JP6826404B2 - 既存柱の補強方法 - Google Patents

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本発明は、既存の柱を補強する補強方法に関するものである。
図7,図8は、既存柱2を備える柱脚構造1について説明するために参照する図である。
図7に示すように、H形鋼(図10参照)を用いた既存柱2は、その下端面が平板状の柱脚金物3の上面に溶接により接合されていた。また、柱脚金物3は、基礎コンクリート4の上方にモルタル7を介して設けられ、基礎コンクリート4中からモルタル7を貫いて上方に突出するアンカーボルト5の上端部が、柱脚金物3のボルト挿通孔3aを挿通していた。
そして、アンカーボルト5に形成されたオネジ部に上下に2つ重ねられたナット6(ダブルナット)のメネジ部がねじ締結されることにより、既存柱2は、柱脚金物3を介して基礎コンクリート4上に立設して固定されていた(例えば、特許文献1参照)。
また、アンカーボルト5を基礎コンクリート4中に定着させるために、アンカーボルト5の下端部は、図7に示すように、基礎コンクリート4中の定着板22に固定されていた。
そして、図8に示すように、地震等により既存柱2に対して図中左向きの外力F1が加わった場合には、既存柱2の下端部を図8中反時計回り方向に回転させようとする曲げモーメントMが発生していた。
そして、既存柱2から柱脚金物3とモルタル7を介して、曲げモーメントMの回転中心より図8中左側の基礎コンクリート4に圧縮力(基礎コンクリート4を上方から押す力)が伝わり、その反力として基礎コンクリート4に図8中上向きの圧縮反力P1が発生していた。
また、既存柱2から柱脚金物3を介して、図8中右側のアンカーボルト5に引張力(アンカーボルト5を引き抜こうとする力)が伝わり、その反力として図8中右側のアンカーボルト5に図8中下向きの引張反力T1が発生していた。
そして、既存柱2の曲げ耐力は、引張側の応力中心位置(図8中、右側のアンカーボルト5の位置)から、圧縮側の応力中心位置(図8中、圧縮反力P1を示す矢印の位置)までの距離で規定される応力中心距離L1の長さに比例していた。
図9,図10は、既存柱2を耐震補強するための従来の補強方法について説明するために参照する図である。
従来の既存柱2の補強方法には、図9,図10に示すように、既存柱2の下端部の外周に鉄筋8を配筋してから型枠(不図示)を仮設し、その型枠内に被覆コンクリート9を打設することにより、既存柱2の下端部の周りを鉄筋コンクリート(RC)により固める方法(根巻柱脚工法)があった(例えば、特許文献2参照)。
図9に示すように、従来の既存柱2の補強方法により形成された柱脚構造10において、被覆コンクリート9は、アンカーボルト5の上端部よりも高い位置に上面を有しており、既存柱2の下端部、柱脚金物3、モルタル7、アンカーボルト5の上端部、ナット6をその内部に埋設するようになっていた。
このように、従来の既存柱2の補強方法においては、既存柱2の下端部の周りを鉄筋コンクリート(RC)により固める方法(根巻柱脚工法)により、既存柱2の曲げ耐力を上昇させていた。
特許第4006503号公報 特開2001−173241号公報
しかしながら、従来の既存柱2の補強方法(根巻柱脚工法)においては、被覆コンクリート9の幅(図10中、上下左右方向の長さ寸法)が、既存柱2の幅(図10中、上下左右方向の長さ寸法)の2倍以上になるように施工されていた。
さらに、従来の既存柱2の補強方法(根巻柱脚工法)においては、被覆コンクリート9の高さ(図9中、上下方向の長さ寸法)が、床面(不図示)から略2メートルになるように施工されていた。
このため、既存柱2の下端部の周りに大きな被覆コンクリート9が設けられることにより、施工現場となった工場等の使用可能な空間が大きく減少し、工場等の生産性を損なうという問題があった。例えば、工場内の通路が狭くなり、フォークリフト等の重機が通行できなくなるという問題があった。
また、従来の既存柱2の補強方法(根巻柱脚工法)においては、既存柱2の下端部の外周に鉄筋8を配筋してから型枠を仮設し、その型枠内に被覆コンクリート9を打設して、型枠を取り除くという多くの作業をする必要があった。さらに、型枠内に被覆コンクリート9を打設した後、被覆コンクリート9が固まるまで待ってから、型枠を取り除く必要があった。
このため、従来の既存柱2の補強方法(根巻柱脚工法)においては、施工工期が長くなるため、そのことによっても施工現場となった工場等の生産性を落としてしまうという問題があった。
そこで本発明は、上記問題点に鑑みて、使用可能な空間の減少を抑えることができると共に、施工現場での作業工数を少なくし、施工工期を短縮することができる既存柱の補強方法を提供することを課題とするものである。
上記課題を解決するために、本発明の既存柱の補強方法は、
基礎コンクリートの上方に、アンカーボルトが挿通されていない補強用柱脚金物を載置して、前記補強用柱脚金物に補強用柱を接合し、
前記補強用柱と既存柱を連結したことを特徴とするものである。
また、本発明の既存柱の補強方法は、
前記補強用柱を前記既存柱の両横に設置したことを特徴とするものである。
また、本発明の既存柱の補強方法は、
前記補強用柱と前記既存柱を連結部材により連結したことを特徴とするものである。
また、本発明の既存柱の補強方法は、
前記連結部材が板状に形成されたことを特徴とするものである。
このような本発明の既存柱の補強方法によれば、
基礎コンクリートの上方に、アンカーボルトが挿通されていない補強用柱脚金物を載置して、前記補強用柱脚金物に補強用柱を接合し、
前記補強用柱と既存柱を連結したことにより、
使用可能な空間の減少を抑えることができると共に、施工現場での作業工数を少なくし、施工工期を短縮することができる。
本発明の第1の実施の形態に係る既存柱2の補強方法を用いて、既存柱2の下端部を補強することにより形成された柱脚構造21を示す側面図である。 図1に示す柱脚構造21の左側部分を拡大した一部拡大図である。 図1に示す柱脚構造21のA−A線矢視断面図である。 図3に示す柱脚構造21の左側部分を拡大した一部拡大図である。 柱脚構造21の既存柱2に外力F2が作用した場合に発生する、圧縮反力P2、引張反力T2,T3を説明するための図である。 本発明の第2の実施の形態に係る既存柱2の補強方法を用いて、既存柱2の下端部を補強することにより形成された柱脚構造30を示す側面図である。 既存柱2を備える柱脚構造1を示す側面図である。 柱脚構造1の既存柱2に外力F1が作用した場合に発生する、圧縮反力P1、引張反力T1を説明するための図である。 従来の既存柱2の補強方法を用いて、既存柱2の下端部を補強することにより形成された柱脚構造10を示す側面図である。 図9に示す柱脚構造10のB−B線矢視断面図である。
以下、本発明に係る既存柱の補強方法を実施するための形態について、図面に基づいて具体的に説明する。
図1から図5は、本発明の第1の実施の形態に係る既存柱2の補強方法について説明するために参照する図である。なお、図7,図8に示した柱脚構造1と同様の部分には同じ符号を付して説明するものとする。
図1,図3に示すように、本実施の形態に係る既存柱2の補強方法により形成された柱脚構造21は、既存柱2、補強用柱脚金物11,12、補強用柱13〜16、板状部材17〜20(連結部材)等を備えている。
図1に示すように、H形鋼(図3参照)を用いた既存柱2は、その下端面が平板状の柱脚金物3の上面に溶接により接合されている。また、柱脚金物3は、基礎コンクリート4の上方にモルタル7を介して設けられ、基礎コンクリート4中からモルタル7を貫いて上方に突出するアンカーボルト5の上端部が、柱脚金物3のボルト挿通孔3aを挿通している。
そして、アンカーボルト5に形成されたオネジ部に上下に2つ重ねられたナット6(ダブルナット)のメネジ部がねじ締結されることにより、既存柱2は、柱脚金物3を介して基礎コンクリート4上に立設して固定されている。
また、アンカーボルト5を基礎コンクリート4中に定着させるために、アンカーボルト5の下端部は、図1に示すように、基礎コンクリート4中の定着板22に固定されている。
また、図1,図3に示すように、柱脚金物3の図3中右側には、少し間隔を空けて平板状の補強用柱脚金物11が配置され、柱脚金物3の図3中左側には、少し間隔を空けて平板状の補強用柱脚金物12が配置されている(図2,図4参照)。
補強用柱脚金物11,12は、図1,図2に示すように、それぞれの上面が柱脚金物3の上面と略同じ高さ位置になるように、基礎コンクリート4の上方にモルタル7を介して設けられている。
なお、図1,図3に示すように、アンカーボルト5は、柱脚金物3のボルト挿通孔3aを挿通しているが、補強用柱脚金物11,12には挿通していない。
そして、図1,図3に示すように、コの字型鋼を用いた補強用柱13,14の下端部が、補強用柱脚金物11の上面に溶接によりそれぞれ接合され、コの字型鋼を用いた補強用柱15,16の下端部が、補強用柱脚金物12の上面に溶接によりそれぞれ接合されている。
図3に示すように、補強用柱13は、コの字の開口部が図中上側を向くように配置され、補強用柱14は、コの字の開口部が図中下側を向くように配置されている。また、補強用柱13,14は、それぞれのコの字の開口側の両端面13b,14b(図3参照)が互いに対向するように、図3中上下方向に少し間隔を空けて配置されている。
また、補強用柱15は、コの字の開口部が図中上側を向くように配置され、補強用柱16は、コの字の開口部が図中下側を向くように配置されている。また、補強用柱15,16は、それぞれのコの字の開口側の両端面15b,16b(図3,図4参照)が互いに対向するように、図3中上下方向に少し間隔を空けて配置されている。
そして、図3に示すように、補強用柱13における、コの字の開口側とは反対側の底部13aに、平板状の板状部材17の図中上面の右側部分が溶接により接合されている(図1参照)。また、板状部材17の図3中左側面が、既存柱2の図3中上下方向に伸びるフランジ部2aにおける、図3中右側面の下端部に溶接により接合されている(図1参照)。
また、図3に示すように、補強用柱14における、コの字の開口側とは反対側の底部14aに、平板状の板状部材18の図中下面の右側部分が溶接により接合されている。また、板状部材18の図3中左側面が、既存柱2の図3中上下方向に伸びるフランジ部2aにおける、図3中右側面の上端部に溶接により接合されている。
このため、補強用柱13は、板状部材17を介して既存柱2に接合され、補強用柱14は、板状部材18を介して既存柱2に接合されている。
また、図3に示すように、補強用柱15における、コの字の開口側とは反対側の底部15aに、平板状の板状部材19の図中上面の左側部分が溶接により接合されている(図1参照)。また、板状部材19の図3中右側面が、既存柱2の図3中上下方向に伸びるフランジ部2bにおける、図3中左側面の下端部に溶接により接合されている(図1参照)。
また、図3に示すように、補強用柱16における、コの字の開口側とは反対側の底部16aには、平板状の板状部材20の図中下面の左側部分が溶接により接合されている。また、板状部材20の図3中右側面が、既存柱2の図3中上下方向に伸びるフランジ部2bにおける、図3中左側面の上端部に溶接により接合されている。
このため、補強用柱15は、板状部材19を介して既存柱2に接合され、補強用柱16は、板状部材20を介して既存柱2に接合されている。
このように、本実施の形態に係る既存柱2の補強方法は、補強用柱13,14、板状部材17,18を介して、補強用柱脚金物11を既存柱2に連結し、補強用柱15,16、板状部材19,20を介して、補強用柱脚金物12を既存柱2に連結することにより既存柱2を補強するものである。
そして、図5に示すように、地震等により既存柱2に対して図中左向きの外力F2が加わった場合には、既存柱2の下端部を図5中反時計回り方向に回転させようとする曲げモーメントM1が発生する。
そして、既存柱2から板状部材19,20(図3参照)、補強用柱15,16(図3参照)、補強用柱脚金物12、モルタル7を介して、基礎コンクリート4に圧縮力(基礎コンクリート4を上方から押す力)が伝わり、その反力として基礎コンクリート4に図5中上向きの圧縮反力P2が発生する。
また、既存柱2から柱脚金物3を介して、図5中右側のアンカーボルト5に引張力(アンカーボルト5を引き抜こうとする力)が伝わり、その反力として図5中右側のアンカーボルト5に図5中下向きの引張反力T2が発生する。
このため、引張側の応力中心位置(図5中、右側のアンカーボルト5の位置)から、圧縮側の応力中心位置(図5中、圧縮反力P2を示す矢印の位置)までの応力中心距離L2が、既存柱2を補強していない柱脚構造1における応力中心距離L1(図8参照)よりも長くなっている。
このため、既存柱2を補強していない柱脚構造1に比べて、曲げモーメントM1に対して抵抗するように作用する曲げモーメントM2を大きくすることができるため、既存柱2の曲げ耐力を大きくすることができるようになっている。
また、図5に示すように、応力中心距離L2を応力中心距離L1(図8参照)よりも長くすることにより、曲げモーメントM1の回転中心よりも図中右側に、図中左側のアンカーボルト5が配置されることになる。
このため、柱脚構造21においては、既存柱2から柱脚金物3を介して、図5中左側のアンカーボルト5にも引張力が伝わり、その反力として図5中左側のアンカーボルト5に図中下向きの引張反力T3が発生する。
したがって、既存柱2を補強していない柱脚構造1(図8参照)において、図8中左向きの外力F1が加わった場合には、図8中左側のアンカーボルト5には引張力が伝わっていなかったが、柱脚構造21においては、図5中左側のアンカーボルト5に引張力が伝わるため、既存柱2の曲げ耐力を大きくすることができる。
また、地震等により既存柱2に対して図5中右向きの外力(不図示)が加わり、既存柱2の下端部を図5中時計回り方向に回転させようとする曲げモーメント(不図示)が発生した場合も同様である。
すなわち、既存柱2から板状部材17,18(図3参照)、補強用柱13,14(図3参照)、補強用柱脚金物11、モルタル7を介して、基礎コンクリート4に圧縮力(基礎コンクリート4を上方から押す力)が伝わり、その反力として基礎コンクリート4に図5中上向きの圧縮反力(不図示)が発生する。
また、既存柱2から柱脚金物3を介して、図5中左右両側のアンカーボルト5に引張力(アンカーボルト5を引き抜こうとする力)が伝わり、その反力として図5中左右両側のアンカーボルト5に図5中下向きの引張反力(不図示)がそれぞれ発生する。
そして、既存柱2に対して図中右向きの外力(不図示)が加わった場合も、応力中心距離(不図示)が、柱脚構造1における応力中心距離L1(図8参照)よりも長くなるため、既存柱2の曲げ耐力を大きくすることができる。
このように、本実施の形態に係る既存柱2の補強方法は、補強用柱脚金物11,12を、補強用柱13〜16、板状部材17〜20を介して、既存柱2に連結するだけであるため、従来の既存柱2の補強方法(根巻柱脚工法)に比べて、施工現場での作業数、及び施工工期を減少させることができる。
また、本実施の形態に係る既存柱2の補強方法においては、補強用柱脚金物11,12、及び補強用柱13〜16をそれぞれ高さ、及び幅の小さい部材にすることができるため、従来の既存柱2の補強方法(根巻柱脚工法)に比べて、使用可能な空間の減少を抑えることができる。
また、本実施の形態に係る既存柱2の補強方法においては、アンカーボルト5を補強用柱脚金物11,12に挿通する必要がないため、従来の既存柱2の補強方法(根巻柱脚工法)に比べて、施工現場での作業数を減少させることができる(図1,図3参照)。
したがって、以上に説明したように、本実施の形態に係る既存柱2の補強方法によれば、使用可能な空間の減少を抑えることができると共に、施工現場での作業工数を少なくし、施工工期を短縮することができる。
図6は、本発明の第2の実施の形態に係る既存柱2の補強方法について説明するために参照する図である。なお、前記第1の実施の形態に係る既存柱2の補強方法により形成された柱脚構造21と同様の部分には同じ符号を付して説明するものとする。
本実施の形態に係る既存柱2の補強方法は、図6に示すように、既存柱2の下端部と、柱脚金物3が基礎コンクリート4中に埋め込まれた埋め込み柱脚構造の既存柱2を補強している点において、前記第1の実施の形態における既存柱2の補強方法と異なるものである。
したがって、本実施の形態に係る既存柱2の補強方法により形成された柱脚構造30においては、図6に示すように、既存柱2の下端部が基礎コンクリート4中に埋め込まれているため、板状部材17〜20(図3参照)は、既存柱2における基礎コンクリート4中に埋め込まれた下端部より上方の基礎コンクリート4中に埋め込まれていない部分に接合されている。
また、本実施の形態に係る既存柱2の補強方法により形成された柱脚構造30においては、図6に示すように、柱脚金物3が基礎コンクリート4中に埋め込まれているため、補強用柱脚金物11,12が柱脚金物3よりも上方に配置されている。
その他の構成は、前記第1の実施の形態に係る既存柱2の補強方法により形成された柱脚構造21(図1参照)と同様であり、補強用柱13〜16(図3参照)、板状部材17〜20(図3参照)を介して、補強用柱脚金物11,12が既存柱2にそれぞれ連結されている。
このような本実施の形態に係る既存柱2の補強方法によっても、前記第1の実施の形態に係る既存柱2の補強方法と同様の理由により、使用可能な空間の減少を抑えることができると共に、施工現場での作業工数を少なくすることができ、施工工期を短縮することができる。
なお、本発明は、前記第1,第2の実施の形態のみに限定されるものではなく、本発明の目的を達成することができる範囲内であれば、種々の変更が可能である。
例えば、前記第1,第2の実施の形態に係る既存柱2の補強方法においては、既存柱2にH型鋼が用いられていたが、H型鋼に限定される必要はなく、例えば、角筒状、円筒状の既存柱が用いられていてもよい。
また、前記第1,第2の実施の形態に係る既存柱2の補強方法においては、板状部材17〜20が平板状に形成されていたが、このような形状に限定される必要はなく、既存柱2から板状部材17〜20、補強用柱13〜16、補強用柱脚金物11,12、モルタル7を介して基礎コンクリート4に圧縮力が伝わるのであれば、他の形状であってもよい。
また、前記第1,第2の実施の形態に係る既存柱2の補強方法においては、補強用柱13〜16にコの字型鋼が用いられていたが、コの字型鋼に限定される必要はなく、既存柱2から板状部材17〜20、補強用柱13〜16、補強用柱脚金物11,12、モルタル7を介して基礎コンクリート4に圧縮力が伝わるのであれば、他の形状の鋼材が用いられていてもよい。
また、前記第1,第2の実施の形態に係る既存柱2の補強方法においては、補強用柱13〜16と既存柱2が、板状部材17〜20によりそれぞれ連結されていたが、このような構成に限定される必要はなく、板状部材17〜20を用いずに、補強用柱13〜16と既存柱2が溶接等により直接連結されていてもよい。
1 柱脚構造
2 既存柱
2a フランジ部
2b フランジ部
3 柱脚金物
3a ボルト挿通孔
4 基礎コンクリート
5 アンカーボルト
6 ナット
7 モルタル
8 鉄筋
9 被覆コンクリート
10 柱脚構造
11 補強用柱脚金物
12 補強用柱脚金物
13 補強用柱
13a 底部
13b 端面
14 補強用柱
14a 底部
14b 端面
15 補強用柱
15a 底部
15b 端面
16 補強用柱
16a 底部
16b 端面
17 板状部材
18 板状部材
19 板状部材
20 板状部材
21 柱脚構造
22 定着板
30 柱脚構造
F1 外力
F2 外力
L1 応力中心距離
L2 応力中心距離
M 曲げモーメント
M1 曲げモーメント
M2 曲げモーメント
T1 引張反力
T2 引張反力
T3 引張反力
P1 圧縮反力
P2 圧縮反力

Claims (4)

  1. 基礎コンクリートの上方に、アンカーボルトが挿通されていない補強用柱脚金物を載置して、前記補強用柱脚金物に補強用柱を接合し、
    前記補強用柱と既存柱を連結した
    ことを特徴とする既存柱の補強方法。
  2. 前記補強用柱を前記既存柱の両横に設置した
    ことを特徴とする請求項1に記載の既存柱の補強方法。
  3. 前記補強用柱と前記既存柱を連結部材により連結した
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の既存柱の補強方法。
  4. 前記連結部材が板状に形成された
    ことを特徴とする請求項3に記載の既存柱の補強方法。
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