JP2013023030A - 鞍乗型車両 - Google Patents

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Abstract

【課題】ユーザが足を載せる足置き面に足置き板を固定する締結部材が露出することなく、足置き板の視覚的価値を高めつつ、フロアマットのような別部材の敷設を必要としない足置き板の固定構造を有する鞍乗型車両を提供する。
【解決手段】鞍乗型車両としての自動二輪車1は、車体フレーム2から車両の幅方向外側へ分岐して車両の前後方向へ延びる左右一対の中空なステップフレーム59と、ステップフレーム59の一部を押し潰して形成する平坦な座面62に貫通孔63を有する固定座65と、上方に向く第二足置き面38aに加わる力をステップフレーム59へ伝えるフットボード33と、フットボード33と協働して固定座65を挟み込むとともに車体フレーム2およびステップフレーム59の下方を覆うフレームロアカバー37と、非足置き部分から貫通孔63を通じて固定座65、フットボード33およびフレームロアカバー37を一体的に締結するボルト39と、を備える。
【選択図】 図9

Description

本発明は、鞍乗型車両に関する。
自動二輪車、全地形対応車(ATV:All Terrain Vehicle)およびスノーモービルなど、ユーザがシートに跨って座る鞍乗型車両が知られている。
鞍乗型車両は、操縦者用またはパッセンジャー用のシートと、シートに着座するユーザが足を掛けるフットボード(足置き板)と、を備える。
フットボードは、ユーザの体重の一部を支えるため、車両フレームや、車両フレームに強固に固定されるブラケットなど比較的高剛性な構造材にボルトなどの締結部材で固定される。この締結部材は、フットボードの上面から構造材に締結される。
ところで、フットボードの上面に、例えばボルトヘッドのような締結部材の一部が露出していると、鞍乗型車両の外観の視覚的価値が低下する。そこで、フットボードの上面に敷設されるゴム製のフロアマットを備える鞍乗型車両が知られている(例えば、特許文献1参照。)。
特開2005−67588号公報
フットボードに敷設するゴム製のフロアマットは、車両の重量を増やして燃費を下げたり、フットボードと車体フレームの固定後に敷設工程を施す必要から工程の長期化を招いたり、工程の長期化や部品点数の増加からくるコスト上昇を招いたりする。
他方、一般に、鞍乗型車両はフットボードを外部に露出しているため、路面から跳ね上がる泥や雨水をかぶり易く、フロアマットを取り除いてしまうと、外観の視覚的価値が低下するばかりか、ボルトヘッドを納める凹部に泥水や雨水が溜まり、この水分によって足を滑らせてしまう虞が生じる。
そこで、本発明は、ユーザが足を載せる足置き面に足置き板を固定する締結部材が露出することなく、足置き板の視覚的価値を高めつつ、フロアマットのような別部材の敷設を必要としない足置き板の固定構造を有する鞍乗型車両を提供することを目的とする。
前記の課題を解決するため本発明に係る鞍乗型車両は、車体フレームと、前記車体フレームから車両の幅方向外側へ分岐して車両の前後方向へ延びる左右一対の中空なステップフレームと、前記ステップフレームの一部を押し潰して形成する平坦な座面に貫通孔を有する固定座と、上方に向く足置き面に加わる力を前記ステップフレームへ伝える足置き板と、前記足置き板と協働して前記固定座を挟み込むとともに前記車体フレームおよび前記ステップフレームの下方を覆うフレームロアカバーと、非足置き部分から前記貫通孔を通じて前記固定座、前記足置き板および前記フレームロアカバーを一体的に締結する締結部材と、を備えることを特徴とする。
本発明によれば、ユーザが足を載せる足置き面に足置き板を固定する締結部材が露出することなく、足置き板の視覚的価値を高めつつ、フロアマットのような別部材の敷設を要しない足置き板の固定構造を有する鞍乗型車両を提供できる。
本発明の実施形態に係る鞍乗型車両の一例としての自動二輪車を示す左側面図。 本発明の実施形態に係る自動二輪車を示す部分的な斜視図。 本発明の実施形態に係る自動二輪車を示す部分的な側面図。 本発明の実施形態に係る自動二輪車を示す部分的な下面図。 本発明の実施形態に係る自動二輪車のフットボードの一部を示す斜視図。 本発明の実施形態に係る自動二輪車のフットボードの一部を示す斜視図。 本発明の実施形態に係る自動二輪車のフレームロアカバーの一部を示す斜視図。 本発明の実施形態に係る自動二輪車のフレームロアカバーの一部を示す斜視図。 本発明の実施形態に係る自動二輪車の車体フレームを示す斜視図。 本発明の実施形態に係る自動二輪車を示す断面図。 本発明の実施形態に係る自動二輪車を示す断面図。 本発明の実施形態に係る自動二輪車を示す断面図。 本発明の実施形態に係る自動二輪車のステップフレームを示す底面図。 本発明の実施形態に係る自動二輪車の他の例を示す断面図。 本発明の実施形態に係る自動二輪車の他の例を示す断面図。 本発明の実施形態に係る自動二輪車のステップフレームの他の実施形態を示す底面図。 本発明の実施形態に係る自動二輪車の他の実施形態を示す断面図。
本発明に係る鞍乗型車両の実施形態について図1から図17を参照して説明する。
図1は、本発明の実施形態に係る鞍乗型車両の一例としての自動二輪車を示す左側面図である。
なお、本実施形態において、前後、上下、左右の表現は、鞍乗型車両のユーザであり、自動二輪車1に乗車するライダーを基準にする。
図1に示すように、本実施形態に係る鞍乗型車両の一例は、スクータ型の自動二輪車1である。
自動二輪車1は、車体フレーム2と、車体フレーム2の前方に位置する前輪5と、車体フレーム2の前方に位置して前輪5を回転自在に軸支するステアリング機構6と、車体フレーム2の後方に位置する後輪7と、車体フレーム2の後方に位置して後輪7を回転自在に軸支するとともにエンジン11と変速装置12とを一体に有するパワーユニット13と、を備える。
また、自動二輪車1は、前輪5の後方に位置する略平坦な第一足載部16と、後輪7の上方に位置するとともに、ライダーが第一足載部16に足や膝を揃えたまま膝を曲げて着座可能なシート18と、車体全体を覆い外観を整える合成樹脂製の車体カバー19を備える。
車体フレーム2は、所謂アンダーボーンタイプであり、複数の鋼鉄製中空管を一体に組み合わせてなる。
ステアリング機構6は、サスペンション機構(図示省略)を内装して前輪5を回転自在に支持する左右一対のフロントフォーク21と、フロントフォーク21の頂部に接続するハンドル23と、を備える。ライダーは、ハンドル23を左右に操舵することによって自動二輪車1を旋回できる。
パワーユニット13は、後輪7を回転自在かつ上下揺動自在に支持するスイングアームを兼ねる。リアクッションユニット25は、パワーユニット13と車体フレーム2との間に介在して後輪7から車体フレーム2に伝わる力を緩衝する。
エンジン11は、50ccクラスや125ccクラスの小排気量で、例えば4サイクルの内燃機関であり、シリンダ(図示省略)の中心線を自動二輪車1の前後方向に向ける。
後輪7は、エンジン11から変速装置12を介して駆動力を得る。
シート18は、第一足載部16に足や膝を揃えたまま膝を曲げてライダーが座る前半部18aと、パッセンジャーが座る後半部18bと、を備える。
車体カバー19は、それぞれ合成樹脂製のハンドルカバー31、フロントレッグシールド32、フットボード33、フレームセンターカバー35、フレームサイドカバー36およびフレームロアカバー37に連接して車体フレーム2を覆い隠し、自動二輪車1の意匠面を形成して外観を整える。
フロントレッグシールド32は、第一足載部16の上部空間の前方にあり、走行風からライダーの脚部を保護する。
フットボード33は、フロントレッグシールド32、フレームセンターカバー35およびフレームロアカバー37に連接する大型のカバーであり、低床の第一足載部16の他に、シート18に跨がるパッセンジャーが膝を曲げて足を置く第二足載部38を備える。
フレームサイドカバー36は、左右一対あり、シート18下方の両側面を覆う。
フレームロアカバー37は、フットボード33の下方を覆う。
図2は、本発明の実施形態に係る自動二輪車を示す部分的な斜視図である。
図3は、本発明の実施形態に係る自動二輪車を示す部分的な側面図である。
図4は、本発明の実施形態に係る自動二輪車を示す部分的な下面図である。
図2から図4に示すように、本実施形態に係る車体カバー19のフレームセンターカバー35は、平面視において後方へ開くU文字形状を有し、シート18の前半部18a下方の前縁から左右側面に渡って延び、車体フレーム2の一部を覆い隠す。
フレームサイドカバー36は、フレームセンターカバー35の後方に連接してシート18の後半部18b下方の左右側面から後縁に渡って延び、車体フレーム2の一部を覆い隠す。
フットボード33の第一足載部16は、シート18の前方かつ下方に位置する第一足置き面16aと、シート18の前半部18aの両側方かつ下方に位置する左右一対の第二足置き面38aと、を有する。フットボード33は、フレームセンターカバー35に連接する部分を車両の両側方外側へ張り出し、この張り出し部分の上面に第二足置き面38aを有する。
第一足置き面16aは、シート18の前半部18aに着座するライダーが足を置くための面であり、若干前傾して上方を向く平坦な面である。第二足置き面38aは、シート18の後半部18bに着座するパッセンジャーがシート18に跨がり足を置くための面であり、若干前傾して上方を向く平坦な面である。
フレームロアカバー37は、フットボード33に組み合わさり、車体フレーム2の下方を覆う。フレームロアカバー37は、平面視におけるフットボード33の形状に適合する形状を有し、フットボード33の外縁に滑らかに連接する。フレームロアカバー37は、フットボード33と同様に第二足置き面38aに対応する部分を車両の両側方外側へ張り出し、この張り出し部分の下面に締結部材としてのボルト39(具体的にはボルト39のヘッド部分)を納める凹部41を有する。
図5および図6は、本発明の実施形態に係る自動二輪車のフットボードの一部を示す斜視図である。
図5および図6に示すように、本実施形態に係るフットボード33の張り出し部分は、第二足置き面38aの裏面にボルト39を締め込み可能なプレート形状のナット42を備える。ナット42は、クリップ状で着脱自在な嵌め込み式のものであり、樹脂製のフットボード33に形成された保持部43に固定される。
さらに、フットボード33は、第二足置き面38aの裏面(すなわち、足置き板の下面)から下方へ向かって延びる突出部45を備える。突出部45は、縦横に延びて格子を形成する複数のリブ46を備える。
図7および図8は、本発明の実施形態に係る自動二輪車のフレームロアカバーの一部を示す斜視図である。
図7および図8に示すように、本実施形態に係るフレームロアカバー37の張り出し部分は、フットボード33、車体フレーム2およびフレームロアカバー37を共締めするボルト39を通す貫通孔47を有する。貫通孔47は、ボルト39の一部、具体的にはボルトヘッドを収納する凹部41の底面にある。
また、フレームロアカバー37は、意匠面である外板の内側にあり、フットボード33側へ延びる複数の爪48を備える。爪48は、フットボード33とフレームロアカバー37との外縁を突き合わせるとフットボード33の内面に接して両部材の突き合わせ部分の整合を図る。
図9は、本発明の実施形態に係る自動二輪車の車体フレームを示す斜視図である。
図9に示すように、本実施形態に係る車体フレーム2は、前上端部に位置するヘッドパイプ51と、ヘッドパイプ51に接続して後斜め下方に延びつつ左側面視においてL文字形状に後方へ屈曲するダウンチューブ52と、ダウンチューブ52の後端部に接続して車両の幅方向へ延びる交差部材53と、交差部材53の左右それぞれの端部近傍から後斜め上方へ延びる左右一対のシートレール55と、左右のシートレール55間に架かる複数の補強材56と、を備える。
また、車体フレーム2は、ダウンチューブ52の屈曲部分近傍から車両の幅方向外側へ分岐して拡大しつつ車両の前後方向かつ後斜め上方へ延びる左右一対のサイドフレーム58と、シートレール55の前端部近傍から車両の幅方向外側へ分岐して拡大しつつサイドフレーム58に合流してさらに後方へ延びる左右一対のステップフレーム59と、を備える。
ヘッドパイプ51、ダウンチューブ52、交差部材53、シートレール55、補強材56、サイドフレーム58およびステップフレーム59は、いずれも鋼鉄製の中空管であり、車体フレーム2の重量軽減に寄与する。なお、ヘッドパイプ51、ダウンチューブ52、交差部材53、シートレール55、補強材56、サイドフレーム58およびステップフレーム59は、いずれも中実材であっても良い。
ヘッドパイプ51はステアリング機構6を車両の左右方向へ操舵可能に支持する。
ダウンチューブ52は、ステアリング機構6とパワーユニット13とを支える強度メンバである。ダウンチューブ52は、L文字形状に屈曲する後半部分によって、ヘッドパイプ51とシートレール55との間を十分に離間し、ライダーが足を配置する空間を広く確保する。また、ダウンチューブ52は、L文字形状に屈曲する後半部分によって、第一足載部16を略水平に支える。
左右のシートレール55は、シート18と、シート18の下部に空間を仕切る荷物収納ボックス(図示省略)と、を支持する。それぞれのシートレール55は、前傾勾配の急な前半部55aと、前傾勾配の緩やかな後半部55bと、を備える屈曲管である。また、左右のシートレール55は、パワーユニット13を揺動自在に支えるエンジンブラケット61を前端部に備える。
補強材56は、左右のシートレール55の離間距離を保って強固に連結する。
左右それぞれのサイドフレーム58は、左右それぞれのステップフレーム59を下方から支える。左右それぞれのサイドフレーム58およびステップフレーム59は、左右それぞれのフットボード33を支える。
左右それぞれのステップフレーム59は、ステップフレーム59の一部、具体的には後端部を押し潰して形成する平坦な座面62に貫通孔63を有する固定座65と、ステップフレーム59から車両の幅方向外側へ延びるブラケット66と、を備える。
固定座65は、ステップフレーム59の後端部を上下方向に押し潰して形成する平坦面である。固定座65は、上方に向く座面62aと、下方に向く座面62bと、を有する。なお、固定座65は、ステップフレーム59を完全に押し潰しきるものに限らず、平坦な座面62を有する範囲でステップフレーム59の中空を保ったまま扁平に押し潰すものでも良い。また、固定座65は、ステップフレーム59の後端部に限らず、ステップフレーム59の中間部分にあっても良い。
図10は、図3および図4のX−X線において、本発明の実施形態に係る自動二輪車を示す断面図である。
図10に示すように、本実施形態に係る自動二輪車1のフットボード33、特に第二足置き面38aを有する張り出し部分は、ステップフレーム59の上方に覆い被さり、固定座65の座面62aにナット42を当てる。
他方、フレームロアカバー37は、フットボード33と協働してステップフレーム59の固定座65を挟み込んで、車体フレーム2、特にステップフレーム59の下方を覆い、固定座65の座面62bに凹部41の底面を当てる。
ボルト39は、第二足置き面38aのない非足置き部分としてのフレームロアカバー37の下方側から凹部41の貫通孔47、固定座65の貫通孔63を通じてナット42に締め込まれ、フットボード33、ステップフレーム59およびフレームロアカバー37を共締めして一体的に締結する。
図11は、図3および図4のXI−XI線において、本発明の実施形態に係る自動二輪車を示す断面図である。
図11に示すように、本実施形態に係るフットボード33の突出部45は、隙間Sを隔ててステップフレーム59に近接する。この隙間Sは、パッセンジャーがフットボード33の第二足置き面38aに足を載せると、突出部45がステップフレーム59へ接するよう、予め適宜に調整、設定される。
図12は、図3および図4のXII−XII線において、本発明の実施形態に係る自動二輪車を示す断面図である。
図13は、本発明の実施形態に係る自動二輪車のステップフレームを示す底面図である。
図12および図13に示すように、本実施形態に係る自動二輪車1のブラケット66は、フットボード33の下方に位置するとともに、ステップフレーム59から車両の幅方向外側へ突出してフットボード33を支える。
また、ブラケット66も、突出部45およびステップフレーム59の関係と同様に、隙間S’を隔ててフットボード33に近接する。ブラケット66とフットボード33との隙間S’と、ステップフレーム59とフットボード33との隙間Sは、略同じ間隔を有する。
ステップフレーム59は、フットボード33(より詳しくは突出部45)に対して直線状に接してこれを支える。この状態でパッセンジャーが第二足置き面38aの外側部分に大きく体重を預けると、ステップフレーム59に直線状に接する部分を中心に第二足置き面38aが捩れてしまい、外側へ向かって傾斜してしまう虞がある。そこで、ブラケット66は、ステップフレーム59と協働してフットボード33(より詳しくは突出部45)を面で支えて第二足置き面38aの捩れを抑制し、その傾斜を防ぐ。
また、ブラケット66とフットボード33との隙間S’およびステップフレーム59とフットボード33との隙間Sは、第二足置き面38aにパッセンジャーが足を載せていないときにステップフレーム59、ブラケット66およびフットボード33を隔て、自動二輪車1の走行やエンジン11の運転にともなう振動によって両部材が擦れて摩耗したり、軋んだりすることを防ぐ。
図14および図15は、図3および図4のXI−X線Iにおいて、本発明の実施形態に係る自動二輪車の他の例を示す断面図である。
図14および図15に示すように、本実施形態に係るフットボード33は、突出部45から下方へ向かって延び、車両の幅方向視においてステップフレーム59に重なる第二突出部68を備える。
第二突出部68は、図14に示すように、ステップフレーム59の車幅方向外側のみにあっても良いし、図15に示すように、ステップフレーム59の車幅方向外側および内側の両方にあり、ステップフレーム59を挟み込む溝を形成するものであっても良い。
また、第二突出部68は、突出部45と同様にステップフレーム59に対して微小な隙間Sを隔てる。
第二突出部68は、例えば、自動二輪車1の旋回にともない車体が大きく傾いた際にパッセンジャーの体重が加わったり、自動二輪車1が転倒したりして、車体の幅方向外側から内側へ向かう力がフットボード33に作用する場合に、フットボード33およびフレームロアカバー37の変形を阻止して張り出し部分の位置を保ち、第二足置き面38aが車体の幅方向内側へ移動することを防ぐ。
次に、ステップフレーム59に係る他の実施形態について説明する。なお、ステップフレーム59と共通する説明は省略する。
図16は、本発明の実施形態に係る自動二輪車のステップフレームの他の実施形態を示す底面図である。
図16に示すように、本実施形態に係るステップフレーム69は、フットボード33の幅方向外側縁に沿って湾曲する。
湾曲するステップフレーム69は、ブラケット66と同様にフットボード33(より詳しくは突出部45)を面で支えて第二足置き面38aの捩れを抑制し、その傾斜を防ぐ。
次に、ステップフレーム59、フットボード33およびフレームロアカバー37を一体化する共締め部分に係る他の実施形態について説明する。なお、ステップフレーム59、フットボード33およびフレームロアカバー37と共通する説明は省略する。
図17は、図3および図4のX−X線において、本発明の実施形態に係る自動二輪車の他の実施形態を示す断面図である。
図17に示すように、本実施形態に係る自動二輪車1の固定座71は、ステップフレーム72の後端部を左右方向に押し潰して形成する平坦面であり、車体の幅方向外側へ向く座面73aと、車体の幅方向内側へ向く座面73bと、を有する。
フットボード75の張り出し部分は、ステップフレーム72の上方に第二足置き面38aを覆い被せるとともに、ステップフレーム72の側方に垂れ下がる。また、フットボード75の張り出し部分は、ボルト39を通す貫通孔76を有する。貫通孔76は、ボルト39の一部、具体的にはボルトヘッドを収納する凹部77の底面にある。
フットボード75は、固定座71の座面73aに凹部77の底面を当てる。
フレームロアカバー78の張り出し部分は、ボルト39を締め込み可能なプレート形状のナット79を備える。ナット79は、クリップ状で着脱自在な嵌め込み式のものであり、樹脂製のフレームロアカバー78に形成されたリブ81に固定される。
フレームロアカバー78は、フットボード75と協働してステップフレーム72の固定座71を挟み込んで、車体フレーム2、特にステップフレーム72の下方を覆い、固定座71の座面73bにナット79を当てる。
ボルト39は、第二足置き面38aのない非足置き部分としてのフットボード75の側方側から凹部77の貫通孔76、固定座71の貫通孔76を通じてナット79に締め込まれ、フットボード75、ステップフレーム72およびフレームロアカバー78を共締めして一体的に締結する。
また、自動二輪車1は、固定座の潰れ方向をステップフレーム59の下方側(固定座65の場合)からステップフレーム72の側方側(固定座71の場合)の範囲で任意に傾けることによって、ボルト39を締め込む方向を任意に設定しても良い。
本実施形態に係る鞍乗型車両としての自動二輪車1は、ステップフレーム59、69、72、フットボード33、75およびフレームロアカバー37、78を一体的に固定するボルト39を、第二足置き面38aのない非足置き部分としてのフットボード33の下方側からフットボード75の側方側に渡り任意の方向から締め付けることができる。したがって、本実施形態に係る鞍乗型車両は、従来の鞍乗型車両のように足置き面に締結部材を納める凹部や、この部分を覆うためのフロアマットを必要としない。すなわち、本実施形態に係る鞍乗型車両は、フロアマットの重量分の軽量化を行うことが可能であり、フロアマットの敷設工程を省いて工程の短縮化を可能にし、工程の短縮化や部品点数の減少にともないコストを削減できる。
また、本実施形態に係る鞍乗型車両としての自動二輪車1は、ボルト39を納める凹部41、77を第二足置き面38aのない非足置き部分としてのフットボード33の下方側からフットボード75の側方側に渡り任意の方向へ向けることができるので、当該箇所に泥水や雨水が溜まることがなく、この水分によってパッセンジャーが足を滑らせてしまうこともない。
さらに、本実施形態に係る鞍乗型車両としての自動二輪車1は、ボルト39を納める凹部41、77を第二足置き面38aのない非足置き部分としてのフットボード33の下方側からフットボード75の側方側に渡り任意の方向へ向けることができるので、当該箇所が第二足置き面38aの下方に隠れ、外観に優れ、視覚的価値を向上できる。
さらにまた、本実施形態に係る鞍乗型車両としての自動二輪車1は、ステップフレーム59、69、72を押し潰して形成する固定座65、71にフットボード33、75およびフレームロアカバー37、78を固定するので、ブラケット状の部品点数を減じ、当該部品をステップフレーム59に接合するための作業を減じることができる。
また、本実施形態に係る鞍乗型車両としての自動二輪車1は、ブラケット66またはフットボード33の幅方向外側縁に沿って湾曲するステップフレーム69によって、フットボード33(より詳しくは突出部45)を面で支えて第二足置き面38aの捩れ変形を抑制し、その傾斜を防ぐことができる。このことは、パッセンジャーの着座姿勢の安定に寄与する。鞍乗型車両としての自動二輪車1は、パッセンジャーの姿勢が不安定になると操縦性を悪化するため、パッセンジャーの着座姿勢の安定は、車両全体の操縦性の安定にも繋がり、車両の安全性を高める。
さらに、本実施形態に係る鞍乗型車両としての自動二輪車1は、第二突出部68によってフットボード33、75およびフレームロアカバー37、78の張り出し部分の位置を保ち、車体の幅方向内側へ変形するのを防ぐことができる。このことも、パッセンジャーの着座姿勢の安定に寄与し、ひいては車両全体の操縦性の安定にも繋がり、車両の安全性を高める。
さらにまた、本実施形態に係る鞍乗型車両としての自動二輪車1は、ステップフレーム72を押し潰して形成する固定座71にフットボード75およびフレームロアカバー78を固定する場合、ボルト39を車両の側方から容易に締め付けることができるので、組立性に優れる。
したがって、本実施形態に係る鞍乗型車両によれば、ユーザが足を載せる第二足置き面38aにフットボード33、75を固定するボルト39が露出することなく、フットボード33、75の視覚的価値を高めつつ、フロアマットのような別部材の敷設を要しないフットボード33、75の固定構造を有することができる。
1 自動二輪車
2 車体フレーム
5 前輪
6 ステアリング機構
7 後輪
11 エンジン
12 変速装置
13 パワーユニット
16 第一足載部
16a 第一足置き面
18 シート
18a 前半部
18b 後半部
19 車体カバー
21 フロントフォーク
23 ハンドル
25 リアクッションユニット
31 ハンドルカバー
32 フロントレッグシールド
33 フットボード
35 フレームセンターカバー
36 フレームサイドカバー
37 フレームロアカバー
38 第二足載部
38a 第二足置き面
39 ボルト
41 凹部
42 ナット
43 保持部
45 突出部
46 リブ
47 貫通孔
48 爪
51 ヘッドパイプ
52 ダウンチューブ
53 交差部材
55 シートレール
55a 前半部
55b 後半部
56 補強材
58 サイドフレーム
59 ステップフレーム
61 エンジンブラケット
62、62a、62b 座面
63 貫通孔
65 固定座
66 ブラケット
68 第二突出部
69 ステップフレーム
71 固定座
72 ステップフレーム
73a、73b 座面
75 フットボード
76 貫通孔
77 凹部
78 フレームロアカバー
79 ナット
81 リブ

Claims (7)

  1. 車体フレームと、
    前記車体フレームから車両の幅方向外側へ分岐して車両の前後方向へ延びる左右一対の中空なステップフレームと、
    前記ステップフレームの一部を押し潰して形成する平坦な座面に貫通孔を有する固定座と、
    上方に向く足置き面に加わる力を前記ステップフレームへ伝える足置き板と、
    前記足置き板と協働して前記固定座を挟み込むとともに前記車体フレームおよび前記ステップフレームの下方を覆うフレームロアカバーと、
    非足置き部分から前記貫通孔を通じて前記固定座、前記足置き板および前記フレームロアカバーを一体的に締結する締結部材と、を備えることを特徴とする鞍乗型車両。
  2. 前記固定座は、前記ステップフレームの後端部を上下方向に押し潰して形成する平坦面であり、
    前記締結部材は、前記フレームロアカバーのある下方側から前記固定座、前記足置き板および前記サイドカバーを一体的に締結することを特徴とする請求項1に記載の鞍乗型車両。
  3. 前記固定座は、前記ステップフレームの後端部を左右方向に押し潰して形成する平坦面であり、
    前記締結部材は、車両の幅方向外側から前記固定座、前記足置き板および前記サイドカバーを一体的に締結することを特徴とする請求項1に記載の鞍乗型車両。
  4. 前記ステップフレームから車両の幅方向外側へ延びて前記足置き板の下方に位置するブラケットを備えることを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の鞍乗型車両。
  5. 前記ステップフレームは前記足置き板の幅方向外側縁に沿って湾曲することを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の鞍乗型車両。
  6. 前記足置き板の下面から下方へ向かって延び前記ステップフレームに近接する突出部を備えることを特徴とする請求項1から5のいずれか1項に記載の鞍乗型車両。
  7. 前記突出部から下方へ向かって延び車両の幅方向視において前記ステップフレームに重なる第二突出部を備えることを特徴とする請求項6に記載の鞍乗型車両。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2019021593A1 (ja) * 2017-07-28 2019-01-31 本田技研工業株式会社 鞍乗り型車両のフロアステップ構造

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