JP5510846B2 - 共振型dcdcコンバータ - Google Patents

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本発明は、共振型DCDCコンバータに関し、特に、トランスの二次側に同期整流素子を備えた共振型DCDCコンバータに関する。
従来、スイッチング電源装置として、図8に示すような電流共振型のスイッチング電源装置が特許文献1に開示されている。このスイッチング電源装置はトランスT1の一次側回路として、スイッチング素子Q1、Q2と、共振用コンデンサCrと、共振用インダクタLrとを備えており、トランスT1の二次側回路として、同期整流素子Q3、Q4と平滑用のコンデンサCoとを備えている。このスイッチング電源装置では、同期整流素子Q3、Q4として、ボディダイオードを備えたFETが用いられている。このFETのオン/オフは、トランスT1の一次巻線N1に生じる共振電流、及び二次側の補助巻線に生じる電圧に基づいて制御される。同期整流素子Q3、Q4を流れる電流は、FET又はそのボディダイオードを介して流れる。つまり、FETがオンしている期間はFETを流れるが、FETがオフしている期間はボディダイオードを流れる。
図9に示すように、同期整流素子Q3、Q4として用いられているFETがオンするタイミング(図9に示すD10、D11、D12、D13)は、一次巻線N1に生じる共振電流に基づいて生成された共振電流検出信号のゼロクロス点(図9に示すP10、P11、P12、P13)で決まる。一方、同期整流素子Q3、Q4として用いられているFETがオフするタイミングは、二次側の補助巻線に生じる電圧に基づいて生成された補正信号と共振電流検出信号のクロス点で決まる。
特開2005−198438号公報
同期整流素子Q3、Q4による整流動作において、FETのボディダイオードを電流が流れている期間が長くなると電力損失が多くなるため、ボディダイオードを電流が流れている期間は、できるだけ短くすることが好ましい。特許文献1では、共振電流検出信号と補正信号がクロスするタイミングで、FETがオフする。従って、補正信号の傾きを変えることにより、FETがオフするタイミングを調整することができる。しかしながら、FETがオンするタイミングは、共振電流検出信号のゼロクロス点で決まるため、FETがオンするタイミングを調整することができない。
また、特許文献1では、補正信号を生成するための補助巻線を設ける必要があるため、トランスT1の構造が複雑になる。
そこで、本発明は、FETがオン及びオフするタイミングを調整可能な構成にすると共に、トランスに当該調整に用いられる信号を生成するための補助巻線を設ける必要をなくした共振型DCDCコンバータを提供することを目的とする。
上記目標達成のため、本発明の共振型DCDCコンバータは、トランスの1次側に電流共振回路を備えた共振型DCDCコンバータであって、前記電流共振回路を流れる共振電流に応じた共振電流信号を出力する第1の信号生成回路と、前記トランスの1次側に設けられた1次巻線の両端子間の電圧を積分することにより得られる第1の積分信号と、当該第1の積分信号に比例する第2の積分信号を出力する第2の信号生成回路と、前記トランスの2次側に設けられた整流用のスイッチング素子と、前記スイッチング素子のスイッチング動作を制御する制御回路を備え、前記制御回路は、前記共振電流信号と前記第1の積分信号との比較結果及び前記共振電流信号と前記第2の積分信号との比較結果に基づいて前記スイッチング素子のスイッチング動作を制御することを特徴とする。
また、本発明の共振型DCDCコンバータは、無負荷時に、前記共振電流信号の振幅が前記第1の積分信号の振幅より大きく、かつ前記第2の積分信号の振幅より小さくなるように前記第1の積分信号と前記第2の積分信号の比例定数を設定することを特徴とする。
また、本発明の共振型DCDCコンバータは、無負荷時に、前記共振電流信号の振幅が前記第1の積分信号の振幅より小さく、かつ前記第2の積分信号の振幅より大きくなるように前記第1の積分信号と前記第2の積分信号の比例定数を設定することを特徴とする。
また、本発明の共振型DCDCコンバータは、前記第2の積分信号が分圧回路を用いて生成された信号であることを特徴とする。
また、本発明の共振型DCDCコンバータは、前記共振電流信号と前記第1の積分信号との比較結果に基づいた信号、前記共振電流信号と前記第2の積分信号との比較結果に基づいた信号及び前記電流共振回路に接続されている駆動用スイッチング素子のスイッチング動作を制御する信号を論理演算することにより前記整流用スイッチング素子を駆動する信号を生成する論理演算回路を備え、前記論理演算回路は、前記駆動用スイッチング素子のスイッチング動作が停止したときに、前記整流用スイッチング素子のスイッチング動作が停止するように構成されていることを特徴とする。
本発明によれば、第1の積分信号をトランスの一次巻線の両端に発生する電圧から生成するようにしたため、従来の電流共振型のスイッチング電源装置ようにトランスに補助巻線を設ける必要がなくなる。そのため、トランスの構造が単純化されて、コストダウンが可能となる。
また、本発明の共振型DCDCコンバータでは、第1の積分信号の振幅と第2の積分信号の振幅を調整することにより、従来のスイッチング電源装置よりも同期整流素子の導通期間を長くすることができる。そのため、同期整流素子のボディダイオードに流れる電流による損失が低減され、共振型DCDCコンバータの効率が改善される。
また、入力遮断が発生したときや電源保護回路が動作したときに、二次側の同期整流素子の動作を停止するようにしたことにより、共振型DCDCコンバータの信頼性が向上する。
本発明の共振型DCDCコンバータの回路構成を示す図である。 共振型DCDCコンバータにおける重負荷時のタイミングチャートである。 共振型DCDCコンバータにおける軽負荷時のタイミングチャートである。 共振型DCDCコンバータにおける無負荷時のタイミングチャートである。 共振型DCDCコンバータにおいて、二次側電流が連続して流れている時のタイミングチャートである。 図1に示す共振型DCDCコンバータの比較器にヒステリシスを付加した回路構成を示す図である。 図1に示す共振型DCDCコンバータに一次側のスイッチング素子に与えられる駆動信号に基づいた制御部を付加した回路構成を示す図である。 従来の電流共振型のスイッチング電源装置の回路構成を示す図である。 図8に示すスイッチング電源装置おけるタイミングチャートである。
以下、本発明の共振型DCDCコンバータを、図面を参照して説明する。本発明の共振型DCDCコンバータは、トランスに補助巻線を設ける必要をなくすと共に、電力損失を低減したものである。これらを実現するために、トランスの一次巻線両端に発生する電圧を積分して生成した信号と、さらにその信号と比例する信号を生成している。また、トランスの一次巻線両端に発生する電圧を積分した信号を、より簡単な回路で生成するため、トランスの一次巻線の一端をグランドに接続している。このように接続すれば、この一次巻線の他端で一次巻線両端の電圧を検出することができる。そして、これらの信号とトランスの一次側における共振電流信号との比較結果に基づいたタイミング信号により、同期整流素子のオン/オフを制御する。
[共振型DCDCコンバータの回路構成]
図1は、本発明の共振型DCDCコンバータ1の回路構成を示す図である。図1に示すように、トランスT2の一次側の回路は、直流電源Vinに直列に接続されたFETQ1、Q2と、共振回路を備えている。共振回路は、共振用コンデンサCrと、共振用インダクタLrと、トランスT2とで構成されている。共振用コンデンサCr、共振用インダクタLr及びトランスT2の一次巻線N1は直列に接続されており、これらを流れる共振電流はカレントトランスCT1を用いて検出される。また、トランスT2の二次側の回路は、トランスT2の二次巻線N2の両端にそれぞれ接続されている整流用のFETQ3、Q4と、トランスT2の二次巻線N2のセンタータップとFETQ3、Q4の他端の間に接続されている平滑用のコンデンサCoとを備えている。負荷14は、コンデンサCoの両端に接続されている。更に、FETQ1、Q2のオン/オフを制御するスイッチング制御回路48と、FETQ3、Q4のオン/オフを制御する制御回路15(図1に点線で示す。)を有している。尚、共振回路における共振用インダクタLrを、トランスT2の漏れインダクタで代用してもよい。尚、FETQ1、Q2は交互にオンする。そして、このFETQ1、Q2のスイッチング周波数により共振型DCDCコンバータ1の出力電圧が制御される。
[制御回路の構成]
次に、同期整流素子(FETQ3、Q4)のオン/オフ制御を行う制御回路について説明する。制御回路15は、共振電流を検出し共振電流信号を出力する第1の信号生成回路と、第1の積分信号と第2の積分信号を生成する第2の信号生成回路と、比較器と、論理演算回路(論理積(AND)回路、否定論理和(NOR)回路)とを有している。
図1に示すように、第1の信号生成回路は、トランスT2の一次側に接続されているカレントトランスCT1と、カレントトランスCT1の二次巻線の両端に接続された抵抗R1からなる。カレントトランスCT1の一次巻線は、共振回路の共振電流が流れる経路に接続されている。カレントトランスCT1の二次巻線には、カレントトランスCT1の一次巻線を流れる共振電流に比例した電流が流れる。この電流により、抵抗R1の両端には、共振電流に比例した電圧が発生する。抵抗R1の一端は、GNDに接続されており、抵抗R1の他端は、比較器35、36の反転入力端子に接続されている。従って、共振電流に比例した電圧は共振電流信号として、比較器35、36の反転入力端子に入力される。尚、無負荷時においては、トランスT2の励磁電流が共振電流として流れ、また、重負荷時においては、この励磁電流にトランスT2の一次側から二次側に与えられる電力に相当する電流が加算された電流が共振電流として流れる。
また、トランスT2の一次巻線N1の一方の端子はグランドに接続され、他方の端子は直列に接続された抵抗R2及びコンデンサC1を介してグランドに接続されている。抵抗R2及びコンデンサC1は積分回路を構成している。コンデンサC1には、トランスT2の一次巻線N1の両端の電圧を積分した電圧が生成される。この電圧が第1の積分信号として、比較器35の非反転入力端子に入力される。
また、抵抗R2とコンデンサC1の接続部は、直列に接続された抵抗R3及び抵抗R4を介してグランドに接続されている。抵抗R3及び抵抗R4は、一次巻線N1の両端の電圧を積分した電圧を分圧する分圧回路を構成している。この電圧が第2の積分信号として、比較器36の非反転入力端子に入力される。
第2の信号生成回路は、積分回路と分圧回路により構成されている。第2の信号生成回路は、第1の積分信号と第1の積分信号に比例する第2の積分信号を生成するように構成される。分圧回路により第2の積分信号を生成する場合には、比例定数は0より大きく1より小さくなる。例えば、抵抗R3と抵抗R4の抵抗比が一対一の場合には、比例定数が0.5になり、第1の積分信号に0.5を乗じたものが、第2の積分信号になる。
また、第1の積分信号と第2の積分信号の比例定数を1より大きくする場合には、分圧回路に代えて増幅率が1より大きい増幅器を用いるようにする。
尚、第1の積分信号と第2の積分信号の比例定数が1より小さい場合には、共振電流信号、第1の積分信号及び第2の積分信号の振幅は、無負荷時に下記の条件式1を満たすように設定する。
<条件式1>
第2の積分信号の振幅<共振電流信号の振幅<第1の積分信号の振幅
各信号の振幅の調整は、次のようにして行なうことができる。共振電流信号の振幅を調整するときは、第1の信号生成回路における抵抗R1の抵抗値を調整する。また、第1の積分信号の振幅を調整するときは、第2の信号生成回路の積分回路における抵抗R2の抵抗値とコンデンサC1の容量値を調整する。さらに、第2の積分信号の振幅を調整するときは、第2の信号生成回路の分圧回路における抵抗R3、4の抵抗値を調整する。そして、無負荷時に条件式1を満たすようにこれらの抵抗値と容量値を決定する。
また、第1の積分信号と第2の積分信号の比例定数が1より大きい場合には、共振電流信号、第1の積分信号及び第2の積分信号の振幅は、無負荷時に下記の条件式2を満たすように設定する。尚、第2の積分信号は、分圧回路の代わりに増幅器を用いて生成する。
<条件式2>
第1の積分信号の振幅<共振電流信号の振幅<第2の積分信号の振幅
共振電流信号及び第1の積分信号の振幅の調整は、条件式1の場合と同様に行なうことができる。第2の積分信号の振幅を調整するときは、増幅器の増幅率を調整する。そして、無負荷時に条件式2を満たすようにこれらの抵抗値と容量値、更に増幅器の増幅率を決定する。 尚、第1の積分信号と第2の積分信号の比例定数が1より大きい場合には、図1に示す回路で、第1の積分信号を比較器36の非反転入力端子に入力し、第2の積分信号を比較器35の非反転入力端子に入力するようにする。
比較器35及び比較器36の出力は、NORとANDの論理演算回路にそれぞれ入力される。NOR回路37の出力は、デジタルアイソレーター又はフォトカプラ等の絶縁部46を介して、タイミング信号として同期整流素子Q3に入力される。また、AND回路40の出力は、デジタルアイソレーター又はフォトカプラ等の絶縁部47を介して、タイミング信号として同期整流素子Q4に入力される。尚、駆動回路42、43は同期整流素子(FET)Q3、Q4を駆動するためのバッファ(ゲートドライブ)回路である。絶縁部46、47と同期整流素子(FET)Q3、Q4の制御端子(ゲート)間は、駆動回路42、43を介して接続されている。
絶縁部46、47を設けたことにより、トランスT2の一次側と二次側との絶縁を確保したうえで、同期整流素子(FET)Q3、Q4のゲートにタイミング信号が供給される。
[同期整流素子のタイミング信号の生成]
次に、上記構成から成る制御回路における同期整流素子をオン/オフ制御するタイミング信号の生成について述べる。
図1に示すように、比較器35には、共振電流信号及び第1の積分信号が入力され、比較器36には、共振電流信号及び第2の積分信号が入力される。比較器35、36は、入力された2つの電圧値を比較して、ハイレベル又はローレベルの信号を出力する。比較器35は、第1の積分信号の電圧値が共振電流信号の電圧値より大きいときに、ハイレベルの信号を出力する。また、第1の積分信号の電圧値が共振電流信号の電圧値より小さいときに、ローレベルの信号を出力する。
一方、比較器36は、第2の積分信号の電圧値が共振電流信号の電圧値より大きいときに、ハイレベルの信号を出力する。また、第2の積分信号の電圧値が共振電流信号の電圧値より小さいときに、ローレベルの信号を出力する。
比較器35が出力する共振電流信号と第1の積分信号との比較結果と、比較器36が出力する共振電流信号と第2の積分信号との比較結果は、NORとANDの論理演算回路にそれぞれ入力される。NOR回路37から出力される論理演算結果は、絶縁部46と駆動回路42を介して、同期整流素子(FET)Q3のゲート(制御端子)にタイミング信号として与えられる。また、AND回路40から出力される論理演算結果は、絶縁部47と駆動回路43を介して、同期整流素子(FET)Q4のゲート(制御端子)にタイミング信号として与えられる。
このように、第1の積分信号と第2の積分信号の比例定数が1より小さい場合(第2の積分信号の振幅が第1の積分信号の振幅より小さい場合)には、第2の積分信号と共振電流信号がクロスするポイントで、同期整流素子Q3、Q4がオンするタイミングが決まり、第1の積分信号と共振電流信号がクロスするポイントで、同期整流素子Q3、Q4がオフするタイミングが決まる。
一方、第1の積分信号と第2の積分信号の比例定数が1より大きい場合(第2の積分信号の振幅が第1の積分信号の振幅より大きい場合)には、第1の積分信号と共振電流信号がクロスするポイントで、同期整流素子Q3、Q4がオンするタイミングが決まり、第2の積分信号と共振電流信号がクロスするポイントで、同期整流素子Q3、Q4がオフするタイミングが決まる。
[負荷状態による各部の動作]
次に、共振型DCDCコンバータの動作を図2乃至図5を参照して説明する。図2は、共振型DCDCコンバータにおける重負荷時の電圧と電流の波形を示すタイミングチャート、図3は、共振型DCDCコンバータにおける軽負荷時の電圧と電流の波形を示すタイミングチャート、図4は、共振型DCDCコンバータにおける無負荷時の電圧と電流の波形を示すタイミングチャート、図5は、二次側電流が連続して流れている時の共振型DCDCコンバータにおける電圧と電流の波形を示すタイミングチャートである。尚、図2乃至図5のタイミングチャートは、図1に示すように第2の積分信号を分圧回路で生成したとき(第2の積分信号の振幅が第1の積分信号の振幅より小さいとき)の波形を示している。
尚、図2乃至図5に示すタイミングチャートにおける波形は、上から順に(1)スイッチング素子(FET)Q1のドレイン・ソース間の電圧波形、(2)スイッチング素子(FET)Q2のドレイン・ソース間の電圧波形、(3)共振電流信号(vr1と記す)と第1の積分信号(vc1と記す)と第2の積分信号(vr4と記す)を重ねて示しめした波形、(4)比較器35の出力波形、(5)比較器36の出力波形、(6)NOR回路37の出力波形と同期整流素子(FET)Q3を流れる電流波形(c1と記す)を重ねて示した波形、(7)AND回路40の出力波形と同期整流素子(FET)Q4を流れる電流波形(c2と記す)を重ねて示した波形に対応している。
図1に示すように、スイッチング制御回路48は、スイッチング素子(FET)Q1、Q2のゲート(制御端子)に駆動信号を印加し、スイッチング素子(FET)Q1、Q2を交互にオン/オフさせる。スイッチング素子(FET)Q1がオンして、スイッチング素子(FET)Q2がオフしたときには、スイッチング素子(FET)Q1を介して、共振用コンデンサCr、カレントトランスCT1の一次巻線N1、共振用インダクタLr及びトランスT2の一次巻線N1に電流が流れる。スイッチング素子(FET)Q1がオフして、スイッチング素子(FET)Q2がオンしたときには、スイッチング素子(FET)Q2を介して、共振用コンデンサCr、カレントトランスCT1の一次巻線、共振用インダクタLr、トランスT2の一次巻線N1に電流が流れる。このとき、カレントトランスCT1の一次巻線に共振電流が流れ、この共振電流に応じた電流が二次巻線に流れる。そして、この二次巻線の両端に接続された抵抗R1に生じる電圧が共振電流信号として使用される。尚、二次巻線N2に電流が流れているときは、共振用コンデンサCr及び共振用インダクタLrで決まる共振周波数の共振電流が流れ、二次巻線N2に電流が流れていないときは、共振用コンデンサCr、共振用インダクタLr及びトランスT2の励磁インダクタンスで決まる共振周波数の共振電流が流れる。
トランスT2の二次巻線N2は、センタータップから同期整流素子(FET)Q3に接続されている側の端子までの巻線である第1の二次巻線N2aと、センタータップから同期整流素子(FET)Q4に接続されている側の端子までの巻線である第2の二次巻線N2bとで構成されている。同期整流素子(FET)Q3の側に電流が流れているときは(同期整流素子(FET)Q3のボディダイオードに電流が流れている期間も含む)、コンデンサCoの両端の電圧が第1の二次巻線N2aに印加される。そして、この第1の二次巻線N2aに印加された電圧に応じた電圧(一次巻線N1と第1の二次巻線N2aの巻数比で決まる電圧)がトランスT2の一次巻線N1の両端に生じる。同期整流素子(FET)Q4の側に電流が流れているときは(同期整流素子(FET)Q4のボディダイオードに電流が流れている期間も含む)、コンデンサCoの両端の電圧が第2の二次巻線N2bに印加される。そして、この第2の二次巻線N2bに印加された電圧に応じた電圧(一次巻線N1と第2の二次巻線N2bの巻数比で決まる電圧)がトランスT2の一次巻線N1の両端に生じる。尚、トランスT2の二次巻線Nに電流が流れていないときは、一次巻線N1の励磁インダクタンスに基づいた電圧が一次巻線N1の両端に生じる。
このトランスT2の一次巻線N1の両端に生じた電圧は、抵抗R2とコンデンサC1で構成される積分回路に入力される。つまり、一次巻線N1の両端に生じた電圧は、直列に接続された抵抗R2とコンデンサC1の両端に印加される。そして、一次巻線N1の両端に生じた電圧に応じて、コンデンサC1の充電又は放電が行なわれる。このコンデンサC1の両端に生じる電圧が第1の積分信号として使用される。また、この第1の積分信号は、抵抗R3と抵抗R4からなる分圧回路に入力される。そして、この抵抗R4の両端に生じる電圧が第2の積分信号として使用される。
[重負荷時]
図2は、共振型DCDCコンバータが重負荷で動作しているときのタイミングチャートである。図2に示されているように、スイッチング素子(FET)Q1とスイッチング素子(FET)Q2は交互にオンする。ここで、スイッチング素子(FET)Q1がオンしているとき、スイッチング素子(FET)Q1のドレイン・ソース間の電圧がほぼ0Vになり、スイッチング素子(FET)Q2がオンしているとき、スイッチング素子(FET)Q2のドレイン・ソース間の電圧がほぼ0Vになる。
スイッチング素子(FET)Q1がオンし、同期整流素子(FET)Q3に電流(電流c1)が流れ始まると、共振電流に対応する共振電流信号vr1の波形は、共振用コンデンサCr及び共振用インダクタLrで決まる共振周波数の共振波形になる。このとき、第1の二次巻線N2aの両端には、コンデンサCoの両端の電圧が印加されるため、一次巻線N1の両端には、一次巻線N1と第1の二次巻線N2aの巻数比に応じた値をコンデンサCoの両端の電圧に乗じた電圧が生じる。この電圧により、第1の積分信号vc1の電圧値は直線的に増加する。尚、第1の二次巻線N2aの両端には、同期整流素子(FET)Q3に電流(電流c1)が流れなくなるまで、コンデンサCoの両端の電圧が印加され続ける。
同期整流素子(FET)Q3に電流(電流c1)が流れなくなった後、同期整流素子(FET)Q4に電流(電流c2)が流れ始まるまでの期間は、共振電流に対応する共振電流信号vr1の波形は、共振用コンデンサCr、共振用インダクタLr及び一次巻線N1の励磁インダクタンスで決まる共振周波数の共振波形になる。このとき、第1の二次巻線N2a及び第2の二次巻線N2bにはコンデンサCoの両端の電圧が印加されないため、共振用コンデンサCr、共振用インダクタLr及び一次巻線N1の励磁インダクタンスによる共振に基づいた電圧が一次巻線N1の両端に生じる。この電圧により、第1の積分信号vc1の電圧値は増加するが、同期整流素子(FET)Q3に電流(電流c1)が流れているときの傾きは維持されない(傾きが変わる)。
次に、スイッチング素子(FET)Q2がオンし、同期整流素子(FET)Q4に電流(電流c2)が流れ始まると、共振電流に対応する共振電流信号vr1の波形は、共振用コンデンサCr及び共振用インダクタLrで決まる共振周波数の共振波形になる。このとき、第2の二次巻線N2bの両端には、コンデンサCoの両端の電圧が印加されるため、一次巻線N1の両端には、一次巻線N1と第2の二次巻線N2bの巻数比に応じた値をコンデンサCoの両端の電圧に乗じた電圧が生じる。この電圧により、第1の積分信号vc1の電圧値は直線的に減少する。尚、第2の二次巻線N2bの両端には、同期整流素子(FET)Q4に電流(電流c2)が流れなくなるまで、コンデンサCoの両端の電圧が印加され続ける。
同期整流素子(FET)Q4に電流(電流c2)が流れなくなった後、同期整流素子(FET)Q3に電流(電流c1)が流れ始まるまでの期間は、共振電流に対応する共振電流信号vr1の波形は、共振用コンデンサCr、共振用インダクタLr及び一次巻線N1の励磁インダクタンスで決まる共振周波数の共振波形になる。このとき、第1の二次巻線N2a及び第2の二次巻線N2bにはコンデンサCoの両端の電圧が印加されないため、共振用コンデンサCr、共振用インダクタLr及び一次巻線N1の励磁インダクタンスによる共振に基づいた電圧が一次巻線N1の両端に生じる。この電圧により、第1の積分信号vc1の電圧値は減少するが、同期整流素子(FET)Q4に電流(電流c2)が流れているときの傾きは維持されない(傾きが変わる)。
第2の積分信号vr4は第1の積分信号vc1に比例した信号であり、その比例定数が1より小さため、第2の積分信号vr4の振幅は第1の積分信号vc1の小さくなっている。
比較器35の出力信号は、共振電流信号vr1の電圧値が第1の積分信号vc1の電圧値より大きいときはローレベルになり、共振電流信号vr1の電圧値が第1の積分信号vc1の電圧値より小さいときはハイレベルになる。従って、t0からt3までの期間、比較器35の出力信号はローレベルになり、t3からt6までの期間、比較器35の出力信号はハイレベルになる。
比較器36の出力信号は、共振電流信号vr1の電圧値が第2の積分信号vr4の電圧値より大きいときはローレベルになり、共振電流信号vr1の電圧値が第2の積分信号vr4の電圧値より小さいときはハイレベルになる。従って、t1からt4までの期間、比較器36の出力信号はローレベルになり、t4からt7までの期間、比較器36の出力信号はハイレベルになる。
NOR回路37の出力信号は、比較器35の出力信号と比較器36の出力信号の双方がローレベルのときにハイレベルになる。従って、t1からt3までの期間、NOR回路37の出力信号はハイレベルになる。そして、t1からt3までの期間、同期整流素子(FET)Q3がオンし、この期間から外れている期間は、同期整流素子(FET)Q3のボディダイオードを介して電流が流れる。
AND回路40の出力信号は、比較器35の出力信号と比較器36の出力信号の双方がハイレベルのときにハイレベルになる。従って、t4からt6までの期間、AND回路40の出力信号はハイレベルになる。そして、t4からt6までの期間、同期整流素子(FET)Q4がオンし、この期間から外れている期間は、同期整流素子(FET)Q4のボディダイオードを介して電流が流れる。
尚、従来技術では、同期整流素子(FET)Q3がオンするタイミングと同期整流素子(FET)Q4がオンするタイミングが共振電流信号vr1のゼロクロス点に対応している。つまり、同期整流素子(FET)Q3はt2でオンし、同期整流素子(FET)Q4はt5でオンする。従って、従来技術では、t1からt2までの期間も同期整流素子(FET)Q3のボディダイオードを介して電流が流れ、t4からt5までの期間も同期整流素子(FET)Q4のボディダイオードを介して電流が流れる。一方、本発明では、t1からt2までの期間は同期整流素子(FET)Q3がオンし、t4からt5までの期間は同期整流素子(FET)Q4がオンするため、ボディダイオードに流れる電流による損失が低減される。
[軽負荷時]
図3は、共振型DCDCコンバータ1が軽負荷で動作しているときのタイミングチャートである。図3に示すように、共振電流の電流値が小さくなるため共振電流信号vr1の振幅が小さくなり、同期整流素子(FET)Q3に電流が流れている期間と同期整流素子(FET)Q4に電流が流れている期間が短くなっている。
共振型DCDCコンバータ1が軽負荷で動作しているときも、比較器35の出力信号は、t1からt3までの期間(共振電流信号vr1の電圧値が第1の積分信号vc1の電圧値より小さいとき)はハイレベルになり、t3からt5までの期間(共振電流信号vr1の電圧値が第1の積分信号vc1の電圧値より大きいとき)はローレベルになる。比較器36の出力信号は、t0からt2までの期間(共振電流信号vr1の電圧値が第2の積分信号vr4の電圧値より大きいとき)にローレベルになり、t2からt4までの期間(共振電流信号vr1の電圧値が第2の積分信号vr4の電圧値より小さいとき)にハイレベルになる。NOR回路37の出力信号は、t0からt1までの期間(比較器35の出力信号と比較器36の出力信号の双方がローレベルのとき)にハイレベルになる。AND回路40の出力信号は、t2からt3までの期間(比較器35の出力信号と比較器36の出力信号の双方がハイレベルのとき)にハイレベルになる。従って、t0からt1までの期間、同期整流素子(FET)Q3がオンし、t2からt3までの期間、同期整流素子(FET)Q4がオンする。ここで、t0のタイミング及びt2のタイミングは、共振電流信号vr1のゼロクロス点のタイミングより早くなっているため、軽負荷のときもボディダイオードに流れる電流による損失が低減される。
[無負荷時]
図4は、共振型DCDCコンバータ1が無負荷で動作しているときのタイミングチャートである。図4に示すように、共振電流の電流値が小さくなるため共振電流信号vr1の振幅が小さくなり、同期整流素子(FET)Q3と同期整流素子(FET)Q4に電流が流れなくなる。そして、共振電流信号vr1の波形は、共振用コンデンサCr、共振用インダクタLr及び一次巻線N1の励磁インダクタンスで決まる共振周波数の共振波形になり、共振用コンデンサCr及び共振用インダクタLrで決まる共振周波数の共振波形になる期間がなくなる。
本発明では、無負荷で動作しているときに、共振電流信号vr1が第1の積分信号vc1と第2の積分信号vr4で挟まれるように、共振電流信号vr1、第1の積分信号vc1及び第2の積分信号vr4の振幅を設定している。このように設定すると、無負荷で動作しているとき、比較器35の出力信号を反転させた信号は、比較器36の出力信号と一致する。そのため、NOR回路37の出力信号とAND回路40の出力信号の電圧値は、ローレベルに維持される。
[二次側電流が連続して流れている時]
図5は、共振型DCDCコンバータ1の二次側電流が連続して流れているときのタイミングチャートである。同期整流素子(FET)Q3と同期整流素子(FET)Q4のいずれかに電流が流れているため、共振電流信号vr1の波形は、共振用コンデンサCr及び共振用インダクタLrで決まる共振周波数の共振波形になる。同期整流素子(FET)Q3に電流(電流c1)が流れている期間、第1の積分信号vc1は直線的に増加し、同期整流素子(FET)Q4に電流(電流c2)が流れている期間、第1の積分信号vc1は直線的に減少する。
比較器35の出力信号は、t0からt2までの期間(共振電流信号vr1の電圧値が第1の積分信号vc1の電圧値より大きいとき)はローレベルになり、t2からt4までの期間(共振電流信号vr1の電圧値が第1の積分信号vc1の電圧値より小さいとき)はハイレベルになる。比較器36の出力信号は、t1からt3までの期間(共振電流信号vr1の電圧値が第2の積分信号vr4の電圧値より大きいとき)にローレベルになり、t3からt5までの期間(共振電流信号vr1の電圧値が第2の積分信号vr4の電圧値より小さいとき)にハイレベルになる。
NOR回路37の出力信号は、t1からt2までの期間(比較器35の出力信号と比較器36の出力信号の双方がローレベルのとき)にハイレベルになる。AND回路40の出力信号は、t3からt4までの期間(比較器35の出力信号と比較器36の出力信号の双方がハイレベルのとき)にハイレベルになる。従って、t1からt2までの期間、同期整流素子(FET)Q3がオンし、t3からt4までの期間、同期整流素子(FET)Q4がオンする。ここで、t1のタイミング及びt3のタイミングは、共振電流信号vr1のゼロクロス点のタイミングより早くなっているため、二次側電流が連続して流れているときもボディダイオードに流れる電流による損失が低減される。
[共振型DCDCコンバータの他の実施形態]
また、共振電流信号vr1と第1の積分信号vc1のクロス点の近傍で比較器35の出力信号の信号レベルが小刻みに変動することや、共振電流信号vr1と第2の積分信号vr4のクロス点の近傍で比較器36の出力信号の信号レベルが小刻みに変動することを防止するために、比較器35の出力にヒステリシスを持たせてもよい。
図6は、比較器35、36の出力にヒステリシスを持たせた回路を示している。図6に示すように、比較器35の反転入力端子には抵抗R5が接続され、非反転入力端子には抵抗R6が接続され、非反転入力端子と出力端子の間に抵抗R9が接続されている。又、比較器36の反転入力端子には抵抗R7が接続され、反転入力端子には抵抗R8が接続され、非反転入力端子と出力端子の間に抵抗R10が接続されている。
この回路では、共振電流信号は、抵抗R5を介して比較器35の反転入力端子に入力され、抵抗R7を介して比較器36の反転入力端子に入力される。第1の積分信号は、抵抗R6を介して比較器35の非反転入力端子に入力される。第2の積分信号は、抵抗R8を介して比較器36の非反転入力端子に入力される。
また、スイッチング制御回路48からスイッチング素子(FET)Q1、Q2への駆動信号の供給が停止したときに、同期整流素子(FET)Q3、Q4へのタイミング信号の供給を強制的に停止させるようにしてもよい。図7は、この機能を付加した回路を示している。
例えば、入力遮断を検出したときや回路保護機能が動作したときは、スイッチング制御回路48がスイッチング素子(FET)Q1、Q2への駆動信号の供給を停止する。駆動信号の供給が停止するとスイッチング素子(FET)Q1、Q2がスイッチング動作停止する。また、スイッチング素子(FET)Q1、Q2がスイッチング動作停止を停止したときに、電流共振回路が自励発振することがある。電流共振回路が自励発振したときに、同期整流素子(FET)Q3、Q4がオンすると同期整流素子(FET)Q3、Q4に逆電流が流れる恐れがある。また、二次側電流が連続して流れているときには、同期整流素子(FET)Q3がオフすると同時に同期整流素子(FET)Q4のボディダイオードQ4aを介して電流が流れ始まり、同期整流素子(FET)Q4がオフすると同時に同期整流素子(FET)Q3のボディダイオードQ4aを介して電流が流れ始まる。従って、NOR回路やAND回路等の論理演算回路における遅延に基づいたタイミング信号の遅れにより、同期整流素子(FET)Q3、Q4のオフが遅れると、トランスの二次巻線に短絡電流が流れる恐れがある。このような逆電流や短絡電流が流れると、共振型DCDCコンバータの信頼性を確保することができない。
そこで、図7に示すように、スイッチング制御回路48からスイッチング素子(FET)Q1のゲートに与えられる駆動信号を、NOT回路50を介してNOR回路38に入力し、スイッチング素子(FET)Q2のゲートに与えられる駆動信号を、バッファー回路44を介してAND回路41に入力する。このようにすることにより、スイッチング素子(FET)Q1のゲートに与えられる駆動信号がローレベルのときには、NOR回路38から出力される信号がローレベルになるため、同期整流素子(FET)Q3のゲートに与えられるタイミング信号もローレベルとなる。また、スイッチング素子(FET)Q2のゲートに与えられる駆動信号がローレベルのときには、AND回路41から出力される信号がローレベルになるため、同期整流素子(FET)Q4のゲートに与えられるタイミング信号もローレベルとなる。従って、スイッチング素子(FET)Q1がオフしているときに同期整流素子(FET)Q3がオンすることや、スイッチング素子(FET)Q2がオフしているときに同期整流素子(FET)Q4がオンすることを回避することができる。
尚、スイッチング制御回路48は、入力遮断が発生したことを検知する機能や回路保護機能が動作したことを検知する機能を備えていることが好ましい。これらの機能を備えていれば、入力遮断が発生したときや回路保護機能が動作したときに、一次側のスイッチング素子(FET)Q1、Q2のゲートに供給される駆動信号を停止させることができる。そして、一次側のスイッチング素子(FET)Q1、Q2のゲートに供給される駆動信号が停止したときは(駆動信号がローレベルに維持されているときは)、NOR回路38から出力される信号とAND回路41から出力される信号がローレベルに維持される。従って、電流共振回路が自励発振しても同期整流素子(FET)Q3、Q4に逆電流が流れることがなく、共振型DCDCコンバータ3の信頼性が向上する。
尚、本発明の共振型DCDCコンバータでは、比較器に負電源を必要とするが、共振電流信号、第1の積分信号及び第2の積分信号に直流を重畳させることで、負電源を用いない回路構成とすることも可能である。
以上述べたように、本発明によれば、第1の積分信号をトランスの一次巻線の両端に発生する電圧から生成するようにしたため、従来の電流共振型のスイッチング電源装置ようにトランスに補助巻線を設ける必要がなくなる。そのため、トランスの構造が単純化されて、コストダウンが可能となる。
また、本発明の共振型DCDCコンバータでは、第1の積分信号の振幅と第2の積分信号の振幅を調整することにより、共振電流信号のゼロクロス点のタイミングよりも早いタイミングで、二次側の同期整流素子をオンさせることができる。これにより、従来のスイッチング電源装置よりも同期整流素子の導通期間を長くすることができる。そのため、特に、重負荷においては、同期整流素子のボディダイオードに流れる電流による損失が低減され、共振型DCDCコンバータの効率が改善される。
また、入力遮断が発生したときや電源保護回路が動作したときに、二次側の同期整流素子の動作を停止するようにしたことにより、共振型DCDCコンバータの信頼性が向上する。
この発明は、その本質的特性から逸脱することなく数多くの形式のものとして具体化することができる。よって、上述した実施形態は専ら説明上のものであり、本発明を制限するものではないことは言うまでもない。
1、2、3 共振型DCDCコンバータ
14 負荷
15、27、 制御回路
35、36 比較器
37、38 NOR回路
40、41 AND回路
42、43 駆動回路
44 バッファー回路
46、47 絶縁部
48 スイッチング制御回路
50 NOT回路
Co コンデンサ(平滑用)
C1 コンデンサ
Cr 共振用コンデンサ
CT1 カレントトランス
Lr 共振用インダクタ
Q1、Q2 スイッチング素子(FET)
Q3、Q4 同期整流素子(FET)
Q3a、Q4a ボディダイオード
R1、R2、R3、R4、R5、R6、R7、R8、R9、R10 抵抗
T1、T2 トランス

Claims (5)

  1. トランスの1次側に電流共振回路を備えた共振型DCDCコンバータであって、
    前記電流共振回路を流れる共振電流に応じた共振電流信号を出力する第1の信号生成回路と、
    前記トランスの1次側に設けられた1次巻線の両端子間の電圧を積分することにより得られる第1の積分信号と、当該第1の積分信号に比例する第2の積分信号を出力する第2の信号生成回路と、
    前記トランスの2次側に設けられた整流用スイッチング素子と、
    前記整流用スイッチング素子のスイッチング動作を制御する制御回路を備え、
    前記制御回路は、前記共振電流信号と前記第1の積分信号との比較結果及び前記共振電流信号と前記第2の積分信号との比較結果に基づいて前記整流用スイッチング素子のスイッチング動作を制御することを特徴とする共振型DCDCコンバータ。
  2. 無負荷時に、前記共振電流信号の振幅が前記第1の積分信号の振幅より大きく、かつ前記第2の積分信号の振幅より小さくなるように前記第1の積分信号と前記第2の積分信号の比例定数を設定することを特徴とする請求項1に記載の共振型DCDCコンバータ。
  3. 無負荷時に、前記共振電流信号の振幅が前記第1の積分信号の振幅より小さく、かつ前記第2の積分信号の振幅より大きくなるように前記第1の積分信号と前記第2の積分信号の比例定数を設定することを特徴とする請求項1に記載の共振型DCDCコンバータ。
  4. 前記第2の積分信号が分圧回路を用いて生成された信号であることを特徴とする請求項3に記載の共振型DCDCコンバータ。
  5. 前記共振電流信号と前記第1の積分信号との比較結果に基づいた信号、前記共振電流信号と前記第2の積分信号との比較結果に基づいた信号及び前記電流共振回路に接続されている駆動用スイッチング素子のスイッチング動作を制御する信号を論理演算することにより前記整流用スイッチング素子を駆動する信号を生成する論理演算回路を備え、
    前記論理演算回路は、前記駆動用スイッチング素子のスイッチング動作が停止したときに、前記整流用スイッチング素子のスイッチング動作が停止するように構成されていることを特徴とする請求項1乃至4のうち、いずれか1に記載の共振型DCDCコンバータ。
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