JP6830252B2 - 微物採取用具 - Google Patents

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Description

本発明は、微物を粘着させて採取する微物採取用具に関する。
犯罪捜査では犯罪現場等に残された遺留物を採取し、その鑑識作業を行う。特に、遺留物のうち、繊維片、プラスチック片や塗料片等の樹脂片、皮膚片や頭髪体毛等の人体組織等は状況把握、被疑者特定の有力な資料となるが、これらは人の肉眼で把握し採取することができない大きさも含まれる微物であり、その採取には微物採取用具が使用されている。
この微物採取用具は、基台に積層された平面状の粘着層と、基台から粘着層の平面と直交する方向に伸びる操作部とを有する凸状、いわゆるスタンプ形状をなす。微物採取用具の使用は、操作部を手で持ち粘着面を採取対象となる箇所に向けて、粘着層の表面を何度か採取対象箇所に押し付けることにより、同箇所にある微物が粘着層に捕集される。また粘着層は一定の厚み(例えば3mm)を有し、粘着層はゲルで形成され弾力性を有するため対象箇所が凹凸であっても粘着層の表面がこの形状に併せて弾性変形して凹部分の微物も採取することができる(特許文献1、特許文献2)。
特許第5124665号公報 特許第5134612号公報
ところで、採取対象となる微物は必ずしも平坦な箇所に存在するのではなく、例えば、傷害事件等であれば被害者の爪の隙間に被疑者の人体組織等が残っていることがあり、この組織を用いてDNA鑑定を行うことができる。
また近年、手足の拘束に使用されることもある結束バンドはバンド部分にセレーション(ノコギリ状の凹凸)が形成されており、特に凹んだ部分に事件に関連する微物が残っていることもある。さらに屋内では床の板同士の隙間や畳縁同士の隙間、パソコンに用いるマウスのパーツ間やキーボードのキーの隙間等、屋外であれば路面のヒビ割れの内部等、狭い箇所に事件に関連する微物が残っていることもある。
一方、特許文献1及び特許文献2の微物採取用具は、ある程度の凹凸形状には粘着層が弾性変形して対応することができるが、粘着面は平面であるため、狭い箇所にある微物の採取には必ずしも適しているとはいえない。
そこで、本願は、上記事情に鑑み、狭い箇所に位置する微物を採取することができる微物採取用具を提供することを目的とする。
上記の課題を解決するため、微物を粘着して採取する微物採取用具であって、把持部を有する平板状の基材と同基材上に位置し粘着により微物を採取する粘着材とを備えた微物採取用具本体と、前記粘着材の表面を覆うとともに微物採取用具本体による微物の採取前に除去される保護材を備えることを特徴とする。
本発明によれば、狭い箇所に位置する微物を採取することができる。
(a)は本実施形態の微物採取用具の分解斜視図、(b)は把持状態を示す平面図、(c)は同側面図。 (a)は製造方法の説明図、(b)は透明樹脂板にポリウレタンゲルシートを貼り付けた部分平面図、(c)は透明樹脂板を打ち抜いた構成の平面図、(d)はさらに上側シートを貼り付けた微物採取用具の完成図。 (a)は保護シートを剥がす説明図、(b)は爪内の微物を採取する説明図、(c)は床等の隙間の微物を採取する説明図、(d)は採取後の状態の説明図。 (a)は第2実施形態の微物採取用具本体の斜視図、(b)は粘着材を外側に山折りした状態の斜視図、(c)は粘着材を内側に谷折りした状態の斜視図、(d)は変更例の平面図、(e)は変更例を山折りした状態の斜視図。 (a)は第3実施形態の微物採取用具の一部分解斜視図、(b)は同平面図、(c)は同側面図、(d)は粘着材を外側に山折りした状態の斜視図、(e)は粘着材を内側に谷折りした状態の斜視図。 (a)は透明樹脂板に対する基材の打ち抜き仮想図、(b)は透明樹脂板にミシン目を形成した平面図、(c)は透明樹脂板にポリウレタンゲルシートを貼り付けた平面図、(d)は上側連続シートを貼り付けた状態の平面図、(e)は抜き型の説明図、(f)は透明樹脂板を抜き型で打ち抜いた説明図。 (a)(b)(c)は切れ込み、保持片の変更例を示す説明図。 (a)は基材の変更例を示す平面図、(b)は山折りとした状態の斜視図。 (a)は切れ込みの変更例を示す平面図、(b)は山折りとした状態の斜視図、(c)は谷折りとした状態の斜視図。 (a)は切れ込みの変更例を示す平面図、(b)は山折りとした状態の斜視図、(c)は谷折りとした状態の斜視図。
以下、微物採取用具の第1実施形態について説明する。
図1(a)に第1実施形態の微物採取用具1の分解斜視図を、また図1(b)に平面図を、さらに図1(c)に側面図をそれぞれ示す。微物採取用具1は、長尺状をなし把持部を有する基材11とこの基材11の一端部の片面に粘着材12を備えた全体として長尺状の微物採取用具本体10を有する。また、粘着材12の表面を被覆して保護する保護材としての保護シート13と、基材11先端の外周を覆うカバー枠体14とを備えている。
なお、以下の説明において微物採取用具1、微物採取用具本体10の長手方向(図1(b)の左右方向)のうち粘着材12が位置する図中右側を先端、その反対を基端という。また、図1(b)に示す微物採取用具1の長手方向を長さ(方向)、厚み方向(紙面に直交する方向)を板厚(方向)、同じく幅方向(図中上下方向)を板幅(方向)ともいう。また、微物とは、人体の一部(爪、毛髪、組織片、血液、体液、唾液)、繊維、種子、花粉、合成樹脂片(プラスチック片、塗膜片)、無機物片(金属片、ガラス片)等の微細な物体をいい、主に犯罪現場あるいはその関連場所に存在するものである。
図1(a)、図1(b)に示すように基材11は平面視で長尺状をなし、また先端は平面視で円弧状に形成された円弧状先端部15となっている。基材11のうち円弧状先端部15より基端側には両側縁が板幅方向の内方に入り込んで基材11の板幅が狭くなったくびれ部16が形成されている。基材11のうち、くびれ部16より基端は略矩形状をなしている。なお、各図では、各部材の厚み等を強調して図示しているが、本実施形態の基材11は板厚が0.2〜0.5mmの平板状の透明ポリプロピレン樹脂板を所定形状に打ち抜いて形成したものである。
図1(b)、図1(c)に示すように、使用者はこの基材11を板幅方向或いは板厚方向から指で把持した状態で先端の粘着材12により微物を採取することができる。くびれ部16は使用者が基材11を板幅方向から把持する際にこの部分に指の腹をあてがいやすくするものであり、これにより板厚の薄い基材11であっても板幅方向からの把持が容易になる。また、くびれ部16は、基材11のうちくびれ部16よりも先端に粘着材12が位置することを視覚的及び触覚的に示す機能も有し、使用者が粘着材12の存在に気づかずこれに手等を触れることを防止するものである。
本実施形態の基材11の材料としては透明ポリプロピレン樹脂板の他に平板状で微物採取用具本体10の使用時(採取時)に基材11を把持して粘着材12により微物を採取することができる材料であれば、アクリル、ポリカーボネート、塩化ビニル等の合成樹脂材料の板材を用いることができる。また、合成樹脂材料は採取した微物を視認し易いように無色透明であることが好ましい。
粘着材12は無色透明で粘着性を有する材料から形成された、厚みが約0.3〜0.5mmのシート状をなし、粘着材12自身の粘着力により基材11に貼り付けられている。
図1(a)、図1(b)に示すように、粘着材12は、その先端が基材11の円弧状先端部15と同じ円弧状に形成され全体として平面視で半円形状をなす。粘着材12は、その円弧状の先端が基材11の円弧状先端部15と重なる形で基材11に積層され、粘着材12の表面において粘着材12自身の粘着力により微物を粘着して採取するものである。なお、粘着材12はその側面でも微物を採取することができる。
粘着材12の材料としては、株式会社エクシールのポリウレタンゲルシート(登録商標ゲルタックシート)を用いることができる。このポリウレタンゲルシートは、アルコール成分と有機ポリイソシアネートとを混合させたポリウレタン組成物である。そして、前記アルコール成分の合計量を100重量部とした時、官能基数2.4〜3.0、分子量3,000〜6,000のポリオールを99.5〜90重量部と、二級若しくは三級の高級モノアルコールを0.5〜10重量部含有するポリウレタン組成物のゴム硬度30以下の粘着性を有する。また、このポリウレタンゲルシートは、微物を採取する際の粘着性、採取後の微物の剥離性に優れ、柔軟であるので微物の採取箇所の凹凸面への追随性にも優れており、可塑剤が添加されていないので、特に採取物からのDNA型鑑定において可塑剤が鑑定に及ぼす影響を回避することができる。
粘着材12の材料となるポリウレタンゲルシートは、基材11への貼付け前は粘着性を有する表面への異物付着防止のため上下両面が保護フィルム(図示しない)にて保護されており、このうち基材11への貼付け面とは反対側に位置する保護フィルムが、本実施形態の下側シートを構成する。粘着材12は、ポリウレタンゲルに限らず粘着により微物を粘着採取することが可能な材料であればよく、また採取した微物を視認し易いように無色透明であることが好ましい。
保護材としての保護シート13は、粘着材12表面への異物付着を防止し、微物採取用具1を用いた採取行為(以下「使用」ともいう)の前に粘着材12の表面から剥離して除去されるシートである。
図1(a)、図1(c)に示すように、保護シート13は2枚の形状の異なる合成樹脂シートが積層されたものであり、このうち粘着材12表面に貼り付けられているものが下側シート17で、この下側シート17上に貼り付けられているより大判のシートが上側シート18であり、両者で保護シート13を構成する。
下側シート17は、厚みが約50μmの透明ポリエチレンテレフタレート(PET)シートであり、粘着材12となるポリウレタンゲルシートの保護フィルムに由来し、粘着材12と同形状の半円形状をなす。下側シート17は、これに含まれる成分が粘着材12に移染しないよう着色料や揮発性材料を添加しないことが好ましい。また、下側シート17に印刷を施す場合には、インクや添加剤が粘着材12に移行しないよう粘着材12とは反対側の面に行う必要がある。なお、下側シート17は、微物採取用具1の使用までは粘着材12から剥離することなく粘着材12を覆って保護し、微物採取用具1を使用する際には粘着材12から容易に剥離する必要があり、粘着材12との接触面には粘着材12からの剥離が容易になるよう剥離処理をしておくことも可能である。
下側シート17とともに保護シート13を構成する上側シート18は、下側シート17と同じく厚みが約50μmの透明のポリエチレンテレフタレート(PET)シートである。上側シート18は、これを下側シート17に積層した場合に平面視において下側シート17及びカバー枠体14を覆い、かつ先端側に指でつまむことのできる大きさだけカバー枠体14からはみ出したつまみ部19を有する矩形状に形成されている。
図1(a)(b)に示すように、上側シート18は、下側シート17を介して粘着材12に貼り付けられた状態で、粘着材12の上方に位置する部分が色抜きの窓部20となっており、この窓部20の下側に粘着材12が位置することを視覚により把握容易としている。また、上側シート18のうち、窓部20の外側周囲は赤色で着色されて先端はつまみ部19となっており、このつまみ部19には「このシートをはがして使用してください」の説明文21が色抜きで印刷されている。図1(c)に示すように、上側シート18の下面のうち、下側シート17及びカバー枠体14の上面と重なる面は塗布された接着剤により下側シート17及びカバー枠体14にそれぞれ接着されている。
このように、本実施形態において保護シート13を下側シート17と上側シート18の2層構成としたのは製造工程の理由による。微物採取用具1は保護シート13を除去し粘着材12を露出させて使用するが、本実施形態の粘着材12となるポリウレタンゲルシートの両面は異物付着防止のために当初から保護フィルムで保護されている。このため、ポリウレタンゲルシートを基材11となる透明樹脂板に粘着支持させて所定形状に打ち抜く際、及びその後にもポリウレタンゲルシート(粘着材12)の片面にはなお異物付着防止のため保護フィルムが必要である。
したがって、ポリウレタンゲルシートの保護フィルムである下側シート17は粘着材12と同時に同形状に打ち抜き形成され、これを粘着材12から除去する際に指で摘む部分(つまみ代)が存在しなくなり、微物採取用具1の使用時に粘着材12からの下側シート17の除去作業が煩雑となる。そこで、下側シート17の上に重ねてより大判となる上側シート18を接着してつまみ部19を形成し、つまみ代を確保したものである。また、保護シート13は、微物採取用具本体10の使用後、すなわち粘着材12にて微物を粘着採取した後に、粘着材12への異物付着を防止するため粘着材12の表面に再び貼り付けて使用するものでもある。
図1(a)に示すように、カバー枠体14は、基材11先端の円弧状先端部15に対応した円弧状の凹部22を有する略コ字状の平板部材を有する。そして、その上面に積層されたポリウレタンゲルシート(図示略)とともに、基材11上の粘着材12の側面を外周から覆う形で位置して使用前の粘着材12への異物付着を防止するものである。図1(a)では、基材11とカバー枠体14とが離間して一点鎖線で結んだ状態を図示しているが、カバー枠体14の凹部22と基材11の円弧状先端部15とはその境界がミシン目23により分離可能に接続されている。また、平面視においてカバー枠体14の凹部22の端は基材11上の粘着材12の基端を超えて位置している。カバー枠体14は基材11を打ち抜き形成する際に同時に打ち抜き形成されるものであり、基材11と同じ合成樹脂材料(透明ポリプロピレン樹脂板)から形成されている。なお、カバー枠体14の一部にもポリウレタンゲルシート及び保護フィルムが存在するが、これは製造工程の都合により生じるものであり、カバー枠体14上のポリウレタンゲルシート及び保護フィルムは、粘着材及び保護シートを構成するものではない。
次に、上記した微物採取用具1の製造方法について説明する。
まず、図2(a)に示すように、基材11及びカバー枠体14を形成するための透明樹脂板40を用意し、図示しない打ち抜き台の上にセットする。この透明樹脂板40は図2(a)に仮想線で示すように、基材11及びカバー枠体14を縦横ともに複数列打ち抜き形成することができる矩形状の板である。なお、説明の便宜上、図2(a)では、1枚の透明樹脂板40から打ち抜く基材11同士を上下左右ともに離間させているが製造効率の点から基材11同士を隙間なく打ち抜くようにしてもよい。
また、透明樹脂板40から基材11及びカバー枠体14を打ち抜くための抜き型は予め用意しておく。この抜き型は、図示しないが透明樹脂板40から基材11とカバー枠体14を打ち抜いた際に基材11とカバー枠体14との境界部分(図2(a)中の短破線)は両者が完全に分離しないよう、また微物採取用具1の使用時には容易にカバー枠体14が基材11から分離することができるようにミシン目23が入るものである。また、それ以外の基材11の外周とカバー枠体14の外周部分(図2(a)中の長破線)は透明樹脂板40から完全に打ち抜くものである。
次に、図2(b)に示すように、準備した透明樹脂板40上のうち、基材11となる部分の先端位置に合わせて粘着材12となるポリウレタンゲルシート41を貼り付ける。このポリウレタンゲルシート41は、粘着材12の長さ及び透明樹脂板40の幅より少し短い幅を有する横長である。ポリウレタンゲルシート41の両面には図示しない保護フィルムが貼着されているため、片面(基材11側)の保護フィルムのみを剥がしてゲル自身の粘着力により透明樹脂板40上に固定する。その後に、先に説明した抜き型を用いてこれらを打ち抜く。
図2(c)に示すように、打ち抜き後には、長尺状をなす基材11の円弧状先端部15の上面に粘着材12が位置し、また粘着材12の上面に下側シート17がそれぞれ貼り付けられた積層構成となり、さらに基材11の円弧状先端部15とカバー枠体14の凹部22とがミシン目23により接続された構成が得られる。なお、図2(b)に示すように、ポリウレタンゲルシート41は、複数の基材11を横断する形で配置されるため、カバー枠体14のうち、基材11上の粘着材12の左右両側に位置する部分にも粘着材及び保護フィルムが位置する。
そして、図2(d)に示すように、個々の基材11における下側シート17及びカバー枠体14の上面に別途準備した上側シート18を貼り付ければ本実施形態の微物採取用具1が完成する。
続けて、微物採取用具1の使用方法について説明する。
図3(a)に示すように、微物採取用具1を使用する際には、微物採取用具1から保護シート13を剥がす。すなわち、基材11を指で把持した状態で保護シート13のうち上側シート18のつまみ部19を指でつまんで剥がすと、上側シート18とともに下側シート17が粘着材12から除去され、粘着材12の表面が露出する。なお、保護シート13を剥がす際にカバー枠体14が併せて外れる場合もあるが、カバー枠体14が基材11側に残存する場合には保護シート13の除去後に改めてカバー枠体14を基材11からねじり取ればよい。これにより、微物採取用具本体10となる。
次に、図3(b)、図3(c)に示すように、微物採取用具本体10の基材11を指で把持し、粘着材12が位置する基材11の先端を、採取対象箇所である爪の隙間や床板の隙間等の狭い箇所に挿入し、同箇所の微物を粘着材12に粘着させて採取する。このとき、粘着材12の先端は基材11の円弧状先端部15と同様に円弧状であるため、この形状に沿って微物採取用具本体10を円弧状に動かすことにより粘着材12の先端表面の全体に微物を粘着させて採取することができる。なお、図3(b)では基材11に対して粘着材12が上側に位置する向きで使用しているが、粘着材12を下側に位置させた向きで使用してもよい。微物採取用具本体10による微物の採取作業が終了した後は、図3(d)に示すように、先に除去した保護シート13を粘着材12の表面に再び貼り付けることで、粘着材12表面への異物の付着を防止することができる。
本実施形態の微物採取用具1によれば、以下の効果を得ることができる。
(1).微物採取用具1は平板状の基材11にシート状の粘着材12が貼り付けており薄く形成することができる。このため、粘着材12を指と爪の間や床板の隙間など狭い箇所に挿入してそれらの中に残存している微物を採取することができる。
(2).微物採取用具1は、長尺状の基材11の先端に粘着材12を貼り付けた構成であるため、使用の際には、基材11を指で把持しその先端の粘着材12によって微物を採取することができ、一般的に使用されるヘラ、スプーン等と同様の操作が可能となって操作性、使い勝手がよい。
(3).粘着材12の先端は円弧状に形成されているため、幅の狭い隙間にも挿入することができ、また、基材11を円弧状に移動させることにより先端が円弧状である粘着材12の表面で微物を採取することができ、微物の採取量を多くすることができる。
(4).保護シート13を構成する上側シート18は粘着材12に位置する部分が色抜きの窓部20となっており、その外側は赤く着色されている。このため、保護シート13が貼られた状態でも、窓部20の部分に粘着材12が位置することを視覚により容易に把握することができる。
(5).保護シート13を構成する上側シート18のつまみ部19には、「このシートをはがして使用してください」との説明文21があるため、使用時に保護シート13を剥がすことを視覚により理解容易となる。
(6).微物採取用具1では、カバー枠体14が基材11の先端外周に位置するため、保護シート13と併せて使用前に先端側からの粘着材12への異物付着も防止することができる。
上記実施形態は以下のように変更してもよく、また、これらの変更例を適宜組み合わせて適用してもよい。
・使用後に異物の付着防止のため保護シート13を再利用しているが、保護シート13の再利用ではなく専用シートを用いるものでもよい。このようにすればより清浄なシートを用いた粘着材12への異物の付着防止が可能となる。
・基材11先端の片面に粘着材12が位置しているが、基材11の両面に粘着材12を位置させてもよい。この場合、微物採取用具本体10の先端両面で微物を採取することができる。
・基材11の形状を、例えば基材11を平面視略凸形状或いは略三角形状として先端の粘着材12を位置させる部分を幅狭とし、それ以外の部分の基材11をより巾広としてもよい。
・基材11及び粘着材12の先端を平面視で円弧状としたが、これ以外に先端形状を平面視で三角形状、台形状等としてもよい。
・基材11や粘着材12の材料に着色したものを使用してもよい。例えば黒く着色した粘着材12を用いると、採取する微物の色や材質によっては粘着材12上での視認性がよくなることがある。
・製造時に、透明樹脂板40の基材11となる部分の先端に併せてポリウレタンゲルシート41を配置したが、ポリウレタンゲルシート41は、カバー枠体14まで覆う形で位置させてもよい。基材11先端のカバー枠体14にポリウレタンゲルシート41が配置されても、使用時にはカバー枠体14は分離されるため使用に問題はない。
・基材11の製造に使用する透明樹脂板40として長尺状のものを使用し、打ち抜いた分だけ透明樹脂板40を送り出して、連続して打ち抜き形成するものでもよい。
次に、第2実施形態の微物採取用具1を第1実施形態との相違点を中心に説明する。図4(a)に、基材11及び粘着材12からなる微物採取用具本体10を示す。第2実施形態の微物採取用具1は第1実施形態に比して、基材11の先端から基端に至るまでの長さ全体にわたって板幅方向の中心にミシン目24が形成された折り曲げ部を有し、基材11はこのミシン目24を中心として基材11を山折り及び谷折り可能となっている。なお、基材11に形成するミシン目24は、基材11の山折り及び谷折りは可能であるが、折り曲げた場合にミシン目24が破断しないものとする必要がある。また、基材11の先端に貼り付けられる粘着材12にはミシン目は形成されておらず、ミシン目24を跨ぐ形で基材11上に位置している。
また基材11のうち粘着材12より基端側には、ミシン目24を中心として線対称となる一方に上向きの凸部25が形成され、他方には凸部25が圧入可能な孔部26が貫通形成されており、凸部25及び孔部26は基材11の谷折り状態を保持する保持手段に相当する。これ以外の保護シート13及びカバー枠体14の構成は第1実施形態と同じであり、説明及び図示を略する。
第2実施形態の微物採取用具1は、使用の際、保護シート13を剥がし、カバー枠体14を除去した後に、図4(b)に示すように基材11のミシン目24を中心として粘着材12の表面が外側に位置するように山折りする。このとき、粘着材12はゲルで形成されているため基材11の山折りに追随してゲルが伸び、途切れることなく山折りの稜線部分にも粘着材12が位置する。
このため、基材11を山折りした状態では、基材11の先端には山折りした稜線を含めて両面に粘着材12が位置することとなり、山折り状態で基材11を把持したまま先端両面に位置する粘着材12にて微物の採取が可能となる。一方、採取後には、図4(c)に示すように、基材11を山折り状態から反対に粘着材12が内側となるようにミシン目24を中心に谷折りすると、粘着材12が対向して表面同士が接触し閉塞される。この状態で基材11に形成されている凸部25を孔部26に圧入すれば基材11の谷折り状態が保持されるため、粘着材12の表面が閉塞された状態を維持することができ、異物の付着を防止することができる。
第2実施形態の微物採取用具1の製造方法を第1実施形態と異なる点を中心に説明する。第2実施形態の微物採取用具1の製造方法は第1実施形態に比して、透明樹脂板40からの基材11の打ち抜きの前に基材11に折り曲げ部となるミシン目24を形成する点、及び基材11となる部分に凸部25と孔部26を形成する点が相違する。基材11へのミシン目24の形成は、基材11の抜き型とは別にミシン目24の成形型を準備し、基材11の打ち抜きに先立ち透明樹脂板40にミシン目24を形成する。また、基材11の凸部25及び孔部26は、透明樹脂板40に対するプレス成形によりそれぞれ凸部25及び孔部26を形成すればよく、基材11の打ち抜きの前、或いは基材11の打ち抜きと同時に形成するものでもよい。
本実施形態の微物採取用具1によれば、第1実施形態に加えて次のような効果を得ることができる。
(1).基材11の先端から基端に至るまでの長さ全体にわたって板幅方向の中心にミシン目24が形成された折り曲げ部を有し、同折り曲げ部から基材11を山折りすると両面に粘着材12が位置するため、狭い箇所の両側に位置する微物を粘着材12により採取することができる。
(2).粘着材12にゲルを使用しているため、基材11を山折りしてもゲルが山折り部分に追随して伸びて途切れず、山折りした稜線部分でも粘着材12による微物の採取が可能となる。
(3).採取後には、基材11を反対に谷折りして粘着材12の表面を対向させることにより異物付着を防止することができるため、異物付着防止の保護手段を省略することもできる。
(4).基材11に形成した凸部25を孔部26に圧入させることにより基材11の谷折り状態を保持することができる。
上記実施形態は以下のように変更してもよく、また、これらの変更例を適宜組み合わせて適用してもよい。
・図4(d)に示すように基材11の先端形状を谷折りした状態で円弧状となるように、ミシン目24を線対称として円弧27を並列した形状としてもよい。これにより図4(e)に示すように使用時である基材11の山折り時に粘着材12先端が円弧状となるため、採取作業が容易となる。
・折り曲げ部をミシン目24ではなく、断面V字状の薄肉部など、折り曲げの際に同部分に応力が集中して基材11を折り曲げることができる構成であればよい。
さらに、微物採取用具1の第3実施形態について説明する。第3実施形態の微物採取用具1は、把持部を有する基材11は長方形状に形成され、基材11の長手方向中心に板幅全体にわたって折り曲げ部であるミシン目24が形成され、基材11上にミシン目24を跨いで粘着材12が位置し、このミシン目24を折り曲げ部として基材11を長手方向に沿って折り曲げることに特徴がある。
図5(a)、図5(b)に示すように、長方形状に形成された基材11は、その長手方向中心に板幅全体にわたってミシン目24が形成された折り曲げ部を有し、基材11はこのミシン目24を中心として基材11を長手方向に沿って山折り及び谷折り可能となっている。なお、本実施形態では基材11を山折りして重ねて採取に使用するため、使用する透明樹脂板として第1実施形態よりも薄いものを用いることができ、厚み0.15〜0.4mmの材料を用いることができる。
また、図5(c)に示すように、基材11の上面にはミシン目24を跨いだ形で矩形状の粘着材12が貼り付けられている。この粘着材12は図5(b)に示すように基材11の板幅と同じ幅を有し、粘着材12の長さは幅と同程度であり、平面視略正方形状である。なお、粘着材12にはミシン目24は形成されていない。
図5(a)(b)に示すように、基材11の長手方向の両端部には基材11の短辺に連通する切れ込み28、29がそれぞれ形成されて基材11の両端部は幅方向に二分割されている。このうち基材11の一端部(図5中の右側)に形成された切れ込み28は基材11の短辺の幅方向中心から基材11の長手方向に沿って直線状に形成されている。一方、基材11の他端部(図5中の左側)の切れ込み29は、基材11の短辺のうち幅方向中心からずれた箇所から基材11の長手方向に伸び、途中で向きを幅方向に変えて基材11の幅方向中心まで伸び、さらに基材11の長手方向に向きを変えて中手方向中心に向かって伸びるといった、基材11の幅方向中心に対して非対称形状となっている。また、この切れ込み29により形成される基材11端部の非対称部分のうち幅広となる端部は、基材11の山折り及び谷折り時の保持片30となる。
粘着材12上には粘着材12と同形状の下側シート17が貼られ、その上に粘着材12と同幅で粘着材12より長い長方形状の上側シート18が粘着されている。下側シート17及び上側シート18が保護シート13を構成するのは他の実施形態と同様である。上側シート18は粘着材12の位置する中央部分が透明の窓部20となっており、また、その窓部20の長手方向の両外側はつまみ部19となって、同つまみ部19は赤色に着色されるとともに「このシートをはがして使用してください」の説明文21(図示略)が色抜きで印刷されている。
次に、本実施形態の微物採取用具1の使用方法について説明する。
微物採取用具1を使用する際には、つまみ部19を掴んで保護シート13を剥離除去した後に、基材11のミシン目24を中心として粘着材12表面が外側に位置するように山折りする。このとき、粘着材12はゲルで形成されていることから基材11の山折りに追随して折り曲げ端部でゲルが伸び、山折りの稜線部分も途切れることなく粘着材12も山折り状態となる。
図5(d)に示すように、基材11を山折りした後に、重なり合っている基材11同士のうち、切れ込み29に形成された保持片30を基材11の他端部に形成された切れ込み28に挿入すると、基材11を山折り状態に保持することができる。この状態では、基材11の折り曲げ端部の両面に粘着材12が位置し、折り曲げて重ねた基材11を指で把持し、粘着材12にて微物の採取が可能となる。
一方、採取後には、図5(e)に示すように基材11を山折り状態から反対に粘着材12が内側となるように谷折りすると、粘着材12が対向して表面同士が接触し閉塞される。この状態で基材11に形成した切れ込み29の保持片30を基材11の一方の切れ込み28に挿入することにより、基材11の表面が閉塞された谷折り状態で保持することができ、粘着材12の表面に異物が付着するおそれはない。
さらに、第3実施形態の微物採取用具1の製造方法について説明する。
本実施形態では、基材11の材料として長尺状の透明樹脂板42を用いて、透明樹脂板42から縦に一列ごと基材11を打ち抜き形成する方法について説明する。まず、長尺状の透明樹脂板42を準備し、その先端を図示しない打ち抜き台の上にセットする。この透明樹脂板42は、図6(a)に打ち抜く基材11を仮想線として示すように基材11を板幅方向に4体並べた幅を有するものとする。
次に、図6(b)に示すように、透明樹脂板42上のうち、個々の基材11となる部分(図6(a)の破線で示す部分)のうち長手方向の中心に透明樹脂板42を横断するミシン目24を別途準備したミシン目の成形型(図示しない)により形成する。
続けて、図6(c)に示すように、透明樹脂板42に形成したミシン目24を中心に、粘着材12となるポリウレタンゲルシート41を貼り付ける。このポリウレタンゲルシート41は、各基材11上に形成される粘着材12の長さ及び透明樹脂板42の幅を有する横長である。なお、ポリウレタンゲルシート41上面に下側シート17となる保護フィルムが存在することも他の実施形態と同様である。さらに、図6(d)に示すように、その上に上側連続シート43を貼り付ける。この上側連続シート43は上側シート18を横に4枚分連続して印刷、形成したものであり、上側シート18のうち窓部20に対応する下面には接着剤が塗布されており、ポリウレタンゲルシート41上面の保護フィルム(下側シート17)に接着可能である。
そして、このようにポリウレタンゲルシート41、上側連続シート43が積層された透明樹脂板42を上から抜き型で打ち抜く。なお、ここで用いる抜き型は、図6(e)に示すように、透明樹脂板42に対して、横4体の基材11を打ち抜き形成するとともに、同時に個々の基材11の両端部に切れ込み28、29を形成することができる抜き型とする。
図6(f)に示すように、打ち抜きにより透明樹脂板42から横4体の基材11が切れ込み28、29を有する形で形成される。また、基材11上のポリウレタンゲルシート41及び上側連続シート43等も基材11と同じ幅で同時に切断されて、基材11上に粘着材12、保護シート13となる下側シート17及び上側シート18が積層された4体の微物採取用具1が得られる。そして、透明樹脂板42を基材11の1体分だけ移動させて同様の工程を繰り返すことにより、連続して微物採取用具1を製造することができる。
本実施形態によれば、第1実施形態、第2実施形態に加えて次のような効果を得ることができる。
(1).基材11を長手方向に沿って山折りにして重ねたまま基材11を指で把持するため、基材11の山折り状態を維持したまま粘着材12による採取が容易となる。
(2).基材11を折り曲げた状態では粘着材12は基材11の折り曲げ端部の稜線及びその両面に位置するため、先端に位置する微物も採取することができる。
(3).基材11を折り曲げて重ねて採取に使用するため、基材11に使用する樹脂材料としてより第1実施形態より薄い材料を使用することができる。
(4).基材11の両端部に切れ込み28、29を形成し、切れ込み29に形成した保持片30を一方の切れ込み28に挿入することによって基材11の山折り状態及び谷折り状態を保持することができる。
(5).基材11が長方形状であるため、透明樹脂板42を無駄なく使用することができる。
(6).透明樹脂板42上にポリウレタンゲルシート41(下側シート17付き)と上側連続シート43まで貼った後に抜き型によりこれらを同時に切断するため、連続して微物採取用具1を製造することができる。
上記実施形態は以下のように変更してもよく、また、これらの変更例を適宜組み合わせて適用してもよい。
・基材11の切れ込み28、29や保持片30の形状を変更したり、切れ込み自体をなくしてもよい。例えば、図7(a)に示すように、切れ込み28、29を基材11の幅方向にずらした位置に形成してもよい。また、図7(b)に示すように保持片30の形状を半円状に変更したり、双方の切れ込み28、29に保持片30を形成することもできる。さらに、図7(c)に示すように基材11の両端部の切れ込みによって形成される片のうち保持片30が形成されていない側をなくして切り欠きとすることもできる。
・図8(a)に示すように、基材11の長手方向側縁を基材11の長さ方向中心であるミシン目24に向かうほど板幅が狭くなるように円弧31としてもよい。これにより図8(b)に示すように基材11を二つ折りとした状態で粘着材12が位置する折り曲げ端部が円弧状となり、粘着材12を狭い箇所にも差し込むことができる。
・切れ込みは基材11の両端部のうち一方に形成してもよい。図9(a)に示すように、基材11の一方(図中左側)の端部に基材11の長辺に連通するL字状の切れ込み29を形成し、この切れ込み29より端部側を保持片30とする。また、基材11の折り曲げ部となるミシン目24は基材11の長手方向の中心から切れ込み29とは反対側にずれた位置に形成されており、このミシン目24を跨いで粘着材12が位置することは他の実施形態と同じである。なお、保護シートは図示を略している。そして、基材11をミシン目24から山折りすると、ミシン目24は基材11の長手方向の中心から切れ込み29とは反対側にずれた位置に形成されているため、図9(b)に示すように切れ込みが形成されていない側の基材11の端部が切れ込み29及び保持片30に重なる位置となる。この同端部を切れ込み29に挿入して保持片30に掛け止めて保持することができる。また、基材11を谷折りする場合でも図9(c)に示すように、基材11の端部を切れ込み29に挿入して保持片30で保持することができる。
・切れ込み29及び保持片30は、上記構成に限らず、図10(a)に示すように半円形状の切れ込み29でもよい。この構成であっても、図10(b)に示すように基材11を山折りして切れ込み29が形成されていない側の基材11の端部を切れ込み29に挿入し保持片30で保持することができる。また、基材11を谷折りする場合でも図10(c)に示すように、基材11の端部を切れ込み29に挿入して保持片30で保持することができる。なお、この切れ込み29は半円形状に限らず、矩形状、三角形状等、基材11の端部を挿入して保持することができる形状であればよい。
・また、基材11は実施形態の長方形状に限らず、基材11の端部を丸くしたり、端部を先細とした長尺状としてもよい。
上記各実施形態から把握することができる技術思想について説明する。
・把持部を有する基材と同基材上に位置し粘着により微物を採取する粘着材とを備えた微物採取用具本体。
・また、前記基材は長尺状をなし、同基材はその長手方向に沿って山折り可能な折り曲げ部を有し、前記粘着材は折り曲げ部上に位置する微物採取用具本体。
・さらに、前記基材は同折り曲げ部から粘着材を内側にして谷折り可能であり、基材の少なくとも一方の端部には同谷折りした状態では谷折りされた基材同士を谷折り状態に保持する保持手段を有する微物採取用具本体。
・上記各微物採取用具本体に前記粘着材の表面を覆うとともに微物採取用具本体による微物の採取前に除去される保護材を備えることを特徴とする微物採取用具。
1・・微物採取用具、10・・微物採取用具本体、11・・・基材、12・・・粘着材、13・・・保護シート(保護材)、14・・・カバー枠体、15・・・円弧状先端部、16・・・くびれ部、17・・下側シート(保護材)、18・・・上側シート(保護材)、19・・・つまみ部、20・・・窓部、21・・・説明文、22・・・凹部、23・・・ミシン目、24・・・ミシン目(折り曲げ部)、25・・・凸部(保持手段)、26・・・孔部(保持手段)、30・・・保持片(保持手段)。

Claims (5)

  1. 微物を粘着して採取する微物採取用具であって、
    把持部を有する平板状の基材と同基材上の一端に位置し粘着により微物を採取する粘着材とを備えた微物採取用具本体と、前記粘着材の表面を覆うとともに微物採取用具本体による微物の採取前に除去される保護材と、前記基材の先端外周を覆い前記微物採取用具本体による微物の採取前に前記基材から分離されるカバー枠体と同カバー枠体上に位置し前記粘着材の先端外周を覆う前記粘着材と同一材料のシートとを備えることを特徴とする微物採取用具。
  2. 前記粘着材は前記基材の先端に位置し、粘着材の先端が平面視で円弧状である請求項1に記載の微物採取用具。
  3. 前記基材は粘着材を外側として山折り可能であり、同山折りとした状態で粘着材が基材の長手方向の端部に位置することを特徴とする請求項1又は2に記載の微物採取用具。
  4. 前記基材は粘着材を内側として谷折り可能であり、同谷折りとした状態で前記基材を谷折り状態に保持する保持手段を有することを特徴とする請求項3に記載の微物採取用具。
  5. 前記保護材は、粘着材の上面に位置する無色透明の窓部と該窓部の外側に位置する着色されたつまみ部を有する請求項1ないし4のいずれか一項に記載の微物採取用具。
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