JP6820069B1 - 金型及び金型を用いた成形品の製造方法 - Google Patents

金型及び金型を用いた成形品の製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】生産性を向上させることができる金型及び金型を用いた成形品の製造方法を提供する。【解決手段】一実施の形態によれば、金型1は、金型面11を有し、金型面11から一方向に延びた孔12が形成されたコア型10と、孔12の内部で一方向に摺動する棒状のエジェクタピン20と、を備え、エジェクタピン20は、孔12の内面13に接する側面23に、突起が一方向に沿って延びた突条部25を有し、孔12は、内面13に、突条部25に対応する一方向に沿って延びた切れ込み15を有する。【選択図】図1

Description

本発明は、金型及び金型を用いた成品の製造方法に関する。
特許文献1〜4には、2色成形金型を用いた2色成形品の製造方法が開示されている。
特開平06−226780号公報 特開2000−043089号公報 特開2003−094484号公報 特開2009−298005号公報
電話機のダイヤルボタンのように、樹脂製キートップに数字が印字されているボタンを作成する場合に、印刷等の工程を削減し、コントラストを付けて見栄えを良くするため、モールド成形による2色成形品の成形を行うことがある。しかし、6、8、9、0、#のように中心部に〇や□で囲われた箇所(島)を有する数字(島文字)を2色成形する場合には、1次成形材料の下に2次成形材料を通す湯道(ブリッジ)を設けなければならない。
しかしながら、例えば、1次成形材料が透明部材で、2次成形材料が有色材料の場合には、1次成形材料を通してブリッジ内の2次成形材料が見える状態となり、外観悪化の要因となる。そこで、成形品の製造後に、ブリッジで固化した2次成形材料を、ブリッジカスとして除去する必要がある。但し、ブリッジカスは、静電気で帯電するため、吹き飛ばしても金型に付着する。よって、人為的にブリッジカスの除去作業及び確認作業が発生し、生産性を悪化させている。ブリッジに生成されるブリッジカスを容易に除去可能とし、生産性を向上させることができる金型及び金型を用いた成形品の製造方法が望まれる。
本開示の目的は、上述した課題を鑑み、ブリッジに生成されるブリッジカスを容易に除去可能とし、生産性を向上させることができる金型及び金型を用いた成形品の製造方法を提供することにある。
一実施の形態に係る金型は、金型面を有し、前記金型面から一方向に延びた孔が形成されたコア型と、前記孔の内部で前記一方向に摺動する棒状のエジェクタピンと、を備え、前記エジェクタピンは、前記孔の内面に接する側面に、突起が前記一方向に沿って延びた突条部を有し、前記孔は、前記内面に、前記突条部に対応する前記一方向に沿って延びた切れ込みを有する。
一実施の形態に係る金型を用いた成品の製造方法は、金型面を有し、前記金型面から一方向に延びた孔が形成されたコア型と、前記孔の内部で前記一方向に摺動する棒状のエジェクタピンと、を備え、前記エジェクタピンは、前記孔の内面に接する側面に、突起が前記一方向に沿って延びた突条部を有し、前記孔は、前記内面に、前記突条部に対応する前記一方向に沿って延びた切れ込みを有する、金型を準備するステップと、前記金型面と1次キャビティ型との間に、1次成形材を流し込み、1次成形部を成形するステップと、前記エジェクタピンの端面を前記金型面よりも凹むように摺動させることにより、2次成形材の湯道となるブリッジを形成するステップと、前記1次キャビティ型を外した前記1次成形部と2次キャビティ型との間、及び、前記ブリッジに、2次成形材を流し込み、2次成形部を成形するステップと、前記金型及び前記ブリッジ内で前記2次成形材が固化したブリッジカスを外して、前記1次成形部及び前記2次成形部を含む成形品を製造するステップと、前記エジェクタピンを摺動させることにより、前記ブリッジカスを突き出し、前記切れ込みに対応するように突起が延びた突起部を有する前記ブリッジカスを前記金型より分離させるステップと、を備える。
一実施の形態によれば、生産性を向上させることができる金型及び金型を用いた成形品の製造方法を提供することができる。
実施形態に係る金型を例示した断面図であり、図2のI−I線の断面を示す。 実施形態に係る金型を例示した上面図である。 実施形態に係る金型のエジェクタピンを例示した斜視図である。 実施形態に係る金型のエジェクタピンの動作を例示した断面図である。 実施形態に係る金型で形成されたブリッジカスを例示した斜視図である。 実施形態に係る金型で形成されたブリッジカスを例示した図である。 比較例に係る金型を例示した断面図である。 比較例に係る金型のエジェクタピンを例示した斜視図である。 比較例に係る金型で形成されたブリッジカスを例示した斜視図である。 比較例に係る金型で形成されたブリッジカスを例示した図である。 実施形態に係る金型の1次キャビティ型及び1次成形部を例示した断面図である。 実施形態に係る金型の2次キャビティ型及び2次成形部を例示した断面図である。 実施形態に係る金型を用いて製造した成形品を例示した断面図であり、突き出し前の金型に格納された状態の成形品を示す。 実施形態に係る金型を用いて製造した成形品を例示した断面図であり、突き出す状態の成形品を示す。 実施形態に係る金型を用いた成品の製造方法を例示したフローチャート図である。 実施形態に係る金型を用いた成品の製造方法において、1次成形部の成形方法を例示したフローチャート図である。 実施形態に係る金型を用いた成品の製造方法において、2次成形部の成形方法を例示したフローチャート図である。
(実施形態)
実施形態に係る金型を説明する。図1は、実施形態に係る金型を例示した断面図であり、図2のI−I線の断面を示す。図2は、実施形態に係る金型を例示した上面図である。図3は、実施形態に係る金型のエジェクタピンを例示した斜視図である。図4は、実施形態に係る金型のエジェクタピンの動作を例示した断面図である。
本実施形態において、金型の説明の便宜のために、XYZ直交座標軸系を導入する。例えば、後述するエジェクタピンの摺動方向をZ軸方向とする。図1〜図4に示すように、金型1は、コア型10及びエジェクタピン20を備えている。
<コア型>
図1及び図2に示すように、コア型10は、例えば、円柱状である。なお、コア型10は、円柱状に限らず、成形品の形状に合わせた形状とされる。コア型10は、金型面11を有している。金型面11は、例えば、Z軸方向に直交している。金型面11は、例えば、Z軸方向から見て円形である。コア型10には、孔12が形成されている。
孔12は、コア型10の金型面11に形成されている。孔12は、金型面11からZ軸方向に延びている。孔12の開口部は、細長い形状である。例えば、孔12の開口部は、角がペーパを帯びた細長い矩形状である。なお、孔12の開口部は、細長い形状であれば、角がペーパを帯びた細長い矩形状に限らず、矩形の両端に半円が結合した形状でもよい。孔12の開口部のY軸方向の幅は、X軸方向の幅よりも大きい。
Z軸方向に延びた孔12のZ軸に直交する断面は、開口部の形状と同形であり、細長い形状である。例えば、孔12のZ軸に直交する断面は、角がペーパを帯びた細長い矩形状である。なお、孔12のZ軸に直交する断面は、細長い形状であれば、角がペーパを帯びた矩形状に限らず、矩形の両端に半円が結合した形状でもよい。孔12のZ軸方向に直交する断面におけるY軸方向の幅は、X軸方向の幅よりも大きい。
孔12のX軸方向に対向した1組の内面13は、それぞれ平面部分を含んでもよい。対向した内面13のX軸方向の間隔は、各内面13のY軸方向の幅よりも小さい。孔12は、扁平した筒状の形状である。孔12のY軸方向に対向した1組の内面14は、それぞれ平面部分を含んでもよいし、湾曲してもよい。各内面14のX軸方向の幅は、各内面13のY軸方向の幅よりも小さい。
孔12は、内面13に、Z軸方向に沿って延びた切れ込み15を有している。切れ込み15は、扁平した筒状の孔12における平面部分を含む各内面13に形成されている。例えば、切れ込み15は、各内面13のY軸方向の中心線に沿って延びている。切れ込み15は、各内面13をY軸方向に2分する。
<エジェクタピン>
図3に示すように、エジェクタピン20は、Z軸方向に延びた棒状である。エジェクタピン20は、孔12の内部でZ軸方向に摺動する。エジェクタピン20の+Z軸方向側の端面21は、孔12の開口部の形状と同形であり、細長い形状である。例えば、エジェクタピン20の端面21は、角がペーパを帯びた細長い矩形状である。なお、エジェクタピン20の端面21は、細長い形状であれば、角がペーパを帯びた矩形状に限らず、矩形の両端に半円が結合した形状でもよい。エジェクタピン20の端面21のY軸方向の幅は、X軸方向の幅よりも大きい。
Z軸方向に延びたエジェクタピン20のZ軸に直交する断面は、端面21の形状と同形であり、細長い形状である。例えば、エジェクタピン20のZ軸に直交する断面は、角がペーパを帯びた細長い矩形状である。なお、エジェクタピン20のZ軸に直交する断面は、細長い形状であれば、角がペーパを帯びた矩形状に限らず、矩形の両端に半円が結合した形状でもよい。エジェクタピン20のZ軸方向に直交する断面におけるY軸方向の幅は、X軸方向の幅よりも大きい。
エジェクタピン20のX軸方向に対向した1組の側面23は、それぞれ平面部分を含んでもよい。エジェクタピン20のX軸方向の厚さ、すなわち、対向した側面23のX軸方向の間隔は、各側面23のY軸方向の幅よりも小さい。したがって、エジェクタピン20は扁平した棒状の形状である。エジェクタピン20のY軸方向に対向した1組の側面24は、それぞれ平面部分を含んでもよいし、湾曲してもよい。各側面24のX軸方向の幅は、各側面23のY軸方向の幅よりも小さい。
エジェクタピン20は、側面23に、突起がZ軸方向に沿って延びた突条部25を有している。突条部25は、扁平した棒状のエジェクタピン20における平面部分を含む各側面23に形成されている。例えば、突条部25は、各側面23のY軸方向の中心線に沿って延びている。突条部25は、各側面23をY軸方向に2分する。
エジェクタピン20の各側面23は、孔12の各内面13に接する。よって、エジェクタピン20の各側面23は、孔12の各内面13に対応する。そして、エジェクタピン20の側面23に形成された突条部25は、孔12の内面13に形成された切れ込み15に対応する。このように、エジェクタピン20は、孔12の内面13に接する側面23に、突起がZ軸方向に沿って延びた突条部25を有する。孔12は、内面13に、突条部25に対応するZ軸方向に沿って延びた切れ込み15を有する。エジェクタピン20が孔12の内部でZ軸方向に摺動する際に、突条部25は、切れ込み15に沿って摺動する。エジェクタピン20の孔12に挿入される部分の形状は、孔12の形状と同形状となっている。突条部25の形状も、切れ込み15の形状と同形状となっている。これにより、コア型10の孔12とエジェクタピン20との間の隙間に成形材が流れ込むことを抑制する。
図1に示すように、エジェクタピン20は、端面21を金型面11よりも凹むように摺動させることにより、成形材の湯道となるブリッジ26を形成する。ブリッジ26は、孔12における開口部と端面21とによって区切られた空間である。エジェクタピン20の端面21を金型面11よりも凹むように摺動させる長さは、対向した側面23の間の厚さよりも大きい。
<ブリッジカス>
ブリッジ26内で残留固化した成形材をブリッジカス30という。図4に示すように、ブリッジカス30は、エジェクタピン20により、ブリッジ26から突き出される。具体的には、エジェクタピン20は、摺動させることにより、ブリッジカス30を突き出す。そして、エジェクタピン20は、ブリッジカス30を金型1より分離させる。
図5は、実施形態に係る金型で形成されたブリッジカスを例示した斜視図である。図6は、実施形態に係る金型で形成されたブリッジカスを例示した図である。図5及び図6に示すように、ブリッジカス30の形状は、板状である。ブリッジカス30は、対向する板面33、対向する側面34、及び対向する端面31を有している。
ブリッジカス30の端面31は、孔12の開口部及びエジェクタピン20の端面21の形状と同形であり、細長い形状である。例えば、ブリッジカス30の端面31は、角がペーパを帯びた細長い矩形状である。なお、ブリッジカス30の端面31は、細長い形状であれば、角がペーパを帯びた矩形状に限らず、矩形の両端に半円が結合した形状でもよい。
ブリッジカス30の対向した板面33は、それぞれ平面部分を含んでもよい。ブリッジカス30の厚さ、すなわち、対向した板面33の間隔は、各板面33の幅、すなわち、対向した側面34の間隔よりも小さい。また、ブリッジカス30の厚さは、各板面33の長さ、すなわち、対向した端面31の間隔よりも小さい。ブリッジカス30は、例えば、薄い板状の形状である。対向した1組の側面34は、それぞれ平面部分を含んでもよいし、湾曲してもよい。
ブリッジカス30は、板面33に、長さ方向に沿って突起が延びた突起部35を有する。突起部35は、板状のブリッジカス30における平面部分を含む各板面33に形成されている。例えば、突起部35は、各板面33の長さ方向の中心線に沿って延びている。突起部35は、各板面33を幅方向に2分する。
ブリッジカス30の各板面33は、孔12の各内面13に対応する。ブリッジカス30の各側面34は、孔12の各内面14に対応する。ブリッジカス30の対向する一方の端面31は、エジェクタピン20の端面21に対応する。ブリッジカス30の対向する他方の端面31は、孔12の開口部に対応する。ブリッジカス30の突起部35は、孔12の内面13の切れ込み15に対応する。
エジェクタピン20により、金型1のブリッジ26から突き出されたブリッジカス30は、金型面11に落下する。実施形態のブリッジカス30は、突起部35を有しているので、板面33と金型面11とが面と面とで接触しない。
<比較例のエジェクタピン及びブリッジカス>
ここで、本実施形態に係る金型1の効果を説明するために、比較例に係る金型のエジェクタピン及びブリッジカスを説明する。そして、比較例と対比させることにより、本実施形態に係る金型1の効果を説明する。
図7は、比較例に係る金型を例示した断面図である。図8は、比較例に係る金型のエジェクタピンを例示した斜視図である。図7及び図8に示すように、比較例の金型101において、コア型110の孔112の内面113には、切れ込みが形成されていない。これに対応するように、比較例のエジェクタピン120の側面123は、突条部を有していない。
エジェクタピン120は、端面121を、金型面111よりも凹むように摺動させることにより、成形材の湯道となるブリッジ126を形成する。そして、ブリッジ126内で成形材が残留固化することにより、ブリッジカスが形成される。
図9は、比較例に係る金型で形成されたブリッジカスを例示した斜視図である。図10は、比較例に係る金型で形成されたブリッジカスを例示した図である。図9及び図10に示すように、エジェクタピン120により、ブリッジ126から突き出されたブリッジカス130の形状は、板状である。ブリッジカス130は、対向する板面133、対向する側面134、及び、対向する端面131を有している。
孔112の内面113には、切れ込みが形成されていないので、ブリッジカス130は、板面133に、切れ込みに対応する突起部を有していない。エジェクタピン120により、ブリッジ126から突き出されたブリッジカス130は、金型面111に落下する。比較例のブリッジカス130は、突起部を有していないので、板面133と金型面111とが面と面とで接触する。ブリッジカス130は、静電気で帯電するため、板面133と金型面111とが静電気により密着する。よって、ブリッジカス130をブロー等で吹き飛ばしても金型101から除去することが困難である。したがって、人為的にブリッジカス30の除去作業及び確認作業が発生し、生産性を悪化させる。
<本実施形態と比較例の対比>
本実施形態では、ブリッジカス30は、突起部35を有しているので、板面33と金型面11とが面と面とで接触しない。よって、板面33と金型面11との間に空気の層を設けることができる。これにより、板面33と金型面11とが静電気により密着することを抑制することができる。こうして、ブリッジ26に生成されるブリッジカス30を容易に除去することができる。人為的にブリッジカス30の除去作業及び確認作業が発生しないので、生産性を向上させることができる。
<1次キャビティ型及び1次成形部>
次に、実施形態の金型1をより詳細に説明する。本実施形態の金型1におけるコア型10及びエジェクタピン20は、ブリッジカス30を除去する成形品を製造する機構に適用可能である。そのようなブリッジカス30を除去する成形品を製造する機構の一例として、1次成形部及び2次成形部を含む成形品を製造する1次キャビティ型及び2次キャビティ型を、以下で、説明する。
まず、1次キャビティ型及び1次成形部を説明する。図11は、実施形態に係る金型の1次キャビティ型及び1次成形部を例示した断面図である。図11に示すように、金型1は、コア型10及びエジェクタピン20の他、1次キャビティ型40をさらに備えてもよい。1次キャビティ型40を用いることにより、1次成形部50を成形することができる。
1次成形部50を成形する際には、エジェクタピン20の端面21は、金型面11に合わせられる。それとともに、金型面11と1次キャビティ型40のキャビティ面42との間に1次成形部用空間を形成するように、1次キャビティ型40が配置される。この場合に、1次成形部用空間に1次成形材を流し込むことにより、1次成形部50を成形可能である。1次成形材は、例えば、透過性樹脂である。好ましくは、ABS樹脂である。1次成形材は、例えば、ダイヤルボタン等の2色成形品における数字・文字の部分となる材料である。
1次キャビティ型40のキャビティ面42は、溝43と、島状部44と、本体部45と、ピン46及び47を有している。溝43は、キャビティ面42に形成されている。島状部44は、キャビティ面42において、溝43で囲まれた部分である。本体部45は、キャビティ面42において、溝43によって島状部44と区分された部分である。ピン46は、島状部44からエジェクタピン20の端面21に到達する。ピン47は、本体部45から端面21に到達する。
1次成形部用空間に1次成形材を流し込むことにより、成形された1次成形部50は、第1面51と、第2面52と、貫通孔56及び57を有している。第1面51は、1次成形部50における金型面11と接した面である。第2面52は、1次成形部50における1次キャビティ型40のキャビティ面42と接した面である。第2面52には、突出部53、島状面54、本体面55が形成されている。突出部53は、第2面52に形成されている。突出部53は、島状面54及び本体面55よりも突出している。島状面54は、第2面52において、突出部53に囲まれた面である。本体面55は、第2面52において、突出部53によって島状面54と区分された面である。貫通孔56は、島状面54から第1面51まで貫通する。貫通孔57は、本体面55から第1面51まで貫通する。
1次成形部50における突出部53、島状面54、本体面55、貫通孔56及び57は、1次キャビティ型40における溝43、島状部44、本体部45、ピン46及び47に対応する。
<2次キャビティ型及び2次成形部>
次に、実施形態に係る金型1の2次キャビティ型及び2次成形部を説明する。図12は、実施形態に係る金型の2次キャビティ型及び2次成形部を例示した断面図である。図12に示すように、金型1は、コア型10、エジェクタピン20の他、2次キャビティ型60をさらに備えてもよい。2次キャビティ型60を用いることにより、2次成形部70を成形することができる。
2次成形部70を成形する際には、1次キャビティ型40を外した1次成形部50と2次キャビティ型60との間に2次成形部用空間を形成するように、2次キャビティ型60が配置される。そして、1次成形部50の突出部53は、2次キャビティ型60のキャビティ面62に接する。
また、エジェクタピン20は、端面21を金型面11よりも凹むように摺動させる。これにより、2次成形材の湯道となるブリッジ26を形成する。この場合に、2次成形部用空間に2次成形材を流し込むことにより、2次成形部70を成形可能である。2次成形材は、例えば、白色または黒色等の有色の樹脂である。好ましくは、POM樹脂である。2次成形材は、例えば、ダイヤルボタン等の2色成形品における数字・文字の下地となる材料である。
具体的には、2次成形部用空間は、本体空間65及び島状空間64を有している。本体空間65は、2次キャビティ型60のキャビティ面62と本体面55との間に形成された空間である。島状空間64は、2次キャビティ型60のキャビティ面62と島状面54との間に形成された空間である。2次成形部用空間に、2次成形材を流し込む際には、2次成形材は、本体空間65から貫通孔57、ブリッジ26、貫通孔56、及び、島状空間64の順に流し込まれる。
このようにして、成形された2次成形部70は、島状部74、本体部75、貫通孔部76及び77を含んでいる。2次成形部70における島状部74、本体部75、貫通孔部76及び77は、島状空間64、本体空間65、貫通孔56及び57に対応する。
<成形品>
次に、成形品を説明する。図13は、実施形態に係る金型を用いて製造した成形品を例示した断面図であり、突き出し前の金型に格納された状態の成形品を示す。図14は、実施形態に係る金型を用いて製造した成形品を例示した断面図であり、突き出す状態の成形品を示す。図13には、成形品の上面図も示している。図13及び図14に示すように、2次成形部70を成形した後で、2次キャビティ型60を外すと、成形品80の上面81が現れる。
成形品80は、1次成形部50及び2次成形部70を含んでいる。成形品80は、例えば、2色成形品のダイヤルボタンである。なお、成形品80は、ダイヤルボタンに限らない。1次成形部50は、例えば、透過性樹脂を含む。好ましくは、1次成形部50は、ABS樹脂である。2次成形部70は、例えば、白色または黒色等の有色樹脂を含む。好ましくは、2次成形部70は、POM樹脂である。
1次成形部50の突出部53は、ダイヤルボタン等の数字・文字に相当する。例えば、「6」である。2次成形部70の本体部75は、文字を囲む部分に相当する。2次成形部70の島状部74は、「6」の内部の文字で囲まれた島の部分に相当する。ブリッジカス30は、貫通孔部76及び77を通して本体部75と島状部74とを繋いでいる。
図14に示すように、成形品80をコア型10から突き出す。ブリッジカス30は、コア型10の孔12の内部に形成されている。よって、ブリッジカス30は、成形品80からカットされる。ブリッジカス30は、孔12の内部のエジェクタピン20の端面21上にとどまる。
次に、図4に示したように、エジェクタピン20によって、ブリッジカス30を突き出す。そして、ブリッジカス30を金型1より分離する。ブリッジカス30の板面33には突起部35が設けられている。よって、分離したブリッジカス30が金型面11に落下した際に、再度、ブリッジカス30の板面33と金型面11とが面接触することを抑制する。これにより、金型面11にブリッジカス30が静電気により密着することを抑制する。
<成形品の製造方法>
次に、実施形態に係る金型1を用いた成品の製造方法を説明する。図15は、実施形態に係る金型を用いた成品の製造方法を例示したフローチャート図である。図16は、実施形態に係る金型を用いた成品の製造方法において、1次成形部の成形方法を例示したフローチャート図である。図17は、実施形態に係る金型を用いた成品の製造方法において、2次成形部の成形方法を例示したフローチャート図である。

まず、図15のステップS11に示すように、金型1を準備する。金型1は、コア型10及びエジェクタピン20を備えている。コア型10は、金型面11を有し、金型面11から一方向に延びた孔12が形成されている。エジェクタピン20は、孔12の内部で一方向に摺動する棒状である。また、エジェクタピン20は、孔12の内面13に接する側面23に、突起が一方向に沿って延びた突条部25を有する。一方、孔12は、内面13に、突条部25に対応する一方向に沿って延びた切れ込み15を有する。また、エジェクタピン20の側面23は、平面部分を含む対向した1組の面である。そして、対向した側面23の間隔は、側面23の幅よりも小さい。突条部25は、各側面23に形成されている。
次に、ステップS12に示すように、1次成形部50を成形する。1次成形部50を成形する際には、図16のステップS21に示すように、1次キャビティ型40を配置する。具体的には、エジェクタピン20の端面21を金型面11に合わせた金型面11と、1次キャビティ型40のキャビティ面42と、の間に1次成形部用空間を形成するように、1次キャビティ型40を配置する。
1次キャビティ型40のキャビティ面42は、溝43で囲まれた島状部44と、溝43によって島状部44と区分された本体部45と、島状部44から端面21に到達するピン46と、本体部45から端面21に到達するピン47と、を有する。
次に、ステップS22に示すように、1次成形部用空間に、1次成形部50が成形されるように、1次成形材を流し込む。そして、1次成形材を固化させる。これにより、1次成形部50を成形する。1次成形部50は、金型面11と接した第1面51と、1次キャビティ型40のキャビティ面42と接した第2面52と、島状面54から第1面51まで貫通する貫通孔56と、本体面55から第2面52まで貫通する貫通孔57と、を有する。
そして、ステップS23に示すように、1次キャビティ型40を1次成形部50から外す。このようにして、金型面11と1次キャビティ型40との間に1次成形材を流し込み、1次成形部50を成形する。
次に、ステップS13に示すように、ブリッジ26を形成する。具体的には、エジェクタピン20の端面21を金型面11よりも凹むように摺動させることにより、2次成形材の湯道となるブリッジ26を形成する。エジェクタピン20の端面21を金型面11よりも凹むように摺動させる長さは、対向した側面23の間隔よりも大きくする。
次に、ステップS14に示すように、2次成形部70を成形する。2次成形部70を成形する際には、図17のステップS31に示すように、2次キャビティ型60を配置する。具体的には、1次成形部50の第2面52の突出部53を、2次キャビティ型60のキャビティ面62に接触させる。そして、1次成形部50と2次キャビティ型60との間に2次成形部用空間を形成するように、2次キャビティ型60を配置する。2次成形部用空間は、2次キャビティ型60のキャビティ面62と本体面55との間に形成された本体空間65と、キャビティ面62と島状面54との間に形成された島状空間64と、を有するようにする。
次に、ステップS32に示すように、2次成形部用空間に、2次成形部が成形されるように、2次成形材を流し込む。2次成形材を流し込む際には、本体空間65から貫通孔57、ブリッジ26、貫通孔56、及び、島状空間64の順に流し込む。そして、固化させる。これにより、2次成形部70を成形する。成形された2次成形部70は、島状部74、本体部75、貫通孔部76及び77を含んでいる。2次成形部70における島状部74、本体部75、貫通孔部76及び77は、島状空間64、本体空間65、貫通孔56及び57に対応する。
そして、ステップS33に示すように、2次キャビティ型60を2次成形部70から外す。このようにして、1次キャビティ型40を外した1次成形部50と2次キャビティ型60との間に2次成形材を流し込み、2次成形部70を成形する。
次に、ステップS15に示すように、金型1を外し、成形品を製造する。具体的には、図14に示すように、金型1及びブリッジカス30を外して、1次成形部50及び2次成形部70を含む成形品を製造する。
次に、ステップS16に示すように、ブリッジカス30を金型1から分離する。具体的には、エジェクタピン20を摺動させることにより、ブリッジカス30を突き出し、ブリッジカス30を金型1より分離させる。ブリッジカス30は、孔12の内面13に対応するように突起が延びた突起部35を有する。よって、板面33と金型面11とが面接触することを抑制する。
次に、ステップS17に示すように、成形品80の製造が終了したか判断する。終了していないNOの場合には、ステップS12に戻り、ステップS12〜ステップS17を繰り返す。成形品80の製造が終了したYESの場合には、処理を終了する。このようにして、金型1を用いた成形品80の製造方法を実施することができる。
次に、本実施形態の効果を説明する。本実施形態の金型1は、金型面11に形成した孔12の内面13に、エジェクタピン20の突条部25に対応する切れ込み15を有する。これにより、エジェクタピン20の端面21を金型面11よりも凹むように摺動させて形成したブリッジ26も切れ込み15を有する。よって、ブリッジ26内で成形材が固化したブリッジカス30は、板面33に突起部35を有するので、金型面11と静電力により密着することがない。したがって、除電ブロー等により容易にブリッジカス30を除去することができる。これにより、人手を介さずにブリッジカス30を除去することができるので、生産性を向上させることができる。
また、ブリッジカス30を除電ブローで除去することができるので、金型自動取り出し機等を用いて、全自動で成形品の製造から取り出しまで行うことができる。よって、成形品80の製造の効率を向上させることができる。
さらに、島を有する島文字を2色成形品により成形する場合に必要なブリッジカス30を、2色成形品からカットするので、透明性樹脂を透かしてブリッジカス30が見えることはない。よって、2色成形品の外観を良好にすることができる。
なお、本発明は上記実施の形態に限られたものではなく、趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更することが可能である。また、上記の実施形態の一部又は全部は、以下の付記のようにも記載されうるが、以下には限らない。
(付記1)
金型面を有し、前記金型面から一方向に延びた孔が形成されたコア型と、
前記孔の内部で前記一方向に摺動する棒状のエジェクタピンと、
を備え、
前記エジェクタピンは、前記孔の内面に接する前記側面に、突起が前記一方向に沿って延びた突条部を有し、
前記孔は、前記内面に、前記突条部に対応する前記一方向に沿って延びた切れ込みを有する、
金型を準備するステップと、
前記金型面と1次キャビティ型との間に1次成形材を流し込み、1次成形部を成形するステップと、
前記エジェクタピンの端面を前記金型面よりも凹むように摺動させることにより、2次成形材の湯道となるブリッジを形成するステップと、
前記1次キャビティ型を外した前記1次成形部と2次キャビティ型との間、及び、前記ブリッジに2次成形材を流し込み、2次成形部を成形するステップと、
前記金型及び前記ブリッジ内で前記2次成形材が固化したブリッジカスを外して、前記1次成形部及び前記2次成形部を含む成形品を成形するステップと、
前記エジェクタピンを摺動させることにより、前記ブリッジカスを突き出し、前記切れ込みに対応するように突起が延びた突起部を有する前記ブリッジカスを前記金型より分離させるステップと、
を備えた金型を用いた成形品の製造方法。
(付記2)
前記エジェクタピンの前記側面は、平面部分を含む対向した1組の面であり、
対向した前記側面の間隔は、前記側面の幅よりも小さく、
前記突条部は、各側面に形成された、
付記1に記載の金型を用いた成形品の製造方法。
(付記3)
前記エジェクタピンの端面を前記金属面よりも凹むように摺動させる長さは、対向した前記側面の間隔よりも大きい、
付記2に記載の金型を用いた成形品の製造方法。
(付記4)
前記1次成形部を成形するステップは、
前記エジェクタピンの端面を前記金型面に合わせた前記金型面と、前記1次キャビティ型のキャビティ面と、の間に1次成形部用空間を形成するように、前記1次キャビティ型を配置するステップと、
前記1次成形部用空間に、1次成形部が成形するように、1次成形材を流し込むステップと、
前記1次キャビティ型を前記1次成形部から外すステップと、
を有する、
付記1〜3のいずれか1項に記載の金型を用いた成形品の製造方法。
(付記5)
前記1次成形部を成形するステップにおいて、
前記1次キャビティ型のキャビティ面は、
溝で囲まれた島状部と、
前記溝によって前記島状部と区分された本体部と、
前記島状部から前記端面に到達する第1ピンと、
前記本体部から前記端面に到達する第2ピンと、
を有する、
付記1〜4のいずれか1項に記載の金型を用いた成形品の製造方法。
(付記6)
前記1次成形部を成形するステップにおいて、
前記1次成形部は、
前記金型面と接した第1面と、
前記1次キャビティ型の前記キャビティ面と接した第2面と、
前記第2面に形成された突出部に囲まれた島状面から前記第1面まで貫通する第1貫通孔と、
前記突出部によって前記島状面と区分された本体面から前記第2面まで貫通する第2貫通孔と、
を有する、
付記5に記載の金型を用いた成形品の製造方法。
(付記7)
前記2次成形部を成形するステップは、
前記第2面に形成された突出部を、前記2次キャビティ型のキャビティ面に接触させ、前記1次成形部と前記2次キャビティ型との間に2次成形部用空間を形成するように、前記2次キャビティ型を配置するステップと、
前記2次成形部用空間に、前記2次成形部が成形するように、前記2次成形材を流し込むステップと、
前記2次キャビティ型を前記2次成形部から外すステップと、
を有する、
付記6に記載の金型を用いた成形品の製造方法。
(付記8)
前記2次成形部を成形するステップにおいて、
前記2次成形部用空間は、
前記2次キャビティ型のキャビティ面と前記本体面との間に形成された本体空間と、
前記2次キャビティ型のキャビティ面と前記島状面との間に形成された島状空間と、
を有し、
前記2次成形材を、前記本体空間から前記第2貫通孔、前記ブリッジ、前記第1貫通孔、及び、前記島状空間の順に流し込む、
付記7に記載の金型を用いた成形品の製造方法。
(付記9)
前記2次成形部を成形するステップにおいて、
前記2次成形部は、
前記1次成形部の前記突起部で囲まれた島状部と、
前記突起部によって前記島状部と区分された本体部と、
を有する、
付記8に記載の金型を用いた成形品の製造方法。
(付記10)
前記成形品は、2色成形品である、
付記1〜9のいずれか1項に記載の金型を用いた成形品の製造方法。
1 金型
10 コア型
11 金型面
12 孔
13、14 内面
15 切れ込み
20 エジェクタピン
21 端面
23、24 側面
25 突条部
26 ブリッジ
30 ブリッジカス
31 端面
33 板面
34 側面
35 突起部
40 1次キャビティ型
42 キャビティ面
43 溝
44 島状部
45 本体部
46、47 ピン
50 1次成形部
51 第1面
52 第2面
53 突出部
54 島状面
55本体面
56、57 貫通孔
60 2次キャビティ型
62 キャビティ面
64 島状空間
65 本体空間
70 2次成形部
74 島状部
75 本体部
76、77 貫通孔部
80 成形品
101 金型
110 コア型
111 金型面
112 孔
113 内面
120 エジェクタピン
121 端面
123 側面
126 ブリッジ
130 ブリッジカス
131 端面
133 板面
134 側面

Claims (10)

  1. モールド成形による2色成形品の成形に用いる金型であり、1次成形材の下に2次成形材を通す湯道となるブリッジを設けた金型であって、
    金型面を有し、前記金型面から一方向に延びた孔が形成されたコア型と、
    前記孔の内部で前記一方向に摺動する棒状のエジェクタピンと、
    を備え、
    前記エジェクタピンは、前記孔の内面に接する側面に、突起が前記一方向に沿って延びた突条部を有し、
    前記孔は、前記内面に、前記突条部に対応する前記一方向に沿って延びた切れ込みを有する、
    金型。
  2. 前記エジェクタピンは、端面を前記金型面よりも凹むように摺動させることにより、前記2次成形材の湯道となる前記ブリッジを形成し、
    前記ブリッジ内で前記2次成形材が固化したブリッジカスは、前記切れ込みに対応するように突起が延びた突起部を有し、
    前記エジェクタピンは、摺動させることにより、前記ブリッジカスを突き出し、前記ブリッジカスを前記金型より分離させる、
    請求項1に記載の金型。
  3. 前記エジェクタピンの
    前記一方向に直交する断面は、細長い形状であり、
    対向した1組の前記側面は、それぞれ平面部分を含み、
    対向した前記側面の間隔は、前記側面の幅よりも小さく、
    前記突条部は、各側面に形成された、
    請求項2に記載の金型。
  4. 前記エジェクタピンの前記端面を前記金型面よりも凹むように摺動させる長さは、対向した前記側面の間隔よりも大きい、
    請求項3に記載の金型。
  5. 1次キャビティ型をさらに備え、
    前記エジェクタピンの端面は、前記金型面に合わせられるとともに、前記金型面と前記1次キャビティ型のキャビティ面との間に1次成形部用空間を形成するように、前記1次キャビティ型が配置された場合に、前記1次成形部用空間に前記1次成形材を流し込むことにより、1次成形部を成形可能である、
    請求項2〜4のいずれか1項に記載の金型。
  6. 前記1次キャビティ型のキャビティ面は、
    溝で囲まれた島状部と、
    前記溝によって前記島状部と区分された本体部と、
    前記島状部から前記端面に到達する第1ピンと、
    前記本体部から前記端面に到達する第2ピンと、
    を有する、
    請求項5に記載の金型。
  7. 前記1次成形部は、
    前記金型面と接した第1面と、
    前記1次キャビティ型の前記キャビティ面と接した第2面と、
    前記第2面に形成された突出部に囲まれた島状面から前記第1面まで貫通する第1貫通孔と、
    前記突出部によって前記島状面と区分された本体面から前記第1面まで貫通する第2貫通孔と、
    を有する、
    請求項6に記載の金型。
  8. 2次キャビティ型をさらに備え、
    前記1次キャビティ型を外した前記1次成形部と前記2次キャビティ型との間に2次成形部用空間を形成するように、前記2次キャビティ型が配置された場合に、前記突出部は、前記2次キャビティ型のキャビティ面に接し、前記2次成形部用空間に前記2次成形材を流し込むことにより、2次成形部を成形可能である、
    請求項7に記載の金型。
  9. 前記2次成形部用空間は、
    前記2次キャビティ型のキャビティ面と前記本体面との間に形成された本体空間と、
    前記2次キャビティ型のキャビティ面と前記島状面との間に形成された島状空間と、
    を有し、
    前記2次成形材は、前記本体空間から前記第2貫通孔、前記ブリッジ、前記第1貫通孔、及び、前記島状空間の順に流し込まれる、
    請求項8に記載の金型。
  10. 金型面を有し、前記金型面から一方向に延びた孔が形成されたコア型と、
    前記孔の内部で前記一方向に摺動する棒状のエジェクタピンと、
    を備え、
    前記エジェクタピンは、前記孔の内面に接する側面に、突起が前記一方向に沿って延びた突条部を有し、
    前記孔は、前記内面に、前記突条部に対応する前記一方向に沿って延びた切れ込みを有する、
    金型を準備するステップと、
    前記金型面と1次キャビティ型との間に、1次成形材を流し込み、1次成形部を成形するステップと、
    前記エジェクタピンの端面を前記金型面よりも凹むように摺動させることにより、2次成形材の湯道となるブリッジを形成するステップと、
    前記1次キャビティ型を外した前記1次成形部と2次キャビティ型との間、及び、前記ブリッジに、2次成形材を流し込み、2次成形部を成形するステップと、
    前記金型及び前記ブリッジ内で前記2次成形材が固化したブリッジカスを外して、前記1次成形部及び前記2次成形部を含む成形品を成形するステップと、
    前記エジェクタピンを摺動させることにより、前記ブリッジカスを突き出し、前記切れ込みに対応するように突起が延びた突起部を有する前記ブリッジカスを前記金型より分離させるステップと、
    を備えた金型を用いた成形品の製造方法。
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