JP6830364B2 - ソフトスタート回路及びこれを備えた電源装置 - Google Patents

ソフトスタート回路及びこれを備えた電源装置 Download PDF

Info

Publication number
JP6830364B2
JP6830364B2 JP2017003948A JP2017003948A JP6830364B2 JP 6830364 B2 JP6830364 B2 JP 6830364B2 JP 2017003948 A JP2017003948 A JP 2017003948A JP 2017003948 A JP2017003948 A JP 2017003948A JP 6830364 B2 JP6830364 B2 JP 6830364B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
voltage
soft start
capacitor
output
current
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2017003948A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2018112964A (ja
Inventor
信 安坂
信 安坂
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Rohm Co Ltd
Original Assignee
Rohm Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Rohm Co Ltd filed Critical Rohm Co Ltd
Priority to JP2017003948A priority Critical patent/JP6830364B2/ja
Publication of JP2018112964A publication Critical patent/JP2018112964A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6830364B2 publication Critical patent/JP6830364B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Continuous-Control Power Sources That Use Transistors (AREA)

Description

本発明は、ソフトスタート回路及びこれを備えた電源装置に関する。
従来より、ソフトスタート回路を備えた電源装置は、起動時に緩やかに上昇していくソフトスタート電圧が基準電圧を下回っている間、ソフトスタート電圧に基づく出力帰還制御を行うことにより、出力電圧のオーバーシュートや突入電流を防止する。
なお、上記に関連する従来技術の一例としては、特許文献1を挙げることができる。
特開2014−38541号公報
ところで、従来のソフトスタート回路は、一般に、所定の充電電流を用いてキャパシタを充電することにより、上記のソフトスタート電圧を生成する。
しかしながら、上記従来のソフトスタート回路では、キャパシタが完全に放電されていない状態で電源装置が再起動された場合、ソフトスタート電圧が本来の初期値(例えば0V)よりも高い電圧値から上昇し始めることになり、ソフトスタート動作に支障を来たすおそれがあった。
本明細書中に開示されている発明は、本願の発明者により見出された上記課題に鑑み、常に適切なソフトスタート電圧を生成することのできるソフトスタート回路及びこれを用いた電源装置を提供することを目的とする。
本明細書中に開示されているソフトスタート回路は、キャパシタと、前記キャパシタの充電電流を生成する充電電流生成部と、前記キャパシタの充電電圧を所定のオフセット電圧分だけ引き下げてソフトスタート電圧を生成するオフセット付与部とを有する構成(第1の構成)とされている。
なお、上記第1の構成から成るソフトスタート回路は、前記キャパシタを放電する放電スイッチをさらに有する構成(第2の構成)にするとよい。
また、上記第2の構成から成るソフトスタート回路において、前記放電スイッチは、前記キャパシタに対して並列に接続されたNMOSFETである構成(第3の構成)にするとよい。
また、上記第2または第3の構成から成るソフトスタート回路において、前記オフセット電圧は、前記放電スイッチの動作不全を伴う再起動状態で前記キャパシタに残ったままとなることが想定される残留電荷相当の電圧値に設定されている構成(第4の構成)にするとよい。
また、上記第1〜第4いずれかの構成から成るソフトスタート回路において、前記充電電流生成部は、所定の基準電流を生成する電流源と、前記基準電流をミラーして前記充電電流を生成するカレントミラーと、を含む構成(第5の構成)にするとよい。
また、上記第5の構成から成るソフトスタート回路において、前記カレントミラーは、一対のPMOSFETを含む構成(第6の構成)にするとよい。
また、上記第6の構成から成るソフトスタート回路において、前記オフセット電圧は、前記PMOSFETに付随する寄生ダイオードの順方向降下電圧と同値に設定されている構成(第7の構成)にするとよい。
また、本明細書中に開示されている電源装置は、起動時に緩やかに上昇していくソフトスタート電圧を生成する手段として、上記第1〜第7いずれかの構成から成るソフトスタート回路を有し、前記ソフトスタート電圧が所定の基準電圧を下回っている間、前記ソフトスタート電圧に基づく出力帰還制御を行う構成(第8の構成)とされている。
なお、上記第8の構成から成る電源装置は、入力電圧の入力端と出力電圧の出力端との間に接続された出力トランジスタと、所定の基準電圧を生成する基準電圧生成部と;前記出力電圧またはこれに応じた帰還電圧が前記基準電圧及び前記ソフトスタート電圧のより低い方と一致するように前記出力トランジスタを駆動するドライバと;を有する構成(第9の構成)にするとよい。
また、上記第9の構成から成る電源装置は、前記出力電圧を分圧して前記帰還電圧を生成する出力分圧部をさらに有する構成(第10の構成)にするとよい。
本明細書中に開示されているソフトスタート回路によれば、常に適切なソフトスタート電圧を生成することが可能となる。
リニア電源の一実施形態を示す図 オフセット未付与時の入力過渡応答特性を示す図 オフセット付与時の入力過渡応答特性を示す図 車両の外観図
<リニア電源>
図1は、リニア電源の一実施形態を示す図である。本実施形態のリニア電源1は、出力トランジスタ10と、出力分圧部20と、ドライバ30と、基準電圧生成部70と、ソフトスタート回路80と、を有し、入力電圧VINを降圧して所望の出力電圧VOUTを生成する。入力電圧VINは、バッテリ4から供給されており、その安定度は必ずしも高くない。出力電圧VOUTは、後段の負荷2(=二次電源やマイコンなど)に供給されている。なお、出力電圧VOUTの出力端と接地端(=接地電圧0Vの印加端)との間には、出力電圧VOUTを平滑するための出力キャパシタ3を並列接続しておくとよい。リニア電源1は、例えば、IC内蔵の基準電圧源として用いることができる。
出力トランジスタ10は、入力電圧VINの入力端と出力電圧VOUTの出力端との間に接続されており、ドライバ30からのゲート信号G10に応じて導通度(裏を返せばオン抵抗値)が制御される。なお、本図の例では、出力トランジスタ10として、PMOSFET[P-channel type MOSFET]が用いられている。従って、ゲート信号G10が低いほど、出力トランジスタ10の導通度が高くなり、出力電圧VOUTが上昇する。逆に、ゲート信号G10が高いほど、出力トランジスタ10の導通度が低くなり、出力電圧VOUTが低下する。ただし、出力トランジスタ10としては、PMOSFETに代えて、NMOSFETを用いてもよいし、バイポーラトランジスタを用いてもよい。
出力分圧部20は、出力電圧VOUTの出力端と接地端との間に直列接続された抵抗21及び22(抵抗値:R1及びR2)を含み、両抵抗相互間の接続ノードから出力電圧VOUTに応じた帰還電圧VFB(=VOUT×{R2/(R1+R2)})を出力する。ただし、出力電圧VOUTがドライバ30の入力ダイナミックレンジに収まっていれば、出力分圧部20を割愛して出力電圧VOUTをドライバ30に直接入力しても構わない。
ドライバ30の非反転入力端(+)には、帰還電圧VFB(または出力電圧VOUT)が入力されており、ドライバ30の第1反転入力端(−)と第2反転入力端(−)には、それぞれ、基準電圧VREFとソフトスタート電圧VSSが入力されている。ドライバ30は、帰還電圧VFBが基準電圧VREF及びソフトスタート電圧VSSのより低い方と一致するようにゲート信号G10を生成して出力トランジスタ10を駆動する。
なお、VREF<VSSであるときには、ドライバ30は、帰還電圧VFBと基準電圧VREFとの差分値ΔV1(=VFB−VREF)が高いほどゲート信号G10を引き上げ、逆に、差分値ΔV1が低いほどゲート信号G10を引き下げる。
一方、VREF>VSSであるときには、ドライバ30は、帰還電圧VFBとソフトスタート電圧VSSとの差分値ΔV2(=VFB−VSS)が高いほどゲート信号G10を引き上げ、逆に、差分値ΔV2が低いほどゲート信号G10を引き下げる。
基準電圧生成部70は、所定の基準電圧VREF(例えば0.6V)を生成する。
ソフトスタート回路80は、リニア電源1の起動時において緩やかに上昇していくソフトスタート電圧VSSを生成するための手段であり、キャパシタ81と、充電電流生成部82と、放電スイッチ83と、オフセット付与部84と、を含む。
キャパシタ81は、充電電流生成部82の出力端(=充電電流Ichgの出力端)と接地端との間に接続されており、その第1端から充電電圧VSS0(=オフセット付与前のソフトスタート電圧に相当)が引き出されている。
充電電流生成部82は、キャパシタ81の充電電流Ichgを生成する回路部であり、電流源821とカレントミラー822を含む。
電流源821は、カレントミラー822の入力端(=PMOSFET822aのドレイン)と接地端との間に接続されており、所定の基準電流I0を生成する。
カレントミラー822は、一対のPMOSFET822a及び822bを含み、基準電流I0をミラーして充電電流Ichgを生成する。素子間の接続関係について述べると、PMOSFET822a及び822bそれぞれのソースは、いずれも入力電圧VINの入力端に接続されている。PMOSFET822a及び822bそれぞれのゲートは、いずれもPMOSFET822aのドレインに接続されている。PMSOFET822bのドレインは、充電電流Ichgの出力端としてキャパシタ81の第1端に接続されている。
放電スイッチ83は、リセット信号RST(例えばパワーオンリセット信号)に応じてキャパシタ81を放電する。より具体的に述べると、放電スイッチ83は、リセット信号RSTがハイレベル(=放電時の論理レベル)であるときにオンし、キャパシタ81の両端間をショートすることにより、キャパシタ81に蓄えられている電荷を放電する。従って、放電スイッチ83による放電動作が正しく完了すれば、充電電圧VSS0が0V(ないしはほぼ0V)まで低下する。放電スイッチ83としては、例えば、キャパシタ81に対して並列に接続されたNMOSFET[N-channel type MOSFET]を用いればよい。
オフセット付与部84は、キャパシタ81の第1端(=充電電圧VSS0の出力端)とドライバ30の第2反転入力端(−)との間に接続されており、キャパシタ81の充電電圧VSS0を所定のオフセット電圧Vofs分だけ引き下げてソフトスタート電圧VSS(=VSS0−Vofs)を生成する。すなわち、オフセット付与部84は、キャパシタ81の充電電圧VSSに対して、負のオフセット(−Vofs)を付与することにより、ソフトスタート電圧VSSを生成する。
なお、オフセット電圧Vofsは、放電スイッチ83の動作不全を伴う再起動状態でキャパシタ81に残ったままとなることが想定される残留電荷相当の電圧値に設定すればよい。本図の例に即して述べれば、オフセット電圧Vofsは、PMOSFET822bに付随する寄生ダイオードDの順方向降下電圧Vfと同値に設定することが望ましい。
次に、オフセット付与部84の導入意義を説明するに先立ち、オフセット未付与時の入力過渡応答特性について簡単に説明する。
図2は、オフセット未付与時(=キャパシタ81の充電電圧VSS0がソフトスタート電圧VSSとしてそのまま出力されている場合)の入力過渡応答特性を示す図であり、上から順に、入力電圧VIN、ドライバ入力(基準電圧VREF(一点鎖線)、ソフトスタート電圧VSS(二点鎖線)、及び、帰還電圧VFB(実線))、出力電圧VOUT、並びに、入力電流IIN(=出力トランジスタ10のドレイン電流)が描写されている。
時刻t11において、リニア電源1に入力電圧VINが投入されると、基準電圧VREFは、その目標値まで速やかに立ち上げられる。一方、ソフトスタート電圧VSSは、充電電流Ichgの電流値iとキャパシタ81の容量値Cに応じた傾き(=i/C)を持って緩やかに上昇していく。
従って、リニア電源1の起動後、所定のソフトスタート期間Tss(=時刻t11〜t12)が経過するまでの間は、ソフトスタート電圧VSSが基準電圧VREFを下回っている状態(VREF>VSS)となる。その結果、リニア電源1では、帰還電圧VFBをいきなり基準電圧VREFまで引き上げるのではなく、VFB=VSSとなるように、ソフトスタート電圧VSSに基づく出力帰還制御が行われるので、起動時における出力電圧VOUTのオーバーシュートや突入電流を防止することが可能となる。
その後、時刻t12において、ソフトスタート電圧VSSが基準電圧VREFを上回ると、リニア電源1では、VFB=VREFとなるように、出力帰還制御が行われるようになる。従って、出力電圧VOUTは、基準電圧VREFに応じた本来の目標値(=VREF×{(R1+R2)/R2})に合わせ込まれる。
次に、時刻t13〜t14で示したように、入力電圧VINが瞬間的に低下して、リニア電源1が意図しない再起動状態に陥った場合を考える。
時刻t13において、入力電圧VINが0Vまで急低下すると、基準電圧VREFと出力電圧VOUTもそれぞれ0Vまで急低下する。また、入力電圧VINが0Vまで低下すると、リセット信号RSTがハイレベルに立ち上がらなくなるので、放電スイッチ83をオンすることができなくなり、キャパシタ81を正しく放電することができなくなる。
なお、上記のように、放電スイッチ83の動作不全が生じた場合であっても、キャパシタ81に蓄えられた電荷は、キャパシタ81からPMOSFET822bの寄生ダイオードDを介して入力電圧VINの入力端(=0V)に至る経路で放電される。ただし、寄生ダイオードDの両端間には、順方向降下電圧Vf(≒0.7V)が生じるので、ソフトスタート電圧VSSがダイオードDの順方向降下電圧Vf以下まで放電されることはない。
そのため、時刻t14において、入力電圧VINの供給が復帰し、リニア電源1が再起動されたときには、ソフトスタート電圧VSSが本来の初期値(例えば0V)よりも高い電圧値(=Vf)から上昇し始めることになるので、ソフトスタート動作に支障を来たすおそれがある。本図の例に即して述べれば、時刻t14以降、ソフトスタート電圧VSSが基準電圧VREFを下回ることはないので、ソフトスタート電圧VSSに基づく出力帰還制御(=ソフトスタート動作)が一切行われない状態となる。
このように、オフセット付与部84が導入されていない場合には、放電スイッチ83の動作不全を伴うリニア電源1の再起動時において、ソフトスタート動作に支障を来たし、出力電圧VOUTのオーバーシュートや突入電流を生じてしまうことが分かる。
図3は、オフセット付与時の入力過渡応答特性を示す図であり、上から順に、入力電圧VIN、ドライバ入力(基準電圧VREF(一点鎖線)、キャパシタ81の充電電圧VSS0(二点鎖線)、ソフトスタート電圧VSS(三点鎖線)、及び、帰還電圧VFB(実線))、出力電圧VOUT、並びに、入力電流IINが描写されている。
時刻t21において、リニア電源1に入力電圧VINが投入されると、基準電圧VREFは、その目標値まで速やかに立ち上げられる。また、キャパシタ81の充電電圧VSS0は、充電電流Ichgの電流値iとキャパシタ81の容量値Cに応じた傾き(i/C)を持って緩やかに上昇していく。
一方、ソフトスタート電圧VSSは、キャパシタ81の充電電圧VSS0がオフセット電圧Vofsを上回るまで、0Vに維持されたままとなる。従って、リニア電源1の起動後、所定の起動遅延期間Td(=時刻t21〜t22)が経過するまでの間、出力電圧VOUTが立ち上がらない状態となる。なお、上記の起動遅延期間Tdは、オフセット電圧Vofsが高いほど長くなる。これを鑑みると、オフセット電圧Vofsは、必要最低限の電圧値(例えば寄生ダイオードDの順方向降下電圧Vf)に設定することが望ましい。
キャパシタ81の充電が進み、時刻t22において、キャパシタ81の充電電圧VSS0がオフセット電圧Vofsよりも高くなると、ソフトスタート電圧VSSが上昇し始めるので、出力電圧VOUTもこれに伴って徐々に上昇し始める。
なお、これ以降、所定のソフトスタート期間Tss(=時刻t22〜t23)が経過するまでの間、ソフトスタート電圧VSSに基づく出力帰還制御(=ソフトスタート動作)が行われるので、起動時における出力電圧VOUTのオーバーシュートや突入電流を防止することが可能となる。
その後、時刻t23において、ソフトスタート電圧VSSが基準電圧VREFを上回ると、リニア電源1では、VFB=VREFとなるように、出力帰還制御が行われるようになる。従って、出力電圧VOUTは、基準電圧VREFに応じた本来の目標値(=VREF×{(R1+R2)/R2})に合わせ込まれる。
次に、時刻t24〜t25で示したように、入力電圧VINが瞬間的に低下して、リニア電源1が意図しない再起動状態に陥った場合を考える。
時刻t24において、入力電圧VINが0Vまで急低下すると、基準電圧VREFと出力電圧VOUTもそれぞれ0Vまで急低下する。また、入力電圧VINが0Vまで低下すると、リセット信号RSTがハイレベルに立ち上がらなくなるので、放電スイッチ83をオンすることができなくなり、キャパシタ81を正しく放電することができなくなる。
なお、上記のように、放電スイッチ83の動作不全が生じた場合であっても、キャパシタ81に蓄えられた電荷は、キャパシタ81からPMOSFET822bの寄生ダイオードDを介して入力電圧VINの入力端(=0V)に至る経路で放電される。ただし、寄生ダイオードDの両端間には、順方向降下電圧Vf(≒0.7V)が生じるので、キャパシタ81の充電電圧VSS0がダイオードDの順方向降下電圧Vf以下まで放電されることはない。この点については、先の図2と同様である。
ただし、オフセット付与部84が導入されている場合には、キャパシタ81の充電電圧VSS0から所定のオフセット電圧Vofsを差し引くことにより、最終的なソフトスタート電圧VSSが生成される。従って、オフセット電圧Vofsを適切な電圧値(例えばVofs=Vf)に設定しておくことにより、ソフトスタート電圧VSSを本来の初期値(例えば0V)まで引き下げることが可能となる。
その結果、時刻t25において、入力電圧VINの供給が復帰し、リニア電源1が再起動されたときには、ソフトスタート電圧VSSが本来の初期値(例えば0V)から上昇し始めることになるので、時刻t25以降、所定のソフトスタート期間Tss(=時刻t25〜t26)に亘り、先述のソフトスタート動作を適正に実施することができる。
このように、オフセット付与部84が導入されている場合には、放電スイッチ83の動作不全を伴うリニア電源1の再起動時においても、ソフトスタート動作に支障を来たすことなく、出力電圧VOUTのオーバーシュートや突入電流を防止することが可能となる。
特に、入力電圧VINの変動が激しいアプリケーション(バッテリから電力供給を受ける車載機器など)の電源装置において、そのソフトスタート期間Tssを正しく設定するためには、ソフトスタート電圧VSSに負のオフセット(−Vofs)を付与する構成が非常に有効となる。
なお、これまでに説明したソフトスタート回路80の適用対象は、何らリニア電源1に限定されるものではなく、スイッチング電源(昇圧型、降圧型、昇降圧型、ないしは、反転型)など、その他の電源装置全般にも広く適用することができる。
<車両への適用>
図4は、車両Xの外観図である。本構成例の車両Xは、不図示のバッテリから電源電圧の供給を受けて動作する種々の電子機器X11〜X18を搭載している。なお、本図における電子機器X11〜X18の搭載位置は、図示の便宜上、実際とは異なる場合がある。
電子機器X11は、エンジンに関連する制御(インジェクション制御、電子スロットル制御、アイドリング制御、酸素センサヒータ制御、及び、オートクルーズ制御など)を行うエンジンコントロールユニットである。
電子機器X12は、HID[high intensity discharged lamp]やDRL[daytime running lamp]などの点消灯制御を行うランプコントロールユニットである。
電子機器X13は、トランスミッションに関連する制御を行うトランスミッションコントロールユニットである。
電子機器X14は、車両Xの運動に関連する制御(ABS[anti-lock brake system]制御、EPS[electric power steering]制御、電子サスペンション制御など)を行う制動ユニットである。
電子機器X15は、ドアロックや防犯アラームなどの駆動制御を行うセキュリティコントロールユニットである。
電子機器X16は、ワイパー、電動ドアミラー、パワーウィンドウ、ダンパー(ショックアブソーバー)、電動サンルーフ、及び、電動シートなど、標準装備品やメーカーオプション品として、工場出荷段階で車両Xに組み込まれている電子機器である。
電子機器X17は、車載A/V[audio/visual]機器、カーナビゲーションシステム、及び、ETC[electronic toll collection system]など、ユーザオプション品として任意で車両Xに装着される電子機器である。
電子機器X18は、車載ブロア、オイルポンプ、ウォーターポンプ、バッテリ冷却ファンなど、高耐圧系モータを備えた電子機器である。
なお、先に説明したリニア電源1は、電子機器X11〜X18のいずれにも組み込むことが可能である。
<その他の変形例>
なお、本明細書中に開示されている種々の技術的特徴は、上記実施形態のほか、その技術的創作の主旨を逸脱しない範囲で種々の変更を加えることが可能である。すなわち、上記実施形態は、全ての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきであり、本発明の技術的範囲は、上記実施形態の説明ではなく、特許請求の範囲によって示されるものであり、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内に属する全ての変更が含まれると理解されるべきである。
本明細書中に開示されている発明は、車両関連機器、船舶関連機器、事務機器、ポータブル機器、ないしは、スマートフォンなどに利用することが可能である。
1 リニア電源(電源装置の一例)
2 負荷
3 出力キャパシタ
4 バッテリ
10 出力トランジスタ(PMOSFET)
20 出力分圧部
21、22 抵抗
30 ドライバ
70 基準電圧生成部
80 ソフトスタート回路
81 キャパシタ
82 充電電流生成部
821 電流源
822 カレントミラー
822a、822b PMOSFET
83 放電スイッチ(NMOSFET)
84 オフセット付与部
D 寄生ダイオード
X 車両
X11〜X18 電子機器

Claims (9)

  1. キャパシタと、
    前記キャパシタの充電電流を生成する充電電流生成部と、
    前記キャパシタの充電電圧を所定のオフセット電圧分だけ引き下げてソフトスタート電圧を生成するオフセット付与部と、
    前記キャパシタを放電する放電スイッチと、
    を有し、
    前記オフセット電圧は、前記放電スイッチの動作不全を伴う再起動状態で前記キャパシタに残ったままとなることが想定される残留電荷相当の電圧値に設定されていることを特徴とするソフトスタート回路。
  2. 前記放電スイッチは、前記キャパシタに対して並列に接続されたNMOSFETであることを特徴とする請求項に記載のソフトスタート回路。
  3. 前記充電電流生成部は、
    所定の基準電流を生成する電流源と、
    前記基準電流をミラーして前記充電電流を生成するカレントミラーと、
    を含むことを特徴とする請求項1または2に記載のソフトスタート回路。
  4. 前記カレントミラーは、一対のPMOSFETを含むことを特徴とする請求項に記載のソフトスタート回路。
  5. 前記オフセット電圧は、前記PMOSFETに付随する寄生ダイオードの順方向降下電圧と同値に設定されていることを特徴とする請求項に記載のソフトスタート回路。
  6. キャパシタと、
    前記キャパシタの充電電流を生成する充電電流生成部と、
    前記キャパシタの充電電圧を所定のオフセット電圧分だけ引き下げてソフトスタート電圧を生成するオフセット付与部と、
    を有し、
    前記充電電流生成部は、
    所定の基準電流を生成する電流源と、
    前記基準電流をミラーして前記充電電流を生成するカレントミラーと、
    を含み、
    前記カレントミラーは、一対のPMOSFETを含み、
    前記オフセット電圧は、前記PMOSFETに付随する寄生ダイオードの順方向降下電圧と同値に設定されていることを特徴とするソフトスタート回路。
  7. 起動時に緩やかに上昇していくソフトスタート電圧を生成する手段として、請求項1〜のいずれか一項に記載のソフトスタート回路を有し、
    前記ソフトスタート電圧が所定の基準電圧を下回っている間、前記ソフトスタート電圧に基づく出力帰還制御を行うことを特徴とする電源装置。
  8. 入力電圧の入力端と出力電圧の出力端との間に接続された出力トランジスタと、
    所定の基準電圧を生成する基準電圧生成部と;
    前記出力電圧またはこれに応じた帰還電圧が前記基準電圧及び前記ソフトスタート電圧のより低い方と一致するように前記出力トランジスタを駆動するドライバと;
    を有することを特徴とする請求項に記載の電源装置。
  9. 前記出力電圧を分圧して前記帰還電圧を生成する出力分圧部をさらに有することを特徴とする請求項に記載の電源装置。
JP2017003948A 2017-01-13 2017-01-13 ソフトスタート回路及びこれを備えた電源装置 Active JP6830364B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017003948A JP6830364B2 (ja) 2017-01-13 2017-01-13 ソフトスタート回路及びこれを備えた電源装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017003948A JP6830364B2 (ja) 2017-01-13 2017-01-13 ソフトスタート回路及びこれを備えた電源装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2018112964A JP2018112964A (ja) 2018-07-19
JP6830364B2 true JP6830364B2 (ja) 2021-02-17

Family

ID=62912398

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2017003948A Active JP6830364B2 (ja) 2017-01-13 2017-01-13 ソフトスタート回路及びこれを備えた電源装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6830364B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN109742937B (zh) * 2019-01-23 2020-07-31 电子科技大学 一种带数字逻辑复用控制的软启动电路
KR102662962B1 (ko) 2019-04-01 2024-05-03 삼성전자주식회사 디스플레이 장치 및 그 제어 방법

Also Published As

Publication number Publication date
JP2018112964A (ja) 2018-07-19

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6510828B2 (ja) リニア電源及びこれを用いた電子機器
JP7228721B2 (ja) 電源制御装置
JP7018337B2 (ja) 電源制御装置
CN109861536B (zh) 电流模式控制型开关电源装置
JP6830364B2 (ja) ソフトスタート回路及びこれを備えた電源装置
US20140117891A1 (en) Semiconductor device, electronic appliance, and vehicle
JP6835599B2 (ja) リニア電源
JP6825831B2 (ja) 電源装置
JP2017001539A (ja) エアバッグ制御装置及び半導体装置
JP7100499B2 (ja) 半導体装置
JP6476005B2 (ja) オーバーシュート抑制回路、電源装置、電子機器、及び、車両
JP2021033472A (ja) リニア電源
JP2017073872A (ja) チャージポンプ回路
JP6967421B2 (ja) スイッチ装置
JP2010136522A (ja) スイッチング電源回路
JP7286440B2 (ja) スイッチ装置
JP6968657B2 (ja) 積分回路
JP7139142B2 (ja) スイッチ装置
JP6030335B2 (ja) 電源装置、車載機器、車両
JP7481868B2 (ja) 過電流保護回路
WO2021246481A1 (ja) 駆動装置
JP7257137B2 (ja) スイッチ装置
WO2023157611A1 (ja) 駆動制御装置、車載電源システム、および車両
JP2022131200A (ja) スイッチ装置、電子機器、車両
JP2023115986A (ja) 電源回路及び車両

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20191218

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20201020

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20201021

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20201209

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20210119

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20210126

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6830364

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250