JP6833453B2 - 線路保守作業支援システム - Google Patents

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Description

本発明は、鉄道における保守作業時の進路設定要求に際して安全性を向上させると共に作業効率を向上させることができる線路保守作業支援システムに関する。
従来の列車集中制御装置(CTC:Centralized Traffic Control)による管理区間の線路保守作業では、現場作業員と輸送指令員との間で打ち合わせを行い、輸送指令員が指令所の列車集中制御装置(以下、CTC中央装置と称する)で、「線路閉鎖てこ」と呼ばれるスイッチをオン(反位制御)操作して、他の列車が侵入しないための線路閉鎖や分岐器転換等の措置を行なっている。但し、このような措置は、輸送指令員の注意力に依存しているため人為的なミスが生じるおそれがある。
そこで、CTC中央装置に接続された制御系サーバを設け、保守作業の計画等を予め制御系サーバに登録しておく。そして、CTC中央装置で線路閉鎖てこを操作して線路閉鎖を行い、保守作業中は、CTC中央装置で、指令員が線閉設定区間の停止現示てこの操作や進路てこの操作を行なっても設定が行えず、現場作業員が携帯可能なモバイル端末を用いて進路設定要求を制御系サーバに送信して直接進路の設定を行えるようにする(線路閉鎖てこの排他制御)。これにより、人為的なミスを排除して安全性を向上させる線路保守作業支援サーバ及びシステム等が開示されている(例えば、特許文献1参照)。
特許第3881968号公報
しかしながら、運転保安設備の工事又は保守作業においては、信号現示を変化させて正常に動作するか検査する作業があるが、停止現示てこがない線区で信号現示を変化させたい場合、CTC装置の仕組み上、線路閉鎖てこを復位させる必要があるが、線路閉鎖てこを復位させると、線路閉鎖てこの排他制御による安全性を担保することができなくなる。
一方、停止現示てこを追加することも考えられるが、停止現示てこを追加した場合、CTC中央装置のみならず、各駅に設置してあるCTC駅装置や連動装置を改修する必要性が生じるため、停止現示てこを追加することは困難であるという課題がある。
本発明は上記のような課題に着目してなされたもので、その目的とするところは、保守作業中にCTC中央装置における進路てこ機能の操作で誤って閉鎖状態にある所定区間に進路が設定されるのを防止し、安全性を担保することができる線路保守作業支援システムを提供することにある。
本発明の他の目的は、停止現示てこを追加することなく、保守作業時における作業員の携帯端末からの信号現示の変更要求に対して、排他制御による安全性を担保しつつ信号現示を変化させることができ、これにより作業効率を向上させることができる線路保守作業支援システムを提供することにある。
上記目的を達成するため、この発明は、
複数の駅制御装置および中央制御装置を有し連動装置に対する制御信号を生成する列車集中制御装置と、保守作業の計画・管理を行う機能を有する作業計画系サーバと、該作業計画系サーバからの作業計画情報に基づいて線路閉鎖区間の設定や進路制御を行う機能を有する制御系サーバと、無線通信機能を有し現場作業員が携帯可能な携帯端末とを備え、前記携帯端末を用いた進路の設定を支援する線路保守作業支援システムであって、
前記列車集中制御装置は、
列車が走行可能な線区のうち所定区間に列車が進入しないように鉄道設備機器の状態を設定するための線路閉鎖てこ機能と、
車両の進路を設定するための進路てこ機能と、を備え、
前記制御系サーバは、
前記携帯端末からの進路設定要求を受信した場合に前記進路てこ機能を起動する手段と、前記携帯端末からの入力に応じて保守作業中であることを前記中央制御装置に対して設定するための作業設定手段と、を備え、
前記列車集中制御装置は、前記線路閉鎖てこ機能が操作されると、前記所定区間に対応する鉄道設備機器を閉鎖状態に制御し、前記作業設定手段からの設定に応じて閉鎖状態を維持するとともに、該閉鎖状態の維持と前記作業設定手段による作業中であることの設定とを条件として、前記中央制御装置における前記進路てこ機能の操作を無効にするように構成したものである。
上記した手段によれば、線路閉鎖てこ機能が操作されると所定区間が閉鎖状態にされ、携帯端末からの要求に基づいて制御系サーバの作業設定手段からの設定がなされると自動的に上記閉鎖状態が維持され、該閉鎖状態の維持と作業設定手段による作業中の設定があることを条件として、中央制御装置(CTC中央装置)における進路てこ機能の操作を無効にするので、保守作業中に中央制御装置における進路てこ機能の操作で誤って閉鎖状態にある所定区間に進路が設定されるのを防止し、安全性を担保することができる。
また、望ましくは、前記列車集中制御装置は、前記所定区間に対応する信号機の停止現示を変化させるための停止現示てこ機能を備え、
前記制御系サーバは、前記携帯端末からの要求に応じて前記停止現示てこ機能を起動する手段を備え、
前記携帯端末からの要求に応じて前記停止現示てこ機能が起動されると、対応する信号機の現示を変化させる制御信号を生成する一方、前記閉鎖状態の維持と前記作業設定手段による作業中であることの設定とを条件として、前記中央制御装置における前記停止現示てこ機能の操作を無効にするように構成する。
かかる構成によれば、中央制御装置(CTC中央装置)で停止現示てこ機能を操作することによって、所望の信号機の停止現示を変化させることができるため、システムの利便性を向上させることができる。
さらに、望ましくは、前記列車集中制御装置は、前記停止現示てこ機能では制御できない信号機が配設されている区間を作業区間として設定する場合には、前記進路てこ機能により当該信号機が進行現示を出さないよう制御可能に構成する。
これにより、停止現示てこ機能では制御できない信号機が配設されている区間を作業区間として設定する場合にも、当該信号機が進行現示を出さないように制御することができるため、安全性を担保しつつ線路閉鎖の設定を行う際の輸送指令員の負担を減らすことができる。
また、望ましくは、前記列車集中制御装置は前記中央制御装置では操作することができず前記線路閉鎖てこ機能の操作で有効となる仮想てこ機能を備え、前記制御系サーバは前記仮想てこ機能を起動する手段を備え、前記仮想てこ機能が有効にされた状態で前記起動手段が作動されると、対応した信号機の現示を変化させる制御信号を生成するように構成する。
かかる構成によれば、停止現示てこを追加することなく、保守作業時における作業員の携帯端末からの信号現示の変更要求に対して、排他制御による安全性を担保しつつ信号現示を変化させることができ、これにより作業効率を向上させることができる。
本発明によれば、列車集中制御装置と保守用制御サーバと現場作業員が携帯する携帯端末とを備えた線路保守作業支援システムにおいて、保守作業中にCTC中央装置における進路てこ機能の操作で誤って閉鎖状態にある所定区間に進路が設定されるのを防止し、安全性を担保することができる。また、停止現示てこを追加することなく、保守作業時における携帯端末からの信号現示の変更要求に対して、排他制御による安全性を担保しつつ信号現示を変化させることができ、これにより作業効率を向上させることができる。
本発明に係る線路保守作業支援システムの一実施形態を示す概略構成図である。 鉄道路線の一部線路の構成例を示す線路構成図である。 線路保守作業支援システムを構成する制御系サーバにおける停止現示てこ機能がある線区を対象とする各種てこ(スイッチ)と制御用リレーのコイルとリレーの電気接点との関係を示す結線図である。 制御系サーバにおける停止現示てこ機能がない線区を対象とする一般的な結線図である。 本発明の実施形態を適用した制御系サーバにおける停止現示てこ機能がない線区を対象とする各種てこと制御用リレーコイルと電気接点との関係を示す結線図である。 図5に示す結線図に示すてこ機能を使用して有効な線区としての駅構内線路の一構成例を示す線路構成図である。
以下、図面を参照しつつ、本発明の実施形態である線路保守作業支援システムを詳細に説明する。
図1は、本実施形態の線路保守作業支援システム100(以下、単に支援システム100と称する)の概略構成を示す機能ブロック図である。
図1に示すように、本実施形態の支援システム100は、列車集中制御装置の中央制御装置としてのCTC中央装置10と、保守作業の計画・管理を行う機能を有する作業計画系サーバ20と、上記CTC中央装置10および作業計画系サーバ20とネットワーク等を介してデータ送受信可能に接続され作業計画に基づいて線路閉鎖区間の設定や進路制御を行う機能を有する制御系サーバ30と、現場作業員が携帯する携帯端末(モバイル端末)40などで構成される。
作業計画系サーバ20と制御系サーバ30は、それぞれCPU(Central Processing Unit)などからなる演算制御部と、ROM(Read Only Memory)やRAM(Random Access Memory)などの記憶部とを有しており、ROMに記憶されたプログラムとCPUとの協働により各部を統括的に制御したり必要な演算処理等を実行する。サーバ20及び30は、パーソナルコンピュータやワークステーション等の情報処理機器であってもよい。
携帯端末(モバイル端末)40は、表示部と入力操作部とが一体的に形成されたタッチパネルを有するタブレットPC(Personal Computer)のような携帯可能な作業員端末であり、制御系サーバ30に対して無線通信で進路設定等の要求を送信すると共に受信した情報を処理し表示部に表示する機能を備える。携帯端末40は、スマートホンやPDA(Personal Digital Assistant)、ノート型PC等であってもよい。
CTC中央装置10にはCTC駅装置50が接続され、該CTC駅装置50に予め設定された連動図表情報に基づいて信号機や転てつ器等の鉄道設備機器を制御する連動装置60が接続されている。CTC駅装置50を設けず、CTC中央装置10が直接連動装置60を制御することもある。
次に、本実施形態の支援システム100を構成するCTC中央装置10と制御系サーバ30が備える、線路保守作業支援時に使用する「てこ」機能について、図3〜図5を用いて説明する。
本実施形態の支援システム100が備える「てこ」機能には、保守作業の実施を予定している区間に列車が進入するのを防止するために線路を閉鎖する設定を行う線路閉鎖てこと、信号機を停止現示に切り替える(信号機を「赤」とする)設定を行う停止現示てこと、保守用車の進路を形成すべく信号機の設定を行う進路てこがある。
図3には、停止現示てこ機能がある線区を対象とする保守作業支援時に使用する各種てこ(スイッチ)と制御用リレー(継電器)のコイルとリレーの電気接点との関係を示す結線図が示されている。なお、図3において、「V」印および「逆V」印はリレーの電気接点を表わしており、このうち「V」はリレーのコイルに電流が流れて励磁されるとオン(導通状態)になる接点を、また「逆V」はリレーのコイルに電流が流れて励磁されるとオフ(遮断状態)になる接点を表わしている。また、図3において、符号RLYが付されているのは、リレーのコイルであるが、以下単にリレーと称する。
図3に示すように、CTC中央装置10には、線路閉鎖てこ機能を起動する線路閉鎖スイッチ(線閉てこ)SW1と、停止現示てこ機能を起動する停止現示スイッチ(停現てこ)SW2と、進路てこ機能を起動する進路スイッチ(進路てこ)SW3とが設けられている。また、CTC中央装置10には、線路閉鎖スイッチ(線閉てこ)SW1がオンされると電流が流れて励磁される線閉リレーRLY1と、停止現示スイッチ(停現てこ)SW2がオンされると励磁される停現リレーRLY2と、進路スイッチ(進路てこ)SW3がオンされると励磁される進路リレーRLY3とが設けられている。
そして、上記停現リレーRLY2が励磁されるとオン状態からオフ状態に切り替わって電流を遮断する接点(停現)C2と、進路リレーRLY3が励磁されるとオフ状態からオン状態に切り替わって電流を流す接点(進路)C3と、該接点(進路)C3が導通されると電流が流れて励磁される現示リレーRLY4と、該現示リレーRLY4が励磁されるとオフ状態からオン状態に切り替わって電流を流す接点(現示)C4が、CTC駅装置50(または連動装置60)に設けられている。
一方、制御系サーバ30には、作業中であることを設定するための作業中スイッチ(作業中てこ)SW5と、該作業中スイッチ(作業中てこ)SW5がオンされると電流が流れて励磁される作業中リレーRLY5と、現示試験を指令するための現示試験スイッチ(現示試験てこ)SW4と、CTC中央装置10に代わって停止現示てこ機能を起動する停止現示スイッチ(停現てこ)SW6と、CTC中央装置10に代わって進路てこ機能を起動する進路スイッチ(進路てこ)SW7とが設けられている。
また、制御系サーバ30には、CTC中央装置10内の前記線閉リレーRLY1が励磁されるとオフ状態からオン状態に切り替わって電流を流す接点(線閉)C1が、上記作業中スイッチ(作業中てこ)SW5がオンされると電流が流されて励磁される作業中リレーRLY5とを結ぶ結線L5上に設けられている。そして、この接点(線閉)C1がオン状態になっていることを条件に、作業中スイッチ(作業中てこ)SW5がオンされると作業中リレーRLY5に電流が流されて励磁される。
また、上記停止現示スイッチ(停現てこ)SW6と進路スイッチ(進路てこ)SW7は、現示試験スイッチ(現示試験てこ)SW4と直列をなし、停止現示スイッチ(停現てこ)SW6は結線L6によって上記停現リレーRLY2に接続され、進路スイッチ(進路てこ)SW7は結線L7によって上記進路リレーRLY3に接続されている。
また、CTC中央装置10には、上記作業中リレーRLY5が励磁されるとオフ状態からオン状態に切り替わって電流を流す接点(作業中)C5が設けられ、該接点(作業中)C5を有する結線L0の一端が、上記線路閉鎖スイッチ(線閉てこ)SW1と線閉リレーRLY1とを接続する結線L1に接続されている。
さらに、CTC中央装置10の停止現示スイッチ(停現てこ)SW2と停現リレーRLY2とを接続する結線L2の途中および進路スイッチ(進路てこ)SW3と進路リレーRLY3とを接続する結線L3の途中に接点C6とC7がそれぞれ設けられている。これらの接点C6,C7は、線路閉鎖スイッチ(線閉てこ)SW1と作業中スイッチ(作業中てこ)SW5が共にオンされたこと(AND:論理積)を条件にオンからオフに切り替わる。
次に、上記各てこが操作された場合の動作について説明する。
先ず、輸送指令員が、CTC中央装置10において線路閉鎖スイッチ(線閉てこ)SW1をオンにすると、線閉リレーRLY1が励磁されて制御系サーバ30内の接点(線閉)C1がオンされる。その後、保守作業者が作業を開始すべく携帯端末40から作業中を入力すると、制御系サーバ30内の作業中スイッチ(作業中てこ)SW5がオンされ、作業中リレーRLY5に電流が流れて励磁され、CTC中央装置10内の接点(作業中)C5がオンされる。これにより、作業中(作業中SW5がオン中)は、線閉リレーRLY1がオフ、つまり接点C6とC7がオンになるのが防止される。
その結果、作業中は線閉条件が排他処理を行い、輸送指令員がCTC中央装置10において停止現示てこ(停現スイッチSW2)や進路てこ(進路スイッチSW3)をオン(反位設定)しても、停止現示や進路を設定できず、誤った取扱いが行われるのを防止することができる。
具体的には、例えば図2に示すような路線において、破線Aで囲まれた区間において保守作業を実施したい場合、輸送指令員が、区間A内に列車がいないことを確認して、CTC中央装置10において区間Aに対応する線路閉鎖スイッチ(通常は複数個ある)を順次操作する。その後、保守作業員が携帯端末40から「作業中」を入力すると、CTC中央装置10で進路てこ(SW3)を操作しても、図2に示されている保守作業区間Aの入り口の信号機1Aや、保守作業区間A内の信号機2C、分岐部の信号機1Bが、赤色の停止現示から青色の進行現示に切り替えられなくなる。
すると、対応する連動装置60によって、転てつ機3Aや3Bは反位制御ができなくなって、列車70が保守作業区間A内へ進入できないようにする線路閉鎖が維持される。
なお、線路閉鎖が設定されている作業中に、信号現示が正しく実行されるか試験を行うために、現示条件をオン/オフ(進行/停止)に切り替えるには、保守作業者が携帯端末40を操作して制御系サーバ30により停現条件(停現SW6)と進路条件(進路SW7)とをOFF/ON制御すればよい。
具体的には、例えば信号機2Cの現示が切り替わるか試験したい場合には、保守作業者が携帯端末40の表示部に表示されている図2の路線図において、信号機2Cの表示をタッチすると、作業メニューを示すダイヤログボックスが表示され、その中から「信号機現示切替え試験」、「停止現示」を選択する。作業メニューを示す画面を先ず開いて、「信号機現示切替え試験」を選択すると表示される作業区間のリストの中から対象区間を選択し、次に信号機のリストの中から対象信号機を選択するか、信号機の指定を促すダイヤログボックスで信号機2Cの識別番号を入力することで試験を開始させるように構成しても良い。
保守作業者が上記のような入力操作をすると、その情報が制御系サーバ30およびCTC中央装置10へ伝達される。これにより、図3の結線図の接点(停現)C2は図2の信号機2Cに対応するとともに、制御系サーバ30内の現示試験スイッチSW4および停現スイッチSW6および進路スイッチSW7がオンされ、停現リレーRLY2および進路リレーRLY3が励磁されて接点(進路)C3がオンされて現示リレーRLY4が励磁され、接点(現示)C4がオンされるが同時に接点(停現)C2がオフとなり、信号機2Cの現示が停止現示(赤点灯)となる。また、上記の状態から停現スイッチSW6をオフすると、停現リレーRLY2がオフされて接点(停現)C2がオンされて進行現示(青点灯)が行われるので、保守作業者は信号現示が切り替わるのを確認することができる。
一方、制御系サーバ30を介さない作業においては、作業中条件(作業中スイッチSW5のON)が成立しない、つまり線閉条件(線閉スイッチSW1のON)と作業中条件が同時に成立することはないので、CTC中央装置10において、図3の結線図の接点C6とC7がオフにならない。そのため、この場合には、輸送指令員が停止現示や進路を設定することができる。なお、図3に示す結線図に従った制御システムは、CPUとROMに記憶されたプログラムとの共同で実現することができるが、電源電圧機械で構成することもできる。
ところで、図3に示されている上記「停止現示てこ機能」は、保守作業のための進路制御を行なったときに、進行現示を出さないようにするために設けられている機能である。しかし「線路閉鎖てこ」に「停止現示てこ」の機能を統合する、具体的には、図3におけるCTC駅装置50(または連動装置60)側の停現接点C2を、図4のように、線閉リレーRLY1によってオン/オフ制御される線閉接点C1’とすることで、作業のための進路制御を行うときの輸送指令員の負担を減らすことができるので、「停止現示てこ」を省略することがかんがえられ可能である。
そこで、次に、停止現示てこ機能のない線区を対象とする保守作業支援時における「てこ」機能の実現の仕方について、図4および図5の結線図を用いて説明する。
図4の結線図は、図3の結線図における一部の素子を省略したものに相当する。具体的には、図4の結線図には図3の結線図におけるCTC中央装置10内の停止現示スイッチ(停現てこ)SW2と停現リレーRLY2とこれらを接続する結線L2とがない。また、図4の結線図には、図3の結線図における制御系サーバ30内の現示試験スイッチ(現示試験てこ)SW4と、停止現示スイッチ(停現てこ)SW6と、停現SW6と停現リレーRLY2とを接続する結線L6とがない。このような結線図に従った制御であっても、保守作業のための線路閉鎖を実現することができる。
しかし、保守作業時に信号現示試験を行うため、現示条件をオン/オフ(進行/停止)に切り替えるには、先ず線閉条件をOFF/ON制御する必要があるが、上記のような構成では、作業中は線閉条件をOFFすることができないので、現示を切替える作業ができない。
そこで、本実施形態においては、停止現示てこ機能のない線区を対象とする保守作業を支援するため、図5に示すような仮想てこ機能を設けることとした。
図5の結線図は、図3の結線図における一部の素子を省略および変更したものに相当する。具体的には、図5の結線図には図3の結線図におけるCTC中央装置10内の停止現示スイッチ(停現てこ)SW2がない。また、図5の結線図では、図3の結線図における停現リレーRLY2の代わりに線閉リレーRLY1を用いるとともに、図3の線閉リレーRLY1を仮想線閉リレーRLY1’とし、結線L2上の接点C6を仮想線閉リレーRLY1’の励磁でオフ状態にさせるとともに、結線L3上の接点C7を、仮想線閉リレーRLY1’の励磁と携帯端末40からの「作業中」の入力(AND条件)でオフ状態にさせるように構成されている。
一方、CTC駅装置50側では、図3の停現リレーRLY2の励磁でオフ状態にされる接点C2を、線閉リレーRLY1の励磁でオフ状態にされる接点C1に置き換えている。また、制御系サーバ30は、素子および結線は図3と同じとし、線閉リレーRLY1の励磁でオン状態にされる接点C1を仮想線閉リレーRLY1’の励磁でオン状態にさせるとともに、停止現示スイッチ(停現てこ)SW6を線路閉鎖スイッチ(線閉てこ)SW6’に置き換えている。
上記のような結線図(図5)おいて、現示条件をオン/オフ(進行/停止)に切り替えるためには、制御系サーバ30側の線閉条件(線閉SW6’)と進路条件(進路SW7)をOFF/ON制御すればよい。これにより、停止現示てこ機能のない線区を対象とする保守作業において、携帯端末を用いて信号現示試験を行うことができる。
また、作業中は線閉条件が排他処理を行い、輸送指令員がCTC中央装置10において進路てこ(進路SW3)をオン(反位設定)しても、進路を設定できず、誤った取扱いが行われるのを防止することができる。
さらに、図3の場合と同様に、制御系サーバ30を介さない作業においては、作業中条件(作業中SW5のON)が成立しない、つまり線閉条件(線閉SW1のON)と作業中条件が同時に成立することはないので、CTC中央装置10において、図4の結線図の接点C7がオフにならないため、輸送指令員が停止現示や進路を設定することができる。
また、図5においても、制御系サーバ30を介さない作業においては、作業中の条件がONとならない、つまり仮想線閉と作業中のAND条件が成立しないので、輸送指令員が進路SW3をオン/オフして進路を設定することができる。また、輸送指令員の取扱いで現示変化させるときも、停止現示てこ(図3のSW2)が追加されているわけではない(現示変化は線閉SW1で行う)ので、指令員の負担が増えることはない。
次に、図5の結線図に示すてこ機能を使用して、停止現示てこ機能のない線区を対象とする保守作業の際の線路閉鎖および信号機の現示試験について具体例について説明する。
図6は、駅構内線路の一構成例を示す。図6において、実線で示されているのは線路閉鎖されている区間の線路であり、破線で示されているのは線路閉鎖されている区間の外側の線路である。また、各線路と直交する短い線は軌道回路の境界を表わしており、各軌道回路の信号は連動装置60(図1参照)に入力され、連動装置によって信号機や転てつ機の連動制御が行われる。
上記実施形態で説明した線路閉鎖てこによる線路閉鎖は、軌道回路に対応して行われるように構成される。図6においては、S0,S1,S2,S3で示されている区間がそれぞれ対応する線路閉鎖てこ80R,81R,82R,83Rによって制御される区間であり、図6の例では、線路閉鎖てこ81Rと82Rによって、区間S1,S2の実線で示す線路が閉鎖されているものとする。従って、信号機1A,1Bおよび2A,2Bは停止現示(赤点灯)である。なお、ここでは、この区間に対応する停止現示てこはないものとする。
図1に示す線路保守作業支援システムにより、図6の駅構内線路のような線路閉鎖を行い、図5の制御機能を使用して信号機1Bの現示が正常に変化するか現示試験を行う場合、先ず、輸送指令員がCTC中央装置10において、図6の81Rと82Rの線路閉鎖スイッチ(線閉てこ)SW1をオンにする。次に、保守作業員が携帯端末40により「作業中」を入力すると、作業中接点C5がオンになり、仮想線閉リレーRLY1’の励磁状態が維持され、信号機1A,1Bおよび2A,2Bが停止現示のままとなり、CTC中央装置10の側における進路てこの操作が無効にされる。
その後、保守作業員が携帯端末40により信号機(ここでは1B)を指定して、現示試験スイッチSW4をオンにする。また、線閉スイッチSW6’をオフ、進路スイッチSW7をオンにする。すると、進路リレーRLY3が励磁されて進路接点C3が導通され、現示リレーRLY4が励磁されて現示接点C4が導通され、信号機1Bが進行現示(青点灯)に変化する。これにより、保守作業員は、現示が正常に変化することを確認することができる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、種々の変形や変更が可能である。例えば、上記実施形態では、制御系サーバ30内に、線閉てこ(線閉SW6’)と進路てこ(進路SW7)の他に現示試験てこ(現示試験SW4)を設けたものを説明したが、現示試験てこ(現示試験SW4)を省略し、線閉てこ(線閉SW6’)と進路てこ(進路SW7)をそれぞれの条件と現示試験条件とでオンするてことして構成するようにしても良い。
また、図1のシステム構成図において、作業計画系サーバ20には、営業列車のダイヤ(時刻表)を作成する運行管理システムや、保守作業を担当する保守区の端末や関連会社の端末装置が接続されていても良い。
10 CTC中央装置(中央制御装置)
20 作業計画系サーバ
30 制御系サーバ
40 携帯端末(作業員端末)
50 CTC駅装置
60 連動装置
1A〜2B 信号機
3A,3B 転てつ機

Claims (3)

  1. 複数の駅制御装置および中央制御装置を有し連動装置に対する制御信号を生成する列車集中制御装置と、保守作業の計画・管理を行う機能を有する作業計画系サーバと、該作業計画系サーバからの作業計画情報に基づいて線路閉鎖区間の設定や進路制御を行う機能を有する制御系サーバと、無線通信機能を有し現場作業員が携帯可能な携帯端末とを備え、前記携帯端末を用いた進路の設定を支援する線路保守作業支援システムであって、
    前記列車集中制御装置は、
    列車が走行可能な線区のうち所定区間に列車が進入しないように鉄道設備機器の状態を設定するための線路閉鎖てこ機能と、
    車両の進路を設定するための進路てこ機能と、を備え、
    前記制御系サーバは、
    前記携帯端末からの進路設定要求を受信した場合に前記進路てこ機能を起動する手段と、前記携帯端末からの入力に応じて保守作業中であることを前記中央制御装置に対して設定するための作業設定手段と、を備え、
    前記列車集中制御装置は、前記所定区間に対応する信号機の停止現示を変化させるための停止現示てこ機能を備え、
    前記制御系サーバは、前記携帯端末からの要求に応じて前記停止現示てこ機能を起動する手段を備え、
    前記列車集中制御装置は、
    前記線路閉鎖てこ機能が操作されると、前記所定区間に対応する鉄道設備機器を閉鎖状態に制御し、前記作業設定手段からの設定に応じて閉鎖状態を維持するとともに、該閉鎖状態の維持と前記作業設定手段による保守作業中であることの設定とを条件として、前記中央制御装置における前記進路てこ機能の操作を無効にし、
    前記携帯端末からの要求に応じて前記停止現示てこ機能が起動されると、対応する信号機の現示を変化させる制御信号を生成する一方、前記閉鎖状態の維持と前記作業設定手段による保守作業中であることの設定とを条件として、前記中央制御装置における前記停止現示てこ機能の操作を無効にするように構成されていることを特徴とする線路保守作業支援システム。
  2. 前記列車集中制御装置は、前記停止現示てこ機能では制御できない信号機が配設されている区間を作業区間として設定する場合には、前記進路てこ機能により当該信号機が進行現示を出さないよう制御可能に構成されていることを特徴とする請求項1に記載の線路保守作業支援システム。
  3. 前記列車集中制御装置は前記中央制御装置では操作することができず前記線路閉鎖てこ機能の操作で有効となる仮想てこ機能を備え、前記制御系サーバは前記仮想てこ機能を起動する起動手段を備え、前記仮想てこ機能が有効にされた状態で前記起動手段が作動されると、対応した信号機の現示を変化させる制御信号を生成するように構成されていることを特徴とする請求項2に記載の線路保守作業支援システム。
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