JP7329342B2 - 運動用衣服 - Google Patents

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Description

本発明は、使用者の下肢に密着する運動用衣服に関する。
使用者の運動を補助する運動用衣服が知られている。例えば、特許文献1は、使用者の下肢に密着する運動用タイツを開示している。当該タイツは、使用者の腰部から下腿部までを覆うように構成されており、タイツ部よりも伸び難く縮み易い材料により形成された複数の筋肉サポート部を備えている。各筋肉サポート部が、使用者の骨盤の後傾を抑制したり、筋肉を挟み込んだりすることにより、筋力を十分に発揮できる状態を作ることが可能になる。
特開2017-31551号
歩行や走行の際、使用者の脚部は、体重を支持する立脚期と、地面を離れ前方に振り出される遊脚期と、を周期的に繰り返す。特許文献1記載の運動用タイツは、このような動作における足部の補助に関し、改善の余地があった。具体的には、歩行や走行の際、足関節は、立脚期と遊脚期とに応じて底屈と背屈とを周期的に繰り返すが、当該運動用タイツは、この足部の動作を適切に補助するように構成されていない。
本発明は、このような課題を解決するためになされたものであり、歩行や走行の際に使用者の足部の動作を適切に補助することが可能な運動用衣服を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明は、使用者の下肢に密着する運動用衣服であって、
伸縮性を有する生地により形成され、使用者の少なくとも下腿部から足部までを覆う本体部と、本体部の弾性率よりも大きい弾性率を有する第1足部サポート部と、を備え、足部サポート部は、使用者の下腿部から中足部の下面まで延びていることを特徴とする。
以下の説明において、「足部が地面と接する」とは、足部そのものが地面と接する態様のみならず、足部が運動用衣服や靴を介して地面と接する態様も含むものとする。
遊脚期では、前方に振り出した足部が地面と接しないように、足関節を背屈させる必要がある。このため、足関節を背屈させるための足関節回りのモーメント(以下、このモーメントを「足関節背屈モーメント」という。)を発生させる必要がある。
上述した本発明の構成によれば、本体部の弾性率よりも大きい弾性率を有する第1足部サポート部が、使用者の下腿部から足部の下面まで延びている。このため、足部の下面を持ち上げるように第1足部サポート部の弾性力を作用させ、足関節背屈モーメントの発生を補助することが可能になる。この結果、歩行や走行の際に使用者の足部の動作を適切に補助することが可能になる。
本発明において、好ましくは、第1足部サポート部は、使用者の足部の下面において、足関節よりも足部の先端部側に配置されている。
この構成によれば、第1足部サポート部の弾性力により、足関節背屈モーメントの発生をさらに確実に補助することが可能になる。
本発明において、好ましくは、第1足部サポート部は、使用者の足部の下面において、使用者の幅方向に延びている。
この構成によれば、使用者の足部の下面のうち足関節よりも足部の先端部側のみに、第1足部サポート部を容易に配置することが可能になる。この結果、第1足部サポート部の弾性力により、足関節背屈モーメントの発生をさらに確実に補助することが可能になる。
本発明において、好ましくは、第1足部サポート部は、使用者の足部の下面において、使用者の幅方向外側の端部から離間している。
この構成によれば、第1足部サポート部は、使用者の足部の幅方向外側の端部から離間しているため、第1足部サポート部の弾性力による当該端部を持ち上げる作用は軽減される。この結果、立脚時に足部の下面が地面と接している場合に、足部の幅方向外側の端部において使用者の身体を支持しようとする力が阻害されることがない。
本発明において、好ましくは、第1足部サポート部は、使用者の膝部側から足部側にかけて、使用者の幅方向外側から幅方向内側に向かって延びている。
足関節背屈モーメントを発生させる際、前脛骨筋が収縮する。前脛骨筋は、使用者の膝部側から足部側にかけて、使用者の幅方向外側から幅方向内側に向かって延びる筋肉である。本発明の構成によれば、この使用者の前脛骨筋に沿って延びるように第1足部サポート部を配置し、第1足部サポート部の弾性力により前脛骨筋の筋活動を補助することにより、足関節背屈モーメントの発生をさらに確実に補助することが可能になる。
ところで、立脚中期から立脚終期では、使用者の足関節が背屈するとともに、下腿三頭筋により下腿前傾のブレーキングを行う必要がある。下腿三頭筋はアキレス腱に付着しており、踵骨隆起に至る。また、足部の下面側に位置する足底腱膜は、アキレス腱と連続性がある。
そこで、本発明において、運動用衣服は、本体部及び第1足部サポート部の伸び率よりも小さい伸び率を有する第2足部サポート部を備え、第2足部サポート部は、使用者の下腿部の背面部から踵部を介して足部の下面まで延びている。
尚、「伸び率」とは、生地の伸縮性を示す指標の1つであり、JIS L 1096に準じて測定されるものをいう。詳細には、荷重が作用していない状態の生地片の長さをAとし、規定の荷重が作用している状態の生地片の長さをBとした場合に、次式で表される。
伸び率=(B-A)/A×100
このように配置された第2足部サポート部は、足関節が背屈する際に伸張し、当該背屈を制動する事ができる。この結果、スムーズな踵離れを促し、使用者の歩幅や歩行速度を向上させることが可能になる。
本発明によれば、歩行や走行の際に使用者の足部の動作を適切に補助することが可能な運動用衣服を提供することが可能になる。
第1実施形態に係る運動用タイツを示す正面図である。 図1の運動用タイツを示す背面図である。 図1の運動用タイツを示す側面図である。 図1のIV-IV断面を示す断面図である。 図1の運動用タイツを示す下面図である。 歩行動作の説明図である。 足関節周辺の動作の説明図である。 第2実施形態に係る運動用ソックスを示す正面図である。 図8の運動用ソックスを示す背面図である。 図8の運動用ソックスを示す側面図である。 図8の運動用ソックスを示す側面図である。
以下、添付図面を参照しながら実施形態について説明する。説明の理解を容易にするため、各図面において同一の構成要素に対しては同一の符号を付して、重複する説明は省略する。
[第1実施形態]
まず、図1から図5を参照しながら、第1実施形態に係る運動用タイツ1の概要について説明する。運動用タイツ1は、本発明に係る運動用衣服の一例である。図1は、運動用タイツ1を示す正面図である。図2は、図1の運動用タイツ1を示す背面図である。図3は、運動用タイツ1を示す側面図である。図4は、図1のIV-IV断面を示す断面図である。図5は、運動用タイツ1を示す下面図であり、使用者の右脚部の足部98の下面に対応する部分のみを示している。
運動用タイツ1は、使用者の身体に密着し、使用者の運動を補助することを目的として構成されている。詳細には、運動用タイツ1は使用者の下半身に密着し、使用者の歩行や走行を補助する。
運動用タイツ1は、本体部2を備えている。本体部2は、使用者の腰部91から足部98までを覆うとともに、各部位に密着するように構成されている。本体部2は、伸縮性を有する生地により形成されている。当該生地の伸縮性は、例えば10%の伸張に要する荷重が0.4N以下であることが好ましい。
本実施形態の本体部2の生地は編物である。しかしながら、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、通常の衣服に使用される織物を採用することもできる。また、当該生地を構成する繊維も特に限定されないが、例えば、ポリエステル繊維、ポリウレタン繊維、アセテート繊維、コットン繊維、レーヨン繊維、エチレンビニルアルコール繊維、ナイロン繊維等を採用することができる。
ここで、「伸縮性を有する」とは、運動用衣服を構成する生地の伸び率が0%を超えることをいう。前述したように、「伸び率」とは、生地の伸縮性を示す指標の1つであり、JIS L 1096に準じて測定されるものをいう。
また、「密着」とは、後述する各サポート部がその機能を発揮できる程度に、使用者の身体の表面に接していることをいう。
本体部2は、第1本体部21と、第2本体部22と、第3本体部23と、第4本体部24と、を有している。第1本体部21は、使用者の腰部91から鼠径部92及び臀部93までを覆うとともに、それらに密着する。第1本体部21本体部の下端には一対の第2本体部22が連結されている。第2本体部22は、使用者の大腿部94を覆って密着するように形成されている。第2本体部22の下端には第3本体部23が連結され、第3本体部23の下端には第4本体部24が連結されている。第3本体部23は使用者の下腿部96を覆って密着し、第4本体部24は使用者の足部98を覆って密着するように形成されている。
運動用タイツ1は、さらに、複数のサポート部を備えている。詳細には、運動用タイツ1は、鼠径部サポート部31と、大殿筋サポート部32と、内転筋サポート部33と、大腿四頭筋サポート部34と、ハムストリングスサポート部35と、第1足部サポート部36と、第2足部サポート部37と、を備えている。
各サポート部は本体部2と一体的に形成されている。つまり、各サポート部は、本体部2の生地を構成する繊維と同一の繊維により形成されている。各サポート部における繊維の配置パターンは、その周辺の本体部2の部位における繊維の配置パターンと異なっている。これにより、各サポート部は、その周辺の本体部2の部位と異なる機械的特性を発揮する。
本実施形態の各サポート部は、公知のリブ状編み構造又はフロート編み構造を有している。リブ状編み構造を有するサポート部の弾性率は、その周辺の本体部2の部位の弾性率と比較して、大きい。また、フロート編み構造を有するサポート部の伸び率は、その周辺の本体部2の部位の伸び率、及び、リブ状編み構造により構成されたサポート部の伸び率と比較して、小さい。理解を促すため、各図面において、リブ状編み構造を有するサポート部と、フロート編み構造を有するサポート部とは、互いに異なる模様を付されている。
以下、各サポート部について説明する。方向、配置については、運動用タイツ1を着用した使用者が直立している状態を想定して説明する。
<鼠径部サポート部31>
鼠径部サポート部31は、図1及び図3に示されるように、第1本体部21の正面部から側面部に亘って設けられている。鼠径部サポート部31はリブ状編み構造を有しており、帯状に延びる第1部分31a及び第2部分31bを有している。第1部分31aは、使用者の左側腹部から右下腹部にかけて延びており、第2部分31bは、使用者の右側腹部から左下腹部にかけて延びている。図1に示されるように、第1部分31a及び第2部分31bは、第1本体部21の正面部において交差するように配置されており、X字形状を呈している。鼠径部サポート部31は、使用者の鼠径部92の一部と対応する位置に配置されている。
<大殿筋サポート部32>
大殿筋サポート部32は、図2及び図3に示されるように、第1本体部21の背面部から側面に亘って設けられている。大殿筋サポート部32は、フロート編み構造を有しており、帯状に延びる第1部分32a及び第2部分32bを有している。第1部分32a及び第2部分32bは、いずれも円弧状に延びており、図2に示されるように、第1本体部21の中央部において互いに連結している。また、図3に示されるように、第1部分32a、第2部分32bは、第1本体部21の側面において鼠径部サポート部31の第1部分31a、第2部分31bとそれぞれ連結している。大殿筋サポート部32は、その第1部分32a及び第2部分32bにより、使用者の大殿筋の一部を上下方向に挟むように配置されている。
<内転筋サポート部33>
内転筋サポート部33は、図1、図2及び図4に示されるように、第2本体部22の上端から下端に亘って設けられている。内転筋サポート部33は、リブ状編み構造を有しており、帯状に延びる第1部分33a及び第2部分33bを有している。第1部分33aは、第2本体部22の幅方向内側の部分(つまり、使用者の幅方向内側の部分)に配置されている。第2部分33bは、第1部分33aの下端から第2本体部22の正面部にかけて湾曲するように延びている。第1部分33aは、使用者の内転筋の一部と対応する位置に配置されており、第2部分33bは、使用者の膝部95の近傍まで延びている。
<大腿四頭筋サポート部34>
大腿四頭筋サポート部34は、図1から図3に示されるように、第2本体部22の上端から下端に亘って設けられている。大腿四頭筋サポート部34は、フロート編み構造を有しており、帯状に延びる第1部分34a及び第2部分34bを有している。第1部分34aは、第2本体部22の幅方向外側の部分(つまり、使用者の幅方向外側の部分)に配置されている。第2部分34bは、第1部分34aの下端から第2本体部22の正面部にかけて湾曲するように延び、内転筋サポート部33の第2部分33bに連結している。第1部分34aは、使用者の大腿四頭筋の一部と対応する位置に配置されており、第2部分34bは、使用者の膝部95の下方まで延びている。
<ハムストリングスサポート部35>
ハムストリングスサポート部35は、図1から図3に示されるように、第2本体部22の上端から下端に亘って設けられている。ハムストリングスサポート部35は、フロート編み構造を有しており、帯状に延びる第1部分35a及び第2部分35bを有している。図2に示されるように、第1部分35aは、背面視で垂直方向に対して傾斜するように延びている。詳細には、第1部分35aは、使用者の膝部95(図1参照)側から足部98側にかけて、使用者の幅方向外側から幅方向内側に向かって延びている。第2部分35bは、第1部分35aの下端から使用者の膝部95の下方まで延びており、内転筋サポート部33の第2部分33bに連結している。
<第1足部サポート部36>
第1足部サポート部36は、図1、及び、図3から図5に示されるように、第3本体部23から第4本体部24に亘って設けられている。第1足部サポート部36は、リブ状編み構造を有しており、帯状に延びる第1部分36a及び第2部分36bを有している。
第1足部サポート部36の第1部分36aは、図1に示されるように、正面視で垂直方向に対して傾斜するように延びている。詳細には、第1部分36aは、使用者の膝部95側から足部98側にかけて、使用者の幅方向外側から幅方向内側に向かって延びている。さらに、第1部分36aは、図4に示されるように、使用者の足部98の幅方向内側まで延びている。
第1足部サポート部36の第2部分36bは、図5に示されるように、第4本体部24の下面(つまり、使用者の足部98の下面)において、使用者の幅方向に延びている。詳細には、第2部分36bは、使用者の足部98の下面において、足部98の幅方向内側端部98cから、幅方向外側端部98dに向かって延びている。第2部分36bの先端部は、幅方向外側端部98dから離間している。第2部分36bは、足関節97よりも足部98の先端部98b側に配置されている。換言すれば、第2部分36bは、足部98の土踏まず98eに対応する位置に配置されている。
<第2足部サポート部37>
第2足部サポート部37は、図2から図5に示されるように、第3本体部23から第4本体部24に亘って設けられている。第2足部サポート部37は、フロート編み構造を有しており、帯状に延びる第1部分37a、第2部分37b及び第3部分37cを有している。
第2足部サポート部37の第1部分37aは、図2から図4に示されるように、第3本体部23の背面部に設けられている。図2に示されるように、第1部分37aは、背面視で垂直方向に対して傾斜するように延びている。詳細には、第1部分37aは、使用者の膝部95(図1参照)側から足部98側にかけて、使用者の幅方向内側から幅方向外側に向かって延びている。
第2足部サポート部37の第2部分37bは、図2から図4に示されるように、第4本体部24の背面部に設けられている。第2部分37bの上端は、第1部分37aの下端に連結している。図2に示されるように、第2部分37bは、背面視で略垂直に延びている。
第2足部サポート部37の第3部分37cは、図5に示されるように、第4本体部24の下面に設けられている。第3部分37cは、その一端が第2部分37bの下端に連結しており、使用者の足部98の先端部98bに向かって延びている。第3部分37cの他端は、第1足部サポート部36の第2部分36bに連結している。
次に、図1から図5に加えて図6及び図7を参照しながら、各サポート部に基づく作用効果について説明する。図6は、歩行動作の説明図であり、図7は、足関節97周辺の動作の説明図である。
人が歩行する際の下肢の動作は、その局面を立脚期と遊脚期とに分けて説明することができる。図6は、人の右脚部の動作に着目して、立脚期と遊脚期とを示している。立脚期は、足部が地面と接している局面であり、遊脚期は、足部が地面から離れている局面である。立脚期は、さらに荷重応答期、立脚中期、及び立脚終期に分けることができる。また、遊脚期は、さらに遊脚前期、遊脚初期、遊脚中期、及び遊脚終期に分けることができる。
また、歩行動作において、足関節97も周期的に動作する。詳細には、図7に示されるように、足関節97は、足底方向に屈曲する底屈と、その反対方向に屈曲する背屈と、を繰り返す。
<鼠径部サポート部31に基づく作用効果>
一方の脚部が立脚終期にあるとき、その後の遊脚期において当該脚部を前方に振り出すために、図6に示されるように、股関節回りのモーメントM1を発生させる必要がある。立脚終期において股関節が伸展すると、鼠径部サポート部31が伸張し、元の長さに復元しようとする弾性力が発生する。この結果、鼠径部サポート部31は、股関節に弾性力を作用させ、モーメントM1の発生を補助する。これにより、脚部を前方に振り出すための股関節近傍の筋肉の負担を減らしながらも、脚部の振り出し速度を高めることが可能になる。
<大殿筋サポート部32に基づく作用効果>
一方の脚部が荷重応答期から立脚中期にあるとき、他方の脚部から荷重を受け継いで使用者の身体を支持するために、股関節回りのモーメントM2を発生させる必要がある。大殿筋サポート部32は、使用者の大殿筋を持ち上げることにより大殿筋の筋活動を促し、モーメントM2を発生し易くする。これにより、使用者の身体を支持する際の股関節や膝関節の負担を軽減することが可能になる。
<内転筋サポート部33に基づく作用効果>
脚部が立脚終期にあるとき、股関節及び膝関節を伸展させて使用者の身体を前方に推進させるために、膝関節回りのモーメントM3を発生させる必要がある。立脚終期において股関節及び膝関節が伸展すると、内転筋サポート部33が伸張し、元の長さに復元しようとする弾性力が発生する。この結果、内転筋サポート部33は、モーメントM3の発生を補助することが可能になる。
また、前述したように、内転筋サポート部33は、使用者の膝部95の近傍まで延びている。このため、脚部が踵部98aから地面に接した後、膝部95の屈曲とともに内転筋サポート部33が伸張し、元の長さに復元しようとする弾性力が発生する。この結果、膝部95の屈曲を制動し、使用者の身体を支持しようとするモーメントの発生を補助することが可能になる。
<大腿四頭筋サポート部34に基づく作用効果>
脚部が立脚中期から立脚終期にあるとき、使用者の骨盤を水平に保つためのモーメントを発生させる必要がある。当該モーメントは、股関節回りで、使用者の上半身を使用者の幅方向に作用する。大腿四頭筋サポート部34は、股関節の内転や、膝関節の内反を抑制することが可能になる。
<ハムストリングスサポート部35>
脚部が遊脚終期にあるとき、前方に降り出した脚部を減速させるために、ハムストリングスに高い筋活動が求められる。ハムストリングスサポート部35は、遊脚終期に前方への脚部の振り出しに伴って伸張し、元の長さに復元しようとする弾性力を発生させる。この結果、ハムストリングスサポート部35は、脚部を制動し、ハムストリングスの負担を軽減することが可能になる。
<第1足部サポート部36に基づく作用効果>
脚部が遊脚期にあるとき、前方に振り出した足部98が地面と接しないように、足関節97を背屈させる必要がある。このため、足関節97を背屈させるための足関節背屈モーメントM4を発生させる必要がある。
本体部2の弾性率よりも大きい弾性率を有する第1足部サポート部36は、使用者の下腿部96から足部98の下面まで延びている。このため、足部98の下面を持ち上げるように第1足部サポート部36の弾性力を作用させ、足関節背屈モーメントM4の発生を補助することが可能になる。この結果、歩行や走行の際に使用者の足部98の動作を適切に補助することが可能になる。
図5に示されるように、第1足部サポート部36は、使用者の足部98の下面において、足関節97よりも足部98の先端部98b側に配置されている。
この構成によれば、第1足部サポート部36の弾性力により、足関節背屈モーメントM4の発生をさらに確実に補助することが可能になる。
また、第1足部サポート部36は、使用者の足部98の下面において、使用者の幅方向に延びている。
この構成によれば、使用者の足部98の下面のうち足関節97よりも足部98の先端部98b側のみに、第1足部サポート部36を容易に配置することが可能になる。この結果、第1足部サポート部36の弾性力により、足関節背屈モーメントM4の発生をさらに確実に補助することが可能になる。
また、第1足部サポート部36は、使用者の足部98の下面において、使用者の幅方向外側端部98dから離間している。
この構成によれば、第1足部サポート部36は、使用者の足部98の幅方向外側端部98dから離間しているため、第1足部サポート部36の弾性力により幅方向外側端部98dを持ち上げる作用は軽減される。この結果、立脚時に足部98の下面が地面と接している場合に、足部98の幅方向外側端部98dにおいて使用者の身体を支持しようとする力が阻害されることがない。
また、第1足部サポート部36は、使用者の膝部95側から足部98側にかけて、使用者の幅方向外側から幅方向内側に向かって延びている。
足関節背屈モーメントM4を発生させる際、前脛骨筋が収縮する。前脛骨筋は、使用者の膝部95側から足部98側にかけて、使用者の幅方向外側から幅方向内側に向かって延びる筋肉である。この使用者の前脛骨筋に沿って延びるように第1足部サポート部36を配置し、第1足部サポート部36の弾性力により前脛骨筋の筋活動を補助することにより、足関節背屈モーメントM4の発生をさらに確実に補助することが可能になる。
<第2足部サポート部37に基づく作用効果>
前述したように、第2足部サポート部37は、本体部2及び第1足部サポート部36の伸び率よりも小さい伸び率を有している。また、第2足部サポート部37は、使用者の下腿部96の背面部から踵部98aを介して足部98の下面まで延びている。
このように配置された第2足部サポート部37は、足関節97が背屈する際に伸張し、当該背屈を制動する事ができる。この結果、スムーズな踵離れを促し、使用者の歩幅や歩行速度を向上させることが可能になる。
[第2実施形態]
次に、第2実施形態に係る運動用ソックス1Aについて、図8から図11を参照しながら説明する。この運動用ソックス1Aは、第1実施形態と同様に、使用者の下肢に密着する。運動用ソックス1Aは、その本体部2Aの形状等が第1実施形態と異なる。運動用ソックス1Aのうち、第1実施形態と同一の構成については同一の符号を付して、説明を適宜省略する。
図8は、運動用ソックス1Aを示す正面図である。図9は、運動用ソックス1Aを示す背面図である。図10及び図11は、運動用ソックス1Aを示す側面図であり、使用者の左脚部に対応する部位のみを示している。運動用ソックス1Aの下面図は図5と同様であるから、ここではその図示を省略する。
運動用ソックス1Aの本体部2Aは、第1実施形態における第1本体部21及び第2本体部22(図1参照)を有しておらず、第3本体部23及び第4本体部24のみを有している。すなわち、本体部2Aは、使用者の下腿部96及び足部98のみを覆って密着するように形成されている。
運動用ソックス1Aは、第1足部サポート部36及び第2足部サポート部37を備えている。第1足部サポート部36及び第2足部サポート部37は第1実施形態と同様に作用し、歩行や走行に必要なモーメントの発生を補助することができる。
以上、具体例を参照しつつ本発明の実施形態について説明した。しかし、本発明はこれらの具体例に限定されない。すなわち、これら具体例に、当業者が適宜設計変更を加えたものも、本発明の特徴を備えている限り、本発明の範囲に包含される。
上記実施形態では、各サポート部は本体部と一体的に形成されている。しかしながら、本発明はこの形態に限定されない。例えば、本体部とは機械的特性が異なる帯状の部材を用意するとともに、当該部材を本体部の表面に貼着することにより、各サポート部を構成してもよい。
上記実施形態では、本体部は、使用者の足部の先端部や踵部を覆うように形成されている。しかしながら、本体発明はこの形態に限定されない。例えば、本体部に切り欠きが設けられ、使用者の足部の先端部が露出する形態も、本発明の範囲に包含される。
1 運動用タイツ(運動用衣服)
1A 運動用ソックス(運動用衣服)
2 本体部
2A 本体部
36 第1足部サポート部
37 第2足部サポート部
95 膝部
96 下腿部
97 足関節
98 足部
98a 踵部
98b 足部の先端部
98c 足部の幅方向内側端部
98d 足部の幅方向外端部

Claims (5)

  1. 使用者の下肢に密着する運動用衣服であって、
    伸縮性を有する生地により形成され、前記使用者の少なくとも下腿部から足部までを覆う本体部と、
    前記本体部の弾性率よりも大きい弾性率を有する第1足部サポート部と、
    前記本体部及び前記第1足部サポート部の伸び率よりも小さい伸び率を有する第2足部サポート部と、を備え、
    前記第1足部サポート部は、前記使用者の下腿部から足部の下面まで延び
    前記第2足部サポート部は、前記使用者の下腿部の背面部から踵部を介して足部の下面まで延びていることを特徴とする、運動用衣服。
  2. 前記第1足部サポート部は、前記使用者の足部の下面において、足関節よりも足部の先端部側に配置されている、請求項1に記載の運動用衣服。
  3. 前記第1足部サポート部は、前記使用者の足部の下面において、前記使用者の幅方向に延びている、請求項2に記載の運動用衣服。
  4. 前記第1足部サポート部は、前記使用者の足部の下面において、前記使用者の幅方向外側の端部から離間している、請求項3に記載の運動用衣服。
  5. 前記第1足部サポート部は、前記使用者の膝部側から足部側にかけて、前記使用者の幅方向外側から幅方向内側に向かって延びている、請求項4に記載の運動用衣服。
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