JP2011202905A - 冷凍サイクル装置及びその起動制御方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】低外気温度条件での起動においても、圧縮機シェル内での液冷媒の発生を抑制する。
【解決手段】圧縮機温度検出手段3と、放熱器6における被加熱流体の流量変更手段8と、制御装置15とを備え、圧縮機1の起動時に、圧縮機温度T_compに応じて、圧縮機温度T_compが低いほど、放熱器での放熱量を増加させるように、放熱器6における被加熱流体の流量変更手段8の圧縮機起動時の初期値及び目標値を設定する。
【選択図】図1

Description

本発明は低外気温度条件においても運転される冷凍サイクル装置に関するものである。
従来、この種の冷凍サイクル装置では、圧縮機吐出部での液冷媒の発生を回避するために、吐出圧力検出手段と、吐出温度検出手段とを備え、吐出圧力検出手段の検知した値より吐出圧力飽和温度Tsatを算出し、吐出温度の下限値をTdisx1=Tsat+ΔTとし、吐出温度検出手段での検知値Tdisが吐出温度の下限値Tdisx1未満となる場合に、放熱器のファンユニットの回転数を1ステップ上げるように制御するものがある。(例えば特許文献1参照)。
図6は、特許文献1に記載された従来の冷凍サイクル装置の制御動作を示すフローチャートである。図6に示すように、吐出温度検出手段での検出値Tdisが、吐出圧力検出手段の検出値Pdisから求まる吐出圧力飽和温度Tsatより決定される吐出温度の下限値Tdisx1未満となった場合、放熱器用ファンの回転数を1ステップ上げる制御を行う。
特許第3603358号公報
しかしながら、前記従来の冷凍サイクル装置では、運転が開始され、圧縮機が起動されてから制御を行うため、低外気温度の起動では、圧縮機のシェル温度が低く、圧縮機が起動してからの制御動作では、制御動作の効果が得られるまでの時間、つまり、圧縮機吐出部での液冷媒の発生を回避できない時間が長くなってしまい、圧縮機シェル内部での液冷媒の発生を防止することに十分に対応できなかった。
圧縮機シェル内部で液冷媒が発生すると、圧縮機底部に存在する圧縮機構潤滑のための冷凍機油に溶け込んで、冷凍機油を希釈し、圧縮機底部の液面高さが上昇し、圧縮機底部からガス冷媒と共に液(冷凍機油+凝縮液冷媒)を吹き出すことによって、圧縮機から冷凍機油が流出してしまい、圧縮機自体の信頼性を低下させてしまう。
本発明は、前記従来の課題を解決するもので、起動時の圧縮機シェル内部での冷媒の凝縮による液冷媒の発生を抑制して、圧縮機から冷凍機油が流出することを防止できる冷凍サイクル装置を提供することを目的とする。
前記従来の課題を解決するために、本発明の冷凍サイクル装置は、圧縮機の起動時に圧縮機の温度に応じて、圧縮機の温度が低い場合ほど、放熱器における被加熱流体の流量を増加し、放熱器での放熱量を増加させるように制御を行うようにしたものである。
これによって、圧縮機の吐出圧力の上昇を低く抑えることができ、圧縮機シェル内部の圧力も低くなることから、圧縮機シェル内部での凝縮温度が下がり、低い圧縮機温度でも冷媒の凝縮が生じなくなり、圧縮機シェル内部での液冷媒の発生を抑制することができる。
本発明の冷凍サイクル装置は、圧縮機温度が低下する条件での起動時においても、圧縮機シェル内部での液冷媒の発生を抑制し、液冷媒の流出と共に生じる冷凍機油の流出を防止することができる。
本発明の実施の形態1における冷凍サイクル装置のサイクル構成図 本発明の実施の形態1における冷凍サイクル装置での起動制御動作のフローチャート 本発明の実施の形態1における外気温度と初期回転数との関係図 本発明の実施の形態1における外気温度と目標凝縮温度との関係図 本発明の実施の形態1における冷凍サイクルの変化を示すモリエル線図 従来の冷凍サイクル装置における放熱器用ファンの制御動作のフローチャート
第1の発明は、高圧シェル型の圧縮機、放熱器、絞り機構、蒸発器を連結して形成した冷媒回路と、圧縮機の温度を検出する圧縮機温度検出手段と、放熱器における被加熱流体の流量変更手段と、制御装置とを備え、圧縮機の起動時に圧縮機温度が低い場合ほど、放熱器における被加熱流体の流量を増加させ、放熱器での放熱量を増加させるので、圧縮機を起動した際の吐出圧力の上昇を低く抑えることができ、圧縮機シェル内部での圧力も低くなることから、圧縮機シェル内部での凝縮温度が下がり、低い圧縮機温度でも冷媒の凝縮が生じなくなり、圧縮機シェル内部での液冷媒の発生を抑制し、液冷媒と共に圧縮機から冷凍機油が流出することを防止できる。
第2の発明は、特に、第1の発明の流量変更手段を、制御装置からの指示に応じて回転数を変化できるファンとすることにより、放熱器での放熱量を容易に増加することができるので、液冷媒の発生を抑制する制御をより容易に行うことができる。
第3の発明は、高圧シェル型の圧縮機、放熱器、絞り機構、蒸発器を連結して形成した冷媒回路と、圧縮機の温度を検出する圧縮機温度検出手段と、放熱器における被加熱流体の流量変更手段と、制御装置とを備えた冷凍サイクル装置において、圧縮機の起動時に圧縮機温度が低い場合ほど、放熱器における被加熱流体の流量を増加させ、放熱器での放熱量を増加させるので、圧縮機を起動した際の吐出圧力の上昇を低く抑えることができ、圧縮機シェル内部での圧力も低くなることから、圧縮機シェル内部での凝縮温度が下がり、低い圧縮機温度でも冷媒の凝縮が生じなくなり、圧縮機シェル内部での液冷媒の発生を抑制し、液冷媒と共に圧縮機から冷凍機油が流出することを防止できる。
第4の発明は、特に、第3の発明の流量変更手段を、制御装置からの指示に応じて回転数を変化できるファンとし、ファンの回転数を決定するための目標凝縮温度を、圧縮機温度検出手段が検出した圧縮機温度に応じて設定することにより、凝縮温度の上昇を抑えた起動制御を確実に行うことができる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、この実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
(実施の形態1)
図1は、本発明の第1の実施の形態における冷凍サイクル装置のサイクル構成図を示すものである。
図1の冷凍サイクル装置は、室外ユニットと複数の室内ユニットから構成されている。室外ユニットには、冷媒を圧縮する高圧シェル型の圧縮機1、冷媒の流れを切替える四方弁5、室外熱交換器6に流体を流通させる室外ファン8、室外ファン8により送られる流体と冷媒との熱交換を行う室外熱交換器6、冷媒を減圧する絞り機構としての室外膨張弁9、冷媒の流れ方向を一方向に規制する逆止弁10が備えられている。
室内ユニットには、絞り機構としての室内膨張弁11a、11b、室内熱交換器12a、12bに流体を流通させる室内ファン13a、13b、室内ファン13a、13bにより送られる流体と冷媒との熱交換を行う室内熱交換器12a、12bが備えられている。
そして、圧縮機1、四方弁5、室外熱交換器6、室外膨張弁9、逆止弁10、室内膨張弁11a、11b、室内熱交換器12a、12bを配管で接続し、冷媒回路を形成している。
圧縮機1には圧縮機1のシェルの温度を検出するための圧縮機温度検出手段3が設けられている。また、圧縮機1の吸入側と四方弁5との間の配管には、圧縮機1に吸入される冷媒の圧力を検出するための吸入圧力検出手段14が設けられている。さらに、圧縮機1の吐出側と四方弁5との間の配管には、圧縮機1から吐出された冷媒の温度および圧力を検出するための吐出温度検出手段16および吐出圧力検出手段4とが設けられている。
また、室外熱交換器6の近傍には、室外ユニットが設置された周囲の温度(例えば、外気温度)を検出するための外気温度検出手段7が設けられている。このため、制御装置15は、圧縮機1の温度、圧縮機1から吐出される冷媒の圧力および温度、外気温度を取得することができる。
室外ファン8は回転数を制御装置15の命令に応じて回転数を変化させることができ、室外熱交換器6で冷媒と熱交換する流体の流量を変更することができる。また、室内ファン13a、13bは回転数を変化させることができ、室内熱交換器12a、12bで冷媒と熱交換する流体の流量を変更することができる。
以上のように構成された冷凍サイクル装置は、四方弁5を切替えることにより、冷房運転と暖房運転とを切替えることができる。冷房運転時には、圧縮機1から吐出された冷媒が室外熱交換器6に流れるように四方弁5が切替えられる。なお、図1の矢印は、冷房運転時の冷媒の流れ方向を示している。
圧縮機1より吐出された高温高圧の冷媒は、放熱器となる室外熱交換器6に流入し、放熱器用ファンとなる室外ファン8により放熱器に送られる被加熱流体(例えば、外気)に放熱する。室外熱交換器6から流出した高圧冷媒は、逆止弁10を通過し、室内膨張弁11a、11bで減圧されて膨張し、蒸発器となる室内熱交換器12a、12bに流入する。室内熱交換器12a、12bに流入した低圧冷媒は、室内ファン13a、13bにより蒸発器に送られる被冷却流体(例えば、室内空気)から吸熱する。室内熱交換器12a、12bで冷却された被冷却流体を室内に循環させることで、室内を冷房できる。
一方、暖房運転時には、圧縮機1から吐出された冷媒が室内熱交換器11a、11bに流れるように四方弁5が切替えられる。圧縮機1より吐出された高温高圧の冷媒は、放熱器となる室内熱交換器12a、12bに流入し、室内ファン13a、13bにより放熱器に送られる被加熱流体(例えば、室内空気)に放熱する。
室内熱交換器12a、12bから流出した高圧冷媒は、室内膨張弁11a、11bを通過した後、室外膨張弁9で減圧されて膨張し、蒸発器となる室外熱交換器6に流入する。室外熱交換器6に流入した低圧冷媒は、室外ファン8により蒸発器に送られる被冷却流体(例えば、外気)から吸熱する。室内熱交換器12a、12bで加熱された被加熱流体を室内に循環させることで、室内を暖房できる。
以下、冷房運転を行う場合を例として、本実施の形態の冷凍サイクル装置の動作を、図2に示したフローチャートに従って説明する。
まず、室内機より運転開始の指示が行われた場合、圧縮機温度検出手段3により圧縮機のシェル温度である圧縮機温度T_compを検出する。その検出された温度に応じて、室外ファン8の初期回転数Rc_ini及び起動時の目標凝縮温度Tc_1を決定する。
具体的には、室外ファン8の初期回転数Rc_iniは、放熱器の能力が過大となる低外気温度条件などで圧縮機の吐出圧力及び吸入圧力が低下するのを抑制するために、外気温が低いほど、小さくなるように決定される。さらに、初期回転数Rc_iniは、吐出部での液冷媒の発生を防止するために、圧縮機温度T_compが低いほど、大きくなるように決定される。例えば、図3の場合には、圧縮機温度T_compが、予め定められ制御装置15のメモリなどに記憶された所定値T_comp0未満の場合には、所定値T_comp0以上の場合に決定される初期回転数より高くなるように決定される。
また、目標凝縮温度Tc_1は、外気温が低いほど、低くなるように、かつ、圧縮機温度T_compが低いほど、高くなるように決定される。例えば、図4の場合には、圧縮機温度T_compが所定値T_comp0未満の場合には、所定値T_comp0以上の場合に決定される目標凝縮温度より高くなるように決定される。
つぎに、圧縮機1と室外ファン8を起動する。この際、室外ファン8は回転数が初期回転数Rc_iniとなるように制御装置15の一部である流量制御手段としての室外ファン回転数制御手段(図示せず)により制御される。
さらに、吐出圧力検出手段4、吸入圧力検出手段14、吐出温度検出手段16により、圧縮機1の吐出圧力Pd、吸入圧力Ps、吐出温度Tdを計測する。そして、凝縮温度Tc及び圧縮機1の吐出過熱度DSHを算出する。ここで凝縮温度Tcは吐出圧力検出手段4で検出された吐出圧力Pdの飽和温度、吐出過熱度DSHは、吐出温度検出手段16の検出値Tdと吐出圧力の飽和温度との差である。
室外ファン8は、初期回転数Rc_iniで起動された後は、算出された凝縮温度Tcが目標凝縮温度Tc_1となるように制御される。すなわち、算出された凝縮温度Tcが目標凝縮温度Tc_1より高ければ、室外ファン8の回転数を増加させることで、凝縮温度を低下させ、目標凝縮温度Tc_1未満であれば、室外ファン8の回転数を低下させることで、凝縮温度を上昇させる。
つぎに、圧縮機1の吸入圧力Psが予め設定した保護圧力Ps_1以上であるかの判定を行う。もし、保護圧力Ps_1未満であれば、圧縮機1の吸入圧力Psが過度に低下して、圧縮機の信頼性を損なうことを防止するため、室外ファン8の回転数を1ステップ下げる。
一方、吸入圧力Psが保護圧力Ps_1より高ければ、そのままの状態を維持し、吐出過熱度DSHの判定を行う。この吐出過熱度DSHの判定は、吐出過熱度DSHが、予め設定した圧縮機シェル内で冷媒の凝縮が発生しない状態となる吐出過熱度DSH_1以上であるかの判定を行う。吐出過熱度DSHがDSH_1未満であれば、すみやかに吐出過熱度DSHがDSH_1以上となるように、目標凝縮温度Tc_1を所定値ΔTだけ下げる。この結果、算出された凝縮温度Tcが目標凝縮温度Tc_1より高くなるので、室外ファン8の回転数は増加することとなる。
目標凝縮温度Tc_1を所定値ΔTだけ下げた後は、再び圧縮機1の吸入圧力Ps、吐出圧力Pd、吐出温度Tdの検出段階からの動作を繰り返す。
一方、吐出過熱度DSHがDSH_1以上となれば、通常制御に移行し、室外ファン8の目標凝縮温度をTc_2に変更する。なお、このときの目標凝縮温度は、Tc_1<Tc_2となる。
以上のような制御を行った場合の作用を、例としてR410Aのとき冷凍サイクル変化を図5に示したモリエル線図を用いて説明する。なお、温度条件としては、1年間を通して冷房運転を行う場合を想定して、室内の乾球温度を32℃、湿球温度を23℃とし、室外の乾球温度を−5℃とし、室内側に十分な冷房負荷がある場合を例としている。
図5は、本実施の形態のように、圧縮機1の起動時に圧縮機1の温度T_compに応じて、放熱器用ファンすなわち室外ファン8の初期回転数Rc_ini及び目標凝縮温度Tc_1を放熱器6の放熱量を増加させるように設定した場合と、放熱器6での放熱量が最小の場合として、室外ファン8を停止させた場合とを比較している。
図5に示すように、放熱器6での放熱量が増加すれば、圧縮機1の吐出圧力Pdは低下し、圧縮機1のシェル内部での圧力も低下することから、圧縮機1内部での凝縮温度も低下し、圧縮機温度が低くても冷媒の凝縮が生じなくなる。
例えば、圧縮機1の温度T_Compが25℃の場合について説明する。図5に示した放熱器6での放熱量が最小の場合では、圧縮機1の吐出温度Tdは約34℃、凝縮温度は約28℃である。この場合では、圧縮機1の温度T_Compが凝縮温度以下であるため、冷媒は圧縮機1の吐出部で圧縮機1の構造体に放熱して凝縮する。
それに対して、放熱器6での放熱量を増加させた場合では、圧縮機の吐出温度Tdは約28℃、凝縮温度は約19℃であり、圧縮機1の温度T_Compが凝縮温度以上となるため、冷媒は圧縮機1の吐出部で構造体に放熱するが凝縮はしない。
このように圧縮機温度T_compに応じて、起動時の目標凝縮温度Tc_1を低く設定することで、圧縮機シェル内での凝縮による液冷媒の発生を抑制することができる。
以上のように、圧縮機1の起動時に圧縮機温度T_compに応じて、放熱器用ファンである室外ファン8の初期回転数Rc_ini及び目標凝縮温度Tc_1を設定することによって、起動時の圧縮機シェル内部での冷媒の凝縮による液冷媒の発生を抑制することができる。
さらに、圧縮機1の吸入圧力Psが予め設定した保護圧力Ps_1未満であれば、放熱器用ファンの回転数を1ステップ下げるために、圧縮機1の吸入圧力Psが過度に低下して、圧縮機1の信頼性を損なうことを防止しつつ、起動時の圧縮機シェル内部での冷媒の凝縮による液冷媒の発生を抑制することができる。
また、吐出過熱度DSHが吐出過熱度DSH_1未満であれば、目標凝縮温度Tc_1を所定値ΔT下げ、放熱器用ファンの回転数を増加させることで、圧縮機1の吸入圧力Psが過度に低下することのない範囲で、放熱器用ファンの回転数を上昇させることができるので、すみやかに圧縮機シェル内で冷媒の凝縮が発生しない状態とすることができる。
さらに、吐出過熱度DSHが吐出過熱度DSH_1以上となれば、目標凝縮温度をそれまでの目標凝縮温度であるTc_1より高いTc_2に変更することで、放熱器用ファンの回転数を低下させることができ、不必要に放熱器用ファンの回転数を上げて、無駄な電力を消費することもない。
なお、本実施の形態では、圧縮機温度検出手段3を設けた場合について説明を行ったが、圧縮機温度検出手段3の代わりに吐出温度検出手段16の検知値や外気温度検出手段7の検知値を使っても、圧縮機起動前のそれぞれの検知値に応じて室外ファン8の初期回転数Rc_ini、及び目標凝縮温度Tc_1を設定するようにすれば、それぞれの検知温度は圧縮機温度T_compとほぼ同様の変化特性を示すので、同様の効果を得ることができる。
また、放熱器6における被加熱流体として、空気の場合について説明を行ったが、水などの冷媒であってもよい。更に、冷凍サイクル装置の冷媒として擬似共沸冷媒R410Aを使用したが、共沸冷媒、非共沸冷媒、自然冷媒であっても、同様の効果を得ることができる。
以上のように、本発明にかかる冷凍サイクル装置及びその起動制御方法は、低外気温度条件で圧縮機のシェル温度が低い場合においても、圧縮機シェル内で凝縮による液冷媒の発生を防止することができるので、高圧シェル型圧縮機を用いた冷凍サイクルを構成するヒートポンプ温水暖房機、熱源機等の用途にも適用できる。
1 圧縮機
3 圧縮機温度検出手段
4 吐出圧力検出手段
5 四方弁
6 室外熱交換器(放熱器)
7 外気温度検出手段
8 室外ファン(流体変更手段)
9 室外膨張弁(絞り機構)
10 逆止弁
11a、11b 室内膨張弁(絞り機構)
12a、12b 室内熱交換器
13a、13b 室内ファン
14 吸入圧力検出手段
15 制御装置
16 吐出温度検出手段

Claims (4)

  1. 高圧シェル型の圧縮機、放熱器、絞り機構、蒸発器を連結して形成した冷媒回路と、前記圧縮機の温度を検出する圧縮機温度検出手段と、前記放熱器における被加熱流体の流量変更手段と、制御装置とを備え、前記圧縮機の起動時に圧縮機温度が低い場合ほど、前記放熱器における被加熱流体の流量を増加させ、前記放熱器での放熱量を増加させることを特徴とする冷凍サイクル装置。
  2. 前記流量変更手段は、前記制御装置からの指示に応じて回転数を変化できるファンであることを特徴とする請求項1に記載の冷凍サイクル装置。
  3. 高圧シェル型の圧縮機、放熱器、絞り機構、蒸発器を連結して形成した冷媒回路と、前記圧縮機の温度を検出する圧縮機温度検出手段と、前記放熱器における被加熱流体の流量変更手段と、制御装置とを備えた冷凍サイクル装置において、前記圧縮機の起動時に圧縮機温度が低い場合ほど、前記放熱器における被加熱流体の流量を増加させ、前記放熱器での放熱量を増加させることを特徴とする冷凍サイクル装置の起動制御方法。
  4. 前記流量変更手段は、前記制御装置からの指示に応じて回転数を変化できるファンであり、前記ファンの回転数を決定するための目標凝縮温度を、前記圧縮機温度検出手段が検出した圧縮機温度に応じて設定することを特徴とする請求項3に記載の冷凍サイクル装置の起動制御方法。
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