JP5999501B2 - 冷凍装置 - Google Patents

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Description

本発明は、凝縮冷媒を絞り弁にて減圧し、圧縮機における圧縮途中の中間圧部に戻すインジェクション回路を備えた冷凍装置に関する。
従来よりスーパーマーケットやコンビニエンスストア等の店舗に設置されたショーケース(冷却負荷)に冷媒を供給するこの種冷凍装置においては、圧縮機から吐出された冷媒を凝縮器にて凝縮し、この凝縮した液冷媒をレシーバタンクに一旦貯留した後、各ショーケースに供給している。各ショーケースでは絞り弁にて液冷媒を減圧した後、蒸発器で蒸発させることで、陳列室内の商品を冷却している。
また、冷凍装置には圧縮機を冷却する目的でインジェクション回路が設けられる。このインジェクション回路は、レシーバタンクに貯留した液冷媒を分流し、絞り弁にて減圧した後、圧縮機の圧縮途中の中間圧部に戻す。そして、このインジェクション回路の絞り弁の弁開度を調整することにより、圧縮機から吐出される冷媒の温度を所定の目標吐出温度に制御していた(例えば、特許文献1参照)。
また、近年ではショーケースにおける冷却能力と効率を改善する目的で、レシーバタンクからショーケースの絞り弁に向かう冷媒の主流を、インジェクション回路を流れる冷媒によって過冷却する過冷却用熱交換器(エコノマイザと称される)を設けたものが開発されている。この場合、過冷却用熱交換器にはインジェクション回路の絞り弁にて減圧された分流冷媒(インジェクション用の冷媒)が流入し、過冷却用熱交換器にて当該分流冷媒が蒸発するときに生じる吸熱作用で主流を流れてショーケースの絞り弁に向かう冷媒を過冷却するものであった。
特開2009−25000号公報
ここで、過冷却用熱交換器で主流の冷媒を過冷却するために、分流されたインジェクション用の冷媒の温度は当該過冷却を行わない場合に比べれば上昇することになる。従って、圧縮機を冷却する能力は減少するので、目標吐出温度による絞り弁の制御によりインジェクション回路を経て圧縮機に戻る冷媒量は増えることになる。圧縮機に戻る冷媒量が増えれば圧縮機の圧縮仕事量が増えることになるので、通常はこの圧縮仕事量が増えることによる効率の悪化と過冷却用熱交換器における過冷却による効率の改善との兼ね合いで総体的なCOPが改善されるように絞り弁の制御と目標吐出温度を設定することになる。
しかしながら、この目標吐出温度を固定して制御したとき、例えばショーケースの蒸発器における冷媒の蒸発温度が冷蔵領域であるときにCOPが改善される目標吐出温度に固定してインジェクション回路の絞り弁を制御した場合、陳列室内を冷凍温度に冷却するために冷媒の蒸発温度が冷凍領域となるショーケースの場合、圧縮機の吐出温度も高くなるため、インジェクション回路を経て圧縮機の中間圧部に戻される冷媒量が増大する。
インジェクション回路により圧縮機に戻される冷媒量が増えれば、過冷却用熱交換器における主流の冷媒の過冷却量も増えることになるが、圧縮機における圧縮仕事量の増大分が過大となり、総体的なCOPは悪化してしまうと云う問題があった。
本発明は、係る従来の技術的課題を解決するために成されたものであり、インジェクション回路を流れる分流冷媒で圧縮機を冷却し、過冷却用熱交換器にて主流冷媒を過冷却する冷凍装置において、冷媒の蒸発温度に拘わらず高い運転効率を実現することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明の冷凍装置は、冷媒回路を構成する圧縮機と、この圧縮機から吐出された冷媒を凝縮させる凝縮器と、この凝縮器から出た冷媒を分流し、絞り弁にて減圧した後、圧縮機の中間圧部に戻すインジェクション回路と、絞り弁にて減圧した冷媒を蒸発させることにより、主流の冷媒を過冷却する過冷却用熱交換器とを備えたものであって、圧縮機の所定の目標吐出温度に基づいて絞り弁の弁開度を制御する制御装置を備え、この制御装置は、主流の冷媒の蒸発温度に基づき、絞り弁を制御する目標吐出温度を変更することを特徴とする。
請求項2の発明の冷凍装置は、上記発明において制御装置は、主流の冷媒の蒸発温度が冷蔵領域である場合は目標吐出温度を第1の目標吐出温度とし、冷凍領域である場合には該第1の目標吐出温度よりも高い第2の目標吐出温度に上昇させることを特徴とする。
請求項3の発明の冷凍装置は、上記発明において制御装置は、主流の冷媒の過熱度が所定の小さい領域においては、冷蔵領域における第1の目標吐出温度を更に低い第3の目標吐出温度に下げることを特徴とする。
請求項4の発明の冷凍装置は、請求項2又は請求項3の発明において制御装置は、冷媒回路の低圧圧力に基づいて主流の冷媒の蒸発温度及び/又は過熱度を検出することを特徴とする。
請求項5の発明の冷凍装置は、請求項2乃至請求項4の発明において制御装置は、圧縮機の起動直後においては、第1の目標吐出温度を維持し、第2の目標吐出温度への変更を禁止することを特徴とする。
請求項6の発明の冷凍装置は、上記各発明において制御装置は、絞り弁の最低弁開度を全閉位置よりも大きい所定の値とすることを特徴とする。
請求項7の発明の冷凍装置は、上記各発明において少なくとも圧縮機は屋内に、凝縮器は屋外に設置されることを特徴とする。
本発明によれば、冷媒回路を構成する圧縮機と、この圧縮機から吐出された冷媒を凝縮させる凝縮器と、この凝縮器から出た冷媒を分流し、絞り弁にて減圧した後、圧縮機の中間圧部に戻すインジェクション回路と、絞り弁にて減圧した冷媒を蒸発させることにより、主流の冷媒を過冷却する過冷却用熱交換器とを備えた冷凍装置において、圧縮機の所定の目標吐出温度に基づいて絞り弁の弁開度を制御する制御装置を備え、この制御装置は、主流の冷媒の蒸発温度に基づき、絞り弁を制御する目標吐出温度を変更するようにしたので、例えば、請求項2の発明の如く制御装置が、主流の冷媒の蒸発温度が冷蔵領域である場合は目標吐出温度を第1の目標吐出温度とし、冷凍領域である場合には該第1の目標吐出温度よりも高い第2の目標吐出温度に上昇させることで、冷凍領域においてインジェクション回路から過剰な量の冷媒が圧縮機の中間圧部に戻る不都合を防止し、冷媒の蒸発温度に拘わらず、冷蔵領域から冷凍領域に渡ってインジェクション回路により最適な量の冷媒を圧縮機に戻し、高い運転効率を実現することが可能となる。これは特に請求項7の発明の如く圧縮機が屋内に、凝縮器が屋外に別置される冷凍装置において特に有効である。
また、請求項3の発明の如く制御装置が、主流の冷媒の過熱度が所定の小さい領域においては、冷蔵領域における第1の目標吐出温度を更に低い第3の目標吐出温度に下げるようにすれば、主流の冷媒の過熱度が小さく、圧縮機の吐出温度も低くなる状況において、インジェクション回路に流れる冷媒量を維持し、過冷却用熱交換器における冷媒の過冷却を確保することができるようになる。
この場合、請求項4の発明の如く制御装置が、冷媒回路の低圧圧力に基づいて主流の冷媒の蒸発温度及び/又は過熱度を検出するようにすれば、ショーケース等の冷却負荷に冷媒を供給する冷凍装置の如く、冷却負荷側から蒸発温度に関する情報が得られない場合にも、上記各発明の制御を的確に実現することが可能となる。
また、請求項5の発明の如く制御装置が、圧縮機の起動直後においては、第1の目標吐出温度を維持し、第2の目標吐出温度への変更を禁止するようにすれば、起動直後における圧縮機の吐出温度の異常上昇を未然に回避することが可能となる。
更に、請求項6の発明の如く制御装置が、絞り弁の最低弁開度を全閉位置よりも大きい所定の値とするようにすれば、上記の如き圧縮機の圧縮仕事量の増大を抑制する制御を行っても、過冷却用熱交換器において最低限の過冷却効果を確保することが可能となる。
本発明を適用した冷凍装置の冷媒回路図である。 図1の制御装置による目標吐出温度の変更制御を説明する図である。 図1の制御装置による目標吐出温度の変更制御を説明するもう一つの図である。 図1の蒸発器における冷媒の蒸発温度と過熱度の関係を示す図である。
以下、本発明の実施の形態について、詳細に説明する。実施例の冷凍装置1はスーパーマーケットやコンビニエンスストア等の店舗に一台若しくは複数台設置されたショーケース(冷却負荷)Sに冷媒を分配供給するものであり、定速型の圧縮機2(コンプレッサNo.1)と、インバータにより制御される回転数可変型の圧縮機3(コンプレッサNo.2)を備えている。尚、実施例の冷媒としてはR−404Aを採用するが、それに限るものではない。
実施例の各圧縮機2、3は何れもスクロール圧縮機であり、それぞれの吐出配管4、6は合流器7にて合流された後、オイルセパレータ8に接続されている。このオイルセパレータ8は各圧縮機2、3から吐出された冷媒中のオイルを分離するもので、分離されたオイルはサービス弁9、ストレーナ10、オイル戻し用電磁弁11、12、及び、キャピラリチューブ13、14が接続されたオイルリターン回路16、17により各圧縮機2、3に戻される。
オイルセパレータ8の冷媒出口配管18は逆止弁19を経て凝縮器21に接続され、凝縮器21の出口配管22はレシーバタンク23の入口に接続されている。このレシーバタンク23は凝縮器21にて凝縮した液冷媒を貯留するもので、その下部に接続された冷媒出口配管24(主流)は分岐器26にて第1の主流配管27Aと第2の主流配管27Bに分岐した後、合流器28で再び合流し、次に、配管29のフィルタドライヤ31及びモイスチャインジケータ32を経て高圧液管33に接続されている。この高圧液管33に各ショーケース(冷却負荷)Sの絞り弁(電動弁)34及び蒸発器36が接続され、各ショーケースSの蒸発器36の出口は低圧ガス管37に接続される。
低圧ガス管37はストレーナ38を介してアキュームレータ39に接続される。このアキュームレータ39は蒸発器36から出た未蒸発の液冷媒とガス冷媒を分離するもので、アキュームレータ39のガス冷媒出口が各圧縮機2、3の吸込配管41、42に接続されている。
また、レシーバタンク23の下部にはインジェクション回路46、47が接続されている。各インジェクション回路46、47は凝縮器21にて凝縮し、レシーバタンク23に貯留された液冷媒の一部を分流し、各圧縮機2、3の圧縮途中における中間圧部に戻すことで圧縮機2、3を冷却するために用いられるもので(リキッドインジェクション)、それぞれサービス弁48、49、ストレーナ51、52、絞り弁(電動弁)53、54、電磁弁56、57を直列に有して各圧縮機2、3に接続されている。
また、圧縮機2用のインジェクション回路46の絞り弁53の下流側の配管58は、前記第1の主流配管27Aと共に第1の過冷却用熱交換器61(エコノマイザNo.1)に設けられる。この第1の過冷却用熱交換器61にて配管58を流れる分流された冷媒と第1の主流配管27Aを流れる主流の冷媒は熱交換するように構成されている。更に、圧縮機3用のインジェクション回路47の絞り弁54の下流側の配管59は、前記第2の主流配管27Bと共に第2の過冷却用熱交換器62に設けられる。この第2の過冷却用熱交換器62(エコノマイザNo.2)にて配管59を流れる分流された冷媒と第2の主流配管27Bを流れる主流の冷媒は熱交換するように構成されている。以上により実施例の冷凍装置1の冷媒回路Rが構成されている。
尚、実施例では凝縮器21及び逆止弁19(図1に二点鎖線示す部分)は店舗の屋外に別途設置され、圧縮機2、3を含む他の機器は店舗の屋内に設置されている(凝縮器別置き型)。即ち、オイルセパレータ8から出た冷媒出口配管18が屋外に引き出されて逆止弁19に接続されると共に、凝縮器21からの出口配管22が屋内に引き込まれてレシーバタンク23に接続される構成とされている。但し、レシーバタンク23も凝縮器21等と共に屋外に設置してもよい。
また、68、69は各圧縮機2、3内のオイルレベルを検出するフロートスイッチである。また、63、64は各圧縮機2、3内の高圧圧力を検出して動作する高圧圧力スイッチであり、66はオイルセパレータ8の冷媒出口配管18(高圧配管)に接続された高圧圧力センサである。また、67はストレーナ38とアキュームレータ39の間の低圧配管に接続された低圧圧力センサである。また、各圧縮機2、3には冷媒の吐出温度を検出する吐出温度センサ(ウェルパイプ)71、72が取り付けられている。更に、アキュームレータ39には該アキュームレータ39内の冷媒の温度を検出するアキュームレータ温度センサ73が取り付けられている。
各スイッチ及びセンサの出力は汎用マイクロコンピュータから成る制御装置Cに接続され、制御装置Cはこれらの動作や検出値に基づいて各圧縮機2及び圧縮機3の運転(圧縮機3は回転数制御)や、電磁弁11、12、56、57の開閉、絞り弁53、54の弁開度を制御する。
以上の構成で次に動作を説明する。制御装置Cは低圧圧力センサ67が検出する冷媒回路Rの低圧圧力に基づき、圧縮機2及び3の運転台数を決定すると共に、圧縮機3についてはインバータにより回転数制御を実行する。圧縮機2及び3が運転されると、各圧縮機2、3にて圧縮された高温高圧のガス冷媒は吐出配管4、6に吐出され、合流してオイルセパレータ8に流入する。
そこで前述したようにオイルが分離され、冷媒は次に冷媒出口配管18、逆止弁19を経て凝縮器21に流入する。凝縮器21には図示しない凝縮器用送風機により外気が通風されており、冷媒はここで空冷されて凝縮液化する。凝縮器21で液化した冷媒は出口配管22を経てレシーバタンク23に至り、そこで一旦貯留される。このレシーバタンク23内の液冷媒(主流)は出口配管24から出て第1及び第2の主流配管27A、27B内をそれぞれ流れた後、合流して配管29に至り、フィルタドライヤ31、モイスチャインジケータ32を経て高圧液管33に出て行く。
高圧液管33に流入した液冷媒は各ショーケースSに至り、絞り弁34にて減圧された後、蒸発器36に流入して蒸発する。このときの吸熱作用で陳列室内を冷却する。蒸発器36を出た冷媒は低圧ガス管37を経てストレーナ38に至り、次にアキュームレータ39に入る。そこで、気液が分離されたガス冷媒のみが吸込配管41、42から各圧縮機2、3に吸い込まれる循環を繰り返す。
一方、レシーバタンク23内の液冷媒の一部は各インジェクション回路46、47に分流されて流入する。インジェクション46に流入した分流冷媒(インジェクション冷媒)は、サービス弁48、ストレーナ51を経て絞り弁53に至る。そこで冷媒は減圧された後、第1の過冷却用熱交換器61の配管58に流入して蒸発する。このときの吸熱作用により第1の主流配管27A内を流れる主流の液冷媒を過冷却する。第1の過冷却用熱交換器61を出た冷媒は次に電磁弁56(開放)を経て圧縮機2の中間圧部に戻され、圧縮機2を冷却する。
また、インジェクション47に流入した分流冷媒(インジェクション冷媒)は、サービス弁49、ストレーナ52を経て絞り弁54に至る。そこで冷媒は減圧された後、第2の過冷却用熱交換器62の配管59に流入して蒸発する。このときの吸熱作用により第2の主流配管27B内を流れる主流の液冷媒を過冷却する。第2の過冷却用熱交換器62を出た冷媒は次に電磁弁57(開放)を経て圧縮機3の中間圧部に戻され、圧縮機3を冷却する。
次に、図2以降を用いて制御装置Cによる各インジェクション回路46、47の絞り弁53、54の弁開度制御について説明する。尚、制御装置Cは電源投入と共に各インジェクション回路46、47の電磁弁56、57を開く。そして、各吐出温度センサ71、72が検出する各圧縮機2、3の冷媒の吐出温度とその目標値である所定の目標吐出温度とに基づき、吐出温度が目標吐出温度になるように各絞り弁53、54の弁開度を独立して制御する。
制御装置Cは低圧圧力センサ67が検出する冷媒回路Rの低圧圧力に基づき、この低圧圧力から換算される蒸発器36の冷媒の蒸発温度を検出しており、蒸発器36における冷媒の蒸発温度が例えば−15℃以上の冷蔵領域である場合、制御装置Cは目標吐出温度を例えば+95℃〜+100℃(下限値+95℃、上限値+100℃)の第1の目標吐出温度とする(図2)。具体的には吐出温度センサ71、72が検出する各圧縮機2、3の吐出温度が、+100℃を超えた場合、各絞り弁53、54の弁開度を所定パルス増大させる。即ち、圧縮機2、3の中間圧部に戻される冷媒量(インジェクション量)を増大させて圧縮機2、3の冷却能力を増大させる。また、+95℃〜+100℃の間にある場合は弁開度は変更しない。そして、吐出温度が+95℃より下回った場合は弁開度を所定パルス縮小させ、インジェクション量を減少させる。これによって圧縮機2、3の吐出温度を第1の目標吐出温度の範囲(+95℃〜+100℃)内に制御する。
尚、絞り弁53、54の弁開度の変更周期は例えば5秒とされる。また、本実施例において制御装置Cは、絞り弁53、54の最低弁開度(通常は全閉位置の40パルス)を全閉位置よりも大きい所定の値、例えば100パルスとする。
また、制御装置Cは蒸発器36における冷媒の蒸発温度に基づいて目標吐出温度を変更する。具体的には、蒸発器36における冷媒の蒸発温度が例えば−20℃以下の冷凍領域である場合は、目標吐出温度を前記第1の目標吐出温度より高い例えば+110℃〜+115℃(下限値+110℃、上限値+115℃)の第2の目標吐出温度に上げる(図2)。具体的には吐出温度センサ71、72が検出する各圧縮機2、3の吐出温度が、+115℃を超えた場合、各絞り弁53、54の弁開度を所定パルス増大させる。即ち、圧縮機2、3の中間圧部に戻される冷媒量(インジェクション量)を増大させて圧縮機2、3の冷却能力を増大させる。また、+110℃〜+115℃の間にある場合は弁開度は変更しない。そして、吐出温度が+110℃より下回った場合は弁開度を所定パルス縮小させ、インジェクション量を減少させる。これによって圧縮機2、3の吐出温度を第2の目標吐出温度の範囲(+110℃〜+115℃)内に制御する。
尚、蒸発温度−20℃〜−15℃の間には制御上のヒステリシスを持たせており、蒸発温度が−15℃より下がって−20℃になると第2の目標吐出温度に変更され、−20℃より上がって−15℃になると第1の目標吐出温度に変更される制御となる。また、この場合の変更周期も例えば5秒としている。
ここで、前記第1の目標吐出温度がショーケースSの蒸発器36における冷媒の蒸発温度が冷蔵領域であるときにCOPが改善される目標吐出温度である場合、ショーケースSの陳列室内を冷凍温度に冷却するために冷媒の蒸発温度が冷凍領域となるショーケースSのときは、圧縮機2、3の吐出温度も高くなるため、インジェクション回路46、47を経て圧縮機2、3の中間圧部に戻される冷媒量が増大してしまう。このインジェクション回路46、47により圧縮機2、3に戻される冷媒量が増えれば、過冷却用熱交換器61、62における主流の冷媒の過冷却量も増えることになるが、圧縮機2、3における圧縮仕事量の増大分が過大となるため、総体的なCOPが悪化してしまう。
しかしながら、本発明によれば上述したように、制御装置Cは主流の冷媒が蒸発する蒸発器36の冷媒の蒸発温度が冷蔵領域である場合は、圧縮機2、3の目標吐出温度を第1の目標吐出温度とし、冷凍領域である場合にはこの目標吐出温度を、第1の目標吐出温度よりも高い第2の目標吐出温度に上昇させるので、冷凍領域においてインジェクション回路46、47から過剰な量の冷媒が圧縮機2、3の中間圧部に戻る不都合を防止することができるようになる。それによって、蒸発器36における冷媒の蒸発温度に拘わらず、ショーケースSの陳列室内が冷蔵領域として使用される状況から冷凍領域として使用される状況に渡ってインジェクション回路46、47により最適な量の冷媒を圧縮機2、3に戻し、高い運転効率を実現することが可能となる。
また、制御装置Cは絞り弁53、54の最低弁開度を全閉位置(40パルス)よりも大きい値(100パルス)にしているので、上記のような圧縮機2、3の圧縮仕事量の増大を抑制する制御を行っても、過冷却用熱交換器61、62において最低限の過冷却効果を確保することが可能となる。
また、制御装置Cはアキュームレータ温度センサ73が検出するアキュームレータ39内の冷媒温度と、低圧圧力センサ67が検出する冷媒回路Rの低圧圧力から換算される蒸発器36の蒸発温度との差に基づき、蒸発器36における冷媒の過熱度を検出している。尚、ショーケースS側の図示しない制御装置は、自らが検出した蒸発器36における冷媒の過熱度に基づき、過熱度がその目標値となるように絞り弁34を制御しているが、上述のようにアキュームレータ39内の冷媒温度と換算蒸発温度から検出した過熱度にて、蒸発温度−20℃以上が過熱度可変領域(図4の線L1より下の過熱度が所定の小さい領域)となった場合、制御装置Cは図3に示すように、冷蔵領域での目標吐出温度を、前記第1の目標吐出温度より更に低い例えば+85℃〜+90℃(下限値+85℃、上限値+90℃)の第3の目標吐出温度に下げる(図3)。
ここで、蒸発器36における冷媒の過熱度が小さくなると、圧縮機2、3の吐出温度も低くなるため、例えば吐出温度が90℃前後に低下している状況では、絞り弁53、54を制御する目標吐出温度を前記第1の目標吐出温度の場合、絞り弁53、54の弁開度は小さくなり、殆どインジェクション回路46、47に冷媒が流れなくなる。それでは各過冷却用熱交換器61、62における主流冷媒の過冷却が殆どできなくなってしまうが、上述の如く目標吐出温度を第1の目標吐出温度より更に低い第3の目標吐出温度に下げることで、主流の冷媒の過熱度が小さく、圧縮機2、3の吐出温度も低くなる状況において、インジェクション回路46、47に流れる冷媒量を維持し、過冷却用熱交換器61、62における冷媒の過冷却を確保することができるようになる。
また、制御装置Cは、圧縮機2又は圧縮機3の起動直後においては、当該圧縮機2、3のインジェクション回路46、47の絞り弁53、54の制御に用いる目標吐出温度を第1の目標吐出温度を維持し、第2の目標吐出温度への変更を禁止する。圧縮機2、3の起動直後は吐出温度が上がり易く、目標吐出温度を第2の目標吐出温度に上げてしまうと、吐出温度が高くなり過ぎて異常値(図2の+130℃)に達してしまう危険性があるが、第1の目標吐出温度に維持することにより、起動直後における圧縮機2、3の吐出温度の異常上昇を未然に回避することが可能となる。
また、実施例では制御装置Cが、冷媒回路Rの低圧圧力等に基づいて主流の冷媒の蒸発温度及び過熱度を検出するので、この実施例のように店舗のショーケースSに冷媒を供給する冷凍装置1の如く、ショーケースS側から蒸発温度等に関する情報が得られない場合にも、絞り弁53、54の制御を的確に実現することが可能となる。
尚、上記実施例では二台の圧縮機を搭載し、それぞれのインジェクション回路を備えた冷凍装置で本発明を適用したが、圧縮機一台、インジェクション回路一つの冷凍装置でも良く、三台以上の圧縮機及びインジェクション回路を備えた冷凍装置にも本発明は有効である。また、実施例で説明した各数値はそれに限られるものでは無く、冷凍装置の規模や圧縮機の台数等に応じて適宜設定すべきものである。
1 冷凍装置
2、3 圧縮機
21 凝縮器
23 レシーバタンク
27A、27B 主流配管
34、53、54 絞り弁
36 蒸発器
46、47 インジェクション回路
61、62 過冷却用熱交換器
C 制御装置
R 冷媒回路
S ショーケース(冷却負荷)

Claims (7)

  1. 冷媒回路を構成する圧縮機と、該圧縮機から吐出された冷媒を凝縮させる凝縮器と、該凝縮器から出た冷媒を分流し、絞り弁にて減圧した後、前記圧縮機の中間圧部に戻すインジェクション回路と、前記絞り弁にて減圧した冷媒を蒸発させることにより、主流の冷媒を過冷却する過冷却用熱交換器とを備えた冷凍装置において、
    前記圧縮機の所定の目標吐出温度に基づいて前記絞り弁の弁開度を制御する制御装置を備え、
    該制御装置は、前記主流の冷媒の蒸発温度に基づき、前記絞り弁を制御する目標吐出温度を変更することを特徴とする冷凍装置。
  2. 前記制御装置は、前記主流の冷媒の蒸発温度が冷蔵領域である場合は前記目標吐出温度を第1の目標吐出温度とし、冷凍領域である場合には該第1の目標吐出温度よりも高い第2の目標吐出温度に上昇させることを特徴とする請求項1に記載の冷凍装置。
  3. 前記制御装置は、前記主流の冷媒の過熱度が所定の小さい領域においては、前記冷蔵領域における前記第1の目標吐出温度を更に低い第3の目標吐出温度に下げることを特徴とする請求項2に記載の冷凍装置。
  4. 前記制御装置は、前記冷媒回路の低圧圧力に基づいて前記主流の冷媒の蒸発温度及び/又は過熱度を検出することを特徴とする請求項2又は請求項3に記載の冷凍装置。
  5. 前記制御装置は、前記圧縮機の起動直後においては、前記第1の目標吐出温度を維持し、前記第2の目標吐出温度への変更を禁止することを特徴とする請求項2乃至請求項4のうちの何れかに記載の冷凍装置。
  6. 前記制御装置は、前記絞り弁の最低弁開度を全閉位置よりも大きい所定の値とすることを特徴とする請求項1乃至請求項5のうちの何れかに記載の冷凍装置。
  7. 少なくとも前記圧縮機は屋内に、前記凝縮器は屋外に設置されることを特徴とする請求項1乃至請求項6のうちの何れかに記載の冷凍装置。
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