JP7292146B2 - レーザー加工条件選定方法 - Google Patents

レーザー加工条件選定方法 Download PDF

Info

Publication number
JP7292146B2
JP7292146B2 JP2019145626A JP2019145626A JP7292146B2 JP 7292146 B2 JP7292146 B2 JP 7292146B2 JP 2019145626 A JP2019145626 A JP 2019145626A JP 2019145626 A JP2019145626 A JP 2019145626A JP 7292146 B2 JP7292146 B2 JP 7292146B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
laser
resist film
inspection
laser processing
mask
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2019145626A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2021027254A (ja
Inventor
桂子 山岸
健太郎 小田中
わか奈 尾上
哲 熊澤
宏行 高橋
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Disco Corp
Original Assignee
Disco Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Disco Corp filed Critical Disco Corp
Priority to JP2019145626A priority Critical patent/JP7292146B2/ja
Publication of JP2021027254A publication Critical patent/JP2021027254A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7292146B2 publication Critical patent/JP7292146B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Description

本発明は、レーザー加工条件選定方法に関する。
半導体デバイスを形成するLow-k膜等の機能層は、非常に脆く、切削ブレードで切削すると半導体基板から剥離してしまう。そこで、レーザーアブレーション加工で分割予定ラインに沿って機能層を除去し、その後切削ブレードでダイシングして分割する加工方法が広く採用されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2015-79790号公報
しかし、レーザーアブレーションの加工条件が不適切だと、半導体基板に形成された熱影響層がデバイスチップの抗折強度を下げる事が解ってきた。ただし、熱影響層がどこまで広がっているのかを確認するのは、難しい。
また、レーザーアブレーションの加工条件が不適切だと、レーザーアブレーション時に生じるデブリがデバイスに付着してしまうことが解ってきた。ただし、デブリの飛散状況を確認することは、難しい。このように、従来からレーザー加工条件が適切であるか否かを把握することができることが望まれていた。
本発明は、かかる問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は、レーザー加工条件が適切であるか否かを容易に把握することを可能とするレーザー加工条件選定方法を提供することである。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明のレーザー加工条件選定方法は、ウェーハをレーザー光線でアブレーション加工するレーザー加工条件選定方法であって、ウェーハと同じ材料の検査用基板の表面にレジスト膜を被覆するレジスト膜被覆ステップと、検査用基板に対して吸収性を有する波長のレーザー光線を該レジスト膜側から該検査用基板に照射し、該検査用基板にレーザー加工溝を形成して該レジスト膜を部分的に除去しマスクを形成するマスク形成ステップと、該マスク形成ステップを実施後、検査用基板のマスク側にプラズマ状態のガスを供給し、レーザー加工溝を更にエッチングするプラズマエッチングステップと、該プラズマエッチングステップ実施後、該マスクを除去し、該レーザー加工溝の周辺にプラズマエッチングで形成された凹部の発生状況を検査する凹部検査ステップと、該凹部検査ステップで、該凹部が所定量以上形成されているか否かで加工条件の良・不良を判定する加工条件判定ステップと、該加工条件判定ステップで、加工条件が不良と判定された場合、該レジスト膜の厚さ、種類又はレーザー光線の照射条件を変更する条件変更ステップを実施する加工条件変更ステップと、を備えることを特徴とする。
前記レーザー加工条件選定方法において、該レジスト膜は、水溶性の液状樹脂でも良い。
本願発明は、レーザー加工条件が適切であるか否かを容易に把握することを可能とするという効果を奏する。
図1は、実施形態1に係るレーザー加工条件選定方法により選定されたレーザー加工条件で加工されるウェーハの一例を示す斜視図である。 図2は、実施形態1に係るレーザー加工条件選定方法の流れを示すフローチャートである。 図3は、図2に示されたレーザー加工条件選定方法の検査用基板準備ステップにおいて準備される検査用基板の構成例を示す斜視図である。 図4は、図2に示されたレーザー加工条件選定方法のレジスト膜被覆ステップを一部断面で示す側面図である。 図5は、図2に示されたレーザー加工条件選定方法のレジスト膜被覆ステップ後のウェーハの要部の断面図である。 図6は、図2に示されたレーザー加工条件選定方法のマスク形成ステップを一部断面で示す側面図である。 図7は、図2に示されたレーザー加工条件選定方法のマスク形成ステップ後のウェーハの要部の断面図である。 図8は、図2に示されたレーザー加工条件選定方法のプラズマエッチングステップを示すウェーハの要部の断面図である。 図9は、図2に示されたレーザー加工条件選定工方法の凹部検査ステップにおいてマスクを除去した後のウェーハの要部の断面図である。
本発明を実施するための形態(実施形態)につき、図面を参照しつつ詳細に説明する。以下の実施形態に記載した内容により本発明が限定されるものではない。また、以下に記載した構成要素には、当業者が容易に想定できるもの、実質的に同一のものが含まれる。さらに、以下に記載した構成は適宜組み合わせることが可能である。また、本発明の要旨を逸脱しない範囲で構成の種々の省略、置換又は変更を行うことができる。
〔実施形態1〕
本発明の実施形態1に係るレーザー加工条件選定方法を図面に基づいて説明する。図1は、実施形態1に係るレーザー加工条件選定方法により選定されたレーザー加工条件で加工されるウェーハの一例を示す斜視図である。図2は、実施形態1に係るレーザー加工条件選定方法の流れを示すフローチャートである。
実施形態1に係るレーザー加工条件選定方法は、図1に示すウェーハ1をウェーハ1に対して吸収性を有する波長のパルス状のレーザー光線(図1中に点線で示す)でアブレーション加工してレーザー加工溝21(図1中に点線で示す)を形成する時のレーザー加工条件の良否を判定する判定方法であるとともに、レーザー加工条件を選定する選定方法でもある。なお、レーザー加工条件は、少なくともパルス状のレーザー光線20の出力、繰り返し周波数、レーザー光線20とウェーハ1とを加工送り方向である図1中のX軸方向に相対的に移動させる加工送り速度、レジスト膜被覆ステップST2で形成するレジスト膜22(図5に示す)の厚さ、及びレジスト膜22を構成する水溶性の液状樹脂23の種類である。なお、パルス状のレーザー光線20の出力、繰り返し周波数及び加工送り速度は、レーザー光線20の照射条件である。
実施形態1に係るレーザー加工条件選定方法で選定されたレーザー加工条件で加工される加工対象のウェーハ1は、実施形態1では、シリコン、サファイア、又はガリウムヒ素などを基板2とする円板状の半導体ウェーハや光デバイスウェーハである。ウェーハ1は、図1に示すように、交差する複数の分割予定ライン3で区画された各領域それぞれにデバイス4が形成されている。デバイス4は、例えば、IC(Integrated Circuit)、又はLSI(Large Scale Integration)等の集積回路等である。
また、ウェーハ1は、図1に示すように、基板2の表面に機能層5が積層されている。機能層5は、SiOF、BSG(SiOB)等の無機物系の膜やポリイミド系、パリレン系等のポリマー膜である有機物系の膜からなる低誘電率絶縁体被膜(以下、Low-k膜と呼ぶ)と、導電性の金属により構成された導電体膜とを備えている。Low-k膜は、導電体膜と積層されて、デバイス4を形成する。導電体膜は、デバイス4の回路を構成する。このために、デバイス4は、互いに積層されたLow-k膜と、Low-k膜間に積層された導電体膜とにより構成される。なお、分割予定ライン3の機能層5は、Low-k膜により構成され、TEG(Test Element Group)を除いて導電体膜を備えていない。TEGは、デバイス4に発生する設計上や製造上の問題を見つけ出すための評価用の素子である。
また、実施形態1において、ウェーハ1は、図1に示すように、基板2の裏面にウェーハ1よりも大径な粘着テープ10が貼着され、粘着テープ10の外周縁に環状フレーム11が貼着されて、粘着テープ10及び環状フレーム11により支持されて、レーザー加工される。なお、本発明では、粘着テープ10に限定されることなく、ウェーハ1は、裏面にウェーハと同径の硬質な支持基板が貼着されて、支持基板に支持されても良い。
実施形態1において、ウェーハ1は、分割予定ライン3に沿ってレーザー光線20が照射されて分割予定ライン3に沿って機能層5が除去されて、溝底に基板2を露出するレーザー加工溝21が形成される。ウェーハ1は、レーザー加工溝21の溝底で露出した基板2が切削ブレードで切削されて、個々のデバイスに分割される。実施形態1に係るレーザー加工条件選定方法は、分割予定ライン3に沿ってレーザー光線20を照射して分割予定ライン3に沿って機能層5が除去されて、分割予定ライン3に溝底に基板2を露出するレーザー加工溝21を形成する時のレーザー加工条件の良否を判定し、レーザー加工条件を選定する方法である。なお、本発明のレーザー加工条件選定方法は、ウェーハ1に対して透過性を有する波長のレーザー光線を照射してウェーハ1の内部に改質層を形成する時のレーザー加工条件の良否を判定し、レーザー加工条件を選定する方法でも良く、切削加工以外に、例えば、選定されたレーザー加工条件で加工されたウェーハ1がプラズマエッチングによる加工で個々のデバイスに分割されても良い。
実施形態1に係るレーザー加工条件選定方法は、図2に示すように、検査用基板準備ステップST1と、レジスト膜被覆ステップST2と、マスク形成ステップST3と、プラズマエッチングステップST4と、凹部検査ステップST5と、加工条件判定ステップST6と、加工条件変更ステップST7とを備える。
(検査用基板準備ステップ)
図3は、図2に示されたレーザー加工条件選定方法の検査用基板準備ステップにおいて準備される検査用基板の構成例を示す斜視図である。ウェーハ1と同じ材料の基板2と、基板2の表面に積層されかつウェーハ1と同じ材料の機能層5とを備える検査用基板9を準備するステップである。検査用基板9は、ウェーハ1と同径の円板状であり、基板2及び機能層5の厚みが、ウェーハ1と等しい。即ち、検査用基板9は、デバイス4が形成されていないこと以外、構成がウェーハ1と同じであり、ウェーハ1と同一部分に同一符号を付して説明する。なお、実施形態1では、検査用基板9は、Low-k膜を含む機能層5を備えているが、本発明では、機能層5を備えていなくても良い。
実施形態1において、検査用基板準備ステップST1は、検査用基板9を準備し、図3に示すように、検査用基板9の基板2の裏面に検査用基板9よりも大径な粘着テープ10を貼着し、粘着テープ10の外周縁に環状フレーム11を貼着して、粘着テープ10及び環状フレーム11により検査用基板9を支持する。レーザー加工条件選定方法は、図3に示す検査用基板9を準備するとレジスト膜被覆ステップST2に進む。
(レジスト膜被覆ステップ)
図4は、図2に示されたレーザー加工条件選定方法のレジスト膜被覆ステップを一部断面で示す側面図である。図5は、図2に示されたレーザー加工条件選定方法のレジスト膜被覆ステップ後のウェーハの要部の断面図である。レジスト膜被覆ステップST2は、検査用基板9の表面にレジスト膜22を被覆するステップである。
実施形態1において、レジスト膜被覆ステップST2では、レジスト膜被覆装置30が、スピンナテーブル31の保持面32に粘着テープ10を介して検査用基板9の裏面側を吸引保持し、クランプ部33で環状フレーム11をクランプする。実施形態1において、レジスト膜被覆ステップST2では、スピンナテーブル31を鉛直方向と平行な軸心回りに回転させながら、検査用基板9の表面に液状樹脂供給ノズル34から水溶性の液状樹脂23を塗布する。水溶性の液状樹脂23は、ポリビニルアルコール(polyvinyl alcohol:PVA)又はポリビニルピロリドン(polyvinyl pyrrolidone:PVP)等の水溶性の液状の樹脂からなり、乾燥させ半硬化するとプラズマエッチングで用いられるプラズマ状態のガス50(図8に示す)に対して耐性を有して、プラズマ状態のガス50によりエッチングされにくい樹脂により構成されている。
レジスト膜被覆ステップST2では、検査用基板9の表面に水溶性の液状樹脂23を塗布した後、水溶性の液状樹脂23を乾燥や加熱し硬化させる。レジスト膜被覆ステップST2では、図5に示すように、検査用基板9の表面全体を水溶性の液状樹脂23が覆い、プラズマ状態のガス50に対して耐性を有するレジスト膜22で被覆する。レーザー加工条件選定方法は、検査用基板9の表面全体をレジスト膜22になると、スピンナテーブル31の検査用基板9の吸引保持及びクランプ部33の環状フレーム11のクランプを解除して、マスク形成ステップST3に進む。こうして、実施形態1では、レジスト膜22は、水溶性の液状樹脂23で構成されるが、本発明では、水溶性の液状樹脂23に限定されない。
(マスク形成ステップ)
図6は、図2に示されたレーザー加工条件選定方法のマスク形成ステップを一部断面で示す側面図である。図7は、図2に示されたレーザー加工条件選定方法のマスク形成ステップ後のウェーハの要部の断面図である。マスク形成ステップST3は、検査用基板9に対して吸収性を有する波長のレーザー光線20をレジスト膜22側から検査用基板9に照射し、検査用基板9にレーザー加工溝21を形成してレジスト膜22を部分的に除去しプラズマエッチンングする際に検査用基板9を保護するマスク24を形成するステップである。
実施形態1において、マスク形成ステップST3では、レーザー加工装置40が、オペレータによりレーザー加工条件が設定され、チャックテーブル41の保持面42に粘着テープ10を介して検査用基板9の裏面側を吸引保持し、クランプ部43で環状フレーム11をクランプする。マスク形成ステップST3では、レーザー加工装置40が、レーザー光線照射ユニット44とチャックテーブル41とを相対的に直線状に移動させながらレーザー光線照射ユニット44から検査用基板9及びレジスト膜22に対して吸収性を有する波長のレーザー光線20をレジスト膜22に照射する。
マスク形成ステップST3では、レーザー加工装置40が、図6に示すように、レーザー光線20を検査用基板9に照射して、検査用基板9を被覆したレジスト膜22、機能層5及び基板2の表面付近にアブレーション加工を施す。マスク形成ステップST3では、レーザー加工装置40が、レジスト膜22、機能層5及び基板2の表面付近を部分的除去し、図7に示すように、溝底に基板2が露出したレーザー加工溝21を形成する。
マスク形成ステップST3では、検査用基板9は、レーザー加工溝21の内面にレーザー光線20の熱の影響を受けてリキャスト(recast)した熱影響層8が形成されるとともに、アブレーション加工の際に生じたデブリ7がレーザー加工溝21の周囲のレジスト膜22に付着する。実施形態1では、熱影響層8は、基板2の熱影響層8以外の部分よりもプラズマ状態のガス50によってエッチングされ易い。デブリ7は、基板2を構成する材料を含み、基板2同様にプラズマ状態のガス50によってエッチングされる。デブリ7は、マスク24及び機能層5を貫通して基板2に接触する。こうして、レーザー加工条件選定方法は、レジスト膜22等を部分的に除去して、レジスト膜22をプラズマエッチンングする際のマスク24に形成すると、プラズマエッチングステップST4に進む。
こうして、マスク形成ステップST3では、レジスト膜22を構成する水溶性の液状樹脂23がプラズマ状態のガス50に対して耐性を有する樹脂で構成されるので、検査用基板9の表面のレーザー加工溝21が形成された部分以外を被覆するプラズマ状態のガス50に対して耐性を有するマスク24を形成する。
(プラズマエッチングステップ)
図8は、図2に示されたレーザー加工条件選定方法のプラズマエッチングステップを示すウェーハの要部の断面図である。プラズマエッチングステップST4は、マスク形成ステップST3を実施後、検査用基板9のマスク24側にプラズマ状態のガス50を供給し、レーザー加工溝21を更にエッチングするステップである。
プラズマエッチングステップST4では、プラズマ装置が、プラズマエッチングチャンバー内の下部電極上の静電チャックテーブルに粘着テープ10を介してウェーハ1の裏面側を吸着保持する。プラズマエッチングステップST4では、プラズマ装置が、プラズマエッチングチャンバー内を真空排気し、エッチングガスを静電チャックテーブルに対向する上部電極の複数の噴出口からウェーハ1に向けて噴出するとともに、エッチングガスを供給した状態で、高周波電源から上部電極にプラズマを作り維持する高周波電力を印加し、高周波電源から下部電極にイオンを引き込むための高周波電力を印加する。
プラズマエッチングステップST4では、プラズマ装置が、下部電極と上部電極との間の空間にプラズマ状態のガス50が発生させ、プラズマ状態のガス50をマスク24から露出するウェーハ1の基板2に引きこんで、レーザー加工溝21の溝底で露出した基板2をエッチングして、レーザー加工溝21をウェーハ1の表面に向かって進行させる。
なお、実施形態1では、基板2がシリコンで構成される場合、エッチングガスとして、SF、C又はCF等を用いるが、エッチングガスは、これらに限定されない。
実施形態1において、プラズマエッチングステップST4では、プラズマ装置が、レーザー加工溝21が粘着テープ10に到達することなく熱影響層8を除去できる程度の所定時間プラズマエッチングを行う。また、実施形態1において、プラズマエッチングステップST4では、デブリ7が基板2と同じ材料を含むので、プラズマ装置が、プラズマ状態のガス50でレーザー加工溝21の溝底をエッチングすることにくわえ、デブリ7もエッチングする。プラズマエッチングステップST4では、プラズマ装置が、所定時間、検査用基板9をプラズマエッチングすると、凹部検査ステップST5に進む。
こうして、実施形態1では、プラズマエッチングステップST4では、電極に高周波電力を印加してプラズマエッチングチャンバーの密閉空間内でエッチングガスなどをプラズマ化するダイレクトプラズマ方式のプラズマ装置を用いて、ウェーハ1をプラズマダイシングする。また、本発明のレーザー加工条件選定方法は、プラズマエッチングステップST4において、プラズマ状態のガス50などをプラズマエッチングチャンバー内の密閉空間に導入するリモートプラズマ方式のプラズマエッチング装置を用いて、プラズマエッチングしても良い。
(凹部検査ステップ)
図9は、図2に示されたレーザー加工条件選定工方法の凹部検査ステップにおいてマスクを除去した後のウェーハの要部の断面図である。凹部検査ステップST5は、プラズマエッチングステップST4実施後、マスク24を除去し、レーザー加工溝21の周辺にプラズマエッチングで形成された凹部25の発生状況を検査するステップである。
実施形態1において、凹部検査ステップST5では、図示しない洗浄装置がスピンナテーブルの保持面に粘着テープ10を介して検査用基板9の裏面側を吸引保持し、スピンナテーブルを軸心回りに回転させるとともに、検査用基板9の中央の上方の洗浄水ノズルから洗浄水を検査用基板9の表面に向けて噴射する。凹部検査ステップST5では、洗浄水がマスク24を溶かしながらスピンナテーブルの回転により生じる遠心力により検査用基板9の表面上をスムーズに流れて、マスク24を洗い流して除去する。
凹部検査ステップST5では、図9に示すように、マスク24を除去すると、デブリ7が基板2とともにプラズマエッチングステップST4においてエッチングされるので、検査用基板9の表面のデブリ7が付着した箇所に表面から凹の凹部25が形成されている。凹部検査ステップST5では、検査用基板9の表面を乾燥させ、レーザー加工溝21の周辺を例えば上方及び側方から撮像ユニット等で撮像して、レーザー加工溝21の幅101及び深さ102を算出する。また、凹部検査ステップST5では、レーザー加工溝21の幅方向の中央から凹部25までの距離103を算出し、レーザー加工溝21の幅方向の両縁から所定の範囲内の凹部25の数を算出し、加工条件判定ステップST6に進む。なお、実施形態1では、レーザー加工溝21の幅方向の中央から凹部25までの距離103は、レーザー加工溝21の幅方向の中央から凹部25のレーザー加工溝21から離れた側の端までの距離である。こうして、実施形態1において、凹部検査ステップST5では、レーザー加工溝21の幅方向の両縁から所定の範囲内の凹部25の数を算出することで、レーザー加工溝21の周辺にプラズマエッチングで形成された凹部25の発生状況を検査する。
(加工条件判定ステップ)
加工条件判定ステップST6は、凹部検査ステップST5で、凹部25が所定量以上形成されているか否かでレーザー加工条件の良・不良を判定するステップである。加工条件判定ステップST6では、凹部検査ステップST5で算出したレーザー加工溝21の幅101が予め定められた範囲内であるか否か、凹部検査ステップST5で算出したレーザー加工溝21の深さ102が予め定められた範囲内であるか否か、凹部検査ステップST5で算出したレーザー加工溝21の幅方向の両縁から所定の範囲内の凹部25の数が予め定められた数未満であるか否か、レーザー加工溝21の幅方向の中央から凹部25までの距離103が予め定められた距離以下であるか否かでレーザー加工条件の良否を判定する。
実施形態1において、加工条件判定ステップST6では、凹部検査ステップST5で算出したレーザー加工溝21の幅101が予め定められた範囲内であり、凹部検査ステップST5で算出したレーザー加工溝21の深さ102が予め定められた範囲内であり、凹部検査ステップST5で算出したレーザー加工溝21の幅方向の両縁から所定の範囲内の凹部25の数が予め定められた未満であり、レーザー加工溝21の幅方向の中央から凹部25までの距離103が予め定められた距離以下であると、レーザー加工条件を良と判定して、終了する。
実施形態1において、加工条件判定ステップST6では、凹部検査ステップST5で算出したレーザー加工溝21の幅101が予め定められた範囲外であり、凹部検査ステップST5で算出したレーザー加工溝21の深さ102が予め定められた範囲外であり、凹部検査ステップST5で算出したレーザー加工溝21の幅方向の両縁から所定の範囲内の凹部25の数が予め定められた数以上であり、又はレーザー加工溝21の幅方向の中央から凹部25までの距離103が予め定められた距離を超えていると、レーザー加工条件を不良と判定して、加工条件変更ステップST7に進む。こうして、実施形態1において、加工条件判定ステップST6では、凹部検査ステップST5で算出したレーザー加工溝21の幅101が予め定められた範囲外である場合、凹部検査ステップST5で算出したレーザー加工溝21の深さ102が予め定められた範囲外である場合、凹部検査ステップST5で算出したレーザー加工溝21の幅方向の両縁から所定の範囲内の凹部25の数が予め定められた数以上である場合、又はレーザー加工溝21の幅方向の中央から凹部25までの距離103が予め定められた距離を超えている場合の少なくとも一つの場合にレーザー加工条件を不良と判定して、加工条件変更ステップST7に進む。
(加工条件変更ステップ)
加工条件変更ステップST7は、加工条件判定ステップST6で、レーザー加工条件が不良と判定された場合、レジスト膜22の厚さ、レジスト膜22を構成する水溶性の液状樹脂の種類又はレーザー光線20の照射条件であるレーザー光線20の出力、繰り返し周波数及び加工送り速度を変更する条件変更ステップを実施するステップである。
実施形態1では、加工条件変更ステップST7では、レジスト膜22の厚さ、レジスト膜22を構成する水溶性の液状樹脂23の種類、レーザー光線20の出力、繰り返し周波数及び加工送り速度のうち少なくとも一つを変更して、レジスト膜被覆ステップST2に戻り、レーザー加工条件選定方法は、加工条件判定ステップST6においてレーザー加工条件が良であると判定するまで、レジスト被覆ステップST2から加工条件判定ステップST6を繰り返す。なお、2回目以降のマスク形成ステップST3では、検査用基板9のレーザー加工溝21が未形成の位置にレーザー加工溝21を形成する。
以上説明したように、実施形態1に係るレーザー加工条件選定方法は、マスク形成ステップST3においてアブレーション加工で形成されたレーザー加工溝21周辺に付着したデブリ7をプラズマエッチングステップST4でエッチングすることで、凹部25を検査用基板9の表面に形成する。このために、実施形態1に係るレーザー加工条件選定方法は、アブレーション加工時に発生したデブリ7の飛散状況を可視化でき、容易に把握することができる。
また、レーザー加工溝21の周辺へのデブリ7の付着や熱影響層8があると、マスク24が損傷して基板2が露出し、その部分が優先的にエッチングされるため、レーザー加工溝21の周辺に細かな凹部25が形成される。これにより、実施形態1に係るレーザー加工条件選定方法は、凹部25を観察すれば、適切なレーザー加工条件の選定目安にすることができる。その結果、レーザー加工条件選定方法は、凹部検査ステップST5において、レーザー加工溝21の幅方向の両縁から所定の範囲内の凹部25の数、レーザー加工溝21の幅方向の中央から凹部25までの距離103を算出することで、デブリ7の飛散状況を容易に確認することができる。
また、レーザー加工条件選定方法は、レーザー加工溝21の幅101が予め定められた範囲内であるか否か、凹部検査ステップST5で算出したレーザー加工溝21の深さ102が予め定められた範囲内であるか否か、凹部検査ステップST5で算出したレーザー加工溝21の幅方向の両縁から所定の範囲内の凹部25の数が予め定められた数未満であるか否か、レーザー加工溝21の幅方向の中央から凹部25までの距離103が予め定められた距離以下であるか否かでレーザー加工条件の良否を判定するので、レーザー加工条件が適切であるか否かを容易に把握することを可能とするという効果を奏する。
なお、本発明は、上記実施形態に限定されるものではない。即ち、本発明の骨子を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができる。例えば、本発明では、加工条件判定ステップST6において、加工条件から想定されるレーザー加工溝21の深さと凹部検査ステップST5で算出したレーザー加工溝21の深さ102とを対比しても良い。この場合、熱影響層8の形成状況を把握することができる。
1 ウェーハ
9 検査用基板
20 レーザー光線
21 レーザー加工溝
22 レジスト膜
23 水溶性の液状樹脂
24 マスク
25 凹部
50 プラズマ状態のガス
ST2 レジスト膜被覆ステップ
ST3 マスク形成ステップ
ST4 プラズマエッチングステップ
ST5 凹部検査ステップ
ST6 加工条件判定ステップ
ST7 加工条件変更ステップ

Claims (2)

  1. ウェーハをレーザー光線でアブレーション加工するレーザー加工条件選定方法であって、
    ウェーハと同じ材料の検査用基板の表面にレジスト膜を被覆するレジスト膜被覆ステップと、
    検査用基板に対して吸収性を有する波長のレーザー光線を該レジスト膜側から該検査用基板に照射し、該検査用基板にレーザー加工溝を形成して該レジスト膜を部分的に除去しマスクを形成するマスク形成ステップと、
    該マスク形成ステップを実施後、検査用基板のマスク側にプラズマ状態のガスを供給し、レーザー加工溝を更にエッチングするプラズマエッチングステップと、
    該プラズマエッチングステップ実施後、該マスクを除去し、該レーザー加工溝の周辺にプラズマエッチングで形成された凹部の発生状況を検査する凹部検査ステップと、
    該凹部検査ステップで、該凹部が所定量以上形成されているか否かで加工条件の良・不良を判定する加工条件判定ステップと、
    該加工条件判定ステップで、加工条件が不良と判定された場合、該レジスト膜の厚さ、種類又はレーザー光線の照射条件を変更する条件変更ステップを実施する加工条件変更ステップと、を備えるレーザー加工条件選定方法。
  2. 該レジスト膜は、水溶性の液状樹脂である請求項1に記載のレーザー加工条件選定方法。
JP2019145626A 2019-08-07 2019-08-07 レーザー加工条件選定方法 Active JP7292146B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019145626A JP7292146B2 (ja) 2019-08-07 2019-08-07 レーザー加工条件選定方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019145626A JP7292146B2 (ja) 2019-08-07 2019-08-07 レーザー加工条件選定方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2021027254A JP2021027254A (ja) 2021-02-22
JP7292146B2 true JP7292146B2 (ja) 2023-06-16

Family

ID=74664861

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2019145626A Active JP7292146B2 (ja) 2019-08-07 2019-08-07 レーザー加工条件選定方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP7292146B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20230045661A (ko) * 2021-09-27 2023-04-05 삼성전자주식회사 반도체 패키지의 제조 방법

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20050221586A1 (en) 2003-12-18 2005-10-06 Mulligan Rose A Methods and apparatus for laser dicing
JP2006198664A (ja) 2005-01-21 2006-08-03 Disco Abrasive Syst Ltd レーザ加工方法
US9018079B1 (en) 2014-01-29 2015-04-28 Applied Materials, Inc. Wafer dicing using hybrid laser scribing and plasma etch approach with intermediate reactive post mask-opening clean
US20150217401A1 (en) 2011-06-15 2015-08-06 James M. Holden Damage isolation by shaped beam delivery in laser scribing process
JP2018156973A (ja) 2017-03-15 2018-10-04 株式会社ディスコ ウェーハの加工方法

Family Cites Families (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP7065311B2 (ja) * 2017-11-22 2022-05-12 パナソニックIpマネジメント株式会社 素子チップの製造方法

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20050221586A1 (en) 2003-12-18 2005-10-06 Mulligan Rose A Methods and apparatus for laser dicing
JP2006198664A (ja) 2005-01-21 2006-08-03 Disco Abrasive Syst Ltd レーザ加工方法
US20150217401A1 (en) 2011-06-15 2015-08-06 James M. Holden Damage isolation by shaped beam delivery in laser scribing process
US9018079B1 (en) 2014-01-29 2015-04-28 Applied Materials, Inc. Wafer dicing using hybrid laser scribing and plasma etch approach with intermediate reactive post mask-opening clean
JP2018156973A (ja) 2017-03-15 2018-10-04 株式会社ディスコ ウェーハの加工方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2021027254A (ja) 2021-02-22

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US9379015B2 (en) Wafer processing method
US9748182B2 (en) Wafer processing method
JP7233019B2 (ja) 素子チップの製造方法
US10083867B2 (en) Method of processing a wafer
JP6770858B2 (ja) 分割方法
JP2005064230A (ja) 板状物の分割方法
KR20150099428A (ko) 웨이퍼의 가공 방법
JP6395586B2 (ja) 被加工物の分割方法
JP7292146B2 (ja) レーザー加工条件選定方法
JP6965126B2 (ja) 被加工物の加工方法
JP7316730B2 (ja) 被加工物の加工方法
JP2016162809A (ja) ウエーハの加工方法
JP7005281B2 (ja) 被加工物の加工方法
JP7171138B2 (ja) デバイスチップの製造方法
JP7207969B2 (ja) ウエーハの加工方法
CN111312658A (zh) 晶片的加工方法
JP7138001B2 (ja) 加工条件選定方法
JP2020061494A (ja) ウェーハの加工方法
JP2019212839A (ja) ウェーハの加工方法
JP7450426B2 (ja) 被加工物の加工方法
JP2021015938A (ja) 水溶性の樹脂シート及びウェーハの加工方法
KR20240023478A (ko) 웨이퍼의 가공 방법
TW202410191A (zh) 晶圓之加工方法
JP2022049438A (ja) ウエーハの加工方法
TW202408710A (zh) 晶圓之加工方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20220617

TRDD Decision of grant or rejection written
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20230518

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20230523

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20230606

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7292146

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150