JP2008048485A - 直流交流変換装置、および直流交流変換装置の過電流保護方法 - Google Patents

直流交流変換装置、および直流交流変換装置の過電流保護方法 Download PDF

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Abstract

【課題】出力電流の過電流状態を常時検出すると共に、検出される過電流状態に応じた過電流保護動作を行なう直流交流変換装置及びその過電流保護方法を提供すること。
【解決手段】過電流のレベルが、第1の閾値を越えかつ第2の閾値を越えない場合には、電圧変換回路1による給電動作が停止され、第1スイッチ2が非導通に、第2スイッチ3が導通状態に制御される(S13)。直流電圧V1からの給電を絶って新たな電力供給を停止しながら第2スイッチ3の導通により出力電流の供給を継続することができる。第1の閾値より高い第2の閾値を越える場合には、電圧変換回路1による給電動作が停止され、第1スイッチ2が導通に、第2スイッチ3が非導通状態に制御される(S14)。直流電圧V1からの給電を絶って新たな電力供給を停止すると共にフィルタ回路4に蓄積されている電磁エネルギーを電圧変換回路1に向かって回生し過電流状態を解消することができる。
【選択図】図17

Description

本発明は、直流電圧を交流電圧に変換する直流交流変換装置と、直流交流変換装置から出力される出力電流の過電流保護方法に関するものである。
特許文献1に開示されているACインバータでは、図22に示すように、バッテリ(例えばDC12V)等のDC入力部210の電源端子に接続される電源ライン210aは、チョークコイルやコンデンサよりなるDC入力フィルタ230に接続される。スイッチング回路240は、DC入力部210からの直流電源(DC12V)を例えば55kHzで発振させるためのプッシュプル方式の回路である。DC高電圧整流回路260は、スイッチング回路240の高周波発振によってトランス250の高電圧用コイルに発生した高電圧出力(例えば140V)の波形を平滑化し、DC出力ライン260aよりドライブ回路280へ出力する。ドライブ回路280(交流化回路)は、例えば4個のFETを二つのAC出力ライン280a、280bに対してHブリッジ形に接続してなる周知のもので、対角に位置するFETが所定のデューティ比で交互にオン駆動されることによって、AC出力ライン280a、280bに例えば55Hzの交流電圧を発生させる。
また、二次側の電流検出部は、ドライブ回路280のアース側に接続されたシャント抵抗の両端子間電位差に基づいて、二次側の電流の大きさに応じた検出信号を出力する。過電流検出時には、定格出力を実現するデューティ比よりも十分小さなデューティ比を強制的に設定してスイッチング回路240を駆動する。または、ドライブ回路280を停止させるか、電源ライン210aに備えられたリレーを開状態にして電力供給を遮断する。
特開2002−315351号公報
しかしながら、特許文献1では、ドライブ回路280がHブリッジ形の4つのFETのうち対角に位置されたFETをペアとして交互にオン駆動される。このため、4つのFETのうちアース側に配置される2つのFETの何れか一方にシャント抵抗が接続される場合には、シャント抵抗が配置されているFETがオン駆動される期間においてのみ電流が検出され、対角のFETがオン駆動される期間には電流を検出することができない。電流を常時検出することができず過電流状態の検出が的確に行なわれないおそれがあり問題である。
また、アース側に配置される2つのFETの各々にシャント抵抗が接続されていれば、交互にオン駆動される各々のFETに流れる電流を各々検出することにより、電流検出を常時行なうことは可能ではある。しかしながらこの場合には、シャント抵抗を2つ備えなければならず部品点数が増えてしまい問題である。
更に、特許文献1においては、過電流状態が検出された際に行なわれる保護動作は、スイッチング回路240のデューティ比を強制的に小さくすることに留まる。しかしながら、過電流状態といってもその程度は様々であり、電力供給を制限することで十分な場合から、電力供給を停止しなければならない場合、更には負荷側の過剰な電力を回収しなければならない場合などが考えられる。過電流状態の検出に応じてデューティを低減する制御を行なうのみでは的確な過電流保護を行なうことが困難な場合もあり問題である。また、特許文献1では直流→交流→直流→交流という3回の変換を行う直流交流変換装置に対しての過電流時の動作が開示されているのみである。
本発明は前記背景技術に鑑みなされたものであり、入力と出力とを直流的に絶縁しつつ、入力の直流電圧を所望の交流電圧に直接変換する新規な直流交流変換装置において、過電流保護動作を行なうことが可能な直流交流変換装置、および直流交流変換装置の過電流保護方法を提供することを目的とする。
前記目的を達成するために、請求項1に係る直流交流変換装置は、直流電圧が入力される一対の直流入力端と、交流電圧が出力される一対の交流出力端と、電圧変換回路と、フィルタ回路と、第1スイッチと、第2スイッチと、出力電流検出回路と、過電流保護回路とを有し、電圧変換回路は、一対の変換回路入力端と一対の変換回路出力端とを有し、変換回路入力端と変換回路出力端とを直流的に絶縁すると共に、変換回路入力端に印加された直流電圧を所要の極性の電圧に変換して変換回路出力端に出力し、フィルタ回路は、一対のフィルタ入力端と一対のフィルタ出力端とを有し、直流入力端と変換回路入力端とが接続され、変換回路出力端とフィルタ入力端とが第1スイッチを介して接続され、フィルタ出力端と交流出力端とが接続され、フィルタ入力端の間に第2スイッチが接続され、出力電流検出回路が第1の閾値を越える過電流を検出したとき、過電流保護回路は、電圧変換回路の変換回路入力端から変換回路出力端への給電を停止させ、第1スイッチを非導通状態にし、第2スイッチを導通状態にすることを特徴とする。
また、請求項4に係る直流交流変換装置の過電流保護方法は、直流電圧が入力される一対の直流入力端と、交流電圧が出力される一対の交流出力端と、電圧変換回路と、フィルタ回路と、第1スイッチと、第2スイッチと、出力電流検出回路とを有し、電圧変換回路は、一対の変換回路入力端と一対の変換回路出力端とを有し、変換回路入力端と変換回路出力端とを直流的に絶縁すると共に、変換回路入力端に印加された直流電圧を所要の極性の電圧に変換して変換回路出力端に出力し、フィルタ回路は、一対のフィルタ入力端と一対のフィルタ出力端とを有し、直流入力端と変換回路入力端とが接続され、変換回路出力端とフィルタ入力端とが第1スイッチを介して接続され、フィルタ出力端と交流出力端とが接続され、フィルタ入力端の間に第2スイッチが接続された直流交流変換装置の過電流保護方法であって、出力電流検出回路が第1の閾値を越える過電流を検出したとき、電圧変換回路の変換回路入力端から変換回路出力端への給電を停止させ、第1スイッチを非導通状態にし、第2スイッチを導通状態にすることを特徴とする。
請求項1の直流交流変換装置、および請求項4の直流交流変換装置の過電流保護方法では、電圧変換回路が、変換回路入力端と変換回路出力端とを直流的に絶縁しつつ、所望の交流出力の極性に応じた極性の電圧を変換回路出力端に出力する。所望の交流出力に応じた極性の電圧が変換回路出力端に出力されているときに第1スイッチが導通状態になると、変換回路出力端の電圧がフィルタ回路のフィルタ入力端に印加される。第2スイッチが導通状態となると、変換回路出力端の電圧がフィルタ回路のフィルタ入力端に印加されることなくフィルタ回路内の電流が流れる経路が確保される。フィルタ出力端には、フィルタ入力端に印加された電圧がフィルタ回路により平滑され出力される。上記2つの状態の時間の比を調整することによって、フィルタ出力端に現れる電圧の大きさを制御できる。変換回路出力端に出力される電圧の極性を変えることにより、フィルタ出力端に現れる電圧の極性を制御できる。
請求項1に記載の直流交流変換装置では、出力電流検出回路により第1の閾値を越える過電流を検出したとき、電圧変換回路の変換回路入力端から変換回路出力端への給電を停止させると共に、第1スイッチを非導通状態にし、第2スイッチを導通状態にする電流保護回路を備える。
また、請求項4に記載の直流交流変換装置の過電流保護方法では、出力電流検出回路により第1の閾値を越える過電流を検出したとき、電圧変換回路の変換回路入力端から変換回路出力端への給電を停止させると共に、第1スイッチを非導通状態にし、第2スイッチを導通状態にする。
これにより、直流電圧からの給電が絶たれて新たな電力供給が停止され、第1スイッチの非導通と第2スイッチの導通により、フィルタ回路と第2スイッチで形成される電流経路が形成される。電流は負荷によるエネルギー消費などによって減少するので過電流保護動作が実現できる。
また、請求項2に係る直流交流変換装置は、請求項1に記載の直流交流変換装置において、出力電流検出回路が第1の閾値よりも高い第2の閾値を越える過電流を検出したとき、過電流保護回路は、電圧変換回路の変換回路入力端から変換回路出力端への給電を停止させ、第1スイッチを導通状態にし、第2スイッチを非導通状態にすることを特徴とする。
また、請求項5に係る直流交流変換装置の過電流保護方法は、請求項4に記載の直流交流変換装置の過電流保護方法において、出力電流検出回路が第1の閾値よりも高い第2の閾値を越える過電流を検出したとき、電圧変換回路の変換回路入力端から変換回路出力端への給電を停止させ、第1スイッチを導通状態にし、第2スイッチを非導通状態にすることを特徴とする。
これにより、直流電圧からの給電が絶たれて新たな電力供給が停止され、第1スイッチの導通と第2スイッチの非導通により、フィルタ回路と第1スイッチと電圧変換回路で形成される電流経路が形成される。電流は電圧変換回路を介して直流電圧へ回生されるので、請求項1または4に記載の過電流保護動作よりも急激に減少する。したがって、第1の閾値よりも高い第2の閾値を越えるような過電流に対しても過電流保護動作が可能である。
また、請求項3に係る直流交流変換装置は、請求項1に記載の直流交流変換装置において、出力電流検出回路が第1の閾値を越える過電流を検出してから一定時間の経過後、出力電流検出回路が再度第1の閾値を越える過電流を検出したとき、過電流保護回路は、電圧変換回路の変換回路入力端から変換回路出力端への給電を停止させたまま、第1スイッチを導通状態にし、第2スイッチを非導通状態にすることを特徴とする。
また、請求項6に係る直流交流変換装置の過電流制御方法は、請求項4に記載の直流交流変換装置の過電流制御方法において、出力電流検出回路が第1の閾値を越える過電流を検出してから一定時間の経過後、出力電流検出回路が再度第1の閾値を越える過電流を検出したとき、電圧変換回路の変換回路入力端から変換回路出力端への給電を停止させたまま、第1スイッチを導通状態にし、第2スイッチを非導通状態にすることを特徴とする。
これは、第1の閾値を越える過電流が検出されて請求項1または4に記載の過電流保護動作をして一定時間経過してもなお、過電流状態が解消されない場合の過電流保護動作である。直流電圧からの給電が絶たれて新たな電力供給が停止され、第1スイッチの導通と第2スイッチの非導通により、フィルタ回路と第1スイッチと電圧変換回路で形成される電流経路が形成される。電流は電圧変換回路を介して直流電圧へ回生されるので、請求項1または4に記載の過電流保護動作よりも急激に減少する。したがって、請求項1または請求項4に記載の過電流保護動作で一定時間経過してもなお、過電流状態が解消されない場合でも過電流状態を解消することができる。
本発明によれば、入力と出力とを直流的に絶縁しつつ、入力の直流電圧を所望の交流電圧に直接変換する新規な直流交流変換装置において、過電流保護動作を行なうことが可能である。
以下、本発明の直流交流変換装置について具体化した実施形態を図1乃至図21に基づき図面を参照しつつ詳細に説明する。
本発明の原理を説明する図1の直流交流変換装置では、一対の直流入力端10から直流電圧V1が入力され、一対の交流出力端20から交流電圧V2が出力される。直流入力端10は、電圧変換回路1の一対の変換回路入力端31に接続されている。電圧変換回路1の変換回路出力端32の一方は第1スイッチ2を介して、電圧変換回路1の変換回路出力端32の他方は直接に、フィルタ回路4の一対のフィルタ入力端41に接続されている。また、フィルタ入力端41の端子間は第2スイッチ3で接続されている。フィルタ回路4の一対のフィルタ出力端42は、一対の交流出力端20に接続されている。
電圧変換回路1は、変換回路入力端31と変換回路出力端32とが直流的に絶縁されており、変換回路入力端31に印加された直流電圧V1を、交流電圧V2の極性に応じた極性を有する電圧に変換して変換回路出力端32に出力する。
フィルタ回路4は、フィルタ入力端41とフィルタ出力端42との間に備えられる一対のコイルL1、L2と、フィルタ出力端42の端子間に接続される出力コンデンサC1とを有して構成される一般的なフィルタ回路である。
所望の交流出力に応じた極性の電圧が変換回路出力端に出力されているときに第1スイッチ2が導通状態になると、変換回路出力端32の電圧がフィルタ回路4のフィルタ入力端41に印加される。第2スイッチ3が導通状態となると、変換回路出力端32の電圧がフィルタ回路4のフィルタ入力端41に印加されることなくフィルタ回路4内の電流が流れる経路が確保される。フィルタ出力端42には、フィルタ入力端41に印加された電圧がフィルタ回路4により平滑され出力される。上記2つの状態の時間の比を調整することによって、フィルタ出力端42に現れる電圧の大きさを制御できる。変換回路出力端32に出力される電圧の極性を変えることにより、フィルタ出力端42に現れる電圧の極性が制御される。
また、本実施形態では第1スイッチ2と第2スイッチ3との接続点と、フィルタ入力端41との間に電流センス抵抗RSが介在する。電流センス抵抗RSは、直流交流変換装置の出力電流を常に検出可能である。電流センス抵抗RSから出力される電流検出信号Mは過電流保護回路5に入力される。過電流保護回路5からは過電流検出信号Dが出力される。過電流検出信号Dは制御回路6に入力される。制御回路6からは電圧変換回路1、第1スイッチ2、および第2スイッチ3を制御する制御信号C1〜C3が出力される。
図2の回路図は実施形態の直流交流変換装置である。電圧変換回路1は、1次側に中間タップを備えたトランスTRと、エミッタ端子が共通に接続され、コレクタ端子が1次側巻線の両端の各端子にそれぞれ接続されたIGBT素子T1、T2とを備えている。IGBT素子T1、T2のエミッタ端子とトランスTRの中間タップとの間に、平滑コンデンサC0が接続され、IGBT素子T1、T2のエミッタ端子を負側として直流電圧V1が入力される。つまり、プッシュプル回路を形成している。制御信号C1はIGBT素子T1、T2の制御端子に接続される。図示は省略するが、制御信号C1はIGBT素子T1、T2をそれぞれ独立して導通・非導通が制御できる複数の制御信号を示すものである。つまり、制御信号C1は電圧変換回路1の変換回路出力端32に任意の極性の電圧を発生させたり、電力供給を停止させたり出来るように制御する制御信号である。
トランスTRの2次側巻線の各端子には、それぞれIGBT素子T5、T6のコレクタ端子が接続されている。IGBT素子T5、T6のエミッタ端子は、フィルタ回路4のコイルL1、L2の一端にそれぞれ接続されている。IGBT素子T5、T6で第1スイッチ2を構成している。これにより、第1スイッチ2として逆並列ダイオードを有する半導体スイッチング素子であるIGBT素子T5、T6を用いても、変換回路出力端に現れる電圧の極性によらず、変換回路出力端とフィルタ入力端との間を非導通とすることができる。
また、IGBT素子T5のエミッタ端子とコイルL1の一端との接続経路にはIGBT素子T7のエミッタ端子が接続され、IGBT素子T6のエミッタ端子とコイルL2の一端との接続経路にはIGBT素子T8のエミッタ端子が接続されている。IGBT素子T7、T8は、それぞれのコレクタ端子が互いに接続されて直列接続されている。IGBT素子T7、T8で第2スイッチ3を構成している。これにより、第2スイッチ3として逆並列ダイオードを有する半導体スイッチング素子であるIGBT素子T7、T8を用いても、第2スイッチ3を非導通とすることができる。
ここで、各IGBT素子T1、T2、T5〜T8は、逆並列ダイオードを備えている。
IGBT素子T6、T8のエミッタ端子が互いに接続されている接続点Jは接地電位とされる。接地電位とされた接続点JとコイルL2との間は、電流センス抵抗RSで接続されている。電流センス抵抗RSは出力電流検出回路に相当する。
図2の直流交流変換装置においても、図1の場合と同様に過電流保護回路5および制御回路6は備えられているが、説明の便宜上、図2乃至図16、および図19乃至図22においては、記載を省略する。
先ず図3乃至図16において、実施形態の直流交流変換装置(図2)についての基本回路動作を示す。図3乃至図8は交流電圧V2の電圧上昇期の回路動作である。図9乃至図16は交流電圧V2の電圧下降期の回路動作である。交流電圧V2の周波数に比べてIGBT素子T1、T2、T5、T6、T7、T8を十分高い周波数でスイッチングし、IGBT素子T1、T2、T5、T6のオンデューティを制御することにより、交流電圧V2を生成する。
図3乃至図8はIGBT素子T1、(T2)、T5〜T8の導通制御の1周期を示す。
図3の動作状態(1)において、IGBT素子T5、T6が導通状態でIGBT素子T1が導通する。中間タップを挟んで直列に接続されているトランスTRの1次側巻線の一方に直流電圧V1が印加される。直流電圧V1の正極から、中間タップを介してIGBT素子T1を流れて直流電圧V1の負極に向かう経路に電流が流れる。この電流によりトランスTRが励磁され、2次側巻線の基準端子を正電位とする電圧が誘起される。基準端子から、IGBT素子T5、コイルL1、出力コンデンサC1または/および負荷(不図示)、コイルL2、電流センス抵抗RS、およびIGBT素子T6の逆並列ダイオードを介して2次側巻線に戻る経路に電流が流れる。
これにより、出力コンデンサC1の端子間電圧である交流電圧V2も時間と共に上昇する。また、トランスTRから出力コンデンサC1または/および負荷(不図示)に向かう出力電流が電流センス抵抗RSを流れ、電流を検出することができる。
交流電圧V2の電圧上昇期においては、図3乃至図8で示される1周期の動作期間のうち、図3で示される動作状態(1)の占める時間割合が大きい。
尚、IGBT素子T5、T6は、IGBT素子T1が導通状態となる前に導通状態となっているので、トランスTRからコイルL1、L2に電流が流れ始める際に、ターンオン損失は発生しない。
次に図4の動作状態(2)に移行する。図4の動作状態(2)では、まずIGBT素子T1を非導通とする。トランスTRの励磁電流の連続性により、トランスTRの中間タップから、直流電圧V1の電源、IGBT素子T2の逆並列ダイオードを介して1次側巻線に戻る経路に電流が流れる。
同時に、コイルL1、L2に流れる電流の連続性により、コイルL2から、電流センス抵抗RS、IGBT素子T6の逆並列ダイオード、トランスTRの2次側巻線、IGBT素子T5を介してコイルL1、出力コンデンサC1および/または負荷(不図示)で構成される閉回路に電流が流れる。トランスTRの1次側巻線には、トランスTRの励磁エネルギーによる電流に重畳されてこのコイルL1、L2に蓄えられていたエネルギーによる電流に応じた電流が流れる。これにより、コイルL1、L2に蓄えられていたエネルギーの一部が直流電圧V1の電源に回生される。なお、コイルL1、L2に蓄えられていたエネルギーの他の一部は、出力コンデンサC1に移動し、出力コンデンサC1への充電が継続される。こうして交流電圧V2が上昇を続ける。出力コンデンサC1または/および負荷(不図示)に向かう出力電流が電流センス抵抗RSを流れ、電流を検出することができる。
次に図5の動作状態(3)に移行する。IGBT素子T5、T6が導通状態に維持されたままで、IGBT素子T7、T8が導通する。コイルL2から流れ出るコイル電流は、電流センス抵抗RS、IGBT素子T8の逆並列ダイオード、IGBT素子T7を介してコイルL1に至る経路で流れ続ける。このとき、コイルL1、L2に蓄えられていたエネルギーの一部は、順次、出力コンデンサC1に移動する。出力コンデンサC1への充電が継続され、交流電圧V2が上昇を続ける。出力コンデンサC1または/および負荷(不図示)に向かう出力電流が電流センス抵抗RSを流れ、電流を検出することができる。
同時に、トランスTRの励磁電流は、1次側に代えて2次側に流れる。IGBT素子T6、IGBT素子T8の逆並列ダイオード、IGBT素子T7、およびIGBT素子T5の逆並列ダイオードを介して2次側巻線に戻る経路にトランスTRの励磁電流が流れる。これは、IGBT素子T7、T8の導通により、トランスTRの2次側巻線が短絡されているからである。
この場合、IGBT素子T8のコレクタ・エミッタ端子間の電圧は、IGBT素子T8が非導通状態から導通状態に変わる前後で変わらないので、IGBT素子T8の導通時にスイッチング損失は発生しない。これはIGBT素子T8の逆並列ダイオードにより導通の前後で端子間電圧が略一定であるからである。
尚、図4、図5の動作状態(2)、(3)は、図3の動作状態(1)から次に説明する図6の動作状態(4)へ、回路内のコイルに流れる電流の連続性を維持しながら移行するための状態である。そのため、図4、図5の動作状態(2)、(3)の期間は可及的に短くすることが好ましい。
次に図6の動作状態(4)に移行する。IGBT素子T7、T8が導通状態に維持されたままで、IGBT素子T5、T6が非導通とされる。コイルL2の電流は、コイルL1、出力コンデンサC1および/または負荷(不図示)、コイルL2、電流センス抵抗RS、IGBT素子T8の逆並列ダイオード、IGBT素子T7で構成される閉回路を流れ続ける。このとき、出力コンデンサC1への充電が継続され、交流電圧V2が上昇を続ける。出力コンデンサC1または/および負荷(不図示)に向かう出力電流が電流センス抵抗RSを流れ、電流を検出することができる。
また、トランスTRの励磁エネルギーによる電流は、1次側巻線の中間タップから、直流電圧V1の電源、IGBT素子T2の逆並列ダイオードを介して1次側巻線に至る閉回路を流れる。そして、励磁エネルギーによる電流がなくなるところで、トランスTRがリセットされる。
次に図7の動作状態(5)に移行する。IGBT素子T7、T8が導通状態に維持されたままで、IGBT素子T5、T6が導通される。コイルL1、L2の電流は、コイルL1、出力コンデンサC1および/または負荷(不図示)、コイルL2、電流センス抵抗RS、IGBT素子T8の逆並列ダイオード、IGBT素子T7で構成される閉回路を流れ続ける。このとき、出力コンデンサC1への充電が継続され、交流電圧V2が上昇を続ける。出力コンデンサC1または/および負荷(不図示)に向かう出力電流が電流センス抵抗RSを流れ、電流を検出することができる。
次に図8の動作状態(6)に移行する。IGBT素子T5、T6が導通状態に維持されたままで、IGBT素子T7、T8が非導通とされる。コイルL1、L2の電流は、コイルL2、電流センス抵抗RS、IGBT素子T6の逆並列ダイオード、トランスTRの2次側巻線、IGBT素子T5、コイルL1、出力コンデンサC1および/または負荷(不図示)で構成される閉回路を流れる。このとき、出力コンデンサC1への充電が継続され、交流電圧V2が上昇を続ける。出力コンデンサC1または/および負荷(不図示)に向かう出力電流が電流センス抵抗RSを流れ、電流を検出することができる。
この場合、IGBT素子T8のコレクタ・エミッタ端子間は、導通状態から非導通状態に変化する前後で端子間電圧は変わらない。IGBT素子T8の逆並列ダイオードが導通状態を維持するからである。このため、IGBT素子T8の導通制御に際してはスイッチング損失が発生しない。
図8の動作状態(6)の後、IGBT素子T1を導通することにより、図3の動作状態(1)に移行する。図3の動作状態(1)から図8の動作状態(6)を、この順で繰り返すことにより、交流電圧V2を上昇させることができる。交流電圧V2の上昇幅は、図3の動作状態(1)の期間と図6の動作状態(4)の期間の比を調整することにより行なう。
尚、図7、図8の動作状態(5)、(6)は、図6の動作状態(4)から図3の動作状態(1)へ、回路内のコイルに流れる電流の連続性を維持しながら移行するための状態である。そのため、図7、図8の動作状態(5)、(6)の期間は、可及的に短くすることが好ましい。
交流電圧V2の電圧上昇期においては、IGBT素子T1、T2、T5〜T8の導通制御の1周期において、図3の動作状態(1)が十分に大きな時間割合で継続し、コイルL1、L2に十分な電磁エネルギーが蓄積されるので、1周期の動作の中で図3の動作状態(1)に引き続く図4乃至図8の動作状態(2)〜(6)において、コイルL1、L2の電流の向きは一定であり、出力コンデンサC1は常に充電され続ける。
また、出力コンデンサC1または/および負荷(不図示)に向かう出力電流は、図3乃至図8で構成される1周期の動作の中で、常に電流センス抵抗RSを流れる。出力電流を常時検出することができる。
次に、交流電圧V2の電圧下降期の回路動作について説明する。図9乃至図16が、IGBT素子T1、T2、T5〜T8の導通制御の1周期である。この動作を繰り返すことにより出力コンデンサC1が放電されていき、交流電圧V2が下降していく。
図9の動作状態(7)へ移行する前段階(図16の動作状態(14))は、IGBT素子T5、T6が導通の状態であって、出力コンデンサC1から、コイルL1、IGBT素子T5の逆並列ダイオード、トランスTRの2次側巻線、IGBT素子T6、電流センス抵抗RS、コイルL2を通って電流が流れ、出力コンデンサC1が放電して交流電圧V2が下降している状態である。このとき、出力コンデンサC1からの電流によりトランスTRが励磁され、トランスTRの1次側巻線に直流電圧V1とほぼ等しい電圧が発生し、トランスTRの中間タップから、直流電圧V1の電源、IGBT素子T1の逆並列ダイオードを通って電流が流れる。したがって、出力コンデンサC1の放電電流は、トランスTRの励磁電流とトランスTRの1次側の電流との合計になる。出力コンデンサC1からの放電電流が電流センス抵抗RSを流れ、電流を検出することができる。
図9の動作状態(7)は、この状態でIGBT素子T1が導通される。トランスTRの1次側巻線に流れる電流は、直流電圧V1の電源からトランスTRの中間タップに向かう方向に増え始める(IGBT素子T1が導通される直前に流れていたトランスTRの1次側電流が減り始める。)。これに伴い、トランスTRの2次側基準端子方コイルL1に向かう電流が増え始める(IGBT素子T1が導通される直前に流れていたトランスTRの2次側電流が減り始める。)。したがって、出力コンデンサC1の電圧の降下が低減する。
更にIGBT素子T1の導通状態が続くと、トランスTRの1次側電流、2次側電流ともに上記の方向に増え続け、1次側では直流電圧V1の電源からトランスTRの中間タップに向けた電流が流れる(電流の向きが変わる。)。同様に、トランスTRの2次側も、トランスTRの基準端子からコイルL1に向かう電流が流れ(電流の向きが変わり)、図10に示すような動作状態(8)になる。これにより、また、出力コンデンサC1または/および負荷(不図示)に向かう出力電流が電流センス抵抗RSを流れ、電流を検出することができる。ただし、IGBT素子T1が導通する直前の電流値やIGBT素子T1の導通時間によっては、電流の向きが変わらない場合もある。以下、上記のとおり電流の向きが変わったものとして説明をする。
次に図11の動作状態(9)に移行する。図11の動作状態(9)では、まずIGBT素子T1を非導通とする。トランスTRの励磁電流の連続性により、トランスTRの中間タップから、直流電圧V1の電源、IGBT素子T2の逆並列ダイオードを介して1次側巻線に戻る経路に励磁電流が流れる。
同時に、コイルL1、L2に流れる電流の連続性により、コイルL2から、電流センス抵抗RS、IGBT素子T6の逆並列ダイオード、トランスTRの2次側巻線、IGBT素子T5を介してコイルL1、出力コンデンサC1および/または負荷(不図示)で構成される閉回路に電流が流れる。トランスTRの1次側巻線には、トランスTRの励磁エネルギーによる電流に重畳されてこのコイルL1、L2に蓄えられていたエネルギーによる電流に応じた電流が流れる。これにより、コイルL1、L2に蓄えられていたエネルギーの一部が直流電圧V1の電源に回生される。尚、コイルL1、L2に蓄えられていたエネルギーの他の一部は、出力コンデンサC1に移動し、出力コンデンサC1への充電が継続される。こうして交流電圧V2が上昇を続ける。出力コンデンサC1または/および負荷(不図示)に向かう出力電流が電流センス抵抗RSを流れ、電流を検出することができる。
次に図12の動作状態(10)に移行する。IGBT素子T5、T6が導通状態に維持されたままで、IGBT素子T7、T8が導通する。コイルL2から流れ出るコイル電流は、電流センス抵抗RS、IGBT素子T8の逆並列ダイオード、IGBT素子T7を介してコイルL1に至る経路で流れ続ける。このとき、コイルL1、L2に蓄えられていたエネルギーの一部は、順次、出力コンデンサC1に移動する。出力コンデンサC1への充電が継続され、交流電圧V2が上昇する。出力コンデンサC1または/および負荷(不図示)に向かう出力電流が電流センス抵抗RSを流れ、電流を検出することができる。
同時に、トランスTRの励磁電流は、1次側に代えて2次側に流れる。IGBT素子T6、IGBT素子T8の逆並列ダイオード、IGBT素子T7、およびIGBT素子T5の逆並列ダイオードを介して2次側巻線に戻る経路にトランスTRの励磁電流が流れる。これは、IGBT素子T7、T8の導通によりトランスTRの2次側巻線が短絡されているからである。
この場合、IGBT素子T8のコレクタ・エミッタ端子間の電圧は、IGBT素子T8が非導通状態から導通状態に変わる前後で変わらないので、IGBT素子T8の導通時にスイッチング損失は発生しない。これはIGBT素子T8の逆並列ダイオードにより導通の前後で端子間電圧がほぼ一定であるからである。
尚、図11、図12の動作状態(9)、(10)は、図10の動作状態(8)から次に説明する図13の動作状態(11)へ、回路内のコイルに流れる電流の連続性を維持しながら移行するための状態である。そのため、図11、図12の動作状態(9)、(10)の期間は可及的に短くすることが好ましい。
次に図13の動作状態(11)に移行する。IGBT素子T7、T8が導通状態に維持されたままで、IGBT素子T5、T6が非導通とされる。コイルL1、L2の電流は、コイルL1、出力コンデンサC1および/または負荷(不図示)、コイルL2、電流センス抵抗RS、IGBT素子T8の逆並列ダイオード、IGBT素子T7で構成される閉回路を流れ続ける。このとき出力コンデンサC1への充電が継続され、交流電圧V2が上昇を続ける。出力コンデンサC1または/および負荷(不図示)に向かう出力電流が電流センス抵抗RSを流れ、電流を検出することができる。
また、トランスTRの励磁エネルギーによる電流は、1次側巻線の中間タップから、直流電圧V1の電源、IGBT素子T2の逆並列ダイオードを介して1次側巻線に至る閉回路を流れる。そして、励磁エネルギーによる電流がなくなるところで、トランスTRがリセットされる。
コイルL1、L2に蓄えられていたエネルギーが全て放出されると、出力コンデンサC1とコイルL1、L2の共振により、コイルL1、L2に流れる電流の向きが逆転する。すなわち、図14の動作状態(12)に示すように、出力コンデンサC1からコイルL1、IGBT素子T7の逆並列ダイオード、IGBT素子T8、電流センス抵抗RS、コイルL2の順に電流が流れ、出力コンデンサC1は放電される。これにより交流電圧V2は下降する。交流電圧V2の下降期では、負荷の有無等にもよるが、図13の動作状態(11)の期間を図10の動作状態(8)に比べて長くする。出力コンデンサC1からの放電電流が電流センス抵抗RSを流れ、電流を検出することができる。
次に図15の動作状態(13)に移行する。IGBT素子T7、T8が導通状態に維持されたままで、IGBT素子T5、T6が導通される。出力コンデンサC1が放電され続け、交流電圧V2が下降を続ける。出力コンデンサC1からの放電電流が電流センス抵抗RSを流れ、電流を検出することができる。
次に図16の動作状態(14)に移行する。IGBT素子T5、T6が導通状態に維持されたままで、IGBT素子T7、T8が非導通とされる。コイルL1、L2の電流は、コイルL1、IGBT素子T5の逆並列ダイオード、トランスTRの2次側巻線、IGBT素子T6、電流センス抵抗RS、コイルL2、出力コンデンサC1および/または負荷(不図示)で構成される閉回路を流れる。このとき、出力コンデンサC1の放電が継続され、交流電圧V2が下降を続ける。出力コンデンサC1からの放電電流が電流センス抵抗RSを流れ、電流を検出することができる。
この場合、IGBT素子T7のコレクタ・エミッタ端子間は、導通状態から非導通状態に変換する前後で端子間電圧は変わらない。IGBT素子T7の逆並列ダイオードが導通状態を維持するからである。このため、IGBT素子T7の導通制御に際してスイッチング損失は発生しない。
図16の動作状態(14)の後、IGBT素子T1を導通することにより、図9の動作状態(7)に移行する。図9の動作状態(7)から図16の動作状態(14)をこの順で繰り返すことにより交流電圧V2を下降させることができる。交流電圧V2の下降幅は、図10の動作状態(8)の期間と図13の動作状態(11)の期間との比を調整することにより行なう。
尚、図15、図16の動作状態(13)、(14)は、図13の動作状態(11)から図9の動作状態(7)へ、回路内のコイルに流れる電流の連続性を維持しながら移行するための状態である。そのため、図15、図16の動作状態(13)、(14)の期間は可及的に短くすることが好ましい。
交流電圧V2の電圧下降期においては、負荷の有無にもよるが、図13、図14の動作状態(11)、(12)が、IGBT素子T1、T2、T5〜T8の導通制御の1周期中で充分に大きな割合で継続することで、交流電圧V2の下降を実現することができる。
尚、コイルL1、L2とIGBT素子T7、T8との間を流れるコイル電流の方向が、出力コンデンサC1を充電する電流方向から放電する電流方向に反転するタイミングは、図15の動作状態(13)でのタイミングとは限らない。図9および図10の動作状態(7)、(8)における時間や回路パラメータの条件に応じて、図11乃至図13の動作状態(9)〜(11)の何れかのタイミングで反転することも考えられる。また、図10の動作状態(8)によっても電流方向が出力コンデンサC1を放電する電流方向に維持される場合もある。この場合は、図9乃至図16の全期間で出力コンデンサC1は放電され続け、交流電圧V2は下降を続ける。
尚、上記の説明では、IGBT素子T1が導通状態となり、出力コンデンサC1のコイルL1側の電位がコイルL2側の電位よりも高くなる場合を説明したが、IGBT素子T1の代わりにIGBT素子T2を上記説明と同様に、導通状態、非導通状態とすることにより、出力コンデンサC1のコイルL2側の電位をコイルL1側の電位よりも高くすることができる。これにより、交流電圧V2を発生させることが可能となる。
また、出力コンデンサC1または/および負荷(不図示)に向かう出力電流、および出力コンデンサC1からの放電電流は、図9乃至図16で構成される1周期の動作の中で、常に電流センス抵抗RSを流れる。出力電流を常時検出することができる。
次に、直流交流変換装置の過電流保護方法を示す。図17が本実施形態の直流交流変換装置の過電流保護方法を示すフローチャートである。直流交流変換装置(図1)の過電流保護回路5において行なわれる。以下では、図1の直流交流変換装置を参照しながら説明を行なう。
電流センス抵抗RSは、出力コンデンサC1や交流出力端20に接続される負荷を流れる出力電流を常時検出している。電流検出結果は電流検出信号Mとして過電流保護回路5に入力される。過電流保護回路5では、出力電流が過電流状態か否かが判断される。交流出力端20に接続された負荷の異常や、短絡、出力コンデンサC1の故障等により出力電流が異常に大きくなると、過電流保護回路5では以下の様に過電流状態であると判断する。
過電流保護回路5では、電流の大きさに応じて2つの過電流レベルに分ける第1の閾値と第2の閾値が予め決められている。第1の閾値は第2の閾値より小さい値である。第1の閾値は例えば、定常状態より大きいが直流交流変換装置を構成する各部品の電流容量に対してある程度余裕がある電流値に対応する値とする。一方、第2の閾値は各部品の電流容量に対してほとんど余裕が無い上限に近い電流値に対応する値とする。
過電流保護回路5は出力電流値を示す電流検出信号Mと第1の閾値を比較し、出力電流が第1の閾値を越えた状態になると、過電流状態であると判断する。つまり、図17に示すように過電流を検出(S11)と認識される。過電流が検出されると、過電流のレベルが確認される(S12)。出力電流値を示す電流検出信号Mと第2の閾値が比較され、出力電流が第2の閾値を越える場合はS14へ進む。第2の閾値を越えない場合は、出力電流は第1の閾値を越えかつ第2の閾値を越えない場合であり、S13へ進む。
S13へ進むと、過電流保護回路5は、電圧変換回路1の変換回路入力端31から変換回路出力端32への給電を停止させると共に、第1スイッチ2を非導通状態とし、第2スイッチ3を導通状態とするように過電流検出信号Dを出力する。制御回路6は、過電流検出信号Dに応じて制御信号C1〜C3を制御する。
直流電圧V1からの給電が絶たれて新たな電力供給が停止され、第1スイッチ2の非導通と第2スイッチ3の導通により、フィルタ回路4と第2スイッチ3で形成される電流経路が形成される。出力電流はこの電流経路を流れ、負荷によるエネルギー消費などによって出力電流は減少するので過電流保護動作が実現できる(以下、転流モードと呼ぶ)。
一方S14へ進むと、過電流保護回路5は、電圧変換回路1の変換回路入力端31から変換回路出力端32への給電を停止させると共に、第1スイッチ2を導通状態とし、第2スイッチ3を非導通状態とするように過電流検出信号Dを出力する。制御回路6は、過電流検出信号Dに応じて制御信号C1〜C3を制御する。
直流電圧V1からの給電が絶たれて新たな電力供給が停止され、第1スイッチ2の導通と第2スイッチ3の非導通により、フィルタ回路4と第1スイッチ2と電圧変換回路1で形成される電流経路が形成される。出力電流はこの電流経路を流れ、電圧変換回路1を介して直流電圧V1の電源へ回生される(以下、回生モードと呼ぶ)。
回生モードについて図2を参照して詳しく説明する。制御信号C1によりIGBT素子T1、T2が共に非導通の状態となることで、直流電圧V1からの給電が絶たれて新たな電力供給が停止される。また、制御信号C2により第1スイッチ2であるIGBT素子T5、T6が導通の状態となり、制御信号C3により第2スイッチ3であるIGBT素子T7、T8が非導通の状態となる。したがって、コイルL1、IGBT素子T5(またはIGBT素子T5の逆並列ダイオード)トランスTRの2次巻線、IGBT素子T6(またはIGBT素子T6の逆並列ダイオード)、電流センス抵抗RS、コイルL2、出力コンデンサC1および/または負荷(不図示)からなる電流経路が形成される。回生モードに入った時点の状況により電流の向きが異なるが、出力電流はこの電流経路を流れる。
出力電流がトランスTRの2次巻線を流れることにより、電力がトランスTRの1次側に伝送される。トランスTRの励磁状況に応じて、トランスTRの1次巻線の中間タップ−直流電圧V1の電源−IGBT素子T1の逆並列ダイオードから形成される電流経路、または、トランスTRの1次側巻線の中間タップ−直流電圧V1の電源−IGBT素子T2の逆並列ダイオードから形成される電流経路の何れかに電流が流れる。つまりIGBT素子T1、T2の逆並列ダイオードが整流素子として機能し、電力が直流電圧V1の電源へ回生される。なお、コイルL1、L2に蓄積された電磁エネルギーも同様に回生される。
つまり転流モードよりも急激に出力電流は減少する。したがって、第1の閾値よりも高い第2の閾値を越えるような過電流に対しても過電流保護動作が可能であり、各部品を保護することが出来る。
以上詳細に説明したとおり、本実施形態に係る直流交流変換装置(図2)によれば、出力電流を検出する出力電流検出回路である電流センス抵抗RSが、第1スイッチ2であるIGBT素子T5、T6、および第2スイッチ3であるIGBT素子T7、T8の接続点Jとフィルタ入力端にあるコイルL2との間に介在するので、フィルタ回路4を介して流れる出力電流を常時検出することができ、過電流状態を的確に把握することができる。
この場合、電流センス抵抗RSが接続されている、第1スイッチ2(IGBT素子T5、T6)および第2スイッチ3(IGBT素子T7、T8)の接続点Jが接地電位とされる。これにより、電流センス抵抗RSが備えられている位置が電位的に固定されるので、動作状態による大きな電位変動はない。したがって、電流センス抵抗RSに流れる電流により検出される微少電圧の検出を容易に行なうことができる。
また、上記の過電流保護方法(図17)では、過電流のレベルが第1の閾値を越え、かつ第2の閾値を越えない場合には、過電流が検出されると、直流電圧V1からの給電を絶って新たな電力供給を停止しながら、第2スイッチ3の導通により出力電流の供給を継続することができる。
また、過電流のレベルが第1の閾値を越えて高い第2の閾値であることが検出されると、直流電圧V1からの給電を絶って新たな電力供給を停止すると共に、フィルタ回路4に蓄積されている電磁エネルギーを電圧変換回路1に向かって回生することができる。過電流状態を迅速に解消することができる。
次に、別の実施形態について図18のフローチャートを用いて説明する。本実施形態は前述の実施形態に対して、過電流保護回路内の処理と、その結果の過電流保護回路動作が異なるのみであり、同一の符号・動作については説明を省略する。
過電流保護回路5では、第1の閾値が予め決められている。第1の閾値は例えば、定常状態より大きいが直流交流変換装置を構成する各部品の電流容量に対してある程度余裕がある電流値に対応する値とする。
電流センス抵抗RSは電流検出信号Mを過電流保護回路5に出力する。過電流保護回路5は出力電流値を示す電流検出信号Mと第1の閾値を比較し、出力電流が第1の閾値を越えた状態となると(S21)、過電流状態であると判断する。すると過電流保護回路5は電圧変換回路1の変換回路入力端31から変換回路出力端32への給電を停止させると共に、第1スイッチ2を非導通状態とし、第2スイッチ3を導通状態とするように過電流検出信号Dを出力する(S22)。制御回路6は、過電流検出信号Dに応じて制御信号C1〜C3を制御する。つまり転流モードに入る。
直流電圧V1からの給電が絶たれて新たな電力供給が停止され、第1スイッチ2の非導通と第2スイッチ3の導通により、フィルタ回路4と第2スイッチ3で形成される電流経路が形成される。従って、出力電流はこの電流経路を流れ、負荷によるエネルギー消費などによって出力電流は減少する。
転流モードのまま、一定時間の経過後、再度、過電流保護回路5は出力電流値を示す電流検出信号Mと第1の閾値を比較する。出力電流が再び第1の閾値を越えた状態であると(S23)、過電流保護回路5は、電圧変換回路1の変換回路入力端31から変換回路出力端32への給電を停止させたまま、第1スイッチ2を導通状態とし、第2スイッチ3を非導通状態とするように過電流検出信号Dを出力する。制御回路6は、過電流検出信号Dに応じて制御信号C1〜C3を制御する。つまり回生モードに入る。
直流電圧V1からの給電が絶たれて新たな電力供給が停止され、第1スイッチ2の導通と第2スイッチ3の非導通により、フィルタ回路4と第1スイッチ2と電圧変換回路1で形成される電流経路が形成される。出力電流はこの電流経路を流れ、電圧変換回路1を介して直流電圧V1の電源へ回生される。
つまり転流モードよりも急激に出力電流は減少する。したがって、転流モードの過電流保護動作をして一定時間経過してもなお、過電流状態が解消されない場合でも過電流状態を解消することができる。
また、上述の図17の実施形態と図18の別の実施形態と別々に説明したが、過電流保護回路5は2つの過電流保護機能・動作を共に搭載してもよい。また、過電流保護回路5は、転流モードの過電流保護機能・動作のみを搭載していてもよい。
なお、上述の直流交流変換装置では、フィルタ出力端42には、フィルタ入力端41に印加された電圧がフィルタ回路4により平滑され出力される。電圧変換回路1からの電力供給があり且つ第1スイッチ2であるIGBT素子T5、T6が導通状態となる時間と、第2スイッチ3であるIGBT素子T7、T8が導通状態となる時間の比を調整することによって、フィルタ出力端42に現れる交流電圧V2の大きさを制御できる。また、変換回路出力端32に出力される電圧の極性を変えることにより、フィルタ出力端42に現れる交流電圧V2の極性を制御できる。入力される直流電圧V1と出力される交流電圧V2とを直流的に絶縁しつつ、直流電圧V1を所望の交流電圧V2に直接変換することができる。
また、トランスTRの励磁エネルギーによる電流は、1次側巻線の中間タップから、直流電圧V1の電源、IGBT素子T2の逆並列ダイオードを介して1次側巻線に至る閉回路を流れ、トランスTRの励磁エネルギーが直流電圧V1の電源に回生される。この回生動作が完了しトランスTRの励磁エネルギーによる電流がなくなるところで、トランスTRがリセットされる。
逆並列ダイオードを有するIGBT素子T5、T6、およびT7、T8は、それぞれエミッタ端子間が接続されて、第1スイッチ2、第2スイッチ3を構成しているので、電圧の極性によらず、双方向に導通、非導通の制御が可能となる。
互いにエミッタ端子が接続されているIGBT素子T5、T7、およびT6、T8は、導通制御の際の基準電位を共通とすることができ、共通のドライブ電源を使用することができる。導通制御およびドライブ電源を簡略化することができる。
尚、本発明は前記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内で種々の改良、変形が可能であることは言うまでもない。
例えば、本実施形態においては、電圧変換回路1の実施形態として、トランスTRの1次側に中間タップを備えて、IGBT素子T1、T2で構成されるプッシュプル回路構成を例示したが、本願はこれに限定されるものではない。図19に示す直流交流変換装置の第1の別例の回路ブロック図では、電圧変換回路1としてIGBT素子T11〜T14によりフルブリッジ回路が構成される場合である。
トランスTRの1次側巻線の一方の端子は、IGBT素子T11のエミッタ端子とIGBT素子T13のコレクタ端子との接続点が接続されており、他方の端子は、IGBT素子T12のエミッタ端子とIGBT素子T14のコレクタ端子との接続点が接続されている。また、IGBT素子T11およびT12のコレクタ端子は、共通に直流電圧V1の電源の正極に接続されており、IGBT素子T13およびT14のエミッタ端子は、共通に直流電圧V1の電源の負極に接続されている。これにより、フルブリッジ回路が構成され、IGBT素子T11、T14と、IGBT素子T12、T13とを、交互に導通することにより、トランスTRの1次側巻線に印加される電圧の極性を反転することができる。
また、図20に示す直流交流変換装置の第2の別例の回路ブロック図では、電圧変換回路1としてIGBT素子T21、T22、およびコンデンサC21、C22により、ハーフブリッジ回路が構成される場合である。
トランスTRの1次側巻線の一方の端子は、直列に接続されたコンデンサC21、C22の接続点が接続されており、他方の端子は、直列接続されたIGBT素子T21のエミッタ端子とIGBT素子T22のコレクタ端子との接続点が接続されている。また、コンデンサC21、C22の他端は、各々、IGBT素子T21のコレクタ端子、IGBT素子T22のエミッタ端子に接続されると共に、直流電圧V1の電源の正極、負極に接続されている。これにより、ハーフブリッジ回路が構成される。なお、ハーフブリッジ回路は、転流モードのみ実行する過電流保護回路、過電流保護方法に対して適応可能である。
また、本実施形態においては、IGBT素子T7、T8のコレクタ端子間が接続されると共に、IGBT素子T5、T7のエミッタ端子間、およびIGBT素子T6、T8のエミッタ端子間が接続されて構成される場合について説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。
例えば、図19の第1の別例では、図2の実施形態における電圧変換回路1に代えて電圧変換回路1Aを備えている。IGBT素子T1、T2に代えてIGBT素子T11〜T14を備えた構成である。また、第2スイッチ3に代えて第2スイッチ3Aを備えている。IGBT素子T7、T8について、図2の実施形態におけるコレクタ端子間の接続に代えて、エミッタ端子間が接続された構成である。IGBT素子T7、T8に関して、エミッタ端子間が接続される構成とされる。これにより、電圧の極性によらず、双方向に導通、非導通の制御が可能となる。また、逆並列ダイオードが対向しているので、IGBT素子T7、T8を介する経路を非導通とすることができるという特徴は確保されながら、IGBT素子T5、T6と共にフルブリッジ回路と同じ回路構成となる。IGBT素子T5、T6、T7、T8のスイッチング制御に汎用のフルブリッジドライバを使用することができ好都合である。更にこの場合、共通接続されたIGBT素子T7、T8のエミッタ端子を接地電位とすれば好都合である。
また、図21の第3の別例では、図2の実施形態における第1スイッチ2および第2スイッチ3に代えて、第1スイッチ2Aおよび第2スイッチ3Aを備えている。IGBT素子T5、T6に関して、エミッタ端子間が接続されて直列接続され、トランスTRの2次側巻線の一方とコイルL2との間に備えられ、トランスTRの2次側巻線の他方とコイルL1との間は直接接続される構成である。これにより、IGBT素子T5、T6をスイッチング制御する基準電位を互いに接続されたエミッタ端子とすることができ、スイッチング制御の際のドライブ電源を共通にすることができる。スイッチング制御およびドライブ電源を簡略化することができる。
また、IGBT素子T7、T8に関しても、エミッタ端子間が接続される構成とすれば、同様にスイッチング制御の際のドライブ電源を共通にすることができる。スイッチング制御およびドライブ電源を簡略化することができる。
また、互いに接続されるエミッタ端子を接地電位に接続すれば、接地電位を基準電位としてドライブ電源を構成することができる。
本発明の原理を示す回路ブロック図である。 実施形態の直流交流変換装置の回路ブロック図である。 直流交流変換動作において電圧上昇期の動作状態(1)を示す図である。 直流交流変換動作において電圧上昇期の動作状態(2)を示す図である。 直流交流変換動作において電圧上昇期の動作状態(3)を示す図である。 直流交流変換動作において電圧上昇期の動作状態(4)を示す図である。 直流交流変換動作において電圧上昇期の動作状態(5)を示す図である。 直流交流変換動作において電圧上昇期の動作状態(6)を示す図である。 直流交流変換動作において電圧下降期の動作状態(7)を示す図である。 直流交流変換動作において電圧下降期の動作状態(8)を示す図である。 直流交流変換動作において電圧下降期の動作状態(9)を示す図である。 直流交流変換動作において電圧下降期の動作状態(10)を示す図である。 直流交流変換動作において電圧下降期の動作状態(11)を示す図である。 直流交流変換動作において電圧下降期の動作状態(12)を示す図である。 直流交流変換動作において電圧下降期の動作状態(13)を示す図である。 直流交流変換動作において電圧下降期の動作状態(14)を示す図である。 直流交流変換装置の過電流保護方法を示すフローチャートである。 別の実施形態の直流交流変換装置の過電流保護方法を示すフローチャートである。 直流交流変換装置の第1の別例を示す回路ブロック図である。 直流交流変換装置の第2の別例を示す回路ブロック図である。 直流交流変換装置の第3の別例を示す回路ブロック図である。 背景技術の回路ブロック図である。
符号の説明
1 電圧変換回路
2 第1スイッチ
3 第2スイッチ
4 フィルタ回路
5 過電流保護回路
6 制御回路
10 直流入力端
20 交流出力端
31 変換回路入力端
32 変換回路出力端
41 フィルタ入力端
42 フィルタ出力端
C1 出力コンデンサ
L1、L2 コイル
RS 電流センス抵抗
T1、T2、T5〜T8、T11〜T14、T21,T22 IGBT素子
TR トランス
C1〜C3 制御信号
D 過電流検出信号
M 電流検出信号
V1 直流電圧
V2 交流電圧

Claims (6)

  1. 直流電圧が入力される一対の直流入力端と、
    交流電圧が出力される一対の交流出力端と、
    電圧変換回路と、
    フィルタ回路と、
    第1スイッチと、
    第2スイッチと、
    出力電流検出回路と、
    過電流保護回路とを有し、
    前記電圧変換回路は、一対の変換回路入力端と一対の変換回路出力端とを有し、前記変換回路入力端と前記変換回路出力端とを直流的に絶縁すると共に、前記変換回路入力端に印加された直流電圧を所要の極性の電圧に変換して前記変換回路出力端に出力し、
    前記フィルタ回路は、一対のフィルタ入力端と一対のフィルタ出力端とを有し、
    前記直流入力端と前記変換回路入力端とが接続され、前記変換回路出力端と前記フィルタ入力端とが前記第1スイッチを介して接続され、前記フィルタ出力端と前記交流出力端とが接続され、前記フィルタ入力端の間に前記第2スイッチが接続され、
    前記出力電流検出回路が第1の閾値を越える過電流を検出したとき、前記過電流保護回路は、前記電圧変換回路の前記変換回路入力端から前記変換回路出力端への給電を停止させ、前記第1スイッチを非導通状態にし、前記第2スイッチを導通状態にすることを特徴とする直流交流変換装置。
  2. 前記出力電流検出回路が前記第1の閾値よりも高い第2の閾値を越える過電流を検出したとき、前記過電流保護回路は、前記電圧変換回路の前記変換回路入力端から前記変換回路出力端への給電を停止させ、前記第1スイッチを導通状態にし、前記第2スイッチを非導通状態にすることを特徴とする請求項1に記載の直流交流変換装置。
  3. 前記出力電流検出回路が第1の閾値を越える過電流を検出してから一定時間の経過後、前記出力電流検出回路が再度第1の閾値を越える過電流を検出したとき、前記過電流保護回路は、前記電圧変換回路の前記変換回路入力端から前記変換回路出力端への給電を停止させたまま、前記第1スイッチを導通状態にし、前記第2スイッチを非導通状態にすることを特徴とする請求項1に記載の直流交流変換装置。
  4. 直流電圧が入力される一対の直流入力端と、
    交流電圧が出力される一対の交流出力端と、
    電圧変換回路と、
    フィルタ回路と、
    第1スイッチと、
    第2スイッチと、
    出力電流検出回路とを有し、
    前記電圧変換回路は、一対の変換回路入力端と一対の変換回路出力端とを有し、前記変換回路入力端と前記変換回路出力端とを直流的に絶縁すると共に、前記変換回路入力端に印加された直流電圧を所要の極性の電圧に変換して前記変換回路出力端に出力し、
    前記フィルタ回路は、一対のフィルタ入力端と一対のフィルタ出力端とを有し、
    前記直流入力端と前記変換回路入力端とが接続され、前記変換回路出力端と前記フィルタ入力端とが前記第1スイッチを介して接続され、前記フィルタ出力端と前記交流出力端とが接続され、前記フィルタ入力端の間に前記第2スイッチが接続された直流交流変換装置の過電流保護方法であって、
    前記出力電流検出回路が第1の閾値を越える過電流を検出したとき、前記電圧変換回路の前記変換回路入力端から前記変換回路出力端への給電を停止させ、前記第1スイッチを非導通状態にし、前記第2スイッチを導通状態にすることを特徴とする直流交流変換装置の過電流保護方法。
  5. 前記出力電流検出回路が前記第1の閾値よりも高い第2の閾値を越える過電流を検出したとき、前記電圧変換回路の前記変換回路入力端から前記変換回路出力端への給電を停止させ、前記第1スイッチを導通状態にし、前記第2スイッチを非導通状態にすることを特徴とする請求項4に記載の直流交流変換装置の過電流保護方法。
  6. 前記出力電流検出回路が第1の閾値を越える過電流を検出してから一定時間の経過後、前記出力電流検出回路が再度第1の閾値を越える過電流を検出したとき、前記電圧変換回路の前記変換回路入力端から前記変換回路出力端への給電を停止させたまま、前記第1スイッチを導通状態にし、前記第2スイッチを非導通状態にすることを特徴とする請求項4に記載の直流交流変換装置の過電流保護方法。
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