JP3389874B2 - 部材の取付構造 - Google Patents

部材の取付構造

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JP3389874B2 JP05203799A JP5203799A JP3389874B2 JP 3389874 B2 JP3389874 B2 JP 3389874B2 JP 05203799 A JP05203799 A JP 05203799A JP 5203799 A JP5203799 A JP 5203799A JP 3389874 B2 JP3389874 B2 JP 3389874B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、一方の部材を他方
の部材に取付ける際に、好適に利用される部材の取付構
造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から、一方の部材に他方の部材を取
付ける際には、これら部材同士を溶接したり、ビス止め
するのが一般的である。例えば、従来から、引出しの左
右側方を家具本体に対してスライド可能に支持するもの
としてサスペンションレールが利用されているが、この
サスペンションレールは、引出しを前方にスライドさせ
た際に、外部に露見して見栄えが悪い上、埃がレール内
に侵入してボールの滑りが悪くなったり、外力が加わり
やすく破損する危険性が高い等の不具合がある。このよ
うな不具合を解消するため、引出し本体の左右側壁に、
前記サスペンションレールを隠蔽する板状のレールカバ
ーを取付ける場合があるが、この場合には、前述したよ
うに、前記レールカバーの上端を引出しの左右側壁の上
端に溶接したり、ビスで止着する等の取付方法が一般的
である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、溶接の
場合には、一旦、レールカバーを取付けてしまうと、取
り外すことが困難である上、溶接痕が残り見栄えが悪く
なるため、この溶接痕を削り、塗装する等の加工作業が
必要となる。一方、ビス止めの場合には、ビス等の部品
が必要となり部品点数が増加する上、取付け時に工具等
が必要となり、作業も繁雑なものとなる。また、取り外
し後、ビス孔が露見して見栄えが悪いという不具合もあ
る。
【0004】また、一方の部材に他方の部材を樹脂製の
取付部材を介して取付ける場合もある。従来の取付部材
は、長尺方向に沿って連続的に凹溝を配設し、この凹溝
に一方の部材と他方の部材の壁部を同時に係合するよう
にしている。しかしながら、このものは、凹溝の開口巾
が、開口端側から開口終端側まで一定に設定してなるの
で、凹溝と壁部の係合を緊密にすべく凹溝の開口巾を設
定すると、開口端に壁部を挿入しにくく、取付作業が円
滑に行えないものとなる。一方、挿入の便を図るため、
開口巾を大きく設定すると、凹溝と壁部の係合が緊密に
おこなわれず、がたつきを生じ、安定した取付状態が得
られないという不具合があった。すなわち、従来の取付
部材による取付構造は、円滑な取付作業性と安定した取
付状態の両立が図られるものではなかった。
【0005】このような不具合は、レールカバーを引出
しに取付ける場合に限られず、一方の部材に他方の部材
を取付ける際には、一般的に生じるものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】上述した不具合を解消す
るために、本発明の部材の取付構造は、一方の部材に他
方の部材を取付ける際に、取付部材を利用してビスや工
具等を不要とするとともに、円滑な取付作業性と安定し
た取付状態との両立を図るものである。
【0007】
【発明の実施の形態】すなわち、本発明は、一方の部材
に他方の部材を取付部材を介して取付けるようにした部
材の取付構造において、前記取付部材が、一方の部材及
び他方の部材の壁部に長尺方向に沿って連続的に係合す
る凹溝を有する長尺部材であって、前記凹溝が、所定取
付位置で壁部に緊密に係合し得る巾狭部と、開口端側に
近い位置に形成され、前記取付部材を壁部に対して傾け
た傾斜姿勢で前記壁部を余裕を持って挿入し得る巾広部
とを具備してなり、傾斜姿勢で前記巾広部に壁部を挿入
した後、凹溝の開口巾が壁部に対して狭まる方向に前記
取付部材を回動して所定取付位置で壁部と巾狭部とを緊
密に係合させることを特徴とするものである。
【0008】このような構成のものにおいて、一方の部
材を他方の部材に取付ける場合には、両部材の壁部同士
を突き合わせた状態で、これら壁部に対して取付部材を
傾斜姿勢にして近付け、前記凹溝の巾広部に両壁部を挿
入し、凹溝の開口巾が壁部に対して狭まる方向に前記取
付部材を回動した後、所定取付位置で壁部と巾狭部とを
緊密に係合させる。したがって、開口端側の巾広部の存
在により、凹溝内への壁部の挿入し易さが図られるとと
もに、所定取付位置では、巾狭部と壁部が緊密に係合し
て安定した取付状態が得られる。特に、本発明の構成に
よると、取付部材が、軟質である場合は勿論、剛体であ
る場合にも、円滑な取付作業性と安定した取付状態の両
方が確実に得られるものである。しかも、このものは、
傾斜姿勢にして初めて、開口端側に、壁部に対して巾広
な巾広部が形成されるので、単に開口端側の開口巾を開
口終端側に対して巾広としたものと比較して、例えば、
所定取付位置で、巾広部の一部を壁部に添接させて取付
状態の安定性を図ることも可能となる。さらに、この取
付部材は、両壁部を凹溝に同時に係合させれば取付作業
が完了するので、工具を使ってビスで複数箇所を止着し
たり溶着する場合に比べて、作業労力を格段に軽減する
ことができる。
【0009】好適な実施の形態としては、凹溝を形成す
る対向面の一方が他方よりも凹溝の開口端側に延出して
いることが望ましい。より安定的な取付状態を得るに
は、巾広部の一部が、所定取付位置で、一方の部材の壁
部及び他方の部材の壁部の少なくとも一方に添接するこ
とが望ましい。好適な実施の形態としては、凹溝が、巾
広部と巾狭部間に、回動時における一方の部材の壁部及
び他方の部材の壁部と凹溝の内周との干渉を防止する逃
げを具備してなるものが挙げられる。
【0010】取付部材の具体的な実施の形態としては、
取付部材が、剛体であるものが挙げられる。他方の部材
を一方の部材に取付ける前に、一旦、他方の部材を一方
の部材に仮保持させておくことができる上、他方の部材
に対する支持力を基本的に取付部材以外の箇所で担い、
取付状態を安定したものとするには、一方の部材が、他
方の部材を取付位置に支持する支持部を具備してなるこ
とが望ましい。
【0011】好適な実施の形態としては、一方の部材
が、引出しであり、他方の部材が、前記引出しを家具本
体に対してスライド可能に支持するレールを外部から隠
蔽するレールカバーであるものを挙げることができる。
さらに、この場合の好適な実施の形態としては、引出し
が、収納空間内に懸架されるハンギングホルダを付帯し
てなり、取付部材が、前記ハンギングホルダの両端部を
掛止し得る掛止部を長尺方向に沿って連続的に有してな
ることが望ましい。
【0012】また、取付部材を引出しに適用した場合に
は、少なくとも取付部材が、引出しの背壁により取付位
置からの後方移動を禁止されることが望ましい。
【0013】
【実施例】以下、本発明の一実施例について図面を参照
して説明する。本実施例では、部材の取付構造を、図1
に示すようなワゴンAに適用した場合について説明す
る。ワゴンAは、頂版11と、底板12と、左右側板1
3及び背板14とにより構成されるワゴン本体1と、こ
のワゴン本体1に対して前後方向にスライド可能に支持
されている上中下3段の引出し2A、2B、2Cとを具
備してなる。
【0014】各引出し2A、2B、2Cは、図2〜図4
に示すように、壁部たる左右の側壁211、底壁212
及び背壁213とからなり内部に収納空間Sを有する引
出し本体21と、この引出し本体21の前面に配設して
なる鏡板22とを具備してなる。上段の引出し2Aは、
ワゴン本体1の左右側板13の対応箇所に取付けたロー
ラ(図示せず)に、引出し本体21の適宜箇所を添接さ
せて前後方向にスライド可能に支持されている。一方、
中段及び下段の引出し2B、2Cは、図2に示すよう
に、サスペンションレール3A、3Bを介して前記ワゴ
ン本体1に対して前後方向にスライド可能に支持されて
いる。中段側のサスペンションレール3Aは、図2〜図
5に示すように、内面側に開口する略コ字形をなす外側
レール31と、この外側レール31の上下壁間にボール
32を介してスライド自在に嵌合する内側レール33と
を具備してなる。また、下段側のサスペンションレール
3Bも、同様に、図2に示すように、内面側に開口する
略コ字形をなす外側レール34と、この外側レール34
の上下壁間にボール32を介してスライド自在に嵌合す
る中間レール35と、この中間レール35にボール32
を介してスライド自在に嵌合する内側レール36とを具
備してなる。これらサスペンションレール3A、3B
は、外側レール31、34を、ワゴン本体1の左右側板
13の内面に取付けたレール取付部材15にビス等で止
着することによりワゴン本体1に取着されている。ま
た、内側レール33、36には、ビス等により逆L字形
の支持部材16の起立壁161が止着してなり、この支
持部材16の水平壁162上に引出し2B、2Cの左右
側方を担持するようにしている。具体的には、引出し本
体21の左右の側壁211の上端側に、略コ字型のチャ
ネル部材23が溶接する等して取着してあり、このチャ
ネル部材23の底壁231を前記支持部材16の水平壁
162上に担持させるようにしている。
【0015】このような構成のものにおいて、本実施例
では、中段と、下段の引出し2B、2Cにおいて、引出
し本体21の左右の側壁211に、サスペンションレー
ル3A、3Bを隠蔽するレールカバー4を取付部材5を
介して取付けるようにしている。以下、中段の引出し2
Bを例にとって、図3〜図8を参照して説明する。レー
ルカバー4は、引出し本体21に略等しい奥行寸法を有
する板金製の長尺部材で、所定取付位置で、前記チャネ
ル部材23の頂壁232上に添接する水平壁41と、こ
の水平壁41の内方端から略90度屈曲して上方に起立
してなる起立壁42と、前記水平壁41の外方端から略
90度屈曲して下方に垂下してなる垂下壁43とを具備
してなる。この垂下壁43の上半部431は、前記チャ
ネル部材23の外側壁233に沿って垂下し、下半部4
32は、上半部431の下端から若干外方に傾斜して屈
曲した後、略鉛直方向に垂下している。また、このレー
ルカバー4は、所定取付位置で、その水平壁41及び垂
下壁43の上半部431から構成される逆L字形の被支
持部44が、チャネル部材23の頂壁232及び外側壁
233により構成される支持部234に添接、支持され
ている。なお、図4中符号45で示すものは、所定取付
位置で、引出し2Bをロックする際に利用される部材が
挿入される開口である。
【0016】取付部材5は、アルミ押出成形により形成
された剛性を有するもので、引出し本体21に略等しい
奥行寸法の長尺部材である。この取付部材5は、所定取
付位置で、鉛直方向に沿って配設される内側壁51と、
この内側壁51の鉛直方向中間から略水平方向に延出し
てなる水平壁52と、この水平壁52の先端から下方に
垂下してなる外側壁53とを具備してなる。そして、内
側壁51の下半部511、外側壁53及び水平壁52に
より、取付部材5の長尺方向に沿って、下方に開口して
なる凹溝54が形成され、この凹溝54に、前記引出し
本体21の左右の側壁211の上端部と、レールカバー
4の起立壁42とを共に挿入して緊密に凹凸係合させる
ことにより、引出し本体21にレールカバー4を取付け
るようにしている。
【0017】凹溝54は、図6〜図8に示すように、所
定取付位置で起立壁42と側壁211に緊密に係合し得
る巾狭部541と、前記取付部材5を両壁42、211
に対して傾けた傾斜姿勢Pで開口端54a側に近い位置
に形成される、前記両壁42、211を余裕を持って挿
入し得る開口巾を有する巾広部542とを具備してな
る。すなわち、図8に示すように、取付部材5を傾斜姿
勢Pにして前記巾広部542に両壁42、211を挿入
した後、該取付部材5を凹溝54の開口巾が両壁42、
211に対して狭まる方向に回動して、巾狭部541と
両壁42、21とを緊密に係合させる。なお、前記凹溝
54の対向面を形成する内側壁51の下半部511及び
外側壁53のうち、内側壁51の下半部511の下端
は、外側壁53の下端よりも下方に延出している。さら
に、凹溝54は、回動時に、側壁211及び起立壁42
と凹溝54の内周との干渉を防止すべく、巾広部542
と巾狭部541間の内周に逃げとなる凹部51a、53
aを取付部材5の長手方向に沿って配設している。さら
に、内側壁51が、下端部に所定取付位置で側壁211
に密に添接する添接面部51bを有するとともに、外側
壁53が、下端部に所定取付位置で起立壁42に添接す
る添接部53bを有している。特に、添接面部51b
は、所定取付位置で、巾狭部541を形成する内側壁5
1の内面よりも若干内方に突出した位置にあり、側壁2
11及び起立壁42を添接面部51bと添接部53bで
挟持して安定した取付状態を実現するものである。
【0018】また、本実施例では、図2及び図9に示す
ように、下段の引出し2Cにおいて、引出し本体21の
収納空間S内に、ファイル等を収納し得るハンギングホ
ルダ6を奥行方向に複数個、懸架するようにし、前記取
付部材5の内側壁51の上半部512をハンギングホル
ダ6の左右の端部を掛止し得る掛止部55としている。
具体的には、前記引出し2Cは、引出し本体21内の巾
方向中央の上端部側に、奥行方向に沿って延びる上方が
開口したコ字形部材24を有してなり、このコ字形部材
24の左右の側壁241及び引出し本体21の左右の側
壁211に前記取付部材5を取付け、これら左右の取付
部材5の掛止部55に、ハンギングホルダ6の爪部62
aを掛止するようにしている。前記ハンギングホルダ6
は、一枚の布或いは紙等の素材を略半折りにして形成し
た対をなす挟持面61a間に、A判、B判サイズのファ
イルを保持するようにしたホルダ本体61と、前記挟持
面61aの上縁に配設してなる支持杆62とを具備して
なり、前記支持杆62の左右両端に設けた爪部62aを
取付部材5の掛止部55に掛止することにより取付部材
5間に懸架される。なお、図中符号63で示すものは、
ホルダ本体61内に保持したファイルの名称等を記載す
る見出しである。
【0019】また、掛止部55を形成する内側壁51の
上半部512は、取付部材5において、内方側に偏位し
た位置に起立しているが、このように偏位した位置にあ
っても、取付部材5を剛体により形成しているので、本
実施例のように、ハンギングホルダ6を掛止する掛止部
55として利用しても、ハンギングホルダ6の荷重を有
効に支持できるものである。
【0020】さらにまた、本実施例の取付部材5は、そ
の奥行寸法を引出し本体21の奥行寸法と略等しくし、
その後端面5aを引出し本体21の側壁211の後端面
と略面一となる位置まで延出して、引出し2B、2Cの
意匠的外観を整えているものである。そのため、図3及
び図4に示すように、引出し本体21の背壁213は、
一枚の板金素材を折り曲げて形成したものであるが、取
付部材5の後端面5a及びレールカバー4の後端面4a
に当接する位置まで対応箇所の左右両端を延出して、取
付部材5及びレールカバー4の後方移動を禁止する移動
禁止部213aとしている。なお、前方への移動は、引
出し本体21の前面に配設された鏡板22で禁止され
る。
【0021】次に、前記引出し本体21の左右の側壁2
11に、レールカバー4を取付ける場合について説明す
る。まず、レールカバー4の下半部432をレール取付
部材15の上部開口内に挿入し、引出し本体21のチャ
ネル部材23の支持部234に、レールカバー4の被支
持部44を添接支持させて、チャネル部材23にレール
カバー4を仮保持させる。このとき、引出し本体21の
左右の側壁211と、レールカバー4の起立壁42は、
その上面が略面一となった状態で重合している。そし
て、取付部材5を、図7及び図8に示すように、前記左
右の側壁211及び起立壁42に対して、凹溝54の開
口端54a側の開口巾が大きくなる方向に若干傾けた傾
斜姿勢Pにして、両壁211、42に近付ける。この傾
斜姿勢Pにおいて、凹溝54の開口端54a側に両壁2
11、42を余裕を持って挿入し得る巾広部542が形
成される。そして、この巾広部542内に、両壁21
1、42の上端部を挿入した後、両壁211、42に対
して凹溝54の開口巾が狭まる方向、すなわち、取付部
材5が鉛直方向と略平行になる方向に該取付部材5を回
動する。この際、凹部51a、53aが、凹溝54の内
周と両壁211、42との干渉を有効に回避する逃げと
なる。しかる後、前記取付部材5を、図8中想像線で示
す状態から、図6に示すような凹溝54の下向面が両壁
211、42の上面に添接する位置まで下方に落し込
む。この所定取付位置では、両壁211、42が凹溝5
4の巾狭部541に略緊密に係合する上、添接部53b
及び添接面部51bが両壁211、42に密に添接して
おり、レールカバー4は、取付部材5により引出し本体
21の側壁211にがたつきなく取付けられる。なお、
本実施例では、レールカバー4は、引出し本体21の支
持部234に支持されており、レールカバー4に対する
支持力は、基本的に支持部234で担われている。
【0022】このような構成のものであると、開口端5
4a側の巾広部542の存在により、凹溝54内への両
壁42、211の挿入し易さが図られるとともに、所定
取付位置では、巾狭部541と両壁42、211が緊密
に係合して安定した取付状態が得られる。特に、本実施
例のように、取付部材5が、剛体である場合にも、円滑
な取付作業性と安定した取付状態の両方が確実に得られ
るものである。しかも、このものは、傾斜姿勢Pで、開
口端54a側に両壁42、211に対して巾広な巾広部
542が形成されるので、単に開口端側の開口巾を開口
終端側に対して巾広としたものと比較して、例えば、本
実施例のように、所定取付位置では、巾広部542の一
部を構成している添接部53b及び添接面部51bを両
壁42、211に添接させて取付状態の安定性を図るこ
とも可能となる。
【0023】また、このものは、レールカバー4の取付
に際して、引出し本体21の左右の側壁211とレール
カバー4の起立壁42同士を重合させた状態で、これら
両壁211、42を取付部材5の凹溝54に挟み込むよ
うに同時に係合させれば取付作業が完了し、工具を使っ
てビスで複数箇所を止着したり溶着する場合に比べて、
作業労力を格段に軽減することができる。また、溶接痕
や取り外し後にビス孔が残り外観を損なうこともない。
しかも、凹溝54が引出し本体21の左右の側壁211
の長尺方向の略全域に亘って連続して係合しているの
で、安定且つ確実な取付状態が可能となる。
【0024】凹溝54を形成する対向面の一方が他方よ
りも凹溝54の開口端側に延出しているので、取付部材
5を左右の側壁211及び起立壁42に対して凹溝54
の開口巾が大きくなる方向に若干傾けた状態で近付けれ
ば、簡単な構成で容易に巾広部542が形成されること
となる。取付部材5が、下端側に、所定取付位置で、側
壁211及び起立壁42に添接する添接面部51b及び
添接部53bを有しているので、より安定的な取付状態
が得られる。
【0025】凹溝54が、巾広部542と巾狭部541
間に、回動時における壁部211、42と凹溝54の内
周との干渉を防止する逃げを具備してなるので、取付部
材5を、傾斜姿勢Pから凹溝54の開口巾が両壁21
1、42に対して狭まる方向に回動させる際に、両壁2
11、42と凹溝54の内周との干渉を有効に防止し
て、回動動作を円滑なものとし得る。
【0026】取付部材5が、剛体であるので、本実施例
のように、この取付部材5を、例えば、ハンギングホル
ダ6を掛止し得る部材として使用しても、ハンギングホ
ルダ6の荷重を有効に支持し得るものとなる。また、本
実施例では、引出し本体21が、レールカバー4を所定
取付位置に支持する支持部234を具備してなるので、
レールカバー4に対する支持力を基本的に取付部材5以
外の箇所、すなわち支持部234で担い、取付状態を安
定したものとし得る。また、レールカバー4を側壁21
1に取付ける前に、一旦、この支持部234に仮保持さ
せておくことができ、取付作業が行い易いものとなる。
【0027】取付部材5が、ハンギングホルダ6の爪部
62aを掛止し得る掛止部55を長尺方向に沿って連続
的に有しているので、別途にハンギングホルダ6の懸架
用の部材を設ける必要がなく、また、このハンギングホ
ルダ6を利用して引出し2Cの収納空間S内に様々な種
類のファイルを整理して収納することができる。さら
に、この掛止部55が、取付部材5の長尺方向に沿って
連続して配設されているので、ハンギングホルダ6を奥
行方向のどの位置にでも懸架することや、複数のハンギ
ングホルダ6を引出し2Bの奥行方向に沿って並列させ
て懸架すること等が可能である。
【0028】レールカバー4及び取付部材5が、引出し
本体21の背壁213により取付位置からの後方移動を
禁止されるので、レールカバー4及び取付部材5の後方
への位置ずれを有効に防止することができる。なお、各
部の具体的な構成は、上述した実施例に限定されるもの
ではない。例えば、本実施例の取付部材5は、凹溝を形
成する対向面の一方が、他方よりも下方に延出している
ものであったが、これに限らず、所定取付位置で、凹溝
を形成する対向面の下端の高さ位置が略等しいものであ
ってもよい。さらに、この部材の取付構造は、上述した
実施例のような、レールカバーの取付に限定されない。
その他、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変形が可
能である。
【0029】
【発明の効果】本発明は、以上説明したような形態で実
施され以下に記載されるような効果を奏する。すなわ
ち、本発明は、一方の部材に他方の部材を取付部材を介
して取付けるようにし、前記取付部材が、一方の部材及
び他方の部材の壁部に長尺方向に沿って連続的に係合す
る凹溝を有する長尺部材であって、前記凹溝が、所定取
付位置で壁部に緊密に係合し得る巾狭部と、開口端側に
近い位置に形成され、前記取付部材を壁部に対して傾け
た傾斜姿勢で前記壁部を余裕を持って挿入し得る巾広部
とを具備してなるので、凹溝内への壁部の挿入し易さ
と、所定取付位置での安定した取付状態の両方が得られ
る。しかも、両壁部を取付部材の凹溝に同時に係合させ
れば取付作業が完了するので、工具を使ってビスで複数
箇所を止着したり溶着する場合に比べて、作業労力を格
段に軽減することができる。
【0030】凹溝を形成する対向面の一方が他方よりも
凹溝の開口端側に延出しているならば、簡単な構成によ
り、傾斜姿勢で開口端側に巾広部を形成することが可能
となる。巾広部の一部が、所定取付位置で、一方の部材
の壁部及び他方の部材の壁部の少なくとも一方に添接す
るならば、より安定的な取付状態が得られる。
【0031】凹溝が、巾広部と巾狭部間に、回動時にお
ける一方の部材の壁部及び他方の部材の壁部と凹溝の内
周との干渉を防止する逃げを具備してなるならば、取付
部材を、傾斜姿勢から凹溝の開口巾が壁部に対して狭ま
る方向に回動させる際に、壁部と凹溝の内周との干渉を
有効に防止して、回動動作を円滑なものとし得る。取付
部材が、剛体であるならば、凹溝に巾広部と巾狭部が存
在することにより得られる前述した効果がより発揮され
ることとなる。また、この取付部材を、例えば、引出し
に他の部材を取付ける際に使用すると、この取付部材を
ハンギングホルダ等を掛止し得る部材として使用して
も、ハンギングホルダの荷重を有効に支持し得るものと
なる。
【0032】一方の部材が、他方の部材を取付位置に支
持する支持部を具備してなるならば、他方の部材を一方
の部材に取付ける前に、一旦、他方の部材を一方の部材
に仮保持させておくことができる上、他方の部材に対す
る支持力を基本的に取付部材以外の箇所で担い、取付状
態を安定したものとすることができる。一方の部材が、
引出しであり、他方の部材が、前記引出しを家具本体に
対してスライド可能に支持するレールを外部から隠蔽す
るレールカバーであるならば、前述した本発明の請求項
1の効果が最大限に発揮されることになる。
【0033】引出しが、収納空間内に懸架されるハンギ
ングホルダを付帯してなり、取付部材が、前記ハンギン
グホルダの両端部を掛止し得る掛止部を長尺方向に沿っ
て連続的に有してなるならば、レールカバーの取付部材
により、ハンギングホルダを懸架する部材を兼用するこ
とができ、部品点数の削減が図られる上、容易にハンギ
ングホルダを収納空間内に懸架して引出しの収納空間を
有効に利用することができる。
【0034】少なくとも取付部材が、引出しの背壁によ
り取付位置からの後方移動を禁止されるならば、取付部
材の後方への位置ずれを有効に防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す全体斜視図。
【図2】同中段と下段の引出しを示す正断面図。
【図3】同要部拡大斜視図。
【図4】同分解斜視図。
【図5】同要部拡大正端面図。
【図6】同要部拡大正端面図。
【図7】同要部拡大正端面図。
【図8】同作用説明図。
【図9】同要部拡大斜視図。
【符号の説明】
1…ワゴン本体 2B、2C…引出し 21…引出し本体 211…壁部(側壁) 234…支持部 3A、3B…レール(サスペンションレール) 4…レールカバー 42…壁部(起立壁) 5…取付部材 54…凹溝 54a…開口端 541…巾狭部 542…巾広部 55…掛止部 6…ハンギングホルダ P…傾斜姿勢
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F16B 5/00 - 5/12 A47B 88/04 F16B 2/00 - 2/26 F16B 12/00 - 12/60

Claims (9)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一方の部材に他方の部材を取付部材を介し
    て取付けるようにした部材の取付構造において、前記取
    付部材が、一方の部材及び他方の部材の壁部に長尺方向
    に沿って連続的に係合する凹溝を有する長尺部材であっ
    て、前記凹溝が、所定取付位置で壁部に緊密に係合し得
    る巾狭部と、開口端側に近い位置に形成され、前記取付
    部材を壁部に対して傾けた傾斜姿勢で前記壁部を余裕を
    持って挿入し得る巾広部とを具備してなり、傾斜姿勢で
    前記巾広部に壁部を挿入した後、凹溝の開口巾が壁部に
    対して狭まる方向に前記取付部材を回動して所定取付位
    置で壁部と巾狭部とを緊密に係合させることを特徴とす
    る部材の取付構造。
  2. 【請求項2】凹溝を形成する対向面の一方が、他方より
    も開口端側に延出していることを特徴とする請求項1記
    載の部材の取付構造。
  3. 【請求項3】巾広部の一部が、所定取付位置で、一方の
    部材の壁部及び他方の部材の壁部の少なくとも一方に添
    接することを特徴とする請求項1又は2記載の部材の取
    付構造。
  4. 【請求項4】凹溝が、巾広部と巾狭部間に、回動時にお
    ける一方の部材の壁部及び他方の部材の壁部と凹溝の内
    周との干渉を防止する逃げを具備してなることを特徴と
    する請求項1、2又は3記載の部材の取付構造。
  5. 【請求項5】取付部材が、剛体であることを特徴とする
    請求項1、2、3又は4記載の部材の取付構造。
  6. 【請求項6】一方の部材が、他方の部材を所定取付位置
    に支持する支持部を具備してなることを特徴とする請求
    項1、2、3、4又は5記載の部材の取付構造。
  7. 【請求項7】一方の部材が、引出しであり、他方の部材
    が、前記引出しを家具本体に対してスライド可能に支持
    するレールを外部から隠蔽するレールカバーであること
    を特徴とする請求項1、2、3、4、5又は6記載の部
    材の取付構造。
  8. 【請求項8】引出しが、収納空間内に懸架されるハンギ
    ングホルダを付帯してなり、取付部材が、前記ハンギン
    グホルダの両端部を掛止し得る掛止部を長尺方向に沿っ
    て連続的に有してなることを特徴とする請求項7記載の
    部材の取付構造。
  9. 【請求項9】少なくとも取付部材が、引出しの背壁によ
    り所定取付位置からの後方移動を禁止されることを特徴
    とする請求項7又は8記載の部材の取付構造。
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