JP6689154B2 - デバイスウエーハの加工方法 - Google Patents

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本発明は、デバイスウエーハをデバイスに分割するデバイスウエーハの加工方法に関する。
デバイスウエーハの分割には、ダイシング装置やレーザ加工装置が用いられている。ダイシング装置は、破砕加工であるため、カケ(チッピング)が発生しやすく、分割されたチップの抗折強度が低くなったり、加工時間が比較的長くなったりするという問題がある。また、レーザ加工装置は、カケが少なく切り代も小さいという利点があるが、分割されたチップ同士が隣接するため、その後の搬送時にチップ同士がこすれてカケを発生させてしまうという問題も残されていた。
そこで、プラズマエッチングを利用してデバイスウエーハを個々のデバイスチップに分割するという加工方法(プラズマダイシング)が提案された(例えば、特許文献1参照)。この加工方法によれば、デバイスウエーハの直径が大きくなっても溝を形成する加工時間は変わらず、抗折強度の高いデバイスチップが形成できる。
特開2006−210401号公報
しかしながら、デバイスがMOSFET(metal-oxide-semiconductor field-effect transistor)である場合などには、デバイスウエーハは、裏面に電極となる金属膜又はダイアタッチフィルム等のプラズマエッチングが困難な膜が形成されている場合がある。特許文献1に示された加工方法は、プラズマエッチングが困難な膜が裏面に形成されたデバイスウエーハのデバイスチップへの分割及び分割後のデバイスチップのピックアップが容易ではなかった。
本発明は、このような点に鑑みてなされたものであり、裏面にプラズマエッチングが困難な膜が形成されたデバイスウエーハのデバイスチップへの分割及び分割後のデバイスチップのピックアップを容易化できるデバイスウエーハの加工方法を提供する。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明のデバイスウエーハの加工方法は、表面の交差する複数の分割予定ラインによって区画された各領域にそれぞれデバイスが形成され裏面全面に膜が形成されたデバイスウエーハを加工するデバイスウエーハの加工方法であって、デバイスウエーハの裏面側を紫外線が照射されることにより接着力が低下する接着剤を介して紫外線を透過する支持部材に貼着するデバイスウエーハ貼着ステップと、該デバイスウエーハの裏面側を該支持部材を介して保持し、該デバイスウエーハの表面から該分割予定ラインに沿ってプラズマエッチングして該膜に伸びる溝を形成する溝形成ステップと、該溝形成ステップを実施した後、デバイスに対応する領域の接着剤のみに該デバイスウエーハの裏面側から該支持部材を介して紫外線を照射し、該複数のデバイスに対応する領域の接着力を低下させる紫外線照射ステップと、該紫外線照射ステップを実施した後、該支持部材からデバイスのみをピックアップするピックアップステップと、を備えることを特徴とする。
該ピックアップステップでは、該接着剤のうち該紫外線照射ステップにおいて第一のデバイスに対応した領域に紫外線が照射されてから該第一のデバイスをピックアップした後、該接着剤のうち該紫外線照射ステップにおいて次にピックアップする第二のデバイスに対応した領域に紫外線が照射されてから該第二のデバイスをピックアップすることができる。
該膜は、導電体膜にすることができる。
本発明のデバイスウエーハの加工方法は、溝形成ステップの後に、分割予定ライン以外の部分(デバイスに対応する領域)にのみ紫外線を照射してピックアップして、ウエーハの裏面の膜を破断するので、デバイスウエーハのデバイスチップへの分割及び分割後のデバイスチップのピックアップを容易化することができる。
図1は、実施形態1に係るデバイスウエーハの加工方法の加工対象のデバイスウエーハを示す斜視図である。 図2は、図1中のII−II線に沿う断面図である。 図3は、図2に示されたデバイスウエーハに導電体膜を形成する状態を示す断面図である。 図4は、実施形態1に係るデバイスウエーハの加工方法の流れを示すフローチャートである。 図5は、図4に示されたデバイスウエーハの加工方法のデバイスウエーハ貼着ステップを示す断面図である。 図6は、図4に示されたデバイスウエーハの加工方法の分割予定ライン露出ステップを示す断面図である。 図7は、図6に示された分割予定ライン露出ステップ後のデバイスウエーハの要部の断面図である。 図8は、図4に示されたデバイスウエーハの加工方法の溝形成ステップで用いられるエッチング装置の一例を示す断面図である。 図9は、図4に示されたデバイスウエーハの加工方法の溝形成ステップ前のデバイスウエーハの要部の断面図である。 図10は、図4に示されたデバイスウエーハの加工方法の溝形成ステップ中のデバイスウエーハの要部の断面図である。 図11は、図4に示されたデバイスウエーハの加工方法の溝形成ステップ後のデバイスウエーハの要部の断面図である。 図12は、図4に示されたデバイスウエーハの加工方法の溝形成ステップ後のデバイスウエーハの断面図である。 図13は、図4に示されたデバイスウエーハの加工方法の紫外線照射ステップ及びピックアップステップで用いられる紫外線照射ピックアップユニットの要部の斜視図である。 図14は、図4に示されたデバイスウエーハの加工方法の紫外線照射ステップを示す断面図である。 図15は、図14に示された紫外線が照射されたデバイスチップがピックアップされ、他のデバイスチップに紫外線を照射する状態を示す断面図である。 図16は、図15に示された紫外線が照射されたデバイスチップがピックアップされる状態を示す断面図である。 図17は、実施形態2に係るデバイスウエーハの加工方法の紫外線照射ステップで用いられる紫外線照射ユニットの構成を示す斜視図である。 図18は、図17に示された紫外線照射ユニットが紫外線を照射する状態を示す断面図である。 図19は、実施形態3に係るデバイスウエーハの加工方法の紫外線照射ステップで用いられる紫外線照射ユニットの構成を示す斜視図である。 図20は、実施形態4に係るデバイスウエーハの加工方法の分割予定ライン露出ステップで用いられレーザ加工ユニットのレーザ光線照射ユニットの構成を示す斜視図である。 図21は、各実施形態に係るデバイスウエーハの加工方法を実施する加工設備の構成を説明する図である。 図22は、各実施形態の第1の変形例に係るデバイスウエーハの加工方法の加工対象のデバイスウエーハの要部の断面図である。 図23は、各実施形態の第2の変形例に係るデバイスウエーハの加工方法の加工対象のデバイスウエーハの要部の断面図である。 図24は、図23に示すデバイスウエーハのデバイスを保護膜で保護した状態の断面図である。 図25は、各実施形態の第3の変形例に係るデバイスウエーハの加工方法の加工対象のデバイスウエーハの要部の断面図である。
本発明を実施するための形態(実施形態)につき、図面を参照しつつ詳細に説明する。以下の実施形態に記載した内容により本発明が限定されるものではない。また、以下に記載した構成要素には、当業者が容易に想定できるもの、実質的に同一のものが含まれる。さらに、以下に記載した構成は適宜組み合わせることが可能である。また、本発明の要旨を逸脱しない範囲で構成の種々の省略、置換又は変更を行うことができる。
〔実施形態1〕
実施形態1に係るデバイスウエーハの加工方法を図面を参照して説明する。図1は、実施形態1に係るデバイスウエーハの加工方法の加工対象のデバイスウエーハを示す斜視図である。図2は、図1中のII−II線に沿う断面図である。図3は、図2に示されたデバイスウエーハに導電体膜を形成する状態を示す断面図である。
実施形態1に係るデバイスウエーハの加工方法は、図1に示すデバイスウエーハWを加工する加工方法である。図1に示すデバイスウエーハWは、実施形態1ではシリコン、サファイア、ガリウムヒ素などを基板Sとする円板状の半導体ウエーハや光デバイスウエーハである。デバイスウエーハWは、図1に示すように、表面WSの交差(実施形態1では、直交)する複数の分割予定ラインLによって区画された各領域にそれぞれデバイスDが形成されている。また、デバイスウエーハWは、裏面WR全面にプラズマエッチングが困難な膜Fが形成されている。実施形態1に係るデバイスウエーハWは、分割予定ラインLの幅が数十μm程度以下で、かつデバイスDの大きさが0.1mm角以上かつ20mm角以下であり、プラズマエッチングによりデバイスチップDTに分割されるのが好適なものである。また、実施系形態1に係るデバイスウエーハWの厚さは、30μm以上でかつ300μm以下である。なお、デバイスチップDTは、基板Sの一部とデバイスDとを含んで構成される。
また、デバイスウエーハWのデバイスDは、図2に示すように、IC(Integrated Circuit)又はソースドレインなどの回路Cと、回路Cの表面を被覆するパッシベーション(不動態化又は不活性化)膜PFとを備える。パッシベーション膜PFは、回路Cを外部環境から保護し、回路Cを物理的及び化学的に保護する。パッシベーション膜PFは、シリコン窒化(Si)膜やシリコン酸化(SiO)膜等により構成され、実施形態1において、回路C及び分割予定ラインLを被覆している。また、実施形態1において、デバイスDは、MOSFET(metal-oxide-semiconductor field-effect transistor)であり、膜Fは、銅合金などの導電体により構成された導電体膜である。膜Fは、デバイスウエーハWの基板Sの表面WSにデバイスDを形成した後、基板Sが所定の厚みになるまで基板Sの裏面が研削された後に形成される。膜Fが形成される際は、図3に示すように、デバイスウエーハWの表面WSに保護部材10が貼着される。実施形態1において、膜Fは、導電体膜であり、スパッタリング又はCVD(Chemical Vapor Deposition:化学気相成長)により形成される。また、実施形態1において、膜Fは、チタン、ニッケル及び金のうち一以上の金属により構成された厚さが数μm程度の多層膜である。
次に、デバイスウエーハの加工方法を図面を参照して説明する。図4は、実施形態1に係るデバイスウエーハの加工方法の流れを示すフローチャートである。図5は、図4に示されたデバイスウエーハの加工方法のデバイスウエーハ貼着ステップを示す断面図である。図6は、図4に示されたデバイスウエーハの加工方法の分割予定ライン露出ステップを示す断面図である。図7は、図6に示された分割予定ライン露出ステップ後のデバイスウエーハの要部の断面図である。図8は、図4に示されたデバイスウエーハの加工方法の溝形成ステップで用いられるエッチング装置の一例を示す断面図である。図9は、図4に示されたデバイスウエーハの加工方法の溝形成ステップ前のデバイスウエーハの要部の断面図である。図10は、図4に示されたデバイスウエーハの加工方法の溝形成ステップ中のデバイスウエーハの要部の断面図である。図11は、図4に示されたデバイスウエーハの加工方法の溝形成ステップ後のデバイスウエーハの要部の断面図である。図12は、図4に示されたデバイスウエーハの加工方法の溝形成ステップ後のデバイスウエーハの断面図である。図13は、図4に示されたデバイスウエーハの加工方法の紫外線照射ステップ及びピックアップステップで用いられる紫外線照射ピックアップユニットの要部の斜視図である。図14は、図4に示されたデバイスウエーハの加工方法の紫外線照射ステップを示す断面図である。図15は、図14に示された紫外線が照射されたデバイスチップがピックアップされ、他のデバイスチップに紫外線を照射する状態を示す断面図である。図16は、図15に示された紫外線が照射されたデバイスチップがピックアップされる状態を示す断面図である。
実施形態1に係るデバイスウエーハの加工方法(以下、単に加工方法と記す)は、デバイスウエーハWを分割予定ラインLに沿って切断して、デバイスウエーハWをデバイスチップDTに分割(個片化ともいう)する方法である。
加工方法は、図4に示すように、デバイスウエーハ貼着ステップST1と、分割予定ライン露出ステップST2と、溝形成ステップST3と、紫外線照射ステップST4と、ピックアップステップST5とを備える。
デバイスウエーハ貼着ステップST1は、図5に示すように、デバイスウエーハWの裏面WR側を紫外線UV(図14などに示す)が照射されることにより接着力が低下する接着剤11を介して、紫外線UVを透過する支持部材12に貼着するステップである。支持部材12は、紫外線UVを透過する合成樹脂又はガラスにより構成される。支持部材12は、可撓性を有する材料で構成されても良く、剛性を有する硬質な材料で構成されても良い。なお、実施形態1において、デバイスウエーハWの裏面WRに支持部材12を貼着したが、本発明は、これに限定されずに、デバイスウエーハWの裏面WRにフレームに貼られたダイシングテープが貼着されても良い。
接着剤11は、紫外線UVを照射することにより接着力が低下し、容易に支持部材12をデバイスウエーハWの裏面WRから剥離できるものを使用する。接着剤11は、例えば、紫外線UVを照射することにより膨張あるいは発泡するマイクロカプセル又は発泡剤などが混入されたものにより構成される。接着剤11は、紫外線UVを照射することにより硬化するものにより構成されても良い。実施形態1において、デバイスウエーハ貼着ステップST1は、図5に示すように、デバイスウエーハWの膜Fに接着剤11を介して支持部材12を貼着する。
分割予定ライン露出ステップST2は、デバイスウエーハWの分割予定ラインL上からパッシベーション膜PFを除去して、分割予定ラインLにおいてデバイスウエーハWの基板Sを露出させるステップである。実施形態1において、分割予定ライン露出ステップST2は、デバイスウエーハWの表面WSにポリビニルアルコール(polyvinyl alcohol:PVA)又はポリビニルピロリドン(polyvinyl pyrrolidone:PVP)を含む水溶性樹脂により構成される図示しない保護膜を形成する。分割予定ライン露出ステップST2は、図6に示すように、レーザ加工ユニット13のチャックテーブル14に支持部材12を介して表面WSに図示しない保護膜が形成されたデバイスウエーハWを吸引保持し、レーザ光線照射ユニット16の加工ヘッド15を分割予定ラインLに沿って相対移動させながらレーザ光線照射ユニット16の加工ヘッド15からレーザ光線LRを分割予定ラインLに照射して、分割予定ラインLのパッシベーション膜PFにアブレーション加工を施す。図7においては、基板Sはアブレーション加工されていない状態が示されているが、基板Sの表面付近が部分的にアブレーション加工されてもよい。分割予定ライン露出ステップST2は、パッシベーション膜PFにアブレーション加工を施した後、図示しない保護膜を除去し、図7に示すように、分割予定ラインLの基板Sを露出させる。実施形態1において、分割予定ライン露出ステップST2は、分割予定ラインLにレーザ光線LRを照射して、アブレーション加工を施して、パッシべーション膜PFを除去しているが、本発明は、これに限定されず、分割予定ラインLに切削ブレードを用いた切削加工を施して、分割予定ラインLのパッシべーション膜PFを除去しても良い。
溝形成ステップST3は、デバイスウエーハWの裏面WR側を支持部材12を介して保持し、デバイスウエーハWの表面WSから分割予定ラインLに沿ってプラズマエッチングして、分割予定ラインLの表面から膜Fに伸びる溝R(図11及び図12に示す)を形成するステップである。溝形成ステップST3は、図8に示すエッチングユニット20のハウジング21の開口22を通して、デバイスウエーハWをハウジング21内に収容し、開口22をゲートバルブ26により閉じる。そして、デバイスウエーハWの裏面WRを支持部材12を介して高周波電源23に接続された下部電極24の吸着保持部材(静電チャック)25に静電気力で吸着、保持する。
次に、図示しない冷媒供給手段から下部電極24内の図示しない冷却通路内に冷媒を循環させ、排気装置27を作動してハウジング21内の雰囲気を排気口28を通して真空排気し、ガス供給手段29から高周波電源32に接続された上部電極30の噴出口31を通してハウジング21内にエッチングガスをデバイスウエーハWの表面WS側に向けて供給する。なお、この際、ハウジング21内を所定の圧力に維持する。そして、エッチングガスおよびプラズマ励起ガス(支援ガス)を所定流量供給している状態で、高周波電源32から上部電極30に高周波電力を印加する。これにより、下部電極24と上部電極30との間にエッチングガスのプラズマPZが発生する。下部電極24に高周波電源23から高周波電力を供給してプラズマPZ中のイオンを引き込み、図9から図11に示すように、デバイスウエーハWの表面WS側から基板Sをエッチングする。
デバイスウエーハWは、分割予定ライン露出ステップST2を実施すると、図9に示すように、デバイスDの表面にパッシベーション膜PFが被覆されており、分割予定ラインLの基板Sが露出している。このデバイスウエーハWに対して、溝形成ステップST3ではパッシベーション膜PFをマスクにして基板Sのプラズマエッチングを行う。この時、エッチングガスの種類、高周波電源23,32が印加する高周波電力の周波数及び電力を、基板Sのエッチングレートが高く、パッシベーション膜PFのエッチングレートが基板Sのエッチングレートよりも低い条件に選択される。実施形態1において、基板Sのエッチングレートのパッシベーション膜PFのエッチングレートに対する比が、500以上程度であれば好ましい。例えば、高周波電源32が印加する高周波電力の周波数は、2MHz又は13.56MHzであり、高周波電源23が印加する高周波電力の周波数は、13.56MHzである。
溝形成ステップST3は、基板Sのエッチングレートがパッシべーション膜PFのエッチングレートよりも十分高いので、図10に示すように、基板Sがパッシベーション膜PFよりも早くエッチングされ、分割予定ラインLに表面から膜Fに伸びる溝Rが形成される。また、実施形態1において、基板Sのエッチングレートのパッシベーション膜PFのエッチングレートに対する比は、図11及び図12に示すように、溝Rが膜Fに到達してもデバイスDの回路Cを保護するパッシベーション膜PFが残存する値であることが望ましい。実施形態1において、溝Rが膜Fに到達する時間、エッチングを行った後、溝形成ステップST3を終了するが、本発明は、溝形成ステップST3において形成される溝Rは、膜Fに到達しなくても良い。即ち、本発明は、溝Rの底に基板Sの一部が残存しても良い。
紫外線照射ステップST4は、溝形成ステップST3を実施した後、デバイスDに対応する領域の接着剤11のみにデバイスウエーハWの裏面WR側から支持部材12を介して紫外線UVを照射し、複数のデバイスDに対応する領域の接着力を低下させるステップである。ピックアップステップST5は、紫外線照射ステップST4を実施した後、支持部材12からデバイスDを含んだデバイスチップDTのみをピックアップするステップである。
実施形態1において、ピックアップステップST5では、接着剤11のうち紫外線照射ステップST4において第一のデバイスDに対応した領域に紫外線UVが照射されてから第一のデバイスDを含んだデバイスチップDTをピックアップした後、接着剤11のうち紫外線照射ステップST4において次にピックアップする第二のデバイスDに対応した領域に紫外線UVが照射されてから第二のデバイスDを含んだデバイスチップDTをピックアップする。要するに、実施形態1に係る加工方法は、複数のデバイスDのうち一つずつに紫外線照射ステップST4とピックアップステップST5とを実施する。即ち、実施形態1に係る加工方法は、一つのデバイスDに紫外線照射ステップST4とピックアップステップST5とを順に実施した後、他の一つのデバイスDに紫外線照射ステップST4とピックアップステップST5とを順に実施する。
実施形態1に係る加工方法は、紫外線照射ステップST4とピックアップステップST5とにおいて、図13に示す紫外線照射ピックアップユニット60を用いる。紫外線照射ピックアップユニット60は、図13に示すように、紫外線UVを透過しかつ支持部材12を介してデバイスウエーハWの裏面WRを保持する図14などに示す保持部61と、保持部61の下方に配置されかつ保持部61に保持されたデバイスウエーハWの裏面WRに対向する紫外線照射ユニット62と、保持部61の上方に配置され保持部61に保持されたデバイスウエーハWの表面WSに対向するピックアップユニット33とを備える。
紫外線照射ユニット62は、接着剤11のうちデバイスDの平面視における大きさと同じ大きさの領域に紫外線UVを照射する紫外線照射器34と、紫外線照射器34を互いに直交する第1の方向Xと第2の方向Yとに移動させる照射器移動手段35とを備える。紫外線照射器34は、紫外線UVを出射するLED(Light Emitting Diode)36と、LED36が出射する紫外線UVをデバイスDの平面視における大きさと同じ大きさの領域に制限する筺体37とを備える。
照射器移動手段35が紫外線照射器34を移動させる第1の方向Xは、デバイスウエーハWの互いに直交する分割予定ラインLのうちの一方の分割予定ラインLと平行であり、照射器移動手段35が紫外線照射器34を移動させる第2の方向Yは、デバイスウエーハWの互いに直交する分割予定ラインLのうちの他方の分割予定ラインLと平行である。照射器移動手段35は、移動テーブル38上に配置され、かつモータ39及びねじ軸40などにより構成されて紫外線照射器34を第1の方向Xに移動させる第1の移動手段41と、図示しないモータ及びねじ軸42などにより構成されかつ移動テーブル38を第2の方向Yに移動させる第2の移動手段43とを備える。ピックアップユニット33は、一つのデバイスチップDTを把持可能でかつ把持したデバイスチップDTを支持部材12から取り外して搬送する。
実施形態1に係る加工方法の紫外線照射ステップST4とピックアップステップST5は、図14に示すように、紫外線照射器34が一つのデバイスDの下方に位置した状態で接着剤11のうちの一つのデバイスDの下方に位置する領域に紫外線UVを照射する。接着剤11の紫外線UVが照射されて、一つのデバイスDを含んだデバイスチップDTを支持部材12に貼着する領域の接着力が低下する。そして、図15に示すように、紫外線UVが照射された領域の接着剤11により支持部材12に貼着されたデバイスチップDTをピックアップユニット33が把持し、ピックアップユニット33が把持したデバイスチップDTを支持部材12から取り外す。すると、ピックアップユニット33により貼着された一つのデバイスチップDTを支持部材12に貼着する領域の接着力が低下し、一方、分割予定ラインL上の膜Fを支持部材12に貼着する接着剤11の接着力が低下していないので、膜FがデバイスチップDTの外縁で破断する。
また、図15に示すように、ピックアップユニット33が一つのデバイスチップDTを把持すると、紫外線照射器34が接着剤11のうち他のデバイスDの下方に位置する領域に紫外線UVを照射する。紫外線UVが照射された接着剤11の領域により支持部材12に貼着されたデバイスDを含んだデバイスチップDTは、図16によりピックアップユニット33により支持部材12上から取り外される。支持部材12からデバイスチップDTは、次工程に搬送される。また、紫外線照射ステップST4とピックアップステップST5では、分割予定ラインL上の膜Fを支持部材12に貼着する接着剤11の接着力が低下していないので、支持部材12に分割予定ラインLに配置された膜Fが残存する。
実施形態1に係る加工方法は、溝形成ステップST3においてデバイスウエーハWの分割予定ラインLの表面から膜Fに伸びる溝Rを形成し、紫外線照射ステップST4において接着剤11のデバイスDに対応する領域のみに紫外線UVを照射して、接着力を低下させる。このために、加工方法は、ピックアップステップST5において、紫外線UVが照射された接着剤11により支持部材12に貼着されたデバイスチップDTが支持部材12から取り外されると、膜FがデバイスチップDTの外縁で破断する。その結果、加工方法は、接着剤11の対応する領域に紫外線UVが照射されたデバイスチップDTを支持部材12から取り外すことにより、デバイスウエーハWをデバイスチップDTに分割(個片化)することができ、デバイスウエーハWのデバイスチップDTへの分割及び分割後のデバイスチップDTのピックアップを容易化することができる。
また、加工方法は、膜FがデバイスチップDTの外縁で破断するので、各デバイスチップDTの膜Fを均一化することができる。その結果、加工方法は、デバイスチップDTの電気的な特性、及び熱的な特性を均一化することができる。
また、加工方法は、ピックアップステップST5において、デバイスチップDTを支持部材12からピックアップして膜Fを破断するので、支持部材12を湾曲させることなく膜Fを破断することとなる。このために、加工方法は、膜Fを破断する際に、デバイスチップDT同士が擦れることを抑制でき、デバイスチップDTにカケ(チッピング)が発生することを抑制できる。
〔実施形態2〕
実施形態2に係るデバイスウエーハの加工方法を図面を参照して説明する。図17は、実施形態2に係るデバイスウエーハの加工方法の紫外線照射ステップで用いられる紫外線照射ユニットの構成を示す斜視図である。図18は、図17に示された紫外線照射ユニットが紫外線を照射する状態を示す断面図である。図17及び図18は、実施形態1と同一部分に同一符号を付して説明を省略する。
実施形態2に係るデバイスウエーハの加工方法(以下、単に加工方法と記す)の紫外線照射ステップST4で用いられる紫外線照射ピックアップユニット60−2の紫外線照射ユニット62−2は、図17及び図18に示すように、紫外線UVの透過を規制した材料で構成されたマスク44と、マスク44に取り付けられた筐体45と、筐体45内に収容された紫外線照射器36−2を備える。
マスク44は、デバイスチップDTの平面視における大きさと同じ大きさの孔46を複数備える。孔46は、デバイスチップDTと一対一で対応しており、紫外線UVを内側に通す。筺体45は、マスク44の下面に取り付けられている。紫外線照射器34は、筐体45内に少なくとも1つ収容されている。紫外線照射器34は、紫外線UVを出射するLED又は紫外線UVを出射する紫外線ランプにより構成される。
実施形態2に係る加工方法の紫外線照射ステップST4で用いられる紫外線照射ピックアップユニット60−2の紫外線照射ユニット62−2は、孔46と対応するデバイスチップDTとが重なる状態にマスク44の上面にデバイスウエーハWを位置決めする。紫外線照射ユニット62−2は、接着剤11のうちの全てのデバイスチップDTに対応する領域に紫外線UVを照射する。
実施形態2に係る加工方法は、実施形態1と同様に、溝形成ステップST3においてデバイスウエーハWの分割予定ラインLの表面から膜Fに伸びる溝Rを形成し、紫外線照射ステップST4において接着剤11のデバイスDに対応する領域のみに紫外線UVを照射して、接着力を低下させる。このために、加工方法は、デバイスウエーハWをデバイスチップDTに分割(個片化)することができ、デバイスウエーハWのデバイスチップDTへの分割及び分割後のデバイスチップDTのピックアップを容易化することができる。
また、実施形態2に係る加工方法は、紫外線照射ステップST4において接着剤11のうちの全てのデバイスチップDTに対応する領域に紫外線UVを照射するので、加工にかかる所要時間を抑制することができる。
〔実施形態3〕
実施形態3に係るデバイスウエーハの加工方法を図面を参照して説明する。図19は、実施形態3に係るデバイスウエーハの加工方法の紫外線照射ステップで用いられる紫外線照射ユニットの構成を示す斜視図である。図19は、実施形態1と同一部分に同一符号を付して説明を省略する。
実施形態3に係るデバイスウエーハの加工方法(以下、単に加工方法と記す)の紫外線照射ステップST4で用いられる紫外線照射ピックアップユニット60−3の紫外線照射ユニット62−3は、図19に示すように、紫外線照射器34を第1の方向Xに沿って複数配置し、照射器移動手段35−3が複数の紫外線照射器34を取り付けた直線状部材47を第2の方向Yに沿って移動する第2の移動手段43により構成されている。
実施形態3に係る紫外線照射ユニット62−3は、デバイスウエーハWの第1の方向Xに並ぶ最大の個数のデバイスDと同数の紫外線照射器34を備える。実施形態3に係る紫外線照射ユニット62−3は、接着剤11のうちの第1の方向Xに並ぶ全てのデバイスチップDTに対応する領域に紫外線UVを照射する。紫外線照射ユニット62−3は、紫外線照射器34を第2の方向Yに間欠的に移動させて、接着剤11のうちの第1の方向Xに並ぶ各列のデバイスチップDTに対応する領域に紫外線UVを順に照射する。
実施形態3に係る加工方法は、実施形態1と同様に、溝形成ステップST3においてデバイスウエーハWの分割予定ラインLの表面から膜Fに伸びる溝Rを形成し、紫外線照射ステップST4において接着剤11のデバイスDに対応する領域のみに紫外線UVを照射して、接着力を低下させる。このために、加工方法は、デバイスウエーハWをデバイスチップDTに分割(個片化)することができ、デバイスウエーハWのデバイスチップDTへの分割及び分割後のデバイスチップDTのピックアップを容易化することができる。
また、実施形態3に係る加工方法は、紫外線照射ステップST4において接着剤11のうちの第1の方向Xに並ぶ全てのデバイスチップDTに対応する領域に紫外線UVを照射するので、加工にかかる所要時間を抑制することができる。
〔実施形態4〕
実施形態4に係るデバイスウエーハの加工方法を図面を参照して説明する。図20は、実施形態4に係るデバイスウエーハの加工方法の分割予定ライン露出ステップで用いられレーザ加工ユニットのレーザ光線照射ユニットの構成を示す斜視図である。図20は、実施形態1と同一部分に同一符号を付して説明を省略する。
実施形態4に係るデバイスウエーハの加工方法(以下、単に加工方法と記す)の分割予定ライン露出ステップST2で用いられるレーザ加工ユニット13−4のレーザ光線照射ユニット16−4は、図20に示すように、レーザ光線LRを照射する加工ヘッド15を複数備え、各加工ヘッド15には、レーザ発振器17が発振したレーザ光線LRが光ファイバ18により伝送される。
実施形態4に係るレーザ光線照射ユニット16−4は、複数の分割予定ラインLにレーザ光線LRを照射して、分割予定ラインLに基板Sを露出させる。
実施形態4に係る加工方法は、実施形態1と同様に、溝形成ステップST3においてデバイスウエーハWの分割予定ラインLの表面から膜Fに伸びる溝Rを形成し、紫外線照射ステップST4において接着剤11のデバイスDに対応する領域のみに紫外線UVを照射して、接着力を低下させる。このために、加工方法は、デバイスウエーハWをデバイスチップDTに分割(個片化)することができ、デバイスウエーハWのデバイスチップDTへの分割及び分割後のデバイスチップDTのピックアップを容易化することができる。
また、実施形態4に係る加工方法は、分割予定ライン露出ステップST2において一度に複数の分割予定ラインLに基板Sを露出させるので、加工にかかる所要時間を抑制することができる。
本発明に用いられるレーザ加工ユニット13,13−4のレーザ光線照射ユニット16,16−4は、レーザ光線LRの照射点が複数であってもよく、一つでもよい。複数のレーザ光線LRの照射点を実現するのに、一つのレーザ発振器17からのレーザ光線LRを分岐して複数の分割予定ラインLに同時に照射してもよい。
次に、各実施形態に係るデバイスウエーハの加工方法を実施する加工設備を説明する。図21は、各実施形態に係るデバイスウエーハの加工方法を実施する加工設備の構成を説明する図である。
各実施形態に係るデバイスウエーハの加工方法を実施する加工設備100は、図21に示すように、デバイスウエーハ貼着ステップST1を実施する貼着ユニット19と、分割予定ライン露出ステップST2を実施するレーザ加工ユニット13,13−4と、溝形成ステップST3を実施するエッチングユニット20と、紫外線照射ステップST4及びピックアップステップST5を実施する紫外線照射ピックアップユニット60,30−2,30−3とを備える。また、加工設備100は、貼着ユニット19からレーザ加工ユニット13,13−4にデバイスウエーハWを搬送する第1の搬送ユニット51と、レーザ加工ユニット13,13−4からエッチングユニット20にデバイスウエーハWを搬送する第2の搬送ユニット52と、エッチングユニット20から紫外線照射ピックアップユニット60,30−2,30−3にデバイスウエーハWを搬送する第3の搬送ユニット53とを備える。
加工設備100は、貼着ユニット19と、レーザ加工ユニット13,13−4と、エッチングユニット20と、紫外線照射ピックアップユニット60,30−2,30−3と、第1の搬送ユニット51と、第2の搬送ユニット52と、第3の搬送ユニット53とが一つの装置に構成されても良く、複数の装置に構成されても良い。
前述した各実施形態には、以下のデバイスウエーハの加工方法が含まれる。また、各実施形態に含まれるデバイスウエーハの加工方法を有するデバイスの製造方法が含まれる。
(付記1)
表面の交差する複数の分割予定ラインによって区画された各領域にそれぞれデバイスが形成され裏面全面に膜が形成されたデバイスウエーハを加工するデバイスウエーハの加工方法であって、
紫外線が照射されることにより接着力が低下する接着剤を介して紫外線を透過する支持部材に貼着されたデバイスウエーハの裏面側を該支持部材を介して保持し、該デバイスウエーハの表面から該分割予定ラインに沿ってプラズマエッチングして該膜に伸びる溝を形成する溝形成ステップと、
該溝形成ステップを実施した後、デバイスに対応する領域の接着剤のみに該デバイスウエーハの裏面側から該支持部材を介して紫外線を照射し、該複数のデバイスに対応する領域の接着力を低下させる紫外線照射ステップと、
該紫外線照射ステップを実施した後、該支持部材からデバイスのみをピックアップするピックアップステップと、
を備える、デバイスウエーハの加工方法。
(付記2)
表面の交差する複数の分割予定ラインによって区画された各領域にそれぞれデバイスが形成され裏面全面に膜が形成されたデバイスウエーハを加工するデバイスウエーハの加工方法であって、
紫外線が照射されることにより接着力が低下する接着剤を介して紫外線を透過する支持部材に裏面が貼着され、かつ表面にプラズマエッチングにより分割予定ラインに沿った溝が形成されたデバイスウエーハのデバイスに対応する領域の接着剤のみに該デバイスウエーハの裏面側から該支持部材を介して紫外線を照射し、該複数のデバイスに対応する領域の接着力を低下させる紫外線照射ステップと、
該紫外線照射ステップを実施した後、該支持部材からデバイスのみをピックアップするピックアップステップと、
を備える、デバイスウエーハの加工方法。
〔変形例〕
各実施形態に係るデバイスウエーハの加工方法の変形例を図面を参照して説明する。図22は、各実施形態の第1の変形例に係るデバイスウエーハの加工方法の加工対象のデバイスウエーハの要部の断面図である。図23は、各実施形態の第2の変形例に係るデバイスウエーハの加工方法の加工対象のデバイスウエーハの要部の断面図である。図24は、図23に示すデバイスウエーハのデバイスを保護膜で保護した状態の断面図である。図25は、各実施形態の第3の変形例に係るデバイスウエーハの加工方法の加工対象のデバイスウエーハの要部の断面図である。図22から図25は、実施形態1と同一部分に同一符号を付して説明を省略する。
各実施形態のデバイスウエーハの加工方法の加工対象のデバイスウエーハW−1は、図22に示すように、分割予定ラインLのパッシベーション膜PFが除去され、分割予定ラインLにTEG(Test Element Group)等の金属部材200が設けられても良い。TEG等の金属部材200は、プラズマエッチングにより除去が困難な導電性の金属により構成され、デバイスDの設計、製造上の問題を見つけ出すための金属パターンである。図22に示されたデバイスウエーハW−1は、分割予定ライン露出ステップST2において、分割予定ラインLにアブレーション加工又は切削加工が施されて、金属部材200が除去される。また、図22に示されたデバイスウエーハW−1の分割予定ラインLに設けられた金属部材200は、ダミーパターンでも良い。
また、各実施形態のデバイスウエーハの加工方法の加工対象のデバイスウエーハW−2は、図23に示すように、パッシベーション膜PFが形成されていなくても良い。図23に示されたデバイスウエーハW−2は、溝形成ステップST3の前に、図24に示すように、エッチングガスに対する耐食性を有する保護膜PMを分割予定ラインLに被覆することなくデバイスDの表面上に形成される。保護膜PMは、溝形成ステップST3後に除去される。保護膜PMは、エッチングガスに対する耐食性を有するレジスト、ポリビニルアルコール又はポリビニルピロリドンを含む水溶性樹脂により構成される。保護膜PMがPVA又はPVPを含む水溶性樹脂に構成された場合には、加工方法は、溝形成ステップST3後にデバイスウエーハW−2を、洗浄水を用いて洗浄することにより容易に保護膜PMを除去することができる。
また、各実施形態のデバイスウエーハの加工方法の加工対象のデバイスウエーハW−3は、図25に示すように、膜F−3が支持部材12に予め設けられたDAF(Die Attach Film)でも良い。また、デバイスウエーハW−3は、膜F−3がデバイスウエーハW−3を保護する図示しないDBF(ダイバックサイドフィルム)により構成されても良い。
なお、本発明は、上記実施形態及び変形例に限定されるものではない。即ち、本発明の骨子を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができる。
11 接着剤
12 支持部材
W,W−1,W−2,W−3 デバイスウエーハ
WS 表面
WR 裏面
L 分割予定ライン
D デバイス
F,F−3 膜
R 溝
UV 紫外線
ST1 デバイスウエーハ貼着ステップ
ST3 溝形成ステップ
ST4 紫外線照射ステップ
ST5 ピックアップステップ

Claims (3)

  1. 表面の交差する複数の分割予定ラインによって区画された各領域にそれぞれデバイスが形成され裏面全面に膜が形成されたデバイスウエーハを加工するデバイスウエーハの加工方法であって、
    デバイスウエーハの裏面側を紫外線が照射されることにより接着力が低下する接着剤を介して紫外線を透過する支持部材に貼着するデバイスウエーハ貼着ステップと、
    該デバイスウエーハの裏面側を該支持部材を介して保持し、該デバイスウエーハの表面から該分割予定ラインに沿ってプラズマエッチングして該膜に伸びる溝を形成する溝形成ステップと、
    該溝形成ステップを実施した後、デバイスに対応する領域の接着剤のみに該デバイスウエーハの裏面側から該支持部材を介して紫外線を照射し、該複数のデバイスに対応する領域の接着力を低下させる紫外線照射ステップと、
    該紫外線照射ステップを実施した後、該支持部材からデバイスのみをピックアップするピックアップステップと、
    を備える、デバイスウエーハの加工方法。
  2. 該ピックアップステップでは、該接着剤のうち該紫外線照射ステップにおいて第一のデバイスに対応した領域に紫外線が照射されてから該第一のデバイスをピックアップした後、該接着剤のうち該紫外線照射ステップにおいて次にピックアップする第二のデバイスに対応した領域に紫外線が照射されてから該第二のデバイスをピックアップする、請求項1に記載のデバイスウエーハの加工方法。
  3. 該膜は、導電体膜である請求項1または2に記載のデバイスウエーハの加工方法。
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