JP6833014B2 - 冷凍サイクル装置 - Google Patents

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Description

本発明は、室外機を備えた冷凍サイクル装置に関する。
特許文献1に開示されるリアクタは、基台部と、基台部に設けられたコアと、コアに形成された巻線収容空間に収容された巻線と、コアの外周面と巻線の外周面とに内周面が接触するように設けられた筒状の伝熱部材とを備える。特許文献1に開示されるリアクタでは、コアの熱を筒状の伝熱部材に伝える構造にすることで、コアの放熱性を高めている。
特開2014−127515号公報
しかしながら、特許文献1に開示されるリアクタでは、筒状の伝熱部材に伝えられた熱を放熱器に伝えるための別の伝達部材として、L字に形成された複雑な部材が必要であるため、リアクタの放熱構造が複雑になるという課題があった。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、構造を複雑化することなくコアの放熱効率を向上できる冷凍サイクル装置を得ることを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明の冷凍サイクル装置は、室外機の筐体内を送風機室と機械室とに仕切る仕切り板と、仕切り板の機械室側に取付けられたリアクタと、リアクタを仕切り板に固定する固定部材と、リアクタと仕切り板との間に設けられた板状の第1の伝熱部材とを備える。第1の伝熱部材の熱抵抗は、固定部材の熱抵抗よりも小さい。仕切り板には、第1の伝熱部材と対向する部分に第1の伝熱部材よりも幅広であって水平方向に延び、気泡を逃がすための複数の溝が互いに間隔をおいて形成されている。
本発明に係る冷凍サイクル装置は、構造を複雑化することなくコアの放熱効率を向上できるという効果を奏する。
本実施の形態に係る冷凍サイクル装置の一例である空気調和装置の構成図 図1に示す駆動回路の一例を示す図 図1の仕切り板に設けられたリアクタ及び第1の伝熱部材の拡大図 図3に示す仕切り板の板面に複数の溝を設けて仕切り板と第1の伝熱部材との間に混入した気泡を逃がす構造を説明するための図 図3に示すリアクタの第1の変形例を示す図 図3に示すリアクタの第2の変形例を示す図 図3に示すリアクタの第3の変形例を示す図 図5に示すリアクタの変形例を示す図 図8に示す伝熱部材保護板の挿入孔が形成された仕切り板の斜視図 凸部を有する仕切り板に図5のリアクタを取付けた例を示す図
以下に、本発明の実施の形態に係る冷凍サイクル装置を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施の形態によりこの発明が限定されるものではない。
実施の形態.
図1は本実施の形態に係る冷凍サイクル装置の一例である空気調和装置の構成図である。図1に示す空気調和装置100は、室外機1と、室内機2と、室外機1及び室内機2を相互に接続して冷媒が流れる冷媒配管3と、室外機1及び室内機2を相互に接続する室内外配線4とを備える。室内外配線4には、室内機2から室外機1へ供給される電力と、室内機2と室外機1との間において相互に伝送される信号とが伝送される。図1では、右手系のXYZ座標において、鉛直方向がX軸方向とされ、水平方向がY軸方向とされ、X軸方向及びY軸方向の双方に直交する方向がZ軸方向とされる。
図1に示すように室外機1は、筐体10と、送風ファン11と、送風ファン11を駆動するファン駆動モータ11aと、筐体10内を送風機室20と機械室21とに仕切る仕切り板12と、圧縮機13と、圧縮機13を駆動する圧縮機駆動モータ13aと、モータ駆動部14とを備える。
モータ駆動部14は、ファン駆動モータ11a及び圧縮機駆動モータ13aを駆動するための交流電圧を発生する駆動回路14aと、駆動回路14aが実装される回路基板14bと、駆動回路14aで発生した熱を放熱する放熱部14cとを備える。
回路基板14bは、仕切り板12のX軸方向の上端部に設けられ、Y軸方向において仕切り板12を跨ぐように配置される。回路基板14bの送風機室20側には、ファン駆動モータ11a及び圧縮機駆動モータ13aの駆動時における発熱温度が高温となるインバータ回路が設置される。回路基板14bの送風機室20側には、ファン駆動モータ11a及び圧縮機駆動モータ13aの駆動時における発熱温度がインバータ回路よりも低温となるコンバータ回路及び制御回路が設置される。放熱部14cは、インバータ回路で発生した熱を送風機室20に放熱するため回路基板14bの送風機室20側に設置される。
送風機室20には、送風ファン11及びファン駆動モータ11aが設置されている。機械室21には、圧縮機13、リアクタ51及びコンデンサ52が設置されている。リアクタ51及びコンデンサ52は、前述したコンバータ回路の一部を構成する。リアクタ51は、仕切り板12のY軸方向における機械室21側の板面12aに固定されている。仕切り板12の板面12aとリアクタ51との間には、板状の第1の伝熱部材5が設けられている。
第1の伝熱部材5は、絶縁性及び高熱伝導性を有するシートである。具体的には、第1の伝熱部材5は、絶縁性のシートに、熱伝導性の高い粒子又は熱伝導性の高い粉体を混合させることにより製造された部材である。絶縁性のシートの材料には、シリコーンゴム、ポリイソブチレンゴム又はアクリルゴムを例示できる。熱伝導性の高い粒子又は熱伝導性の高い粉体の材料には、酸化アルミニウム、窒化アルミニウム、酸化亜鉛、シリカ又はマイカを例示できる。第1の伝熱部材5は、絶縁性及び高熱伝導性に加えて、柔軟で弾力も有する。
図2は図1に示す駆動回路の一例を示す図である。図2では、図1に示すファン駆動モータ11aを駆動する回路の一例が示され、圧縮機駆動モータ13aを駆動する回路の図示は省略されている。
駆動回路14aは、交流電源200の交流電圧を直流電圧に変換するコンバータ回路141と、コンバータ回路141から出力される直流電圧を交流電圧に変換してファン駆動モータ11aを駆動するインバータ回路142と、コンバータ回路141及びインバータ回路142を制御するための駆動信号143a,143bを生成して出力する制御回路143と、インバータ回路142から出力される電流の値を計測する複数の電流計測部144a,144bとを備える。
コンバータ回路141は、交流電源200から供給される交流電圧を整流する整流器50と、チョークコイルとして機能するリアクタ51と、整流器50で整流された電圧を平滑するコンデンサ52と、コンデンサ52の両端電圧を検出する電圧検出部53と、リアクタ51を介して整流器50に並列接続されたスイッチング素子54と、コンデンサ52に充電された電荷のスイッチング素子54への逆流を防止する逆流防止素子55とを備える。
整流器50はダイオードブリッジによる全波整流回路である。リアクタ51の一端は、整流器50の正側出力端50aに接続され、リアクタ51の他端は、逆流防止素子55のアノードとスイッチング素子54の一端とに接続される。逆流防止素子55のカソードは、コンデンサ52の一端と正側直流母線40とに接続される。コンデンサ52の他端は、スイッチング素子54の他端と負側直流母線41とに接続される。整流器50の負側出力端50bは、スイッチング素子54の他端とコンデンサ52の他端と負側直流母線41とに接続される。
駆動回路14aの動作を説明する。交流電源200の交流電圧がコンバータ回路141に印加され、コンバータ回路141で変換された直流電圧はインバータ回路142で可変周波数の交流電圧に変換される。インバータ回路142から出力される交流電圧により、ファン駆動モータ11aを構成する不図示の回転子が回転する。制御回路143は、駆動回路14aの外部から与えられる目標回転数の指令と電流計測部144a,144bで計測された電流とに基づいて、ファン駆動モータ11aを駆動するための出力電圧を演算する。制御回路143は、演算した出力電圧に対応するPWM信号を生成し、PWM信号を、スイッチング素子54とインバータ回路142を構成する不図示のスイッチング素子群とを駆動可能な駆動信号143a,143bに変換して出力する。
制御回路143から出力される駆動信号143aによりコンバータ回路141のスイッチング素子54がオンされたとき、リアクタ51にエネルギーが蓄積される。その後、スイッチング素子54がオフされたとき、逆流防止素子55が導通してリアクタ51に蓄積されたエネルギーがインバータ回路142へ出力される。スイッチング素子54がオンオフを繰り返すことにより、整流器50から出力された直流電圧が異なる値の電圧に変換される。
ここでリアクタ51は、巻線とコアとを組み合わせて構成される。リアクタ51の巻線の抵抗値をR、リアクタ51の巻線に流れる電流をIとしたとき、リアクタ51の銅損がR*I^2で表される。抵抗値Rは、電流Iの直流成分に対しての直流抵抗と、高周波成分に対しての交流抵抗がある。交流抵抗は表皮効果により周波数が高くなるほど増加する。すなわち周波数が高くなるほど巻線の銅損が増加する。一方、リアクタ51のコアには、鉄損である渦電流損及びヒステリシス損が発生する。従ってリアクタ51では、銅損及び鉄損による熱が生じる。コンデンサ52が電コンデンサである場合、リアクタ51で発生した熱の影響により電解コンデンサ内の電解液が蒸発すると、電解コンデンサのインピーダンスが大きくなる。電解コンデンサのインピーダンスが大きくなると、コンバータ回路141における電圧変換効率の低下を招くことになる。
本実施の形態では、仕切り板12の板面12aとリアクタ51との間に第1の伝熱部材5が設けられることにより、リアクタ51が効果的に冷却される。リアクタ51が冷却されることにより、リアクタ51の巻線及びコアの放熱性が高まり、銅損及び鉄損に起因して発生する熱によるコンデンサ52への影響が軽減され、また、コンデンサ52以外の電子部品への影響も軽減される。
図3は図1の仕切り板に設けられたリアクタ及び第1の伝熱部材の拡大図である。図3に示すようにリアクタ51は、複数の電磁鋼板をX軸方向に積層して構成されたコア51aと、コア51aに巻かれた巻線51bと、巻線51bと電気的に接続される端子台51cと、コア51aを仕切り板12の板面12aに固定するための一対の固定部材51d,51eとを備える。
一対の固定部材51d,51eのそれぞれの材料としては、アルミニウム合金、オーステナイト系ステンレス合金、銅合金、鋳鉄、鋼又は鉄合金を例示できる。なお、第1の伝熱部材5の熱伝導率は、一対の固定部材51d,51eの熱伝導率よりも高い。また、第1の伝熱部材5の熱抵抗は、一対の固定部材51d,51eの熱抵抗よりも小さい。
端子台51cには一対の導電性ピン51c1,51c2が設けられている。導電性ピン51c1は、巻線51bを構成するワイヤの一端と電気的に接続されると共に、図2に示す整流器50の正側出力端50aと電気的に接続される。導電性ピン51c2は、巻線51bを構成するワイヤの他端と電気的に接続されると共に、図2に示す整流器50の負側出力端50bと電気的に接続される。
固定部材51dは、平坦な板材を折り曲げてL字状に形成された部材である。固定部材51dは、コア51aのX軸方向の一端面51a1に接する基部51d1と、基部51d1の端部からX軸方向に折り曲げられた屈曲部51d2と、屈曲部51d2からX軸方向に伸びるフランジ部51d3とを備える。フランジ部51d3が伸びる方向は、基部51d1のコア51aとは反対側となる方向である。基部51d1はコア51aの一端面51a1に溶接されている。
フランジ部51d3には、Y軸方向に貫通する一対の貫通孔51d31が形成されている。一対の貫通孔51d31のそれぞれは互いにZ軸方向に離間している。一対の貫通孔51d31に不図示の締結部材は挿入され、この締結部材が仕切り板12にねじ込まれることにより、リアクタ51が仕切り板12に固定される。
固定部材51eは、平坦な板材を折り曲げてL字状に形成された部材である。固定部材51eは、コア51aのX軸方向の他端面51a2に接する基部51e1と、基部51e1の端部からX軸方向に折り曲げられた屈曲部51e2と、屈曲部51e2からX軸方向に伸びるフランジ部51e3とを備える。フランジ部51e3が伸びる方向は、基部51e1のコア51aとは反対側となる方向である。基部51e1はコア51aの他端面51a2に溶接されている。
仕切り板12の板面12aには、フランジ部51e3を保持するための一対の係り止め部材12bが設けられている。一対の係り止め部材12bのそれぞれはZ軸方向に互いに離間している。
リアクタ51を仕切り板12に固定するときの手順は以下の通りである。
(1)仕切り板12に第1の伝熱部材5が取付けられる。
(2)仕切り板12の板面12aと係り止め部材12bとの間の隙間に、フランジ部51e3の角部が挿入される。これによりフランジ部51e3が一対の係り止め部材12bに係り止めされる。
(3)一対の貫通孔51d31のそれぞれに挿入された締結部材が仕切り板12にねじ込まれることにより、リアクタ51の固定部材51dが仕切り板12に固定される。また、締結部材がねじ込まれることにより、固定部材51dに接続されたコア51aと仕切り板12との間が狭まり、第1の伝熱部材5がY軸方向に押しつぶされる。すなわち第1の伝熱部材5に一定の圧力が加えられた状態となる。
ここで、押しつぶされる前の第1の伝熱部材5のY軸方向の厚みを「T」とし、第1の伝熱部材5を設けずに仕切り板12にリアクタ51を固定したときのコア51aから仕切り板12の板面12aまでの隙間の幅を「W」としたとき、第1の伝熱部材5の厚みTは、隙間の幅Wよりも大きい。
第1の伝熱部材5は柔軟な素材で構成されているため、第1の伝熱部材5が押しつぶされることにより、仕切り板12の板面12aに第1の伝熱部材5が密着すると共に、コア51aに第1の伝熱部材5が密着する。従って、コア51aと第1の伝熱部材5と仕切り板12とが熱的に接続されると共に、コア51aと一対の固定部材51d,51eと仕切り板12とが熱的に接続され。そのため、第1の伝熱部材5を用いることなく、一対の固定部材51d,51eを用いてコア51aを仕切り板12に固定した場合に比べて、仕切り板12とコア51aとの間の熱抵抗が低減され、コア51aの放熱効率が向上する。
なお、仕切り板12へのコア51aの固定構造は、第1の伝熱部材5へ一定の圧力が加わるようにコア51aを固定できれば、図示例に限定されず、第1の伝熱部材5へ一定の圧力が加わるように一対の固定部材51d,51eが仕切り板12に押し付けられた状態で、一対の固定部材51d,51eが仕切り板12に溶接されてもよい。
なお、第1の伝熱部材5をY軸方向から平面視したときの第1の伝熱部材5の面積は、コア51aの仕切り板12側の端面の面積と同様であることが望ましいが、第1の伝熱部材5がコア51aに面接触する構造であればこれに限定されず、コア51aの仕切り板12側の端面の面積よりも僅かに大きくてもよいし、コア51aの仕切り板12側の端面の面積よりも僅かに小さくてもよい。
図4は図3に示す仕切り板の板面に複数の溝を設けて仕切り板と第1の伝熱部材との間に混入した気泡を逃がす構造を説明するための図である。図4に示すように仕切り板12の板面12aには、第1の伝熱部材5よりも幅広の複数の溝12cが形成されている。複数の溝12cは、仕切り板12の板面12aの内、第1の伝熱部材5と対向する部分に形成されている。複数の溝12cのそれぞれは、互いにX軸方向に離間し、またZ軸方向に伸びている。複数の溝12cのそれぞれのY軸方向における深さは、圧力が加えられた第1の伝熱部材5が溝12cの底部に接触できる寸法に設定されている。
第1の伝熱部材5は、溝12cのZ軸方向の一端から他端までの領域の内、一部を覆うようにして仕切り板12に設けられる。
複数の溝12cが形成されていない場合、第1の伝熱部材5と仕切り板12との間に気泡が混入し、この気泡によって熱伝導率が低下して、図3に示すコア51aの温度が下がりに難くなる場合がある。図4に示すように仕切り板12に複数の溝12cを設けることにより、第1の伝熱部材5と仕切り板12との間に気泡が混入した場合でも、気泡を溝12cから逃がすことができる。
次に熱の移動について説明する。図3に示す巻線51bに電流が流れると、前述した鉄損及び銅損が発生し、これらの損失によりコア51a及び巻線51bが発熱し、コア51a及び巻線51bの温度が上昇する。
巻線51bで発生した熱がリアクタ51の周辺の空間とコア51aとに伝わることにより、リアクタ51の周辺の空間の温度とコア51aの温度とが上昇する。そして、巻線51bの温度が、リアクタ51の周辺の空間の温度又はコア51aの温度と等しくなったとき、巻線51bの温度上昇が止まり、巻線51bの温度は一定の値を示す。
一方、コア51aで発生した熱と巻線51bからコア51aに伝わった熱とは、リアクタ51の周辺の空間と、一対の固定部材51d,51eと、第1の伝熱部材5とに伝わる。リアクタ51の周辺の空間と、一対の固定部材51d,51eと、第1の伝熱部材5とに伝わった熱により、リアクタ51の周辺の空間の温度と、一対の固定部材51d,51eの温度と、第1の伝熱部材5の温度とが上昇する。そして、コア51aの温度が、リアクタ51の周辺の空間の温度、一対の固定部材51d,51eの温度又は第1の伝熱部材5の温度と等しくなったとき、コア51aの温度上昇が止まり、コア51aの温度は一定の値を示す。
コア51aから一対の固定部材51d,51eに伝わった熱は、リアクタ51の周辺の空間と仕切り板12とに伝わる。また、コア51aから第1の伝熱部材5に伝わった熱は、仕切り板12に伝わる。前述したように、第1の伝熱部材5の熱伝導率は一対の固定部材51d,51eの熱伝導率よりも高いため、コア51aの熱の大半は第1の伝熱部材5を介して仕切り板12に伝わる。
図1に示される送風ファン11が回転することにより送風機室20に空気の流れが生じて、仕切り板12の表面に形成される温度境界層の発達が抑制される。これにより送風機室20に流れる空気と仕切り板12との間における熱交換量が向上し、仕切り板12が冷やされ、コア51aが効果的に冷却される。
また、本実施の形態では、第1の伝熱部材5が用いられていない場合に比べて、コア51aの温度上昇が抑制されるため、鉄損が大きくても安価な材料を用いて、コア51aの製造が可能となり、コア51aの製造コストが低減される。
また、固定部材51dに挿入される締結部材の締結が完全でないために固定部材51dと仕切り板12との間に僅かな隙間が生じている場合でも、本実施の形態では、第1の伝熱部材5により、コア51aの熱を仕切り板12へ効果的に伝えることができる。従って、本実施の形態では、固定部材51dの取付け不良が生じている場合でも、コア51aを効果的に冷却できるため、リアクタ51の信頼性が向上する。
また、一対の固定部材51d,51eのそれぞれに僅かな歪みがあり、又は仕切り板12に僅かな歪みがある場合でも、柔軟な部材で構成された第1の伝熱部材5がコア51a及び仕切り板12に接触しているため、コア51aの熱を仕切り板12へ効果的に伝えることができる。従って、本実施の形態では、一対の固定部材51d,51e又は仕切り板12に高い製作精度を要求しなくともコア51aを効果的に冷却できるため、一対の固定部材51d,51e又は仕切り板12の製造コストの低減が可能であり、またリアクタ51の信頼性が向上する。
図5は図3に示すリアクタの第1の変形例を示す図である。図3に示すリアクタ51と図5に示すリアクタ51Aとの相違点は、リアクタ51Aには図3に示す一対の固定部材51d,51eの代わりに板状の固定部材510dが用いられていることである。
固定部材510dはコア51aに溶接されている。コア51aへの固定部材510dの溶接箇所は、コア51aのY軸方向における仕切り板12側の一端面51a3である。固定部材510dの材料としては、アルミニウム合金、オーステナイト系ステンレス合金、銅合金、鋳鉄、鋼又は鉄合金を例示できる。第1の伝熱部材5の熱伝導率は、固定部材510dの熱伝導率よりも高い。
固定部材510dには開口部51fが形成されている。開口部51fは、コア51aのY軸方向の一端面51a3を、仕切り板12に向かって投影してなる領域内に形成されている。開口部51fには第1の伝熱部材5が収納される。
開口部51fに第1の伝熱部材5が収納された状態で、一対の貫通孔51d31には不図示の締結部材が挿入され、当該締結部材が仕切り板12にねじ込まれることにより、固定部材510dが仕切り板12に固定される。このとき第1の伝熱部材5にはY軸方向に圧力が加えられ、第1の伝熱部材5が押しつぶされる。
押しつぶされる前の第1の伝熱部材5のY軸方向の厚みを「T」とし、固定部材510dのY軸方向の厚みを「T1」としたとき、第1の伝熱部材5の厚みTは、固定部材510dの厚みT1よりも大きい。第1の伝熱部材5は柔軟な素材で構成されているため、第1の伝熱部材5がY軸方向に押しつぶされることにより、仕切り板12の板面12aに第1の伝熱部材5が密着すると共に、コア51aに第1の伝熱部材5が密着する。従って、第1の伝熱部材5を用いることなく、固定部材510dを用いてコア51aを仕切り板12に固定した場合に比べて、仕切り板12とコア51aとの間の熱抵抗が低減され、コア51aの放熱効率が向上する。
このように図5に示すリアクタ51Aでは、図3に示すリアクタ51と同等の効果が得られると共に、板状の1枚の固定部材510dを用いてコア51aを固定できるため、リアクタ51の構造を簡素化できる。
図6は図3に示すリアクタの第2の変形例を示す図である。図3に示すリアクタ51と図6に示すリアクタ51Bとの相違点は、図6に示すリアクタ51Bには、第2の伝熱部材6と、第2の伝熱部材6の周囲を覆う断熱部材7とが用いられていることである。
第2の伝熱部材6は、コア51aの一端面51a1及び他端面51a2のそれぞれからX軸方向に突出する巻線51bの外周面を覆うと共に、コア51aのZ軸方向の両端面を覆う。第2の伝熱部材6の内周面は、巻線51bの外周面の一部に接すると共に、コア51aのZ軸方向の両端面に接している。第2の伝熱部材6の外周面は、断熱部材7の内周面に接している。
断熱部材7の材料にはシリカエアロゲルを例示できる。断熱部材7は、シリカエアロゲルを含む繊維シートであり、柔軟で薄い断熱部材である。断熱部材7の厚さは0.2mm前後である。断熱部材7の熱伝導率は、第1の伝熱部材5及び第2の伝熱部材6のそれぞれの熱伝導率よりも低い。また断熱部材7の熱抵抗は、第1の伝熱部材5及び第2の伝熱部材6のそれぞれの熱抵抗よりも大きい。
断熱部材7は、薄い部材であるため、リアクタ51Bの周辺の空間が狭くても、リアクタ51Bの仕切り板12への固定に支障を与えることがない。なお、断熱部材7の厚さは、0.2mm前後に限定されず、リアクタ51Bの周辺の空間の大きさを勘案して、0.2mmよりも薄くし、又は0.2mmよりも厚くしてもよい。また、断熱部材7の厚さは、仕切り板12とコア51aとの間の熱抵抗、すなわち必要な断熱量を勘案して、0.2mmよりも薄くし、又は0.2mmよりも厚くしてもよい。
第2の伝熱部材6は、その熱伝導率が断熱部材7の熱伝導率よりも高い材料を用いて製作したものであればよく、第1の伝熱部材5と同じ熱伝導率の材料を用いて製作したものでもよいし、リアクタ51Bの取付け位置又は必要な断熱量を勘案して、第1の伝熱部材5とは異なる熱伝導率の材料を用いて製作したものでもよい。第2の伝熱部材6の厚さは、巻線51bの発熱量と、巻線51bとコア51aとの間の熱伝導率とを勘案して、決定される。
次に熱の移動について説明する。巻線51bで発生した熱がリアクタ51Bの周辺の空間とコア51aと第2の伝熱部材6とに伝わることにより、リアクタ51Bの周辺の空間の温度とコア51aの温度と第2の伝熱部材6の温度とが上昇する。
リアクタ51Bの周辺の空間の温度が上昇することにより、図1に示すモータ駆動部14の温度が上昇する。温度上昇に対して、モータ駆動部14を構成する電子部品には耐熱対策が必要であり、この対策に伴うモータ駆動部14の製造コストが上昇する場合がある。
図6に示すリアクタ51Bでは、断熱部材7により第2の伝熱部材6が覆われているため、巻線51bで発生した熱のリアクタ51Bの周辺の空間への放射が抑制される。なお、図6に示すリアクタ51Bでは、巻線51bのY軸方向の端部が露出しているため、リアクタ51Bの周辺の空間への熱の放射をより一層抑制するためには、巻線51bのY軸方向の端部も、第2の伝熱部材6及び断熱部材7で覆うことが望ましい。
一方、コア51aで発生した熱と、巻線51bから直接コア51aに伝わった熱と、第2の伝熱部材6を介して巻線51bからコア51aに伝わった熱とは、リアクタ51Bの周辺の空間と、一対の固定部材51d,51eと、第1の伝熱部材5とに伝わる。第1の伝熱部材5に伝わった熱は仕切り板12に伝わる。
なお、図6に示すリアクタ51Bでは、コア51aのZ軸方向の両端面の一部と、コア51aのY軸方向の他端面51a4とが露出している。そのため、リアクタ51Bの周辺の空間への熱の放射をより一層抑制するためには、コア51aのZ軸方向の両端面の全体と、コア51aのY軸方向の他端面51a4とに関しても、第2の伝熱部材6及び断熱部材7で覆うことが望ましい。
巻線51bの温度は、第2の伝熱部材6の厚さと、第2の伝熱部材6の熱伝導率と、仕切り板12に当たる風の量と、仕切り板12に当たる風の温度とにより変動するが、巻線51bの温度を下げることができれば、リアクタ51Bを小型化できる。
また、図6に示すリアクタ51Bでは、断熱部材7によりリアクタ51Bの周辺の空間へ伝わる熱の量を抑制できるため、断熱部材7が設けられていないときに比べて、モータ駆動部14を構成する電子部品の熱対策を軽減でき、また、当該電子部品の寿命が向上し、またモータ駆動部14の信頼性が向上する。また、図6に示すリアクタ51Bでは、モータ駆動部14を構成する電子部品の温度に対する要求条件を下げても、断熱部材7が設けられていない場合における電子部品の寿命を確保できる可能性があるため、相対的にモータ駆動部14の製造コストを低減できる。これらの効果は、高負荷領域でモータ駆動部14が動作した際、巻線51bの温度が高温になる場合でも、同様である。
なお、図6に示すリアクタ51Bでは、第2の伝熱部材6が用いられているが、リアクタ51Bは、第2の伝熱部材6を用いずに、断熱部材7のみ用いてもよい。このように構成した場合、巻線51bの温度は、第2の伝熱部材6が用いられている場合の巻線51bの温度よりも高い値を示すが、断熱部材7によりリアクタ51Bの周辺の空間へ伝わる熱の量を抑制できるため、モータ駆動部14を構成する電子部品への熱の影響を軽減できる。なお、第2の伝熱部材6が用いられていない場合、リアクタ51Bを小型化することはできないが、第2の伝熱部材6が併用されている場合に比べて、リアクタ51Bの製造コストを低減できる。
なお、断熱部材7を第2の伝熱部材6の外周面に設ける際、第2の伝熱部材6の外周面に一定の圧力が加わるように断熱部材7を設けることが望ましい。これにより第2の伝熱部材6とコア51aとの間の接触圧力が向上し、また、第2の伝熱部材6と巻線51bとの接触圧力が向上するため、第2の伝熱部材6とコア51aとの間の熱抵抗が下がり、また、第2の伝熱部材6と巻線51bとの間の熱抵抗が下がることが期待できる。従って、巻線51bとコア51aと第2の伝熱部材6と第1の伝熱部材5との間の熱伝導率が向上し、リアクタ51Bの温度をより一層低減できる。
以上のように図6に示すリアクタ51Bでは、第2の伝熱部材6による伝熱経路が追加されているため、リアクタ51Bで発生した熱が仕切り板12に効率良く伝わり、リアクタ51Bの温度をより一層低減できる。また、図6に示すリアクタ51Bでは、リアクタ51Bの周辺の空間への熱の放射が抑制されるため、モータ駆動部14の温度定格を一定にしたままコストを増加させることなく電流容量を向上させることができる。従って、空気調和装置100の能力を向上させることができ、モータ駆動部14の温度定格及び電流容量を一定にしたまま高外気対応型の空気調和装置100を実現できる。
図7は図3に示すリアクタの第3の変形例を示す図である。図3に示すリアクタ51と図6に示すリアクタ51Cとの相違点は、リアクタ51Cでは、図3に示す固定部材51eの代わりに第3の伝熱部材32が用いられていることである。
仕切り板12にはリアクタ支持台31が固定されている。リアクタ支持台31の材料としては、アルミニウム合金、オーステナイト系ステンレス合金、銅合金、鋳鉄、鋼又は鉄合金を例示できる。リアクタ支持台31は仕切り板12に固定される固定部材31aと、固定部材31aからY軸方向に伸びる支持部材31bとを備える。支持部材31bは、コア51aのX軸方向の他端面51a2側に設けられている。
支持部材31bとコア51aの他端面51a2との間には、第3の伝熱部材32が設けられている。第3の伝熱部材32のX軸方向の一端面は、コア51aの他端面51a2に接しており、第3の伝熱部材32のX軸方向の他端面は支持部材31bに接している。また、第3の伝熱部材32の内側には巻線51bが接している。第3の伝熱部材32の熱伝導率は、固定部材51dの熱伝導率よりも高く、かつ、リアクタ支持台31の熱伝導率よりも高い。また第3の伝熱部材32の熱抵抗は、固定部材51dの熱抵抗よりも小さく、かつ、リアクタ支持台31の熱抵抗よりも小さい。
次に熱の移動について説明する。巻線51bで発生した熱は、リアクタ51Cの周辺の空間と第3の伝熱部材32に伝わる。また、巻線51bで発生した熱は、巻線51bから直接コア51aに伝わると共に、第3の伝熱部材32を介してコア51aにも伝わる。これにより、リアクタ51Cの周辺の空間の温度と第3の伝熱部材32の温度とコア51aの温度とが上昇する。コア51aの他端面51a2が第3の伝熱部材32に接し、第3の伝熱部材32の内側がコア51aに接し、さらに支持部材31bのX軸方向における端面が第3の伝熱部材32に接しているため、巻線51bで発生した熱は仕切り板12に効率良く伝わる。
一方、コア51aで発生した熱と巻線51bからコア51aに伝わった熱とは、リアクタ51Cの周辺の空間と、第3の伝熱部材32と、第1の伝熱部材5とに伝わる。リアクタ51Cの周辺の空間と、第3の伝熱部材32と、第1の伝熱部材5とに伝わった熱により、リアクタ51Cの周辺の空間の温度と、第3の伝熱部材32の温度と、第1の伝熱部材5の温度とが上昇する。コア51aから第3の伝熱部材32に伝わった熱は、リアクタ51Cの周辺の空間と仕切り板12とに伝わる。また、コア51aから第1の伝熱部材5に伝わった熱は、仕切り板12に伝わる。
以上のように図7に示すリアクタ51Cでは、リアクタ51Cで発生した熱を2つの伝熱部材を介して仕切り板12へ伝えることができるため、仕切り板12とコア51aとの間の熱抵抗がより一層低減され、コア51aの放熱効率が向上する。
図8は図5に示すリアクタの変形例を示す図である。図9は図8に示す伝熱部材保護板の挿入孔が形成された仕切り板の斜視図である。図8に示すリアクタ51A1では、板状の固定部材510dに一対の伝熱部材保護板60が設けられている。図9に示すように仕切り板12には、図8に示す伝熱部材保護板60が挿入される一対の挿入孔12dが形成されている。一対の挿入孔12dは、リアクタ51A1が仕切り板12の特定の領域に取付けられたときのみ、伝熱部材保護板60が挿入される位置に形成されている。
図8に示すように一対の伝熱部材保護板60は互いに離間しており、一対の伝熱部材保護板60のそれぞれはX軸方向に伸びている。伝熱部材保護板60のX軸方向に長さは、図9に示す挿入孔12dのX軸方向長さに等しい。伝熱部材保護板60のY軸方向の高さは、第1の伝熱部材5のY軸方向の厚みよりも大きい。
仕切り板12へのリアクタ51A1の取付け時は、まず第1の伝熱部材5がリアクタ51A1に取付けられ、次に伝熱部材保護板60が仕切り板12の挿入孔12dに挿入される。これにより第1の伝熱部材5が仕切り板12に接触する。その後、第1の伝熱部材5に圧力を加えられることで、第1の伝熱部材5がリアクタ51A1に密着する。
仕切り板12の特定の領域以外の部分には、平らな面だけでなく凹凸面も存在するため、仕切り板12の特定の領域以外の部分にリアクタ51A1が取付けられた場合、仕切り板12の凹凸面に第1の伝熱部材5が押し付けられ、第1の伝熱部材5が変形する。この変形により第1の伝熱部材5の劣化が進むと熱伝導率が低下するため、第1の伝熱部材5の交換が必要になる。
図8に示すリアクタ51A1には伝熱部材保護板60が設けられているため、仕切り板12の特定の領域以外の部分、すなわち挿入孔12dが形成されていない仕切り板12の部分にリアクタ51A1を固定しようとした場合、伝熱部材保護板60のY軸方向の先端が仕切り板12に接触するため、第1の伝熱部材5が仕切り板12に接触することはない。挿入孔12dが形成された仕切り板12のリアクタ取付面にリアクタ51A1が固定された場合には、第1の伝熱部材5が仕切り板12に接触し、コア51aの放熱効率が向上する。
図10は凸部を有する仕切り板に図5のリアクタを取付けた例を示す図である。図10に示す仕切り板12Aには凸部12eが形成されている。凸部12eは、固定部材510dの開口部51fに嵌る形状である。凸部12eが開口部51fに嵌ることにより、開口部51fに設けられた第1の伝熱部材5がY軸方向に凸部12eから押圧され、第1の伝熱部材5と仕切り板12Aとの間の熱抵抗がより一層低減される。
なお本実施の形態では、冷凍サイクル装置の一例である空気調和装置100の室外機1の構成例を説明したが、リアクタ、固定部材、第1の伝熱部材、第2の伝熱部材、及び第3の伝熱部材は、冷凍サイクル装置の一種であるヒートポンプ給湯機及び給湯機にも適用可能である。ヒートポンプ給湯機又は給湯機にリアクタ、固定部材、第1の伝熱部材、第2の伝熱部材、及び第3の伝熱部材を適用する場合、ヒートポンプ給湯機又は給湯機が備える室外機に内蔵される仕切板へリアクタが設置される。
以上の実施の形態に示した構成は、本発明の内容の一例を示すものであり、別の公知の技術と組み合わせることも可能であるし、本発明の要旨を逸脱しない範囲で、構成の一部を省略、変更することも可能である。
1 室外機、2 室内機、3 冷媒配管、4 室内外配線、5 第1の伝熱部材、6 第2の伝熱部材、7 断熱部材、10 筐体、11 送風ファン、11a ファン駆動モータ、12 仕切り板、12a 板面、12b 係り止め部材、12c 溝、12d 挿入孔、12e 凸部、13 圧縮機、13a 圧縮機駆動モータ、14 モータ駆動部、14a 駆動回路、14b 回路基板、14c 放熱部、20 送風機室、21 機械室、31 リアクタ支持台、31a,51d,51e,510d 固定部材、31b 支持部材、32 第3の伝熱部材、40 正側直流母線、41 負側直流母線、50 整流器、50a 正側出力端、50b 負側出力端、51,51A,51A1,51B,51C リアクタ、51a コア、51a1,51a3 一端面、51a2,51a4 他端面、51b 巻線、51c 端子台、51c1,51c2 導電性ピン、51d1,51e1 基部、51d2,51e2 屈曲部、51d3,51e3 フランジ部、51d31 貫通孔、51f 開口部、52 コンデンサ、53 電圧検出部、54 スイッチング素子、55 逆流防止素子、60 伝熱部材保護板、100 空気調和装置、141 コンバータ回路、142 インバータ回路、143 制御回路、143a,143b 駆動信号、144a,144b 電流計測部、200 交流電源。

Claims (5)

  1. 室外機の筐体内を送風機室と機械室とに仕切る仕切り板と、
    前記仕切り板の前記機械室側に取付けられたリアクタと、
    前記リアクタを前記仕切り板に固定する固定部材と、
    前記リアクタと前記仕切り板との間に設けられた板状の第1の伝熱部材と
    を備え、
    前記第1の伝熱部材の熱抵抗は、前記固定部材の熱抵抗よりも小さく、
    前記仕切り板には、前記第1の伝熱部材と対向する部分に前記第1の伝熱部材よりも幅広であって水平方向に延び、気泡を逃がすための複数の溝が互いに間隔をおいて形成されている冷凍サイクル装置。
  2. 室外機の筐体内を送風機室と機械室とに仕切る仕切り板と、
    前記仕切り板の前記機械室側に取付けられたリアクタと、
    前記リアクタを前記仕切り板に固定する固定部材と、
    前記リアクタと前記仕切り板との間に設けられた板状の第1の伝熱部材と、
    前記リアクタのコアに巻かれた巻線の外周面の一部を覆うと共に前記コアの外周面の一部を覆う第2の伝熱部材と、
    前記第2の伝熱部材を外側から覆う断熱部材と、
    を備え、
    前記第1の伝熱部材の熱抵抗は、前記固定部材の熱抵抗よりも小さい冷凍サイクル装置。
  3. 前記断熱部材の熱抵抗は、前記第1の伝熱部材及び前記第2の伝熱部材のそれぞれの熱抵抗よりも大きい請求項2に記載の冷凍サイクル装置。
  4. 室外機の筐体内を送風機室と機械室とに仕切る仕切り板と、
    前記仕切り板の前記機械室側に取付けられたリアクタと、
    前記リアクタを前記仕切り板に固定する固定部材と、
    前記リアクタと前記仕切り板との間に設けられた板状の第1の伝熱部材と、
    を備え、
    前記第1の伝熱部材の熱抵抗は、前記固定部材の熱抵抗よりも小さく、
    前記仕切り板には、前記リアクタを支持する支持台が設けられ、
    前記リアクタは、前記支持台と前記リアクタのコアとの間に設けられた第3の伝熱部材を備え、
    前記第3の伝熱部材は、前記支持台と前記コアと前記コアに巻かれた巻線とに接しており、
    前記第3の伝熱部材の熱抵抗は、前記固定部材の熱抵抗よりも小さい冷凍サイクル装置。
  5. 室外機の筐体内を送風機室と機械室とに仕切る仕切り板と、
    前記仕切り板の前記機械室側に取付けられたリアクタと、
    前記リアクタを前記仕切り板に固定する固定部材と、
    前記リアクタと前記仕切り板との間に設けられた板状の第1の伝熱部材と、
    を備え、
    前記第1の伝熱部材の熱抵抗は、前記固定部材の熱抵抗よりも小さく、
    前記固定部材には、前記第1の伝熱部材が挿入される開口部が形成され、
    前記仕切り板には、前記開口部に嵌る形状の凸部が形成されている冷凍サイクル装置。
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