JP6828168B2 - 鞍乗り型車両のフロアステップ構造 - Google Patents

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Description

本発明は、鞍乗り型車両のフロアステップ構造に関する。
特許文献1には、鞍乗り型車両において、カバー31〜36のカバー類をアルミ粉末入りのメタリック色の樹脂材料で構成すること、及び、アッパカバー37を一般的な黒色樹脂により無塗装で構成するとともに外表面にシボ加工を施すことが開示されている。
特許文献2には、樹脂製の車体カバー14のフートボード18の下面に沿って延びるアンダカバー61の表面にシボ加工が施されることが開示されている。
特開2006−248418号公報 特開平11−59534号公報
鞍乗り型車両において、例えば、信号待ちなどをするために停止するときは、運転者は片方の足を路面につけて待機するのが一般的であり、運転再開時には、乗員の足置場であるフロアステップに足を戻す。このときフロアステップには傷がつきやすかった。また、その際には、路面からの汚れがフロアステップ側に付着することがあり、フロアステップの面に付着した汚れ等を落としやすいようにすることには改善の余地がある。
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであり、傷等を目立たなくすることができる鞍乗り型車両のフロアステップ構造を提供することを目的とする。
この明細書には、2017年7月28日に出願された日本国特許出願・特願2017−146708の全ての内容が含まれる。
本発明は、樹脂製のフロアステップ(43、243)を備えた鞍乗り型車両のフロアステップ構造において、前記フロアステップ(43、243)は、粉末状の光輝材を含んだメタリック調樹脂で構成されることを特徴とする。
上記発明において、前記フロアステップ(43、243)の表面には、撥水性を有するシボ加工が施されていても良い。
また、上記発明において、前記フロアステップ(43、243)の側面部(60、260)は、車両後方に向かって、車幅方向外側へ広がっても良い。
また、上記発明において、前記フロアステップ(243)は、乗員が足を置くことが可能なステップ部(270)と、前記ステップ部(270)を支持する側面部(260)とを備え、前記ステップ部(270)には、前記ステップ部(270)を覆うフロアガード(86)が備えられ、前記ステップ部(270)における前記フロアガード(86)に覆われる部分(276)は前記メタリック調樹脂とは異なる樹脂で構成され、前記ステップ部(270)における前記フロアガード(86)の外側の部分(277)と、前記側面部(260)と、は前記メタリック調樹脂で構成されていても良い。
本発明に係る鞍乗り型車両のフロアステップ構造によれば、樹脂製のフロアステップを備え、前記フロアステップは、粉末状の光輝材を含んだメタリック調樹脂で構成される。この構成によれば、フロアステップの傷や汚れを目立たなくできる。メタリック調樹脂は、塗装と異なり、内部までメタリック調であるため、傷が付いても目立たなくすることができる。
上記発明において、前記フロアステップの表面には、撥水性を有するシボ加工が施されていても良い。この構成によれば、光輝材の配向による色ムラをシボによって目立たなくでき、外観性を良くすることができる。
また、上記発明において、前記フロアステップの側面部は、車両後方に向かって、車幅方向外側へ広がっても良い。この構成によれば、フロアステップの側面部が車両後方に向かって車幅方向へ広がることで、乗員の足つき性を良くすることができる。
また、上記発明において、前記フロアステップは、乗員が足を置くことが可能なステップ部と、前記ステップ部を支持する側面部とを備え、前記ステップ部には、前記ステップ部を覆うフロアガードが備えられ、前記ステップ部における前記フロアガードに覆われる部分は前記メタリック調樹脂とは異なる樹脂で構成され、前記ステップ部における前記フロアガードの外側の部分と、前記側面部と、は前記メタリック調樹脂で構成されていても良い。この構成によれば、ステップ部におけるフロアガードの外側の部分がメタリック調樹脂で構成されることで、メタリック調樹脂とは異なる樹脂で構成される非意匠部分との境界がフロアガードに隠れ、外観向上に寄与させることができる。
図1は、本発明の第1の実施形態に係る自動二輪車の右側面図である。 図2は、図1のフロアステップの拡大図である。 図3は、右側のフロアステップを後上方から見た斜視図である。 図4は、フロアステップの説明図である。 図5は、第2の実施形態のフロアステップの説明図である。
以下、図面を参照して本発明の各実施形態について説明する。なお、説明中、前後左右および上下といった方向の記載は、特に記載がなければ車体に対する方向と同一とする。また、各図に示す符号FRは車体前方を示し、符号UPは車体上方を示し、符号LHは車体左方を示している。
<第1の実施形態>
図1は、本発明の第1の実施形態に係る自動二輪車1の右側面図である。なお、図1では、左右一対で設けられるものは、符号を含め右側のものだけが図示されている。
自動二輪車1は、車体フレーム10と、前輪2と、前輪2を操舵可能に支持するフロントフォーク11と、車体フレーム10の後部に支持されるパワーユニット12と、後輪3と、乗員が跨るようにして着座するシート13(蓋部材)とを備えるスクーター型の鞍乗り型車両である。
車体フレーム10は、ヘッドパイプ14と、ダウンフレーム15と、左右一対のロアフレーム16と、左右一対のアッパーフレーム17と、左右一対のリアフレーム18とを備える。
ヘッドパイプ14は、車体フレーム10の前端部に設けられる。ダウンフレーム15は、ヘッドパイプ14から下方に延びる。ダウンフレーム15の下端部には、車幅方向に延びるクロスメンバ19が設けられる。
左右のロアフレーム16は、ダウンフレーム15の下部から車幅方向外側且つ下方に延びた後、後方へ延び、その後、後上がりに後方へ延びる。左右のロアフレーム16の前端部は、クロスメンバ19によって左右に連結される。
左右のアッパーフレーム17は、ダウンフレーム15の上下の中間部から後下方に延びてロアフレーム16の後部に連結される。
左右のリアフレーム18は、左右のアッパーフレーム17の後部から後上がりに後方へ延び、自動二輪車1の後端部まで延びる。
左右のロアフレーム16の後端は、左右のリアフレーム18の前部に下方から連結される。
フロントフォーク11は、ヘッドパイプ14に挿入されるステアリングシャフト(不図示)を介し、操舵自在に車体フレーム10に支持される。乗員用の操舵ハンドル20は、フロントフォーク11の上端部に取り付けられる。前輪2は、フロントフォーク11の下端部に支持される。
パワーユニット12は、後輪3の駆動源としてのエンジンの機能と、後輪3を支持するスイングアームの機能とを備えたユニットスイングエンジンである。パワーユニット12は、その前端部に設けられるピボット軸24を介して上下に揺動自在に車体フレーム10に軸支される。
パワーユニット12は、エンジン本体部25と、エンジン本体部25から後方に延出する伝動ケース部26とを備える。エンジン本体部25のシリンダ部25aは、前方へ延出し、左右のロアフレーム16の後部の間に位置する。伝動ケース部26の内部には、エンジン本体部25の動力を後輪3側に伝達する動力伝達機構(不図示)が収容されている。この動力伝達機構は、例えば、ベルト式の無段変速機である。
パワーユニット12には、車幅方向において伝動ケース部26側とは反対側の部分から後方に延びるアーム部材27が固定される。後輪3は、伝動ケース部26とアーム部材27との間に配置される。後輪3は、アーム部材27の後端部と伝動ケース部26の後端部との間に掛け渡される車軸3aに支持される。
左右の一方のリアフレーム18と伝動ケース部26との間、及び、他方のリアフレーム18とアーム部材27との間には、リアサスペンション28がそれぞれ掛け渡される。
エンジン本体部25用の吸気装置のエアクリーナーボックス29は、伝動ケース部26の上面に取り付けられる。
エンジン本体部25に設けられる排気管30は、シリンダ部25aの下面の排気口から下方に引き出され、エンジン本体部25の下方を通ってアーム部材27側へ後方に延び、その後端部がマフラー31(消音器)に接続される。
マフラー31は、アーム部材27の外側方に配置され、アーム部材27に固定される。
排気管30及びマフラー31は、パワーユニット12と一体に揺動する。
自動二輪車1は、ヘルメットH等の物品を収納可能な収納ボックス40を後部に備える。
収納ボックス40は、リアフレーム18の上方に配置され、リアフレーム18に固定される。収納ボックス40は、車幅方向では、左右のリアフレーム18の間に配置される。
収納ボックス40は、車幅方向よりも前後方向に長い箱状に形成されている。収納ボックス40は、その上面に上面開口41を備える。上面開口41は、収納ボックス40の上面の略全体に形成されている。
シート13は、収納ボックス40の上面に配置され、上面開口41を塞ぐ。すなわち、シート13は、上面開口41を塞ぐ蓋部材である。
シート13は、その前端部が、収納ボックス40の前端部の上部に、ヒンジ42を介して連結される。シート13は、ヒンジ42を中心に回動可能に設けられ、シート13が回動することで、収納ボックス40は開閉される。
シート13は、運転者が着座する前側シート13aと、同乗者が着座する後側シート13bとを一体に備える。後側シート13bは、前側シート13aよりも一段高く形成される。
運転者が左右の足を置くフロアステップ43は、前側シート13aの前下方に設けられる。
自動二輪車1は、車体フレーム10及び収納ボックス40等の車体を覆う車体カバー45を備える。
車体カバー45は、フロントカバー46と、インナーカバー47と、左右一対のフロアステップ43と、アンダーカバー49と、左右一対のリアカバー50とを備える。
フロントカバー46は、ヘッドパイプ14及びフロントフォーク11等を前方側から覆う。ヘッドライト51は、フロントカバー46に設けられる。
インナーカバー47は、ヘッドパイプ14及びダウンフレーム15等を後方側から覆う。インナーカバー47は、ヘッドパイプ14とシート13との間に配置される。インナーカバー47の外表面および前側シート13aにおいて前方に進むに連れて下方に傾斜する前部13cの外表面により、車両側面視でシート13上面よりも下方に凹む運転者が車体を跨ぐ空間である足跨ぎ部47aが形成される。
フロアステップ43は、インナーカバー47の下方を側方から覆う。
アンダーカバー49は、フロアステップ43の下方で車体を下方から覆う。
リアカバー50は、前側シート13a及び後側シート13bの下方の位置でリアフレーム18及び収納ボックス40を側方から覆う。
フロントフェンダー52は、フロントフォーク11に取り付けられる。後輪3の上方には、後輪3を上方及び後方から覆うリアフェンダー53が設けられる。
自動二輪車1の後部には、後側シート13bの同乗者等が把持可能なグラブレール54と、テールランプ55とが設けられる。
グラブレール54は、後側シート13bの左右の下方に設けられる。
テールランプ55は、自動二輪車1の後方側に向けて発光する灯火器である。テールランプ55は、リアカバー50の後端に連続するように配置され、車体の後端に設けられる。テールランプ55は、後側シート13bの下方且つリアフェンダー53の上方に設けられる。
自動二輪車1を直立させるセンタースタンド56は、エンジン本体部25の下部に取り付けられる。
図2は、図1のフロアステップの部分を拡大して示す図である。図2においては、説明の便宜上、フロアステップの外形を太線で示している。
フロアステップ43は、車体を側方から覆う側面カバー部60(側面部)を備える。側面カバー部60は、フロントカバー46、インナーカバー47およびリアカバー50の下方において車体を側方から覆うカバーメイン部61と、カバーメイン部61の後上部から後上方に延びてリアカバー50の下方において車体を側方から覆うカバー後部62とを備える。また、フロアステップ43は、側面カバー部60の下縁に沿って支持され乗員が足を乗せるステップ部70を備える。
車両側面視において、カバーメイン部61は、足跨ぎ部47aの空間よりも前側まで延びており、前端部61aがフロントフォーク11まで延びて前輪2の後上部に重なる。カバーメイン部61はインナーカバー47が形成する足跨ぎ部47aの下方側を覆っており、運転者は、足をカバーメイン部61に沿って移動させ、インナーカバー47を跨ぐことが可能である。
カバーメイン部61は、エンジン本体部25まで延びている。カバーメイン部61の後端部61bは、前側シート13aの下方に配置されており、後端部61bが、後側シート13bよりも前方に配置される(図1)。前側シート13aに座る運転者は、前側シート13aから、カバーメイン部61に沿って足を延ばして、地面に足を付くことが可能になっている。
カバー後部62は、エンジン本体部25の後部に配置されるパッセンジャーステップ63に対して上方に配置される。カバー後部62は、後上方に向かって、前側シート13aと後側シート13bの間まで延びており、後端部62bが、後側シート13bよりも前側に位置する(図1)。後側シート13bに座る同乗者は、カバー後部62の外表面に沿って足を移動させながら、パッセンジャーステップ63に足を置くことが可能になっている。
図3は、右側のフロアステップを後上方から見た斜視図である。
ステップ部70は、上方から見ると、前後方向に延びて前後両端が窄まった細長い面形状をしている。ステップ部70は、図2に示すように、前上方から後下方に傾斜する傾斜部71と、傾斜部71から後方に、やや後ろ上がりに延びる本体部72と、を備える。
傾斜部71は、車両側面視において、その前端部71aが、カバーメイン部61の前端部61aに対応して位置し(図2)、傾斜部71の後端部71bは、足跨ぎ部47aの下側で且つ操舵ハンドル20に比べて前側に位置する(図1)。
本体部72は、傾斜部71の後端部71bから後方にやや後上がりに延びている。本体部72の後部には、庇状のステップ取付部73が形成されている。ステップ取付部73の庇形状の内側には、パッセンジャーステップ63が取り付けられている。パッセンジャーステップ63は、ステップ取付部73に対して車幅方向に突出する状態(不図示)に移動可能に支持されている。パッセンジャーステップ63には、後側シート13bに座る同乗者の足を置くことが可能である。
ステップ部70には、固定用の孔80が複数形成されている。固定用の孔80にはボルト81が挿入され、ボルト81のボルト締めにより、フロアステップ43が車体フレーム10に固定される。
ステップ部70には、組付用の孔82が複数形成されている。組付用の孔82には、ネジ83が挿入され、ネジ83のネジ留めにより、フロアステップ43とアンダーカバー49とが組み付けられる。
ステップ部70には、窪み85が複数形成されている。窪み85には、ステップ部70を保護するフロアガード86の裏面に形成された不図示の凸部が嵌る。なお、フロアガード86は、外形を二点鎖線で示している。フロアガード86は、凸部(不図示)が窪み85に嵌ることによりステップ部70に位置決めされる。本実施形態のフロアガード86は粘着材(不図示)によりステップ部70上面に固定される。
ステップ部70では、固定用の孔80や、組付用の孔82、位置決め用の窪み85はフロアガード86で覆われ、外部から隠される。すなわち、ステップ部70において、固定用の孔80や、組付用の孔82、位置決め用の窪み85は、ステップ部70とフロアガード86とが重なりフロアガード86に覆われる部分76に設けられている。なお、ステップ部70において、フロアガード86に対して外側の外周部分77は、フロアガード86と重ならずフロアガード86に覆われないため、外部に露出している。
側面カバー部60は、後方に進むに連れて車幅方向外側に広がっている。よって、左右一対の側面カバー部60同士の車幅方向の間隔は、後方に進むに連れて広くなっている。本実施形態では、側面カバー部60同士の車幅方向の間隔は、前側シート13aの側部13dの傾斜方向延長側であって、操舵ハンドル20の下方に位置する部分60aが幅狭となっている(図1)。そして、側面カバー部60同士の車幅方向の間隔は、その部分60aよりも後側では、後方に進むに連れて幅広となっている。幅広の後端部61bは、前側シート13aの下方に位置する(図1)。なお、仮想線L1は、操舵ハンドル20の前後方向の位置を示している(図1)。また、前側シート13aの左右一対の側部13dは、下方に進むに連れて車幅方向に外側に傾斜すると共に、後方に進むに連れて車幅方向外側に広がるように傾斜している(図3)。
前側シート13aに座っている運転者は、地面に足をつく場合に、前側シート13aの側部13dから足を伸ばす。このとき、本実施形態の側面カバー部60では、後端部61bよりも、前側の方が車幅が狭いため、運転者は、側部13dから足を大きく開かずに、地面に向けて足を伸ばすことが可能になっている。よって、本実施形態の側面カバー部60を有する自動二輪車1では、足を大きく開く必要がある場合に比べて、運転者の足が地面に届き易く、足つき性が向上している。
図4は、固定前のフロアステップ43の説明図である。
フロアステップ43には、被固定部43aが複数形成されており、図示しないボルトにより、被固定部43aが車体フレーム10に固定される。
フロアステップ43は、その全体が、基材となる樹脂材料中に粉末状の光輝材を含んだメタリック調樹脂で構成される。すなわち、側面カバー部60およびステップ部70の全体がメタリック調樹脂で一体に射出成型されている。
なお、本実施の形態のメタリック調樹脂は、基材となるPP樹脂中に、光輝材としてフレーク状のアルミニウムの粉末を分散させたものである。
上記光輝材は、基材となる樹脂材料にメタリック調の色調を付与する機能を有するものであれば良く、その材質は特に限定されないが、光輝材は、例えば、金属や無機物である。
金属としては、例えばアルミニウムやアルミニウム合金が用いられるが、ニッケル、クロム、鉄、チタン、及びステンレス等であっても良い。また、これらの金属に顔料等によって着色しても良い。
無機物としては、例えばガラスやマイカであり、ガラスの粉末に金属をメッキ等によって付着させたものであっても良い。
上記光輝材粉末の形状は、特に限定されないが、例えば、フレーク状や、球状である。
メタリック調樹脂の基材となる樹脂は、合成樹脂であり、その材質は特に限定されないが、例えば、ABS樹脂、PP樹脂、及びPE樹脂等が使用される。
メタリック調樹脂は、金属光沢を有する粒子が配合されることで、メタリック感のある金属調光沢を有する。これにより、メタリック調樹脂によれば、成形品に塗装を施すことなく、メタリック調で意匠性に優れた高級感のある成形品を得られる。
フロアステップ43は足跨ぎ部47aの下方に配置されており、乗員が跨ぐ際には、側面カバー部60に沿って足を移動させ易い。また、フロアステップ43はステップ部70を備えており、ステップ部70に対して足が乗降される。
本実施形態では、ステップ部70に対して足が乗降されても、フロアステップ43はメタリック調樹脂で構成されているため、傷や汚れが目立ち難くなっている。特に、フロアステップ43は、内部までメタリック調樹脂で構成される。フロアステップ43の外表面に傷が付いても、外表面を塗装仕上げとした場合に比べて傷が目立ち難くなっている。
メタリック調樹脂でフロアステップ43を構成することにより、フロアステップ43の外観性を良い状態に維持し易くなっている。
また、フロアステップ43の外表面には、撥水性を有するシボ加工が施される。本実施形態では、シボ加工は、フロアステップ43の金型(不図示)の内面に対して、撥水性を持たせるシボ加工のための凹凸が形成され、この金型(不図示)を用いた樹脂成形により、フロアステップ43の外表面に、撥水性を有するシボを形成することが可能である。
メタリック調樹脂では、金型(不図示)内に樹脂を注入する際に、金型(不図示)内の樹脂の流れに応じて、フレーク状の光輝材の配向が偏って、いわゆる、ウエルドラインと呼ばれる色ムラが生じる場合がある。
シボ加工が施されると、フロアステップ43の外表面では、シボ加工の凹凸により、ウエルドラインが目立ち難くなる。したがって、メタリック調樹脂にシボ加工が施された本実施形態では、シボの凹凸による外観性の向上に加え、メタリック調樹脂のウエルドラインを目立ち難くして、フロアステップ43の外観性をさらに高められている。
また、シボ加工によりフロアステップ43の外表面に撥水性を持たせることができる。フロアステップ43に靴などを介して地面の泥水などが付着しても、水の自重や、走行風を受けると、水が、撥水性によりフロアステップ43上を移動し易く、フロアステップ43から落下し易くなっている。よって、フロアステップ43が汚れ難くなっている。
シボ加工としては、一例として、ヘアライン調の模様を形成するシボ加工が可能である。ヘアライン調の模様がフロアステップ43に形成されることにより、メタリック調樹脂で構成されたフロアステップ43は、金属調に見えて外観性が向上する。また、ヘアライン調の筋状の模様に沿って、フロアステップ43に付着した水を案内し易くできる。よって、フロアステップ43の側面カバー部60に車両前後方向に延びるヘアライン調の模様のシボを形成することにより、走行風を受けた水を後方に案内し易くできる。
また、フロアステップ43の側面カバー部60は足跨ぎ部47aの下方に位置し、いわゆるセンタートンネルを跨ぐ箇所に配置される。前側シート13aに座る運転者がステップ部70に足を置く際に、側面カバー部60のシボの凹凸が足に対する滑り止めとなり易い。なお、フロアステップ43では、フロアガード86を省略する構成でも良い。そのため、フロアガード86を省略する場合には、ステップ部70に形成されたシボが足の滑り止めとなり易い。
以上説明したように、本発明を適用した第1の実施形態によれば、樹脂製のフロアステップ43を備えた鞍乗り型車両のフロアステップ構造において、フロアステップ43は、粉末状の光輝材を含んだメタリック調樹脂で構成される。したがって、フロアステップの傷や汚れを目立たなくできる。メタリック調樹脂は、塗装と異なり、内部までメタリック調であるため、傷が付いても目立たなくすることができる。
第1の実施形態では、フロアステップ43の外表面には、撥水性を有するシボ加工が施されている。したがって、メタリック調樹脂に含まれる光輝材の配向による色ムラをシボによって目立たなくでき、外観性を良くすることができる。
第1の実施形態では、フロアステップ43の側面カバー部60は、車両後方に向かって、車幅方向外側へ広がる。フロアステップ43の側面カバー部60が車両後方に向かって車幅方向へ広がることで、幅方向に狭い側で足を大きく開かずに足を地面に伸ばすことが可能であり、乗員の足つき性も良くなっている。
<第2の実施形態>
図5は、第2の実施形態のフロアステップ243を示す。
以降の説明では、第1の実施形態で説明した構成要素と同一の構成要素については、同一の符号を付し、その説明を省略する。
上述した第1の実施形態では、フロアステップ43を一種類のメタリック調樹脂で構成したが、第2の実施形態のフロアステップ243は、メタリック調樹脂と、光輝材を含まない非メタリック調樹脂(メタリック調樹脂とは異なる樹脂)、の2種類の樹脂で構成される点が、第1の実施形態とは異なる。すなわち、第2の実施形態のフロアステップ243は二色成形で構成される。
第2の実施形態の側面カバー部260は、第1の実施形態の側面カバー部60と同様に、メタリック調樹脂で構成される。
第2の実施形態のステップ部270は、第1の実施形態のステップ部70とは異なり、メタリック調樹脂と、非メタリック調樹脂で構成される。
ステップ部270では、フロアガード86の外側の外周部分277は、メタリック調樹脂で構成される。ステップ部270におけるフロアガード86に覆われる部分276(非意匠部分)のうち、本実施形態では、マージンを考慮して、フロアガード86の境界の部分276aについてはメタリック調樹脂で構成し、境界の部分276a以外の内側部分276bは非メタリック調樹脂で構成する。
第2実施形態のフロアステップ243では、側面カバー部260と、ステップ部270とで、樹脂が使い分けられる。フロアステップ243の全てをメタリック調樹脂で構成する場合に比べて、メタリック調樹脂の使用量を少なくすることができる。
メタリック調樹脂と非メタリック調樹脂とを使う場合、メタリック調樹脂と非メタリック調樹脂との間に境界線(不図示)が生じる。第2実施形態では、ステップ部270における境界の部分276aと内側部分276bとの間に境界線が生じるが、この境界線はフロアガード86に重なっているため外部に露出せず、外観性が向上している。
以上説明したように、本発明を適用した第2の実施形態によれば、フロアステップ243は、乗員が足を置くことが可能なステップ部270と、ステップ部270を支持する側面カバー部(側面部)260とを備え、ステップ部270には、ステップ部270を覆うフロアガード86が備えられ、ステップ部270におけるフロアガード86に覆われる部分276はメタリック調樹脂とは異なる樹脂で構成され、ステップ部270におけるフロアガード86の外周部分277と、側面カバー部260と、はメタリック調樹脂で構成されている。ステップ部270におけるフロアガード86の外周部分277と、マージンを考慮した境界の部分276aがメタリック調樹脂で構成されることで、メタリック調樹脂とは異なる樹脂で構成される内側部分276bとの境界がフロアガード86に隠れ、外観向上に寄与できる。
上述した実施形態は、あくまでも本発明の一態様を示すものであり、本発明の主旨を逸脱しない範囲で任意に変形及び応用が可能である。
第2の実施形態では、ステップ部270におけるフロアガード86に覆われる部分276のうち、フロアガード86の境界の部分276aについてはメタリック調樹脂で構成し、内側部分276bを非メタリック調樹脂で構成した。しかし、マージンを考慮せずに、ステップ部270におけるフロアガード86に覆われる部分276全体を非メタリック調樹脂で構成しても良い。
各実施形態ではフロアステップ43、243の外表面全体にシボ加工が施される構成を説明したが、側面カバー部60、260のみにシボ加工を施す構成にしても良い。
また、ステップ部70、270において、フロアガード86に覆われる部分76、276に対してはシボ加工を施さない構成にしても良い。なお、マージンを考慮して、ステップ部70、270の内側部分のみシボ加工を省略する構成も可能である。ステップ部70、270は、フロアガード86で覆われるため、ウエルドラインが生じたとしても隠すことができる。また、金型(不図示)を簡素にすることが可能である。
43、243 フロアステップ
60、260 側面部
70、270 ステップ部
86 フロアガード
276 覆われる部分
277 外側の部分

Claims (4)

  1. 樹脂製のフロアステップ(43、243)を備えた鞍乗り型車両のフロアステップ構造において、
    前記フロアステップ(43、243)は、車体を側方から覆う側面部(60、260)と、前記側面部(60、260)の下縁に沿って支持され乗員が足を乗せるステップ部(70、270)と、を備え、
    前記側面部(60、260)及び前記ステップ部(70、270)が、粉末状の光輝材を含んだメタリック調樹脂で構成されると共に、少なくとも前記側面部(60、260)の表面には、撥水性を有するシボ加工が施されていることを特徴とする鞍乗り型車両のフロアステップ構造。
  2. 前記フロアステップ(43、243)の表面には、撥水性を有するシボ加工が施されていることを特徴とする請求項1記載の鞍乗り型車両のフロアステップ構造。
  3. 前記フロアステップ(43、243)の側面部(60、260)は、車両後方に向かって、車幅方向外側へ広がることを特徴とする請求項1または2記載の鞍乗り型車両のフロアステップ構造。
  4. 前記フロアステップ(243)は、乗員が足を置くことが可能なステップ部(270)と、前記ステップ部(270)を支持する側面部(260)とを備え、前記ステップ部(270)には、前記ステップ部(270)を覆うフロアガード(86)が備えられ、前記ステップ部(270)における前記フロアガード(86)に覆われる部分(276)は前記メタリック調樹脂とは異なる樹脂で構成され、前記ステップ部(270)における前記フロアガード(86)の外側の部分(277)と、前記側面部(260)と、は前記メタリック調樹脂で構成されていることを特徴とする請求項1記載の鞍乗り型車両のフロアステップ構造。
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