JP6832573B2 - 車両用スイッチ及びその製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、車両用スイッチに関する。
例えば、ペダルの操作に応じてランプを点滅させるためのスイッチとして、特許文献1に示す車両用スイッチが知られている。この車両用スイッチは、開口部を有する略箱型のケース、及び、ケースの開口部を覆うカバーを備えている。このケース内には、上下動可能な作動体と、この作動体に装着された磁石と、この磁石に対向して配置された検出手段が設けられている。
特開2006−92777号公報
近年、車両の内部も含めて車両の全体を水で洗浄することが想定されるとして、車両の内部に備えられるスイッチについても防水性を高めることが求められている。しかしながら、上記特許文献1の車両用スイッチでは、ケースとカバーとの間に微細な隙間があるため、この隙間からスイッチ内に水が侵入する可能性がある。
これに対して、ケースとカバーとの間を接着剤で埋めて、この間の防水性を高めること考えられる。しかし、車両に装着する部品に求められる幅広い性能保証温度に適応する接着剤は高価であるため、このような接着剤を用いたスイッチの製品コストは上昇してしまう。また、接着剤が硬化するまでケースとカバーとを固定治具で固定しようとすると、製造設備のコストが上昇してしまう。
本発明は、このような従来の課題を解決するものであり、コストの上昇を低減しつつ、防水性の向上が図られる車両用スイッチ及びその製造方法を提供することを目的とする。
本発明のある態様に係る車両用スイッチは、被検出体が設けられた摺動体を摺動可能に内部空間に収容するケースと、被検出体を検出する検出部と、検出部と共にケースを覆う筒状のカバーと、を備え、ケースは、カバーの開口の周縁部を全周に亘って覆い、且つ、周縁部と溶着された環状の鍔部を有し、ケースの外面に係止部が設けられ、カバーの内面に係止部を係止する被係止部が設けられている。
この構成によれば、ケースの鍔部とカバーの周縁部とが溶着されることにより、これらの間が封止され、車両用スイッチの防水性が高められる。また、ケースとカバーとの接合に、接着剤等のケース及びカバー以外の部材が用いられないため、製品コストの上昇が低減される。さらに、ケースの係止部がカバーの被係止部により係止されることにより、ケースとカバーとが仮止めされるため、これらの固定治具を別途、用いる必要がなく、製造コストの上昇が低減される。
車両用スイッチでは、係止部は突起であり、被係止部は突起が嵌る窪みであり、ケースは、突起の周囲に設けられ、且つ、内部空間と繋がる切欠きをさらに有していてもよい。この構成によれば、ケースにカバーを被せる際にカバーにより突起が凹部の内部空間へ押され、突起が窪みに対向する位置に至ると突起が元の位置に戻り窪みに嵌って、ケースとカバーとが仮止めされる。このため、ケースにカバーを被せる通常の組み立て作業によりケースとカバーとの仮止めを行え、製造コストの増加が抑制される。また、ケースに切欠きが設けられてないため、車両用スイッチの防水性が維持される。
車両用スイッチでは、鍔部のレーザ光の透過率は、周縁部のレーザ光の透過率より高くてもよい。この構成によれば、鍔部側から周縁部側へ照射されたレーザ光が鍔部を透過して周縁部に吸収され、周縁部が加熱されて、周縁部と鍔部とが溶着される。
車両用スイッチでは、鍔部及び周縁部は熱可塑性樹脂により形成され、鍔部の熱可塑性樹脂の融点は、周縁部の熱可塑性樹脂の融点と同じであってもよい。この構成によれば、鍔部及び周縁部が同じ温度で溶融するため、一方が過熱されて炭化することが防止される。
本発明は、以上に説明した構成を有し、コストの上昇を低減しつつ、防水性の向上が図られる車両用スイッチ及びその製造方法を提供することができるという効果を奏する。
本発明の上記目的、他の目的、特徴及び利点は、添付図面参照の下、以下の好適な実施態様の詳細な説明から明らかにされる。
本発明の実施の形態に係る車両用スイッチを示す斜視図である。 図1の軸体が挿入されたカバーと、摺動体及び基板が装着されたケースとを示す斜視図である。 図1の車両用スイッチの分解斜視図である。 図1の車両用スイッチを側方から視た図である。 図4のA−A線に沿って切断した車両用スイッチの断面図である。
以下、本発明の実施の形態を、図面を参照しながら具体的に説明する。なお、以下では全ての図面を通じて同一又は相当する要素には同一の参照符号を付して、その重複する説明を省略する。また、説明の便宜上、特に言及する場合を除き、各図面では車両用スイッチのケースに対してカバーを上側に配置した状態を示している。但し、実際の車両用スイッチに方向性はなく、使用時の向きはこれに限定されるものではない。
(実施の形態)
まず、車両用スイッチ100の構成について図1〜図5を参照して説明する。車両用スイッチ100は、自動車等の車両に装着されるスイッチであって、例えば、自動車のブレーキペダルの操作によってストップランプの点灯及び消灯の制御等に用いられる。図1に示すように、車両用スイッチ100は、ケース10、ケース10を覆う筒状のカバー20、及びカバー20に挿入される軸体30を備えている。
ケース10及びカバー20は、例えば、電気絶縁性及び耐熱性等を有する熱可塑性樹脂で形成されており、熱可塑性樹脂としては、例えば、ポリブチレンテレフタレート(PBT)等が挙げられる。ケース10の熱可塑性樹脂の融点とカバー20の熱可塑性樹脂の融点とは同じ又は近いことが好ましい。この場合、例えば、ケース10とカバー20とが同じ熱可塑性樹脂で形成されていてもよい。熱可塑性樹脂には、レーザ光の透過率を調整する等の機能性を付与するコンパウンド、及び、着色するコンパウンド等が添加されていてもよい。
カバー20は、大径筒部21、板状部22及び小径筒部23を有している。大径筒部21は、例えば、その軸方向に直交する断面が長円形状又は楕円形状の筒状体であり、上側及び下側が開口する。板状部22は、例えば、長円形状又は楕円形状の平板であって、大径筒部21の上側開口を覆う。小径筒部23は、例えば、その軸方向に直交する断面が円形状の筒状体であり、その径は大径筒部21の径より小さい。小径筒部23は、板状部22から上方に延び、上側が開口する。なお、大径筒部21及び小径筒部23の各断面、並びに板状部22の形状は矩形状等の多角形であってもよい。
軸体30は、その外面が小径筒部23の内面に沿った形状であって、例えば、円柱形状である。軸体30は、その径がカバー20の小径筒部23の内径と同じ又は少し小さく、小径筒部23内に挿入されている。軸体30は、小径筒部23の上側開口から上方へ突出している。
ケース10は鍔部11及び第1ハウジング部12を有している。第1ハウジング部12は、鍔部11よりも下方へ突出している。鍔部11は、環状の板状体であって、カバー20の大径筒部21の下側開口を取り囲む周縁部24を全周に亘って覆い、周縁部24と溶着している。この溶着には、レーザ溶着、熱溶着及び超音波溶着などが例示される。このうち、レーザ溶着が用いられ、ケース10側からカバー20側へレーザ光を照射する場合、ケース10のレーザ光の透過率は、カバー20のレーザ光の透過率より高く設定されている。例えば、ケース10がカバー20よりも白い又は透明である。
図2に示すように、車両用スイッチ100は、ケース10、カバー20及び軸体30に加えて、摺動体40及び基板50をさらに備えている。ケース10は、鍔部11及び第1ハウジング部12に加えて、第2ハウジング部13をさらに有している。第2ハウジング部13は、例えば、筒形状であって、鍔部11よりも上方へ突出しており、鍔部11は第2ハウジング部13から外側へ突出している。第2ハウジング部13には凹部14及び突起15が設けられている。
凹部14は、第2ハウジング部13の上面から下方へ窪み、その上方及び側方が開口している。凹部14の側方開口は、凹部14を挟んで突起15と反対側の第2ハウジング部13に設けられている。基板50は、凹部14の側方開口を塞ぐように、第2ハウジング部13に取り付けられている。摺動体40は凹部14に収容されており、その上面が凹部14の上方開口から露出している。これにより、摺動体40の側面は第2ハウジング部13の内面及び基板50により取り囲まれる。
突起15は、第2ハウジング部13の外面から突出し、傾斜面15aを有している。傾斜面15aは、突起15の上面であって、第2ハウジング部13の外面から突出する高さが上方に向かうほど低くなる。突起15の下面は、例えば、第2ハウジング部13の外面に対して垂直な方向に立ち上がる。
突起15よりも上方(傾斜面15aの上側)を除く突起15の周囲に切欠き16が設けられている。切欠き16が突起15の三方(突起15の両側方及び下側)を囲み、突起15の両側方の一対の切欠き16(側方切欠き16)が突起15よりも上方へ延びている。切欠き16は、第2ハウジング部13を貫通して、凹部14の内部空間と繋がっている。これにより、一対の側方切欠き16の間に上下方向に延びる第2ハウジング部13の部分(連結部分)15bが形成される。この連結部分15bが第2ハウジング部13の外面に対して直交する方向に撓んで弾性を有し、突起15が凹部14の内部空間へ移動可能になる。
図3に示すように、車両用スイッチ100は、ケース10、カバー20、軸体30、摺動体40及び基板50に加えて、バネ60をさらに備えている。バネ60は、弾性力が上下方向に作用するようにケース10と摺動体40の間に配置され、ケース10に対して摺動体40を軸体30側へ付勢する。
摺動体40は、例えば、略直方体形状であって、軸体30と別に設けられており、軸体30とバネ60との間に配置される。摺動体40は、軸体30による押圧力とバネ60の復元力とにより軸体30側及びバネ60側に移動可能にケース10の凹部14に収容される。このように、摺動体40はケース10に対して移動するため、ポリオキシメチレン等の耐摩耗性を有する樹脂により形成されている。
基板50には、後述する磁石の磁場を検出する検出部51が搭載されている。検出部51には、例えば、ホール素子及びSMR(半導体磁気抵抗)素子等が用いられる。検出部51がケース10の第2ハウジング部13の凹部14に露出するように、基板50はビス52により第2ハウジング部13に固定されている。これにより、凹部14は、その側方開口が基板50によって覆われて、上方が開口する。なお、基板50には、トランジスタ等のスイッチング部(図示せず)、FET及び複数の固定抵抗器等により形成される制御部(図示せず)等がさらに搭載されていてもよい。
図4及び図5に示すように、カバー20は、その大径筒部21、板状部22及び小径筒部23が一体的に形成されている。ただし、大径筒部21、板状部22及び小径筒部23が別々に形成されており、それらが接合されていてもよい。カバー20の板状部22は、例えば、その中央に開口部を有し、この開口部を介して小径筒部23と大径筒部21とが連通している。
軸体30は、その長さが小径筒部23の長さよりも長く、バネ60が軸体30を介して押圧されていない状態では小径筒部23の上側開口から上方へ突出している。上下方向に直交する方向において摺動体40の寸法は小径筒部23の寸法より大きく大径筒部21の寸法り小さく、摺動体40は大径筒部21内に配置される。
摺動体40には磁石41が設けられており、磁石41は、検出部51の近傍であって、検出部51に対向する摺動体40の位置等に配置されている。検出部51を搭載した基板50には導電金属製の端子53が取り付けられており、端子53、検出部51、スイッチング部及び制御部が基板50上の配線パターンを介してそれぞれ電気的に接続されている。端子53はケース10の貫通孔を通り、ケース10の筒状の第1ハウジング部12内に延びている。
摺動体40の下面には、下方に突出する第1凸部42が設けられている。第1凸部42はコイル状のバネ60の内側に嵌められて、摺動体40がバネ60上に保持される。また、ケース10の凹部14の底面には、上方に突出する第2凸部17が設けられている。第2凸部17はコイル状のバネ60の内側に嵌められて、バネ60がケース10の凹部14内に保持される。このバネ60によって摺動体40はケース10に対して摺動可能に凹部14内に収容されている。
摺動体40の外面と、これに対向する凹部14の側面とは接触している。ただし、バネ60が軸体30を介して押圧されていない状態では摺動体40の下端と凹部14の底面との間に隙間が設けられている。この摺動体40の下端と凹部14の底面との間の第2ハウジング部13に突起15及び一対の側方切欠き16の間の連結部分15bが設けられている。これにより、突起15及び連結部分15bが凹部14内の摺動体40と接触していない。このため、突起15が外側から押されると、一対の側方切欠き16の間の連結部分15bが凹部14内へ撓んで、突起15が凹部14の内部空間へ移動可能である。
カバー20の内面には、ケース10の外面に設けられた突起15に対向する位置に窪み25が設けられている。カバー20の内面に直交する方向における窪み25の深さはカバー20の厚みよりも小さく、窪み25はカバー20を貫通せず、カバー20の外面は平坦である。窪み25の内面は突起15の外面に沿った形状を有しており、ケース10がカバー20で覆われた状態で窪み25に突起15が嵌められる。これにより、突起15が窪み25に係止されて、カバー20がケース10から外れることが防止される。
第2ハウジング部13の下部の外面はカバー20の内面に沿う形状を有しており、ケース10の第2ハウジング部13の下部がカバー20の内側に嵌まっている。そして、第2ハウジング部13の下部から突出する鍔部11が、カバー20の下側開口を取り囲む周縁部24を覆う。この鍔部11及び周縁部24の互いに対向する面はそれぞれ、平坦で且つ平滑である。例えば、鍔部11及び周縁部24の各対向面の表面粗さは、第1ハウジング部12の表面粗さよりも小さい。
次に、車両用スイッチ100の製造方法について図1〜図5を参照して説明する。まず、図3に示すように、ケース10の第2ハウジング部13に基板50をビス52で取り付ける。そして、凹部14が上方に開口する方向にケース10を配置し、凹部14内にバネ60を挿入し、その上から摺動体40を凹部14内に挿入する。また、カバー20の大径筒部21が小径筒部23よりも下側に位置する方向にカバー20を配置し、小径筒部23に軸体30を挿入する。
図2に示すように、基板50、バネ60及び摺動体40が取り付けられたケース10の第2ハウジング部13に、その上方からカバー20を被せる。この際、ケース10の突起15がカバー20の内面よりも突出するが、カバー20の周縁部24が突起15の傾斜面15aに当たり傾斜面15aに沿って移動する。これにより、連結部分15bが撓んで、突起15が凹部14の内側に押されてカバー20の内側に入る。そして、突起15がカバー20の窪み25に対向する位置に至ると、突起15が元の位置に復帰して、窪み25に嵌る。これにより、突起15が窪み25に係止されて、カバー20がケース10に仮止めされる。このように、突起15が係止部として機能し、窪み25が被係止部として機能する。
また、第2ハウジング部13の下部がカバー20の内側に嵌まり、カバー20内にケース10が位置決めされる。そして、第2ハウジング部13から突出する鍔部11が、カバー20の下側開口を取り囲む周縁部24と重なる。つまり、ケース10の鍔部11の上面に、カバー20の周縁部24の下端が全周に亘って当接する。
このように車両用スイッチ100が組み立てられた状態で、ケース10がカバー20よりも上側になるように車両用スイッチ100をその上下方向を反転する。この際、ケース10とカバー20とが仮止めされているため、ケース10とカバー20とを固定させておく必要がなく、これらを容易に反転することができる。
そして、ケース10の鍔部11とケース10の周縁部24とを接触させて、鍔部11及び/又は周縁部24に圧力を加える。この鍔部11及び周縁部24の互いに対向する面はそれぞれ、平坦で且つ平滑であるため、これらを密着させることができる。
この密着した状態で、ケース10の鍔部11に向かってその上方からレーザ光を照射する。このレーザ光に対する鍔部11の透過率が周縁部24の透過率よりも高いため、レーザ光は鍔部11を透過し、鍔部11に重なるカバー20の周縁部24に当たり吸収される。これにより、周縁部24が加熱されて溶融し、この熱で鍔部11も加熱されて溶融する結果、周縁部24は鍔部11に溶着する。
この際、鍔部11及び周縁部24の各対向面が平坦で且つ平滑であるため、レーザ光が各対向面における反射及び散乱を低減でき、鍔部11及び周縁部24を効率的に溶融することができる。また、周縁部24と鍔部11とが同じ材料で形成されていると、これらの融点が同じである。このため、周縁部24を加熱し過ぎることなく、周縁部24の熱により周縁部24及び鍔部11の両方を溶融することができ、周縁部24の炭化等の問題を低減することができる。
このように、周縁部24の全周に亘って鍔部11を溶着させて接合するため、この間の隙間が封止されて水密性が確保される。このようにして、図1に示す車両用スイッチ100が形成される。
次に、車両用スイッチ100の使用方法について説明する。例えば、車両用スイッチ100は、ケース10の第1ハウジング部12内の端子53が、コネクタ及びリード線等によってストップランプ、イグニションスイッチ、バッテリー及び車両等の電子回路(図示せず)等に接続される。
また、車両用スイッチ100は、車両ブレーキペダルのアームによって軸体30が押圧された状態で車両に装着される。このため、ブレーキペダルが踏まれていない状態では、軸体30による押圧力がバネ60の弾性力よりも大きく、軸体30を介して摺動体40がケース10側へ押される。
一方、ブレーキペダルが踏まれると、ブレーキペダルのアームが軸体30から離れる方向へ移動する。これにより、軸体30による押圧力がバネ60の弾性力より小さくなり、軸体30によりケース10側へ押さえ込まれていた摺動体40がケース10から離れる方向へ移動する。これに伴い、摺動体40に装着されている磁石41とケース10に取り付けられている検出部51との間隔が変わり、検出部51が検出する磁石41の磁場が変化する。制御部は、この磁場の変化に伴いスイッチング部を開状態から閉状態に切り替えて、ストップランプは点灯する。
このように構成された車両用スイッチ100によれば、ケース10の鍔部11が、カバー20の周縁部24を全周に亘って覆い、且つ、周縁部24と溶着されている。これにより、ケース10とカバー20との間の水密性が確保されるため、車両用スイッチ100の防水性が高められる。また、ケース10とカバー20との間の封止に接着剤等のこれら以外の部材が用いられないため、製品コストの上昇を抑制することができる。
さらに、車両用スイッチ100では、ケース10の外面に突起15(係止部)が設けられ、カバー20の内面に窪み25(被係止部)が設けられている。この突起15が窪み25に嵌り係止されることにより、ケース10とカバー20とが仮止めされるため、これらを固定する治具を用いる必要がなく、製造コストの上昇を抑制することができる。
また、ケース10は、摺動体40を収容する凹部14と、突起15の周囲に設けられ、且つ、凹部14の内部空間と繋がる切欠き16と、を有する。これにより、ケース10にカバー20を被せるという通常の組み立て作業において、切欠き16により形成される連結部分15bが撓み、突起15が凹部14内に押される。そして、突起15が窪み25に対向する位置に至ると、突起15がカバー20の窪み25に嵌る。このため、仮止めのための作業が必要なく、製造コストの上昇を低減することができる。
(その他の実施の形態)
上記実施の形態では、ケース10が鍔部11を有し、この鍔部11とカバー20の周縁部24とを溶着したが、ケース10の形状及び溶着箇所はこれに限定されない。ケース10とカバー20とを互いに当接させる箇所を設け、この当接箇所を溶着させるようにすればよい。
上記実施の形態では、ケース10に係止部として突起15を形成し、カバー20に被係止部として窪み25を形成した。ただし、係止部及び被係止部の形状はこれに限定されない。
上記実施の形態では、摺動体40には磁石41が設けられ、この磁石41の磁場を検出部51が検出した。これに対して、被検出部は磁石41に限定されない。例えば、被検出部は発光体であって、検出部は光を検出するものであってもよい。
上記説明から、当業者にとっては、本発明の多くの改良や他の実施の形態が明らかである。従って、上記説明は、例示としてのみ解釈されるべきであり、本発明を実行する最良の態様を当業者に教示する目的で提供されたものである。本発明の精神を逸脱することなく、その構造及び/又は機能の詳細を実質的に変更できる。
本発明の車両用スイッチ及びその製造方法は、コストの上昇を低減しつつ、防水性の向上が図られる車両用スイッチ等として有用である。
10 :ケース
11 :鍔部
14 :凹部
15 :突起(係止部)
16 :切欠き
20 :カバー
24 :周縁部
25 :窪み(被係止部)
40 :摺動体
41 :磁石
51 :検出部
100 :車両用スイッチ

Claims (5)

  1. 被検出体が設けられた摺動体を摺動可能に内部空間に収容するケースと、
    前記被検出体を検出する検出部と、
    前記検出部と共に前記ケースを覆う筒状のカバーと、を備え、
    前記ケースは、前記カバーの開口の周縁部を全周に亘って覆う環状の鍔部を有し、
    前記ケースの外面に係止部である突起、及び、前記突起の周囲に設けられ前記内部空間と繋がる切欠きが設けられ、
    前記カバーの内面に前記係止部を係止する被係止部である窪みが設けられ、
    前記窪みの深さは前記カバーの厚みよりも小さく前記窪みは前記カバーを貫通せず、
    前記窪みに前記突起が係止されると共に、前記周縁部に前記鍔部が溶着されており、
    前記突起は、前記ケースの外面に1つ設けられる、車両用スイッチ。
  2. 前記ケースは、前記摺動体の摺動方向に突出し、前記摺動体を収容するハウジング部をさらに有し、
    前記ハウジング部に前記突起、及び、前記突起が設けられる面と反対側の面が開口された凹部が設けられ、
    前記検出部を搭載した基板が、前記開口を塞ぐように前記ハウジング部に取り付けられている、請求項に記載の車両用スイッチ。
  3. 前記鍔部のレーザ光の透過率は、前記周縁部のレーザ光の透過率より高い、請求項1又は2に記載の車両用スイッチ。
  4. 前記鍔部及び前記周縁部は熱可塑性樹脂により形成され、
    前記鍔部の熱可塑性樹脂の融点は、前記周縁部の熱可塑性樹脂の融点と同じである、請求項1〜のいずれか一項に記載の車両用スイッチ。
  5. 請求項1〜のいずれか一項に記載の車両用スイッチの製造方法であって、
    前記窪みを前記突起に係止して前記ケースと前記カバーが仮止めされた後に、前記周縁部と前記鍔部を溶着する、車両用スイッチの製造方法。
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