JPH10325624A - 冷凍サイクル装置 - Google Patents

冷凍サイクル装置

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JPH10325624A
JPH10325624A JP13810997A JP13810997A JPH10325624A JP H10325624 A JPH10325624 A JP H10325624A JP 13810997 A JP13810997 A JP 13810997A JP 13810997 A JP13810997 A JP 13810997A JP H10325624 A JPH10325624 A JP H10325624A
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JP
Japan
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refrigerant
low
compressor
scroll compressor
pressure
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JP13810997A
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English (en)
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Yoshimasa Katsumi
佳正 勝見
Tatsuya Hori
達也 堀
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Panasonic Ecology Systems Co Ltd
Original Assignee
Matsushita Seiko Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 R22代替冷媒の信頼性を高めた冷凍サイク
ル装置を提供することを目的とする。 【解決手段】 23〜100重量%のR32と、0〜5
5重量%のR125と、0〜100重量%のR134A
からなる冷媒を含み、圧縮機、凝縮器、絞り装置、蒸発
器、アキュームレータ等を順次接続してなる蒸気圧縮式
冷凍サイクルであり、圧縮機に温度検出手段を備えた冷
凍サイクル装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、R22代替冷媒の
信頼性を高めた冷凍サイクル装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、圧縮機、凝縮器、絞り装置、蒸発
器、アキュームレータ等からなる冷凍サイクル装置の作
動媒体は、オゾン層に対して有害な影響を有するCFC
冷媒やHCFC冷媒から、オゾン層に対する脅威がない
HFC冷媒への移行が提案されている。
【0003】特に空調機に用いられる作動媒体は、HC
FC冷媒であるR22の代替として、HFC冷媒である
R134A、R125、R134A、あるいは、これら
を組み合わせた混合冷媒であるR410A、R407C
等が有力といわれている。
【0004】また、圧縮機の摺動部の潤滑を行う冷凍機
油は、HFC冷媒との相溶性を有するエーテル油あるい
は、エステル油等が好ましいといわれており、R22用
として多く用いられた鉱油からの転換が望まれている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】これらHFC冷媒は、
塩素を含んでいないため極性がなく、冷媒自体の潤滑効
果がR22より少ないということが判っている。
【0006】冷媒と相溶性のある冷凍機油を用いた冷凍
サイクル装置では、冷凍機油に冷媒が溶け込んだ状態で
圧縮機の摺動部の潤滑を行うことになり、溶解する冷媒
量が過多となると冷凍機油の粘度が下がり、良好な潤滑
が行われなくなる。冷媒としてR22、冷凍機油として
鉱油が主に利用されている従来の空調機では、R22が
鉱油に多量に溶解し、鉱油の粘度が低下しても、冷媒で
あるR22自体が潤滑効果を有しているため、潤滑不良
に至ることは少なかった。
【0007】ところが、R22の代替であるHFC冷媒
では、HFC冷媒自体の潤滑効果が少ないため、冷凍機
油に多量のHFC冷媒が溶解し、冷凍機油の粘度が低下
した場合に良好な潤滑が得られなくなる。この状態で運
転を続けると、圧縮機摺動部の焼損等の冷凍サイクル装
置として致命的な信頼性不良に至ることになる。したが
って、HFC冷媒を用いた冷凍サイクル装置では、信頼
性確保のための、新たな対策が必要となる。
【0008】本発明は、上記課題を解決し、R22代替
冷媒の信頼性を高めた冷凍サイクル装置を提供するもの
である。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
の冷凍サイクル装置の一つの手段は、オゾン層に対する
脅威がない23〜100重量%のR32と、0〜55重
量%のR125と、0〜100重量%のR134Aから
なる冷媒を含み、圧縮機、凝縮器、絞り装置、蒸発器、
アキュームレータ等を順次接続してなる蒸気圧縮式冷凍
サイクルであり、前記圧縮機に温度検出手段を備えたこ
とを特徴とするものである。
【0010】そして本発明によれば上記手段により、温
度検出手段の検出値から、圧縮機摺動部の潤滑に好まし
くない運転が行われているのを判断できる冷凍サイクル
装置が得られる。
【0011】上記課題を解決するための冷凍サイクル装
置の一つの手段は、オゾン層に対する脅威がない23〜
100重量%のR32と、0〜55重量%のR125
と、0〜100重量%のR134Aからなる冷媒を含
み、圧縮機、凝縮器、絞り装置、蒸発器、アキュームレ
ータ等を順次接続してなる蒸気圧縮式冷凍サイクルであ
り、前記圧縮機に温度検出手段を備え、前記圧縮機内部
の冷媒圧力を検出する圧力検出手段を備えたことを特徴
とするものである。
【0012】そして本発明によれば上記手段により、温
度検出手段と圧力検出手段の検出値から、圧縮機摺動部
の潤滑に好ましくない運転が行われているのを判断でき
る冷凍サイクル装置が得られる。
【0013】上記課題を解決するための冷凍サイクル装
置の一つの手段は、オゾン層に対する脅威がない23〜
100重量%のR32と、0〜55重量%のR125
と、0〜100重量%のR134Aからなる冷媒を含
み、圧縮機、凝縮器、絞り装置、蒸発器、アキュームレ
ータ等を順次接続してなる蒸気圧縮式冷凍サイクルであ
り、前記圧縮機と前記アキュームレータに温度検出手段
を備えたことを特徴とするものである。
【0014】そして本発明によれば上記手段により、2
つの温度検出手段の検出値から、圧縮機摺動部の潤滑に
好ましくない運転が行われているのを判断できる冷凍サ
イクル装置が得られる。
【0015】上記課題を解決するための冷凍サイクル装
置の一つの手段は、オゾン層に対する脅威がない23〜
100重量%のR32と、0〜55重量%のR125
と、0〜100重量%のR134Aからなる冷媒を含
み、圧縮機、凝縮器、絞り装置、蒸発器、アキュームレ
ータ等を順次接続してなる蒸気圧縮式冷凍サイクルであ
り、前記アキュームレータの上下方向に2つの温度検出
手段を備えたことを特徴とするものである。
【0016】そして本発明によれば上記手段により、2
つの温度検出手段の検出値から、圧縮機摺動部の潤滑に
好ましくない運転が行われているのを判断できる冷凍サ
イクル装置が得られる。
【0017】上記課題を解決するための冷凍サイクル装
置の一つの手段は、オゾン層に対する脅威がない23〜
100重量%のR32と、0〜55重量%のR125
と、0〜100重量%のR134Aからなる冷媒を含
み、圧縮機、凝縮器、絞り装置、蒸発器、アキュームレ
ータ等を順次接続してなる蒸気圧縮式冷凍サイクルであ
り、前記圧縮機もしくは前記アキュームレータに付設さ
れた温度検出手段および圧力検出手段の検出値により、
前記絞り装置の絞り量を調整する調整手段を備えたこと
を特徴とするものである。
【0018】そして本発明によれば上記手段により、温
度検出手段あるいは圧力検出手段の検出値より、圧縮機
摺動部の潤滑に好ましくない運転を行っていると判断で
きるときに、絞り装置の絞り量を調整し、圧縮機摺動部
の潤滑を良好に行うことができる冷凍サイクル装置が得
られる。
【0019】上記課題を解決するための冷凍サイクル装
置の一つの手段は、オゾン層に対する脅威がない23〜
100重量%のR32と、0〜55重量%のR125
と、0〜100重量%のR134Aからなる冷媒を含
み、圧縮機、凝縮器、絞り装置、蒸発器、アキュームレ
ータ等を順次接続してなる蒸気圧縮式冷凍サイクルであ
り、前記圧縮機もしくは前記アキュームレータに付設さ
れた温度検出手段および圧力検出手段の検出値により、
前記圧縮機の作動速度を調整する調整手段を備えたこと
を特徴とするものである。
【0020】そして本発明によれば上記手段により、温
度検出手段あるいは圧力検出手段の検出値より、圧縮機
摺動部の潤滑に好ましくない運転を行っていると判断で
きるときに、圧縮機の作動速度を調整し、摺動部の焼損
を防ぐことのできる冷凍サイクル装置が得られる。
【0021】上記課題を解決するための冷凍サイクル装
置の一つの手段は、オゾン層に対する脅威がない23〜
100重量%のR32と、0〜55重量%のR125
と、0〜100重量%のR134Aからなる冷媒を含
み、圧縮機、凝縮器、絞り装置、蒸発器、アキュームレ
ータ等を順次接続してなる蒸気圧縮式冷凍サイクルであ
り、前記圧縮機もしくは前記アキュームレータに付設さ
れた温度検出手段および圧力検出手段の検出値により、
前記蒸発器の蒸発量を調整する調整手段を備えたことを
特徴とするものである。
【0022】そして本発明によれば上記手段により、温
度検出手段あるいは圧力検出手段の検出値より、圧縮機
摺動部の潤滑に好ましくない運転を行っていると判断で
きるときに、蒸発器の蒸発量を調整し、圧縮機摺動部の
潤滑を良好に行うことができる冷凍サイクル装置が得ら
れる。
【0023】上記課題を解決するための冷凍サイクル装
置の一つの手段は、オゾン層に対する脅威がない23〜
100重量%のR32と、0〜55重量%のR125
と、0〜100重量%のR134Aからなる冷媒を含
み、圧縮機、凝縮器、絞り装置、蒸発器、アキュームレ
ータ等を順次接続してなる蒸気圧縮式冷凍サイクルであ
り、前記圧縮機もしくは前記アキュームレータに付設さ
れた温度検出手段および圧力検出手段の検出値により、
前記凝縮器の凝縮量を調整する調整手段を備えたことを
特徴とするものである。
【0024】そして本発明によれば上記手段により、温
度検出手段あるいは圧力検出手段の検出値より、圧縮機
摺動部の潤滑に好ましくない運転を行っていると判断で
きるときに、凝縮器の凝縮量を調整し、圧縮機摺動部の
潤滑を良好に行うことができる冷凍サイクル装置が得ら
れる。
【0025】上記課題を解決するための冷凍サイクル装
置の一つの手段は、オゾン層に対する脅威がない23〜
100重量%のR32と、0〜55重量%のR125
と、0〜100重量%のR134Aからなる冷媒を含
み、圧縮機、凝縮器、絞り装置、蒸発器、アキュームレ
ータ等を順次接続してなる蒸気圧縮式冷凍サイクルであ
り、前記圧縮機もしくは前記アキュームレータに温度検
出手段あるいは圧力検出手段を備え、前記圧縮機に加熱
手段を備えたことを特徴とするものである。
【0026】そして本発明によれば上記手段により、温
度検出手段あるいは圧力検出手段の検出値より、圧縮機
摺動部の潤滑に好ましくない運転を行っていると判断で
きるときに、加熱手段により圧縮機を加熱することで、
圧縮機摺動部の潤滑を良好に行うことができる冷凍サイ
クル装置が得られる。
【0027】上記課題を解決するための冷凍サイクル装
置の一つの手段は、23〜100重量%のR32と、0
〜55重量%のR125と、0〜100重量%のR13
4Aからなる冷媒を含み、圧縮機、凝縮器、絞り装置、
蒸発器、アキュームレータ等を順次接続してなる蒸気圧
縮式冷凍サイクルであり、前記圧縮機に加熱手段を備
え、霜取り運転時に前記加熱手段を動作させる制御手段
を備えたことを特徴とするものである。
【0028】そして本発明によれば上記手段により、圧
縮機摺動部の潤滑に最も好ましくない霜取り運転時に、
加熱手段により圧縮機を加熱することで、圧縮機摺動部
の潤滑を良好に行うことができる冷凍サイクル装置が得
られる。
【0029】
【発明の実施の形態】請求項1に記載の発明は、オゾン
層に対する脅威がない23〜100重量%のR32と、
0〜55重量%のR125と、0〜100重量%のR1
34Aからなる冷媒を含み、圧縮機、凝縮器、絞り装
置、蒸発器、アキュームレータ等を順次接続して蒸気圧
縮式冷凍サイクルを形成し、圧縮機に温度検出手段を備
えた構成としたものであり、多量の冷媒が冷凍機油に溶
け込み、圧縮機摺動部の潤滑に好ましくない運転が行わ
れているときは、冷凍機油に溶け込んだ液冷媒が蒸発
し、その蒸発潜熱により圧縮機の温度は低下していく。
その圧縮機の温度変化を温度検出手段で検出すること
で、圧縮機摺動部の潤滑に好ましくない運転が行われて
いるのを判断する作用を有する。
【0030】請求項2に記載の発明は、オゾン層に対す
る脅威がない23〜100重量%のR32と、0〜55
重量%のR125と、0〜100重量%のR134Aか
らなる冷媒を含み、圧縮機、凝縮器、絞り装置、蒸発
器、アキュームレータ等を順次接続して蒸気圧縮式冷凍
サイクルを形成し、圧縮機に温度検出手段を備え、圧縮
機内部の冷媒圧力を検出する圧力検出手段を備えた構成
としたものであり、多量の冷媒が冷凍機油に溶け込み、
圧縮機摺動部の潤滑に好ましくない運転が行われている
ときは、圧縮機内の冷媒は過冷却のとれた液状態となる
ため、冷凍機油および冷媒の温度は、冷媒の圧力におけ
る飽和温度より低い温度となる。その温度の差を、飽和
温度と1対1の関係にある冷媒圧力を検出する圧力検出
手段と、圧縮機に備えた温度検出手段で検出すること
で、圧縮機摺動部の潤滑に好ましくない運転が行われて
いるのを判断する作用を有する。
【0031】請求項3に記載の発明は、オゾン層に対す
る脅威がない23〜100重量%のR32と、0〜55
重量%のR125と、0〜100重量%のR134Aか
らなる冷媒を含み、圧縮機、凝縮器、絞り装置、蒸発
器、アキュームレータ等を順次接続して蒸気圧縮式冷凍
サイクルを形成し、前記圧縮機と前記アキュームレータ
に温度検出手段を備えた構成としたものであり、多量の
冷媒が冷凍機油に溶け込み、圧縮機摺動部の潤滑に好ま
しくない運転が行われているときは、冷凍機油に溶け込
んだ液冷媒が蒸発し、その蒸発潜熱により圧縮機の温度
は、同じ圧力のアキュームレータの温度より低い温度と
なる。その温度の差を、圧縮機に備えた温度検出手段
と、アキュームレータに備えた温度検出手段で検出する
ことで、圧縮機摺動部の潤滑に好ましくない運転が行わ
れているのを判断する作用を有する。
【0032】請求項4に記載の発明は、オゾン層に対す
る脅威がない23〜100重量%のR32と、0〜55
重量%のR125と、0〜100重量%のR134Aか
らなる冷媒を含み、圧縮機、凝縮器、絞り装置、蒸発
器、アキュームレータ等を順次接続して蒸気圧縮式冷凍
サイクルを形成し、アキュームレータの上下方向に2つ
の温度検出手段を備えた構成としたものであり、多量の
冷媒が冷凍機油に溶け込み、圧縮機摺動部の潤滑に好ま
しくない運転が行われているときは、冷凍機油に溶け込
んだ液冷媒が蒸発し、その蒸発潜熱により圧縮機の温度
が下がり、更に冷凍機油への冷媒の溶解が促進される。
冷凍機油に十分な冷媒が溶解すると、冷媒はアキューム
レータに溜まっていく。アキュームレータ内では溜まっ
た液冷媒が蒸発するため、その蒸発潜熱により液冷媒を
貯留している下部の温度が低下していく。そのアキュー
ムレータの上下の温度差を、アキュームレータの上下方
向に備えた2つの温度検出手段により検出することで、
圧縮機摺動部の潤滑に好ましくない運転が行われている
のを判断する作用を有する。
【0033】請求項5に記載の発明は、オゾン層に対す
る脅威がない23〜100重量%のR32と、0〜55
重量%のR125と、0〜100重量%のR134Aか
らなる冷媒を含み、圧縮機、凝縮器、絞り装置、蒸発
器、アキュームレータ等を順次接続して蒸気圧縮式冷凍
サイクルを形成し、圧縮機もしくはアキュームレータに
付設された温度検出手段および圧力検出手段の検出値に
より、絞り装置の絞り量を調整する調整手段を備えた構
成としたものであり、温度検出手段あるいは圧力検出手
段により検出される温度あるいは圧力により、圧縮機摺
動部の潤滑に好ましくない運転を行っていると判断でき
るときに、絞り装置の絞り量を増やし、冷媒を凝縮器に
溜め込むことで、圧縮機内に存在する液冷媒を減らし、
冷凍機油の粘度を高め、圧縮機摺動部の潤滑を良好に行
う作用を有する。
【0034】請求項6に記載の発明は、オゾン層に対す
る脅威がない23〜100重量%のR32と、0〜55
重量%のR125と、0〜100重量%のR134Aか
らなる冷媒を含み、圧縮機、凝縮器、絞り装置、蒸発
器、アキュームレータ等を順次接続して蒸気圧縮式冷凍
サイクルを形成し、圧縮機もしくはアキュームレータに
付設された温度検出手段および圧力検出手段の検出値に
より、圧縮機の作動速度を調整する調整手段を備えた構
成としたものであり、温度検出手段あるいは圧力検出手
段により検出される温度あるいは圧力により、圧縮機摺
動部の潤滑に好ましくない運転を行っていると判断でき
るときに、圧縮機の作動速度を下げることによって摺動
部における摩擦損失を減らし、摺動部の焼損を防ぐ作用
を有する。
【0035】請求項7に記載の発明は、オゾン層に対す
る脅威がない23〜100重量%のR32と、0〜55
重量%のR125と、0〜100重量%のR134Aか
らなる冷媒を含み、圧縮機、凝縮器、絞り装置、蒸発
器、アキュームレータ等を順次接続して蒸気圧縮式冷凍
サイクルを形成し、圧縮機もしくはアキュームレータに
付設された温度検出手段および圧力検出手段の検出値に
より、蒸発器の蒸発量を調整する調整手段を備えた構成
としたものであり、温度検出手段あるいは圧力検出手段
により検出される温度あるいは圧力により、圧縮機摺動
部の潤滑に好ましくない運転を行っていると判断できる
ときに、蒸発器の蒸発量を増やし、圧縮機に吸入される
冷媒の乾き度を増加させることで、圧縮機内に存在する
液冷媒を減らし、冷凍機油の粘度を高め、圧縮機摺動部
の潤滑を良好に行う作用を有する。
【0036】請求項8に記載の発明は、オゾン層に対す
る脅威がない23〜100重量%のR32と、0〜55
重量%のR125と、0〜100重量%のR134Aか
らなる冷媒を含み、圧縮機、凝縮器、絞り装置、蒸発
器、アキュームレータ等を順次接続して蒸気圧縮式冷凍
サイクルを形成し、圧縮機もしくはアキュームレータに
付設された温度検出手段および圧力検出手段の検出値に
より、凝縮器の凝縮量を調整する調整手段を備えた構成
としたものであり、温度検出手段あるいは圧力検出手段
により検出される温度あるいは圧力により、圧縮機摺動
部の潤滑に好ましくない運転を行っていると判断できる
ときに、凝縮器の凝縮量を増やし、凝縮器内に貯留され
る液冷媒量を増加させることで、圧縮機内に存在する液
冷媒を減らし、冷凍機油の粘度を高め、圧縮機摺動部の
潤滑を良好に行う作用を有する。
【0037】請求項9に記載の発明は、オゾン層に対す
る脅威がない23〜100重量%のR32と、0〜55
重量%のR125と、0〜100重量%のR134Aか
らなる冷媒を含み、圧縮機、凝縮器、絞り装置、蒸発
器、アキュームレータ等を順次接続して蒸気圧縮式冷凍
サイクルを形成し、圧縮機もしくはアキュームレータに
温度検出手段あるいは圧力検出手段を備え、圧縮機に加
熱手段を備えた構成としたものであり、温度検出手段あ
るいは圧力検出手段により検出される温度あるいは圧力
により、圧縮機摺動部の潤滑に好ましくない運転を行っ
ていると判断できるときに、加熱手段により圧縮機を加
熱することで、圧縮機内部に存在する液冷媒を積極的に
蒸発させ、冷凍機油の粘度を高め、圧縮機摺動部の潤滑
を良好に行う作用を有する。
【0038】請求項10に記載の発明は、23〜100
重量%のR32と、0〜55重量%のR125と、0〜
100重量%のR134Aからなる冷媒を含み、圧縮
機、凝縮器、絞り装置、蒸発器、アキュームレータ等を
順次接続してなる蒸気圧縮式冷凍サイクルであり、圧縮
機に加熱手段を備え、霜取り運転時に加熱手段を動作さ
せる制御手段を備えた構成としたものであり、圧縮機か
ら吐出した高温の冷媒が、蒸発器に流入し、付着した霜
を溶解しながら液状態となり、絞り装置、凝縮器を通
り、蒸発することなく圧縮機に吸入され、多量に冷凍機
油に溶け込むため、圧縮機摺動部の潤滑に最も好ましく
ない運転となる霜取り運転時に、加熱手段により圧縮機
を加熱することで、圧縮機内に存在する液冷媒を積極的
に蒸発させ、冷凍機油の粘度を高め、圧縮機摺動部の潤
滑を良好に行う作用を有する。
【0039】(実施の形態1)図1は、23〜100重
量%のR32と、0〜55重量%のR125と、0〜1
00重量%のR134Aからなる冷媒を用いた空調用冷
凍サイクル装置の構成を示している。図1において、圧
縮機として例えば低圧型スクロール圧縮機1、凝縮器
2、絞り装置として例えば電動膨張弁3、蒸発器4、ア
キュームレータ5等を順次接続して蒸気圧縮式冷凍サイ
クルを形成しており、凝縮器2には凝縮器用ファン6
を、蒸発器4には蒸発器用ファン7を各々配置し、低圧
型スクロール圧縮機1の底部に温度検出手段として例え
ば温度センサ8を取り付けた構成となっている。
【0040】上記構成において、低圧型スクロール圧縮
機1より吐出した冷媒は、凝縮器2において凝縮器用フ
ァン6により送風される空気と熱交換することで凝縮液
化し、電動膨張弁3において減圧された後、蒸発器4に
おいて蒸発器用ファン7により送風される空気と熱交換
することで蒸発気化し、低圧型スクロール圧縮機1に吸
入される。低圧型スクロール圧縮機1では、吸入した低
温低圧の冷媒を高温高圧の冷媒として吐出する圧縮作用
を行い、その際に発生する摩擦損失を低圧型スクロール
圧縮機1に充填された冷凍機油(図示せず)の潤滑作用
により低減している。従って冷凍機油の潤滑作用が良好
でない場合には、低圧型スクロール圧縮機1の摺動部が
焼損し、圧縮作用を行うことが不可能となる。
【0041】図2は、温度センサ8の検出値を示してお
り、低圧型スクロール圧縮機1の潤滑が良好に行われて
いる場合、すなわち冷凍機油への冷媒の溶解が少なく、
冷凍機油の粘度が十分に確保されている時は、図2のグ
ラフの実線に示すように低圧型スクロール圧縮機1の底
部の温度は一定となる。これは冷凍機油からの冷媒の蒸
発がなく、温度低下を招かないためであり、冷凍機油へ
の冷媒の溶解度が、低圧型スクロール圧縮機1内の冷媒
温度、圧力条件における飽和溶解度以下であることを示
している。
【0042】一方、低圧型スクロール圧縮機1の潤滑が
良好に行われていない場合、すなわち冷凍機油へ多量の
冷媒が溶解し、冷凍機油の粘度が低下している時には、
図2のグラフの破線に示すように低圧型スクロール圧縮
機1の底部の温度は低下していく。これは冷凍機油内に
飽和冷媒溶解度以上に冷媒液が存在し、飽和した冷媒液
の蒸発作用により、低圧型スクロール圧縮機1の温度が
低下していることを示している。
【0043】このような低圧型スクロール圧縮機1の温
度変化を温度センサ8で検出することで、圧縮機摺動部
の潤滑に好ましくない運転が行われているのを判断する
作用を有する。
【0044】(実施の形態2)図3は、23〜100重
量%のR32と、0〜55重量%のR125と、0〜1
00重量%のR134Aからなる冷媒を用いた空調用冷
凍サイクル装置の構成を示している。図3において、圧
縮機として例えば低圧型のスクロール圧縮機1、凝縮器
2、絞り装置として例えば電動膨張弁3、蒸発器4、ア
キュームレータ5等を順次接続して蒸気圧縮式冷凍サイ
クルを構成しており、凝縮器2には凝縮器用ファン6
を、蒸発器4には蒸発器用ファン7を各々配置し、低圧
型スクロール圧縮機1の底部に温度検出手段として例え
ば温度センサ8を取り付け、低圧型スクロール圧縮機1
の吸入部に圧力検出手段として例えば圧力センサ9を取
り付けた構成となっている。
【0045】上記構成において、低圧型スクロール圧縮
機1より吐出した冷媒は、凝縮器2において凝縮器用フ
ァン6により送風される空気と熱交換することで凝縮液
化し、電動膨張弁3において減圧された後、蒸発器4に
おいて蒸発器用ファン7により送風される空気と熱交換
することで蒸発気化し、低圧型スクロール圧縮機1に吸
入される。低圧型スクロール圧縮機1では、吸入した低
温低圧の冷媒を高温高圧の冷媒として吐出する圧縮作用
を行い、その際に発生する摩擦損失を低圧型スクロール
圧縮機1に充填された冷凍機油(図示せず)の潤滑作用
により低減している。従って冷凍機油の潤滑作用が良好
でない場合には、低圧型スクロール圧縮機1の摺動部が
焼損し、圧縮作用を行うことが不可能となる。
【0046】低圧型スクロール圧縮機1の潤滑が良好に
行われている場合、すなわち冷凍機油への冷媒の溶解が
少なく、冷凍機油の粘度が十分に確保されている時は、
低圧型スクロール圧縮機1内の冷媒はガス状態もしくは
気液混合の二相状態となる。したがって温度センサ8に
より検出される低圧型スクロール圧縮機1内の冷媒の温
度は、圧力センサ9により検出される低圧型スクロール
圧縮機1内の冷媒圧力と1対1の関係である冷媒飽和温
度以上となる。
【0047】一方、低圧型スクロール圧縮機1の潤滑が
良好に行われていない場合、すなわち冷凍機油へ多量の
冷媒が溶解し、冷凍機油の粘度が低下している時には、
低圧型スクロール圧縮機1内の冷媒は過冷却のとれた液
状態となる。したがって温度センサ8により検出される
低圧型スクロール圧縮機1内の冷媒温度は、圧力センサ
9により検出される低圧型スクロール圧縮機1内の冷媒
圧力と1対1の関係である冷媒飽和温度より低下する。
【0048】このような低圧型スクロール圧縮機1内の
冷媒温度と、その圧力における冷媒温度との差を、圧力
センサ9と、温度センサ8で検出することで、圧縮機摺
動部の潤滑に好ましくない運転が行われているのを判断
する作用を有する。
【0049】(実施の形態3)図4は、23〜100重
量%のR32と、0〜55重量%のR125と、0〜1
00重量%のR134Aからなる冷媒を用いた空調用冷
凍サイクル装置の構成を示している。図4において、圧
縮機として例えば低圧型のスクロール圧縮機1、凝縮器
2、絞り装置として例えば電動膨張弁3、蒸発器4、ア
キュームレータ5等を順次接続して蒸気圧縮式冷凍サイ
クルを構成しており、凝縮器2には凝縮器用ファン6
を、蒸発器4には蒸発器用ファン7を各々配置し、低圧
型スクロール圧縮機1の底部に温度検出手段として例え
ば温度センサ8を取り付け、アキュームレータ5に温度
検出手段として例えば温度センサ10を取り付けた構成
となっている。
【0050】上記構成において、低圧型スクロール圧縮
機1より吐出した冷媒は、凝縮器2において凝縮器用フ
ァン6により送風される空気と熱交換することで凝縮液
化し、電動膨張弁3において減圧された後、蒸発器4に
おいて蒸発器用ファン7により送風される空気と熱交換
することで蒸発気化し、低圧型スクロール圧縮機1に吸
入される。低圧型スクロール圧縮機1では、吸入した低
温低圧の冷媒を高温高圧の冷媒として吐出する圧縮作用
を行い、その際に発生する摩擦損失を低圧型スクロール
圧縮機1に充填された冷凍機油(図示せず)の潤滑作用
により低減している。従って冷凍機油の潤滑作用が良好
でない場合には、低圧型スクロール圧縮機1の摺動部が
焼損し、圧縮作用を行うことが不可能となる。
【0051】低圧型スクロール圧縮機1の潤滑が良好に
行われている場合、すなわち冷凍機油への冷媒の溶解が
少なく、冷凍機油の粘度が十分に確保されている時は、
低圧型スクロール圧縮機1内の冷媒は、アキュームレー
タ5内の冷媒と同様の状態であり、低圧型スクロール圧
縮機1に取り付けられた温度センサ8とアキュームレー
タ5に取り付けられた温度センサ10の検出値は全く同
じ値となる。
【0052】一方、低圧型スクロール圧縮機1の潤滑が
良好に行われていない場合、すなわち冷凍機油へ多量の
冷媒が溶解し、冷凍機油の粘度が低下している時には、
低圧型スクロール圧縮機1内の冷媒は過冷却のとれた液
状態となっており、冷凍機油から液冷媒が蒸発するた
め、その蒸発潜熱により低圧型スクロール圧縮機1の温
度は、アキュームレータ5の温度より低下する。したが
って温度センサ8の検出値より温度センサ10の検出値
が大きい値となる。
【0053】このような低圧型スクロール圧縮機1の温
度とアキュームレータ5の温度の差を、温度センサ8と
温度センサ10で検出することで、圧縮機摺動部の潤滑
に好ましくない運転が行われているのを判断する作用を
有する。
【0054】(実施の形態4)図5は、23〜100重
量%のR32と、0〜55重量%のR125と、0〜1
00重量%のR134Aからなる冷媒を用いた空調用冷
凍サイクル装置の構成を示している。図5において、圧
縮機として例えば低圧型のスクロール圧縮機1、凝縮器
2、絞り装置として例えば電動膨張弁3、蒸発器4、ア
キュームレータ5等を順次接続して蒸気圧縮式冷凍サイ
クルを構成しており、凝縮器2には凝縮器用ファン6
を、蒸発器4には蒸発器用ファン7を各々配置し、アキ
ュームレータ5の上部と底部に温度検出手段として例え
ば温度センサ11、12を取り付けた構成となってい
る。
【0055】上記構成において、低圧型スクロール圧縮
機1より吐出した冷媒は、凝縮器2において凝縮器用フ
ァン6により送風される空気と熱交換することで凝縮液
化し、電動膨張弁3において減圧された後、蒸発器4に
おいて蒸発器用ファン7により送風される空気と熱交換
することで蒸発気化し、低圧型スクロール圧縮機1に吸
入される。低圧型スクロール圧縮機1では、吸入した低
温低圧の冷媒を高温高圧の冷媒として吐出する圧縮作用
を行い、その際に発生する摩擦損失を低圧型スクロール
圧縮機1に充填された冷凍機油(図示せず)の潤滑作用
により低減している。従って冷凍機油の潤滑作用が良好
でない場合には、低圧型スクロール圧縮機1の摺動部が
焼損し、圧縮作用を行うことが不可能となる。
【0056】低圧型スクロール圧縮機1の潤滑が良好に
行われている場合、すなわち冷凍機油への冷媒の溶解が
少なく、冷凍機油の粘度が十分に確保されている時は、
アキュームレータ5内の冷媒は全て均一な状態となる。
したがってアキュームレータ5の上部に取り付けられた
温度センサ11と、アキュームレータ5の底部に取り付
けられた温度センサ12の検出値は全く同じ値となる。
【0057】一方、低圧型スクロール圧縮機1の潤滑が
良好に行われていない場合、すなわち冷凍機油へ多量の
冷媒が溶解し、冷凍機油の粘度が低下している時には、
低圧型スクロール圧縮機1内の冷媒は過冷却のとれた液
状態となっており、冷凍機油から液冷媒が蒸発するた
め、その蒸発潜熱により低圧型スクロール圧縮機1の温
度が下がり、更に冷凍機油への冷媒の溶解が促進され
る。冷凍機油に十分な冷媒が溶解すると、冷媒はアキュ
ームレータ5に液状態で溜まっていく。アキュームレー
タ5では溜まった液冷媒が蒸発するため、その蒸発潜熱
に液冷媒を貯留している下部の温度が低下していく。し
たがってアキュームレータ5の上部に取り付けられた温
度センサ11の検出値より、アキュームレータ5の底部
に取り付けた温度センサ12の検出値が小さい値を示す
ことになる。
【0058】このようなアキュームレータ5の上下の温
度差を、温度センサ11と温度センサ12で検出するこ
とで、圧縮機摺動部の潤滑に好ましくない運転が行われ
ているのを判断する作用を有する。
【0059】(実施の形態5)図6は、23〜100重
量%のR32と、0〜55重量%のR125と、0〜1
00重量%のR134Aからなる冷媒を用いた空調用冷
凍サイクル装置の構成を示している。図6において、圧
縮機として例えば低圧型のスクロール圧縮機1、凝縮器
2、絞り装置として例えば電動膨張弁3、蒸発器4、ア
キュームレータ5等を順次接続して蒸気圧縮式冷凍サイ
クルを構成しており、凝縮器2には凝縮器用ファン6
を、蒸発器4には蒸発器用ファン7を各々配置し、低圧
型スクロール圧縮機1の底部に温度検出手段として例え
ば温度センサ8を取り付け、温度センサ8の検出値によ
り電動膨張弁3の絞り量を調整する調整手段として例え
ば、マイクロコンピュータ13と、膨張弁駆動装置14
を設けた構成となっている。
【0060】上記構成において、低圧型スクロール圧縮
機1より吐出した冷媒は、凝縮器2において凝縮器用フ
ァン6により送風される空気と熱交換することで凝縮液
化し、電動膨張弁3において減圧された後、蒸発器4に
おいて蒸発器用ファン7により送風される空気と熱交換
することで蒸発気化し、低圧型スクロール圧縮機1に吸
入される。低圧型スクロール圧縮機1では、吸入した低
温低圧の冷媒を高温高圧の冷媒として吐出する圧縮作用
を行い、その際に発生する摩擦損失を低圧型スクロール
圧縮機1に充填された冷凍機油(図示せず)の潤滑作用
により低減している。従って冷凍機油の潤滑作用が良好
でない場合には、低圧型スクロール圧縮機1の摺動部が
焼損し、圧縮作用を行うことが不可能となる。
【0061】温度センサ8の検出値から低圧型スクロー
ル圧縮機1の潤滑が良好に行われていないと判断できる
とき、すなわち、冷凍機油内に飽和冷媒溶解度以上に冷
媒液が存在し、飽和した冷媒液の蒸発作用により、低圧
型スクロール圧縮機1の温度が低下しているとき、マイ
クロコンピュータ13は、電動膨張弁3を閉める信号を
膨張弁駆動装置14に与える。膨張弁駆動装置14はマ
イクロコンピュータ13からの信号に基づき、電動膨張
弁3を閉動作させるパルス出力を行い、電動膨張弁3が
閉まる。電動膨張弁3が閉まると、冷媒圧力が上昇し、
凝縮器2内に貯留する冷媒液量が増加し、その増加量分
の冷媒液が低圧型スクロール圧縮機1から減少するの
で、冷凍機油の粘度を高め、圧縮機摺動部の潤滑に好ま
しい運転を行う作用を有する。
【0062】(実施の形態6)図7は、23〜100重
量%のR32と、0〜55重量%のR125と、0〜1
00重量%のR134Aからなる冷媒を用いた空調用冷
凍サイクル装置の構成を示している。図7において、圧
縮機として例えば低圧型のスクロール圧縮機1、凝縮器
2、絞り装置として例えば電動膨張弁3、蒸発器4、ア
キュームレータ5等を順次接続して蒸気圧縮式冷凍サイ
クルを構成しており、凝縮器2には凝縮器用ファン6
を、蒸発器4には蒸発器用ファン7を各々配置し、低圧
型スクロール圧縮機1の底部に温度検出手段として例え
ば温度センサ8を取り付け、温度センサ8の検出値によ
り低圧型スクロール圧縮機1の回転数を調整する調整手
段として例えば、マイクロコンピュータ15と、インバ
ータ16を設けた構成となっている。
【0063】上記構成において、低圧型スクロール圧縮
機1より吐出した冷媒は、凝縮器2において凝縮器用フ
ァン6により送風される空気と熱交換することで凝縮液
化し、電動膨張弁3において減圧された後、蒸発器4に
おいて蒸発器用ファン7により送風される空気と熱交換
することで蒸発気化し、低圧型スクロール圧縮機1に吸
入される。低圧型スクロール圧縮機1では、吸入した低
温低圧の冷媒を高温高圧の冷媒として吐出する圧縮作用
を行い、その際に発生する摩擦損失を低圧型スクロール
圧縮機1に充填された冷凍機油(図示せず)の潤滑作用
により低減している。従って冷凍機油の潤滑作用が良好
でない場合には、低圧型スクロール圧縮機1の摺動部が
焼損し、圧縮作用を行うことが不可能となる。
【0064】温度センサ8の検出値から低圧型スクロー
ル圧縮機1の潤滑が良好に行われていないと判断できる
とき、すなわち、冷凍機油内に飽和冷媒溶解度以上に冷
媒液が存在し、飽和した冷媒液の蒸発作用により、低圧
型スクロール圧縮機1の温度が低下しているとき、マイ
クロコンピュータ15は、低圧型スクロール圧縮機1の
回転数を下げる信号をインバータ16に与える。インバ
ータ16はマイクロコンピュータ15からの信号に基づ
き、低圧型スクロール圧縮機1の回転数を下げるように
電圧を低下させ、低圧型スクロール圧縮機1の回転数が
下がる。低圧型スクロール圧縮機1の回転数が下がるこ
とにより、低圧型スクロール圧縮機1の摺動部における
摩擦損失が低下し、摺動部の焼損を防ぐ作用を有する。
【0065】(実施の形態7)図8は、23〜100重
量%のR32と、0〜55重量%のR125と、0〜1
00重量%のR134Aからなる冷媒を用いた空調用冷
凍サイクル装置の構成を示している。図8において、圧
縮機として例えば低圧型のスクロール圧縮機1、凝縮器
2、絞り装置として例えば電動膨張弁3、蒸発器4、ア
キュームレータ5等を順次接続して蒸気圧縮式冷凍サイ
クルを構成しており、凝縮器2には凝縮器用ファン6
を、蒸発器4には蒸発器用ファン7を各々配置し、低圧
型スクロール圧縮機1の底部に温度検出手段として例え
ば温度センサ8を取り付け、温度センサ8の検出値によ
り蒸発器4の蒸発量を調整する調整手段として例えば、
マイクロコンピュータ17と、蒸発器用ファン7に連結
する蒸発器用ファンモータ18を設けた構成となってい
る。
【0066】上記構成において、低圧型スクロール圧縮
機1より吐出した冷媒は、凝縮器2において凝縮器用フ
ァン6により送風される空気と熱交換することで凝縮液
化し、電動膨張弁3において減圧された後、蒸発器4に
おいて蒸発器用ファン7により送風される空気と熱交換
することで蒸発気化し、低圧型スクロール圧縮機1に吸
入される。低圧型スクロール圧縮機1では、吸入した低
温低圧の冷媒を高温高圧の冷媒として吐出する圧縮作用
を行い、その際に発生する摩擦損失を低圧型スクロール
圧縮機1に充填された冷凍機油(図示せず)の潤滑作用
により低減している。従って冷凍機油の潤滑作用が良好
でない場合には、低圧型スクロール圧縮機1の摺動部が
焼損し、圧縮作用を行うことが不可能となる。
【0067】温度センサ8の検出値から低圧型スクロー
ル圧縮機1の潤滑が良好に行われていないと判断できる
とき、すなわち、冷凍機油内に飽和冷媒溶解度以上に冷
媒液が存在し、飽和した冷媒液の蒸発作用により、低圧
型スクロール圧縮機1の温度が低下しているとき、マイ
クロコンピュータ17は、蒸発器用ファンモータ18に
蒸発量を増やす、すなわち回転数を上げる信号を与え
る。マイクロコンピュータ17からの信号により、蒸発
器用ファンモータ18は回転数が上がるので、蒸発器用
ファンモータ18に連結している蒸発器用ファン7の回
転数も増加する。蒸発器用ファン7の回転数が増加する
ことで熱交換量が増え、蒸発器4での冷媒の蒸発気化が
促進され、渇き度の高い冷媒が低圧型スクロール圧縮機
1に吸入されることにより、低圧型スクロール圧縮機1
内の冷媒液が減少し、冷凍機油の粘度を高め、圧縮機摺
動部の潤滑に好ましい運転を行う作用を有する。
【0068】(実施の形態8)図9は、23〜100重
量%のR32と、0〜55重量%のR125と、0〜1
00重量%のR134Aからなる冷媒を用いた空調用冷
凍サイクル装置の構成を示している。図9において、圧
縮機として例えば低圧型のスクロール圧縮機1、凝縮器
2、絞り装置として例えば電動膨張弁3、蒸発器4、ア
キュームレータ5等を順次接続して蒸気圧縮式冷凍サイ
クルを構成しており、凝縮器2には凝縮器用ファン6
を、蒸発器4には蒸発器用ファン7を各々配置し、低圧
型スクロール圧縮機1の底部に温度検出手段として例え
ば温度センサ8を取り付け、温度センサ8の検出値によ
り凝縮器2の凝縮量を調整する調整手段として例えば、
マイクロコンピュータ19と、凝縮器用ファン6に連結
する凝縮器用ファンモータ20を設けた構成となってい
る。
【0069】上記構成において、低圧型スクロール圧縮
機1より吐出した冷媒は、凝縮器2において凝縮器用フ
ァン6により送風される空気と熱交換することで凝縮液
化し、電動膨張弁3において減圧された後、蒸発器4に
おいて蒸発器用ファン7により送風される空気と熱交換
することで蒸発気化し、低圧型スクロール圧縮機1に吸
入される。低圧型スクロール圧縮機1では、吸入した低
温低圧の冷媒を高温高圧の冷媒として吐出する圧縮作用
を行い、その際に発生する摩擦損失を低圧型スクロール
圧縮機1に充填された冷凍機油(図示せず)の潤滑作用
により低減している。従って冷凍機油の潤滑作用が良好
でない場合には、低圧型スクロール圧縮機1の摺動部が
焼損し、圧縮作用を行うことが不可能となる。
【0070】温度センサ8の検出値から低圧型スクロー
ル圧縮機1の潤滑が良好に行われていないと判断できる
とき、すなわち、冷凍機油内に飽和冷媒溶解度以上に冷
媒液が存在し、飽和した冷媒液の蒸発作用により、低圧
型スクロール圧縮機1の温度が低下しているとき、マイ
クロコンピュータ19は、凝縮器用ファンモータ20に
凝縮量を増やす、すなわち回転数を上げる信号を与え
る。マイクロコンピュータ19からの信号により、凝縮
器用ファンモータ20は回転数が上がるので、凝縮器用
ファンモータ20に連結している凝縮器用ファン6の回
転数も増加する。凝縮器用ファン6の回転数が増加する
ことで熱交換量が増え、凝縮器2内での冷媒の凝縮液化
が促進され、凝縮器2内に貯留する冷媒液量が増加し、
その増加量分の冷媒液が低圧型スクロール圧縮機1から
減少するので、冷凍機油の粘度を高め、圧縮機摺動部の
潤滑に好ましい運転を行う作用を有する。
【0071】(実施の形態9)図10は、23〜100
重量%のR32と、0〜55重量%のR125と、0〜
100重量%のR134Aからなる冷媒を用いた空調用
冷凍サイクル装置の構成を示している。図10におい
て、圧縮機として例えば低圧型のスクロール圧縮機1、
凝縮器2、絞り装置として例えば電動膨張弁3、蒸発器
4、アキュームレータ5等を順次接続して蒸気圧縮式冷
凍サイクルを構成しており、凝縮器2には凝縮器用ファ
ン6を、蒸発器4には蒸発器用ファン7を各々配置し、
低圧型スクロール圧縮機1の底部に温度検出手段として
例えば温度センサ8を取り付け、低圧型スクロール圧縮
機1に加熱手段として例えば、ヒーター21を取り付け
た構成となっている。
【0072】上記構成において、低圧型スクロール圧縮
機1より吐出した冷媒は、凝縮器2において凝縮器用フ
ァン6により送風される空気と熱交換することで凝縮液
化し、電動膨張弁3において減圧された後、蒸発器4に
おいて蒸発器用ファン7により送風される空気と熱交換
することで蒸発気化し、低圧型スクロール圧縮機1に吸
入される。低圧型スクロール圧縮機1では、吸入した低
温低圧の冷媒を高温高圧の冷媒として吐出する圧縮作用
を行い、その際に発生する摩擦損失を低圧型スクロール
圧縮機1に充填された冷凍機油(図示せず)の潤滑作用
により低減している。従って冷凍機油の潤滑作用が良好
でない場合には、低圧型スクロール圧縮機1の摺動部が
焼損し、圧縮作用を行うことが不可能となる。
【0073】温度センサ8の検出値から低圧型スクロー
ル圧縮機1の潤滑が良好に行われていないと判断できる
とき、すなわち、冷凍機油内に飽和冷媒溶解度以上に冷
媒液が存在し、飽和した冷媒液の蒸発作用により、低圧
型スクロール圧縮機1の温度が低下しているときに、ヒ
ーター21により低圧型スクロール圧縮機1を加熱し、
低圧型スクロール圧縮機1内に存在する液冷媒を積極的
に蒸発させるので、冷凍機油の粘度を高め、圧縮機摺動
部の潤滑に好ましい運転を行う作用を有する。
【0074】(実施の形態10)図11は、23〜10
0重量%のR32と、0〜55重量%のR125と、0
〜100重量%のR134Aからなる冷媒を用いた空調
用冷凍サイクル装置の構成を示している。図11におい
て、圧縮機として例えば低圧型のスクロール圧縮機1、
四方弁22、凝縮器2、絞り装置として例えば電動膨張
弁3、蒸発器4、アキュームレータ5等を順次接続して
蒸気圧縮式冷凍サイクルを構成しており、凝縮器2には
凝縮器用ファン6を、蒸発器4には蒸発器用ファン7を
各々配置し、低圧型スクロール圧縮機1に加熱手段とし
て例えば、ヒーター21を取り付け、霜取り運転時にヒ
ーター21を動作させる制御手段としてマイクロコンピ
ュータ23を設けた構成となっている。
【0075】上記構成において、低圧型スクロール圧縮
機1より吐出した冷媒は、凝縮器2において凝縮器用フ
ァン6により送風される空気と熱交換することで凝縮液
化し、電動膨張弁3において減圧された後、蒸発器4に
おいて蒸発器用ファン7により送風される空気と熱交換
することで蒸発気化し、低圧型スクロール圧縮機1に吸
入される。低圧型スクロール圧縮機1では、吸入した低
温低圧の冷媒を高温高圧の冷媒として吐出する圧縮作用
を行い、その際に発生する摩擦損失を低圧型スクロール
圧縮機1に充填された冷凍機油(図示せず)の潤滑作用
により低減している。従って冷凍機油の潤滑作用が良好
でない場合には、低圧型スクロール圧縮機1の摺動部が
焼損し、圧縮作用を行うことが不可能となる。
【0076】また、蒸発器4に付着した霜を取り除く霜
取り運転を行う際には、四方弁22を切り替えること
で、低圧型スクロール圧縮機1から吐出した高温の冷媒
を蒸発器4に流入させ冷媒の熱により霜取りを行う。霜
を取り除くことで冷媒は熱を奪われ、液状態となって電
動膨張弁3、凝縮器2を通り、蒸発作用が行われないた
め、液状態のまま低圧型スクロール圧縮機1に吸入され
るので、多量の液冷媒が冷凍機油に溶け込み、冷凍機油
の粘度が著しく低下することになる。
【0077】マイクロコンピュータ23は、多量の液冷
媒が冷凍機油に溶解し、圧縮機摺動部の潤滑に最も好ま
しくない運転となる霜取り運転を行う時に、ヒーター2
1を動作させることによって低圧型スクロール圧縮機1
を加熱し、低圧型スクロール圧縮機1内に存在する液冷
媒を積極的に蒸発させるので、冷凍機油の粘度を高め、
圧縮機摺動部の潤滑に好ましい運転を行う作用を有す
る。
【0078】
【実施例】
(実施例1)本発明の実施例1について図1および図2
を参照しながら説明する。
【0079】図1は、23〜100重量%のR32と、
0〜55重量%のR125と、0〜100重量%のR1
34Aからなる冷媒を用いた本発明の実施例1の空調用
冷凍サイクル装置の構成を示している。図1に示すよう
に、圧縮機として例えば低圧型スクロール圧縮機1、凝
縮器2、絞り装置として例えば電動膨張弁3、蒸発器
4、アキュームレータ5等を順次接続して蒸気圧縮式冷
凍サイクルを形成しており、凝縮器2には凝縮器用ファ
ン6を、蒸発器4には蒸発器用ファン7を各々配置し、
低圧型スクロール圧縮機1の底部に温度検出手段として
例えば温度センサ8を取り付けた構成となっている。
【0080】上記構成において、低圧型スクロール圧縮
機1より吐出した冷媒は、凝縮器2において凝縮器用フ
ァン6により送風される空気と熱交換することで凝縮液
化し、電動膨張弁3において減圧された後、蒸発器4に
おいて蒸発器用ファン7により送風される空気と熱交換
することで蒸発気化し、低圧型スクロール圧縮機1に吸
入される。低圧型スクロール圧縮機1では、吸入した低
温低圧の冷媒を高温高圧の冷媒として吐出する圧縮作用
を行い、その際に発生する摩擦損失を低圧型スクロール
圧縮機1に充填された冷凍機油(図示せず)の潤滑作用
により低減している。従って冷凍機油の潤滑作用が良好
でない場合には、低圧型スクロール圧縮機1の摺動部が
焼損し、圧縮作用を行うことが不可能となる。
【0081】図2は、温度センサ8の検出値を示してお
り、低圧型スクロール圧縮機1の潤滑が良好に行われて
いる場合、すなわち冷凍機油への冷媒の溶解が少なく、
冷凍機油の粘度が十分に確保されている時は、図2のグ
ラフの実線に示すように低圧型スクロール圧縮機1の底
部の温度は一定となる。これは冷凍機油からの冷媒の蒸
発がなく、温度低下を招かないためであり、冷凍機油へ
の冷媒の溶解度が、低圧型スクロール圧縮機1内の冷媒
温度、圧力条件における飽和溶解度以下であることを示
している。
【0082】一方、低圧型スクロール圧縮機1の潤滑が
良好に行われていない場合、すなわち冷凍機油へ多量の
冷媒が溶解し、冷凍機油の粘度が低下している時には、
図2のグラフの破線に示すように低圧型スクロール圧縮
機1の底部の温度は低下していく。これは冷凍機油内に
飽和冷媒溶解度以上に冷媒液が存在し、飽和した冷媒液
の蒸発作用により、低圧型スクロール圧縮機1の温度が
低下していることを示している。このような低圧型スク
ロール圧縮機1の温度変化を温度センサ8で検出し、圧
縮機摺動部の潤滑に好ましくない運転が行われているの
を判断する。
【0083】このように本発明の実施例1の冷凍サイク
ル装置によれば、低圧型スクロール圧縮機1に取り付け
た温度センサ8の検出値から、低圧型スクロール圧縮機
1の摺動部の潤滑に好ましくない運転が行われているの
を判断できる。また、摺動部の潤滑に好ましくない運転
が行われていると判断できるとき、低圧型スクロール圧
縮機1を停止動作させることにより、潤滑不十分な運転
の継続による摺動部の焼損等を回避し、冷凍サイクル装
置の信頼性を高めることができる。
【0084】なお、低圧型スクロール圧縮機1の摺動部
の潤滑を行う冷凍機油は、冷凍サイクル装置およびHF
C冷媒に対して化学的および熱的に安定で、電気的絶縁
性を有し、潤滑性能が良好なものであれば良く、エステ
ル系潤滑油、エーテル系潤滑油、アルキルベンゼン系潤
滑油、ポリアルキルグレーコール系潤滑油、鉱油系潤滑
油等を用いれば良い。
【0085】(実施例2)次に本発明の実施例2につい
て図3を参照しながら説明する。
【0086】図3は、23〜100重量%のR32と、
0〜55重量%のR125と、0〜100重量%のR1
34Aからなる冷媒を用いた本発明の実施例2の空調用
冷凍サイクル装置の構成を示している。図3に示すよう
に、圧縮機として例えば低圧型のスクロール圧縮機1、
凝縮器2、絞り装置として例えば電動膨張弁3、蒸発器
4、アキュームレータ5等を順次接続して蒸気圧縮式冷
凍サイクルを構成しており、凝縮器2には凝縮器用ファ
ン6を、蒸発器4には蒸発器用ファン7を各々配置し、
低圧型スクロール圧縮機1の底部に温度検出手段として
例えば温度センサ8を取り付け、低圧型スクロール圧縮
機1の吸入部に圧力検出手段として例えば圧力センサ9
を取り付けた構成となっている。
【0087】上記構成において、低圧型スクロール圧縮
機1より吐出した冷媒は、凝縮器2において凝縮器用フ
ァン6により送風される空気と熱交換することで凝縮液
化し、電動膨張弁3において減圧された後、蒸発器4に
おいて蒸発器用ファン7により送風される空気と熱交換
することで蒸発気化し、低圧型スクロール圧縮機1に吸
入される。低圧型スクロール圧縮機1では、吸入した低
温低圧の冷媒を高温高圧の冷媒として吐出する圧縮作用
を行い、その際に発生する摩擦損失を低圧型スクロール
圧縮機1に充填された冷凍機油(図示せず)の潤滑作用
により低減している。従って冷凍機油の潤滑作用が良好
でない場合には、低圧型スクロール圧縮機1の摺動部が
焼損し、圧縮作用を行うことが不可能となる。
【0088】低圧型スクロール圧縮機1の潤滑が良好に
行われている場合、すなわち冷凍機油への冷媒の溶解が
少なく、冷凍機油の粘度が十分に確保されている時は、
低圧型スクロール圧縮機1内の冷媒はガス状態もしくは
気液混合の二相状態となる。したがって温度センサ8に
より検出される低圧型スクロール圧縮機1内の冷媒の温
度は、圧力センサ9により検出される低圧型スクロール
圧縮機1内の冷媒圧力と1対1の関係である冷媒飽和温
度以上となる。
【0089】一方、低圧型スクロール圧縮機1の潤滑が
良好に行われていない場合、すなわち冷凍機油へ多量の
冷媒が溶解し、冷凍機油の粘度が低下している時には、
低圧型スクロール圧縮機1内の冷媒は過冷却のとれた液
状態となる。したがって温度センサ8により検出される
低圧型スクロール圧縮機1内の冷媒温度は、圧力センサ
9により検出される低圧型スクロール圧縮機1内の冷媒
圧力と1対1の関係である冷媒飽和温度より低下する。
このような低圧型スクロール圧縮機1内の冷媒温度と、
その圧力における冷媒温度との差を、圧力センサ9と、
温度センサ8で検出し、圧縮機摺動部の潤滑に好ましく
ない運転が行われているのを判断する。
【0090】このように本発明の実施例2の冷凍サイク
ル装置によれば、低圧型スクロール圧縮機1に取り付け
た温度センサ8と低圧型スクロール圧縮機1の吸入部に
取り付けた圧力センサ9の検出値から、低圧型スクロー
ル圧縮機1の摺動部の潤滑に好ましくない運転が行われ
ているのを判断できる。また、摺動部の潤滑に好ましく
ない運転が行われていると判断できるとき、低圧型スク
ロール圧縮機1を停止動作させることにより、潤滑不十
分な運転の継続による摺動部の焼損等を回避し、冷凍サ
イクル装置の信頼性を高めることができる。また、圧力
センサ9の検出値と1対1の関係にある飽和温度と温度
センサ8の検出値との差、すなわち吸入冷媒過熱度を効
率の良い運転が行える範囲、例えば3〜5Kになるよう
に、低圧スクロール圧縮機1、電動膨張弁3を動作させ
ることにより、通常運転時に常に効率の良い運転が可能
となる。
【0091】なお、低圧型スクロール圧縮機1の摺動部
の潤滑を行う冷凍機油は、冷凍サイクル装置およびHF
C冷媒に対して化学的および熱的に安定で、電気的絶縁
性を有し、潤滑性能が良好なものであれば良く、エステ
ル系潤滑油、エーテル系潤滑油、アルキルベンゼン系潤
滑油、ポリアルキルグレーコール系潤滑油、鉱油系潤滑
油等を用いれば良い。
【0092】(実施例3)次に本発明の実施例3につい
て図4を参照しながら説明する。
【0093】図4は、23〜100重量%のR32と、
0〜55重量%のR125と、0〜100重量%のR1
34Aからなる冷媒を用いた本発明の実施例3の空調用
冷凍サイクル装置の構成を示している。図4に示すよう
に、圧縮機として例えば低圧型のスクロール圧縮機1、
凝縮器2、絞り装置として例えば電動膨張弁3、蒸発器
4、アキュームレータ5等を順次接続して蒸気圧縮式冷
凍サイクルを構成しており、凝縮器2には凝縮器用ファ
ン6を、蒸発器4には蒸発器用ファン7を各々配置し、
低圧型スクロール圧縮機1の底部に温度検出手段として
例えば温度センサ8を取り付け、アキュームレータ5に
温度検出手段として例えば温度センサ10を取り付けた
構成となっている。
【0094】上記構成において、低圧型スクロール圧縮
機1より吐出した冷媒は、凝縮器2において凝縮器用フ
ァン6により送風される空気と熱交換することで凝縮液
化し、電動膨張弁3において減圧された後、蒸発器4に
おいて蒸発器用ファン7により送風される空気と熱交換
することで蒸発気化し、低圧型スクロール圧縮機1に吸
入される。低圧型スクロール圧縮機1では、吸入した低
温低圧の冷媒を高温高圧の冷媒として吐出する圧縮作用
を行い、その際に発生する摩擦損失を低圧型スクロール
圧縮機1に充填された冷凍機油(図示せず)の潤滑作用
により低減している。従って冷凍機油の潤滑作用が良好
でない場合には、低圧型スクロール圧縮機1の摺動部が
焼損し、圧縮作用を行うことが不可能となる。
【0095】低圧型スクロール圧縮機1の潤滑が良好に
行われている場合、すなわち冷凍機油への冷媒の溶解が
少なく、冷凍機油の粘度が十分に確保されている時は、
低圧型スクロール圧縮機1内の冷媒は、アキュームレー
タ5内の冷媒と同様の状態であり、低圧型スクロール圧
縮機1に取り付けられた温度センサ8とアキュームレー
タ5に取り付けられた温度センサ10の検出値は全く同
じ値となる。
【0096】一方、低圧型スクロール圧縮機1の潤滑が
良好に行われていない場合、すなわち冷凍機油へ多量の
冷媒が溶解し、冷凍機油の粘度が低下している時には、
低圧型スクロール圧縮機1内の冷媒は過冷却のとれた液
状態となっており、冷凍機油から液冷媒が蒸発するた
め、その蒸発潜熱により低圧型スクロール圧縮機1の温
度は、アキュームレータ5の温度より低下する。したが
って温度センサ8の検出値より温度センサ10の検出値
が大きい値となる。このような低圧型スクロール圧縮機
1の温度とアキュームレータ5の温度の差を、温度セン
サ8と温度センサ10で検出し、圧縮機摺動部の潤滑に
好ましくない運転が行われているのを判断する。
【0097】このように本発明の実施例3の冷凍サイク
ル装置によれば、低圧型スクロール圧縮機1に取り付け
た温度センサ8とアキュームレータ5に取り付けた温度
センサ10の検出値から、低圧型スクロール圧縮機1の
摺動部の潤滑に好ましくない運転が行われているのを判
断できる。また、摺動部の潤滑に好ましくない運転が行
われていると判断できるとき、低圧型スクロール圧縮機
1を停止動作させることにより、潤滑不十分な運転の継
続による摺動部の焼損等を回避し、冷凍サイクル装置の
信頼性を高めることができる。また、2つの温度センサ
8および10の検出値を用いるため、時間変化を検出す
ることなく、瞬時に摺動部の潤滑に好ましくない運転が
行われているの判断することができる。
【0098】なお、低圧型スクロール圧縮機1の摺動部
の潤滑を行う冷凍機油は、冷凍サイクル装置およびHF
C冷媒に対して化学的および熱的に安定で、電気的絶縁
性を有し、潤滑性能が良好なものであれば良く、エステ
ル系潤滑油、エーテル系潤滑油、アルキルベンゼン系潤
滑油、ポリアルキルグレーコール系潤滑油、鉱油系潤滑
油等を用いれば良い。
【0099】(実施例4)次に本発明の実施例4につい
て図5を参照しながら説明する。
【0100】図5は、23〜100重量%のR32と、
0〜55重量%のR125と、0〜100重量%のR1
34Aからなる冷媒を用いた本発明の実施例4の空調用
冷凍サイクル装置の構成を示している。図5に示すよう
に、圧縮機として例えば低圧型のスクロール圧縮機1、
凝縮器2、絞り装置として例えば電動膨張弁3、蒸発器
4、アキュームレータ5等を順次接続して蒸気圧縮式冷
凍サイクルを構成しており、凝縮器2には凝縮器用ファ
ン6を、蒸発器4には蒸発器用ファン7を各々配置し、
アキュームレータ5の上部と底部に温度検出手段として
例えば温度センサ11、12を取り付けた構成となって
いる。
【0101】上記構成において、低圧型スクロール圧縮
機1より吐出した冷媒は、凝縮器2において凝縮器用フ
ァン6により送風される空気と熱交換することで凝縮液
化し、電動膨張弁3において減圧された後、蒸発器4に
おいて蒸発器用ファン7により送風される空気と熱交換
することで蒸発気化し、低圧型スクロール圧縮機1に吸
入される。低圧型スクロール圧縮機1では、吸入した低
温低圧の冷媒を高温高圧の冷媒として吐出する圧縮作用
を行い、その際に発生する摩擦損失を低圧型スクロール
圧縮機1に充填された冷凍機油(図示せず)の潤滑作用
により低減している。従って冷凍機油の潤滑作用が良好
でない場合には、低圧型スクロール圧縮機1の摺動部が
焼損し、圧縮作用を行うことが不可能となる。
【0102】低圧型スクロール圧縮機1の潤滑が良好に
行われている場合、すなわち冷凍機油への冷媒の溶解が
少なく、冷凍機油の粘度が十分に確保されている時は、
アキュームレータ5内の冷媒は全て均一な状態となる。
したがってアキュームレータ5の上部に取り付けられた
温度センサ11と、アキュームレータ5の底部に取り付
けられた温度センサ12の検出値は全く同じ値となる。
【0103】一方、低圧型スクロール圧縮機1の潤滑が
良好に行われていない場合、すなわち冷凍機油へ多量の
冷媒が溶解し、冷凍機油の粘度が低下している時には、
低圧型スクロール圧縮機1内の冷媒は過冷却のとれた液
状態となっており、冷凍機油から液冷媒が蒸発するた
め、その蒸発潜熱により低圧型スクロール圧縮機1の温
度が下がり、更に冷凍機油への冷媒の溶解が促進され
る。冷凍機油に十分な冷媒が溶解すると、冷媒はアキュ
ームレータ5に液状態で溜まっていく。アキュームレー
タ5では溜まった液冷媒が蒸発するため、その蒸発潜熱
に液冷媒を貯留している下部の温度が低下していく。し
たがってアキュームレータ5の上部に取り付けられた温
度センサ11の検出値より、アキュームレータ5の底部
に取り付けた温度センサ12の検出値が小さい値を示す
ことになる。このようなアキュームレータ5の上下の温
度差を、温度センサ11と温度センサ12で検出し、圧
縮機摺動部の潤滑に好ましくない運転が行われているの
を判断する。
【0104】このように本発明の実施例4の冷凍サイク
ル装置によれば、低圧型スクロール圧縮機1に取り付け
た温度センサ8とアキュームレータ5に取り付けた温度
センサ10の検出値から、低圧型スクロール圧縮機1の
摺動部の潤滑に好ましくない運転が行われているのを判
断できる。また、摺動部の潤滑に好ましくない運転が行
われていると判断できるとき、低圧型スクロール圧縮機
1を停止動作させることにより、潤滑不十分な運転の継
続による摺動部の焼損等を回避し、冷凍サイクル装置の
信頼性を高めることができる。また、低圧型スクロール
圧縮機1の発熱の影響を受けないアキュームレータ5の
温度を検出するため、摺動部の潤滑に好ましくない運転
が行われているのを、いかなる状況でも正確に判断する
ことができる。
【0105】なお、低圧型スクロール圧縮機1の摺動部
の潤滑を行う冷凍機油は、冷凍サイクル装置およびHF
C冷媒に対して化学的および熱的に安定で、電気的絶縁
性を有し、潤滑性能が良好なものであれば良く、エステ
ル系潤滑油、エーテル系潤滑油、アルキルベンゼン系潤
滑油、ポリアルキルグレーコール系潤滑油、鉱油系潤滑
油等を用いれば良い。
【0106】(実施例5)次に本発明の実施例5につい
て図6を参照しながら説明する。
【0107】図6は、23〜100重量%のR32と、
0〜55重量%のR125と、0〜100重量%のR1
34Aからなる冷媒を用いた本発明の実施例5の空調用
冷凍サイクル装置の構成を示している。図6に示すよう
に、圧縮機として例えば低圧型のスクロール圧縮機1、
凝縮器2、絞り装置として例えば電動膨張弁3、蒸発器
4、アキュームレータ5等を順次接続して蒸気圧縮式冷
凍サイクルを構成しており、凝縮器2には凝縮器用ファ
ン6を、蒸発器4には蒸発器用ファン7を各々配置し、
低圧型スクロール圧縮機1の底部に温度検出手段として
例えば温度センサ8を取り付け、温度センサ8の検出値
により電動膨張弁3の絞り量を調整する調整手段として
例えば、マイクロコンピュータ13と、膨張弁駆動装置
14を設けた構成となっている。
【0108】上記構成において、低圧型スクロール圧縮
機1より吐出した冷媒は、凝縮器2において凝縮器用フ
ァン6により送風される空気と熱交換することで凝縮液
化し、電動膨張弁3において減圧された後、蒸発器4に
おいて蒸発器用ファン7により送風される空気と熱交換
することで蒸発気化し、低圧型スクロール圧縮機1に吸
入される。低圧型スクロール圧縮機1では、吸入した低
温低圧の冷媒を高温高圧の冷媒として吐出する圧縮作用
を行い、その際に発生する摩擦損失を低圧型スクロール
圧縮機1に充填された冷凍機油(図示せず)の潤滑作用
により低減している。従って冷凍機油の潤滑作用が良好
でない場合には、低圧型スクロール圧縮機1の摺動部が
焼損し、圧縮作用を行うことが不可能となる。
【0109】温度センサ8の検出値から低圧型スクロー
ル圧縮機1の潤滑が良好に行われていないと判断できる
とき、すなわち、冷凍機油内に飽和冷媒溶解度以上に冷
媒液が存在し、飽和した冷媒液の蒸発作用により、低圧
型スクロール圧縮機1の温度が低下しているとき、マイ
クロコンピュータ13は、電動膨張弁3を閉める信号を
膨張弁駆動装置14に与える。膨張弁駆動装置14はマ
イクロコンピュータ13からの信号に基づき、電動膨張
弁3を閉動作させるパルス出力を行い、電動膨張弁3が
閉まる。電動膨張弁3が閉まると、冷媒圧力が上昇し、
凝縮器2内に貯留する冷媒液量が増加し、その増加量分
の冷媒液が低圧型スクロール圧縮機1から減少するの
で、冷凍機油の粘度が上がり、圧縮機摺動部の潤滑に好
ましい運転が行われる。
【0110】このように本発明の実施例5の冷凍サイク
ル装置によれば、温度センサ8の検出値により、低圧型
スクロール圧縮機1の潤滑が良好に行われていないと判
断できるときに、電動膨張弁3の絞り量を調整すること
により、潤滑不十分な運転を回避し、圧縮機摺動部の潤
滑に好ましい運転を行うことができる。
【0111】なお、低圧型スクロール圧縮機1の摺動部
の潤滑を行う冷凍機油は、冷凍サイクル装置およびHF
C冷媒に対して化学的および熱的に安定で、電気的絶縁
性を有し、潤滑性能が良好なものであれば良く、エステ
ル系潤滑油、エーテル系潤滑油、アルキルベンゼン系潤
滑油、ポリアルキルグレーコール系潤滑油、鉱油系潤滑
油等を用いれば良い。
【0112】(実施例6)次に本発明の実施例6につい
て図7を参照しながら説明する。
【0113】図7は、23〜100重量%のR32と、
0〜55重量%のR125と、0〜100重量%のR1
34Aからなる冷媒を用いた実施例6の空調用冷凍サイ
クル装置の構成を示している。図7に示すように、圧縮
機として例えば低圧型のスクロール圧縮機1、凝縮器
2、絞り装置として例えば電動膨張弁3、蒸発器4、ア
キュームレータ5等を順次接続して蒸気圧縮式冷凍サイ
クルを構成しており、凝縮器2には凝縮器用ファン6
を、蒸発器4には蒸発器用ファン7を各々配置し、低圧
型スクロール圧縮機1の底部に温度検出手段として例え
ば温度センサ8を取り付け、温度センサ8の検出値によ
り低圧型スクロール圧縮機1の回転数を調整する調整手
段として例えば、マイクロコンピュータ15と、インバ
ータ16を設けた構成となっている。
【0114】上記構成において、低圧型スクロール圧縮
機1より吐出した冷媒は、凝縮器2において凝縮器用フ
ァン6により送風される空気と熱交換することで凝縮液
化し、電動膨張弁3において減圧された後、蒸発器4に
おいて蒸発器用ファン7により送風される空気と熱交換
することで蒸発気化し、低圧型スクロール圧縮機1に吸
入される。低圧型スクロール圧縮機1では、吸入した低
温低圧の冷媒を高温高圧の冷媒として吐出する圧縮作用
を行い、その際に発生する摩擦損失を低圧型スクロール
圧縮機1に充填された冷凍機油(図示せず)の潤滑作用
により低減している。従って冷凍機油の潤滑作用が良好
でない場合には、低圧型スクロール圧縮機1の摺動部が
焼損し、圧縮作用を行うことが不可能となる。
【0115】温度センサ8の検出値から低圧型スクロー
ル圧縮機1の潤滑が良好に行われていないと判断できる
とき、すなわち、冷凍機油内に飽和冷媒溶解度以上に冷
媒液が存在し、飽和した冷媒液の蒸発作用により、低圧
型スクロール圧縮機1の温度が低下しているとき、マイ
クロコンピュータ15は、低圧型スクロール圧縮機1の
回転数を下げる信号をインバータ16に与える。インバ
ータ16はマイクロコンピュータ15からの信号に基づ
き、低圧型スクロール圧縮機1の回転数を下げるように
電圧を低下させ、低圧型スクロール圧縮機1の回転数が
下がる。低圧型スクロール圧縮機1の回転数が下がるこ
とにより、低圧型スクロール圧縮機1の摺動部における
摩擦損失が低下し、摺動部の焼損を防止する。
【0116】このように本発明の実施例6の冷凍サイク
ル装置によれば、温度センサ8の検出値により、低圧型
スクロール圧縮機1の潤滑が良好に行われていないと判
断できるときに、低圧型スクロール圧縮機1の作動速度
を下げることによって摺動部における摩擦損失を減ら
し、摺動部の焼損を防ぐことができる。
【0117】なお、低圧型スクロール圧縮機1の摺動部
の潤滑を行う冷凍機油は、冷凍サイクル装置およびHF
C冷媒に対して化学的および熱的に安定で、電気的絶縁
性を有し、潤滑性能が良好なものであれば良く、エステ
ル系潤滑油、エーテル系潤滑油、アルキルベンゼン系潤
滑油、ポリアルキルグレーコール系潤滑油、鉱油系潤滑
油等を用いれば良い。
【0118】(実施例7)次に本発明の実施例7につい
て図8を参照しながら説明する。
【0119】図8は、23〜100重量%のR32と、
0〜55重量%のR125と、0〜100重量%のR1
34Aからなる冷媒を用いた実施例7の空調用冷凍サイ
クル装置の構成を示している。図8に示すように、圧縮
機として例えば低圧型のスクロール圧縮機1、凝縮器
2、絞り装置として例えば電動膨張弁3、蒸発器4、ア
キュームレータ5等を順次接続して蒸気圧縮式冷凍サイ
クルを構成しており、凝縮器2には凝縮器用ファン6
を、蒸発器4には蒸発器用ファン7を各々配置し、低圧
型スクロール圧縮機1の底部に温度検出手段として例え
ば温度センサ8を取り付け、温度センサ8の検出値によ
り蒸発器4の蒸発量を調整する調整手段として例えば、
マイクロコンピュータ17と、蒸発器用ファン7に連結
する蒸発器用ファンモータ18を設けた構成となってい
る。
【0120】上記構成において、低圧型スクロール圧縮
機1より吐出した冷媒は、凝縮器2において凝縮器用フ
ァン6により送風される空気と熱交換することで凝縮液
化し、電動膨張弁3において減圧された後、蒸発器4に
おいて蒸発器用ファン7により送風される空気と熱交換
することで蒸発気化し、低圧型スクロール圧縮機1に吸
入される。低圧型スクロール圧縮機1では、吸入した低
温低圧の冷媒を高温高圧の冷媒として吐出する圧縮作用
を行い、その際に発生する摩擦損失を低圧型スクロール
圧縮機1に充填された冷凍機油(図示せず)の潤滑作用
により低減している。従って冷凍機油の潤滑作用が良好
でない場合には、低圧型スクロール圧縮機1の摺動部が
焼損し、圧縮作用を行うことが不可能となる。
【0121】温度センサ8の検出値から低圧型スクロー
ル圧縮機1の潤滑が良好に行われていないと判断できる
とき、すなわち、冷凍機油内に飽和冷媒溶解度以上に冷
媒液が存在し、飽和した冷媒液の蒸発作用により、低圧
型スクロール圧縮機1の温度が低下しているとき、マイ
クロコンピュータ17は、蒸発器用ファンモータ18に
蒸発量を増やす、すなわち回転数を上げる信号を与え
る。マイクロコンピュータ17からの信号により、蒸発
器用ファンモータ18は回転数が上がるので、蒸発器用
ファンモータ18に連結している蒸発器用ファン7の回
転数も増加する。蒸発器用ファン7の回転数が増加する
ことで熱交換量が増え、蒸発器4での冷媒の蒸発気化が
促進され、渇き度の高い冷媒が低圧型スクロール圧縮機
1に吸入されることにより、低圧型スクロール圧縮機1
内の冷媒液が減少し、冷凍機油の粘度が上がり、圧縮機
摺動部の潤滑に好ましい運転が行われる。
【0122】このように本発明の実施例7の冷凍サイク
ル装置によれば、温度センサ8の検出値により、低圧型
スクロール圧縮機1の潤滑が良好に行われていないと判
断できるときに、蒸発器4の蒸発量を調整することによ
り、潤滑不十分な運転を回避し、圧縮機摺動部の潤滑に
好ましい運転を行うことができる。
【0123】なお、低圧型スクロール圧縮機1の摺動部
の潤滑を行う冷凍機油は、冷凍サイクル装置およびHF
C冷媒に対して化学的および熱的に安定で、電気的絶縁
性を有し、潤滑性能が良好なものであれば良く、エステ
ル系潤滑油、エーテル系潤滑油、アルキルベンゼン系潤
滑油、ポリアルキルグレーコール系潤滑油、鉱油系潤滑
油等を用いれば良い。
【0124】(実施例8)次に本発明の実施例8につい
て図9を参照しながら説明する。
【0125】図9は、23〜100重量%のR32と、
0〜55重量%のR125と、0〜100重量%のR1
34Aからなる冷媒を用いた実施例8の空調用冷凍サイ
クル装置の構成を示している。図9に示すように、圧縮
機として例えば低圧型のスクロール圧縮機1、凝縮器
2、絞り装置として例えば電動膨張弁3、蒸発器4、ア
キュームレータ5等を順次接続して蒸気圧縮式冷凍サイ
クルを構成しており、凝縮器2には凝縮器用ファン6
を、蒸発器4には蒸発器用ファン7を各々配置し、低圧
型スクロール圧縮機1の底部に温度検出手段として例え
ば温度センサ8を取り付け、温度センサ8の検出値によ
り凝縮器2の凝縮量を調整する調整手段として例えば、
マイクロコンピュータ19と、凝縮器用ファン6に連結
する凝縮器用ファンモータ20を設けた構成となってい
る。
【0126】上記構成において、低圧型スクロール圧縮
機1より吐出した冷媒は、凝縮器2において凝縮器用フ
ァン6により送風される空気と熱交換することで凝縮液
化し、電動膨張弁3において減圧された後、蒸発器4に
おいて蒸発器用ファン7により送風される空気と熱交換
することで蒸発気化し、低圧型スクロール圧縮機1に吸
入される。低圧型スクロール圧縮機1では、吸入した低
温低圧の冷媒を高温高圧の冷媒として吐出する圧縮作用
を行い、その際に発生する摩擦損失を低圧型スクロール
圧縮機1に充填された冷凍機油(図示せず)の潤滑作用
により低減している。従って冷凍機油の潤滑作用が良好
でない場合には、低圧型スクロール圧縮機1の摺動部が
焼損し、圧縮作用を行うことが不可能となる。
【0127】温度センサ8の検出値から低圧型スクロー
ル圧縮機1の潤滑が良好に行われていないと判断できる
とき、すなわち、冷凍機油内に飽和冷媒溶解度以上に冷
媒液が存在し、飽和した冷媒液の蒸発作用により、低圧
型スクロール圧縮機1の温度が低下しているとき、マイ
クロコンピュータ19は、凝縮器用ファンモータ20に
凝縮量を増やす、すなわち回転数を上げる信号を与え
る。マイクロコンピュータ19からの信号により、凝縮
器用ファンモータ20は回転数が上がるので、凝縮器用
ファンモータ20に連結している凝縮器用ファン6の回
転数も増加する。凝縮器用ファン6の回転数が増加する
ことで熱交換量が増え、凝縮器2内での冷媒の凝縮液化
が促進され、凝縮器2内に貯留する冷媒液量が増加し、
その増加量分の冷媒液が低圧型スクロール圧縮機1から
減少するので、冷凍機油の粘度が上がり、圧縮機摺動部
の潤滑に好ましい運転が行われる。
【0128】このように本発明の実施例8の冷凍サイク
ル装置によれば、温度センサ8の検出値により、低圧型
スクロール圧縮機1の潤滑が良好に行われていないと判
断できるときに、凝縮器2の凝縮量を調整することによ
り、潤滑不十分な運転を回避し、圧縮機摺動部の潤滑に
好ましい運転を行うことができる。
【0129】なお、低圧型スクロール圧縮機1の摺動部
の潤滑を行う冷凍機油は、冷凍サイクル装置およびHF
C冷媒に対して化学的および熱的に安定で、電気的絶縁
性を有し、潤滑性能が良好なものであれば良く、エステ
ル系潤滑油、エーテル系潤滑油、アルキルベンゼン系潤
滑油、ポリアルキルグレーコール系潤滑油、鉱油系潤滑
油等を用いれば良い。
【0130】(実施例9)次に本発明の実施例9につい
て図10を参照しながら説明する。
【0131】図10は、23〜100重量%のR32
と、0〜55重量%のR125と、0〜100重量%の
R134Aからなる冷媒を用いた実施例9の空調用冷凍
サイクル装置の構成を示している。図10に示すよう
に、圧縮機として例えば低圧型のスクロール圧縮機1、
凝縮器2、絞り装置として例えば電動膨張弁3、蒸発器
4、アキュームレータ5等を順次接続して蒸気圧縮式冷
凍サイクルを構成しており、凝縮器2には凝縮器用ファ
ン6を、蒸発器4には蒸発器用ファン7を各々配置し、
低圧型スクロール圧縮機1の底部に温度検出手段として
例えば温度センサ8を取り付け、低圧型スクロール圧縮
機1に加熱手段として例えば、ヒーター21を取り付け
た構成となっている。
【0132】上記構成において、低圧型スクロール圧縮
機1より吐出した冷媒は、凝縮器2において凝縮器用フ
ァン6により送風される空気と熱交換することで凝縮液
化し、電動膨張弁3において減圧された後、蒸発器4に
おいて蒸発器用ファン7により送風される空気と熱交換
することで蒸発気化し、低圧型スクロール圧縮機1に吸
入される。低圧型スクロール圧縮機1では、吸入した低
温低圧の冷媒を高温高圧の冷媒として吐出する圧縮作用
を行い、その際に発生する摩擦損失を低圧型スクロール
圧縮機1に充填された冷凍機油(図示せず)の潤滑作用
により低減している。従って冷凍機油の潤滑作用が良好
でない場合には、低圧型スクロール圧縮機1の摺動部が
焼損し、圧縮作用を行うことが不可能となる。
【0133】温度センサ8の検出値から低圧型スクロー
ル圧縮機1の潤滑が良好に行われていないと判断できる
とき、すなわち、冷凍機油内に飽和冷媒溶解度以上に冷
媒液が存在し、飽和した冷媒液の蒸発作用により、低圧
型スクロール圧縮機1の温度が低下しているときに、ヒ
ーター21により低圧型スクロール圧縮機1を加熱し、
低圧型スクロール圧縮機1内に存在する液冷媒を積極的
に蒸発させるので、冷凍機油の粘度が上がり、圧縮機摺
動部の潤滑に好ましい運転が行われる。
【0134】このように本発明の実施例9の冷凍サイク
ル装置によれば、温度センサ8の検出値により、低圧型
スクロール圧縮機1の潤滑が良好に行われていないと判
断できるときに、ヒーター21で低圧型スクロール圧縮
機1を加熱することにより、潤滑不十分な運転を回避
し、圧縮機摺動部の潤滑に好ましい運転を行うことがで
きる。また、運転停止時に温度センサ8の検出値が大き
く低下したとき、例えば3℃以下であるときにヒーター
21で低圧型スクロール圧縮機1を加熱し、停止中に冷
凍機油に冷媒が溶解するのを回避することで、運転起動
時に冷媒と共に溶解した冷凍機油が低圧型スクロール圧
縮機1から流出し、冷凍機油不足となるのを防止し、冷
凍サイクル装置の信頼性を高めることができる。
【0135】なお、低圧型スクロール圧縮機1の摺動部
の潤滑を行う冷凍機油は、冷凍サイクル装置およびHF
C冷媒に対して化学的および熱的に安定で、電気的絶縁
性を有し、潤滑性能が良好なものであれば良く、エステ
ル系潤滑油、エーテル系潤滑油、アルキルベンゼン系潤
滑油、ポリアルキルグレーコール系潤滑油、鉱油系潤滑
油等を用いれば良い。
【0136】(実施例10)次に本発明の実施例10に
ついて図11を参照しながら説明する。
【0137】図11は、23〜100重量%のR32
と、0〜55重量%のR125と、0〜100重量%の
R134Aからなる冷媒を用いた実施例10の空調用冷
凍サイクル装置の構成を示している。図11に示すよう
に、圧縮機として例えば低圧型のスクロール圧縮機1、
四方弁22、凝縮器2、絞り装置として例えば電動膨張
弁3、蒸発器4、アキュームレータ5等を順次接続して
蒸気圧縮式冷凍サイクルを構成しており、凝縮器2には
凝縮器用ファン6を、蒸発器4には蒸発器用ファン7を
各々配置し、低圧型スクロール圧縮機1に加熱手段とし
て例えば、ヒーター21を取り付け、霜取り運転時にヒ
ーター21を動作させる制御手段としてマイクロコンピ
ュータ23を設けた構成となっている。
【0138】上記構成において、低圧型スクロール圧縮
機1より吐出した冷媒は、凝縮器2において凝縮器用フ
ァン6により送風される空気と熱交換することで凝縮液
化し、電動膨張弁3において減圧された後、蒸発器4に
おいて蒸発器用ファン7により送風される空気と熱交換
することで蒸発気化し、低圧型スクロール圧縮機1に吸
入される。低圧型スクロール圧縮機1では、吸入した低
温低圧の冷媒を高温高圧の冷媒として吐出する圧縮作用
を行い、その際に発生する摩擦損失を低圧型スクロール
圧縮機1に充填された冷凍機油(図示せず)の潤滑作用
により低減している。従って冷凍機油の潤滑作用が良好
でない場合には、低圧型スクロール圧縮機1の摺動部が
焼損し、圧縮作用を行うことが不可能となる。
【0139】また、蒸発器4に付着した霜を取り除く霜
取り運転を行う際には、四方弁22を切り替えること
で、低圧型スクロール圧縮機1から吐出した高温の冷媒
を蒸発器4に流入させ冷媒の熱により霜取りを行う。霜
を取り除くことで冷媒は熱を奪われ、液状態となって電
動膨張弁3、凝縮器2を通り、蒸発作用が行われないた
め、液状態のまま低圧型スクロール圧縮機1に吸入され
るので、多量の液冷媒が冷凍機油に溶け込み、冷凍機油
の粘度が著しく低下することになる。
【0140】マイクロコンピュータ23は、多量の液冷
媒が冷凍機油に溶解し、圧縮機摺動部の潤滑に最も好ま
しくない運転となる霜取り運転を行う時に、ヒーター2
1を動作させることによって低圧型スクロール圧縮機1
を加熱し、低圧型スクロール圧縮機1内に存在する液冷
媒を積極的に蒸発させるので、冷凍機油の粘度が上が
り、圧縮機摺動部の潤滑に好ましい運転が行われる。
【0141】このように本発明の実施例10の冷凍サイ
クル装置によれば、低圧型スクロール圧縮機1の摺動部
の潤滑に最も好ましくない霜取り運転時に、ヒーター2
1により圧縮機を加熱することで、潤滑不十分な運転を
回避し、圧縮機摺動部の潤滑に好ましい運転を行うこと
ができる。
【0142】なお、低圧型スクロール圧縮機1の摺動部
の潤滑を行う冷凍機油は、冷凍サイクル装置およびHF
C冷媒に対して化学的および熱的に安定で、電気的絶縁
性を有し、潤滑性能が良好なものであれば良く、エステ
ル系潤滑油、エーテル系潤滑油、アルキルベンゼン系潤
滑油、ポリアルキルグレーコール系潤滑油、鉱油系潤滑
油等を用いれば良い。
【0143】
【発明の効果】以上述べたところから明らかなように、
本発明の実施例1の冷凍サイクル装置によれば、オゾン
層に対する有害な影響があるとされるCFC冷媒やHC
FC冷媒を用いず、オゾン層に対する脅威がない23〜
100重量%のR32と、0〜55重量%のR125
と、0〜100重量%のR134Aからなる冷媒を含
み、圧縮機、凝縮器、絞り装置、蒸発器、アキュームレ
ータ等を順次接続して蒸気圧縮式冷凍サイクルを形成
し、圧縮機に温度検出手段を備えることにより、温度検
出手段の検出値から、圧縮機摺動部の潤滑に好ましくな
い運転が行われているのを判断できる。また、摺動部の
潤滑に好ましくない運転が行われていると判断できると
き、圧縮機を停止動作させることにより、潤滑不十分な
運転の継続による摺動部の焼損等を回避し、冷凍サイク
ル装置の信頼性を高めることができる。
【0144】また、本発明の実施例2の冷凍サイクル装
置によれば、オゾン層に対する有害な影響があるとされ
るCFC冷媒やHCFC冷媒を用いず、オゾン層に対す
る脅威がない23〜100重量%のR32と、0〜55
重量%のR125と、0〜100重量%のR134Aか
らなる冷媒を含み、圧縮機、凝縮器、絞り装置、蒸発
器、アキュームレータ等を順次接続して蒸気圧縮式冷凍
サイクルを形成し、圧縮機に温度検出手段を備え、圧縮
機内部の冷媒圧力を検出する圧力検出手段を備えること
により、温度検出手段と圧力検出手段の検出値から、圧
縮機摺動部の潤滑に好ましくない運転が行われているの
を判断できる。また、摺動部の潤滑に好ましくない運転
が行われていると判断できるとき、圧縮機を停止動作さ
せることにより、潤滑不十分な運転の継続による摺動部
の焼損等を回避し、冷凍サイクル装置の信頼性を高める
ことができる。また、圧力検出手段の検出値と1対1の
関係にある飽和温度と温度検出手段の検出値との差、す
なわち吸入冷媒過熱度を効率の良い運転が行える範囲、
例えば3〜5Kになるように、圧縮機、絞り装置等を動
作させることにより、通常運転時に常に効率の良い運転
が可能となる。
【0145】また、本発明の実施例3の冷凍サイクル装
置によれば、オゾン層に対する有害な影響があるとされ
るCFC冷媒やHCFC冷媒を用いず、オゾン層に対す
る脅威がない23〜100重量%のR32と、0〜55
重量%のR125と、0〜100重量%のR134Aか
らなる冷媒を含み、圧縮機、凝縮器、絞り装置、蒸発
器、アキュームレータ等を順次接続して蒸気圧縮式冷凍
サイクルを形成し、圧縮機とアキュームレータに温度検
出手段を備えることにより、2つの温度検出手段の検出
値から、圧縮機摺動部の潤滑に好ましくない運転が行わ
れているのを判断できる。また、摺動部の潤滑に好まし
くない運転が行われていると判断できるとき、圧縮機を
停止動作させることにより、潤滑不十分な運転の継続に
よる摺動部の焼損等を回避し、冷凍サイクル装置の信頼
性を高めることができる。また、2つの温度検出手段の
検出値を用いるため、時間変化を検出することなく、瞬
時に摺動部の潤滑に好ましくない運転が行われているの
を判断することができる。
【0146】また、本発明の実施例4の冷凍サイクル装
置によれば、オゾン層に対する有害な影響があるとされ
るCFC冷媒やHCFC冷媒を用いず、オゾン層に対す
る脅威がない23〜100重量%のR32と、0〜55
重量%のR125と、0〜100重量%のR134Aか
らなる冷媒を含み、圧縮機、凝縮器、絞り装置、蒸発
器、アキュームレータ等を順次接続して蒸気圧縮式冷凍
サイクルを形成し、アキュームレータの上下方向に2つ
の温度検出手段を備えることにより、2つの温度検出手
段の検出値から、圧縮機摺動部の潤滑に好ましくない運
転が行われているのを判断できる。また、摺動部の潤滑
に好ましくない運転が行われていると判断できるとき、
低圧型スクロール圧縮機を停止動作させることにより、
潤滑不十分な運転の継続による摺動部の焼損等を回避
し、冷凍サイクル装置の信頼性を高めることができる。
また、低圧型スクロール圧縮機の発熱の影響を受けない
アキュームレータの温度を検出するため、摺動部の潤滑
に好ましくない運転が行われているのを、いかなる状況
でも正確に判断することができる。
【0147】また、本発明の実施例5の冷凍サイクル装
置によれば、オゾン層に対する有害な影響があるとされ
るCFC冷媒やHCFC冷媒を用いず、オゾン層に対す
る脅威がない23〜100重量%のR32と、0〜55
重量%のR125と、0〜100重量%のR134Aか
らなる冷媒を含み、圧縮機、凝縮器、絞り装置、蒸発
器、アキュームレータ等を順次接続して蒸気圧縮式冷凍
サイクルを形成し、圧縮機もしくはアキュームレータに
付設された温度検出手段および圧力検出手段の検出値に
より、絞り装置の絞り量を調整する調整手段を備えるこ
とにより、温度検出手段あるいは圧力検出手段の検出値
より、圧縮機摺動部の潤滑に好ましくない運転を行って
いると判断できるときに、絞り装置の絞り量を調整し、
圧縮機摺動部の潤滑を良好に行うことができる。
【0148】また、本発明の実施例6の冷凍サイクル装
置によれば、オゾン層に対する有害な影響があるとされ
るCFC冷媒やHCFC冷媒を用いず、オゾン層に対す
る脅威がない23〜100重量%のR32と、0〜55
重量%のR125と、0〜100重量%のR134Aか
らなる冷媒を含み、圧縮機、凝縮器、絞り装置、蒸発
器、アキュームレータ等を順次接続して蒸気圧縮式冷凍
サイクルを形成し、圧縮機もしくはアキュームレータに
付設された温度検出手段および圧力検出手段の検出値に
より、圧縮機の作動速度を調整する調整手段を備えるこ
とにより、温度検出手段あるいは圧力検出手段の検出値
より、圧縮機摺動部の潤滑に好ましくない運転を行って
いると判断できるときに、圧縮機の作動速度を調整し、
摺動部の焼損を防ぐことができる。
【0149】また、本発明の実施例7の冷凍サイクル装
置によれば、オゾン層に対する有害な影響があるとされ
るCFC冷媒やHCFC冷媒を用いず、オゾン層に対す
る脅威がない23〜100重量%のR32と、0〜55
重量%のR125と、0〜100重量%のR134Aか
らなる冷媒を含み、圧縮機、凝縮器、絞り装置、蒸発
器、アキュームレータ等を順次接続して蒸気圧縮式冷凍
サイクルを形成し、圧縮機もしくはアキュームレータに
付設された温度検出手段および圧力検出手段の検出値に
より、蒸発器の蒸発量を調整する調整手段を備えること
により、温度検出手段あるいは圧力検出手段の検出値よ
り、圧縮機摺動部の潤滑に好ましくない運転を行ってい
ると判断できるときに、蒸発器の蒸発量を調整し、圧縮
機摺動部の潤滑を良好に行うことができる。
【0150】また、本発明の実施例8の冷凍サイクル装
置によれば、オゾン層に対する有害な影響があるとされ
るCFC冷媒やHCFC冷媒を用いず、オゾン層に対す
る脅威がない23〜100重量%のR32と、0〜55
重量%のR125と、0〜100重量%のR134Aか
らなる冷媒を含み、圧縮機、凝縮器、絞り装置、蒸発
器、アキュームレータ等を順次接続して蒸気圧縮式冷凍
サイクルを形成し、圧縮機もしくはアキュームレータに
付設された温度検出手段および圧力検出手段の検出値に
より、凝縮器の凝縮量を調整する調整手段を備えること
により、温度検出手段あるいは圧力検出手段の検出値よ
り、圧縮機摺動部の潤滑に好ましくない運転を行ってい
ると判断できるときに、凝縮器の凝縮量を調整し、圧縮
機摺動部の潤滑を良好に行うことができる。
【0151】また、本発明の実施例9の冷凍サイクル装
置によれば、オゾン層に対する有害な影響があるとされ
るCFC冷媒やHCFC冷媒を用いず、オゾン層に対す
る脅威がない23〜100重量%のR32と、0〜55
重量%のR125と、0〜100重量%のR134Aか
らなる冷媒を含み、圧縮機、凝縮器、絞り装置、蒸発
器、アキュームレータ等を順次接続して蒸気圧縮式冷凍
サイクルを形成し、圧縮機もしくはアキュームレータに
温度検出手段を備え、圧縮機に加熱手段を備えることに
より、温度検出手段あるいは圧力検出手段の検出値よ
り、圧縮機摺動部の潤滑に好ましくない運転を行ってい
ると判断できるときに、加熱手段により圧縮機を加熱す
ることで、圧縮機摺動部の潤滑を良好に行うことができ
る。また、運転停止時に温度検出手段の検出値が大きく
低下したとき、例えば3℃以下であるときにヒーターで
圧縮機を加熱し、停止中に冷凍機油に冷媒が溶解するの
を回避することで、運転起動時に冷媒と共に溶解した冷
凍機油が圧縮機から流出し、冷凍機油不足となるのを防
止し、冷凍サイクル装置の信頼性を高めることができ
る。
【0152】また、本発明の実施例10の冷凍サイクル
装置によれば、オゾン層に対する有害な影響があるとさ
れるCFC冷媒やHCFC冷媒を用いず、23〜100
重量%のR32と、0〜55重量%のR125と、0〜
100重量%のR134Aからなる冷媒を含み、圧縮
機、凝縮器、絞り装置、蒸発器、アキュームレータ等を
順次接続してなる蒸気圧縮式冷凍サイクルを形成し、圧
縮機に加熱手段を備え、霜取り運転時に加熱手段を動作
させる制御手段を備えることにより、圧縮機摺動部の潤
滑に最も好ましくない霜取り運転時に、加熱手段により
圧縮機を加熱することで、圧縮機摺動部の潤滑を良好に
行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1の空調用冷凍サイクル装置の
構成を示した図
【図2】同温度センサの検出値を示した図
【図3】同実施例2の空調用冷凍サイクル装置の構成を
示した図
【図4】同実施例3の空調用冷凍サイクル装置の構成を
示した図
【図5】同実施例4の空調用冷凍サイクル装置の構成を
示した図
【図6】同実施例5の空調用冷凍サイクル装置の構成を
示した図
【図7】同実施例6の空調用冷凍サイクル装置の構成を
示した図
【図8】同実施例7の空調用冷凍サイクル装置の構成を
示した図
【図9】同実施例8の空調用冷凍サイクル装置の構成を
示した図
【図10】同実施例9の空調用冷凍サイクル装置の構成
を示した図
【図11】同実施例10の空調用冷凍サイクル装置の構
成を示した図
【符号の説明】
1 低圧型スクロール圧縮機 2 凝縮器 3 電動膨張弁 4 蒸発器 5 アキュームレータ 6 凝縮器用ファン 7 蒸発器用ファン 8 温度センサ 9 圧力センサ 10 温度センサ 11 温度センサ 12 温度センサ 13 マイクロコンピュータ 14 膨張弁駆動装置 15 マイクロコンピュータ 16 インバータ 17 マイクロコンピュータ 18 蒸発器用ファンモータ 19 マイクロコンピュータ 20 凝縮器用ファンモータ 21 ヒーター 22 四方弁 23 マイクロコンピュータ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI F25B 1/00 381 F25B 1/00 381 383 383 F04C 29/02 331 F04C 29/02 331A F25B 47/02 F25B 47/02 D

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 23〜100重量%のR32と、0〜5
    5重量%のR125と、0〜100重量%のR134A
    からなる冷媒を含み、圧縮機、凝縮器、絞り装置、蒸発
    器、アキュームレータ等を順次接続してなる蒸気圧縮式
    冷凍サイクルであり、前記圧縮機に温度検出手段を備え
    たことを特徴とする冷凍サイクル装置。
  2. 【請求項2】 圧縮機内部の冷媒圧力を検出する圧力検
    出手段を備えた請求項1記載の冷凍サイクル装置。
  3. 【請求項3】 アキュームレータに温度検出手段を備え
    た請求項1記載の冷凍サイクル装置。
  4. 【請求項4】 23〜100重量%のR32と、0〜5
    5重量%のR125と、0〜100重量%のR134A
    からなる冷媒を含み、圧縮機、凝縮器、絞り装置、蒸発
    器、アキュームレータ等を順次接続してなる蒸気圧縮式
    冷凍サイクルを形成し、前記アキュームレータの上下方
    向に2つの温度検出手段を備えたことを特徴とする冷凍
    サイクル装置。
  5. 【請求項5】 温度検出手段および圧力検出手段の検出
    値より、絞り装置の絞り量を調整する調整手段を備えた
    請求項1、2、3または4記載の冷凍サイクル装置。
  6. 【請求項6】 温度検出手段および圧力検出手段の検出
    値より、圧縮機の作動速度を調整する調整手段を備えた
    請求項1、2、3または4記載の冷凍サイクル装置。
  7. 【請求項7】 温度検出手段および圧力検出手段の検出
    値より、蒸発器の蒸発量を調整する調整手段を備えた請
    求項1、2、3または4記載の冷凍サイクル装置。
  8. 【請求項8】 温度検出手段および圧力検出手段の検出
    値より、凝縮器の凝縮量を調整する調整手段を備えた請
    求項1、2、3または4記載の冷凍サイクル装置。
  9. 【請求項9】 圧縮機に加熱手段を設けた請求項1、
    2、3または4記載の冷凍サイクル装置。
  10. 【請求項10】 23〜100重量%のR32と、0〜
    55重量%のR125と、0〜100重量%のR134
    Aからなる冷媒を含み、圧縮機、凝縮器、絞り装置、蒸
    発器、アキュームレータ等を順次接続してなる蒸気圧縮
    式冷凍サイクルであり、前記圧縮機に加熱手段を備え、
    霜取り運転時に前記加熱手段を動作させる制御手段を備
    えたたことを特徴とする冷凍サイクル装置。
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