JP6828691B2 - シート製造装置、シート製造装置の制御方法、シート製造方法 - Google Patents

シート製造装置、シート製造装置の制御方法、シート製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、シート製造装置、シート製造装置の制御方法、シート製造方法に関する。
繊維状の物質を堆積させ、堆積させた繊維の相互間に結合力を働かせてシート状あるいはフィルム状の成形体を得ることは古くから行われている。その典型例として、水を用いた抄造(抄紙)によって紙を製造することが挙げられる。現在においても紙を製造する方法の一つとして抄造法が広く用いられている。抄造法で製造される紙は、一般に、例えば木材等に由来するセルロースの繊維が互いに絡み合い、バインダー(紙力増強剤(デンプン糊、水溶性樹脂等))によって互いに部分的に結着されている構造を有するものが多い。
抄造法によれば均一性の良好な状態で、繊維を堆積させることができ、また、繊維間の結合に紙力増強剤等を用いる場合には、その紙力増強剤についても紙面内で均一性のよい状態で分散(分布)させることができる。しかし抄造法は湿式であるため、大量の水を使用する必要があり、また、紙が形成された後、脱水・乾燥等の必要が生じ、そのために費やすエネルギーや時間が非常に大きい。また、使用した水は、排水として適切に処理する必要がある。したがって昨今の省エネルギー、環境保護等の要請に応えることは難しくなってきている。また抄造法に用いる装置は、水、電力、排水設備等の大型のユーティリティーが必要となることが多く、小型化することは難しい。これらの観点から、抄造法に代る紙の製造方法として、乾式法と称する水を全く又はほとんど用いない方法が期待されている。
そのような方法として、例えば、特許文献1には、乾式解繊部を有し、解繊された繊維を堆積して成型する紙再生装置が開示されている。
特開2012−144826号公報
特許文献1に記載の紙再生装置では、製造される紙の厚さをセンサーで検出し、その検出結果に応じて、繊維を堆積させるメッシュベルトの速度や、装置に供給する紙(原料)の投入速度を調節して、製造される紙の厚さを調整している。
しかしながら、特許文献1に記載された装置の場合、製造される紙の厚さを厚くしたい場合には、メッシュベルトの移動速度を下げて、さらに必要に応じて紙(原料)の投入速度を上げる制御が行われる。このように、紙の投入速度を上げることにより供給量を増やし、製造する紙の厚さを大きくする場合には、粗砕、解繊、脱墨等の処理を行う各構成部が、大量の紙(原料)を処理できるだけの処理能力を有する必要がある。そのため、各構成部が、大型化したり、消費電力が大きくなったりするという問題があった。また、メッシュベルトの移動速度を遅くすることにより、その下流にある搬送ローラーによって堆積された繊維が引っ張られて破断したり、薄くなったりして、安定した紙の製造が難しくなる場合があった。
本発明の幾つかの態様に係る目的の一つは、小型かつ省電力の装置構成を維持したまま、厚さの異なるシートを安定して製造することのできるシート製造装置、シート製造装置の制御方法、シート製造方法を提供することにある。
本発明は、上記課題の少なくとも一部を解決するために為されたものであり、以下の態様又は適用例として実現することができる。
本発明に係るシート製造装置の一態様は、
繊維を含む原料を気中で解繊する解繊部と、
前記解繊部により解繊された解繊物と樹脂とを、気中で混合する混合部と、
前記混合部により混合された混合物を移動体上に堆積させウェブを形成するウェブ形成部と、
前記ウェブを搬送する搬送部と、
前記ウェブからシートを形成するシート形成部と、
前記シートの厚さを設定するための設定部と、
前記設定部に設定された前記シートの厚さに応じて、前記移動体の移動速度及び前記搬送部による前記ウェブの搬送速度を制御する制御部と、を備える。
このようなシート製造装置によれば、シートの厚さに対応して、移動体の移動速度及び搬送部の搬送速度の両者が制御される。そのため、製造するシートの厚さを変更した場合に、移動体と搬送部との間で搬送されるウェブに対して張力がかかりにくく、ウェブが引っ張られて破断したり、薄くなったりしにくい。これにより、安定してシートを製造することができる。
本発明に係るシート製造装置において、
前記制御部は、前記移動体の移動速度と、前記搬送部の搬送速度とを、同時に変更してもよい。
このようなシート製造装置によれば、製造するシートの厚さを変更した場合でも搬送ジャムを起こしにくく、安定してシートを製造することができる。
本発明に係るシート製造装置において、
前記制御部は、
前記移動体の移動速度及び前記搬送部の搬送速度を遅くするとき、前記搬送部の搬送速度を遅くした後に前記移動体の移動速度を遅くしてもよい。
このようなシート製造装置によれば、製造するシートの厚さを厚くなるように変更(設定)した場合に、ウェブに対してより張力がかかりにくく、さらにウェブが破断したり、薄くなったりしにくい。
本発明に係るシート製造装置において、
前記搬送部は、第1ローラー対と前記第1ローラー対の下流側に位置する第2ローラー対とを含み、
前記制御部は、前記搬送部の搬送速度を遅くするとき、前記第2ローラー対の搬送速度を遅くした後に前記第1ローラー対の搬送速度を遅くしてもよい。
このようなシート製造装置によれば、製造するシートの厚さを厚くなるように設定(変更)した場合に、さらに安定してシートを製造することができる。
本発明に係るシート製造装置において、
前記移動体の移動速度及び前記搬送部の搬送速度を速くするとき、前記移動体の移動速度を速くした後に前記搬送部の搬送速度を速くしてもよい。
このようなシート製造装置によれば、製造するシートの厚さを薄くなるように設定(変更)した場合に、ウェブに対して張力がかかりにくく、ウェブが引っ張られて破断したり、薄くなったりしにくいので、さらに安定してシートを製造することができる。
本発明に係るシート製造装置において、
前記搬送部は、第1ローラー対と前記第1ローラー対の下流側に位置する第2ローラー対とを含み、
前記制御部は、前記搬送部の搬送速度を速くするとき、前記第1ローラー対の搬送速度を速くした後に前記第2ローラー対の搬送速度を速くしてもよい。
このようなシート製造装置によれば、製造するシートの厚さを薄くなるように設定(変更)した場合に、さらに安定してシートを製造することができる。
本発明に係るシート製造装置において、
前記制御部は、前記移動体の移動速度及び前記搬送部の搬送速度を、それぞれ段階的に変更してもよい。
このようなシート製造装置によれば、ウェブの厚さが段階的に変化するため、例えば、ローラー対への挿入が滑らかになり、製造するシートの厚さを変更した場合でも搬送ジャムを起こしにくく、安定してシートを製造することができる。
本発明に係るシート製造装置において、
前記制御部は、前記移動体の移動速度及び前記搬送部の搬送速度を、それぞれ直線的に変更してもよい。
このようなシート製造装置によれば、ウェブの厚さが徐々に変化するため、例えば、ローラー対への挿入が滑らかになり、製造するシートの厚さを変更した場合でも搬送ジャムを起こしにくく、安定してシートを製造することができる。
本発明に係るシート製造装置において、
前記混合部に添加物を供給する供給部を有し、
前記制御部は、前記設定部に設定された前記シートの厚さに応じて、前記供給部による前記添加物の供給量を変更してもよい。
このようなシート製造装置によれば、製造するシートの厚さを変更した場合でも、製造されるシートにおける添加物の量(存在量)を安定させることができる。これにより、製造されるシートの機械的強度を安定させることができる。
本発明に係るシート製造装置において、
前記混合物を前記移動体上に吸引する吸引部を有し、
前記制御部は、前記設定部に設定された前記シートの厚さに応じて、前記吸引部による吸引力を変更してもよい。
このようなシート製造装置によれば、製造するシートの厚さを変更した場合でも、製造されるシートにおける添加物の量(存在量)を安定させることができる。これにより、製造されるシートの機械的強度を安定させることができる。
本発明に係るシート製造装置において、
前記設定部は、前記シートの厚さを、第1厚さと、前記第1厚さよりも厚い第2厚さと、に設定可能であり、
前記制御部は、前記シート製造装置を停止させるとき、前記移動体の移動速度と前記搬送部の搬送速度とを、前記第1厚さに応じた速度にした後に、停止させてもよい。
このようなシート製造装置によれば、停止時にローラー対間に残るウェブの厚さが、比較的薄い第1厚さとなるため、ウェブが弛みにくく、ウェブが自重で破断しにくい。
本発明に係るシート製造装置の制御方法の一態様は、
繊維を含む原料を気中で解繊する解繊部と、
前記解繊部により解繊された解繊物と樹脂とを、気中で混合する混合部と、
前記混合部により混合された混合物を移動体上に堆積させウェブを形成するウェブ形成部と、
前記ウェブを搬送する搬送部と、
前記ウェブからシートを形成するシート形成部と、
前記シートの厚さを設定するための設定部と、を有するシート製造装置の制御方法であって、
前記設定部に設定された前記シートの厚さに応じて、前記移動体の移動速度及び前記搬送部による前記ウェブの搬送速度を制御する。
このようなシート製造装置の制御方法によれば、シートの厚さに対応して、移動体の移動速度及びウェブの搬送速度の両者が制御される。そのため、製造するシートの厚さを変更した場合に、搬送されるウェブに対して張力がかかりにくく、ウェブが引っ張られて破断したり、薄くなったりしにくい。これにより、安定してシートを製造することができる。
本発明に係るシート製造方法の一態様は、
繊維を含む原料を気中で解繊する解繊工程と、
前記解繊工程で解繊された解繊物と樹脂とを、気中で混合する混合工程と、
前記混合工程で混合された混合物を移動体上に堆積させウェブを形成するウェブ形成工程と、
前記ウェブを搬送する搬送工程と、
前記ウェブからシートを形成するシート形成工程と、
前記シートの厚さを設定する設定工程と、
前記設定工程で設定された前記シートの厚さに応じて、前記移動体の移動速度及び前記搬送工程における前記ウェブの搬送速度を制御する制御工程と、を備える。
このようなシート製造方法によれば、シートの厚さに対応して、ウェブ形成工程における移動体の移動速度、及び搬送工程におけるウェブの搬送速度の両者が、制御工程において制御される。そのため、製造するシートの厚さを変更した場合に、搬送されるウェブに対して張力がかかりにくく、ウェブが引っ張られて破断したり、薄くなったりしにくい。これにより、安定してシートを製造することができる。
本実施形態に係るシート製造装置を模式的に示す図。 本実施形態に係るシート製造装置の機能構成の一例を示す図。 坪量を変更する際の坪量の時間変化を模式的に示す図。 坪量を変更する際の坪量の時間変化を模式的に示す図。
以下に本発明の幾つかの実施形態について説明する。以下に説明する実施形態は、本発明の例を説明するものである。本発明は以下の実施形態になんら限定されるものではなく、本発明の要旨を変更しない範囲において実施される各種の変形形態も含む。なお以下で説明される構成の全てが本発明の必須の構成であるとは限らない。
1. シート製造装置
1.1. 構成の概要
まず、本実施形態に係るシート製造装置について、図面を参照しながら説明する。図1は、本実施形態に係るシート製造装置100を模式的に示す図である。
シート製造装置100は、図1に示すように、供給部10と、製造部102と、制御部104と、を備える。製造部102は、シートを製造する。製造部102は、粗砕部12と、解繊部20と、選別部40と、第1ウェブ形成部45と、回転体49と、混合部50と、堆積部60と、第2ウェブ形成部70と、シート形成部80と、切断部90と、を有している。
供給部10は、粗砕部12に原料を供給する。供給部10は、例えば、粗砕部12に原料を連続的に投入するための自動投入部である。供給部10によって供給される原料は、例えば、古紙やパルプシートなどの繊維を含むものである。
粗砕部12は、供給部10によって供給された原料を、空気中で裁断して細片にする。細片の形状や大きさは、例えば、数cm角の細片である。図示の例では、粗砕部12は、粗砕刃14を有し、粗砕刃14によって、投入された原料を裁断することができる。粗砕部12としては、例えば、シュレッダーを用いる。粗砕部12によって裁断された原料は、ホッパー1で受けてから管2を介して、解繊部20に移送(搬送)される。
解繊部20は、粗砕部12によって裁断された原料を解繊する。ここで、「解繊する」とは、複数の繊維が結着されてなる原料(被解繊物)を、繊維1本1本に解きほぐすことをいう。解繊部20は、原料に付着した樹脂粒やインク、トナー、にじみ防止剤等の物質を、繊維から分離させる機能をも有する。
解繊部20を通過したものを「解繊物」という。「解繊物」には、解きほぐされた解繊物繊維の他に、繊維を解きほぐす際に繊維から分離した樹脂(複数の繊維同士を結着させるための樹脂)粒や、インク、トナーなどの色剤や、にじみ防止材、紙力増強剤等の添加剤を含んでいる場合もある。解きほぐされた解繊物の形状は、ひも(string)状や平ひも(ribbon)状である。解きほぐされた解繊物は、他の解きほぐされた繊維と絡み合っていない状態(独立した状態)で存在してもよいし、他の解きほぐされた解繊物と絡み合って塊状となった状態(いわゆる「ダマ」を形成している状態)で存在してもよい。
解繊部20は、乾式で解繊を行う。ここで、液体中ではなく、大気中(空気中)等の気中において、解繊等の処理を行うことを乾式と称する。解繊部20として、本実施形態ではインペラーミルを用いる。解繊部20は、原料を吸引し、解繊物を排出するような気流を発生させる機能を有している。これにより、解繊部20は、自ら発生する気流によって、導入口22から原料を気流と共に吸引し、解繊処理して、解繊物を排出口24へと搬送することができる。解繊部20を通過した解繊物は、管3を介して、選別部40に移送される。なお、解繊部20から選別部40に解繊物を搬送させるための気流は、解繊部20が発生させる気流を利用してもよいし、ブロアー等の気流発生装置を設け、その気流を利用してもよい。
選別部40は、解繊部20により解繊された解繊物を導入口42から導入し、繊維の長さによって選別する。選別部40は、ドラム部41と、ドラム部41を収容するハウジング部43とを有している。ドラム部41としては、例えば、篩(ふるい)を用いる。ドラム部41は、網(フィルター、スクリーン)を有し、網の目開きの大きさより小さい繊維または粒子(網を通過するもの、第1選別物)と、網の目開きの大きさより大きい繊維や未解繊片やダマ(網を通過しないもの、第2選別物)と、を分けることができる。例えば、第1選別物は、管7を介して、混合部50に移送される。第2選別物は、排出口44から管8を介して、解繊部20に戻される。具体的には、ドラム部41は、モーターによって回転駆動される円筒の篩である。ドラム部41の網としては、例えば、金網、切れ目が入った金属板を引き延ばしたエキスパンドメタル、金属板にプレス機等で穴を形成したパンチングメタルを用いる。
第1ウェブ形成部45は、選別部40を通過した第1選別物を、混合部50に搬送する。第1ウェブ形成部45は、メッシュベルト46と、張架ローラー47と、吸引部(サクション機構)48と、を含む。
吸引部48は、選別部40の開口(網の開口)を通過して空気中に分散された第1選別物をメッシュベルト46上に吸引することができる。第1選別物は、移動するメッシュベルト46上に堆積し、ウェブVを形成する。メッシュベルト46、張架ローラー47および吸引部48の基本的な構成は、後述する第2ウェブ形成部70のメッシュベルト72、張架ローラー74およびサクション機構76と同様である。
ウェブVは、選別部40および第1ウェブ形成部45を経ることにより、空気を多く含み柔らかくふくらんだ状態に形成される。メッシュベルト46に堆積されたウェブVは、管7へ投入され、混合部50へと搬送される。
回転体49は、ウェブVが混合部50に搬送される前に、ウェブVを切断することができる。図示の例では、回転体49は、基部49aと、基部49aから突出している突部49bを有している。突部49bは、例えば、板状の形状を有している。図示の例では、突部49bは4つ設けられ、4つの突部49bが等間隔に設けられている。基部49aが方向Rに回転することにより、突部49bは、基部49aを軸として回転することができる。回転体49によってウェブVを切断することにより、例えば、堆積部60に供給される単位時間当たりの解繊物の量の変動を小さくすることができる。
回転体49は、第1ウェブ形成部45の近傍に設けられている。図示の例では、回転体49は、ウェブVの経路において下流側に位置する張架ローラー47aの近傍に(張架ローラー47aの横に)設けられている。回転体49は、突部49bがウェブVと接触可能な位置であって、ウェブVが堆積されるメッシュベルト46と接触しない位置に設けられている。これにより、メッシュベルト46が突部49bによって磨耗する(破損する)ことを抑制することができる。突部49bとメッシュベルト46との間の最短距離は、例えば、0.05mm以上0.5mm以下である。これは、メッシュベルト46が損傷を受けずにウェブVを切断することが可能な距離である。
混合部50は、選別部40を通過した第1選別物(第1ウェブ形成部45により搬送された第1選別物)と、樹脂を含む添加物と、を混合する。混合部50は、添加物を供給する添加物供給部52と、第1選別物と添加物とを搬送する管54と、ブロアー56と、を有している。図示の例では、添加物は、添加物供給部52からホッパー9を介して管54に供給される。管54は、管7と連続している。
混合部50では、ブロアー56によって気流を発生させ、管54中において、第1選別物と添加物とを混合させながら、搬送することができる。なお、第1選別物と添加物とを混合させる機構は、特に限定されず、高速回転する羽根により攪拌するものであってもよいし、V型ミキサーのように容器の回転を利用するものであってもよい。
添加物供給部52としては、図1に示すようなスクリューフィーダーや、図示せぬディスクフィーダーなどを用いる。添加物供給部52から供給される添加物は、複数の繊維を結着させるための樹脂を含む。樹脂が供給された時点では、複数の繊維は結着されていない。樹脂は、シート形成部80を通過する際に溶融して、複数の繊維を結着させる。
添加物供給部52から供給される樹脂は、熱可塑性樹脂や熱硬化性樹脂であり、例えば、AS樹脂、ABS樹脂、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリ塩化ビニル、ポリスチレン、アクリル樹脂、ポリエステル樹脂、ポリエチレンテレフタレート、ポリフェニレンエーテル、ポリブチレンテレフタレート、ナイロン、ポリアミド、ポリカーボネート、ポリアセタール、ポリフェニレンサルファイド、ポリエーテルエーテルケトン、などである。これらの樹脂は、単独または適宜混合して用いてもよい。添加物供給部52から供給される添加物は、繊維状であってもよく、粉末状であってもよい。
なお、添加物供給部52から供給される添加物には、繊維を結着させる樹脂の他、製造されるシートの種類に応じて、繊維を着色するための着色剤や、繊維の凝集や樹脂の凝集を抑制するための凝集抑制剤 、繊維等を燃えにくくするための難燃剤が含まれていてもよい。混合部50を通過した混合物(第1選別物と添加物との混合物)は、管54を介して、堆積部60に移送される。
堆積部60は、混合部50を通過した混合物を導入口62から導入し、絡み合った解繊物(繊維)をほぐして、空気中で分散させながら降らせる。さらに、堆積部60は、添加物供給部52から供給される添加物の樹脂が繊維状である場合、絡み合った樹脂をほぐす。これにより、堆積部60は、第2ウェブ形成部70に、混合物を均一性よく堆積させることができる。
堆積部60は、ドラム部61と、ドラム部61を収容するハウジング部63とを有している。ドラム部61としては、回転する円筒の篩を用いる。ドラム部61は、網を有し、混合部50を通過した混合物に含まれる、網の目開きの大きさより小さい繊維または粒子(網を通過するもの)を降らせる。ドラム部61の構成は、例えば、ドラム部41の構成と同じである。
なお、ドラム部61の「篩」は、特定の対象物を選別する機能を有していなくてもよい。すなわち、ドラム部61として用いられる「篩」とは、網を備えたもの、という意味であり、ドラム部61は、ドラム部61に導入された混合物の全てを降らしてもよい。
第2ウェブ形成部70は、堆積部60を通過した通過物を堆積して、ウェブWを形成する。第2ウェブ形成部70は、例えば、メッシュベルト72と、張架ローラー74と、サクション機構76と、を有している。
メッシュベルト72は、移動しながら、堆積部60の開口(網の開口)を通過した通過物を堆積する。メッシュベルト72は、張架ローラー74によって張架され、通過物を通しにくく空気を通す構成となっている。メッシュベルト72は、張架ローラー74が自転することによって移動する。メッシュベルト72が連続的に移動しながら、堆積部60を通過した通過物が連続的に降り積もることにより、メッシュベルト72上にウェブWが形成される。メッシュベルト72は、例えば、金属製、樹脂製、布製、あるいは不織布等である。
サクション機構76は、メッシュベルト72の下方(堆積部60側とは反対側)に設けられている。サクション機構76は、下方に向く気流(堆積部60からメッシュベルト72に向く気流)を発生させることができる。サクション機構76によって、堆積部60により空気中に分散された混合物をメッシュベルト72上に吸引することができる。これにより、堆積部60からの排出速度を大きくすることができる。さらに、サクション機構76によって、混合物の落下経路にダウンフローを形成することができ、落下中に解繊物や添加物が絡み合うことを防ぐことができる。
以上のように、堆積部60および第2ウェブ形成部70(ウェブ形成工程)を経ることにより、空気を多く含み柔らかくふくらんだ状態のウェブWが形成される。メッシュベルト72に堆積されたウェブWは、シート形成部80へと搬送される。
なお、図示の例では、ウェブWを調湿する調湿部78が設けられている。調湿部78は、ウェブWに対して水や水蒸気を添加して、ウェブWと水との量比を調節することができる。
シート形成部80は、メッシュベルト72に堆積したウェブWを加圧加熱してシートSを成形する。シート形成部80では、ウェブWにおいて混ぜ合された解繊物および添加物の混合物に、熱を加えることにより、混合物中の複数の繊維を、互いに添加物(樹脂)を介して結着することができる。
シート形成部80は、ウェブWを加圧する加圧部82と、加圧部82により加圧されたウェブWを加熱する加熱部84と、を備えている。加圧部82は、一対のカレンダーローラー85で構成され、ウェブWに対して圧力を加える。ウェブWは、加圧されることによりその厚さが小さくなり、ウェブWの密度が高められる。加熱部84としては、例えば、加熱ローラー(ヒーターローラー)、熱プレス成形機、ホットプレート、温風ブロワー、赤外線加熱器、フラッシュ定着器を用いる。図示の例では、加熱部84は、一対の加熱ローラー86を備えている。加熱部84を加熱ローラー86として構成することにより、加熱部84を板状のプレス装置(平板プレス装置)として構成する場合に比べて、ウェブWを連続的に搬送しながらシートSを成形することができる。ここで、カレンダーローラー85(加圧部82)は、加熱ローラー86(加熱部84)によってウェブWに印加される圧力よりも高い圧力をウェブWに印加することができる。なお、カレンダーローラー85や加熱ローラー86の数は、特に限定されない。
切断部90は、シート形成部80によって成形されたシートSを切断する。図示の例では、切断部90は、シートSの搬送方向と交差する方向にシートSを切断する第1切断部92と、搬送方向に平行な方向にシートSを切断する第2切断部94と、を有している。第2切断部94は、例えば、第1切断部92を通過したシートSを切断する。
以上により、所定のサイズの単票のシートSが成形される。切断された単票のシートSは、排出部96へと排出される。
1.2.構成の詳細
本実施形態のシート製造装置100は、繊維を含む原料を気中で解繊する解繊部20と、解繊部20により解繊された解繊物と樹脂(添加物)とを、気中で混合する混合部50と、混合部50により混合された混合物を移動体(メッシュベルト72)上に堆積させてウェブWを形成する堆積部60及びウェブ形成部(第2ウェブ形成部70)と、ウェブWを搬送する搬送部110と、ウェブWからシートSを形成するシート形成部80と、シートSの厚さを設定するための設定部120と、設定部120に設定されたシートSの厚さに応じて、移動体(メッシュベルト72)の移動速度及び搬送部110によるウェブWの搬送速度を制御する制御部104と、を備える。
以下、移動体(メッシュベルト72)、搬送部110、設定部120及び制御部104についてさらに詳しく説明する。なお解繊部20及び混合部50は、上述の通りであるから詳細な説明は省略する。
1.2.1.移動体
本実施形態のシート製造装置100における移動体は、堆積部60の開口(網の開口)を通過した通過物を堆積させながら、堆積された位置を移動する構成である。本実施形態の移動体は、上述のメッシュベルト72である。移動体は混合物を堆積させる堆積面を有し、係る堆積面が連続的に移動してウェブWを形成させる。移動体の堆積面の移動速度は、堆積部60から降下する通過物(混合物)の降下量、設定部120に設定されるシートSの厚さに応じて制御部104により制御される。
堆積部60からの混合物の降下量が変化しない場合には、移動体の移動速度を変化させることによって、形成されるウェブWの厚さが変化する。本実施形態では、移動体の移動速度によってウェブWの厚さを変化させる。ここで、例えば、シートSの厚さを2〜3倍程度にする場合に、単位時間当たりに供給する原料の量を増やすことによってウェブWの厚さの調節を行おうとすると、材料の流れ方向において移動体よりも上流にある構成の能力を高める必要があり、各構成を大型化することになる。しかし、本実施形態では、ウェブWの厚さの調節は、材料の流れ方向において移動体よりも上流にある構成については、定常状態を維持した状態で行われる。これにより、装置構成を大型化することなく厚いシートSを得ることができる。
なお、以下の説明では、混合部50により混合された混合物を移動体(メッシュベルト72)上に堆積させる堆積部60と、混合物を堆積してウェブWを形成する第2ウェブ形成部70とを合わせてウェブ形成部と称することがある。
1.2.2.搬送部
搬送部110は、ウェブ形成部70によって形成されたウェブWを、シート形成部80を経て、シートSが単票状に切断される第1切断部92まで搬送する構成である。図1の例では、第1切断部92の上流側であって、加熱ローラー86下流側に設けられたローラー対90aと、第1切断部92と第2切断部94との間に設けられたローラー対90bと、第2切断部94の下流側に設けられたローラー対90cの3つの搬送用のローラー対が設けられている。ローラー対90aは、シートSを第1切断部92に送り、ローラー対90bは、第1切断部92によりシートSを切断する際にシートSを支持し、第1切断部92で切断されたシートSを第2切断部94に送り、ローラー対90cは、第2切断部94で切断されたシートSを排出部96に排出する。
図1の例では、搬送部110は、一対のカレンダーローラー85、一対の加熱ローラー86、ローラー対90a及びローラー対90bである。なお、図1の例において、第1切断部92は、搬送部110の構成には含まれない。搬送部110は、ウェブW(又は単票状になる前の連続状のシートS)を搬送する。ウェブWは、既述のとおり、繊維が樹脂によって結着されていないため、張力(テンション)が加わることにより延伸されやすい。また、ウェブWは、シートSに比較して剛性(いわゆるコシ)が小さいため、張力(テンション)が作用しない状態で張られた場合でも自重により延伸されたり緩んで垂れたりする場合がある。
なお、第1切断部92に切断されるまでの状態(単票状になる前の連続状態)のシートSは、樹脂が完全には固化していない場合があり、ウェブWと同様に、張力(テンション)が加わることにより延伸されやすい場合がある。また、第1切断部92に切断されるまでの状態(単票状になる前の連続状態)のシートSは、張力(テンション)が作用しない状態で張られた場合でも自重により延伸されたり緩んで垂れたりする場合がある。そのため、第1切断部92に切断されるまでの状態(単票状になる前の連続状態)のシートSは、本実施形態ではウェブWと称して、上述のウェブWと同様に扱うことがある。
また、図示しないが、搬送部110は、上述のローラー対の他にローラー対を含んでもよい。なお、ローラー対は、2つのローラーの間に、ウェブW(又は連続状のシートS)を挟んで、回転することによって搬送する構成である。
本実施形態の搬送部110の各ローラー対は、延伸されない程度の適度な張力をウェブW(連続状のシートS)に対して加えつつ、ウェブW(連続状のシートS)を搬送するように、制御部104によって搬送速度が制御される。
1.2.3.設定部
設定部120は、シート製造装置100によって製造されるシートSの厚さを設定することができる。設定部120は、例えば、制御部104に設けられる(図2参照)。設定部120は、例えば、タッチパネルやスイッチ等の入力装置を備え、ユーザーは当該入力装置を操作することによってシートSの厚さを設定することができる。あるいは、設定部120は通信インターフェースを備え、ユーザーはシート製造装置100に接続されたコンピューター等の端末装置からシートSの厚さを設定することができる。設定部120によるシートSの厚さの設定は、予め定められた(記憶された)複数の厚さ(例えば、薄い、標準、厚い)の中からユーザーが選択するように構成してもよいし、シートSの厚さに対応する数値をユーザーが入力するように構成してもよい。
設定部120に設定され得るシートSの厚さの設定(設定値)は、とびとびの値をとるようにすることもできるし、連続的な値をとるようにすることもできる。ここで、とびとびの値をとるとは、例えば、100μm刻み、好ましくは50μm刻み、より好ましくは20μm刻み、さらに好ましくは10μm刻みで厚さを変更できる態様のように、設定可能な設定値がある程度離散していることを指す。また、連続的な値をとるとは、例えば、0.5μm刻み、好ましくは0.3μm刻み、より好ましくは0.1μm刻み、さらに好ましくは0.01μm刻みで厚さを変更できる態様のように、設定可能な設定値が、製造されるシートSの厚さからみて実質的に連続していることを指す。
設定部120に設定され得る厚さが、とびとびの値である場合には、少なくとも2段階の設定をすることができる。例えば、設定部120に設定されるシートSの厚さの設定可能な値は、第1厚さ及び第1厚さよりも厚い第2厚さである。制御部104は、任意のタイミングでシートSの厚さを切り替えることができ、例えば、ユーザーによって設定部120にシートSの厚さが入力されたときや、所定の枚数のシートSが製造された後に、切り替えることができる。
また、シートSの厚さを切り替える(変更する)際には、より厚くするように切り替える場合(例えば、第1厚さから第2厚さに切り替える場合)と、より薄くするように切り替える場合(例えば、第2厚さから第1厚さに切り替える場合)とが生じる。本実施形態の制御では、これらそれぞれの場合について、移動体の移動速度と、搬送部110による搬送速度とが制御部104によって以下に説明するように制御される。
1.2.4.制御部
シート製造装置100は、設定部120に設定された厚さのシートSを製造するように制御部104によって制御される。設定部120によって設定されたシートSの厚さの設定は、制御部104によって参照される。
図2は、本実施形態のシート製造装置100の機能構成の一例を示す図である。
制御部104は、シート製造装置100の全体(各構成)を制御している。本実施形態の制御部104は、少なくとも、添加物供給部52、ウェブ形成部(第2ウェブ形成部70)、サクション機構76、移動体(メッシュベルト72)、搬送部110(少なくとも、シート形成部80の加圧部82の一対のカレンダーローラー85、加熱部84の一対の加熱ローラー86)を制御している。また、制御部104は、設定部120に設定されたシートSの厚さの設定を取得する。設定部120に設定されたシートSの厚さは、制御部104により参照され、記憶されてもよく、係る結果に基づいて、制御部104は、以下のような制御を行ってもよい。
1.3.移動速度及び搬送速度の制御
制御部104は、設定部120の設定に応じて、移動体の移動速度と、搬送部110による搬送速度とを変更することにより、ウェブWの厚さを変更し、設定に応じた厚さのシートSを製造するよう制御する。
シートSの厚さは、ウェブWの厚さに応じて変化する。ウェブWの厚さは、移動体(メッシュベルト72)の移動速度に応じて変化する。移動体の移動速度が小さければ、堆積部60から降下する混合物が堆積する時間が長くなるため、ウェブWの厚さを大きくすることができる。逆に、移動体の移動速度が大きければ、堆積部60から降下する混合物が堆積する時間が短くなるため、ウェブWの厚さを小さくすることができる。
本実施形態のシート製造装置100では、設定部120の設定に応じて、移動体の移動速度と、搬送部110による搬送速度との両方を変更する。移動体の移動速度のみを変更すると、移動体よりも下流側にある搬送部110との間に速度のずれが生じるため、ウェブWに張力がかかったり、ウェブWが弛んだりすることは容易に理解されよう。
したがって移動体の移動速度と、搬送部110による搬送速度との両方を変更することにより、製造するシートSの厚さを変更した場合に、移動体と搬送部110との間で搬送されるウェブWに対して張力がかかりにくく、ウェブWが引っ張られて破断したり、薄くなったりしにくい。これにより、安定してシートSを製造することができる。以下、このような制御の幾つかの例を挙げる。
<移動速度及び搬送速度の変更のタイミング>
制御部104は、設定部120の設定が変更された場合に、制御部104は、移動体(メッシュベルト72)の移動速度と、搬送部110の搬送速度とを、同時に変更してもよい。このようにすれば、製造するシートSの厚さを変更した場合でも搬送ジャムを起こしにくく、より安定してシートを製造することができる。
また、制御部104は、移動体の移動速度及び搬送部110の搬送速度を遅くするとき、搬送部110の搬送速度を遅くした後に移動体の移動速度を遅くしてもよい。すなわち、シートSの設定厚さが、厚くなるように変更された場合には、移動体の移動速度及び搬送部110の搬送速度を遅くすることになるが、その際に、下流側にある搬送部110の搬送速度を遅くした後に、上流側にある移動体の移動速度を遅くするようにしてもよい。これにより、移動体と搬送部110との間で搬送されるウェブWに対してより確実に張力をかけないようにできるため、さらにウェブWが破断したり、薄くなったりしにくい。そのため、製造するシートSの厚さを厚くなるように変更(設定)した場合に、さらに安定してシートを製造することができる。
さらに、制御部104は、移動体の移動速度及び搬送部110の搬送速度を速くするとき、移動体の移動速度を速くした後に搬送部110の搬送速度を速くしてもよい。すなわち、シートSの設定厚さが、薄くなるように変更された場合には、移動体の移動速度及び搬送部110の搬送速度を速くすることになるが、その際に、上流側にある移動体の移動速度を速くした後に、下流側にある搬送部110の搬送速度を速くするようにしてもよい。これにより、移動体と搬送部110との間で搬送されるウェブWに対して張力がかかりにくく、ウェブWが引っ張られて破断したり、薄くなったりしにくい。そのため、製造するシートSの厚さを薄くなるように変更(設定)した場合に、さらに安定してシートを製造することができる。
<搬送速度の変更の順序>
本実施形態では、搬送部110は、シート形成部80の加圧部82の一対のカレンダーローラー85、加熱部84の一対の加熱ローラー86、並びに、第1切断部92の上流側であって加熱ローラー86下流側に設けられたローラー対90a、第1切断部92の下流側であって第2切断部94の上流側に設けられたローラー対90bを含む。また、搬送部110は、上述の通り、さらに複数のローラー対を有することができる。すなわち、搬送部110は、第1ローラー対と、第1ローラー対の下流側に位置する第2ローラー対とを含むとみなすことができる。この場合においても、上記と同様の観点から、以下のような制御を行ってもよい。
なお、本実施形態では、搬送部110は、一対のカレンダーローラー85、一対の加熱ローラー86、ローラー対90a、ローラー対90bを有している。そのため、以下の説明において、第1ローラー対を一対のカレンダーローラー85とした場合には、第2ローラー対は一対の加熱ローラー86であり、第1ローラー対を一対の加熱ローラー86とした場合には、第2ローラー対はローラー対90aであり、第1ローラー対をローラー対90aとした場合には、第2ローラー対はローラー対90bであることを意味する。また、第1ローラー対を一対のカレンダーローラー85とし、第2ローラー対を一対の加熱ローラー86とした態様では、ウェブWを搬送し、第1ローラー対を一対の加熱ローラー86とし、第2ローラー対をローラー対90aとした場合、及び、第1ローラー対をローラー対90aとし、第2ローラー対をローラー対90bとした場合には、連続状のシートS(ウェブW)を搬送する。
制御部104は、搬送部110の搬送速度を遅くするとき、第2ローラー対の搬送速度を遅くした後に第1ローラー対の搬送速度を遅くしてもよい。すなわち、シートSの設定厚さが、厚くなるように変更された場合には、移動体の移動速度及び搬送部110の搬送速度を遅くすることになるが、搬送部110の搬送速度を遅くする際に、下流側にある第2ローラー対の搬送速度を遅くした後に、上流側にある第1ローラー対の搬送速度を遅くするようにしてもよい。これにより、ウェブW(又は連続状のシートS)に対して張力をかけないようにできるため、さらにウェブW(又は連続状のシートS)が破断したり、薄くなったりしにくい。そのため、製造するシートSの厚さを厚くなるように変更(設定)した場合に、さらに安定してシートを製造することができる。
またその逆に、制御部104は、搬送部110の搬送速度を速くするとき、第1ローラー対の搬送速度を速くした後に第2ローラー対の搬送速度を速くしてもよい。すなわち、シートSの設定厚さが、薄くなるように変更された場合には、移動体の移動速度及び搬送部110の搬送速度を速くすることになるが、搬送部110の搬送速度を速くする際に、上流側にある第1ローラー対の搬送速度を速くした後に、下流側にある第2ローラー対の搬送速度を速くするようにしてもよい。これにより、第1ローラー対と第2ローラー対との間で搬送されるウェブW(又は連続状のシートS)に対して張力がかかりにくく、ウェブW(又は連続状のシートS)が引っ張られて破断したり、薄くなったりしにくい。そのため、製造するシートSの厚さを薄くなるように変更(設定)した場合に、さらに安定してシートを製造することができる。
<搬送速度の変更の態様>
図3及び図4は、シートSの厚さを変更するために、設定する坪量(単位面積当たりの重量)の時間変化を模式的に示す図である。図3及び図4では、原料の密度は一定と仮定しており、坪量の変化は、ウェブW及び/又はシートSの厚さの変化と同義である。また、本実施形態では、坪量の変化は、搬送系(移動体及び/又は搬送部110)の速度と対応しており、坪量を高めることは、搬送系の速度を遅くすることに対応している。なお、図3及び図4の横軸は、時間の次元を示すが、単位や縮尺は任意である。
図3に示すように、制御部104は、移動体の移動速度及び/又は搬送部110の搬送速度を、それぞれ段階的に変更することができる。図3は、製造するシートSの厚さを、より厚く変更する場合の一例であり、坪量60(g/m)に対応する第1厚さから、坪量250(g/m)に対応する第2厚さへと変更する場合の例を示している。
図3は、搬送速度を段階的に小さくする(坪量で見れば大きくする)例であり、図示したように設定坪量(搬送速度)を階段状に変化させる。当該階段の段数は2段以上であればよく、また、一段の高さ、すなわち、設定坪量の変化量(Δy)は、例えば、坪量として2(g/m)以上50(g/m)以下、好ましくは5(g/m)以上30(g/m)以下、より好ましくは10(g/m)以上20(g/m)以下である。また、図3における変更のための期間(以下、変更時間Δtという。)は、例えば、3秒以上180秒以下、好ましくは5秒以上120秒以下、より好ましくは10秒以上60秒以下である。
一方、図4に示すように、制御部104は、移動体の移動速度及び/又は搬送部110の搬送速度を、それぞれ直線的に変更することができる。図4は、製造するシートSの厚さを、より厚く変更する場合の一例であり、坪量60(g/m)に対応する第1厚さから、坪量250(g/m)に対応する第2厚さへと変更する場合の例を示している。
図4は、搬送速度を直線的に小さくする(坪量で見れば大きくする)例であり、図示したように設定坪量(搬送速度)を傾斜した直線状に変化させる。図4における変更のための期間(以下、変更時間Δtという。)は、例えば、3秒以上180秒以下、好ましくは5秒以上120秒以下、より好ましくは10秒以上60秒以下である。また、設定坪量の変更量(Δy)は、10(g/m)以上300(g/m)以下、好ましくは50(g/m)以上200(g/m)以下、より好ましくは100(g/m)以上200(g/m)以下である。そのため、設定坪量を時間に対して図示した場合における傾斜した直線の傾きは、Δy/Δtであり、例えば、0.6〜100の範囲であり、好ましくは1〜50、より好ましくは2〜50である。
制御部104による移動体の移動速度及び/又は搬送部110の搬送速度の変更の態様(段階的な変更または直線的な変更)は、ユーザーが選択あるいは設定できるように構成してもよいし、制御部104がシートSの厚みの変化量に応じて選択するように構成してもよい。後者の場合、例えば予め記憶されたテーブル等を参照して、移動体の移動速度及び/又は搬送部110の搬送速度の制御を行うことができる。
このように制御部104が、移動体の移動速度及び/又は搬送部110の搬送速度を、それぞれ段階的又は直線的に変更することにより、ウェブWの厚さが段階的又は徐々に変化する。そのため、ウェブWの厚さが厚くなる境界部分が、ローラー対へ挿入しやすくなる。また、ウェブWの厚さが薄くなる境界部分が、ローラー対に来たときに振動等が生じにくい。これにより、製造するシートの厚さを変更した場合でもウェブW又は連続状のシートSの搬送ジャムや破断等の不具合を起こしにくく、安定してシートを製造することができる。
1.4.搬送速度の変更に伴う他の構成の制御
<添加物供給部>
本実施形態のシート製造装置100は、上述の通り、混合部50に添加物を供給する供給部(添加物供給部52)を有している。係る添加物供給部52による添加物の供給量を、設定部120に設定されたシートSの厚さに応じて(すなわち、移動体の移動速度に応じて)変更してもよい。
移動体の移動速度が遅くなると、形成されるウェブWの厚さが厚くなることは既に述べた。ここで、堆積されるウェブWの厚さが厚くなることにより、材料(混合物)中の添加物(樹脂)がウェブWから抜けにくくなる場合がある。ウェブWの厚さが厚くなることにより、添加物がウェブWから脱離するための経路長が長くなるためである。したがって、移動体の移動速度が小さくなることにより、ウェブW内に残留する添加物(樹脂)の割合が高くなる。このような場合には、添加物供給部52から供給される添加物(樹脂)の量を減少させるように制御してもよい。
また逆に、移動体の移動速度が速くなると、形成されるウェブWの厚さが薄くなる。堆積されるウェブWの厚さが薄くなることにより、材料(混合物)中の添加物(樹脂)がウェブWから抜けやすくなる場合がある。したがって、移動体の移動速度が速くなることにより、ウェブW内に残留する添加物(樹脂)の割合が低くなる。このような場合には、添加物供給部52から供給される添加物(樹脂)の量を増大させるように制御してもよい。
一方で、移動体の移動速度が遅くなると、サクション機構76によって吸引される時間が長くなるため、添加物(樹脂)がウェブWから抜けやすくなる場合がある。したがって、移動体の移動速度が遅くなることにより、ウェブW内に残留する添加物(樹脂)の割合が低くなる。このような場合には、添加物供給部52から供給される添加物(樹脂)の量を増大させるように制御してもよい。
また逆に、移動体の移動速度が速くなると、サクション機構76によって吸引される時間が短くなるため、添加物(樹脂)がウェブWから抜けにくくなる場合がある。したがって、移動体の移動速度が速くなることにより、ウェブW内に残留する添加物(樹脂)の割合が高くなる。このような場合には、添加物供給部52から供給される添加物(樹脂)の量を減少させるように制御してもよい。
ウェブWに残留する添加物の量は、例えば、ウェブWの厚さ、添加物の大きさや性状、サクション機構76による吸引力に起因して変化するため、上述の通り、添加物供給部52から供給される添加物の量を適宜に制御することが望ましい。
このようにすれば、製造するシートSの厚さを変更した場合でも、製造されるシートSにおける添加物の量(存在量)を安定させることができる。これにより、製造されるシートの機械的強度を安定させることができる。
<吸引部>
本実施形態のシート製造装置100は、上述の通り、堆積部60により空気中に分散された混合物をメッシュベルト72(移動体)上に吸引するサクション機構76(吸引部)を有している。係る吸引部による吸引力を、設定部120に設定されたシートSの厚さに応じて(すなわち、移動体の移動速度に応じて)変更してもよい。
移動体の移動速度が速くなると、形成されるウェブWの厚さが薄くなることは既に述べた。ここで、堆積されるウェブWの厚さが薄くなることにより、材料(混合物)中の添加物(樹脂)がウェブWから抜けやすくなる場合がある。ウェブWの厚さが薄くなることにより、添加物がウェブWから脱離するための経路長が短くなるためである。したがって、移動体の移動速度が大きくなることにより、ウェブW内に残留する添加物(樹脂)の割合は小さくなる。このような場合には、サクション機構76の吸引力を減少させるように制御してもよい。また逆に、移動体の移動速度が遅くなる場合には、サクション機構76の吸引力を増大させるように制御してもよい。
一方で、移動体の移動速度が速くなると、サクション機構76によって吸引される時間が短くなるため、添加物(樹脂)がウェブWから抜けにくくなる場合がある。したがって、移動体の移動速度が速くなることにより、ウェブW内に残留する添加物(樹脂)の割合が高くなる。このような場合には、サクション機構76の吸引力を増大させるように制御してもよい。また逆に、移動体の移動速度が遅くなる場合には、サクション機構76の吸引力を減少させるように制御してもよい。
ウェブWに残留する添加物の量は、例えば、ウェブWの厚さ、添加物の大きさや性状に起因して変化するため、上述の通り、サクション機構76による吸引力を適宜に制御することが望ましい。
このようにすれば、製造するシートSの厚さを変更した場合でも、製造されるシートSにおける添加物の量(存在量)を安定させることができる。これにより、製造されるシートの機械的強度を安定させることができる。
1.5.装置停止時の制御
本実施形態のシート製造装置100は、ユーザーの操作及び/又はタイマー等によって、適宜のタイミングで始動、停止することができる。一方、上述の通り、シート製造装置100の設定部120に設定されるシートSの厚さの設定可能な値は、第1厚さ及び第1厚さよりも厚い第2厚さである。ここで第1厚さは、例えば、オフィスで一般に使用されているPPC用紙の厚さである。本実施形態では、上述の通り、坪量60(g/m)の用紙の厚さを第1厚さとし、坪量250(g/m)の用紙の厚さを第2厚さとしている。
ここで、シート製造装置100を停止させるとき、制御部104は、移動体の移動速度と搬送部110の搬送速度とを、より薄い厚さである第1厚さに応じた速度にした後に停止させてもよい。例えば、移動体の移動速度と搬送部110の搬送速度とを第1厚さに応じた速度にし、第1厚さの連続状のシートSが成形され当該シートSが切断部90まで搬送されたときに停止させる。
この場合、シート製造装置100を停止させるに伴って、移動体及び搬送部110が停止した場合に、移動体及び搬送部110のローラー対の間に、ウェブWが残ることになる。このよう装置の停止時にローラー対間に架け渡されて止まるウェブWは、繊維が樹脂によって結着されていないため、厚い場合には、張力(テンション)が作用しない状態で張られた場合でも、自重により延伸されたり緩んで垂れたりする場合がある。
そのため、シート製造装置100を停止させるとき、制御部104は、移動体の移動速度と搬送部110の搬送速度とを、より薄い厚さである第1厚さに応じた速度にした後に停止させることにより、自重によるウェブWの延びを軽減することができる。すなわち、停止時にローラー対間に残るウェブWの厚さが、比較的薄い第1厚さとなるため、ウェブWが弛みにくく、ウェブWが自重で破断しにくく、例えば、再始動の際に安定してシート製造装置100を始動することができる。なお、上記の例では、第1厚さに応じた速度にした後にシート製造装置100を停止させたが、ウェブWが自重で破断しない程度の厚さに応じた速度にした後にシート製造装置100を停止させてもよい。例えば、第1厚さより薄い厚さに応じた速度で停止させてもよいし、第1厚さより厚く第2厚さより薄い厚さに応じた速度で停止させてもよい。
2.シート製造方法
本実施形態のシート製造方法は、繊維を含む原料を気中で解繊する解繊工程と、解繊工程で解繊された解繊物と樹脂とを、気中で混合する混合工程と、混合工程で混合された混合物を移動体上に堆積させウェブを形成するウェブ形成工程と、ウェブを搬送する搬送工程と、ウェブからシートを形成するシート形成工程と、シートの厚さを設定する設定工程と、設定工程で設定されたシートの厚さに応じて、移動体の移動速度及び搬送部による前記ウェブの搬送速度を制御する制御工程と、を備える。
これらの各工程は、上述のシート製造装置100によって行うことができる。解繊工程、混合工程、ウェブ形成工程、シート形成工程、設定工程及び制御工程は、それぞれ上述の解繊部20、混合部50、ウェブ形成部70、シート形成部80、設定部120、制御部104により行うことができる。これらの工程の詳細は上述のシート製造装置の項で説明した各構成の動作と同様であるため、詳細な説明を省略する。
本実施形態のシート製造方法によれば、設定工程で設定されるシートSの厚さに対応して、ウェブ形成工程における移動体の移動速度、及び搬送工程におけるウェブWの搬送速度の両者が、制御工程により制御される。そのため、例えば、製造するシートSの厚さを厚く設定した場合に、ウェブ形成工程と搬送工程との間で搬送されるウェブWに対して張力がかかりにくく、ウェブWが引っ張られて破断したり、薄くなったりしにくい。また、例えば、製造するシートSの厚さを薄く設定した場合に、ウェブ形成工程と搬送工程との間で搬送されるウェブWに対して張力がかかりにくく、ウェブWが引っ張られて破断したり、薄くなったりしにくい。これにより、安定してシートSを製造することができる。
3.その他の事項
本実施形態のシート製造装置、シート製造方法は、上述の通り、水を全く又はわずかにしか使用しないものであるが、必要に応じて、噴霧等により、調湿等を目的として適宜水を添加してシートを製造することもできる。
本明細書において、「均一」との文言は、均一な分散や混合という場合には、2種以上又は2相以上の成分を定義できる物体において、1つの成分の他の成分に対する相対的な存在位置が、系全体において一様、又は系の各部分において互いに同一若しくは実質的に等しいことを指す。また、着色の均一性や色調の均一性は、シートを平面視したときに色の濃淡がなく、一様な濃度であることを指す。
本明細書において、「均一」「同じ」「等間隔」など、密度、距離、寸法などが等しいことを意味する言葉を用いている。これらは、等しいことが望ましいが、完全に等しくすることは難しいため、誤差やばらつきなどの累積で値が等しくならずにずれるのも含むものとする。
本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、さらに種々の変形が可能である。例えば、本発明は、実施形態で説明した構成と実質的に同一の構成(機能、方法及び結果が同一の構成、あるいは目的及び効果が同一の構成)を含む。また、本発明は、実施形態で説明した構成の本質的でない部分を置き換えた構成を含む。また、本発明は、実施形態で説明した構成と同一の作用効果を奏する構成又は同一の目的を達成することができる構成を含む。また、本発明は、実施形態で説明した構成に公知技術を付加した構成を含む。
1…ホッパー、2,3,4,5,7,8…管、9…ホッパー、10…供給部、12…粗砕部、14…粗砕刃、20…解繊部、22…導入口、24…排出口、40…選別部、41…ドラム部、42…導入口、43…ハウジング部、44…排出口、45…第1ウェブ形成部、46…メッシュベルト、46a…堆積面、47,47a…張架ローラー、48…吸引部、49…回転体、49a…基部、49b…突部、50…混合部、52…添加物供給部、54…管、56…ブロアー、60…堆積部、61…ドラム部、62…導入口、63…ハウジング部、70…第2ウェブ形成部、72…メッシュベルト、74…張架ローラー、76…サクション機構、78…調湿部、80…シート形成部、82…加圧部、84…加熱部、85…カレンダーローラー、86…加熱ローラー、90…切断部、90a,90b,90c…ローラー対、92…第1切断部、94…第2切断部、96…排出部、100…シート製造装置、102…製造部、104…制御部、110…搬送部、120…設定部、S…シート、V…ウェブ、W…ウェブ

Claims (12)

  1. 繊維を含む原料を気中で解繊する解繊部と、
    前記解繊部により解繊された解繊物と樹脂とを、気中で混合する混合部と、
    前記混合部により混合された混合物を移動体上に堆積させウェブを形成するウェブ形成部と、
    前記ウェブを搬送する搬送部と、
    前記ウェブからシートを形成するシート形成部と、
    前記シートの厚さを設定するための設定部と、
    前記設定部に設定された前記シートの厚さに応じて、前記移動体の移動速度及び前記搬送部による前記ウェブの搬送速度を制御する制御部と、
    を備え、
    前記移動体の移動速度及び前記搬送部の搬送速度を遅くするとき、前記搬送部の搬送速度を遅くした後に前記移動体の移動速度を遅くし、
    前記移動体の移動速度及び前記搬送部の搬送速度を速くするとき、前記移動体の移動速度を速くした後に前記搬送部の搬送速度を速くすることを特徴とする、シート製造装置。
  2. 前記搬送部は、第1ローラー対と前記第1ローラー対の下流側に位置する第2ローラー対とを含み、
    前記制御部は、前記搬送部の搬送速度を遅くするとき、前記第2ローラー対の搬送速度を遅くした後に前記第1ローラー対の搬送速度を遅くし、
    前記制御部は、前記搬送部の搬送速度を速くするとき、前記第1ローラー対の搬送速度を速くした後に前記第2ローラー対の搬送速度を速くすることを特徴とする、請求項1に記載のシート製造装置。
  3. 繊維を含む原料を気中で解繊する解繊部と、
    前記解繊部により解繊された解繊物と樹脂とを、気中で混合する混合部と、
    前記混合部により混合された混合物を移動体上に堆積させウェブを形成するウェブ形成部と、
    前記ウェブを搬送する搬送部と、
    前記ウェブからシートを形成するシート形成部と、
    前記シートの厚さを設定するための設定部と、
    前記設定部に設定された前記シートの厚さに応じて、前記移動体の移動速度及び前記搬送部による前記ウェブの搬送速度を制御する制御部と
    備え、
    前記設定部は、前記シートの厚さを、第1厚さと、前記第1厚さよりも厚い第2厚さと、に設定可能であり、
    前記制御部は、シート製造装置を停止させるとき、前記移動体の移動速度と前記搬送部の搬送速度とを、前記第2厚さに応じた速度から前記第1厚さに応じた速度にした後に、停止させることを特徴とする、シート製造装置。
  4. 前記制御部は、前記移動体の移動速度及び前記搬送部の搬送速度を、それぞれ段階的に変更することを特徴とする、請求項1ないし請求項3のいずれか一項に記載のシート製造装置。
  5. 前記制御部は、前記移動体の移動速度及び前記搬送部の搬送速度を、それぞれ直線的に変更することを特徴とする、請求項1ないし請求項3のいずれか一項に記載のシート製造装置。
  6. 記混合部に添加物を供給する供給部、を有し、
    前記制御部は、前記設定部に設定された前記シートの厚さに応じて、前記供給部による前記添加物の供給量を変更することを特徴とする、請求項1ないし請求項5のいずれか一項に記載のシート製造装置。
  7. 記混合物を前記移動体上に吸引する吸引部、を有し、
    前記制御部は、前記設定部に設定された前記シートの厚さに応じて、前記吸引部による吸引力を変更することを特徴とする、請求項1ないし請求項6のいずれか一項に記載のシート製造装置。
  8. 記設定部は、前記シートの厚さを、第1厚さと、前記第1厚さよりも厚い第2厚さと、に設定可能であり、
    前記制御部は、前記シート製造装置を停止させるとき、前記移動体の移動速度と前記搬送部の搬送速度とを、前記第2厚さに応じた速度から前記第1厚さに応じた速度にした後に、停止させることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のシート製造装置。
  9. 繊維を含む原料を気中で解繊する解繊部と、
    前記解繊部により解繊された解繊物と樹脂とを、気中で混合する混合部と、
    前記混合部により混合された混合物を移動体上に堆積させウェブを形成するウェブ形成部と、
    前記ウェブを搬送する搬送部と、
    前記ウェブからシートを形成するシート形成部と、
    前記シートの厚さを設定するための設定部と、
    を有するシート製造装置の制御方法であって、
    前記設定部に設定された前記シートの厚さに応じて、前記移動体の移動速度及び前記搬送部による前記ウェブの搬送速度を制御し、
    前記設定部は、前記シートの厚さを、第1厚さと、前記第1厚さよりも厚い第2厚さと、に設定可能であり、
    前記シート製造装置を停止させるとき、前記移動体の移動速度と前記搬送部の搬送速度とを、前記第2厚さに応じた速度から前記第1厚さに応じた速度にした後に、停止させることを特徴とする、シート製造装置の制御方法。
  10. 繊維を含む原料を気中で解繊する解繊工程と、
    前記解繊工程で解繊された解繊物と樹脂とを、大気中で混合する混合工程と、
    前記混合工程で混合された混合物を移動体上に堆積させウェブを形成するウェブ形成工程と、
    前記ウェブを搬送する搬送工程と、
    前記ウェブからシートを形成するシート形成工程と、
    前記シートの厚さに関する情報の入力に応じて、前記シートの厚さを設定する設定工程と、
    前記設定工程で設定された前記シートの厚さに応じて、前記移動体の移動速度及び前記搬送工程における前記ウェブの搬送速度を制御する制御工程と、を備え、
    前記設定工程は、前記シートの厚さを、第1厚さと、前記第1厚さよりも厚い第2厚さと、に設定可能であり、
    前記シートの製造を停止させるとき、
    前記制御工程で、前記移動体の移動速度と前記搬送工程における前記ウェブの搬送速度とを、前記第2厚さに応じた速度から前記第1厚さに応じた速度にした後に、停止させることを特徴とする、シート製造方法。
  11. 繊維を含む原料を気中で解繊する解繊部と、
    前記解繊部により解繊された解繊物と樹脂とを、気中で混合する混合部と、
    前記混合部により混合された混合物を移動体上に堆積させウェブを形成するウェブ形成部と、
    前記ウェブを搬送する搬送部と、
    前記ウェブからシートを形成するシート形成部と、
    前記シートの厚さを設定するための設定部と、
    を有するシート製造装置の制御方法であって、
    前記設定部に設定された前記シートの厚さに応じて、前記移動体の移動速度及び前記搬送部による前記ウェブの搬送速度を制御し、
    前記搬送部は、第1ローラー対と前記第1ローラー対の下流側に位置する第2ローラー対とを含み、
    前記搬送部の搬送速度を遅くするとき、前記第2ローラー対の搬送速度を遅くした後に前記第1ローラー対の搬送速度を遅くし、
    前記搬送部の搬送速度を速くするとき、前記第1ローラー対の搬送速度を速くした後に前記第2ローラー対の搬送速度を速くすることを特徴とする、シート製造装置の制御方法。
  12. 繊維を含む原料を気中で解繊する解繊工程と、
    前記解繊工程で解繊された解繊物と樹脂とを、大気中で混合する混合工程と、
    前記混合工程で混合された混合物を移動体上に堆積させウェブを形成するウェブ形成工程と、
    前記ウェブを搬送する搬送工程と、
    前記ウェブからシートを形成するシート形成工程と、
    前記シートの厚さを設定するための設定工程と、
    前記設定工程で設定された前記シートの厚さに応じて、前記移動体の移動速度及び前記搬送工程における前記ウェブの搬送速度を制御する制御工程と、を備え、
    前記制御工程で、前記移動体の移動速度及び前記搬送工程における前記ウェブの搬送速度を遅くするとき、前記搬送工程における前記ウェブの搬送速度を遅くした後に前記移動体の移動速度を遅くし、
    前記制御工程で、前記移動体の移動速度及び前記搬送工程における前記ウェブの搬送速度を速くするとき、前記移動体の移動速度を速くした後に前記搬送工程における前記ウェ
    ブの搬送速度を速くすることを特徴とする、シート製造方法。
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