JP6835305B2 - 関節用サポーター - Google Patents

関節用サポーター Download PDF

Info

Publication number
JP6835305B2
JP6835305B2 JP2016150220A JP2016150220A JP6835305B2 JP 6835305 B2 JP6835305 B2 JP 6835305B2 JP 2016150220 A JP2016150220 A JP 2016150220A JP 2016150220 A JP2016150220 A JP 2016150220A JP 6835305 B2 JP6835305 B2 JP 6835305B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
knitted fabric
area
region
joint
upper support
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2016150220A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2018015434A (ja
Inventor
耕太郎 山田
耕太郎 山田
英知 櫻井
英知 櫻井
茂樹 島岡
茂樹 島岡
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Zeria Pharmaceutical Co Ltd
Original Assignee
Zeria Pharmaceutical Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Zeria Pharmaceutical Co Ltd filed Critical Zeria Pharmaceutical Co Ltd
Priority to JP2016150220A priority Critical patent/JP6835305B2/ja
Publication of JP2018015434A publication Critical patent/JP2018015434A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6835305B2 publication Critical patent/JP6835305B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Landscapes

  • Professional, Industrial, Or Sporting Protective Garments (AREA)

Description

本発明は、関節を側面側からサポートする関節用サポーターに関する。
近年、変形性膝関節症等の膝に問題を抱える患者に対して、膝をサポートする膝用サポーターが多く開発されている。特開2001−129007号公報(特許文献1)、実用新案登録第3038863号公報(特許文献2)、および、実用新案登録第3094855号公報(特許文献3)には、ベルト状のサポーターを膝に巻き付ける形態を有する膝用サポーターが開示されている。
特開2007−54126号公報(特許文献4)、および、米国特許第6,063,048号明細書(特許文献5)には、筒状の形態を有する膝用サポーターが開示されている。
特開2001−129007号公報 実用新案登録第3038863号公報 実用新案登録第3094855号公報 特開2007−54126号公報 米国特許第6,063,048号明細書
特許文献4に開示される筒状の形態を有する膝用サポーターには、膝関節皿部の両側面をたすき(X字型)状に配置される領域が設けられ、膝関節の動きを補助する構成が開示されている。この構成を有する場合には、膝関節皿部を上方に持ち上げる作用が働くと考えられる。しかし、変形性膝関節症等の脚がO脚となる症状や、反対のX脚となる場合の症状に対しては、十分なサポートができないと考えられる。
特許文献5に開示されるサポーターは、上下端に位置する部分を本体の編地部とは別部材のストラップが設けられる構成が開示されている。このストラップは、編地部とは別部材であって、その長さ方向には弾性変形するもの、幅方向には弾性変形しない素材が設けられている(第3欄第55行〜第62行参照)。そのため、特別な編み方をした別部材を準備する必要がある。
本発明の目的は、変形性関節症やO脚のように、関節が外側に湾曲してしまう症状や、反対にX脚のように内側に湾曲してしまう症状に対し、関節の片側側面から反対側の側面に押す力を発生させ、適切な方向での運動を促すことにより、痛みの軽減や、矯正・症状の改善などの自然治癒を補助するための関節用サポーターを提供することにある。また、関節の片側側面から反対側の側面に押す力により、スポーツ時に関節が内側に入り込むことによる怪我、疲労、痛み等を抑制するための関節用サポーターを提供することにある。
この関節用サポーターの一の局面では、伸縮性を有する円筒状編地からなる関節用サポーターであって、上記円筒状編地は、関節支持領域を含み、上記関節支持領域は、患者の関節部に当接される関節当接領域と、上記関節当接領域より上方の位置において、円筒状に設けられる上部支持編地領域と、上記関節当接領域より下方の位置において、円筒状に設けられる下部支持編地領域と、上記関節当接領域のいずれか一方の側部に配置され、上記上部支持編地領域と上記下部支持編地領域とを連結し、上下方向に延びる帯状の側部支持編地領域と、を有し、上記上部支持編地領域、上記下部支持編地領域、および、上記側部支持編地領域は、これらを取り囲む領域の編地の締付力よりも強い締付力を有している。
他の形態においては、上記上部支持編地領域は、上記側部支持編地領域から遠ざかるにしたがって上方に向って傾斜するように設けられ、上記下部支持編地領域は、上記側部支持編地領域から遠ざかるにしたがって下方に向って傾斜するように設けられている。
他の形態においては、上記上部支持編地領域の水平方向に対する傾斜角度よりも、上記下部支持編地領域の水平方向に対する傾斜角度の方が大きく設けられている。
この関節用サポーターの他の局面では、伸縮性を有する円筒状編地からなる関節用サポーターであって、上記円筒状編地は、関節支持領域を含み、上記関節支持領域は、患者の関節部に当接される関節当接領域と、上記関節当接領域より上方の位置において、円筒状に設けられる上部支持編地領域と、上記関節当接領域より下方の位置において、円筒状に設けられる下部支持編地領域と、を有し、上記上部支持編地領域と上記下部支持編地領域との間隔は、一方の側部から他方の側部に向うにしたがって、大きくなるように設けられ、上記上部支持編地領域、および、上記下部支持編地領域は、これらを取り囲む領域の編地の締付力よりも強い締付力を有している。
他の形態においては、上記円筒状編地は、上記上部支持編地領域の上側に位置する上側支持領域と、上記下部支持編地領域の下側に位置する下側支持領域と、を含む。
他の形態においては、上記上部支持編地領域の表面側又は裏面側の少なくともいずれか一方の面側には、着用向き表示が設けられている。
この関節用サポーターのさらに他の局面では、伸縮性を有する円筒状編地からなる関節用サポーターであって、上記円筒状編地は、患者の関節部より上方の位置において、円筒状に設けられる上部支持編地領域と、関節部より下方の位置において、円筒状に設けられる下部支持編地領域と、上記上部支持編地領域と上記下部支持編地領域とを連結し、患者の関節部の一方の側部において上下方向に延びる帯状の側部支持編地領域と、を含む。
この関節用サポーターのさらに他の局面では、伸縮性を有する円筒状編地からなる関節用サポーターであって、患者の関節部より上方の位置において、円筒状に設けられる上部支持編地領域と、関節部より下方の位置において、円筒状に設けられる下部支持編地領域)と、を含み、上記上部支持編地領域と上記下部支持編地領域との間隔は、一方の側部から他方の側部に向うにしたがって、大きくなるように設けられている。
この関節用サポーターによれば、変形性関節症やO脚のように、関節が外側に湾曲してしまう症状や、反対にX脚のように内側に湾曲してしまう症状に対し、関節の片側側面から反対側の側面に押す力を発生させ、適切な方向での運動を促すことにより、痛みの軽減や、矯正・症状の改善などの自然治癒を補助することができる。また、スポーツ時に関節が内側に入り込むことによる怪我、疲労、痛み等を抑制することができる。さらに、膝だけに限らず肘等の関節においても、同様の効果有したサポーターを提供できる。
実施の形態1の関節用サポーターを立体にした状態における右側面側から見た斜視図である。 実施の形態1の関節用サポーターを立体にした状態における左側面側から見た斜視図である。 図1中のIII−III線矢視断面図である。 実施の形態1の関節用サポーターの畳まれた状態の正面図である。 実施の形態1の関節用サポーターの畳まれた状態の背面図である。 実施の形態1の関節用サポーターの上部支持編地領域、下部支持編地領域、および、側部支持編地領域のみを抜き出した状態の背面側から見た立体模式図である。 実施の形態1の関節支持領域の作用効果を示す模式図である。 実施の形態1の他の形態における関節支持領域の作用効果を示す模式図である。 実施の形態1の関節用サポーターのその他の機能を示す模式図である。 実施の形態2の関節用サポーターの畳まれた状態の正面模式図である。
本発明に基づいた実施の形態における関節用サポーターについて、以下、図を参照しながら説明する。以下に説明する実施の形態において、個数、量などに言及する場合、特に記載がある場合を除き、本発明の範囲は必ずしもその個数、量などに限定されない。同一の部品、相当部品に対しては、同一の参照番号を付し、重複する説明は繰り返さない場合がある。図面においては、実際の寸法の比率に従って図示しておらず、構造の理解を容易にするために、構造が明確となるように比率を変更して図示している箇所がある。
なお、以下の説明では、患者の膝に実施の形態における関節用サポーターを適用する場合について説明しているが、膝に限定されることなく、肘、手首、指の関節等、その他の関節に適用することも可能である。
(実施の形態1:関節用サポーター100)
図1から図5を参照して、実施の形態1における関節用サポーター100の概略構成について説明する。図1は、関節用サポーター100を立体にした状態における右側面側から見た斜視図、図2は、関節用サポーター100を立体にした状態における左側面側から見た斜視図、図3は、図1中のIII−III線矢視断面図、図4は、関節用サポーター100の畳まれた状態の正面図、図5は、実施の形態1の関節用サポーターの畳まれた状態の背面図である。
(関節用サポーター100の構成)
図1から図3を参照して、本実施の形態における関節用サポーター100は、伸縮性を有する円筒状編地からなり、円筒状編地の上側に位置する上側支持領域110と、円筒状編地の下側に位置する下側支持領域120と、上側支持領域110と下側支持領域120との間に位置し、患者の膝領域に配置される関節支持領域130と、を備える。
上側支持領域110は患者の太腿の位置に配置され、下側支持領域120は、患者の脹脛上部の位置に配置されることで、関節用サポーター100の患者の脚からのズレ落ち等を防止する。関節支持領域130は、患者の膝周りに位置することで、患者の膝を支持する。
上側支持領域110は、上方から第1上側支持領域111、第2上側支持領域112、第3上側支持領域113、および、第4上側支持領域114を含んでいる。上側支持領域110は、患者の太腿を適切に支持できるように、各領域においては、以下に説明する異なる編み方が実施されている。
下側支持領域120は、下方から第1下側支持領域121、第2下側支持領域122、第3下側支持領域123、第4下側支持領域124、および、第5下側支持領域125を含んでいる。下側支持領域120は、患者の脹脛上部を適切に支持できるように、各領域においては、以下に説明する異なる編み方が実施されている。
関節支持領域130は、患者の膝関節皿部に当接される関節当接領域140と、上側支持領域110よりも下方に位置し、関節当接領域140より上方の位置において、円筒状に設けられる上部支持編地領域130Uと、下側支持領域120よりも上方に位置し、関節当接領域140より下方の位置において、円筒状に設けられる下部支持編地領域130Dと、関節当接領域140のいずれか一方の側部に配置され、上部支持編地領域130Uと下部支持編地領域130Dとを連結し、上下方向に延びる帯状の側部支持編地領域130Cと、を含む。
関節当接領域140は、上部支持編地領域130U、下部支持編地領域130D、および、側部支持編地領域130Cにより取り囲まれた状態となるが、側部支持編地領域130Cが設けられていない領域には、補助支持編地領域150が設けられている。
後述の図4および図5に示すように、本実施の形態では、関節用サポーター100の前側および後側の両方に関節当接領域140が設けられている。上部支持編地領域130U、下部支持編地領域130D、側部支持編地領域130C、および、関節当接領域140は、患者の膝関節皿部を適切に支持できるように、以下に説明する異なる編み方が実施されている。
(関節用サポーター100の編み方)
次に、図4および図5を参照して、関節用サポーター100の各領域の編み方について説明する。本実施の形態の関節用サポーター100は、全体として一体構造を有するものの、各領域において異なる編み方を実施することで、各領域において適切な締付力、伸縮性、および、通気性を発揮することができる。
第1上側支持領域111は、編み組織A111で構成されている。編み組織A111は、ゴム鹿の子編みが採用され、ウーリーナイロン、および、DCY(ダブルカバーポリウレタン)が用いられている。内側には、滑り止め繊維(ポリウレタン)が用いられている。強度、通気性は、共に普通である。生地が2重になっているので締め付けが強く、ズレ下がりを軽減する。また、アンカーの役目も有している。内側には、滑り止め繊維の摩擦力によりズレ下がりを軽減している。さらに/または滑り止め繊維に替えて、滑り止めプリント(シリコンゴムプリント)加工によりズレ下がりを軽減することもできる。
第2上側支持領域112は、編み組織A112で構成されている。編み組織A112は、上記第1上側支持領域111と同様にゴム鹿の子編みが採用され、ウーリーナイロン、および、DCY(ダブルカバーポリウレタン)が用いられている。強度、伸び、通気性共に、第1上側支持領域111と同等である。
第3上側支持領域113は、編み組織A113で構成されている。編み組織A113は、1コースごとに表糸を抜いたり入れたりしたゴム鹿の子編みが採用されている。ウーリーナイロン、および、DCY(ダブルカバーポリウレタン)が用いられている。編み組織A111に比べ、表糸を抜いている部分が伸び縮みすることにより膝の曲げ伸ばしのときにズレ下がりを軽減する。糸を抜いているので通気性がよい。
第4上側支持領域114は、編み組織A114で構成されている。編み組織A114は、編み組織A112と同じ特性を有している。
第1下側支持領域121は、編み組織A121で構成されている。編み組織A121は、1×1ゴム編みが採用されている。ウーリーナイロン、および、DCY(ダブルカバーポリウレタン)が用いられている。強度、通気性は、編み組織A121と同等であるが、生地が2重になっているので締め付けが強く、ズレ上がりを軽減することができる。アンカーとしての役目を有する。強度、伸び、通気性は、共に、第1上側支持領域111と同等である。
第2下側支持領域122は、編み組織A122で構成されている。上記第1下側支持領域121と同様に1×1ゴム編みが採用され、強度、伸び、通気性共に、編み組織A112と同等である。
第3下側支持領域123も、編み組織A122で構成されている。強度、伸び、通気性共に、編み組織A112と同等である。
第4下側支持領域124は、編み組織A124で構成されている。編み組織A113と同じ特性を有している。
第5下側支持領域125は、編み組織A125で構成されている。編み組織A114と同じ特性を有している。
上部支持編地領域130U、下部支持編地領域130D、および、側部支持編地領域130Cは、同じ編み組織A130で構成されている。組織A130は、浮き編み(フロート編み)が採用されている。ウーリーナイロン、および、DCY(ダブルカバーポリウレタン)に加えさらに、別途ウーリーナイロンが追加されている。上部支持編地領域130U、下部支持編地領域130D、および、側部支持編地領域130Cを取り囲む他の編み組織に比べ、伸縮を制限しているので締め付けが非常に強い。なお、編み目が詰まっているので通気性は、他の編み組織の方がよい。
関節当接領域140は、編み組織A140で構成されている。編み組織A140は、3コース表糸を抜き4コース表糸を入れた編み方を交互にしているゴム鹿の子編みが採用されている。ウーリーナイロン、および、DCY(ダブルカバーポリウレタン)が用いられている。表糸を抜いている部分の伸縮が、他の編み組織に比べて非常に良いので膝の曲げ伸ばしのときにズレ下がりを軽減する。糸を抜いているので他の編み組織に比べて通気性がよい。膝蓋骨をすっぽりと包み、膝関節皿部の支持を安定させることができる。膝裏に位置する関節当接領域140は、通気性が良い点で、膝裏の蒸れを抑制する。
補助支持編地領域150は、編み組織A150で構成されている。編み組織A150は、編み組織A114,A125と同じ特性を有している。
(関節支持領域130の作用効果)
次に、図6から図9を参照して、関節支持領域130の作用効果、特に、上部支持編地領域130U、下部支持編地領域130D、および、側部支持編地領域130Cの作用効果について説明する。図6は、関節用サポーター100の、上部支持編地領域130U、下部支持編地領域130D、および、側部支持編地領域130Cのみを抜き出した状態の背面側から見た立体模式図、図7は、関節支持領域130の作用効果を示す模式図、図8は、他の形態における関節支持領域130の作用効果を示す模式図、図9は、関節用サポーター100のその他の機能を示す模式図である。
図6および図7を参照して、本実施の形態においては、上部支持編地領域130Uは、側部支持編地領域130Cから遠ざかるにしたがって上方に向って傾斜するように設けられている。下部支持編地領域130Dは、側部支持編地領域130Cから遠ざかるにしたがって下方に向って傾斜するように設けられている。よって、正面視においては、コの字形状を有している(図4参照)。背面視においては、左右を反転させたコの字形状である(図5参照)。
また、本実施の形態においては、上部支持編地領域130Uの水平方向(HL)に対する傾斜角度α1よりも、下部支持編地領域130Dの水平方向(HL)に対する傾斜角度α2の方が大きく(α1<α2)設けられている。上部支持編地領域130Uの水平方向に対する傾斜角度α1を大きくすると、下方に向う締付力の成分が大きくなり、上部支持編地領域130Uが下方に向けてズレ落ち易くなる。よって、α1=α2、または、α1<α2の関係を満たすことが好ましい。
上記したように、上部支持編地領域130U、下部支持編地領域130D、および、側部支持編地領域130Cは、これらを取り囲む領域の編地の締付力よりも強い締付力を有している。その結果、図7中の矢印で示すように、患者の膝関節部には、上部支持編地領域130Uおよび下部支持編地領域130Dによる締付力Y11U,Y11Dが、膝頭の上下において側方(図7中においては、図示の左側から右側に向けて)から加わる。膝頭の反対側の側方からも、側部支持編地領域130Cによる締付力Y11Cが、膝頭に(図7中においては、図示の右側から左側に向けて)加わる。
図7に示すように、膝頭の上下位置において、両側方から反対方向に向かう力が膝関節に作用することから、図7に示す装着状態においては、膝関節を図示の左側に押え付けようとする力が作用することとなる。その結果、患者の脚HBが左脚の場合には、O脚に対応でき、外側から内側に向ける押圧力を膝関節に作用させることができる。一方、患者の脚HBが、右脚の場合には、X脚に対応でき、内側から外側に向ける押圧力を膝関節に作用させることができる。
本実施の形態では、円筒状に設けられる上部支持編地領域130U、円筒状に設けられる下部支持編地領域130D、および、いずれか一方の側部に配置され、上部支持編地領域130Uと下部支持編地領域130Dとを連結する帯状の側部支持編地領域130Cを備える、関節支持領域130の形態を有することから、一つの関節用サポーター100を用いて、適宜装着する向きを選択することで、患者の脚の状態に対応することができる。
(他の形態)
上述の関節用サポーター100においては、上部支持編地領域130Uは、側部支持編地領域130Cから遠ざかるにしたがって上方に向って傾斜するように設けられ、下部支持編地領域130Dは、側部支持編地領域130Cから遠ざかるにしたがって下方に向って傾斜するように設けられる場合について説明したが、必ずしも、この形態に限定されるものではない。たとえば、図8に示すように、上部支持編地領域130Uおよび下部支持編地領域130Dが、正面視において略水平となるように配置する場合であっても、患者の膝関節に対して側方から押圧力を加えることが可能である。
本実施の形態における関節用サポーター100においては、側部支持編地領域130Cが患者の膝関節の側部に位置することが重要である。よって、関節用サポーター100の表面側又は裏面側のいずれかに「着用向き表示」を設けることが重要である。さらに、患者の使用状況を考慮すると、関節用サポーター100を装着する際中においては、患者からは、関節用サポーター100の表面側よりも裏面側の方が視認し易い。よって、図9に示すように、少なくとも上側支持領域110の裏面側の上端部に着用向き表示160を設けるとよい。着用向き表示160の一例としては、たとえば「左・マエ」、「右・マエ」等が挙げられる。
上述した実施の形態においては、関節用サポーター100を患者の「膝」に適用した場合の作用効果について説明しているが、たとえば、患者の肘、手首、指の関節等、その他の関節に適用することも可能である。
患者の肘に適用した場合には、上側支持領域110は上腕部に装着され、下側支持領域120は前腕部に装着され、関節支持領域130は肘関節に配置される。さらに、関節当接領域140は、患者の肘に当接するように配置される。
このように、患者の関節に関節用サポーター100を装着した場合においても、図7を用いて説明した場合と同様に、肘の関節の片側側面から反対側の側面に押す力を発生させ、適切な方向での運動を促すことにより、痛みの軽減や、矯正・症状の改善などの自然治癒を補助することができる。また、スポーツ時の怪我や疲労や痛みを抑制することができる。
また、上記実施の形態では、関節用サポーター100の畳まれた状態の正面図と背面図が鏡映しの形状となっている。そのため、前後を回転させて装着することで、関節を内側から押したい場合と外側から押したい場合の両方の場合に利用することができる。また、前後を回転させて装着することで、左右両方の関節に装着することができる。
しかし、正面側にのみ関節当接領域を設けたり、関節の裏側に専用形状を設けたりする等、正面と背面が鏡映しにならないような形状にしてもよい。その場合、左右及び内側から押すタイプと外側から押すタイプの兼用性は無くなる。
(実施の形態2:関節用サポーター300)
図10を参照して、実施の形態2における関節用サポーター300の概略構成について説明する。図10は、関節用サポーター300の畳まれた状態の正面模式図である。上述した関節用サポーター100と基本的構成は同じであるが、関節支持領域330の構成が異なっている。よって、以下では、関節支持領域330についてのみ説明する。
上述した関節用サポーター100は、上部支持編地領域と下部支持編地領域とを連結し、上下方向に延びる帯状の側部支持編地領域が設けられる場合について説明したが、本実施の形態の関節用サポーター300は、関節支持領域330において側部支持編地領域が設けられていない。
この関節用サポーター300の関節支持領域330は、円筒状に設けられる上部支持編地領域330Uと、円筒状に設けられる下部支持編地領域330Dと、を有する。上部支持編地領域330Uと下部支持編地領域330Dとの間隔は、一方の側部から他方の側部に向うにしたがって、大きくなるように設けられ、上部支持編地領域330U、および、下部支持編地領域330Dは、これらを取り囲む領域の編地の締付力よりも強い締付力を有している。
上部支持編地領域330Uおよび下部支持編地領域330Dの編み方は、上述した関節用サポーター100と同様である。
上部支持編地領域330Uの水平方向に対する傾斜角度α1は、下部支持編地領域330Dの水平方向に対する傾斜角度α2の方が大きく(0<α1<α2)設けられてもよいし、または、0<α1=α2であってもよい。
この構成を備える関節支持領域330においても、患者の膝関節部には、上部支持編地領域330Uおよび下部支持編地領域330Dによる締付力Y31UおよびY31Dが、膝頭の上下位置において側方(図7中においては、図示の左側から右側に向けて)から加わる。膝頭の反対側の側方からも、締付力Y31Cが、膝頭に(図7中においては、図示の右側から左側に向けて)加わる。
その結果、膝頭の上下において反対方向に向かう力が膝関節に作用することから、図10に示す装着形態においては、膝関節を図示の左側に押え付けようとする力が作用することとなる。その結果、上記各実施の形態と同様の作用効果を得ることを可能とする。
この実施の形態2の関節用サポーター300も、上記実施の形態1の場合と同様に、膝関節だけでなく、肘、手首、指の関節等、その他の関節に適用することも可能である。
今回開示された各実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
100,300 関節用サポーター、110 上側支持領域、111 第1上側支持領域、112 第2上側支持領域、113 第3上側支持領域、114 第4上側支持領域、120 下側支持領域、121 第1下側支持領域、122 第2下側支持領域、123 第3下側支持領域、124 第4下側支持領域、125 第5下側支持領域、130,330 関節支持領域、130C 側部支持編地領域、130D,330D 下部支持編地領域、130U,330U 上部支持編地領域、140 関節当接領域、150 補助支持編地領域、160 着用向き表示、A111,A112,A113,A114,A121,A122,A124,A125,A130,A140,A150 編み組織。

Claims (6)

  1. 伸縮性を有する円筒状編地からなる関節用サポーターであって、
    前記円筒状編地は、関節支持領域を含み、
    前記関節支持領域は、
    患者の関節部に当接される関節当接領域と、
    前記関節当接領域より上方の位置において、円筒状に設けられる上部支持編地領域と、
    前記関節当接領域より下方の位置において、円筒状に設けられる下部支持編地領域と、
    前記関節当接領域のいずれか一方の側部に配置され、前記上部支持編地領域と前記下部支持編地領域とを連結し、上下方向に延びる帯状の側部支持編地領域と、を有し、
    前記上部支持編地領域、前記下部支持編地領域、および、前記側部支持編地領域は、これらを取り囲む領域の編地の締付力よりも強い締付力を有し、
    前記上部支持編地領域は、前記側部支持編地領域から遠ざかるにしたがって上方に向って傾斜するように設けられ、
    前記下部支持編地領域は、前記側部支持編地領域から遠ざかるにしたがって下方に向って傾斜するように設けられ、
    前記上部支持編地領域の水平方向に対する傾斜角度よりも、前記下部支持編地領域の水平方向に対する傾斜角度の方が大きく設けられている、関節用サポーター。
  2. 伸縮性を有する円筒状編地からなる関節用サポーターであって、
    前記円筒状編地は、関節支持領域を含み、
    前記関節支持領域は、
    患者の関節部に当接される関節当接領域と、
    前記関節当接領域より上方の位置において、円筒状に設けられる上部支持編地領域と、
    前記関節当接領域より下方の位置において、円筒状に設けられる下部支持編地領域と、を有し、
    前記上部支持編地領域と前記下部支持編地領域との間隔は、一方の側部から他方の側部に向うにしたがって、大きくなるように設けられ、
    前記上部支持編地領域、および、前記下部支持編地領域は、これらを取り囲む領域の編地の締付力よりも強い締付力を有し、
    前記上部支持編地領域は、一方の側部から他方の側部に向うにしたがって上方に向って傾斜するように設けられ、
    前記下部支持編地領域は、一方の側部から他方の側部に向うにしたがって下方に向って傾斜するように設けられ、
    前記上部支持編地領域の水平方向に対する傾斜角度よりも、前記下部支持編地領域の水平方向に対する傾斜角度の方が大きく設けられている、関節用サポーター。
  3. 前記円筒状編地は、
    前記上部支持編地領域の上側に位置する上側支持領域と、
    前記下部支持編地領域の下側に位置する下側支持領域と、を含む、
    請求項1または請求項2に記載に関節用サポーター。
  4. 前記上部支持編地領域の表面側又は裏面側の少なくともいずれか一方の面側には、着用向き表示が設けられている、請求項1から請求項のいずれか1項に記載に関節用サポーター。
  5. 伸縮性を有する円筒状編地からなる関節用サポーターであって、
    前記円筒状編地は、
    患者の関節部より上方の位置において、円筒状に設けられる上部支持編地領域と、
    関節部より下方の位置において、円筒状に設けられる下部支持編地領域と、
    前記上部支持編地領域と前記下部支持編地領域とを連結し、患者の関節部の一方の側部において上下方向に延びる帯状の側部支持編地領域と、
    を含み、
    前記上部支持編地領域は、前記側部支持編地領域から遠ざかるにしたがって上方に向って傾斜するように設けられ、
    前記下部支持編地領域は、前記側部支持編地領域から遠ざかるにしたがって下方に向って傾斜するように設けられ、
    前記上部支持編地領域の水平方向に対する傾斜角度よりも、前記下部支持編地領域の水平方向に対する傾斜角度の方が大きく設けられている、関節用サポーター。
  6. 伸縮性を有する円筒状編地からなる関節用サポーターであって、
    患者の関節部より上方の位置において、円筒状に設けられる上部支持編地領域と、
    関節部より下方の位置において、円筒状に設けられる下部支持編地領域と、
    を含み、
    前記上部支持編地領域と前記下部支持編地領域との間隔は、一方の側部から他方の側部に向うにしたがって、大きくなるように設けられ、
    前記上部支持編地領域は、一方の側部から他方の側部に向うにしたがって上方に向って傾斜するように設けられ、
    前記下部支持編地領域は、一方の側部から他方の側部に向うにしたがって下方に向って傾斜するように設けられ、
    前記上部支持編地領域の水平方向に対する傾斜角度よりも、前記下部支持編地領域の水平方向に対する傾斜角度の方が大きく設けられている、関節用サポーター。
JP2016150220A 2016-07-29 2016-07-29 関節用サポーター Active JP6835305B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016150220A JP6835305B2 (ja) 2016-07-29 2016-07-29 関節用サポーター

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016150220A JP6835305B2 (ja) 2016-07-29 2016-07-29 関節用サポーター

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2018015434A JP2018015434A (ja) 2018-02-01
JP6835305B2 true JP6835305B2 (ja) 2021-02-24

Family

ID=61074958

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016150220A Active JP6835305B2 (ja) 2016-07-29 2016-07-29 関節用サポーター

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6835305B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN109330059A (zh) * 2018-10-09 2019-02-15 何伟华 护肘

Family Cites Families (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2818209B2 (ja) * 1989-08-10 1998-10-30 アルケア株式会社 被覆装具とその製造方法
DE19517209C2 (de) * 1995-05-11 1997-03-06 Beiersdorf Ag Selbstklebende Fertigbandage für die Patella
CN2865338Y (zh) * 2006-01-25 2007-02-07 郑清水 身体护套的改进构造
JP4709722B2 (ja) * 2006-10-27 2011-06-22 株式会社アシックス サポータ
JP2010240316A (ja) * 2009-04-09 2010-10-28 Masahiro Shirakawa 関節用サポータ
JP6566834B2 (ja) * 2014-10-23 2019-08-28 東レ・オペロンテックス株式会社 膝サポータ
JP6586687B2 (ja) * 2015-01-15 2019-10-09 岡本株式会社 保護衣料
JP6439199B2 (ja) * 2015-05-07 2018-12-19 アルケア株式会社 膝部被覆装具

Also Published As

Publication number Publication date
JP2018015434A (ja) 2018-02-01

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4294598B2 (ja) タイツ
JP6568958B2 (ja) 膝用サポーター及び衣類
US20090276939A1 (en) Sock
JP4938566B2 (ja) 衣料
JPWO2019159281A1 (ja) 踵足首サポーター
JP2006322121A (ja) 下肢部保護衣料
JP4198688B2 (ja) スパッツ
JP5947328B2 (ja) 衣服
JP6835305B2 (ja) 関節用サポーター
WO2016152736A1 (ja) 膝部を覆う着用物品
JP7329342B2 (ja) 運動用衣服
JP4472577B2 (ja) スパッツ
JP6751665B2 (ja) 膝着用体
JP5961370B2 (ja) サポーター
JP6019112B2 (ja) タイツ
JP2016199820A (ja) 下肢用衣類
JP6270800B2 (ja) タイツ
JP2019081986A (ja) 衣服
JP4481934B2 (ja) サポータ
JP2018166944A (ja) 関節用サポータ
JP5513716B2 (ja) ボトム衣料
JP7134465B2 (ja) 関節用サポータ
JP3219046U (ja) 膝用サポーター
JP7237347B2 (ja) 屈伸サポート具
JP3225086U (ja) 腰部装着具

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20160928

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20160928

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20161110

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20190610

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20200521

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20200929

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20201127

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20210105

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20210119

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6835305

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250