JP6835539B2 - 電磁流量計の励磁回路、および電磁流量計 - Google Patents

電磁流量計の励磁回路、および電磁流量計 Download PDF

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Description

本発明は、各種プロセス系において流体の流量を計測する電磁流量計、および電磁流量計の励磁コイルに励磁電流を供給する励磁回路に関する。
一般に、電磁流量計は、測定管内を流れる流体の流れ方向に対して垂直な方向に磁界を発生させる励磁コイルと、測定管内に配置され、励磁コイルによって発生した磁界と直交する方向に配置された一対の電極を備えている。このような電磁流量計では、励磁コイルに流す励磁電流の極性を交互に切り替えながら上記電極間に発生する起電力を検出することにより、測定管内を流れる流体の流量を測定している。
電磁流量計では、被検出流体の流量を高精度に計測すること、すなわち計測安定性を向上させることが重要である。従来から、電磁流量計では、計測安定性を向上させるために種々の技術が検討されてきた。以下、詳細に説明する。
一つの方法は、励磁コイルに供給する励磁電流の方向を切り替える周期を短くする、すなわち励磁周波数を高くすることである。これにより、上記起電力に基づく流量信号に含まれる1/fノイズを低減し、S/N比を改善することが可能となる。
一般に、電磁流量計では、電極で検出した起電力に対して、電気化学ノイズ、流体ノイズ、スラリーノイズ等の様々なノイズが重畳している。これらノイズは、低周波帯域ほどレベルが高い、いわゆる1/f特性を持っている。このため、励磁周波数を高くすれば、起電力のS/N比が改善されるため、高い精度で流量値を算出することが可能となる。
ところが、矩形波からなる交流電圧を励磁コイルへ印加した場合、励磁コイルの持つ自己インダクタンスの影響で、励磁電流の立ち上がりが緩やかになる。したがって、励磁周波数を高くすると、一方向に励磁する期間において励磁電流の立ち上がり期間の割合が大きくなるため、一定の強さの磁界が発生している期間が短くなる。その結果、電極から検出される起電力に基づく流量信号のうち、電圧が平坦な定常域の期間が短くなるので、流量信号を安定してサンプリングすることが難しくなり、流量値の計測誤差が大きくなる。したがって、高い励磁周波数であっても励磁電流の立ち上がりを速くすることが重要となる。
例えば、特許文献1には、励磁コイルに励磁電流を供給する励磁回路において、励磁周波数を高くした場合に、励磁電流の極性(以下、「励磁極性」と称する。)が切り替わる時の励磁電流の立ち上がりを早くするために、予め電圧の異なる2つの電源を用意しておき、励磁電流の立上げ時は高い方の電圧で励磁し、定常時は低い方の電圧で励磁する技術が開示されている。
電磁流量計の計測安定性を向上させるためのもう一つの方法としては、励磁電流を大きくすることにより、流量信号、すなわち電極間に生じる起電力の信号レベルを大きくする方法が考えられる。
しかしながら、従来の電磁流量計(例えば特許文献1参照)では、パワートランジスタをOPアンプによって負帰還制御する定電流回路によって励磁電流を生成しているため、励磁電流を大きくすると、パワートランジスタの発熱が大きくなり、大きな放熱器が必要になる。したがって、発熱を抑えつつ、励磁電流を大きくすることが重要となる。
例えば、特許文献2,3には、スイッチング式のDC−DCコンバータによって励磁電圧を可変とし、パワートランジスタの残留電圧に応じて励磁電圧を制御することにより、パワートランジスタの発熱を押さえる技術が開示されている。これらの文献に開示された励磁回路では、スイッチング式のDC−DCコンバータによって励磁電流の定電流制御を行うことにより、特許文献1に開示されているような定電流回路を不要としている。
しかしながら、特許文献2に開示された励磁回路では、インダクタおよび安定化容量(出力コンデンサ)から成る直流化回路によって直流の励磁電圧を生成しているため、直流化回路の応答遅れにより、励磁電流の静定時間が長くなってしまい励磁周波数を高くすることができない。また、静定時間を短くしようとすると、励磁電流の定電流制御が不安定になる恐れもある。
これに対し、特許文献3に開示された励磁回路によれば、特許文献2に開示された励磁回路における直流化回路を無くし、励磁コイルを直接パルス駆動しているので、特許文献2に開示された励磁回路よりも、励磁電流の静定時間を短くすることができ、励磁周波数を高くすることが可能となる。
特開昭53−20956号公報 特開平5−22949号公報 特開2002−188945号公報
ところで、近年、FA(factory automation)市場向けの電磁流量計が注目されている。このような電磁流量計は、FA機器の内部に組み込まれて使用されるため、より小型であることが求められる。
一般に、電磁流量計は、測定管に設けられた電極を計測対象の流体に直接接触させて、上記流体の起電力を検出する接液式と、測定管に設けられた電極を計測対象の流体に接触させることなく、上記流体の起電力を流体と電極間の静電容量を介して検出する容量式(非接液式)とに大別されるが、近年、電極が劣化し難くメンテナンスが容易な、容量式の小型の電磁流量計が特に注目されている。
しかしながら、従来、電磁流量計を小型にするためには、設計条件の制約により、計測安定性の悪化が避けられなかった。
具体的には、計測安定性の向上のために、上述した特許文献1に開示された励磁回路を採用した場合、励磁電流の立ち上がりを速くするために励磁極性の切り替え時の励磁電圧をより高くする必要があるが、励磁電圧を大きくすると、定電流回路のパワートランジスタの消費電力が増大し、発熱が大きくなるため、放熱器が必要となる。しかしながら、電磁流量計の小型化のためには放熱器を設けるスペースを確保できないため、放熱器が不要となるように励磁電圧および励磁電流を低く抑えなければならず、十分な計測安定性は期待できない。
また、上述した特許文献2に開示された励磁回路を採用した場合、放熱器を設けることなく励磁電圧を大きくできる可能性はあるが、上述したように励磁周波数を上げることができないため、十分な計測安定性は期待できない。
また、上述した特許文献3に開示された励磁回路を採用した場合、励磁コイルに接続されているハイサイドの2つのスイッチ(同文献のトランジスタQ1,Q2)が、励磁電流の極性の切り替えの機能と励磁電圧を発生させるためのパルス駆動の機能とを兼ねているため、高速スイッチング動作(例えば、数百kHz〜数MHz)を行う必要があり、ハイサイドのスイッチを駆動するためのドライブ回路が複雑になる。
また、上記特許文献3に係る励磁回路では、高速スイッチング動作を行うハイサイドのスイッチを構成するトランジスタのオン時間Tonおよびオフ時間Toffに遅れがあると、これらのトランジスタのスイッチング損失が大きくなり、高速スイッチング動作時に発熱が大きくなる。例えば、図16に示すように、上記トランジスタのドレイン・ソース間電圧Vdsとドレイン電流Idとで囲まれる三角形900Aの面積Ponおよび三角形900Bの面積Poffが上記トランジスタのスイッチング損失となるので、上記トランジスタのオン時間Tonおよびオフ時間Toffが長くなるほど、三角形900A,900Bの底辺の長さが長くなり、上記トランジスタでの発熱が大きくなる。
そのため、上記特許文献3に係る励磁回路では、ハイサイドのトランジスタのオン時間Tonおよびオフ時間Toffがより短くなるようにするためには、上記トランジスタを駆動するために高速なドライブ回路が必要となり、回路構成が更に複雑になる。
また、上記特許文献3に係る励磁回路において、励磁電流の立ち上がりを速くするために電源電圧を高くした場合、ハイサイドのスイッチを構成する上記トランジスタのドレイン・ソース間電圧Vdsも高くなる。これにより、図16に示した三角形900A,900Bの高さが大きくなるため、上記トランジスタでの発熱が大きくなってしまう。この現象は励磁電流を大きくした場合も同様である。
このように、特許文献3に開示された励磁回路を採用した場合、ハイサイドスイッチのドライブ回路が複雑になることにより電磁流量計の小型化が困難になるとともに、ハイサイドのスイッチを構成するトランジスタに放熱器を設けることなく、励磁周波数または励磁電流を大きくして計測安定性の向上を図るには限度がある。
以上のように、従来の技術では、電磁流量計の小型化と計測安定性を両立することが困難であった。
本発明は、上記の課題に鑑みてなされたものであり、本発明の目的は、計測安定性の高い小型の電磁流量計を実現することにある。
本発明に係る励磁回路(15,15A〜15D)は、電磁流量計(10)の励磁コイル(Lex)に対して励磁電流(Iex)を供給する励磁回路であって、第1直流電圧(VexL)が供給される第1ライン(VexL)と、第1直流電圧よりも高い第2直流電圧(VexH)が供給される第2ライン(VexH)と、第3ライン(VOUT)と、第1ラインと第3ラインとの間に接続された第1スイッチ(S1)と、第2ラインと第3ラインとの間に接続された第2スイッチ(S2)と、第1ラインと第3ラインとの間に、第1スイッチと直列に接続され、第1ライン側から第3ライン側へ流れる電流を通過させ、その逆方向に流れる電流を遮断する第1電源用逆流防止素子(D2)と、第3ラインの電圧(VOUT)を励磁電圧として励磁コイルに印加するとともに、励磁コイルの励磁極性の切替周期に応じて励磁電圧の極性を入れ替えて励磁電流の向きを切り替えるスイッチ回路(S11〜S14)と、励磁コイルに流れる励磁電流を検出する電流検出素子(Rs)と、励磁極性の切替周期よりも短い周期で第1スイッチのオンとオフを切り替えて、電流検出素子によって検出される電流を第1目標値(Iref1)とする第1スイッチング制御回路(150)と、電流検出素子によって検出される電流が第1目標値以下の第2目標値(Iref2)よりも小さい場合に、第2スイッチをオンし、電流検出素子によって検出される電流が第2目標値よりも大きい場合に、第2スイッチをオフする第2スイッチング制御回路(160)と、第1スイッチがオフしたときに、スイッチ回路および励磁コイルを経由して励磁電流を還流させる少なくとも一つの電流還流素子(D1)とを備えることを特徴とする。
上記励磁回路において、第2直流電圧よりも低い第3直流電圧(VexCOM)が供給される第4ライン(VexCOM)と、第5ライン(VFB)とを更に備え、スイッチ回路は、第3ラインと励磁コイルの一端(n01)との間に接続され、励磁コイルの励磁極性の切替周期に応じてスイッチングされる第3スイッチ(S11)と、励磁コイルの一端と第5ラインとの間に接続され、励磁極性の切替周期に応じて第3スイッチと逆相でスイッチングされるスイッチングされる第4スイッチ(S12)と、第3ラインと励磁コイルの他端(n02)との間に接続され、励磁極性の切替周期に応じて第3スイッチと逆相でスイッチングされるスイッチングされる第5スイッチ(S13)と、励磁コイルの他端と第5ラインとの間に接続され、励磁極性の切替周期に応じて第3スイッチと同相でスイッチングされるスイッチングされる第6スイッチ(S14)とを有し、電流検出素子は、第4ラインと第5ラインとの間に接続された抵抗であって、第1スイッチング制御回路は、抵抗の両端の電圧が第1目標値に対応する第1基準電圧(Vref1)と一致するように、第1スイッチのオンとオフを切り替え、第2スイッチング制御回路は、抵抗の両端の電圧が第2目標値に対応する第2基準電圧(Vref2)よりも低い場合に、第2スイッチをオンし、抵抗の両端の電圧が第2基準電圧よりも高い場合に、第2スイッチをオフしてもよい。
上記励磁回路において、第1スイッチング制御回路(150A)は、抵抗に流れる電流と第1目標値との差に応じて、デューティ比100%未満のPWM信号を出力し、第1スイッチをスイッチングしてもよい。
上記励磁回路(15A)において、第1スイッチング制御回路(150A)は、抵抗の両端の電圧(VFB)と第1基準電圧(Vref1)との差に応じた誤差信号を生成する誤差増幅回路(151)と、周期信号を生成する周期信号発生回路(153)と、誤差信号と周期信号とを比較し、その比較結果に応じたPWM信号を生成するコンパレータ(154)と、誤差信号の電圧を制限する電圧制限素子(ZD1)とを有してもよい。
上記励磁回路(15B)において、第1スイッチング制御回路(150B)は、抵抗に流れる電流と第1目標値との差に応じて周波数を可変したPFM信号を出力し、第1スイッチをスイッチングしてもよい。
上記励磁回路において、第3ラインと励磁コイルの一端との間に、第3スイッチと直列に接続され、第3ライン側から励磁コイルの一端側へ流れる電流を通過させ、その逆方向に流れる電流を遮断する第1逆流防止素子(D11)と、励磁コイルの一端と第5ラインとの間に、第4スイッチと直列に接続され、励磁コイルの一端側から第5ライン側へ流れる電流を通過させ、その逆方向に流れる電流を遮断する第2逆流防止素子(D12)と、第3ラインと励磁コイルの他端との間に、第5スイッチと直列に接続され、第3ライン側から励磁コイルの他端側へ流れる電流を通過させ、その逆方向に流れる電流を遮断する第3逆流防止素子(D13)と、励磁コイルの他端と第5ラインとの間に、第6スイッチと直列に接続され、励磁コイルの他端側から第5ライン側へ流れる電流を通過させ、その逆方向に流れる電流を遮断する第4逆流防止素子(D14)とを更に備えてもよい。
上記励磁回路において、電流還流素子は、第3ラインと第4ラインとの間に接続され、第4ラインから第3ラインへ流れる電流を通過させ、その逆方向に流れる電流を遮断する整流素子(D1)を含んでもよい。
上記励磁回路(15C)において、電流還流素子は、励磁コイルの一端と第4ラインとの間に接続され、第4ラインから励磁コイルの一端へ流れる電流を通過させ、その逆方向に流れる電流を遮断する第1整流素子(D1a)と、励磁コイルの他端と第4ラインとの間に接続され、第4ラインから励磁コイルの他端へ流れる電流を通過させ、その逆方向に流れる電流を遮断する第2整流素子(D1b)とを含んでもよい。
上記励磁回路において、第2ラインと第2スイッチとの間に接続され、第2ラインから第2スイッチ側へ流れる電流を通過させ、その逆方向に流れる電流を遮断する第2電源用逆流防止素子(D5)と、第2電源用逆流防止素子と第2スイッチとが接続された第6ライン(VIN)と、第6ラインと第4ラインとの間に接続された容量(C1)と、第6ラインと励磁コイルの一端との間に接続され、励磁コイルの一端から第6ラインへ流れる電流を通過させ、その逆方向に流れる電流を遮断する第3整流素子(D3)と、第6ラインと励磁コイルの他端との間に接続され、励磁コイルの他端から第6ラインへ流れる電流を通過させ、その逆方向に流れる電流を遮断する第4整流素子(D4)とを更に備えてもよい。
上記励磁回路において、第1スイッチング制御回路は、一つの半導体集積回路によって構成されていてもよい。
本発明に係る電磁流量計は、計測対象の流体が流れる測定管(Pex)と、測定管の外側に配設された励磁コイル(Lex)と、上記励磁回路(15,15A〜15D)と、測定管に設けられ、励磁コイルから発生した磁界に対して垂直な方向に対向して配設された一対の電極(E1,E2)と、一対の電極間に発生した起電力に基づいて流体の流量を算出するデータ処理制御回路(14)とを有することを特徴とする。
上記電磁流量計において、一対の電極は、測定管において流体と非接触に配設されていてもよい。
本発明によれば、計測安定性の高い小型の電磁流量計を実現することが可能となる。
本発明の一実施の形態に係る励磁回路を備えた電磁流量計の構成を示す図である。 本発明の一実施の形態に係る励磁回路の構成を概念的に示す図である。 実施の形態1に係る励磁回路の構成を示す図である。 実施の形態1に係る励磁回路において、高速スイッチがオンしているときの正極性の励磁電流の電流経路を示す図である。 実施の形態1に係る励磁回路において、高速スイッチがオフしているときの正極性の励磁電流の電流経路を示す図である。 実施の形態1に係る励磁回路において、高速スイッチがオンしているときの負極性の励磁電流の電流経路を示す図である。 実施の形態1に係る励磁回路において、高速スイッチがオフしているときの負極性の励磁電流の電流経路を示す図である。 逆流防止素子の動作を説明するための図である。 実施の形態1に係る励磁回路の動作時の各ノードの電圧および電流のタイミングチャートである。 実施の形態2に係る励磁回路の構成を示す図である。 実施の形態2に係る励磁回路の動作時の各ノードの電圧および電流のタイミングチャートである。 図7のタイミングチャートにおける期間T1におけるPMW信号を示す図である。 図7のタイミングチャートにおける期間T2におけるPMW信号を示す図である。 実施の形態3に係る励磁回路の構成を示す図である。 実施の形態4に係る励磁回路の構成を示す図である。 実施の形態4に係る励磁回路において、高速スイッチがオンしているときの正極性の励磁電流の電流経路を示す図である。 実施の形態4に係る励磁回路において、高速スイッチがオフしているときの正極性の励磁電流の電流経路を示す図である。 実施の形態4に係る励磁回路において、高速スイッチがオンしているときの負極性の励磁電流の電流経路を示す図である。 実施の形態4に係る励磁回路において、高速スイッチがオフしているときの負極性の励磁電流の電流経路を示す図である。 実施の形態5に係る励磁回路の構成を示す図である。 実施の形態5に係る励磁回路の動作時の各ノードの電圧および電流のタイミングチャートである。 本発明の別の実施の形態に係る励磁回路の構成を概念的に示す図である。 ハイサイドのスイッチ回路の回路構成を示す図である。 ローサイドのスイッチ回路の回路構成を示す図である。 特許文献3に係る励磁回路におけるスイッチング損失を説明するための図である。
以下、本発明の実施の形態について図を参照して説明する。なお、以下の説明において、各実施の形態において共通する構成要素には同一の参照符号を付し、繰り返しの説明を省略する。
≪実施の形態1≫
〈電磁流量計の構成〉
図1は、本発明の一実施の形態に係る励磁回路を備えた電磁流量計の構成を示す図である。
図1に示される電磁流量計10は、導電性を有する流体の流量を測定する機能を有しており、検出器16の測定管Pex内を流れる流体の流れ方向に対して磁界発生方向が垂直となるよう配置された励磁コイルLexへ、極性が交互に切り替わる励磁電流Iexを供給し、励磁コイルLexからの発生磁界と直交して測定管Pexに配設された一対の電極E1,E2の間に生じる起電力を検出し、この起電力を増幅した後、サンプリングして信号処理することにより、測定管Pex内を流れる流体の流量を測定する。
具体的に、電磁流量計10は、主な回路部として、電源回路11、データ処理制御回路14、励磁回路15、検出器16、および設定・表示器17が設けられている。
電源回路11は、上位装置(図示せず)からの入力直流電源DCin(例えば24V)から複数の直流電圧を生成して、制御回路14および励磁回路15に供給する機能を有している。具体的に、電源回路11は、主な回路部として、制御回路11A、スイッチングトランス11B、整流回路11C、電圧レギュレータ(REG)11D、昇圧DC−DCコンバータ12、および電圧レギュレータ(REG)13から構成されている。
制御回路11Aは、入力直流電源DCinを、例えば数10KHz〜数MHz程度の高周波でスイッチングしてスイッチングトランス11Bの一次側巻線へ供給する。整流回路11Cは、スイッチングトランス11Bの二次側巻線から出力された高周波のパルス信号を整流して直流のアナログ信号処理用の動作電圧VmA(例えば24V)と接地電位VmCOM(0V)を生成してデータ処理制御回路14へ供給する。電圧レギュレータ11Dは、VmAからデジタル信号処理用の動作電圧VmD(例えば5V)を生成してデータ処理制御回路14へ供給する。
昇圧DC−DCコンバータ12は、非絶縁型の昇圧チョークコンバータ回路からなり、DCinからチョークコイルに流れる電流を、例えば数100KHz程度の高周波数からなるPWM周期Tpwmのクロック信号CLKに基づき入力直流電源DCinをパルス幅変調PWM(Pulse Width Modulation)で高周波スイッチングし、得られた高周波信号をダイオードを介して容量素子で充電することにより、第2励磁用直流電圧VexH(例えば80V−24V)を生成して励磁回路15へ供給する機能と、スイッチングの際、電圧帰還制御および電流帰還制御を行う機能とを有している。
電圧レギュレータ13は、入力直流電源DCinから励磁回路15の後述するスイッチS11〜S14を駆動するための共通駆動用電圧VexSW(例えば10V)を生成して励磁回路15へ供給する機能とを有している。
また、入力直流電源DCinの正極側の電圧が第1励磁用直流電圧VexL(<VexH,例えば24V)として、入力直流電源DCinの負極側の電圧が共通電圧VexCOM(<VexL、<VexSW,例えば0V)として、励磁回路15に夫々供給される。
なお、以下の説明では、電圧を表す参照符号“VexSW”,“VexH”,“VexL”,“VexCOM”,および“VmD”等は、電圧のみならず、その電圧が供給される信号ラインをも表すものとする。
また、VexL<VexHであることから、第1励磁用直流電圧VexLを「低電圧VexL」と称し、第2励磁用直流電圧VexHを「高電圧VexH」と称する場合がある。
データ処理制御回路14は、プログラム処理装置(例えばCPU)、信号処理回路、および伝送I/F回路等を含み、励磁回路15の制御、検出器16の電極から検出した起電力に基づく流量の算出、および上位装置に対する流量信号の出力を行う機能を有している。
検出器16は、流量測定対象となる流体が流れる測定管Pexと、このPexに対して励磁回路15から供給された励磁電流により磁界を発生させる励磁コイルLexと、測定管Pexの外周面に設けられた1対の検出電極E1,E2とを有している。
設定・表示器17は、作業者の設定操作入力を検出してデータ処理制御回路14へ出力する機能と、データ処理制御回路14からの表示出力をLEDやLCDで表示する機能とを有している。
励磁回路15は、データ処理制御回路14からの制御に基づき、検出器16の励磁コイルLexに対して、一定周期で励磁極性が切り替えられる励磁電流Iexを供給する機能を有している。以下、励磁回路15について詳細に説明する。
〈本発明に係る励磁回路の構成〉
図2Aは、本発明の一実施の形態に係る励磁回路の構成を概念的に示す図である。
励磁回路15は、励磁コイルLexの励磁極性の切り替え制御と、励磁電流の定電流制御とを別個の制御機構によって行うとともに、励磁極性の切り替え直後は、通常の定電流制御時の励磁電圧よりも大きな電圧で励磁コイルを励磁することを一つの特徴としている。
具体的には、図2Aに示すように、励磁回路15は、スイッチS1,電源切替用スイッチS2,スイッチS11〜S14、ダイオードD1,D2、電流検出用抵抗Rs、スイッチング制御回路150、およびスイッチング制御回路160を備えている。
スイッチS1は、励磁コイルLexを、低電圧VexLによって直接パルス駆動して励磁電流Iexを定電流制御するための素子である。スイッチS1は、低電圧VexLが供給される信号ラインVexLと、励磁コイルLexの励磁電圧VOUTが供給される信号ラインVOUTとの間に接続されている。スイッチS1は、例えば、パワートランジスタによって構成されている。
電源切替用スイッチS2は、励磁極性の切り替え直後に、励磁コイルLexを、高電圧VexHによって駆動して励磁電流Iexを制御するための素子である。
電源切替用スイッチS2は、高電圧VexHが供給される信号ラインVexHと信号ラインVOUTとの間に接続されている。電源切替用スイッチS2は、例えば、パワートランジスタによって構成されている。
スイッチS11〜S14は、励磁コイルLexに電圧VOUTを印加して励磁コイルLexに励磁電流Iexを供給するとともに、励磁コイルLexの励磁極性の切替周期に応じてスイッチングされることにより、電圧VOUTの極性を入れ替えて励磁コイルLexに流れる励磁電流Iexの向きを切り替えるスイッチ回路を構成している。
具体的に、スイッチS11は、信号ラインVOUTと励磁コイルLexの一端(ノードn01)との間に接続され、一定の周期でオンとオフが切り替わる。
スイッチS12は、信号ラインVFBと励磁コイルLexの一端との間に接続され、スイッチS11と逆相でスイッチングされる。すなわち、スイッチS12は、スイッチS11がオンするときにオフし、スイッチS11がオフするときにオンする。
スイッチS13は、信号ラインVOUTと励磁コイルLexの他端(ノードn02)との間に接続され、スイッチS11と逆相でスイッチングされる。すなわち、スイッチS13は、スイッチS11がオンするときにオフし、スイッチS11がオフするときにオンする。
スイッチS14は、励磁コイルの他端と信号ラインVFBとの間に接続され、スイッチS11と同相でスイッチングされる。すなわち、スイッチS12は、スイッチS11がオンするときにオンし、スイッチS11がオフするときにオフする。
スイッチS1は、スイッチS11〜S14のスイッチング周期、すなわち励磁極性の切替周期よりも短い周期でオンとオフが切り替わる。例えば、スイッチS11〜S14のスイッチング周波数は1kHz以下であり、スイッチS1のスイッチング周波数は少なくとも10kHzである。本願明細書では、スイッチS1を「高速スイッチS1」と称し、スイッチS11〜S14を夫々、「低速スイッチS11〜S14」と称する場合がある。
電流検出用抵抗Rsは、励磁電流Iexを検出するための素子である。電流検出用抵抗Rsは、共通電圧VexCOMが供給される信号ラインVexCOMと信号ラインVFBとの間に接続されている。
ダイオードD1は、高速スイッチS1がオフしたときに、励磁電流Iexを、上記スイッチ回路、励磁コイルLex、および電流検出用抵抗Rsを介して還流させる電流還流素子である。ダイオードD1は、アノードが信号ラインVexCOMに接続され、カソードが信号ラインVOUTに接続されている。
ダイオードD2は、スイッチS2がオンしているときに、信号ラインVexHから、信号ラインVexHよりも電位の低い信号ラインVexLへ電流が流れ込むことを防止するための電源用逆流防止素子である。ダイオードD2は、信号ラインVexLと信号ラインVOUTとの間に高速スイッチS1と直列に接続され、信号ラインVexL側から信号ラインVOUT側へ流れる電流を通過させ、その逆方向に流れる電流を遮断する。例えば、ダイオードD2は、アノードが高速スイッチS1の一端(信号ラインVSW)に接続され、カソードが信号ラインVOUTに接続されている。
スイッチング制御回路150は、電流検出用抵抗Rsに流れる電流が一定になるように、スイッチS11〜S14のスイッチング周期よりも短い周期でスイッチS1のオンとオフを切り替える回路である。具体的に、スイッチング制御回路150は、共通電圧VexCOMを基準電源として動作し、電流検出用抵抗Rsに流れる電流が励磁電流Iexの第1目標値Iref1に一致するようにパルス幅を可変したPWM信号を生成して、高速スイッチS1を駆動する。
より具体的には、スイッチング制御回路150は、共通電圧VexCOMを基準とした電流検出用抵抗Rsの検出電圧(フィードバック電圧)VFBと、第1目標値Iref1に対応する基準電圧Vref1との差に応じてパルス幅を可変したPWM信号を生成して、高速スイッチS1を駆動する。
スイッチング制御回路160は、電流検出用抵抗Rsに流れる電流Iexが第2目標値Iref2(≦Iref1)よりも低い場合に、スイッチS2をオンし、電流検出用抵抗Rsに流れる電流Iexが第2目標値Itgt2よりも高い場合に、スイッチS2をオフする回路である。
より具体的には、スイッチング制御回路160は、検出電圧VFBが第2目標値Iref2に対応する基準電圧Vref2よりも小さい場合に、電源切替用スイッチS2をオンし、検出電圧VFBが基準電圧Vref2よりも大きい場合に、電源切替用スイッチS2をオフする。
励磁回路15は、更に、高速スイッチS1がオフしたときに、励磁電流Iexが電流検出用抵抗Rsを通る経路以外の経路に流れないようにするための逆流防止素子としてダイオードD11〜D14を備えている。
ダイオードD11は、信号ラインVOUTと励磁コイルLexの一端(ノードn01)との間に低速スイッチS11と直列に接続され、信号ラインVOUT側から励磁コイルLexの一端側へ流れる電流を通過させ、その逆方向に流れる電流を遮断する。
ダイオードD12は、励磁コイルLexの一端(ノードn01)と信号ラインVFBとの間に低速スイッチS12と直列に接続され、励磁コイルLexの一端側から信号ラインVFB側へ流れる電流を通過させ、その逆方向に流れる電流を遮断する。
ダイオードD13は、信号ラインVOUTと励磁コイルの他端との間に、低速スイッチS13と直列に接続され、信号ラインVOUT側から励磁コイルLexの他端側へ流れる電流を通過させ、その逆方向に流れる電流を遮断する。
ダイオードD14は、励磁コイルLexの他端と信号ラインVFBとの間に、低速スイッチS14と直列に接続され、励磁コイルLexの他端側から信号ラインVFB側へ流れる電流を通過させ、その逆方向に流れる電流を遮断する。
〈実施の形態1に係る励磁回路の構成〉
次に、図2Aに示した本発明に係る励磁回路15のより具体的な実施の形態について説明する。
図2Bは、実施の形態1に係る励磁回路の構成を示す図である。
図2Bに示すように、低速スイッチS11〜S14は、データ処理制御回路14(例えばCPU)からの励磁極性信号EXD1,EXD2によってオン/オフの切替制御が行われる。
具体的には、励磁コイルLexの励磁極性を“正極性”とする期間においては、データ処理制御回路14(例えばCPU)が低速スイッチS11,S14をオンするとともに低速スイッチS12,S13をオフし、励磁コイルLexの励磁極性を“負極性”とする期間においては、データ処理制御回路14が、低速スイッチS11,S14をオフするとともに低速スイッチS12,S13をオンする。
低速スイッチS11〜S14において、励磁極性信号EXD1,EXD2が入力される一次側と、励磁電流Iexが流れる二次側とは、電気的に絶縁されている。例えば、各低速スイッチS11〜S14は、フォトカプラを用いた回路によって構成されており、フォトカプラの一次側のフォトダイオードFDから照射される光の強さに応じて、フォトカプラの二次側のスイッチ(トランジスタ)STのオンとオフが切り替えられる。
例えば、データ処理制御回路14は、低速スイッチS11,S13の一次側のフォトダイオードFDのアノード側にデジタル信号処理用の動作電圧VmDを印加した状態において、励磁極性信号EXD1,EXD2の論理(例えば、ハイレベル:VmD,ローレベル:VmCOM)を切り替えて、フォトカプラの一次側のフォトダイオードFDに流れる電流を制御することにより、フォトカプラの二次側のスイッチSTのオン・オフを切り替える。
スイッチング制御回路150は、上述したように、検出電圧VFBに基づいて、PWM方式によって高速スイッチS1をスイッチングする回路である。スイッチング制御回路150としては、よく知られた、汎用のDC−DCコンバータ制御用IC(Integrated Circuit)を用いることができる。
なお、汎用のDC−DCコンバータ制御用IC(Integrated Circuit)としては、図2Bに示すように、高速スイッチS1としての外付けのパワートランジスタを制御するスイッチング制御回路150のみが一つのパッケージに封止されたICであってもよいし、高速スイッチS1としてのパワートランジスタとスイッチング制御回路とが一つのパッケージに封止されたICであってもよく、駆動対象のパワートランジスタとスイッチング制御回路150とが一つのICとしてパッケージングされているか否かについては、特に制限はない。
スイッチング制御回路150としては、図2Bに示すように、誤差増幅回路(エラーアンプ,AMP)151、位相補償器152、のこぎり波や三角波等の周期信号を生成する周期信号発生回路153、コンパレータ154、およびドライブ回路155から成る回路を例示することができる。
エラーアンプ151は、電流検出用抵抗Rsの検出電圧VFBと、励磁電流Iexの第1目標値Iref1に応じた基準電圧Vref1との差に応じた誤差信号を生成する。コンパレータ154は、上記誤差信号と、周期信号発生回路153から出力された周期信号とを比較し、その比較結果に応じた2値信号(PWM信号)を生成する。コンパレータ154によって生成されたPWM信号は、ドライブ回路155によってバッファされ、パワートランジスタから成る高速スイッチS1を駆動する。
スイッチング制御回路160は、上述したように、検出電圧VFBと第2目標値Iref2との大小関係に応じて電源切替用スイッチS2のオン・オフを切り替える機能部である。
スイッチング制御回路160としては、図2Bに示すように、抵抗R21〜R23、コンパレータ161、およびドライブ回路162から成る回路を例示することができる。
コンパレータ161は、反転入力端子(−端子)が信号ラインVFBに接続されている。
抵抗R21〜R23は、基準電圧Vref2を生成するための回路を構成している。
例えば、抵抗R21と抵抗R22とは、信号ラインVexSWと信号ラインVexCOMとの間に直列に接続されている。抵抗R21と抵抗R22とが接続される共通ノードは、コンパレータ161の非反転入力端子(+端子)に接続されている。また、抵抗R23は、基準電圧Vref2のヒステリシスを実現するための素子であり、コンパレータ161の非反転入力端子とコンパレータ161の出力端子VCMPとの間に接続されている。
ドライブ回路162は、コンパレータ161の出力端子VCMPから出力された2値信号VCMPをバッファし、パワートランジスタから成る電源切替用スイッチS2を駆動する。
〈実施の形態1に係る励磁回路の動作〉
次に、実施の形態1に係る励磁回路15の動作について詳細に説明する。
ここでは、励磁電流Iexの目標電流値としての第1目標値Iref1が第2目標値Iref2よりも大きい(Vref1>Vref2)場合を例にとり、説明する。
先ず、データ処理制御回路14(例えばCPU)が、低速スイッチS11,S13の一次側のフォトダイオードFDのアノード側にデジタル信号処理用の動作電圧VmDを印加した状態において、励磁極性信号EXD1,EXD2の論理(例えば、ハイレベル:VmD,ローレベル:VmCOM)を切り替えて、低速スイッチS11〜S14の一次側のフォトダイオードに流れる電流を制御することにより、一定の周期で各低速スイッチS11〜S14をスイッチングする。ここで、低速スイッチS11〜S14のスイッチング周波数は、上述したように1kHz以下である。
一方、スイッチング制御回路150が高速スイッチS1を低速スイッチS11〜S14よりも短い周期でスイッチングすることにより、低電圧VexLが信号ラインVOUTに出力されるとともに、スイッチング制御回路160が電源切替用スイッチS2をスイッチングすることにより、高電圧VexHが信号ラインVOUTに出力される。ここで、高速スイッチS1のスイッチング周波数は、上述したように10kHz以上である。
上述の高速スイッチS1、電源切替用スイッチS2、および低速スイッチS11〜S14のスイッチング動作により、励磁コイルLexには、低速スイッチS11〜S14の状態に応じて、正極性または負極性且つ直流またはパルス状の励磁電圧Vexが印加される。これにより、励磁コイルLexには、正極性または負極性の励磁電流Iexが流れる。以下、励磁電流Iexの電流経路について、図を用いて詳細に説明する。
図3A〜3Dは、実施の形態1に係る励磁回路における励磁電流の電流経路を示す図である。図3A〜3Dには、励磁回路15における一部の回路構成のみが図示されている。 ここでは、電源切替用スイッチS2がオフしている場合について説明する。
先ず、励磁極性が“正極性”の場合の電流経路について説明する。
励磁極性が“正極性”の場合、低速スイッチS11,S14がオンし、低速スイッチS12,S13がオフしている。この状態において、高速スイッチS1がオンしたとき、図3Aに示すように、励磁電流Iexは、信号ラインVexLから、高速スイッチS1、低速スイッチS11、ダイオードD11、励磁コイルLex、低速スイッチS14、ダイオードD14、および電流検出用抵抗Rsを経由して、信号ラインVexCOMに流れ込み、励磁コイルLexは正極性に励磁される。このとき、励磁コイルLexにはエネルギーが蓄えられる。
一方、図3Bに示すように、高速スイッチS1がオフしたときは、高速スイッチS1がオンしているときに励磁コイルLexに蓄えられたエネルギーにより、信号ラインVexCOMから、ダイオードD1、低速スイッチS11、ダイオードD11、励磁コイルLex、低速スイッチS14、ダイオードD14、および電流検出用抵抗Rsを経由して、信号ラインVexCOMに電流が流れ込む。これにより、高速スイッチS1がオフする期間においても、正極性の励磁電流Iexが保持される。
次に、励磁極性が“負極性”の場合の電流経路について説明する。
励磁極性が“負極性”の場合、低速スイッチS11,S14がオフし、低速スイッチS12,S13がオンしている。この状態において、高速スイッチS1がオンしたとき、図3Cに示すように、励磁電流Iexは、信号ラインVexLから、高速スイッチS1、低速スイッチS13、ダイオードD13、励磁コイルLex、低速スイッチS12、ダイオードD12、および電流検出用抵抗Rsを経由して、信号ラインVexCOMに流れ込み、励磁コイルLexは負極性に励磁される。このとき、励磁コイルLexにはエネルギーが蓄えられる。
一方、図3Dに示すように、高速スイッチS1がオフしたときは、高速スイッチS1がオンしているときに励磁コイルLexに蓄えられたエネルギーにより、信号ラインVexCOMから、ダイオードD1、低速スイッチS13、ダイオードD13、励磁コイルLex、低速スイッチS12、ダイオードD12、および電流検出用抵抗Rsを経由して、信号ラインVexCOMに電流が流れ込む。これにより、高速スイッチS1がオフする期間においても、負極性の励磁電流Iexが保持される。
ここで、逆流防止素子としてのダイオードD11〜D14について詳細に説明する。
上述したように、ダイオードD11〜D14は、高速スイッチS1がオフしたときに、励磁電流Iexが電流検出用抵抗Rsを通る経路(図3A〜図3D参照)以外の経路に流れないようにするための逆流防止素子である。
例えば、低速スイッチS11〜S14の二次側のスイッチ素子としてMOSFETを用いた場合、図4に示すように、各MOSFETのドレイン―ソース間には寄生ダイオードDs11〜Ds14が存在する。そのため、例えば、励磁極性が正極性(低速スイッチS11,S14がオンし、低速スイッチS12,S13がオフしている)の状態において高速スイッチS1がオンからオフに切り替わったときに、図4に示す経路P1および経路P2に電流が流れる場合がある。このとき、ダイオードD12,D13を低速スイッチS12,13に夫々直列に配置することにより、経路P1,P2に電流が流れることを防止することができる。
同様に、励磁極性が負極性(低速スイッチS11,S14がオフし、低速スイッチS12,S13がオンしている)の状態において高速スイッチS1がオンからオフに切り替わったときには、ダイオードD11,D14を低速スイッチS11,14に夫々直列に配置することにより、電流の逆流を防止することができる。
このように逆流防止素子としてダイオードD11〜D14を適切に配置することにより、高速スイッチS1がオフしている期間において励磁電流Iexの全てを抵抗検出用抵抗Rsに流れるようにすることが可能となる。すなわち、低速スイッチS11〜S14のMOSFETの寄生ダイオードDs11〜Ds14を経由した電流が発生し得る状況であっても、励磁電流Iexの逆流を防止し、励磁電流Iexの全てを電流検出用抵抗Rsに流し込むことが可能となる。これにより、例えば、電源電圧VexHの変動や励磁コイルLexの発熱によるコイル抵抗の変化等の外乱要因の発生があったとしても、スイッチング制御回路150によるフィードバック制御によって励磁電流を一定値に保持することが可能となり、励磁電流Iexのより正確な計測・制御が可能となる。
励磁電流Iexは、電流検出用抵抗Rsを介して信号ラインVexCOMに流れ込むことにより、電流検出用抵抗Rsによって検出電圧VFBに変換され、スイッチング制御回路150の誤差増幅回路151の反転入力端子(−端子)と、スイッチング制御回路160のコンパレータ161の反転入力端子(−端子)に夫々入力される。
次に、スイッチング制御回路150およびスイッチング制御回路160の動作について詳細に説明する。
図5は、実施の形態1に係る励磁回路15の動作時の各ノードの電圧および電流を示すタイミングチャートである。
図5には、高電圧VexH=80V,低電圧VexL=24V、励磁電流Iexの第1目標電流値Iref1および第2目標値Iref2を夫々100mA(絶対値)、スイッチング制御回路150によるPWM信号の最大デューティ比(最大パルス幅)を100%とした場合のシミュレーション結果が示されている。
図5に示すように、時刻t1において、低速スイッチS11,S14がオンし、低速スイッチS12,S13がオフすると、励磁電流Iexの極性が負極性から正極性に切り替わる。これにより、電流検出用抵抗Rsの電流は一旦0mAとなる。このとき、図5に示すように、電流検出用抵抗Rsの検出電圧VFBは第2基準電圧Vref2よりも小さいため、スイッチング制御回路160のコンパレータ161は、ハイレベルの出力電圧VCMPを出力し、電源切替用スイッチS2をオンさせる。これにより、信号ラインVOUTには、電源電圧として高電圧VexHが供給され、励磁電流Iexが正の方向に徐々に増加するとともに、電流検出用抵抗Rsの電流が正の方向に徐々に増加する。
また、検出電圧VFBは、第1基準電圧Vref1(=Vref2)よりも十分に小さいため、スイッチング制御回路150の誤差増幅回路151の出力電圧は、周期信号生成回路153によって生成される周期信号(例えばのこぎり波)の最大電圧よりも高くなる。その結果、コンパレータ154から出力されるPWM信号は最大デューティ比100%となり、高速スイッチS1もオンする。
すなわち、励磁極性の切り替わり直後は、電源切替用スイッチS2のみならず、高速スイッチS1もオンする。ただし、VexL<VexHであるため、信号ラインVOUTには、電源切替用スイッチS2を介して高電圧VexHが印加され、低電圧VexLは印加されない。
その後、時刻t2において、電流検出用抵抗Rsの電流が第2目標値(100mA)に到達すると、スイッチング制御回路150による励磁電流Iexの定電流制御が開始される。すなわち、図5に示すように、時刻t2において検出電圧VFBが第2基準電圧Vref2よりも大きくなるので、スイッチング制御回路160のコンパレータ161がローレベルの出力電圧VCMPを出力し、電源切替用スイッチS2をオフさせる。
これにより、信号ラインVOUTへの、電源切替用スイッチS2を経由した高電圧VexHの供給が停止し、低電圧VexLからの電源供給に切り替わる。具体的には、図5に示すように、スイッチング制御回路150が、電流検出用抵抗Rsの電流が第1目標値(=100mA)と一致するように、PWM信号のテューティ比を落として高速スイッチS1を駆動する。これにより、時刻t2以降の期間T2では、励磁電流Iexが正の一定値(+100mA)となる。
次に、時刻t3において、低速スイッチS11,S14がオフし、低速スイッチS12,S13がオンすると、励磁電流Iexの極性が正極性から負極性に切り替わる。これにより、電流検出用抵抗Rsの電流が一旦0mAとなる。このとき、図5に示すように、電流検出用抵抗Rsの検出電圧VFBは第2基準電圧Vref2よりも小さいため、スイッチング制御回路160のコンパレータ161は、ハイレベルの出力電圧VCMPを出力し、電源切替用スイッチS2をオンさせる。これにより、信号ラインVOUTには、電源電圧として高電圧VexHが再び供給され、励磁電流Iexが負の方向に徐々に増加するとともに、電流検出用抵抗Rsの電流が正の方向に徐々に増加する。
なお、励磁極性が正極性から負極性に切り替わった直後は、上述した励磁極性が負極性から正極性に切り替わった直後と同様に、スイッチング制御回路150によって高速スイッチS1もオンする(PWM信号のデューティ比100%となる)が、VexL<VexHであるため、信号ラインVOUTには、高電圧VexHが印加され、低電圧VexLは印加されない。
その後、時刻t4において、電流検出用抵抗Rsの電流が第2目標値(=100mA)に到達すると、スイッチング制御回路150による励磁電流Iexの定電流制御が再開始される。すなわち、図5に示すように、時刻t4において検出電圧VFBが第2基準電圧Vref2よりも大きくなるので、スイッチング制御回路160のコンパレータ161は、ローレベルの出力電圧VCMPを出力し、電源切替用スイッチS2をオフさせる。
これにより、信号ラインVOUTへの高電圧VexHの供給が停止し、低電圧VexLからの電源供給に切り替わる。具体的には、図5に示すように、スイッチング制御回路150が、電流検出用抵抗Rsの電流が第1目標値(=100mA)と一致するように、PWM信号のテューティ比を落として高速スイッチS1を駆動する。これにより、励磁電流Iexが負の一定値(−100mA)となる。
このように、実施の形態1に係る励磁回路15では、図5に示すように、励磁電流Iex(電流検出用抵抗Rsの電流)が第2目標値Iref2に到達するまでの期間T1では高電圧VexHによって励磁コイルLexを直流駆動し、励磁電流Iex(電流検出用抵抗Rsの電流)が第2目標値Iref2に到達した後の期間T2においては、低電圧VexLによって励磁コイルLexをパルス駆動する。
〈本発明に係る励磁回路の効果〉
以上、本発明に係る励磁回路によれば、励磁極性を切り替えるための低速スイッチS11〜S14と、励磁コイルLexを直接パルス駆動して励磁電流を定電流制御するための高速スイッチS1と、電流検出用抵抗Rsと、励磁コイルLexとを図2Aに示すように接続し、高速スイッチS1を、低速スイッチS11〜S14とは別に、スイッチング制御回路150によって電流検出用抵抗Rsを流れる電流が一定になるように駆動することにより、上述の特許文献1の励磁回路のように励磁電流を定電流駆動するためのパワートランジスタのような発熱量の大きい部品が不要となる。これにより、放熱器を設けなくても励磁電流の大電流化が可能となるので、流量信号の信号レベルを大きくして計測安定性の向上を図りつつ、電磁流量計を小型化することが可能となる。
また、本励磁回路は、励磁コイルを直接パルス駆動する回路構成を有しているので、上述の特許文献2に開示された励磁回路のように励磁電圧を直流化するためのインダクタおよび安定化容量(出力コンデンサ)から成る直流化回路が不要となり、回路の応答性が高まる。これにより、励磁周波数を高くして計測安定性を向上させることが可能となる。
また、本励磁回路によれば、励磁極性を切り替えるための低速スイッチS11〜S14と、励磁コイルLexを直接パルス駆動して励磁電流を定電流制御するための高速スイッチS1とを別個に制御する構成を有していることから、低速スイッチS11〜S14を駆動するドライブ回路をより簡単な回路構成で実現することが可能となり、電磁流量計を小型にすることが可能となる。
例えば、特許文献3の励磁回路では、上述したように、一組のハイサイドスイッチによって励磁極性の切替と励磁コイルのパルス駆動を兼ねた回路構成を採用しているため、上記ハイサイドスイッチを最低でも10kHzのスイッチング周波数で高速スイッチングする必要があり、上記ハイサイドスイッチを駆動するためのドライブ回路が複雑となる。 一方、本励磁回路によれば、低速スイッチS11〜S14は励磁極性を切り替える機能のみを担っているので、最大でも1kHzのスイッチング周波数によってスイッチングすればよく、高速なスイッチングを行う必要がないので、スイッチング損失による発熱は無視できる。そのため、本発明に係る励磁回路15によれば、従来の励磁回路に比べて励磁電圧および励磁電流を大きくすることが可能となり、電磁流量計の計測安定性を更に向上させることが可能となる。また、低速スイッチS11〜S14を駆動するドライブ回路を簡単な回路構成によって実現することが可能となり、電磁流量計を小型にすることが可能となる。
また、本励磁回路によれば、励磁コイルを駆動するための電圧として高電圧VexHと低電圧VexLの2つを用意し、励磁電流の立ち上げ時は高電圧VexHによって励磁コイルを直流駆動し、その後、低電圧VexLによって励磁コイルをパルス駆動して定電流制御を行うようにしているので、励磁極性が切り替わってから励磁電流が目標電流値に安定するまでの静定時間を早めることができる。これにより、励磁周波数を更に上げることが可能となり、電磁流量計の計測安定性を更に向上させることが可能となる。
また、励磁電流の第2目標値Iref2に安定した後は、高速スイッチS1をスイッチングすることにより、高電圧VexHよりも低い低電圧VexLを電源電圧として励磁コイルLexをパルス駆動するので、高電圧VexHを電源電圧としてパルス駆動する場合に比べて、高速スイッチS1での発熱を抑えることが可能となる。これにより、放熱器を設けることなく励磁コイルに供給可能な電流量を増加させることが可能となり、電磁流量計の計測安定性を更に向上させることが可能となる。
また、励磁コイルLexに対する高電圧VexHの供給を制御する電源切替用スイッチS2は、励磁電流Iexが第2目標値Iref2よりも低い場合にオンする低速のスイッチング素子であり、高速なスイッチング動作を行わない。そのため、電源切替用スイッチS2でのスイッチング損失による発熱は無視できるので、放熱器は不要である。また、電源切替用スイッチS2を駆動するスイッチング制御回路160を簡単な回路構成によって実現することが可能となるので、電磁流量計の小型化に資する。
また、本励磁回路によれば、スイッチング制御回路150として、汎用の電源IC(DC−DCコンバータ制御用IC)を用いることができるので、電磁流量計を更に小型化することが可能となる。
以上のように、本励磁回路によれば、計測安定性の向上と小型化を両立することができるので、計測安定性の高い小型の電磁流量計を実現することが可能となる。
また、実施の形態1に係る励磁回路15によれば、電流検出用抵抗Rsの一端の電位と、スイッチング制御回路150の基準電位とが共通(VexCOM)であることから、電流検出用抵抗Rsの他端をスイッチング制御回路150の誤差増幅回路151の反転入力端子に直接接続することができる。これにより、上述の特許文献3の励磁回路のように電流検出のために絶縁された別電源や特殊な信号変換回路等を設ける必要がないので、励磁回路が複雑にならず、電磁流量計の小型化が可能となる。
また、実施の形態1に係る励磁回路15によれば、図2Aおよび図2Bに示すようにダイオードD11〜D14を低速スイッチS11〜S14に夫々直列に接続しているので、低速スイッチS11〜S14の二次側のスイッチ素子としてMOSFETを用いた場合に各MOSFETのドレイン―ソース間に存在する寄生ダイオードDs11〜Ds14を介して電流が逆流することを防止することができる。
これによれば、上述したように、低速スイッチS11〜S14の寄生ダイオードDs11〜Ds14を経由した電流が発生し得る状況であっても、励磁電流Iexの全てを電流検出用抵抗Rsに流し込むことが可能となるので、電源電圧VexHの変動等の外乱要因の発生があったとしても、より正確な励磁電流の計測・制御が可能となる。
また、ダイオードD11〜D14を低速スイッチS11〜S14に夫々直列に接続することにより、励磁極性の切り替え時に発生する励磁コイルの逆起電力によって低速スイッチS11〜S14に耐圧を超えた電圧が印加されることを防止できる。
また、電源切替用スイッチS2のオン・オフを切り替えるスイッチング制御回路160の出力信号VCMPにヒステリシスを持たせることにより、電源切替用スイッチS2のオン・オフの切替時のチャタリングを防止することが可能となる。
≪実施の形態2≫
〈実施の形態2に係る励磁回路の構成〉
図6は、実施の形態2に係る励磁回路の構成を示す図である。
同図に示される励磁回路15Aは、スイッチング制御回路から出力されるPWM信号の最大デューティ比が100%未満である点において実施の形態1に係る励磁回路15と相違し、それ以外の点においては、実施の形態1に係る励磁回路15と同様である。
具体的に、励磁回路15Aにおけるスイッチング制御回路150Aは、誤差増幅回路151の出力電圧が制限されている。より具体的には、図6に示すように、誤差増幅回路151の反転入力端子(−端子)と誤差増幅回路151の出力端子との間に電圧制限素子とZD1が接続され、上記反転入力端子と信号ラインVFBとの間に抵抗R24が接続されている。電圧制限素子ZD1は、例えばツェナーダイオードであり、カソードが誤差増幅回路151の出力端子に接続され、アノードが誤差増幅回路151の反転入力端子に接続されている。
誤差増幅回路151は、基準電圧Vref1よりも検出電圧VFBが低い場合、基準電圧Vfef1よりも大きい電圧を出力する。検出電圧VFBが更に低くなると、誤差増幅回路151の出力電圧は上昇するが、ツェナーダイオードZD1に電流が流れ始めると、その出力電圧の上昇が制限される。このとき、上記出力電圧が周期信号発生回路153の出力信号(例えば、のこぎり波)の最大電圧(のこぎり波のピーク電圧)よりも低くなるように、ツェナーダイオードZD1および抵抗R24の定数が設定されている。
これにより、コンパレータ154から出力されるPWM信号の最大デューティ比が100%未満に制限される。
図7は、実施の形態2に係る励磁回路15Aの動作時の各ノードの電圧および電流を示すタイミングチャートである。図7に示されるシミュレーション結果のシミュレーション条件は、上述の図5と同様である。
図7に示すように、励磁電流の立ち上げ期間T1(電源切替用スイッチS2がオンしている期間)では、図8Aに示すようにスイッチング制御回路150のコンパレータ154のPWM信号のデューティ比を100%未満で待機させる。その後、励磁電流Iexが立ち上がり、電源切替用スイッチS2がオフしたら、図8Bに示すように、スイッチング制御回路150はPWM信号のデューティ比を更に下げて、励磁電流Iexの定電流制御を開始する。この場合の定電流制御は、コンパレータ154のデューティ比が100%よりも低い状態(図8Aの状態)から開始される。
〈実施の形態2に係る励磁回路の効果〉
実施の形態2に係る励磁回路15Aによれば、スイッチング制御回路150Aによる励磁電流Iexの定電流制御が開始された直後は、PWM信号のデューティ比が適正値に到達するまでの時間が短くなるので、励磁電流Iexのオーバーシュートを防止(または低減)することができる。これにより、励磁周波数を更に高くすることが可能となり、電磁流量計の計測安定性を更に向上させることが可能となる。
例えば、励磁コイルLexの抵抗Rexを100Ω、励磁電流Iexを100mAとした場合、励磁コイルLexに必要な励磁電圧Vexの平均値Vex_aveは、式(1)で表される。
更に、低電圧Vexを=24V、励磁回路15Aの期間T2における電圧―電流変換効率ηを80%とすると、PWM信号のデューティ比Dは、式(2)で表される。
したがって、PWM信号の最大デューティ比Dmaxは、外乱影響を考慮して、52%より十分余裕のある値(例えば65%)にしておけばよい。
これによれば、PWM信号の最大デューティ比を制限しない場合には、電源切替用スイッチS2がオフになったタイミングから励磁電流Iexが静定するまでに、PMW信号のデューティ比は100%から52%まで変化するが、上記のようにPWM信号の最大デューティ比を65%に制限した場合、電源切替用スイッチS2がオフになったタイミングから励磁電流Iexが静定するまでに、PWM信号のデューティ比は、65%から52%まで変化となる。したがって、PWM信号のデューティ比を制限する場合に比べて、励磁電流Iexのオーバーシュートが小さくなり、静定時間をより短くすることが可能となる。
≪実施の形態3≫
〈実施の形態3に係る励磁回路の構成〉
図9は、実施の形態3に係る励磁回路の構成を示す図である。
同図に示される励磁回路15Bは、スイッチング制御回路がPFM(Pulse Frequency Modulation)制御によって高速スイッチS1を駆動する点において実施の形態1に係る励磁回路15と相違し、それ以外の点においては、実施の形態1に係る励磁回路15と同様である。
具体的に、励磁回路15Bは、高速スイッチS1を駆動するための回路として、電流検出用抵抗Rsの検出電圧VFBに基づいて、PFM方式で高速スイッチS1を制御するスイッチング制御回路150Bを備える。
スイッチング制御回路150Bは、電流検出用抵抗Rsに流れる電流と目標電流値との差に応じて周波数を可変したPFM信号を生成し、PFM信号に基づいて高速スイッチS1をスイッチングする。
スイッチング制御回路150Bとしては、図9に示すように、コンパレータ(CMP)156、パルス生成回路157、およびドライブ回路155から成る回路を例示することができる。
コンパレータ(CMP)156は、励磁電流Iexの第1目標値Iref1に対応する基準電圧Vref1と、電流検出用抵抗Rsによる検出電圧VFBとを比較し、比較結果を出力する。パルス生成回路157は、パルス幅(オン時間)が固定された2値信号を、コンパレータ156の比較結果に基づく周期で出力する。ドライブ回路155は、パルス生成回路157から出力された2値信号(PFM信号)をバッファして、パワートランジスタから成る高速スイッチS1を駆動する。
〈実施の形態3に係る励磁回路の効果〉
実施の形態3に係る励磁回路15Bによれば、誤差増幅回路(および位相補償器)を用いていないので、PWM方式よりも応答速度が速くなる。これにより、励磁周波数を更に高くすることが可能となり、電磁流量計の計測安定性を更に向上させることが可能となる。
≪実施の形態4≫
〈実施の形態4に係る励磁回路の構成〉
図10は、実施の形態4に係る励磁回路の構成を示す図である。
同図に示される励磁回路15Cは、電流還流素子としての2個のフライホイール・ダイオードを有する点において実施の形態1に係る励磁回路15と相違し、それ以外の点においては、実施の形態1に係る励磁回路15と同様である。
具体的に、励磁回路15Cは、電流還流素子として、ダイオードD1の代わりにダイオードD1a,D1bを備える。ダイオードD1aは、アノードが信号ラインVexCOMに接続され、カソードが励磁コイルLexの一端(ノードn01)に接続されている。ダイオードD1bは、アノードが信号ラインVexCOMに接続され、カソードが励磁コイルLexの他端(ノードn02)に接続されている。
ここで、励磁回路15Cにおいて、電源切替用スイッチS2がオフしているときの励磁電流Iexの電流経路について、図を用いて説明する。
図11A〜11Dは、実施の形態4に係る励磁回路15Cにおける励磁電流の電流経路を示す図である。図11A〜11Dには、励磁回路15Cにおける一部の回路構成のみが図示されている。
先ず、励磁極性が“正極性”の場合の電流経路について説明する。
励磁極性が“正極性”の場合、低速スイッチS11,S14がオンし、低速スイッチS12,S13がオフしている。この状態において、高速スイッチS1がオンしたときの電流経路は、実施の形態1に係る励磁回路15と同様である。具体的には、図11Aに示すように、励磁電流Iexは、信号ラインVexLから、高速スイッチS1、低速スイッチS11、ダイオードD11、励磁コイルLex、低速スイッチS14、ダイオードD14、および電流検出用抵抗Rsを経由して、信号ラインVexCOMに流れ込み、励磁コイルLexは正極性に励磁される。このとき、励磁コイルLexにはエネルギーが蓄えられる。
一方、高速スイッチS1がオフしたときは、図11Bに示すように、高速スイッチS1がオンしているときに励磁コイルLexに蓄えられたエネルギーにより、信号ラインVexCOMから、ダイオードD1a、励磁コイルLex、低速スイッチS14、ダイオードD14、および電流検出用抵抗Rsを経由して、信号ラインVexCOMに電流が流れ込む。これにより、高速スイッチS1がオフする期間においても、正極性の励磁電流Iexが保持される。
次に、励磁極性が“負極性”の場合の電流経路について説明する。
励磁極性が“負極性”の場合、低速スイッチS11,S14がオフし、低速スイッチS12,S13がオンしている。この状態において、高速スイッチS1がオンしたときの電流経路は、実施の形態1に係る励磁回路15と同様である。具体的には、図11Cに示すように、励磁電流Iexは、信号ラインVexLから、高速スイッチS1、低速スイッチS13、ダイオードD13、励磁コイルLex、低速スイッチS12、ダイオードD12、および電流検出用抵抗Rsを経由して、信号ラインVexCOMに流れ込み、励磁コイルLexは負極性に励磁される。このとき、励磁コイルLexにはエネルギーが蓄えられる。
一方、高速スイッチS1がオフしたときは、図11Dに示すように、高速スイッチS1がオンしているときに励磁コイルLexに蓄えられたエネルギーにより、信号ラインVexCOMから、ダイオードD1b、励磁コイルLex、低速スイッチS12、ダイオードD12、および電流検出用抵抗Rsを経由して、信号ラインVexCOMに電流が流れ込む。これにより、高速スイッチS1がオフする期間においても、負極性の励磁電流Iexが保持される。
このように、励磁回路15Cによれば、励磁極性が正極性である場合に高速スイッチS1がオフしたときには、ダイオードD1aを経由して励磁電流Iexを還流させ、励磁極性が負極性である場合に高速スイッチS1がオフしたときには、ダイオードD1bを経由して励磁電流Iexを還流させることができる。
〈実施の形態4に係る励磁回路の効果〉
実施の形態4に係る励磁回路15Cによれば、励磁極性が正極性である場合と負極性である場合とにおいて、夫々異なるダイオードD1a,D1bを通して励磁電流を還流させるので、励磁極性によらず一つのダイオードD1を用いて電流を還流させる場合に比べて、一つのダイオードによる発熱量の平均値を小さくすることができる。これにより、励磁電流の更なる大電流化が可能となり、電磁流量計の計測安定性を更に向上させることが可能となる。
≪実施の形態5≫
〈実施の形態5に係る励磁回路の構成〉
図12は、実施の形態5に係る励磁回路の構成を示す図である。
同図に示される励磁回路15Dは、励磁コイルの逆起電力を利用してより大きな励磁電圧を生成する機能を有する点において実施の形態4に係る励磁回路15Cと相違し、それ以外の点においては、実施の形態4に係る励磁回路15Cと同様である。
励磁回路15Dは、励磁極性の切り替え直後に発生する励磁コイルLexの逆起電力を容量にチャージして回収し、この容量に充電した電圧を次の励磁電流の立ち上げ時の電源電圧(励磁電圧Vex)として利用する機能を有している。
より具体的には、励磁回路15Dは、実施の形態4に係る励磁回路15Cに対して、ダイオードD3,D4,D5、容量C1を更に備える。
ダイオードD5は、信号ラインVexHへ電流が逆流することを防止するための逆流防止素子である。ダイオードD5のアノードが信号ラインVexHに接続され、ダイオードD5のカソードが電源切替用スイッチS2の一端(信号ラインVIN)に接続されている。
容量C1は、一端が信号ラインVINに接続され、他端が信号ラインVexCOMに接続されている。
ダイオードD3,D4は、逆起電力回収用ブリッジ・ダイオード(+電圧側)である。また、ダイオードD1a,D1bは、逆起電力回収用ブリッジ・ダイオード(−電圧側)としての機能と、実施の形態4に係る励磁回路15Cと同様に、高速スイッチS1がオフしているときに励磁電流Iexを還流させる電流還流素子としての機能とを備えている。
ダイオードD3のアノードは、励磁コイルLexの一端(ノードn01)に接続され、ダイオードD3のカソードは、信号ラインVINに接続されている。
ダイオードD4のアノードは、励磁コイルLexの他端(ノードn02)に接続され、ダイオードD4のカソードは、信号ラインVINに接続されている。
図13は、実施の形態5に係る励磁回路15Dの各ノードの電圧および電流のタイミングチャートである。図13に示されるシミュレーション結果のシミュレーション条件は、上述の図5と同様である。
図13に示すように、時刻t1において、励磁コイルLexの励磁極性が負極性から正極性に切り替わる(スイッチS11,S14がオンし、スイッチS12,S13がオフする)と、励磁コイルLexの両端に、負極性の励磁電流Iexを維持する方向に逆起電圧が生じる。この逆起電圧により、ダイオードD3から容量C1に電荷が充電され、信号ラインVINには高電圧VexHを超える電圧VINが印加される。このとき、ダイオードD5により、信号ラインVexH側への電流の逆流が阻止される。
これにより、励磁電流Iexの立ち上げ時には、高電圧VexHよりも大きな励磁電圧Vexを励磁コイルLexに印加することができるので、励磁電流Iexの立ち上がり時間を更に短くすることができる。
励磁電流Iexの立ち上がり後の時刻t2以降の期間では、実施の形態4に係る励磁回路15Cと同様の制御となる。すなわち、高速スイッチS1がオンしているときは、低電圧VexLが高速スイッチS1を介して励磁コイルLexに印加され、図11Aと同様の経路で励磁電流Iexが流れる。一方、高速スイッチS1がオフしているときは、ダイオードD1aを介して、図11Bと同様の経路で励磁電流Iexが流れる。
その後、図13の時刻t3において、励磁コイルLexの励磁極性が正極性から負極性に切り替わる(スイッチS11,S14がオフし、スイッチS12,S13がオンする)と、励磁コイルLexの両端に、励磁電流Iexを維持する方向に逆起電圧が生じる。この逆起電圧により、ダイオードD4から容量C1に電荷が充電され、信号ラインVINには高電圧VexHを超える電圧VINが印加される。
これにより、励磁電流Iexの立ち下げ時にも、高電圧VexHよりも大きな励磁電圧Vexを励磁コイルLexに印加することができるので、励磁電流Iexの立ち下がり時間を更に短くすることができる。
励磁電流Iexの立ち下がり後の時刻t4以降の期間では、実施の形態4に係る励磁回路15Cと同様の制御となる。すなわち、高速スイッチS1がオンしているときは、低電圧VexLが高速スイッチS1を介して励磁コイルLexに印加され、図11Cと同様の経路で励磁電流Iexが流れる。一方、高速スイッチS1がオフしているときは、ダイオードD1bを介して、図11Dと同様の経路で励磁電流Iexが流れる。
〈実施の形態5に係る励磁回路の効果〉
実施の形態5に係る励磁回路15Dによれば、高電圧VexHよりも大きい電圧によって励磁コイルLexを励磁することができるので、励磁電流Iexが安定するまでの時間(静定時間)を更に短縮することができる。これにより、励磁周波数を更に上げることが可能となり、電磁流量計の計測安定性を更に向上させることが可能となる。
≪実施の形態の拡張≫
以上、本発明者らによってなされた発明を実施の形態に基づいて具体的に説明したが、本発明はそれに限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々変更可能であることは言うまでもない。
例えば、上記実施の形態では、各低速スイッチS11〜S14に逆流防止素子としてのダイオードD11〜D14を夫々直列に接続する回路構成を例示したが、これに限れられない。例えば、高速スイッチS1がオフしたときの電流の逆流による影響が、電磁流量計に要求される計測安定性に対して無視できる場合には、図14に示す励磁回路15Eのように、逆流防止素子としてのダイオードD11〜D14を設けなくてもよい。
また、実施の形態4,5において、電流還流素子として、ダイオードD1の代わりに2つのダイオードD1a,D1bを設ける場合を例示したが、これに限られず、2つのダイオードD1a,D1bに加えて、信号ラインVOUTと信号ラインVexCOMとの間にダイオードD1が接続されていてもよい。
また、上記実施の形態では、逆流防止素子としてダイオードD11〜D14を用いる場合を例示したが、これに限られず、ハイサイドのダイオードD11,D13の代わりに、図15Aに示すトランジスタMP1,MP2から成るハイサイドのスイッチ回路S11D,S13Dを、ローサイドのダイオードD12,D14の代わりに、図15Bに示すトランジスタMP1,MP2から成るローサイドのスイッチ回路S12D,S14Dを、夫々用いてもよい。
これによれば、ダイオードD11〜D14での発熱がなくなるので、励磁電流の更なる大電流化が可能となり、電磁流量計の計測安定性を更に向上させることが可能となるとともに、励磁回路の電源回路としての効率を高めることも可能となる。また、これによれば、ダイオードD11〜D14における電圧降下を減らすことができるので、励磁電圧Vexのロスを低減することができる。これにより、高電圧VexHおよび低電圧VexL(出力電圧VOUT)として大きな電圧を供給することができない2線式の電磁流量計や電池式(バッテリ駆動方式)の電磁流量計にも本励磁回路を適用することが可能となる。
なお、図15Aでは、ハイサイドのスイッチ回路S11,S13を構成するトランジスタとしてPチャネル型のMOSトランジスタ(MP1,MP2)を用いる場合を例示したが、これに限られず、Nチャネル型のMOSトランジスタを用いてもよい。なお、この場合には、上記Nチャネル型のMOSトランジスタを駆動するためのブートストラップ回路等を設ける必要がある。
また、実施の形態4,5において、PWM方式のスイッチング制御回路150を用いる場合を例示したが、実施の形態3に示したPFM方式のスイッチング制御回路150Bを用いてもよい。また、実施の形態4,5において、スイッチング制御回路150の代わりに、PMW信号の最大デューティ比を制限するスイッチング制御回路150Aを用いてもよい。
また、上記実施の形態において、整流素子としてダイオード(D1,D1a,D1b等)を用いる場合を例示したが、トランジスタ等に置き換えて適宜オン・オフを制御することにより、整流機能を実現してもよい。
また、実施の形態1〜3においてD1のカソードは、信号ラインVOUT(D2のカソード側)に接続している場合を例示したが、D2のアノード側に接続してもよい。
また、上記説明では、各実施の形態に係る励磁回路を容量式の電磁流量計に適用する場合を例示したが、接液式の電磁流量計にも同様に適用することができる。
10…電磁流量計、11…電源回路、11A…制御回路、11B…スイッチングトランス、11C…整流回路、11D,13…電圧レギュレータ(REG)、12…昇圧DC−DCコンバータ、14…データ処理制御回路、15,15A,15B,15C,15D,15E…励磁回路、16…検出器、17…設定・表示器、150,150A,150B,160…スイッチング制御回路、151…誤差増幅回路、152…位相補償器、153…周期信号発生回路、ZD1…ツェナーダイオード、154,156,161…コンパレータ、R1,R2,R21〜R24…抵抗、155,162…ドライブ回路、E1,E2…電極、Pex…測定管、Lex…励磁コイル、VexH…高電圧(第1励磁用直流電圧),信号ライン、VexL…低電圧(第2励磁用直流電圧),信号ライン、VexCOM…共通電圧,信号ライン、VOUT…出力電圧,信号ライン、VFB…検出電圧,信号ライン、Vref1,Vref2…基準電圧、VIN…信号ライン,電圧、Iex…励磁電流、Vex…励磁電圧、S1…高速スイッチ、S11,S12,S13,S14…低速スイッチ、S2…電源切替用スイッチ、D1,D2,D11,D12,D13,D14,D1a,D1b,D3,D4,D5…ダイオード、Rs…電流検出用抵抗、S11D,S12D,S13D,S14D…スイッチ回路,ZD1…ツェナーダイオード。

Claims (10)

  1. 電磁流量計の励磁コイルに対して励磁電流を供給する励磁回路であって、
    第1直流電圧が供給される第1ラインと、
    前記第1直流電圧よりも高い第2直流電圧が供給される第2ラインと、
    第3ラインと、
    前記第1ラインと前記第3ラインとの間に接続された第1スイッチと、
    前記第2ラインと前記第3ラインとの間に接続された第2スイッチと、
    前記第1ラインと前記第3ラインとの間に、前記第1スイッチと直列に接続され、前記第1ライン側から前記第3ライン側へ流れる電流を通過させ、その逆方向に流れる電流を遮断する第1電源用逆流防止素子と、
    前記第3ラインの電圧を励磁電圧として前記励磁コイルに印加するとともに、前記励磁コイルの励磁極性の切替周期に応じて前記励磁電圧の極性を入れ替えて前記励磁電流の向きを切り替えるスイッチ回路と、
    前記励磁コイルに流れる前記励磁電流を検出する電流検出素子と、
    前記励磁極性の切替周期よりも短い周期で前記第1スイッチのオンとオフを切り替えて、前記電流検出素子によって検出される電流が第1目標値である一定電流値となるように前記第1スイッチのオン時間とオフ時間との比率を制御する第1スイッチング制御回路と、
    前記電流検出素子によって検出される電流が前記第1目標値以下の第2目標値よりも小さい場合に、前記第2スイッチをオンし、前記電流検出素子によって検出される電流が前記第2目標値よりも大きい場合に、前記第2スイッチをオフする第2スイッチング制御回路と、
    前記第1スイッチがオフしたときに、前記スイッチ回路および前記励磁コイルを経由して前記励磁電流を還流させる少なくとも一つの電流還流素子と、
    前記第2直流電圧よりも低い第3直流電圧が供給される第4ラインと、
    第5ラインと、を備え、
    前記スイッチ回路は、
    前記第3ラインと前記励磁コイルの一端との間に接続され、前記励磁コイルの励磁極性の切替周期に応じてスイッチングされる第3スイッチと、
    前記励磁コイルの前記一端と前記第5ラインとの間に接続され、前記励磁極性の切替周期に応じて前記第3スイッチと逆相でスイッチングされる第4スイッチと、
    前記第3ラインと前記励磁コイルの他端との間に接続され、前記励磁極性の切替周期に応じて前記第3スイッチと逆相でスイッチングされる第5スイッチと、
    前記励磁コイルの前記他端と前記第5ラインとの間に接続され、前記励磁極性の切替周期に応じて前記第3スイッチと同相でスイッチングされる第6スイッチと、
    前記第3ラインと前記励磁コイルの前記一端との間に、前記第3スイッチと直列に接続され、前記第3ライン側から前記励磁コイルの前記一端側へ流れる電流を通過させ、その逆方向に流れる電流を遮断する第1逆流防止素子と、
    前記励磁コイルの前記一端と前記第5ラインとの間に、前記第4スイッチと直列に接続され、前記励磁コイルの前記一端側から前記第5ライン側へ流れる電流を通過させ、その逆方向に流れる電流を遮断する第2逆流防止素子と、
    前記第3ラインと前記励磁コイルの前記他端との間に、前記第5スイッチと直列に接続され、前記第3ライン側から前記励磁コイルの前記他端側へ流れる電流を通過させ、その逆方向に流れる電流を遮断する第3逆流防止素子と、
    前記励磁コイルの前記他端と前記第5ラインとの間に、前記第6スイッチと直列に接続され、前記励磁コイルの前記他端側から前記第5ライン側へ流れる電流を通過させ、その逆方向に流れる電流を遮断する第4逆流防止素子と、を有し、
    前記電流検出素子は、前記第4ラインと前記第5ラインとの間に接続された抵抗であり、
    前記第1スイッチング制御回路は、前記抵抗の両端の電圧が前記第1目標値に対応する第1基準電圧と一致するように、前記第1スイッチのオンとオフを切り替え、
    前記第2スイッチング制御回路は、前記抵抗の両端の電圧が前記第2目標値に対応する第2基準電圧よりも低い場合に、前記第2スイッチをオンし、前記抵抗の両端の電圧が前記第2基準電圧よりも高い場合に、前記第2スイッチをオフする
    ことを特徴とする励磁回路。
  2. 請求項1に記載の励磁回路において、
    前記第1スイッチング制御回路は、前記抵抗に流れる電流と前記第1目標値との差に応じて、デューティ比100%未満のPWM信号を出力し、前記第1スイッチをスイッチン
    グする
    ことを特徴とする励磁回路。
  3. 請求項2に記載の励磁回路において、
    前記第1スイッチング制御回路は、
    前記抵抗の両端の電圧と前記第1基準電圧との差に応じた誤差信号を生成する誤差増幅回路と、
    周期信号を生成する周期信号発生回路と、
    前記誤差信号と前記周期信号とを比較し、その比較結果に応じた前記PWM信号を生成するコンパレータと、
    前記誤差信号の電圧を制限する電圧制限素子と、を有する
    ことを特徴とする励磁回路。
  4. 請求項1に記載の励磁回路において、
    前記第1スイッチング制御回路は、前記抵抗に流れる電流と前記第1目標値との差に応じて周波数を可変したPFM信号を出力し、前記第1スイッチをスイッチングする
    ことを特徴とする励磁回路。
  5. 請求項1乃至4の何れか一項に記載の励磁回路において、
    前記電流還流素子は、前記第3ラインと前記第4ラインとの間に接続され、前記第4ラインから前記第3ラインへ流れる電流を通過させ、その逆方向に流れる電流を遮断する整流素子を含む
    ことを特徴とする励磁回路。
  6. 電磁流量計の励磁コイルに対して励磁電流を供給する励磁回路であって、
    第1直流電圧が供給される第1ラインと、
    前記第1直流電圧よりも高い第2直流電圧が供給される第2ラインと、
    第3ラインと、
    前記第1ラインと前記第3ラインとの間に接続された第1スイッチと、
    前記第2ラインと前記第3ラインとの間に接続された第2スイッチと、
    前記第1ラインと前記第3ラインとの間に、前記第1スイッチと直列に接続され、前記第1ライン側から前記第3ライン側へ流れる電流を通過させ、その逆方向に流れる電流を遮断する第1電源用逆流防止素子と、
    前記第3ラインの電圧を励磁電圧として前記励磁コイルに印加するとともに、前記励磁コイルの励磁極性の切替周期に応じて前記励磁電圧の極性を入れ替えて前記励磁電流の向きを切り替えるスイッチ回路と、
    前記励磁コイルに流れる前記励磁電流を検出する電流検出素子と、
    前記励磁極性の切替周期よりも短い周期で前記第1スイッチのオンとオフを切り替えて、前記電流検出素子によって検出される電流が第1目標値である一定電流値となるように前記第1スイッチのオン時間とオフ時間との比率を制御する第1スイッチング制御回路と、
    前記電流検出素子によって検出される電流が前記第1目標値以下の第2目標値よりも小さい場合に、前記第2スイッチをオンし、前記電流検出素子によって検出される電流が前記第2目標値よりも大きい場合に、前記第2スイッチをオフする第2スイッチング制御回路と、
    前記第1スイッチがオフしたときに、前記スイッチ回路および前記励磁コイルを経由して前記励磁電流を還流させる少なくとも一つの電流還流素子と、
    前記第2直流電圧よりも低い第3直流電圧が供給される第4ラインと、
    第5ラインとを備え、
    前記スイッチ回路は、
    前記第3ラインと前記励磁コイルの一端との間に接続され、前記励磁コイルの励磁極性の切替周期に応じてスイッチングされる第3スイッチと、
    前記励磁コイルの前記一端と前記第5ラインとの間に接続され、前記励磁極性の切替周期に応じて前記第3スイッチと逆相でスイッチングされる第4スイッチと、
    前記第3ラインと前記励磁コイルの他端との間に接続され、前記励磁極性の切替周期に応じて前記第3スイッチと逆相でスイッチングされる第5スイッチと、
    前記励磁コイルの前記他端と前記第5ラインとの間に接続され、前記励磁極性の切替周期に応じて前記第3スイッチと同相でスイッチングされる第6スイッチとを有し、
    前記電流検出素子は、前記第4ラインと前記第5ラインとの間に接続された抵抗であり、
    前記第1スイッチング制御回路は、前記抵抗の両端の電圧が前記第1目標値に対応する
    第1基準電圧と一致するように、前記第1スイッチのオンとオフを切り替え、
    前記第2スイッチング制御回路は、前記抵抗の両端の電圧が前記第2目標値に対応する
    第2基準電圧よりも低い場合に、前記第2スイッチをオンし、前記抵抗の両端の電圧が前
    記第2基準電圧よりも高い場合に、前記第2スイッチをオフし、
    前記電流還流素子は、
    前記励磁コイルの前記一端と前記第4ラインとの間に接続され、前記第4ラインから前記励磁コイルの前記一端へ流れる電流を通過させ、その逆方向に流れる電流を遮断する第1整流素子と、
    前記励磁コイルの前記他端と前記第4ラインとの間に接続され、前記第4ラインから前記励磁コイルの前記他端へ流れる電流を通過させ、その逆方向に流れる電流を遮断する第2整流素子とを含む
    ことを特徴とする励磁回路。
  7. 請求項6に記載の励磁回路において、
    前記第2ラインと前記第2スイッチとの間に接続され、前記第2ラインから前記第2スイッチ側へ流れる電流を通過させ、その逆方向に流れる電流を遮断する第2電源用逆流防止素子と、
    前記第2電源用逆流防止素子と前記第2スイッチとが接続された第6ラインと、
    前記第6ラインと前記第4ラインとの間に接続された容量と、
    前記第6ラインと前記励磁コイルの前記一端との間に接続され、前記励磁コイルの前記一端から前記第6ラインへ流れる電流を通過させ、その逆方向に流れる電流を遮断する第3整流素子と、
    前記第6ラインと前記励磁コイルの前記他端との間に接続され、前記励磁コイルの前記他端から前記第6ラインへ流れる電流を通過させ、その逆方向に流れる電流を遮断する第4整流素子と、を更に備える
    ことを特徴とする励磁回路。
  8. 請求項1〜7の何れか一項に記載の励磁回路において、
    前記第1スイッチング制御回路は、一つの半導体集積回路によって構成されている
    ことを特徴とする励磁回路。
  9. 計測対象の流体が流れる測定管と、
    前記測定管の外側に配設された前記励磁コイルと、
    請求項1〜8の何れか一項に記載の励磁回路と、
    前記測定管に設けられ、前記励磁コイルから発生した磁界に対して垂直な方向に対向して配設された一対の電極と、
    前記一対の電極間に発生した起電力に基づいて前記流体の流量を算出するデータ処理制御回路とを有する
    電磁流量計。
  10. 請求項9に記載の電磁流量計において、
    前記一対の電極は、前記測定管において前記流体と非接触に配設されている
    ことを特徴とする電磁流量計。
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