JP6822802B2 - ウエーハの加工方法 - Google Patents

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Description

本発明は、特にプラズマダイシングを用いたウエーハの加工方法に関する。
IC(Integrated Circuit)やLSI(Large-Scale Integration)など半導体デバイスなどが形成されるウエーハを個々のデバイスチップに分割する方法として、切削ブレードで切削して分割する方法が知られている。この加工方法では、チップの表裏面に形成される欠け(チッピング)により抗折強度が低下する。
そこで、欠けを発生させない加工方法として、プラズマエッチングにより個々のデバイスチップに分割する加工方法(プラズマダイシング)が開発された(例えば、特許文献1参照)。
特許第4387007号公報
しかしながら、特許文献1に示された加工方法では、デバイスチップのデバイス部分を保護するレジスト膜をウエーハに新たに被覆してマスクを形成する必要があり、新たに工程及び原材料が増えて、コストが高騰してしまうと言う課題があった。
また、裏面に放熱効果や電極としての機能を有する金属膜が被覆されたウエーハの場合、プラズマエッチングでは金属膜を除去する事が出来ないので、プラズマエッチングによるダイシングの妨げとなっていた。
本発明は、このような点に鑑みてなされたものであり、裏面に金属膜が被覆されたウエーハをコストを高騰させることなく、デバイスチップに分割することができるウエーハの加工方法を提供する。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明のウエーハの加工方法は、複数の分割予定ラインによって区画され複数のデバイスが基板の表面に形成され、基板の裏面に金属膜が被覆されたウエーハの加工方法であって、ウエーハの表面に保護部材を貼着する保護部材貼着ステップと、該保護部材側をチャックテーブルで保持し、ウエーハの裏面の金属膜をウエーハの外周縁に沿って除去し、外周縁で基板を露出させる外周金属膜除去ステップと、外周縁で露出した基板越しに赤外線カメラで表面側の分割予定ラインを検出し、アライメントを行うアライメントステップと、該アライメントステップで検出した該分割予定ラインに沿って、裏面の該金属膜を除去する金属膜除去ステップと、該金属膜除去ステップを実施した後に、プラズマエッチングにより該基板に分割溝を形成してウエーハを個々のデバイスチップに分割する分割ステップと、該保護部材貼着ステップを実施する前に、基板の表面に積層された機能層を該分割予定ラインに沿って除去する機能層除去ステップと、を備えることを特徴とする。
該分割ステップでは、該金属膜を遮蔽膜にして該基板にプラズマエッチングを実施しても良い。
本発明のウエーハの加工方法は、裏面に金属膜が被覆されたウエーハをコストを高騰させることなく、デバイスチップに分割することができるという効果を奏する。
図1は、実施形態1に係るウエーハの加工方法の加工対象のウエーハを示す斜視図である。 図2は、図1に示されたウエーハを裏面側からみた斜視図である。 図3は、実施形態1に係るウエーハの加工方法の流れを示すフローチャートである。 図4は、図3に示されたウエーハの加工方法の裏面保護部材貼着ステップを示す斜視図である。 図5は、図3に示されたウエーハの加工方法の裏面保護部材貼着ステップ後のウエーハの斜視図である。 図6は、図3に示されたウエーハの加工方法の機能層除去ステップを示す斜視図である。 図7は、図3に示されたウエーハの加工方法の機能層除去ステップを示す断面図である。 図8は、図3に示されたウエーハの加工方法の保護部材貼着ステップを示す斜視図である。 図9は、図3に示されたウエーハの加工方法の保護部材貼着ステップの裏面保護部材を剥がす状態を示す斜視図である。 図10は、図3に示されたウエーハの加工方法の外周金属膜除去ステップを示す斜視図である。 図11は、図3に示されたウエーハの加工方法のアライメントステップを示す斜視図である。 図12は、図3に示されたウエーハの加工方法のアライメントステップを示す平面図である。 図13は、図3に示されたウエーハの加工方法のアライメントステップを示す断面図である。 図14は、図3に示されたウエーハの加工方法の金属膜除去ステップを示す斜視図である。 図15は、図3に示されたウエーハの加工方法の金属膜除去ステップを示す断面図である。 図16は、図3に示されたウエーハの加工方法の金属膜除去ステップ後のウエーハの断面図である。 図17は、図3に示されたウエーハの加工方法の分割ステップを示す斜視図である。 図18は、図3に示されたウエーハの加工方法の分割ステップ後のウエーハの断面図である。 図19は、実施形態2に係るウエーハの加工方法の流れを示すフローチャートである。 図20は、図19に示されたウエーハの加工方法の保護部材貼着ステップを示す斜視図である。 図21は、図19に示されたウエーハの加工方法の貼り替えステップを示す斜視図である。 図22は、図19に示されたウエーハの加工方法の貼り替えステップの表面から保護部材を剥がす状態を示す斜視図である。 図23は、図19に示されたウエーハの加工方法の機能層除去ステップを示す斜視図である。 図24は、図19に示されたウエーハの加工方法の機能層除去ステップを示す断面図である。 図25は、図19に示されたウエーハの加工方法の分割ステップを示す斜視図である。 図26は、図19に示されたウエーハの加工方法の分割ステップ前のウエーハの断面図である。 図27は、図19に示されたウエーハの加工方法の分割ステップ後のウエーハの断面図である。
本発明を実施するための形態(実施形態)につき、図面を参照しつつ詳細に説明する。以下の実施形態に記載した内容により本発明が限定されるものではない。また、以下に記載した構成要素には、当業者が容易に想定できるもの、実質的に同一のものが含まれる。さらに、以下に記載した構成は適宜組み合わせることが可能である。また、本発明の要旨を逸脱しない範囲で構成の種々の省略、置換又は変更を行うことができる。
〔実施形態1〕
実施形態1に係るウエーハの加工方法を図面を参照して説明する。図1は、実施形態1に係るウエーハの加工方法の加工対象のウエーハを示す斜視図である。図2は、図1に示されたウエーハを裏面側からみた斜視図である。
実施形態1に係るウエーハの加工方法は、図1及び図2に示すウエーハWを加工する加工方法である。図1及び図2に示すウエーハWは、実施形態1ではシリコン、サファイア、ガリウムヒ素などを基板Sとする円板状の半導体ウエーハや光デバイスウエーハである。ウエーハWは、図1及び図2に示すように、表面WSの交差(実施形態1では、直交)する複数の分割予定ラインLによって区画された複数のデバイスDが基板Sの表面WSに形成されている。また、ウエーハWは、基板Sの裏面WR全面にプラズマエッチングが困難な金属膜Fが形成されている。実施形態1に係るウエーハWは、分割予定ラインLの幅が数十μm程度以下で、かつデバイスDの大きさが0.1mm角以上かつ20mm角以下であり、プラズマエッチングによりデバイスチップDTに分割されるのが好適なものである。また、実施形態1に係るウエーハWの厚さは、30μm以上で且つ300μm以下である。なお、デバイスチップDTは、基板Sの一部とデバイスDとを含んで構成される。
また、ウエーハWは、基板Sの表面WSにデバイスDを構成する機能層FLが積層されている。機能層FLは、パッシベーション膜又は低誘電率絶縁体被膜(Low−k膜)である。パッシベーション膜は、基板Sの表面WSに積層されて、デバイスDの回路を外部環境から保護し、デバイスDの回路を物理的及び化学的に保護する。パッシベーション膜は、シリコン窒化(Si)膜やシリコン酸化(SiO2)膜などにより構成されている。低誘電率絶縁体被膜は、SiOF又はBSG(SiOB)のような無機物系の膜とポリイミド系又はパリレン系等のポリマー膜である有機物系の膜とから構成されている。パッシベーション膜又は低誘電率絶縁体被膜は、プラズマエッチングが困難な膜である。
次に、ウエーハの加工方法を図面を参照して説明する。図3は、実施形態1に係るウエーハの加工方法の流れを示すフローチャートである。図4は、図3に示されたウエーハの加工方法の裏面保護部材貼着ステップを示す斜視図である。図5は、図3に示されたウエーハの加工方法の裏面保護部材貼着ステップ後のウエーハの斜視図である。図6は、図3に示されたウエーハの加工方法の機能層除去ステップを示す斜視図である。図7は、図3に示されたウエーハの加工方法の機能層除去ステップを示す断面図である。図8は、図3に示されたウエーハの加工方法の保護部材貼着ステップを示す斜視図である。図9は、図3に示されたウエーハの加工方法の保護部材貼着ステップの裏面保護部材を剥がす状態を示す斜視図である。図10は、図3に示されたウエーハの加工方法の外周金属膜除去ステップを示す斜視図である。図11は、図3に示されたウエーハの加工方法のアライメントステップを示す斜視図である。図12は、図3に示されたウエーハの加工方法のアライメントステップを示す平面図である。図13は、図3に示されたウエーハの加工方法のアライメントステップを示す断面図である。図14は、図3に示されたウエーハの加工方法の金属膜除去ステップを示す斜視図である。図15は、図3に示されたウエーハの加工方法の金属膜除去ステップを示す断面図である。図16は、図3に示されたウエーハの加工方法の金属膜除去ステップ後のウエーハの断面図である。図17は、図3に示されたウエーハの加工方法の分割ステップを示す斜視図である。図18は、図3に示されたウエーハの加工方法の分割ステップ後のウエーハの断面図である。
実施形態1に係るウエーハの加工方法(以下、単に加工方法と記す)は、ウエーハWを分割予定ラインLに沿って切断して、ウエーハWをデバイスチップDTに分割(個片化ともいう)する方法である。
加工方法は、図3に示すように、裏面保護部材貼着ステップST1と、機能層除去ステップST2と、保護部材貼着ステップST3と、外周金属膜除去ステップST4と、アライメントステップST5と、金属膜除去ステップST6と、分割ステップST7とを備える。
裏面保護部材貼着ステップST1は、ウエーハWの基板Sの裏面WRに形成された金属膜Fに保護部材P1を貼着するステップである。実施形態1において、保護部材P1は、図4及び図5に示すように、可撓性を有する合成樹脂により例えば保護テーブで構成され、ウエーハWと同形状に形成されている。
機能層除去ステップST2は、保護部材貼着ステップST3を実施する前に、基板Sの表面WSに積層された機能層FLを分割予定ラインLに沿って除去するステップである。機能層除去ステップST2は、ウエーハWの表面WSにポリビニルアルコール(polyvinyl alcohol:PVA)又はポリビニルピロリドン(polyvinyl pyrrolidone:PVP)等を含む水溶性樹脂により構成される図示しない保護膜を形成し、保護部材P1を介してウエーハWの裏面WR側をレーザ加工機10のチャックテーブル11に吸引保持する。機能層除去ステップST2は、図6及び図7に示すように、レーザ加工機10のレーザ光照射ユニット12を分割予定ラインLに沿って相対的に移動させながらレーザ光照射ユニット12からレーザ光LRを分割予定ラインLに照射して、分割予定ラインLの機能層FLにアブレーション加工を施す。アブレーション加工で発生したウエーハWの溶融物であるデブリは保護膜によってウエーハWの表面WSへの付着が防止される。
機能層除去ステップST2は、機能層FLにアブレーション加工を施した後、図示しない保護膜を除去し、ウエーハWの表面WSを洗浄し、保護膜を洗浄してデブリとともにウエーハWから除去して、分割予定ラインLの基板Sの表面WSを露出させる。実施形態1において、機能層除去ステップST2は、分割予定ラインLにレーザ光LRを照射して、アブレーション加工を施して、分割予定ラインLの基板Sの表面WSを露出しているが、本発明は、これに限定されず、分割予定ラインLに切削ブレードを用いた切削加工を施して、分割予定ラインLの機能層FLを除去して、分割予定ラインLの基板Sの表面WSを露出させても良い。
保護部材貼着ステップST3は、ウエーハWの表面WSに保護部材P2を貼着するステップである。保護部材貼着ステップST3は、図8に示すように、ウエーハWの表面WSに保護部材P2を貼着した後、図9に示すように、ウエーハWの裏面WRから保護部材P1を剥がす。実施形態1において、保護部材P2は、裏面WRに貼着された保護部材P1と同様に、可撓性を有する合成樹脂により構成され、ウエーハWと同形状に形成されている。なお、図8は、機能層FLが除去されたラインを図示していない。
外周金属膜除去ステップST4は、保護部材P2側を切削装置20のチャックテーブル21で保持し、ウエーハWの裏面WRの金属膜FをウエーハWの外周縁に沿って除去し、外周縁で基板Sを露出させるステップである。外周金属膜除去ステップST4は、切削装置20のチャックテーブル21にウエーハWの保護部材P2側を吸引保持し、図10に示すように、チャックテーブル21を回転駆動源にZ軸方向と平行な軸心回りに回転させながら切削ブレード22をウエーハWの外周縁の金属膜Fに切り込ませて、外周縁で基板Sを露出させる。
アライメントステップST5は、外周縁で露出した基板S越しにレーザ加工機10の赤外線カメラ13で表面WS側の分割予定ラインLを検出しアライメントを行うステップである。アライメントステップST5は、図11に示すように、レーザ加工機10のチャックテーブル11にウエーハWの保護部材P2側を吸引保持し、レーザ加工機10の赤外線カメラ13が、図13に示すように、ウエーハWの予め設定された箇所の分割予定ラインL(図12に示す)を基板S越しに撮像する。アライメントステップST5は、レーザ加工機10のコンピュータである制御手段が、予め設定された箇所の分割予定ラインLの位置を検出し、ウエーハWとレーザ光照射ユニット12との位置合わせを行なうアライメントを遂行する。
金属膜除去ステップST6は、アライメントステップST5で検出した分割予定ラインLに沿って、裏面WRの金属膜Fを除去するステップである。金属膜除去ステップST6は、アライメントステップST5で検出した予め設定された箇所の分割予定ラインLの位置に基づいて、図14及び図15に示すように、レーザ加工機10の制御手段がレーザ光照射ユニット12を分割予定ラインLに沿って移動させながらレーザ光照射ユニット12からレーザ光LRを分割予定ラインLに照射して、分割予定ラインLと厚み方向に重なる位置の金属膜Fにアブレーション加工を施す。金属膜除去ステップST6は、図16に示すように、分割予定ラインLと厚み方向に重なる位置の金属膜Fを除去する。
分割ステップST7は、金属膜除去ステップST6を実施した後に、プラズマエッチンングにより基板Sに裏面WR側から表面WSに延びる分割溝DD(図18に示す)を形成して、ウエーハWを個々のデバイスチップDTに分割するステップである。分割ステップST7では、エッチング装置30の図示しないハウジング内にウエーハWを収容し、図17に示すように、保護部材P2を介してウエーハWの表面WS側を高周波電源に接続された下部電極上の吸着保護部材31に静電気力で吸着、保持する。
分割ステップST7では、図示しない冷媒供給手段から下部電極内の図示しない冷却通路内に冷媒を循環させ、ハウジング内の雰囲気を真空排気し、ガス供給手段から高周波電源に接続された上部電極32の噴出口を通してハウジング内にエッチングガスをウエーハWの裏面WR側に向けて供給する。分割ステップST7では、エッチングガスを供給した状態で、高周波電源から上部電極32に高周波電力を印加する。これにより、分割ステップST7では、下部電極24と上部電極32との間にプラズマが発生し、下部電極24に高周波電源から高周波電力を供給してプラズマ中のイオンをウエーハWに引き込み、金属膜Fを遮蔽膜にして、プラズマエッチングを実施することにより、ウエーハWの基板Sの裏面WR側をエッチングする。
ウエーハWの裏面WR側において、分割予定ラインLの基板Sが露出しているために、分割ステップST7では、分割予定ラインLで露出した基板Sがエッチングされ、分割予定ラインLに裏面WRから表面WSに延びる分割溝DDが形成される。実施形態1において、図18に示すように、分割溝DDが表面WSに到達する時間、エッチングを行った後、分割ステップST7を終了するが、本発明は、分割ステップST7において形成される分割溝DDは、表面WSに到達しなくても良い。即ち、本発明は、分割溝DDの底に基板Sの一部が残存しても良い。個々のデバイスチップDTに分割されたウエーハWは、エッチング装置30のハウジング外に搬送され、個々のデバイスチップDTが、保護部材P2からピックアップされる。
実施形態1に係る加工方法は、外周金属膜除去ステップST4において裏面WRに形成された金属膜Fを外周縁に沿って除去し、アライメントステップST5において表面WSの分割予定ラインLを赤外線カメラ13で撮像可能としたことで、金属膜除去ステップST6において分割予定ラインLに沿って金属膜Fを除去する事が出来る。これにより、加工方法は、金属膜Fを分割予定ラインLに沿って除去し遮蔽膜として利用する事で、マスクを別途用意することなくプラズマエッチングにより分割ステップST7を実施できるという効果を奏する。その結果、実施形態1に係る加工方法は、裏面WRに金属膜Fが被覆されたウエーハWをコストを高騰させることなく、デバイスチップDTに分割することができるという効果を奏する。
〔実施形態2〕
実施形態2に係るウエーハの加工方法を図面を参照して説明する。図19は、実施形態2に係るウエーハの加工方法の流れを示すフローチャートである。図20は、図19に示されたウエーハの加工方法の保護部材貼着ステップを示す斜視図である。図21は、図19に示されたウエーハの加工方法の貼り替えステップを示す斜視図である。図22は、図19に示されたウエーハの加工方法の貼り替えステップの表面から保護部材を剥がす状態を示す斜視図である。図23は、図19に示されたウエーハの加工方法の機能層除去ステップを示す斜視図である。図24は、図19に示されたウエーハの加工方法の機能層除去ステップを示す断面図である。図25は、図19に示されたウエーハの加工方法の分割ステップを示す斜視図である。図26は、図19に示されたウエーハの加工方法の分割ステップ前のウエーハの断面図である。図27は、図19に示されたウエーハの加工方法の分割ステップ後のウエーハの断面図である。なお、図19から図27は、実施形態1と同一部分に同一符号を付して説明を省略する。
実施形態2に係るウエーハの加工方法(以下、単に加工方法と記す)の加工対象のウエーハWの機能層FLは、パッシベーション膜である。実施形態2に係る加工方法は、図19に示すように、保護部材貼着ステップST3Aと、外周金属膜除去ステップST4と、アライメントステップST5Aと、金属膜除去ステップST6と、貼り替えステップST10と、機能層除去ステップST11と、分割ステップST12とを備える。
保護部材貼着ステップST3Aは、図20に示すように、分割予定ラインL上の機能層FLが除去されていない状態、即ち、分割予定ラインL上に機能層FLが形成されているウエーハWの表面WS側に保護部材P2を貼着する。貼り替えステップST10は、外周金属膜除去ステップST4、アライメントステップST5及び金属膜除去ステップST6を順に実施した後に、図21に示すように、ウエーハWの分割予定ラインLに沿って金属膜Fが除去されたウエーハWの裏面WR側に保護部材P1を貼着した後、図22に示すように、表面WSに貼着された保護部材P2を剥がす。
機能層除去ステップST11は、貼り替えステップST10を実施した後に、分割ステップST12を実施する前に、ウエーハWの表面WSにポリビニルアルコール又はポリビニルピロリドンを含む水溶性樹脂により構成される図示しない保護膜を形成し、保護部材P1を介してウエーハWの裏面WR側をレーザ加工機10のチャックテーブル11に吸引保持する。機能層除去ステップST11は、図23及び図24に示すように、レーザ加工機10のレーザ光照射ユニット12を分割予定ラインLに沿って移動させながらレーザ光照射ユニット12からレーザ光LRを分割予定ラインLに照射して、分割予定ラインLの機能層FLにアブレーション加工を施す。
機能層除去ステップST11は、機能層FLにアブレーション加工を施した後、図示しない保護膜を除去して、分割予定ラインLの基板Sの表面WSを露出させる。実施形態2において、機能層除去ステップST11は、分割予定ラインLにレーザ光LRを照射して、アブレーション加工を施して、分割予定ラインLの基板Sの表面WSを露出しているが、本発明は、これに限定されず、分割予定ラインLに切削ブレードを用いた切削加工を施して、分割予定ラインLの機能層FLを除去して、分割予定ラインLの基板Sの表面WSを露出させても良い。
機能層除去ステップST11は、分割ステップST12を実施する前に、基板Sの表面WSでデバイスDを構成するパッシベーション膜である機能層FLを分割予定ラインLに沿って除去する除去ステップである。分割ステップST12は、プラズマエッチンングにより基板Sに表面WS側から裏面WRに延びる分割溝DDを形成して、ウエーハWを個々のデバイスチップDTに分割するステップである。分割ステップST12では、図25及び図26に示すように、保護部材P1を介してウエーハWの裏面WR側をエッチング装置30の高周波電源に接続された下部電極上の吸着保護部材31に静電気力で吸着、保持し、下部電極内の冷却通路に冷媒を循環させ、ハウジング内の雰囲気を真空排気し、ガス供給手段から高周波電源に接続された上部電極32の噴出口を通してウエーハWの表面WS側に向けて供給する。分割ステップST12では、エッチングガスを供給した状態で、高周波電源から上部電極32に高周波電力を印加する。これにより、分割ステップST12では、下部電極24と上部電極32との間にプラズマが発生し、下部電極24に高周波電源から高周波電力を供給してプラズマ中のイオンをウエーハWに引き込み、パッシベーション膜である機能層FLを遮蔽膜にして、基板Sにプラズマエッチングを実施する。
ウエーハWの分割予定ラインLの基板Sが露出しているために、分割ステップST12では、分割予定ラインLで露出した基板Sがエッチングされ、分割予定ラインLに表面WSから裏面WRに延びる分割溝DDが形成される。実施形態2において、図27に示すように、分割溝DDが裏面WRに到達する時間、エッチングを行った後、分割ステップST12を終了するが、本発明は、分割ステップST12において形成される分割溝DDは、裏面WRに到達しなくても良い。個々のデバイスチップDTに分割されたウエーハWは、エッチング装置30のハウジング外に搬送され、個々のデバイスチップDTが、保護部材P1からピックアップされる。
実施形態2に係る加工方法は、実施形態1と同様に、外周金属膜除去ステップST4において裏面WRに形成された金属膜Fを外周縁に沿って除去し、アライメントステップST5において表面WSの分割予定ラインLを赤外線カメラ13で撮像可能としたことで、金属膜除去ステップST6において分割予定ラインLに沿って金属膜Fを除去する事が出来る。これにより、実施形態2に係る加工方法は、パッシベーション膜である機能層FLを分割予定ラインLに沿って除去し遮蔽膜として利用する事で、マスクを別途用意するこなくプラズマエッチングにより分割ステップST12を実施できるという効果を奏する。その結果、実施形態2に係る加工方法は、裏面WRに金属膜Fが被覆されたウエーハWをコストを高騰させることなく、デバイスチップDTに分割することができるという効果を奏する。
また、実施形態2に係る加工方法は、パッシベーション膜である機能層FLを遮蔽膜にしてプラズマダイシングしても、裏面WRの分割予定ラインLに重なる金属膜Fが予め除去されているので、ウエーハWの分割を金属膜Fにより阻害されることがないという効果を奏する。その結果、実施形態1に係る加工方法は、裏面WRに金属膜Fが被覆されたウエーハWをコストを高騰させることなく、デバイスチップDTに分割することができるという効果を奏する。
なお、本発明は、上記実施形態及び変形例に限定されるものではない。即ち、本発明の骨子を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができる。例えば、本発明は、保護部材P1を貼る裏面保護部材貼着ステップST1を実施し、機能層除去ステップST2を実施した後、保護部材P2に貼り替える保護部材貼着ステップST3を実施し、外周金属膜除去ステップST4、アライメントステップST5、金属膜除去ステップST6を実施し、更に貼り替えステップを行った後、実施形態2の分割ステップ12に進んでも良い。この場合、外周金属膜除去ステップST4で外周の厚さが薄くなり、金属膜除去ステップST6でレーザ光LRの焦点位置が変動してしまう恐れがない、という効果を奏する。
13 赤外線カメラ
21 チャックテーブル
P2 保護部材
W ウエーハ
WS 表面
WR 裏面
L 分割予定ライン
LR レーザ光
D デバイス
DT デバイスチップ
S 基板
F 金属膜
FL 機能層(パッシベーション膜)
ST3,ST3A 保護部材貼着ステップ
ST4 外周金属膜除去ステップ
ST5 アライメントステップ
ST6 金属膜除去ステップ
ST7,ST12 分割ステップ
ST11 機能層除去ステップ(除去ステップ)

Claims (2)

  1. 複数の分割予定ラインによって区画され複数のデバイスが基板の表面に形成され、基板の裏面に金属膜が被覆されたウエーハの加工方法であって、
    ウエーハの表面に保護部材を貼着する保護部材貼着ステップと、
    該保護部材側をチャックテーブルで保持し、ウエーハの裏面の金属膜をウエーハの外周縁に沿って除去し、外周縁で基板を露出させる外周金属膜除去ステップと、
    外周縁で露出した基板越しに赤外線カメラで表面側の分割予定ラインを検出し、アライメントを行うアライメントステップと、
    該アライメントステップで検出した該分割予定ラインに沿って、裏面の該金属膜を除去する金属膜除去ステップと、
    該金属膜除去ステップを実施した後に、プラズマエッチングにより該基板に分割溝を形成してウエーハを個々のデバイスチップに分割する分割ステップと、
    該保護部材貼着ステップを実施する前に、基板の表面に積層された機能層を該分割予定ラインに沿って除去する機能層除去ステップと、を備えることを特徴とするウエーハの加工方法。
  2. 該分割ステップでは、該金属膜を遮蔽膜にして該基板にプラズマエッチングを実施する事を特徴とする請求項1に記載のウエーハの加工方法。
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