JP2022131200A - スイッチ装置、電子機器、車両 - Google Patents

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Abstract

【課題】コスト上昇を招くことなく、後段ブロック及び自身の破壊を未然に防ぐことが可能なスイッチ装置を提供する。【解決手段】スイッチ装置は、電源電圧BATが印加される入力端T1と出力電圧VOUTが出力される出力端T2との間に接続されたスイッチ素子1と、入力信号に応じてスイッチ素子1をオン/オフ駆動するドライバ2と、出力電圧VOUTが所定値を超えると出力電圧VOUTを制限するようにスイッチ素子1の制御端子を制御する制御部3と、を備える。【選択図】図3

Description

本明細書中に開示している発明は、スイッチ装置に関する。
従来、半導体集積回路装置の多くは過熱保護回路や過電流保護回路、過電圧保護回路等の保護回路を備えている。例えば、車載バッテリーと後段ブロック(例えばECU:Electrical Control Unit)との間をつなぐスイッチ装置においても同様であり、スイッチ装置が過熱や過電流、過電圧等の異常を検出するとスイッチ装置自身の出力を停止し、後段ブロック及びスイッチ装置自身の破壊や誤動作を未然に防いでいる。
なお、上記に関連する従来技術の一例としては特許文献1を挙げることができる。
特開2019-198035号公報
しかしながら、従来の保護回路を備えたスイッチ装置では、異常検出時、特に電圧が一時的に高い場合、スイッチ装置自身をオフとし、出力を供給しなくなるため、供給先の後段ブロックの機能を維持することが困難であった。
そのため、例えば、車載バッテリーとスイッチ素子の間にツェナーダイオード等のクランプ素子を接続することで、スイッチ素子に入力される車載バッテリー電圧を制限したり、スイッチ素子と後段ブロックの間にクランプ素子を接続することで、後段ブロックに入力されるスイッチ素子の出力電圧を制限したりしていた。
このような手法は、クランプ素子をスイッチ装置とは別に外付けする必要があるため、コスト面で改善の余地がある。
本明細書中に開示されているスイッチ装置は、電源電圧が印加される入力端と出力電圧が出力される出力端との間に接続されたスイッチ素子と、入力信号に応じて前記スイッチ素子をオン/オフ駆動するドライバと、前記出力電圧が所定値を超えると前記出力電圧を制限するように前記スイッチ素子の制御端子を制御する制御部と、を備える構成(第1の構成)とする。
また、上記第1の構成であるスイッチ装置において、前記スイッチ素子の制御端子に接続された充電用の第1電流源及び放電用の第2電流源をさらに備え、前記ドライバは、前記入力信号に応じて前記第1電流源及び前記第2電流源の電流を制御することで前記スイッチ素子をオン/オフ駆動する一方、前記出力電圧が前記所定値を超えると前記第2電流源の電流を制御することで前記スイッチ素子の導通度を調整する構成(第2の構成)であってもよい。
また、上記第1又は第2の構成であるスイッチ装置において、前記制御部は、前記出力電圧に応じた帰還電圧と基準電圧を比較する第1比較器と、前記第1比較器の出力に応じてオン/オフを切り替えるトランジスタと、前記第1比較器の出力を前記ドライバの出力信号レベルにシフトするレベルシフト回路とを含む構成(第3の構成)であってもよい。
また、上記第3の構成であるスイッチ装置において、前記レベルシフト回路はシンク型カレントミラー及びソース型カレントミラーを含む構成(第4の構成)であってもよい。
また、上記第4の構成であるスイッチ装置において、前記制御部は、前記レベルシフト回路と前記第1比較器の出力との間に直列に接続される抵抗及びキャパシタを更に含む構成(第5の構成)であってもよい。
また、上記第3~第5いずれかの構成であるスイッチ装置において、前記基準電圧は、前記出力電圧の定常時における前記帰還電圧よりも高い電圧値に設定されている構成(第6の構成)であってもよい。
また、上記第1~第6いずれかの構成であるスイッチ装置において、前記制御部は、前記出力電圧が前記所定値を超えても前記スイッチ素子をフルオフさせない構成(第7の構成)であってもよい。
また、本明細書中に開示されている電子機器は、上記第1から第7のいずれかに一項に記載のスイッチ装置と、前記スイッチ装置の前記出力端に接続される放熱用抵抗と、前記放熱用抵抗と並列に接続されるスイッチと、を有し、前記スイッチ装置は、前記電源電圧に応じた閾値電圧と前記出力電圧を比較して前記スイッチをオン/オフする第2比較器を備える構成(第8の構成)とする。
また、本明細書中に開示されているスイッチ装置は、電源電圧が共通に印加され、出力電圧を出力する出力端をそれぞれ有する複数のスイッチ素子と、前記複数のスイッチ素子を駆動するドライバと、前記出力電圧が所定値を超えると前記出力電圧を制限するように前記複数のスイッチ素子の制御端子を制御する制御部と、を備える構成(第9の構成)であってもよい。
また、上記第9の構成であるスイッチ装置において、前記複数のスイッチ素子の出力端は共通に接続可能である構成(第10の構成)であってもよい。
また、上記第10の構成であるスイッチ装置において、前記制御部は、前記出力電圧に応じた帰還電圧と基準電圧を比較する比較器と、前記比較器の出力に応じてオン/オフを切り替えるトランジスタと、前記比較器の出力を前記ドライバの出力信号レベルにシフトするレベルシフト回路と、を含み、前記複数のスイッチ素子のうち少なくとも1つは、前記比較器の出力に応じてオン/オフを切り替える熱分散用スイッチ素子である構成(第11の構成)であってもよい。
また、上記第9の構成から成るスイッチ装置において、前記複数のスイッチ素子の出力端はそれぞれ別の負荷に接続可能である構成(第12の構成)にしてもよい。
また、上記第9~第12いずれかの構成から成るスイッチ装置は、前記複数のスイッチ素子を用いて熱分散機能を有効とするか多チャンネル出力構成を有効とするかを切り替えるための選択端子をさらに備える構成(第13の構成)にしてもよい。
また、本明細書中に開示されている車両は、上記第1~第7、第9~第13いずれかの構成から成るスイッチ装置、または、上記第8の構成から成る電子機器を搭載した構成(第14の構成)とする。
本明細書中に開示されている発明によれば、コスト上昇を招くことなく、後段ブロック及び自身の破壊を未然に防ぐことが可能なスイッチ装置を提供することが可能である。
スイッチ装置の比較例を示す図 比較例のスイッチ装置の電源電圧と出力電圧の関係(第1例)を示す図 比較例のスイッチ装置の電源電圧と出力電圧の関係(第2例)を示す図 第1実施形態に係るスイッチ装置の構成を示す図 図3のスイッチ装置の各部電圧の関係を示す図 第2実施形態に係るスイッチ装置の構成を示す図 図5におけるスイッチ装置のレベルシフト回路の一例を示す図 第3実施形態に係るスイッチ装置の構成を示す図 2チャンネル出力構成のスイッチ装置に選択端子を導入した例を示す図 LDOと降圧DCDCコンバータにおける入力電圧と出力電圧の関係を示す図 車両の外観図
<比較例>
まず、本実施形態のスイッチ装置について説明する前に、これと対比される比較例(外付けのクランプ素子を用いた構成例)について簡単に説明しておく。図1は、スイッチ装置の比較例を示す図である。また、図2Aは、比較例(図1)のスイッチ装置における、電源電圧BATと出力電圧VOUTの変化を表す図である。
図1で示す比較例の場合には、電源電圧BATの印加端と接地端との間にクランプ素子(例えばツェナダイオード)が外付けされている。時刻t1で電源電圧BATが、外付けされるクランプ素子のクランプ電圧Vzに達すると、電源電圧BATはもはや上昇しなくなる。その結果、電源電圧BAT及び出力電圧VOUTがともにクランプ電圧Vz以下に制限される。
なお、図1のクランプ素子を電源電圧BATの印加端と接地端との間ではなく、出力電圧VOUTの印加端と接地端との間に接続すれば、図2Bのように出力電圧VOUTのみが制限されることになる。
<第1実施形態>
図3は第1実施形態に係るスイッチ装置の一構成例を示す図である。図3のスイッチ装置は、スイッチ素子1と、ドライバ2と、制御部3と、抵抗4及び抵抗5と、第1電流源CS1と、第2電流源CS2と、アクティブクランパACLPを備える。
スイッチ素子1は、電源電圧BATが印加される入力端T1と出力電圧VOUTを出力する出力端T2との間に設けられる。スイッチ素子1は第1電流源CS1の充電電流及び第2電流源CS2の放電電流により制御される制御端子を有し、これらによって導通度が調整される。電源電圧BATは、導通度が調整されたスイッチ素子1を介して出力電圧VOUTとして出力される。
ドライバ2はIN端子から入力される入力信号に応じて第1電流源CS1の充電電流及び第2電流源CS2の放電電流を調整することでスイッチ素子1をオン/オフ駆動する。オン動作時(IN=H)には、第1電流源CS1が動作して、第2電流源CS2がオフされる。逆に、オフ動作時(IN=L)には、第1電流源CS1がオフされて、第2電流源CS2が動作する。
制御部3は、比較器31及び基準電圧源32を備える。比較器31は抵抗4及び抵抗5によって生成される帰還電圧VFB1(=出力電圧の分圧電圧)と基準電圧源32の基準電圧VREFを比較する。
アクティブクランパACLPは、入力端T1とスイッチ素子1のゲートとの間に接続されている。出力端T2に誘導性の負荷が接続されるアプリケーションでは、スイッチ素子1をオンからオフへ切り替える際、負荷の逆起電力により、出力電圧VOUTが負電圧(<GND)となる。そのため、エネルギー吸収用にアクティブクランパACLPが設けられている。
図4は、第1実施形態に係るスイッチ装置における、IN端子、出力電圧VOUT、及び、帰還電圧VFB1それぞれの電圧変化の表す図である。
本図で示したように、時刻t11において、IN端子の入力信号がハイレベルに立ち上がると、第1電流源CS1がオンして第2電流源CS2がオフするので、スイッチ素子1のゲート電圧が引き上げられて、スイッチ素子1がオンする。スイッチ素子1がオンした後、時刻t12で出力電圧VOUTが定常値(ほぼ電源電圧BAT)に達している。このとき、出力電圧VOUTを分圧して得られる帰還電圧VFB1は、基準電圧VREFを下回っているので、比較器31の出力論理はローレベルとなる。すなわち、基準電圧VREFは、出力電圧VOUTの定常時における帰還電圧VFB1よりも高い電圧値に設定されている。その結果、第2電流源CS2はオフされたままとなり、スイッチ素子1のフルオン状態が継続される。
一方、時刻t13~t14で示したように、例えば電源電圧BATの急上昇に伴い、出力電圧VOUTが急峻に上昇すると、出力電圧VOUTに基づく帰還電圧VFB1が基準電圧VREFを上回る。これにより、比較器31の出力論理が切り替わり、第2電流源CS2の放電電流をドライバ2とは別に制御し、スイッチ素子1の導通度が低くなるように調節する。つまり、スイッチ素子1のオン抵抗値が高くなるので、スイッチ素子1に流れる出力電流が小さくなる一方、スイッチ素子1の両端間電圧(ドレイン・ソース間電圧Vds)が高くなる。従って、帰還電圧VFB1が基準電圧VREFを上回らないように、出力電圧VOUTに制限を掛けることができる。
なお、スイッチ素子1は、あくまでIN端子の入力信号に応じてオン/オフされる。すなわち、帰還電圧VFB1が基準電圧VREFを上回り、比較器31の出力論理が切り替わっても、スイッチ素子1がフルオフすることはない。すなわち、スイッチ素子1は、定常時よりも高いオン抵抗値を持ってオン状態に維持される。
このように、比較器31の出力によって放電電流を制御することでスイッチ素子1の導通度が調節されることにより、帰還電圧VFB1が基準電圧VREFを上回らないように第2電流源CS2の放電電流が制御され、延いては、出力電圧VOUTが制限される。なお、出力電圧VOUTの上限値を超えた電源電圧BATの上昇分は、スイッチ素子1の両端間に掛かることになる。その結果、先の比較例(図1)と異なり、クランプ素子を外付けする必要なく、後段ブロックやスイッチ素子1自身の破壊を未然に防ぐことができる。
<第2実施形態>
図5は第2実施形態に係るスイッチ装置の構成を示す図である。
図5に示すスイッチ装置は、図3に示すスイッチ装置が備える構成要素の他に、比較器6と、RC回路7と、レベルシフト回路8と、を備える。
図5に示すスイッチ装置には、抵抗4及び抵抗5が外付けされており、さらに出力端OUT(図3の出力端T2に相当)には、放熱用抵抗9と、放熱用抵抗9と並列に接続されるスイッチ10が外付けされる。スイッチ素子1を介してノードN(=放熱用抵抗9と抵抗4との接続ノード)から出力される出力電圧VOUT´は負荷11に供給される。
比較器6の反転入力端子には、抵抗6a及び電流源6bにより電源電圧BAT基準で生成された閾値電圧VTH(=電源電圧BATよりも所定値Vxだけ低い電圧)が入力されて、非反転入力端子には出力電圧VOUTが入力される。比較器6の出力はFB1端子に接続され、スイッチ10のオン/オフを切り替える。
通常動作時、スイッチ10はオンしており、放熱用抵抗9に電流は流れず、(出力電圧VOUT)/(負荷11の抵抗値)で定まる出力電流がスイッチ素子1から負荷11へ流れている。
やがて電源電圧BATが上昇すると、帰還電圧VFB2が基準電圧VREFよりも大きくなることで比較器31の出力が切り替わり、比較器31の出力によって制御されるトランジスタM1がオンする。トランジスタM1がオンすることによりレベルシフト回路8を介してスイッチ素子1の導通度が調整される。スイッチ素子1の導通度が調整されることで出力電圧VOUTが制限される。このとき、出力電圧VOUTは、例えば、(BAT-0.5V)~BAT/3となる。すなわち、出力制限動作時においてスイッチ素子1の両端間に掛かるドレイン・ソース間電圧Vdsは、0.5V~BAT×(2/3)になる。なお、正常時(=出力制限動作が掛かっていないとき)におけるドレイン・ソース間電圧Vdsは、0.2V以下である。
その後電源電圧BATがさらに上昇し、電源電圧BATと出力電圧VOUTの差が所定値Vxに達すると、比較器6の出力が切り替わり、スイッチ10がオフされる。その結果スイッチ10を流れていた電流は放熱用抵抗9に流れることとなり、負荷11に供給される電圧VOUT´が制限される。スイッチ素子1に発生する熱は、制限された電圧VOUT´と負荷11によって定まる出力電流に依存するため、出力電圧VOUT制限後でもスイッチ素子1の発熱を抑制することが可能となる。
なお、放熱用抵抗9の抵抗値は、数Ω~数十Ωに設定すればよい。例えば、放熱用抵抗9の抵抗値は、3Ω~20Ωに設定してもよく、好ましくは5Ω~10Ωに設定してもよい。また、放熱用抵抗9の抵抗値は、抵抗4と抵抗5の合算値の1/5000よりも小さい方がよく、さらには1/200000~1/50000に設定することが好ましい。
図6は、図5に示すスイッチ装置におけるレベルシフト回路8の一例を示す図である。
図6に示すレベルシフト回路8は、ソース型カレントミラー81及び83と、シンク型カレントミラー82及び84を含む。これらのカレントミラーは、例えばPチャネルMOSFET(M2、M3、M6、M7)及びNチャネルMOSFET(M4、M5、M8、M9)から構成される。ソース型カレントミラー81を構成するトランジスタM2のドレインには、比較器31の出力に接続されるRC回路7とトランジスタM1のドレインが接続されている。ソース型カレントミラー81を構成するトランジスタM3のドレインとシンク型カレントミラー82を構成するトランジスタM4のドレインが接続されており、シンク型カレントミラー82を構成するトランジスタM5のドレインとソース型カレントミラー83を構成するトランジスタM6のドレインが接続されている。同様に、ソース型カレントミラー83を構成するトランジスタM7のドレインとシンク型カレントミラー84を構成するトランジスタM8のドレインが接続されている。なお、トランジスタM5及びトランジスタM6のゲート電圧は同じ値である。シンク型カレントミラー84を構成するトランジスタM9のドレインはスイッチ素子1の制御端子に接続されており、シンク型カレントミラー84を構成するトランジスタM8及びトランジスタM9のソースは出力端OUTに共通に接続されている。
比較器31の出力に接続されるトランジスタM1がオンすることでソース型カレントミラー81に電流が流れ始め、さらにシンク型カレントミラー82、ソース型カレントミラー83でシンク電流とソース電流が生成され後段のシンク型カレントミラー84に電流が流れることで比較器31の出力レベルをスイッチ素子1を駆動できる信号レベルにシフトしている。
RC回路7は、比較器31の出力をなまらせる効果があり、比較器31に接続されるトランジスタM1の急峻なオン/オフを防ぐことができる。
<第3実施形態>
図7Aは、第3実施形態に係るスイッチ装置の構成を示す図である。図7Aに示すスイッチ装置は、熱分散用スイッチ素子12と制御ロジック部13を備える点で第2実施形態に係るスイッチ装置と異なる。
熱分散用スイッチ素子12の入力端は、スイッチ素子1の入力端と共通に接続されており、共通に電源電圧BATが印加される。スイッチ素子1及び熱分散用スイッチ素子12それぞれの出力端OUT1及びOUT2は、スイッチ装置の外部で共通に接続されており、共通に出力電圧VOUTを出力する。
制御ロジック部13は、比較器31の出力に応じて熱分散用スイッチ素子12のオン/オフを切り替える。
通常動作時、熱分散用スイッチ素子12はオフであり、ドライバ2(不図示)によって導通度が制御されたスイッチ素子1を介して電源電圧BATが出力電圧VOUTとなって出力される。
電源電圧BATが上昇し、FB2端子に印加される帰還電圧VFB2が基準電圧VREFよりも大きくなると、比較器31の出力が切り替わり、切り替わった出力に応じて制御ロジック部13を介し熱分散用スイッチ素子12がオンとなる。
熱分散用スイッチ素子12がオンすることで、元々スイッチ素子1にのみ流れていた電流が熱分散用スイッチ素子12にも流れることになり、スイッチ素子1に生じる熱を分散することができる。より詳細に述べると、熱分散が必要なときには、第2電流源CS2の放電電流が増加され、スイッチ素子1が通常動作から出力制限動作に遷移し、その両端間電圧が高くなる。同時に、熱分散用スイッチ素子12も出力制限動作でオンする。
また、本実施形態の構成であれば、負荷が複数の場合には、熱分散機能をあきらめて一般的な2チャンネル出力構成とすることも可能となる。具体的には、スイッチ素子1と熱分散用スイッチ素子12の出力端OUT1及びOUT2を共通に接続せず、それぞれ負荷を接続し、2チャンネル出力構成とすることで対応可能である。
なお、熱分散機能を有効とするか2チャンネル出力構成を有効とするかを切り替えるためには、例えば、図7Bで示すように、一般的な2チャンネル構成のスイッチ装置を基本としつつ、別途新たに選択端子SELを設けてもよい。
図7Bのスイッチ装置において、制御回路CTRL1は、IN1端子に入力される第1論理信号に応じてスイッチ素子1をオン/オフすることにより、OUT1端子に接続される負荷Z1を駆動する機能ブロックであり、第1チャンネル用のドライバ2及び制御部3などを含む。一方、制御回路CTRL2は、IN2端子に入力される第2論理信号に応じて熱分散用スイッチ素子12をオン/オフする機能ブロックであり、第2チャンネル用のドライバ2及び制御部3などを含む。また、制御回路CTRL2には、スイッチ素子12を先出の熱分散用スイッチ素子12として動作させるための機能ブロック(図7Aの制御ロジック部13など)も組み込まれている。
例えば、選択端子SELから制御回路CTRL2に選択信号を入力することにより、熱分散用スイッチ素子12をその名の通り熱分散用に用いるか、第2チャンネル用に用いるかを切り替えることができる。
なお、熱分散用スイッチ素子12を第2チャンネル用としてスイッチ装置を2チャンネル出力構成とする場合、制御回路CTRL2(特に制御ロジック部13)の動作は様々考えられるが、例えば選択端子SELに入力される選択信号に応じて制御ロジック部13を停止すればよい。
また、上記実施例では熱分散用スイッチ素子が1つの場合を例に挙げて説明を行ったが、熱分散用スイッチ素子の数はこれに限定されるものではなく、例えば、2つや3つとしてもよい。その場合、電流は熱分散用スイッチ素子の数だけ分散されるのでスイッチ素子1に生じる熱はより分散すること可能となる。
<電源装置との違い>
図8は、降圧DC/DCコンバータや、LDO(Low Drop Out)等の電源装置において入力電圧VIN及び出力電圧VOUTが時間によってどのように変化するかを表した図である。
いずれの電源装置も、出力電圧VOUTに応じた帰還電圧と基準電圧を比較し、その誤差がなくなるように電源装置内で各ブロックが動作し、設定された一定の出力電圧を出力する。
一般的にDC/DCコンバータに関しては、出力トランジスタをスイッチング動作させることで出力電圧を生成するため、高効率が期待でき、出力トランジスタにおける熱損失が少ないが、インダクタや整流素子といった外付けされる素子によって部品点数が多くなる傾向がある。
それに対し、LDOは出力トランジスタのオン抵抗を調節することで出力電圧を生成しているため熱損失が大きくなる代わりに、昇圧動作や降圧動作に必要な外付け部品が不必要となり部品点数が少なく済むといった傾向がみられる。
スイッチ装置に関してもLDOと同様に、スイッチ素子のオン抵抗を調節することで電源電圧を出力端に伝えているため、熱損失が課題となり、その反面、部品点数が少なく済むといった傾向がみられる。
しかし、スイッチ装置は誘導性負荷が接続される場合に対してケアされているという点でLDOと異なる。具体的には、スイッチ素子がオンからオフへと切り替わる際に、誘導性負荷の逆起電力によって出力電圧が負電圧となったときのエネルギー吸収用にクランパが備えられている。例えばスイッチ素子であるNMOSFETのゲートと電源電圧が印加される配線間にアクティブクランパACLP(先出の図3を参照)が設けられる。誘導性負荷としては、例えば車両においてハーネス等が考えられる。
なお、正常動作時、電源電圧BATと出力電圧VOUTの差は0.2V以内である。また、電源電圧BATは10V以上であり、正常動作時、入出力差(BAT-VOUT)と電源電圧BATとの比は20倍以上である。
<車両への適用>
図9は、車両の一構成例を示す外観図である。本構成例の車両Xは、車載バッテリー(本図では不図示)と、車載バッテリーから電力供給を受けて動作する種々の電子機器X11~X18とを搭載している。なお、本図における電子機器X11~X18の搭載位置については、図示の便宜上、実際とは異なる場合がある。
電子機器X11は、エンジンに関連する制御(インジェクション制御、電子スロットル制御、アイドリング制御、酸素センサヒータ制御、及び、オートクルーズ制御など)を行うエンジンコントロールユニットである。
電子機器X12は、HID[high intensity discharged lamp]やDRL[daytime running lamp]などの点消灯制御を行うランプコントロールユニットである。
電子機器X13は、トランスミッションに関連する制御を行うトランスミッションコントロールユニットである。
電子機器X14は、車両Xの運動に関連する制御(ABS[anti-lock brake system]制御、EPS[electric power steering]制御、電子サスペンション制御など)を行うボディコントロールユニットである。
電子機器X15は、ドアロックや防犯アラームなどの駆動制御を行うセキュリティコントロールユニットである。
電子機器X16は、ワイパー、電動ドアミラー、パワーウィンドウ、ダンパー(ショックアブソーバー)、電動サンルーフ、及び、電動シートなど、標準装備品やメーカーオプション品として、工場出荷段階で車両Xに組み込まれている電子機器である。
電子機器X17は、車載A/V[audio/visual]機器、カーナビゲーションシステム、及び、ETC[electronic toll collection system]など、ユーザオプション品として任意で車両Xに装着される電子機器である。
電子機器X18は、車載ブロア、オイルポンプ、ウォーターポンプ、車載バッテリー冷却ファンなど、高耐圧系モータを備えた電子機器である。
なお、先に説明したスイッチ装置は、電子機器X11~X18のいずれにも組み込むことが可能である。
<その他の変形例>
また、上記実施形態では、単にスイッチ装置として例を挙げて説明を行ったが、本明細書中に開示されている発明の適用対象は、これに限定されるものではなく、例えば、その他の車載用IPD(車載用ローサイドスイッチICや車載用電源ICなど)はもちろん、車載用途以外の半導体集積回路装置にも広く適用することが可能である。
また、本明細書中に開示されている種々の技術的特徴は、上記実施形態のほか、その技術的創作の主旨を逸脱しない範囲で種々の変更を加えることが可能である。すなわち、上記実施形態は、全ての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきであり、本発明の技術的範囲は、上記実施形態の説明ではなく、特許請求の範囲によって示されるものであり、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内に属する全ての変更が含まれると理解されるべきである。
1 スイッチ素子
2 ドライバ
3 制御部
4、5 抵抗
6 比較器
7 RC回路
8 レベルシフト回路
9 放熱用抵抗
10 スイッチ
11 負荷
12 熱分散用スイッチ素子
13 制御ロジック部
31 比較器
32 基準電圧生成部
81、83 ソース型カレントミラー
82、84 シンク型カレントミラー
ACLP アクティブクランパ
CS1 第1電流源
CS2 第2電流源
CTRL1、CTRL2 制御回路
M1~M9 トランジスタ

Claims (14)

  1. 電源電圧が印加される入力端と出力電圧が出力される出力端との間に接続されたスイッチ素子と、
    入力信号に応じて前記スイッチ素子をオン/オフ駆動するドライバと、
    前記出力電圧が所定値を超えると前記出力電圧を制限するように前記スイッチ素子の制御端子を制御する制御部と、
    を備えるスイッチ装置。
  2. 前記スイッチ素子の制御端子に接続された充電用の第1電流源及び放電用の第2電流源をさらに備え、
    前記ドライバは、前記入力信号に応じて前記第1電流源及び前記第2電流源の電流を制御することで前記スイッチ素子をオン/オフ駆動する一方、前記出力電圧が前記所定値を超えると前記第2電流源の電流を制御することで前記スイッチ素子の導通度を調整する請求項1に記載のスイッチ装置。
  3. 前記制御部は、前記出力電圧に応じた帰還電圧と基準電圧を比較する第1比較器と、
    前記第1比較器の出力に応じてオン/オフを切り替えるトランジスタと、
    前記第1比較器の出力を前記ドライバの出力信号レベルにシフトするレベルシフト回路と、
    を含む請求項1または2に記載のスイッチ装置。
  4. 前記レベルシフト回路はシンク型カレントミラー及びソース型カレントミラーを含む、請求項3に記載のスイッチ装置
  5. 前記制御部は、前記レベルシフト回路と前記第1比較器の出力との間に直列に接続される抵抗及びキャパシタを更に含む、請求項4に記載のスイッチ装置。
  6. 前記基準電圧は、前記出力電圧の定常時における前記帰還電圧よりも高い電圧値に設定されている、請求項3~5のいずれか一項に記載のスイッチ装置。
  7. 前記制御部は、前記出力電圧が前記所定値を超えても前記スイッチ素子をフルオフさせない、請求項1~6のいずれか一項に記載のスイッチ装置。
  8. 請求項1から7のいずれかに一項に記載のスイッチ装置と、
    前記スイッチ装置の前記出力端に接続される放熱用抵抗と、
    前記放熱用抵抗と並列に接続されるスイッチと、を有し、
    前記スイッチ装置は、前記電源電圧に応じた閾値電圧と前記出力電圧を比較して前記スイッチをオン/オフする第2比較器を備える、電子機器。
  9. 電源電圧が共通に印加され、出力電圧を出力する出力端をそれぞれ有する複数のスイッチ素子と、
    前記複数のスイッチ素子を駆動するドライバと、
    前記出力電圧が所定値を超えると前記出力電圧を制限するように前記複数のスイッチ素子の制御端子を制御する制御部と、
    を備えるスイッチ装置。
  10. 前記複数のスイッチ素子の出力端は共通に接続可能である、請求項9に記載のスイッチ装置。
  11. 前記制御部は、前記出力電圧に応じた帰還電圧と基準電圧を比較する比較器と、
    前記比較器の出力に応じてオン/オフを切り替えるトランジスタと、
    前記比較器の出力を前記ドライバの出力信号レベルにシフトするレベルシフト回路と、を含み、
    前記複数のスイッチ素子のうち少なくとも1つは、前記比較器の出力に応じてオン/オフを切り替える熱分散用スイッチ素子である請求項10に記載のスイッチ装置。
  12. 前記複数のスイッチ素子の出力端はそれぞれ別の負荷に接続可能である、請求項9に記載のスイッチ装置。
  13. 前記複数のスイッチ素子を用いて熱分散機能を有効とするか多チャンネル出力構成を有効とするかを切り替えるための選択端子をさらに備える、請求項9~12のいずれか一項に記載のスイッチ装置。
  14. 請求項1~7、9~13のいずれかに記載のスイッチ装置、または、請求項8に記載の電子機器を搭載した車両。
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