JP7325662B2 - 列車制御システムおよび列車制御方法 - Google Patents

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Description

本開示は、故障列車の救援を制御する列車制御システムおよび列車制御方法に関する。
従来、列車制御システムにおいて、運行管理対象の列車で障害が発生した場合、故障列車に救援列車を向かわせることが行われている。例えば、特許文献1には、列車に障害が発生した場合、指令員が、救援列車を決定し指令装置に対して救援列車を指示する操作を行い、指令装置が、救援列車が位置する領域の地上装置に救援指令情報を通知することで、故障列車を救援する技術が開示されている。特許文献1では、救援列車として、旅客を乗せていない列車を対象にしている。
国際公開第2017/195315号
しかしながら、特許文献1に記載の技術では、実際には指令員が救援列車を決定して指令装置に対して指示しているため、故障列車に対して適切な救援車両を決定できない可能性がある、という問題があった。特許文献1に記載の技術では、故障列車の付近に旅客を乗せていない列車がない場合、故障列車から遠方の列車を救援列車として決定することになる。そのため、故障列車から遠方の救援列車を故障列車に向かわせるためには、故障列車の付近の旅客を乗せている列車の運行に影響を及ぼす可能性がある。
本開示は、上記に鑑みてなされたものであって、故障列車の状態、および各列車の位置によって故障列車を適切に救援する精度を向上可能な列車制御システムを得ることを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本開示の列車制御システムは、複数の列車から取得した在線情報に基づいて、故障した列車である救援対象列車を特定し、救援対象列車の救援に向かう列車である救援列車、および救援列車が走行可能な防護区間決定する運行管理装置と、運行管理装置で決定された防護区間を列車に設定する地上制御装置と、位置情報、および故障が発生した場合において運行管理装置で故障の状態を判断可能な故障情報を含む在線情報を、地上制御装置を介して運行管理装置に送信する列車と、を備える。運行管理装置は、救援対象列車が復旧可能な場合、救援対象列車が停止している同じ線路の後方から救援対象列車の後部まで走行可能な救援列車があるか否かを判定し、無い場合はつぎに救援対象列車が停止している同じ線路の前方から救援対象列車の前部まで走行可能な救援列車があるか否かを判定し、救援対象列車が復旧可能ではない場合、救援対象列車が停止している同じ線路の前方から救援対象列車の前部まで走行可能な救援列車があるか否かを判定し、無い場合はつぎに救援対象列車が停止している同じ線路の後方から救援対象列車の後部まで走行可能な救援列車があるか否かを判定することを特徴とする。
本開示によれば、列車制御システムは、故障列車の状態、および各列車の位置によって故障列車を適切に救援する精度を向上させることができる、という効果を奏する。
実施の形態1に係る列車制御システムの構成例を示す図 実施の形態1に係る列車制御システムの動作を示すシーケンス図 実施の形態1に係る運行管理装置の動作を示すフローチャート 実施の形態1に係る運行管理装置が決定した防護区間の例を示す第1の図 実施の形態1に係る運行管理装置が決定した防護区間の例を示す第2の図 実施の形態1に係る運行管理装置が決定した防護区間の例を示す第3の図 実施の形態1に係る運行管理装置の構成を示すブロック図 実施の形態1に係る運行管理装置が備える処理回路をプロセッサおよびメモリで構成する場合の例を示す図 実施の形態1に係る運行管理装置が備える処理回路を専用のハードウェアで構成する場合の例を示す図 実施の形態2に係る運行管理装置の動作を示すフローチャート 実施の形態2に係る運行管理装置が対向の隣接線路で防護区間を決定する動作を示すフローチャート 実施の形態2に係る運行管理装置が決定した防護区間の例を示す第1の図 実施の形態2に係る運行管理装置が決定した防護区間の例を示す第2の図 実施の形態2に係る運行管理装置が決定した防護区間の例を示す第3の図 実施の形態3に係る運行管理装置の動作を示すフローチャート 実施の形態3に係る運行管理装置が同方向の隣接線路で防護区間を決定する動作を示すフローチャート 実施の形態3に係る運行管理装置が決定した防護区間の例を示す第1の図 実施の形態3に係る運行管理装置が決定した防護区間の例を示す第2の図 実施の形態3に係る運行管理装置が決定した防護区間の例を示す第3の図
以下に、本開示の実施の形態に係る列車制御システムおよび列車制御方法を図面に基づいて詳細に説明する。
実施の形態1.
図1は、実施の形態1に係る列車制御システム1の構成例を示す図である。列車制御システム1は、運行管理装置2と、地上制御装置3と、救援対象列車4aと、救援列車4bと、を備える。
救援対象列車4aは、後方の駅6を出発して前方の駅7に向かう途中で故障し、線路8上で緊急停止している列車4であり、救援列車4bによる救援の対象となる列車4である。以降の説明において、緊急停止のことを単に停止と称することがある。救援列車4bは、救援対象列車4aを救援するため、運行管理装置2によって決定された列車4である。以降の説明において、救援対象列車4aおよび救援列車4bを区別しない場合は単に列車4と称する場合がある。列車4は、列車4の位置情報、列車4の状態の情報、列車4に搭載されている車載機器などで故障が発生した場合において故障の状態を示す故障情報などの情報を含む在線情報を、地上に設置された図示しない地上無線装置、および地上制御装置3を介して、定期的に運行管理装置2に送信する。故障情報は、故障個所、故障の程度などの情報を含み、故障個所、故障の程度などの情報から、運行管理装置2において列車4の故障の状態、すなわち故障が容易に復旧可能か否かを判断可能な情報とする。
地上制御装置3は、地上に設置された装置であって、列車4から図示しない地上無線装置を介して受信した在線情報を、運行管理装置2に送信する。また、地上制御装置3は、運行管理装置2によって決定された防護区間10を、列車4に対して設定する。
運行管理装置2は、地上に設置された装置であって、列車4から、図示しない地上無線装置、および地上制御装置3を介して定期的に在線情報を受信し、列車4の運行を管理する。運行管理装置2は、在線情報に基づいて、故障した列車4を特定し、故障した列車4である救援対象列車4aが発生した場合、救援対象列車4aの故障の状態によって、救援対象列車4aを救援するための列車4、すなわち救援対象列車4aの救援に向かう救援列車4bを決定する。運行管理装置2は、救援対象列車4aの位置、救援列車4bの位置などに基づいて、他の列車4の走行を禁止し、救援対象列車4aが走行可能な防護区間10を決定する。なお、運行管理装置2は、図1の例では2つの列車4を対象に運行管理を行っているが、3つ以上の列車4の運行管理を行うことも可能である。
救援列車4bによる救援対象列車4aの救援方法について、例えば、救援対象列車4aがATO(Automatic Train Operation)装置を搭載した自動運転を行う列車4の場合、センサ類の故障で自動運転を継続できなくなったが運転士が操作すれば救援対象列車4aを移動可能な場合、救援列車4bが周辺の駅6,7などから救援対象列車4aの所まで運転士を乗せて行く。また、救援対象列車4aで車載機器の軽微な故障が発生して簡単に車載機器の修理が可能な場合、救援列車4bが周辺の駅6,7などから救援対象列車4aの所まで車載機器の修理を行う作業者を乗せて行く。このような場合、運行管理装置2は、救援対象列車4aが容易に復旧可能と判定する。一方、救援対象列車4aの故障内容が復旧までに時間のかかるものであった場合、救援列車4bとして旅客が乗車していない列車4を選定して救援対象列車4aに向かわせ、救援対象列車4aの旅客を救援列車4bに乗り換えさせて周辺の駅6,7などで降車させる。このような場合、運行管理装置2は、救援対象列車4aが復旧不可と判定する。
本実施の形態において、列車制御システム1は、運行管理装置2が無線通信によって列車4の運行を管理する無線列車制御システムを想定して説明するが、列車制御システム1は、無線列車制御システムに限定されない。また、本実施の形態において、列車制御システム1は、線路8が1つ、厳密には2本のレールからなる単線の路線を想定したものとする。
列車制御システム1の動作を、フローチャートを用いて説明する。図2は、実施の形態1に係る列車制御システム1の動作を示すシーケンス図である。後に救援対象列車4aとなる列車4は、故障情報を含む在線情報を、図示しない地上無線装置を介して地上制御装置3に送信する(ステップS101)。地上制御装置3は、受信した列車4の在線情報を、運行管理装置2に送信する(ステップS102)。後に救援列車4bとなる列車4は、在線情報を、図示しない地上無線装置を介して地上制御装置3に送信する(ステップS103)。地上制御装置3は、受信した列車4の在線情報を、運行管理装置2に送信する(ステップS104)。
運行管理装置2は、受信した列車4の在線情報に基づいて、救援対象列車4aが発生したか否かを判定する(ステップS105)。すなわち、運行管理装置2は、救援対象列車4aが発生した場合には救援対象列車4aを特定する。列車制御システム1では、救援対象列車4aが発生していない場合、ステップS101からステップS105までの動作を定期的に繰り返し実施する。運行管理装置2は、救援対象列車4aが発生した場合、救援対象列車4aの故障の状態に応じて救援方法を選定し、救援方法に基づいて、救援列車4bを決定し(ステップS106)、救援列車4bのための防護区間10を決定する(ステップS107)。
運行管理装置2が救援列車4bおよび防護区間10を決定するステップS106およびステップS107の動作について詳細に説明する。図3は、実施の形態1に係る運行管理装置2の動作を示すフローチャートである。運行管理装置2は、救援対象列車4aと判定した列車4から受信した在線情報に含まれる故障情報に基づいて、救援対象列車4aが復旧可能か否かを判定する(ステップS201)。運行管理装置2は、前述のように、救援対象列車4aがATO装置を搭載した列車4であって、ATO装置で使用するセンサ類の故障の場合、救援列車4bが運転士を乗せて救援対象列車4aに向かうことによって復旧可能と判定する。また、運行管理装置2は、救援対象列車4aで車載機器の軽微な故障が発生した場合、救援列車4bが作業員を乗せて救援対象列車4aに向かうことによって復旧可能と判定する。
復旧可能と判定した場合(ステップS201:Yes)、運行管理装置2は、救援対象列車4aの後部まで走行可能な救援列車4bがあるか否かを判定する(ステップS202)。運行管理装置2は、救援対象列車4aおよび救援列車4bから取得した在線情報に含まれる位置情報などに基づいて、該当する救援列車4bがあるか否かを判定する。以降についても同様とする。救援対象列車4aの後部まで走行可能な救援列車4bがある場合(ステップS202:Yes)、運行管理装置2は、救援列車4bから救援対象列車4aの後部までの区間を防護区間10として決定する(ステップS203)。なお、ステップS203で決定された防護区間10のうち、救援列車4bが走行した区間については、地上制御装置3の制御によって防護区間10の解除が可能とする。図4は、実施の形態1に係る運行管理装置2が決定した防護区間10の例を示す第1の図である。図4で示される防護区間10は、運行管理装置2がステップS203で決定した、線路8上の防護区間10に相当するものである。地上制御装置3は、救援列車4bの位置情報に基づいて防護区間10の終端位置を更新し、防護区間10のうち、救援列車4bが走行した区間の防護区間10を解除する。なお、図4では、運行管理装置2および地上制御装置3については記載を省略している。以降の防護区間10の例を示す図においても同様とする。
救援対象列車4aの後部まで走行可能な救援列車4bがない場合(ステップS202:No)、運行管理装置2は、救援対象列車4aの前部まで走行可能な救援列車4bがあるか否かを判定する(ステップS204)。同様に、ステップS201に戻って、復旧不可と判定した場合(ステップS201:No)、運行管理装置2は、救援対象列車4aの前部まで走行可能な救援列車4bがあるか否かを判定する(ステップS204)。救援対象列車4aの前部まで走行可能な救援列車4bがある場合(ステップS204:Yes)、運行管理装置2は、前方の駅7から救援対象列車4aの前部までを往復可能な区間を防護区間10として決定する(ステップS205)。図5は、実施の形態1に係る運行管理装置2が決定した防護区間10の例を示す第2の図である。図5で示される防護区間10は、運行管理装置2がステップS205で決定した、線路8上の防護区間10に相当するものである。救援列車4bが救援対象列車4aの旅客を前方の駅7まで避難させるため、防護区間10は、救援対象列車4aの前方の駅7から救援対象列車4aの前部までの区間となる。
救援対象列車4aの前部まで走行可能な救援列車4bがない場合(ステップS204:No)、運行管理装置2は、救援対象列車4aの後部まで走行可能な救援列車4bがあるか否かを判定する(ステップS206)。救援対象列車4aの後部まで走行可能な救援列車4bがある場合(ステップS206:Yes)、運行管理装置2は、後方の駅6から救援対象列車4aの後部までを往復可能な区間を防護区間10に決定する(ステップS207)。図6は、実施の形態1に係る運行管理装置2が決定した防護区間10の例を示す第3の図である。図6で示される防護区間10は、運行管理装置2がステップS207で決定した、線路8上の防護区間10に相当するものである。救援列車4bが救援対象列車4aの旅客を後方の駅6まで避難させるため、防護区間10は、救援対象列車4aの後方の駅6から救援対象列車4aの後部までの区間となる。なお、ステップS206:Yesの場合とは、ステップS201:No、かつステップS204:Noの場合である。
救援対象列車4aの後部まで走行可能な救援列車4bがない場合(ステップS206:No)、運行管理装置2は、救援不可と判定する(ステップS208)。救援不可の場合とは、運転士または作業者が救援対象列車4aに到着しても、すぐに救援対象列車4aを移動させることができず、救援対象列車4aの復旧までに時間がかかる場合である。
図2のシーケンス図の説明に戻る。運行管理装置2は、地上制御装置3に対して、ステップS203、またはステップS205、またはステップS207で決定した防護区間10の情報とともに、防護区間10の設定要求を行う(ステップS108)。地上制御装置3は、運行管理装置2からの防護区間10の設定要求に従って、救援列車4bに対して防護区間10を設定するため、防護区間10の情報を含む制御情報を送信する(ステップS109)。なお、地上制御装置3は、列車制御システム1の管轄エリア内に救援対象列車4aおよび救援列車4b以外の列車4が存在する場合、救援列車4b以外の列車4に対しても防護区間10を設定するため、防護区間10の情報を含む制御情報を送信する。
このように、運行管理装置2は、救援対象列車4aが復旧可能であって、救援対象列車4aが緊急停止している同じ線路8の後方から救援対象列車4aの後部まで走行可能な救援列車4bがある場合、救援列車4bから救援対象列車4aの後部までの区間を、救援列車4bが走行後に解除可能な防護区間10として決定する。地上制御装置3は、救援列車4bを含む列車4に設定した防護区間10のうち、救援列車4bが走行した区間の防護区間10を解除する。
運行管理装置2は、救援対象列車4aが復旧可能ではない場合、救援対象列車4aが緊急停止している同じ線路8の前方の駅7から救援対象列車4aの前部まで走行可能な救援列車4bがあるとき、前方の駅7から救援対象列車4aの前部までの区間を防護区間10として決定する。または、運行管理装置2は、救援対象列車4aが復旧可能ではない場合、救援対象列車4aが緊急停止している同じ線路8の後方の駅6から救援対象列車4aの後部まで走行可能な救援列車4bがあるとき、後方の駅6から救援対象列車4aの後部までの区間を防護区間10として決定する。
ここで、運行管理装置2の構成について説明する。図7は、実施の形態1に係る運行管理装置2の構成を示すブロック図である。運行管理装置2は、通信部21と、制御部22と、を備える。通信部21は、地上制御装置3との間で通信を行う。制御部22は、救援対象列車4aを特定し、救援列車4b、防護区間10などを決定する。前述の運行管理装置2の動作のうち、地上制御装置3との間の通信は通信部21が行い、その他の動作は制御部22が行うことになる。
地上制御装置3の構成も、図7に示す運行管理装置2の構成と同様である。地上制御装置3の場合、通信部21は、運行管理装置2との間で通信を行い、図示しない地上無線装置を介して列車4との間で通信を行う。制御部22は、列車4に対して防護区間10の設定、解除などを行う。前述の地上制御装置3の動作のうち、運行管理装置2および列車4との間の通信は通信部21が行い、その他の動作は制御部22が行うことになる。
列車4の構成も、図7に示す運行管理装置2の構成と同様である。列車4の場合、通信部21は、図示しない地上無線装置を介して地上制御装置3との間で通信を行う。制御部22は、列車4の位置を算出し、列車4、列車4に搭載されている図示しない車載機器などの状態を監視し、列車4の位置情報、列車4の状態の情報、車載機器などで故障が発生した場合において故障の状態を示す故障情報などの情報を含む在線情報を生成する。前述の列車4の動作のうち、地上制御装置3との間の通信は通信部21が行い、その他の動作は制御部22が行うことになる。
つづいて、運行管理装置2のハードウェア構成について説明する。運行管理装置2において、通信部21は通信装置などのインタフェースである。制御部22は処理回路により実現される。処理回路は、メモリに格納されるプログラムを実行するプロセッサおよびメモリであってもよいし、専用のハードウェアであってもよい。
図8は、実施の形態1に係る運行管理装置2が備える処理回路90をプロセッサ91およびメモリ92で構成する場合の例を示す図である。処理回路90がプロセッサ91およびメモリ92で構成される場合、運行管理装置2の処理回路90の各機能は、ソフトウェア、ファームウェア、またはソフトウェアとファームウェアとの組み合わせにより実現される。ソフトウェアまたはファームウェアはプログラムとして記述され、メモリ92に格納される。処理回路90では、メモリ92に記憶されたプログラムをプロセッサ91が読み出して実行することにより、各機能を実現する。すなわち、処理回路90は、運行管理装置2の処理が結果的に実行されることになるプログラムを格納するためのメモリ92を備える。また、これらのプログラムは、運行管理装置2の手順および方法をコンピュータに実行させるものであるともいえる。
ここで、プロセッサ91は、CPU(Central Processing Unit)、処理装置、演算装置、マイクロプロセッサ、マイクロコンピュータ、またはDSP(Digital Signal Processor)などであってもよい。また、メモリ92には、例えば、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)、フラッシュメモリ、EPROM(Erasable Programmable ROM)、EEPROM(登録商標)(Electrically EPROM)などの、不揮発性または揮発性の半導体メモリ、磁気ディスク、フレキシブルディスク、光ディスク、コンパクトディスク、ミニディスク、またはDVD(Digital Versatile Disc)などが該当する。
図9は、実施の形態1に係る運行管理装置2が備える処理回路93を専用のハードウェアで構成する場合の例を示す図である。処理回路93が専用のハードウェアで構成される場合、図9に示す処理回路93は、例えば、単一回路、複合回路、プログラム化したプロセッサ、並列プログラム化したプロセッサ、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、FPGA(Field Programmable Gate Array)、またはこれらを組み合わせたものが該当する。運行管理装置2の各機能を機能別に処理回路93で実現してもよいし、各機能をまとめて処理回路93で実現してもよい。
なお、運行管理装置2の各機能について、一部を専用のハードウェアで実現し、一部をソフトウェアまたはファームウェアで実現するようにしてもよい。このように、処理回路は、専用のハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、またはこれらの組み合わせによって、上述の各機能を実現することができる。また、地上制御装置3、および列車4の制御部22についても、運行管理装置2と同様の処理回路により実現される。
以上説明したように、本実施の形態によれば、列車制御システム1において、運行管理装置2は、故障列車である救援対象列車4aの故障の状態、および各列車4の位置に基づいて、救援対象列車4aを救援する救援列車4bを決定し、救援列車4bが走行可能な防護区間10を決定する。これにより、列車制御システム1は、救援対象列車4aを適切に救援する精度を向上させることができる。例えば、運行管理装置2は、救援対象列車4aが容易に復旧可能であると判定した場合、後続の列車4を救援列車4bとすることで、他の列車4の運行への影響を抑制しつつ、救援対象列車4aの救援が可能となる。また、運行管理装置2は、救援対象列車4aの復旧に時間がかかる場合においても、救援列車4bによって救援対象列車4aの旅客を周辺の駅6,7に避難させることが可能である。
実施の形態2.
実施の形態1では、列車4が走行する線路8が1つの単線を想定していた。実施の形態2では、列車4が複線を走行する場合について説明する。なお、実施の形態2において、列車制御システム1の構成は、実施の形態1のときの構成と同様とする。
図10は、実施の形態2に係る運行管理装置2の動作を示すフローチャートである。図10に示すフローチャートにおいて、ステップS201からステップS207までの動作は、実施の形態1のときの図3に示すフローチャートのステップS201からステップS207までの動作と同じである。救援対象列車4aの後部まで走行可能な救援列車4bがない場合(ステップS206:No)、運行管理装置2は、対向の隣接線路で防護区間10を決定する(ステップS209)。対向の隣接線路とは、複線において、救援対象列車4aと反対の走行方向の線路である。すなわち、運行管理装置2は、救援対象列車4aが緊急停止している同じ線路8で救援列車4bがない場合、対向の隣接線路に救援列車4bが存在するか否かを判定する。運行管理装置2は、対向の隣接線路に救援列車4bが存在する場合、対向の隣接線路で防護区間10を決定する。
運行管理装置2が対向の隣接線路で防護区間10を決定するステップS209の動作について詳細に説明する。図11は、実施の形態2に係る運行管理装置2が対向の隣接線路で防護区間10を決定する動作を示すフローチャートである。運行管理装置2は、対向の隣接線路において、救援対象列車4aから見て前方の駅7から救援対象列車4aの後部まで走行可能な救援列車4bがあるか否かを判定する(ステップS301)。前方の駅7から救援対象列車4aの後部まで走行可能な救援列車4bがある場合(ステップS301:Yes)、運行管理装置2は、前方の駅7から救援対象列車4aの後部までを往復可能な区間を防護区間10として決定する(ステップS302)。図12は、実施の形態2に係る運行管理装置2が決定した防護区間10の例を示す第1の図である。図12で示される防護区間10は、運行管理装置2がステップS302で決定した、対向の隣接線路である線路9上の防護区間10に相当するものである。救援列車4bが救援対象列車4aの旅客を前方の駅7まで避難させるため、防護区間10は、救援対象列車4aの前方の駅7から救援対象列車4aの後部までの区間となる。以降の説明において、線路8を第1の線路と称し、線路9を第2の線路と称することがある。
前方の駅7から救援対象列車4aの後部まで走行可能な救援列車4bがない場合(ステップS301:No)、運行管理装置2は、対向の隣接線路において、救援対象列車4aから見て後方の駅6から救援対象列車4aの前部まで走行可能な救援列車4bがあるか否かを判定する(ステップS303)。後方の駅6から救援対象列車4aの前部まで走行可能な救援列車4bがある場合(ステップS303:Yes)、運行管理装置2は、救援列車4bが救援対象列車4aから見て前方の駅7まで到達可能か否かを判定する(ステップS304)。救援列車4bが前方の駅7まで到達可能な場合(ステップS304:Yes)、運行管理装置2は、後方の駅6から前方の駅7までの区間を防護区間10として決定する(ステップS305)。なお、ステップS305で決定された防護区間10のうち、救援列車4bが走行した区間については、地上制御装置3の制御によって防護区間10の解除が可能とする。図13は、実施の形態2に係る運行管理装置2が決定した防護区間10の例を示す第2の図である。図13で示される防護区間10は、運行管理装置2がステップS305で決定した、対向の隣接線路である線路9上の防護区間10に相当するものである。地上制御装置3は、救援列車4bの位置情報に基づいて防護区間10の終端位置を更新し、防護区間10のうち、救援列車4bが走行した区間の防護区間10を解除する。
救援列車4bが前方の駅7まで到達不可の場合(ステップS304:No)、運行管理装置2は、後方の駅6から救援対象列車4aの前部までを往復可能な区間を防護区間10として決定する(ステップS306)。図14は、実施の形態2に係る運行管理装置2が決定した防護区間10の例を示す第3の図である。図14で示される防護区間10は、運行管理装置2がステップS306で決定した、対向の隣接線路である線路9上の防護区間10に相当するものである。救援列車4bが救援対象列車4aの旅客を後方の駅6まで避難させるため、防護区間10は、救援対象列車4aの後方の駅6から救援対象列車4aの前部までの区間となる。
後方の駅6から救援対象列車4aの前部まで走行可能な救援列車4bがない場合(ステップS303:No)、運行管理装置2は、救援不可と判定する(ステップS307)。救援不可の場合とは、前述のように、運転士または作業者が救援対象列車4aに到着しても、すぐに救援対象列車4aを移動させることができず、救援対象列車4aの復旧までに時間がかかる場合である。
このように、運行管理装置2は、救援対象列車4aが緊急停止している同じ線路8に救援列車4bがなく、線路8に隣接する救援対象列車4aと反対の走行方向の線路9において、救援対象列車4aから見て後方の駅6から救援対象列車4aから見て前方の駅7まで走行可能な救援列車4bがある場合、線路9において後方の駅6から前方の駅7までの区間を、救援列車4bが走行後に解除可能な防護区間10として決定する。地上制御装置3は、救援列車4bを含む列車4に設定した防護区間10のうち、救援列車4bが走行した区間の防護区間10を解除する。
運行管理装置2は、救援対象列車4aが緊急停止している同じ線路8に救援列車4bがない場合、線路8に隣接する救援対象列車4aと反対の走行方向の線路9において救援対象列車4aから見て前方の駅7から救援対象列車4aの後部まで走行可能な救援列車4bがあるとき、線路9において前方の駅7から救援対象列車4aの後部までの区間を防護区間10として決定する。または、運行管理装置2は、救援対象列車4aが復旧可能ではなく、救援対象列車4aが緊急停止している同じ線路8に救援列車4bがない場合、線路9において救援対象列車4aから見て後方の駅6から救援対象列車4aの前部まで走行可能な救援列車4bがあるとき、線路9において後方の駅7から救援対象列車4aの前部までの区間を防護区間10として決定する。
以上説明したように、本実施の形態によれば、列車制御システム1において、運行管理装置2は、救援対象列車4aが緊急停止している同じ線路8で救援列車4bを決定できない場合、複線において隣接する救援対象列車4aと反対の走行方向の線路9で救援列車4bを決定可能なときは線路9で救援列車4bを決定する。これにより、運行管理装置2は、実施の形態1と比較して、より救援対象列車4aを救援することが可能となる。
実施の形態3.
実施の形態1では、列車4が走行する線路8が1つの単線を想定し、実施の形態2では、列車4が走行する線路8,9が2つの複線を想定していた。実施の形態3では、列車4が複々線を走行する場合について説明する。なお、実施の形態3において、列車制御システム1の構成は、実施の形態1のときの構成と同様とする。
図15は、実施の形態3に係る運行管理装置2の動作を示すフローチャートである。図15に示すフローチャートにおいて、ステップS201からステップS207までの動作は、実施の形態1のときの図3に示すフローチャートのステップS201からステップS207までの動作と同じである。救援対象列車4aの後部まで走行可能な救援列車4bがない場合(ステップS206:No)、運行管理装置2は、同方向の隣接線路で防護区間10を決定する(ステップS210)。同方向の隣接線路とは、複々線において、救援対象列車4aと同じ走行方向の線路である。すなわち、運行管理装置2は、救援対象列車4aが緊急停止している同じ線路8で救援列車4bがない場合、同方向の隣接線路に救援列車4bが存在するか否かを判定する。運行管理装置2は、同方向の隣接線路に救援列車4bが存在する場合、同方向の隣接線路で防護区間10を決定する。
運行管理装置2が同方向の隣接線路で防護区間10を決定するステップS210の動作について詳細に説明する。図16は、実施の形態3に係る運行管理装置2が同方向の隣接線路で防護区間10を決定する動作を示すフローチャートである。運行管理装置2は、同方向の隣接線路において、救援対象列車4aの後方の駅6から救援対象列車4aの前方の駅7まで走行可能な救援列車4bがあるか否かを判定する(ステップS401)。同方向の隣接線路において、後方の駅6から前方の駅7まで走行可能な救援列車4bがある場合(ステップS401:Yes)、運行管理装置2は、後方の駅6から救援対象列車4aの前部までの区間を防護区間10として決定する(ステップS402)。なお、ステップS402で決定された防護区間10のうち、救援列車4bが走行した区間については、地上制御装置3の制御によって防護区間10の解除が可能とする。図17は、実施の形態3に係る運行管理装置2が決定した防護区間10の例を示す第1の図である。図17で示される防護区間10は、運行管理装置2がステップS402で決定した、同方向の隣接線路である線路8a上の防護区間10に相当するものである。地上制御装置3は、救援列車4bの位置情報に基づいて防護区間10の終端位置を更新し、防護区間10のうち、救援列車4bが走行した区間の防護区間10を解除する。なお、運行管理装置2は、ステップS401:Yesの場合、後方の駅6から前方の駅7までの区間を防護区間10として決定してもよい。図17において、線路9に対して同方向の隣接線路を線路9aとする。以降においても同様とする。以降の説明において、線路8を第1の線路と称し、線路9aを第2の線路と称し、線路8aを第3の線路と称することがある。
後方の駅6から前方の駅7まで走行可能な救援列車4bがない場合(ステップS401:No)、運行管理装置2は、同方向の隣接線路において、救援対象列車4aの前方の駅7から救援対象列車4aの後部まで走行可能な救援列車4bがあるか否かを判定する(ステップS403)。前方の駅7から救援対象列車4aの後部まで走行可能な救援列車4bがある場合(ステップS403:Yes)、運行管理装置2は、前方の駅7から救援対象列車4aの後部までを往復可能な区間を防護区間10として決定する(ステップS404)。図18は、実施の形態3に係る運行管理装置2が決定した防護区間10の例を示す第2の図である。図18で示される防護区間10は、運行管理装置2がステップS404で決定した、同方向の隣接線路である線路8a上の防護区間10に相当するものである。救援列車4bが救援対象列車4aの旅客を前方の駅7まで避難させるため、防護区間10は、救援対象列車4aの前方の駅7から救援対象列車4aの後部までの区間となる。
前方の駅7から救援対象列車4aの後部まで走行可能な救援列車4bがない場合(ステップS403:No)、運行管理装置2は、同方向の隣接線路において、救援対象列車4aの後方の駅6から救援対象列車4aの前部まで走行可能な救援列車4bがあるか否かを判定する(ステップS405)。後方の駅6から救援対象列車4aの前部まで走行可能な救援列車4bがある場合(ステップS405:Yes)、運行管理装置2は、後方の駅6から救援対象列車4aの前部までを往復可能な区間を防護区間10として決定する(ステップS406)。図19は、実施の形態3に係る運行管理装置2が決定した防護区間10の例を示す第3の図である。図19で示される防護区間10は、運行管理装置2がステップS406で決定した、同方向の隣接線路である線路8a上の防護区間10に相当するものである。救援列車4bが救援対象列車4aの旅客を後方の駅6まで避難させるため、防護区間10は、救援対象列車4aの後方の駅6から救援対象列車4aの前部までの区間となる。
後方の駅6から救援対象列車4aの前部まで走行可能な救援列車4bがない場合(ステップS405:No)、運行管理装置2は、対向の隣接線路で防護区間10を決定する(ステップS407)。ステップS407の動作は、前述の実施の形態2で説明した図10に示すフローチャートのステップS209、すなわち図11に示すフローチャートのステップS301からステップS307の動作と同じである。運行管理装置2は、救援対象列車4aが緊急停止している同じ線路8で救援列車4bがない場合、同方向の隣接線路である線路8aに救援列車4bが存在するか否かを判定する。運行管理装置2は、同方向の線路8aに救援列車4bが存在する場合、同方向の線路8aで防護区間10を決定する。また、運行管理装置2は、同方向の線路8aで救援列車4bがない場合、対向の隣接線路である線路9,9aに救援列車4bが存在するか否かを判定する。運行管理装置2は、対向の線路9,9aに救援列車4bが存在する場合、対向の線路9,9aで防護区間10を決定する。
このように、運行管理装置2は、救援対象列車4aが緊急停止している同じ線路8に救援列車4bがなく、線路8に隣接する救援対象列車4aと同じ走行方向の線路8aにおいて、後方の駅6から救援対象列車4aの前方の駅まで走行可能な救援列車4bがある場合、線路8aにおいて後方の駅6から救援対象列車4aの前部までの区間を、救援列車4bが走行後に解除可能な防護区間10として決定する。地上制御装置3は、救援列車4bを含む列車4に設定した防護区間10のうち、救援列車4bが走行した区間の防護区間10を解除する。
運行管理装置2は、救援対象列車4aが緊急停止している同じ線路8に救援列車4bがない場合、線路8に隣接する救援対象列車4aと同じ走行方向の線路8aにおいて前方の駅7から救援対象列車4aの後部まで走行可能な救援列車4bがあるとき、線路8aにおいて前方の駅7から救援対象列車4aの後部までの区間を防護区間10として決定する。または、運行管理装置2は、救援対象列車4aが復旧可能ではなく、救援対象列車4aが緊急停止している同じ線路8に救援列車4bがない場合、線路8aにおいて後方の駅6から救援対象列車4aの前部まで走行可能な救援列車4bがあるとき、線路8aにおいて後方の駅6から救援対象列車4aの前部までの区間を防護区間10として決定する。
以上説明したように、本実施の形態によれば、列車制御システム1において、運行管理装置2は、救援対象列車4aが緊急停止している同じ線路8で救援列車4bを決定できない場合、複々線において隣接する救援対象列車4aと同じ走行方向の線路8aで救援列車4bを決定可能なときは線路8aで救援列車4bを決定する。これにより、運行管理装置2は、実施の形態1と比較して、より救援対象列車4aを救援することが可能となる。
以上の実施の形態に示した構成は、一例を示すものであり、別の公知の技術と組み合わせることも可能であるし、実施の形態同士を組み合わせることも可能であるし、要旨を逸脱しない範囲で、構成の一部を省略、変更することも可能である。
1 列車制御システム、2 運行管理装置、3 地上制御装置、4 列車、4a 救援対象列車、4b 救援列車、6,7 駅、8,8a,9,9a 線路、10 防護区間、21 通信部、22 制御部。

Claims (14)

  1. 複数の列車から取得した在線情報に基づいて、故障した列車である救援対象列車を特定し、前記救援対象列車の救援に向かう列車である救援列車、および前記救援列車が走行可能な防護区間決定する運行管理装置と、
    前記運行管理装置で決定された前記防護区間を前記列車に設定する地上制御装置と、
    位置情報、および故障が発生した場合において前記運行管理装置で故障の状態を判断可能な故障情報を含む前記在線情報を、前記地上制御装置を介して前記運行管理装置に送信する前記列車と、
    を備え
    前記運行管理装置は、
    前記救援対象列車が復旧可能な場合、前記救援対象列車が停止している同じ線路の後方から前記救援対象列車の後部まで走行可能な前記救援列車があるか否かを判定し、無い場合はつぎに前記救援対象列車が停止している同じ線路の前方から前記救援対象列車の前部まで走行可能な前記救援列車があるか否かを判定し、
    前記救援対象列車が復旧可能ではない場合、前記救援対象列車が停止している同じ線路の前方から前記救援対象列車の前部まで走行可能な前記救援列車があるか否かを判定し、無い場合はつぎに前記救援対象列車が停止している同じ線路の後方から前記救援対象列車の後部まで走行可能な前記救援列車があるか否かを判定する、
    ことを特徴とする列車制御システム。
  2. 前記運行管理装置は、前記救援対象列車が復旧可能であって、前記救援対象列車が停止している同じ線路の後方から前記救援対象列車の後部まで走行可能な前記救援列車がある場合、前記救援列車から前記救援対象列車の後部までの区間を、前記救援列車が走行後に解除可能な防護区間として決定し、
    前記地上制御装置は、前記列車に設定した前記防護区間のうち、前記救援列車が走行した区間の前記防護区間を解除する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の列車制御システム。
  3. 前記運行管理装置は、前記救援対象列車が復旧可能ではない場合、
    前記救援対象列車が停止している同じ線路の前方の駅から前記救援対象列車の前部まで走行可能な前記救援列車があるとき、前記前方の駅から前記救援対象列車の前部までの区間を前記防護区間として決定し、
    前記線路の後方の駅から前記救援対象列車の後部まで走行可能な前記救援列車があるとき、前記後方の駅から前記救援対象列車の後部までの区間を前記防護区間として決定する、
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の列車制御システム。
  4. 前記運行管理装置は、前記救援対象列車が停止している同じ第1の線路に前記救援列車がなく、前記第1の線路に隣接する前記救援対象列車と反対の走行方向の第2の線路において、前記救援対象列車から見て後方の駅から前記救援対象列車から見て前方の駅まで走行可能な前記救援列車がある場合、前記第2の線路において前記後方の駅から前記前方の駅までの区間を、前記救援列車が走行後に解除可能な防護区間として決定し、
    前記地上制御装置は、前記列車に設定した前記防護区間のうち、前記救援列車が走行した区間の前記防護区間を解除する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の列車制御システム。
  5. 前記運行管理装置は、前記救援対象列車が停止している同じ第1の線路に前記救援列車がない場合、
    前記第1の線路に隣接する前記救援対象列車と反対の走行方向の第2の線路において前記救援対象列車から見て前方の駅から前記救援対象列車の後部まで走行可能な前記救援列車があるとき、前記第2の線路において前記前方の駅から前記救援対象列車の後部までの区間を前記防護区間として決定し、
    前記第2の線路において前記救援対象列車から見て後方の駅から前記救援対象列車の前部まで走行可能な前記救援列車があるとき、前記第2の線路において前記後方の駅から前記救援対象列車の前部までの区間を前記防護区間として決定する、
    ことを特徴とする請求項1または4に記載の列車制御システム。
  6. 前記運行管理装置は、前記救援対象列車が停止している同じ第1の線路に前記救援列車がなく、前記第1の線路に隣接する前記救援対象列車と同じ走行方向の第3の線路において、後方の駅から前記救援対象列車の前方の駅まで走行可能な前記救援列車がある場合、前記第3の線路において前記後方の駅から前記救援対象列車の前部までの区間を、前記救援列車が走行後に解除可能な防護区間として決定し、
    前記地上制御装置は、前記列車に設定した前記防護区間のうち、前記救援列車が走行した区間の前記防護区間を解除する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の列車制御システム。
  7. 前記運行管理装置は、前記救援対象列車が停止している同じ第1の線路に前記救援列車がない場合、
    前記第1の線路に隣接する前記救援対象列車と同じ走行方向の第3の線路において前方の駅から前記救援対象列車の後部まで走行可能な前記救援列車があるとき、前記第3の線路において前記前方の駅から前記救援対象列車の後部までの区間を前記防護区間として決定し、
    前記第3の線路において後方の駅から前記救援対象列車の前部まで走行可能な前記救援列車があるとき、前記第3の線路において前記後方の駅から前記救援対象列車の前部までの区間を前記防護区間として決定する、
    ことを特徴とする請求項1または6に記載の列車制御システム。
  8. 運行管理装置、地上制御装置、および列車を備えた列車制御システムにおける列車制御方法であって、
    前記列車が、位置情報、および故障が発生した場合において前記運行管理装置で故障の状態を判断可能な故障情報を含む在線情報を、前記地上制御装置を介して前記運行管理装置に送信する第1のステップと、
    前記運行管理装置が、複数の前記列車から取得した前記在線情報に基づいて、故障した列車である救援対象列車を特定し、前記救援対象列車の救援に向かう列車である救援列車、および前記救援列車が走行可能な防護区間決定する第2のステップと、
    前記地上制御装置が、前記運行管理装置で決定された前記防護区間を前記列車に設定する第3のステップと、
    を含み、
    前記第2のステップにおいて、前記運行管理装置は、
    前記救援対象列車が復旧可能な場合、前記救援対象列車が停止している同じ線路の後方から前記救援対象列車の後部まで走行可能な前記救援列車があるか否かを判定し、無い場合はつぎに前記救援対象列車が停止している同じ線路の前方から前記救援対象列車の前部まで走行可能な前記救援列車があるか否かを判定し、
    前記救援対象列車が復旧可能ではない場合、前記救援対象列車が停止している同じ線路の前方から前記救援対象列車の前部まで走行可能な前記救援列車があるか否かを判定し、無い場合はつぎに前記救援対象列車が停止している同じ線路の後方から前記救援対象列車の後部まで走行可能な前記救援列車があるか否かを判定する、
    ことを特徴とする列車制御方法。
  9. 前記第2のステップにおいて、前記運行管理装置は、前記救援対象列車が復旧可能であって、前記救援対象列車が停止している同じ線路の後方から前記救援対象列車の後部まで走行可能な前記救援列車がある場合、前記救援列車から前記救援対象列車の後部までの区間を、前記救援列車が走行後に解除可能な防護区間として決定し、
    前記第3のステップにおいて、前記地上制御装置は、前記列車に設定した前記防護区間のうち、前記救援列車が走行した区間の前記防護区間を解除する、
    ことを特徴とする請求項8に記載の列車制御方法。
  10. 前記第2のステップにおいて、前記運行管理装置は、前記救援対象列車が復旧可能ではない場合、
    前記救援対象列車が停止している同じ線路の前方の駅から前記救援対象列車の前部まで走行可能な前記救援列車があるとき、前記前方の駅から前記救援対象列車の前部までの区間を前記防護区間として決定し、
    前記線路の後方の駅から前記救援対象列車の後部まで走行可能な前記救援列車があるとき、前記後方の駅から前記救援対象列車の後部までの区間を前記防護区間として決定する、
    ことを特徴とする請求項8または9に記載の列車制御方法。
  11. 前記第2のステップにおいて、前記運行管理装置は、前記救援対象列車が停止している同じ第1の線路に前記救援列車がなく、前記第1の線路に隣接する前記救援対象列車と反対の走行方向の第2の線路において、前記救援対象列車から見て後方の駅から前記救援対象列車から見て前方の駅まで走行可能な前記救援列車がある場合、前記第2の線路において前記後方の駅から前記前方の駅までの区間を、前記救援列車が走行後に解除可能な防護区間として決定し、
    前記第3のステップにおいて、前記地上制御装置は、前記列車に設定した前記防護区間のうち、前記救援列車が走行した区間の前記防護区間を解除する、
    ことを特徴とする請求項8に記載の列車制御方法。
  12. 前記第2のステップにおいて、前記運行管理装置は、前記救援対象列車が停止している同じ第1の線路に前記救援列車がない場合、
    前記第1の線路に隣接する前記救援対象列車と反対の走行方向の第2の線路において前記救援対象列車から見て前方の駅から前記救援対象列車の後部まで走行可能な前記救援列車があるとき、前記第2の線路において前記前方の駅から前記救援対象列車の後部までの区間を前記防護区間として決定し、
    前記第2の線路において前記救援対象列車から見て後方の駅から前記救援対象列車の前部まで走行可能な前記救援列車があるとき、前記第2の線路において前記後方の駅から前記救援対象列車の前部までの区間を前記防護区間として決定する、
    ことを特徴とする請求項8または11に記載の列車制御方法。
  13. 前記第2のステップにおいて、前記運行管理装置は、前記救援対象列車が停止している同じ第1の線路に前記救援列車がなく、前記第1の線路に隣接する前記救援対象列車と同じ走行方向の第3の線路において、後方の駅から前記救援対象列車の前方の駅まで走行可能な前記救援列車がある場合、前記第3の線路において前記後方の駅から前記救援対象列車の前部までの区間を、前記救援列車が走行後に解除可能な防護区間として決定し、
    前記第3のステップにおいて、前記地上制御装置は、前記列車に設定した前記防護区間のうち、前記救援列車が走行した区間の前記防護区間を解除する、
    ことを特徴とする請求項8に記載の列車制御方法。
  14. 前記第2のステップにおいて、前記運行管理装置は、前記救援対象列車が停止している同じ第1の線路に前記救援列車がない場合、
    前記第1の線路に隣接する前記救援対象列車と同じ走行方向の第3の線路において前方の駅から前記救援対象列車の後部まで走行可能な前記救援列車があるとき、前記第3の線路において前記前方の駅から前記救援対象列車の後部までの区間を前記防護区間として決定し、
    前記第3の線路において後方の駅から前記救援対象列車の前部まで走行可能な前記救援列車があるとき、前記第3の線路において前記後方の駅から前記救援対象列車の前部までの区間を前記防護区間として決定する、
    ことを特徴とする請求項8または13に記載の列車制御方法。
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