JP6820720B2 - 開閉蓋装置、天板付什器、オプション部材の取り付け方法 - Google Patents
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例えば特許文献1、2には、これらのオプション部材を、天板の外周端部を上下から把持する把持部材を用い、天板に固定する構成が開示されている。
この発明に係る開閉蓋装置は、板状体の外周端部において前記板状体の板厚方向に貫通するとともに、前記板状体の外方に向かって開口した開口部に設けられ、前記開口部を開閉可能とする。前記開閉蓋装置は、前記開口部を開閉可能に塞ぐ蓋本体と、前記蓋本体を支持軸周りに回動可能に支持する回転機構と、前記蓋本体を、前記板状体に沿って前記板状体の内方に向かってスライド可能に支持するスライド機構と、を備え、前記スライド機構は、前記開口部の周縁部に設けられ、前記板状体に沿って前記板状体の内外方向に延びるガイド溝と、前記ガイド溝に沿ってスライド移動可能に設けられたスライド部材と、を有し、前記回転機構は、前記スライド部材と前記蓋本体とを回動可能に連結する前記支持軸を有する。
また、スライド機構で蓋本体が板状体に沿って板状体の内方に向かってスライドすることで、蓋本体のスライド方向後方、つまり、蓋本体に対して板状体の外方側に空間を形成することができる。この空間を通して、天板に取り付けるオプション部材の把持部材等を挿通させることができる。
また、スライド機構で蓋本体が天板に沿って天板の内方に向かってスライドすることで、天板付什器を壁面やパネル体等に押し付けるように設置した場合であっても、蓋本体と、蓋本体のスライド方向後方の壁面やパネル体との間に、空間を形成することができる。この空間を通して、天板に取り付けるオプション部材の把持部材等の物品を挿通させることができる。
図1は、この発明の一実施形態に係る天板付什器の全体構成を示す斜視図である。図2は、上記天板付什器に設けた配線カバー装置を示す斜視図である。図3は、上記配線カバー装置の配線カバーを開いた状態を示す斜視断面図である。図4は、上記配線カバー装置の構成を示す斜視展開図である。図5は、上記配線カバー装置を閉状態としたときの断面図である。図6は、図5の要部を示す拡大断面図である。図7は、上記配線カバーを構成する蓋基体の構成を示す斜視図である。図8は、上記配線カバーを構成する弾性閉塞カバーを示す斜視図である。図9は、上記配線カバーを構成する枠部材を示す斜視図である。図10は、上記枠部材に形成したガイド溝とスライド部材との関わりを示す斜視図である。図11は、上記ガイド溝、スライド部材、蓋基体の関係を示す斜視展開図である。図12は、上記配線カバーをスライドさせた状態を示す断面図である。図13は、上記配線カバーを開状態から閉状態に移行させる途中の状態を示す断面図である。図14は、上記配線カバーを開状態としたときの断面図である。図15は、上記天板付什器へのオプション部材の把持部材の取り付け方法の流れを示す斜視図である。
配線カバー2は、蓋基体50の少なくとも上面を覆うようにカバー本体20が外嵌され、カバー本体20及び蓋基体50の前端部から前方に向けて突出する弾性閉塞カバー60が装着された構成となっている。
本実施の形態では、カバー本体20は、スチール等の剛性を有する金属製の材料によって形成されている。
カバー後面板22は、配線カバー2でカバー用切欠き凹部15を閉塞した閉状態(さらに、前方に向けてスライドしていない状態)でデスク1の天板11の後端11r(図1、図2参照)に連続した面を形成する。カバー後面板22は、カバー後面板22の下端から前方に延び、蓋基体50の後端下面を覆う後方係止壁24を一体に備えている。後方係止壁24には、蓋基体50の後方下面に形成される爪部50tが係止される係止穴24aが形成されている。
カバー係止片23は、カバー天面板21の下面に延出部234を沿わせた状態で接合されている。
後リブ542は、底壁51の前端51fとの間に所定間隔をあけて配置されている。この所定間隔は、カバー係止片23の張り出し壁232が挿入でき、かつ縦壁231の厚さ寸法に略一致する寸法に設定されている。
このようにして、カバー係止片23を蓋係合部54の外側から嵌め込むことで、カバー本体20が蓋基体50に取り付けられる。
なお、蓋基体50に取り付けられるカバー本体20は、カバー天面板21の前端部21bが、蓋基体50の蓋係合部54の前リブ541よりも前方に突出している。
図8に示すように、弾性閉塞カバー60は、幅方向Dhに延びるとともに蓋基体50に装着される装着基部61と、装着基部61の前端部61aから前方に突出してクシ歯状に形成される複数の弾性腕材62、62、…と、装着基部61の幅方向Dhの両端部分のそれぞれの前側に連設する摘み部63と、を備えている。
また、装着基部61には、その上面に、下方に向かって窪み、幅方向Dhに連続する上面係合溝66が形成されている。さらに、装着基部61には、その後端面に、前方に向かって窪み、幅方向Dhに連続する後面係合溝67が形成されている。
このようにして、弾性閉塞カバー60は、装着基部61が、蓋基体50とカバー本体20とによって強固に保持されている。
このとき、弾性閉塞カバー60の装着基部61は、前リブ541と後リブ542とによって前後方向Dfに挟み込まれることで、前後方向Dfの移動が規制されている。また、装着基部61は、連結壁543と張り出し壁232とによって上下方向Dvに挟み込まれることで、上下方向Dvの移動が規制されている。
図6に示すように、係止爪682は、その前端部682aに向かって、上下方向Dvの厚さが漸次小さくなるよう形成されている。係止爪682の下面には、前端部682aに向かって上方に傾斜した湾曲面682fが形成されている。
ここで、図3に示すように、突出片68は、平断面視形状が、幅方向Dhに長く、前後方向Dfに短い横長の長方形状とされている。これによって、突出片68は、前後方向に弾性変形しやすくなっている。
前壁部31は、幅方向Dhに延びている。前壁部31には、ビス(図示無し)が挿通される貫通孔31hが形成されている。
一対の側壁部32,32は、前壁部31の幅方向Dhの両端部から前後方向Dfに延び、幅方向Dhにおいて間隔を空けて対向している。
このような枠部材3は、前壁部31及び側壁部32,32をカバー用切欠き凹部15の周縁部に対向させた状態で、前壁部31に形成された貫通孔31hと、ステー35に形成された貫通孔35hとに、それぞれビス(図示無し)を挿通させて天板11に締結することで固定されている。
このようなスライド部材70は、支持軸72の先端部に設けられた係止爪72aが、軸支穴55内に設けられた被係止部(図示無し)に係止されることで、軸支穴55からの脱落が防止された状態で、軸支穴55に回動自在に連結されている。
また、支持軸72を介して連結されたスライド部材70のベース部71が、ガイド溝36に沿ってスライドすることによって、配線カバー2が前後方向Dfにスライド移動可能とされている。すなわち、ガイド溝36及びスライド部材70のベース部71が、配線カバー2を、天板11に沿い、かつ支持軸72に交差する前後方向Dfにスライド可能に支持するスライド機構76を構成している。
受け部材37は、前後方向Dfに延びるガイド部371と、ガイド部371の後端から下方に垂下する摺接部372とが一体に形成されている。
また、突出片68と摺接部372とが摺動すると、突出片68(の下端部に形成された係止爪682の前端部682a)が摺接部372に押圧されて弾性変形する。突出片68が弾性変形すると、元の形状に戻ろうとする復元力(反発力)が前方に向かって作用する。この復元力によって、突出片68と摺接部372との間に生じる摩擦力が大きくなる。
ここで、突出片68は、配線カバー2の自重による回転モーメントが作用したときに支持軸72を中心とした径方向に弾性変形可能であるのが好ましい。このように構成することで、配線カバー2は、その自重のみによって閉じることが可能となる。
この閉状態において、配線カバー2は、前端部側が、幅方向Dhの両側に設けられたガイド部371によって支持され、後端部側が、支持軸72を介し、枠部材3に支持されている。
トレー部材4は、カバー用切欠き凹部15の下方に設けられている。トレー部材4は、天板11の下面に対向して形成され、その上面に物品を載置可能な物品載置部41と、物品載置部41において天板11の外方を向く後方側に連続して形成され、上方に向かって立ち上がる立ち上がり壁部42と、物品載置部41の前端部から上方に向かって立ち上がる前部立ち上がり壁44と、を備えている。立ち上がり壁部42は、上方に向かって天板11の外方を向く側に傾斜した傾斜面43を有している。トレー部材4は、天板11の下面に当接して固定されている。
デスク1に対し、オプション部材200の取り付けるには、まず、図15に示すように、配線カバー2を、支持軸72に交差する方向に沿って天板11の内方、すなわち前方に向かってスライドすることで、配線カバー2のスライド方向後方に、把持部材挿通空間Sを形成する。
次に、把持部材201を、把持部材挿通空間Sからカバー用切欠き凹部15に対して幅方向Dhで隣接する天板11の後端11rに沿ってスライドさせる(図15中、矢印A2)。
このような構成によれば、回転機構75で配線カバー2を支持軸72周りに回動可能に支持することで、配線カバー2を支持軸72周りに回動させて開閉することができる。これにより、必要に応じてカバー用切欠き凹部15を通して配線101等を挿通させることができる。
また、スライド機構76で配線カバー2が天板11に沿って天板11の内方(前方)に向かってスライドすることで、配線カバー2に対して天板11の外方(後方)側に把持部材挿通空間Sを形成することができる。この把持部材挿通空間Sを通して、天板11に取り付けるオプション部材200の把持部材201を挿通させることができる。
このような構成によれば、配線カバー2が支持軸72を介してスライド部材70に連結されることで、配線カバー2は支持軸72周りに回動する。また、ガイド溝36に沿ってスライド部材70がスライドすることで、スライド部材70に支持軸72を介して連結された配線カバー2は、天板11に沿い、かつ天板11の前後方向Dfにスライドする。これによって、配線カバー2を、天板11に沿って天板11の内方(前方)に向かってスライド可能に支持することができる。
このような構成によれば、配線カバー装置10を、ガイド溝36が形成された枠部材3と、スライド部材70と、スライド部材70に支持軸72を介して連結された配線カバー2とからユニット化することができる。これにより、カバー用切欠き凹部15への装着を容易に行うことができる。
このような構成によれば、配線カバー2がスライドするときに、配線カバー2は、支持軸72と、ガイド部371に摺接する突出片68とによって、安定的に支持される。
このような構成によれば、閉状態の配線カバー2が、支持軸72とガイド部371とによって強固に支持される。
このような構成によれば、配線カバー2をスライドするとき、配線カバー2を微開状態とすることで、配線カバー2と枠部材3との隙間に配線101等を挿通させたままの状態とすることができる。
このような構成によれば、配線カバー2が開状態であるとき、配線カバー2と枠部材3との隙間に、突出片68やガイド部371が張り出すことがなく、この隙間に配線101等を通す際に邪魔になるのを抑えることができる。
このようなデスク1によれば、回転機構75で配線カバー2を支持軸72周りに回動可能に支持することで、配線カバー2を支持軸72周りに回動させて開閉することができる。これにより、必要に応じてカバー用切欠き凹部15を通して配線101等を挿通させることができる。
また、スライド機構76で配線カバー2が天板11に沿って天板11の内方(前方)に向かってスライドすることで、デスク1を壁面やパネル体P等に押し付けるように設置した場合であっても、配線カバー2と、配線カバー2のスライド方向後方の壁面やパネル体Pとの間に、把持部材挿通空間Sを形成することができる。この把持部材挿通空間Sを通して、配線や、天板11に取り付けるオプション部材200の把持部材201等の物品を挿通させることができる。
このような構成によれば、デスク1を壁面やパネル体P等に押し付けるように設置した場合であっても、配線カバー2を天板11の内方(前方)に向かってスライドさせることによって、配線カバー2のスライド方向後方に把持部材挿通空間Sを形成することができる。この把持部材挿通空間Sを通して把持部材201を挿入した後、この把持部材201を天板11の後端11rに沿ってスライドさせ、天板11の後端11rに固定するようにした。これにより、把持部材201を天板11の後端11rに固定するに際して、デスク1を壁面やパネル体Pから離す方向に移動して、天板11と壁面やパネル体Pとの間に把持部材201を挿通させるための隙間を形成する必要がなくなる。したがって、オプション部材200の取り付けを容易に行うことが可能となる。
なお、本発明の開閉蓋装置、天板付什器、オプション部材の取り付け方法は、図面を参照して説明した上述の実施形態に限定されるものではなく、その技術的範囲において様々な変形例が考えられる。
例えば、上記実施形態では、配線カバー装置10を、天板11に形成されたカバー用切欠き凹部15に設けたが、天板11以外の各種板状体、例えば壁体などに配線カバー装置10を設けるようにしても良い。
また、配線カバー装置10を設けたカバー用切欠き凹部15は、天板11の後端11rに形成されているが、天板11の側端や前端等、他の部位に形成されたものであってもよい。
また、配線カバー2の構成は、上記実施形態で示した構成に限らない。
これ以外にも、本発明の主旨を逸脱しない限り、上記実施の形態で挙げた構成を取捨選択したり、他の構成に適宜変更したりすることが可能である。
2 配線カバー(蓋本体)
3 枠部材
10 配線カバー装置(開閉蓋装置)
11 天板(板状体)
11a 上面(作業面)
11r 後端(外周端部)
15 カバー用切欠き凹部(開口部)
68 突出片(摺接片)
70 スライド部材
72 支持軸
75 回転機構
76 スライド機構
200 オプション部材
201 把持部材
371 ガイド部
Df 前後方向(内外方向)
P 壁面やパネル体
S 把持部材挿通空間(空間)
Claims (7)
- 板状体の外周端部において前記板状体の板厚方向に貫通するとともに、前記板状体の外方に向かって開口した開口部に設けられ、前記開口部を開閉可能とする開閉蓋装置であって、
前記開口部を開閉可能に塞ぐ蓋本体と、
前記蓋本体を支持軸周りに回動可能に支持する回転機構と、
前記蓋本体を、前記板状体に沿って前記板状体の内方に向かってスライド可能に支持するスライド機構と、
を備え、
前記スライド機構は、
前記開口部の周縁部に設けられ、前記板状体に沿って前記板状体の内外方向に延びるガイド溝と、
前記ガイド溝に沿ってスライド移動可能に設けられたスライド部材と、を有し、
前記回転機構は、
前記スライド部材と前記蓋本体とを回動可能に連結する前記支持軸を有する、開閉蓋装置。 - 前記開口部の周縁部に装着される枠部材をさらに備え、
前記ガイド溝は、前記枠部材に形成されている、請求項1に記載の開閉蓋装置。 - 板状体の外周端部において前記板状体の板厚方向に貫通するとともに、前記板状体の外方に向かって開口した開口部に設けられ、前記開口部を開閉可能とする開閉蓋装置であって、
前記開口部を開閉可能に塞ぐ蓋本体と、
前記蓋本体を支持軸周りに回動可能に支持する回転機構と、
前記蓋本体を、前記板状体に沿って前記板状体の内方に向かってスライド可能に支持するスライド機構と、
前記蓋本体のスライド方向に延びるガイド部と、
前記蓋本体に形成され、前記蓋本体が前記スライド方向にスライドするときに、前記ガイド部に摺接する摺接片と、
を備え、
前記蓋本体は、前記摺接片が前記ガイド部に当接することで、全開状態よりも開度の小さい微開状態とされる、開閉蓋装置。 - 前記ガイド部は、前記蓋本体が閉状態であるときに、前記蓋本体に突き当たることで前記蓋本体の閉方向への移動を規制する、請求項3に記載の開閉蓋装置。
- 前記開口部の周縁部に装着される枠部材をさらに備え、
前記摺接片は、前記蓋本体において、前記支持軸の軸線方向の両端部に設けられ、
前記ガイド部は、前記枠部材において、前記支持軸の軸線方向の両端部に設けられている、請求項3または4に記載の開閉蓋装置。 - 作業面を有する天板と、
前記天板の外周端部において前記天板の板厚方向に貫通するとともに、前記天板の外方に向かって開口した開口部と、
前記開口部に開閉可能に設けられた、請求項1から5のいずれか一項に記載の開閉蓋装置と、を備える天板付什器。 - 請求項6に記載の天板付什器におけるオプション部材の取り付け方法であって、
前記蓋本体を、前記スライド機構によって前記板状体の内方に向かってスライドすることで、前記蓋本体のスライド方向後方に、空間を形成する工程と、
前記空間に、前記天板の外周端部を把持することでオプション部材を前記天板に固定するための把持部材を挿入する工程と、
前記把持部材を、前記空間から前記開口部に隣接する前記天板の前記外周端部に沿ってスライドさせる工程と、
前記把持部材を、前記天板の前記外周端部に固定する工程と、を備えるオプション部材の取り付け方法。
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