JP2016132413A - 閉そく手動解錠支援システム及び列車位置照合装置 - Google Patents
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Abstract
Description
前者の軌道回路は、長年の使用実績を持ち、駅(停車場)構内や、駅間であっても都市部の多くの線区には設置されているが、多くの地方交通線で一部の線区に残る特殊自動閉そく区間(駅間の単線区間)には、設備費抑制のため、設置されていない。
これらの連動装置は、複数の駅に亘る連動論理を集中して処理することの利点を活用して、単線区間の閉そくを構成する手段として、競合する出発信号機間に連動装置の基本機能である排他制御(定位鎖錠)を適用することにより、単線区間における方向回線と運転方向論理と両駅における運転取扱いとを不要にしたものである。
また、車両故障などにより駅間に滞留する列車を救援列車と併合(連結)して出発駅に収容する場合、通常列車も救援列車も到着駅まで行かない。逆に、救援列車が推進運転により滞留列車を後ろから押して到着駅に収容する場合もある。
このような異常時の運行では、出発駅と到着駅との間に係る運転方向(閉そく)を解錠する要件が、平常時の列車の運行と異なり、一律には決まらない。しかも、救援列車により滞留列車を何れかの駅に収容する場合、安全を保障するには、解錠前に、両列車(二つの列車)とも所定の到着位置に到着したことを確認しなければならない。
しかも、保守用車は、左右のレールを短絡しない構造になっていて、絶縁走行するため、駅構内など軌道回路が設置された所でもあっても軌道回路による列車位置検知ができないので、隣駅か出発駅に到着したとしても軌道回路では在線位置を把握・確認することができない。これも、平常時における閉そく解錠の要件と異なる。
この非平常時には、通常列車の進路に係る出発信号機や場内信号機の「進行を指示する信号現示」に応じて自動確保された閉そくであれ、救援列車や保守用車の進路に係る入換標識の「進行を指示する信号現示」とともに手動確保された閉そくであれ、原則として、人手で安全を確認したうえで、運転取り扱い者が手動で解錠しなければならない。
人手による安全確認は、地上側や車上側の複数人で連絡しながら進められるが、最終判断を下す運転取り扱い者の責任と精神的な負担が大きいので、その支援が求められる。
具体的には、前者の無線方式では、無線基地局から統合連動装置へ識別符号と所在位置の情報を伝送するのに、無線基地局と統合連動装置との間に、高速・大容量の伝送回線が必要となるが、本願発明の主たる適用先である特殊自動閉そく区間は、多くが輸送量の小さなローカル線などであるため、無線方式への設備投資は地方交通線等にとって経営負担が大きく実用に適さない。
そこで、閉そく手動解錠の判断に資する識別符号や位置情報を鉄道車両上での操作に応じて簡便に取得および照合することができる安価なシステムや装置を実現することが技術的な課題となる。
汎用の電気通信回線に無線接続可能な携帯端末と、鉄道の線区内の各駅の信号機と入換標識と転てつ機と軌道回路の状態情報を取得して前記各駅毎の連動論理を集中処理することで前記各駅の信号機と転てつ機の動作を制御するとともに前記線区内の駅間の閉そく論理を処理する統合連動装置と、前記電気通信回線を介して前記携帯端末と交信するとともに鉄道用の通信設備を介して前記統合連動装置と交信する列車位置照合装置とを備えた閉そく手動解錠支援システムであって、
前記統合連動装置が、前記状態情報に応じて該当区間の閉そくを自動で構成および解錠する手段と、(自装置の操作で直に与えられた又は他装置の操作と伝達にて間接的に与えられた)運転取り扱い者の手動指示に応じて指示された閉そくを解錠する手段とを具備したものであり、
前記列車位置照合装置が、前記線区内の駅及び駅中間を特定しうる路線情報と前記線区内を走行する鉄道車両を特定しうる車両情報と前記鉄道車両の乗務員を特定しうる乗務員情報と乗務員が携行する携帯端末を特定しうる端末情報とを保持する照合データベースと、前記線区内の駅への到着に係る通告電文を前記携帯端末から取得する到着受付手段と、前記通告電文の内容のうち駅と鉄道車両と乗務員とに係るデータを前記照合データベースに照らし合わせる照合手段と、その照合結果を表示する表示手段とを具備したものである、ことを特徴とする。
汎用の電気通信回線に無線接続可能な携帯端末と前記電気通信回線を介して交信しうるとともに、鉄道の線区内の各駅の信号機と入換標識と転てつ機と軌道回路の状態情報を取得して前記各駅毎の連動論理を集中処理することで前記各駅の信号機と転てつ機の動作を制御するとともに前記線区内の駅間の閉そく論理を処理する連動装置であって前記状態情報に応じて該当区間の閉そくを自動で構成および解錠することに加えて運転取り扱い者の手動指示に応じて指示された閉そくを解錠することも行う統合連動装置と鉄道用の通信設備を介して交信しうる列車位置照合装置であって、
前記線区内の駅及び駅中間を特定しうる路線情報と前記線区内を走行する鉄道車両を特定しうる車両情報と前記鉄道車両の乗務員を特定しうる乗務員情報と乗務員が携行する携帯端末を特定しうる端末情報とを保持する照合データベースと、前記線区内の駅への到着に係る通告電文を前記携帯端末から取得する到着受付手段と、前記通告電文の内容のうち駅と鉄道車両と乗務員とに係るデータを前記照合データベースに照らし合わせる照合手段と、その照合結果を表示する表示手段とを備えていることを特徴とする。
前記統合連動装置が、信号機の進路に係る閉そく論理に加えて入換標識の進路に係る閉そく論理を進路重複の有無にかかわらず処理するとともに、前記の二種の進路それぞれに係る閉そくに対する解錠の手動指示を個別に処理するものであり、
前記列車位置照合装置の前記到着受付手段と前記照合手段と前記表示手段とが、前記の二種の進路に係る処理を進路重複の有無にかかわらず個別に処理するものである、ことを特徴とする。
上記解決手段2の列車位置照合装置であって、前記到着受付手段と前記照合手段と前記表示手段とが、信号機の進路に係る閉そく論理に加えて入換標識の進路に係る閉そく論理を進路重複の有無にかかわらず処理するとともに前記の二種の進路それぞれに係る閉そくに対する解錠の手動指示を個別に処理する前記統合連動装置の処理対象である前記の二種の進路に係る処理を進路重複の有無にかかわらず個別に処理するものである、ことを特徴とする。
上記解決手段2,4の列車位置照合装置であって、自端末の位置を測定する測位手段を具備した前記携帯端末からその位置情報を取得して前記照合手段と前記表示手段と前記統合連動装置とのうち何れか一つ又は複数のものに供するものである、ことを特徴とする。
上記解決手段6の列車位置照合装置であって、前記携帯端末からその位置情報を取得して前記照合データベースの情報と照合することにより鉄道車両の在線位置を求めるとともに、その在線位置を前記統合連動装置に供するようになっている、ことを特徴とする。
上記解決手段2,4,6,8の列車位置照合装置であって、前記通告電文の取得に先立ってパスワードの原情報とその加工情報とを含めた催告電文を前記携帯端末に送信するとともに、前記通告電文に含まれたパスワードの適否を確認するようになっている、ことを特徴とする。
したがって、この発明によれば、閉そく手動解錠の判断に資する識別符号を鉄道車両上での操作に応じて簡便に取得および照合することができる安価なシステムや装置を実現することができる。
しかも、それに加えて、列車位置照合装置の前記到着受付手段と前記照合手段と前記表示手段とによって遂行される上記の二種の進路に係る処理も、進路重複の有無にかかわらず個別に処理される。
したがって、この発明によれば、二種の進路に係る閉そく手動解錠の判断に資する識別符号を鉄道車両上での操作に応じて簡便に取得および照合することができる安価なシステムや装置を実現することができる。
したがって、この発明によれば、閉そく手動解錠の判断に資する識別符号に加えて位置情報までも鉄道車両上での操作に応じて簡便に取得および照合することができる安価なシステムや装置を実現することができる。
図1〜7に示した実施例1は、上述した解決手段1〜10(出願当初の請求項1〜10)を総て具現化したものである。
なお、それらの図示に際しては、簡明化等のため、詳細な回路などの図示は割愛し、ブロック図や記号図を多用して、発明の説明に必要なものや関連するものを中心に図示した。
乗務員情報は、鉄道車両の乗務員(列車では運転士や車掌,保守用車では作業責任者)を特定しうる情報であり、本実施例では社員コードが採用されているが氏名等でも良い。
端末情報は、携帯端末20を特定しうる情報であり、本実施例ではメールアドレスが採用されているが、なりすまし防止のため端末に固有な識別番号等を併用するのも良い。
本実施例では、上記の乗務員情報が、識別符号に含められるのに加え、端末情報も、電文に電子メールを用いることに伴い自動で、識別符号に含められるようになっている。
鉄道通信手段39は、既存の鉄道設備のうち上述した中央ループなどの鉄道用有線回線を介して列車位置照合装置30が統合連動装置40や自動進路制御装置50と交信するのをサポートするものである。
通告電文に含まれる項目には、催告電文から自動転記された受付番号と、乗務員の入力した入力フォームの各項目の内容値であるパスワードと社員コードと運用番号と到着位置コードと、位置情報返信手段23によって自動付加された測位手段22の位置情報と、汎用通信手段21によって自動付加された携帯端末20のメールアドレスとがある。
さらに、本実施例の照合手段34は、鉄道車両が軌道回路を作動させる列車である場合に、到着駅の軌道回路の状態情報を位置取得手段37が取得できたときには、上述した通告電文の位置情報と路線情報の地理的範囲との照合に加えて又はそれに代えて、到着駅の構内の複数の軌道回路の状態遷移が所定のチェックイン条件に適合するものであったか否かを調べて、到着位置の適否を判定するようにもなっている。
図3は、統合連動装置40に設定された例示路線の連動図を示し、(a)がA駅〜D駅の概要図、(b)がA駅の部分の連動図、(c)がB駅の部分の連動図、(d)がC駅の部分の連動図、(e)がD駅の部分の連動図である。但し、A駅及びD駅の連動図については、入換標識のシンボルの記載を割愛している。
また、図4は、例示路線のB駅に係る連動表の一部抜粋であり、図5は、例示路線のC駅に係る連動表の一部抜粋である。
出発信号機や場内信号機はその進路上の転てつ機が所定の方向に転換し鎖錠されたことに加え進路上に他の鉄道車両が存在しないときに青や黄といった「進行を指示する信号」を現示することで構成されるのに対し、入換標識は、元々車両と車両との連結や分割のための入換作業に使用されるもので、その進路上の転てつ機が所定の方向に転換し鎖錠されていれば、進路上に他の鉄道車両が存在していても「進行を指示する信号」を現示して構成することができる。そのため、入換標識の現示に従ってその進路に走行する救援列車や保守用車には、衝突を回避するために前方の安全を確認する担当者が運転士の他に乗務することになっており、最終的な安全の確保は人間の管理にゆだねられている。
また、出発信号機B6Rの進路構成では(図4の連動表の下から5行目を参照)、B駅の軌道回路B21Tからの列車進出が閉そく論理処理手段43の処理に係る閉そく確定条件となり、C駅の軌道回路C11Tでの列車通過が閉そく論理処理手段43の処理に係る閉そく自動解錠条件となり、自動解錠不能な非平常時などには手動解錠だけが閉そく論理処理手段43の処理に係る閉そく解錠の条件となっている。
そのため、信号機B8Lと入換標識B108Lとのうちどれか一つでもその進路が入換標識B106Rの進路より先に構成されていると、入換標識B106Rを構成することができないが、入換標識B106Rの排他制御対象に出発信号機B6Rが含まれていないので、出発信号機B6Rの進路が入換標識B106Rの進路より先に構成されていても、入換標識B106Rの進路を構成することができるようになっている。
図6と図7は、B駅C駅間の閉そくの構成と解錠の状況を示す矢線等を付加した例示路線の連動図であり、図6(a)が平常時の通常列車の正常運転に係るもの、図6(b)が異常時の通常列車の退行運転に係るもの、図6(c)が保守用車の運転に係るもの、図7(a)がB駅から救援列車を出して滞留列車を収容する救援時に係るもの、図7(b)がC駅から救援列車を出して滞留列車を収容する救援時に係るものである。
そして、管理対象の携帯端末20の位置が、随時列車位置照合装置30によって収集され、列車位置照合装置30と統合連動装置40と自動進路制御装置50の位置管理に供される。
例えば、自動進路制御装置50が、きめ細かな在線位置の情報を列車位置照合装置30から繰り返し入力し、それを画面表示する際、軌道回路の有る区間はその区間単位で在線状態が表示され、軌道回路の無い区間については、数百m程度の適宜な単位で在線状態が区分表示される。
平常時(図6(a)参照)、管理対象の客車や貨車といった通常列車が正常に運転されている状態で通常列車がB駅を出発してC駅に向かおうとする場合、先ず自動進路制御装置50が運行ダイヤ等に基づいて通常列車を出発させるためにB駅の出発信号機B6Rの進路設定要求を統合連動装置40に出し、それに応じて統合連動装置40が連動表に基づきB駅の場内信号機B8L及び入換標識B106R,B108L等と競合しなければB駅の出発信号機B6Rの進路を構成(排他的に占有)して、競合するC駅の出発信号機C3L,C4Lと入換標識C103L,C104Lを排他制御するとともに、運転方向を下り方向としてB駅C駅間の閉そくを確保(仮予約)する。
なお、このときは、入換標識C103L,C104Lは排他制御されないので、その進路に当たるB駅C駅間には、運転方向を上り方向として閉そくを重ねて構成することができ、同時に他の保守用車や救援列車が進入することが許される。
しかも、この場合は、入換標識B106Rの進路を解錠(解放)するために行う入換標識B106Rの復位(定常現示への復帰)も、運転取り扱い者が手動で指示する。
そして、救援列車がB駅から出発する場合は(図7(a)参照)、非平常時(保守時)について上述したようにして、鉄道車両は保守用車でなく救援列車になるが、入換標識B106Rの進路とそれに係る運転方向下りの閉そくとが構成され(図7(a)の矢付き点線を参照)、それから、救援列車がB駅から出発して駅間に進む。
救援列車が、B駅から出発する場合は入換標識B106Rの「進行を指示する信号現示」を待って、駅間に進み、救援列車がB駅とC駅との間の区間B6RT等において滞留列車の待っている所に到達すると、救援列車と滞留列車とが、連結等されて一緒に、B駅に戻って来る場合には、入換標識B106Rの進路を逆方向に走行して区間B1RTに戻る(図7(a)の左側の丸点付き輪郭線を参照)。一方、救援列車が滞留列車を後ろから押して、C駅に収容する場合には、新たにC駅の入換標識C102R(又はC101R)の進路を構成し、区間C2RT(又はC1RT)に収容する(図7(a)の右側の丸点付き輪郭線を参照)。
この場合には、出発信号機B6Rの進路に係る一つ目の閉そく(図7(b))の矢付き太線を参照)が既に構成されているところに、入換標識C104L(又はC103L)の進路に係る二つ目の閉そく(図7(b)の矢付き点線を参照)が重複して構成される。
こうして、この閉そく手動解錠支援システムにあっては、種々の状況下で、特に非平常時に、運転取り扱い者が閉そくを手動解錠しようとする際に、列車位置照合装置30によて、閉そく手動解錠の判断に資する識別符号や位置情報が取得されるとともに、それやその照合結果が視認可能に表示されることから、それを目視で参照や確認することにより運転取り扱い者が的確な判断を迅速に下せるようになるので、列車運行の効率や安全性が向上するとともに、運転取り扱い者の負担が軽減されることとなる。
上記実施例では、列車位置照合装置30が自動進路制御装置50とは別体のものであったが、列車位置照合装置30は、独立した装置でなくても良く、例えば自動進路制御装置50や公知の表示制御盤の機能を拡張する態様で具現化しても良い。
上記実施例では、到着通知電文や催告電文への入力を乗務員が手入力で行うようになっていたが、それに代えて又はそれに加えて、携帯端末20にバーコードや,二次元コード,文字等の読取機能を備えたものを採用し、そのコード読取機能や文字読取機能を利用することで、簡便に入力できるようにしても良い。
14…伝送路(駅ループ,鉄道用有線回線)、
16…制御端末(駅装置)、
20…携帯端末(携帯電話,スマートフォン,タブレット端末)、
21…汎用通信手段(無線)、22…測位手段、23…位置情報返信手段、
30…列車位置照合装置、
31…照合データベース、32…汎用通信手段、33…到着受付手段、
34…照合手段、35…表示手段、36…手動入力手段、
37…位置取得手段、38…位置管理手段、39…鉄道通信手段、
40…統合連動装置、
41…鉄道通信手段、42…連動論理処理手段、
43…閉そく論理処理手段、44…位置管理手段、45…進路設定要求受付手段、
50…自動進路制御装置(PRC)、
51…鉄道通信手段、52…位置管理手段、53…進路設定要求手段
Claims (10)
- 汎用の電気通信回線に無線接続可能な携帯端末と、鉄道の線区内の各駅の信号機と入換標識と転てつ機と軌道回路の状態情報を取得して前記各駅毎の連動論理を集中処理することで前記各駅の信号機と転てつ機の動作を制御するとともに前記線区内の駅間の閉そく論理を処理する統合連動装置と、前記電気通信回線を介して前記携帯端末と交信するとともに鉄道用の通信設備を介して前記統合連動装置と交信する列車位置照合装置とを備えた閉そく手動解錠支援システムであって、
前記統合連動装置が、前記状態情報に応じて該当区間の閉そくを自動で構成および解錠する手段と、運転取り扱い者の手動指示に応じて指示された閉そくを解錠する手段とを具備したものであり、
前記列車位置照合装置が、前記線区内の駅及び駅中間を特定しうる路線情報と前記線区内を走行する鉄道車両を特定しうる車両情報と前記鉄道車両の乗務員を特定しうる乗務員情報と乗務員が携行する携帯端末を特定しうる端末情報とを保持する照合データベースと、前記線区内の駅への到着に係る通告電文を前記携帯端末から取得する到着受付手段と、前記通告電文の内容のうち駅と鉄道車両と乗務員とに係るデータを前記照合データベースに照らし合わせる照合手段と、その照合結果を表示する表示手段とを具備したものである
ことを特徴とする閉そく手動解錠支援システム。 - 汎用の電気通信回線に無線接続可能な携帯端末と前記電気通信回線を介して交信しうるとともに、鉄道の線区内の各駅の信号機と入換標識と転てつ機と軌道回路の状態情報を取得して前記各駅毎の連動論理を集中処理することで前記各駅の信号機と転てつ機の動作を制御するとともに前記線区内の駅間の閉そく論理を処理する連動装置であって前記状態情報に応じて該当区間の閉そくを自動で構成および解錠することに加えて運転取り扱い者の手動指示に応じて指示された閉そくを解錠することも行う統合連動装置と鉄道用の通信設備を介して交信しうる列車位置照合装置であって、
前記線区内の駅及び駅中間を特定しうる路線情報と前記線区内を走行する鉄道車両を特定しうる車両情報と前記鉄道車両の乗務員を特定しうる乗務員情報と乗務員が携行する携帯端末を特定しうる端末情報とを保持する照合データベースと、前記線区内の駅への到着に係る通告電文を前記携帯端末から取得する到着受付手段と、前記通告電文の内容のうち駅と鉄道車両と乗務員とに係るデータを前記照合データベースに照らし合わせる照合手段と、その照合結果を表示する表示手段とを備えていることを特徴とする列車位置照合装置。 - 前記統合連動装置が、信号機の進路に係る閉そく論理に加えて入換標識の進路に係る閉そく論理を進路重複の有無にかかわらず処理するとともに、前記の二種の進路それぞれに係る閉そくに対する解錠の手動指示を個別に処理するものであり、
前記列車位置照合装置の前記到着受付手段と前記照合手段と前記表示手段とが、前記の二種の進路に係る処理を進路重複の有無にかかわらず個別に処理するものである
ことを特徴とする請求項1記載の閉そく手動解錠支援システム。 - 前記到着受付手段と前記照合手段と前記表示手段とが、信号機の進路に係る閉そく論理に加えて入換標識の進路に係る閉そく論理を進路重複の有無にかかわらず処理するとともに前記の二種の進路それぞれに係る閉そくに対する解錠の手動指示を個別に処理する前記統合連動装置の処理対象である前記の二種の進路に係る処理を進路重複の有無にかかわらず個別に処理するものであることを特徴とする請求項2記載の列車位置照合装置。
- 前記携帯端末が、自端末の位置を測定する測位手段を具備したものであり、前記列車位置照合装置が、前記携帯端末からその位置情報を取得して前記照合手段と前記表示手段と前記統合連動装置とのうち何れか一つ又は複数のものに供するものであることを特徴とする請求項1又は請求項3の何れかに記載された閉そく手動解錠支援システム。
- 自端末の位置を測定する測位手段を具備した前記携帯端末からその位置情報を取得して前記照合手段と前記表示手段と前記統合連動装置とのうち何れか一つ又は複数のものに供するものであることを特徴とする請求項2又は請求項4の何れかに記載された列車位置照合装置。
- 前記列車位置照合装置が、前記携帯端末からその位置情報を取得して前記照合データベースの情報と照合することにより鉄道車両の在線位置を求めるとともにその在線位置を前記統合連動装置に供するものであることを特徴とする請求項5記載の閉そく手動解錠支援システム。
- 前記携帯端末からその位置情報を取得して前記照合データベースの情報と照合することにより鉄道車両の在線位置を求めるとともに、その在線位置を前記統合連動装置に供するようになっていることを特徴とする請求項6記載の列車位置照合装置。
- 前記列車位置照合装置が、前記通告電文の取得に先立ってパスワードの原情報とその加工情報とを含めた催告電文を前記携帯端末に送信するとともに、前記通告電文に含まれたパスワードの適否を確認するようになっていることを特徴とする請求項1,請求項3,請求項5,及び請求項7のうち何れか一項に記載された閉そく手動解錠支援システム。
- 前記通告電文の取得に先立ってパスワードの原情報とその加工情報とを含めた催告電文を前記携帯端末に送信するとともに、前記通告電文に含まれたパスワードの適否を確認するようになっていることを特徴とする請求項2,請求項4,請求項6,及び請求項8のうち何れか一項に記載された列車位置照合装置。
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