JP4899346B2 - 電磁流量計 - Google Patents

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Description

本発明は、電磁流量計に関するもので、詳しくは、励磁回路の低消費電力化が実現できる電磁流量計に関する。
従来技術における電磁流量計の励磁回路は、図8に示すように、Eは直流電源、Cは直流電源Eに並列接続されたコンデンサ、COILは励磁コイルで構成されている。Q1乃至Q4はFETよりなるスイッチング素子、D1乃至D4はこれらスイッチング素子Q1乃至Q4に直流電源Eより流れる電流に対して逆方向に並列接続された寄生ダイオードである。この寄生ダイオードD1乃至D4は、FETの製造工程でパッケージ内に形成されるもので、取り外すことは不可能である。
スイッチング素子Q1、Q2は、第2基準電圧が供給され、電圧V2に接地されて動作するFETであり、スイッチング素子Q3、Q4は、電圧V1が供給され、第3基準電圧に接地されて動作するFETである。電圧V1は、直流電源Eに並列接続した直列接続の抵抗R1及びツェナーダイオードZD1の中間点から生成され、電圧V2は直流電源Eに並列接続した直列接続のツェナーダイオードZD2及び抵抗R2の中間点から生成されている。
直流電源Eの一端(正側)はスイッチング素子Q1を介して励磁コイルCOILの一端13に接続され、この一端13はスイッチング素子Q3を介して直流電源Eの他端(負側)に接続されている。
励磁コイルCOILの他端14は第1基準電圧に接地されると共に、励磁電流の検出抵抗R11の一端に接続されている。更に、直流電源Eの一端(正側)はスイッチング素子Q2を介して検出抵抗R11の他端15に接続され、この他端15はスイッチング素子Q4を介して直流電源Eの他端(負側)に接続されている。
T1乃至T2は、第2基準電圧が供給され、電圧V2に接地されて動作するスイッチング素子Q1乃至Q2を開閉制御するタイミング信号であり、抵抗R3、R5を介して夫々フォトカプラなどのアイソレータP1乃至P2及び波形整形回路B1乃至B2を介してスイッチング素子Q1乃至Q2の制御電極(FETのゲート)に供給されている。アイソレータP1乃至P2は、基準電圧が異なるタイミング信号T1、T2の基準を変換するために使用される絶縁回路であり、第2基準電圧が抵抗R4、R6を介して供給され、電圧V2に接地されている。
T3乃至T4は、電圧V1が供給され、第3基準電圧に接地されて動作するスイッチング素子Q3乃至Q4を開閉制御するタイミング信号であり、抵抗R7、R9を介して夫々フォトカプラなどのアイソレータP3乃至P4及び波形整形回路B3乃至B4を介して各スイッチング素子Q3乃至Q4の制御電極(FETのゲート)に供給されている。アイソレータP3乃至P4は、基準電圧が異なるタイミング信号T3、T4の基準を変換するために使用される絶縁回路であり、電圧V1が抵抗R8、R10を介して供給され、第3基準電圧に接地されている。
励磁コイルCOILと直列接続された励磁電流検出抵抗R11には、正励磁期間及び負励磁期間に励磁電流が交互に逆方向流れる。従って、第1基準電圧に接地された一端14と他端15の間には正励磁期間及び負励磁期間に対応して励磁電流に比例した正及び負の基準電圧VREFが発生する。
図9により、スイッチング素子Q1乃至Q4を開閉制御するタイミング信号T1乃至T4を発生させる制御回路の構成、動作を説明する。
11は、正励磁期間及び負励磁期間を規制する励磁タイミング発生回路であり、所定の励磁周期の矩形波を発生し、直接出力がタイミング信号T4として、インバータG3を介して反転出力がタイミング信号T3としてスイッチング素子Q3、Q4に供給される。
12は、励磁制御回路であり、励磁電流に比例した正及び負の基準電圧VREFがヒステリシスコンパレータCMPの負側入力端子に導かれる。ヒステリシスコンパレータCMPの出力はアンドゲートG1、G2に導かれると共に、正帰還抵抗R11、R12の分圧回路を介してヒステリシスコンパレータCMPの正側入力端子にフィードバックされる。
Vsは抵抗R11と第1基準電圧である接地間に挿入されたリファレンス直流電源(リファレンス電圧Vs)である。
ヒステリシスコンパレータCMPの動作は、基準電圧VREFの絶対値が上昇してリファレンス電圧Vs以上となり、更に正帰還抵抗R11、R12で決まるヒステリシス幅に相当する電圧以上に上昇すると出力が負から正に反転し、逆に、基準電圧VREFの絶対値が低下し、リファレンス電圧Vsを超えて低下し、更に正帰還抵抗R11、R12で決まるヒステリシス幅に相当する電圧以下となると出力が正から負に反転することを繰り返す。この繰り返しの周期は励磁コイルCOILのインダクタンスを含む制御ループの時定数で決定されるが、励磁タイミング信号に比較して十分に短い周期に設計される。
アンドゲートG1はヒステリシスコンパレータCMPの出力側信号と励磁タイミング発生回路11からの出力信号を入力し、両者の論理積でタイミング信号T1を発信する。同様にアンドゲートG2はヒステリシスコンパレータCMPの出力信号と励磁タイミング発生回路11からの出力信号力とタイミング信号T4を入力し、両者の論理積でタイミング信号T2を発信する。
図10は、このような構成における正励磁期間及び負励磁期間の各スイッチング素子Q1乃至Q4の開閉状況とスイッチング制御モードを説明するものである。先ず、励磁タイミング信号T3、T4により正励磁期間ではスイッチング素子Q3がオフでスイッチング素子Q4がオンに規制され、負励磁期間ではスイッチング素子Q3がオンでスイッチング素子Q4がオフに規制される。
更に、正励磁期間ではスイッチング素子Q2がオフでスイッチング素子Q1によりスイッチング制御が実行される。負励磁期間ではスイッチング素子Q1がオフでスイッチング素子Q2によりスイッチング制御が実行される。このような各スイッチング素子Q1、Q2、Q3、Q4の制御により、正励磁期間は、図10において、i1で示す電流がスイッチング素子Q1、励磁コイルCOIL、基準抵抗R11、スイッチング素子Q4を流れる。
図10において、i2で示す電流は、スイッチング素子Q1がオフのとき励磁コイルCOILの逆起電力により、スイッチング素子Q3に並列接続した寄生ダイオードD3を流れる電流を示す。
又、負励磁期間では、i1と同様な電流がスイッチング素子Q2、検出抵抗R11、励磁コイルCOIL、スイッチング素子Q3を流れ、定電流制御が実行される。
特開平2002−188945号公報(第2頁〜3頁 第3図)
しかし、従来技術で説明したスイッチング方式の励磁回路では、スイッチング素子のオン/オフ時での回路電流の流れる経路が異なるため、励磁コイルに流れる励磁電流を制御する場合、励磁コイルに直列に制御用の電流検出抵抗を持つ必要が生じる。
このため、スイッチング素子を備えた励磁回路とタイミング信号を生成する制御回路とでは、信号基準が異なり、別々の電源を持つ必要が生じる。そのために制御回路で生成したタイミング信号を励磁回路で使用するときにはアイソレータ等の絶縁回路を設ける必要があり、低消費電力を達成するのに限界があるという問題がある。
本発明の目的は、以上説明した課題を解決するものであり、小形、低損失、低ノイズの電磁流量計を提供することにある。
このような目的を達成する本発明は、次の通りである。
(1) 電源と第1スイッチング素子と励磁コイルと第4スイッチング素子とを有する第1直列回路と、前記電源と第2スイッチング素子と前記励磁コイルと第3スイッチング素子とを有する第2直列回路と、前記励磁コイルと前記第4スイッチング素子と前記第3スイッチング素子とを有する第3直列回路と、を備え、
前記励磁コイルに流れる励磁電流方向を所定の励磁基本周波数で切り替えると共に、前記励磁電流の値が一定となるように前記第1スイッチング素子、第2スイッチング素子、第3スイッチング素子、第4スイッチング素子の開閉デューテイを前記励磁基本周波数より高い励磁スイッチング制御周波数でオンオフ制御するスイッチング制御方式の電磁流量計であって、
前記第3スイッチング素子と回路基準電圧となる接続点との間に形成し、前記励磁電流を検出する第1検出抵抗と、
前記第4スイッチング素子と前記回路基準電圧となる接続点との間に形成し、前記励磁電流を検出する第2検出抵抗とを備え、
前記第1検出抵抗と前記第2検出抵抗との中点を接地して前記回路基準電圧とする
ことを特徴とする電磁流量計。
(2) 前記第1スイッチング素子、第2スイッチング素子、第3スイッチング素子、第4スイッチング素子を開閉駆動させる励磁回路の電源と、前記第1スイッチング素子、第2スイッチング素子、第3スイッチング素子、第4スイッチング素子の開閉を制御するタイミング信号を生成する制御回路の電源とを共通にしたことを特徴とする(1)記載の電磁流量計。
(3) 前記第1検出抵抗の電圧または第2検出抵抗の電圧の何れかに基づく正となる信号を参照して前記励磁電流の制御を行うことを特徴とする(1)記載の電磁流量計。
(4) 前記励磁電流と同一となる前記第1検出抵抗の電流または前記第2検出抵抗の電流の何れかに基づく電圧を参照して前記励磁電流の制御を行うことを特徴とする(1)記載の電磁流量計。
(5) 一端に電源を接続する第1スイッチング素子と、一端に前記電源を接続する第2スイッチング素子と、一端に前記第1スイッチング素子の他端を接続し、他端に回路基準電圧となる接続点を接続する第3スイッチング素子と、一端に前記第2スイッチング素子の他端を接続し、他端に前記回路基準電圧となる接続点を接続する第4スイッチング素子と、一端に前記第1スイッチング素子の他端と前記第3スイッチング素子の一端との接続点を接続し、他端に前記第2スイッチング素子の他端と前記第4スイッチング素子の一端との接続点を接続する励磁コイルと、を備え、
前記励磁コイルに流れる励磁電流方向を所定の励磁基本周波数で切り替えると共に、前記励磁電流の値が所定の値となるようにオンオフ制御する
スイッチング制御方式の電磁流量計において、
前記第3スイッチング素子の他端と前記回路基準電圧となる接続点との間に形成し、前記励磁電流を検出する第1検出抵抗と、
前記第4スイッチング素子の他端と前記回路基準電圧となる接続点との間に形成し、前記励磁電流を検出す第2検出抵抗とを備え、
前記第1検出抵抗と第2検出抵抗との中点を前記回路基準電圧とする
ことを特徴とする電磁流量計。
(6) 前記第1スイッチング素子、第2スイッチング素子、第3スイッチング素子、第4スイッチング素子を開閉駆動させる励磁回路の電源と、前記第1スイッチング素子、第2スイッチング素子、第3スイッチング素子、第4スイッチング素子の開閉を制御するタイミング信号を生成する制御回路の電源とを共通にしたことを特徴とする(5)記載の電磁流量計。
(7) 前記第1検出抵抗の電圧または第2検出抵抗の電圧の何れかに基づく正となる信号を参照して前記励磁電流の制御を行うことを特徴とする(5)記載の電磁流量計。
(8) 前記励磁電流と同一となる前記第1検出抵抗の電流または前記第2検出抵抗の電流の何れかに基づく電圧を参照して前記励磁電流の制御を行うことを特徴とする(5)記載の電磁流量計。
(9)電源と第1スイッチング素子と励磁コイルと第4スイッチング素子とを有する第1直列回路と、前記電源と第2スイッチング素子と前記励磁コイルと第3スイッチング素子とを有する第2直列回路と、前記励磁コイルと前記第4スイッチング素子と前記第3スイッチング素子とを有する第3直列回路と、を備え、前記励磁コイルに流れる励磁電流方向を所定の励磁基本周波数で切り替えると共に、前記励磁電流の値が所定の値となるようにオンオフ制御するスイッチング制御方式の電磁流量計において、前記第3スイッチング素子と回路基準電圧との間に形成し、前記励磁電流を検出する第1検出抵抗と、前記第4スイッチング素子と前記回路基準電圧との間に形成し、前記励磁電流を検出する第2検出抵抗と、を備えることを特徴とする電磁流量計。
(10)一端に電源を接続する第1スイッチング素子と、一端に前記電源を接続する第2スイッチング素子と、一端に前記第1スイッチング素子の他端を接続し、他端に回路基準電圧を接続する第3スイッチング素子と、一端に前記第2スイッチング素子の他端を接続し、他端に前記回路基準電圧を接続する第4スイッチング素子と、一端に前記第1スイッチング素子の他端と前記第3スイッチング素子の一端との接続点を接続し、他端に前記第2スイッチング素子の他端と前記第4スイッチング素子の一端との接続点を接続する励磁コイルと、を備え、前記励磁コイルに流れる励磁電流方向を所定の励磁基本周波数で切り替えると共に、前記励磁電流の値が所定の値となるようにオンオフ制御するスイッチング制御方式の電磁流量計において、前記第3スイッチング素子の他端と前記回路基準電圧との間に形成し、前記励磁電流を検出する第1検出抵抗と、前記第4スイッチング素子の他端と前記回路基準電圧との間に形成し、前記励磁電流を検出する第2検出抵抗と、を備えることを特徴とする電磁流量計。
(11)前記第3スイッチング素子に並列に接続するショットキーダイオードと、前記第4スイッチング素子に並列に接続するショットキーダイオードと、を備えることを特徴とする(9)または(10)の何れかに記載の電磁流量計。
(12)前記第1スイッチング素子に並列に接続するショットキーダイオードと、前記第2スイッチング素子に並列に接続するショットキーダイオードと、を備えることを特徴とする(11)記載の電磁流量計。
(13)前記第1スイッチング素子は、前記第2検出抵抗に発生する基準電圧に基づきオンオフが制御され、前記第2スイッチング素子は、前記第1検出抵抗に発生する基準電圧に基づきオンオフが制御されることを特徴とする(9)または(10)の何れかに記載の電磁流量計。
(14)前記第2スイッチング素子がオフ及び前記第4スイッチング素子がオンのときに前記第2検出抵抗からの基準電圧を選択し、前記第1スイッチング素子がオフ及び前記第3スイッチング素子がオンのときに前記第1検出抵抗からの基準電圧を選択するスイッチを備えることを特徴とする(13)記載の電磁流量計。
(15)前記第1スイッチング素子及び前記第4スイッチング素子のターンオフの後に、前記第2スイッチング素子及び前記第3スイッチング素子をターンオンし、前記第2スイッチング素子及び前記第3スイッチング素子のターンオフの後に、前記第1スイッチング素子及び前記第4スイッチング素子をターンオンすることを特徴とする(9)または(10)の何れかに記載の電磁流量計。
(16)前記励磁電流に対応して管路の電極から検出された流量信号と、前記励磁コイルに直列に接続された第3検出抵抗から検出された励磁電流信号との比に基づいて前記流量信号を正規化する正規化手段を備えることを特徴とする(9)または(10)の何れかに記載の電磁流量計
また、上記課題を解決するために、本願発明の電磁流量計は、次に示す構成にしたことである。
(1)電磁流量計は、直流電圧をスイッチング素子を介して励磁コイルに印加し、前記励磁コイルに流れる励磁電流方向を所定の励磁基本周波数(f1)で切り替えると共に、前記励磁電流の値が一定となるように前記スイッチング素子の開閉デューテイを前記励磁基本周波数よりは大きい励磁スイッチング制御周波数(f2)でオンオフ制御するスイッチング制御方式の電磁流量計であって、前記励磁コイルの両端に直接接続してあるスイッチング素子を介在させて直列接続の第1及び第2検出抵抗を備え、該直列接続した第1及び第2検出抵抗の中点を接地して回路基準電圧とすることである。
(2)前記スイッチング素子を開閉駆動させる励磁回路の電源と前記スイッチング素子の開閉を制御するタイミング信号を生成する制御回路の電源を共通にしたことを特徴とする(1)に記載の電磁流量計。
(3)前記第1及び第2検出抵抗のうち、一方の第1検出抵抗或は第2検出抵抗の電圧が正となる信号を参照して前記励磁コイルに流れる励磁電流の制御を行うようにしたことを特徴とする(1)に記載の電磁流量計。
(4)前記第1及び第2検出抵抗のうち、前記励磁コイルに流れる励磁電流と同一電流となる一方の第1検出抵抗或は第2検出抵抗の電圧を参照して前記励磁コイルに流れる励磁電流の制御を行うようにしたことを特徴とする(1)に記載の電磁流量計。
(5)電磁流量計は、直流電圧をスイッチング素子を介して励磁コイルに印加し、前記励磁コイルに流れる励磁電流方向を所定の励磁タイミングで切り替えると共に、前記励磁電流の値が一定となるように前記スイッチング素子の開閉を制御するスイッチング制御方式の電磁流量計であって、前記励磁コイルの両端に直接接続してあるスイッチング素子を介在させて直列接続の第1及び第2検出抵抗を備え、該直列接続した第1及び第2検出抵抗の中点を接地して回路基準電圧とすることである。
(6)前記スイッチング素子を開閉駆動させる励磁回路の電源と前記スイッチング素子の開閉を制御するタイミング信号を生成する制御回路の電源を共通にしたことを特徴とする(5)に記載の電磁流量計。
(7)前記第1及び第2検出抵抗のうち、一方の第1検出抵抗或は第2検出抵抗の電圧が正となる信号を参照して前記励磁コイルに流れる励磁電流の制御を行うようにしたことを特徴とする(5)に記載の電磁流量計。
(8)前記第1及び第2検出抵抗のうち、前記励磁コイルに流れる励磁電流と同一電流となる一方の第1検出抵抗或は第2検出抵抗の電圧を参照して前記励磁コイルに流れる励磁電流の制御を行うようにしたことを特徴とする(5)に記載の電磁流量計。
本発明の電磁流量計のスイッチング方式の励磁回路において、検出抵抗を2つ具備する構成にし、この2つの検出抵抗を励磁コイルと直接接続しないで、励磁コイルと検出抵抗との間にスイッチング素子を介在させ、且つ2つの検出抵抗を直列に接続し、その中点を回路基準電圧GNDとすることにより、励磁回路と制御回路の回路基準が同一になるため、従来必要とした絶縁回路を持たない構成が実現でき、これは低消費電力の励磁回路を実現することができる。
以上説明したことから明らかなように、本発明によれば、小形、低損失、低ノイズの電磁流量計を提供することができる。
次に、本願発明に係る電磁流量計の実施例について、図面を参照して説明する。尚、従来技術で説明したものと同じものには同一符号を付与して説明する。
〔実施例1〕
本願発明の第1実施例の電磁流量計はスイッチング周波数固定方式回路の実施例であり、スイッチング素子で形成されている励磁回路及びスイッチング素子に対する開閉タイミング信号を発生させる制御回路は、図1に示すように構成され、先ず、励磁回路は、直流電源Eと、この直流電源Eに並列接続したコンデンサCと、直流電源Eに並列接続した直列接続のスイッチング素子Q1、Q3及び第1検出抵抗R25と、やはり直流電源Eに並列接続した直列接続のスイッチング素子Q2、Q4及び第2検出抵抗R26と、直列接続したスイッチング素子Q1及びスイッチングQ3の中点に励磁コイルCOILの一端13を接続し、他端15を直列接続したスイッチング素子Q2及びスイッチング素子Q4の中点に接続した構成になっている。
スイッチング素子Q3のソース側を第1検出抵抗R25の一端側に接続し、スイッチング素子Q4のソース側を第2検出抵抗R25の一端20側に接続し、第1検出抵抗R25の他端21側を第2検出抵抗R26の他端22側に接続し、この接続点23を直流電源Eのマイナス側に接続し、且つ回路基準電圧GNDに接地された構成になっている。
又、スイッチング素子Q1、Q2、Q3、Q4は、電源電圧VEXが供給され、回路基準電圧GNDに接地されて動作するFETであり、直流電源Eより流れる電流に対して逆方向に並列接続された寄生ダイオードD1、D2、D3、D4を備えた構成になっている。
又、スイッチング素子Q1のゲートにはタイミング信号T1を受け入れて波形整形する波形整形回路B1を備え、スイッチング素子Q2のゲートにはタイミング信号T2を受け入れて波形整形する波形整形回路B2を備え、スイッチング素子Q3のゲートにはタイミング信号T3を受け入れて波形整形する波形整形回路B3を備え、スイッチング素子Q4のゲートにはタイミング信号T4を受け入れて波形整形する波形整形回路B4を備えた構成になっている。
この波形整形回路B1、B2、B3、B4は、電源VEXが供給され回路基準電圧GNDに接地されている。
励磁コイルCOILと第1及び第2検出抵抗R25、R26には、正励磁期間にはスイッチング素子Q1→励磁コイルCOIL→スイッチング素子Q4→第2検出抵抗R26に励磁電流が流れ、負励磁期間にはスイッチング素子Q2→励磁コイルCOIL→スイッチング素子Q3→第1検出抵抗R25に励磁電流が流れ、交互に逆方向流れる。従って、第2検出抵抗R26の一端26には正励磁期間に対応して励磁電流に比例した正の基準電圧VREF2が発生し、第1検出抵抗R25の一端20には負励磁期間に対応して励磁電流に比例した負の基準電圧VREF1が発生する。
制御回路は、正励磁期間及び負励磁期間を規制する励磁タイミング発生回路11と、第1検出抵抗R25からの基準電圧VREF1と第2検出抵抗R26からの基準電圧VREF2を切り替えるスイッチSWと、パルス幅変調(PWM)方式の励磁制御回路25と、アンドゲートG1、G2と、インバータG3とからなる。アンドゲートG1、G2及びインバータG3には電源VEXが供給され回路基準電圧GNDに接地されている。
27は、三角波信号Vpを発生させる発振器であり、励磁基本周波数f1よりも高い励磁基本制御周波数f2の三角波信号Vpが比較器CMP1の負側入力端子に入力されている。
励磁タイミング発生回路11は、所定の励磁基本周波数f1の矩形波信号を発生し、直接出力がタイミング信号T4として、インバータG3を介した反転出力がタイミング信号T3として励磁回路のスイッチング素子Q3、Q4に供給される。
パルス幅変調(PWM)方式の励磁制御回路25は、励磁電流に比例した正及び負の電圧、即ち、第1及び第2検出抵抗R25、R26からの基準電圧VREF1或はVREF2と直流リファレンスVsとの差が誤差増幅器26で増幅される。この誤差増幅器26の出力電圧Veが正帰還抵抗R20、R21によるヒステリシス特性を有する比較器CMP1の正側入力端子に抵抗R20を介して入力されている。
比較器CMP1の出力はアンドゲートG1、G2に導かれると共に、正帰還抵抗R20、21の分圧回路を介して比較器CMP1の正側入力端子にフィードバックされ比較動作に所定のヒステリシスを与えている。
比較器CMP1の動作は、発振器27からの三角波信号Vpが上昇して誤差増幅器26の出力電圧Ve以上となり、更に正帰還抵抗R20、R21で決まるヒステリシス幅に相当する電圧以上に上昇すると出力が正から負に反転し、逆に、三角波信号Vpが誤差増幅器26の出力電圧Veを越えて低下、更に正帰還抵抗R20、R21で決まるヒステリシス幅に相当する電圧以下となると出力が負から正に反転することを三角波信号の各周期で繰り返す。この比較動作によりパルス幅変調(PWM)が実現される。
アンドゲートG1は比較器CMP1の出力とタイミング信号T4を入力し、両者の論理積でタイミングT1を発信する。同様にアンドゲートG2は比較器CMP1の出力とタイミング信号T4を入力し、両者の論理積でタイミング信号T2を発信する。
図2は、このような構成における正励磁期間及び負励磁期間の各スイッチング素子Q1、Q2、Q3、Q4の開閉状況とスイッチング制御を説明したものである。先ず、励磁タイミング信号T3、T4により正励磁期間ではスイッチング素子Q3がオフでスイッチング素子Q4がオンに規制され、負励磁期間ではスイッチング素子Q3がオンでスイッチング素子Q4がオフに規制される。更に、正励磁期間ではスイッチング素子Q2がオフでスイッチング素子Q1によりスイッチング制御が実行される。負励磁期間ではスイッチング素子Q1がオフでスイッチング素子Q2によりスイッチング制御が実行される。
図3では、スイッチング素子Q1がスイッチング制御・スイッチング素子Q4がオンでスイッチング素子Q2・スイッチング素子Q3がオフとなる動作を示す。ここで、スイッチング素子Q1がオンのときと、スイッチング素子Q1がオフのときの電流ループを図3に示す。
スイッチング素子Q1がオンの状態では、電源Eから励磁コイルCOILに電流を流し込む過程であり、電流は、「電源E→スイッチング素子Q1→励磁コイルCOIL→スイッチング素子Q4→第2検出抵抗R26→回路基準電圧GND」となる。
スイッチング素子Q1がオフのときは、コイル電流がコイルインピーダンスの時定数で減衰していく過程であり、電流は「励磁コイルCOIL→スイッチング素子Q4→第2検出抵抗R26→第1検出抵抗R25→スイッチング素子Q3」となる。
ここで第1検出抵抗R25については、スイッチング素子Q1がオフ時にしか電流が流れない。第2検出抵抗R25については、励磁コイルCOILに流れる電流と同じ電流になる。故に、スイッチング素子Q1がスイッチング制御・スイッチング素子Q4がオンでスイッチング素子Q2・スイッチング素子Q3がオフとなる動作条件では、第2検出抵抗R26の基準電圧VREF2を参照して、スイッチング制御を行う。
又、スイッチング素子Q2がスイッチング制御・スイッチング素子Q3がオンでスイッチング素子Q1・スイッチング素子Q4がオフで、同様に考えると、第1検出抵抗R25の基準電圧VREF1を参照してスイッチング制御を行う。
この切り替えは、第1及び第2検出抵抗R25、R26と接続される励磁タイミング発生回路により行われる。
ここで、選択された信号と、所定電圧とを比較し、励磁電流が低い場合には、スイッチング素子Q1若しくはスイッチング素子Q2をオン、励磁電流が高い場合にはスイッチング素子Q1若しくはスイッチング素子Q2をオフさせる。
これにより、励磁回路と制御回路の回路基準電圧GNDが同一になり、共通の電源を用いて全てのデバイスを駆動できるので、絶縁回路を持たない・絶縁電源回路を複数持たない、低消費電力の励磁回路を実現することが可能となる。
〔実施例2〕
次に、第2実施例の電磁流量計について、図面を参照して説明する。
第2実施例の電磁流量計は、スイッチング周波数は負荷のインピーダンスにより変化する回路の実施例であり、スイッチング素子で形成されている励磁回路及びスイッチング素子に対する開閉タイミング信号を発生させる制御回路は、図4に示すように構成され、先ず、励磁回路は、Eは直流電源、Cは直流電源Eに並列接続されたコンデンサ、COILは励磁コイルで構成されている。Q1乃至Q4はFETよりなるスイッチング素子、D1乃至D4はこれらスイッチング素子Q1乃至Q4に直流電源Eより流れる電流に対して逆方向に並列接続された寄生ダイオードである。この寄生ダイオードD1乃至D4は、FETの製造工程でパッケージ内に形成されるもので、取り外すことは不可能である。
スイッチング素子Q1、Q2は、電源電圧VEXが供給され、回路基準電圧GNDに接地されて動作するFETであり、スイッチング素子Q3、Q4は、電源電圧VEXが供給され、回路基準電圧GNDに接地されて動作するFETである。
直流電源Eの一端(正側)はスイッチング素子Q1を介して励磁コイルCOILの一端13に接続され、この一端13はスイッチング素子Q3及び第1検出抵抗R25を介して直流電源Eの他端(負側)に接続されている。
励磁コイルCOILの他端15はスイッチング素子Q2、Q4の中点に接続されている。更に、直流電源Eの一端(正側)はスイッチング素子Q2を介して励磁コイルCOILの他端15に接続され、この他端15はスイッチング素子Q4及び第2検出抵抗R26を介して直流電源Eの他端(負側)に接続されている。
第1検出抵抗R25及び第2検出抵抗R26は直列接続され、その中点23が回路基準電圧GNDに接地されている。
T1乃至T4は、電源電圧VEXが供給され回路基準電圧GNDに接地されて動作するスイッチング素子Q1乃至Q4を開閉制御するタイミング信号であり、波形整形回路B1乃至B4を介してスイッチング素子Q1乃至Q4の制御電極(FETのゲート)に供給されている。この波形整形回路B1、B2、B3、B4は、電源電圧VEXが供給され回路基準電圧GNDに接地されている。
励磁コイルCOILと第1及び第2検出抵抗R25、R26には、正励磁期間にはスイッチング素子Q1→励磁コイルCOIL→スイッチング素子Q4→第2検出抵抗R26に励磁電流が流れ、負励磁期間にはスイッチング素子Q2→励磁コイルCOIL→スイッチング素子Q3→第1検出抵抗R25に励磁電流が流れ、交互に逆方向流れる。従って、第2検出抵抗R26の一端26には正励磁期間に対応して励磁電流に比例した正の基準電圧VREF2が発生し、第1検出抵抗R25の一端20には負励磁期間に対応して励磁電流に比例した負の基準電圧VREF1が発生する。
図4により、スイッチング素子Q1乃至Q4を開閉制御するタイミング信号T1乃至T4を発生させる制御回路の構成、動作を説明する。
11は、正励磁期間及び負励磁期間を寄生する励磁タイミング発生回路であり、所定の励磁周期の矩形波を発生し、直接出力がタイミング信号T4として、インバータG3を介して反転出力がタイミング信号T3としてスイッチング素子Q3、Q4に供給される。又、制御回路での励磁電流に比例して発生した第1検出抵抗R25からの基準電圧VREF1及び第2検出抵抗R26からの基準電圧VREF2を切り替えるスイッチSWを制御する構成になっている。
12は、励磁制御回路であり、スイッチSWを介して励磁電流に比例した正及び負の基準電圧VREF1或はVREF2がヒステリシスコンパレータCMPの負側入力端子に導かれる。このヒステリシスコンパレータCMPは電源電圧VEXが供給され回路基準電圧GNDに接地されている。ヒステリシスコンパレータCMPの出力はアンドゲートG1、G2に導かれると共に、正帰還抵抗R11、R12の分圧回路を介してヒステリシスコンパレータCMPの正側入力端子にフィードバックされる。Vsは抵抗R11と回路基準電圧GNDである接地間に挿入されたリファレンス直流電源(リファレンス電圧Vs)である。
ヒステリシスコンパレータCMPの動作は、基準電圧VREF1或はVREF2の絶対値が上昇してリファレンス電圧Vs以上となり、更に正帰還抵抗R11、R12で決まるヒステリシス幅に相当する電圧以上に上昇すると出力が負から正に反転し、逆に、基準電圧VREF1或はVREF2の絶対値が低下し、リファレンス電圧Vsを超えて低下し、更に正帰還抵抗R11、R12で決まるヒステリシス幅に相当する電圧以下となると出力が正から負に反転することを繰り返す。この繰り返しの周期は励磁コイルCOILのインダクタンスを含む制御ループの時定数で決定されるが、励磁タイミング信号に比較して十分に短い周期に設計される。
アンドゲートG1はヒステリシスコンパレータCMPの出力側信号と励磁タイミング発生回路11からの出力信号を入力し、両者の論理積でタイミング信号T1を発信する。同様にアンドゲートG2はヒステリシスコンパレータCMPの出力信号と励磁タイミング発生回路11からの出力信号とタイミング信号T4を入力し、両者の論理積でタイミング信号T2を発信する。
図2は、このような構成における正励磁期間及び負励磁期間の各スイッチング素子Q1乃至Q4の開閉状況とスイッチング制御モードを説明するものである。先ず、励磁タイミング信号T3、T4により正励磁期間ではスイッチング素子Q3がオフでスイッチング素子Q4がオンに規制され、負励磁期間ではスイッチング素子Q3がオンでスイッチング素子Q4がオフに規制される。
実施例1と同様に、図3では、スイッチング素子Q1がスイッチング制御・スイッチング素子Q4がオンでスイッチング素子Q2・スイッチング素子Q3がオフとなる動作を示す。ここで、スイッチング素子Q1がオンのときと、スイッチング素子Q1がオフのときの電流ループを図3に示す。
スイッチング素子Q1がオンの状態では、電源から励磁コイルCOILに電流を流し込む過程であり、電流は、「電源→スイッチング素子Q1→励磁コイルCOIL→スイッチング素子Q4→第2検出抵抗R26→回路基準電圧GND」となる。
スイッチング素子Q1がオフのときは、コイル電流がコイルインピーダンスの時定数で減衰していく過程であり、電流は「励磁コイルCOIL→スイッチング素子Q4→第2検出抵抗R26→第1検出抵抗R25→スイッチング素子Q3」となる。
ここで第1検出抵抗R25については、スイッチング素子Q1がオフ時にしか電流が流れない。第2検出抵抗R26については、励磁コイルCOILに流れる電流と同じ電流になる。故に、スイッチング素子Q1がスイッチング制御・スイッチング素子Q4がオンでスイッチング素子Q2・スイッチング素子Q3がオフとなる動作条件では、第2検出抵抗R26の基準電圧VREF2を参照して、スイッチング制御を行う。
又、スイッチング素子Q2がスイッチング制御・スイッチング素子Q3がオンでスイッチング素子Q1・スイッチング素子Q4がオフで、同様に考えると、第1検出抵抗R25の基準電圧VREF1を参照してスイッチング制御を行う。
この切り替えは、第1及び第2検出抵抗R25、R26と接続される励磁タイミング発生回路11により行われる。
ここで、選択された信号と、所定電圧とを比較し、励磁電流が低い場合には、スイッチング素子Q1若しくはスイッチング素子Q2をオン、励磁電流が高い場合にはスイッチング素子Q1若しくはスイッチング素子Q2をオフさせる。
これにより、励磁回路と制御回路の回路基準電圧が同一になり、共通の電源を用いて全てのデバイスを駆動できるので、絶縁回路を持たない・絶縁電源回路を複数持たない、低消費電力の励磁回路を実現することが可能となる。
スイッチング方式の励磁回路において、検出抵抗を2つ具備する構成にし、この2つの検出抵抗を励磁コイルと直接接続しないで、励磁コイルと検出抵抗との間にスイッチング素子を介在させ、且つ2つの検出抵抗を直列に接続し、その中点を回路基準電圧GNDとすることにより、励磁回路と制御回路の回路基準が同一になるため、従来必要とした絶縁回路を持たない低消費電力の励磁回路を提供する。
〔実施例3〕
以下に図5に基づいて本発明を詳細に説明する。図5は、本願発明の第3実施例を示す構成図である。図1の実施例と同じ要素には同一符号を付し、説明を省略する。
図5の実施例の特徴は、図1の実施例と同様に、第1検出抵抗R25と第2検出抵抗R26とに係る構成にある。また、図5の実施例の特徴は、ショットキーダイオードD11、ショットキーダイオードD12、ショットキーダイオードD13、ショットキーダイオードD14を備える点にある。
図5の実施例の構成を説明する。第1スイッチング素子から第4スイッチング素子であるスイッチング素子(Q1からQ4)は、FET(電解効果トランジスタ)で形成され、それぞれ、寄生ダイオード(D1からD4)を備える。即ち、図5の実施例において、スイッチング素子(Q1からQ4)と寄生ダイオード(D1からD4)とは、それぞれ一体に形成される。
また、ショットキーダイオードD11は、スイッチング素子Q1と並列に接続され、等価的に寄生ダイオードD1と並列に接続する。さらに、ショットキーダイオードD12は、スイッチング素子Q2と並列に接続され、等価的に寄生ダイオードD2と並列に接続する。また、ショットキーダイオードD13は、スイッチング素子Q3と並列に接続され、等価的に寄生ダイオードD3と並列に接続する。さらに、ショットキーダイオードD14は、スイッチング素子Q4と並列に接続され、等価的に寄生ダイオードD4と並列に接続する。
詳しくは、ショットキーダイオード(D11からD14)のアノードはそれぞれスイッチング素子(Q1からQ4)のソースに接続され、ショットキーダイオード(D11からD14)のカソードはそれぞれスイッチング素子(Q1からQ4)のドレインに接続される。
さらに、図5の実施例は、電源Eとスイッチング素子Q1及びショットキーダイオードD11と励磁コイルCOILとスイッチング素子Q4及びショットキーダイオードD14と第2検出抵抗R26とを有する第1直列回路を備える。また、図5の実施例は、電源Eとスイッチング素子Q2及びショットキーダイオードD12と励磁コイルCOILとスイッチング素子Q3及びショットキーダイオードD13と第1検出抵抗R25とを有する第2直列回路を備える。
さらに、図5の実施例は、励磁コイルCOILとスイッチング素子Q4及びショットキーダイオードD14と第2検出抵抗R26と第1検出抵抗R25とスイッチング素子Q3及びショットキーダイオードD13とを有する第3直列回路を備える。また、図5の実施例は、励磁コイルCOILとスイッチング素子Q1及びショットキーダイオードD11とスイッチング素子Q2及びショットキーダイオードD12とを有する第4直列回路を備える。
そして、電源Eの負極及び制御回路(誤差増幅器26等)は、回路基準電圧GNDに接続する。また、スイッチング素子(Q1からQ4)は、励磁コイルCOILに流れる励磁電流方向を所定の励磁基本周波数(f1)で切り替えると共に、励磁電流の値が所定の値となるように励磁スイッチング制御周波数(f2)でオンオフ制御する。
また、第1スイッチング素子であるスイッチング素子Q1の一端(ドレイン)は、電源Eの正極に接続する。さらにまた、第2スイッチング素子であるスイッチング素子Q2の一端(ドレイン)は、電源Eの正極に接続する。
さらに、第3スイッチング素子であるスイッチング素子Q3の一端(ドレイン)は、スイッチング素子Q1の他端(ソース)に接続し、スイッチング素子Q3の他端(ソース)は、第1検出抵抗R25を介して、回路基準電圧GNDに接続する。
さらにまた、第4スイッチング素子であるスイッチング素子Q4の一端(ドレイン)は、スイッチング素子Q2の他端(ソース)に接続し、スイッチング素子Q4の他端(ソース)は、第2検出抵抗R26を介して、回路基準電圧GNDに接続する。
また、励磁コイルCOILの一端13はスイッチング素子Q1の他端(ソース)とスイッチング素子Q3の一端(ドレイン)との接続点に接続し、励磁コイルCOILの他端15はスイッチング素子Q2の他端(ソース)とスイッチング素子Q4の一端(ドレイン)との接続点に接続する。
さらに、第1検出抵抗R25は、スイッチング素子Q3の他端(ソース)と回路基準電圧GNDとの間に形成する。また、第2検出抵抗R26は、スイッチング素子Q4の他端(ソース)と回路基準電圧GNDとの間に形成する。
このような図5の実施例の動作について詳細に説明する。
第1に、スイッチング素子Q1がオン(ON)、スイッチング素子Q2がオフ(OFF)、スイッチング素子Q3がオフ、スイッチング素子Q4がオンの期間(状態1)について説明する。このとき、ショットキーダイオード(D11からD14)はオフとなる。また、スイッチSWは基準電圧VREF2を選択し、基準電圧VREF2は励磁制御回路12に接続される。
さらに、このとき、励磁コイルCOILは電源Eが印加され正方向に励磁される。また、第2検出抵抗R26にはスイッチング素子Q1と励磁コイルCOILとスイッチング素子Q4とを流れる励磁電流に比例する基準電圧VREF2(VREF2>0)が発生する。
そして、基準電圧VREF2が増加し、所定の値となると、スイッチング素子Q1がオンからオフになり、ショットキーダイオードD13はオフからオンになり、状態1から状態2へ遷移する。
第2に、スイッチング素子Q1がオフ、スイッチング素子Q2がオフ、スイッチング素子Q3がオフ、スイッチング素子Q4がオンの期間(状態2)について説明する。このとき、ショットキーダイオードD11はオフ、ショットキーダイオードD12はオフ、ショットキーダイオードD13はオン、ショットキーダイオードD14はオフとなる。また、スイッチSWは基準電圧VREF2を選択し、基準電圧VREF2は励磁制御回路12に接続される。
さらに、このとき、励磁コイルCOILの磁束は、おおむね保持されるが、スイッチング素子Q4と第2検出抵抗R26と第1検出抵抗R25とショットキーダイオードD13に発生する電圧により一部分リセットする。また、第2検出抵抗R26には励磁コイルCOILとスイッチング素子Q4とを流れる励磁電流に比例する基準電圧VREF2(VREF2>0)が発生する。
そして、基準電圧VREF2が減少し、所定の値となると、スイッチング素子Q1がオフからオンになり、ショットキーダイオードD13はオンからオフになり、状態2から状態1へ遷移する。また、このとき、ショットキーダイオードD13にはリカバリ電流が生じない。さらに、スイッチング素子Q1のターンオンのサージは第2検出抵抗R26に流れない。
このようにして、図5の実施例は、励磁コイルの正方向の磁束を制御する。詳しくは、第2検出抵抗R26に発生する基準電圧VREF2に基づきスイッチング素子Q1のオンオフを制御する。
同様にして、第3に、スイッチング素子Q1がオフ、スイッチング素子Q2がオン、スイッチング素子Q3がオン、スイッチング素子Q4がオフの期間(状態3)について説明する。このとき、ショットキーダイオード(D11からD14)はオフとなる。また、スイッチSWは基準電圧VREF1を選択し、基準電圧VREF1は励磁制御回路12に接続される。
さらに、このとき、励磁コイルCOILは電源Eが印加され負方向に励磁される。また、第1検出抵抗R25にはスイッチング素子Q2と励磁コイルCOILとスイッチング素子Q3とを流れる励磁電流に比例する基準電圧VREF1(VREF1>0)が発生する。
そして、基準電圧VREF1が増加し、所定の値となると、スイッチング素子Q2がオンからオフになり、ショットキーダイオードD14はオフからオンになり、状態3から状態4へ遷移する。
第4に、スイッチング素子Q1がオフ、スイッチング素子Q2がオフ、スイッチング素子Q3がオン、スイッチング素子Q4がオフの期間(状態4)について説明する。このとき、ショットキーダイオードD11はオフ、ショットキーダイオードD12はオフ、ショットキーダイオードD13はオフ、ショットキーダイオードD14はオンとなる。また、スイッチSWは基準電圧VREF1を選択し、基準電圧VREF1は励磁制御回路12に接続される。
さらに、このとき、励磁コイルCOILの磁束は、おおむね保持されるが、スイッチング素子Q3と第1検出抵抗R25と第2検出抵抗R26とショットキーダイオードD14に発生する電圧により一部分リセットする。また、第1検出抵抗R25には励磁コイルCOILとスイッチング素子Q3とを流れる励磁電流に比例する基準電圧VREF1(VREF1>0)が発生する。
そして、基準電圧VREF1が減少し、所定の値となると、スイッチング素子Q2がオフからオンになり、ショットキーダイオードD14はオンからオフになり、状態4から状態3へ遷移する。また、このとき、ショットキーダイオードD14にはリカバリ電流が生じない。さらに、スイッチング素子Q2のターンオンのサージは第1検出抵抗R25に流れない。
このようにして、図5の実施例は、励磁コイルCOILの負方向の磁束を制御する。詳しくは、第1検出抵抗R25に発生する基準電圧VREF1に基づきスイッチング素子Q2のオンオフを制御する。
また、正方向の励磁から負方向に励磁への切り替えについて詳しく説明する。
正方向の励磁(状態1)のときは一端13から他端15へ電流が流れる。そして、スイッチング素子(Q1からQ4)が全てオフとすると、励磁コイルCOILの作用により、ショットキーダイオードD11はオフ、ショットキーダイオードD12はオン、ショットキーダイオードD13はオン、ショットキーダイオードD14はオフとなる。
そしてまた、スイッチング素子Q1をオフ、スイッチング素子Q2をオン、スイッチング素子Q3をオンオン、スイッチング素子Q4をオフとすると負方向に励磁(状態4)となり、他端15から一端13へ電流が流れるようになる。
詳細には、スイッチング素子Q1及びスイッチング素子Q4をターンオフし、ショットキーダイオードD12及びショットキーダイオードD13がオンとなった後に、スイッチング素子Q2及びスイッチング素子Q3をターンオンする。
このとき、スイッチング素子Q2及びスイッチング素子Q3はゼロ電圧でターンオンするため、損失及びノイズが小さい。
同様に、負方向の励磁(状態4)から正方向に励磁(状態1)への切り替えについて詳しく説明する。スイッチング素子Q2及びスイッチング素子Q3をターンオフし、ショットキーダイオードD11及びショットキーダイオードD14がオンとなった後に、スイッチング素子Q1及びスイッチング素子Q4をターンオンする。
このとき、スイッチング素子Q1及びスイッチング素子Q4はゼロ電圧でターンオンするため、損失及びノイズが小さい。
さらに、以上の動作を整理すると、スイッチSWは、スイッチング素子Q2がオフ及びスイッチング素子Q4がオンのときに第2検出抵抗R26からの基準電圧VREF2を選択し、スイッチング素子Q1がオフ及びスイッチング素子Q3がオンのときに第1検出抵抗R25からの基準電圧VREF1を選択する。
また、図5の実施例において、寄生ダイオード(D1からD4)は、ショットキーダイオード(D11からD14)の作用により、常にオフとなる。詳しくは、寄生ダイオード(D1からD4)の順方向電圧降下は0.6V程度であるに対し、ショットキーダイオード(D11からD14)の順方向電圧降下は0.4V程度である。
したがって、図5の実施例は、ショットキーダイオードD13及びショットキーダイオードD14にリカバリ電流が生じなく、スイッチング素子(Q1からQ4)はゼロ電圧でターンオンし、ショットキーダイオード(D11からD14)の順方向電圧降下が小さいため、損失及びノイズが小さい。また、ショットキーダイオード(D11からD14)の順方向電圧降下が小さいため、励磁スイッチング制御周波数(f2)は低くなり、損失及びノイズが小さい。
〔実施例4〕
以下に図6及び図7に基づいて本発明を詳細に説明する。図6は、本願発明の第4実施例を示す構成図である。図5の実施例と同じ要素には同一符号を付し、説明を省略する。
図6の実施例の特徴は、図5の実施例と同様に、第1検出抵抗R25と第2検出抵抗R26とに係る構成にある。また、図6の実施例の特徴は、第3検出抵抗R30に係る構成にあり、流量信号の正規化手段に係る構成にある。
第3検出抵抗R30は、励磁コイルCOILに直列に接続される。詳しくは、図5の実施例の第1直列回路、第2直列回路、第3直列回路及び第4直列回路は、第3検出抵抗R30を備える。また、励磁コイルCOILと第3検出抵抗R30との直列回路の一端13はスイッチング素子Q1の他端(ソース)とスイッチング素子Q3の一端(ドレイン)との接続点に接続し、励磁コイルCOILと第3検出抵抗R30との直列回路の他端15はスイッチング素子Q2の他端(ソース)とスイッチング素子Q4の一端(ドレイン)との接続点に接続する。
さらに、第3検出抵抗R30の一端の電圧を電圧V1とし、第3検出抵抗R30の他端の電圧を電圧V2とする。そして、電圧V1及び電圧V2は、励磁コイルCOILに流れる励磁電流に正確に比例して変化する。
また、励磁電流検出回路31は、電圧V1及び電圧V2から励磁電流信号S31を生成する。具体的には、差動増幅器U33の反転入力端は、抵抗R33と誤差増幅器U31から成るバッファとコンデンサC31及び抵抗R31から成るハイパスフィルタ(HPF)とを介して、電圧V1に接続する。また、差動増幅器U33の非反転入力端は、抵抗R35と誤差増幅器U32から成るバッファとコンデンサC32と抵抗R32とから成るハイパスフィルタ(HPF)とを介して、電圧V2に接続する。
さらに、AD変換器U34の入力は、差動増幅器U33の出力に接続する。また、マイクロプロセッサ(CPU)U35の入力は、AD変換器U34の出力と励磁タイミング発生回路11の出力とに接続する。
そして、差動増幅器U33は電圧V1と電圧V2との差のアナログ値を出力し、AD変換器U34はそのアナログ値をディジタル値に変換し、励磁電流信号S31を生成する。このようにして、第3検出抵抗R30に生ずる電圧V1及び電圧V2から、励磁電流信号S31が生成される。
また、図7は、本願発明の実施例を示す構成図である。図5の実施例と同じ要素には同一符号を付す。
まず、検出器について説明する。流体が流れる管路50は電極51及び電極52を備える。また、管路50に隣接して励磁コイルCOILが配置される。
次に、変換器について説明する。図6の実施例に相当する励磁回路53は、励磁コイルCOILに接続する。また、差動増幅器U43の反転入力端は、抵抗R41と誤差増幅器U41から成るバッファとを介して、電極51に接続する。さらに、差動増幅器U43の非反転入力端は、抵抗R43と誤差増幅器U42から成るバッファとを介して、電極52に接続する。
また、AD変換器U44の入力は、差動増幅器U43の出力に接続する。また、マイクロプロセッサ(CPU)U35の入力は、AD変換器U44の出力に接続する。
そして、差動増幅器U43は電極51に生ずる電圧と電極52に生ずる電圧との差のアナログ値を出力し、AD変換器U44はそのアナログ値をディジタル値に変換し、流量信号S41を生成する。このようにして、励磁コイルCOILの励磁電流に対応して管路50の電極51及び電極52で生じた電圧から流量信号S41が生成される。
さらに、マイクロプロセッサU35は、図7のAD変換器U44からの流量信号S41と、図6のAD変換器U34からの励磁電流信号S31との比(S41/S31)を算出し、流量信号を正規化する。また、マイクロプロセッサU35に係る構成は流量信号の正規化手段を形成する。
このように構成された図6及び図7の実施例の動作を説明する。
励磁コイルCOILの励磁電流が小さくなると、電極51及び電極52で検出される流量信号S41は小さくなるが、流量信号S41と励磁電流信号S31との比はほとんど変化しない。
また、励磁コイルCOILの励磁電流が大きくなると、電極51及び電極52で検出される流量信号S41は大きくなるが、流量信号S41と励磁電流信号S31との比はほとんど変化しない。
このようにして、図6及び図7の実施例は、管路50内に流れる流体の流量を測定し、伝送する。
したがって、図6及び図7の実施例は、励磁電流に依存しない測定精度の高い電磁流量計を提供できる。また、図6及び図7の実施例は、図5の実施例と同様に、小形、低損失、低ノイズの電磁流量計を提供できる。
なお、図6及び図7の実施例において、第1検出抵抗R25及び第2検出抵抗R26から励磁電流を推定することもできるが、この場合は高い測定精度は得られない。そして、具体的な実施実験検討の結果、図6及び図7の実施例の構成が最も商品的価値が高いものであることが分かった。
さらに、上述の例は、スイッチング素子(Q1からQ4)をFET(電解効果トランジスタ)で形成したが、これとは別に、スイッチング素子(Q1からQ4)をバイポーラトランジスタで形成しても、実質的に同等となり、同等の作用効果を得ることができる。なお、バイポーラトランジスタは寄生ダイオード(D1からD4)に相当する構成を有しない。
以上のように、本発明は、上述の実施例に限定されることなく、その本質を逸脱しない範囲でさらに多くの変更及び変形を含むものである。
本願発明の第1実施例の電磁流量計の励磁回路及び制御回路を略示的に示した説明図である。 同、スイッチング素子の開閉による制御形態を示した表である。 同、励磁コイルに流れる励磁電流の流れる動作を示した回路図である。 本願発明の第2実施例の電磁流量計の励磁回路及び制御回路を略示的に示した説明図である。 本願発明の第3実施例を示す構成図である。 本願発明の第4実施例を示す構成図である。 本願発明の実施例を示す構成図である。 従来技術における励磁回路を略示的に示した説明図である。 従来技術における制御回路を略示的に示した説明図である。 従来技術における励磁電流の流れる動作を示した回路図である。
符号の説明
11 励磁タイミング発生回路
25 励磁制御回路
26 誤差増幅器
27 発振器
50 管路
51,52d 電極
C コンデンサ
CMP ヒステリシスコンパレータ
CMP1 比較器
COIL 励磁コイル
D1,D2,D3,D4 寄生ダイオード
D11,D12,D13,D14 ショットキーダイオード
E 直流電源
G1,G2 アンドゲート
G3 インバータ
Q1,Q2,Q3,Q4 スイッチング素子
R25 第1検出抵抗
R26 第2検出抵抗
R30 第3検出抵抗
T1,T2,T3,T4 タイミング信号
U33,U43 差動増幅器
U34,U44 AD変換器
U35 マイクロプロセッサ(CPU)
VREF1,VREF2 基準電圧
VTEX 電源
GND 回路基準電圧

Claims (16)

  1. 電源と第1スイッチング素子と励磁コイルと第4スイッチング素子とを有する第1直列回路と、前記電源と第2スイッチング素子と前記励磁コイルと第3スイッチング素子とを有する第2直列回路と、前記励磁コイルと前記第4スイッチング素子と前記第3スイッチング素子とを有する第3直列回路と、を備え、
    前記励磁コイルに流れる励磁電流方向を所定の励磁基本周波数で切り替えると共に、前記励磁電流の値が一定となるように前記第1スイッチング素子、第2スイッチング素子、第3スイッチング素子、第4スイッチング素子の開閉デューテイを前記励磁基本周波数より高い励磁スイッチング制御周波数でオンオフ制御するスイッチング制御方式の電磁流量計であって、
    前記第3スイッチング素子と回路基準電圧となる接続点との間に形成し、前記励磁電流を検出する第1検出抵抗と、
    前記第4スイッチング素子と前記回路基準電圧となる接続点との間に形成し、前記励磁電流を検出する第2検出抵抗とを備え、
    前記第1検出抵抗と前記第2検出抵抗との中点を接地して前記回路基準電圧とすることを特徴とする電磁流量計。
  2. 前記第1スイッチング素子、第2スイッチング素子、第3スイッチング素子、第4スイッチング素子を開閉駆動させる励磁回路の電源と、前記第1スイッチング素子、第2スイッチング素子、第3スイッチング素子、第4スイッチング素子の開閉を制御するタイミング信号を生成する制御回路の電源とを共通にしたことを特徴とする請求項1記載の電磁流量計。
  3. 前記第1検出抵抗の電圧または第2検出抵抗の電圧の何れかに基づく正となる信号を参照して前記励磁電流の制御を行うことを特徴とする請求項1記載の電磁流量計。
  4. 前記励磁電流と同一となる前記第1検出抵抗の電流または前記第2検出抵抗の電流の何れかに基づく電圧を参照して前記励磁電流の制御を行うことを特徴とする請求項1記載の電磁流量計。
  5. 一端に電源を接続する第1スイッチング素子と、一端に前記電源を接続する第2スイッチング素子と、一端に前記第1スイッチング素子の他端を接続し、他端に回路基準電圧となる接続点を接続する第3スイッチング素子と、一端に前記第2スイッチング素子の他端を接続し、他端に前記回路基準電圧となる接続点を接続する第4スイッチング素子と、一端に前記第1スイッチング素子の他端と前記第3スイッチング素子の一端との接続点を接続し、他端に前記第2スイッチング素子の他端と前記第4スイッチング素子の一端との接続点を接続する励磁コイルと、を備え、
    前記励磁コイルに流れる励磁電流方向を所定の励磁基本周波数で切り替えると共に、前記励磁電流の値が所定の値となるようにオンオフ制御する
    スイッチング制御方式の電磁流量計において、
    前記第3スイッチング素子の他端と前記回路基準電圧となる接続点との間に形成し、前記励磁電流を検出する第1検出抵抗と、
    前記第4スイッチング素子の他端と前記回路基準電圧となる接続点との間に形成し、前記励磁電流を検出す第2検出抵抗とを備え、
    前記第1検出抵抗と第2検出抵抗との中点を前記回路基準電圧とすることを特徴とする電磁流量計。
  6. 前記第1スイッチング素子、第2スイッチング素子、第3スイッチング素子、第4スイッチング素子を開閉駆動させる励磁回路の電源と、前記第1スイッチング素子、第2スイッチング素子、第3スイッチング素子、第4スイッチング素子の開閉を制御するタイミング信号を生成する制御回路の電源とを共通にしたことを特徴とする請求項5記載の電磁流量計。
  7. 前記第1検出抵抗の電圧または第2検出抵抗の電圧の何れかに基づく正となる信号を参照して前記励磁電流の制御を行うことを特徴とする請求項5記載の電磁流量計。
  8. 前記励磁電流と同一となる前記第1検出抵抗の電流または前記第2検出抵抗の電流の何れかに基づく電圧を参照して前記励磁電流の制御を行うことを特徴とする請求項5記載の電磁流量計。
  9. 電源と第1スイッチング素子と励磁コイルと第4スイッチング素子とを有する第1直列回路と、前記電源と第2スイッチング素子と前記励磁コイルと第3スイッチング素子とを有する第2直列回路と、前記励磁コイルと前記第4スイッチング素子と前記第3スイッチング素子とを有する第3直列回路と、を備え、
    前記励磁コイルに流れる励磁電流方向を所定の励磁基本周波数で切り替えると共に、前記励磁電流の値が所定の値となるようにオンオフ制御する
    スイッチング制御方式の電磁流量計において、
    前記第3スイッチング素子と回路基準電圧との間に形成し、前記励磁電流を検出する第1検出抵抗と、
    前記第4スイッチング素子と前記回路基準電圧との間に形成し、前記励磁電流を検出する第2検出抵抗と、
    を備えることを特徴とする電磁流量計。
  10. 一端に電源を接続する第1スイッチング素子と、一端に前記電源を接続する第2スイッチング素子と、一端に前記第1スイッチング素子の他端を接続し、他端に回路基準電圧を接続する第3スイッチング素子と、一端に前記第2スイッチング素子の他端を接続し、他端に前記回路基準電圧を接続する第4スイッチング素子と、一端に前記第1スイッチング素子の他端と前記第3スイッチング素子の一端との接続点を接続し、他端に前記第2スイッチング素子の他端と前記第4スイッチング素子の一端との接続点を接続する励磁コイルと、を備え、
    前記励磁コイルに流れる励磁電流方向を所定の励磁基本周波数で切り替えると共に、前記励磁電流の値が所定の値となるようにオンオフ制御する
    スイッチング制御方式の電磁流量計において、
    前記第3スイッチング素子の他端と前記回路基準電圧との間に形成し、前記励磁電流を検出する第1検出抵抗と、
    前記第4スイッチング素子の他端と前記回路基準電圧との間に形成し、前記励磁電流を検出す第2検出抵抗と、
    を備えることを特徴とする電磁流量計。
  11. 前記第3スイッチング素子に並列に接続するショットキーダイオードと、
    前記第4スイッチング素子に並列に接続するショットキーダイオードと、
    を備えることを特徴とする請求項9または請求項10の何れかに記載の電磁流量計。
  12. 前記第1スイッチング素子に並列に接続するショットキーダイオードと、
    前記第2スイッチング素子に並列に接続するショットキーダイオードと、
    を備えることを特徴とする請求項11記載の電磁流量計。
  13. 前記第1スイッチング素子は、前記第2検出抵抗に発生する基準電圧に基づきオンオフが制御され、
    前記第2スイッチング素子は、前記第1検出抵抗に発生する基準電圧に基づきオンオフが制御される
    ことを特徴とする請求項9または請求項10の何れかに記載の電磁流量計。
  14. 前記第2スイッチング素子がオフ及び前記第4スイッチング素子がオンのときに前記第2検出抵抗からの基準電圧を選択し、前記第1スイッチング素子がオフ及び前記第3スイッチング素子がオンのときに前記第1検出抵抗からの基準電圧を選択するスイッチングを備えることを特徴とする請求項13記載の電磁流量計。
  15. 前記第1スイッチング素子及び前記第4スイッチング素子のターンオフの後に、前記第2スイッチング素子及び前記第3スイッチング素子をターンオンし、
    前記第2スイッチング素子及び前記第3スイッチング素子のターンオフの後に、前記第1スイッチング素子及び前記第4スイッチング素子をターンオンする
    ことを特徴とする請求項9または請求項10の何れかに記載の電磁流量計。
  16. 前記励磁電流に対応して管路の電極から検出された流量信号と、前記励磁コイルに直列に接続された第3検出抵抗から検出された励磁電流信号との比に基づいて前記流量信号を正規化する正規化手段を備えることを特徴とする請求項9または請求項10の何れかに記載の電磁流量計。
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