JP2014181426A - 股付き衣類 - Google Patents

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Abstract

【課題】簡単に利用することができ、かつ、歩行時に正しい体重移動ができるように補助することができる股付き衣類を提供する。
【解決手段】少なくとも腰10Aから大腿部10Bの上側1/2よりも下側までの下半身を覆う伸縮性生地よりなる本体部10の一部に、緊締力の強い帯状の緊締部12が設けられている。緊締部12は、身体の前側を上前腸骨棘突起12Aから恥骨12Bに対応する位置まで伸長された腰緊締部121と、股関節10Cに対応する身体の側部から斜め下方に大腿部前側に向かい、大腿部10Bの半分よりも下側で、かつ、前側中央ライン12Eよりも内側の領域まで伸長された大腿部第1緊締部122と、坐骨12Fから斜め下方に大腿部前側に向かい、大腿部10Bの半分よりも下側で、かつ、前側中央ライン12Eよりも内側の領域まで伸長された大腿部第2緊締部123とを有する。
【選択図】図1

Description

本発明は、歩行時に正しい体重移動ができるように補助する股付き衣類及びソックス状衣類に関する。
日々の日常生活で、正しい歩き方ができないと、骨盤、股関節、膝関節、又は、足関節が歪み、痛みが生じたり、怪我につながることもある。特に、筋力の衰えたお年寄りや、筋力の弱い女性・子供、又は筋肉の張りが弱い人などは、歪みが生じやすい。従来、この歪みを調整又は矯正するものとしては、大腿部にテーピングテープを巻き付ける方法などが知られている。
国際公開WO2004/096105号公報
しかしながら、テーピングの場合、テープを巻くのに手間がかかるという問題や、専門知識のない者では巻くのが難しい場合があるという問題があった。また、テーピングで関節を固定すると、関節を動かさない場合は良いが、関節を動かすと無理な力が加わり、関節を痛めやすいという問題もあった。更に、テーピングの場合、内旋又は外旋については、現状の位置での固定で、正常な位置での固定ができにくく、関節を痛めやすいという問題もあった。
なお、特許文献1には、腰部から大腿部の上部までを被覆する本体部に緊締力の強いサポートライン部を設けた股付き衣類が記載されており、サポートライン部は、大腿骨の長手方向の前側ラインよりも外側に対応する位置を下端とし、臀溝の内側端よりも外側に対応する位置を上端として、下端から前側ラインに対応する部分を通り、上端に向けてらせん状に巻かれている。しかし、特許文献1に記載のサポートライン部と、本発明の緊締部とは、配設位置が異なっている。
本発明は、このような問題に基づきなされたものであり、簡単に利用することができ、かつ、歩行時に正しい体重移動ができるように補助することができる股付き衣類及びソックス状衣類を提供することを目的とする。
本発明の股付き衣類は、少なくとも腰から大腿部の上側1/2よりも下側までの下半身を覆い、伸縮性生地よりなる本体部の一部に緊締力の強い帯状の緊締部を有するものであって、緊締部は、身体の前側を上前腸骨棘突起から恥骨に対応する位置まで伸長された腰緊締部と、股関節に対応する身体の側部から斜め下方に大腿部前側に向かい、大腿部の半分よりも下側で、かつ、前側中央ラインよりも内側の領域まで伸長された大腿部第1緊締部と、坐骨から斜め下方に大腿部前側に向かい、大腿部の半分よりも下側で、かつ、前側中央ラインよりも内側の領域まで伸長された大腿部第2緊締部とを有するものである。
本発明のソックス状衣類は、少なくとも膝蓋骨の下から足裏の少なくとも一部までの下半身を覆い、伸縮性生地よりなる本体部の一部に緊締力の強い帯状の緊締部を有するものであって、緊締部は、前脛骨筋に沿って起始から停止まで伸長された膝下第1緊締部と、脛骨の内側上端部から腓腹筋に沿って内側くるぶしの後方をとおり、足の内側から踵骨、舟状骨、立方骨、又は、全楔状骨の底面まで伸長された膝下第2緊締部と、脛骨の外側上端部から腓腹筋に沿って外側くるぶしの後方をとおり、足の外側から踵骨、舟状骨、立方骨、又は、全楔状骨の底面まで伸長された膝下第3緊締部とを有するものである。
本発明によれば、身体の前側を上前腸骨棘突起から恥骨に対応する位置まで伸長された腰緊締部を有するようにしたので、腰緊締部の緊締力により、骨盤を内側に寄せて骨盤の開きを正しい位置に補正することができる。よって、仙骨と左右の腸骨からなる仙腸関節、及び、腸骨が前面で連結している恥骨結合の動きを正しく補正することができる。
また、股関節に対応する身体の側部から斜め下方に大腿部前側に向かい、大腿部の半分よりも下側で、かつ、前側中央ラインよりも内側の領域まで伸長された大腿部第1緊締部を有するようにしたので、大腿部第1緊締部の緊締力により大腿四頭筋にアプローチし、大腿部を持ち上げる力を補助することができる。よって、階段の上り動作を補助することができると共に、つまずき又は転倒などを予防することができる。
更に、腰緊締部及び大腿部第1緊締部により、股関節を安定させることができると共に、骨盤の前傾又は反り腰を補正することができる。よって、歩行時における体重移動及び姿勢が正しくなるように補助することができ、腰痛などの痛みを緩和することができる。
加えて、坐骨から斜め下方に大腿部前側に向かい、大腿部の半分よりも下側で、かつ、前側中央ラインよりも内側の領域まで伸長された大腿部第2緊締部を有するようにしたので、大腿部第2緊締部の緊締力により大内転筋、短内転筋、長内転筋、薄筋、及び、恥骨筋にアプローチし、股関節の内転を補助することができる。よって、脚を上げた時に自然と股関節を内転させ、大腿部を内側に寄せることができ、O脚歩行を改善し、歩行時における体重移動及び姿勢が正しくなるように補助することができる。従って、膝の怪我を予防することができると共に、膝の痛みを緩和することができる。
更にまた、上前腸骨棘突起から腸骨の縁に沿って仙骨まで伸長され、かつ、仙骨を下方に向かって坐骨結節まで伸長された臀部第1緊締部を有するようにすれば、脚を上げたときに骨盤が後方に引かれ、骨盤前傾又は反り腰を補正する力をより高めることができる。また、内転筋の対角線となり、脚を上げた時にバランスをとることができる。
加えてまた、坐骨結節又は坐骨結節の下近傍から股関節に対応する身体の側部を通り、上前腸骨棘突起の後方まで伸長された臀部第2緊締部を有するようにすれば、臀部の形を整えることができると共に、内転筋のアンカーとなり、内転筋の働きをより高めることができる。
更にまた、前脛骨筋に沿って起始から停止まで伸長された膝下第1緊締部と、脛骨の内側上端部から腓腹筋に沿って内側くるぶしの後方をとおり、足の内側から踵骨、舟状骨、立方骨、又は、全楔状骨の底面まで伸長された膝下第2緊締部と、脛骨の外側上端部から腓腹筋に沿って外側くるぶしの後方をとおり、足の外側から踵骨、舟状骨、立方骨、又は、全楔状骨の底面まで伸長された膝下第3緊締部とを有するようにすれば、膝下第1緊締部により前脛骨筋にアプローチし、膝下第2緊締部により後脛骨筋にアプローチし、膝下第3緊締部により長腓骨筋にアプローチして、歩行時の体重移動が正しくできるように補助し、外反母趾や脚の怪我を予防することができる。また、腓腹筋及びヒラメ筋にもアプローチすることができ、筋力を強化することもできる。更に、両くるぶしを包み込むように通過するので、踵及び足関節を安定させることができる。
本発明の第1の実施の形態に係る股付き衣類を前から見た構成を表す図である。 図1に示した股付き衣類を後から見た構成を表す図である。 図1に示した股付き衣類を脇から見た構成を表す図である。 本発明の第2の実施の形態に係る股付き衣類の膝下部分を前から見た構成を表す図である。 図4に示した股付き衣類の膝下部分を後から見た構成を表す図である。 図4に示した股付き衣類を足裏から見た構成を表す図である。 本発明の第3の実施の形態に係るソックス状衣類の膝下部分を前から見た構成を表す図である。 図7に示したソックス状衣類の膝下部分を後から見た構成を表す図である。 図8に示したソックス状衣類を足裏から見た構成を表す図である。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。
(第1の実施の形態)
図1は、本発明の第1の実施の形態に係る股付き衣類を前から見た構成を表すものであり、図2は後から見た構成を表すものであり、図3は脇から見た構成を表すものである。なお、図1から図3では、対応する人体の骨格を破線により合わせて表している。
この股付き衣類は、少なくとも腰10Aから大腿部10Bの上側1/2よりも下側までの下半身を覆うものであり、伸縮性生地よりなる本体部10を備えている。なお、大腿部10Bの上下方向における半分の位置というのは、例えば、股関節10Cの位置Iと膝蓋骨10Dの中心位置IIとの間の中間位置IIIである。また、この股付き衣類は、ズボン、スパッツ、ストッキング、サポーター、ガードル、又はインナー等、股付きであれば名称に関係なくどのようなものでもよい。
本体部10は、少なくとも腰10Aから大腿部10Bの上側1/2よりも下側までの下半身を全体にわたって覆う股付きの被覆部11と、本体部10の一部に設けられた緊締力の強い帯状の緊締部12とを有している。被覆部11は、体を強く締め付けない方が好ましく、体に沿う程度の伸縮性を有する生地により構成することが好ましい。体を自然な状態とし、体を動かす際に無理な力が加わらないようにするためである。緊締部12は、例えば、被覆部11よりも強い緊締力を有する生地、パワーネット等により構成され、被覆部11に対して縫い合わせたり又は貼り合わせることにより配設されている。緊締部12の幅は、例えば、3cmから8cm程度であることが好ましく、全体にわたり同一でもよいが、場所に応じて異なっていてもよい。
緊締部12は、身体の前側を上前腸骨棘突起12Aから恥骨12Bに対応する位置まで伸長された腰緊締部121を有している。腰緊締部121の緊締力により、骨盤を内側に寄せて骨盤の開きを正しい位置に補正し、仙骨12Cと左右の腸骨12Dからなる仙腸関節、及び、腸骨12Dが前面で連結している恥骨結合の動きを正しく補正するためである。
緊締部12は、また、股関節10Cに対応する身体の側部から斜め下方に大腿部前側に向かい、大腿部10Bの半分よりも下側で、かつ、前側中央ライン12Eよりも内側の領域まで伸長された大腿部第1緊締部122を有している。大腿部第1緊締部122の緊締力により大腿四頭筋にアプローチし、大腿部10Bを持ち上げる力を補助するためである。具体的には、例えば、大腿部第1緊締部122の中心線が、大腿部10Bの半分よりも下側で、かつ、前側中央ライン12Eよりも内側の領域まで伸長されていればよい。また、前側中央ライン12Eというは、例えば、前側から見て股関節10Cの中心と膝蓋骨10Dの中心とを通る大腿部10Bの前側に沿った線である。
緊締部12は、更に、坐骨12Fから斜め下方に大腿部前側に向かい、大腿部10Bの半分よりも下側で、かつ、前側中央ライン12Eよりも内側の領域まで伸長された大腿部第2緊締部123を有している。大腿部第2緊締部123の緊締力により大内転筋、短内転筋、長内転筋、薄筋、及び、恥骨筋にアプローチし、股関節10Cの内転を補助するためである。大腿部第2緊締部123の下端部は、大腿部第1緊締部122の下端部と重なっていてもよく、ずれていてもよい。重なっている場合には、同一体により連続して形成されていてもよく、別体により構成されていてもよい。
緊締部12は、加えて、上前腸骨棘突起12Aから腸骨12Dの縁に沿って仙骨12Cまで伸長され、かつ、仙骨12Cを下方に向かって坐骨結節12Gまで伸長された臀部第1緊締部124を有していることが好ましい。臀部第1緊締部124の緊締力により、脚を上げたときに骨盤が後方に引かれるので、骨盤前傾又は反り腰を補正することができると共に、内転筋の対角線となるので、脚を上げた時にバランスをとることができるからである。臀部第1緊締部124は、上前腸骨棘突起12Aにおいて腰緊締部121と同一体により連続して構成されていてもよく、別体により構成されていてもよい。
緊締部12は、更にまた、坐骨結節12G、又は、坐骨結節12Gの下近傍から股関節10Cに対応する身体の側部を通り、上前腸骨棘突起12Aの後方まで伸長された臀部第2緊締部125を有していることが好ましい。臀部第2緊締部125の緊締力により、臀部の形を整えることができると共に、内転筋のアンカーとなり、内転筋の働きをより高めることができるからである。なお、腰緊締部121は、上前腸骨棘突起12Aの後方まで伸長され、上面腸骨棘突起12Aの後方において、臀部第2緊締部125が重ねて設けられていることが好ましく、重なり部分において縫い合わされていればより好ましい。重なり部分が起点となり、腰緊締部121により骨盤を内側に寄せる力をより高めることができるからである。
本体部10の下端部には、脚に締め付ける脚締め付け部21が設けられていることが好ましい。本体部10の下端部を脚に密着させて固定することにより、大腿部第1緊締部122及び大腿部第2緊締部123の効果を高めることができるからである。脚締め付け部21は、例えば、ゴムなどの伸縮部材により構成するようにしてもよく、面状ファスナーなどにより体に合わせて締め付けるようにしてもよい。本体部10の上端部には、例えば、腰10Aに締め付けて固定するためのゴムなどの伸縮部材よりなる腰締め付け部22が設けられていてもよい。
この股付き衣類では、腰緊締部121により骨盤の開きが正しい位置に補正され、大腿部第1緊締部122により大腿部10Bの持ち上げる力が補助され、大腿部第2緊締部123により股関節10Cの内転が補助される。また、臀部第1緊締部124及び臀部第2緊締部125によりこれらの作用がより高められる。
このように、本実施の形態に係る股付き衣類によれば、腰緊締部121により骨盤の開きを正しい位置に補正すると共に、大腿部第1緊締部122により大腿四頭筋にアプローチし、大腿部10Bを持ち上げる力を補助するようにしたので、股関節10Cを安定させることができると共に、骨盤の前傾又は反り腰を補正することができる。よって、歩行時における体重移動及び姿勢が正しくなるように補助することができ、腰痛などの痛みを緩和することができる。また、大腿部第1緊締部により大腿部10Bを持ち上げる力を補助するようにしたので、階段の上り動作を補助することができると共に、つまずき又は転倒などを予防することができる。
更に、大腿部第2緊締部123により大内転筋、短内転筋、長内転筋、薄筋、及び、恥骨筋にアプローチし、股関節の内転を補助するようにしたので、脚を上げた時に自然と股関節を内転させ、大腿部を内側に寄せることができる。よって、O脚歩行を改善し、歩行時における体重移動及び姿勢が正しくなるように補助し、膝の怪我を予防することができると共に、膝の痛みを緩和することができる。
加えて、臀部第1緊締部124を有するようにすれば、脚を上げたときに骨盤が後方に引かれるので、骨盤前傾又は反り腰を補正する力をより高めることができると共に、内転筋の対角線となるので、脚を上げた時にバランスをとることができる。更にまた、臀部第2緊締部125を有するようにすれば、臀部の形を整えることができると共に、内転筋のアンカーとなり、内転筋の働きをより高めることができる。
(第2の実施の形態)
図4は、本発明の第2の実施の形態に係る股付き衣類の膝下を前から見た構成を表すものであり、図5は膝下を後から見た構成を表すものであり、図6は足裏から見た構成を表すものである。なお、図4及び図5では、対応する人体の骨格を破線により合わせて表している。また、図4から図6では、左脚について示したが、右脚は左脚と左右対称の構成を有している。
この股付き衣類は、少なくとも腰10Aから足裏10Eの少なくとも一部までの下半身を覆うものであり、伸縮性生地よりなる本体部10を備えている。第1の実施の形態とは長さが異なり、膝下部分の構成を有することを除き、他は同様の構成を有している。よって、対応する構成要素には、同一の符号を付し、詳細な説明は省略する。なお、この股付き衣類は、第1の実施の形態と同様に、ズボン、スパッツ、ストッキング、サポーター、ガードル、又はインナー等、股付きであれば名称に関係なくどのようなものでもよい。
本体部10は、少なくとも腰10Aから足裏10Eの少なくとも一部までの下半身を全体にわたって覆う股付きの被覆部11と、本体部10の一部に設けられた緊締力の強い帯状の緊締部12とを有している。被覆部11は、足裏の少なくとも一部まで伸長されたことを除き、他は第1の実施の形態で説明したとおりである。被覆部11は、足全体を覆っていてもよいが、つま先部分は覆わずに開口されていてもよく、また、踵も開口されていてもよい。緊締部12は、後述する膝下第1緊締部126、膝下第2緊締部127、及び、膝下第3緊締部128を更に有することを除き、他は第1の実施の形態で説明したとおりである。なお、後述する膝下第1緊締部126、膝下第2緊締部127、及び、膝下第3緊締部128の幅は、例えば、1cmから5cm程度であることが好ましい。また、脚締め付け部21は設けられている必要はなく、脚締め付け部21に代えて、つま先の開口端部に、つま先締め付け部23が設けられていてもよい。腰締め付け部22は第1の実施の形態と同様に設けられていてもよい。
膝下第1緊締部126は、前脛骨筋に沿って起始から停止まで伸長されている。膝下第1緊締部126の緊締力により前脛骨筋にアプローチし、歩行時につま先を上がりやすくし、つまずきや転倒を防止すると共に、正しくつま先で地面を蹴ることにより、筋力を増強させるためである。なお、前脛骨筋は、起始を脛骨12Hの外側顆、脛骨12Hの外側面の上部2/3、骨間膜、深筋膜、外側筋間中隔とし、停止を第1楔状骨の内側及び底面側、第1中足骨底とし、足関節背屈と内反を機能とする筋肉である。なお、膝下第1緊締部126は、例えば、図6(A)に示したように、全体にわたり同程度の幅で構成するようにしてもよいが、例えば、図6(B)に示したように、親指の付け根あたりを包むように、幅を広くしてもよい。外反母趾を予防することができるからである。
膝下第2緊締部127は、脛骨12Hの内側上端部から腓腹筋に沿って内側くるぶしの後方をとおり、足の内側から踵骨、舟状骨、立方骨、又は、全楔状骨の底面まで伸長されている。膝下第3緊締部128は、脛骨12Hの外側上端部から腓腹筋に沿って外側くるぶしの後方をとおり、足の外側から踵骨、舟状骨、立方骨、又は、全楔状骨の底面まで伸長されている。なお、腓腹筋は、起始を内側頭が大腿骨の内側顆及び隣接部分、外側頭が大腿骨の外側顆及び隣接部分とし、停止をアキレス腱によって踵骨へとし、足関節底屈、及び、下方から作用するときには脛骨に対して大腿骨を屈曲する機能を有する筋肉である。
膝下第2緊締部127は、緊締力により後脛骨筋にアプローチし、膝下第3緊締部は、緊締力により長腓骨筋にアプローチして、膝下第1緊締部126と共に、歩行時の体重移動が正しくできるように補助するものである。具体的には、歩行中における足の動き、すなわち、爪先離れで足は背屈し回外位となり、回外は接踵のときに始まり、立脚中期が終わると足は回内を始めるという一連の動きが正しく行われるように補助し、それにより体重移動が正しくできるように補助するようになっている。
また、膝下第2緊締部127及び膝下第3緊締部128は、腓腹筋及びヒラメ筋にもアプローチすることができるので、筋力を強化する機能も有している。更に、膝下第2緊締部127及び膝下第3緊締部128は、両くるぶしを包み込むように通過するので、踵及び足関節を安定させる機能も有している。更に、膝下第1緊締部126、膝下第2緊締部127及び膝下第3緊締部128を筋肉の停止部まで伸長させることにより、足底のアーチを補助する機能も有している。
このように、本実施の形態に係る股付き衣類によれば、第1の実施の形態で説明した効果に加えて、膝下第1緊締部126により前脛骨筋にアプローチし、膝下第2緊締部127により後脛骨筋にアプローチし、膝下第3緊締部128により長腓骨筋にアプローチするようにしたので、歩行時の体重移動が正しくできるように補助し、外反母趾や脚の怪我を予防することができる。また、腓腹筋及びヒラメ筋にもアプローチすることができ、筋力を強化することもできる。更に、両くるぶしを包み込むように通過するので、踵及び足関節を安定させることができる。
(第3の実施の形態)
図7は、本発明の第3の実施の形態に係るソックス状衣類を前から見た構成を表すものであり、図8は後から見た構成を表すものであり、図9は足裏から見た構成を表すものである。なお、図7及び図8では、対応する人体の骨格を破線により合わせて表している。また、図7から図9では、左脚について示したが、右脚は左脚と左右対称の構成を有している。
このソックス状衣類は、少なくとも膝蓋骨10Dの下から足裏10Eの少なくとも一部までの下半身を覆うものであり、伸縮性生地よりなる本体部10を備えている。第2の実施の形態とは長さが異なり、膝上部分がなく、膝下部分のみを有するものである。
本体部10は、少なくとも膝蓋骨10Dの下から足裏10Eの少なくとも一部までの下半身を全体にわたって覆う股付きの被覆部11と、本体部10の一部に設けられた緊締力の強い帯状の緊締部12とを有している。被覆部11は、体を強く締め付けない方が好ましく、体に沿う程度の伸縮性を有する生地により構成することが好ましい。体を自然な状態とし、体を動かす際に無理な力が加わらないようにするためである。被覆部11は、足全体を覆っていてもよいが、つま先部分は覆わずに開口されていてもよく、また、踵も開口されていてもよい。
緊締部12は、例えば、被覆部11よりも強い緊締力を有する生地、パワーネット等により構成され、被覆部11に対して縫い合わせたり又は貼り合わせることにより配設されている。緊締部12の幅は、例えば、1cmから5cm程度であることが好ましく、全体にわたり同一でもよいが、場所に応じて異なっていてもよい。緊締部12は、膝下第1緊締部126、膝下第2緊締部127、及び、膝下第3緊締部128を有している。
膝下第1緊締部126は、前脛骨筋に沿って起始から停止まで伸長されている。膝下第1緊締部126の緊締力により前脛骨筋にアプローチし、歩行時につま先を上がりやすくし、つまずきや転倒を防止すると共に、正しくつま先で地面を蹴ることにより、筋力を増強させるためである。なお、前脛骨筋は、起始を脛骨12Hの外側顆、脛骨12Hの外側面の上部2/3、骨間膜、深筋膜、外側筋間中隔とし、停止を第1楔状骨の内側及び底面側、第1中足骨底とし、足関節背屈と内反を機能とする筋肉である。なお、膝下第1緊締部126は、例えば、図9(A)に示したように、全体にわたり同程度の幅で構成するようにしてもよいが、例えば、図9(B)に示したように、親指の付け根あたりを包むように、幅を広くしてもよい。外反母趾を予防することができるからである。
膝下第2緊締部127は、脛骨12Hの内側上端部から腓腹筋に沿って内側くるぶしの後方をとおり、足の内側から踵骨、舟状骨、立方骨、又は、全楔状骨の底面まで伸長されている。膝下第3緊締部128は、脛骨12Hの外側上端部から腓腹筋に沿って外側くるぶしの後方をとおり、足の外側から踵骨、舟状骨、立方骨、又は、全楔状骨の底面まで伸長されている。なお、腓腹筋は、起始を内側頭が大腿骨の内側顆及び隣接部分、外側頭が大腿骨の外側顆及び隣接部分とし、停止をアキレス腱によって踵骨へとし、足関節底屈、及び、下方から作用するときには脛骨に対して大腿骨を屈曲する機能を有する筋肉である。
膝下第2緊締部127は、緊締力により後脛骨筋にアプローチし、膝下第3緊締部は、緊締力により長腓骨筋にアプローチして、膝下第1緊締部126と共に、歩行時の体重移動が正しくできるように補助するものである。具体的には、歩行中における足の動き、すなわち、爪先離れで足は背屈し回外位となり、回外は接踵のときに始まり、立脚中期が終わると足は回内を始めるという一連の動きが正しく行われるように補助し、それにより体重移動が正しくできるように補助するようになっている。
また、膝下第2緊締部127及び膝下第3緊締部128は、腓腹筋及びヒラメ筋にもアプローチすることができるので、筋力を強化する機能も有している。更に、膝下第2緊締部127及び膝下第3緊締部128は、両くるぶしを包み込むように通過するので、踵及び足関節を安定させる機能も有している。更に、膝下第1緊締部126、膝下第2緊締部127及び膝下第3緊締部128を筋肉の停止部まで伸長させることにより、足底のアーチを補助する機能も有している。
本体部10のつま先の開口端部には、つま先に固定するためのゴムなどの伸縮部材よりなるつま先締め付け部23が設けられていてもよい。また、本体部10の上端部には、例えば、膝下に締め付けて固定するためのゴムなどの伸縮部材よりなる膝下締め付け部24が設けられていてもよい。
このように、本実施の形態に係るソックス状衣類によれば、膝下第1緊締部126により前脛骨筋にアプローチし、膝下第2緊締部127により後脛骨筋にアプローチし、膝下第3緊締部128により長腓骨筋にアプローチするようにしたので、歩行時の体重移動が正しくできるように補助し、外反母趾や脚の怪我を予防することができる。また、腓腹筋及びヒラメ筋にもアプローチすることができ、筋力を強化することもできる。更に、両くるぶしを包み込むように通過するので、踵及び足関節を安定させることができる。
以上、実施の形態を挙げて本発明を説明したが、本発明は上記実施の形態に限定されるものではなく、種々変形可能である。例えば、上記実施の形態では、緊締部12について具体的に説明したが、全てを有していなくてもよく、他の緊締部を有していてもよい。また、上記実施の形態では、本体部10に加えて、脚締め付け部21、腰締め付け部22、つま先締め付け部13、又は、膝下締め付け部24を備える場合について説明したが、備えていなくてもよい。
更に、上記第1の実施の形態では、本体部10により腰10Aから大腿部10Bの上側1/2よりも下側まで覆う場合について説明したが、膝蓋骨10Dの上まで覆うようにしてもよく、膝蓋骨10Dの下まで覆うようにしてもよい。加えて、上記第3の実施の形態では、本体部10により、膝蓋骨10Dの下から足裏10Eの少なくとも一部まで覆う場合について説明したが、膝蓋骨10Dの上から覆うようにしてもよい。
歩行時に正しい体重移動ができるように補助する股付き衣類及びソックス状衣類に適用することができる。
10…本体部、10A…腰、10B…大腿部、10C…股関節、10D…膝蓋骨、11…被覆部、12…緊締部、12A…上前腸骨棘突起、12B…恥骨、12C…仙骨、12D…腸骨、12E…前側中央ライン、12F…坐骨、12G…坐骨結節、12H…脛骨、121…腰緊締部、122…大腿部第1緊締部、123…大腿部第2緊締部、124…臀部第1緊締部、125…臀部第2緊締部、126…膝下第1緊締部、127…膝下第2緊締部、128…膝下第3緊締部、21…脚締め付け部、22…腰締め付け部、23…つま先締め付け部、24…膝下締め付け部

Claims (4)

  1. 少なくとも腰から大腿部の上側1/2よりも下側までの下半身を覆い、伸縮性生地よりなる本体部の一部に緊締力の強い帯状の緊締部を有する股付き衣類であって、前記緊締部は、
    身体の前側を上前腸骨棘突起から恥骨に対応する位置まで伸長された腰緊締部と、
    股関節に対応する身体の側部から斜め下方に大腿部前側に向かい、大腿部の半分よりも下側で、かつ、前側中央ラインよりも内側の領域まで伸長された大腿部第1緊締部と、
    坐骨から斜め下方に大腿部前側に向かい、大腿部の半分よりも下側で、かつ、前側中央ラインよりも内側の領域まで伸長された大腿部第2緊締部と
    を有することを特徴とする股付き衣類。
  2. 前記緊締部は、更に、
    上前腸骨棘突起から腸骨の縁に沿って仙骨まで伸長され、かつ、仙骨を下方に向かって坐骨結節まで伸長された臀部第1緊締部と、
    坐骨結節又は坐骨結節の下近傍から股関節に対応する身体の側部を通り、上前腸骨棘突起の後方まで伸長された臀部第2緊締部と
    を有することを特徴とする請求項1記載の股付き衣類。
  3. 少なくとも腰から足裏の少なくとも一部までの下半身を覆い、前記緊締部は、更に、
    前脛骨筋に沿って起始から停止まで伸長された膝下第1緊締部と、
    脛骨の内側上端部から腓腹筋に沿って内側くるぶしの後方をとおり、足の内側から踵骨、舟状骨、立方骨、又は、全楔状骨の底面まで伸長された膝下第2緊締部と、
    脛骨の外側上端部から腓腹筋に沿って外側くるぶしの後方をとおり、足の外側から踵骨、舟状骨、立方骨、又は、全楔状骨の底面まで伸長された膝下第3緊締部と
    を有することを特徴とする請求項1又は請求項2記載の股付き衣類。
  4. 少なくとも膝蓋骨の下から足裏の少なくとも一部までの下半身を覆い、伸縮性生地よりなる本体部の一部に緊締力の強い帯状の緊締部を有するソックス状衣類であって、前記緊締部は、
    前脛骨筋に沿って起始から停止まで伸長された膝下第1緊締部と、
    脛骨の内側上端部から腓腹筋に沿って内側くるぶしの後方をとおり、足の内側から踵骨、舟状骨、立方骨、又は、全楔状骨の底面まで伸長された膝下第2緊締部と、
    脛骨の外側上端部から腓腹筋に沿って外側くるぶしの後方をとおり、足の外側から踵骨、舟状骨、立方骨、又は、全楔状骨の底面まで伸長された膝下第3緊締部と
    を有することを特徴とするソックス状衣類。
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