圧縮機温度T_compを検出する。その検出された温度に応じて、圧縮機1の起動時の運転周波数である起動周波数F_iniを決定する。具体的には、実施の形態1と同様に、起動周波数F_iniは、圧縮機温度T_compが、予め定められ制御装置15のメモリなどに記憶された所定値T_comp0未満の場合には、所定値T_comp0以上の場合に決定される起動周波数より高くなるように決定される。
つぎに、絞り機構としての室外膨張弁9の開度を最大の絞り量となる開度まで閉じ、圧縮機1を起動周波数F_iniで起動する。この際、圧縮機1は運転周波数が起動周波数F_iniとなるように制御装置15の一部である圧縮機運転周波数制御手段(図示せず)により制御される。さらに、吐出圧力検出手段4、吐出温度検出手段16により、圧縮機1の吐出圧力Pd、吐出温度Tdを計測する。
起動周波数F_iniでの運転を継続して、圧縮機1の吸入圧力Psが、予め設定した圧縮機1の吸入圧力の下限値Ps_1以下であるかの判定を行う。吸入圧力PsがPs_1以下ならば、吸入圧力Psの低下を防止するため、室外膨張弁9をそれまでの開度より大きい所定の開度に設定し、吐出過熱度算出手段が吐出過熱度DSHの算出を行う。一方、吸入圧力PsがPs_1以下でなければ、そのまま吐出過熱度DSHの算出を行う。
つぎに、吐出過熱度DSHが、予め設定した圧縮機シェル内で冷媒の凝縮が発生しない状態となる吐出過熱度DSH_1以上であるかの判定を行う。吐出過熱度DSHがDSH_1未満であれば、起動周波数F_iniでの運転を継続して、再び圧縮機1の吐出圧力Pd、吸入圧力Ps、吐出温度Tdの検出段階からの動作を繰り返す。一方、吐出過熱度DSHがDSH_1以上となれば、通常制御に移行し、圧縮機1の運転周波数及び室外膨張弁9の開度は負荷に応じて制御されるようになる。
以上のように、本実施の形態においては、圧縮機1が起動してから吸入圧力Psが所定値以下となるまで室外膨張弁9の開度を最小の開度となるように閉じておくことによって、吸入圧力Psの低下にともない冷媒循環量が減少するために、圧縮室から吐出される冷媒の温度が高くなるので、圧縮機シェル内部での凝縮による液冷媒の発生をより少なく抑制することができ、圧縮機1から液冷媒と共に冷凍機油が流出することをより確実に防止することができる。
なお、以上は暖房運転時についての説明を行ったが、四方弁5を切り替えて、室外熱交換器6を放熱器、室内膨張弁11a、11bを絞り機構、室内熱交換器12a、12bを蒸発器とする冷房運転の場合には、以上の説明の室外膨張弁9に替わり、室内膨張弁11a、11bの開度を減少させれば、同様の効果が得られる。
また、本実施の形態では、圧縮機1が起動してから吸入圧力Psが下限値Ps_1以下となるまでは、絞り機構を最大の絞り量となるようにするものとしたが、最大の絞り量とするのではなく、絞り量を外気温度が低いほど、大きくなるように設定してもよい。これによれば、圧縮機1が起動してから吸入圧力Psが下限値Ps_1以下となるまでは、外気温度が高い通常の起動制御の場合より、外気温度が低い場合の起動制御では、絞り機構の絞り量が大きくなるので、同様の効果が得られる。
以上のように、本発明にかかる冷凍サイクル装置及びその起動制御方法は、低外気温度条件で圧縮機のシェル温度が低い場合においても、圧縮機シェル内で凝縮による液冷媒の発生を防止することができるので、高圧シェル型圧縮機を用いた冷凍サイクルを構成するヒートポンプ温水暖房機、熱源機等の用途にも適用できる。
1 圧縮機
3 圧縮機温度検出手段
4 吐出圧力検出手段
5 四方弁
6 室外熱交換器
7 外気温度検出手段
8 室外ファン
9 室外膨張弁(絞り機構)
10 逆止弁
11a、11b 室内膨張弁(絞り機構)
12a、12b 室内熱交換器
13a、13b 室内ファン
14 吸入圧力検出手段
15 制御装置
16 吐出温度検出手段

Claims (6)

  1. 運転周波数を変更できる高圧シェル型の圧縮機、放熱器、絞り機構、蒸発器を連結して形成した冷媒回路と、前記圧縮機の温度を検出する圧縮機温度検出手段と、制御装置とを備え、前記圧縮機の起動時に前記圧縮機の温度が低い場合ほど、前記圧縮機の運転周波数を高くすることを特徴とする冷凍サイクル装置。
  2. 前記圧縮機の吐出過熱度を算出する吐出過熱度算出手段をさらに備え、前記吐出過熱度が所定値以上となるまで、前記運転周波数を継続することを特徴とする請求項1に記載の冷凍サイクル装置。
  3. 前記絞り機構は絞り量を変更できる絞り機構であり、前記圧縮機の吸入圧力を検出する吸入圧力検出手段とを備え、前記吸入圧力が所定値以下となるまで、前記絞り機構の絞り量を大きくすることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の冷凍サイクル装置。
  4. 運転周波数を変更できる高圧シェル型の圧縮機の起動時に、前記圧縮機の温度が低い場合ほど、前記圧縮機の運転周波数を高くすることを特徴とする冷凍サイクル装置の起動制御方法。
  5. 前記圧縮機の吐出過熱度を算出し、前記吐出過熱度が所定値以上となるまで、前記運転周波数を継続することを特徴とする請求項4に記載の冷凍サイクル装置の起動制御方法。
  6. 前記圧縮機の吸入圧力を検出し、前記吸入圧力が所定値以下となるまで、絞り機構の絞り量を大きくすることを特徴とする請求項4または請求項5に記載の冷凍サイクル装置の起動制御方法。
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