JP6568958B2 - 膝用サポーター及び衣類 - Google Patents

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Description

本発明は、膝用サポーター及び衣類に関する。
現在、種々な膝用サポーターが知られている。
例えば、装着操作が容易で、痛みに応じて適切な箇所を重点的に圧迫、固定、保温等することができ、簡単な製造工程で製作可能な膝サポーターとして、膝蓋骨周囲を被覆する部位に、異なる伸長性を有する複数の領域が編み分け編成されて設けられ、前記部位の少なくとも一部が、該部位以外の領域に比べて低い伸長性を有する低伸長性領域とされた膝サポーターが知られている(例えば、特許文献1参照)。
また、膝の伸展と屈曲を繰り返した場合でも、ずれることなくフィットした状態を保持することができるサポーターとして、主構成部分がストレッチ素材で形成される膝用サポーターであって、サポーター前面上部部材、サポーター前面下部部材及びサポーター後面部部材を含む部材でサポーター本体が構成され、前記サポーター前面上部部材は膝蓋骨領域を含み、前記サポーター前面上部部材の縦方向の伸長率をA1、横方向の伸長率をB1とし、サポーター後面部部材の縦方向の伸長率をA2、横方向の伸長率をB2とした場合、A1>B1であり、かつA2<B2である膝用サポーターが知られている(例えば、特許文献2参照)。
また、膝蓋靭帯を圧迫し、かつ、膝蓋骨を保持して、膝関節を良好に固定するコンプレッションサポーターとして、伸縮性素材より成り膝部に着用し得る形態の本体を具備し、上記本体よりも伸縮性の低い低伸縮領域を本体に設け、上記低伸縮領域と本体の伸縮性の相違により膝関節部及び周囲筋腱をサポートするサポーターであって、低伸縮領域として、膝蓋靭帯を圧迫するために、膝蓋骨の下部を取り囲むほぼU字型に、本体正面に設けた正面吊り領域を具備し、上記低伸縮領域は、樹脂より成る低伸縮性材料を本体に固着した構成を有しているコンプレッションサポーターが知られている(例えば、特許文献3参照)。
また、膝関節部周辺の皮膚の動きに追従し、ずれにくく、且つ装着性を良好にする膝関節用サポーターとして、本体の膝関節中心から上下10cm以内をスリーブ状に形成し、本体の前面部は縦方向に低モジュラスで伸縮性の高い素材で構成し、本体の膝関節中心から10cm以上の個所の少なくとも前面上部に切欠きを設け、この切欠きに跨がって本体の周方向の圧迫力を調整可能な部材を設けた膝関節用サポーターが知られている(例えば、特許文献4参照)。
また、適度の着圧性を有し、しかも締めすぎて痛くはなく、また膝の屈伸運動性のよい膝サポーターとして、上下にずり落ち防止用の締付部と膝関節皿部と襷状に囲むX字型部とその他の部分の編地部を有する膝関節用サポーターであって、膝関節皿部は着圧がもっとも弱い編地であり、たすき状に囲むX字型部は圧迫性編地であり、その他の部分の編地部は膝関節の曲げ伸ばしを容易に行える緩衝編地からなる膝関節用サポーターが知られている(例えば、特許文献5参照)。
特許文献1:特開2011−130784号公報
特許文献2:特開2007−9362号公報
特許文献3:特開2010−13765号公報
特許文献4:特開2000−116697号公報
特許文献5:特開2007−54126号公報
膝用サポーターに関し、膝関節に対する固定感を向上させることが望まれている。
しかし本発明者等の検討により、筒型のサポーター本体を備える膝用サポーターにおいて、膝関節に対する固定感を向上させた場合、膝関節の曲げ伸ばし動作をやり難くなる場合があることが判明した。
本明細書中では、膝関節の曲げ伸ばし動作のやり易さを、「膝関節の曲げ伸ばし動作容易性」と称する。
本発明の実施形態の目的は、膝関節に対する固定感及び膝関節の曲げ伸ばし動作容易性に優れた膝用サポーターを提供することである。
本発明の別の実施形態の目的は、膝関節に対する固定感及び膝関節の曲げ伸ばし動作容易性に優れた膝用サポーターを備える衣類を提供することである。
本発明の更に別の実施形態の目的は、関節に対する固定感に優れ、着用時におけるずれが抑制される関節用サポーター部を備える衣類を提供することである。
上記課題を解決するための具体的手段には、以下の態様が含まれる。
<1> 脚の膝を含む部分に装着され、前記膝の前面をサポートする膝前面部(A)、前記膝の後面をサポートする膝後面部(B)、前記脚の前記膝に対して太腿側の前面をサポートする太腿側前面部(C)、前記太腿側の後面をサポートする太腿側後面部(D)、前記脚の前記膝に対して脛側の前面をサポートする脛側前面部(E)、及び前記脛側の後面をサポートする脛側後面部(F)を含む筒型のサポーター本体を備え、
前記膝前面部(A)、前記膝後面部(B)、前記太腿側前面部(C)、前記太腿側後面部(D)、前記脛側前面部(E)、及び前記脛側後面部(F)は、前記筒型のサポーター本体の軸方向に80%伸長させたときの該軸方向の弾性率が、下記式(1)〜下記式(3)を満たす膝用サポーター。
0.7≦膝後面部(B)/膝前面部(A) … 式(1)
1<太腿側前面部(C)/太腿側後面部(D) … 式(2)
1<脛側前面部(E)/脛側後面部(F) … 式(3)
<2> 前記膝前面部(A)、前記太腿側前面部(C)、及び前記脛側前面部(E)は、前記筒型のサポーター本体の軸方向に80%伸長させたときの該軸方向の弾性率が、下記式(4X)及び下記式(5X)の少なくとも一方を満たす<1>に記載の膝用サポーター。
1<膝前面部(A)/太腿側前面部(C) … 式(4X)
1<膝前面部(A)/脛側前面部(E) … 式(5X)
<3> 前記膝前面部(A)、前記太腿側前面部(C)、及び前記脛側前面部(E)は、前記筒型のサポーター本体の軸方向に80%伸長させたときの該軸方向の弾性率が、前記式(4X)及び前記式(5X)の両方を満たす<2>に記載の膝用サポーター。
<4> 前記膝前面部(A)、前記太腿側前面部(C)、及び前記脛側前面部(E)は、前記筒型のサポーター本体の軸方向に80%伸長させたときの該軸方向の弾性率が、下記式(4Xa)及び下記式(5Xa)の少なくとも一方を満たす<1>〜<3>のいずれか1項に記載の膝用サポーター。
1<膝前面部(A)/太腿側前面部(C)≦5 … 式(4Xa)
1<膝前面部(A)/脛側前面部(E)≦5 … 式(5Xa)
<5> 前記膝前面部(A)、前記太腿側前面部(C)、及び前記脛側前面部(E)は、前記筒型のサポーター本体の軸方向に80%伸長させたときの該軸方向の弾性率が、下記式(4Y)及び下記式(5Y)の少なくとも一方を満たす<1>に記載の膝用サポーター。
0.2≦膝前面部(A)/太腿側前面部(C)≦1 … 式(4Y)
0.2≦膝前面部(A)/脛側前面部(E)≦1 … 式(5Y)
<6> 前記膝前面部(A)、前記太腿側前面部(C)、及び前記脛側前面部(E)は、前記筒型のサポーター本体の軸方向に80%伸長させたときの該軸方向の弾性率が、前記式(4Y)及び前記式(5Y)の両方を満たす<5>に記載の膝用サポーター。
<7> 前記太腿側前面部(C)、前記太腿側後面部(D)、前記脛側前面部(E)、及び前記脛側後面部(F)は、前記筒型のサポーター本体の軸方向に80%伸長させたときの該軸方向の弾性率が、下記式(6)及び下記式(7)の少なくとも一方を満たす<1>〜<6>のいずれか1項に記載の膝用サポーター。
1<脛側前面部(E)/太腿側後面部(D) … 式(6)
1<太腿側前面部(C)/脛側後面部(F) … 式(7)
<8> 前記膝後面部(B)、前記太腿側後面部(D)、及び前記脛側後面部(F)は、前記筒型のサポーター本体の軸方向に80%伸長させたときの該軸方向の弾性率が、下記式(8)及び下記式(9)の少なくとも一方を満たす<1>〜<7>のいずれか1項に記載の膝用サポーター。
6≦膝後面部(B)/太腿側後面部(D)≦50 … 式(8)
6≦膝後面部(B)/脛側後面部(F)≦50 … 式(9)
<9> 前記太腿側前面部(C)、前記太腿側後面部(D)、前記脛側前面部(E)、及び前記脛側後面部(F)は、前記筒型のサポーター本体の軸方向に80%伸長させたときの該軸方向の弾性率が、下記式(2a)及び下記式(3a)の少なくとも一方を満たす<1>〜<8>のいずれか1項に記載の膝用サポーター。
2≦太腿側前面部(C)/太腿側後面部(D)≦40 … 式(2a)
2≦脛側前面部(E)/脛側後面部(F)≦40 … 式(3a)
<10> 前記膝前面部(A)及び前記膝後面部(B)は、前記筒型のサポーター本体の軸方向に80%伸長させたときの該軸方向の弾性率が、下記式(1a)を満たす<1>〜<9>のいずれか1項に記載の膝用サポーター。
0.7≦膝後面部(B)/膝前面部(A)≦3 … 式(1a)
<11> 前記太腿側後面部(D)及び前記脛側後面部(F)の各々は、前記筒型のサポーター本体の軸方向に80%伸長させたときの該軸方向の弾性率が、0.001MPa以上であり、
前記膝後面部(B)は、前記筒型のサポーター本体の軸方向に80%伸長させたときの該軸方向の弾性率が、1.0MPa以下である<1>〜<10>のいずれか1項に記載の膝用サポーター。
<12> 前記膝前面部(A)の編成組織、前記膝後面部(B)の編成組織、前記太腿側前面部(C)の編成組織、前記太腿側後面部(D)の編成組織、前記脛側前面部(E)の編成組織、及び前記脛側後面部(F)の編成組織が、いずれも浮き編み組織を含む編成組織である<1>〜<11>のいずれか1項に記載の膝用サポーター。
<13> 前記膝前面部(A)は、前記筒型のサポーター本体の軸方向に20Nの荷重で伸長させたときの該軸方向の伸長率が、50%〜500%である<1>〜<12>のいずれか1項に記載の膝用サポーター。
<14> 前記太腿側後面部(D)及び前記脛側後面部(F)は、いずれも、前記筒型のサポーター本体の軸方向に20Nの荷重で伸長させたときの該軸方向の伸長率が、150%〜850%である<1>〜<13>のいずれか1項に記載の膝用サポーター。
<15> 前記筒型のサポーター本体が、丸編みによって連続的に製造されたものである<1>〜<14>のいずれか1項に記載の膝用サポーター。
<16> 前記筒型のサポーター本体が、シームレス構造を有する<1>〜<15>のいずれか1項に記載の膝用サポーター。
<17> 更に、
前記筒型のサポーター本体に対して太腿側に配置された太腿側口ゴム部と、
前記筒型のサポーター本体に対して脛側に配置された脛側口ゴム部と、
を備える<1>〜<16>のいずれか1項に記載の膝用サポーター。
<18> 前記式(1)における膝後面部(B)/膝前面部(A)が、1超である<1>〜<17>のいずれか1項に記載の膝用サポーター。
<19> 前記式(1)における膝後面部(B)/膝前面部(A)が、1.1以上である<1>〜<18>のいずれか1項に記載の膝用サポーター。
<20> <1>〜<19>のいずれか1項に記載の膝用サポーターを備える衣類。
<21> 筒型の関節用サポーター部を備える衣類であって、
前記筒型の関節用サポーター部が、身体の関節部位をサポートする前記筒型の関節用サポーター部の軸方向の中央領域と、
前記中央領域に対して前記軸方向の一端側に位置する一端側領域と、
前記中央領域に対して前記軸方向の他端側に位置する他端側領域と、
を含み、
前記軸方向に80%伸長させたときの前記軸方向の弾性率を80%軸方向弾性率とし、前記中央領域の中での80%軸方向弾性率の最低値を弾性率ECとし、前記一端側領域の中での80%軸方向弾性率の最低値を弾性率EE1とし、前記他端側領域の中での80%軸方向弾性率の最低値を弾性率EE2とした場合に、前記弾性率ECが、前記弾性率EE1及び前記弾性率EE2の少なくとも一方に対して5倍〜50倍である衣類。
<22> 前記筒型の関節用サポーター部において、関節を曲げた時の外側を含む半周側を前面部とし、関節を曲げた時の内側を含む半周側を後面部とした場合に、
前記弾性率EE1を示す領域が前記一端側領域における後面部に位置し、
前記弾性率EE2を示す領域が前記他端側領域における後面部に位置する<21>に記載の衣類。
<23> 前記弾性率EE1を示す領域及び前記弾性率EE2を示す領域は、いずれも凹凸組織領域を含む<21>又は<22>に記載の衣類。
<24> 前記凹凸組織領域が、タックの繰り返し編み組織を含む凹凸編地領域である<23>に記載の衣類。
<25> 前記弾性率EE1及び前記弾性率EE2が、いずれも0.001MPa以上である<21>〜<24>のいずれか1項に記載の衣類。
<26> 前記中央領域が、膝関節、肘関節、手首関節、手指関節、又は足指関節に着用される<21>〜<25>のいずれか1項に記載の衣類。
<27> 前記中央領域が、膝関節に着用される<21>〜<26>のいずれか1項に記載の衣類。
本発明の実施形態によれば、膝関節に対する固定感及び膝関節の曲げ伸ばし動作容易性に優れた膝用サポーターが提供される。
本発明の別の実施形態によれば、膝関節に対する固定感及び膝関節の曲げ伸ばし動作容易性に優れた膝用サポーターを備える衣類が提供される。
本発明の更に別の実施形態によれば、関節に対する固定感に優れ、着用時におけるずれが抑制される関節用サポーター部を備える衣類が提供される。
本発明の具体例に係る膝用サポーターの概略斜視図である。 本発明の具体例に係る膝用サポーターの概略前面図である。 本発明の具体例に係る膝用サポーターの概略後面図である。
以下、本発明の実施形態(以下、「本実施形態」ともいう)について説明する。
本明細書中において、「〜」を用いて表される数値範囲は、「〜」の前後に記載される数値を下限値及び上限値として含む範囲を意味する。
また、本明細書中において、「筒型のサポーター本体の軸方向」は、筒型のサポーター本体の形状を筒形状に維持したときの筒形状の軸方向を指す。本明細書中では、「筒型のサポーター本体の軸方向」を、単に「軸方向」ということがある。本明細書中における「軸方向」は、膝用サポーターの技術分野において「縦方向」と呼ばれることがある方向であり、筒型のサポーター本体に対して脚が挿入される方向ということもできる。
また、本明細書中において、「筒型のサポーター本体の周方向」は、筒型のサポーター本体の形状の筒形状に維持したときの周方向を指す。本明細書中では、「筒型のサポーター本体の周方向」を、単に「周方向」ということがある。本明細書中における「周方向」は、膝用サポーターの技術分野において「横方向」と呼ばれることがある方向である。
また、本明細書中では、脚の膝蓋骨の側を「前面」と称し、脚の膝裏の側を「後面」と称する。
〔膝用サポーター〕
本実施形態の膝用サポーターは、脚の膝を含む部分に装着され、膝の前面をサポートする膝前面部(A)、膝の後面をサポートする膝後面部(B)、脚の膝に対して太腿側の前面をサポートする太腿側前面部(C)、太腿側の後面をサポートする太腿側後面部(D)、脚の膝に対して脛側の前面をサポートする脛側前面部(E)、及び脛側の後面をサポートする脛側後面部(F)を含む筒型のサポーター本体を備え、膝前面部(A)、膝後面部(B)、太腿側前面部(C)、太腿側後面部(D)、脛側前面部(E)、及び脛側後面部(F)は、筒型のサポーター本体の軸方向に80%伸長させたときの該軸方向の弾性率(以下、「80%軸方向弾性率」ともいう)が、下記式(1)〜下記式(3)を満たす膝用サポーターである。
0.7≦膝後面部(B)/膝前面部(A) … 式(1)
1<太腿側前面部(C)/太腿側後面部(D) … 式(2)
1<脛側前面部(E)/脛側後面部(F) … 式(3)
本実施形態の膝用サポーターは、上記構成を有することにより、膝関節に対する固定感及び膝関節の曲げ伸ばし動作容易性に優れる。
以下、上述した効果(膝関節に対する固定感及び膝関節の曲げ伸ばし動作容易性)に関し、より詳細に説明する。
本発明者等の検討により、膝用サポーターの弾性率と膝用サポーターの脚に対する固定感との間には正の相関があることがわかった。即ち、膝用サポーターの弾性率を高くするほど、脚に対する着圧を高くすることができ(即ち、脚に対する締め付け力を強くすることができ)、その結果、着用者の体感として、脚に対する固定感が向上することがわかった。
更に、本発明者等の検討により、膝後面部(B)の80%軸方向弾性率を、膝前面部(A)の80%軸方向弾性率の0.7倍以上とすること(即ち、式(1)を満たすこと)により、膝関節に対する固定感が効果的に向上することがわかった。
一方、膝用サポーターの弾性率と膝用サポーターの伸びとの間には負の相関がある。
この点に関し、本実施形態の膝用サポーターでは、太腿側後面部(D)の80%軸方向弾性率が太腿側前面部(C)の80%軸方向弾性率よりも小さく、かつ、脛側後面部(F)の80%軸方向弾性率が脛側前面部(E)の80%軸方向弾性率よりも小さいことにより(即ち、式(2)及び式(3)を満たすことにより)、膝関節を曲げた時の、太腿側後面部(D)及び脛側後面部(F)の伸びが確保されるので、膝関節の曲げ伸ばし動作容易性が向上する。より詳細には、脚の太腿側後面及び脛側後面は、脚の太腿側前面及び脛側前面と比較して体脂肪率が高く、かつ、膝関節を曲げた時に内側に位置する面である。このため、太腿側後面部(D)及び脛側後面部(F)には、膝関節の曲げ動作時において伸びが要求される。そこで、本実施形態では、太腿側後面部(D)及び脛側後面部(F)の80%軸方向弾性率を、それぞれ、太腿側前面部(C)及び脛側前面部(E)の80%軸方向弾性率よりも低くすることで、膝の曲げに対する太腿側後面部(D)及び脛側後面部(F)の伸びが確保され、その結果、膝関節の曲げ伸ばし動作容易性が向上する。
本明細書中において、膝前面部(A)の80%軸方向弾性率は、膝前面部(A)の中心位置(即ち、周方向の中心であってかつ軸方向の中心である位置)を測定中心とする、測定幅(即ち、周方向長さ)15mmの範囲について測定された値を意味する。
膝後面部(B)、太腿側前面部(C)、太腿側後面部(D)、脛側前面部(E)、及び脛側後面部(F)の各々の80%軸方向弾性率についても同様である。
本明細書中において、「80%軸方向弾性率」は、つかみ幅15mm、つかみ間隔15mm、及び引張荷重20Nの条件の引張試験によって測定する。ここで、引張荷重の方向は、サポーター本体の軸方向である。
80%軸方向弾性率を測定するための引張試験は、膝用サポーターの一部を、つかみ幅15mm及びつかみ間隔15mmで引張試験機に固定し、15mm/minの引張速度にて引張って伸長させ、80%伸長した時点での弾性率を読み取って測定値とする。
また、引張試験は、膝用サポーターの一部に対して実施することが困難な場合には、膝用サポーターから30mm角の試験片を切り出し、切り出された試験片に対して実施してもよい。
試験回数は5回とし、5回の測定値から、最大値及び最小値を除いた3つの測定値から平均値を求め、この平均値を「80%軸方向弾性率」として採用する。
引張試験の装置は一般的な引張試験機を用いることができるが、例えば、(株)島津製作所製のオートグラフ「AGS−X 1kN」を用いることができる。
式(1)における膝後面部(B)/膝前面部(A)は、式(1)に示すとおり0.7以上である。式(1)における膝後面部(B)/膝前面部(A)は、膝関節に関する固定感をより向上させる観点から、0.8以上であることが好ましく、1以上であることがより好ましく、1超であることが更に好ましく、1.1以上であることが特に好ましい。
また、本実施形態の膝用サポーターにおいて、膝前面部(A)及び膝後面部(B)は、筒型のサポーター本体の軸方向に80%伸長させたときの該軸方向の弾性率が、下記式(1a)を満たすことが好ましい。
0.7≦膝後面部(B)/膝前面部(A)≦3 … 式(1a)
式(1a)の左辺(0.7≦膝後面部(B)/膝前面部(A))は、前述の式(1)と同義であり、その効果(膝関節に関する固定感)及び膝後面部(B)/膝前面部(A)の好ましい下限値も同様である。
また、式(1a)の右辺(膝後面部(B)/膝前面部(A)≦3)を満たすことにより、膝関節に対する固定感がより向上する。
式(1a)における膝後面部(B)/膝前面部(A)は、2以下であることが好ましく、1.5以下であることがより好ましい。
本実施形態の膝用サポーターにおいて、太腿側前面部(C)、太腿側後面部(D)、脛側前面部(E)、及び脛側後面部(F)は、80%軸方向弾性率が、下記式(2a)及び下記式(3a)の少なくとも一方(好ましくは下記式(3a)、より好ましくは下記式(2a)及び下記式(3a)の両方)を満たすことが好ましい。
2≦太腿側前面部(C)/太腿側後面部(D)≦40 … 式(2a)
2≦脛側前面部(E)/脛側後面部(F)≦40 … 式(3a)
本実施形態の膝用サポーターが、式(2a)の左辺(2≦太腿側前面部(C)/太腿側後面部(D))及び式(3a)の左辺(2≦脛側前面部(E)/脛側後面部(F))の少なくとも一方を満たすことにより、膝関節の曲げ伸ばし動作容易性がより向上する。
本実施形態の膝用サポーターが、式(2a)の右辺(太腿側前面部(C)/太腿側後面部(D)≦40)及び式(3a)の右辺(脛側前面部(E)/脛側後面部(F)≦40)の少なくとも一方を満たすことにより、太腿側後面部(D)及び脛側後面部(F)のずれがより抑制される。
式(2a)における太腿側前面部(C)/太腿側後面部(D)は、30以下であることが好ましく、20以下であることがより好ましい。
式(3a)における脛側前面部(E)/脛側後面部(F)は、30以下であることが好ましく、20以下であることがより好ましい。
本実施形態の膝用サポーターの好ましい一態様(以下、「第1態様」ともいう)として、膝前面部(A)、太腿側前面部(C)、及び脛側前面部(E)において、筒型のサポーター本体の軸方向に80%伸長させたときの該軸方向の弾性率が、下記式(4X)及び下記式(5X)の少なくとも一方(好ましくは下記式(5X)、より好ましくは下記式(4X)及び下記式(5X)の両方)を満たす態様が挙げられる。
1<膝前面部(A)/太腿側前面部(C) … 式(4X)
1<膝前面部(A)/脛側前面部(E) … 式(5X)
第1態様は、膝前面部(A)の80%軸方向弾性率を、相対的に、太腿側前面部(C)及び脛側前面部(E)の少なくとも一方(好ましくは両方)の80%軸方向弾性率よりも高くする態様である。
第1態様によれば、着用者の体感として、膝関節に対する固定感がより効果的に向上する。即ち、第1態様は、特に、膝関節に対する固定感を重視する場合に好適である。
第1態様の膝用サポーターでは、膝前面部(A)、膝後面部(B)、太腿側前面部(C)、及び太腿側後面部(D)を、80%軸方向弾性率が高いものから順に並べた場合に、膝前面部(A)及び膝後面部(B)のいずれか一方、膝前面部(A)及び膝後面部(B)の他方、太腿側前面部(C)、太腿側後面部(D)の順となることが好ましい。
また、第1態様の膝用サポーターにおいて、膝前面部(A)、膝後面部(B)、脛側前面部(E)、及び脛側後面部(F)を、80%軸方向弾性率が高いものから順に並べた場合に、膝前面部(A)及び膝後面部(B)のいずれか一方、膝前面部(A)及び膝後面部(B)の他方、脛側前面部(E)、脛側後面部(F)の順となることが好ましい。
第1態様において、膝前面部(A)、太腿側前面部(C)、及び脛側前面部(E)は、80%軸方向弾性率が、下記式(4Xa)及び下記式(5Xa)の少なくとも一方(好ましくは下記式(5Xa)、より好ましくは下記式(4Xa)及び下記式(5Xa)の両方)を満たすことが好ましい。
1<膝前面部(A)/太腿側前面部(C)≦5 … 式(4Xa)
1<膝前面部(A)/脛側前面部(E)≦5 … 式(5Xa)
第1態様の膝用サポーターが、式(4Xa)の左辺(1<膝前面部(A)/太腿側前面部(C))及び式(5Xa)の左辺(1<膝前面部(A)/脛側前面部(E))の少なくとも一方を満たすことにより、膝関節に対する固定感が向上する。
第1態様において、膝前面部(A)/太腿側前面部(C)としては、膝関節に対する固定感をより向上させる観点から、1.5以上が好ましく、2以上がより好ましい。
第1態様において、膝前面部(A)/脛側前面部(E)としては、膝関節に対する固定感をより向上させる観点から、1.5以上が好ましく、2以上がより好ましい。
第1態様の膝用サポーターが、式(4Xa)の右辺(膝前面部(A)/太腿側前面部(C)≦5)及び式(5Xa)の右辺(膝前面部(A)/脛側前面部(E)≦5)の少なくとも一方を満たすことにより、膝に対する過度の締め付け(圧迫)がより抑制される。
本実施形態の膝用サポーターの、第1態様とは別の好ましい一態様(以下、「第2態様」ともいう)として、膝前面部(A)、太腿側前面部(C)、及び脛側前面部(E)において、筒型のサポーター本体の軸方向に80%伸長させたときの該軸方向の弾性率は、下記式(4Y)及び下記式(5Y)の少なくとも一方(好ましくは下記式(5Y)、より好ましくは下記式(4Y)及び下記式(5Y)の両方)を満たす態様も挙げられる。
0.2≦膝前面部(A)/太腿側前面部(C)≦1 … 式(4Y)
0.2≦膝前面部(A)/脛側前面部(E)≦1 … 式(5Y)
第2態様は、膝前面部(A)の80%軸方向弾性率を、相対的に、太腿側前面部(C)及び脛側前面部(E)の少なくとも一方(好ましくは両方)の80%軸方向弾性率以下とする態様である。
第2態様によれば、着用者の体感として、膝関節の曲げ伸ばし動作容易性がより効果的に向上する。即ち、第2態様は、特に、膝関節の曲げ伸ばし動作容易性を重視する場合に好適である。
本実施形態の膝用サポーターの、第1態様及び第2態様とは別の好ましい一態様(以下、「第3態様」ともいう)として、膝前面部(A)、太腿側前面部(C)、及び脛側前面部(E)において、筒型のサポーター本体の軸方向に80%伸長させたときの該軸方向の弾性率が、第1態様における式(4X)及び第2態様における式(5Y)を満たす態様が挙げられる。
第3態様では、上記軸方向の弾性率が、太腿側前面部(C)<膝前面部(A)≦脛側前面部(E)となる。
第3態様によれば、着用者の体感として、膝関節の曲げ伸ばし動作容易性がより効果的に向上する。即ち、第3態様は、特に、膝関節の曲げ伸ばし動作容易性を重視する場合に好適である。
本実施形態の膝用サポーター(上記第1〜第3態様の膝用サポーターを含む。以下同じ。)において、太腿側前面部(C)、太腿側後面部(D)、脛側前面部(E)、及び脛側後面部(F)は、80%軸方向弾性率が、下記式(6)及び下記式(7)の少なくとも一方を満たすことが好ましい。これにより、膝関節の曲げ伸ばし動作容易性がより向上する。
1<脛側前面部(E)/太腿側後面部(D) … 式(6)
1<太腿側前面部(C)/脛側後面部(F) … 式(7)
式(6)における脛側前面部(E)/太腿側後面部(D)は、40以下であることが好ましい。
式(7)における太腿側前面部(C)/脛側後面部(F)は、40以下であることが好ましい。
本実施形態の膝用サポーターにおいて、膝後面部(B)、太腿側後面部(D)、及び脛側後面部(F)は、80%軸方向弾性率が、下記式(8)及び下記式(9)の少なくとも一方(好ましくは下記式(9)、より好ましくは下記式(8)及び下記式(9)の両方)を満たすことが好ましい。
6≦膝後面部(B)/太腿側後面部(D)≦50 … 式(8)
6≦膝後面部(B)/脛側後面部(F)≦50 … 式(9)
本実施形態の膝用サポーターが、式(8)の左辺(6≦膝後面部(B)/太腿側後面部(D))及び式(9)の左辺(6≦膝後面部(B)/脛側後面部(F))の少なくとも一方を満たすことにより、膝関節に対する固定感がより向上する。
本実施形態の膝用サポーターが、式(8)の右辺(膝後面部(B)/太腿側後面部(D)≦50)及び式(9)の右辺(膝後面部(B)/脛側後面部(F)≦50)の少なくとも一方を満たすことにより、太腿側後面部(D)及び脛側後面部(F)の少なくとも一方のずれ(着用時のずれ。以下同じ。)がより抑制される。
式(8)において、膝後面部(B)/太腿側後面部(D)は、10以上であることが好ましい。
式(9)において、膝後面部(B)/脛側後面部(F)は、10以上であることが好ましい。
本実施形態の膝用サポーターにおいて、太腿側後面部(D)のずれをより抑制する観点から、太腿側後面部(D)の80%軸方向弾性率は、0.001MPa以上であることが好ましく、0.01MPa以上であることがより好ましい。
また、本実施形態の膝用サポーターにおいて、太腿側後面部(D)の80%軸方向弾性率は、0.1MPa以下であることが好ましく、0.08MPa以下であることが寄り好ましい。
本実施形態の膝用サポーターにおいて、脛側後面部(F)のずれをより抑制する観点から、脛側後面部(F)の80%軸方向弾性率は、0.001MPa以上であることが好ましく、0.01MPa以上であることがより好ましい。
また、本実施形態の膝用サポーターにおいて、脛側後面部(F)の80%軸方向弾性率は、0.1MPa以下であることが好ましく、0.08MPa以下であることが寄り好ましい。
また、本実施形態の膝用サポーターにおいて、膝に対する過度の締め付け(圧迫)をより抑制し、着用時の快適性をより向上させる観点から、膝後面部(B)の80%軸方向弾性率は、1.0MPa以下であることが好ましく、0.7MPa以下であることがより好ましい。
また、本実施形態の膝用サポーターにおいて、膝に対する固定感をより向上させる観点から、膝後面部(B)の80%軸方向弾性率は、0.05MPa以上であることが好ましく、0.3MPa以上であることがより好ましい。
本実施形態の膝用サポーターにおいて、太腿側前面部(C)のずれをより抑制する観点から、太腿側前面部(C)の80%軸方向弾性率は、0.001MPa以上であることが好ましく、0.5MPa以上であることがより好ましい。
また、本実施形態の膝用サポーターにおいて、太腿側前面部(C)の80%軸方向弾性率は、1.9MPa以下であることが好ましく、1.2MPa以下であることが寄り好ましい。
本実施形態の膝用サポーターにおいて、脛側前面部(E)のずれをより抑制する観点から、脛側前面部(E)の80%軸方向弾性率は、0.001MPa以上であることが好ましく、0.5MPa以上であることがより好ましい。
また、本実施形態の膝用サポーターにおいて、脛側前面部(E)の80%軸方向弾性率は、1.9MPa以下であることが好ましく、1.2MPa以下であることが寄り好ましい。
また、本実施形態の膝用サポーターにおいて、膝に対する過度の締め付け(圧迫)をより抑制し、着用時の快適性をより向上させる観点から、膝前面部(A)の80%軸方向弾性率は、0.8MPa以下であることが好ましく、0.6MPa以下であることがより好ましい。
また、本実施形態の膝用サポーターにおいて、膝に対する固定感をより向上させる観点から、膝前面部(A)の80%軸方向弾性率は、0.1MPa以上であることが好ましく、0.3MPa以上であることがより好ましい。
本実施形態の膝用サポーターにおいて、膝前面部(A)の編成組織、膝後面部(B)の編成組織、太腿側前面部(C)の編成組織、太腿側後面部(D)の編成組織、脛側前面部(E)の編成組織、及び脛側後面部(F)の各部の編成組織が、いずれも浮き編み組織を含む編成組織であることが好ましい。
上記各部の編成組織が浮き編み組織を含む編成組織である場合には、膝用サポーターの製造時、各部間で浮き糸の密度や分布を変化させることにより各部の軸方向弾性率を容易に調整できる。このため、式(1)〜式(3)を満たす膝用サポーターを製造し易い。
また、本実施形態の膝用サポーターにおいて、太腿側後面部(D)及び脛側後面部(F)は、いずれも凹凸組織領域を含むことが好ましい。この態様によれば、特に、前述の式(8)及び式(9)の少なくとも一方を達成し易い。
凹凸組織領域の好ましい形態については、後述の衣類の態様Bにおける凹凸組織領域の好ましい形態を参照できる。
膝前面部(A)は、筒型のサポーター本体の軸方向に20Nの荷重で伸長させたときの該軸方向の伸長率(以下、単に「20N軸方向伸長率」ともいう)が、50%〜500%であることが好ましい。
膝前面部(A)の20N軸方向伸長率が50%以上であると、膝関節の曲げ伸ばし動作容易性がより向上する。
膝前面部(A)の20N軸方向伸長率が500%以下であると、膝関節に対する固定感がより向上する。
膝前面部(A)の20N軸方向伸長率は、膝関節に対する固定感をより向上させる観点から、400%以下が好ましく、300%以下がより好ましく、200%以下が特に好ましい。
本明細書中において、膝前面部(A)の20N軸方向伸長率は、膝前面部(A)の中心位置(即ち、周方向の中心であってかつ軸方向の中心である位置)を測定中心とする、測定幅(即ち、周方向長さ)15mmの範囲について測定された値を意味する。
後述する太腿側後面部(D)の20N軸方向伸長率及び脛側サポート部の20N軸方向伸長率についても同様である。
本明細書中において、「20N軸方向伸長率」は、つかみ幅15mm、つかみ間隔15mm、及び引張荷重20Nの条件の引張試験によって測定する。ここで、引張荷重の方向は、サポーター本体の軸方向である。
「20N軸方向伸長率」は、下記式1により算出される値を指す。
20N軸方向伸長率(%) = (L20/L)×100 … 式1
〔式1において、Lは、初期(即ち非伸長時)のつかみ間隔を指し、具体的には、15mmである。L20は、20Nの引張荷重が印加された状態(即ち伸長時)でのつかみ間隔を指す。〕
20N軸方向伸長率を測定するための引張試験は、膝用サポーターの一部を、つかみ幅15mm及びつかみ間隔15mmで引張試験機に固定し、15mm/minの引張速度にて行う。
また、引張試験は、膝用サポーターの一部に対して実施することが困難な場合には、膝用サポーターから30mm角の試験片を切り出し、切り出された試験片に対して実施してもよい。
試験回数は5回とし、5回の測定値から、最大値及び最小値を除いた3つの測定値から平均値を求め、この平均値を「20N軸方向伸長率」として採用する。
引張試験の装置は一般的な引張試験機を用いることができるが、例えば、(株)島津製作所製のオートグラフ「AGS−X 1kN」を用いることができる。
太腿側後面部(D)は、20N軸方向伸長率が、150%〜850%であることが好ましい。
太腿側後面部(D)の20N軸方向伸長率が150%以上であると、膝関節の曲げ伸ばし動作容易性がより向上する。
太腿側後面部(D)の20N軸方向伸長率が850%以下であると、太腿側後面部(D)のずれがより抑制される。
脛側後面部(F)は、20N軸方向伸長率が、150%〜850%であることが好ましい。
脛側後面部(F)の20N軸方向伸長率が150%以上であると、膝関節の曲げ伸ばし動作容易性がより向上する。
脛側後面部(F)の20N軸方向伸長率が850%以下であると、脛側後面部(F)のずれがより抑制される。
また、太腿側後面部(D)の軸方向の最大点伸度は、210%〜850%であることが好ましく、420%〜750%であることがより好ましい。
太腿側後面部(D)の軸方向の最大点伸度が210%以上であると、膝関節の曲げ伸ばし動作における筋肉の伸び縮みにより追従し易くなり、その結果、膝関節の曲げ伸ばし動作容易性がより向上する。
太腿側後面部(D)の軸方向の最大点伸度が850%以下であると、太腿側後面部(D)のずれがより抑制される。
また、脛側後面部(F)の軸方向の最大点伸度は、210%〜850%であることが好ましく、420%〜750%であることがより好ましい。
脛側後面部(F)の軸方向の最大点伸度が210%以上であると、膝関節の曲げ伸ばし動作における筋肉の伸び縮みにより追従し易くなり、その結果、膝関節の曲げ伸ばし動作容易性がより向上する。
脛側後面部(F)の軸方向の最大点伸度が850%以下であると、太腿側後面部(D)のずれがより抑制される。
ここで、最大点伸度を測定するための引張試験は、膝用サポーターの一部を、つかみ幅15mm及びつかみ間隔15mmで引張試験機に固定し、15mm/minの引張速度にて行う。
また、引張試験は、膝用サポーターの一部に対して実施することが困難な場合には、膝用サポーターから30mm角の試験片を切り出し、切り出された試験片に対して実施してもよい。
試験回数は5回とし、5回の測定値から、最大値及び最小値を除いた3つの測定値から平均値を求め、この平均値を「最大点伸度」として採用する。
引張試験の装置は一般的な引張試験機を用いることができるが、例えば、(株)島津製作所製のオートグラフ「AGS−X 1kN」を用いることができる。
筒型のサポーター本体は、丸編みによって連続的に製造されたものであることが好ましい。
これにより、筒型のサポーター本体を構成する各部が別個に製造され、次いでこれらを縫い合わせた場合と比較して、縫い目によって形成された突起部による違和感を生じることなく、装着時のフィット感がより向上するという効果が奏される。更に、上記各部が、丸編みによって連続的に製造されたものであると、筒型のサポーター本体の全体の伸長率を確保し易いという効果も奏される。
また、筒型のサポーター本体の構造に着目すると、上述した装着時のフィット感及び伸長率の確保の観点から、筒型のサポーター本体は、シームレス構造を有することが好ましい。ここで、シームレス構造とは、軸方向の縫い目(例えば、縫い合わせにより筒形状を形成するための縫い目)も周方向の縫い目(例えば、各部を縫い合わせるための縫い目)も無い一体型の構造を意味する。
シームレス構造の筒型のサポーター本体は、例えば、筒型のサポーター本体を、丸編みによって連続的に製造することにより形成できる。
本実施形態の膝用サポーターは、更に、筒型のサポーター本体に対して太腿側に配置された太腿側口ゴム部と、筒型のサポーター本体に対して脛側に配置された脛側口ゴム部と、を備えることが好ましい。これにより、膝用サポーターのずれ落ちやめくれがより効果的に抑制される。
本実施形態の膝用サポーターが太腿側口ゴム部及び脛側口ゴム部を備える場合、太腿側口ゴム部及び脛側口ゴム部は、それぞれ、縫い合わせによってサポーター本体と接続されていてもよいし、それぞれ、丸編みによってサポーター本体とともに連続的に製造されていてもよい。
また、少なくとも上記太腿側口ゴム部の裏面(即ち、脚との対向面。以下同じ。)の少なくとも一部には、膝サポーターのずれ落ち抑制の観点から、樹脂層(例えば、シリコーンゴム層、アクリル樹脂層、アクリルウレタン樹脂層等)が設けられていることが好ましい。樹脂層は、例えば印刷によって形成できる。樹脂層は、脛側口ゴム部の裏面に設けられていてもよい。
なお、膝用サポーターは、上記以外のその他の部材を備えていてもよい。
その他の部材としては、例えば膝の脇に対応する位置に設けられ、適度に膝の動きを制御することによって膝を保護する棒状の支持部材(ステー);サポーター本体を脚に固定するための固定ベルト;等が挙げられる。
特に、太腿側口ゴム部の表面(脚との対向面に対して反対側の面)に固定ベルトを備えることにより、膝サポーターのずれ落ちをより効果的に抑制できる。固定ベルトは、脚に対する締め付け力を調整する部材(例えば面ファスナー)を備えることが好ましい。
本実施形態における膝前面部(A)は、80%周方向弾性率に対する80%軸方向弾性率の比率(以下、〔80%軸方向弾性率/80%周方向弾性率〕ともいう)が、0.4以上であることが好ましく、0.5以上であることがより好ましく、0.7以上であることが更に好ましく、1以上であることが更に好ましく、1を超えることが更に好ましい。〔80%軸方向弾性率/80%周方向弾性率〕が0.5以上であると、膝関節に対する固定感がより向上する。
膝前面部(A)における比率〔80%軸方向弾性率/80%周方向弾性率〕としては、膝関節に対する固定感をより向上させる観点から、1.2以上が更に好ましく、1.5以上が更に好ましい。
一方、膝前面部(A)における比率〔80%軸方向弾性率/80%周方向弾性率〕としては、膝関節に対するフィット感をより向上させる観点から、5.0以下が好ましく、4.0以下がより好ましく、3.0以下が特に好ましい。
本明細書中、80%周方向弾性率の測定方法は、試験方向を周方向とすること以外は80%軸方向弾性率の測定方法と同様である。
本実施形態における膝後面部(B)は、80%周方向弾性率に対する80%軸方向弾性率の比率〔80%軸方向弾性率/80%周方向弾性率〕が1を超えることが好ましい。これにより、膝関節に対する固定感がより向上する。
膝後面部(B)における比率〔80%軸方向弾性率/80%周方向弾性率〕としては、膝関節に対する固定感をより向上させる観点から、1.5以上が好ましく、2.0以上がより好ましい。
一方、膝後面部(B)における比率〔80%軸方向弾性率/80%周方向弾性率〕としては、膝関節に対するフィット感をより向上させる観点から、6.0以下が好ましく、5.0以下がより好ましい。
本実施形態における太腿側後面部(D)は、80%周方向弾性率に対する80%軸方向弾性率の比率〔80%軸方向弾性率/80%周方向弾性率〕が1未満であることが好ましい。これにより、膝関節の曲げ伸ばし動作容易性がより向上する。
太腿側後面部(D)における比率〔80%軸方向弾性率/80%周方向弾性率〕としては、膝関節の曲げ伸ばし動作容易性をより向上させる観点から、0.8以下が好ましく、0.5以下がより好ましく、0.4以下が特に好ましい。
一方、太腿側後面部(D)における比率〔80%軸方向弾性率/80%周方向弾性率〕としては、製造適性の観点から、0.1以上が好ましい。
本実施形態における脛側後面部(F)は、80%周方向弾性率に対する80%軸方向弾性率の比率〔80%軸方向弾性率/80%周方向弾性率〕が1未満であることが好ましい。これにより、膝関節の曲げ伸ばし動作容易性がより向上する。
脛側後面部(F)における比率〔80%軸方向弾性率/80%周方向弾性率〕としては、膝関節の曲げ伸ばし動作容易性をより向上させる観点から、0.8以下が好ましく、0.5以下がより好ましく、0.4以下が特に好ましい。
一方、太腿側裏面サポート部における比率〔80%軸方向弾性率/80%周方向弾性率〕としては、製造適性の観点から、0.1以上が好ましい。
次に、図面を参照しながら、本実施形態の具体例について説明するが、本実施形態は、以下の具体例に限定されることはない。
図1は、具体例に係る膝用サポーターの概略斜視図であり、図2は、具体例に係る膝用サポーターの概略前面図であり、図3は、具体例に係る膝用サポーターの概略後面図である。
図1〜図3では、筒型のサポーター本体の軸方向を矢印AXで表し、筒型のサポーターの周方向を矢印Cで表している。
また、図1では、前方向を矢印FRで表し、上方向を矢印UPで表している。
本明細書中において、「前方向」とは、膝裏側(即ち、膝窩部側)から膝蓋骨側に向かう方向を指し、「上方向」とは、脛側から太腿側に向かう方向を指す。
図1〜図3に示すように、本具体例に係る膝用サポーター100は、筒型のサポーター本体10を備える。
筒型のサポーター本体10は、
膝の前面をサポートする膝前面部10A、
膝の後面をサポートする膝後面部10B、
膝前面部10Aと膝後面部10Bとに接し、膝の側面をサポートする一対の膝側面部10R及び10L、
脚の膝に対して太腿側の前面をサポートする太腿側前面部10C、
太腿側の後面をサポートする太腿側後面部10D、
脚の膝に対して脛側の前面をサポートする脛側前面部10E、及び
脛側の後面をサポートする脛側後面部10Fから構成されている。
ここで、膝前面部10A、膝後面部10B、太腿側前面部10C、太腿側後面部10D、脛側前面部10E、及び脛側後面部10Fは、それぞれ、膝前面部(A)、膝後面部(B)、太腿側前面部(C)、太腿側後面部(D)、脛側前面部(E)、及び脛側後面部(F)の具体例である。
膝用サポーター100は、更に、筒型のサポーター本体10に対して太腿側に配置された太腿側口ゴム部12と、筒型のサポーター本体10に対して脛側に配置された脛側口ゴム部14と、を備えている。
本具体例では、上述した各部が一体化し、筒型形状の膝用サポーター100が構成されている。
更に、本具体例では、膝前面部10A、膝後面部10B、太腿側前面部10C、太腿側後面部10D、脛側前面部10E、及び脛側後面部10Fの各部の80%軸方向弾性率が、前述の式(1)〜式(3)、式(4X)、及び式(5X)を満たす(以上、第1態様)か、前述の式(1)〜式(3)、式(4Y)、及び式(5Y)を満たす(以上、第2態様)か、又は、前述の式(1)〜式(3)、式(4X)、及び式(5Y)を満たす(以上、第3態様)。
各部の80%軸方向弾性率のより好ましい態様は、前述のとおりである。
膝用サポーター100において、各部の境界線は、外見上、必ずしも明確である必要はない。各部の境界線が外見上明確でない場合であっても、各部の境界線は、各部の弾性率の差によって区別することができる。
膝用サポーター100において、太腿側口ゴム部12、サポーター本体10、及び脛側口ゴム部14は、丸編みによって連続的に製造されており、シームレス構造を有している。これにより、装着時のフィット感に特に優れたものとなっている。
但し、本実施形態はこの一例に限られず、各部を単独の部材として別々に製造しておき、次いで各部を縫い合わせることによってサポーター本体を製造しても構わない。
また、太腿側口ゴム部12、サポーター本体10、及び脛側口ゴム部14を含めた膝用サポーター100の全体又は一部を、丸編みによって連続的に製造してもよい。即ち、膝用サポーター100の全体又は一部の構造がシームレス構造となっていてもよい。
また、この具体例における一対の膝側面サポート部10R及び10Lの形状は、それぞれ、膝の曲げ伸ばしのし易さの観点から、膝前面部10Aとの境界線である円弧と、膝後面部10Bとの境界線である直線(弦)と、によって囲まれた形状となっている。但し、一対の膝側面サポート部10R及び10Lの形状はこの形状には限定されない。
また、一対の膝側面サポート部10R及び10Lは省略されていてもよい。
膝用サポーター100の材質としては、ポリエステル、ポリプロピレン、ポリウレタン、ポリオレフィン、ポリオレフィン系エラストマー、ポリアミド、レーヨン、アクリル、キュプラ、アセテート、プロミックス、アラミド、シリコーンなどの化繊;綿、羊毛、絹、麻、レーヨンなどの天然繊維;天然ゴム;ポリ塩化ビニル;等が挙げられる。
中でも、ポリエステル、ポリウレタン、ポリアミド、ポリオレフィン、ポリオレフィン系エラストマー、シリコーン、又は天然ゴムが好ましく、長期耐久性の観点から、ポリエステル、ポリウレタン、ポリアミド、ポリオレフィン、又はポリオレフィン系エラストマーがより好ましい。
膝用サポーター100の紡糸としては、モノフィラメント;マルチフィラメント;ウレタン又はゴムを被覆したSCY(Single Covering Yarn);ウレタン又はゴムを被覆したDCY(Double Covering Yarn);等が挙げられる。
膝前面部10Aの編成組織、膝後面部10Bの編成組織、一対の膝側面サポート部10R及び10L、太腿側前面部10Cの編成組織、太腿側後面部10Dの編成組織、脛側前面部10Eの編成組織、及び脛側後面部10Fの編成組織は、前述のとおり、いずれも浮き編み組織を含む編成組織であることが好ましい。
太腿側口ゴム部12及び脛側口ゴム部14の編み組織としては、ゴム編み組織又はノンラン編み組織が好ましい。
膝用サポーター100の編み組織の表面には、樹脂が含浸されていてもよいし、印刷が施されていてもよい。
また、膝用サポーター100は、編み組織以外のその他の組織を含んでいてもよい。
その他の組織としては、ネオプレンゴムを含む組織、ネオプレンゴム積層体を含む組織等が挙げられる。
膝用サポーター100の、材質、紡糸、及び編み組織については、例えば、特開2011−130784号公報、特開2007−9362号公報、特開2010−13765号公報、特開2000−116697号公報、特開2007−54126号公報等に記載の公知の材質、紡糸、及び編み組織を参照してもよい。
次に、膝用サポーター100の好ましい大きさを、図2を参照しながら説明する。
なお、本明細書中における軸方向長さは、非伸長時の軸方向長さを意味し、本明細書中における平均周長は、非伸長時の平均周長を意味する。
膝前面部10A、膝後面部10B、並びに、一対の膝側面サポート部10R及び10Lからなる筒状部分(但し、一対の膝側面サポート部10R及び10Lが省略されている場合には膝前面部10A及び膝後面部10Bからなる筒状部分);以下、「膝サポート部」ともいう)の軸方向長さL1は、60mm〜200mmが好ましく、80mm〜180mmがより好ましい。
太腿側前面部10C及び太腿側後面部10Dからなる筒状部分(以下、「太腿側サポート部」ともいう)の軸方向長さL2は、30mm〜200mmが好ましく、30mm〜150mmがより好ましい。
脛側前面部10E及び脛側後面部10Fからなる筒状部分(以下、「脛側サポート部」ともいう)の軸方向長さL3は、30mm〜200mmが好ましく、30mm〜150mmがより好ましい。
太腿側口ゴム部12の軸方向長さL4は、10mm〜100mmが好ましく、10mm〜80mmがより好ましく、20mm〜70mmが特に好ましい。
脛側口ゴム部14の軸方向長さL5は、10mm〜100mmが好ましく、10mm〜80mmがより好ましく、20mm〜70mmが特に好ましい。
膝用サポーター100(全体)の軸方向長さは、140mm〜760mmが好ましく、180mm〜620mmがより好ましい。
本明細書中において、軸方向長さは、下記式で表される値である。
軸方向長さ = (軸方向の最大長さ+軸方向の最小長さ)/2
膝サポート部の平均周長は、100mm〜300mmが好ましく、150mm〜280mmがより好ましい。
太腿側サポート部の平均周長は、100mm〜400mmが好ましく、150mm〜350mmがより好ましい。
脛側サポート部の平均周長は、100mm〜350mmが好ましく、100mm〜300mmがより好ましい。
太腿側口ゴム部の平均周長は、180mm〜350mmが好ましく、180mm〜320mmがより好ましく、200mm〜320mmが特に好ましい。
脛側口ゴム部の平均周長は、100mm〜350mmが好ましく、120mm〜300mmがより好ましい。
ここで、平均周長は、下記式で表される値である。
平均周長 = (最大周長+最小周長)/2
〔衣類〕
<態様A>
本実施形態の一態様である態様Aに係る衣類は、上述した本実施形態の膝用サポーターを備える衣類である。
態様Aに係る衣類によれば、本実施形態の膝用サポーターと同様の効果が奏される。
態様Aに係る衣類としては、スパッツ、タイツ(例えば、スポーツタイツ、コンプレッションタイツ、医療用タイツ)、ガードル、パンティーストッキング、レギンス、トレンカ、レッグウォーマー等のボトム(例えば、スポーツ用又はインナー用等のボトム);包帯;等が挙げられる。
態様Aに係る衣類では、膝用サポーターと膝用サポーター以外の部分とが、縫合されていてもよいし、接着剤によって接着されていてもよい。
また、態様Aに係る衣類では、膝用サポーターと膝用サポーター以外の部分とが丸網みによって一体連続的に製造されていてもよい。
<態様B>
本実施形態の別の一態様である態様Bに係る衣類は、
筒型の関節用サポーター部を備える衣類であって、
筒型の関節用サポーター部が、身体の関節部位をサポートする筒型の関節用サポーター部の軸方向の中央領域と、
中央領域に対して軸方向の一端側に位置する一端側領域と、
中央領域に対して軸方向の他端側に位置する他端側領域と、
を含み、
軸方向に80%伸長させたときの軸方向の弾性率を80%軸方向弾性率とし、中央領域の中での80%軸方向弾性率の最低値を弾性率ECとし、一端側領域の中での80%軸方向弾性率の最低値を弾性率EE1とし、他端側領域の中での80%軸方向弾性率の最低値を弾性率EE2とした場合に、弾性率ECが、弾性率EE1及び弾性率EE2の少なくとも一方に対して5倍〜50倍である衣類である。
態様Bにおける筒型の関節用サポーター部は、上記構成を有することにより、関節に対する固定感に優れ、かつ、着用時におけるずれが抑制される。
詳細には、弾性率ECが、弾性率EE1及び弾性率EE2の少なくとも一方に対して5倍以上であることにより、関節部位に対する固定感が向上する。
また、弾性率ECが、弾性率EE1及び弾性率EE2の少なくとも一方に対して50倍以下であることにより、着用時におけるずれ(詳細には、一端側領域及び他端側領域のずれ)が抑制される。
また、弾性率ECが、弾性率EE1及び弾性率EE2の少なくとも一方に対して50倍以下であることにより、関節の曲げ伸ばし動作容易性が向上するという効果も奏される。
また、弾性率ECが、弾性率EE1及び弾性率EE2の少なくとも一方に対して50倍以下であることにより、関節に対する過度の締め付け(圧迫)がより抑制され、着用時の快適性がより向上するという効果も奏される。
上述した効果がより効果的に得る観点から、弾性率ECは、弾性率EE1及び弾性率EE2の少なくとも一方に対して5倍〜40倍であることが好ましい。
態様Bにおける筒型の関節用サポーター部において、関節を曲げた時の外側を含む半周側を前面部とし、関節を曲げた時の内側を含む半周側を後面部とした場合に、
弾性率EE1を示す領域が一端側領域における後面部に位置し、
弾性率EE2を示す領域が他端側領域における後面部に位置することが好ましい。
この態様によれば、着用時の快適性及び関節の曲げ伸ばし動作容易性がより向上する。
弾性率EE1及び弾性率EE2は、それぞれ、着用時のずれをより抑制する観点から、0.001MPa以上であることが好ましく、0.01MPa以上であることがより好ましい。
弾性率EE1及び弾性率EE2は、それぞれ、0.1MPa以下であることが好ましく、0.08MPa以下であることがより好ましい。
その他、態様Bにおける筒型の関節用サポーター部には、本実施形態の膝用サポーターの好ましい態様を適用してもよい。
態様Bに係る衣類は、関節用サポーター部のみからなる衣類(即ち、サポーター)であってもよいし、衣類の一部分として関節用サポーター部を備える衣類であってもよい。
ここで、衣類の一部分として関節用サポーター部を備える衣類としては、スパッツ、タイツ(例えば、スポーツタイツ、コンプレッションタイツ、医療用タイツ)、ガードル、パンティーストッキング、レギンス、トレンカ、レッグウォーマー等のボトム(例えば、スポーツ用又はインナー用等のボトム);肌着、シャツ、コンプレッションシャツ等のトップ;ソックス;手袋;指サック;包帯;等が挙げられる。
態様Bに係る衣類において、関節用サポーター部と関節用サポーター部以外の部分とが、縫合されていてもよいし、接着剤によって接着されていてもよい。
また、態様Bに係る衣類において、関節用サポーター部と関節用サポーター部以外の部分とが丸網みによって一体連続的に製造されていてもよい。
関節部位における関節としては、膝関節、肘関節、手首関節、手指関節、足指関節、距腿関節、距骨下関節、首関節、肩関節、股関節、等が挙げられる。
関節用サポーター部の中央領域が着用される関節としては、疼痛緩和の観点からは、膝関節、肘関節、手首関節、手指関節、又は足指関節が好ましく、膝関節がより好ましい。膝関節、肘関節、手首関節、手指関節、又は足指関節は、3つ以上の骨から構成されるという共通点を有する。
着圧付与領域によって着圧を付与することより関節部位を圧迫すると、関節における骨の配置が適正化され、関節の周囲に位置する関節部位以外の部位を動きやすく制御することができる。これにより、疼痛緩和の効果を生じる。
膝関節、肘関節、手首関節、手指関節、又は足指関節は、他の関節に較べてより広い可動範囲を有する関節である。これら膝関節、肘関節、手首関節、手指関節、又は足指関節は、筋肉の衰えにより骨の配置が崩れやすいので、これらの関節にサポーターを着用し、サポート感を付与することが特に有用である。
特に、膝関節は、歩行時に人体の体重を支えるため、大きな負荷がかかりやすく、骨の配置が崩れやすい。このため、態様Bの効果は、関節用サポーター部の中央領域を膝関節に着用した場合において、特に効果的に奏される。
態様Bにおいて、弾性率ECが弾性率EE1及び弾性率EE2の少なくとも一方に対して5倍〜50倍となるように調整する手段としては、
筒型の関節用サポーター部の一部分を、凹凸組織領域、織物組織、又は樹脂シート(例えば、フィルムなど)によって形成する手段;
筒型の関節用サポーター部の一部分を、伸長率の高い糸を使用した編地によって形成する手段;
等が挙げられる。
弾性率EE1を示す領域及び弾性率EE2を示す領域は、いずれも凹凸組織領域(好ましくは後述の凹凸編地組織)を含むことが好ましい。これにより、弾性率ECが弾性率EE1及び弾性率EE2の少なくとも一方に対して5倍〜50倍となる関係をより達成し易い。
また、弾性率EE1を示す領域及び弾性率EE2を示す領域は、いずれも凹凸組織領域(好ましくは後述の凹凸編地組織)を含むことにより、弾性率EE1を示す領域及び弾性率EE2を示す領域の各々において、軸方向の最大点伸度が210%〜850%(好ましくは420%〜750%)であることを達成し易い。
弾性率EE1を示す領域及び弾性率EE2を示す領域の各々の軸方向の最大点伸度が210%以上であると、関節の曲げ伸ばし動作における筋肉の伸び縮みにより追従し易くなり、その結果、関節の曲げ伸ばし動作容易性がより向上する。
弾性率EE1を示す領域及び弾性率EE2を示す領域の各々の軸方向の最大点伸度が50%以下であると、着用時のずれがより抑制される。
ここで、凹凸組織領域とは、凹凸形状を有する組織である凹凸組織を含む領域である。
凹凸組織領域に含まれる凹凸組織としては、編物組織(以下、「編物」ともいう)、織物組織(以下、「織物」ともいう)、樹脂シート(例えば、フィルムなど)などが挙げられる。これらの中でも、凹凸組織としては、編物や織物を用いることが好ましく、編物を用いることがより好ましい。また、凹凸組織領域には、単一の凹凸組織を用いてもよく、複数の凹凸組織を組合せて用いてもよい。
これらの中でも、凹凸組織を含む凹凸組織領域としては、着用時の違和感低減、通気性向上、及び動作追従性向上の観点から、凹凸編地を含む凹凸編地領域、凹凸織物を含む凹凸織物領域、又は、凹凸編地と凹凸織物とを含む凹凸組織領域が好ましく、凹凸編地を含む凹凸編地領域がより好ましい。
凹凸編地領域とは、凹凸形状を有する編み組織である凹凸編地を含む領域である。
凹凸編地領域に含まれる凹凸編地としては、単一の凹凸編地であってもよく、2種以上の凹凸編地であってもよい。
凹凸編地領域の面積としては、着用時の伸張した状態での凹凸編地領域の面積が、4cm以上であることが好ましく、6cm以上であることがより好ましい。
また、凹凸編地領域の周方向長さは、関節用サポーター部の全周長さ(詳しくは、凹凸編地領域を横切る全周の長さ)の1/6以上の長さであることが好ましく、1/3以上の長さであることがより好ましい。
ここで、凹凸編地領域の周方向長さとは、凹凸編地領域が周方向に分割して配置される場合には、周方向に重複なく寄せ集めた場合の総周方向長さをいう。
凹凸編地領域は、一端側領域及び/又は他端側領域中に複数配置されていてもよい。一端側領域及び/又は他端側領域中に複数の凹凸編地領域を配置する場合、その配置は特に限定されない。
凹凸編地領域の形状及び隣接する領域との境界ラインの形状は、特に限定されない。これらは、デザイン性の観点から、適宜設計できる。
態様Bにおいて、関節用サポーター部は、中央領域及び凹凸組織領域(例えば、凹凸編地領域)を含む。関節用サポーター部は、中央領域及び凹凸組織領域以外の領域(その他の領域)を含んでいてもよい。
中央領域及び凹凸組織領域に加えてその他の領域を含む場合、その他の領域は、織物、樹脂シート、中央領域及び凹凸組織領域とは異なる編み組織、等によって構成することができる。中でも、肌ストレス軽減の観点からは、編み組織又は織物が好ましく、弾性糸を用いた編み組織がより好ましい。ただし、その他の領域の組織は、弾性率ECが弾性率EE1及び弾性率EE2の少なくとも一方に対して5倍〜50倍となるように適宜選定する。
凹凸編地領域は、タックの繰り返し編み組織を含むことが好ましい。
ここで、タックの繰り返し編みとは、タック編みを繰り返して編成する編成方法を意味する。
凹凸編地領域が、タックの繰り返し編み組織を含む場合には、伸縮性を調整することがより容易となる。
また、凹凸編地領域における凹凸編地は、フロート編み組織を含むことも好ましい。
凹凸編地におけるフロート編み組織は、フロート編み組織以外の編み組織より伸び縮みし易い。フロート編み組織を含む凹凸編地が柔らかい理由は、着用時に凹凸編地領域が伸びた場合においても凹凸編地におけるフロート編み組織に伸びしろ(即ち、凹凸)が残るためと考えられる。この伸びしろが肌に触れた時に、柔らかい感触を与える。また、凹凸編地の製造し易さの観点からもフロート編み組織を配することにより凹凸編地を形成することが好ましい。
また、凹凸編地領域における凹凸編地は、弾性糸によって編成されることが好ましく、上記凹凸編地は、弾性糸を用いたフロート編み組織を含む凹凸編地であることがより好ましい。弾性糸を用いることで凹凸編地をより柔らかくすることができる。
弾性糸としては、ポリウレタン、ポリオレフィン系エラストマー、天然ゴム、シリコーンなどが挙げられる。この中でも、より弾性に優れる観点から、ポリウレタン、ポリオレフィン系エラストマー、天然ゴムが好ましい。
関節用サポーター部を丸編みによって一体的に製造する際の製造適性にも優れる観点からは、軸方向にフロート編み組織を配することが好ましい。
また、凹凸編地領域は、長尺形状の凹部を有することが好ましい。
ここでいう長尺形状は、言うまでも無く、平面視における凹部の形状である。
凹凸編地領域のうち、特に凹部の底部分は、伸びやすい性質を有する。このため、長尺形状の凹部を有する凹凸編地領域は、この凹部の幅方向に伸びやすい性質を有する。従って、凹凸編地領域が長尺形状の凹部を有することにより、凹凸編地領域全体が伸び易くなるので、動作追従性がより向上する。
凹凸編地領域は、長尺形状の凹部を複数有することが好ましい。
凹凸編地領域は、長尺形状の凹部を複数有し、これら複数の凹部の各々は、長さ方向が、筒型の関節用サポーター部の周方向に対して略平行であることが好ましい。
この場合、長尺形状の凹部の幅方向が関節用サポーター部の軸方向に対応する。このため、凹凸編地領域が関節用サポーター部の軸方向に伸び易くなるので、動作追従性がより向上する。
また、凹凸編地領域が、上記長さ方向を有する長尺形状の凹部を複数有することは、関節用サポーター部を丸編みによって製造する際の製造適性にも優れる点でも有利である。詳細には、関節用サポーター部を丸編みによって製造する際、フロート編みによって周方向の編目を1目以上飛ばして編むことにより、上記長尺形状の凹部(即ち、その長さ方向が、関節用サポーター部の周方向に対して略平行である長尺形状の凹部)を容易に製造できる。
以下、本発明を実施例により具体的に説明するが、本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。
〔実施例1〕
上述した膝用サポーター100と同様の構成を有するサポーターXを作製した。
サポーターXは、太腿側口ゴム部、筒型のサポーター本体、及び脛側口ゴム部を、丸編みによって連続的に編成することにより製造した。
筒型のサポーター本体は、編成組織を浮き編み組織を含む編成組織とした。この際、筒型のサポーター本体を構成する各部(膝前面部(A)、膝後面部(B)、一対の膝側面サポート部、太腿側前面部(C)、太腿側後面部(D)、脛側前面部(E)、及び脛側後面部(F))間で、浮き糸の密度及び分布を変化させることにより、各部の軸方向弾性率が式(1)〜式(3)、式(4X)、及び式(5X)を満たすようにした。
また、太腿側口ゴム部及び脛側口ゴム部の編成組織は、いずれもノンラン編み組織とした。
サポーターXの材質は、ナイロン及びポリウレタンである。
サポーターXの非伸長時のサイズは以下のとおりである。
・膝サポート部 … 軸方向長さ130mm、平均周長220mm
・太腿側サポート部 … 軸方向長さ50mm、平均周長208mm
・脛側サポート部 … 軸方向長さ45mm、平均周長195mm
・太腿側口ゴム部 … 軸方向長さ30mm、平均周長280mm
・脛側口ゴム部 … 軸方向長さ20mm、平均周長240mm
上記サポーターXの各部について、80%軸方向弾性率、80%周方向弾性率、20N軸方向伸長率、及び20N周方向伸長率の測定を行った。
80%軸方向弾性率、80%周方向弾性率、及び20N軸方向伸長率の測定方法は前述したとおりである。
20N周方向伸長率の測定方法は、測定方向を周方向とすること以外は、20N軸方向伸長率の測定方法と同様である。
結果を下記表1に示す。
−表1並びに後述の表3及び表4の説明−
軸方向欄の80%弾性率は、80%軸方向弾性率を示し、周方向欄の80%弾性率は、80%周方向弾性率を示す。
軸方向欄の20N伸長率は、20N軸方向伸長率を示し、周方向欄の20N伸長率は、20N周方向伸長率を示す。
表1に示すように、本発明の膝用サポーターの具体例であるサポーターXは、式(1)〜式(3)を満たしていた。従って、サポーターXは、膝関節に対する固定感及び膝関節の曲げ伸ばし動作容易性に優れることが期待される。
更に、サポーターXは、式(4X)、式(5X)、式(6)〜式(9)、式(1a)
〜式(3a)、式(4Xa)、及び式(5Xa)を満たしていることがわかる。従って、サポーターXは、膝関節に対する固定感及び膝関節の曲げ伸ばし動作容易性に特に優れ、更には、快適性(詳細には、フィット感向上、ずれ抑制、及び圧迫抑制)に優れることが期待される。
次に、実際に、成人男性4名及び成人女性1名の計5名の被験者にサポーターXを2日間着用させ、各被験者に対し、着用感に関するヒヤリングを行った。
その結果、いずれの被験者からも、サポーターXは、膝関節に対する固定感及び膝関節の曲げ伸ばし動作容易性に特に優れ、更には、快適性(詳細には、フィット感向上、ずれ抑制、及び圧迫抑制)にも優れる、との感想が得られた。
〔実施例2〜6〕
上述した膝用サポーター100と同様の構成を有し、非身長時のサイズが下記表2に示すとおりである各サポーターを作製した。
各サポーターは、太腿側口ゴム部、筒型のサポーター本体、及び脛側口ゴム部を、丸編みによって連続的に編成することにより製造した。
筒型のサポーター本体は、編成組織を浮き編み組織を含む編成組織とした。
この際、実施例2〜4においては、筒型のサポーター本体を構成する各部(膝前面部(A)、膝後面部(B)、一対の膝側面サポート部、太腿側前面部(C)、太腿側後面部(D)、脛側前面部(E)、及び脛側後面部(F))間で、浮き糸の密度及び分布を変化させることにより、各部の軸方向弾性率が、式(1)〜式(3)、式(4X)、及び式(5X)を満たすようにし、実施例5及び6においては、各部の軸方向弾性率が、式(1)〜式(3)、式(4Y)、及び式(5Y)を満たすようにした。
また、太腿側口ゴム部及び脛側口ゴム部の編成組織は、いずれもノンラン編み組織とした。
各サポーターの材質は、いずれも、ナイロン及びポリウレタンである。
各サポーターの各部について、実施例1と同様にして、80%軸方向弾性率、80%周方向弾性率、20N軸方向伸長率、及び20N周方向伸長率の測定を行った。
結果を下記表3及び表4に示す。
表3及び表4に示すように、実施例2〜6のサポーターは、式(1)〜式(3)を満たしていた。従って、これらのサポーターは、膝関節に対する固定感及び膝関節の曲げ伸ばし動作容易性に優れることが期待される。
また、表3に示すように、実施例2〜4のサポーターは、式(4X)、式(5X)、式(6)〜式(9)、式(1a)〜式(3a)、式(4Xa)、及び式(5Xa)を満たしていることがわかる。従って、実施例2〜4のサポーターは、膝関節に対する固定感及び膝関節の曲げ伸ばし動作容易性(特に、膝関節に対する固定感)に優れ、更には、快適性に優れることが期待される。
また、表4に示すように、実施例5及び6のサポーターは、式(4Y)、式(5Y)、式(6)〜式(9)、及び式(1a)〜式(3a)を満たしていることがわかる。従って、実施例2〜4のサポーターは、膝関節に対する固定感及び膝関節の曲げ伸ばし動作容易性(特に、膝関節の曲げ伸ばし動作容易性)に優れ、更には、快適性に優れることが期待される。
次に、実施例1及び4〜6のサポーターについて、太腿側後面部(D)及び脛側後面部(F)の軸方向の最大点伸度を測定した。
その結果、
実施例1のサポーターの太腿側後面部(D)の軸方向の最大点伸度は644%であり、実施例1のサポーターの脛側後面部(F)の軸方向の最大点伸度は644%であり、
実施例4のサポーターの太腿側後面部(D)の軸方向の最大点伸度は724%であり、実施例4のサポーターの脛側後面部(F)の軸方向の最大点伸度は724%であり、
実施例5のサポーターの太腿側後面部(D)の軸方向の最大点伸度は438%であり、実施例5のサポーターの脛側後面部(F)の軸方向の最大点伸度は438%であり、
実施例6のサポーターの太腿側後面部(D)の軸方向の最大点伸度は475%であり、実施例6のサポーターの脛側後面部(F)の軸方向の最大点伸度は475%であった。
次に、実際に、成人男性4名及び成人女性1名の計5名の被験者に、実施例2〜5の各サポーターを2日間着用させ、各被験者に対し、各サポーターの着用感に関するヒヤリングを行った。
その結果、いずれの被験者からも、各サポーターは、膝関節に対する固定感及び膝関節の曲げ伸ばし動作容易性に特に優れ、更には、快適性にも優れる、との感想が得られた。
日本国特許出願2016−020144及び日本国特許出願2016−236069の開示はその全体が参照により本明細書に取り込まれる。
本明細書に記載された全ての文献、特許出願、及び技術規格は、個々の文献、特許出願、及び技術規格が参照により取り込まれることが具体的かつ個々に記された場合と同程度に、本明細書中に参照により取り込まれる。

Claims (19)

  1. 脚の膝を含む部分に装着され、前記膝の前面をサポートする膝前面部(A)、前記膝の後面をサポートする膝後面部(B)、前記脚の前記膝に対して太腿側の前面をサポートする太腿側前面部(C)、前記太腿側の後面をサポートする太腿側後面部(D)、前記脚の前記膝に対して脛側の前面をサポートする脛側前面部(E)、及び前記脛側の後面をサポートする脛側後面部(F)を含む筒型のサポーター本体を備え、
    前記膝前面部(A)、前記膝後面部(B)、前記太腿側前面部(C)、前記太腿側後面部(D)、前記脛側前面部(E)、及び前記脛側後面部(F)は、前記筒型のサポーター本体の軸方向に80%伸長させたときの該軸方向の弾性率が、下記式(1)〜下記式(3)を満たし、
    前記太腿側前面部(C)、前記太腿側後面部(D)、前記脛側前面部(E)、及び前記脛側後面部(F)は、前記筒型のサポーター本体の軸方向に80%伸長させたときの該軸方向の弾性率が、下記式(6)及び下記式(7)の少なくとも一方を満たす膝用サポーター。
    0.7≦膝後面部(B)/膝前面部(A) … 式(1)
    1<太腿側前面部(C)/太腿側後面部(D) … 式(2)
    1<脛側前面部(E)/脛側後面部(F) … 式(3)
    1<脛側前面部(E)/太腿側後面部(D) … 式(6)
    1<太腿側前面部(C)/脛側後面部(F) … 式(7)
  2. 脚の膝を含む部分に装着され、前記膝の前面をサポートする膝前面部(A)、前記膝の後面をサポートする膝後面部(B)、前記脚の前記膝に対して太腿側の前面をサポートする太腿側前面部(C)、前記太腿側の後面をサポートする太腿側後面部(D)、前記脚の前記膝に対して脛側の前面をサポートする脛側前面部(E)、及び前記脛側の後面をサポートする脛側後面部(F)を含む筒型のサポーター本体を備え、
    前記膝前面部(A)、前記膝後面部(B)、前記太腿側前面部(C)、前記太腿側後面部(D)、前記脛側前面部(E)、及び前記脛側後面部(F)は、前記筒型のサポーター本体の軸方向に80%伸長させたときの該軸方向の弾性率が、下記式(1a)、下記式(2)、及び下記式(3)を満たす膝用サポーター。
    0.7≦膝後面部(B)/膝前面部(A)≦3 … 式(1a)
    1<太腿側前面部(C)/太腿側後面部(D) … 式(2)
    1<脛側前面部(E)/脛側後面部(F) … 式(3)
  3. 脚の膝を含む部分に装着され、前記膝の前面をサポートする膝前面部(A)、前記膝の後面をサポートする膝後面部(B)、前記脚の前記膝に対して太腿側の前面をサポートする太腿側前面部(C)、前記太腿側の後面をサポートする太腿側後面部(D)、前記脚の前記膝に対して脛側の前面をサポートする脛側前面部(E)、及び前記脛側の後面をサポートする脛側後面部(F)を含む筒型のサポーター本体を備え、
    前記膝前面部(A)、前記膝後面部(B)、前記太腿側前面部(C)、前記太腿側後面部(D)、前記脛側前面部(E)、及び前記脛側後面部(F)は、前記筒型のサポーター本体の軸方向に80%伸長させたときの該軸方向の弾性率が、下記式(1)〜下記式(3)を満たし、
    下記式(1)における膝後面部(B)/膝前面部(A)が、1超である膝用サポーター。
    0.7≦膝後面部(B)/膝前面部(A) … 式(1)
    1<太腿側前面部(C)/太腿側後面部(D) … 式(2)
    1<脛側前面部(E)/脛側後面部(F) … 式(3)
  4. 前記式(1)における膝後面部(B)/膝前面部(A)が、1.1以上である請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載の膝用サポーター。
  5. 前記膝前面部(A)、前記太腿側前面部(C)、及び前記脛側前面部(E)は、前記筒型のサポーター本体の軸方向に80%伸長させたときの該軸方向の弾性率が、下記式(4X)及び下記式(5X)の少なくとも一方を満たす請求項1〜請求項4のいずれか1項に記載の膝用サポーター。
    1<膝前面部(A)/太腿側前面部(C) … 式(4X)
    1<膝前面部(A)/脛側前面部(E) … 式(5X)
  6. 前記膝前面部(A)、前記太腿側前面部(C)、及び前記脛側前面部(E)は、前記筒型のサポーター本体の軸方向に80%伸長させたときの該軸方向の弾性率が、前記式(4X)及び前記式(5X)の両方を満たす請求項に記載の膝用サポーター。
  7. 前記膝前面部(A)、前記太腿側前面部(C)、及び前記脛側前面部(E)は、前記筒型のサポーター本体の軸方向に80%伸長させたときの該軸方向の弾性率が、下記式(4Xa)及び下記式(5Xa)の少なくとも一方を満たす請求項1〜請求項のいずれか1項に記載の膝用サポーター。
    1<膝前面部(A)/太腿側前面部(C)≦5 … 式(4Xa)
    1<膝前面部(A)/脛側前面部(E)≦5 … 式(5Xa)
  8. 前記膝前面部(A)、前記太腿側前面部(C)、及び前記脛側前面部(E)は、前記筒型のサポーター本体の軸方向に80%伸長させたときの該軸方向の弾性率が、下記式(4Y)及び下記式(5Y)の少なくとも一方を満たす請求項1〜請求項4のいずれか1項に記載の膝用サポーター。
    0.2≦膝前面部(A)/太腿側前面部(C)≦1 … 式(4Y)
    0.2≦膝前面部(A)/脛側前面部(E)≦1 … 式(5Y)
  9. 前記膝前面部(A)、前記太腿側前面部(C)、及び前記脛側前面部(E)は、前記筒型のサポーター本体の軸方向に80%伸長させたときの該軸方向の弾性率が、前記式(4Y)及び前記式(5Y)の両方を満たす請求項に記載の膝用サポーター。
  10. 前記膝後面部(B)、前記太腿側後面部(D)、及び前記脛側後面部(F)は、前記筒型のサポーター本体の軸方向に80%伸長させたときの該軸方向の弾性率が、下記式(8)及び下記式(9)の少なくとも一方を満たす請求項1〜請求項のいずれか1項に記載の膝用サポーター。
    6≦膝後面部(B)/太腿側後面部(D)≦50 … 式(8)
    6≦膝後面部(B)/脛側後面部(F)≦50 … 式(9)
  11. 前記太腿側前面部(C)、前記太腿側後面部(D)、前記脛側前面部(E)、及び前記脛側後面部(F)は、前記筒型のサポーター本体の軸方向に80%伸長させたときの該軸方向の弾性率が、下記式(2a)及び下記式(3a)の少なくとも一方を満たす請求項1〜請求項10のいずれか1項に記載の膝用サポーター。
    2≦太腿側前面部(C)/太腿側後面部(D)≦40 … 式(2a)
    2≦脛側前面部(E)/脛側後面部(F)≦40 … 式(3a)
  12. 前記太腿側後面部(D)及び前記脛側後面部(F)の各々は、前記筒型のサポーター本体の軸方向に80%伸長させたときの該軸方向の弾性率が、0.001MPa以上であり、
    前記膝後面部(B)は、前記筒型のサポーター本体の軸方向に80%伸長させたときの該軸方向の弾性率が、1.0MPa以下である請求項1〜請求項11のいずれか1項に記載の膝用サポーター。
  13. 前記膝前面部(A)の編成組織、前記膝後面部(B)の編成組織、前記太腿側前面部(C)の編成組織、前記太腿側後面部(D)の編成組織、前記脛側前面部(E)の編成組織、及び前記脛側後面部(F)の編成組織が、いずれも浮き編み組織を含む編成組織である請求項1〜請求項12のいずれか1項に記載の膝用サポーター。
  14. 前記膝前面部(A)は、前記筒型のサポーター本体の軸方向に20Nの荷重で伸長させたときの該軸方向の伸長率が、50%〜500%である請求項1〜請求項13のいずれか1項に記載の膝用サポーター。
  15. 前記太腿側後面部(D)及び前記脛側後面部(F)は、いずれも、前記筒型のサポーター本体の軸方向に20Nの荷重で伸長させたときの該軸方向の伸長率が、150%〜850%である請求項1〜請求項14のいずれか1項に記載の膝用サポーター。
  16. 前記筒型のサポーター本体が、丸編みによって連続的に製造されたものである請求項1〜請求項15のいずれか1項に記載の膝用サポーター。
  17. 前記筒型のサポーター本体が、シームレス構造を有する請求項1〜請求項16のいずれか1項に記載の膝用サポーター。
  18. 更に、
    前記筒型のサポーター本体に対して太腿側に配置された太腿側口ゴム部と、
    前記筒型のサポーター本体に対して脛側に配置された脛側口ゴム部と、
    を備える請求項1〜請求項17のいずれか1項に記載の膝用サポーター。
  19. 請求項1〜請求項18のいずれか1項に記載の膝用サポーターを備える衣類。
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